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ototoiasatte-rashi · 5 years
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第7回 文学フリマ大阪
ご無沙汰しております。元気です。ときどきは病気です。しばらくこっちの情報を更新していませんでしたが、その間もいろいろ活動していました。何をしてたかはうまく思い出せませんが…
で、ひさしぶりにイベント直参します。
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2019. 9/8(日)第7回 文学フリマ大阪
スペースNo D-43
Webカタログ
https://c.bunfree.net/c/osaka07/!/D/43
おとといあさっての最新情報はノイズでいっぱいのTwitterをみてね!
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ototoiasatte-rashi · 6 years
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第四回 文学フリマ金沢
2018年5月27日に ITビジネスプラザ武蔵 5F・6F(石川県)で開催される、「第四回 文学フリマ金沢」に委託出展します。
頒布物は、 ・新刊「喪失ときに騒々しく」 ・「嘘の町を出ていく」 の2つです。
https://bunfree.net/event/kanazawa04/
スペースNo:委託-9 Webカタログ
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ototoiasatte-rashi · 6 years
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Twitter小説集vol.5 『喪失ときに騒々しく』
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Twitter小説集vol.5 『喪失ときに騒々しく』 2018 ¥300 (イベントで販売)
幻想と現実の狭間をたゆたうTwitter小説を、ゆらゆらとしたデザインにのせて、手のひらサイズの横長本でお届けします。 30p 手のひらサイズ / オールカラー
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ototoiasatte-rashi · 6 years
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お墓のうえに遊園地(2017ふりかえり)
この記事は、【創作 Advent Calendar 2017】 に参加しています。
ハロー猫、ハローこたつ
こんにちは。 お元気ですか? 毎日さむいですね。
さいきん猫を飼いはじめました。名前はへちまです。 猫といえばやっぱりコレだろうと思って、しまいこんでいたこたつもひっぱり出しました。やっぱいいですね、こたつ。あったかい。 でも、もくろみに反して、猫はぜんぜん入ってくれません。まだやんちゃ盛りのちびなので、こたつ布団にくるまって惰眠をむさぼるより、走りまわって遊ぶほうが好きみたいです。 まあ、せいぜいはしゃいでいるがいいさ。 どうせおまえも、じきにぬくぬくの魅力に溺れてしまうのだから……
というわけで猫は走りまわっていますが、この先の文章、みなさんはこたつに入ったような気分でまったりとお読みください。お近くにこたつがある方は、ほんとうに入るのをおすすめします。途中で寝てもだいじょうぶ。たいしたことは書きませんので。
まずは今年出した新刊をふりかえってみましょう。新刊といいつつ、本のかたちをしていないものが含まれていますが、あまりお気になさらないでください。 紙の束も、電柱も、広い意味ではぜんぶ本です。わたしも、あなたも、この世界も、おおきな目で見ればぜんぶ本みたいなものです。 たぶん。
ひとつひとつ思い出を書きつらねると長くなるので、箇条書きでいきますね。
〜冬〜「pokkari(ぽっかり)」創刊
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予定していた新刊が落ちたときだけ、新しい号が発行されるフリーペーパーです。新刊が落ちた悲しみを再利用して、心がぽっかりするお話を書き下ろします。 〈1/22 文学フリマ京都でvol.1を発行(ネットプリント版も配信)〉
(思い出とか)
2017年の抱負は「書く」でした
前の年はクラフト系にかたよったので、今年はたくさんお話を書いて、ふつうの本をいろいろ出そうとたくらんでいました
でも、1月のイベントからいきなり落ちた
落ちた悲しみが深すぎて、謎のフリーペーパーを創刊
これが意外に好評で、「pokkari読みたいからまた新刊落としてほしい」とまで言われるしまつ。嬉しいけどふくざつ……
〜春〜「嘘の町を出ていく」発行
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B5変形版、40ページの短篇です。 嘘の都〈ペテンブルク〉を舞台に、ある秘密を抱えた時計技師の青年・ぺトレと、生きているからくり人形・シアーシャの、奇妙な恋が描かれます。ほんとうと嘘、かなしさとやさしさが混ざりあうおとぎ話。 嘘がテーマのお話なので赤い本にしました。 〈4/1 Text-Revolutions5 新刊〉
(思い出とか)
京都で落ちた本がこれです
怪我の功名というかなんというか、エイプリルフール開催のテキレボ5にぴったりの本になりました
自分の中でのハードルをいっこ上げて書いたので、書いてる最中しんどくて死ぬかと思った
でも、たくさんの感想をいただけて、すごく嬉しかったです
この本のあと、しばらく何も書けなくなってしまいました
〜夏〜「うそあま」開催
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「嘘の尼崎を出ていく(略称:うそあま)」は、8/27 尼崎文学だらけ~夏祭り~で開催した、来場者参加型の“アンリアル文芸ゲーム”です。 つい最近レポートができあがりましたので、くわしく知りたいという方は以下の記事をお読みください。
嘘の尼崎を出ていくのこと(準備編) 嘘の尼崎を出ていくのこと(当日編) 嘘の尼崎を出ていくのこと(激闘編)
(思い出とか)
「嘘の町を出ていく」で書く意欲がすっからかんになったので、いろんな物書きさんのエネルギーをわけてもらおうと思って考えた企画でした
参加型の企画なんてやったことがなかったので、「これも本だ」と自分をだましてつくりました
あまぶんというイベントが装幀で、その中にうそあまという物語が入っているイメージです
いろんな方の“書く”姿を間近に見れて、MP(やる気)が回復しました
でもHPは激減した(つかれた)
