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『再現性のない仕事』
みつるぎだよりVol.17*2025.6月 発行より みつるぎの里・その使命Vol.12 なぜ、ここ榎本にみつるぎの里が必要なのか 管理者・彌重卓志がひもとく︕
「管理しない管理者」であると私が公言する理由のひとつに、 この仕事《特に対人支援の現場において》 再現性という概念がそもそも馴染まない、という思いがあります。
たとえば先日、こんなことがありました。 通いの利用を嫌がるおじいちゃんがいました。 誘いに行くと、どうやら誰かと“通信”が始まったようです。 「行くな」とその“通信先の人”が言うから行かないのだと。 その場面だけ見れば、幻聴の可能性があると捉え、 問題として対応を検討するのが一般的かもしれません。
でも私は、あえて私自身も“通信”を始めて 「行った方がいい」とその“誰か”に伝えることにしました。 すると、奥さんまでもが“通信”に参加し、「行った方がいいよ」と。 その結果、2対1になったおじいちゃんは折り合いをつけ、 通いに来てくれました。
そして入浴を済ませた後は、今度は「帰らない」と言い出します。 でも奥さんは夕食の準備もあり、早く帰りたい場面。
そこで私は、ふと「蛍の光」を歌い出しました。 すると、周囲のおばあちゃんたちも次々と歌い出し、 場は“蛍の光”の大合唱に。
帰らないと言っていたおじいちゃんも、 最後には手を振って「また、来るわなー」と。
この日の「この場面・このやりとり」を、 次回まったく同じように再現することは不可能です。 もし「科学的根拠」に基づく介護を求めるなら、こうなるでしょう。
「��員が“通信”すればおじいちゃんは来所する」 「“蛍の光”を歌えば家に帰る」
でも、そんな馬鹿なこと、あるわけありません。 介護の仕事には再現性はありません。 だからこそ、その日その時、 その場にいる職員と利用者さんたちとで、 その日の生活を一緒につくり上げていくしかないのです。
最近では、私が休みの日のみつるぎの様子を聞くことが、 何よりの楽しみになっています。 「今日はどんな物語が繰り広げられたのだろう」と思いを馳せ、私も負けじとワクワクしながら今日の現場に立っています。
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「さわる」と「ふれる」
みつるぎだよりVol.17*2025.6月 発行より 係長のつぶやきNo.13 介護係長・米山 卓
彌重管理者の影響を受けて、 社会派映画(社会問題や実際あった事件をモチーフとした映画)を 見ることにハマり、感受性を揺さぶられる日が多くありました。
そういえば、今年の自分のテーマを「インプットの年」と決めて、 はや半年がたつなぁ…と。
しかしながら早くもそれを忘れつつあり、 これじゃいかん︕本を読もう︕と思いたち、 『手の倫理』(伊藤亜紗著)という本に出会いました。
「道徳と倫理」「安心と信頼」「触ると触れる」などの 言葉の違いを紐解きながら、人との関わりのかたちを 探求した本でした。 そしてそこには、私が感覚的に大事にしていきたいなぁと思うことが 見事に言語化されていました。
一方的な伝達手法(相手の反応や理解を考えない)で 「さわる」 は、みつるぎの実践する『丁寧な介護』の中には、 基本的には無いと思います。 私も人様に触れる事の多い仕事をさせてもらってる以上、 互いに双方向的に生まれる「ふれる/ふれあう」 ことを 深めたいなと思っています。
そう、榎本地域で行われているおまつりも 「ふれあいまつり」 ですしね︕
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「地域の関心高まり、10 年」
みつるぎだよりVol.17*2025.6月 発行より みつるぎ応援団Ⅲ 苦言あり期待あり みつるぎ里の「これから」を一緒に考える 榎本連合第7振興町会長 小林育夫さん

