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回避性パーソナリティ障害回復・寛解のカギは、認められたいより自分自身であることを選択できるようになること、これにつきると私は思います。
アイデンティティ、つまり自我の確立が未だなされていなく、他人の顔色伺うばかりで自分が誰なのか何者なのかが曖昧でわからなくなっているのがこの障害ですから、真の自己に戻る、真の自分になる、自我を確立する必要があるということであり、これ以外にはありえないと思う。 つまりまず、徹底的に勉強して、思春期の時点で自分自身の精神的発達が停止して成長が頓挫していることを自覚というか、心底からわかるようになってください。 いったい自分はどこで止まってしまっているのか、それを理解することが大切だということです。 それはすなわち、自分はいったいどうしてこのような自分になったのか、自分自身のこれまでのいきさつ、物語をはっきりと自覚することです。
私の敬愛する精神分析医のロロ・メイは、同じことを「自分自身の神話を見つけ出したものは必ず精神の病から回復する」と書かれておりました。 ヴァン・デア・コーク先生は精神分析医ミルトン・エリクソンの言葉「丸太を蹴れば流れ出す」を引用されておられましたが、回復に必要なのはそまさにこれで、それには上記の過程をたどり、自分がいかにして今の自分になったのか、これをはっきりと、徹底して理解し、自分自身にとって丸太となっているもの(それはどの人も十中八九、自律に対する葛藤が未解決のままであること、ですけど)を見つめれるようになった頃には、またそれを蹴り飛ばす力も付いて来ます。 生まれてから死ぬまでの心の発達を川だと想像してみてください。 その川を、流れの途中、思春期あたりで丸太が詰まっているため精神が未熟なままになっているのです。 震災でも、事故でも、いじめでも、酷い事件を経験した方が、あの時から時が止まっている、みたいなことを言われているのを見聞きされたことはないですか? こういうことは本当にあるんです。 実際に酷い体験で心に大きな傷を受けたり、小さな傷を積み重ねてダメージが大きくなると、感情鈍麻や解離性障害になって心の機能が麻痺して、精神的発達が停止するということが現実に本当にあるんです(こういう体験をした人たちの自己認識に関わる脳機能が実際に停止しているのがPTSDの分野でも科学的に証明済み)。 それに、ごく単純に考えてみてください。 人間は人格の否定や、拒絶をされる、つまり心が傷付けられる体験をすると、心のバランスをとるために人から優しくされたい、受け入れられたい、認められたい、これらの所謂”依存心”や”承認欲求”に分類される欲求が増大します。 これらの欲求が過大になりすぎると、こればかりを求め続け、心の中で『私は私、人は人』の気持ちが生じて来ない、来辛くなります。 自律をするとは、大人になるとは、『私は私、人は人』を生じさせて心に根付かせる、自他の境界線を引く、と言うことです。 思い返してみてください。 みなさんの子供時代~成人するまでに、とりわけ思春期あたりで依存心が増大する体験を積んで来ませんでしたか? 人から認められたい受け入れられたいというのは愛されたいということに他なりませんが、これがしかるべき時期(思春期)に有り過ぎると自律を妨げます。 愛されないと自律できないとか、大人になれないとか耳にすることがありますが、このこと言ってるんです。 十分に認められるつまり受容される体験=愛された体験、がちゃんと積めてきてないと大人になれないんですよ。 マジで、本当に、真実なんです。 心理的な変容が起きず、いつまでも認めてもらおう、好かれよう、愛されたい、そいった気持ちを過剰に持ち続けた甘えた人間になるんです。 満たされてないんですよ。 燃料(愛情)が足りないから離陸に失敗した航空機みたいなもんです。 上でのべたような経験がたくさんあり、大人へ脱皮する思春期に、認められたい気持ちが過大になり過ぎていたとしたら、子供のまま、『私は私、人は人』、が心に根付かないまま、自律できないまま、今まで生きて来てしまっている可能性が高いと思います。 その停止したところへ戻って、それを何とかする(思春期の課題を達成する、つまり自律に対する葛藤を解決する)と言うのが、私たちにとって、丸太を蹴り飛ばす、と言うことです。 それには、ダンテが『神曲』で書いたように、地獄(己の内面の見たくないもの苦しみをもたらすもの)に向かい、そこをくまなく冒険しながら学ぶしかない。 これしかないのでしょう。 斎藤学先生が、パーソナリティの全面的な変容には何が必要か?について、漱石が『明暗』の中で”戒勅”と”’則天去私”と言う言葉に込めたことが何かを解説されておられたが、それもけっきょくのところまったく同じことでしょう。 自分自身が抑圧している苦しみや悲しみに、見たくないものを真正面から見つめて立ち向かえってことに他ならない。 偉大な精神科医や分析医、哲学者、文筆家が同じ様なことを言ったり書いたりしておられるが、けっきょくみな言わんとしていることは、ロロ・メイが教えてくれるようにギリシャ神話の時代から同じなんだと思います。 自分自身の精神的な障害を直したければ、己の見たく無いものを真正面から見つめて地獄巡りを血行する必要があるってことですよね。 ソフォクレスのオイディプス王が自分の出生の秘密を不撓不屈の勇気を持って追及したごとく、私たちも私たち自身がなぜ回避性パーソナリティ障害などと言う醜いナルシシストになってしまったのかを追求しなきゃいけないんですよ! けっきょく自分と向き合うことからは逃げられないしそれを乗り越えるしかないんですよね。 そして、ゲーテが同じことをファウストにさせたように、それさえ諦めずに追及していけば、必ずや誰しもが自分自身にとっての絶世の美女ヘレネ(古代ギリシャではヘレネは太古の者の意味らしいです。失われてしまった本当の自分ということでしょうね。そしてギリシャ人にとって勇気の象徴でもまたあったということで。)を呼び出して一緒に(内なる勇気を生じさせること。自己疎外されていた人間が真の自己に戻るとも言えるし、インナーチャイルドと仲直りすることとも言えるでしょう)なれば、後はもうしめたもんで、時間の問題だと思います。 