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観念が強すぎるのかな
初日、出勤を終えて。
1ヶ月も持つ自信がない。というか全然興味が湧かない。
一応(とはいえなんの手続きもしてない)に業界新聞の会社に入ったのだが。
思えば生まれてこのかた、新聞というものに触れてこなかった。我が家は新聞取ってなかったし、日経新聞なんてほぼ見たことない。私の中に”新聞”カルチャーがそもそもなかったことに気付かなかった。
なんとなく編集とかとおんなじだと思ってたというのが本音。
編集の方もわからないけど、おそらく全く別物だ。
新聞には、美的要素がない。
字が詰まりすぎててゲシュタルト崩壊もいいところ。文字間広げたい。多分システマティックに、広告と文章でパズルのように埋めていくのだろう。これからも確実に読める気がしない。ということに気づいた1日目だった。しかも社員さんに覇気が感じられない。息つまりそう。この原因が、単純に仕事がなく、初日だからなのか...?
ひとまず明朝、社長に「しっくりこないので、しっくりくるまでは無給でいいので契約しないというのをお願い出来ないでしょうか」と言おう。
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ところで、先日『ニッポン戦後サブカルチャー史』のイベントに行ってきた。同番組は、nhkのEてれにて放送されていた番組で、宮沢章夫先生が1950��代くらいから現代に至るまで、メインカルチャーではないもの(今の時代にいうサブカルwwwみたいなのとはちょい違う)をピックして、独自の文化論を展開していく。基本的には、音楽や演劇(宮沢先生の専門)、ファッションなどに絡めた話が多く、今を生きるシティボーイズandガールズにもわかりやすい内容だと思う。
今回のトークのテーマは、「ストリートカルチャー」
サブテーマでいうならば、”なぜ渋谷なのか?(豪徳寺じゃだめ?)”
1960年頃までは、東京に出てくる=新宿に行く という感じで、学生運動やフォークゲリラ、あるいは寺山修司の「書を捨てよ街に出よう」の映画でも新宿の街中が多く出てくる。薄暗いジャズの流れる喫茶店、アングラ系ピンク系の観れる映画館、は今でも残っているものの、当時ほど色濃くはないらしい。東京の華やかでセンシティブなイメージと対局にある、猥雑な部分は(宮澤先生はいい土地と悪い土地の共存と言っていたのだが)『東京に出てきた者』には東京に飲まれないための居場所でもある。今でもゴールデン横丁や2丁目は、その名残なのかもしれない。今はオリンピックに整備が進んでいるけれど、洗礼された都市だと嬉しく感じる部分もあるが、アウトサイダーな人々には居心地の悪い土地になって行く。
80年代ちょい前頃からカルチャーの中心が渋谷に移り、現代に至ると。(だんだ飽きてきた)
そもそもストリートカルチャーの指すものは、ヒップホップとかではなく、純粋に路上で起きる現象に着目して話していて、新宿の学生運動もしかり、高円寺の路上演劇もしかり、さらには秋葉原の通り魔事件、SEALDsという風に路上での出来事について順を追いながら、都市ごとの特性も同時に見て行く。
この講義で印象的だったのが、”ストリートで表現することの意義”である。今やSNSが表現ツールとして影響力を持つが、それだけではSEALDsの活動はあれほど活発にならなかった。だし、なんやかんや皆ハロウィンは仮装して渋谷に繰り出す。ハロウィンはさておき、身体で体現する、デモ側から世界を見るという経験も重要であり(ここまで言い切ってはないけど)、体験しないとわからないこともあると。関心があるふりをしているだけで、実はデモに一度も参加したことがないことに、恥ずかしさを���えた。別に賛成か反対か、本気出して主張しなくともデモ側という立場から、見えるものもあるはずだ。
というような結論だったと思う。最近だとすぐ警察来ちゃうけど、路上が完全に自由とまではいかなくとも、楽しい方がいいよね。渋谷もどんどん整備されてって、正直寂しい。渋谷は汚いけど、でもそこがいいところでもある。池松くんが主演の『夜空は最高密度の青色だ』もまさしく、新宿と渋谷の、東京の汚い部分から目をそらしてはいなかった。映画の中で、池松くんや松田龍平と日雇い労働仲間として、フィリピン人がいて、みんなで住んでてマンションの一室でパーティーしてるシーンがとても印象的だ。私もこないだ代々木公園で中国人・モンゴル人たちとバスケをした。私たちにも使わせて!と文句を言おうと話しかけたら、「一緒に混ざる?」とフランクに接してくれて、結果めちゃ楽しかった。日本人の知らない人より、海を越えて来た人たちのが距離が近く感じる。トーキョーはそんな街らしい。
生きづらさがあるのに、まだ私は東京にいたい。
だから仕事を探しているのだけど、どうもにもこうにもうまくやっていけない。多分こだわりが強すぎるし、感覚に頼りすぎなんだ。観念が強すぎるし、両極端な性格、一体どこからやり直せば、こうならずに済んだのだろうか。
ひとまずはストリートに住むことだけは避けたい。
明日はどうなるかな〜〜大人怖いな〜
ぐっない!
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