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深い。本当に深い。
窪塚洋介のような今の親世代のカリスマがこのような家族の在り方を体現していることに大きな意味を感じる。そして『ファーストラヴ』で我聞という役を窪塚さんが演じたことに納得感しかない。
―別れたパートナーと関係を絶つ方、関わりたくないとする方も少なくありませんが、窪塚さんと愛流君のお母さんとの関係は、その対極にあるように感じます。お二人は、どのような努力をしてきたのでしょうか。
前の妻とは、お互いが気持ちをぶつけ合ってしまったから離婚しました。でも、息子の親としての関係は続くので、別れた後も同じじゃダメ。僕は「バーカウンターの法則」と呼んでいるんですが、向かい合うとモメるから、子どもを前にして親二人は並んで同じ方向を向くようにしています。そうやって息子にとってベストだと思う意���を出し合いながら前に進んできました。
―二人の子育てはいかがですか。
息子と娘を育てているわけだけれど、僕も子どもに育ててもらっていると思っています。子どもがいるから、お父さんでいられる。
愛流の時は、初心者マークのお父さんだったけれど、子どもがお父さんというのはどうあるべきかを教えてくれた。今、2回目のお父さんをしている。2周目だから、余裕を持って娘に接してあげられています。それでも、女の子のお父さんとしては初めて。娘よりは僕の方が年齢ははるかに上だけれど、魂的には平等だな、と思って向き合っています。
―(ファーストラヴについて)厳しいテーマを取り上げた映画ですが、窪塚さん演じる我聞の存在が作品全体に温かみをもたらしているように感じます。妻や弟と向き合う我聞の懐の深さは、窪塚さん自身の家族への向き合い方と重なる部分があるように思います。
真壁我聞は、僕よりも2歩も3歩も先にいる感じです。許すことに関して、もう達観している。(映画では、写真家としてイラクの子どもたちを取材していたが、今は実家の写真館を継いで家族の記念写真を撮影しているという設定の)彼は、地球の最果ての人に隣人の顔を見たんだと思います。世界と自分の隣はつながっていて、人の笑顔の輝きや苦しさの重さは変わらない。そう気付いて、写真館を訪れる家族の写真を撮り続けている。頭では理解できますが、彼の人との向き合い方には、まだ到達できる気がしません。
窪塚さんって最近ではインスタライブでの振る舞いが話題になっているけど、かつては俳優として一成を風靡して、今でもカリスマ的な存在。いろんな苦悩を抱えながらも自分をしっかり持って生きている人だからこそ見える世界というか、行ける境地だと感じる。尊敬に値する。
『ファーストラヴ』を機にまたお芝居してくれるといいな。
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若い頃に売れなくて腐ったり、思った通りの道を歩めないことによって荒んだり、そんなことはたくさんある。日常の中でもたくさんある。でもそこに対して、どう捉えて自分の気持ちにケリをつけ、前を向けるか。それが全てだと思う。だからこそこういう言葉を実体験を持って話せる倫也さんが素敵なのである。
「無駄にしていた時間を無駄にしないようにってのが、自分が生まれ変わった始まりですね」
「自分が変わると周りも変わってくれる。それで、いろんな方が呼んでくださったり、いろんな賞もいただいたりしてて、恐れ多いなっていう昨今なんですけど」
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女優さんって、私生活が謎に包まれているし、優雅なイメージがあると思うんです。『ファミレスのご飯なんて食べないでしょ』と言われるけど、月に何回も行くほど大好きだし、スーパー銭湯で知らないおばちゃんからミカンをもらうこともある。ホント、普通の生活をしてます。でも、インスタグラムだと、作り込んだおしゃれとか“映える写真”ばかりになる。それは違うなって。YouTubeで偽りのない素の自分を見てほしかったんです
女優とか俳優とかって役に染まれるように、あまりその人自身の性格や人柄をオープンにしないようにしているイメージが強かったけど、私の中でそのイメージを打ち破ってくれたのが、仲里依紗さんと中村倫也さん。自分の想いとか考えとか、好きなもの、やりたいことを積極的に発信してくれるからこそ、お芝居の役作りの凄さに気付いたり、演技も技術なんだと気付いたり、そしてその裏にある努力に気付いたりする。今のこの世の中、表に出る人は完成された作品だけを見せていればいいのではなく、その作品の背景まで見せることが求められるようになっていると思う。だからこそこういう姿に人は共感し、惹かれるんだろうなと改めて私も魅了されました。
