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2022年。今年は去年よりは色々と発表できた年でした。 とはいえ、くだん書房での展示、Glacier Bay Booksから出版された本、漫画の手帖… 様々な方の尽力のおかげで叶った事ばかり。心より感謝申し上げます。本当にほんと〜に、ありがとうございました。

原画展について
くだんさん主催の展示第二弾、今回はくだん書房に作られたスペース内にて行われました。


主催の藤下さん、とても素敵に飾り立ててくださった小杉さん、おいで下さった皆さま、作品をお迎えくださった方々、ありがとうございました。
私は残念ながら会期中に伺う事は叶わなかったのですが、とても楽しかったです。
くだんさんには展示の他にもイベントにて本を委託してくださったりと、大変お世話になりっぱなしです。いつもありがとうございます。


「From This Flame」について
https://glacierbaybooks.com/product/from-this-flame/ 短編集同人誌の「焉・これにて」が、全編英語翻訳・素敵にリデザインされてGlacier Bay Booksより出版されました。 自分の中で革命のような出来事でした。とてもとても、素晴らしい仕上がりの本なのです。 漫画に溶け込み寄り添っている翻訳、素晴らしい解釈が成されたデザイン、元の本の印象に沿った紙と高クオリティで美しい印刷。宝物のような一冊になりました。 たくさんの方々に読んで頂けた事も、とても嬉しく、有難く思います。 Glacier Bay Books、ありがとう~~~!!!!!

漫画の手帖84号について
表紙と漫画2Pを寄稿しました。 いつもお世話になっています。とはいえ、一年振りの掲載となりました。 表紙絵の中央の色替え部分は編集長が自前のお洒落センスでやってくれました。 めちゃめちゃかっこいいので、と~~~~っても気に入っています。 それと、この鏡の絵になった経緯についてですが… 元々個人誌の表紙にしていたものを編集長が気に入ってくださり「これを表紙に」と最初お話頂いたのですが、「新しく描くので旧作は以前のように(No.79)裏表紙にしてください」とお願いしまして、折角だから関連性のある絵を描くか…という事でこうなりました。 ページ割の都合上今回裏表紙は掲載されませんでしたが、この作品↓の22年版の作品なのでした。(デザインが随分異なっているのは、この個人誌内の漫画の一場面にこの表紙イメージを重ね合わせたものだからです。ややこしいですね。)

漫画の手帖はね、いつメンの方々もニューウェーブな方々もしっかり面白いのでもっと仲間入りしたいのですが、2、3Pくらいの丁度いい漫画のネタが最近難しいというのと遅筆なのも相まって、中々…。来年も一回は必ずどこかで参加したいですね。
自らの行いが自分の未来を作っていくというのはそりゃそうだという話なのですが、描いてきた作品たちが結んでくれた縁によって新たな作品が生まれる…というのは、なんだかとても不思議な感じがします。 そして、私の気分や心の変化によって描くものが年々変わる中、以前から作品���見守り続けてくださる方々、新たに出会ってくれた方々。皆さまのおかげで活動が成り立っています。いつもありがとうございます!
ここまでがお世話になりましたシリーズでした。

COMITIA142について
2年半振りのイベント参加でした。 スペースに足を運んでくださった方々、お会いできて本当に嬉しかったです!ありがとうございました。 新刊にもなった「マリーベル」シリーズについてですが、来年中に描き切れてない部分を全て完成させたいなあと考えています。話の結末はもう着いているので、公表していない設定部分の補足を、ぼちぼち…。悔いの無いようやっていきたいです。 それと、来年こそ短編集2を! 言った方が実現しそうなので、宣言しておきます。
それでは!
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合同本「家」に寄せて

