Tumgik
natuhuyu09 · 2 years
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オダイバ感謝祭『あなたに届け』あとがき
僕ラブ35で頒布された『虹ヶ咲2期直後合同誌 オダイバ感謝祭』に拙作「あなたに届け」が収録されています。今回はそのあとがきみたいなもの。久しぶりに書く。書きたかった。あとがきなので蛇足みたいなものです。
さて、虹ヶ咲のアニメには高咲侑というアニメオリジナルの主人公がいます。虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のプロジェクトはアニメよりもっと前から展開され、彼女らのお話はスクスタが主でした。そこに登場するの主人公格は「あなた」。「あなた」とはいうもののそこには人格や台詞もあり、いわゆる物言わぬ傍観者ではありません。「あなた」がいたからこそ生まれた曲はたくさんあります。そこに虹ヶ咲のスクールアイドルたちは救われ歌を歌い続けています。似てるようで非なる者、それが「あなた」と高咲侑です。
二人の違いは更にあります。「あなた」が住む部屋と高咲侑が住む部屋です。スクスタのスチルでわかるのですが、「あなた」の部屋は歩夢が自分の部屋からベランダに出て右側にあります。対してアニメで描かれる侑の部屋は左側にあります。それはこの時間軸がスクスタとは異なる時間軸であることを示唆しているともいえます。
では本来の「あなた」は? どこにいったのでしょうか?
アニメ1期で描かれた中で印象的だったのは、侑を起こす歩夢からの連絡でスマホから流れてくる着信音でした。『開花宣言』。歩夢が歌う曲です。けれどこの段階で歩夢はスクールアイドルに興味を持ってはいるものの、まだその活動に踏み出していません。何故その曲が流れてくるのか。何故侑のスマホにその曲が入っているのか。
アニメ2期の彼女たちの1stライブで歌われたのは侑が徹夜してでもトキメキを感じて作り上げた新曲でした。その曲の詳細は明言されていませんが、あのステージで歌われた曲、つまり歩夢の場合は『開花宣言』ではないか。そう、私は思っています。
この『開花宣言』という繋がりが気になり、自分なりの解釈も含めて執筆したのが今作「あなたに届け」です。「あなた」に届いたでしょうか。
今回合同誌の企画が立ち上がり、テーマに「感謝」がありました。侑と「あなた」は似て非なるものではある。けれどスクールアイドルに対する愛情は同じ。そんな二人がひとつの曲を通じて互いを認め、(歌われること/存在を知ってもらうことを)感謝する、そんなテーマも少し含んでいます。
「あなた」に届いたでしょうか?
『オダイバ感謝祭』は紙袋worksさんよりメロンブックスさんにて委託中です。拙作の他にも小説、イラストや漫画、写真などたくさんの大好きが詰め込まれた合同誌となっているのでお手にとっていただけると幸いです。
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1674592
では、また別のトキメキの向こう側でお会いしましょう。
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natuhuyu09 · 4 years
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なつふゆ屋の年内活動について
なんてけったいなタイトルをつけてはみたものの、ネガティブな話題ではないです。決意表明的な前に進むための、自分なりの気持ちの整理。
簡単に言うと伝えたいのは以下
年内のオフラインイベントでのサークル不参加
オンラインでの活動は継続
ひとつずつ説明していきますねー。
①年内のオフラインイベントでのサークル不参加
題名通り。感染症という性質上、主催者・参加者・自分の身を守るためにもこの決断を致しました。既に開催予定やイベント振替の話も出てきているところがありますが、少なくとも年内(2020年)に開催される即売会は不参加の方向で動いていきます。何卒、よろしくお願いいたします。
他サークルでの委託や、何らかの作品で寄稿という形があれば自分の作品も並ぶことがあるかもしれません。今のところは何の予定ないですけれど。
②オンラインでの活動は継続
ただ、創作意欲が減ったわけではありません。むしろ家にいる時間が増えたおかげでいろいろ考える時間が増えた気がします。なので即売会での活動はなくなっちゃうけれど、変わらず作品は出していくよ!という意思表明。
例えば
短文小説サイト(例:文庫ページメーカー)を利用した小説の掲載
pixivでの小説の掲載
紙の同人誌制作。通販でのみ販売。
これまでネット上でやってきた活動はこれまで通り続けていく予定です。
ただ、即売会という表現の場、作品との出会いの場が削られてしまうので、同人誌制作はこれまでのペースからは若干遅れる予定です。出すときは改めて告知させていただければと。ちなみに次もラブライブ!サンシャイン!!で考えています。
小さな、小さなサークルではありますが、いろんな方に支えられて、ここまでなつふゆ屋というサークルは活動できています。ありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします!
