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うしろ前さかさ族のダークネスアファメーション発売記念全曲解説インタビュー
「パンクとは自ら考えて行動する事」という先人の教えのもと、考え過ぎてこんがらがった思惑による"知恵の輪ハードパンク"あるいは"恐怖のパワープログレバンド"うしろ前さかさ族による2ndアルバム『うしろ前さかさ族のダークネスアファメーション』完成を記念し、全曲解説インタビューを決行。 聞き手:ヤミニ(サイドカーレコード)

↑右上から時計回りに関口マーフィー、歯垢太郎、渡辺周、わだしんぺい
1.ダークネスアファメーションのテーマ
関口マーフィー(以下、マ):アルバムの題名が『ダークネスアファメーション』ということで、暗黒の自己肯定というところがテーマなんですね。 ――そもそもアファメーションって言葉をこれで知った口なんですけど。 マ:「肯定文による断言」の意味ですね。だから、歪んだ願望を肯定しましょう、自分を否定するな、という強烈な生のメッセージ。 ――……性!? (一同爆笑) マ:セクシャリティのほうも、ちょっとある(笑)。生きることへの愛です。その辺のことをわかってもらいたくて、すべての曲を録音し終わった後に入れました。 ――実はかれこれ1年近く前、2017年の8月末にベーシックな録りは終えていたという。 渡辺周(以下、渡):そっから結構かかりましたね。この曲は最後に、三鷹のタンジェリンスタジオのミキサーを使って録ったっていう。 ――これリアルタイムでミキサーで掛けたエコーなんだ。 歯垢太郎(以下、歯):サンレコ的な話になってる。 わだしんぺい(以下、わ):元は1分半くらい長さあったんですけど「長くないすか?」ってことで短くしましたね。 マ:ノンオミットバージョンは3rdアルバムの1曲目にね、『ジ・エンド・オブ・ダークネスアファメーション』っていうタイトルで入れる構想があるので、楽しみにしててください。 ――終わるんだ(笑)。ピーズの���活1発目のアルバムの最後の曲が『グライダー』で、その次出たアルバムが「アンチグライダー」の流れですね。 わ:あと『Soldier Side』みたいな。 渡:ああ、System of a Downの。 ――System of a Downって俺、空耳アワーでしか聴いてない。 歯:僕も空耳アワーで知って聴き始めましたよ。 ――『Fuck the System』って曲、System of a Downでしたっけ?「はーいみんなバカでーす!」ってやつ。 歯:あ、先生がテストの答案に「5点」とか付けてるやつですよね! マ:この話はなんなんですか……? 歯:でも、この話後につながるんで。 ――つながるんだ(笑)。 マ:まあ入れてよかったですよねこの曲。1曲目でアルバム全体のコンセプトをちゃんと演出するのが重要だと思うんですよ。「人を救うバンド」であることをみんなに示しさないと。 渡:いやー、俺は別に救済しようと思ってやってないですけど……。 マ:僕は、そう思ってる。 渡:そっすか。 マ:お前のことも救ってやるからな! 渡:いや自分のことを救ってやってください(笑)。 ――じゃあ次行きますか。
2.君の復讐は失敗
マ:事実上、これがアルバムの1曲目ですね。曲調としては「俺の中のBLACK FLAG」を全部、ここに詰め込みました。 ――やっぱBLACK FLAGってデカいと思うんですよね。何回目かにライブを観たときに、BLACK FLAGのあのデタラメやけくそな“性格の悪いパンク”っていう、あの感じがすごくにじみ出てて、素直に好きになった。 マ:ありがてえ話ですよ。やっぱり、不穏さ、不協和音、そしてどこまで行ってもパンクの暴力性という、グレッグ・ギン大先生のギターを私はずっと大学時代から追い続けて、その集大成としてできたのがこの曲。 わ:この曲は何年前くらいにできたんですか。 マ:これはねえ、会社入ってからだから、2012年~2013年。作ったときにね、さんざん昔のメンバーにバカにされました。 ――今ここにいない人ですか? マ:……いる人もですぅ~!! (一同爆笑) 歯:僕はね「リフが認識しにくい」って言ったの。 マ:そう。でもね、この人は褒めてもいました。「何度も弾いてくうちにだんだん、代表曲的な感じになるだろう」という予測も立てていて……見事そうなりましたぁ~! ――してやったりが出ました(笑)。 渡:代表曲になったかどうかはよくわからないですけど(笑)。 歯:いやまあ、なってるでしょ。あと、わだくんが最初に聴いたときに「サルガッソー・コア」っていう感想を。 ――ははは(笑)。 渡:なんすかそれ。 わ:メインのリフが、別に変拍子じゃなくて4拍子なんだけど、拍がズレ込んでる感じが……。 マ:一応、変拍子のつも��で作りました。 渡:まあ、ちょっとポリリズムというか、食ってますよね。 歯:ディシプリン感がある。足元に絡みついてくる感じ。 マ:でもメインリフのテーマは、あっぱれグレッグ大先生の不穏な音作りと、それを高速に弾くことによる暴力性の両立。これがテーマ。 ――単音リフに対する執着というか、自然にそうなってしまうっていうジレンマも含めて、そこに対するアティチュードみたいなのがめちゃくちゃ含まれてる曲ですよね。 マ:それが何故かというと、その裏にあるのがグレッグ大先生ですよ。 ――あと俺これ聴いたときに、中学生棺桶だと思ったんだよね。 歯:あ、これタイトル上がってきたときに、『君を必ず沈める妖怪の名は後悔』じゃないすか、って言った。 ――俺も連想した。その辺は意識してない? マ:実はあんまりしてなかった。 ――それがいいよね~。身内褒めになってるけど(笑)。サウンド的な面は。 渡:半音で動く感じが多い。ああ、なんか『ROCKET DIVE』っぽいですよね(笑)。 (一同爆笑) わ:この曲も、もともと長かったよね。 歯:そんなにではなくない? わ:1番目のサビがひと回し分短くなった。まあそれだけだけど。 ――これ、大塚くん(初代ベーシスト。結成時~2016年秋まで在籍。現在育休中。)がいた頃からやってた曲ですか? 歯:いたときからやってた曲ですね。 マ:ベースは2番のサビのとこで、こうギターとクロスするところがドラマチック。(手をX字に交差させる) わ:ギターのコードは半音ずつ上がっていってるのに、ベースは半音ずつ下がってる(笑)。最初にスタジオで練習したときに、まさかそんなふうになってないだろと思って、ふつうにギターとユニゾンで弾いてたら、二人から「いや、それは違うんだ! こういう感じなんだ!」って、その動きをされましたね(笑)。 マ:この前ムチオさん(現サポートドラマー)が、その部分が素晴らしいよって言ってくれまして。 渡:さすがX(笑)。 ――この動きに関しては一家言ある(笑)。 マ:あと歌詞はね、このアルバム、ダークネスアファメーションの壮大なるテーマのね、メインに位置するテーマを歌ってると思ってる。これは肯定の歌なんですよ。 渡:いや肯定の歌じゃないでしょ(笑)。 ――失敗つってる(笑)。 マ:結局ですね、やっぱパンクなんてねどこまで行っても否定しなきゃダメ。否定が肯定です。 わ:禅問答化してきた(笑)。 マ:何を否定してるかだよ。本当は何かを欲しがってるのに「いらない、俺いらない」っていうポーズとってる人間に「失敗でしたね! おめでとうありがとうございました!」っていうための曲。 ――肯定ではない(笑)。 マ:だからね、決して否定はしてない。ここは講釈垂れますけどね、ホントに心の底から「別にそんなものはいらないです」って思えてる人間をディスってるわけじゃないんですよ。ただ僕の中では、そういう人のほとんどは本当の意味で「戦い」を超越できてないんですよ。負けたり恥かいたりするのが怖いだけ。で、一生懸���頑張ってる人間に対して横槍入れちゃう感じ、根底にはほぼ全て嫉妬があります。ホントに質が悪い。そういう人に対して「ざまあみろ~!」と。まあ私から言いたいのはね「欲しいものは欲しいと言え!」と。で���勇気やら才能やら、情熱がないやらで「モテる・売れる」ができないからと言って、「無価値なものこそがカッコ良い」なんてうそぶかずに、ちゃんと戦って負けて死のうよと。そういうことです。
