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okdevil · 8 months ago
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縛り
CSに限らずとてつもなく効果的な練習方法として,「縛り練習」がある.(これは仁さんとも意見が一致したので客観的に見ても効果は高いと思う.)
CS に向けてそろそろ準備を始める少し前の 2021 年ごろに自分のシングルの問題点について考え直した.それは,独自性の無さだ.
デュアルはもともと頭の中に大量にアイデアがあったため,このまま技術が上がっていけばCSレベルに到達できると考えていたが,シングルは杉戸さんの真似をしていただけだった.
そこで,杉戸さんと似ているところを分析してその部分を縛ればいいと思い立った.分析の結果,リスト系統(手首でデビル挟むやつ)を縛れば良いと決定した.
ここからが大変だった.スティッカーにとってリスト系統は手癖と言ってもいいくらい当
たり前の技術であり,手首にスティックを保持できるからこそ,簡単に見栄えをよくできた.だからこそ最初は何をすればいいか皆目見当がつかず,ストレスだった(それまでリストを多用してたのもある).
しかし,このストレスこそが美しくスティックを操るための第1歩だった.「なんとなく」
の練習から離れ,棒状の物体をどうすれば美しくできるか真剣に考えたときに,掴む,離す,軌道を描く,起伏をつけるなどのプリミティブな動きを追求することの大事さに気づけた.
またこの気づきを得たときに,以前に述べた動画を見ることの真の大事さに気づくことができたのである.プリミティブな動きだからこそデビルスティックだけでなく,すべての道具の良い演技から吸収することは可能であると.
したがって,この縛り練習は動画を見ることと連動していることに注意してもらいたい.
以上のように縛り練習によって,独自性を獲得できた.
他道具の場合は,自分が普段練習している中で,すぐにこの動きに収束している.気づいたらこのシークエンスやっちゃってる,自分の明確な上位互換がいる系統…などは縛る隙がある.
その時の自分の流れを追っていくと,
2021頃:「杉戸洋太(リスト)からの脱却」をテーマに練習.進捗はあまりなかった(でも後々考えると早くからこの意識で練習できてたおかげでスムーズにその後に繋げられた).
2022/07 頃:伊達さんの演技を MJF で見て,ジャグリングの本当の面白さに気づく&JJFCS に向けてそろそろ本格的に準備しなきゃと思う.
2022/09 頃:仁さんと一緒に練習できる機会があって,その時に「伊達さんてなんであんなに良いジャグリングするんですか」と聞いたら,「伊達は動画たくさん見てるよ」と言われため,自分も動画大量にみて吸収しようと決めた.
2022/09~ :大量に動画を見ることによってリスト以外の策にようやく光明を得る.
2023/04 :中部学生大会でようやくリストをすべてなくしたシークエンス完成
2023/07:CS の演技を考えるときはリストの縛り解除.縛りによって得たスティックを美しく動かす技術とリストが結びついてかなりいい感じになった.
2023/04 の中部の動画:
youtube
0:40~1:00 くらい.リストを一切禁止したシークエンス.そのあとのトス系統は縛りの
対象外だったから普通に使ってるけど.
最後に:これはすべてCSのための考え方で,練習しててあまり楽しくないから,本当にCSに出れるレベルの何かを獲得したいという気概がなければおすすめできないかも.