みつるぎの里設立準備期にあたる10年前 当時「介護施設」の情報や理解も浅い。 その時期に町会長に就任、 「地域で介護施設?なんで?誰か専門家おるんか」。 疑惑の声は溢れ、自身も懸念を抱きながら、 町会役員らへの説明に奔走‥紆余曲折ありながらも10年。
6月の榎本ふれあいまつり、オープニングセレモニーでの 鮮やかな揃いのTシャツが目を射抜いた。 みつるぎの里は、地域を巻き込み、 コロナ禍の影響やむなかった地域活動の 「持ち前の団結力」を再燃させる一石と感じた。
町会掲示板には職員の登場するポスター、 イベントにスタッフとして参加する姿にも、 地域の一員であることを実感させられる。
この先、介護を初めて体験する50〜60代が増える。 情報は溢れているが選別は難しい。 「この先どうなる?」そんな不安を持ち、 「認知症?違う?」など迷いながら、 どこに相談すればよいのかはわからない。 当事者同士が困りごとを話し、愚痴も聞いてもらえる、 そんな場が持てたらと思う。 親の介護を体験した私も、何か手助けができるかも、と。
昨年度から始まった、みつるぎの地域向けセミナーは その玄関口になっていると思う。 セミナーがきっかけとなり、身近な老いと向き合う、 それは誰も避けて通れない道だが、人生の終盤を 少しでも楽しく悩みなく過ごしたい。
この先、状況は常に変化する。 地域の、すぐ隣にある「みつるぎの里」には、 そんな榎本地域の変化を常に敏感に感じ取り、 柔軟な対応のできる『よりどころ』となり続けていてほしいと思う。心より期待している。
「“意見の違い”は貴重。関心のある証拠と捉えてきた。地域が運営する他に類にないみつるぎだからこそ、俺は頑張れる。ご利用者に限らず全榎本のお年寄りとかかわり続けたい。「介護」のいらない地域があってもいい。」彌重管理者は話す。
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気をつけてね︕
みつるぎだよりVol.17*2025.6月 発行より ちょっこっと健康豆知識❽
身体機能の維持・向上を心がけることは、 もちろん大切︕では、身近な アレコレはどうでしょう︖ 再チェックしてみましょう︕
□自宅内の小さな段差(敷居、カーペットのめくれなど)はない︖
□床に電気コードや雑誌・新聞などを置かず、動線確保できている︖
□夜間でも足元を明るくし、視界を確保できている︖
□浴室に滑り止めマットを敷くなどしている︖
□滑りにくく、安定した靴選びができている︖
□骨を強くするカルシウムやビタミン D、筋肉を維持するタンパク質を意識して摂取できている︖
□規則正しい生活リズムを心がけ、十分な睡眠をとれている︖
□薬によっては、めまいやふらつきなどの副作用も。 医師や薬剤師と相談し、 薬の管理を適切に行っている︖
□急に立ち上がるとめまいを起こすことも。 ゆっくりと立ち上がれている︖
そして □家族や周囲の人は「段差があるから気をつけてね」 「手すりにつかまってね」など状況に応じて 注意を促す声かけをしたり、見守りしたりできている︖ など
散歩や体操など、無理のない範囲で体を動かす習慣と、 日常的な対策を総合的に行って、転倒リスクを減らし、 安全で活動的な生活を送りましょう︕
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あなたのことをもっともっと知りたい
『Kさんをもっと知りたくて』

みつるぎの里では地域の美容師さんが格安でカットに来てくださっています。
いつもオシャレなKさんも毎回 カットをしてもらっていました💇♀️‥が先日!!
「家と通いの空間だけでは生活は成り立たない」
そんなことを学んだことをきっかけにKさんにご相談。 「いつも通っていた美容院に行こう!」となりました。


そこには馴染みの美容師さんが居て 今日はどんな髪型にするか悩みに悩むKさんがいました。
関係性を繋ぎ直す。
これも私たちみつるぎの里のケアです💪
PS. 数日後に大学生の職員に 「パーマが落ちないようにするにはどうしたらいい?」 宿題を出すKさんの姿が愛らしかったです。


ご家族からは若返ったお母さまを喜ぶ声が届きました。
初めは「んー、カットだけでい いちゃうの?」と 思ってましたが、 若返って以前の母親に戻った感じです なんか、いい意味で「変」🤣 ありがとうございました 感謝、感謝です。 ちなみに10年以上ぶりのパーマで、2年半ぶりの美容室です
Kさん、学びをありがとうございました。
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『認知症は病気じゃない』
みつるぎだよりVol.16*2025.3月 発行より みつるぎの里・その使命Vol.11 なぜ、ここ榎本にみつるぎの里が必要なのか 管理者・彌重卓志がひもとく︕