3.Zangetsu
渡:もともとは歯垢さんのSoundCloudに上がってる曲ですよね。あれノーマルチューニングなんすか? 歯:そうだね。 ――うしろ前より先にあった曲? 歯:いや、2013年~14年くらい。当時新曲をやる時は、基本的には曲を作った人がほぼ完璧にデモを作って、それをメンバーに渡すって感じでやってたんですけど、SoundCloudにあるのはそのデモですね。 マ:『底止』と『ささくれ』が同じくらいにできた曲で、『Zangetsu』と『復讐』が第二波ってくらい。 歯:そうすね、で、もともと僕が2012年くらいに作った元曲があって、それはなんか全然こういうパンクじゃなくて、ハッピーハードコアなんですよ。 渡:カービィコア。 歯:そう。まあジャンルとしてはハッピーハードコア。音源は「星のカービィ」から取ってるんだよ。 わ:そうなんだ(笑)。 渡:SoundCloudに上がってるやつはほんとにカービィですよ。 歯:その元曲の途中のコード進行を1フレーズ引っ張ってきて、その続きを別の流れで作ったら、これパンクっぽい曲にできるなと思って、サクッと作ったのがこの曲なんすよ。 ――大本の曲があって、そっから派生してできた曲。 歯:そう。なんで、SoundCloudにある曲には『Zangetsu(AKEBONO True Appearance Edition)』って書いてあるんですけど。 わ:申し訳ないけど、どこを引っ張ってきてこの曲にしたのかまったくわからない。 渡:俺もわかんない(笑)。 歯:イントロの部分が一部分だけ出てくる。 わ:この進行あったかな? 関口さんわかります? マ:わからない。 歯:『AKEBONO』の序盤に出てくる。 渡:もっかい聞かないとな。 歯:Zangetsuを探せだ(笑)。 https://soundcloud.com/fxkx/zangetsu
https://soundcloud.com/fxkx/akebono
――これレコーディング入る前に、ライブで観てて印象に残ってた曲ですね。マーフィー曲があって、歯垢曲がある中で、多分ルーツが全然違うと思うんですけど、その中で変な一致というか、統一感みたいなのがあるのが不思議で。ルーツみたいなのはあるんですか? マ:最終的に二人ともメタルとかハードコアとか、そういう攻撃的なところに落とし込むっていうのが割とあったのと、やっぱり「日本語パンクです」っていう認識は共通であったんじゃないかな。 ――やっぱりそういう共通言語があるってのがデカいですよね。これはレコーディングする側の意見なんですけど、ミックスで音の感じをどうするかって段階になったときに、歯垢くんから「アレルギーの「El Dorado」みたいに」って要望が出てきて。俺はガッツポーズを取ったんですけど(笑)。 歯:これですよ(アレルギーのロゴ入りスマホカバーを取り出す)。 ――え? あ、そうそうそう!! 歯:ああいうパンクのバンドが、メジャーの資本でやったときの音質の違���感みたいな(笑)。実はこのアルバムに入れる曲を今度録る、って思ってる段階で、頭の中にアレルギーの「ElDorado」があって。 ――あのスネアとかドラムの、80年代風のゲートリバーブがかかってる感じですね。歯垢くんの曲はそういうミックスになってます。 渡:この曲に関しては、あさきの曲の引用なんでしたっけ? 歯:そう。あさきっていうのは「BEMANI」の作曲家なんですけど、『Zangetsu』を作ってたときに自分がゲームで攻略していたあさきの曲のフレーズを、無意識に引っ張ってきてる。 わ:歌詞とかは。 歯:割とすんなり出てきた歌詞で、その時に観てたアニメだったか映画だったかで、裕福な家が急に破産しちゃったかで、使用人とかもみんないなくなっちゃって、子供だけ取り残されて。で、今までみんな遊んでくれてたけど、誰もいなくなっちゃったってシーンがすごく頭に残ってて。そのモチーフを記憶頼りに、いろいろ再構築して入れたってイメージ。 マ:それをご自身に投影したと。 わ:なんでそんな聞き方なの(笑)。 歯:あとね、この曲をP-IPLEのコンピに入れたりして結構やってた時期に、なべしゅうが参加して「これは自分自身のことを歌ってるんじゃないか」と。 渡:イオロス(早稲田大学のバンドサークル。歯垢、わだ、渡辺がかつて在籍。)って割とOBが跋扈してるサークルなんですけど、最近は歯垢さんくらいしかライブに出なくなっちゃったので。 歯:ライブは全然出てないよ(笑)。 渡:歯垢さん出てるイメージありますけどね。 歯:顔は出してる。 マ:いや~俺から紹介させてもらうと、この曲は老害ソング。 渡:かなと思ったという話です(笑)。
4.24歳
歯:初めてデモ聴いたときに、ベースがすごいYBO2っぽいなと。YBO2 vs CONVERGEみたいな。 マ:CONVERGEは意識しました。やりたかったのは、ポスト・ハードコアとかカオティック・ハードコアみたいな感じで、歌詞はナゴム系。 ――これ、ナゴムかなあ? 渡:そんなにカオティックでもない。 マ:まあ、アメリカとかの乾いた感じっていうか。 歯:イギリスではない。 マ:イギリスは湿ってますからね。 ――アメリカですよね完全に。 マ:ボストンとかの屈折した感じもあるじゃないですか。そういうのに日本語の歌詞入れたいなっていうコンセプトが昔あったんですよ。それを割と体現してるのがこれだなと。 ――で、歌詞は……。 渡:24歳で何があったんですか(笑)。 マ:これはね、歌舞伎町の路上で寝ている女性を連れ込んで、肉だるまんじゅう二人前追加、その日がたまたまお誕生日だったと。24歳おめでとう。っていう歌詞。 わ:私小説なんすか? マ:さあどうでしょうね。 ――(笑)。 マ:まあこれでこの曲は大体語り尽くしましたね。深夜二時くらいに歌舞伎町の奥行くと��私は個人的に「蝶々の死骸」って呼んでるんですけどね、みんな寝てるわけですよ。その死体回収業者の話。 わ:明大テニスサークルみたいな感じね。 ――ありましたねそんなの。え、そういう場面に遭遇するような学生生活を送ってた? 渡:回収したって話でしょ(笑)。 ――あ、業者の方ですね(笑)。 マ:私はでもそういう、団体に属したりはしなくて個人事業主だから。 ――一人親方だ(笑)。 マ:今度は26歳とか、シリーズ物にしましょう。 わ:三十歳やりましょう。人間椅子。 渡:ビートルズにもね、64歳になってもって曲ありますからね。 歯:『DON'T TRUST ANYONE OVER 30』だ。 マ:次行こう!