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okdevil · 8 months ago
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曲と自己分析
ルーチンにおいて1番大事な要素はなにか。私は曲だと考えている。曲がルーチンの半分を占めていると言っても過言ではない。
ではなぜ重要なのか。それは「自己表現をする上での柱となる」「曲も自己表現の1つ」だからである。
よく競技会などで、ルーチン曲として流行りの曲などを使う人がよくいる。流行りの曲を使うこと自体はなんら問題ないが、その人に合っていない場合が多い。(学祭などは絶対に流行りの曲を使うべき。)
ジャグリング始めたてで「演技」というものに慣れていない場合は、とにかく技が先行しすぎて曲を自分の好きなものの中からとりあえず選んでしまうのが1つの原因かもしれない。
なんにせよ、曲がルーチンに対して合っていないと演技構成点が低くなるのは必至だ。
ではまず1番に持つべき意識が、最初に書いたように「曲も自己表現の1つ」というものだ。曲もルーチンの一部という意識を持ち、技披露のbgm、好きな曲を使うだけからの脱却を目指したい。
次に考えるべきは、実際にどんな曲を使うかだ。ではどのようにして選べば良いのか。それには自分の客観的イメージを把握する=自己分析が必要になる。
抽象的なので、まず私の2023CSの演技を具体例として書いていく。
まず曲を決めるために自分のイメージについて考えた。例えば、普段から明るくて、ルーチンでも笑顔を入れて、かつそれが似合っていたら明るい曲だったり。歌詞に合わせて演出を加えるのが持ち味だったら歌詞ありだったり。コミカルな技が自分の武器だったら、真面目な曲でなく少しふざけた曲だったり…
私のCSの演技の場合は、
「強そう」
このイメージで行った。
冷静に岡田和也について自己分析してみると、私の場合はこの太った体型がネック。普通だったら「鈍臭い」とか「重そう」っていうマイナスの印象だ。
そこで、「黒点」を選んだ。この曲は宗教的、民族的な曲であり、普通は使われないジャンルの曲である。つまり、この曲は異質さを表現でき、「他の演者とは何か違う」と演出できる。
この曲を使えば、上で述べた本来だったらマイナスである、
「鈍臭い、重そう」という印象を、
「重厚感、凄みがある、強そう」
みたいに変えることができると考えたのだ。実際審査員コメントで、なごつきさんから「曲選択も非常良く、他にはない凄みがありました」というコメントをいただけた。
以上のように、自分の客観的イメージをまず把握し、その上で演出したい「強さ」という表現の柱となるような曲を選んだ。
本来だったらマイナスな要素をプラスに変えてくれるまでの力を曲は持っているんじゃないかと考えてる。
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okdevil · 11 months ago
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鏡を見る
良い演技を作るために必要なことの1つとして「自分を客観的に見る」がある。
これを達成させるために、本来の主観的な感覚を薄れさせて、客観的な感覚で自身の感性を塗り替える作業が必要だと結論づけた。言い方はちょっと怖いけど最後まで読んでほしい。最終的には効果的な練習法を紹介する。
主観的な感覚とは、まさにジャグリングをしているその人の持つ感覚である。最たる例として、やっててなんか楽しいなどがある。見た目はとりあえず置いておいて、この流れや技をやるのはなんか楽しいと考えれる動き。それが主体的ジャグリング感覚から生まれるものである。この主体的ジャグリング感覚の特徴として、自分の思考や感覚から直結しているために(主体的なのだから当たり前だが)、対外的な視点からの評価をつい忘れてしまうという難点がある。
「自分がやっててなんか楽しい」や、それに似た「技に固執しすぎて成功させることを第一に考える」について以下に問題点を挙げてみる。
問題点:「楽しい」という、第三者でなく自分が1番評価しやすい項目で評価している。
結局演技は第三者が見るのに、「楽しい」という自分自身がこの世で最も評価しやすいものを評価項目として採択しちゃっている。
「楽しい」とかの感情は基本相手に伝わらない可能性が高い。
もしかしたらその技は成功か成功じゃないかの程度が相手に伝わらない可能性がある。
もしそうだったのなら、技の出来た出来ないだけに固執せずに、それ以外の体使いも全て工夫して、第三者に自分の魅せたいところを余すことなく伝えれるような努力をした方が良いのではないか。
後半はちょっと詭弁かもだが、以上のように、主体的ジャグリング感覚にのみ固執してしまうと、自分の感覚が評価判定の多くを占めてしまう。
当たり前のことだが、演技とは第三者が見ることで完成される。つまり、第三者が見たときに感じる感覚を優先すべきなのだ。
演技を作った自分自身の感覚というものは、1度しか見ない第三者の感覚とは大きくかけ離れているという事を強く意識する必要がある。
