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just-a-justa · 3 years
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羨望--『きりぎりす』
あなたのことが、羨ましかった。
わたしよりもずっと先を歩くあなたに置いていかれないよう、わたしもわたしの道を歩いているよと伝えてみたり、あなたの道の今を教えてよとねだってみたり、必死決死で生きているうちに、それは、致死量を迎える。
あれ、どうして、自分がすごいと言うために、ひとのことばかりを気にしているのだろう
あれ、きづけば、わたしの話は全部あなたの話に変わっているな
あれ、いつから、わたしあなたのこと、尊重したいと思えなくなったのだろう
あなたは、神様じゃない。
ただの、お人です。
このひとは、わたしの先を行くひとではないのだと、気づいてしまった時にわたしの恋は終わりを迎える。
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just-a-justa · 4 years
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繋ぐ言葉 just a “tonight”
こんばんは、依田玲奈です。
2020年5月5日、6日にjust a「tonight」として参加を予定しておりました「第1回新潟劇王」は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全日程中止となりました。ご期待くださった皆様、大変申し訳ございません。
 こんなに面白いことがあるなら参加したいなあとメールを送った時から、新潟劇王実行委員会の皆様には本当にあたたかく、丁寧に運営を進めて頂き、感謝の気持ちしかございません。遠方から一人での参加であることを心配してくださり、お忙しい中お電話をくださった実行委員長の佐久間さんはじめ、どなたに連絡しても、迅速で丁寧なご返信を頂いていたので、創作に集中することができました。この度の公演中止の判断につきましても、現状報告を何度もしてくださり、真摯にご対応頂きました。開催できなくなってしまったことは残念ですが、実行委員会の方のご決断により、守れた生命が確かにあるということを認識しております。まだ直接お会いしていない方もたくさんいらっしゃると存じておりますので、改めて大きな声で感謝を述べさせて頂きます。
本当にありがとうございました。
 一人芝居を一人で作っていると、毎度のことながら、一人では何もできないんだなと自分の非力さ、無力さを感じます。しかし同時に、一人で戦うからこそ、感じられる周囲の皆様の心強さやあたたかさがあります。残念ながらご一緒することは叶いませんでしたが、打ち合わせの段階から親身になって、「tonight」のことを考えてくださった照明プランナーの竹屋さん、オペレーターの稲澤さん、お二人のことを紹介してくれた大切な友人、一緒になってこの作品について考えてくれたひとたち、まさかここで一緒になるとはねえと池袋でお好み焼きを食べながら決起会をしてくださった東京夜光の川名さん、新潟なら任せろと現地の宿の手配を手伝ってくれたり、観に行くねと言ってくれたり、楽しみにしてくれた大事なひとたち。たくさんの顔が浮かんで、浮かび続けて、新しい作品を作ろうとするたびに、自分が本当にたくさんの方に支えていただいて、一人で舞台に立つということの恐ろしさや、ありがたさを、全身で感じています。
 今作「tonight」は、タイトルの通り、いろんな人にとってのある夜の話をする予定でした。どうしても今夜だった、どうしても今夜会いたい人がいた、行きたいところがあった、どうしても今、伝えたいことがあった。本当は今夜でなくても良いことだったのかもしれない。でも、わたしにとってはどうしても今夜で、気づかないふりをして寝てしまえば、あるいは、一睡もできなかったとしても、朝は来る。時間がたてば日が重なり、何度も朝は来る。それでもあの夜は二度と来ないんだなあという質感を頼りに、ひたすら、今日、この夜にこだわる理由を台詞に起こし続ける日々でした。
また、今作を上演する予定だった新潟のりゅーとぴあはとても大きな劇場で、東京以外の場所で、誰も自分を知らない場所でお芝居をすること、もっと大きな舞台で一人芝居をやること、生涯をかけて目標としていたことが一つ叶う機会を、恐れつつも楽しみにしていました。この作品の上演予定は、今のところ、ありません。もしかしたら形を変えて上演するかもしれないし、書かれたセリフもリリックも一生日の目を浴びることはないかもしれない。でも、わたしにとっては今、あの夜にしか書けなかった言葉が詰まっているので、この製作期間のことは、これからもずっと自分の胸のあたり、体の髄に生き続けると思います。
 just aのモットーは、「わたしとあなた」、「身体ひとつで劇場へ」です。世界はどこまで行ってもわたしとあなたで形成されていて、これを繋ぐことで、この瞬間を演劇としたい。装置や効果に頼るだけではなく、わたしがその場にこの身体で立つことで、ここを劇場としたい。そうしたらどこへだって行けるはず。いくつになったって、何者にならずとも、わたしは、あなたにこの瞬間の美しさを伝えたい。そう願いながら、作品を作り続けています。
 毎日、生活の自由が少しずつ失われていく中で、大事なひとを大事にできなかったり、そのときの自分にへこんでしまったり、ああどうして今なんだと、嘆きたくなったり、実際嘆いたり、そんな日々の中でも、日常にある美しさを見つけられますように。見つけられたときに、やったーと喜べますように。そんな自分のことを、少しでも、愛せますように。どうか、この瞬間が、この決して楽ではないこの時間が、いつかのわたしたちに繋がっていますように。今、あなたが孤独でありませんように。誰かと確かに繋がっていることを、思い出せますように。
今を否定せずに、日々を重ねていくことで、どうか、この夜が明るいほうへ繋がっていきますように。