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女優としての機会をいただくようになってからは、現場の先輩たちの背中を見て学んできた。最近共演させていただいた、高橋一生さんと中村倫也さんには素��らしい影響を受けて。たとえば、一生さんは1カ月前からセリフも流れもすべて頭に入ってるの! 中村さんも、役づくりをしっかりするうえに、私生活まで充実されていて。素敵な先輩たちにこの時期に出会えたことは、私にとって大きかったと思う。だってある程度経験を積んで、主演もやらせてもらえるようになった今、一歩間違えたらそれに慣れて、努力せずにこなしていくようになっていたかもしれないよね。
私生活まで充実してる…。倫也さんって寝てるのかな?って時々思う。インプットもたくさんしてるし、クリエイトもしてる。なんか倫也さんの中でちゃんと色々と循環してて、見たもの聞いたものを昇華させていて、一体どこにそんな時間と体力があるの?って思う。
comment from 中村倫也さん
「まあ〜筆舌に尽くしがたいほど可愛い子ですね。炊きたてのお米のような純白感。やみたての雪解雨のような透明感。猛暑が猛威をふるう中での撮影でしたが、常に笑顔を絶やさずに、疲れた顔ひとつ見せずに撮影に臨んでいて、彼女がいるだけで現場がパッと華やぐ。そんな印象を持ちました。いつまでも笑顔でいてほしいものです」
またもや倫也兄ちゃん発揮。言葉選びが相変わらず上手だな〜ほんと。素敵だよ、倫也さん。
個人的に。
去年初めて経験させてもらった舞台は、目の前ですぐに観客の反応がある。その時に「あ。私、人前でお芝居をしたり表に出るこの仕事、ちゃんと好きなんだな」って、すとんと心に落ちてくるものがあったの。ただシンプルに「目の前のお客さんを楽しませたい、笑顔にしたい」という感情が出てきて。「自分の一生の仕事として向きあわないといけない」と考えるようになった。
自分の一生の仕事として向き合いたいと思える仕事に出会えることが羨ましい。私も早くそんな仕事を見つけたい。
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ーー今回の浜辺さんをはじめ、『半分、青い。』の永野芽郁さん、『先生! 、、、好きになってもいいですか?』の森川葵さん、『あさひなぐ』の乃木坂46さんなど、最近は若い女優さんと共演されることが多いですよね。若手女優の方と共演する際、中村さん自身の芝居の仕方は変わったりするのでしょうか?
中村:人それぞれ違うので、年齢や性別によって決まった芝居をしたりすることはないですね。若かろうが先輩だろうが、現場でやる掛け算のチューニングみたいな作業は変わらないです。ただ、可愛くて仕方がなくて、「幸せになってくれ!」と親戚のおじさん目線でいるというのはあるかもしれません(笑)。
倫也兄ちゃん的な一面。倫也さんって現場の雰囲気作りや人間関係作りを大切にしていて、自ら率先して行動しているところが素敵。なかなかそういうことできる人っていないし、倫也さんにしかできない役割のような気がする。尊敬。
ーー『崖っぷちホテル!』の放送開始後、より人気に火がついたように感じるのですが、その反響についてはどう感じていますか?
中村:この2カ月ほどで10万人くらいTwitterのフォロワーが増えて、引いています(笑)。この春は、僕が出演したいろんな作品が公開になっているので、そうなったらいいなと思いつつ仕掛けてはいたんですけど、いざそうなると把握できるスピードを超えているというか、理解が追い付かなくて。仲間たちが上がっていくのは見てきましたけど、自分が注目されるとあわあわしちゃいますね。とても嬉しいことではありますけど。
『崖っぷちホテル』に出てた倫也さん確かにちょっとワイルド系イケメンだったなぁと振り返る。タバコ吸うシーンとかもあったりして。脇役ながらキャラが立つ役だったから、目立っていたイメージ。
ーー中村さんのことを、「江口さん」「正人くん」など役名のままで呼んでいる人が多い印象も受けます。
中村:この間も飲み屋で「(『闇金ウシジマくん』の)神堂(大道)さんですか?」と恐る恐る話しかけられたり、「(『ホリデイラブ』の井筒)渡さんですか?」とびくびくしながら声をかけられたり。怖い人だと思われているのかなと感じましたが、そういうのは愉快ですね。そのキャラが存在すると思って見てくれているんだなというのは、役者として「おっしゃ!」と思えるポイントなので。“中村倫也”という名前が認識されることはとても大事なことなのですが、僕はそれよりも「まーくん」とか「江口さん」とインプットされることの方が名誉だと思っています。
自分を覚えてもらうよりも役を覚えてもらう方が名誉、だなんて役者の鏡みたいな人。そして倫也さんは役者や演技に対して、職人気質で向き合っているように思う。いつかの言葉で「想像を表現しても、現実味がないじゃないですか。それをどうやったら生身のアクションに出来るか考えたときに、自分の心が共鳴する何かを探すのがいいと思っていて。自分の過去とか、考え方の中にちょっとでもリンクできる何かを見つけようとします。」と話していた。役をキャラクターとして終わらせるのではなく、きちんと生かす、生身の人間のように作り上げるからこそ繊細な演技が出来上がる。魂は細部に宿る。
ーー今年はドラマや映画と出演作が続きますが、役者として今どんな時期であると考えていますか?
