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BETTER LUCK NEXT TIME
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雑記/制作日誌眠い
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skmeeee · 7 years ago
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181019
原稿がしんどいという愚痴
織田作之助というキャラクターは圧倒的に情報が少ない!太宰の目に映った姿や、黒の時代という彼の人生における超イレギュラーな事件を通しての織田作之助には触れ合うことが出来ますが、それ以外がとても希薄なのです。だから、ステで役者さんがなさった演技はとても新鮮で、同時にとてつもなく生々しく、本当に目の前で人が死んだような、��の作品を通して三年間書き続けてきた織田作に出会いなおしたような、そんな衝撃がありました。出会った瞬間死なれた感じです。
 織田作の物語にはテンプレがない。
二次創作するにあたって、キャラクターには良くも悪くもテンプレやイメージがあると思います。たとえば太宰なら、「心中が好き」「中也にちょっかいを出したがる」という設定と一緒に、さまざまな「あるある」を提示することができます。よく見かけるのは「生活観が希薄」「食が細い」「偏食」などの不健康性。中也は料理ができることが多い。家にワインセラーがあるとか、そのイメージが発展してつまみも高価なものだったり。高い車に詳しくて革にもこだわっていそう、など。何となく彼からは、生活の香りがします。
しかし織田作には、この手の「らしさ」のテンプレートがあまりにも少ない。織田作の生活をメインに話を書こうとすると、既存のキャラクターに勝手な設定をどんどん盛り込まなくてはいけなくて、それが本当に難しい。思いついても、イメージに原作に基づく根拠が無ければ出しづらい、というのが本音です。二次創作である以上、元のイメージに沿うある程度の忠実さが求められる反面、利点である手軽さが消えた感じです。つまり、創作キャラクターではないから、共有された原作のストーリー・イメージに矛盾してはいけないのに、彼自身の作りこみは全て自分で持ってこなくてはいけない――死ぬほど難しいです。説得力のある話を作りたいのですが、今のところ五里霧中です。
それでも、ステを観て織田作之助の立体感、生きた人間の質量をずっしり感じたあの感動を昇華させたいので、どうにかあがいてみようと思います。でも挫折したら笑ってください…
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skmeeee · 7 years ago
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180907
タイトル:シンゴジラの感想
勧められて、絶対見ないと思っていたシン・ゴジラを見ました。小説に限らず、読みやすいベーシックな文章を書くのがへたくそなので読みづらいかもしれませんが、思いついた順に感想を書きます。まとまってません。
絶対見ないと思っていた理由はいくつかありますが、一番大きな理由は怪獣映画だからです。その上、監督のテイストが存分に出ていると聞いて怖気づきました。私はロボットものが苦手なのでエヴァを見ていないんですが、そんな人が作った怪獣映画…しかも邦画だし…タイプじゃないなと。でも、オタクとして食わず嫌いはよくないよなあと思いなおして見ました。
感想を書きます。
個人的にはわりと面白かったです。感動した!もう一回みてくる!というタイプではありませんでしたが、見ている間は面白かったです。ストレスもありませんでした。
まず、主人公がいない。怪獣パニック映画なのに、主人公がタンクトップにならない。家族の写真も持ち歩かない。そもそも矢口(は主人公なのかはさておいて)に家族がいた描写ってありましたっけ。彼が休日に何をしているのかわからない。強いて言うなら、ステレオタイプな若手政治家・官僚のイメージを拝借して語ることは出来るかもしれない。そしてたぶんそれであっている。そんな感じでした。石原さとみの演じた役なんて、ほとんど「キャラクター」でしたね…英語がどうしても不自然なことを考慮しても、すごい偉いぞ石原さとみ!!(何様)ステレオタイプだけで出来た、イメージの集合体のキャラクターを演じるのってすごく難しかったんじゃないでしょうか…下手したらお遊戯会ですものね。綺麗な女性は目立ちますし。
パターソンに限らず、全てのキャラクターが記号でしかないようなシン・ゴジラにおいて、一般の視聴者はどういう見方を想定されていたんだろうというのが、前半ずっと頭の隅にありました。何も想定していなかった可能性はちょっと検討しないことにして、なんとなく思うのは、震災シミュレーション映像なのかなあということです。
NHKの特集番組とかである、CGを使った首都直下型地震のシミュレーション映像――その時東京は!!みたいなやつ。前半なんて得にそう感じました。東京のあちこちで、逃げ惑う人々。滑り台を降りるシーンとか、街をずりずり這い回る初期のゴジラ君とか。この映画は、特定のキャラクターの視点に寄り添ってストーリーを追うのではなく、一枚異なるレイヤーに焼かれた���常崩壊のシナリオを仮想体験する作品なんだなあと思いました。(ベタな感想ですみません)
そして、それは日本でパニック映画を作るに当たっては効果的というか、最善かそれに次ぐくらいの選択なのだろうなと思います。
