ko-sui - Tumblr blog

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｢ 悪い癖 / MHiB ｣

灯りが消えて、暗闇に目が慣れる。愛しい人を見る目が俺を捕らえて離さなかった。傷付ける事しか出来なかったその子は、俺を通してきっと、誰かを見てる。エンドロールが嫌いな理由も繋いだ温もりを放さなかった理由も聞けずに、俺が傷付けた面影だけは今も消えずに残っている。もう此処には居ない癖に、俺の身体を蝕んでゆく。消えたように見せかけて、溶け込んで、まるで呪縛のように、あの日の天使が今も色褪せずに死んだまま。

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｢ はなびら / bn ｣

終わらせようとは決して言わないあの子を俺は好きになれなかった。始まることも終わることも全て中途半端な俺らを自分たち以外に誰が笑ってくれるんだろうか。誰でも良かった隙間にお互いがピッタリ当て嵌っただけの関係は、愛す時間が必要で、時折酷く安堵する。貴方を受け入れられるのは俺しかいないよ。なんて、俺の想い人も今迄の行いも全部知ってた癖に。分かってた癖に。何も言わずに側にいて、勝手に居なくなるのは狡いよ。

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｢ 桜雨 / Su ｣

凍えた吐息も冷え切った指先も熱を伝染すのは一瞬で、ネオンに映る淋しさも止む事の無い旋律もどれも臆病で情けなくて純粋無垢に刻まれる低音は薄橙色の朝焼けに呑まれて灼かれて、今もずっと最期の記憶だ。痛々しく残る痕も破かれた衣類も崩れ落ちる彼奴の顔も彼奴の手で終わらせて欲しかった俺の物語も二人で紡ぐ詞も全部全部、嘘で繕う為の小説の一部だよ。真綿で首を締められた様な焦燥感と物憂いさでさえ、愛したかったのに。

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｢ 恋人ごっこ / me ｣

涙を流さずに泣く事の意味。好きだけじゃ生きていけない。悲劇のヒロインでもガラスの靴を落とすお姫様でもない。王子様なんて迎えに来ないし、俺もキミを迎えに行くことは無い。勝手なエゴでいい加減に扱う俺と、何も言わずに傷付けられる事を望んだキミと、完璧ではない時系列に甘えて縋る事しか出来なかった俺と、大人のフリして酒も煙草も呑まないキミと。今までの事全部、東京のせいにして泣いていい？来世はキミとの永遠を。

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｢ あなた / uh ｣

有り触れた会話や仕草を少しも忘れられなくて、恋しくなってアナタを思い出して、きっと俺はまたアナタから離れられないんだろう。酒強い癖に毎日酔っては記憶無くすし忘れたくない事まで簡単に忘れるし何時まで経っても関係は少しも易しくないし消したくない過去は俺だけが消せずにいるし本当はこんな事書きたくないし俺の気持ちなんか誰にも知られたくなかったし。雨音が響いていますね。お前の事だよ、気付いてない振りしてね。

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｢ DOLCE & GABBANA ｣

その香水のせいじゃなくて、すべて君の所為だよ。