5.フィックション大魔人
マ:問題の曲ですよ。このアルバムにおける討ち果たさないといけない敵はこれですよ。このアルバムのコンセプトは「夢じゃない、あれもこれも」なんで。 ――はっはっは(笑)。 わ:なんでB'zなんすか。 マ:ノンフィクションじゃないんですよってこと。じゃなかった、フィクションじゃないんですよってこと。それを真っ向から否定するフィクションを討ち倒すことで、ノンフィクションをこの世に取り戻すのがこのアルバムの物語なので、大事な曲ですよ。 歯:だから僕は、この曲が入ってアルバム全体のテーマがそうなるっていうことは、かなり不本意。 (一同爆笑) 歯:「全部ウソだ!」って言いたい。常に。 渡:戦いが始まった(笑)。 歯:これがさかさイズムだ。 ――でもこれ曲としてはだいぶ前からやってますよね。 マ:不本意ながらね、結構やってますよ。 渡:YouTubeに上がってる秋葉原グッドマンの動画とかね。 マ:あれ、よかったよね。 歯:あれが一番よかった。これ、Twilogを遡ると、作ったの2011年なんですよ。グッドマンでやってる映像は2013年なんですけど、つまり演奏として完成するまで2年くらいかかった。 ――全フレーズに元ネタがあるという話ですけど。 わ:えっ、全部あるの? 歯:いやまあ、元ネタから思い浮かんだ流れっていうか。なるべく全部デタラメにいこうと。歌詞もなるべくデタラメなこと言おうと思って作った曲。 渡:この曲、CDに歌詞が載ってないっていう(笑)。 わ:これ耳コピした歌詞があるんすよ。

わ:これ、精度はどれくらい? 歯:う~ん、8割位かな。 わ:(しばしの間)…あっ……。 渡:なんの間なんすか(笑)。 わ:意外とダメだった……。 歯:8割、これもまたウソ。 ――ややこしくなってきたぞ(笑)。 歯:まあ、筋はあってる。 マ:そういう自分を解読させようとしてるとこがダサいんだよ(笑)。 歯:いやだから、ちょっと言わせてくださいよ。僕はやせ我慢してポーズつけてるのが一番かっこいいと思ってるから。 マ:いらねえよ。みんな楽になれよ(笑)。まあでもこの曲でね、アルバム全体のコンセプトがわかっていただけたと思いますよ。 歯:結局敵���みたいな形に回収されちゃったけど、そういうこと。パプテマス・シロッコみたいな位置づけですよ。 マ:まあジ・Oのイメージはある。ささくれ問答はジオングなんですよ。僕ね、一個だけこの曲に言うとしたらね……。 歯:もうさんざん言ってるじゃん(笑)。 (一同爆笑) マ:こういうツーツーの話ができなくなったのは寂しい。 歯:で、まあいろいろネタが有るという曲なんだけど、なんだっけな。 渡:最初、Gang of Four から System of a Downに行きますよね。 歯:そう、さっきSystemof a Down の話がつながるって言いましたけど、イントロに『Chic 'N' Stu』ぽいフレーズが入ってるってだけなんすよ。 わ:あ、確かに。言われて初めて気づいた。 マ:ああ似てるかもね。 歯:で、その次は「花子さんがきた!!」のフレーズ。 マ:俺さあ、最初聴いたときに「ホワホワホワホワ花子さん」だと思ったんだけど。 歯:大正解。で、それを無理やりホールトーンに置き換えて弾いたと。その前の「ゲゲゲの~」とか言ってるところのギターフレーズは、いろんな童謡。『証城寺の狸』と『ハトポッポ』と『めだかの学校』とか、4つくらい同時再生したらこうなるかなとかそういう、人力サンプリング曲みたいな感じ。ヒップホップですよ。あるいはJohn Oswaldみたいな。 ――ミックス時の要望として、後半は「幻の名盤解放歌集」みたいなリバーブを掛けてほしいってのがあったと思うんですけど。 歯:想定したのは、『蒸発のブルース』ですよ。あれの「あなたなしじゃ、だめ~」ってところが「だぁだぁめ~」みたいに。 渡:そんなに遅れて聞こえてくるんすか(笑)。 ――俺、『スナッキーで踊ろう』のイメージだったんすけど、そこは不正解だった(笑)。 わ:大塚くんが一番暴れてるのがこの曲なんすよ。練習するときにまず、歯垢くんからデモ音源とTAB譜が送られてきたんすけど、グッドマンの動画観ると、大塚くんが弾いてるベース、まず一音目から音程が違う。 ――(笑)。 マ:あのね、Aという演奏を完璧に演奏しきれる人がやるA’って演奏はすごくいいと思うんですけど、Aという演奏を覚えない人間がするBとかCとかを、私は信用してませんからね。 ――俺、それけっこうやっちゃうんだよな(笑)。 歯:この曲に関しては、それを見越して作ってる。 わ:大塚くんの演奏聞きながらやったんですけど、まあ6割くらいですよ。再現できてる部分。あとね、大塚くんのコードの順列組み合わせみたいなの、すごいなと思うもん。 渡:順列組み合わせ? わ:例えばさ、ギターがABABみたいな進行で弾いてるとするじゃん。大塚くん、AABBみたいな感じでずらしてくるから。あと、関口さんが大塚くんのベースを「違法改造」つっててね。 ――プロアクションリプレイ(※ゲーム改造ツール)? (一同爆笑) 渡:完全にバグったフレーズ(笑)。 わ:いやでも、プロアク使わないとできない面白い現象ってあるじゃない(笑)。 ――何の話だ(笑)。
6.お前がキャッシュインしている時に
――これ、割と思いつきみたいな感じで録ったんですよね。その場の流れで。 関:ヤミニさん��ギター弾いてもらって、なべしゅうドラムだけど、うまいことまとまってるよね。 渡:俺がドラムで入るとは思わなかった。いや~これねえ。俺自慢していいっすか? わ:どうぞ(笑)。 渡:俺、これヴァイオラ伊藤くん(amalakamala、曇ヶ原など)に初めて聴かせたときに、「これムチオさんが叩いてるの?」って。 (一同爆笑) 渡:ヤッターッて思いましたね(笑)。別にツーバス叩いてないのに。 ――彼は何を思ってムチオさんだと思ったの? 歯:普段あんな近くでムチオさんのドラム聴いてる人がね。 わ:ヴァイオラくんの適当さがいい方向に作用した例だ。 歯:一曲目もですけど、こういうプロセスでできた曲があるのが、アルバム全体としてはすごくいいと思うんですよ。グルー(接着剤)になってる。 マ:まあサンドイッチ構造にしなきゃいけないって意識はあった。 わ:「腹ふり」でいうと。 ――『言うてるやんか』(笑)。 渡:最初はこれのバック演奏に『ダークネスアファメーション』を入れるってアイデアもありましたね。 ――一緒に録ったらボーカルが音割れするくらい大きかったから、インストで録り直したやつの上に、ボーカルを後回しにして入れましたね。ギター弾いてる側としては何も考えずにやってるから、ガセネタですよね。 マ:そう、ガセネタできましたよね。 ――これギターはアンプ直ですからね。 渡:それでもこんなかっこいい音が。 わ:ベースも借りたやつだった気もする。 ――馬場のゲートウェイスタジオでね。ちなみに歌詞のモチーフは? マ:もともとSFC版ウルトラマンのベムラーステージの曲をカバーしてて、それに載せる用の歌詞。だから一人称はウルトラマンなんすよ。ハヤタ隊員です。 ――怪獣と戦ってる間に、第三者はバイトしてたと。 マ:おっぱい揉まれてたと。自分は自己犠牲してるのに、まわりの人間は自分に感謝なんか一切せずに、のうのうとおっぱい揉まれてやがる。俺が守ってやってるからお前の未来があるのに。っていうその、恨めしい感情ですね。 ――そんなテーマが。 わ:ちょっとそれは聞き捨てならねえぞ、ハヤタはそんな狭量なやつじゃねえぞ! ――HERE COME THE NEW CHALLENGERだ(笑)。 マ:いや、俺の中でのハヤタっていうか、ヒーローの悲しみ像ね。まあでも、そんなにおっぱい揉まれてる女を否定してるわけじゃなくて、やっぱりヒーローたるものそういうやせ我慢的苦悩が大事ですよね。という、これもアファメーションです。みなさんも肯定してください。
7.nonation
