秘密結社紀伊国研究所参謀長。「和歌山の思想」「地域沈静化政策」「知識編集技術」を担当。1986年和歌山県那賀郡粉河町(現、紀の川市��生まれ。和歌山県立桐蔭高校、東京大学文学部を経て、東京大学大学院学際情報学府修士課程を修了。在学中、東京大学新聞社(現、公益財団法人)に勤務。朝食勉強会、三文会事務局に出向。 Chief staff of Kii-no-kuni Research Institute, in charge of Wakayama studies, local...
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『晏子春秋』「雑下」から南橘北枳に関する抜き書き
晏子、将〔まさ〕に楚に至らんとす。楚之〔これ〕を聞きて、左右に謂〔い〕ひて曰〔い〕はく「晏嬰、斉の習辞の者なり。今方〔まさ〕に来たらんとす。吾、之〔これ〕を辱めんと欲す。何を以〔もっ〕てせんや」と。左右、対〔こた〕へて曰はく「其〔そ〕れ来たらば、臣請ふ一人を縛し、王を過ぎて行かん。王、曰はく『何を為〔な〕す者か』と。対へて曰はく「斉人なり」と。王、曰はく「何にか坐〔ざ〕せる」と。曰はく『盗に坐せり』と」。 晏子、至る。楚王、晏子に酒を賜〔たま〕ふ。酒酣〔たけなは〕、吏二り、一人を縛して王に詣〔いた〕る。王、曰はく「縛れるは曷〔なに〕を為す者ぞや」。対へて曰はく「斉人なり。盗に坐せり」。 王、晏子を視〔み〕て曰はく「斉人、固〔もと〕より盜を善くするか」。 晏子、席を避けて対へて曰はく「嬰、之を聞く。橘〔たちばな〕、淮南に生ずれば則〔すなは〕ち橘と為るも、淮北に生ずれば則ち枳〔からたち〕と為る。葉、徒〔いたづら〕に相似するも、其の実、味同じからず。然る所以の者は何ぞや。水土異なればなり。今、民、斉に生長して盜まず。楚に入れば則ち盜む。楚の水土、民をして盗を善くせしむる無きを得んや」。 王、笑ひて曰はく「聖人、与に熙とする所に非ざるなり。病を取りて反〔かへ〕す人、寡〔すく〕なし」。
晏嬰が今にも楚に到着しようとした。楚の王は聞いて、左右の家臣に言った。「晏嬰は斉の優れた文官だ。今にも来ようとしている。私は晏嬰に恥をかかせてやろうと思う。何をするか」。家臣は答えて言った。「晏嬰が来たら、私が他の一人を縛って、王さまの前で連行したいと思います。王さまは『何をする者か』と聞いてください。『斉の人です』と答えます。王さまは『何の罪か』と聞いてください。『盗みの罪です』と答えます〔斉は犯罪者が多いとバカにしてやりましょう〕」。 晏嬰が到着した。楚の王は酒を下賜した。宴がたけなわの頃に、役人2人が、1人を縛って王の前に進み出た。王は言った。「君たちが縛る者は何をしたか」。役人は答えて言った。「斉の人で、盗みの罪を働きました」。 王は晏嬰を見て言った。「斉の人々は生まれながらに盗みがうまいのですか」。 晏嬰は席を立ち、改まって答えて言った。「私めは聞いております。タチバナは、淮河の南に生えればタチバナとなるのに、淮河の北に生えればカラタチとなる。葉はやたらと互いに似ていますが、実は味が同じではありません。理由は何でしょうか。水や土が異なるからです。〔斉の住民は善良で〕今、住民が斉で生まれ育って盗みをしないのに、楚に入ってすぐに盗みをした。楚の水や土〔他国の使者を侮辱しようと悪ふざけをするような文化〕が、住民に盗みをさせるのではないでしょうか」。 王は笑って言った。「聖人が共に喜ぶような話ではない悪ふざけだった。われわれの問題を指摘して反論する人は少ないものだ」。
書き下し、現代日本語訳ともに私にした。
(参照)
晏子春秋 : 內篇 : 雜篇 : 雜下 : 楚王欲辱晏子指盜者為齊人晏子對以橘 - 中國哲學書電子化計劃 https://ctext.org/yanzi-chun-qiu/chu-wang-yu-ru-yan-zi/zh
漢文日録30.5.19 http://www.mugyu.biz-web.jp/nikki.30.05.19.htm
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王守仁(陽明)による『伝習録』([1518]1572)からの抜き書き
抜き書きが多くなったのでTumblrに記録した。 中央公論新社版には原文がない。 書き下しも現代日本語訳も私(わたくし)にした。
日間の工夫、紛擾を覚〔おぼ〕ゆれば、則〔すなは〕ち静かに坐〔ざ〕せよ。書を看〔み〕るに懶〔ものう〕きを覚ゆれば、則ち且つ書を看よ。是〔これ〕も亦〔ま〕た病に因りて薬するなり。 日常の実践で混乱を感じたら、静かに座って落ち着こう。〔学習で〕書物を読むのに疲れたら、何かをしながら書を眺めるだけにし���う。これもまた、病気に合わせて薬を処方するということだ。 〔「上巻」/ 早稲田大学図書館が所蔵する版 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ro13/ro13_00047/index.html の1のカット32〕