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natuhuyu09 · 4 years
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『私の変な先輩』あとがき
ラブライブ!サンシャイン!!二次創作小説本『私の変な先輩 -浦の星女学院編-』『私の変な先輩 -静真高校編-』あとがき。 
じもあい。「地元愛♡満タン☆サマーライフ」を歌った津島善子と渡辺曜の曲名からこの二人の関係をそう名付けられている。この曲はデュオトリオ曲の中でも爽やかさが全面に出ていて、ウクレレもあわせて真夏ならではの開放感と輝きがあるように思っている。そして彼女たちの楽しそうなじもあいコールと最後の掛け合いで起こる笑い声。二人の仲の良さがとても出ている。
はて、アニメでそんなに仲良い描写あったっけ。終バスに間に合わなさそうで慌てる二人は見たことあったけれど。既にようよしという組み合わせは二次創作でも多く扱われている印象あるけれど。
そんなふとした気持ちから、ようよしという関係を深堀りしていこうとしたのがきっかけ。
考えてみるとこれまでの作品も、何気ないところから深堀りしていこうとしたのがきっかけ。
『茜色の空に君へ笑う』はロックテラスの出来事から。『桜を抱きしめて』はダイビングショップで語らう二人から。そして今回も。
話を組み立てている中で思ったのが、気持ちの整理に善子は時間がかかりそうだなと。自分の気持ちに正直になれず、遠慮しがちで、根元の性格がいい。なので今回は自分史上でも初の分冊をやってみた。分冊と言ってみたものの、それぞれの巻で一つの物語として完結しているつもり。続けて読むとなお面白いよ、というつくり。
さて、善子と曜の関係は本文でも書いた通り、ベクトルが違う。同じ目標へ向かう仲間ではあるけれど、個としての性格、目的、夢はそれぞれ違う。その中でも善子と曜は正反対。ベクトルが全く違う。善子はそれをそういうものだと捉えていたけれど、曜はそれを面白いと捉えるだろう。相手の気持ちを最低限理解しつつも、興味を抑えきれない。だから彼女は善子に近づいていく。そしてそれを善子はこう言うだろう。「変な先輩」と。
初めて浦の星女学院を出て、劇場版のその先、静真高校での出来事を描いてみた。一歩進んだその先。まだ見たことのない世界を思い描きながら書くのは楽しくて、未来を描くのはワクワクして、彼女たちは何があっても強く生きて、あの場所で生きていると思うといろんな光景が思い浮かんだ。その中で一番強く出てきたのが渡辺月という少女の姿。彼女は本編でも描いたけれど、善子に強い興味を持ちそう。「Aqoursは面白い子が多い」と劇場版でも言った時に、そこにいたのが天使した善子の姿だったので、多分一番に興味を持つんじゃないかなと。きっと、月の中でも大きくあれから学校生活が変わったはず。たったひとりの変わり者だった少女の存在で。
今回も表紙と挿絵には宮本りずさんにお願いしています。毎回こちらが作品をあげると即座に書き手の想いを拾い上げて印象的な挿絵をいただけるので、ファンの一人としても凄く嬉しい。マジ。ラフの段階でヤバい。今回は表紙にある題字もお手伝いいただいています。お手伝いというか、表紙の案をりずさんからいただいたときに「この手書きフォント、青春っぽくて(?)いいなあ」などと思って採用すると、「実は私が書きました!」と。やべえ。そんなこんなで素晴らしい表紙になりました。
挿絵は二人の距離間にこだわったつもり。これも『浦の星女学院編』でりずさんが「徐々に二人の距離が近づいていく」をイメージされていたので、『静真高校編』でもそれを踏まえて頁が進むたびに二人の距離が近づく形に。そして最終的に表紙になる。いや、それにしても挿絵めっちゃかわいいし素敵すぎるね。挿絵の完成品が届くたびに胸のドキドキ感すごかったからね。わかる? わかって。改めて宮本りずさんに感謝を。是非、絵の感想はりずさんにいただけると嬉しいです。
本誌でのあとがきでも書いたけれど、この関係を善子は『友達』『友情』と捉えた。けれど、この「関係」というものは言葉で形容しようと思っても難しいところがある。それほどまでに歪で変わりやすく表現しにくいものだ。けれど一番簡単に、落ち着く形で合わさられる最適の言葉が『友達』『友情』だったのだと思う。なので、もしかしたら違う形に見えるかもしれない。それはそれで正解なのだ。じもあい。地元愛で繋がった二人の歌の笑い声。貴方にはどのように聞こえただろうか。友情? 仲間? それとも?
それでは、また輝きの向こう側でお会いしましょう。
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natuhuyu09 · 5 years
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『真夏は貴方と』あとがき
ラブライブ!サンシャイン!!二次創作小説本にしてC96コビー本『真夏は貴方と』あとがき。
テーマは真夏だから読みたい作品。夏をイメージしたお話を三編入れました。
「憧れの背中」
アニメ第二期第四話の後日談的お話。あの少女はあの出来事をきっと忘れないであろうし、きっと目標をあの日見た綺麗な女性を思い浮かべるであろう。その憧れの気持ちはまさに輝いている。その背中を見つめられた彼女もまた自分が成し遂げたかったことを、自分ができなかった足掻くことで成した少女の背中を見つめている。広く、大きな、あの夕焼けような橙色の髪の少女のことを。
「セミ」
最近では一週間では生命終わらないのが通説らしいですね、セミ。ともあれセミの声が響く沼津にいるふたりの話。『茜色の空へ君に笑う』がちょうど在庫が無くなりそうだったこと、あの作品を通じてダイヤと花丸の話を書きたかったこと、あの作品では余裕だったダイヤさんを受け手に回らせたいとの思い積もり積もった結果もう夏に相応しいお話になりました。普段と違う姿ってドキドキしますよね。G'sの夏ダイヤさんの大人具合にやられたのは自分もです。花丸ちゃんの純粋な心にはきっとより突き刺さったはず。ザ・大人の女性だもの。で、困らせたかった。そんなちょっとかわいい意地悪心。
「真夏は貴方と」
フォトセッションは向こうにいるのが誰かは明示されていなかった。誰かをわざわざ描かなくてもそれは読み手に任せればいい。それが自由だし、そこから世界は広がる。それが面白いなぁと思って、自分の作品でも採用してみました。ちょっとした実験作品。こういうのはコピ本でしか出せない試みだと思う。さて、あなたはダイヤの待ち人である「あなた」を誰に見えただろう。
余談として、ダイヤさんフォトセッションを見たあとに書いた「あなた」への作品は以下。
それではまた次の作品で。
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natuhuyu09 · 5 years
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『桜を抱きしめて』あとがき
ラブライブ!サンシャイン!!二次創作小説本『桜を抱きしめて』あとがき。
この作品を思いついたのは劇場版『ラブライブ!サンシャイン!! The School Idol Movie Over The Rainbow』を毎週劇場に足を運んで観ているときにふと気付いたことがあった。