――割と、どパンクな曲ですよね。 わ:これベースけっこう変えましたよね。 ――最初、どんな感じだったんですか。 歯:AメロがDビートだったんですよ。 わ:このテンポでDビートで弾くの無理! ってなって今のどパンクな感に。 歯:これはけっこう古い曲で、原型は2009年ぐらいにもうあった。 マ:『ささくれ問答』に対する『nonation』、『底止』に対する『三男坊』みたいなもん。 歯:確かに『三男坊』くらいのポジション。これもまた引用フレーズがあって……ていうか、後から気づいた。中間部のフレーズが、SLAYERの『RAINING BLOOD』。 渡:最近気づいたんでしょ��� 歯:そう、レコーディングでボーカル録ってる時に気づいたんですよ。 渡:俺は初めて聴いた時から「これ完全にSLAYERじゃん」って思いましたけど(笑)。 歯:その後、悪ふざけ的なノリでテトリスも入れちゃえと。ホントはここにも歌詞があった。ハンナ=バーベラの「スーパースリー」ってアニメがあるんですけど、それの曲で「ラリホーラリホー ボヨヨのヨン」っていうのを。 渡:なんすかそれ(笑)。 ――ハンナ=バーベラってあれですよね、「チキチキマシン」とかの。 歯:ああいう感じのアニメですよ。でも弾き語りしてたら、キメのフレーズが決まらなくなってきたんで、歌抜いてテトリスに落ち着いたと。 ――すげえ曲だな。 歯:あと、歌詞なんすけど、これは国歌なんすよ。昔、この歌詞を書いてたときのmixiの日記が出てきて、これはタイトルから連想されるような、いわゆる「♪~(※ここには『IMAGINE』(John Lennon作詞・作曲の歌詞を掲載する予定でしたが、事情により掲載することが出来ません。『IMAGINE』は国境や戦争や宗教を否定し、すべての人々が兄弟として平和に、世界を分かち合って生きることを願った曲です)」的なことじゃなくて、ちゃんとそういう、解放された人の国みたいな。 マ:Bad Brainsに正面から喧嘩を売ってる曲。 歯:そうなんすか(笑)。 マ:なんでかっていうと、『Build a nation』って曲があるから。 歯:いやだから、no の nationを作ってるんですよ。 マ:……禅問答ですよ! 歯:つっかかりたがる(笑)。 渡:まあ「no の nationを作る」ってのは禅問答ですよ(笑)。 ――“Build a nonation”だと。 渡:mixiの日記にはどういうことを書いてたんですか? 歯:落葉焚の歌っていうのは、稀人の人たちが外側からやってくるときの歌なんじゃないか、っていう。 ――稀人こぞりて的な。 歯:的な歌ですね。コスモポリタン讃歌みたいな。ニュータイプです。 マ:コスモ・バビロニアってことですね。 歯:だから、重力に引かれた人々と、重力から解放された人々の歌。 マ:彼はねえ、カロッゾ・フナという別名がありまして……(以下、機動戦士ガンダムF91の話が続く)
8.ねむれねむれ
歯:最初は僕がギター弾いてて、関口さんがドラムボーカルだった。 ――逆だった。作曲は? 歯:関口マーフィー。元はもっと短い曲だったんすよ。 マ:なんだろうなあ。ジャパコアともふつうのハードコアとも言えない感じの。 歯:もともとすごい中学生棺桶っぽい感じのリフだったんすよ最初は。 マ:ツービートの上に乗せて、けっこう短いハードコアの曲だったよね ――この位置にあるからってのも含めて、このアルバムのハイライト感は出てますよね。 マ:自分が出した中では一番構成がきれいにまとまってる曲、これなんじゃないかな。 歯:ポップチューンの曲ではありますね。 マ:歌詞はね、私の部活動の苦しみを歌ってます。 ――何部だったんでしたっけ。 マ:陸上競技部。中距離走。やっぱり肉体が痛い競技ですからね、怖いんですよ。 ――でも重要なファクターっていうか、こういうことやってる人で体育会のとこに首突っ込んでるのって珍しいじゃないすか。 マ:それよく言われるんですよね。どっぷり体育会���なんですよ。 渡:話を聞くとみなさん、スポーツは全然。 ――からっきしですね。 歯:ぼくテニス部だったよ。中学。 わ:なべしゅう柔道部でしょ? 渡:僕は柔道部です。 歯:アイアンリーガーみたいになってきましたね。 ――けっきょくそういうとこに落ち着いちゃうんだ(笑)。 マ:(主題歌を歌い始める)。 ――そういう曲なんだ(笑)。 歯:この形になってより棺桶感は増しました。 渡:今はロックマンっぽい。 マ:なべしゅうにギターでロックマンフレーズ弾いてもらおうと。 ――ロックマンみんな好きですよね。でも不思議なのがね、みんなカービィとかロックマンとか音楽聴いてますけど、俺ゲームはやってたけどそういうのないんだよね。 渡:えっ、口ずさんだりしないんですか? ――全然ない! FFとかクロノトリガーとかもやってたけど、BGMがどうとか思ったこと一度もないから! マ:ホントに? 渡:俺、トイレで口ずさんだりして親に怒られたりしましたよ! わ:あっはっは(笑)。 マ:歯垢くんねえ、ロックマンX1、X2、X3に関しては、俺達は何ステージって言われたら大体口で真似できるよね。 歯:じゃあ言ってくださいよ、今一緒に歌いますよ! マ:まずランチャー・オクトパルドからいこう! 歯:ワンツースリーホイ! 関口&歯:(歌い始める)。 ――それいつの? 歯:X1です。 マ:(歌い続けている)。 ――俺X1もやったけど、BGMまで覚えてない(笑)。 マ:(歌い続けている)。 歯:え、アーマー・アルマージとか覚えてないすか? ――いたのは覚えてる。 マ:ワン、ツー。 歯:ちょい待ってください、あれはDビートですよ。はい、ワン、ツー。 関口&歯:(歌い始める)。 ――はっはっは(笑)。おっさんの宴会だよ! 歯:僕、記憶してる意識はなかったんですけど、高校大学くらいのときに、昔こういうのあったなと思って聴いてみたら、当時遊んでた頃の記憶がワーッと蘇ってきて。で、一回全部聴き直そうと思って。 渡:この前、曇ヶ原の人たちと飲んでて、ショウタさんが昔のスーファミの話とかしてたんですけど、みんな昔やってたゲームの曲をYouTubeとかで掘り起こして記憶を確かにしているみたいな感じが……。 ――それがフェイクだと。 渡:いや(笑)。フェイクだとは言ってなくて、なんでうがってるんすか(笑)。 マ:今日は攻めますね(笑)。まあこんなもんすかね。 わ:ねむれについてほとんど何も言ってない(笑)。あ、ベースソロのところ、大塚くんは無理やり変拍子にしてた。 ――ポリリズム的な? わ:6拍子のフレーズを最初だけ5にして最後を7にするみたいな。 マ:やってたね。 歯:そういうのは全曲あるからね。 マ:まあロックマンXが背骨にあって、スポーツは糞だなって曲です。ニュースポーツセミナーが必要だと。 ――3rdアルバムに繋がると。
9.チャーチベル
歯:この曲はもともと大塚くんが弾いてたフレーズが元。だから一番大塚くんのエッセンスが生きてる曲。 マ:最初は完全インプロだった。「ドンッ ドンッ ドンッ ダカダカダーンッ」っていうドラムをやったら、すごく大塚のフレーズにハマって。それで、ちゃんとした曲にしようって話になって、俺と大塚だけでスタジオに入って、二人で原型となる曲構成を作った。で、そのあと歯垢くんがサビみたいなとこを作って完成形になった。 わ:最初はもっとグルーブで押すみたいな曲だった。 渡:大塚さんのときの音源は残ってないんですか? わ:YouTubeにライブ動画あるよ。 歯:断片的にだけどね。 わ:僕もそれ見て、この曲いいじゃん、やりたいつって。 マ:で、やってたら「なんかちょっとのっぺりしてない?」みたいな話をして。元はサビのところは「ドンガンドドガン」みたいな感じだったんだけど、そこを「ガンガンガンガンガン」みたいなブラストに。 渡:ブラックメタル感が出たのはいつくらいですか? わ:その時期じゃないですか? マ:そう。 ――じゃあ割と最近。 わ:レコーディングする3、4ヶ月前くらい。 歯:抜き差しみたいなのは何回もやってて、そういうのも含めてみんなで作った曲。それで、最終的になべしゅうのボーカルが入り。 渡:なんか「教会の鐘の前で死にそうになってる人を表現してくれ」とか言われて。レコーディングのときには2回目のサビの時に裏声になるんですけど、それは歯垢さんから「SILENCERをやってくれ」っていう指示が(笑)。 マ:ボーカル入れたの正解だったよね。 歯:うん。 マ:一番異文化コミニュケーション、人種のるつぼ。 ――これ全体一致みたいな。挙げ句メロトロンまで入る。実質この曲がラスト曲みたいな位置づけですよね。 歯:ホントはこれ最初にしようって案もあった。ライブで1曲目にやったりしてましたし。 マ:めんどくさいフィクションは全部淘汰した後に、残った焼け野原の上でみんなが祈ってるっていうね。 渡:(笑)。 マ:あの鐘を鳴らすのはあなた。CDカセットの前のあなた。人はみな悲しみの中。 歯:そして目が覚めると、実はそれが始業のベルだったと。 マ:そういうフィクションに落とし込もうとする……。
10.陰口専門学校校歌