朋友と処〔を〕るに、相下らんと務むれば、則ち益を得る。相上らんとすれば則ち損ず。 友達といるときには、互いにへりくだろうと努めれば利益を得る。互いにおごり高ぶろうとすれば、損をする。 〔「上巻」/ 1のカット32〕
凡〔およ〕そ書を授くるは、徒〔いたづら〕に多きに在らず。但〔ただ〕精熟を貴ぶのみ。其〔そ〕の資稟を量り、二百字を能〔よ〕くする者には、一百字を以〔もっ〕て授くるを止むるが可〔よ〕し。常に精神の力量をして余り有らしめば、則ち厭苦の患へ無く、而〔しかう〕して自得の美有り。 一般に、書物を教授することは、むやみに書物を多読させることではない。専ら、本人が書物を精読して体得することを重視する。教えを請う人の技能を見積もって、一度に200字の書物を読める者には、100字を教えてやめるのがよい。いつも精神の力量に余裕があるようにすれば、学習が嫌になる心配がないし、自分で体得する面白さが味わえる。 〔「中巻」の「教約」/ 2のカット108〕
譬〔たと〕へば路〔みち〕を行く人の一蹶跌〔けつてつ〕に遭ひて起き来たりて便〔すなは〕ち走るがごとし。人を欺きて、那〔なん〕ぞ跌倒〔てつたう〕に会はざるの様子を做〔な〕し出来するを要〔もと〕めず。 〔実践は〕たとえれば道を歩く人が一度つまずいて、起き上がってすぐに歩き出すような試行���誤だ。他人をだまして「全くつまずいたり転んだりしていませんよ」という様子を取り繕ってくることはない。 〔「下巻」/ 3のカット25〕
先生、問ふて曰はく「遊びて何を見るか」。 対〔こた〕へて曰はく「都にて街に満つ人、是〔これ〕聖人なるを見る」。 先生、曰はく「你〔なんぢ〕、街に満つ人、是聖人なるを看〔み〕る。街に満つ人、到〔いた〕りて你是聖人在りと看る」。/ 〔遊学した門人に〕先生が問う。「遊学して何を見ましたか?」 門人が答えて言う。「都で街にたくさんいる人々が聖人であるのを見ました」 先生が言う。「君が、街にたくさんいる人々が聖人だと見抜くと、街にたくさんいる人々は反対に、君に向かって『聖人がいる』と見抜いたでしょうね」 〔「下巻」/ 3のカット57〕
北斉の天平二年に至りて一〔ひと〕りの居士有り、年は四十を踰〔こ〕へて名氏を言はず。聿〔ゐつ〕に来たりて礼を設けて師に問ふて曰〔い〕はく「弟子、身に風恙〔ふうやう〕を纏〔まと〕ひ、和尚に罪を懺〔く〕���るを請ふ」と。師、曰はく「罪を将〔ひき〕ゐて汝〔なんぢ〕が懺ゆる与〔た〕めに来たれ」と。居士、良〔や〕や久しくして云〔い〕はく「罪を覓〔もと〕めて得べからず」と。師、曰はく「我、汝が与〔た〕めに罪を懺い竟〔お〕はんぬ」と。 北斉の天平2年になって、一人の在家の信徒が訪れた。年齢は40歳を超えていたようで、氏名を言わなかった。自ら来てお礼を準備して師〔慧可(えか)=隋の時代の僧で、中国禅宗の第2祖〕に問うて言った。「弟子が重い病気にかかりました。何か罪があったに違いありません。和尚さまに罪を懺悔(さんげ)していただきたいのです」。師はおっしゃった。「あなたが懺悔するわけではありませんから、その罪を持って来なさい」。在家信徒はやや長い間、戸惑って言った。「……罪は、探して持って来られません」。師はおっしゃった。「私は、あなたに代わって罪を懺悔し終わりましたよ〔罪は実体がなく、罪にとらわれるあなたやお弟子さんの心の中にあったのでしょう〕」。 ――道原『景徳伝灯録』「巻第三」(1004)/ 陽明が「上巻」で同様の言い回しを採用。早稲田大学図書館版の2のカット17 https://wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/bunko17/bunko17_w0017/index.html
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「情報カードB6京大式」を使い始めた
米国の広告代理店J. Walter Thompson(現在は英WPP傘下)の経営者だったジェイムズ・ウェブ・ヤングは『アイデアのつくり方』([1940]1986=1988: 40, 45)で、縦3インチ、横5インチ(縦横の順は推測)の紙を用いた「カード索引法」を薦めている。この紙の大きさは、メートル法に換算すると、縦約76ミリメートル、横127ミリだ。縦55ミリ、横91ミリの名刺(4号)よりもかなり大きいのに気付き、民族学者の故・梅棹忠夫氏が『知的生産の技術』(1969)などで、B6(縦128ミリ、横182ミリ)のカードによる情報蓄積を提案していたのを思い出した。
