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今年のTREASURE05Xも無事に完走しました!

8月のライブハウス公演からスタートしたTREASURE05X、今年もラグーナビーチ公演をもって終了しました。
毎年ドラマの多いTREASURE05Xですが、今年は何と言っても、開催直前に発生した台風15号でしたね。 皆さん週末の天気予報を見て心配されたと思います。 それでも無事に2日間、全アーティストがライブを終えることができました。 初の大トリを務めたBLUE ENCOUNT終演直後に大粒の雨が降り出しましたが、くれぐれもお気をつけてお帰りくださいね。
台風が来るかも…という状況でも全力で楽しむオーディエンスの姿、最高のパフォーマンスを見せてくるアーティストの姿に、全てのスタッフが励まされた思います。 どうか来年もまた、皆様にお会いできますように!

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あなたと一緒に辿り着いた、悲願の大トリ BLUE ENCOUNT

今年も数々のドラマを生んだTREASURE05X。大トリを任されたのは、BLUE ENCOUNTだ。この大役に憧れを持ち、目標に掲げるバンドは少なくない。彼らもずっと追い続けてきた夢の一つとして、TREASURE05Xの大トリがあった。MCで田邊駿一は(Vo.Gt.)ここまでに辿り着く道のりをライブ中に語った。

「TREASURE05Xに初めて出たのは2013年、名古屋クラブクアトロだった。それから2016年にはMERCURY STAGEのトリをやって、何も保証もないのに『(MARS STAGEで)大トリやってみせるわー!』と言ったのを覚えています」。彼のこの言葉からも分かるように、BLUE ENCOUNTは大トリを果たすという宣言をしてから3年掛けてここまでやって来た。そんな悲願のステージは、みんなと一緒に掴んだ夢だと証明する時間だった。

登場するなり、空を見上げて田邊が「準備できてますか?始めるよー!」と挨拶をし、スタートを切る。一曲目に選んだのは「バッドパラドックス」。9月11日に発売を控える新曲だった。BLUE ENCOUNTの名刺として知れ渡っている曲ではなく、これから世に出る新曲を初っ端から披露するという挑戦的なセットリスト。それを組んできたことから伺えるのは、桁違いの気合の入れ方だ。「すごい景色をこの場所から作るぞ!」と新曲をプレイしながら伝えて、観客を焚きつける。相当な自信がないと成せる業ではないと感じたが、BLUE ENCOUNTはさらっとオーディエンスを惹きつけてしまった。

序盤の2曲を終え田邊は「今日に向けて正直、結構不安だった。でも2曲やった時にあなたの顔を見て、そんなことはどうでもよくなった」と、不安をかき消してくれたのはオーディエンスだったと打ち明けた。そして「あなたと一緒に大トリを飾りに来ました!」と高らかに告げ、アンセム曲「もっと光を」へ。〈もっと光を もっと光を〉と大合唱がフィールドいっぱいに響き渡る光景は圧巻だった。その後も攻撃的なサウンドで襲いかかった「ロストジンクス」や、大粒の雨が降り始めた「DAY×DAY」でも、“あなたと一緒にライブを作り上げる”姿勢は崩さない。どんな曲でもあなたの声と手が必要なんだと、たくさんの言葉で訴える田邊がいた。

最後の曲を前に、「BLUE ENCOUNTというバンドがTREASURE05Xの大トリをやる日を、ずっと信じてくれてありがとうございます」と田邊は感謝の気持ちを伝える。さらに「あなたの持っている夢を一緒に追わせてください。もし夢がなければ一緒に探させてください」とこれからも一緒に歩んでいきたい想いも語り「『蒲郡でトリをやるから』と言ってやった曲を演奏します」と「HANDS」をドロップした。〈いつだって君のその手は / いつでも世界を変えれるよ〉——まさにあなたの手がBLUE ENCOUNTの世界を変えたのだと歌っているように感じずにはいられなかった。やっと辿り着いた大舞台でBLUE ENCOUNTは、ここまで一緒に歩んでくれた“あなた”とこれからも一緒に歩んでいくという約束を固く交わしたのだった。
<SETLIST> 1. バッドパラドックス 2. Survivor 3. もっと光を 4. ロストジンクス 5. DAY×DAY 6. VS 7. HANDS
text:笠原幸乃 photo:古川喜隆

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虹まで掛ける晴れバンド、04 Limited Sazabys参上!

