ハイアライト Hyalite
和名は玉滴石。
この読み方ですが、ギョクテキセキ・タマダレイシ両方ありました。
個人的にはタマダレイシが好きです(笑)
別名 グラスオパール
ハイアライトは、オパールの仲間。
オパールと言われると、キラキラの遊色を思い浮かべる方が多いと思いますが、遊色のないオパールも存在しています。
コモンオパールと言われるオパールで、ザクっというと遊色のないオパールはコモンオパールという分類が該当となります。
そのコモンオパールの中でも、美人さんの部類に入るのでは?と思うところのハイアライト。
その形はブドウの房がくっついたような、まさにタマダレな形。
そして色は無色透明~白色となります。
遊色が出るオパールと出ないオパール
オパールはなぜ、遊色の出るものと出ないものがあるのでしょう。
その昔、オパールの遊色は、そのオパール自身の中の細かい細かい割れ目が光の干渉を起こしていると考えられていたそうです。
ですが、1960年代、電子顕微鏡でオーストラリア産のプレシャスオパール(遊色のあるオパール)を見たところ、同じ大きさのケイ酸球がみっちりと積み重なっているということがわかりました。
一つ一つの球の大きさが等しいということより規則性のある格子となるため、光の回折と干渉が起こり遊色がでます。
※回折 光を波と考えると、進行方向に障害物や小さな隙間等があると波(光の波長)は壁などの裏側にも回り込むように進むことをいいます。
※干渉 光を波と考えると、波と波がぶつかった時、それぞれの波の形(光の波長)で強めあったり弱めあったりします。
シャボン玉の表面を見ていると、くるくる動きながらいろいろな色に変化していきますが、このことを言います。
コモンオパールは遊色が出ないものと先に述べましたが、ケイ酸球の粒の大きさが不揃いのため遊色が出ないものということになります。
その仲間であるハイアライトはもちろん遊色は出ません。
遊色にフォーカスしましたが、蛍光するハイアライトがあります。
自然界のウランをとりこんでいるものは緑色に蛍光します。
結晶していない鉱物
オパールは結晶していない、非晶質である。
これは、どのようなことか?
結晶するとは、原子や分子、イオン等が規則正しく配列している(規則正しく原子配列している=結晶構造)個体で、化学式にした時きちんと表記が可能です。
オパールの場合、ケイ酸球が構成単位でその球がみっちりと詰まった状態で、なおかつ水を含んでいます。
分析しようと試料を調べた場合、この水の量が試料ごとにちがってしまい、化学式が違ってきてしまいます。
他には黒耀石も非晶質です。
保管
オパールは乾燥で割れるという現象が起きやすいです。
私は大き目の原石はたまに取り出して水につけて、小さな密封袋に保管し、保管場所もこのPCがおいてあるテーブル(ガラス製のコレクションテーブル使用しています。)すぐ見える・気づく(笑)場所においています。
小粒は水につけっぱなしにして、試験管にゴム栓というような形で保管しているものもあります。(ちなみに、琥珀の原石も同じ場所において同時にお手入れ&癒やしタイムとしています。)
ハイアライトは乾燥に比較的強いという話を聞いたこともあり、水には今のところつけずにすぐ見える場所(笑)に保管し確認してます。
それぞれの環境にも左右されますので、何より見える場所に置くのが一番かなと経過観察しています。
国産オパール
国産オパールである、富山県立山温泉産の魚卵状オパール。
1~2ミリほどの小さな粒が集合体もしくはころころと球状の粒となって産出されます。
そしてこちらは「新湯の玉滴石産地」という名称で、国天然記念物指定となっています。
また、福島県宝坂産のオパールも有名です。
こちらは遊色のあるオパールです。
スタフェル石 Staffelite
写真のマッドな真っ白い丸い形の部分はスタフェル石です。
このスタフェル石は、燐灰石 APATITEの仲間です。
母岩に皮のようにくっついた状態や、ブドウの房のように丸い形をしています。
炭酸-弗素燐灰石~Carbonate-fluorapatiteもしくはCarbonate-rich Fluorapatiteと呼ばれます。
こちらは以前、燐灰石の独立種とされていましたが、現在は、フッ素燐灰石の仲間となっています。
フッ素燐灰石 Ca5(PO4)3F
炭酸フッ素燐灰石 Ca5(PO4,CO3)3(F,O)
ちなみに…
燐灰石は大家族です。
wikiのこちらを参考にしてください。
オパールの記事はその分類をメインに書いています。