〜秋〜「読む電柱3」竣工
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紙でできた電柱を解体して、中に書かれた物語を読む“本”です。主人公はもちろん電柱。 第3段である本作は、廃墟に立つ電柱のお話。 今にも倒れそうなギリギリの日々を過ごす電柱は、自分の正体を忘れてしまった“なにかの幽霊”と友だちになりますが……? 〈10/28 Text-Revolutions6 新刊〉
(思い出とか)
うそあまのおかげでだいぶやる気は回復したけど、まだ長いお話にとりかかるほどの気力はなかった
そうこうしているうちに、頭の中にあたらしい電柱が生えてきたのでつくった
三本目ともなると電柱も斜めになります
電線はvol.1からずっとやりたかったアイデア。実現できてうれしい
そのほかの活動
ポストカード作品をつくったり、テキレボアンソロ用に掌編を書いたり、しごとの出張ついでに新潟コミティアに参加してぽんしゅ館でしあわせになったりしてました。
すみだはなさんが、主催するライブイベントで「嘘の町を出ていく」を朗読してく���さったのもうれしかったです。
テキレボ6のあとには、創作スタイルが似ているひとたちの集まりに混ぜていただいて貴重なお話をたくさん聞かせてもらったんですが、ぜんぶ忘れてしまったのでまたごはんいきましょう。
あまぶんで仲よくなったふぉろわさんが文フリ大阪の前日に猫を拾い、その話を文フリ会場で聞いたことで、へちまがわが家の子になりました。
zine展inBeppuさんや、静岡文学マルシェさんには今年も委託でお世話になりました。
ふりかえってみて
いっぱい書いていっぱい本を出す、という当初の目標こそ達成されませんでしたが、「書く」行為に正面から向きあったり、向きあいたくなくて逃げてみた結果、へんてこなフリーペーパーが生まれたり、参加型の企画を主催したくなったり、猫がきたり、いろいろおもしろい展開がありました。 なによりも、ひいひい言いながら書きあげた「嘘の町を出ていく」はだいじな一冊になりましたし。
物語を書く行為は、穴掘りに似ていると思うことがあります。 人によると思いますが、じぶんの場合、執筆にのめりこむにしたがって、どんどんどんどん、地の底に向かって穴を掘っているような感覚におそわれます。 掘れば掘るほど光は消えていく。土は固く、冷たくなっていく。いま掘っているこの穴は、じぶんの墓穴なんじゃないだろうか……? とか、いらないことばかり考えてしまう。 好きでやっている創作だけど、手は痛くなるし、試されているようでこわいし、ときどきぜんぶ投げ出したくなります。
今年にかぎらず、わりと長いあいだ、穴掘りのようにしか書けないことや、掘り続けられないじぶんにうんざりしていました。 けれど、pokkariやうそあまをつくって、書くことにたいする鬱屈が、すこしだけやわらいだような気がします。 書く行為はひとりぼっちでしんどいけれど、穴を掘るのに疲れたら、掘り出した土やガラクタを使って遊び場をつくってもいいんだ。そう思えるようになりました。
墓穴のうえにつくった遊園地で、同じようにもの書く人たちとひとしきり遊んだら、あたらしい道具を手にして、また穴掘りにもどってゆける。
そんなふうに考えています。いまは。
2018年のこと
お正月のことで頭がいっぱいで、来年の予定はまだ決まっていません。 だって、猫と過ごすはじめてのお正月ですよ? 他のことなんて考えてるひまないと思いません???
あっ、ひとつだけありました。 来年7/16のText-Revolutions7では、テキレボで買える横長本マップ企画「横のつながり」を主催します。 本格始動はテキレボ7募集開始後となりますが、とりいそぎ広報用のTwitterアカウントを用意しました。
横のつながり公式ヤギ
ヤギです。 このヤギを通じて、みなさんが新刊を横長にしたくなる活動をしてまいりますので、ご興味のある方は気軽にフォローしてみてください。
…… こたつ気分でいらないことまで書いていたら、すっかり記事が伸びてしまいました。いまから締めに入るので、寝ているひとはそろそろ起きてね。みかんの皮は散らかさないでまとめておいて。
最後になりましたが
さてさて。 あらためましてごあいさつを。 今年おとといあさっての活動におつきあいくださったみなさま、どうもありがとうございました。 来年なにがどうなるのかはまだぜんぜんわかりませんが、なにをつくりたくなってもいいように、覚悟だけは決めておきます。
みなさんも元気でいてください。 来年も大目にみてください。 そして、できればいっしょに楽しんでください。
よいおとしを!
(らし)
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ototoiasatte-rashi · 6 years
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嘘の尼崎を出ていくのこと(激闘編)
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こんにちは。 おなかすいてませんか? こちらはちょっとすいています。
この記事は、尼崎文学だらけで開催したアンリアル文芸ゲーム「嘘の尼崎を出ていく(略称:うそあま)」の振り返り第3回です。
これまでの記事は以下からご覧いただけます。
「嘘の尼崎を出ていく」のこと(準備編) 「嘘の尼崎を出ていく」のこと(当日編) ※写真をたくさん使っているので、だいじょうぶな環境でお読みください
さてさて。
前回もお伝えしたとおり、うそあまレポート最終回は、挑戦者さんたちの華麗なる脱出を一挙公開して締めくくりたいと思っています。 ゲームのあとに「ネットで公開してもよいですか?」と確認したところ、みなさん快く承諾してくださいました。
それではさっそく、20名21作品の激闘を振り返っていきましょう。
※お名前・キーワード欄はらしの字、本文は挑戦者さんの手書きです ※こちらの説明不足が原因で「好きな固有名詞」の欄に普通名詞を書かれた方がいらっしゃいましたが、ゲーム進行には影響がないのでOKとしました ※掲載順は遊んでいただいた順番です ※アマガサキモドキ市長のコメント付きです
(1) ナギノモトイ さん キーワード「むすめせんしゅ」「なし(幸水)」「深刻なキュウリ不足」 テーマ 恐怖
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娘選手が梨を食べつくしてしまったため、代わりに冷蔵庫にあるもので喉を潤そうとしたオカン。しかし立ち塞がる深刻なキュウリ不足の余波によりオカンの肌からは次第にハリが失われ...アーッ!
★アマガサキモドキ市長のコメント★ 記念すべき挑戦者第1号さま。上の写真の撮影時間が11:17となっているので、開場後すぐに来ていただいたんですね(あまぶんは11:00開場)。ありがとうございます。最初なので、進行役も不慣れで失礼しました。 というかキュウリよりも水を!水を飲んでください!