先日、社会福祉法人ライフサポート協会の門馬氏をお招きして『認知症サポーター養成講座』を開催した。

楽生会の皆さんもたくさん参加して下さって、とても有意義なものになったと思う。
会場からの質問の殆どが、自分自身が認知症なのでは︖といった内容。 日頃アクティブな方々でも『認知症になってしまう恐怖』を感じておられることが分かった。
そんな不安を払拭するように門馬氏は、認知症の定義を丁寧に楽しく説明された。
『認知機能』とは人間がものを認識するために必要な知的な能力のこと。様々な原因で脳の細胞がダメージを受け、司令塔の働きに不具合が生じると「生活する上での支障」が起こる。
『認知症』とは半年以上そのような状態が継続している場合を指すのだそう。
私は認知症は病気ではないと思ってる。 正にこの定義の通りであれば、『認知症』は病気ではない。 認知機能低下による中核症状のことを指すのであれば『病気』かもしれないが、周りの理解があれば、『認知症』は認知症ではなくなるように思う。
脳が萎縮して起こる中核症状 ( 記憶・見当識・実行機能障害 ) に伴い周辺症状(妄想・暴言暴力・徘徊・不安・焦りなど)が現れる。
しかし、その周辺症状を周りの人が理解してサポート出来たら「生活する上での支障」をきたさなくなる。 そうなれば名実ともに『認知症』ではなくなる︕
この講座を通し、みつるぎの里の現場だけでなく、この榎本地域全体に認知症サポーターを増やすことが私の使命だと感じた。
このような講座を今後も定期的に開催したいと思う。

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弱さも愛したい僕
みつるぎだよりVol.16*2025.3月 発行より 係長のつぶやきNo.12 介護係長・米山 卓

今年に入って2ヶ月、色々なニュースが世間を騒がせました。 中でも某 TV 局と男性タレントの問題は芸能史に残るスキャンダルとなったようです。
まぁ、この問題はさておき、今世界的に多様性が叫ばれています。 それぞれの性格、価値観、考え方、時間の使い方、それらは皆違っていいし、そしてそれを認め合い、共存しようという風潮にもかかわらず「倫理観」だけは絶対的であることを世間は求めているようです。
皆が共通して思う「完璧な人間」が善であり、そうでない人間は人前に出るべきではない、という考えが今回の騒動の根っこにあるのかなと思います。
言うまでもなく犯罪自体は許されません。 しかし僕は、完璧ではないし、完璧になろうとさえ思いません。
芸能界に生きる人間に完璧を求めるなら、AIがタレント業を担ったらいいと思うし、介護の世界でも、働き手に完璧を求めると言うなら、ロボットやAIが幅を利かせていくのかもしれません。
果たして、本当の意味で、『弱さを愛せる社会』 ってなんだろう︖ 考えたり考えなかったり‥そんな今日この頃。
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「賑わいつなぐ・放出」
みつるぎだよりVol.16*2025.3月 発行より みつるぎ応援団Ⅱ苦言あり期待あり みつるぎ里の「これから」を一緒に考える 放出商店会会長 住田 竜也さん

榎本地域活動協議会運営委員 (有)ホーム・アライブ代表
大型ショッピングモールもシネコンもないけど、ちょっと便利で、ちょっと垢抜けないのがいい。
地元密着のスーパーや商店街が生活を満たす。 そんな放出界隈に足を踏み入れて 25 年。
住まいをお世話して3~4 年目のご家族の「住みやすい、ここに暮らしてよ��った」そんな言葉が嬉しいと感じる。
故・島岡前会長から引き継いだ重責は、お節介を地で行く先輩方が今も大いに助けてくれる。
「好きにやったらええで︕」温かい声がかかる。 しかし、変えてはいけないもの、変えたいもの、線を引くように区別はできない。
歴史あり、福祉あり、人情あり…、そんな多彩な「顔ぶれ」がこの街のいいところ。 それをどのように現世代に知らしめるのか、それを役目と感じている。住みやすさが人を呼び、人が賑わいを生む。鶴見区と城東区と東大阪市の3つの市区、そして6年前には新大阪から日本の各地へとつながった。