そこで8月8日日曜に、従来のB5ノートブックの利用を休止し、にわかにB6の「情報カード」を使い始めた。カードと関連製品とは、コレクト(東京都台東区)でそろえた。「情報カードB6京大式」(品番C-602)を「見出しカード ブルーB6 5ツ山」(C-600-BL)で整理。手持ちの穴開け器で2穴を開けて「デーリングバインダー黒B6 E」(F-622-BK)で携帯。「情報ボックスB6PP製フタ付クリアブルー」(CB-6033-CBL)で保管。「京大式」は、梅棹氏らが京都大学人文科学研究所(京大人文研)で利用していた様式に由来する。ただし、梅棹氏(1969: 53)はカードへの穴開けを推奨していない。
3週間で使い方が安定してきた。
(1)「発見の手帳」(梅棹 1969: 23; 外山 1986: 97-108)の要領で、日常の出来事、着想などを黒色のボールペン(ボールポイントペン)で殴り書きにする。ただし、1枚ごとに年月日だけはできるだけ書く。
(2) 理想としては毎朝、前日に書いたカードに、後から読んで分かるように、青色のボールペンで情報を書き足す。できれば文章にする。
(3) カードを基に手帳(「NOLTY能率手帳1」)に日記を書く。
(4) カードを案件ごとに並び替え、課題が残ったカードを抜き出す
(5) 課題��含むカードを、優先順位で並び替え、順に処理する。
(6) まとまった文章を構想するときには、KJ法の要領でカードを並べて考える。ただし、KJ法を考案した文化人類学者の故・川喜田二郎氏(1966: 66)は、B6のカードは場所を取るとして、名刺の大きさのカードの利用を推奨している。
加えて、近い将来には、���棄の規則も考えるべきだろう。
次の3点を問題と認識した。
(a) 散逸しづらい存在感と引き換えに、ノートブックに比べて場所を取る。梅棹氏(1969: 173)は日記もカードに書いたという。だが、もし1日の日記をカード1枚に書くと、300~400枚のカードが入る、奥行き約120ミリの「情報ボックスB6」1箱が毎年、必要になる。したがって、手帳は使い続けると決めた。手帳は、時系列でカードを並び替えるときにも参考になる。
(b) 地球環境への負荷が否めない。紙質を落とした再生紙の製品があってよいと思う。再生紙を製造する方がエネルギーを使うのか。
(c) B5のノートブックを1冊30枚100円とし、情報カードを100枚500円とすると、B6カードは裏面を使えないため、1枚当たりの費用がノートブックの6倍である。
「情報カードB6京大式」は、9.5ミリ間隔の罫線で、1枚に10行を書き込める(罫線は11本)。最初は独特だと思っていたけれども、6ミリ間隔の罫線(B罫)のノートブックで、2行に1行を書いていた感覚で文字を書くと、程よく行間ができて読み返しやすいと思う。梅棹氏は万年筆とタイプライターとで記入したという。試しに、プラチナ万年筆の格安万年筆「プレピー05(中)」(PSQ-300)で文字を書いたところ、どしどし書けて気分転換になる。
ちなみに、罫線についてウェブを調べたところ、米国の人々は、7ミリ間隔罫(A罫)・6ミリ間隔罫(B罫)に近い(ヤード・ポンド法のためちょうどにはならない)罫線を使う一方で、英国の人々は8ミリ間隔の罫線を、フランスの人々はセイエス Seyès という、2ミリ間隔の4行をまとめて8ミリで1行とする罫線を使うという。文字の構造が複雑な日本語の筆記では、7ミリ間隔罫(A罫)・6ミリ間隔罫(B罫)よりも広い間隔の罫線が合理的だと思った。
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“私が教員をはじめた頃,クラスのなかに分数計算ができない生徒が何人かいた. そこで分数の計算の手続きの再確認をやろうとすると, 今度は,それはできるという生徒が面白くない.早く先に進んでくれという. 若かった私は大いに悩んだものだった. そこであるとき, 分数はできるというがなぜ分数の乗法は分子と分母をそれぞれかけ, 除法は割る側の分数の分子と分母を逆にして同様の操作をすればよいのか. それはなぜだか理由が説明できるか? こちらから質問した. 答えられるものがいなかった. そこでもういちど,数の乗法や除法を,基本に立ちかえって授業した. 今度は誰にとっても初めてのことなので,みなよく聞き考えた. ここから私の授業が進んでいったのだった. これは貴重な経験だった. どんなクラスにも,わからない生徒とすでに理解している生徒がいる. そのとき,やり方がわかっている生徒にその方法の根拠を問う. 多くの場合,わかっているかいないかの違いは, やり方を知っているかいないかの違いに過ぎず, 方法の根拠まで理解していることは少ない. そこで一歩原則に立ちかえり,方法の根拠から一緒に考える. これは,受験生に数学を教える今も,私の基本的な授業方法である.”