(2) 実駒 さん キーワード「マチュピチュ」「アボカド」「ひからび」 テーマ 恐怖
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目が覚めるとマチュピチュに立っていた。手にしていたのはひからびたアボカドがひとつきり。おーい...!と呼ぶ声に応えるのは、おーいという山びこのみ。私はどうやってここから脱出すればいいのか。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ アボカドは「スーパーの野菜売場にひとつだけ残されていた食材は?」という問いのアンサーでしたが、あとで挑戦してくれたお連れの方も同じ問いにアボカドと答えていてびっくりしました。 もしかして、お家で毎日アボカド食べていらっしゃいます?
(3) カヤ さん キーワード「櫻井翔」「クワガタ」「渡る」 テーマ 英雄
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桜井翔は巨大なクワガタにむかって剣をつきつけた。こいつが国の川を渡れなくしている犯人だ。ひとおもいにブスリと刺すと、クワガタはもだえ苦しみ死んだ。国を救った桜井翔は、英雄となった。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ 住民票の「好きな固有名詞」欄は、きっと推しの名前を書く人がいるだろうな、と思っていました。そして、推しに変なことをさせる羽目になり、後悔するだろうな……とも(わるい笑み)。 ちなみにカヤさんは2周目にもチャレンジしてくださいました。
(4) 夕凪 さん キーワード「アレスティングワイヤー」「航空戦艦」「散弾銃」 テーマ 懺悔
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私は散弾銃で航空戦艦の中で大暴れしてしまいました。アレスティングワイヤーをつけた空母のほうがいい、と叫びながら。すみませんでした。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ いきなり「好きな単語を書いてね」とか「作文してね」と言われると、ひとの嗜好はむき出しになる。うそあまはそういう社会実験の一面があったのではないか、とも思います。夕凪さんのおかげで空母の萌えポイント、アレスティングワイヤーのことを知りました。
(5) 伴美砂都 さん キーワード「ウーパールーパー」「心配性」「左足の小指」 テーマ 恐怖
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ウーパールーパーを飼い始めた。名は太郎。心配性の私は毎日何回も太郎の様子を確認する。ある日気付いてしまった。太郎の左足の小指がとれている。そこから生えてきたのは、昔、私が殺した……
★アマガサキモドキ市長のコメント★ <恐怖の門>にたどり着くひとが妙に多かったのは、ゲームバランスの調整不足が原因です。でも、水棲生物の名前を書くひとが多かったのは、なぜなんでしょうか……? ウーパー、再生能力がすごいらしいですね。いかすぜネオテニー。
(6) とさおか さん 
キーワード「香川」「シーラカンス」「かりんとう」 ���ーマ 逃避
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香川県にはシーラカンスはいるか、いないか。くだらない話を兄たちは続けている。私はかりんとうを食べながら息をはいた。現実逃避なんてかっこわるい。宿題をはやくやればいいのに。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ お名前欄にはとおさかさんと書いてしまいましたが、正しくはとさおかさんでしたね。すみません。とさおかさんは書くスピードがとても速くて、目を疑うほどでした。 香川県にシーラカンス、いてほしいに一票。
(7) きむら さん キーワード「かに」「かに」「ささやく」 テーマ 冒険
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かにはささやく。「かにを助けなさい」 でも、ここには海も川もない。埼玉だから。だからまずは、海と川をめざさなければ。たとえば、尼崎へ。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ 2回「かに」を持ってくる離れ業からの、インパクトあふれる書き出し。怪作ですね。冒頭でキーワードをぜんぶ使い切っているのもポイントです。埼玉にも川はあるよね、ということに気づいてはだめです。
(8) 瓜越 さん キーワード「棒棒鶏」「スベスベマンジュウガニ」「歩く」 テーマ 冒険
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▼棒棒鶏があらわれた!よっぱらった帰り道、前向き歩行で家路に向かっていた所、捕食者とそう遇したスベスベマンジュウガニ。日常が非日常へ変わる冒険が今、始まる……!
★アマガサキモドキ市長のコメント★ ▼しかしまわりこまれてしまった! 当日編に書いた「カニ持参」はこのひと。ちなみにひとつ前でカニカニ言っていたきむらさんとは別人です。えっ……、カニファン多すぎません?
(9) 笹波 さん キーワード「河内国分」「ハコフグ」「フォンダンショコラ」 テーマ 逃避
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ハコフグを眺める。魚を見るためだけに河内国分から天保山まで、一時間以上電車に揺られてやって来た。家に残してきた、ハコフグみたいにまん丸な相方のことを考える。帰ってフォンダンショコラ、作ろ。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ こちらはハコフグ。あまぶん水族館はまだまだ続きます。文字数じゃっかんオーバーしてますが、作品が素敵なので脱出成功! 完成したフォンダンショコラもハコフグみたいだったら楽しいですね。
(10) まゆみ さん キーワード「別役秋年」「コーギー」「絵本」 テーマ 復讐
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別役秋年は飼っていたコーギーに大切にしていた絵本を食べられてしまった。そこで雨の日に散歩に連れ出すことにする。足の短いコーギーは、始めは喜んでいたが、おなかがずぶぬれになり反省した。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ 推しの名前を書いて後悔した人パート2。絵本は失われ、コーギーも辛い目にあう。まゆみさんはご自身のレポで「復讐はだれも幸せにしない…」と仰っておられましたが、ほんとうにそのとおりだと思います。愛に生きましょう。
(11) おか さん キーワード「ビール」「美少女」「マカロン」 テーマ 逃避
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日曜日だというのに会社に行かねばならなかった。きのうのビールは胃袋にとどまり、布団と結託しておれを寝かしつける。枕元のスマホをたどればTLに美少女さん、キュアマカロン、ああ、9時。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ おかさんをご存じの方には、一読してこの人とわかる文章。とっさの作文でこのクオリティ……。キーワードを最後までとっておく余裕がにくいですね。プリキュアはこのあともう一回登場します。
(12) エヌリバー さん キーワード「あまがさき」「バナナ」「尻」 テーマ 恐怖
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それは尼崎にあるときき、我々は市内へ向かった。それを目にした者で帰還した者はいないという。ついに発見!巨大な尻に生えるバナナ。驚ガクした我々はその皮を踏んでコケた。うそ尼の谷に落ちた。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ キーワードが出そろった時点で不穏な気配が漂っていたのですが、見事にカオスな作品に仕上げていただきました。うそあまに迷いこむ前日譚になっているのも見どころ!
