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どこに何を書くか
Tumblrを毎日開いてフォローしてる方の投稿を楽しみに、時には行く末を心配しながら見る方もいるけれど、自分が書き込むのは先週あげたのが久しぶりで数カ月ぶりだった。
最近、短文で思った事は別のSNSアプリに、五百文字程度の文章であれば新聞の読者欄に応募している。
そして地方紙ではあるが先月から二月連続で掲載された。
主要の大手新聞にもあるので、そのコーナーを読んでいるとわかるのだが、ああいう場所に投稿する方の年齢層は割と高めだ。内容や質にばらつきがあるけれど、様々な経験や考えを読めるから毎朝必ず目を通している。
そしてそのような場所だからこそ、自分のような若い世代の投稿が採用されやすい傾向があるし、実際に担当の記者の方からは積極的に掲載したいと言っていただいた。
Tumblrを始めてから八年くらい経つだろうか。
多くの方にフォローいただいてリアクションしてもらえるけれど、もっともっと多くの方に自分の考えを伝えたいと思い始め、半小説半自伝みたいなものはTumblrに、主張やエッセイは新聞へという形をとることにした。
地域は県内に限られてしまう(電子版にも載るから一応全世界で読めることは読める)が、それでも県内で一番販売部数が多い地元紙なので、不特定多数の方達に読まれているのかと思うと、どんな反応や感想を持ったかはわからないが、誰かの記憶に残るチャンスは与えられている訳で、文を書くことの励みになる。
いずれは全国紙に掲載される事を目指して書き続けていきたい。
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寂しいなんて
今まで寂しいと思ったことはなかった
一人でどこでも行けるし苦にならない
先日ある子と食事をしていたらこんな事を言っていた
「一人でいるのが嫌で昼職以外に夜も始めたんです。お酒も好きだからタダで飲めるし」
俺は暇が苦手で休みの日も必ず何かをしなくちゃ気が済まない
その子の話を聞いて初めて気が付いた
俺は寂しさから逃げていただけなんだって
だからその子の気持ち痛いほどわかった
その子は夜の世界で寂しさを埋める時間と酒を求めて
俺は賭博の世界で一瞬の夢や快楽を求めて
もし俺が女性だったからその子みたいになっていただろう
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あの子のこと1
夜の飲み屋は居酒屋か落ち着いたバーにしか行かない。キャバクラやガールズバーといった類はその瞬間は楽しくても結局のところ人を孤独にさせるものだ。その場しのぎの会話をして初めて会う子に薄い酒なのかお茶なのかわからない飲み物を作ってもらい、そのお礼にとその子へ同じような飲み物をあげる。美味いお酒を飲みたくても市価の四倍も五倍もするから躊躇しているうちに、一定の時間が来たらその子は別の男へ会話をしに行き、また別な子が訪れては同じことを繰り返す。指名だ連絡先交換をして営業メッセージだなんだと駆け引きの渦の中に巻き込まれていくと、ふとした瞬間に自分の価値は持ち金でしか図られていないのだと気づく。その瞬間に落雷でブレーカーが落ちるが如く気分は転落し、一気に孤独感やら自分の価値の無さが頭からつま先まで貫いていく。
居酒屋は料理とお酒のマリアージュを��しむ所で、バーは普段飲めないカクテルやらヴィンテージのウィスキーを嗜む所だから、そんな気持ちになることなんてほとんどない。
三十代前半にもなるとそんな風に店を選ぶようになる。だから会社の新年会が終わったあとに、同僚に連れられて行った店に入るのは何となく気が進まなかったけれど、その前に飲んだ日本酒やら芋焼酎で気分が高揚していたから付いていったのだろう。店は割とスナックのように落ち着いていてまだいいかと思った。
その店であの子に出会った。