— 量からはじめる (via extramegane) (via ramalamafafafa) (via hakkatabaco) (via twominutewarning) (via kml) (via sironekotoro) (via fujihajime) (via rosarosa-over100notes) (via gkojax) (via rosarosa-over100notes) (via gkojay)
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藤子不二雄A先生こと安孫子素雄氏直筆の屏風絵。 富山県氷見市光禅寺の玄関口に置かれていて、「ドーン!」が見えてくるほどダイナミックな筆致に圧倒されます!
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『民藝』3月号が発刊しました。特集は「妙好人」。渋い。けれど明るいです。ちなみに「渋い」という言葉について水尾先生が記された文章も追悼特集として収録していますし、日本民藝館で一日スケッチをしたこどもたちの文章と絵も。ほんのりと次回の駒場の特集「仏教絵画」に向けて作っています。ご笑覧ください。
ちなみに、先月2月号はおかげさまで完売しています。ありがとうございました。銀座たくみさんなどにはまだあるかもしれませんので、お探しの方はお尋ねになってみてください。 https://www.instagram.com/p/Caqd-9FvUIW/?utm_medium=tumblr
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“人間は疲れると、文章のなかに「とても」とか「たいへん」とか「非常に」とか「いちばん」とか「ものすごく」などが多くなるのである。”
— 荒川洋治『日記をつける』岩波アクティブ新書
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米国最高裁S・ブライヤー判事退任会見
米国最高裁判所の最長老スティーヴン・ブライヤー Stephen Breyer 陪席判事が、判事を任命する権限を有するJ・バイデン大統領に退任を連絡し会見。懐から米国憲法を取り出して合衆国の理念を軽やかに、5分足らずで語り、颯爽と去ってゆく。米報道テレビ局CNN。 https://youtu.be/9l8trW2kosQ?t=469
判事席に座ります。たくさんの裁判を聴きます。しばらくすると、ある印象が浮かんできます。認めざるを得なくなってきます。あなた方も思っていますよ。思っているでしょう。「この国は複雑だ」って。3億3000万以上の人々。母が言っていました。「あらゆる人種、あらゆる宗教」。母がよく言っていました。「考え得る、あらゆる��事の見方がある」って。あなた方がそこに座っていて、前にいろいろな人たちがいる。一種の奇跡ですよ。考えている物事がこんなにも違う人々が、それでも、その違いを何とかしようと心を決めている。法の下に。
……一つの実験。リンカーン〔リンカン〕も考えていました。「これ〔米国独立革命〕は実験だ」って。ジョージ・ワシントンも手紙の中で同じことを書いています。「これは実験だ」って。あの頃に実験が始まった。あの頃、欧州の自由主義の人たちは米国を見て「原則としては素晴らしい着想やね。でも、うまいこといかんでしょう」と言った。ワシントンは「でも、うまくいくようにしてみよう」と考えた。これが、ワシントンが考えたことです。リンカーンが考えたことです。そして、今の人々もなお考えていることです。
……実験がどうなるかを見届けるのは誰ですか? あなたですよ。あなたですよ、高校生さん。あなたですよ、大学生さん。あなたですよ、法科大学院生さん。私たちですが……あなたですよ。
次の世代ですよ。その次には孫の世代、ひ孫の世代ですよ。この人たちが実験がうまくいくかを決めてくれます。もちろん、私は楽天家なので、割と行けるんじゃないかと信じています。「今日に限ってそんなことを考えたのか?」って驚きましたか? 分からないものですね。でも、ありがとう。
Transcript: Justice Stephen Breyer's remarks after announcing his retirement - CNNPolitics https://edition.cnn.com/2022/01/27/politics/transcript-stephen-breyer-retirement-remarks/index.html