MERCURY STAGEのトリを務めるのは、我らが名古屋の04 Limited Sazabys!メンバーが勢いよくステージ袖から飛び出すと、地元出身のヒーローの登場に大歓声が。頭からGEN(Vo.Ba.)が持ち前の凛とした歌声を存分に響かせる「Milestone」で口火を切り、RYU-TA(Gt./Cho.)の野太いオイコールが会場の熱気をみるみる高めていく。

「ただいま!」と口を開いたGEN。他のメンバーが「お、すげえ虹出てんじゃん!」とフィールド後方を指差すと、GENは「ああ、俺が出しといた」と会場を笑わせる。「台風が心配だったけど晴らすどころか、虹出しておきました。我々04 Limited Sazabysのお陰で晴れていると思っています」と相変わらず強気だが、「でもここに立ててるのは紛れもなくみなさんのお陰です」と謙虚さも忘れないから、みんな彼らのことが大好きなのだ。

「一緒に熱い時間作ってもらっていいですか?」と誘い、性急なビートとHIROKAZ(Gt.)の軽快なギターフレーズで畳み掛けた「Kitchen」、GENのハイトーンヴォイスが一際冴え渡る「swim」などキラーチューンを連投していく4人。ライブキッズたちの心を百発百中で仕留めていく流れが痛快だ。地元愛知のTREASURE05Xで見る4人は、いつも以上にのびのびと、そして活き活きプレイしているように見える。

慣れ親しんだ地元のフェスだけに、よく見知った先輩後輩、盟友がいっぱいだとうれしそうに話すGEN。「強敵だらけですけど、ガチで勝ちにきました!」と台風を吹き飛ばすべく気合を新たにラストスパートをかける。フィールドでは彼らの勢いに呼応するように、文字通りの大熱狂が繰り広げられる。最後は「大好きなトレジャー!ブルエンに繋げるこのステージ!」と大トリBLUE ENCOUNTへの愛に溢れた一言を添え「monolith」でパワフルなフィニッシュ。演奏終了後、客席からは4人の姿が見えなくなるまでたくさんの「ありがとう!」の声が飛び交っていた。
<SETLIST> 1. Milestone 2. fiction 3. Alien 4. Kitchen 5. Remember 6. swim 7. Buster call 8. monolith
text:岡部瑞希 photo:瀧本 JON… 行秀

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12年ぶりのカムバックでラグーナビーチを制圧 UVERworld

ライブスタート前、音出しの段階から尋常でない盛り上がりで人気の高さを見せつけていたUVERworld。彼らがTREASURE05Xに出演するのは実に12年ぶり。MARS STAGEのフロントには人が密集し、お客さんの入りは今日一番ではないかと思うほどだった。

メンバーが順にステージに飛び出し、お立ち台に立ってそれぞれアピール。TAKUYA∞(Vo.Prog.)の「UVERworld、始めます!」という一声を皮切りに「Touch off」からスタート。ステージの前方に5人並んでプレイするのは壮観だ。どっしりした重低音と電子音、鮮やかなサックスの音色に加えて、TAKUYA∞のパワフルな歌声が存在感を放つ。そのパフォーマンスには凄まじいものがあり、フィールド一面が腕を上げ、もみくちゃになって楽しむ様に圧倒されっぱなしだった。

「12年ぶりのトレジャー、戻って来ましたUVERworldです。よろしくお願いします!」と挨拶したTAKUYA∞は「今日という日が終わった時、あなたの好きなバンドと、UVERworldのことも思い出してもらわないと、戻って来た意味がねーんだ!」と猛々しく叫び、「PRAYING RUN」へ。“全部やって確かめりゃいいだろう”のフレーズがフィールドにこだまする。「IMPACT」ではステージを降りたTAKUYA∞が客席エリアで歌い、なおも挑発的なプレイでお客さんを焚きつけていた。終始ワンマンライブのような雰囲気の時間、UVERworldが完全にこの場を制圧してしまったように見える。