鞠莉と鞠莉ママとの和解後、花丸が「なんとなく沼津にある石階段に似ていた」と歌った場所の選定理由について話したとき、皆が笑う中で、梨子だけが少し離れた感じで見て微笑んでいたように感じた。思い違いなのかもしれないし、深読みなのかもしれない。けれどもその微笑みがどうにも頭から拭いきれず考えたところ、梨子と他のメンバーでは違う部分があるのに気付く。内浦にいつからいたのか。時間というのは積み重ねであり、思い出の積み重ねがある。石階段、と言われて何を思い浮かべるか。多分梨子と他のメンバーとで明確な違いが生まれていたのだろうと思う。
桜内梨子という少女は心が強く、自分の気持ちを圧し殺し、隠し通すのが非常にうまい。現代社会における処世術を理解している都会の人間。もし彼女が「何か」を抱えているならば、あの劇場版に感じた微笑みを知ることができればと筆をとったのがこの作品のはじまり。
近すぎることはよいことでもあり、気を使うことでもあるのは本編にも書いたとおりで、ある程度の信頼関係が生まれると悩みを伝えるのはなかなか難しくなる。その悩みが重ければ重いほど。だからこそ松浦果南という存在が心強くなる。世話好きで誰よりも人のことを見ている彼女こそが。
スクフェスのイベントで、果南が「それ、梨子ちゃんがつけていたのと似ている」ととあるアイテムについて語ったことがある。観察眼、興味がなければ気が付かないことだろう。そのことも果南が梨子に興味を抱いているという想いを強めるひとつになった。
一番びっくりしたのが書いているときにスクフェスでかなりこイベントが開始されたことだった。良きイベントだったね……。
今回も宮本りずさんに表紙と挿絵を担当してもらった。お忙しい中、非常に拙作の世界を彩ってくれて、素晴らしい絵が盛り沢山で頭が上がらない。お話にも少し関わっていただき、お陰で更によい作品に仕上がった。もう本当に何も言えない。
本作を読んでいただき、ありがとうございました。
桜が咲いたら、上を見上げてみてください。
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natuhuyu09 · 5 years
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『茜色の空に君へ笑う』あとがき
ラブライブ!サンシャイン!!二次創作小説、国木田花丸・黒澤ダイヤメイン『茜色の空に君へ笑う』のあとがき。
ここであとがきを書いている理由は前項の『ダイヤモンドに輝きを』あとがきの前半をご参照ください。
さて小説本のほうでもちらりと書いているのですが、アニメ1期第4話「ふたりのキモチ」で描かれた花丸ちゃんのダイヤさんに向けた啖呵がすごく好きなのです。上級生にして生徒会長、親友の姉、決して怖くないはずがない相手なのに堂々とまっすぐな瞳でダイヤに対峙した彼女は格好良くて素敵だった。けれどもアニメ本編ではそれ以降特に何も触れられることはなく、花丸ちゃんとダイヤさんが話すこともあまりありませんでした。
残念だなぁと思っていたところで、3rdの幕間アニメでのやりとりやリアル脱出ゲームのサブストーリー(ロックテラス)がやってきて、感銘を受けてロックテラスで涙を流してしまいました。
その頃から二人の関係に興味を保ち、一本の作品を仕上げました。
この話を書き終わったときに、まだまだ二人の関係を紡いでいきたいという想いが強くなり、今回の本ができあがりました。
きっとダイヤさんは花丸ちゃんを一人の人間として尊敬の念を抱いているだろうし、花丸ちゃんはそんなダイヤさんの気持ちに恐れ多い気持ちでいっぱいなんだろうという見ている側も面白い関係で、書いている自分もすごく楽しかったです。
そして花丸ちゃんもまたひとつ大人になっていく、青春は甘いだけでなく、その差は決して埋まるものでもない。けどもなくならないものもある、そんな彼女の成長もあの一年ではあったのではないでしょうか。ダイヤという強く輝く存在があったからこそ。
今回は宮本りずさんに表紙と挿絵を担当してもらっております。挿絵は2枚程度だろうと考えていたのですが、りずさんからの熱い要望もあり、文字も絵という視覚情報盛りだくさんでお送りできたのではないかと思います。すっごく楽しかった。
りずさんとは以前からの知り合いだったので、こうしてお互いの得意��野で一つの作品を仕上げられたのは感激という言葉だけでは収まらないくらいの感情です。ラフを送っていただける時間がすごく楽しみで見るたびに拝み倒していたくらいです。や、本当に1枚目のダイヤさんとかさー、夕焼け生徒会室駆け込みの花丸ちゃんとかさー見てみ? 最高やろ? 全部最高やけど。
ちなみに最後のダイヤさんからの手紙は当初書く予定ではなかったのですが、入稿直前に思いついて入れました。いかがでしたでしょうか。りずさんからは「こんなの、知らない!」と言われましたが、それも込みでお楽しみいただけたのなら幸いです。
そういえば最終ページにQRコードあるんですけど、あれマシュマロにつながってるのご感想などあればどうぞ。書いてなかったのを刷ったあとで気付きました。
二人の関係は本当に綺麗で純粋です。その関係の一欠片でもこの本でお伝えできたのであれば嬉しいです。
手にとっていただいた方々、ありがとうございました。いつかまた、輝きの向こう側でお会いいたしましょう。
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natuhuyu09 · 5 years
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『ダイヤモンドに輝きを』あとがき
自分の本にあまりあとがきを書かないのは、物語という流れに作者という雑音が混じるのがあまり好きではないからだ。作者という自分を愛さなくてもいい、物語を愛してほしいという想い。
さて、タイトルに書いたけども、ここではラブライブ!サンシャイン!!という作品で、自分が非公式、つまりは同人誌として発刊した小説本についてあとがきを記したい。
本の一部でなければ作品の邪魔にもならないというのと、そろそろ気持ちの上でもまとめたいと思ったので今回書くことにした。あとがきというよりも思い出なのかもしれない。
黒澤ダイヤという少女に出会ったのはアニメであった。もともとラブライブ!はμ'sから知っていたが、次の世代となる彼女たちはどうなるのだろうと興味と不安半分で見ていた。そこで出会ったのが、黒澤ダイヤという少女であった。彼女は浦の星女学院生徒会長として強く固く、名前の通り金剛石のような存在であった。当初は苦手なタイプかもしれないと思っていたが、1期中盤の妹を大切にする描写、μ'sやスクールアイドルに対して敬意をもって興奮するシーンを見て考え方がガラリと変わり、可愛らしく見えてきた。彼女が抱え込んでいるものを知りたい、彼女の可愛らしさをもっと見たいと思い、以降は彼女を中心に見ていた。
そんな思いで見ていたところ、彼女が幼き頃東京は秋葉原にきて電車の路線図を見て大慌てしているシーンが出てきた。妹であるルビィも語っているように実際にあったダイヤにとっては苦手意識を芽生えさせるに十分の出来事だったようだ。
もし、そこに幼き少女に差し伸べる手があったとすれば。女の子が困っているところを見逃さない誰かがいたとすれば。そのような思いから今回の作品は生まれていました。
初めての感情に慌てる彼女、他の誰かに好きなものを話せる喜び、その名の通り金剛石のように輝きを放ってほしいという思いがありタイトルも生まれました。
最初名も無き異性を相手に出すことに不安もありました。しかし、彼を出すことで対外的なダイヤさんや、打ち解けていくダイヤさんという表情を書き出せることができて個人的にも嬉しかったです。