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2021~2022年期の知識管理計画
期間は、手帳の切り替えに合わせて2021年11月29日月曜~2022年11月27日日曜とする。
知識管理計画
前の計画の検証
目標
(1) 2020年11月30日月曜~2021年11月28日日曜の全日の日記を手帳に書く(2020年と同じ)。
達成した。
(2) 毎日、『朝日』『読売』『日本経済』『毎日』『産経』『中日』『日刊工業』、 The Japan Times の各新聞の社説を読み比べる。
ほぼ達成した。
(3) 2021年に、漫画でない12冊の書籍を読了する(2020年と同じ)。
2021年11月12日金曜に達成した。
2次目標
次の関心に関係する文献を読了する。
(a) 20世紀思想の基本文献
夏目漱石の「現代日本の開化」「私の個人主義」で達成した。
G・ドゥルーズ、F・ガタリ両氏の『哲学とは何か』を読み始めもした。
(b) 経営学のうち組織論の古典
C・I・バーナードの『経営者の役割』で達成した。
(c ) 三木清、戸坂潤、三枝博音、中岡哲郎氏らの技術論
達成できなかった。
計画
目的
知識管理 knowledge management を総合して実践することで、人格を形成し、学術の深奥を極め、もって文化の進展に寄与し、公共の福祉を増進する(教育基本法第1条、学校教育法第99条および日本国憲法第12条)。
目標
記録
(1) 毎日をめどに「発見の手帳」(梅棹 1969: 23; 外山 1986: 97-108)を整理する。
(2) 「発見の手帳」から要点をまとめる形で全日の日記を手帳に書く(梅棹 1969: 31; 外山 1986: 97-108)。
(3) 毎日、厚生計画の二次目標(a1)~(e)の達成または不達成を手帳に記録する。
定期刊行物
(4) 毎日、『朝日』『読売』『日本経済』『毎日』『産経』『中日』『日刊工業』、 The Japan Times の各新聞の「社説」を読み比べる。
書籍
(5) 漫画でない12冊の書籍を分析読書(Adler and Van Doren 1972=1997: 29)で読了する。
情報技術
(6) Linux、Python、GitLab、PostgreSQL、API、CDN、SHA、HTTPS、TLS、テスト、CI/CD、SOLID、Elasticsearch、Kafka、Docker、Apollo、Nginx、移行戦略などの勉強を継続する(Developer Roadmaps)。数値目標は設定しない。
見直し
(7) 本計画は半期をめどに見直す。
2次目標
読めそうで、かつ入手済みの文献は次の通り。
科学技術社会論系
Woodrow Wilson “The Study of Administration”
村上陽一郎『新しい科学論』
アリソン『決定の本質』
ウェンガー/マクダーモット『コミュニティ・オブ・プラクティス』
西洋思想のうち古典語系
アリストテレス『ニコマコス倫理学』
西洋思想のうちフランス語系
ヴォルテール『カンディード』
ベルクソン『創造的進化』
メルローポンティ『見えるものと見えざるもの』
ソシュール『一般言語学講義』
フーコー『知の考古学』
サルトル『実存主義とは何か』
西洋思想のうちドイツ語系
ジンメル『社会学の根本問題』
キルケゴール『死に至る病』
フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』
西洋思想のうち英語系
バーク『フランス革命の省察』
ラッセル『哲学入門』
ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』
ウィリアム・ジェイムズ『プラグマティズム』
デューイ『民主主義と教育』
クワイン『ことばと対象』
ジョン・L・オースティン『言語と行為』
東洋思想のうち日本思想
稗田阿礼・太安万侶『古事記』
荻生徂徠『政談』
福沢諭吉『学問のすゝめ』
西田幾多郎『善の研究』
和辻哲郎『人間の学としての倫理学』
その他、関心系
塚本学『都会と田舎』
発表が古い文献から読み進めた結果、20世紀のものが手薄になっているため、2021~2022年期は新しいものから読み進める。
文献
Adler, Mortimer J. and Charles Van Doren,[1940]1972, How to Read a Book: The Art of Getting a Liberal Education , New York: Simon and Schuster.(外山滋比古・槇未知子訳, 1997,『本を読む本』講談社.)