最後は「短い30分でしたがありがとうございました!UVERworldと出会う機会をまたください。聴かせたい曲がもっともっとあります」とTAKUYA∞。ストレートなメッセージが大合唱を呼んだ「Ø choir」でエモーショナルな光景を生み出し、彼らは去っていった。12年分のキャリアと自信を、蒲郡の地にこれでもかと焼き付けた時間だった。
<SETLIST> 1. Touch off 2. ODD FUTURE 3. PRAYING RUN 4. EDENへ 5. IMPACT 6. Ø choir
text:青木美穂 photo:古川喜隆

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結成20周年の祝福を ROTTENGRAFFTY

サイレンの音と共に現れたのは、ROTTENGRAFFTY。1999年から地元関西を中心に精力的なライブ活動を行い始め、2019年には遂に結成20周年を迎えた。メモリアルイヤーを駆け抜けている彼らは、今年も変わらず「TREASURE05Xに帰って来たぜー!」とラグーナビーチ��降り立った。スタートを告げる「零戦SOUNDSYSTEM」からN∀OKI(Vo.)とNOBUYA(Vo.)はステージ前に身を乗り出しオーディエンスを煽る。そしてKAZUOMI(Gt./Programming)と侑威地(Ba.)とHIROSHI(Dr.)は頭を振り乱す。ペース配分などお構いなしのステージングが繰り広げられた。

N∀OKIだけでなくKAZUOMIも曲中で何度も「来いよ!」と煽り続け、フィールド後方で様子を伺っ���いるオーディエンスを焚きつける。彼らの一声でステージへと密集する空間が生まれて、熱気が立ち込めた。さらに「俺らの声聞こえてるヤツ、全員飛び跳ねろ!」、「一つになろうぜ!」と手を差し伸べるような声も掛けていく。結成20周年のキャリアで培った、懐の深さを物語る光景が生まれていたと思う。

「TREASURE05X、そろそろ本気にさせてくれ!」とNOBUYAの合図でラストスパートをかける。NOBUYAはその勢いのままフィールドへ降り立ち、オーディエンスと顔を見合わせ歌った。ふと気がつくとKAZUOMIもギターを置き、身一つになってフィールドに降り立っていた。もはやメンバーの定位置があるようでない光景が広がる。そして「おおきに!お前らのまだ残っている力を歌声に変えろ!」とN∀OKIがシンガロングを促し、ラストの「金色グラフティー」へ。〈夕焼け空に浮かぶ金化粧 / 輝き狂って夢の中〉とフィールドいっぱいに歌声が響き渡った。さらに歌詞に出てくる言葉にリンクするように、沈みゆく夕焼けによって人々が金色に染め上がっていく。台風が接近している中で作り上げた絶景。TREASURE05Xの神様が彼らの結成20周年を祝っているようだった。
<SETLIST> 1. 零戦SOUNDSYSTEM 2. STAY REAL 3. 夏休み 4. D.A.N.C.E. 5. THIS WORLD 6. 銀色スターリー 7. 金色グラフティー
text:笠原幸乃 photo:瀧本 JON… 行秀

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クライマックス同然の大バカ騒ぎ!TOTALFAT

残り3バンドとなったMARS STAGEには、会場一体を埋め尽くすほどの人が集まっていた。それもそのはず、TREASURE05Xには欠かせないバンドのTOTALFATが登場するからだ。しかも10月に脱退を発表しているKuboty(Gt.)がプレイする最後のTREASURE05Xとあって、このライブへ対する期待値の高さがフィールドから伝わってくる。SEが流れるとメンバーがドラムの前に集まり、円陣を組んで気合いを入れる。それはTOTALFATのこの日のライブへ懸ける思いの現れだろう。

