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#宅配フードサービス
india-smalltalk · 5 years
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インドの携帯電話事情
農村部では分かりませんが、都市部のインド人はほぼ皆スマートフォンを持っている。たまにガラケー(フィーチャーフォン)を持っている人も見かけますが、職場と語学学校で出会った中ではおそらく100%、みんなスマートフォンを使用していたのではないかと思います。
ただし統計上は人口の約30%ということなので地域、職業によってかなり偏りはあるようです。日本は約60%ですが、スマホ使用人口はインド人が圧倒的に多いですね… なんせ人口10倍なので
(ちなみにガラケーと言っても日本のパカパカ携帯みたいなものは誰も使っておらず、本当に日本独自に発達したのだなと実感。) iPhoneユーザーはあまり見かけず、中国製XIAOMI、vivo、oppo、韓国製Samsungの台頭が著しいです。実際iPhoneのインドシェアは1%ということで、やはりどうしても高いという印象なのか職場でもボスしか持っておらず、しばしば充電器を貸すという事態が起こっております。
こちらに来た当初2台持ちをしようと思ってとりあえず安いのを買ったのですが、NOKIAの一番容量が少ないやつでRs4,000くらいでした。Samsungギャラクシー64GB、カメラめっちゃきれい、みたいなやつでもRs20,000行かないとかなので、わざわざ$1,000のiPhoneを買う意味?という感じです。
スマホ本体価格の安さに加え、通信料が劇的に安いのもインドでこれだけ携帯が普及した理由だと思いますが、私が今使っているインドNo.1人気キャリアairtelのプリペイドプランで、データ通信1.4GB/day、SMS100通/day、通話無料で84日間Rs399という驚異の価格です。(つまり3ヶ月で650円くらい) アプリでその日の残量確認も可能です。
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他にもRs499でデータ2GB/dayなどプランはいろいろ選べますが、どのキャリアもほぼ似たような感じで、よっぽど動画等見ない限りデータ通信量も余裕で足ります。
※2020年1月追記:先日プリペイドのチャージをしたところ、こちらのRs.399のプランがRs.695に値上がりしておりました。昨年12月に値上げしたようで、いまのところairtelのみのようですが、他社もすぐ続くのでは?という内容の記事を見かけましたが、いきなりの2倍近い値上げに動揺しております。とはいえそれでも安いけど。あと最近電波が弱い気がしているので、利用者数が増えた結果、いろいろインフラ整備の必要が生じたのではと思います。それにしても強気の値上げやな...
調べた限り、通話料無料は2009〜2010年頃から始まったようで。最初は学生のみ等制限があったようですが、今では各社競って新しいプランをリリースしています。ネット回線はムンバイはほぼ4Gで、たまに3Gに切り替わりますがあまり不便を感じることはない。
携帯キャリアはairtel、vodafone、Ideaに続きReliance Jioという会社が人気です。Reliance industries Limitedという巨大な複合企業があり、石油、化学、金融、インフラ、通信など数々の事業に手を出している会社なのですが、社長のムケーシュ=アンバニの自宅がムンバイにあり、建築費$2billion(=2,000〜2,500億円)でバッキンガム宮殿に次ぐ高価な住宅らしい。個人住宅としては世界一金のかかった建物ということで… 見に行ったものの、2,000億がピンと来なさすぎて、、内装とか設備とかどうなっているのかと。外観だけ見ると、2,000億あればもっと何か…という気がしないでもないです。
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どうでしょうか。これ
もう一つ国家を上げてデジタル化の動きがあり、そのおかげでインフラの整備が急ピッチで進んでいます。2015年7月にナレンドラ=モディ首相により提唱されたDigital Indiaという運動で、行政サービスをオンラインで提供することと、農村部に高速インターネットを整備すること、あとは国民のデジタルリテラシーの引き上げが主な目的ということです。
