過去ログ
うたよみんからの引っ越し分
2018/12/15 14:45
陽光に
目もくれずただ
ストーブの
息遣い聴き
机に向かう
2018/12/16 00:44
午後三時
夢に呑まれる
子羊に
響き導く
白墨の硬さ
2018/12/18 00:38
傲慢な
ブルーライトを
耐え抜きつ
ホットミルクの
白さたるや
2018/12/18 21:10
向いてない
言われなくても
分かってる
理由は知らぬ
止まれないだけ
2018/12/20 21:17
正論と
空気の狭間で
揺れ動く
振り子の君が
眩しくもある
2018/12/21 23:49
日中は
行方も知られず
夜嗅げば
ただおひさまが
匂いたつのみ
2018/12/22 00:00
颯爽と
一段飛ばしで
駆ける朝
ドアに手を掛け
鐘の音は今
2018/12/22 08:23
先生に
黙って外に
駆け出した
真昼の家路は
忘れ物のせい
2019/01/05 20:38
今日もまた
ヒートテックに
包まれる
2019/01/05 21:08
待ちかねて
夢に流れる
四分儀座
光芒数えて
目覚ましを待つ
2019/02/01 00:39
宵闇と
時雨に惑う
カップルに
我手渡すは
傘の一本
2019/02/01 00:47
雨宿り
六年越しの
君と僕
ぽつりぽつりと
雨垂れと言葉
2019/06/07 20:31
なにもかも
春から変わった
生活と
何も変わらぬ
ただの日常
2019/06/13 02:28
形ある
ものは壊れる
だからこそ
創り続けて
命を燃やす
2019/07/04 08:53
朝ぼらけ
車窓にかかる
雨の御簾
ホー��で我待つ
彼は誰か
2019/07/06 22:52
サイダーの
氷を通して
覗く夏
鋭い陽射し
水底に沈む
2019/07/08 00:22
家路にて
時計の針が
十二を指す
七夕が明け
一つ歳をとる
2021/11/17 23:12
さようなら
今日もばっさり
黙りこむ
そんなにうまく
生きられやしない
2021/11/17 23:24
空っぽを
埋める何かを
探さなきゃ
そんなものはない
分かってるけど
2021/11/17 23:43
「皆のため」
勝手に背負って
また潰れる
みんなって誰
お前の勝手
2021/11/18 09:37
一つずつ
握りつぶして
忘れつつ
今日も死んでく
心の冷たさ
2021/11/18 23:33
瞼閉じ
そっと煮詰める
怨み節
訳は忘れた
空虚な怒り
2021/11/20 23:04
正しさを
正しさ故に
呑みこめぬ
縺れた筋を
綴じ渡りゆく
2022/01/16 15:44
爪先の
三日月の距離を
育んだ
怠惰の夜を
数えて眠る
2022/01/16 15:51
生きるのが
ヘタクソなので
仕方なく
たった1ミリを
もがいて進む
2022/01/16 16:02
わたしには
出せない声の
歌を聴く
いいねを押せた
多分成長
2022/01/16 16:06
才能や
美声や美貌が
なくたって
もう悔しくない
これも成長
2022/01/16 22:05
分からない
ここに水だけ
置いとくね
傷の形は
人の数だけ
2022/01/18 20:26
器から
千々に溢れる
情動を
取りこぼしても
強くなりたく
2022/01/26 01:25
なりたくて
強くなってる
わけじゃない
強くならなきゃ
自由になれない
2022/02/02 22:28
フィクションじゃ
足りないほどの
非日常を
現実に起こす
力が欲しい
2022/02/02 22:43
空想を
泳いだからだ
いなのめの
明け去りにける
うつつを歩��
2022/03/08 02:12
マンションの
廊下の灯りの
せいにした
眠れぬ夜の
理由は追わない
2022/03/08 02:24
春の風
脳裏の声も
吹き荒れる
身から出た錆
ぬるま湯の日々
2022/03/10 00:33
緩みくる
ぬるりとした陽が
満たす道
梅の木陰に
猫を探した
2022/03/11 21:34
ESの
虫食い眺め
席を立つ
身体にないこと
なんて書けない
2022/03/11 21:38
本を読み
ボランティアをし
自己分析
全ては歯抜けの
ESのため
2022/03/12 01:20
もう二度と
戻らぬそれを
青春と
呼んだりしないで
そっとしておく
2022/03/12 01:35
もう今日は
頑張れないから
逃げ込んだ
IFの空想
焼増しの世界
2022/03/12 23:33
テストなら
そこそこ優秀
だったけど
メールのひとつも
まともに書けない
2022/03/25 00:28
四月朔日の
名残の雪に
もの思う
死出の門出に
遅れたさよなら
2022/03/25 00:41
まあどうせ
全てが過去に
なるならば
今の怠惰を
殺してほしい
2022/03/25 00:44
追いかけて
追いかけただけ
疲れたから
追うのはやめて
勝手に歩く
2022/04/01 13:41
何の木々とも
見ぬ枝を
あれは桜と
知るころの来る
2022/05/22 22:08
定まらず
虚しくあくがり
腹が立つ
意識にリードを
つけておきたい
2022/05/22 22:10
人はみな
嘘をつくって
知ってるので
自分を一番
信用しない
2022/10/27 01:21
深い影
厳しき気配
換毛期
冬の支度の
合図なりけり
2023/01/18 11:05
来年はと
年末にした
祈りごと
絵空事へと
なりかけている
2023/01/18 11:16
短歌とは
私の生を
生きる呪文
ここで生まれて
ここから生きて
2023/01/18 11:24
「本当に
大事なものは
失って
初めて分かる」を
今じわりと知る
2023/01/18 13:24
支え手の
労苦の土地に
寝そべりて
ただまほろばの
夢を見ていた
2023/01/19 01:47
草の実を
集めて進め
ヤギの群れ
厚き毛並みに
冬は来にける
2023/01/19 01:54
もう少し
頑張りたいから
ここからは
インターネットに
さよならを言う
2023/01/19 02:02
つながりが
鬱陶しいよ
本当は
cellular dateを
オフにしちゃいたい
2023/01/19 03:25
人生の
全てを誰かの
せいにして
そんな気持ちを
閉じ込める夜
2023/01/19 03:30
ルサンチマン
蹴散らし歩け
人生は
きっと短く
戻らないから
2023/01/19 03:33
自分には
厳しいくらいが
ちょうどいい
甘やかしても
つけあがるだけ
2023/03/27 00:03
道のりを
陽炎の日々と
偲びつつ
この歩を祝えよ
門出の桜
2023/03/29 08:17
車窓より
雪かと仰ぐ
愛宕山
弥生の白は
桜なりけり
2023/4/28 1:07
陽に灼かれ
花白みくる
雛罌粟の
俯きに似た
諦めの味
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