こちらの記事と合わせて読んでいただければと思います。
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アレキサンドライト Alexandrite
太陽や蛍光灯の下では青緑色になり、白熱電灯の下では赤紫色に変化します。
アレキサンドライトの意味 いわれ
色が変わる事によって、喜びを運んでくるといわれます。
また、同じく色が変わる事よりニ面性を表すことが多く、昼と夜や冷静と情熱など、変わり身の早さを表す事があります。
アレキサンドライトとは
アレキサンドライトはクリソベリルの変種です。
最初に発見されたのはロシア。
石を持ち帰った鉱夫が、昼間は緑だったのに、家に持ち帰ったら赤い色になっている!と驚いたとの事。
これはすごい石だということになり、当時のロシア帝国皇帝ニコライ1世に献上されました。
1830年4月29日に謙譲され、その日は皇太子アレクサンドル二世の12歳の誕生日だったので、そこから、アレキサンドライトという名前がつけられたという話です。
いわれ深い石です。
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レピドライト Lepidolite
和名 鱗雲母(りんうんも)、リシア(もしくはリチア)雲母、紅雲母(べにうんも)
マイカ(雲母)の仲間です。
うろこ→鱗の文字がありますが、ギリシャ語でLepidos=鱗という意味が名前の由来です。
確かに見た目は鱗のような感じがします。
ちなみにギリシャ語で石を意味する言葉はlithosです。
リチウム Li
レピドライトはリシア(リチア)雲母ともいいますが、このリシアとつくものは他にリシア輝石やリシア電気石がありますが、どれもリチウムをどれも含んでいます。
レピドライトのリチウムの含有量は非常に多く、リチウムの原料となっています。
リチウムという言葉を生活の中でも聞くことが多いと思います。
それは”リチウムイオン電池”。
今この文章を読んでくださっているあなたのモバイル製品の電池です。
モバイル機器のコンパクト化が望まれる昨今、このリチウムはとても軽い金属で大容量のバッテリーを実現してくれました。
リチウムはすべての金属の中で最も軽い元素です。
また薬としても使用されており、躁うつ病の薬(炭酸リチウム)にも使われるとのことです。
そして先程、ギリシャ語で石を意味する言葉はlithosという話をしましたが、このリチウムという名前の由来は正にこのlithosです。
産地 産状
花崗岩ペグマタイトから産出し、リチウム鉱物(リシア仲間)とともに産します。
形は六角形っぽい形(厳密に六角形ではないです。)の結晶で柱状のもの、薄い板状などの外観のものが多く見られます。
産地は国内は茨城県妙見山や福岡長垂等、海外でロシア・ブラジル・スウェーデン・カナダ・ドイツ・チェコ・アメリカ等があります。
時を知らせる ルビジウム Rb
レピドライトにはリチウム以外にもルビジウムという元素があります。
このルビジウムは、年代測定に使われます。
ルビジウムーストロンチウム年代測定法
放射性同位体ルビジウム87は崩壊して(ベータ崩壊)ストロンチウム87という物質に変わる性質があります。
ルビジウム87がストロンチウム87と半分になる(半減期)のに約488億年!
このことを利用して、地球の生まれた年は46億年前等のとても大昔の年代を割り出すことができます。
NHKの時報
NHKはルビジウム原子時計を使用しています。
3000~30万年でずれるのは1秒程だそうです。
基礎データ
化学組成 珪酸塩鉱物 (フィロケイ酸塩鉱物)
K(Li,Al)3(Si,Al)4O10(F,OH)2
色 紫 無色 白 ピンク
条痕 白色
結晶系 単斜晶系
へき開 完全
硬度 2.5~3.5
比重 2.8~2.9
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セラドナイト Celadonite
和名 セラドン石
半透明のきれいな深い緑色のものや、こちらの写真のようにマッドな黒い部分と緑色の部分がありポコポコと穴が開いているものなどが見られるものがあります。
日本でも丹沢などよく見られる鉱物で、珍しいものではないですが渋いイメージのある鉱物と思います。
玄武岩等、鉄分が多い火山岩に見られ、熱水で変質した鉱物です。
写真をよく見ると黒い部分は母岩の基質で緑色の部分がセラドナイトです。