俺を含めた男三人のテーブルに来たのは俺と同い年の子と二十代前半のあの子だった。第一印象は最近よくテレビに出ている黒髪ボブの元アイドルだったミュージシャンに色の白さや顔立ちがそっくりだなと思った。といってもあの子の髪は左右で違う色をしていて、夜の女性だなとも感じた事を覚えている。その人に似ているねって話をしたら「近くで見たらブスだ」と言われた事を笑いながら言った。他愛の無い話で盛り上がっているとあの子の前職が自分の高校の同級生と同じ会社だということがわかった。そこからその会社の話になり、今の昼職がスーパーだという話になって、こんな明け透けに話をする子なのかと興味を持った。明るすぎない明るさが程よい。例えるなら満ちる三日くらい前の月にうっすらと霞がかっているくらいの明るさ。それが何とも居心地がよかった。俺の話し方がアイドルのイキりキャラに似ているとか言って、そのアイドルの名前で呼ばれ続けたのは微妙な気がしたけれど。
後半の方になるとあの子は別のテーブルへと移動していき、同い年の子一人が残った。同僚の一人がその子と顔見知り程度だが知り合いだったようで連絡先を交換していた。俺も聞かれたけれど営業のメッセージはいらないからなんて言って断った。面倒な拗らせた男と思われた事だろう。
店を出てまた別の店へと同僚に連れられて行った。そこはキャバクラみたいな店で派手な女の子とちっちゃい瓶の酒をゲームで負けた者が飲むという、地獄のようなゲームをしたから、やはりこういう店は好きじゃないと改めて思った。
それから一月に一度、同僚が最初のお店の子を狙いたいらしく、彼に頼まれて一緒に店に足を運んだ。彼が狙っている子と話をしている間、俺はあの子から、男に飲みに誘われて行ったら、果物を食べさせてほしいと言われてイチゴを口に放り込んだ話や、その後タクシーの中で手を握られて焦った話など、脈が無いと知った男の悲しき抵抗を聞かされては何とも言えない気持ちになった。こんな風に晒されてしまうのは少し怖くも思うけれど、別に自分が関わらない世界ならいいのか。
ある時はあの子の母親も店にいて接客をしていた。たまたまバイトで来ていたみたいだが、髪色以外は割と地味目なあの子だが、その母親にしては派手目な顔立ちと服装で、親だと知らされた時は驚いて何度も母親の顔を見た。
話していると二人は何となく性格が似ている。とんでもなく反抗期があったようで殴り合いの喧嘩もしたらしい。それが今では同じ店で働いてるなんて不思議だ。母親は車で一時間くらいの所にあるあの子の実家に住んでいるらしい。そうかあの子は一人暮らしなのか。
その次にお店に行くとあの子も母親もいなかった。同い年の子があの子は旅に出ているとか何とか言っていた。スーパーの仕事はどうしたんだろう。
四月が始まって間もなく、その店がしばらく休みになると聞いた。オーナーが変わるとか何とかで、あまりいい話ではないらしい。しばらく飲み代がかからなくて懐にはいい話だなと思ったけれど、あの子の事が少し気になった。
ゴールデンウイークが近くなった頃、通院のために会社を休んだある日、あの子が働くスーパーに立ち寄る機会があった。
「青果売り場で野菜並べてます」
トイレに向かう動線にその売り場があって、自然とその売り場であの子の姿を探した。すると片側の髪色は薄くなっていたが、あの子に似た立ち姿の女性を見つけた。そして何となく視線が合った気がしたが、何だか恥ずかしくなって視線をスマホに向けた。
トイレを済ませてもう一度売り場の前を通ると、段ボールからレタスを取り出して並べていた。そのまま立ち去ろうかと思ったけれど、足はあの子に向かって歩いていた。
「久しぶり」と俺が声を掛ける。
「やっぱりそうだった」あの子は笑った。
「髪色でわかったよ」
「薄くなったでしょ?」
「うん、もう染めるのやめたの」
「そのうちまた染める。髪切った?」
「そうそう、先週ね」
久しぶりに、しかも昼に会ったのに、あの子との会話は自然に進んだ。
「店には戻らないかも」
「そうか」
「ゆりこさんが戻れば戻るけど」
「うーん、どうだろうね」
「今度ね妹が引っ越してくるの」
「こっちに?」
「そう、だから二人暮らしになる」
「へえ、狭くならない?」
「狭いよ。でも寂しくはなくなる」
「引っ越し終わったらさ、ご飯行かない?」
「いいね!行きたい」
「あっ、でも連絡先知らないや」
「そうだね」
「何か書くものある?」
あの子はレタスの段ボールのフタを引き千切って、胸に刺していたペンと一緒に俺に渡した。