まだまだ書ききれていない黒澤ダイヤの姿はたくさんあると思います。今作に含まれている黒澤ダイヤの可愛らしさはほんの一部。自分ももっと彼女を見つめて、また彼女の作品を書きたいと思います。
お手にとってくださった方々には最大級の感謝を。
ここまでご覧頂きありがとうございました。いつかまた、輝きの向こう側で。
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natuhuyu09 · 7 years
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Aqours MY HEROS -HPTT vol.3-
Aqoursとの出会いはまだ短く、まだ深く知れていない。なんならニコ生もラジオも視聴出来てない。ライブでしかあの9人は見ていないのでもしかしたら解釈違いが起こるかもしれない。けれども書きたいので書く。
・伊波杏樹さん(高海千歌役)
アイドル(それは二次元にせよ三次元にせよ)のセンター・リーダーというのは顔であり、柱である。真面目にまとめあげる人もいれば、圧倒的カリスマ性をもって率いていく人もいる。ならば彼女は何かと言われれば、安心感、軸のある大黒柱である。彼女の名前をお借りするならば、大樹か。笑って率いたり、時には茶化されたりしながらも、最後にはその笑顔でまとめあげる。Aqoursのメンバーの拠り所。それが彼女なのだろう。
印象的なシーンをあげると、2日目のMCで虫がステージに横たわっていて、メンバーが助けを求めたとき、次のMCに行ってる間に、ひょいっと虫を追い払っていた姿だった。なんとも心強い。
ライブシーンで言うと「夏の終わりの雨音が」の力強いダンスパフォーマンスと「スリリング・ワンウェイ」の煽り声がとても好きだ。こういう千歌というアイドルに対しての必死さとライブにかける想いが伊波さんと重なる瞬間がとてもたまらない。
・逢田梨香子さん(桜内梨子役)
1st1日目には見事にピアノを弾ききった逢田さん。後にwikipediaで見たところ、音符も読めない状況から3ヶ月で仕上げてきたという。恐れ入った。2日目に関してはその場にいなかった人間なので語ることはできない。またライブBD見ようと思う。
そこから2ndのライブで見た彼女の表情はとても晴れやかだった。いい感じに緊張の抜け方が出来たのかもしれない。他のメンバーとまざりやって、時にはボケの方面に回ってるのは1stに見た頃の印象とはまた全然違った魅力が出ていた。
「コワレヤスキ」のイケメン逢田さんがとても好き。モニタに抜かれた表情なんてゾクリとして、目を奪われてしまった。パンツルックな衣装がカッコよすぎ。
1日目の最後の挨拶が好きだ。「勉強やお仕事をやってて、今日のライブまで頑張ろうと思って頑張ってくれた人(意訳)」への感謝の言葉は、その場にいた人の心には響いたに違いない。あの言葉だけでその日来れてよかったと思うくらいだ。
・諏訪ななかさん(松浦果南役)
伊波さんを安定感あると書いたけども、この人はいい意味で場の空気に身を任せている、それが逆に傍から見ると安心感をだしているのかなと思う。それくらいに自然体に見えた。髪を少し青く染めたのは事前にTwitterで見てはいて、光を通せばとてもよくわかった。
ハグしちゃったり、笛を吹いて返事したりとお茶目な部分が垣間見えるが、これがダンスとなるとそのスタイルからかとても美しく映るのだ。「夏の終わりの雨音が」のセンターステージでランニングマンしていた姿はその美しさが際立つひとつ。脚とかめっちゃ見えるからね、あの衣装。
・小宮有紗さん(黒澤ダイヤ役)
モニタに映るドヤ宮有紗さん素敵。本当にお顔が美しくて、その顔で心が撃ち抜かれる。そこから繰り出される「ぶっぶー!」や「覚えておけよ、逢田!」「ルビィ〜?」といった表現とドンッと構えた声と姿がまた威厳に溢れていて、まさに黒澤ダイヤ。
「真夏は誰のモノ?」の衣装がまた素敵。モデルや女優をしてるからか、スタイルがよくて、お腹も出ていて、それがまた綺麗。おヘソは見せない。練習風景が流れたときのダンスの腰のキレがこれまたよくて。「真夏〜」のダンスがこれでさらに美しさが増していた。
ゴーバスターズで最初は知った彼女だけども、その姿は年月と経験を経てまた違った輝きを放っていた。いろんなお仕事をしてるようなのでこれからも応援したい。
・斉藤朱夏さん(渡辺曜役)
2.5次元渡辺曜ちゃん!! あの天真爛漫さとどこか少し抜けてる面白みのある性格や所作は本当に画面から飛び出たリアルヨーソロー。でもキメてくるところはキメてくるし、ダンスがこれまたピンッと切れ味があって、かっこよすぎるのである。
衣装も腕や脚をいかんなく出していくスタイルで。そこから伸びる手足がまた美しい。ダンスでまた映える。じもあい。じもあい。
ライブ終わりに話をしていたんだけども、しゅかしゅーはみんなを鼓舞させていく船長だよね。ムードメーカー。荒波がある大海原を全速前進ヨーソローしていく。その明るさに救われたメンバーもいれば、ファンもいるのだろう。あのやりきったときの笑顔は忘れられそうにもない。
(途中まで。また更新します)
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natuhuyu09 · 7 years
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スイポ人間はレオゴッドの夢を見るか -HPTT vol.2-
後半戦。ラブライブプロジェクトはサンライズもバンダイビジュアルも入ってるんだから、DXレオゴッドを作るべきだと思うんだ。CMも。
●Guilty Kiss
ユニットで一番好きなのはギルキスだったりする。そういえばμ'sのときもBiBiが好きだった。わかりやすい。曲のノリやすさと切なさを含めた歌詞、何よりもうメンバーのかっこよさ。今回の衣装もまたパツパツのパンツとか黒一色にワンポイントカラーとか目を奪われてしまう。惚れる。
「Guilty eyes fever」……せつなさを含めた歌い方がこれまたよくて。鈴木愛奈さんがこれまたよい声で歌い上げる。サビ前の声の伸ばし方が体にしみてくる。耳に残るといえばいいのか。サビのダンスがファンからしても踊りやすくて、フリコピしたくなる。
「コワレヤスキ」はスタンドマイクを使ったパフォーマンスがかっこよくて! 3人がトライアングル上にセンターステージに並びながら、場所を交代しながら歌い上げていくあの姿は目が離せなかった。小林愛香さんの声のかっこよさがひきたつ一曲。惚れる。逢田さんのモニタ抜き顔がイケメン過ぎてこれまた惚れる……。
●Aqours練習映像
神戸LVでもみたのだけども、こういうのにすっかり弱くなってしまった。ここまで辿り着くのに彼女たちはどれくらいの月日と努力を積み重ねてきたのか。その一端がわかる。もちろんのことだけど練習なのだから、その表情にはステージで見せるような笑顔はない。みんなこの公演を成功させようという目標でひとつひとつの動きを確認してる。それが見て取れるので、僕たちは胸を打たれ、更に声を出して応援したいと思うのだ。
●「MIRAI TICKET」
1stで13話の再現をしたこの曲。果たして今回はやるのかと思っていたのだけども、今回は映像面で更に感動を生み出してくれた。モニタがまさにPVの動きをして、カメラが動く動く。ステージから引いて会場全体を映すシーンも、見事に魅せつけてくれた。この曲のジャンプが好き。円になって飛び上がったときは、それだけでこれを生で見れてよかったとすら思う。
●「サンシャインぴっかぴか音頭」
うちっちーーーー!!