ともに産出される鉱物としては、沸石・カルサイト・葡萄石・霰石等があります。
基礎データ
化学組成 珪酸塩鉱物 (フィロ珪酸塩鉱物)
KFe3+(Mg,Fe2+)Si4O10(OH)2
色 淡い緑色~青緑色(半透明~不透明)
条痕 淡緑
結晶系 単斜晶系
へき開 一方向に完全
硬度 2
比重 3.0
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珪化木 petrified wood
petrified は化石・石化という意味で、木の化石のこと。
あちこち見てみると、Silicifide WoodやSiliconization Wood -シリカが染み込んで石化した木-や、もともとの木の種類のAraucaria -ナンヨウスギ-等を書いたものといろいろ見かけました。
一番馴染み深いのはpetrified woodかと思います。
化石への道
化石は木の化石もありますし、生物・植物などいろいろあります。
化石になるまでを簡単に記します。
埋まる
化石となるには分解されずその形を残さなければ化石となりえません。
死が訪れた後、分解されずに残るには、早くに埋まらなければいけません。
海や湖の中等の水中は陸上よりも早く埋まります。
陸上の場合は洪水などで一気に流され川の底に埋もれた場合や、火山灰に埋もれた場合などが考えられますね。
鉱化
埋もれた素材の柔らかい部分が分解され、その分解された空間に鉱物になるような物質が溶け込んでいる水が染みこんで沈着し、鉱物化していきます。
珪化木の場合は、ケイ素が地下水の中に溶けていて、シリカ(二酸化ケイ素)に置換という経過をたどります。
固まる
堆積物が次から次へ重なってどんどん埋もれていくと、その重みで圧縮されて固化していきます。
発見
埋もれたままでは化石は目に触れません。
地層の隆起や侵食等が起こり、地表に出て発見となります。
ウッドオパール
上記イラストにて説明した”珪化木ができるまで”と同じ生成過程を経てオパール化したものをウッドオパールといいます。
珪化とオパール化と瑪瑙化
ふと思ったのですが…
珪化 ケイ酸を含んだ水がしみ込み、固くなる。または、生物(植物含む)の亡骸に同じくケイ酸を含んだ水が染みこみ固くなる→化石化する。
オパール化 同じくケイ酸を含んだ水がしみ込んだけれど、水分を含んだままで結晶していないもの。鉱物=結晶していることという鉱物の定義からは外れているけれど、宝石としての人気は誰もが知るところ。
瑪瑙化 一つ一つの結晶がとても小さく存在するため、見た目は半透明の塊に見える。
と、なんとなく頭のなかで分けていました。
今回少し調べてみたのですが、シリカ(二酸化ケイ素)は結晶性と非結晶性の2種類があります。
結晶性 石英など
非結晶性 珪藻土やシリカゲルなど
実際のところ、瑪瑙のスライスの真ん中に小さな結晶を見かけることも多々ありますし、また、瑪瑙も結晶性と非結晶性が厳密には混じって存在することもあるとの記述がありました。
そして、シリカが沈殿した際の成長の進み具合として、時間の経過もしくは温度上昇があると脱水と結晶化が進み玉髄質石英(瑪瑙化)となって安定するとありました。
天然石と言われた時に一番身近な”水晶”、つまり石英ですが、この石英は二酸化ケイ素の結晶です。
そしてその姿の多様さにいつもしてやられます(笑)
ケイ素と水
元素記号 14 Si ケイ素
英語名はシリコン。
地殻はケイ酸塩鉱物がメインです。
ケイ酸塩鉱物は、全鉱物の40%を占め月・隕石の主要な構成成分です。
そんな中を地下水が行き来しているので、結果的に水にケイ素が混じっている事がほとんどです。
温度が高くなればなるほど水にケイ素が溶ける割合は高い※1ため、温度の高い地下の深い場所でたくさんのケイ素を取り込みます。
その水が地表近くまで来た時、温度が低くなることにより地表から比較的浅い場所でケイ素を沈殿させることになり、私達の目を楽しませてくれています。
※1 300度以下の場合
基礎データ
化学組成 珪酸塩鉱物 SiO2
色 褐色・灰色・ピンク色・赤色・紫色・黄色等
条痕 白色
結晶系 六方晶系
へき開 なし
硬度 7
比重 2.7
色のバリエーションは豊かで、それぞれ独特の絵がみられます。
産出地 産状
スライドの写真ですが、中の1枚に50センチものさしを一緒に写しました。
60センチ超のビックサイズで和賀仙人鉱山産のものです。
(※Twitterで産地同定にご協力いただきましたK様、心より感謝!)