(13) ぷよつー さん キーワード「プロイセン」「スイカ」「食べすぎ」 テーマ 恐怖
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プロイセンは恐怖した。テーブルの上に大量に切りわけられたスイカに。すべて食せば賞金が手に入る。意を決してスイカを食べ進めるがどう考えても食べすぎで後にトイレにかけこんだという。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ ヘタリアのプロイセンさんSS。推しの性格をふまえたエピソードとのこと、よいですね。スイカを主食みたいに毎日食べ続けると健康診断に引っかかるので(体験談)、プロイセンさんにも気をつけていただきたいです。
(14) みはる さん キーワード「きゅあぱるふぇ」「さくらんぼ」「足」 テーマ 望郷
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きゅあぱるふぇという世の中には架空の存在があるが足をつかって探せばさくらんぼをつんでるのと同じように楽しい思い出を授けてくれる。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ 最年少チャレンジャー・みはるさん(3歳)がキーワードをみっつ選んだ時点で飽きてしまい、おとなの人が作文をやらされるという二重の試練になっていました。おつかれさまでした。みんながんばった。
(15) みのる さん キーワード「ものがたり」「ブロッコリー」「キュウリ不足」 テーマ 恐怖
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サラダのようなものがたりを作りたかった。だからサラダの具材を買い足しに行った。しかし、ブロッコリーもきゅうりも不足している。サラダを作りたかったというお話ができた。来年の夏をまとう。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ 文字数ぴったりを攻めてくる人が多かったのもあまぶんのすごいところ。「カッパの死因」にキュウリ不足と書いたのは、ナギノさんに続いてみのるさんが二人目。尼崎ではキュウリ不足が社会問題化している……?
(16) ただ さん キーワード「ガリガリ君」「もやし」「仕える」 テーマ 英雄
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見知らぬ土地に生まれたガリガリ君は、スーパーで売れ残っていたもやしを買った夜、もやしから現れた精霊によって地球を救う英雄となり、あまがさきに下りたった。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ 書き起こしするまで気がつかなかったんですが、キーワードがひとつ入っていませんね。見逃していた……〈もやしの精霊〉のインパクトが強すぎたから……。門番の目を欺いた名作といえるでしょう。脱出成功です!
(17) ナマケモノ さん キーワード「キューブリック」「アボカド」「熱中症」 テーマ 恐怖
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キューブリックの恐怖映画のDVDを見終わって、のどがかわいた僕はマーケットで飲み物とアボカドを買った。熱中症はこわいからね。アボカドを割ると中に目玉が入っていた。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ 恐怖映画のDVD→熱中症はこわい→目玉、で恐怖の三段重ね! 閉会後、ご夫婦でアボカドがかぶった件についてお訊ねしたら、まったくの偶然だったそうです。そんなことってあるんですか? ほんとうは、冷蔵庫にアボカドぎっしり詰まってるんじゃないんですか……? 
(18) アサナギ さん キーワード「ボルボックス」「白菜」「食べる」 テーマ 英雄
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ボルボックスになりたい英雄(主食:白菜)はあまぶんという場所にいた。コーヒーのにおいがする。ここが何かはわからないが、みんなにこにこと楽しそうだ。音楽が流れ出した。という夢を見た。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ 書き出しのインパクトがすごいシリーズ第二弾。(主食:白菜)の力技でキーワードふたつを消化……その発想はありませんでした。あまった字数で、あまぶんについて書いてくださっています。テント、入りたかったなあ。
(19) つたい さん キーワード「ニチリンヒトデ」「フタゴヤシの実」「読む」 テーマ 冒険
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フタゴヤシの実を割ると、かつて深海に沈んでいった太陽の書物を読める、という。 太陽のふたごの片割れ、ニチリンヒトデの物語である。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ とにかく世界観が美しくて。全作品中最小の文字数でありながら、神話的な広がりを感じさせてくれる作品でした。海の底に沈み、また浮きあがる巨大な果実は、海と宇宙、ふたつの世界の秘密を隠した函なのかもしれません。
(20) さかな さん キーワード「ひろしま」「シロナガスクジラ」「わたがし」 テーマ 逃避
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ひろしまの空にシロナガスクジラが飛んでいた。私は食べていたわたがしを落としてしまう。祭りは騒がしくなる。夏休みは無事終わるのだろうかと私は思い、逃げていくクジラを目で追いかけていた。
★アマガサキモドキ市長のコメント★ 椅子の人です。名前はさかなさんですがキーワードはクジラ。8月のイベントということで、夏のお話を書く方が多かったですね。逃げたクジラが向かった先には、まぼろしの8月32日があるのかも?
(21) カヤ さん ※2周目 キーワード「クリストファー・ロビン」「バイク」「城」 テーマ 下剋上
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クリストファー・ロビンは二十歳になった。ハチミツ城に住む帝王プーを倒すためバイクを走らせた。お前の天下もここまでだ、明日からの主人公は俺だ。『くまのプーさん』最終回!下剋上の戦い!
★アマガサキモドキ市長のコメント★ トリを飾ってくれたのは、2度目の挑戦カヤさん。 マップ上に描かれたヒントを推理し、キーワードを操作して狙った出口(お題)へと向かい、整った作文をつくりあげる……2周目ならではの戦略を駆使して、華麗な脱出をキメていただきました。おみごとです!
いかがでしたでしょうか?