「ただいま蒲郡、今日はやっちまおうぜ!とことん付き合ってくれよ��しく」とJose(Vo.Gt.)が開口一番に言うと、続けざまにShun(Vo.Ba.)が「よっしゃ、はじめようぜトレジャー!俺らが作る景色の方が台風のクソ野郎よりもヤバいってことを見せつけてやろう」と観客に伝えて、爆発力のあるナンバー「Broken Bones」でライブの口火をきる。続く「Place to Try」のイントロが鳴り響くだけでフィールドからは大きな歓声があがり、クライマックスかと思うほどの盛り上がりをみせる。さらに大サビでは大合唱が起きたり、観客同士がとびっきりの笑顔で肩を組み合ってジャンプするなど、ピースフルな景色が生まれていた。

「半端ないです。何が半端ないってお前らがすごいんだよ。だからこの瞬間何をするか、トレジャーが終わったあとにどんな顔で帰るか。それだけを追い求めていこう。この四人でトレジャーのステージに立つのは今日が最後です。もうすぐKubotyも俺たちもそれぞれ新しい世界に飛び込んでいくけど、TOTALFATとしてまたここで会うことを約束して最後の1曲を歌います。またトレジャーで再会するってことはお前らもここに来るってことだからな」とShunがありったけの思いを込めたMCをすると「Good Fight & Promise You」へ。この曲ではバンドと観客の思いがぶつかりあう壮絶な盛り上がりをみせていたが、それはTREASURE05Xのステージで築いてきた観客との絆があるから生まれたのだろう。近い将来、新しい形となったTOTALFATがTREASURE05Xでどんなライブをしてくれるのか楽しみだ。
<SETLIST> 1. Broken Bones 2. Place to Try 3. 夏のトカゲ 4. 晴天 5. PARTY PARTY 6. Good Fight & Promise You
text:菊池嘉人 photo:郡元菜摘

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正攻法で勝ちにいく30分一本勝負 フレデリック

「TREASURE05X、30分一本勝負!」と詰めかけたオーディエンスに戦いを挑むかのように三原健司(Vo./Gt.)が宣言して、「KITAKU BEATS」で口火を切ったフレデリックのステージ。メンバーがドラムの元に集まり、至近距離でそのグルーブを確かめ合いながら、強靭なセッションを練り上げていく。それに対し、オーディエンスはもちろん声や拳で応えるのだが、三原は「まだまだやれるやんなあ!?」と辛口の関西弁で煽りまくる。手拍子がわき起こるも、三原が「もっと上」と空を指差すものだから、オーディエンスは腕を目一杯伸ばして頭上高くクラップ。曲間も作らずノンストップで進行し、油断も隙も許さない真剣勝負が繰り広げられていった。

「音楽大好きって人、手挙げて」と投げかければ、もちろん一人残らずピンと腕を張る。さらに「知ってる曲、知らない曲関係なく、音楽をそのまま愛せるって人、声出して!」と言い放ち、分厚い歓声を浴びる中で後半戦へ。ハンドマイクに持ち替え、ステージを動き回りながら絶えずオーディエンスを鼓舞する三原。さらにお立ち台の上で両腕を広げ熱唱する姿には、フロントマンとしての並々ならぬオーラを感じる。メジャーデビューから5年、トレジャーを含め数々の舞台を踏んできたからこそ醸し出せる風格だ。

まだ見ぬ未来の可能性に思いを馳せる新曲「VISION」を経て、最後はデビュー曲にして最強のアンセムチューン「オドループ」をドロップ。「今まで見てきたトレジャーの景色の中でも、今日1番やばい日にできる気がする!」と確信を持って雪崩れ込んだサビでは、フィールド中が無我夢中でダンスビートを踏む熱狂っぷり。小細工なし、終始全身全霊のアクトでオーディエンスにぶつかるライブバンドらしい戦法で、勝ちをもぎ取ってステージを後にしたフレデリック。「まためちゃめちゃ進化して帰ってくるんで、これからもよろしく!」と頼もしい言葉を残していった彼らに、また早く会いたい。
<SETLIST> 1. KITAKU BEATS 2. リリリピート 3. TOGENKYO 4. シンセンス 5. VISION 6. オドループ
text:岡部瑞希 photo:古川喜隆