海外ですと先に触れました、米アリゾナ州 Petrified Forest National Park -化石の森国立公園-が不動のNo.1で有名です。
WEBサイト Petrified Forest
グーグルの地図の紹介写真でも、公式サイトでも見れますが、高地砂漠の荒涼とした風景の中、ゴロンと横たわる木があちこちに見えます。
この化石の森国立公園は、三畳紀(今から約2億5100万年前~1億9960万年前)の木の化石で、三畳紀当時は、パンゲア大陸の縁辺部に位置する盆地で、とても背が高く幹周りも何メートルもあるような針葉樹の森だったとのことです。※パンゲア大陸についてはリンク先(wiki)を参照ください。
意味 いわれ
意味合いとしては、あまり資料がないのですが、ブレずに最後までやりぬけるようサポートするそうです。
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スギライト Sugilite
ストレスに効く石の代表的な石といわれます。
癒しパワーは絶大と言われています。
”今世紀中に発見された鉱物の中でも1・2を競う癒す力のある石”とのこと。
欧米で、「がんやエイズに効く」と言われたこともあるそうです。
世界三大ヒーリングストーンと呼ばれている石があり、
ラリマー
チャロアイト
スギライト
の3つです。
この中でスギライトは、守る力が一番強いといわれています。
周りやその場所からのあまり良くない想念やエネルギーから保護作用があるとのこと。
人とたくさん会うお仕事の方などが持つとよいそうです。
スギライトとは
この鉱物は現在から逆算しますと認定されてから30年ほど前に新鉱物と認定され、申請者は日本人です。
岩石学者村上允英。
石の名前に申請者のお名前の名残がなくあれ?と思いましたが、この村上允英のお師匠さんの名前が”杉健一”。
このお師匠さんの名前にちなんで名付けたとのことです。
私自身も写真でしか拝見したことがないのですが、日本でそもそも発見された杉石は、”鶯色”。
紫とは程遠いイメージです。
拝見した感じですと、うぐいす餡をイメージする色合いで、原産地は愛媛県越智郡上島町岩城船越(旧岩城村)です。
南アフリカからスギライトが産出することは、この認定の後に分かり、色はマンガンによって赤紫色。
イメージ的に紫→スギライトな感じですが、この日本が絡んでいることも知っていただきたく書いてみました。
今の流通のメインは南アフリカ産のものです。
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シデライト 菱鉄鉱 Siderite
(産地名のリンクですが、Gouramatと表記はあるのですが、Gourrama?
GoogleMapはGourrama表記です。)
なんといっても惹かれたのはこの形。
かっちりとした結晶の形に釘付けでした。
またこの”鉄”を強調させる微妙に錆びてる?と思わせる色と質感。
しかし”テリ”が全体的にあります。
そして、このオレンジ色の水晶。
タンジェリンクォーツと思います。
タンジェリンクォーツのオレンジは、鉄分が水晶の表面にくっついて錆びた(酸化)した色。
この写真の水晶は、綺麗なオレンジ色になってます。
さてシデライト。
鉄鉱石の一つです。
鉄鉱石とは鉄を取るために採掘される石のこと。
幾つかありますが、そのなかの一つです。
そしてこの菱鉄鉱は、鉄鉱石の中で一番に製鉄の原料とされたと考えられています。
菱面体とは、”菱形の平面で囲まれた六面体”。
しばしば双晶にもなります。
ですが、この石の形は様々なものがあって、板状のものが何層も重なったような形・ブドウ状(小さい球状のものがぶどうの房のようにたくさんある形)や塊状・柱状等があります。
硬度は3.5~4.5
そんなに硬くはありません。
色のバリエーションですが、この写真の色合いはあまりスタンダードな色合いではありません。
菱鉄鉱は、もっと透明感のある黄色のきれいなものがあり、ルース販売もされています。
バリエーション的には幅広く、褐色を基本に黄色~緑系そして黒の色合いがあります。
採取される国はかなり多いですが写真のモロッコは有名所ではなく、 カナダ・ブラジル・イギリス・ドイツ・ペルー等があります。
日本では埼玉県秩父鉱山等です。
採取される場所の特徴として、熱水鉱脈・温泉等の沈殿物としても存在します。
名前の由来はギリシャ語でsideros=鉄の意味です。
シデライトはカルサイトの仲間
そして、この石はカルサイトの仲間です。
カルサイト=方解石。
理科の時間に登場する、菱形の透明の石。
複屈折現象や、割っても割ってもマッチ箱の潰れた形に割れる鉱物。