では、客観的ジャグリング感覚を鍛えるにはどうすれば良いか。1番は鏡である。(動画での確認も)
鏡を見ながら動くことで、自分がどう映っているかがリアルタイムにわかる。
しかし、鏡を見るだけにも固執してはいけない。
私の場合演技を作る時にまず鏡の前で色々動いてシークエンスを決めた後、さらに動画で撮影して最終判定している。これは、鏡を見ることによって良い動きを探っていくのだが、それはあくまで「鏡を意識した」シークエンスだからだ。
観客は「鏡を意識した」という枕詞を持って演技を見ることはない。だから、最終的には動画を撮影して、その枕詞を取っ払い判定するのだ。
このように、鏡を使って客観的視点から自分の動きをチェックしていくと、驚くべきことに、良い動きを意識せずとも出来るようになるのだ。最初は鏡を見ても、良い動きをあまり発見できないが、やればやるほど(最低1年はかかると思われ)全部良い動きに見えてくる(ちなみに仁さんも同じことを言っていたので信憑性はあると思う。「上手くなればなるほど、どんな動きも拾える」と)。
これは、1番最初に書いた通り、自分の中の主観的ジャグリング感覚が薄れ、客観的ジャグリング感覚に塗り変わりつつあったのだ。
つまり、鏡を見る、動画で確認する作業は、自分の内的感覚を外的感覚に接続させる、塗り替えさせる作業であったのだ。
これは衝撃的だった。良い演技を作るためには強烈な個性が必要だと考えていたが、真に必要だったのはある意味での個性を消すことだった。
個性を消すと書くと聞こえが悪い。これは自身の傲慢を消す作業と言った方が良い。自分が良いと思ったものが、客観的視点を経ずに他の人にも伝わるだろうという傲慢。
話を元に戻すと、この客観的ジャグリング感覚に自身の感覚をある領域まで近づけることのできた傑物達が、インプロで演技をする人たちである。
有名な人で言うと、国内だったらゆーりさん。海外だったら2023JJFGSのbowとか。
彼らは舞台上での一挙手一投足が、自分の内的感覚だけに囚われず、第三者の視点から立って動けている。現に、彼らの演技を見て独りよがりだと感じる人はいないだろうし、まだそこまで演技についてよく分かってなかった時にゆーりさんのGSを見た時はインプロかどうかもわからなかった。
インプロで演技をするという最も高度なところから話をしてしまったが、インプロ自体とても素晴らしい練習方法である。
私が今まで会ってきた人の中で、ある程度その道具の中で粋を極めた上でさらなる演技の向上を目指している人は、皆インプロをしている。1番の身の回りだと、八幡さん、仁さんとか。最近だとヒロミキも始めてる。
鏡や動画確認は、既にある動きの客観的視点からの確認だが、インプロはもう1段階上である。ある程度の長さがあり、無の状態から動いてみるのだ。リアルタイム処理である。これこそまさに自分の独りよがりな主観的ジャグリング感覚を捨て去るための練習と言えるだろう。
とはいえ、自分はまだその域に行けていない。しかしインプロは活用している。どのように活用しているかと言うと、良い動きを見つけるためだけに使っている。これを半インプロとする。
レベル毎に分けると、
レベル1:鏡、動画を見て確認する。
 →既にある動きを客観的視点に立ってみることで、足りない流れなどを探る。
レベル2:半インプロ
 →無の状態でカメラを回して動いてみる。あとで全て見返して、その中からいい動きを摘んでいく。この間、落としたら普通に拾うし、その間は観客意識しない。あくまで探すということが目的。
レベル3:インプロ
 →無の状態でカメラを回してある程度の時間動いてみる。この回している間は全ての時間で客観的意識を持つ。落としても、適当に拾わず、拾う行為ですら工夫を凝らす。
こんな感じ。
レベル1や、大量に動画を見た上でのある程度の土壌ができた上で探すため、良い物が見つけられることが多い。おすすめ。
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okdevil · 1 year ago
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良い演技を作るために①
予選撮影してたり,CS前にいろいろなファイナリストの人たちと練習してて,CSに通るレベルのある程度演技に熟達した人たちの中にある「当たり前」が言語化されていないことに気付いた.CSが終わったらまとめてみようと思っていたため書いていく.
今回は構成について
構成とは言語化がとにかく難しい.
以下にJJFCSの演技構成の説明を見る.
演技の流れ、ステージの演出、⾳楽との調和、⾐装やキャラクター、使う道具やセット、全体的な芸術性などにより総合的に評価する。ジャグリング以外の技術もそれが全体的な演出を引き⽴てるものであれば評価の対象となる。
上記の文の「...などにより総合的に評価する。」のフレーズからわかるように結局は総合力であると締めくくられている.つまりは明確に基準を設定,言語化するのは不可能.
では,構成とは何なのか.私は色々なファイナリスト,審査員と話してみた結果,「違和感のなさ」と「良さ」であると結論を出した.
「違和感のなさ」は演技構成における構成力の面に寄っている.
「良さ」は演技構成における演技力=演出力の面に寄っている.