それを少し離れた所でお客のおばさんが見ている。だから急いで書いて渡し、売り場を立ち去った。
さり気なく誘って連絡先を渡したけれど、後から思えば思い切ったことをしたなと思った。
そもそも連絡が来るかどうかすらわからないのに。
つづく
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アルタが閉館と聞いて
学生時代小田急線沿いに住んでたとき、初めの頃は新宿に着くとアルタに繋がるB13を目指した
おしゃれな香りがするフロアを抜けて地上へ出れば、目の前の道路越しに新宿駅東口が見える
上京組で待ち合わせするときはアルタ前
成人式のスーツはアルタ近くのスーツカンパニーで買った
学年が上がって地理がわかると西口や東南口を使うようになってB13を使う頻度が減った
その頃は笑っていいともが終わる時期だった気がする
だけど今でもアルタの匂いと階段を上った先の景色は鮮明に覚えている
あの香りとあの景色、そしてあの建物は正に東京の象徴だった
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2024のトップソング
サブスクで音楽を聴くと便利な事に自分が聴いた曲の年間ランキングを教えてくれる。
今年の上位はこんな感じだった。
一位は地元のフェスでも聴けてその余韻に浸れるから後半はよく聴いていた。歌詞も切なくて情景が浮かぶ。こういう曲が大好きだ。
二位はカラオケで歌うために聴いてたのかな…よくんからないけどしばしば流れていたのを飛ばしていなかった。
三位はこの曲をモチーフに作品を書いたから。この世界観にはすごく惹かれたけれど、人を書くのは難しいなと思って荒れたりもしたなと反省。
年間で最も聴いたアーティストはテイラー・スウィフトらしい。これは去年と同じだ。相変わらずEnchantedは名曲。あいみょんとスピッツも同じく二位三位で、音楽性にブレではないようだ。
今年はCHAGE&ASKAがサブスクで配信されたからこれもまたよく聴いた。
恋人はワイン色、walk、OnyourMark、あたりが特に気に入っている。
今後も音楽の趣味は変わらないだろう。
情景やストーリーが浮かんだり、言葉を多く使わないでそれを表現する曲をこれからも愛していきたい。
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もういくつ寝るとクリスマス
先日ニュース番組を見ていたら、嫌悪感を抱く国の予算委員会でのやりとりがあった。
反たばこ派の議員が愛煙家の首相に禁煙を勧めていて、それに対して首相は減煙をしていて禁煙は目前だ、なんて回答していたがそれが何だか腑に落ちなかった。
近年の分煙や健康増進法へは賛成なのだが、何も国会の場で個人的に禁煙を勧めるのはいかがなものか。それにたばこは農作物から出来ており、多くの工程を経て消費者の元へ届く大きな産業であり、価格の六割が税金という国にとっては立派な税収の一つ。酒造りは文化遺産として誇られるのに、たばこ産業だけ虐げれるの納得がいかない。
などと少し思うところがあり、地元紙の読者の欄に投稿してみようと文章を書いてみた。
すると少し手直しがあったものの掲載が決まり、二十五日の紙面に載るという。
今年のクリスマスプレゼントは早朝に新聞屋さんが持ってきてくれる。
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海鳴りの夜に
家から三分程車を走らせると海に辿り着く。
田んぼの真ん中にある高台の一番上が我が家で、坂を下ってはまた上がって国道を越え、砂防林を抜ければ目の前には海原が広がる。
そんな立地もあって海の鳴る音が時折聞こえる。
それは夏の浜辺で聞くような、さざ波程度のささやかな音ではない。
ごーごーと低い音が止めどなくずーっと鳴っていて、それは少しだけ恐怖をも感じる。
今くらいの時期から冬の終わり頃まで週に何日かはこの音を枕に眠りにつく。
海が荒れていたり風が強かったり、天気が崩れそうな時にこんなにも鳴るようで、それは冬やら一年の終わりの気配を感じさせる。