この一瞬にして和の空気に変化する感覚が好き。あまりアイドルで音頭をがっつりやってるところを見たことがなかったのでとても新鮮だった。昔盆踊りをしたの思い出して、楽しんでしまった。事前に振り付け動画も見ていたので、一緒に踊れて楽しかった。
●ラストの黒澤姉妹
一緒にトロッコに乗った黒澤姉妹尊すぎて。一緒にがんばルビィしたのヤバすぎでしょ……。ありがとう黒澤姉妹……ありがとう小宮さんと降幡さん……。
ピックアップでお話したけども、それでも盛りだくさんで見所もあった終始満腹感あふれるライブであった。キャストが愛し、スタッフが愛し、ファンが愛した「みんなで叶える物語」。その終着駅であり、通過点を今回見ることができた。1stはアニメ終わりということもあり、そこに対する感謝があふれていて、思い出補正で崩れ落ちさせていた。今回は「これからもよろしくね」というステップを感じれたように思う。それはアニメ2期の話でもあり、3rdライブの話でもあり、プロジェクト全体の話でもある。2日目の最後の挨拶では、AqoursのMCで恒例になりつつある「ついてきてくれますか?」が多く聞かれた。きっとついていかないとおいていかれてしまうだろう。追いつかねばならない。見失いたくないから。
そこで自分がすっかりAqoursにやられていることに気付く。棚にしまおうと思っていた自分はもういないのだ。
ライブのお話はここまで。
次回はAqoursメンバーについて、今回のライブを通して感じたことをちょろっと書いていきたい。
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natuhuyu09 · 7 years
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その海に飛び込んだら君たちに会えた -HPTT vol.1-
Aqoursの中で誰推しかと問われれば自分は黒澤姉妹である。ダイヤさん寄り。10話の加入してからの豹変具合が微笑ましくて好き。その愛情を受けるルビィちゃんもスクールアイドルにかける思いの強さがあって、その姉妹愛が好きである。 中の人でいえば、推しというわけではないが、やはり衝撃を受けたのは渡辺曜役の斉藤朱夏さんが1st以来その圧倒的パフォーマンス力と表情、曜ちゃんが憑依してるのではないかと思わせるその振る舞いに自然と目が入ってしまっている。 さて、そんな自分が生で彼女たちのパフォーマンスを見る機会を得た。1日目は一塁側のA席の一番後ろの席であった。
ももクロやアイマスで旧西武ドームは来たことがあったので、なんとなく「トロッコ通ればいいね」などと連番の知り合いと話していた。
2日目は三塁側。ほぼ真正面から見える位置になって、これはこれで全体を見渡せてよかった。センターステージもよく見える。
ここからは2日間まとめて感想を述べていきたい。各日に述べる場合はその旨を記載する。
2日間ともほぼオンタイムで開演。神戸LVでもみた開演アニメが始まる。もちろん終着駅である埼玉の表示に変更されている。それにしても西武球場駅からそんなに遠くないので、位置的にあのSL(を模した何か)は実際に西武球場駅から走って突っ込んできたのではないかという感じてしまう。まあそれだとえらいことになってしまうのだが。
●「HAPPY PARTY TRAIN」
これまでの公演同様に「HAPPY PARTY TRAIN」で開幕。この曲も好きな曲だ。メロディが繊細なのに、サビになるとそこに決意を示したかのようなドスンとした音の厚みが加わってくる。歌詞もそれにあわせるように物語を作っている。μ'sの「Snow halation」にも似た感じ。
衣装も駅員の要素を入れる可愛さだけではなく、電飾も加えてこれがまた暗くなったときに綺麗に光る。
センターステージへのびる光もPVに合わせて緑色に灯っていくのが、本当にいやらしい演出だ。最高かよ。
●デュオ/トリオ楽曲
埼玉で初披露ということで、会場も大いに盛り上がっていた。
「夏への扉 Never end ver.」は水鉄砲でアリーナの客席へ水をかけるというサービスっぷり。これは浴びたかったし、水鉄砲をやっている三人も本当に楽しそうにやっていた。結構勢い良く出ていたのだけれど、当たった人は大丈夫だっただろうか。それにしても衣装がかわいい。サンバっぽいとはいってたけれど、個人的には妖精のように見えた。フェアリー。
「真夏は誰のモノ?」……黒澤姉妹尊すぎる……。楽曲を聴いて、それだけでも満足していたのだけれど、あの赤いフラメンコ衣装はさすがスラッとした小宮さんには妖艶さが出ていてとても似合っていたし(お腹)、降幡さんの身長でもその翼のように広がる衣装で、その存在感は大きくなる。もう多くの方もわかってるし、本人たちもMCで言っていたのだけれど、顔が近くなったり、ダンスの交差具合が、さすが姉妹!という連携さで。小宮さんと降幡さんの身長差もあいまって、まさに黒澤姉妹の仲の良さという感じで、リウム振りながら、胸がいっぱいになっていた。
「地元愛満タン☆サマーライフ」。 じもあい♪└(^ω^ )┐♫ ┌( ^ω^)┘じもあい♪ トロッコ通ればいいねと言っていた1日目、ステージには誰も居なくて、もしかしてと視線を横にもっていくと、そこには朱夏さんが! やったー!と声が出る前に後ろの女性から物凄い悲鳴が。歓喜の悲鳴。思わずほっこりしてしまう。最終的には真後をトロッコが通っていって、朱夏さんを間近で拝めて眼福でございました。衣装もユニコーンブリザードということでいろんな装飾が。MCでの紹介の仕方がリズムに乗っていて、思わず笑ってしまいました。ふたりはこの曲以外でもなんだかじゃれあっていたので、それもまた尊さ。
「夏の終わりの雨音が」二人のダンスがこれまたかっこいい。伊波さんの荒々しいダンスがモニタで映ると会場もまた盛り上がる。タイガーかっこいい。2日目とかG'sで掲載されたポーズを再現するとか、またこのサービス精神に頭がやられる。最後に伊波さん(千歌ちゃん)が言う「終わっちゃったね、夏」がまたこの夏の終わり、そしてHPTTの終わりを感じさせて、ぐっとくる、またこの顔がいいのだ。
●「未熟DREAMER」
花火の演出がまた素敵。アニメを思い返しながら、みるとこれまたぐっとくる。3年生組が揃うところがまた好きなんだ……。1stとはまた違う印象を抱いた。これもライブを積み重ねてきたからだろうか。キレというか、凄く踊るのが楽しそうに見えた。それもまたアニメの展開のようで。更にこの曲が好きになった。
●「恋になりたいAQUARIUM」
Aメロで朱夏さんがすっと後ろに消えていくところが好きなんです。今回はまさにAQUARIUM衣装だったので、より映えていた。この曲はイントロ部分が、これからはじまる雰囲気が好きで、じわじわ音があがってくるところが浮上するかのようでこちらもワクワクしてくる。
●「スリリング・ワンウェイ」
これまでのAqpursとは違う激しい全体曲。「私達、輝きたい!」からのコールがまた楽しい。胸の奥の貪欲さと熱さが溢れ出す熱さ。伊波さんの煽りが更に場をガンガンに盛り上げていく。CD音源とは違う熱気がただようのでまさにライブ向けの楽曲。もちろん、めっちゃリウム振った。たのしい!!!!!