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フィールドが飛び跳ね歌う グッドモーニングアメリカ

開演時間になると、たなしん(Ba.Cho.)のアナウンスからライブがスタート。「2019年、流行りに流行ったタピオカ。今日はタピしんが!サインボールを投げますよ〜!」と、なんと肌色の全身タイツに黒いサインボールをくっつけた姿でフィールドに登場!”♪パンケーキ食べたい”さながらに、“♪タピオカ食べたい、タピオカ食べたい”のメロディーをBGMにしながら客席エリアに突入すると、すかさずオーディエンスが密集。ところが「それはダミーだぞ!」と、ステージには本物のたなしんが!フィールドに降りるともみくちゃになり、サインボールの外れた肌色タイツ姿で「みなさんハッピーに楽しく遊んで下さい、始めまーす!」とグドモらしい幕開けだ。

1曲目「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」からドラムビートに合わせてハンドクラップが広がり、お客さんが両手を上げてステップを踏んでいるとフィールド全体が弾んでいるよう。「コピペ」はスピーディなイントロからすぐさま“オイ!オイ!”のコールが起こり、呪文のようなサビが面白いナンバーもすっかりライブ定番曲に。コールだけでなく、お客さんがメロディーを歌い上げるシーンも多いのがグドモのライブだ。

MCでは渡邊幸一(Gt.Cho.)が「アルカラの稲村さんも言ってたけど、トレジャーは愛に満ちたイベントだと思ってます。今もこうやって台風が来てる中でこれだけの人が集まってくれて、素晴らしいと思います。2011年からトレジャーには愛をもらってばっかりなので、今年ぐらいは恩返ししたい」と話す。たなしんは「私はこういう形でしか思いを伝えられませんが!」と全身タイツを脱いで、お約束の「3、2、1…ファイヤーーーー!!!!!」を全員で叫んだ。

TOTALFATのJoseが飛び入り参加して「全然聞こえねーぞー!」と炊きつけた「未来へのスパイラル」、ピースフルに革命を歌った「YEAH!!!!」、ラストは「空ばかり見ていた」でフィニッシュ。どの曲もアンセム級の盛り上がりで、笑顔を見せて楽しむお客さんの姿が印象に残った。グドモが作り出したこのハッピーな光景が、TREASURE05Xへのプレゼントそのものだ。
<SETLIST> 1. ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ 2. コピペ 3. 言葉にならない 4. 未来へのスパイラル 5. YEAH!!!! 6. 空ばかり見ていた
text:青木美穂 photo:郡元菜摘

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戦い方を熟知した貫禄 Crossfaith

折り返しに差し掛かったTREASURE05X。後半戦の開幕を告げるのはCrossfaithだ。続々とたくさんの人がMERCURY STAGEに集まる中、「Ten, Nine, Eight……」と出演までのカウントのアナウンスが流れ始めた。そのカウントが「Zero」に達すると、勢いよく飛び出したTerufumi Tamano(Program / Vision)を筆頭にメンバーが姿を現す。最後の一人として登場したKoie(Vo.)は真っ赤な旗を持ち、重々しく歩みを進めるとお立ち台に上った。「真打の登場だ!」鮮やかな開幕宣言を経て「Deus Ex Machina」で火蓋を切った。

一曲目からKazuki Takemura(Gt.)やHiroki Ikegawa(Ba.)は頭を振り乱して、Crossfaithの本気はこういうものだと言わんばかりのプレイでフィールドを圧倒する。Tatsuya Amano (Dr.)もスティックを高く投げては掴み取るというパフォーマンスを披露し、オーディエンスを掻き立てる。地面が揺れるほどの熱狂を目の前にしてKoieは「We are Crossfaith!!」と両手を広げ高らかに告げた。今まさにMERCURY STAGEを制圧したかのように感じるほどの、存在感を放っていた。