ただ一日一日を積み重ねていたらもう十月が終わりに近づいていた。
仕事でここのところ山奥の耕作放棄された棚田に行っているが、その周りの山々にある木の葉は針葉樹を除いて色が暖色に変わりつつある。
一番好きな季節であり、最も旅したくなる季節だ。
週末も出かけるために不在者投票へ行った。
小選挙区と比例では全く反対の党へ投票してきたが、それくらい今の政治は頼れるものがないように思える。
公約も似たりよったりで、政治や経済に疎い俺ですら実現性が見込めないと感じるものもあったりする。
何かを得るためには何かを犠牲にしなくてはならない。
高齢者を守りながら子育て支援をし、労働者の賃金を上げつつ法人を守る。これが全て実現出来るのならとっくの昔にしているだろう。
もっと現実的な公約でいいのになと俺は思ってしまうが、果たして国民の多くは半分泡沫の夢みたいな公約を望んでいるのだろうか。
色んな問題が山積みだけれど、裏金くらいで見限るのも何だか違う気がする。そんなの半世紀も前から変わらないんだから。
闇バイトで人を殺めて金を稼ぐような人を増やさないためにはどうしたらいいのだろう。
世界大戦が何度もあって、労働基準法が整備されていなかった二十世紀より、今の方が一人一人の命を大切にという時代なはずなのに、数十万で人を殺して金品を盗み挙句に自分は無期懲役か死刑になるなんて倫理観やら死生観が壊れている。
金には苦労したし借金もしたけれど、そんな事を考えた事は一度もないし、現実的ではない誘いなんて目にも止まらなかった。
窮鼠猫を噛むなんて言葉があるが、今じゃ窮者他人を殺るなのか。
今も鳴り続けている荒波の音よりも恐ろしい。
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スーパームーンを見ていたら明子さんを思い出した。
太陽みたいに明るい人だったけど思い出は月夜。
忘れられない夜を教えてください!
質問ありがとうございます。
先週の土曜日がまさに忘れられない夜だったんで一応リンク貼っておきます。
もっともっと昔を思い出してみると学生時代の事を思い出しましたのでちょっと書かせてください。
よく行くバーで知り合った五つ上の明子さん。
女優を目指していて歌やダンスが上手く劇団四季のオーディションもいいとこまで行ったらしい。
関西の人で気立てもよく美人でいつも明るい。無骨な俺のこともよく褒めてくれていた。
京都にある芸大の通信に通っていて芸術とか舞台に興味がある人だった。
互いに学生だったから学割で色んなところを観に行った。
何にでも興味を持つ明子さん。俺が助手という名の下僕で携わったピンク映画やストリップのダンサーに興味があるといって浅草ロック座に二人で一緒に行ってそのまま浅草で天ぷらを食べて帰ってきたりもした。
ある年、世間をにわかに賑わせていたのは上野に来たツタンカーメンだった。
一緒に行こうと言われ、二人で上野に行った。
その日の明子さんはエジプトチックなドレス姿で妖艶という言葉が合っていた。
当時の俺、いや今もそうだけれど上手にその姿を褒められなかったのを今でも悔やむ。
並んでいると色んな人に声をかけられ時には写真を撮られたりもした。
ツタンカーメンを見て、別な上野の美術館でフェルメールを見た。絵心のない俺にはその凄さはイマイチわからないんだけど、色使いがいいなと思った記憶がある。明子さんは真剣に見ていた。
夜になってアメ横にある居酒屋で酒を飲んでから、六本木ヒルズの上にある美術館に行った。
前衛的な芸術を見た記憶があるがあまり覚えてない。
展望室でぼんやりと東京の景色を見て話をした。
二人とも上京組だったから眼下に広がる東京の街が眩しかった。
今度は都庁に行きたいね。なんて話もした。
いつかこんな景色が見える部屋に住みたいなんて俺が言うと、きっとなれるよと言ってくれた。
帰り道、電車の都合で六本木ヒルズから乃木坂の駅まで歩いた。
腕を組んできたのは明子さんだった。
作られていない甘い人の匂いがした。
この坂道が永遠に続けばいいのにと思った。
乃木坂駅で電車を待つ間、明子さんに香水をプレゼントした。それはクレーンゲームで取ったミニチュアの香水で、確かサムライウーマンだったと思う。