準備編でも述べたように、うそあまは脱出ゲームのふりをした不正解のない遊びです。 クリアするだけならとっても簡単。みっつのキーワードを使って、何でもいいから90字以内の文章を書きさえすれば、それでOK。制限時間こそあるものの、書いた文章の良し悪しはゲームの結果を左右しません。 鍵がかかっているように見えて、最初から、アマガサキモドキの出口はほぼ開けっぱなしだったのです。
にもかかわらず、あの日アマガサキモドキに迷いこんだ人たちは、みんな何かと闘っていました。 とつぜんの無茶ぶりに面食らいながらも、思考をめぐらせ、鉛筆をはしらせ、字数を指折り数えながらマス目を埋めたり、残り時間を気にしながら推敲したり、思うように書けなくて悔しがったり……。 もの書きのサガでしょうか。 “書くならおもしろいものを!” そう、うそあまというゆるい遊びにたましいを吹きこみ、ハラハラドキドキする“文芸ゲーム”にしてくれたのは、ほかでもない挑戦者のみなさんでした。
おかげさまで、楽しいひとときになりました。 やってよかったなあ、と思います。 ほんとうにありがとうございました。
反省点や使わなかったネタもあるので、いつかどこかで、もう一回くらいやってみたいという思いはあります。時期などはまだ未定ですが。 今回は参加できなかった方も、機会があれば、またいっしょに遊びましょう。
……
最後になりましたが、時間切れやギブアップで脱出できなかった方に渡す予定だった、〈残念賞〉の中身を載せておきます。 この残念賞、あまぶん当日はほとんど出番がありませんでした。先ほど見ていただいた通り、総勢20名の挑戦者さんたちは、全員脱出成功したからです。 まぼろしの残念賞、中身はこんな感じでした。
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▲ポケットティッシュに貼り付けられた紙を開くと…
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▲ありえたかもしれない、もうひとつのエンディングが
「残念でしたね」  心優しい動物が、あなたに語りかけてくる。アマガサキモドキを一緒に旅した、かけがえのない友人だ。  だが、あなたの心は今、一筋の光も通さぬほどに固く、重く閉ざされていた。どうしても開くことができなかった、あの試練の扉のように。 「涙を拭いてください」  泣いてなどいない、と言い返そうとした瞬間、まぶたから熱いものが溢れだした。動物は、そばにあったポケットティッシュで、あなたの頬をそっとぬぐった。 「脱出のチャンスは訪れますよ。いつかまた、きっと」
 ――でも、もうしばらくは、こうして一緒に暮らしていたいな。
 声にならなかった願いごとは、あなたの耳には届かずに、アマガサキモドキの夜に消えていく。 Thank You For Playing...
(らし)
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ototoiasatte-rashi · 6 years
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「嘘の尼崎を出ていく」のこと(当日編)
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こんにちは。 お元気ですか? 写真は2周目限定のキャラクター、つらそうな顔のパンダです。
この記事は、「嘘の尼崎を出ていく」のこと(準備編)の続きです。あまぶんが終わってはや三か月、だんだん記憶も薄れかけていますが、がんばって書いていきます。
というわけで迎えた「尼崎文学だらけ」当日。ドキドキしながら会場入りすると、そこにはすでに出来上がっているブースがたくさん。あまぶんさんは前日設営ができたんですね。当日朝の設営時間もたっぷり2時間あるから嬉しい。至れり尽くせりで出展者にやさしいイベントだと思います。
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▲こうして尼崎にうそあまブースが出現した
最初、背面にも長机があったんですが、主催のにゃんしーさんが「どけてもいいですよ」と言ってくださり、お言葉に甘えて撤去していただきました。結果、エレガントなカーテンが背景になって、よりあやしいブースになりました。ありがとうにゃんしーさん。
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▲ちなみに隣は販売コーナー
そしていよいよ会場時間に。 正直なところ、お客さんが何人きてくれるのかぜんぜん予想がつかなかったので、めちゃくちゃ心細かったです。あまり顔見知りのサークルさんが出店されていなかったし、その中でも、ちゃんとお話したことのある人は三、四人くらい。 告知ツイートにはたくさんRTやいいねをいただいていたものの、Twitter上の反響とリアルの動員はかならずしも比例しないしなあ……と思っていたら。 フタを開けてみてびっくり! なんと20名もの方に遊んでいただくことができました。あまぶんの開催時間は5時間。1ゲームあたり10~15分くらいかかるので、会場から閉会まで、ほぼノンストップでうそあま対応だけをやり続けていた感じです。人生でいちばんしゃべった一日だったかもしれない……しかもうさんくさい台詞ばかりを……。(本の売り子は家のひとにおまかせしていました)
あとでTwitterを振り返ったら、「気になっていたけど先客がいて遊べなかった」とおっしゃっていた方もちらほらいて、申し訳なかったなあ……と。サークル参加だと、そう何度も席を外せないですよね。せっかく足を運んでいただいたのに、すみません。
それではリプレイ写真で、ゲームの流れを振り返ってみましょう。 あまぶんで体験した方も、できなかった方も、うそあまブースに座ったつもりでお読みください。
<嘘の尼崎を出ていく リプレイ>
らし「まずは参加費100円をいただきます……ありがとうございます。それではあなたの分身となる動物を、こちらの3匹からお選びください」
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▲上からペンギン、シロクマ、ヤギ。ペンギンは棚に収まらなかったので水平でした
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▲せっかくなので2周目限定の隠しキャラ、パンダで遊びましょう
らし「さて……たいへん申し上げにくいのですが、残念なお知らせがあります。じつは、あなたは尼崎に遊びにきたつもりが、間違ってアマガサキモドキに迷い込んでしまいました」
挑戦者(ええ~!)