はじめに、各リンクを貼っておきます。 主催様Twitter 合同本の通販 これを書いている現在、在庫残り一点でした。
実は初めにお話を頂いた時、テーマに添えるものが描けるか自信がありませんでした。 それでも強く描きたいと思えたのは、主催者さまの世界を平和にしたいという信念。この人は本当に本気だ!と感じた瞬間、出来る限り力になりたいと思いました。(Twitterを通して作品を拝見している限りではありますが、ご本人の作品そのものに世界平和を感じます。どこか「生命本来の力強さ」のようなものがあり、優しさに溢れています。)
ともあれ、テーマは「家」。 困ったことに、私の引き出しには「家は燃やすもの」としかありません。 子どもの頃、何でか好きで繰り返し観ていた映画「ギルバート・グレイプ」の印象と、自身に燃やしたい願望があるので仕方が無いのですが… ちょうどその頃は部屋の台風浸水と自身の鬱病悪化で実家へ帰ったばかりで、ぼうっとしながら日々を過ごしていました。 真逆に世界はコロナ渦がどんどん進み…それに対して特に何もできない自分… 暖かくなってきた頃、とにかく健康にならねばと、実家の家庭菜園をいじったり庭で猫と遊んだりしていました。2020年春先の頃です。 まだ寒いものの虫がいないので外でも過ごしやすく、ほぼ毎日、大きな木に登って夕焼けを眺めていました。とても現代アラサー人間とは思えない行動ですが、もうほんと、毎日、木の幹に足を引っ掛けて太い枝を選んでよじ登り、空を眺めたり幹に耳をあてて色々な音を聞いたりなんだり。楽しいんですよね。無心になれるので多分鬱にも効果的です。 それから少し経ったある日、庭の木の洞を何気なしに覗いたら木の葉に隠れて沢山の蛙たちがいるのを発見、大小さまざま、大家族が身を寄せ合うようにしていました。 興味本位で中をつついたらワッとびょんびょん飛び出してきて誰もいなくなり、それからしばらく毎日様子を見に行っていましたが、もうそこで蛙の姿を見ることはなくなってしまいました。平和だった家庭をいとも簡単に壊してしまうという恐ろしい所業、何ともいえない気持ち。 でも、こう、自分の行いが世界の一部になっているという実感、じわじわ湧き出てくるよく分からない何かがあって、それからは容易に大きな石をひっくり返したり等の行為もしなくなりました。
私の家ではない、普遍的な「家」について考えるきっかけがそこかしこにあって、色々とこねくり回しましたが、結果、テーマを大きく捉えた上で世界平和を主軸に物語を作りました。 最初、我々は皆地球という家に住まうファミリーだよね!…というところから広げようとしたものの、そもそもが広げ過ぎなので森を舞台に。当時アパッチ族等の先住民族、遊牧民族等の歴史に興味があったのでその要素を組み合わせてファンタジー仕立てにしました。 前置きが長くなってしまいましたが、今この文章で何を伝えたかったのかというと、尖り続けていた私にとって普遍性を追求する事自体が新鮮なことで、それが自分なりに納得いく形になったことがとても嬉しかったのです。やったー! それすらも主観でしかないのですが、そこはもう、「天倫の環」という題に全て委ねました。偶然は無くこの世の全てが必然であるように、最近は特に、思うのでした。以上です。

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2020年の活動をまとめました。 とはいえ、余裕で片手に収まる程度です。
3月

漫画の手帖79号の表紙に拙作を使って頂きました。 裏表紙は2019年4月に神保町アットワンダーさん二階で原画展をした際のものです。

編集長Fさんに心からの感謝を。勿論、くだん書房のFさんにも。 発行40周年という記念すべき年に使って頂いた事もそうですが、コミティアから始まった色々な縁が目に見える形になったような気がして、とても嬉しかったです。
4.5.6月

ずっと、ひとつの短編漫画と向き合っていました。 お誘いいただいた「家」がテーマである合同誌への寄稿原稿なのですが、主題をお伺いした昨年末頃とは世界が一変してしまい、いついかなる時も揺るがない普遍的な作品にしたいと強く想い、非常に深く考えながらの制作でした。 仕上がりにおいては自分のものなので何とも言えないですが、作画においては過去最高までいけたかなあと思っています。単純に、熱が入り頑張っていました。
21年2月頃から通販にて頒布されるとのことです。 詳しくは主催様から連絡いただき次第Twitterなどで告知いたします。
7月

漫画の手帖TOKUMARU22号にて漫画掲載。 【COMITIA109】ミクロコスモスの月曜日【新刊サンプル】 ←この話の番外編です。 ずっと当時から頭の中にはあったのですが、6年後にようやく描きました。
12月

漫画の手帖TOKUMARU23号にて漫画掲載。 今年は何故だかタイミングを失ったり締め切りを勘違いしたりで本誌のほうに漫画の寄稿をしない結果となりました。 コミティアに参加出来ない分もっと寄稿したかったのですが…
以上になります。あっさり。 来年の予定としては、都心にて11月頃に展示をしようかという話が立ち上がりつつあります。 時世的にどうなるか分からないのであくまでも予定は未定ですが、心持ちとしては実現させたいです。とても!色んな意味で初めての試みなので。

