sakanaihana

[sakanaihana]

私の好きな音楽はこれです。こんな本を読みます。映画は、絵画は……そうやってすべてを晒すことになんの意味があるのだろう。自己満足…？承認欲求…？自分と似た人を見つけて嬉しくなるためだろうか？それでできるのが友達というものなのだろうか？時々、私も、私の好きなものが素晴らしいからという理由で、あるいは自分の宝箱をみんなに見せつけたいという理由で、記録というものをしてみたくなる。でもそれは決して私ではないのだから、ほとんど虚栄で、空虚で、少し悲しいことだ、と思う。あまりに着飾って重くなりすぎた鎧を見ているみたい。自分の空っぽになった臓器を冷たい風に当ててるみたい。全然、悪いことじゃないの。他人のそれは、とても役に立つし、楽しかったりもする。でもやっぱり少し怖くて、恥ずかしいとも思うのだ。それは私に、それ以外の何もないから、何ひとつないことが露呈してしまうからだね。

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伝えたいという気持ちと物語たくないという気持ちが交互に湧きたって私に何も言えなくする。私であることをやめればいいのか、私に語らせることをやめればいいのだろうか。書いては消え書いては消えていく言葉は何も意味しない、というのは無理な話で、私はもう黙るしかない。

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湯船浸かっている。

入浴、睡眠、航海

ヴァレリーの詩と芸術？だったかな　を読み始める。濃密なエスプレッソ。2時間かけてチビチビ飲む。付いてきたガトーショコラがありがたい。今日はケーキ三昧である。

家では昨日頂いたロールケーキを食べる。今までで一番美味しいかも！くどくない甘さの生クリーム、弾力のある柔らかい舌触りのスポンジ。これは丸ごと一本食べてしまいそうだ。

サガンの『愛と同じくらい孤独』が届いていた。

全然、寂し��もなんともなかった。

きれいな日没を見た。雲の輪郭が燃えている。まるで蝉のような、死の直前の、眩い光。太陽と地が、何処かで海が、交合する、一瞬の夢。

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昨日の『ヴァン・ゴッホ』の続きを読む。一軒目のお気に入りの喫茶店でさつまいもクリームのタルトを食べた。最後の一切れだったようだ。とても美味しかった。店員さんの、品の良い忙しなさがなんだが心地よかった。今日はクリスマスイブであるらしい。

しょっぱいものが食べたくなったのでファーストフード店に駆け込み、ハッシュドポテトをいただく。油がぎとぎとの、大好きな味だ。

ちょうどいいタイミングで本を読み終わる。

海、海、海

街には手を繋いだ男女が溢れかえっている。動物園の檻が壊れたのかもしれない。私以外の人間が同じ人間だとは思えない。みんな何を見ているのだろう。特別な人なんてどこにもいないでしょう。みんな違うという点で、みんな同じなんだから。怖いな、怖いな。私の知らない人たちが怖い。電車に乗って帰る。