歯:最初は、関口さんがスタジオで「もう『陰口専門学校』っていう曲ができてるんだ」って言って、いきなり歌いだしたりしてたんです。「じゃあ今度僕が採譜して、大塚くんにも送って、こういうふうに歌うっていうのを決めます」って言ってて。それで、ある日関口さんが電話してきた時に「じゃあ、今からちょっと録音しましょう」つって、電話口で歌ってもらったんですけど(笑)。一回歌ってもらったら、レコーダーが動いてなくて(笑)。 (一同爆笑) 歯:「すいません、もっかい歌ってください」「ふざけんなよ!」みたいな会話をしました。 ――幻のファーストテイク。 歯:「じゃあ次は風呂場行くからな!」つって、風呂場で歌ってもらった。それで最初の形の、全員同じラインで歌うオリジナルバージョンができた。 ――これ、俺がうしろ前を初めて観たライブですでにやってましたね。 歯:『復讐』『フィックション』よりもうちょっと後くらいにできた曲ですね。2012~13年くらい? で、これ歌詞は3番ま��あるんですが、最初にライブでやったときには、すでに3番あったんです。 マ:でも実際ライブでやったら、「長くねえ? 2番までにしよう」と。 歯:で、2番までのライブエディットができた。 ――レコーディングのために3番作ったと思ってました。 マ:3番以降も公募してるんで。 渡:わださんが作ったのが。 わ:「おもしれえからたくさん作るか」つって勝手に作ったのが7番まである(笑)。 ――(笑)。 渡:わださんのやつ自己批判し始める。 マ:内省的になってきてた。作る人の精神性をあぶり出す。 渡:作家性がすごく出る(笑)。 マ:ちなみに3rdは英語版ですね。 歯:インターナショナルバージョン(笑)。 ――あはは(笑)。 マ:ウィーア~、シャドウワーズ。シャドウワーズ……サーコォー。 ――あと、みんなで歌おうってのいいですね。 歯:これメンバー4人とヤミニさんとで、5人で歌ったテイクを多重録音して。6回分、一クラス分やったんですけど、5テイク目ぐらいで色んな人が憑依してきて。 ――そうすね、ベンジーがいたり、ショコタンがいたり。ウィーアーザワールドですよね。 マ:で、最終的にみんなアファメーション完了と。 渡:わださんが間違えるとこも。 歯:あれも入ってる。 わ:我ながら笑の神が降りてきてた。 ――完璧なタイミングで完璧に間違えてましたからね。転校生って感じの。俺も、初めて録音した時みんな歌い慣れてるけど、俺だけ歌い慣れてないからすごい転校生感出てた。4回目くらいには慣れてましたけど。 渡:今はムチオさんが転校生ですからね。 マ:ちなみにムチオさんは「喧嘩で入院してて、結果的に留年しちゃった不良の怖い人」って設定。 歯:テクニカルなとこも話すと、この曲のオケは僕がFairlightのモデリングの音使って作ってるんですけど、レコーディングのときはもうちょっと、プリセットの音使ってたのを、最終的に全部音源差し替えて。 ――TR-505? 歯:いや、リズムは707。そこからカシオトーンの音に差し替えたんですけど、タイミングも僕の手打ちに変えて。それですごいなんかうねりが出ていい感じになったんです。でも通しで聞いたらゴージャスになりすぎたなって感じがしたんで、今ライブで使ってる2番までのオケは、レコーディングのときのペラペラでかつリズムがすごく硬質なオケを再現してます。 ――それも再現なんだ(笑)。 歯:っていう感じで作ってますので、ぜひライブにも足を運んでください。
アルバム全体(総括)
マ:総称させていただきますと、アルバムの中で多彩な楽曲が並んでますけど、忘れないでもらいたいことは、アルバムのテーマです。「夢じゃないあれもこれも」。 ――……それ? マ:ノンフィクションじゃないんです。じゃない、ノンフィクションなんです。 歯:(笑)。否定したいがためにひっくり返っちゃってる。 ――メッタメタになっちゃってる(笑)。 渡:心理学的にありますよね、何回も間違えるってことは、本心ではそう思ってるみたいな(笑)。 マ:まあね、最後にまとめさせてもらうと「これもまたウソ」。 歯:おあとがよろしいようで。 渡:仲良くしてくださいよ(笑)。
ライブ情報: 11/3(土)新宿モーション、11/24(土)中野ベースオントップスタジオ、12/14(金)大塚ミーツ
twitterアカウント→ @sakasazoku
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「パンクとは自ら考えて行動する事」という先人の教えのもと、考え過ぎてこんがらがった思惑による知恵の輪ハードパンクあるいは恐怖のパワープログレバンド"うしろ前さかさ族"2ndアルバム「うしろ前さかさ族のダークネスアファメーション」が遂に完成。末期BLACK FLAGやDEAD KENNEDYSの3rdといった真っ当なパンクスがこぞってスルーするパンクをルーツに持つその音楽性は即ちアウトロー中のアウトロー。
本作は曲ごとに作曲者がフロントに立つスタイルでやっていた時期の集大成的作品。複雑怪奇な担当パートは下記参照。 啓発音声に始まり校歌で〆る、どこから聴いてもいつの時代かわからない激しい音楽10曲入。
1.ダークネスアファメーションのテーマ 2.君の復讐は失敗 3.Zangetsu 4.24歳 5.フィクション大魔人 6.おまえがキャッシュインしている時に 7.nonation 8.ねむれねむれ 9.チャーチベル 10.陰口専門学校校歌
うしろ前さかさ族 G,Vo(1,2,4,6,8),Dr(3,5,7,9):関口マーフィー Baritone G,Vo(3,5,7,9),Dr(2,4,8):歯垢太郎 Ba(2〜9):わだしんぺい Dr(6),Vo(9):渡辺周 G(6):ヤミニ Vo(10):全員
※なお、現在は主に以下のメンバーで活動中。 Vo,G:関口マーフィー G:渡辺周 Ba:わだしんぺい
サポートメンバーとして G:ヤミニ(サイドカーレコード、ex.例のK) 他、ドラマー数名
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サイドカーレコード企画「Let’s build a (side)car」vol.02
うしろ前さかさ族2ndアルバム発売記念ギグ
2018年6月30日(土)
高田馬場ゲートウェイスタジオ戸山口店 7スタジオ
[出演]
ギ酸
サリドマイド
ハクビシン
うしろ前さかさ族+ヤミニ
(+1バンド予定)
開場18:45 開演19:00
当日のみ¥1000
サイドカーレコード企画第二弾、行われます。「パンクとは自ら考えて行動すること」という先人の教えのもと、考え過ぎてこんがらがった思惑による知恵の輪ハードパンクあるいは恐怖のパワープログレッシブバンド“うしろ前さかさ族”の2ndアルバム「うしろ前さかさ族のダークネスアファメーション」が完成。今回はそれのレコ発です。
かっこいいことがかっこ悪いとされる時代にとどめを刺す、思い思いの”かっこよさ”が鈍く光るバンド一同が活躍する闇の一夜をお見逃しなく。
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サイドカーレコード企画やります。いい面子3組各40分セット。皆様のご参加、心よりお待ちしております。
サイドカーレコード企画「Let’s build a (side)car」vol.01 2018年4月14日(土) 新宿モーション
Emily likes tennis 曇ヶ原 ダンカンバカヤロー!
開場19:00 開演19:30 前売¥1500 当日¥2000(共に+1D)
サイドカーレコード企画やります。いい面子3組各40分セット。皆様のご参加、心よりお待ちしております。なお、当日の模様を収録した音源を後日サイドカーよりリリース予定。乞うご期待。
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1年以上の沈黙を破りSIDECAR RECORDSからニューリリースのお知らせ

ダンカンバカヤロー!の5曲入りシングル「振らなきゃね」が完成しました。止め処なくキャッチーに、ジャズマスターが唸るタイトル曲ほか、ダンカン流ハードコア文部省非推薦唱歌「シンナー」 センチメントなパワーバラード「チェキ」のスタジオ録音3曲を収録。さらに「幽霊」「ギャグで死にたい」のライブ音源も入って据え置き価格500円(税込)!
現時点ではライブ会場のみの販売となっておりますが、流通など決まり次第追って報告いたします。
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Emily likes tennis 1stフルアルバム「全業オープン」全曲解説インタビュー


とどまる事無く展開し続ける楽曲と不条理かつシアトリカルなステージングを持ち味に都内にて活動中のバンド、Emily likes tennis。メンバーはギタリスト兼リーダーのエンリケ後悔王子、ボーカリストの 獣-ビースト-、ドラマーのT-DRAGON、ベーシストの将棋部(本インタビューには欠席)の4人。彼らの1stアルバム「全業オープン」の発売を記念し、メンバーによる全曲解説インタビューを掲載。これまで語られることのなかった楽曲の真実が次々と明らかに…
1.団地の子とは遊ぶな