みゆき通り・夜店通り・栄町、それぞれの商店会のパワーをも結集、JR も巻き込んで、放出駅を賑わいの拠点、情報の発信基地にして、駅前を有効に活用できる方法を模索したい。
ファミリー層に、子どもに高齢者に、そして障がいを持つ人たちに、主催する者も参加者も楽しい催しを創出。
「次は何が飛び出すんやろ」ワク��クドキドキで諸々の人々を繋ぐ。そして賑わうこの地の住まいこそを終の棲家として欲しい。
みつるぎの里には、誰もが達する人生の終末期を、地域の誰もが住み慣れた「家」で仕舞えるようその力を大いに発揮して欲しいと思う。誰にも優しい住みやすい地域づくり。
さて、何から始めようか︖ヤシゲ︕︕
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食を楽しむために︕
みつるぎだよりVol.16*2025.3月 発行より ちょこっと健康豆知識⑥
【「パタカラ体操」やってみよう】
パタカラ体操とは 「パ」「タ」「カ」「ラ」と大きな口を開けて一音ずつ発音したり、連続して発音することで、簡単に口や舌の周りが鍛えられる嚥下訓練のひとつです。
期待できる効果は・・・
○噛む力や飲み込む機能の維持と向上
○唾液の分泌が促進(ドライマウスの防止)
○発音がはっきりし、口が動きやすくなる など
口や舌を動かしやすくなると、噛みやすさや飲み込みやすさが向上します。 誤嚥の心配もなくなるので、介護者や家族にとっては大きな安心感が得られます。 毎食事前が効果的ですが、無理なく取り入れ、家族や仲間と食卓を囲んで食べる楽しみをいつまでも続けたいですね︕
また、パタカラは、小顔やほうれい線対策にも効果︕ 表情筋が鍛えられ、顔全体にハリが出て引き締まり、リフトアップも期待。
パ 唇をしっかり閉じる
タ 舌を上あごにくっつける
カ 喉の奥を閉めるようにする
ラ 舌を丸める
ご家族一緒に是非どうぞ︕
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僕が認知症になったら
みつるぎだよりVol.15*2024.12月 発行より 係長のつぶやきNo.11 介護係長・米山 卓

家に帰って、僕は言った「家に帰りたい」。 え・・その家はどこ︖
両親と住んでいた北海道 じいちゃんばあちゃんの住んでた神奈川 それとも学生時代の箕面か和泉︖
僕はその時こう言う「この家が嫌いなわけじゃない」。
便秘症の僕。 僕はきっと思う「気を使うから我慢してもうた」。 僕を介護してくれる人に、めっちゃ迷惑かけるかもしれない。
僕はその方に声をかける 「自分の排泄物を見られるのが嫌なだけ、あなたを信頼してないわけじゃない」。
きっと僕と、僕を介護してくれるあなたは、 ちぐはぐかもしれない。 その時、僕は言えるかな「けどそんな僕をよろしくお願いします」。
僕は言う「僕は認知症の人ではなくて、認知症の『僕』です」。
2024 年、ありがとう。
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サービスの受け手から 相互に支え合う担い手へ
みつるぎだよりVol.15*2024.12月 発行より みつるぎの里・その使命Vol.10 なぜ、ここ榎本にみつるぎの里が必要なのか 管理者・彌重卓志がひもとく︕