その中の一つにAadhaar card(アダールカード)というマイナンバーのようなものがあり、インドに在住していることを証明するIDのようなものです。実際、外国人はいろいろ書類が必要で取得が難しいようですが、、アダールカードがあれば、銀行口座開設やパスポート申請、携帯契約時の身分証明書になるほか、年金、税金なども全て紐付いてくるようです。申請時に指紋と虹彩、顔写真を登録するため、世界で最も発達した生体認証IDと言われたりもしています。(wikipedia調べ) アダールカード自体が始まったのは2010ですが、Digital Indiaの一環として今後使えるサービスが増えていくと思われる。
日本でもキャッシュレスの動きは近年加速しておりますが、インドでよく使われているPaytmというサービスがあり、オンラインチケットなり、飲食店での支払いなり、オートリクシャーですら導入している場合もあります。 アカウントを作っておき、クレジットカードを登録するかプリペイドでいくらか入金しておけば、スマホから簡単に決済できる仕組みです。 決済に進むと、SMSでOTP(One Time Password)が送られてきて、それを必ず入力する必要があるので、不正使用を防ぐ働きもあります。
Digital Indiaについて一番書きたいのが、雇用機会の拡大なのですが、スマホの登場によりuber、uberEATs的な仕事を誰でも始められるようになったというのが、庶民の生活をかなり支えていると思われます。 配車サービスはuber、olaを使っている人が多く、値段の安さではuber>ola>>メータータクシー>メーターなし(言い値)という感じです。
uberは、日本では二種免許が必要なのでなかなか普及しづらいと思うのですが、こちらは運転スキルと車があれば誰でも始められるという気軽なビジネスになっています。(その分、ただ運転スキルのある人に乗せてもらうだけというリスクもあり) ドライバーがピックアップポイントにちゃんと来ないとか、直前にキャンセルされるなどトラブルもありますが、uberに報告するとちゃんとフィードバックも返ってきたりしてなかなか手厚い感じです。
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uber UIです。こんな感じで車種を選ぶことができ、オートリクシャーもばっちり使えます。
フードサービスは、zomato、swiggy、uberEATsなどが人気で、私が一番使うのはzomatoですが、レストランにオーダーをするとその近くのzomatoの配達員がピックアップして届けてくれるというものになります。 (日本でuberEATsを使ったことがないですが、たぶん同じ仕組み) 食べ物の金額プラスRs30くらいでどこでも届けてくれる便利サービスです。住所さえ入力すれば良いので、旅行中のホテルとか、恐らく路上でも受け取り可能なのではないかと。公園とか…
パート的に掛け持ちでzomatoで働いている人も結構いるらしい。あと、配達員が途中でバレないようにすこーしだけ料理を食べているのが発覚して問題になったりとか、、性善説だけでは行きませんが、とにかくいろんなサービスがこれからも出てくることを期待しています。
インドではLINEはまったく流行っておらず、WhatsAppが主流で電車移動中などみんな携帯をいじっているのですが、ヒンディー語をアルファベットで入力する、という方法で会話をしているそうで。 ヒンディー語の母音と子音の組み合わせが多すぎてヒンディータイピングはめっちゃめんどくさいらしく、かといって日常的にインド人同士英語で会話をするわけでもないので、落ち着く先はそこかという。日本人がローマ字で会話してる感覚ですね…職場のwhatsappグループでもたまにヒンディーが飛び交ってアウェイ感甚だしいです。
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Google Translationに頼りっきりの日々です。
1月にインドに来て最初にairtelのSIMカードを買ったときは、アクティベートに2週間かかったのですが(この時は84日プリペイド版)、7月にビザの更新後SIMの有効期限が切れてしまっていたため本店みたいなところに行かされたときは、結局継続できず新しいSIMを買ったのですが、プリペイド28日版で30分とかで使えるようになったという事実があり、店舗によって扱っているSIMとアクティベートの日数に違いがあるようです。 恐らく、空港のairtelショップも28日版しか扱っていない代わりに、30分程度でアクティベートされるのではないかと。(ただ空港で28日以上滞在すると言ったら売ってくれなかった・・。あとネット情報だと半日〜1日かかるという話もあり) ちなみにvodafoneは84日版でも24時間でアクティベートしてくれます。ただ電波はairtelの方が良いので、その辺は一長一短かなと。
インド旅行の際はwifiを借りるよりも空港でSIMを買うことを強くお勧めします
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