何かプレゼントしようとガキながらに思って無理矢理家にあった景品を引っ張り出してお菓子屋の袋に入れただけだったけれど涙を浮かべて明子さんは喜んだ。
「大切に使うね」
明子さんがとびきりの笑顔で言った姿を今も覚えている。
帰りの電車の中、ずっと明子さんは俺の身体に触れていた。
俺より三つ前の駅で降りる。
徐々に近づいてきた。
「明日はお仕事ですか?」
「うん、銀座でね」
大人の女性ってこんな感じなのかと思った。
明子さんの最寄りに着く。
扉が開く。
「またね」
明子さんが俺から手を離す。扉が閉まって動くまで、明子さんは俺を見ていて手を振っていた。俺も恥ずかしげに手を振った。
最寄り駅について自転車に乗ると明子さんからメールが届いた。
「月が綺麗ですね」
確かに空を見上げたら満月がこっちを見ていた。
「そうですね。月明かりで漱石でも読みたいです」
そう返して自転車を漕いだ。
その後互いに忙しくなって、二人で出かけることはなかったけれど、たまに飲むと俺のことが好きだとマスターに言っていた。
冗談だと思って笑っていたけれど、本当は嬉しかった。
もしあの夜に戻れるならば、明子さんの部屋から一緒に月を見たかった。
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こんばんわ、
いつも♡ありがとうございます。
好きな花はなんですか?
こんばんは!
質問ありがとうございます。
花はほとんど嫌いなものが無いくらいみんな好きで、桜やら紫陽花やら向日葵を見たり写真を撮るのが趣味だったりするんですが、最近ちょうど見に行った花があって、それが今は一番好きかもしれません。
それはダリアです。
車で二時間くらいのところにダリア園があってこの前の日曜日行きました。
今まで花束になっているのくらいしか見たことなかったんですが、色も形も様々あるということをそこで知りました。
形は丸くて可愛らしいんですが、色によっては妖艶なものもあったり、子供みたいな活発そうなのもあったりして見ていて飽きなかったです。
薔薇や菊と違って香りが無いのも無害な感じがしていいなと思いました。
最後にこの前撮った写真貼っておきます。
ありがとうごさいました!
よければこっそりどなたか教えていただけると嬉しいです。







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神無月に祈りを
ここ一月半、ジェットコースターみたいに感情がアップダウンして、精神も体もボロボロになっていた。
自分が産まれた事への罪悪感や自らの血への憎悪。
それは最愛の母や祖父母へも向かい、心無い言葉を吐いては傷つけた。
生きる意味を見失っては眠りに逃げるため、睡眠薬を用量より多く酒と一緒に飲んで、半日以上の記憶を飛ばすこともあった。
この間に二つの作品が出来た。
一つは友人に頼まれたもので、もう一つは先月末締め切りのコンテスト用。
これらを書く時は集中して、日常を忘れながら書くことができたけれど、作品に登場する人物に感情移入し過ぎてしまい、客観的に見ることが難しくなったので、完成度がどうか…という不安がある。
もうすぐで今の会社に入って一年が経つ。
一年同じ場所で仕事をしたことがない俺にとって、これから先は未知の世界。
職場では明るく楽しくポジティブにやっているから、いま俺が自ら命を絶ったら先輩達は口を揃えて「そんな奴には見えなかった」と言うだろう。
苦しみも悲しみも辛さも不安もある。
それらに押しつぶされそうになったり、自分に価値を見い出せない日々が続いている。
でも生きていかなければなんて思ったりして、誤魔化しながら明日の楽しみを見つける。
この前行った隣県の神社が素晴らしかった。
騒がしい街中の立地なのに、凛とした雰囲気で好きになった。
おみくじは今年初の大吉で、珍しく御守りも買った。中の御神体と袋が別売りで、用途に合わせて御神体を選び、外の袋はオーソドックスなものからデザイナーが作ったものまで幅広く、オリジナルのお守りを作られるのが売りの神社だった。
月日は過ぎて十月神無月。
神々は出雲へ出かけているが、俺は夜空を見上げて祈る。