ーーこの1年を振り返るーー
私は今年の目標を 「地域の中で地域の人たちと一緒に汗を流す」 と決めていた。
まずは、盆踊りの準備から防災訓練と、一緒に活動する機会を増やした。 それは自然に顔の見える関係の構築に徐々に繋がっていった。
次に、地域の役員さんから「町会掲示板のポスターを新調しては︖」の提案を受け、定期更新を決めた。
有志の方がポケットティッシュを作ってくださり、イベント毎に配った。 そして『みつるぎの里』が地域にジワリと認知され始める。
ここで更に地域との結びつきを強くするため、私たちは『みつるぎの里の職員』であると同時に『榎本地域活動協議会の職員』であるという自覚が必要だという認識を新たにした。
その一環として、地域の様々な行事の手伝い、女性部の方たちが担っておられるプランターの花の水やり等、みつるぎ一丸となり 「自分たちができることにはどんどん参加する」という意識改革を進めた。
そして、日常の手助けが必要な方には『おたすけ愛』でサポートを。
来年からは独居のおとしよりさんや老老介護をされている世帯への安否確認訪問など、みつるぎ力を発揮して、どんどん取り組みを広げていきたい。
「老いても地域で暮らし続ける」ために 「サービスの受け手相互に支え合う担い手へ」 『ふるさと榎本』の実現へ向けて一歩一歩しっかりと 歩んでいきたい。
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かくれ脱水に注意︕
みつるぎだよりVol.15*2024.12月 発行より ちょこっと医療豆知識⑥
【冬の脱水症の初期症状】 以下のサインに早く気づくことが重症化させないポイントです。 かくれ脱水を見逃さないためにも、心に留めておきましょう。
〈喉が渇く・口の渇きや粘つき・食べ物が喉を通りにくい・疲労感、倦怠感・指先を中心に皮膚がカサつく・足のすねのむくみ、靴下のゴム跡が10分以上残る・手足が冷える・頭がボーっとする・ふらつき、めまい・手足の冷え〉
「脱水症かな︖」と思ったら。親指の爪を押してチェック。 血管が細い指先は変化が出やすく、3秒で赤みが戻らない場合は脱水症の疑いがあります。
初期症状で気づいた場合は、水分摂取だけで改善することがほとんどです。 水分とミネラルを補う必要があるため、水分・塩分の両方を効率良く摂取できる「経口補水液」がオススメです。
○容器に水500cc、砂糖大さじ2、食塩小さ1/3を入れ、よくかき混ぜれば完成。レモン汁を少し加えると飲みやすくなります。
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みんなの杖になってや
みつるぎだよりVol.15*2024.12月 発行より みつるぎ応援団Ⅰ榎本連合楽生会会長:脇田 広志さん 新企画!苦言あり期待あり みつるぎ里の「これから」を一緒に考える
開設時から楽生会は応援しとったで。 故佐藤前会長とも相談して、会として出資もした。
けどまぁみんな、榎本で一生懸命活動して顔の売れた人ら。 「あ、あの人元気やったけど介護利用し始めはったわ」となるわな。そうなるとやっぱり、地域の施設は行きにくいな、となる。 それが本心かな。
顔馴染みの人たちもヘルパーさんと病院に来てたり、押し車で買い物に出てたりする姿もよぉ目にしだした。 夫婦揃ってても、子どもが近くにいても、そら色々しんどいことや、ついつい声を荒げることもあるやろと思う。
それなら、施設に入ろやとなって、お互い楽かしれんけど、頭も身体もいよいよ弱っていくんちゃうかって不安になるわなぁ。 実際、できひんことが増えていく、諦めることが辛いと感じる。
一昨日は、楽生会の日帰りバス旅行で天橋立に行ってきた。 寒かったけど全員がリフトにも乗れた。 外に出て、いい景色見て、賑やかに喋って。 日頃しんどそうにしてる人から 「行きたい、行ってよかった」って声を聞くと嬉しいわ。
みんな、同じような不安抱えてると思う。 そんな中で、自分のできることをできる限り続けたい、思ってるんちゃうかな。
みつるぎの里にそんな「不安」を「ちょっと」聞いてもらえるようになったらええな。 「すぐ目の前のこと」とは、元気な皆んなは、まだまだ思ってないから「介護相談」となると、ちょっと敷居高いかな。
先のこと、兄弟のこと仲間のこと、 この先どんなふうに付き合っていったらええのか、 こんな時どうしたらええのか、 自分はどうなるのか、 そんなことを気さくに、雑談まじりで話せる、 そんなみつるぎになって欲しい。
色んなとこに顔出して、自然にそこにある存在になって、一緒に笑ったり、哀しんだりしながら「皆んなの杖」になってや。頼むで。

この日は月に1回の「かたづけ・たい」の出動日。 そして脇田さんは榎本だけでなく鶴見区の活動で大忙し!
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新天地で新規開拓!!
買い物支援実践記「サードプレイス探し」
Nさんは病気を機に生活の場を 娘さん宅のある鶴見区へ移されました。
それは、以前は『当たり前』だったものを 失うということでもあります。
よし!サードプレイスを探せ!! そして若い職員と2人でイオンモールへ。




履きやすい靴を選び、お好みの服もゲット❣️
やっぱり自分の目で見て実際に履いて歩いて 商品は選ばなくっちゃ!!
そして、ミスドで休憩🫖😄 あらかじめ狙いをつけていたドーナツを🍩