怒涛の序盤を終え、ふとステージに目を向けるとKoieが何かを手にしている。「台風が来なくて良かったな!持ってるバンドは持ってるね!」と中止にならず無事に開催できた喜びを語った。そして「乾杯!」と先ほど手にしていたものを開け始める。それはビールだ。晴れ渡る空の下で今日の祝杯をあげ、「どのバンドも与えられたのは30分です。同じ30分でもCrossfaithが一番ということを証明してやるよ!」とラストスパートをかける。

Terufumi Tamanoがフィールドに降り立ち、地獄絵図と化したフィールドを迎え撃つ。他のメンバーもお立ち台に上っては、“かかってこいよ”という素ぶりを見せながら煽っていく。“お前らはこういうのが好きなんだろ?”と、Crossfaithはトレジャーキッズとの戦い方を熟知しているようだ。どんなに騒ごうと、もはや彼らの掌で遊ばれているのかもしれないと思ってしまうほどの貫禄が漂っていた。最後に、5人は肩を組み深く礼をしてステージを後にすると、後ろ髪を引かれるような大歓声がいつまでもフィールドに響くのだった。
<SETLIST> 1. Deus Ex Machina 2. Monolith 3. Rx Overdrive 4. Freedom 5. Countdown To Hell 6. Leviathan
text:笠原幸乃 photo:瀧本 JON… 行秀

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4人での再会を誓った渾身のアクト go!go!vanillas

ハーモニカの響くカントリー風のSEをバックに現れたgo!go!vanillas。登場するやいなやフィールドに手拍子を要求し、客席を万全のコンディションに仕上げてから満を持してライブをスタート。わずか1小節、ギターフレーズを弾いただけで歓声が上がる。さらに「1、2、3、4!」という掛け声に合わせて会場一体が跳び上がった。続く2曲目は牧達弥(Vo./Gt.)がステージから飛び降り、フィールドの中央エリアで歌唱した「チェンジユアワールド」。「ジャンプジャンプジャンプジャンプ!」と容赦なくオーディエンスを焚きつけ、彼を取り囲む人波が上下に揺れる。その景色は波乗りさながら。ステージに戻ってもご機嫌にステップを踏みながら動き回ったり、カメラに迫ったり、その天真爛漫な姿を見ているだけで笑顔になれる。

サビの〈踊れ/平成ペイン〉の振り付けが見事に揃った「平成ペイン」、柳沢進太郎(Gt.)が「トレジャーこんなもんか!?」と煽った「No.999」など、アクセルを踏み込みっぱなしの全速力なパフォーマンスが続く。ジェットセイヤ(Dr.)は何度もドラム椅子から腰を浮かして前のめりなプレイでグルーブを牽引し、オーディエンスも振り落とされまいと食らいついていった。

go!go!vanillasは本来4ピースバンドなのだが、今日は療養中の長谷川プリティ敬祐(Ba.)を除く3人でステージに立った。牧は、「初めてのラグーナビーチで、こんなに最高で楽しいのに今日は3人。また今度うちのプリティと一緒に、みんなでバカ騒ぎしたいです!よろしくお願いします!」と語り、ラストナンバーへ。4人での再会を誓う、目一杯のアクトで最後まで全力疾走で駆け抜けた。
text:岡部瑞希 photo:古川喜隆

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日本人に刻まれたDNAを呼び起こす!打首獄門同好会

灼熱のMERCURY STAGEに集まった大勢の人々。その舞台に現れたのは、ここ最近、各所で話題になっている打首獄門同好会だ。2004年に結成され、男性ギターボーカルと女性リズム隊という男女混合編成で活動する3人。邪悪なサウンドとは裏腹に、日本人なら共感するしかないような生活密着型のフレーズを連発して、オーディエンスの支持を受けまくるパフォーマンスをみせた。今日、こんなに食べ物の名前を耳にした時間はおそらく、いや絶対にここだけだ。