炭酸塩鉱物という仲間同士で、 CO3 を持つ仲間です。
FeCO3 これが菱鉄鉱です。
この鉄の部分(Fe)がカルシウム(Ca)に置き換わるとカルサイト、マンガン(Mn)に置き換わると菱マンガン鉱(ロードクロサイト)となります。
とこのように、とある部分だけがすっぽり入れ替わってできたものを置換体といいます。
それではこの石の仲間(グループ)を見てみましょう。
化学式を見て置換されていても、他の理由によって違うものもあります。
方解石グループ
方解石(calcite) : CaCO3
菱苦土石(magnesite) : MgCO3
菱鉄鉱(siderite) : FeCO3
菱マンガン鉱(rhodochrosite) : MnCO3
菱亜鉛鉱(smithsonite) : ZnCO3
菱コバルト鉱(sphaerocobaltite) : CoCO3
菱ニッケル鉱(gaspeite) : NiCO3
菱カドミウム鉱 (otavite) : CdCO3
シデライトの意味 いわれ
自身を肯定し、前に進もうという穏やかな気持を生む石といわれています。
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ファントム水晶 Phantom quartz
透明な部分は水晶。
その中に山の形が見えますよね。
この山の形が見えるものをファントム水晶・ゴースト水晶・山入り水晶等とよびます。
この山は、水晶が大きくなっていく時に何らかの原因で成長が急激に遅くなったもしくは一旦止まった後、また成長したために縞のように山のような形が残ります。
写真は山が一つ見えますが、この山が連続して幾つも見えるもの等もあります。
この山の色。
この写真は緑色ですが、これは山の成長速度が変化した際、クロライトが含まれたようです。
綺麗に山の形にくっきりと見えますね。
気泡のようなものも見えますが、再度成長するときに気泡や他のものも含むことがあります。
ファントム水晶と関連し、水晶の中に何かが見える!というものには、ガーデン水晶があります。
水晶の中の内包物が庭のように見えるものをいいます。
ファントム水晶の意味 いわれ
一度成長を止めた・若しくは途方もなくゆっくりになったことのあるこの石。
粘り強さと集中力を持ち主に与えてくれる石で、やる気・決断力が備わることにより、財産を増やす→仕事での成功に関してとても良いと言われています。
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ラリマー Larimar
別名 ブルーペクトライト
アクセサリー等に加工され、美しいブルーのこの石。
とても人気のある石で、1976年に発見された比較的新しい石です。
この石は、ドミニカ共和国のバオルコ山脈から採掘される、青いペクトライト(Pectolite)の現地での呼び名です。
青いペクトライトは他にチェコ・バハマでも見つかっていますが、採堀が行われているのはドミニカ共和国のみ。
ドミニカ共和国は、キューバの東南・イスパニョーラ島にあり、先頃大きな地震のあったハイチと島の国土を分けています。
現在、出回っている石の産地は”Barahona”。
ここでしか採堀が行われていないようです。
この石は沸石グループと共生し、色合いは、
白
灰色
淡黄色
薄いピンク色
青(←ラリマー)
青緑(←ラリマー)
などがあります。
この青い色合いは、銅ではないかと考えられています。
条痕は白。
硬度は4・5~5。
へき開は完全。
ラリマーの意味 いわれ
この石は”愛と平和のシンボル”。
感情の鎮静・平穏化に力を貸してくれる石。
心の中のマイナスな記憶を解き放ち、持つ人に平穏と友情を授けると言われています。
ラリマーは、カリブの海のイルカをイメージし”ドルフィンストーン”という別名があります。
そしてもう一つの別名、”アトランティスストーン”。
”カリブ海の島はアトランティスの一部で、そこからヒーリングパワーを持つ石が出現するだろう”
という説を唱えた方がいて、ラリマーがその石ではないのか?と考えられているそうです。
そのことから付いた別名だそうです。
失われた大陸アトランティス。
どんな文明だったのでしょう。
名前の由来ですが、とある方の娘さんの名前が、”Larisa”。
そしてスペイン語で蒼い海を表す”mar”を組み合わせてできた名称とのことです。
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ライトニングクォーツ Lightning quartz
別名
被雷水晶(ヒライスイショウ)
サンダーストーン
ライトニングクォーツ
水晶に雷が落ちた跡が刻まれているものをこう呼びます。