地元であったフェスで見た、大好きなアーティストがかっこよくて思わず涙が出た。
歌にも助けられたここ最近。
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何もかも上手くいかない夜に
週六日働く日が先月からしばらく続く。
そのストレスはやめていた賭け事に向かってしまう。
残業から帰ってシャワーを浴び、夕食も食べずに家を出た。温め直した唐揚げを食べたくなかった。
あと三日で中秋の名月。
月がだんだん満ちていく夜にしくじった。
帰り道の雨は冷たく打ちつけ髪を濡らす。
早く眠りたい。
夢に逃げたい。
ゾルピデム四錠をビールと一緒に一気に飲み干す。
ワンシート飲む勇気はまだ無い。
明日なんて来なくてもいい。
無の世界へ誘ってくれよ。
もうこれ以上の苦しみや憎しみをぶつけたくない。
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初心忘れるべからず
明日はマッチングアプリで知り合った人と2回目の食事とドライブ。
歳は一緒であまり趣味は合わないけれど、目を見て話を聞く姿勢とよく笑うところが気になっている。
すぐに2回目が決まったから嫌われてはないかもしれないけれど、この前の通話で空回りしたから今回でダメかもな…とか
なんの話題を話せばいいのか…なんて考えてたらこんな時間で眠れない。
明日の午前にかけて雨が強いらしい。
待ち合わせは10時。
雨よそれまでにはあがってくれ。
今はこの雨音を聞いて眠りを目指そう。
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似たような事を体験したことがある。
東京の飲食店で仕事をしていた時、様々な国から来るインバウンドを相手にしていた。
その時、色んな国の言葉で「ありがとう」を覚えたら喜んでもらえないかと思い、十数カ国分の「ありがとう」を覚えて使ってみた。
発音が上手くなくても例外なくみんな聞き取ってくれ笑顔で応えてくれる。
たったそれだけなのに記念写真を求められたこともある。
言葉は文化でありコミュニケーションだなと感じた経験だった。
“以前、タイにいたとき、たまたまTシャツが必要になって、パタヤの露店で1枚買った。 何でもよかったのだが、その露店ではタイの国旗と「私たちはタイを愛する」という文字が英語とタイ語で書かれたTシャツが売っていたので、私は深く考えないでそれを選んだ。 私はタイを愛していたので、このTシャツの言葉には特に異論はない。 次の日、ぶらぶらと街を歩いていると、まったく見知らぬモトバイクの運転手が立ち上がって、私に握手を求めてきた。 向こうから笑顔で近づいて来る男というのは、だいたいが胡散臭い人間が多いので、私が警戒していると、男は私のTシャツを指さして「私たちはタイを愛する」と言った。 この男は愛国者だったのだ。私たちはハグして、立ち去った。 このTシャツの威力はなかなか大したもので、他にも店に入ると店員が私を優遇してくれたこともある。 人々は、自分が生まれ育った国をとても愛している さらに空港でもこのTシャツを着て出国審査の列を並んでいると、審査官が私を指さしてわざわざ先に処理してくれるというおまけもついた。 タイの国旗だけのTシャツでは効果が薄い。きちんと「私たちはタイを愛する」という言葉がタイ語で入っているものでないと効果が薄い。 こういったTシャツは、観光客がたくさんやってくるタイでは簡単に手に入る。本当にタイを愛していて、それをアピールしたいのであれば、このTシャツはなかなか効果があるので試して欲しい。 見知らぬタイ人が感激し、時には感涙して抱きついてくる経験をするだろう。 私は試していないが、恐らくインドやインドネシアやカンボジアやベトナムやフィリピンと言った国々でも、同じ反応になると思われる。 グローバル化の時代だとは言っても、現地の人々は実のところ、自分の生まれ育った国をとても愛していて、その愛はとても深いものだ。 だから、外国人が自国の言葉を一生懸命に話してくれたり、そうやってTシャツを着て「あなたの国が好きです」とアピールしている姿を見ると、熱い感情がほとばしってしまう。 土着の文化をきちんと守った上で、それを一生懸命に理解して馴染もうと考えている外国人を嫌いになれる人はいない。その外国人には土着の文化に対する愛があり、共感がある。 その国の言葉や文化や食生活や習慣は、その国の人たちにとって大切なものだ。それを学び取り、理解し、取り込んで、さらには愛してくれる外国人をどうして嫌いになれるだろう。”