ハリウッドとは比べ物にならないくらい限られた予算で、浮かない限り最大限VFXを駆使して観客をわくわくさせようとしたら、鬱陶しいくらいリアリティを追求したカットを作るしかない。邦画のしょぼさや、雰囲気逃げに陥らなかったところがすごい作品でした。街並みのディテール、目にも留めないような日常の隙間から見上げる怪獣の巨体。視聴者の日常体験、既有知識をうまく拝借しながらイメージを作り上げるのは、監督がアニメ出身の方だからでしょうか。アニメってデフォルメの世界だから、現実から何を抽出してどういう組み込み方をすれば視聴者に対して説得力の有る世界観を作れるかを考えているんじゃないかと思うんですよね。全てのものが必要あって書き込まれたものだから…そういうセンスが、邦画のスケール不足を違う方面からカバーしているのかなあとか思いました。
こういう手法をとるからこそ、明確な「主人公」や役は必要ないし、むしろ無い方が効果的だったのだと思います。だから、ディスっているのではなく、結構真面目に「これは映画だったのかなあ」と呟いてしまったくらいです。豪華なNHK特番でも良いのでは…ストーリー、言ってしまえばないようなもんだし。
ストーリーが無いというか、情報の出し方が非常に不親切で、不親切なところがまたリアルでしたよね。飛び交う情報に対して、説明を求めるワトソン君役がいない!集約もされない。ぴょんぴょん飛び込んでくる情報をキャッチして、観客が頭の中で勝手にビルドしないと何が起きているかわからない―たびたび迷子になる出し方だと思います。これはいわゆるハリウッドの怪獣映画じゃ無理ですよね…そして、視覚優位の人はここでドロップアウトしそうだなと思いました。私の妹は典型的な視覚派なんですが、シンゴジラ意味わかんなくて~って愚痴ってましたし。ああなるほど~と思いました。ちなみに、視覚優位の人は地図とか図形に強い印象があるし、たとえば日���で言えば絡まったものを解くのとかすごく上手であこがれます。
話はそれましたが、シンゴジラがシミュレーション映像ではなく映画であるポイントを挙げるとすれば、舞台裏要素が主体になることで「展開」を持っているからだと思います。
見終わって、「これは一般にどういう見方を想定されるんだ」という問いに答えを出すとしたら、未曾有の災害に直面したらというシミュレーション映像に、ひたすらお役所という裏側を描いて輪郭を浮かび上がらせる、だと思いました���
キャラクター単位での感情移入ではなく、「ああ、こういうこと起きそう」「こういう人いそう」「ああありそう」という、もっとメタ的なレベルで共感を呼び寄せる。だから、レビューに「人間ドラマや人物面の描写が足りなくてつまんなかった」と書き込んでいる人を見かけて、まあ確かにそれを求めてみたらつまんないだろうなあと思いました。
ただし、シンゴジラについてはそれが無かったからこそ見れる作品だったような気がします。ここに「ヒーロー性」だの「個性」とか「唯一性」だとかをぶち込んだ瞬間、目も当てられないくらい陳腐なストーリーになって、監督の変質的なディテール追及の目線だけ浮いてしまうキモい作品になってたはず。だから、そういうものを見たいならIndependence Dayでも見てな!!!というのがレビューへのお節介な回答なのかもしれません。
そもそも、出てくる人みな仕事をしているだけです。プライベート、ゼロ!!!よくよく考えてみるとほんとうにすごいことですよね…脚本家がすごいのか、監督なのか、役者なのか。よくわからないですけど、とにかくすごいです。信念や心情を語るシーンも全て、仕事のロールでしたからね…そして悲しいかな、日本人はこれを違和感無く見れるんですよね。仕事がメインという意識が合って、プライベートは付属物だから。層考えるといろいろ肌寒くなる映画でした。
そして、同じ年に君の名は。がはやったことを思い出してまた怖いなあと思いました。
シンゴジラは、明らかにオタクコンテンツだと思います。あれを楽しむには、オタクの素養の一つたる多重見当識がぜったいいるはず。だと思う。
つまり、シンゴジラがある程度一般に評価を受けている時点で日本社会には「オタク的」コンテンツを読解する能力がかなり備わっていると思います。根拠もなしに更に言い進めるとすれば、この読解能力はもともとあったものとうより、近年養われて人権を獲得し、マジョリティに進出しているもの、だと思います。ゴジラという伝統あるコンテンツで、実写で、しかし読ませ方は非常にオタク想定…というのが私の受けた印象の総論です。
そして、その対極にあるのが君の名は。だと思います。
日アニメ映画が人気を得やすい土壌であることを考慮しても、あの爆発的大ヒットには過去の新海誠作品とは違う何かがあるに違いない!と思って、当時考えていたことを思い出しました。
君の名は。には構造的欠陥というか、欠陥というのがしっくりこないとしたら「つっこみどころ」とでも言いましょうか、とにかく問題がかなりありました。氏神の神社の娘であるみつはわかるけど、なんでたきくんが入れ替わりの相手に選ばれたの??みつはのお父さん勘良すぎない??そもそもこの入れ替わりとか過去改変とかの説明がふんわりしすぎている!!隕石の衝突も、まあ��みたいに描きすぎでぜんぜん説明不測。
オタクとしては不満の残るストーリーだと思います。ですが、そこをきちんと説明して組み込んだら絶対はやらなかったはずです。たぶん。
新海誠は、世界観をのみこませる装置としてリアルな風景描写や電車のシーン、部屋やスマホでのやり取りといった表層的オブジェクトのみを追求し、ストーリー面はシンプルに、常道と共感を最優先することで一般受けするストーリーを作り上げたのだと思います。過去作と比べて、圧倒的にその辺の見せ方が一般向きになっている!!感じがします。アニメというフィールドでありながら、オタクくささを感じさせない王道のストーリー展開ところに、ヒットの鍵があったんじゃないかと思います。過去改変とかのもろもろを、組紐の比喩だけで片付けたのは大衆を意識した取捨選択の結果だったのだろうなと。
つまり、「主人公への共感」「情動」「感動」「過去やプライベートを伴う豊かなキャラクター性」を選択して、リアリティや説得力にパラメータを振らなかった君の名は。と、それらをガン無視して、記号的な登場人物が災害対応に当たる様をひたすらディテールにこだわって情報をガンガン投げるシンゴジラ――これは、(少なくとも私の中では)ものすごく対極に位置している!!!すごい!!これが同じ年にはやったんだなあ…
