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#佐渡イチpj
occi-yuki · 5 years
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君は知っているだろうか?日本海に浮かぶ孤島、そう佐渡島のことを。
新潟県に属し北緯は新潟市とほぼ同じ位置、北方領土を除く本州などの主要4島を除けば沖縄に次いで2番目の大きさを誇る島である。 外周は260km程で国仲平地と大佐渡・小佐渡と呼ばれる標高1,100mを超える山岳地帯を併せ持つ そして佐渡”SADO”の名の通り頭文字のSを形をした島である。
過去には鎌倉幕府討幕を目指した順徳天皇が承久の乱を起こすも失敗し流罪され崩御まで過ごした地、日本最大級の金脈があり江戸幕府の天領として直接統治した地として有名である。
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そんな佐渡島を一周、所謂"佐渡イチ"しようと思い立ったのは嫁の一言から始まる。
「GWに田舎に帰ってこいと在所が言ってるんだけど…」 
佐渡イチへの道が今始まる。
正直このタイミングで嫁の実家である(新潟県妙高)に帰るつもりのなかった我が家は悩んだが、嫁が「帰省中の時間は好きに使ってよい」と提案してくれたので、ならばと乗り気になり妙高拠点で周辺を地図で検索し始めた。 正直なところ嫁の実家では"酒を飲む"以外の選択肢があまり無いのである。 それはそれで嫌いではないのだが、退屈であることに違いはない。
そのため自転車を持って帰省することは常態化しており、過去には信越五岳ライド(200km)や国道最高標高地点である渋峠ライドなどを敢行。 しかし他にネタがないかと模索したところ目についたのが佐渡島であった。
佐渡ロングライド、佐渡国際トライアスロンも開催されるロケーションなのだから、サイクリングにも最適であろうという思惑であった。
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※オールドスクールでイカすフォントである佐渡汽船
当然その名の通り島なのでアプローチはフェリーになるし、船旅は旅情があって素晴らしいじゃないか。 妙高から一番近い佐渡への航路は上越市直江津港から出ている佐渡汽船と、幸いにもアプローチとしても近い。 フェリーの時間によっては強行1周日帰りライドも考えたが、朝便が佐渡島小木港に11:10着、最終便の夕方便が16:30発とのことで、到着後約5時間で200km以上もある外周を1周出来るわけもなく、強行日帰りライドは宿泊ライドへ変更である。
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※この時刻割は佐渡に一泊を推し進めていると思う。
早速、フェリーを予約し平成最終日となる4/29-30の日程で決行することにした。 あとはライドルートとキャンプ用品の準備だ
この工程が一番ワクワクするのもご理解頂けるであろう。
まずルートだが、初日に直江津港→小木港着が11:30とスタートが遅くなるため1日目の距離は短めに、2日目に残りの距離を稼ぐ工程を組んだ。 となると重要なのが宿探しなのだが、この時点ですでに3月末で出発までひと月無いので、予算内のどの宿も満室&予約不可で宿での宿泊をあきらめる。 そうなるとキャンプしか手段はないだろう。
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早速キャンプ場を調査し佐渡島最北端の"二つ亀キャンプ場"という場所をWebで発見、TELしたところ「予約は受けていません。当日来てもらって隣接のホテルで受付したのちフリーサイトで場所は先着順となります」との事でした。 予約が不要なのは工程変更があっても助かるため気が楽ではあるが、できるだけ早く着いて良い場所を抑えたい 斜面にテントを張る羽目になったら非常につらい。 また例年はGWとはいえ場所が場所だけにさほど混まないらしいが、今年は10連休という事もあり例年以上の問い合わせも有り、混雑が見込まれているとの話も頂けた。
上記の通り、キャンプ場には16時にはチェックイン&設営をしたいので初日は最短距離で佐渡最北端を目指す。
条件が出そろってきたのでルートとしては以下の通りだ。
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※佐渡DAY1ルート図
初日は佐渡到着後、小木から佐渡南側の小佐渡山地西海岸をトレースしたのちに国仲平野を突っ切って、北側の大佐渡山地は東海岸沿いで二つ亀を目指す直線基調の80kmのルート。
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※佐渡DAY2ルート図
2日目は大佐渡山地の名所でもある大野亀を見ながら西海岸を南下し、佐渡金山で有名な相川経由で再び国仲平野に戻ってくるルート、その後小佐渡山地の東側にスイッチし、海岸トレースして小木に戻る130kmで佐渡イチとなる8の字ルートを設定した。帰りのフェリーが16:30発なのでトラブルなど発生した場合を加味して、朝は比較的早めに出発する必要がありそうだ。
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ツーリングバイクはダボ穴付きのクロモリクロスにMinouraの名品MT800Nキャリアを装着、フロントはバイクロア大阪でのカーゴレースのプライズで頂いたキャリアを装着。 パニアバックには通勤で使っているFAIRWEATHER、フレームにはRaphaのwaterproof-frame-packを装着した。
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タイヤは転がりとタフさを考えてIRC TireのMarbella Tubeless28cクロスガード仕様とした。 このタイヤが使いたくてチューブレスのホイールが11sフリーのRSしか手持ちがなかったので1.85mmスペーサーを噛ませて装着。 変速性能も問題なしである。 あとペダルは歩行性能を考えてSPDにした。
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肝心のギアだが、20年以上前にキャンプツーリングはしていたものの当時の機材は手元にはなく、最近はファミリーキャンプに徹底していたので重量・物量を気にしないモデルばかりなので、今回のツーリングには不向き。 そこでテントは我が家では一番小型の、FUJIROCK用に以前購入したMont-bellのムーンライトテント2型。
シュラフも同じくMont-bellの#3である。ただシュラフは何があっても濡らすわけにはいかないので、ドライバックに突っ込んでパッキング。
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※エアーマットは高いので、往年のスリーピングパッド
追加購入として、睡眠は大事なので費用対効果を考えスリーピングパッドを導入し快適な睡眠を得る。 クッカーも新調したがったがバーナー同様に20年物のブツがいまだ現役で使えるので、そのまま使用することにした。
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※Mont_bellのチェアは処分品でかなり格安で購入。
また食事の際のテーブルとチェアは極力軽量コンパクトを目指し、チェアはモンベルのカタログ落ちがアウトレットでお値打ちに購入。 テーブルはスノーピークやSOTOのテーブルが尋常じゃなく軽くコンパクトであったが、5,000円という価格に尻込みし結局半値以下の収納時サイズが多少大きいが軽いテーブルを購入した。
それにしても今時の製品に比べてデカい 見比べると物欲が止まらないので敢えて見ないように心掛けた次第です。 この辺りはキャンプツーリングに絶対正義な軽量とは無縁であり悩ましいところではあるが、ある程度の重量はフィジカルとストレージでカバーすれば良いと気持ちを飲み込んだ。
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服装については29日~30日にかけて天気が崩れると予想が出ていた為、気温の差が激しいと考えインナーにメリノウールインナーとジオラインの2種類、アウターにはある程度の雨にも対応できるRaphaのCommuterJacketを用意した。
また脚はパット付きのロングタイツにGramicciのクライミングパンツを合わせました。
一度、道具が出揃ったところで全てをバイクにパッキングして近所を走ってみた。 荷物の固定具合や乗り心地、重量からくるハンドリングなどを確認や調整して当日に臨んだ。
そしてGWに突入し、いざ4/29に新潟県は妙高市の嫁の実家から、まずは佐渡の玄関口である直江津港まで自走で一路向かいます。
っと、話が長くなったのでこの続きはライド編にて。
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