前者の「違和感のなさ」は演技におけるその人の表現したいものから外れていないかであり,演技の土台の部分がおかしくないかである.例えば,明るい盛り上がるような曲を使っているのに観客へのアピールがなく技に集中しすぎていたり,サビや曲調が変化するのに演技の流れを変更しなかったり,体が硬く流れが詰まっていたりなどなど.
後者は上述の土台がしっかりしたうえで,観客の心を打つような演出を適切な箇所に入れられているか,美しいシークエンスが入っているかなどである.こちらのほうが高度.
ここで大事なのは,��違和感のなさ」が演技における土台であり,「良さ」はしっかりした土台の上にこそ立ち,育っていくものであるということである.便宜上2つを区別したが,実態は地続きである.しかし,良い演出ができるジャグラーが根本的な土台のミスをすることは殆どないため,やはり第1に目を向けるべきは違和感がないかである.
つまり,「違和感のなさ」=「良くない要素のなさ」と言い換えると,良い構成の演技を作るために大事なのは
「何が良くないかを自分の中ではっきりと見定めること」
である.
ある程度分かってくると,これは弊害でもあるが,人の演技を見たときにダメな部分がとてもクリアに見えてくる, したがって「構成力を上げる」=「審美眼を鍛える」だと考えている.
以上を踏まえて構成力を鍛えるのに効果的だった方法を書いていく.
1.ジャグリングの動画を見まくる
2.日常的になぜこの動きが美しいのか考えまくる
3.上手い人と練習する
4.他分野からジャグリングへ輸入する
今回は1だけ.
1.ジャグリングの動画を見まくる
大半の物事において,ある一定の成果を得たいのならインプット,アウトプットの両方が大事なのに,ジャグリングではなぜか前者が軽んじられる(理由はそもそもジャグリングは競技的なものではないからだ).
幼少期から積み上げてきた勉学,例えば英語において単語も覚えずに長文は解けない.
1-1.なぜ効果的か
動画を見まくることで自分の中に絶対的な上限をつくれる.そうすることで自分の演技を俯瞰して見れる=ジャグリングを審査員の目線で見れる.さらに自分の中に多くの「良い動き」のストックを作れる.
動画を見る場合自分のメイン道具だけを見てはいけない.他道具もよく見る.他道具の場合はダイレクトに自分の領域までつなげられない.「抽象化」の手順が必要だからだ.この「抽象化」の作業が非常に効果的(いつか書きたい技づくりの面でもとても重要).他道具もよく見ることでその「良い動き」を抽象化でき,メイン道具についての理解が深まる.
数多に見て来た素晴らしい演技との本質を比較することで良くない部分を削ぎ落とせる.→本質を探るために他道具とメイン道具であるデビルスティックで共通している部分を下に書いてみる.普段は脳内で漠然と考える.
Ex.1
デビルのCSとHSを交差して投げる
ポイのガンスリやキャッツアイの組み合わせ
→順回転と逆回転の重ね合わせ
→良い動きのストックへ
Ex.2
デビルのサイドストップ
ポイのストール
→急な動きからの突然の静止。
→(さらに抽象化)→静と動の切り替え
→良い動きのストックへ
上記に書いているのはかなり無理して書いたもの.基本は「良い動き」とは言語化するのは難しいため,自分の中でパターンとして組み分けする感じ.ノートなどにメモしておく必要もない.
1-2.動画の見方
動画の見方は「深く見る」と「浅く見る」の2つある.
「深く見る」→回数を増やす,いい部分を画面内録画してコマ送りしてみるなど→最後の実践例
国内のお気に入りのルーチンなど何度も見たりすることがある.何回も見ていくうちに,この箇所が好きという場面が多々ある.その箇所について何回も何回もなぜ好きなのかを考える.ここで重要なのはとにかく考えること.絶対的正解はないため自分の中で理由を探す過程に意味がある.
「浅く見る」→好きなジャグラーのほかの動画を見てみたり,instagramやtwitterとか.
絶対的な上限をつくれることにつながり、ストックを貯められる.
実践例 →2022年7月ごろ(CSを意識しだして,さらなる研鑽が必要だと思っていた時)にやってたこと 大量にインスタ,YouTubeの動画を見て,良いなと思った部分を切り取ってたくさん集めた. それを一回の練習で3つほど自身の道具で再現してみる(※注意:必ず鏡のあるところで) →その様子を必ず動画で撮る →見比べる →なぜ良いのか、足りない部分は何かがわかる
↓一部
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とてつもなく効果的だった.
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