エンリケ後悔王子(以下エ):(この曲は)戦隊もの…だよね。 T-DRAGON(以下T):そうですね。「団地マン」っぽい感じにしたかったんです。最初の入りは「 9mm Parabellum Bullet」っぽいやつっていう… エ:あー、そうそう。そうだ。これは元々違うバンドの曲で T:大学の頃サークルで遊びでやったバンドでやったフレーズをそのまま流用したんですよ。 獣-ビースト- (以下ビ):それ、俺シンセやってましたよ。 エ:そうそう(笑)。 T:最初のダララッダララッみたいなところは、9mmの一番流行った曲のモロパクリです。 エ:ドラムがね。 T:モロパクリっていっても俺のほうが速いですけどね。 全員:(笑) エ:スピードがね(笑) ビ:それ向こうは別に速さを極めようとしていないから(笑) エ:ドラムパターンがほぼ一緒って事でしょ? T:まあ似てるかもしれない。 エ:あ、でも意外とホームステイ(アルバム6曲目)もそうなんですけどね「9mmっぽいやつやろうぜ」っていうのは結構、意図的にあるかもしれない。 T:単純に俺がドラム好きなだけかもしれない。
エ:この曲はライブでもそうなんですけど、「1曲目感」が強いから良い役割なんじゃないかなと。 ビ:他に1曲目にやり易いのがないんです。 エ:そうそう。初見の人が見たときに(フロアの)外に出て行かない曲みたいな。語りから入る曲から始めると、多分外に出ちゃうんじゃないかな… ビ:1曲目に探偵(宇宙探偵ビースト)とかやると… エ:確かに(笑) T:とりあえずこっからこういう感じのジャンルの音楽やりますっていう宣伝。 エ:この2分半の間に途中からだいぶ「あ、笑っていいんだ」みたいなゾーンに突入するから、そういう意味で自己紹介的に一番良いかもしれない。
エ:「友情 努力 勝利」っていう歌詞が凄く良いと思います。 ビ:やっぱ、子供に聴いて欲しいですからね。 T:子供聴いちゃだめでしょ。めっちゃ不倫してるじゃんこれ(笑) ビ:ジャンプの漫画の主題歌になって欲しいな。 T:タイトルからもうアウトでしょ。 エ:「こち亀」とか合うんじゃない? T:こち亀も駄目でしょ。
エ:ちっちゃい頃そういう事言われるじゃないですか。団地の子とあんまり遊ぶなとか… ビ:いや、別に言われないです。 T:言われた事ないけど、「言われる言葉らしい」ってのは聞いた事あります。 エ:みんな言われてない(笑)
2.僕達イケメン生花店
エ:これはね、歌詞が凄い良いんですよ。「君のおばあちゃんスペイン人かな」っていう歌詞は凄い良いと思う。 T:意味全然わからないけど(笑) ビ:やっぱ情熱的な血がね。 T:俺、「新しい恋、始めようよ」っていう歌詞が最高に好きです。 エ:むちゃくちゃ良い。トレンディドラマみたい。 ビ:やっぱ浅野… エ:忠信? ビ:いや、(浅野)ゆう子と温子が交互に出てくるからじゃないですか。 T:あ、そういう事だったんだ。 エ:失恋した人が聞いて、「新しい恋、始めよう」って歌詞で勇気を貰ったとかになったらめちゃくちゃ嫌だな。 全員(笑) エ:そこだけは曲解しないで欲しい。あくまでトレンディドラマの真似だから。
ビ:この曲はけっこう昔からやってるよね。 エ:「イケメン」は内海君(3代目ベーシスト。2012年5月~2013年3月在籍)の時に作ってた。泉君(2代目ベーシスト。2009年7月~2012年4月在籍)以降の曲。前作の「フラジャイル」とかも確か泉君が抜けた後なんだよ。 T:今回アルバム収録曲の時系列が結構むちゃくちゃなんですよ。
エ:あとこれタイトルは韓国ドラマから取ってるんですよ。「イケメン青果店」っていう、果物とかのほうの青果店。問題おきたら嫌だなと思って変えました。 T:エンリケさんがそういうタイトルのドラマがあったって話してて、(響きが)最高に面白いから曲のタイトルにしようって言って。 エ:そんな感じです。
3.episode1
T:これは僕が知らない間に録られていたやつです。 ビ:僕がペットボトルのちょっとへこんだ部分を使ってビートを作っといたやつです。 T:あ、これペットボトルの音なの? エ:俺もなんかこういうの(ビニール袋)を連打して。 T:ビーストの喋り方、めちゃくちゃ落語っぽいですよね。 エ:結構ねえ、ビーストは落語好きな可能性を感じた。 ビ:ビーストやっぱあの… T:一人称がビーストなの(笑) ビ:高校の時、図書委員で。図書室に入れる雑誌の付録の落語を聞いてました。 やっぱ落語とか聞いてたほうが「図書委員で落語聞いてるんだ。なんかあの人文化水準高そう」みたいに見えるから。 T:それをその年代で考えてたらやばい子供だと思う。 エ:アンファンテリブル。 ビ:したたかな子供だったんだよ。
4.宇宙探偵ビースト
エ:これはめちゃくちゃ古い曲。 ビ:最初の頃、なんかプレステのガンコンを持って戦うフリさせられてました。 エ:あ…やってたやってた(笑)。ライブでこれからあんまりやらないと思う。 T:僕は結構好きですけどね。 エ:「ついに見つけた」のリフは好きだよ。やっぱ古いから展開が少ない。 ビ:これでも十分展開多いですよ。普通の人はAメロ・Bメロ・サビのやつしか聞いてないから。 エ:あと「ついに見つけた」のところの拍数が聴きどころだね。 T:この曲はやっぱ泉さんがいた頃感がありますね。泉さんのわけわかんないセンスが出てる。 エ:ポリリズムの感じが。すぐ「最大公約数」… ビ:最終的に合えばいいでしょ、っていう。 エ:「エンリケさんは4回やってうちらは3回やって」みたいな。 T:「ついに見つけた」みたいな歌詞も泉さんが提案してた気がする。ここまで細かくは決めてないけど。 エ:昔は「副業探偵」ってタイトルだった。いつの間にか「宇宙探偵ビースト」になっていた。 ビ:多分どっかのスタジオで適当に言って爆笑して決めたんですよ。 エ:一日寝かせた方が良かったんだよ。本当に面白いかどうか。 全員:(笑) T:まあ今考えるとそんなに面白くはないし。 ビ:そうなんだよ!「別に…」なんだよ。 エ:ダサいとかそういうのではないけど確かに。 T:次の曲だっけ… エ:「宇宙探偵ビーストのテーマ」 T:そう、曲名聞いた時に「��んでそんなタイトルにしたのかな」ってちょっと嫌でしたもん僕。「え?面白くないじゃん」って。歌詞見たらそこそこ繋がってるから言いたい事は分かるんだけど。 ビ:いや、タイトル決めた後に無理やり歌詞を繋げたんだよ。 T:そういうことだよね。 エ:アルバム全体で一応物語続いてるからね。 T:コンセプトアルバム。 ビ:わりと全部繋がるようにしたんだよ。歌詞にこだわりがないからこそ出来る芸当ですよ。
5.宇宙探偵ビーストのテーマ
エ:元々「3P手コキ女優のテーマ」っていうタイトルだったんだけど、良くないんじゃないかって。まず「3P手コキ女優」っていう単語が意味わからない(笑) T:そんな単語ないでしょう。 エ:かなり専門性限られる。 ビ:昔、そういう曲名にしたから僕はずっとマラカスを手コキしてたんですけど。 エ:それだけだったよね。 T:そのままじゃ一生地上波には上がれない。 ビ:そうそうそう。ああやっぱこれ駄目だなって気付いちゃって。これうけるの無善寺だって。 エ・T:(笑) T:無善寺から一生出られない。 ビ:「火の鳥」何とか編みたいなやつですよね。あれ。尼さんになって寺から出られなくなるやつ。3P手コキ女優、無善寺から出られなくなる。 全員:(笑) ビ:「火の鳥~無善寺編~」(笑)。地獄のような拷問ですよ。
エ:これも初期の曲。 T:むちゃくちゃ展開多いですよ。 エ:(間奏のギターについて)ここもなんかもう意味わからないもんね…メシャメシャなギターになってる。ズターンズターン(ブレイク)が楽しい。 ビ:ズターンズターンだけは最近出来た。 エ:そう、最近変えた。他の展開がある曲よりも不条理な感じがするんですよ、この曲は特に。リピートするけど2回目からは回数がどんどん減っていくところとか。 T:泉さんの作る曲は基本的にコンセプトがないですから。 エ:そうだね(笑)。なんかもう分裂症みたいな感じ。 T:ストーリー性が全くないから。僕は好きだけど客には全く伝わらないから、やらない方が良いのかもしれない。 エ:リフ自体作るのは僕なんですけど、構成っていうか「こうしよう」っていうジャッジは全部泉君が。 T:ドラムはこう叩けみたいなのも結構言ってたから。 エ:(両手使って)ツービートをズタズタやってると「それやりながらライドシンバルも叩けへんかな」って(笑) T:腕が足りないっすね。 エ:腕が足んねえよ、って。 ビ:あの人●●●とか好きだから。 エ:「(ポケモンの)カイリキーってさ、めっちゃヤバない?」ってずっと笑ってる(笑) ビ:あの人カイリキー好きなんですよ、腕四本あるから(笑) T:腕四本あるから好き、ってなんだよ(笑) エ:なんかこう不条理っていうか。面白さっていうか不快さに近いのかな。3人の頃も1曲だけ泉君が作った曲があったんですけど…まじで意味がわかんない(笑)。ライブで1回だけやって。 ビ:あの人何を考えてたんだろう。