余談…今年は病状が安定しないという事もありなるべくゆっくり過ごす事を意識していたのですが、目下の問題として貯金がゼロという甚大な解決事項があるので、来年はもっと積極的に活動しつつ収入を得るべく頑張っていきたい。家族丸ごとピンチなので元旦から家族会議を行うそうです。非常に憂鬱。地元の友人、良いバイトあったら紹介してください。 とはいえ、その時々に必要な事と出来る事は別々にしか存在しないように最近思うので、行ったり来たりしながらマイペースさを失わないように心がけていこうかと。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。 良いお年をお過ごしください。
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前回本をまとめたりしていましたが、今回はペーパーについてです。
「焉・これにて」と「マリーベル下巻」にあとがきペーパーを付けて販売していたのですが、前者は展示等で販売した際や前回のコミティアで同封し忘れていて(そんなような気がするだけかもしれませんが…)、後者は先日発送分で同封し忘れてしまいましたので、こちらで公開いたします。まぬけ野郎ですみません…。
「焉・これにて」のペーパーは現状ですと無くなり次第終了の予定ですので、この先ご購入頂いても付属しない場合があります。
「マリーベル」は印刷がやたら汚いのが気になっていたので高画質で見たいよ~って方もこちらをご覧いただければと思います。
あと「おやまの~」にもペーパーを付けていたのですが、確か原画をそのままコンビニコピーしていたのでデータが無く…原版は紛失…という状況ですので、頑張って探します。見つかったらいいなあ。
では、以下ネタバレを含みますので、既読の方はどうぞご覧ください。
「 焉・これにて 」あとがきペーパー

「マリーベル下巻」あとがきペーパー


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日記と言いながら三年もの間が空いてしまいました。
個展から約一年間個人誌を出さない期間があったり、その後ここを一度非公開にしていましたので…。
先日出した本でひと段落ついたので、一度出した本についてここでまとめたいと思います。

1冊目「もどれなくてすすむ」 2014.05.05

2冊目「ミクロコスモスの月曜日」 2014.08.31

3冊目「S.Sエトセトラ」 2014.11.23

4冊目「うまれるすみか」 2015.02.01

5冊目「ララメリア最後の夢」 2015.05.05

6冊目「おやまのむこうのかみさま」 2015.08.30

7冊目「問いのゆくえ」 2016.01.31

8冊目「往く往くの体」 2017.02.12

9冊目「真夏の白昼 彼方の眠り」 2017.08.20

10冊目「焉・これにて」 2018.08.19
(短編集のこれがキリ良く十番目だったんですね。何だか良い~)