落雷で雷が地面に落ちた時の痕跡が残った水晶、それがこの雷水晶です。
水晶の上に砂岩があり、その砂岩が雨によって水分を含むことで雷を誘導することと、この砂岩ががっちりと覆っているため、水晶が粉砕状態にならず痕跡を残すと言われています。
痕跡は、落雷の途方もない強烈な電圧で発熱し高温になることで溶けた跡や、衝撃でクラックが入ったり、周りの泥を巻き込んでいたり、白濁している等があります。
その時の程度やその環境により大きく左右されることでもありますよね。
また、この石の主要産地とも言える、この写真の石のブラジル・ディアマンティーナはかつてダイヤモンドが採れていた都市。
ブラジル水晶といえば、見かけたことがある方が多いと思います。
雷の痕跡を残す水晶と考えれば、確率は低いですが世界中にあり得る・・・。
他の産地名の雷水晶ももちろん流通しています。
このディアマンティーナ産のものは、雷水晶ができる環境が整っているため、多産と考えられると思います。
ライトニングクォーツの意味 いわれ
意味合いについてですが、”雷”というイメージから、色々な意味合いが発生しています。
電気的記憶をとどめているということから、強力なエネルギーを持つ石で、心身ともに強力な癒しツールであるという記述がもっとも多いです。
以外には、”雷に打たれて本来の自分の歩く道を急に理解する”というような話から、目指すべき目標が定まりその方向にまっすぐに歩いて行く勇気を得るという意味合いもあります。
目標達成の成就に持っている方も多いと思います。
迷いを捨て、自身の歩むべき道を歩む。
また、生きている意味・生まれてきた意味に気づかせるツールでもあるようです。
雷は、雲の中でプラスとマイナスの電気が発生して落ちる電気。
プラスとマイナスは、陰と陽という意味合いも持つと思います。
天から地に向かって落ちる雷は天地をつなぐ物→世界である。
という解釈もできます。
そう考えると・・・
いい時も悪い時もある。
好きなものと嫌いなものがある。
太陽があって月がある。
両者がなければ成立しない世界。
そこに生きる私たちは、揉まれながら傷つきながら本当の幸せを掴もうと必死になる。
頑張って(雲が上昇して大きくなって)ぶつかって(プラスとマイナスがぶつかって)滝のような涙(大量の雨が降る)を流して・・・
そして、”地固まる”を繰り返して自分を得るのだと思います。
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セプタークォーツ Sceptre Quartz
和名
松茸水晶
茸水晶
王笏水晶
セプタークォーツとは、柱のような形をした水晶の頭の部分に、その柱よりも大きく帯状に新しく成長した水晶をいいます。
水晶の形状の名前です。
形は写真の通り、キノコです。
また、この松茸水晶の笠の部分の成長が未熟なものは、”冠水晶”といいます。
一般的には子宝に恵まれるという解説が多くみられます。
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パープライト Purpurite
自分の中で意識改革をしたほうがいいなと思っている人に最適で、古い権力に立ち向かう勇気をくれると言われています。
ラテン語の”赤紫”の意味する「Purpura」だそうです。
スギライトに似ていて、一緒になって出回っていたこともあるそうです。
スギライトと同じきれいな紫色。
深いパープルです。
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ビビアナイト vivianite
ちょっと不思議な石。
採掘ほやほやの時は無色透明ですが、空気に触れると酸化(サビる)して藍色に変化します。
無色透明な状態、いつか見てみたいものです。
写真の茶色い部分は褐鉄鉱(リモナイト)。
酸化が進んでいくと、へき開に沿ってペリペリ剥がれて、非晶質(非晶質→結晶のような規則正しい構造をもた���いもの)となってしまうそうです。
光の通る角度を少しだけ動かすと、雲母のように薄い薄い板が何層にも重なっているような質感です。
マッドな濃い灰色に変化した(サビた)写真を見たことがあります。
保管について
保管が難しく、遮光して保管をしています。
乾燥剤もコレクションボード全体に日本の気候上の湿気対策に入れています。
ビビアナイトはその大きめのコレクションボードの一角に紙箱に入れて保管しています。
ビビアナイト 藍銅鉱 とは
和名 藍鉄鉱
石の名前の由来は、鉱物学者J・G・ビビアンにちなんで名付けられたそうです。
硬度は2。
爪で傷がつく柔らかさです。
炎や塩酸で溶ける性質があります。
とても脆い石です。
