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「灰になろうEP」がP-VINEから発売されます。

この度、僕がベースを弾いているバンド「すばらしか」の自主制作EP「灰になろう」をP-VINEからリイシュー盤のような形でリリースすることになりました。新たにマスタリングを施して、未発表のライブ音源やカバー音源を収録する予定です。僕たちにとって初めての全国流通盤となるのですが、あと一ヶ月半もすれば全国の各店舗で買えると思うと、とても不思議な気持ちになります。
バンドが全国流通という形で音源を出すという行為は結構重いものだと思っています。今は、自分たちで流通会社と相談して自主でリリースしたりも��きるので、そういう意味では昔より全国流通盤を出すということに対するハードルは下がっているのかもしれません。また、「全国流通盤」と一口に言うと自主盤や店舗限定盤よりも、より広大な範囲で売られるかのような雰囲気を感じますが、最近はネットショップやディストロが沢山あるので、実際の範囲という意味での規模感はそんなに変わらないのかもしれません。
決定的に違う点は僕らの作品を広げたりするために、僕ら以外の人がかなり大勢動いてくれているという点です。今回はP-VINEの宮井さんからお話を頂いて、事が進んでいますが、今までの過程でもこれからの過程でも色んな人が動いてくれるでしょう。一つ一つを見るとそれには大小様々なものがあるかもしれませんが、その重さにはきっと変わりがないように思います。そういう意味では、関わってくれる全ての人にお礼を言いたいです。
元は自主盤なのでレコーディングなども自分たちでスタジオに機材を持ち込み行ないました。なので、最近のバンドでは珍しい音になっていると思いますが、「音が悪い、粗い」で片付けないで、「そういう価値観もあるんだな」という感じで聴いてみて下さい。たしかに綺麗な音とは言えないものかもしれませんが、録音物としては決して、いわゆる「悪い音」ではないと思っています。ミックス等はすばらしかのギターボーカルのヨシミツが行ないました。すごく面白い感覚でミックスされているので、そういう部分も聴いて頂けたら嬉しいです。ぼくは全曲ともすごく好きなミックスと録り音で、とても気に入っています。
無駄な音の広がりと変な低音の作り込みで綺麗に見せかけた、最近のやたらキラキラした音のバンドばかり聴いていても、人生において何の発展性もないと思います。そういう添加物だらけのインスタントラーメンみたいな音楽はきっとすぐ飽きるだろうし、沢山食べ過ぎても気持ち悪くなるだけですよ。早くそういうものから抜け出して、色んな国や年代のすばらしい音楽に是非触れてみてください。音楽の海は広くとても深いので、潜り続けるとかなり暇がつぶせてオススメです。
最後にリリースに当たって頂いたコメントを全文載せておきます。どれも本当に素晴らしいものです。コメントを書いてくれた皆さん、ありがとうございます。
ドキドキする瞬間。
ってのが探知機が弱ってるのかなんだか少なくなってきてるなー。 ってのはただの思い過ごしだったみたい��。 って何回も思い直させてくれる友達が自分にはいる。 これは幸せなことだし、誇れることだ。 もちろんその中に『すばらしか』はいる。 ただただ飽き飽きするような時間から彼らはハイな気分へと連れさってくれるのだ。 あのままじゃあ腐っちまいそうだったところから飛び出させてくれてありがとう。 すばらしか。
川田晋也(Car10 suueat.)
ある朝、私は布団の中で初めて「灰になろう」を聴きました。そして聴いた瞬間に泣いてました。寝ぼけたままで聴くそれは悲しくなるほど輝いてた。差し込む朝の光よりも。本当です。本当に好きな曲です。
Sachiko(SaToA)
再生ボタンを押したら知らない土地へ連れて行かれた。どこかはわからないけどとても素晴らしい場所でした。 音楽への最大限のリスペクトを感じる素晴らしいバンド! これからも知らない土地へ連れて行ってくれるような音楽を世界中に響かせてください! すばらしか最高!
松島皓 (never young beach)
彼らとの出会いは栃木の小さなライブハウスだった 静岡のTHE WEMMERから紹介された最高のバンド、 足利のCar10のイベントに彼らも出演していたのだ
ヤバいリズム&ブルースを鳴らし、 ただ事ではないグルーヴを発する彼らがそこに居た、 ばりヤバい奴おる…俺はすぐさまに彼らに興味を持ち、 その年のワンマンツアーのオープニングアクトに誘った、
そんな彼らの音源がいよいよ発売されるという、 タイトルを見れば彼らがそこらのロックバンドとは訳が違う事がわかるだろう、 ブルースからはじまるロックとソウルの精神を受け継いだバンド、 すばらしかは、俺が今一番オススメする最高のバンドです。
キングブラザーズ代表 ケイゾウ
photo : 阿部裕介(YARD)
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