6.ホームステイ5~第二のパパはアメリカ人?~
youtube
エ:シングルっぽい曲。 T:ビーストが全くライブでやりたくないやつ。 エ:これね、意外と化けないんだよね。 ビ:ライブでやっても全然化けないんだよね。CDで聴くと良いんですよね。ライブ���と…ウケるでもポカーンでもない“無”が見えるんですよね。 T:何ともいえない…普通だよね。
エ:これはね、ライブで上手く伝えるようにしたいねっていう。弾いてると楽しいんだけど、伝わんないと意味ない…なんか凄いまともな事言っちゃった(笑) ビ:VJとかいれば良いんですかね。 エ:ああ、確かに。 T:まあ俺はこれ叩いててもそんなに楽しい曲じゃないですけど。パロディっぽい事をやろうとしているせいでドラムとしては普通のドラムが多いから。 エ:後半のフレフレ言ってるところからは? T:あの辺からは「さすがにここまでちょっとパロディやりすぎたな」と思って普通にやってる。その辺は楽しいです。とげとげタルめいろ(スーパーファミコン用ゲームソフト「スーパードンキーコング」に出てくるステージ)っぽい所あたりはもう既に楽しいですけど。 エ:あそこは空間を感じさせるドラムだよね。 T:やっぱ僕、将棋部が入ってくるまで足し算しかしなかったから。そろそろ引き算しないといけないなと思いましたね。 ビ:やっと2学期になった。 T:そう、小学1年生。 エ:「フロント企業」(アルバム9曲目)とかもそう。最近タメがちゃんと効くようになってきた。 T:別に泉さんのベースだったら一生足し算で良いんですけど。 エ:足し算っていうかあれだよね、とにかく隙間に粘土を詰め込むみたいな… T:粘土(笑)。いやでも本当に粘土なんですよ。 エ:とにかく詰める、だから。実際今は「建物として隙間があっても立ちますよ」みたいなのをようやく知った。 T:ベランダとか全部粘土で埋めてましたよ。隙間が怖いっていう。 エ:せり出した部分があると怖くて仕方なかったでしょ。ちゃんと支えがないと(笑)。でも確かに引き算を覚えたっていうのは言いえて妙ですね。 T:9mmとかSUM41とか聴きすぎて、いっぱい叩いてるやつが一番偉いと思っていたんで。数が全てみたいな。
7.塩ビ
エ:これはまあ分かる人が分かれば良いみたいな(笑) ビ:タイトルで察してくれっていう。察せない奴はまあ、置いといて。 T:これはフレーズから何から3人の頃の曲だし、最初に作った曲だから。俺が加入した時にはもう決まってて。エンリケさんと泉さんが「次はこれで、これして」って言われた通りやっただけだから…ドラムはちょっとアレンジしたくらいで制作秘話はないです(笑) エ:このスライドしてるベースラインが最高なんだよ。ブゥ~~ン(笑) 全員:ブゥ~~ン(笑) エ:最高だよね。ルートとか全く無視してる。 T:ベースの弾き方じゃない。 エ:泉君の弾いたフレーズを将棋部が再現してる。 ビ:泉さん難しい事をさせるよりこういうベース弾かせた方が良い。確かこのブゥ~~ンをスクワットしながら弾いてたんですよ。 全員:(笑) ビ:で、僕がマイクスタンドを上下させながら「ウォーー!」って歌って、泉さんが横でブゥ~~ンってスクワットやってた。 全員:(笑) ビ:ただ本番でやろうとしても、どこのライブハウスもマイクスタンドがガタガタだから出来ないんです。スムーズに上下しない。スタジオでは出来るんですけど。 エ:他の曲でこう(手を水平に横に広げる)やるみたいなのなかったっけ? T:ありましたね。横で泉君がこう(両手を水平に横に広げる)やってて、ビーストがこう(両手を合わせて真上に上げる)やってるむちゃくちゃ良い写真あります。 ビ:あの人、変なポーズだけはしてくれるんですよ。他の事は嫌がるのに。 エ:最後かけ合いの部分は弾きながら言えないから、ライブだと言う人が逆になってる。 ビ:てか元々やってた時もエンリケさんが歌ってなかったのに、なんでやる事になったんだろう。 エ:あとここの俺のボーカル、なんかバカみたいだよね。「お ば あ ち ゃ ん を た た く !」 全員:(笑) ビ:何それ!って(笑)。レコーディングのときに初めて聴いて、耳元で聴こえて「うおおお!」ってなった。 T:声、近すぎてびっくりする。なんでこんな通りの良い声になるの? ビ:近いんですよ!音量が大きいんじゃなくて。どうやって録ったらこんな耳元で囁くような声に…。 エ:まあそれも含めてバカっぽい(笑) ビ:こんな耳元でボーカル聴こえるのYUI以来ですよ。 全員:(笑) ビ:YUI結構こういう感じのコーラス入りますよ。 T:YUIなら許せるけど(笑) ビ:YUIはおばちゃん叩かないですからね。テーマは「闇」っていうことで。 T:「タロイモ」って歌詞やばいですよね。 エ:歌詞ねえ、俺が考えたんだっけ…泉君? T:いやあれは皆で相談してたの見ましたよ。 エ:とりあえず「闇」と「光」って言葉をたくさん使おうっていう。あ、でもタロイモって言葉はちょっと闇を感じる(笑) T:社会の資料集でしか見たことない食べ物。 ビ:タロイモとキャッサバとか。 T:キャッサバとか(笑)
ビ:これはボーカルを録り直した数少ない曲ですよ。 T:これどこ録り直したの? ビ:「ボオーー」っていう所、最初に録ったのを聴いたら「いや、これじゃ短パンのやつダイブしないな。」って思って。もうちょっとイカツくしたほうが良いなと。
8.がんばるベアーズ'69
エ:これは'69バージョンです。アルバムミックス。 (OTOEレーベル製作のオムニバス「NO FUN」に同曲の'98バージョンが収録されている) ビ:冒頭の「うわぁ~~」の残響感がアルバムミックス。 エ:この残響ね。スタジアム感。 ビ:それに続く「夢か…」も意味わかんないよね。 T:結局夢じゃないんだよね。なんか「夢か…」って言ったら面白いから言ってるだけ(笑)。 エ:僕は'98バージョンよりこっちの方が好きですね。 T:違い知らないんですけど。 エ:'98は「うわぁ~~」をたくさんの人が言ってる。あと歌詞も全然違う。「山月記」の流れがないから。 ビ:「山月記」は著作権切れてるから大丈夫なんです。 T:「熊となっていた…」 ビ:ただこれ難しくてライブ中なんて言ったらいいか分からなくて誤魔化してる。口が回らない(笑) T:「熊の糞に混じる人毛」っていうセンテンス凄くないですか(笑) エ:三毛別のヒグマ事件。 T:物凄い絶望感ある。 ビ:「自然の猛威、野生の恐怖」って言ってるんですけど、秋葉原グッドマンの鹿島さんに「自然の猛威は関係ないじゃん」って言われましたよ。 エ・T:(笑) エ:本当だ(笑) ビ:野生の恐怖はまあ熊出てくるからわかるけど。
エ:「山月記」部分のベースの和音が格好良い。 ビ:CDで聴いて高校生にカバーして欲しい。 エ:あーこれはカバーし甲斐がある。 ビ:ちゃんとボーカルのやつに(熊の声で)「ウオォー」って言って欲しい。ちなみにこの「ウオォー」って声、「オエッ(嗚咽)」ってなりやすいです。 T:これ聞いてて熊が何してるところなのか全然わからない(笑) ビ:そこはイマジネーションで。 エ:昔ライブだと将棋部がベースを銃に見立ててポーズとってたよね。 ビ:あれ一切伝わらないから止めたんです。 エ:しかもやってる間は弾けなくなっちゃう(笑)
9.フロント企業
エ:これ元々はSPEEDの曲をメドレー形式にしたやつのカバーだったんですよ。 T:全然違う(笑) ビ:あれ最高だったんだけど全然ウケなかったんだよ。 T:またなんかカバーしますか。新しい曲が出来るかもしれない。 エ:実際これSPEEDのフレーズ入ってますよね、って絶対誰も気付かない(笑) T:これ聴いてSPEEDって思う人いたら妄想癖の凄い人ですよ。 ビ:思い込みが強い(笑) エ:いちゃもんもいいところだよ、当たってんだけどね(笑)。あとこの曲はマーズボルタっぽいですね。コーラス入るところとか、最後ギターのジャッジャッジャッって所とか… ビ:これ最初出来たとき、「サクリファイス」だけ歌詞がある曲だったんですよ。で、なんかとくっつけてこうなったんですよ。 エ:ああ、そうだそうだ。 ビ:「サクリファイス」って言ってポストロックになるだけの曲だったのに最初の部分と歌をくっつけた。 T:「サクリファイス」は僕が考えました。 エ・ビ:(笑) T:「サクリファイス」って言葉は凄く格好良いですね。SUM41がめっちゃ叫んでました。 エ:そうなんだ(笑) T:なんかコンゴ紛争をしてる地域かなんかでレコーディングしたアルバムの3曲目で「サクリファーーーイ」って。 エ:俺、遊戯王でその言葉覚えた気がする。 ビ:そうそう、出てくる。 (このあと遊戯王トークが続く)