「甘くて美味しい!!」
とても充実したお顔で帰ってこられました。
買われた服は早速今日着て来られました。 「これええでー」とドヤ顔🤩 イオンモールの大きなことも 何度も何度も伝えて下さっています。
自宅と仕事場(みつるぎの里)の往復だけでは 生活は成り立たない!!
職員にとっても大きな学びとなった実践です。
おまけ:お出かけ前には、もちろんおめかしもバッチリ🥰

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紅葉と奈良の大仏っさん!
山内介護主任実践記!2024.12.7
一昨日の朝に、Mさんの起床介助をしていると フロアよりKさんのココロからの 「こんな所行きたいねん!」の声が聞こえました。 襖を開けると、テレビに紅葉が。 やっぱり行きたいんやね!
行かない事も出来る。 行くは、職員のパワーもいります。 ですが、僕たちのみつるぎの支援こそ 目の前の人の気持ちを形に!

その声を形にしただけ。 すごいのは、声に出せたお二人です。 素敵な素晴らしい時間を共にさせて頂けた事に感謝です。

そして、現場の事は居る者で何とでもすると 背中を押してくれた仲間に感謝です。
お二人の思い出は、疲れきった身体を 夢の中で癒してくれるに違いありません!

やったからこそ分かります。 行って本当に良かったです。 ありがとうございました。

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学生バイト その働く姿勢に学ぶ
みつるぎだよりVol.14*2024.9月 発行より みつるぎの里・その使命Vol.9 なぜ、ここ榎本にみつるぎの里が必要なのか 管理者・彌重卓志がひもとく︕

『初心忘れるべからず。』
学生バイト職員がおとしより さんと関わっている姿を見ると、水平な関係性が見られる。
それは、“技術が未熟である”ことも関係するが、そこには、経験を積んでいる職員が 『学ぶべきもの』があると考えている。
みつるぎの里では、目の前のおとしよりさんと丁寧にお付き合いしていくことをモットーにしている。
介護の現場では、どうしても介護する側、される側の関係になってしまう場面が必ず出てくる。 しかし、それは、その時だけで、後々の関係においてもその関係性で お付き合いしてはいけない。
学生バイト職員には、介護技術の勉強中ということもあり、直接援助の場面より、間接援助の場面が多く、そのせいか水平な関係性がよく見られる。 ベテランの職員には、その関係性の中からおとしより さんとの関係性の構築を学んで欲しいと感じる。 技術が身につけば、忘れてしまうこともある。
介護では、今から『すること』をおとしよりさんに説明する。 しかし、たくさんの施設で、たくさんの介護の場面を見 てきたが、説明せずに介護したり、伝えてはいるが、本人が理解していることを確認せずに介護を行う場面が 圧倒的に多い。
いくら介護技術があったとしても、今から『すること』をおとしよりさんに伝えずに行う人に、 私だったら介護はしてほしくないと思う。
当たり前のことを当たり前に、そして丁寧にお付き合いをするために、まず『おとしよりさんと話す』このことを私 は常に求めていきたい。
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流行に乗るT^T
みつるぎだよりVol.14*2024.9月 発行より 係長のつぶやき⑩ 介護係長・米山 卓

7月の中旬に、私は例の流行り病に罹患。
みつるぎの里において私を含め数名の方が罹患されましたが、クラスターには至ず、その点は良かったと胸をなでおろしております。
私は罹患中、ビジネスホテルにて隔離生活を送っておりました。 今回は2回目の感染と なりましたが、1回目よりはるかに辛く、4日間ほぼ寝たきりの状態でした。
体力もなかなか戻らず、四十を超えた年齢も関係しているのかなぁとも思いましたが、TV の後遺症の特集は、なかなか震え上がる内容でした。
1 食欲が出ない 2 少し動いただけで息があがる 3 気力が出ない 等々・・・
特集では、その後遺症が原因で退職を余儀なくされたケースも多々あるとのこと。
自分は後遺症もなく、ありがたくも元気に働いておりますが、まだまだ感染症には気をつけ、完治の後の状態にも気を配りながら、職員、お年寄り関係なく、声をかけあいながら元気に過ごせるように、残暑どころではないこの暑い初秋を乗り切っていきたいなと思います!
※迷惑をおかけした皆さんには 大変申し訳ございませんでした!
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