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わたしはいま、思った言葉について篩にかけてみたいと思っているが、なぜそう思ったかというと私が振るうほどのせかいを知らないからだ。これは、かなり、かなしいことだ。
すきなものや、すきな空気、すきなひとたち、とそこにいること、についてこだわってはいるが、それよりもかなりかなりおおきい、せかいがあるということに、26年、生きてきても、まだ身に染みることもなく、そよかぜによって、かんたんに、そしてそれは特にいいことではあるが、よいきもちになる。知人と話すことがらありがたい。ひさしぶりに会うひとたちと会って話して、変わらない変わった自分をやっと認識してみたい。もしできれば……
できることがなにもない。アイドルを見ると泣いてしまう。生活を保つこと、それと、人生を跳ねさせること、遠からず近いそのことにちょっと嫌気がさすこと多く、はやく水辺へ、浅いすこしだけつめたい水辺で誰かと水を掛け合いすこしだけ坂を飲んで解散してから考えなおしたい気がするけれど、あしたの晴れやかな朝だけを祈っている。
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Unknown, Comets from the Augsburg Book of Miraculous Signs, 1552
Later published as The Book of Miracles
Wikimedia
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なにもないひはない。少しずつちがっていきぱーんと変わる日までの間 これまでのすべてと同じくたいせつな機微こそが記されてこなかっただけだ。
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Georgia O'Keeffe, Mountains, 1917-1918
Watercolor on paper
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2021/08/17 足が世界の点に思える瞬間、街歩き人人を人と認識できないときをすくう。地面の硬くなさ、空の低さ、道の狭さ道路の黒さ、それぞれがばらばらになったら、さ、うるさいうるさいうるさい音だけがきこえない、空気止まり、けむが上がり、黒黒になった見ず知らずの足元にやっと重さがかかる。
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from Building an Igloo by Ulli Steltzer (text and photos), Douglas & McIntyre, Toronto, 1981 Tookillkee Kiguktak and his son Jopee demonstrate building an igloo. They live in Griese Fiord, on Ellesmere Island (Canadian arctic).
via astoppingoffplace
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2021/07/28
大ねむりのまえの 後ろめたさを腹いせに貯める小ねむりで深夜になる目のひらき 10代の午前3時の水風呂でのめざめ
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2021/07/26
あさ、まいどまいど2分すぎて走る走り出したとき、ぱーんと携帯前に飛び、一度跳ね、つま先けとばし透明の携帯型カバー衝撃のはずれ。かみあわせる時のきつさ。数十時間後、これまで見てみなかったケースの茶色いよごれ見過ごさざずさっき捨てた。
方向を 変えると決め始めたときのすがすがしさ、生ぬるい風。
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2021/06/05
すこし薄い皮膚に擦れる夜道に酒であったまった身体たぶらせ浸かる風にあたらなくなったからがぜんぶではたぶんなく、変化は最初から気づいてから変わるまでの時間があって、その間の感情は上がり下がりすこそスレ からだが死んだわけではない、はずで はず。「うつくしく へんしんしていくようすに こころを奪われていく」そのへんに 落ちてる魔法の嘘のタネだけでできた 金属の足場の組み立ての上 昼飯を待ちながら 火に当たっているような かんじ。
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