その後、ファウストの性格が変容したように、私たちも必ず少しづ変わって行けるようになるはずです(再び精神発達の再開が始まる)。 己自身のヘレネに辿り着くのにとてつもない苦しみや悲しみ痛みが伴う超難事業ですけどね。。。 悪魔とか地獄とか、まったく昔の人たちは良く考え出したもんだと。 あと大事なことだと思うのは、パーソナリティ障害は遺伝子の影響もある、ということがこれまで長らく言われてきましたが、現時点での結論は統合失調、鬱、不安障害、パーソナリティ障害など各種精神疾患を問わず、現在までに明らかにされた所持していると発症につながる遺伝子をたとえ全て所持していたとしても、その遺伝子がONになり発症するかどうかは環境しだい、というのが明らかにされております。 心的な状態が各種ホルモンなとの数値に影響しそれが遺伝子のスイッチを入れるってことです。 幸いにも暖かい家庭環境で愛され、良き友人関係を築くことができる環境で育てば遺伝子関連の問題は引き起こさないということがはっきり判明していますから、遺伝子がどうたらは少なくとも私達一般人は考えるだけ無駄です。 持って生まれた気質も、3歳頃まではもろに表出するがそれ以降は置かれる環境しだいです。 物怖じせず社交的な気質な子も、そのままありのまま大切にされれば気質を生かし切った性格に育ちますし、逆に人格を否定され続ける環境で育てば根暗で内気な子になります。 人間は環境の生き物とよく言われますがまったくそのとおりなので、もともとどんな気質だったかも気にする必要はない。 あとは、己が地獄に向かうのみ、だと思います。
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7月17日 配信 米サイト選出「心がつぶれそうになる映画20本」 米サイト選出「心がつぶれそうになる映画20本」 07.17 15:29映画.com 米サイトTaste of Cinemaが、「心がつぶれそうになる傑作映画20本(20 Great Soul-Crushing Films That Are Worth Your Time)」をピックアップした。 端的にいえば「落ち込む映画」ということだが、同サイトでは、たとえば罪のない動物や子どもが死ぬような純粋に悲しい映画を見ても人は落ち込むかもしれないが、ここでは人間であることが恥ずかしくなるような行為や感情を扱った映画を中心にピックアップしたという。 第1位に選ばれたのは、ダーレン・アロノフスキー監督が薬物依存によって破滅していく人間の姿を描いた衝撃作「レクイエム・フォー・ドリーム」(2000)。本作は、英エンパイア誌が2009年に発表した「落ち込む映画」ランキングの第1位を始め、鬱映画というと必ず上位に名の挙がる傑作だ。 日本映画は、熊切和嘉監督のデビュー作「鬼畜大宴会」が19位にランクインしている。 20本は以下の通り。 1.「レクイエム・フォー・ドリーム」(2000) 2.「ザカリーに捧ぐ」(2008/劇場未公開ドキュメンタリー) 3.「少年は残酷な弓を射る」(2011) 4.「ザ・ロード」(2009) 5.「スレッズ」(1984) 6.「炎628」(1985) 7.「ひとりぼっちの青春」(1969) 8.「A Necessary Death(原題)」(2008) 9.「オールド・ボーイ」(2003) 10.「隣の家の少女」(2007) 11.「ミスト」(2007) 12.「マーターズ(2007)」 13.「ソドムの市(1975)」 14.「セルビアン・フィルム」(2010) 15.「アレックス」(2002) 16.「リリア 4-ever」(2002) 17.「リービング・ラスベガス」(1995) 18.「アクト・オブ・キリング」(2012) 19.「鬼畜大宴会」(1998) 20.「ハピネス(1998)」
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I’m the cunt you married. The only time you liked yourself was when you were trying to be someone this cunt might like. I’m not a quitter, I’m that cunt. I killed for you; who else can say that?
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卒論おわったけど達成感があまりない。 ギリギリセーフで出したからかな(笑) 中身も、よくもここまでゴミを生産できたなって感じで… 卒業できればいいなぁ。 そういえば最近映画館に行きたい欲がすごいのでメモ。 ・FRANK (年末まで!アップリンク!) ・アクトオブキリング(アップリンク) ・6才のぼくが~ ・ゴーンガール ・annie ・あと6センチの恋 ・きっと、星のせいじゃない。 ・ベイマックス あとミシェルゴンドリー展もいかなきゃいけない!あーもう!
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The Couch Gag Before Christmas | THE SIMPSONS | ANIMATION on FOX 毎年たのしみにしてるクリスマスエピのシンプソンズカウチ・ギャグ
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I hate to see you go Tell you what I’ll do I’ll be good to you
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こりゃぁはんぱない。15分間なのに泣けた笑 ディズニーって、映画の中のキャラクターが半永久的にグッズやらショーやらで登場してくれるからいいな。映画の後も、どこかで生活してるんだろうな、て思えて嬉しい。
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