— 多文化共生どころか、多文化間の憎悪が生まれる暴力社会に (via sqiz)
2015-01-15
(via mmtki)
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約束を破った週末に
婚活用のマッチングアプリを始めて2ヶ月経った。
田舎で使っても中々マッチせず、マッチしたところで会ってみれば特別好みも価値観も噛み合う事も無く、当たり障りのない会話をして終わる。
そんな事を何人か繰り返していたら、その中の一人からもう一度会いたいと言われて約束した今週末。
何となく気乗りしなかった。好みでもなかった。
話はそれなりに合うんだけれど恋人、ましてや結婚相手にはあまり適さないなと思っていた。
週の半ばに母が用事で週末隣県の街に行くと言った。
一人で行かせるのも何だか不安だった。
結果的にその人との約束をキャンセルすることにした。
メッセージを送ったのは約束の二日前。
体調が悪いと書いて謝罪と一緒に送った。
既読がついて返信は来なかった。
それと同時に愛奈にメッセージを送った。
彼女はその街に詳しいから、母を待つ間に時間を潰せる喫茶店を教えてもらおうと思ったからだ。
彼女の店を選ぶ目は特に信頼できる。
丁寧にリンク付きで三つ候補を送ってくれた。
その中でも駅に近い場所に決めた。
当日はあっという間に訪れる。
駅の西口にあるビルの近くに車を停めて母はビルへ、俺は駅の反対側へ向かった。
レトロな外観の店だった。
時間は十四時前だったが、大勢の客で賑わっている。
カウンターに座ってメニューをもらう。
ランチメニューのホットサンドのセットがお得だったけれど、ラーメンを食べたばかりだったのでケーキセットにした。飲み物は店名と同じカプチーノ。

甘いショコラと優しさと苦味があるカプチーノがよく合う。
次から次へと来る客を慌ただしく店主がさばいているが、その手際の良さとスタッフの連携が美しい。
一月前にネットで知り合い、ここのところずっとDMをやりとりしていた日菜乃からの返信が、店に入ったあたりで途切れた。
彼と合流して大阪で野球を見始めた時間だろう。
着ていく服に悩んでいて写真が俺にも送られてきたが彼女らしい服でよく似合っていた。
涼しい生地だから雨に濡れた時が少し心配だが彼と一緒ならいいだろう。
十個くらい離れていると兄なのか親なのかよくわからない気持ちになる。
カウンターの隣に二十代前半くらいの女性二人が座ってきた。
互いに可愛いと言い合って大学時代の写真を見せ合うのを横で聞いているけれど、この子達は本当にそう思って互いを褒め合っているのが何となくわかった。
カプチーノが冷えてきた。
スチームミルクを残さないよう一気に飲み干して店を出よう。
外は梅雨前、真夏の光。
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畔の蕎麦屋
家から約四十分くらい車を走らせた所に、山の中に小さな池がいくつも点在する観光スポットがある。有名なのはその中の一つ、鮮やかな青緑のインクで出来ているような青い池。先日たまたま見たクイズ番組でも出題されていた。
そこから少し離れた所にある、著名な訳でもない池の畔に蕎麦屋が出来たと知ったのは、去年の晩秋だっただろうか。その場所は冬になると立ち入れない所だから、行ってみようと思った頃にはもう時期を外れていた。
なんてことの無い初夏の晴れた土曜日の午後にそこへ行ってみる事にした。
蕎麦屋と言ってもメニューには珈琲やら甘味があるとの事で、敢えて昼を避けて十五時を目安にそこへ向かった。
海沿いの道を走り水面の乱反射する日差しに目を細めながら車を走らせる。海から少し離れて山中のくねくねとしたカーブを七つ越えた所にその店がある。
