toritondmc
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toritondmc · 3 years ago
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トリトンはとある路地裏で張り込みをしていた
「暇すぎるだろ…」
かれこれ30分は待ってる
依頼はこうだ
『ブツの取引でこの路地を使うと漏れなく全員が翌日に死体で発見されるから様子を見てほしい 誰も受けてくれないんだ』
「そらみんな命投げ出さないだろそんな頼み方じゃよぉ」
まあ受けるんだけどな
それもそう 多分だが 相手は人間ではない きっと擬態している『何か』だ
「おっ きたきた」
建物の空いている部屋に入り様子を伺う
足音多数…いややけに多いな 合わせて10人くらいか?
次にアタッシュケースの開く音
金属音���そしてスライド音
恐らく銃の取引のようだ
本来なら許可証が必要なはずだがこうして大型の武器を手にいれてるんだろう
「ん?」
急に物音が消えた
何が起きた?ふとドアを開けると…
「うわ…こりゃ完全にやられてんな」
トリトンの予想は当たっていた
そこには10人の…血まみれの姿があった
首を掻き斬られている
この一瞬でなのか?いや これは…
「!!」
後ろから鎌が飛んできた トリトンはその鎌をしゃがんで避けた
「こりゃ大当たりじゃないか!?」
立ち上がって振り返る
そこには黒く禍々しいマントを羽織る人…いや、こいつには足がない 浮いている 間違いなく大当たり、しかも…
「なるほど これだけいれば一瞬だろうよ」
トリトンは包囲された 10体の死神の姿をした…
「悪魔だなお前ら」
「オマエハ…コノバニイナカッタハズ」
「怖くてちびっちゃいそうでトイレいってたんだよー 悪いな」(とってもうじうじしたふりをするトリトン
「ゼッタイチガウダロ!!」
「あ!お前すげぇツッコミセンス!俺とコンビ組むか!?」
「フザケルナ!ワレワレノスガタヲミタモノハミナゴロシダ!」
「なんだよーーーつれねぇ…うわっと!?」
後ろにいたもう1体が斬りかかるのを
素手で止めた
「おいおい、最後まで…漫才は見てないとダメなんだぜ!?」
リボルバーを取り出し、頭を一発
ぶっ飛んだそいつはそのまま消滅した
「コイツヲコロセ!!」
残りの9体が襲いかかる
タイミング良く避けると一番近い奴から
順番に 1体ずつ ヘッドショットを決める
そうして残り5体
そろそろ決めないとサツも来るだろう
「ソンナオモチャデツヨイトオモッテイルノカ!?バカメ!」
1体が懐まで入った
「ウッ!?」
「悪いな オモチャは2つあるんだ」
青い装飾が光る大剣で串刺しにされていた
そのまま振り回して周りの奴等へぶつけてやる よし、これで4体
「オイ、ニゲルゾ!」
「バカかお前は 逃がすかよ 全員な」
奴等の近くには赤いドラム缶が
「ほら、Checkmateだ」
リボルバーを発砲した瞬間に路地裏は炎で覆われてしまった
「うわ!やりすぎた!逃げるぜ!」
焦ってそのままトリトンはその場を去る
壁を伝い屋上まで登る
「ふー…爆発強すぎだろ…」
炎の方を見る
「縄張り作るんだったらここじゃなくて地元でやれってこっただ わかったか?」
そう言ってアパートへと戻って行った
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toritondmc · 3 years ago
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「なんでだよ…なんでこうなるんだよ…」
青髪の女性がその言葉を放った先には
人の形をした鬼のような姿 3mはある
肌は赤く半分化物だ
「もうくるんじゃねぇよ…やめろよ…」
剣を立てて寄りかかる 立ち上がるのもやっとだ
ここはビルの屋上 地上20階の大きなビルだ
「……!!」その時奴が動いた 即座にリボルバーで応戦するが…
見事に避けられ巨体が女性の懐まで
爪が腕が女性の下腹部を貫通した
「…ごふっ」吐血した
そのまま女性はビルから…落ちていく
「なん…で…おや…じ」
「くそ親父ーー!!!」
「親父!?」
起き上がる トリトンは夢だとわかるとほっと胸を撫で下ろした
「…くそっ」
ベッドから立ち上がると紙タバコに火をつけて吸い始める
「……ふぅ」
あのホテルから帰ってこんな夢を見るとは
何かの予兆か?とにかく 気持ちを落ち着かせないと
「俺も…ああはなりたくないからな」
そう呟くとタバコの火を消した
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toritondmc · 3 years ago
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そこはアパートの一室
部屋は綺麗にされているが薄暗さを感じる
オフィスデスクにパソコンと固定電話が置かれている
キッチンには空いた酒瓶を綺麗に並べている
鍵の音と共に青髪の女性が入ってくる
大剣を背中に背負い 右のホルスターに見慣れないリボルバー
女性はスタンドに大剣を立て掛け、リボルバーをホルスターごと引っ掻けた
「…チッ…割に合わなかったな…」
そう呟きながら10枚程のドル札をぴらぴらと顔を扇ぐ
オフィスデスクの椅子に座り、スタンバイ状態だったパソコンを立ち上げる
「ん?受信一件…」
メールだ 誰からだろうか
「もし、例の場所へ今夜行くなら 合言葉は『13階の部屋を予約したい』とフロントへ伝えること」
宛名もなにもないが恐らく先日あの酒飲み放題のところの誰かということはわかった
そんなに秘密を明かしていないはずだが
「あんたもその内正体明かして貰うぜ」
パソコンに向かってそう言うとダーツを手に取り…
「様子見と行こうか 楽しみ…だっ」
一直線に投げたダーツは見事にブル
「おっしゃ!こりゃ次はいい依頼が来る予感がするぜ!」
ちなみにこの発言があると大抵は…外れるそうだ
まあ見ていてくれればわかる
それがこの女 トリトンだ
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