この石の化学式はFe32+(PO4)2・8H2O
Feは鉄→サビる原因はこれですね。
P→リン
H2O→水
リン酸塩鉱物です。
産出地と産状
ビビアナイトができる場所は、金属を含む鉱脈の中や、粘土岩・堆積岩の中などいろいろな場所でできます。
P→リンと書きましたが、貝殻・骨にも豊富に含まれる元素ですね。
動物の骨・貝殻・木の葉などがビビアナイトに置き換わったものが発見されています。
オパール・黄鉄鉱などもビビアナイトと同じで、化石の成分を置換して作られる鉱物です。
日本でもビビアナイトはあり、足尾鉱山が有名です。
ビビアナイトの意味 いわれ
意味合いとしては、洞察力UP!抜群だそうです。
自身の心の中も外的に起こった出来事も、鋭い洞察力をもってポジティブに収まるところへ導くのだそうです。
もともと無色透明なものが空気に触れて色づく石。
色がつこうとも、そもそもの姿に気づかせてくれる石なのかもしれません。
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ロードクロサイト Rhodochrosite
和名 菱マンガン鉱
近年、武東鉱山でかなりの量のこの石が見つかったとの事。
安価で手にできます。
産出地
この石の産地は、アメリカコロラド州のスィートホーム鉱山を筆頭に、ルーマニア・メキシコ・ロシア・アルゼンチン・南アフリカ・そして日本。
日本では、北海道稲倉石鉱山・秋田県尾去沢鉱山等で産出されます。
名前の由来
インカローズ/Inca roseという別名。
この名前はこの石が産出される場所が、かつてのインカ帝国であったことから命名されたそうです。
この石を世界で最も古くから採掘されている鉱山があるのは、アルゼンチンサンルイス州。
厳密には、ここから採掘される下の写真のように縞模様が現れたものを”インカローズ”と呼ぶと言われる方もいらっしゃいます。
”ロジンカ”(Rosinca)も、この石の別名。
この意味は”バラ色の人生”という意味だそうで、まさしく写真のような模様の入ったこの石を基にした命名です。
また、”パッションローズ”とも言われ、恋愛と結婚によい石として人気です。
”ピンク色の薔薇模様を呈した真珠”とインカの人々に呼ばれ大切にされたと言われています。
そして、ロードクロサイト(Rhodochrosite)は英名で、ギリシア語の”rhode”=薔薇・”chrom”=色という意味合いからの命名です。
宝石として扱われているこの石は、透明感のある石です。
産状
成因については、地下にある熱水が割れ目や隙間に入りこむ事(熱水鉱脈中)にできるほか、降り積もったマンガン鉱床が水や空気と反応して別の種類になって(二次鉱物)できたり、マグマの熱で変成作用が起こり変化した鉱床にできます。
産出時の形状は、菱型・塊・犬牙状のほかに、ブドウ状や鍾乳状のものもあります。
また、ロードナイトと見た目が似ていますが、採取時の判断には希塩酸を用いて発砲しながら溶ければこの菱マンガン鉱です。
マンガンとは
原子番号 25 。
元素記号はMn。
ロードナイトと共にマンガン鉱物(マンガンを採取する為に採掘される鉱物のこと。)で、マンガン乾電池にロードクロサイトとともに使われています。
輪切りにするとカーネーション、層状の原石を研磨すると薔薇。
素敵な模様です。
基礎データ
化学組成 炭酸塩鉱物 MnCO3
色 ピンク 褐色 灰色
条痕 白色
結晶系 六方晶系/三方晶系
へき開 菱面体に完全
硬度 3.5~4
比重 3.6
ロードクロサイトの意味 いわれ
悲しい出来事や苦しい出来事が心の傷となって残ってしまった時、心を解放してくれる石だそう。
傷を癒してくれるそうです。
情熱的にしてくれる石ですが、情熱といえばルビーが代表。
そのルビーよりも力が強いといわれているそうです。
保管の注意点
湿度の高い場所へ置いておくと、黒ずみが出るものがあるそうです。
”ものがある”という情報だけで、確たる理由は解らないのですが。
”外殻を生じるものがある”と本には書いてあります。
標本などを保管する際には、乾燥剤等の利用も一考の価値があるやもしれませんね。
また日光にあまり当てるのも退色の危険性があるそうですので、長時間の日光浴は避けてください。
硬度が低いので取り扱いには十分注意が必要です。
追記
ツイッターにて教えていただきました。
ここ最近(2014年1月)中国産のこの石、お値段が上がっているそうです。
写真の石は出始めに安価にて手に入れたものです。
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ゴールド Gold
ゴールド 金 と、ほとんどの宝石達は常に一緒です。