10.歯無ちゃん
エ:これはレコーディングで化けたね。ライブだとあまりやらないんだけど。 T:これ本当のタイトルがあって。 エ:「とっとと食(は)むちゃんズ~今日も肉が美味いのだ」っていう。 T:レコーディングするにあたってこの曲の歌詞がないからどうしたら良いか、って話になって。 ビ:ハムスターはまあちょっともうつまんないだろうって言う感じで、エンリケさんが「歯が無いで歯無ちゃん」って言って皆で爆笑して…。「それだ!」ってなって、あとは適当に考えた。 エ:うまく回った感じ。「あーッそれだ!」って。 ビ:歯が無いのほうがキャッチー。 エ:歯が無いだともう浦安鉄筋家族の世界だからね。 ビ:きんさんぎんさんとかね。歯科技工士の方にも聞いてもらいたい。「あー俺の仕事って人を幸せにしてるんだな」って思ってもらって。 T:歯があるってのは凄い幸せな事なんだよね、っていう。感動的ですよね最後とか。 エ:ライブでやってて内容伝わってるのかな。 T:歌詞知ってたら分かるけど、知らなかったらライブで見ても分からない…。 ビ:最初に紙芝居とかやればいいんですかね。「ひとりの女性が交通事故に遭い、歯を失いました…」 T:悲しい話(笑)。もっとなんか明るいテンションで始めようよ。 ビ:歌は相対性理論のはずだったんですよ。相対性理論っぽい歌い方で、相対性理論聴いてそうな女子高生の頭カラッポな感じを表現してます。 T:ホワイトモカおいしいって言葉は普段アイドル観に行ってるビーストだからこそ出てくる単語ですね。 ビ:結構スターバックス行っちゃうしね。 エ:(曲終わりの楽器隊のキメについて)ここは出来るだけ長い方が良い。 ビ:こういうの真面目にやってるバンドいるから凄い笑っちゃう。 エ:ライブとかで「ジャ~~~ン………ジャッ!」 ビ:結構しつこくやりますよね。 エ:まあ自分達はやんないって感じで。 T:それだったら「誰も聴いてねえだろ」っていうくらい長くやった方が良いですよね。
11.episode2
エ:これ大垣さん(トリプルファイヤー)が褒めてたね。「夢に出てきた」って。キャプテン翼のキャラクターがこの台詞喋ってたって。 全員:(笑) ビ:バスガイドが使うみたいなマイク使ったら凄い良い感じに録れた。 T:学校のスピーカーで喋ってる感じがする。 エ:拡声器感。途中で一瞬敬語になるところ凄い好きですね。「頑張りましょう」って。
12.sakuraドロップアウト
エ:この曲はかなりメタ的な曲だよね。高校生バンドあるあるみたいな。オフマイクで「ウォォーイ」ってメンバーが叫ぶところとか最高です。あとビーストの歌唱力がかなり向上しているんですよ。「僕のだけ」の部分とか。和製GLAYだなって。 T:冒頭のカウントは僕が最大限のチャラさを出してます。 エ:このカウントだけライブ音源なんですよ。こういう曲を曲として完成させられてよかった。新境地だと思います。コード弾きなんてほとんどないから。高校生の頃これ聴いたら普通に好きになると思う。 ビ:いや、ならなくないですか? T:高校生の自分を見くびりすぎでしょ。「ゆとりだね~~」とか好きになりますか?
エ:どうやって作ったかもう覚えてないんですけど、途中からクリムゾンを意識したのかな?遅いけど重い単音リフ。「夢を」のところのベースアルペジオはTOOLっぽいイメージって将棋部が言ったかな。聴いたことないんだけど。そのあとのアルペジオの「フゥ~」は何を意識したんだっけ?福山雅治? ビ:この「フゥ~」僕2個重ねてます。 T:その後の一旦落ち着いたとこが某シンクロドラマの主題歌に偶然似てしまっただけで福山意識したわけではないですよ。 エ:最後のドラムがもうゲリラ豪雨みたいな感じで。笑 ライブでも注目して欲しいですね。あとCDだとシャウトから次のtoitoiがシームレスというかぶつ切りで繋げていて、聞いていてびっくりしてほしいですね。
13.toitoi

エ:これもかなり古い曲。前回なんで入れなかったのか分からないくらい。 ビ:入れても分からないでしょ、ってなって入れなかったんだよ。 エ:あ~、そうか。分からないもんね(笑) ビ:目で見ても分からないからみたいな理由だったけど、まあまあ…分かる必要ない事に気付いて(収録した)。 T:他の曲もよく分からないしね。 (医者のくだりを視聴中) エ:これ歌詞おかしいよね。 ビ:何してんだろうねこれ本当に。 エ:スーパードクタービーストが途中でスーパービーストに変わってる(笑) ビ:うん、間違ったけどまあいいかってなっちゃいましたね。 T:愛称なのかもしれない。 エ:深読みして欲しいよね。リスナーに。 ビ:あと本当はもっと何か言おうと思ったけど出てこなかったからそこで終わっちゃってる(笑) エ:これは不条理ですね。 T:ライブで毎回病気の内容が違ってるのが好きですね。スーパードクターKの内容をネタにしてやったり。 ビ:中学生の頃読んで感動してたよ。 T:これは…これこそ解説すべきとこですよ。伝染病の話。 ビ:伝染病の権化みたいな…。 エ:黒死病とかペストとかって、中世ヨーロッパでは原因がわからないから鳥が運んでくるとか悪魔が持ってくるとかっていう言い伝えがあって。ああいうニュアンスです。 T:鳥の名前のトイトイってなんなんすか? ビ:ピンクフロイドの最初のアルバムでトイトイ言ってるやつがあるんですよ。あれっぽい奇声を上げろって言われて。なんであんな医者の小芝居するようになったんでしたっけ? エ:なんでだろうね…疫病がやってきて。でも順番がめちゃくちゃなんだよね。医者が手術成功して平和が訪れたけど、結局新たな伝染病が来たみたいな感じですかね。 T:それかエクソシストみたいな感じで直そうとしたら中からトイトイが出てきたみたいな。別に直ってないから。ピーって最後死んでますからね。その辺はまあ解釈ですよね。 エ:CDを聴いても鳥っていう説明は全く無いんだけどね。 T:トイトイって叫んでるだけですからね。映像で観ないと。最初にビーストが何かの格好をするようになったのはこれがきっかけだった。クチバシが最初だから。 エ:象はだいぶ後になってからだね。 T:やっぱ物使うの有りなのか無しなのかみたいなところはあった。着ぐるみ着ちゃったら駄目なんじゃないみたいな。 エ:既製品は駄目みたいな雰囲気あったかもしれない。 ビ:でも最初まじでやりたくなかったですよ。だって良く考えたら凄い嫌な話ですよ、先輩のバンドに入って「お前、鳥やれ」って言われるって。そこだけ抜き取ると嫌な体育会系みたいな感じ。 全員:(笑) ビ:「うわ~何で俺鳥やってるんだろうな~」って。
14.episode3
T:このギターも別になんともいえない。良くも悪くもない。 エ:佐渡村君っていう同級生がやってたバンドを一時期手伝ってたんだけど、「たっぷり野菜のミネストローネ」っていう曲がめちゃくちゃ良い曲で…その曲が確かこんな感じだったなっていうのをその場思い出しながら弾きました。 T:何も想像つかない。 エ:「たっぷり野菜のミネストロ~ネ~」っていう。 ビ・T:(笑) エ:でもサビめちゃくちゃ良いんだって。レミオロメンみたいで。
15.sushi bar
ビ:これは最近アンセムになってきましたね。 エ:最後にやって締まるようになったんじゃないかな。
エ:サバンナズルールイズゴッドインヒアってめちゃくちゃ良い。 ビ:中学生の英語(笑) エ:神の名をみだりに言ってる感じ。 T:「サバーンナー」って。この声はやっぱライブでは聴けない声。 ビ:この辺はなんかライオンキングの予告編の声みたいなのを意識した。ああいう擦れ声。 T:悪いライオンとかハイエナとかの声。
エ:「WALK DIS WOI」って(笑) ビ:ここはやっぱポイントなんですよね。 T:「Walk this way」とかじゃない。 ビ:ウォーク・ディス・ウォイ。 エ:「このウォイを歩け」と(笑) T:しかもディスも「DIS」でしょ。「この」でもない。ウォークしてディスしてウォイ(笑) エ:「友情・努力・勝利」みたいな感じでしょ。 ビ:日本人のラッパーの使い方のDISなんですよ。 エ:一回だけ「ウォ~クディス」がメロディアスになるところがあるんだよ。 ビ:自分でも気付かなかった。
エ:もともと寿司のパートは別の曲だったんだよね。 T:面白いからキリンの曲とくっつけたらいいんじゃないみたいな。キリンだけだと象とあまり変わらない感じだったから結果的に良くなった。 エ:次の動物何にしようかみたいな感じで最初曲が出来たんだよ。
ビ:(最後のサビ部分を聴きながら)まじで泣けるところですね。 エ:マイリトルラバーの手法をとってます。コーラスしてないけどとにかく声を重ねる。 T:凄い気持ち悪い声ですね(笑)
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