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だけど、あれを、美しいと呼ぶことを知った。それだけで解放されたような気持ちだ。美しいと言葉に置き換えることで、いつでも取り出すことができるようになる。人に示したり交換したりすることもできるようになる。美しい箱はいつも身体の中にあり、僕はただその蓋を開ければいい。
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吐き出してしまうことでいつも自分だけ楽になろうとするのだ、そうすることで身近な人を傷つけ、恐怖させ、萎縮させ、絶望の底に突き落としても。
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うまく言葉にできないということは、誰にも共有されないということでもあるのだから。つまり、そのよさは今のところ、わたしだけのものということだ。
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いいや、笑いごとだ。笑いごとにするのだと俺は決めている。悲しい話を悲しいままで終わらせるということは、昔の俺をその物語に永遠に閉じ込めるということだ。俺はそこから逃げ出して、同じ材料でまったくちがう物語を組み上げたい。それが俺自身を救うことになる。
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非常事態にこそ本性が出る、という言葉があるけれど、やはり非常事態に出るのは非常事態の感情であって、それがその人の本質や本性だと考えるのは早計だ。
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「どんな果遠ちゃんでもいい。何をしてたっていい。私を好きでいてくれる、それだけでいいの」
「それしかないよ」
「うん」
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「馬鹿になってないと駄目なの。だって怖いと思っちゃったら動けなくなるかもしれないでしょ、そっちのほうがよっぽど怖い。だから、自分に力がないとか誰も助けてくれないとか、考えないようにしてる」
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