建物の前にメニューや案内が書かれてある。古い旅館か店をリノベーションしたのだろう。新しい店という雰囲気ではなく、元々の店を少し改装したのかというくらいの、懐かしさを感じる外観だった。
中へ入ると右手側に池が見える。その窓辺に机と椅子が置かれて客席になっている。
奥へ進むと下駄箱がある。そこまで進むと小上がりの向こうから店主と見られる女性が現れた。
「お食事ですか、お飲み物ですか」
「飲み物です」
「そちらの席か大広間にどうぞ」
窓際の椅子席も日向でよかったが、せっかくなので大広間を選ぶことにした。
靴を脱いでスリッパに履き替える。旅館の名前が印字されていた。やはりここは元々旅館だったらしい。何度も来ている所だったが、ここが旅館だったということを初めて知った。
女性の後を付いて大広間へ行く。
スリッパを脱ぎ大広間へ入ると、目の前には広い広い畳の部屋と大きな窓があり、その向こうには池と緑豊かな森が広がっていた。

ピークを過ぎた頃なのだろう。他に客はいなく、好きな場所を選ぶことが出来た。
入って正面と右側に池が見えたので、一番奥の角に座った。
珈琲と蕎麦茶のプリンをオーダーする。テーブルの上にガラスの器があって、ここにお金を置いて会計をするそうだ。
蕎麦茶を啜りながら窓の外をぼんやり眺める。
揺れる湖面に青々とした木々。それをフレームのように切り取る、大きな窓のサッシが実に芸術的だ。
網戸越しの風が涼しい。ぽちゃりぽちゃりと魚が跳ねる音が聞こえる。スマートフォンを開くと電波は微かに入る程度で、じっくりのこの時を堪能出来る環境だった。
本棚を見つけたので覗いて見た。川上未映子やよしもとばなな、江國香織など女性作家の本が多く、きっと店主の好みなのだろう。その中にあった寺山修司が集めた名言集を借りた。
席に戻ってパラパラとめくっていると一つ気になる言葉があった。
「死んだ女より、もっとかわいそうなのは、忘れられた女」マリー・ローランサン 鎮静剤
別にこれは女性に限った事ではない。
さて自分は出会った人たちの何人の記憶に残っているだろう。
そんな事を考えていると珈琲と蕎麦茶プリンが運ばれてきた。
夏でも個人経営の喫茶店では温かい珈琲を飲むことにしている。冷たい珈琲は業務用の注ぐだけのものがあるが、温かい珈琲は確実に店の人が淹れてくれるからだ。
プリンのカラメルソースが別の入れ物で来たのが嬉しかった。

まずは一口珈琲を飲む。苦みは少なく仄かな酸味がある。万人受けする味でプリンにも合いそうだ。
プリンをカラメルソースをかけずに一口食べる。そば茶の素材の味が生かされていて甘みはそれほど強くない。優しい味だった。
少しずつカラメルソースをかけて食べ進める。美味しくてすぐに食べ終わってしまった。
閉店時間まで四十分余り。ぼんやり外を眺めたり、この文をまとめたりしていると、あっという間に時が流れてしまった。
次は蕎麦を食べよう。そう決めて帰宅の途に着く。
そして秋の紅葉が今から楽しみになった。
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スピッツ / スピカ
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春に聴きたいスピッツの曲というアンケートが一月以上前にあった。
迷わずに一票入れたのがこの曲。
春なんて言葉は使われていなくても、スピカという星が春の夜に輝くなんて知らなくても、イントロから始まる曲の跳ねたリズムが明るい季節への雰囲気を作り出している。
そのアンケートの結果でプレイリストが配信されたのだが、やはりこの曲もその中に入っていた。
この曲が発売された時、こちらもまた名曲の楓と両A面だったらしい。
楓は秋の曲でこちらは春の曲。
どちらも端的なフレーズではなく曲調の雰囲気で季節を表せるというのは本当に見事。
そしてこちらのスピカは応援歌のような意味も感じ取れる。
さよなら君の声を抱いて歩いていく…のが楓。
幸せは途切れながらも続くのです…というのがスピカ。
そう、幸せは途切れながらも続くのです。
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