中村:結果を残していかなきゃいけないなとは思います。30代の10年間にどういうものができたかで、その後の一生が決まっていきそうな気はしていて。と言っても、結果や評価というのは好みもあるし、流動的でもあって、なので役者としても人間としても自分がやる仕事や演じる役を、関わる人や観てくれる人に対してしっかり誠意を持って、よりやっていかなければいけないなと。結局、芝居の上手い下手ではなくて、その人の魅力が全てなのかなと思うので。今まではダークホース的な立ち位置にいたと感じていましたが、注目される機会も増えて、またちょっと違うステージになるのかなと思うんです。それはまだ自分が見たことのない景色ですけど、人として変わらずにやっていきたいと思っています。
一つのことを極めている人ってやっぱり自分のやったことに対する結果や評価を意識している人が多い。特に俳優であれば作品を出せば必ずそういったものが自分のもとに降ってくる。自分の好き嫌いだけではなく、きちんと結果を出すということを意識するのは大事かもしれない。そしていろんな経験をし、どんな時も考え続けてきた倫也さんだからこそ言える、芝居の上手い下手ではなくて、その人の魅力が全てという言葉。倫也さんは人としての魅力がたくさんある。こういう意識で生きているから生まれるものなのかな。
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2021年シーズンのSFormulaでは山本尚貴選手と牧野任祐選手のシートが交換されるという記事。すなわち山本尚貴選手がTCS NAKAJIMA RACING、牧野任祐選手がDOCOMO TEAM DANDELION RACING。山本選手は優勝する度に次年度はチーム移籍していて、何故なのか本当に謎。ダンデライアンからして山本選手を手放す理由が一つも見当たらない。HONDAからの依頼なのか……ここ数年中嶋レーシングは下火だからなのか……牧野選手が移籍を希望した可能性は0ではないけど、無限もあるし、何故あえてダンデライアンなのか。「優勝請負人」と言われているけどモヤっとする。もしかしたら悟さんの希望かもしれないけど。SUPER GTでは山本&牧野コンビは上手くいっているので、どうかこのまま上手くいきますように…。
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特に中村さんは、休憩中にクイズを出し合ったり、ふざけたりして、かわいがってくださって。小池さんにはよく『兄妹みたい』って言われてました。中村さんは、『このセリフだと言いにくくない?』とか、私の役のアドバイスもくださいました。『お兄ちゃん』だけでなく、先輩として尊敬する部分がありました。

「美食探偵 明��五郎」、伝説の第6話ラストシーン。あと1シーン、撮影を終えれば第6話が完成するという中で新型コロナウイルスが流行し、演出を変えざるを得なかった。「演出を変えてでも作りきってやろう」という制作陣の意気込みを感じた。この会話劇はコロナ禍を逆手に取って、五郎と苺の心の距離をうまく演出していて秀逸だった。五郎を演じていても素敵だった倫也さん。
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倫也さんのコラムを通して知ったSYOさんの記事。韓国ヲタとして『パラサイト 半地下の家族』は絶対に観ないとと思っていて、見たんだけど、『シンゴジラ』を観た時のような気分。映像、描写、台詞、役者の動き、小道具等、全てに意味が込められていて、考察し始めたら永遠に考察できる感じ。答えが示されているわけではなく、受け手に委ねられているからこそ、どんどんのめり込んでしまう。ポン・ジュノ監督の才能が素晴らし過ぎて、他の作品も気になる。
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