11冊目「マリーベル、俺は君に触れたかったんだⅠ」 2019.02.17

12冊目「マリーベル、俺は君に触れたかったんだⅡ」 2019.05.12
…以上になります。現状短編集から最新までの三冊しか在庫がありませんので、今年は短編集に未収録で以前発行した本の中から、web再録・電子書籍化をぼちぼち進めていけたらと思っています。
とは言え、殆どが薄っぺらいコピー本ですので…各作品の描き足りなかった部分があるものは描き下ろしを、納得いかないものは描き直しを、順次行っていきます。
ちなみに「もどれなくてすすむ」は既に公開済みです↓
短編漫画「もどれなくてすすむ」 | 淡海このみ
各作品の解説…といいますか、思い出語りをしたいなという思いもありまして、別にここでも良いんですけど…あまり張り合いが無いので、pixivFANBOX辺りのサービスを使おうか検討中です。
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個展がおわりました。
来て下さった方も応援して下さった方も、みなさん本当にありがとうございました。
ひとつの終わりの形として行なったつもりが色んな種を得られました。凄いなあ。何事もチャレンジしてみるもんですね。
この先の予定は完全に未定です。暫くは充電期間になりそうです。
下記の文章は個展が終わった直後に衝動的に書いたとても恥ずかしい代物なのですが、読み返したらまあまあ面白かったのでのせてみます。(唯の自分語りです)
今回の個展は今までの私のお葬式、いわゆる生前葬のひとつと考えています。
ずっと許せないでいた 憎らしくて仕方がなかった 恥ずかしくて仕方がなかった 存在を認められなかった
そんなどうしようもない自分がいたからこそこの作品たちが生まれ、 私は自身を知ることができた 色んな方と出逢えた 様々な世界を知ることができた
その全てが「次」をつくり出す礎となってくれたからこそ、今、私は生きる事が出来ています。
謂わば、絵や漫画を描く事自体「救われる為の儀式」として行って来て、今回それをそのまま個展タイトルにしました。 少しずつ救いを得てきた私の生きた証があの場所には詰まっていました。あの全てが私の遺影です。
今回の個展の為に制作した「魂鎮めの贄」はそんな自分にとっての《描く事》を凝縮した作品で
存在している意味の為に描くのではなく、描く過程で、描かれる事で、そこで初めて生まれ出でる意味にこそ価値がある
というスタンスを確かめる為に繰り返し繰り返し同じ事を続けて、でもその中で出来ていく形にはひとつとして同じものは無くて、それは一刻毎に存在している私の軌跡の証拠でもあります。 そうやって生まれた子たちや、色々なものを刻み付けた漫画を受け取ってくれる方がいる事の尊さを改めて感じる事が出来たので、不安もありましたが個展を開催して良かったと今は思っています。
ここで冒頭に戻るのですが、「生前葬」という表現には、「生まれ変わる」というメタファーを含んでいます。(これは私の解釈なので、本来の言葉の意味とは異なります、多分) この先も生きていく為に、過去の自分を埋葬する過程が必要でした。 でも完全に殺してはいけないのです。苦しい記憶も消したい過去も全てが自身を構築しているもので大切な私の一部です。それらを尊重した上で進んで行きたいのです。
本当はここで完全に埋葬して、絵を描くことを辞めてみようと思っていました。 しかし壁一面に貼られた作品たちを見ているうち、色々な新たなものが心の内に湧いてきて、そうだ、まだ生きていてもいい、生きている限りどんなものになろうとも描いていこう、と魂が奮い起つ思いがしました。 このライフワークは、完全な死を得るまで続ける事になりそうです。
今までただ心情を吐露するようなモノばかり描いてきて、正直何でこんな根暗な人間の足掻きを見たいと言ってくれる方がいるのか理解が追いついていなかったのですが、そんな私を見捨てず作品を見続けてくれている方がいるからこそ描き続けられたといっても過言ではありません。ほんとうに本当にありがとうございます。 基本的なスタンスは変わりませんが、これからは受け手に見せるものという事を少しずつ意識しながら前進して行きたいです。
では、こんな駄文に最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。 そして、これからもどうぞ宜しくお願い致します。
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淡海このみ個展「救われる為の儀式」
2.12(金)~14(日)
デザインフェスタギャラリー WEST1-A
いよいよ個展です。
漫画の原画を中心に静かな空気を作りたいので、モノクロ作品のみ持っていきます。

今回の展示用の作品として、小さい子たちをたくさん描きました。
ひとつひとつ簡単に額装しているのですが、黒く縁取られたらさながら遺影の様だな・・・と思いつつ作業しています。

概要はこんな感じです。よろしくおねがいします。
ここからは先日のCOMITIAについてです。
1/31開催のCOMITIA115に参加していました。事後報告になってしまい、非常に面目無いです・・・
月並みな感想ですが、半年ぶりの参加だったので久々に色んな方とお会いし交流出来てとても楽しかったです。スペースに足を運んで下さった方も���手紙や差し入れを下さった方も、本当にありがとうございました。
新刊については暫く先になってしまうかと思いますが、通販を開始した際に改めてアナウンスします。
(一応pixivの作品ページ貼っておきます↓)
【COMITIA115】問いのゆくえ【新刊サンプル】 | 淡海このみ [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=54990713
そしてまた次の参加も間が空いてしまいそうです。次いつ参加するかの目処は全く立っていないのですが、マイペースに参加は続ける所存なのでご縁があった際はよろしくです。
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タンブラーさんこんにちは。これからお世話になります。
ポートフォリオサイトが必要だなあと思いこちらのサービスに登録したついでに、馴染み深いブログサービスからハイカラなこちらに移行した次第です。
何がなんだかまだよく把握していないのですが、ぼちぼち更新していこうと思うのでよろしくどうぞ。
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