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▲アマガサキモドキに迷い込んだあなた(分身)
らし「これがアマガサキモドキの地図です。この町を脱出するには、町のまわりを囲む12個の門、そのどれかを通るしかありません。ただし、門では厳しい〈試練〉があなたを待ち受けています」
挑戦者(そんな……)
らし「でも安心してください! おとといあさってが全力であなたをサポートします! ではまずこちらの住民票に記入を……」
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▲住民票。種族・お名前(実名不可)の他に、好きな固有名詞を記入
らし「あっ、公文書なので捺印をお願いします」
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▲と言いながらハンコと朱肉を差し出す
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▲手続き完了
らし「ありがとうございます。それでは、アマガサキモドキの歩き方をご説明しますね」
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▲旅立ち
らし「この町では、あなたが書いた言葉が道しるべとなり、あなたが書いた言葉が脱出の鍵となります。たとえば、先ほど書いていただいたこの“好きな固有名詞”……ムーミントロールは8文字なので、ほら、この8~9と書いてある道へと進みます」
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▲テッテレー、と駒を動かし次のポイントへ移動 らし「さあ、大物(だいもつ)に着きました。大物であなたの身に起きた出来事……それはこちらです。確認のうえ、ご記入ください」
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▲大物で起きた出来事(こういうストーリーが分岐の数だけありました)
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▲記入。ちなみにだいもつ病院は本当にある
らし「ありがとうございます。<腹の虫鳴りやまない病>……おそろしい病気ですね」
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らし「この道は、漢字・ひらがな・カタカナ、どの文字が多いかで分岐します。右下に腰を痛めた人の絵が描いてありますね? これは<腰痛>なので漢字の道にいるわけです。<腹の虫鳴りやまない病>で多いのは……ひらがなですね」
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▲テッテレー。ふたたび移動
らし「杭瀬に到着しました。さあ、出口の門が見えてきましたね。このまま進めば<悲恋の門>か、<恥ずかしい門>……どちらにたどり着くのでしょうか? それはあなたの選ぶ言葉次第。杭瀬であなたの身に起きた出来事、それはこちらです。ご記入をお願いします」
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▲杭瀬で起きた出来事。マップには分岐のヒントが隠されている
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▲書きました
らし「ありがとうございます。<テルミン>ですか……ファンタスティックですね。それでは、地図をご覧ください。右にあるのは<ハープ>の絵。もうお気づきですね?」
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らし「この道は、長音(ー)の有無で分岐します。<テルミン>には長音がないので、あなたが進む道はこちら……さあ、たどり着きました」
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▲到着、恥ずかしい門
らし「おつかれさまです。あなたは数々の苦難を乗り越え、無事<恥ずかしい門>に到着しました。ただ……ここからが本番です。あなたにはこれから、脱出の試練に挑んでいただきます」
挑戦者(ゴクリ……)
らし「最初に申しあげた通り、あなたの言葉が脱出の鍵です。……覚悟はよろしいですね? こちらが試練の内容です。ご確認ください」
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▲いま明かされるうそあまの真実! そう、うそあまは、自分が選んだ単語がお題になる、三題噺生成ツールだったのです。
動揺する挑戦者。
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▲砂時計が出現 地図の中央にあらわれた砂時計が、無慈悲にひっくりかえされる。 らし「制限時間はこの砂時計が落ちきるまでです。それでは試練スタート!」 挑戦者(なんて理不尽な試練なんだ……!) 怒りで鉛筆を握る手が震える。
挑戦者(でも、やるしかない……!)
そう、この試練を乗り越えなければ、夢にまでみた文学の祭典、尼崎文学だらけを楽しむことはできないのだから。
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▲らしは「がんばって!」とか言いながら雑な鉄琴で妨害
挑戦者(……書けました!!)
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▲パタン、と倒される砂時計
らし「……それでは確認させていただきます」
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▲激闘、その果てに
らし「……」 挑戦者(……)
らし「…………」 挑戦者(…………)
らし「……おめでとうございます! 脱出成功です!」(パチパチパチパチ) 挑戦者(……!!!!)
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▲パンダ、嘘の尼崎を出ていく
このあと、脱出成功を讃���て脱出証明書を贈呈。
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▲脱出証明書
脱出証明書にはおとといあさって共通割引券が付いていました(全国のおとといあさってで使えます)。
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▲ちなみに日付をやらかしていました(正しくは平成29年)
以上が、ゲームのおおまかな流れです。 いかがでしょうか。 すこしでも当日の雰囲気が伝わったなら嬉しいです。 実際の現場では、ノリのよい参加者さんが多くて、ゲームはさまざまに脱線しながらエキサイトしていました。
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▲「蟹で参加します!」と言ってマイ蟹を持ちこむ人がいたと思えば
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▲「じゃあわたしは椅子でお願いします!」という人も もうなにがなんだか。 長くなってしまったのでここでもう一回区切りますが、次回はみなさんの脱出ぶり(試練の作品)を公開して締めにしたいと思います。
総勢20名の書き手さんたちの名作(迷作)、ご期待ください。
ではでは。
