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変わらずにずっと好きな曲がある人は、その時の感度を失わなかった人なのかもしれない。好きだった曲がなにかの起点から聞けなくなった人は、ガラスが割れてしまったのかもしれない。
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「おそらく。僕が誰かと出会ったり、付き合ったりしてもその人の未練になることはないんだと思います。必要ないと思って忘れたはずの誰かがふと脳裏によみがえるなんてことはなく、過去にすらならないような。どうしてでしょうね。やられたことの方が憶えているからでしょうか。それなら僕は、傷の一つでもつけてみればよかったのでしょうか。治りかけては弄ってしまうようなものの一つにでもなるべきだったのでしょうか。」
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どうして夜に生きちゃったかは覚えてないんですよね。気付いたらこうなってて。ああ、勿論わかってます。自分が選んだ結果だって。不健全ですか?日光浴びた方がいいって言いますもんね。冷たい方がいいんです、空気は、温度は。頭が冴えますよ。夕焼けよりも朝焼けが好きです。貴方と「眠れないね」って話しながら生きていきたいです。健全さのない世界で、健全に生きていきたいです。だから、来世なんて作らないでいましょうよ。
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一つ一つ、溶かしていく。丁寧に。蟠りがないように。砂糖がミルクティーに溶けていくように。あの時、呆気なく落ちた俺が自分に科した縛りはよくできたものだと思った。牙を向かないように、慈しめるように、そうやって作りあげた条件は、何度か破られそうになる度に何かを犠牲にして守られた。守る他なかった。もはや原型を留めない呪いと化したものでも、俺には必要だった。呪いを溶かしたミルクティーなんて飲めたものじゃなかったが、飲み下すしか無かった。そうでもしないと、愛ではいられなかった。
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「楽しみにするとその事象は必ず悪い方向に転がっていくんだ。だから楽しい約束なんてものは避けてきたし、どうしようも無く怖いものとして頭が覚えている。楽しみにしたい、��しみにしている。でも失えないから素っ気ないフリをする。そうしていたら、そのうち楽しいとか分からなくなったりしないかな。」
「そんな面倒な人間、居なくたって困らないよ。」
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