拡大解釈をすると、日本産の映像コンテンツは無理に両方入れようとしないほうがいいんだろうなあと。その取捨選択と、選択をサポートするセンスと根気と技術がうまくかみ合ったときにストレス無く楽しめるエンターテインメントが生まれるのかなあと思いました。
まあきっと、何においてもこのバランスが大事なのは昔から当然の如く認識されていたんじゃないかとは思いますが、こと映画という大衆性を伴った中途半端な長さの金のかかるコンテンツでは、これが如実に出るんじゃないかと思います。
きっとシンゴジラ製作の現場、巨災対みたいな感じだったんじゃないかなあとか思いながら、長谷川博己の顔を見て終わりました。いろんな意味で面白かったです。
個人的に、ゴジラがぬめってなくていい感じにオモチャ感あってよかったです。じゃなかったら見れなかったなあ…Attack the Blockのエイリアンきもかったし。ぬめぬめって。
ベタな上に長くて読みづらい感想失礼いたしました。なんか他にもいろいろ頭を過ったんだけど、眠いからこの辺で切り上げます。松尾諭を見たらSP見たくなってきました。もちろんドラマシリーズの方…!!
追記:ハリウッドだったら絶対企画書とおらない
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skmeeee · 7 years ago
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180730
生活です
とても期間があいてしまいました お手紙やマシュマロありがとうございます。実験的にTwitterアプリをアンインストールしました。ジャンクフード漬けの生活が繊細な味覚を奪って脳を麻痺させるのと同じ感じなのかなと思って。きっと長続きしやしないんですが、何事も試してみようかと……。
おやすみなさい
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skmeeee · 7 years ago
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180522
about memo
前々回のメモへの質問ありがとうございました。回答記事は、質問主様にお読みいただいたことの確認ができたので消させていただきました(いろいろ悩みながら書いて長くなってしまったため)。もっとうまく文章��できるようになったら、まとめて書きたいと思います。少し時間がかかると思うけれど。
about @ soranitobikome
映画の感想や、過去の映画を振り返るアカウントを作りました。どうしても細かい&視点がマニアック&量が多い感想ツイートになってしまうので、分けました。最近、自分と同じレベルのしつこさや視点のもぐり度で映画を語ってくれるともだちを得たので(というか前から友達ではあったんですが)、考察に厚みが出て楽しい…映画の話を聞いてくれるフォロワーさんにも巡り会えたので、ついついペラペラしゃべって(というか書いて)しまいます
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次の日記は、Call Me By Your Nameについて、ぐだぐだかんがえていたことについてのまとめになります。その前にレポートと原稿頑張るね…
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skmeeee · 7 years ago
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180520
call me by your nameを見てきました。夏の匂いがしました。劇場を出てからさらに涙が出そうになる作品でした。
今日の作業用BGM
いのちの名前/Spirited Away サウンドトラック https://www.youtube.com/watch?v=ImPM5IDIYPs
Futile Devices/ Sufjan Stevens         https://www.youtube.com/watch?v=4MpKP9b_NJQ (cmbynの挿入歌でした)
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skmeeee · 7 years ago
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写真をまとめてみました 行動範囲が狭い
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skmeeee · 8 years ago
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次載せる話のタイトルには、ひを入れたいんですよ。ひって音、まだタイトルには使ったことないかもしれないなーと思って。
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skmeeee · 8 years ago
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お久しぶりです
お久しぶりです
トップページに新刊の表紙デザインとポストカードやらに使うイラストを載せました。よろしくおねがいします。
↓これは同人関係ではなく頼まれて作ったものとその製作過程です。photoshopでの下処理が全部すっ飛んでるんですが、慣れてないのでむしろそっちの方が大変でした。なんか、貼るところもないのでこの辺に…
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貼ってみたものの特にコメントすることがないので放置。
次はもっと楽しい話をしたいです…この間食べておいしかったトマト鍋の話とか。
おやすみなさい
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