金は、1gあれば畳2畳分にも伸びるそう。
金の粘靭性
展性(てんせい)
圧力、叩かれると薄く板状に伸びる性質。
金は展性に富むのを日本人はよく知っていますね。
延性(えんせい)
弾性の限界を超えても破壊せずに引き伸ばされる性質。
もちろん金はこれも当てはまります。
さらに安定した金属のため、腐食しずらい。
やわらかく、加工もしやすい。
ベストな材質ということで、選ばれし物です。
金の意味 いわれ
昔から、富・財産・権力の象徴であるというのは周知の事実。
”光り輝く”との意味を持つそうです。
古代七金属
金
銀
銅
鉄
鉛
錫
水銀
金は筆頭金属です。
後に亜鉛(真鍮に使われる)が新たに登場しますが、人間が用いた金属はこれでほとんどだそうです。
因みに日本での呼び名は、
金は ”こがね”
銀は ”しろがね”
銅は ”あかがね”
鉄は ”くろがね”
鉛は ”あおがね”
錫は ”すず”
水銀は ”みずがね”
時代劇や昔話で登場しますね。
やっぱり金は、時代劇の中でも富と権力の象徴です。
アクアオーラ
金つながりで、アクアオーラの話に少し触れたいと思います。
真空の中で、蒸発させた金等金属を水晶の表面にくっつけた人工の水晶です。
人工でくっつけたといっても、金メッキのように簡単にはがれてしまうものではありません。
削り取るなどしなければ、簡単には取れません。
金色ではなく、青い色。
金には細かくなると色彩が変わるという特性があるそうです。
アクアオーラの意味
アクアオーラの意味は、”限界を取り除く”です。
カラットと割り金
純金は、24KとしたK=Karat(カラット)で表示します。
18Kならば、18/24=75%が金で、残りの25%は他の金属が混じっているということです。
アクセサリーは割り金をして硬度を高くしています。
割り金(ワリガネ)とは、他の金属を混ぜて硬度を増すこと。
色味も変わります。
例えば…
ピンクゴールド 銀・銅・金
ホワイトゴールド 銀・ニッケル・亜鉛
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ヘミモルファイト hemimorphite
和名 異極鉱
別名 カラミン(calamine)(珪酸亜鉛鉱)
色は、無色透明・白色・鮮やかな青・褐色・青緑色等あります。
この石は二次鉱物です。
二次鉱物とはもともとあった鉱物が空気や水・風により変性・変質しできた鉱物。(=酸化→サビ)
硬度は4.5~5。
壁開は完全。
綺麗なものは宝石として加工されています。
亜鉛と異極鉱
この鉱物は”亜鉛”をとるために採掘される鉱物です。
身近なところでは、”トタン”。
亜鉛でメッキした薄い鉄板。
電気分解で溶かした亜鉛の中に、鉄を浸し亜鉛メッキしたものです。
亜鉛メッキをすると、サビ防止になります。
名前の由来
そしてこの鉱物の名前、”異極鉱”。
それぞれの結晶一つ一つは柱状の形をしており、その柱の片方が尖っていて反対側が平坦な形をしています。
結晶の両端が違った形を示すものを”異極像(晶)”といいますが、その代表的な鉱物として”異極鉱”という名前がつけられました。
産出地 産状
異極像がはっきり解るほどの形状を示した形での産出は少なく、ブドウ状の結晶の集合体が多く産出されます。
また”スミソナイト(菱亜鉛鉱)”と外見が似ていて、判断に迷う時は塩酸をかけるとスミソナイトは発泡します。
異極鉱の別名のカラミン 亜鉛との関係とその用途
異極鉱の別名のカラミン(calamine)(珪酸亜鉛鉱)という名前は、
水亜鉛土
菱亜鉛鉱
異極鉱
からなる主に白色の亜鉛鉱石のこといいます。
亜鉛がとれる鉱石には、
炭酸塩(スミソナイト(菱亜鉛鉱))
酸化亜鉛(ジンカイト/紅亜鉛鉱)
珪酸塩(ヘミモルファイト/異極鉱)
があります。
まだこの区別がついていない時、真鍮を作るための亜鉛の鉱石をまとめてカラミン/calamineと呼んでいました。
因みにカラミンという言葉。
女性の方はコスメで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
カラミンとはお薬としてもあって、調べてみると”皮膚の軽い熱傷・日焼け・湿疹などに対し、軽い皮膚の保護作用を示す。”とありました。
また化粧品としては、”酸化鉄を微量配合した酸化亜鉛”とありUVケア等に使われています。
意味 いわれ
意味合いですが、お守りとして扱われていたそうで、悪いものから身を守るといわれていたそうです。
何事にも向上心を持って当たるようになり、穏やかな愛に包まれた人生を手に入れると言われています。
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