Developer Roadmaps (Retrieved on Nobember 19, 2021, https://roadmap.sh/)
外山滋比古, 1986,『思考の整理学』筑摩書房.
梅棹忠夫, 1969,『知的生産の技術』岩波書店.
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【月額マガジン版】「フォークリフトに乗ると、頭がよくなる!(嘘)」|白饅頭|note
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“成功した人間は下々の嫉妬を避けるために、いかに努力したかといった苦労話をでっちあげますからね。で、頑張ればなんとかなるといった幻想を与えて、たくさんの人を道に迷わせてしまうわけです。”
— その人の素顔|花村萬月(作家)×池上冬樹(文芸評論家) 対談 「本を読むより体験すること。プロになりたいのなら、脳に負荷をかける読書を」 (via subdub)
2012-12-27
(via mmtki)
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“<10月20日>(水) ○四国は4つの県が似たような規模で、外から見ると仲良くやっているように見える。しかるに現地で聴くと、「四国はひとつ」ではなくて「四国はひとつずつ」なんだそうだ。いわく、「香川は支店経済だから東京を向いている。徳島は完全に大阪文化圏の一部である。愛媛はほとんど広島と地続きになっている。そして高知は一人雄々しく太平洋の方を向いている」。 ○こんな風にバラバラであると、互いに喧嘩する理由もないので、たとえば4つある県紙どうしは互いに仲良しなんだそうだ。紙面づくりで、「おーい、今日の殺人事件の犯人の写真、オタク持ってなーい?」「おー、あるある。いいよ、あげるよ~」みたいなやり取りが、ごく普通に行われているとのこと。いい関係を保つためには、適度な距離が必要ということらしい。 ○さて、一泊して帰るのであるが、その前にうどんを食わねばならぬ。そこでホテルの朝食をスキップして、高松駅前の「めりけんや」���。ここはJR四国の経営なんだそうだ。ぶっかけの「小」に「かれい天ぷら」。むはははは。朝7時の開店時に食べるてんぷらは、あげたてでまことに旨いのである。 ○これは夙に有名な話だが、全国に848店舗を出店して、ほとんど全国を制覇しつつある「丸亀製麺」は実は兵庫県の会社である。ゆえに当地では、「あれは讃岐うどんではない」と認定されている。丸亀製麺が香川県内に進出するのは、文字通り敵地に忍び込むようなものである。現在は県内にわずか2店舗。うち1店はイオンモールの中にある、という点に妙なリアリティを感じる。 ○てなことで、ワシが「うどん県」に来るたびに、うどんの記憶が積み重なっていくのである。ちなみに「うどん県」というアイデアを出した広告代理店は、「こんな案、きっと没になるに違いない」とあきらめムードであったところ、あっけなく知事がゴーサインを出して実現したのだそうだ。これは英断というものでありましょう。いいぞ、うどん県。”
— かんべえの不規則発言 (via conveniitekuru)
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“「我最も憎むべきは無知、矮小な想像力、睫より先さえ見えぬ眼力。全ての事象は可能なり・・・。汝が何者で在るかは、汝が誰であると思考することかにより制限されて居るに過ぎぬ」 エジプト死者の書 text translated by chyoro “What I hate is ignorance, smallness of imagination, the eye that sees no farther than its own lashes. All things are possible… Who you are is limited only by who you think you are.””
— Egyptian Book of the Dead (via nirvikalpa)
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