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山下達郎 PERFORMANCE 2022 @なら100年会館 ライブレポ
ライブレポというより個人的な備忘録として記したい。

ライブ会場は、なら100年会館。地元奈良の公演に参加した。なら100年会館には保育園の発表会以来に来た記憶。つまり、山下達郎とは同じステージに立った同志となる。ただ単に山下達郎が音にこだわり過ぎる病気で、ホール、会館などでしかライブをしないというだけなのだが。

会場では達郎の新譜 SOFTLY を購入すると本人直筆サイン色紙を貰えるということで、まだ購入してなかった通常盤CDを購入。残念ながらLP、Cassは売り切れ。買ったCDは母親にプレゼントしようかと思う。

お客さんの年齢層は、昔に武道館で観たエリッククラプトンや、渋谷 Contact Tokyo で DJ KAWASAKI のパフォーマンスをジョシュアと観たのを思い出した。当然、全席満席だった。開演前の会場にはオールディーズが流れて、今から達郎のライブを観れるのだと気持ちが昂った。この日のために仕事頑張ったぞ、と。
海外アーティストとは違い、開演時間にスタート。オレンジ色のシャツ、下はジーンズ、そしてアイコンのニット帽を被った山下達郎が拍手の中ステージ上に。挨拶をするや否や、すぐさま一曲目、SPARKLE のギターカッティングが鳴り響いた。これを聴きに来たのだと、身体は勝手に踊り出し、感動で一杯になった。
山下達郎曰く、奈良での公演は今回が初めてで、47都道府県、最後であったそう。それだけ奈良に魅力がなかったなのかはさておき、奈良が地元の自分として今回の公演に立ち会えたことが大変光栄で、運命とでさえ思う。なら100年会館に対しては一言、「変なカタチをしたホールだなぁ。」
特に感慨深かった曲目に限って話していきたいと思う。まずは、「PAPER DOLL」。イントロのギターカッティングですぐさまこの曲だと分かった。個人的に思い入れがある曲でもあり、生で「僕らの恋は、まるでおもちゃさ」の歌詞を聴けた。間奏ではバックバンドのセッションが始まり、キーボーディストでありこれまた大好きなアーティストである難波弘之のソロは圧巻だった。演奏レベルは到底違えど、ブルースサークルでセッションを楽しんだ日々がリンクした。
次は、「シャンプー」。達郎がキーボードの弾き語りで披露した曲。元々、歌詞が特に好きな曲であったが、まさか��き語りで聴けるとは思ってもいなかった。達郎の歌声と優しいキーボードの音が合間り、身体への浸透具合がライブ一番だった。
最後に、「LET'S DANCE BABY」。これを聴いてこれを聴いて動き出さない人はいない。当然、オールスタンディング。間奏後にクラッカーを鳴らすのがファンでお決まりのようだ。曲途中には、達郎自身の他曲歌詞を歌い出しお遊び。会場一体で生み出されるこのグルーヴを生で体験できて、やはり音楽は裏切らないと痛感。
他にも、大瀧詠一の「君は天然色」のカバー、鬼のカッティングが鳴り響いた「BOMBER」、達郎ソロ歌唱のDoo-wop、盛りだくさんのアンコールなど、山下達郎が詰まったライブだった。作曲家、アーティストとしての山下達郎、ギタリスト、パフォーマーとしての山下達郎、歌手、コーラスの山下達郎、どれも世界最高峰であり、どれを欠けても山下達郎ではなく、その全てを完璧に行う山下達郎が山下達郎という巨人なのだと身に感じた公演だった。来年70歳であり、音楽はもう道楽でやっていると皮肉で言っていたが、その道楽で今日まで素晴らしい音楽を提供してくれている山下達郎に感謝しかない。
NHKホールの東京公演もジョシュアと申し込んだので、今度こそ2人で行けたらなぁと思う。

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カウボーイビバップ 【実写】 レビュー
大好きなアニメの実写化ということで、忘れないうちに初めてレビュー書き留めます。吹き替え日本語で観ました。
【各キャラクター設定】
・スパイク→主人公。吹き替え声優が原作アニメ同様山寺宏一。声優が職人過ぎて、観ていて違和感がなかった。役者もスパイクを演技できていた。欲を言うともっと髪型アフロでもよかった。あとポケットに手を突っ込んで歩く姿がもっとカッコよかったらな。
・ジェット→改悪。スパイクの相棒。原作アニメではオーキド博士で知られる石塚運昇さんが演じていたがお亡くなりになられたので、吹き替え声優では違う方が演じられていた。演技に関しては言うことはないが、キャラクターの設定が改悪されていたと思う。ただの良いパパになっていた。仲間想いでビバップ号を家のように考える部分を色濃くしているのは良かったが、原作アニメでは登場しなかった娘がラストのいざこざに絡むなど、とにかく設定が酷かった。
・フェイ→実写化で1番良かった印象。フェイの過去は原作アニメに忠実で、過去にフォーカスした話では原作に劣らず良かった。吹き替え声優は原作アニメ同様、林原めぐみ、言うことなし。
・ビシャス→改悪。スパイクの敵。吹き替え声優はこれも原作アニメ続投で若本規夫。原作ではクールで冷酷なイメージだったが、実写だと役者の顔芸が入りイメージが崩れ話に集中できなかった。ビシャスを演じるのは難しいと思うがちょっと残念。
・ジュリア→改改改悪。スパイクとビシャスが取り合う女。吹き替え声優はこれまた原作アニメ続投。とにかくこの実写ジュリアが酷かった。なぜスパイクとビシャスが取り合ってるのかわからない。強くて追っかけたくなるジュリアはどこ行った。原作アニメでは、幻ポケモン並みに出番もなく生きているかわからないような存在だったが、度々出てきて結構喋る。最後は自分の都合をベラベラ喋る女に成り下がった。1番嫌いかもしれない。
・アイン→足引っ張ることしかしてない。安否が心配。
・エド→ほぼクビ。
【脚本】
1話完結型の話は面白く観ることができたが、最後が納得いかない。本作がカウボーイビバップ観るの初めてな人のために過去で一本話があるのはわかるが、もうちょっと視聴者の想像を膨らます演出で進める方が個人的には好きだった。キャクター設定の改悪も見られ、不満が残る。ただ、観ていて飽きることはなかった。
【サントラ】
言うことなし。本作もSEATBELTSの演奏で楽しむことができます。
【総評】
カウボーイビバップ好きとして認めたくない部分もあったが、観ていて楽しめたと思う。こういう作品は、原作を観た上でやいやい批評しながら観るのが1番面白いんじゃないかと思う。神サントラを聴きながら、原作アニメから続投声優の演技でカウボーイビバップ新作を観れると考えたら価値があるんじゃないでしょうか。
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