今回はここまで。次は後半戦
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natuhuyu09 · 7 years
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終着駅につくまで -HPTT vol.0-
まさか、ここまでくるなんて。
西武球場駅に辿り着いたときに抱いた感想はそれだった。
ラブライブ!サンシャイン!! Aqours 2nd LoveLive! HAPPY PARTY TRAIN TOUR 埼玉公演。
運良く知り合いの連番者と各日がとれたので両日参加。まさか自分が現地で見ることになるとは、いろんな意味で思ってもみなかった。
自分はラブライブというコンテンツ自体の存在はμ'sの頃のラブライブがアニメ化する前から知っていて、CDも買っていた。それでもライブにはとんと縁がなく、結局最後までμ'sの生のパフォーマンスを見ることなかった。ちなみにアニメの劇場版は3回くらい見に行った。
そんな自分もサンシャイン、Aqoursの活動が���まったときはわりと冷ややかで、ゴーバスターズのイエローがいるという認識だけだった。
けれどもアニメがはじまると、その感情は消え失せて、毎週見ていた。何にとりつかれたのかはわからないが、微妙なズレから紡がれていくAqoursの結成は見ていてハラハラしたりグッと胸を掴まされていたのだ。
「未熟DREAMER」「想いよひとつになれ」「MIRAI TICKET」……アニメで節目となるところで流れたこの3曲とアニメ部分は今見てもたまらなく好きだ。
アニメを見終えた自分はいい作品に出会えたと思い、他のアニメのように一つの終わりとして思い出の棚にしまおうと思っていた。μ'sの頃のようにきっとこのまますごいコンテンツになっていくのを遠くから見ていくのだろうな、と。生のパフォーマンスは見ることないだろうな、と。
「1stの初日LVがあるんですけども、行きませんか?」
前述した知り合いからお誘いを受けた。
驚くと同時に日付を確認して、誘いを受ける。まさかコンテンツ全体で初めてパフォーマンスを見る機会を得れるなんて。
豊洲の映画館の最前列ほぼ中央に座り、開演を待つ。
始まったと同時にやってきたのは「青空Jumping Heart」。LVという映画のスクリーン越しだからこそ伝わってくるアニメ映像と合致したキャストの動き。これが噂に聞くラブライブの本気かと体が震えた。
「想いよひとつになれ」の逢田さんの演奏に心震えた後に始まったのが、軽やかな靴のタップ音。
その瞬間に頭と体に電撃を浴びたような衝撃が来た。
紡がれるセリフ、キャストに合わせて動くカメラ。映画館のスクリーンに映し出されたのはまさに13話の再現。なにもかもが目の前で繰り広げられていたのだ。
ここまでやるか!アニメを見てくれたひとへの最大級の感謝の気持ちが詰め込まれているではないか!そのわかってるサービス精神とそれらをやり遂げたキャストの皆にライブが終わったと同時に心が奪われてしまった。よくわからない高揚感にも包まれた。
Aqoursとしての、アニメとしてのひとつの区切りを見て、ここで自分は満足してしまう。
これ以上はきっと縁がなく、また遠くから見ることになるんだろうなと。この経験は貴重だったとまた棚にしまおうとしていた。
2nd埼玉公演のチケットを手に入れるまでは。
その頃にはまたAqoursの人気も、知名度もあがっていて、ワンチャン当たればいいねーの気分で申し込んだのがまさかの当選。
1日目は知り合いが当てていたので、結果2days参戦となって、これまたおおはしゃぎ。
神戸1日目をLVで見て、ちょっとした予習をしたりといつの間にかどっぷりはまりそうになっていた自分がいた。
予習・復習用にと知り合いから借りたCDやアニメBDを見つつ気持ちを高めていく。見習いラブライバーである。
冒頭に戻る。
まさか、ここまでくるなんて。
気持ちも距離も。
数年前とは違った感情で、メットライフドームを前に自分と向き合っていた。
少し長くなってきたので一旦筆を置く。
次はその夢のような終着駅での出来事を自分なりに書き記していきたい。
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natuhuyu09 · 7 years
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伊藤美来『むじゃき。』を"読む"
以前別のブログで書いたのを再録。
tumblrの使い方がよくわかってないのもあって、リンクなどは削除してます。ご容赦を。
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■ことのはじまり
オタク焼肉いろんなイベント打ち上げ会して、持参した『むじゃき。』を見せながら、水着だけじゃなくて、この写真集には一連のストーリーがあるんだよってのを話したら、まわりからドン引きされたのが今日のハイライト— なつふゆ (@natuhuyu) 2016年12月11日
先日、5年くらい前から知り合い(だいたいアイドルマスター)のオタクたちと忘年会をしまして。
気心知れた仲だったし、興味持っている人もいたので、鞄の中に女性声優の写真集とか持っていったわけですよ。
周囲で話題にもなっていた伊藤美来さんの写真集である『むじゃき。』も持参して、ご覧になる人はどうぞ、ってな感じで回してたわけですが、だいたい最後あたりのページを見て「なるほどなー」ってなって返してました。
そこでちょっとした違和感。
何人かに見せても、同じような反応だったので、慌ててこれこれこういう感じで見るんだよ、って説明したら上記のツイート通りで。
「え、みっくの水着を見る写真集じゃなかったのか」
とまでなる始末。
いやいやいやいや。そうじゃないよ。確かに写真集で、最後のインパクトある水着で度肝も抜かれるけれど。
この写真集はそれだけで満足するのにはもったいないのになー、という思いが初めて読んだときに感じてて。
