kai-on
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櫂の音
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kai-on · 4 years ago
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「建築とは、壁や床や天井という通り抜けできない表面群と通り抜けできる媒質からなる取り囲みを、その中で知覚と移動を一定に制限するような機能をもつように作り出す作業である」『包まれるヒト〈環境〉の存在論』岩波書店、91頁
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kai-on · 4 years ago
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森毅の『ゆきあたりばったり文学談義』が面白い。森の「かなわんな」という言い方がチャーミングでいい。
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kai-on · 4 years ago
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正しいけど元気の出ない本を読む。10冊の胸がすくような本を読んでも、1冊の本が気持ちを殺ぐ。そんな読書もあって、読書は難しい。少し好きな著者が批判されていた。妥当な批判だった。人生のやるせない感じがする。
昼、批判されていた当人の人生のささやかで美しい断片を読んでいたので、なおさら刺さった。家族のなんてことはない、思い出の記述。穏やかな家族の思い出をもつ人も、たしかに人生の別な時間では小さくない影響を社会に与え、それが妥当に批判されているんだろう。誰かの可愛い甥が批判されていること。その批判が間違っていないこと。自分も誰かを悪くいう。これ全部を肯定的に捉えられる人間にいつかなれるのかと、未来のことを少し考る。
元気を出そうと大岡信を読む。言葉が流れていく。いま流れた言葉も、いつか帰ってきて欲しい。いまはまた閉じて、近いうちにまた開く予定。今日の収穫は「百千鳥」。一緒に借りた高橋睦郎の本で知る。
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