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𝐇𝐄𝐋𝐋𝐈𝐒𝐇 𝐘𝐀𝐊𝐒𝐇𝐀.
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どこかの星の何者かが、淡い視線であなたを見ている
藍、和紙／304×224×40 mm／2023.10
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掛け軸 - 円・龍・渦・植物 -
藍、樹木布／1000×530×30 mm／2022.9
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海底に潜む怪獣
この世界のいちばん始まりに生まれた怪獣は、ずっと同じ場所に潜んでいる。
段々と彼の周りに地が表れ、水と塩が表れ、岩が表れ、沢山の生きものが表れた。
海底でいつまでも生きているとんでもなく大きな怪獣は、
いつしか深海の神と呼ばれるようになった。
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燃える山々
怪獣の頭上では山々が燃える。
火は人々の生活を支える。夜に道を照らし、食物にあたたかさと彩りを与え、私たちの温度を上げる。
時には人の命も奪っていく。祭られ喜ぶ炎は山々に抱きつく。
燃える山のいのちは循環していく。
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潮を生み出す
雲の上から木の棒で、海の中をコオロコオロとかき混ぜる。
棒の先から潮が立ち、彼らは楽しそうに泳ぎ回る。
潮たちはここで生まれたが、実は黄泉の国から戻ってきた魂が形を変えて現れた形だった。
雲の上の嘴男は何者なのかわからない。
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龍と観音様
龍は孤独で空を彷徨っていた。
母親を探しているでもなく、仲間を求めているでもなく、ただ当てもなく飛んでいた。
怪しい光を見つけて近寄ってみると、女がいた。この人はすべての命を子とみなし、慈しむ心を持っている。
天を仰ぐ女の目が開くことはない。
幼い龍は、驚くほどまん丸の光に彷徨うことを忘れ、雲に体を預けていつまでもそれを見ていた。
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星座になるために走る者たち
我先にと真っ暗な空に向かって走る、星座になりたい者たちがいた。
足が速いのか運が良いのか、間に合ったのは12組。
実際は星座になってしまうと、前世が牛でも水瓶でも関係なく星になる。本当はすべて同じ。
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月と太陽の関係
太陽の放つ光は遠くの方までどこまでも届く。
光を捕まえて瓶に入れるネズミが一匹。瓶一杯に溜まった光を今度は月の杯に流し込む。
光の食事をとることで、月は鈍く輝くことができる。
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