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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読む電柱3『斃れぬ電柱』
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読む電柱3『斃(たお)れぬ電柱』 2017 ¥300 ※ゴースト憑き (イベントで販売)
紙でできた電柱を解体して、中に書かれた物語を読む“本”です。 主人公はもちろん電柱。
第3段である本作は、廃墟に立つ電柱のお話。 今にも倒れそうなギリギリの日々を過ごす電柱は、自分の正体を忘れてしまった“なにかの幽霊”と友だちになりますが……? 読後はもとに戻して飾っておくことができます。
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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zine展 in Beppu4
これまた告知が遅すぎですが。 2017年11月3日〜5日の三日間、大分県別府市で開催されるzine展 in Beppu4に委託参加しています。 情緒溢れる湯の町別府にひとくせもふたくせもあるzineたちが大集合!身も心ものぼせよう!みたいな素敵なイベントです。 今年も遊びに行けなかったはらいせに大成功する呪いをかけたので、きっと大成功すると思います。 次こそ行きたい。 https://zinebeppu.jimdo.com/
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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第6回Text-Revolutions
事後報告で申しわけありません。     
2017年10月28日に都立産業貿易センター台東館(東京都)で開催された、「第6回Text-Revolutions」に出展しました。
手製本好きなサークルが同じ並びに集合していて、不思議な空気を放っていました。電柱はおとなしいほうだったね。 帰りの新幹線では台風22号とすれ違い、遅延、のち虹が出ました。 楽しかったです。
http://text-revolutions.com/event/
スペースNo:F-26 Webカタログ
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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「嘘の尼崎を出ていく」のこと(準備編)
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夏の終わり、尼崎の一角で人びとが相次いで行方をくらました。ごきげんな町を襲った白昼の怪異。誘拐事件か? 妖怪の仕業か? 尼崎に不穏な噂が漂いはじめたころ、行方不明の人びとは、消えたときと同じように、突然ひょっこり帰ってきた。 うつろな目をしたかれらは、口をそろえてこう語ったという。
「尼崎に遊びに来たつもりが、気がついたら、アマガサキモドキに迷いこんでしまったんです……」
……というわけでたいへん遅くなってしまいましたが、「嘘の尼崎を出ていく」のアフターレポートというか種明かしというか、せっかく今回いつもと違うことをやったので、あったこと・思ったことをつらつら書きとめておこう的な記事です。ふだんイベントのレポートなんてまったく書かないニンゲンなので、読みづらかったらごめんなさい。おれは悪くない! 悪いのはおれのあたまだ。
「嘘の尼崎を出ていく」は、2017年8月27日(日)に行われた文芸誌即売会「尼崎文学だらけ(通称・あまぶん)」にて、おとといあさってのブース内企画として行われました。詳しい内容については後述しますが、「尼崎文学だらけに遊びに行くつもりだったあなたは、どこでどう道を間違ったのか、架空の町“アマガサキモドキ”に迷いこんでしまいました。脱出の鍵はあなたの紡ぐ言葉たち。果たしてあなたは無事にヘンテコな“アマガサキモドキ”を抜け出し、あまぶんに参加できるのでしょうか……?」という主旨のゲームです。 あまぶん自体のレポートは、サークル参加者さんたちの手によってすでにたくさん素敵なものが公開されていますのでそちらをご覧ください。「嘘の尼崎を出ていく」について詳しく書いてくださった方も何人かいらっしゃいました(ありがとうございます)。というか、みんなどうしてそんなにはやく、上手にレポを書けるんだろう……。もしかして、もしかしてなんですけど、ふだん小説とか書いてます?
▼うそあま体験者さんのレポをまとめたTwitterモーメント
生還者が語る【うそあま】の真実
それでは、このけったいなゲームが生まれた背景をかんたんにご説明しましょう。 あまぶんには他の同人誌即売会とは大きく異なる特徴的な出展形態、その名も「だらけブース」というものがあります。一般的な即売会のスペースと違って、だらけブースには机もイスもありません。そのかわり、180cmx180cmの自由に使える空間が与えられます。ほぼタタミ2畳ぶんですね。サークル参加経験のある方なら想像つくと思いますが、これ、めっちゃくちゃ広いです。
▼家でシミュレーションしたときの様子
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去年のあまぶんに一般参加で遊びに行ったとき、だらけブースのサークルさんが広さを生かしてさまざまな面白い出し物をされているのをみて、「おれも来年はあまぶん出たい……だらけで何か楽しいことをやりたい……!」というつよい想いが燃えあがりました(めらめら)。その好奇心の炎の中から、「嘘の尼崎を出ていく」のアイデアはとびだしたのです(ぴょーん)。
▼最初につくった企画書(自分にプレゼンする用)
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ゲームのコンセプトは、「文芸即売会の初心者さんでもベテランさんでも、だれでも気軽に楽しめる文芸体験ゲーム」。 ……隠されたもうひとつのコンセプトは、「文芸即売会の初心者さんでもベテランさんでも、だれでも気軽に苦しめる文芸体験ゲーム」でした。創作には産みの苦しみがつきものですからね。ふふふ。
タイトルの由来は、おとといあさっての最新作が「嘘の町を出ていく」という本だったからです。リアル脱出ゲームっぽい体裁にしよう、と決めたとき、ちょうどいいので流用しました(おかげでデザインを考える手間がはぶけた)。内容的なつながりはこれといってありません。しいていうなら架空の町が舞台ということくらいでしょうか。
▼キービジュアル。たよりになる100均動物たち
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リアル脱出ゲーム風といっても、この雰囲気はミスリードを狙ったもので、実際はリアル脱出ゲームとはぜんぜん違った遊びにしようとたくらんでいました。
そもそも“文芸体験”をうたっている時点で、正解/不正解をこちらが判断するようなゲームにはできっこありません。文芸に正解なんてないですからね。それならいっそ、プレイヤーが書いた答えはぜんぶ正解になるゲームにしちゃえばいいや、と。プレイヤーの数だけ正解があって、何を書いてもOKだけど、なんだかドキドキするゲーム。つくっている間ずっと、そういう遊びにしたいなと思っていました。
何を書いてもいいけれど、何を書くかはすっごく悩む。文芸ってそういうものですよね?