出来ればみんなに伝わって欲しいなあという気持ちで話したら……。
まあ、自分が気持ち悪いはいいんですよ。オタクだからね。
でもこの写真集をそれだけで終わらせないでほしい。書物になったこれはその一片だけではないのだ。
そう、『むじゃき。』は写真集でもあり、ひとつの物語なのだ。
■そもそも『むじゃき。』とは
伊藤美来さんが10代最後の記念もあって発売した写真集。
発売当初から「やばい」「これが本当に世に出て大丈夫なのか」「むじゃき。になる」と評判になった。
忙しい中で弾丸ツアーでグアムへいって、写真集撮影を行ったのだが、そんなことを感じさせないくらいに魅力溢れた写真の数々。
すごい。まだ買ってない人は買おう。
筆者も感動してリリイベに応募したのだが見事に撃沈。
今回の感想を告げようと手紙を書くことも考えたが、気持ち悪くなるのでやめた。
■『むじゃき。』は伊藤美来主演のひとつの物語である。
それを読み解くには、最後のページにある伊藤美来さんの直筆メッセージにある。
10代最後、「子どもっぽい私」「大人っぽい私」いろいろな表情の私を見てもらえるんじゃないかな♪
両面性が出ていることが明記されている。実際、読んでいる人はナイトドレスを着たシーンから、彼女の大人な部分に触れ始めたのではないだろうか。
その衝撃はまるで小説を読んでいるようで。例えば普段気兼ねなく一緒に過ごしていたヒロインの幼馴染の女の子が、ふと見せた表情や仕草に衝撃を受けたような。
読み終わって、妙な読後感があるのに気づいて、自分は読み返した。そこで気づいたのだ。
これは前半と後半でストーリーがあるのではないか。
子どもっぽい伊藤美来、大人っぽい伊藤美来でストーリーができあがっているのではないか。
これは伊藤美来主演のお話が出来上がっているのではないか。
それに気づいた途端に『むじゃき。』はイラストーリー、無声漫画のように読むことができた。
まだ10代の少女が、10代最後のひと夏の想い出に大切な人と海外旅行へ。
制服デートなどもやってみたりして、慌ただしくも満喫した日中のひととき。
そして夜になってホテルのディナーに現れたのは、先程までに無邪気に笑っていた彼女とは別の顔と姿をした女性。
大人になる、なろうとしている少女の姿。
その妖艶で、しかし決意を秘めたその瞳と仕草。10代最後の夜と20代初めての朝を迎えて、新しいふたりの想い出がはじまるのです。
―――というのが自分の考えたお話。
そういうふうに読めたのだから仕方ないね。びっくり。
決して向こうは何も語りかけてくれない。だからこそ、そこは自分なりに補完する必要はある。
彼女とはどういう関係なのか。なぜグアムに行っているのか。
途中の制服にどういう意味があるのか。見開きのアンニュイ顔の意図は。
ホテルの部屋でのあの服はどういうアピールなのか。それを迎えたあとでのあの明るい世界は。
子どもっぽい。大人っぽい。
いろんなものがぐるぐる巡り続ける。自分はそれが楽しくて、面白い。
読み終わるたびに自分は違う感想を抱く。何も書かれていないお話はどう読むのも自由なのだ。
ぜひとも、これを読む人は『むじゃき。』という物語を空想/妄想して読むと新たな発見が出来るのではないか。
伊藤美来主演の『むじゃき。』を感じてみてほしい。
■むじゃき。
『むじゃき。』のタイトルは句点で終わっている。
文章の終わり。ひとつの節の終わり。
ならば、これも10代の終わり、むじゃきの終わり。
ひらがなという優しい世界の終わり。
けれど、物語はこれからも続く。
伊藤美来という物語はこれからも進むのである。
■あくまでもこれは一例である
『むじゃき。』の読み方はいろいろあると思う。
写真集として写真を楽しむのも全然問題はないのである。
でも、こういう楽しみ方もあること、新しい視点を見つけること、そういうもののきっかけとしていただければ幸いである。
ただ、一番最後の衝撃だけを見て、『むじゃき。』は終わらないのである。それだけを言いたい。
他の写真の数々にも意味がある。思いがある。魅力がある。
そういうものの気付きのきっかけにしてほしい。
皆様の貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
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natuhuyu09 · 7 years
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照井春佳という愛の塊
『未確認で進行形』という作品で、声に特徴のあるゆーきちこと吉田有里さんと並んで特徴ある言動をするのが、ぱるにゃすこと照井春佳さんである。 彼女を初めて見る人が揃っていうのは「面白い」である。何を言い出すのかわからない、オーバーリアクション、いい意味での空気の読めず放つ一言はどれもインパクトがある。
でもそれも彼女を知るにはまだまだ足りないのである。彼女こそ愛に溢れた存在なのだ。
今は諸般の理由でその運用が終わってしまった彼女のTwitterアカウントでは、その片鱗が垣間見えていた。
『未確認で進行形』では実況できそうなときは実況し、『結城友奈は勇者である』では毎回関東の放送終了後に彼女なりの物語についての感想、これからの期待など、役者である上に一視聴者としてそのアニメを見ていた。
その熱意は我々の想像を超えるくらいに、原作者ですら感嘆の声をあげるほどであった。
『ケイオスドラゴン』のBD一巻発売イベント(ソフマップ秋葉原)に参加させていただいたときは、クイズとしてあるキャラが行動していた、発言していた話数を当てるものをやっていたのだが、結果は見事に彼女が全問正解。補足説明まで加えるほどであったことは記載したい。
その演じるキャラクターに対する愛と想いは声優界の中でも随一ではないかと思っている。
経験を重ねたからか、今ではそれを見ることはなかったが、彼女はよく泣いていた。
共演者からも「また泣いちゃった」「はやくない!?」というくらいに彼女が作品やキャラクターを語るときは声を震わせていたのだ。そのキャラクターに一番近くにいたからこそ、心を通わせたからこそ、そのキャラクターが持つ強さも弱さも知っている。だからこその涙であり、言葉である。