 この度の新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。また、感染により闘病されている方々に心よりお見舞い申し上げます。
引き続き、どなた様も体も心もご自愛くださいませ。
 また皆様と劇場でお会いできる日が一日でも早く来ることを、願っています。
just a 依田玲奈
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just-a-justa · 4 years
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just a “Wait” 明日よりはじまります! これは明日上演する『きりぎりす』の稽古写真。 あんなに楽しかった、から、こんなに辛くなるのかしらね。
撮影:木村恵美子 https://www.instagram.com/p/B6J7vpAlhg3/?igshid=1fe1wijwnwg3u
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just-a-justa · 4 years
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『ヴィヨンの妻』稽古場より
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just-a-justa · 4 years
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祈りの言葉
こんにちは、こんばんは、もしかしたら、おはようございます。依田玲奈です。
2017年の暮れに、一人芝居『海に瞬き』に向けて、「誓いの言葉」を書きました。
今回は、just a "Wait"に向けて、祈りの言葉を綴ります。
15歳で演劇を始めたとき、10年はやるぞと決めていました。
そして25歳になったとき、自分の思い描いていた人生にはなっていなかったし、まだ何も成し遂げてないなと思って、追求したくて、17歳の時に封印した一人芝居を再びやるぞと思い立ったのでした。
それから、二本、また、一人芝居を作りました。
やるたびにクレジットが増えていき、今回は、企画・脚本・構成・演出・出演です。
3本の再演と1本の新作、4本の一人芝居を作っています。
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一人芝居をつくるとき、まず、ビジュアルのイメージを決めます。
そのあと撮影をお願いして、頂いたデータを、だいたい深夜に2、3時間見続けます。
1000枚近い自分の顔を、ずっと眺め続けているとき、なんだこりゃと思いながらも、作品の始まりを感じます。
例えば脚本がまだ一字もないときに撮ってもらったビジュアルでも、終演後に見返すと、作品を体現するようになっています。不思議です。
今回は、『きりぎりす』は、すっと座り、『女生徒』は、ぱっと気付き、『ヴィヨンの妻』は、きゃっと跳んで撮ってもらいました。
そういう作品だと思います。
今年の6月に大阪に行われた最強の一人芝居フェスINDEPENDENT:19の二次審査にて上演した『Wait』は、タイトル通り待つ話です。
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待つ人、待たれる人、待たせている人、待たなかった人、これから待つであろう人たちの過去と現在と未来が交差していくところを書きました。
前回は、誓いとして、一人芝居を上演しました。
今回は祈るような心地です。
わたしは、劇場に来るお客さんの、今日これまでの人生と、今日これからの人生を知りません。
でも、劇場に一緒にいる時間は、たしかに、同じ場所で、同じ空気を吸って、同じ時間を生きている。
隣に座っているひとは赤の他人かもしれないし、親しいひとだとしても、やはり、そのひとの全ては一生わからない。
それでも、この瞬間、共に居ることだけは、確かな事実だ。
今日ここまで来て出会えたことを、そして今日のことが、どんな形でもいい、出会えたひとの人生に、関わっていればいいなと思う。
あわよくば、うまくいかない、幸せじゃない、もういやだ、そんな日も、どうか、健やかではありますように。
そんな祈りの気持ちを込めて、わたしは、舞台に立ちます。
少なくとも、わたしは、あなたの毎日を、祈っている。
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冬の江古田で、心より、お待ちしております。
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just-a-justa · 5 years
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just a "Wait"
2019年12月18日(水)〜20日(金)
just a "Wait"
構成・演出・出演 依田玲奈
未来と過去は共に待ち合わせをしている
【日程】
12月18日(水) 〜20日(金) 各日 20時開演
※カフェオープン 18:30
※受付開始 19:30
【会場】
レンタルスペース+カフェ 兎亭
https://usagitei11.amebaownd.com/
西武池袋線「江古田」徒歩7分
都営大江戸線「新江古田」徒歩13分
【上演作品】
18日(水) 『Wait』、『きりぎりす』
19日(木) 『Wait』、『女生徒』
20日(金) 『Wait』、『ヴィヨンの妻』
『Wait』脚本・依田玲奈
『きりぎりす』、『女生徒』、『ヴィヨンの妻』原作・太宰治
※上演時間は60分を予定しておりま
す。
【料金】
2300円(1ドリンク付き)
【ご予約】
https://481engine.com/rsrv/pc_webform.php?d=42a85ac44b&s=&
【スタッフ】
撮影:岩永 彩
企画・製作:just a
協力:レンタルスペース+カフェ兎亭、シバイエンジン
【お問い合わせ】
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