こういう参加型の企画をやるのは初めてだったので、Twitterに #うそあま というタグをつくって、いろんな情報を小出しにしながら準備を進めていきました。半ば自分用のメモのつもりで始めたのですが、これはとってもよかったです。かなりの告知効果があった(ような気がする)し、フォロワーさんの反応をみながらゲームの中身を磨いていけた(ような気がする)。TLでたくさん話題にしていただけたのも嬉しかったです。おかげさまで心が折れずにやりきれました(ような気がする)。
▼#うそあまタグでつぶやいたことの一部
「嘘の尼崎を出ていく」は、うっかり迷いこんでしまったアマガサキモドキを旅して、本物の尼崎を目指すゲームです。 アマガサキモドキには危険がいっぱい…でもだいじょうぶ!裏ルートで入手したアマガサキモドキの地図を使って、おとといあさってがあなたをより深く迷子にします。 #うそあま pic.twitter.com/yygRliPr4V
— らし@文フリ大阪B39 (@rashi_catwillow)
2017年8月20日
あなたの分身としてアマガサキモドキを旅してくれる大切な友だちを紹介しよう!上からペンギン、ヤギ、シロクマです。棚のサイズが合わなかったのでペンギンは水平になっています。 #うそあま pic.twitter.com/J5ZcQ60rcX
— らし@文フリ大阪B39 (@rashi_catwillow)
2017年8月20日
準備の一環で、印鑑を買いました。 #うそあま pic.twitter.com/zGGkmECdd3
— らし@文フリ大阪B39 (@rashi_catwillow)
2017年8月20日
#うそあま プレイ料金のお知らせです。1プレイにつき100円をいただきますが、脱出に成功した方には、おとといあさって割引券(100円分)を進呈します。全国のおとといあさってで、無期限に使えます。 pic.twitter.com/Xw0aUP1mMj
— らし@文フリ大阪B39 (@rashi_catwillow)
2017年8月21日
#うそあま 二周目以降の要素についてです。開発陣(総勢1名)の間では「二周目からが本番」という意見もあります。お時間があればチャレンジしてみてください! pic.twitter.com/L6zH9lVmTV
— らし@文フリ大阪B39 (@rashi_catwillow)
2017年8月23日
脱出証明書ができました。 #うそあま pic.twitter.com/FCUXA7yPaE
— らし@文フリ大阪B39 (@rashi_catwillow)
2017年8月26日
万が一脱出できなかった時のために、住民票も用意しました。 #うそあま pic.twitter.com/DJxTE06wzX
— らし@文フリ大阪B39 (@rashi_catwillow)
2017年8月26日
肝心な部分を秘密のヴェールに隠したまま、いろんなことをぜんぶ重要そうにつぶやいたので、タグを追いかけてくれていたみなさんは、そうとう混乱したことと思われます。たいへん申し訳ありませんでした(えがお)。 ゲームの性質上ネタが割れるとおもしろさが半減するので、【で、結局プレイヤーは何をさせられるの?】という部分だけは、ぼやんぼやんにごまかしたまま本番までひっぱりました。この部分を隠したまま、「遊んでみたい!」と思ってもらえる告知をするのが難しかった……。 ブースレイアウトも悩みました。いつもなら<わかりやすさ>を意識してレイアウトすればいいのですが、今回は、ぱっと見でどんなゲームかわからないよう、一番ベストな<わかりにくさ>をひたすら模索していました。
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天使(とカエル)を置いてみたり。
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電柱を置いてみたり。
▼前日の夜、ようやくレイアウトがかたまった
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長くなってしまったので、当日の様子はまた今度。
(当日編に続きます)
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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第5回文学フリマ大阪
2017年9月18日に堺市産業振興センター(大阪府)で開催される、「第5回文学フリマ大阪」に出展します。 スペースNo:B-39 Webカタログ 天気が心配な感じだから心配…
きてね!
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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第2回 尼崎文学だらけ
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2017年8月27日に尼崎市中小企業センター(兵庫県)で開催される、「第2回 尼崎文学だらけ」に参加します。 今回はいつものように本を売るのに加え、180x180の床スペース【だらけブース】を活かして、「嘘の尼崎を出ていく」というミニゲームが遊べる特別バージョンです。
「嘘の尼崎を出ていく」は、<文芸体験>をテーマにした、だれでも楽しめるゲームになる予定です。くわしい情報や準備の模様は、Twitterでお知らせしているので、よければご覧ください。 はじめての試みなのでドキドキする… スペースNo:44 あまぶん公式 http://necotoco.com/nyanc/amabun/
らしTwitter https://twitter.com/rashi_catwillow
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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新潟コミティア47
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2017年6月11日に朱鷺メッセ(新潟県)で開催される、「新潟コミティア47」に参加します。 旅!
スペースNo:35a
<頒布物一覧>*クリックで詳細ページに飛びます
●幻想小説 『嘘の町を出ていく』 『ハミングバード(ジャイアント)』
●読む電柱シリーズ vol.1『踊る電柱』 vol.2『蕩(とろ)ける電柱』
●雨の日だけ読む物語 『雨の日めくり』
●ビン詰め小説 『ヨンコと四個のビン』
●Twitter小説集 『幻術みたいな現実』 『嘘つきの赤い鳥』 『さみしがりの詐欺師』
●無料配布 三角錐型フリーペーパー『Sui』
第4回300字SSポストカードラリー 作品セット(委託頒布)
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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『嘘の町を出ていく』
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『嘘の町を出ていく』 2017 ¥300 (イベントで販売)
「嘘の町を出ていく」という本をつくりました。
B5変形版、40ページの短篇です。
嘘の都〈ペテンブルク〉を舞台に、ある秘密を抱えた時計技師の青年・ぺトレと、生きているからくり人形・シアーシャの、奇妙な恋が描かれます。
ほんとうと嘘、かなしさとやさしさが混ざりあうおとぎ話。
嘘がテーマのお話なので赤い本にしました。
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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第5回Text-Revolutions
2017年4月1日に都立産業貿易センター台東館(東京都)で開催される、「第5回Text-Revolutions」に委託出展します。 頒布物は、 ・新刊「嘘の町を出ていく」 ・掌編集「よるのピカピカ」 ・300字SSポストカード「さくる人、さくらぬ人。」 の3つです。
http://text-revolutions.com/event/
スペースNo:委託-14 Webカタログ
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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『カケテリウム』
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『カケテリウム』 2017 「第1回 静岡文学マルシェ」公式企画 ポストカード・ギャザリングにて配布 (その後の配布は未定)
短いお話を掲載したポストカード作品です。
<静岡文学マルシェ> http://shizubun.wp.xdomain.jp/
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ototoiasatte-rashi · 7 years
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第1回静岡文学マルシェ
2017年2月12日にMIRIEリアン コミュニティホール七間町(静岡市)で開催される 「静岡文学マルシェ」に、委託参加します。
既刊3作品を委託のほか、ポストカード・ギャザリングという公式企画で、 新しいポストカード作品を配布します。
「静岡文学マルシェ」の詳細は、オフィシャルサイトをごらんください。http://shizubun.wp.xdomain.jp/ おとといあさってのWebカタログはこちら https://plag.me/c/shizubun_marche01/745 カフェの協力のもと、フードにも力が入っているとうわさの文芸イベント。 おいしそうで楽しそう。
行きたい。
隣の町が静岡だったらいいのに。
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