あわせて彼女は人が好きである。
僕の中ではとても印象に残ってる話がある。
ぱるにゃすと藤井ゆきよさんが持っていた番組「オフレコ」にゲストに呼ばれたゆーきち。
ぱるにゃすとゆきよさんは同じ事務所。
ぱるにゃすとゆーきちはみでしで共演。
しかし、ゆきよさんとゆーきちはこれまでまるで接点はなく。けれどお互い顔を合わせると「ぱるにゃすがよく話していたから、初めて会った気がしない」と言ったそうです。
(確かゆーきちのfive starsで言ってた)
彼女は好きになった人のいいところを見つけるのが上手く、またそれを好きな人に伝えるのもうまい。
自分のことはさておき、相手の好きなことならいくらだっていえる。それが照井春佳さん。
人に会うのが本当に楽しみ、それは声優としてキャラクターに会えることの楽しみも同じのように感じる。
出会えたことに喜び、一緒に泣き、笑うことができる。そんな感受性の強い、愛の深さを知ることができる。
だからこそ、僕らはそんな彼女を見て、愛の塊だと思う。
彼女は自分は何もないというけども、そんなことはない。こんなにたくさんの愛があるではないかと。それを届けているではないかと。これはとてもではないが、並大抵の心の持ち主ではなかなかできないことだと思う。
それを受け止める心の器の大きさ、何事にも受け止める心の器の強さ。本当にすごい人だと思う。
彼女は将来の夢について、魔法使いになりたいと語ったことがある。
それを聞いて僕は思わず彼女宛に手紙をしたためている。なぜなら、もう既に彼女は魔法使いになっているのだから。
声を送り出す魔法も、愛を伝える魔法も、そして何より彼女が語ることで僕たちは笑顔になる。
その笑顔の魔法使いは、きっと今日も誰かを笑顔にしてるはずである。
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natuhuyu09 · 7 years
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僕とみかくにんぐッ!
すっかりここの存在を忘れていた。
忘れていたついでに、ふと昔語りをしつつ、思い出を残しておこうと思う。
『未確認で進行形』という作品は、当時アニメからアイドルオタクに傾倒していた時期、ガールズバーで散財してた時期とか、まあいろいろ重なった時期ではじまったアニメだった。
とことんアニメを見なくなって、おそらくこのままアニメを卒業しちゃうんじゃないか、それくらいに二次元から遠のきそうになっていた。
その頃に出会ったのが、あの作品だった。
絵がキレイでふわふわで、ラブコメとは違う空気に1話でぐっとひきこまれてしまった。何より三峰真白役の吉田有里さん(ゆーきち)の声に衝撃を受けた。
あんな声が出せる声優さんがいるのか。あの声を出していいと思える環境が今のアニメ界にあったのか。特徴がありすぎる声が全面に出てきても大丈夫なんだ、と妙な感動が出てきたのを覚えている。
そこからはアニメの優しい雰囲気とストレスなく進む展開に引き込まれてしまった。
そして、毎週日曜日にやっているニコ生。夜ノ森小紅役の照井春佳さん(ぱるにゃす)、夜ノ森紅緒役の松井恵理子さん(カッター)、そして先程のゆーきちが繰り広げる番組がこれまた最高だった。
当初自分はこのニコ生の存在を知らず、数回見逃してたのだが、そこからでもあの三人の空気は噛み合ってるようでズレてて、でもそれが心地よい、本当に実家のような安心感があったのだ。
何度か自分もメールを送ったものだが、結局採用されることはなかった。
よくカッターが他の番組等で語ってる、一月でイベントからのニコ生が複数回あったというのはまさにこのみでしニコ生である。
運良くニコ生を放送する日の昼に秋葉原のゲーマーズで開催されたリリイベ(CDだった気がする)に参加して、初めて生であの三人を見て。めっちゃ嬉しかったのを覚えてる。それくらいにあの三人はそのときの自分にとってキラキラしてて、今を謳歌してて、面白い存在だったのである。
当初はみでしニコ生で見たように破天荒なことしてるのがゆーきちの本質だと思っていたのだけども、実はそうではなく、とても心配性で不安でしょうがない性格なのだとわかったのもこのイベントだった。
いつものようにわっちゃわっちゃしてたときに、マイクか何かをぱるにゃすにコツリと当ててしまったゆーきち。それまではわーっとなってたのがその途端にスッと消えて「大丈夫?痛くなかった?」と本気で心配そうにぱるにゃすを覗いていたのだ。ぱるにゃすはそれに優しく大丈夫だよと微笑んでいたのだけども、それでも不安の色は消えずにわたわたしてたのがまだ思い出せる。
それくらいに繊細で心配性で優しい心の持ち主であったことにまた彼女に惹かれる要因が増えてしまったのであった。
『未確認で進行形』という物語はそんな愛すべきキャスト陣もあわさって、お話がさらに展開される。ちょっとふしぎで、誰も大きく傷つかない、優しく愛に包まれた世界。
見てるときは思わず微笑んでみてしまう、物語の中の人物たちがまるで自分の子供、または親戚の子供をみてるような気持ちになってくる。
最終話が終わったとき、ああ、終わったんだなと気持ちのいい感覚になった。この世界の優しさは失われないまま、このまま続いてくそんな雰囲気。読後感の良い本を読み切ったような感覚。すっきりした感覚。
漫画はまだ続いている。でもアニメはこれで。余計なものは付与せず。2期など望むのもおこがましい。
BD-BOX発売の際のイベントにも参加できた。
そのときにはもしかしたら、なんて考えも過ぎったけども、内容はみでしニコ生のあの空気が1年ぶりに帰ってきた感じだった。むしろそれだけだった。新しい発表もなく、同窓会のような、ああ、いやそれこそ実家のような安心感がそこにはあったのだ。
みでしはそれでいい。
もし再び何かあったときもこの空気のままでいてほしいと願うばかり。
みでしは永遠なのだから。
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