登場するなりギターを掲げながら「トレジャー!元気ですか!打首獄門同好会です、よろしく!」と叫んだ大澤敦史(Vo.Gt.)。「最初は戦争ごっこして遊ぼうぜ!」と始めたのは「きのこたけのこ戦争」だ。言わずもがな、みんなが大好きなお菓子をテーマにしている。デスボイスで歌われる“きのこ”!たけのこ!”のコール、“おまえはどちらにつく者だ”と突きつける歌詞、青空の下でこんなに平和な戦争があるだろうか?ーー続く「島国DNA」は、日本人に刻まれた魚好きのDNAについて歌われ、“魚魚(うおうお)”のコール、止まることなく繰り出されるおいしそうな料理名の数々、客席に放り投げられるマグロのフロート…未だかつてこれほど海沿いのロケーションにぴったりな楽曲があっただろうか?ーー様々な思いが頭をかすめるが、ライブはとにかく楽しく、小さな子供が家族と踊っている姿も見かけた。ヘヴィーなサウンドなのに妙な安心感があるのだ。

「最初は台風が心配だったけど、今は違うことが心配で。…暑くないっすか?心を込めて歌います」と大澤が話して「なつのうた」へ。癒し系のコウペンちゃんのアニメとともに、ボサノバ調で涼しげな心地よいサウンド…とリラックスしていると轟音で“あ・つ・い!”と歌われて思わず体が仰けぞる。何事もなかったかのようにまたすぐにボサノバ調に戻る変わり身の早さにに、フィールドは明らかにざわめいていた。

その後もはごろもフーズのCMソング「Shake it up 'n' go ~シャキッと!コーンのうた~」に、「おどるポンポコリン」のカバー、そして「ご唱和ください、日本の米はー?」「世界一〜!」のコール&レスポンスに沸いた「日本の米は世界一」で締めくくった。全てのトピックを拾うとキリがないほど、とにかく誰もが笑顔になってしまうステージ。ライブでしか味わえない打首獄門同好会の楽しさ、絶対に体験すべし。
<SETLIST> 1. きのこたけのこ戦争 2. 島国DNA 3. なつのうた 4. はたらきたくない 5. Shake it up 'n' go ~シャキッと!コーンのうた~ 6. おどるポンポコリン 7. 日本の米は世界一
text:青木美穂 photo:瀧本 JON… 行秀

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ダンスビートで自由に踊り続けて生まれた熱狂 the telephones

TREASURE05Xの歴史を語る上で欠かせないバンドの1つ、ディスコロックバンド・the telephonesが4年ぶりにラグーナビーチのステージに登場!トレジャーファンにはお馴染みの彼らが、MARS STAGEを一瞬でダンスフロアに変える好演をみせた。

リハーサルで「海が青いな、雲が白いな~。のちほど踊りましょう~」とゆるいMCをしていたメンバーだが、「I Hate DISCOOOOOOO!!!」でライブをスタートさせると熱のこもった激しいプレイをみせる。岡本 伸明(SYNTHESIZER/COWBELL/SHRIEK)のパフォーマンスは序盤からエンジン全開で、ステージを縦横無尽に動き回って絶叫したり、ベースの長島 涼平にちょっかいをだしたりと、そのクレイジーさは健在。

リムズ隊の長島と松本 誠治(Dr.)が生み出すダンスビートに石毛 輝(Vo./Gt./SYNTHESIZER)のハイトーンボイスがのれば、踊りださずにはいられないとばかりに、観客は自由に体を動かしてライブを楽しんでいた。さらに「Monkey Discooooooo」では石毛が「もっと頭のネジを外して猿のように踊るんだ!」と絶叫したかと思えば、間奏では体をのけ反ってブリッジをしながらギターソロを弾くという離れ業を披露した。

「4年ぶりにラグーナビーチに帰ってきました。俺たちの勝手で活動休止したのに、またトレジャーに呼んでもらえてとても嬉しい。その気持を言葉で表すのは難しいから、音楽で表現できたらと思います。もっと皆が恥を捨てれる魔法の言葉があって。コイツ(岡本)はもうネジが外れちゃってるけど、コイツみたいになって叫ぼう」と石毛が伝えると、会場中に「We are DISCO!!!!!」という言葉が響き渡った。その勢いのままライブは終盤戦に突入し、ダンスソング「Urban Disco」では岡本が観客のエリアに乱入する一幕もあった。ラストにプレイしたのは代表曲の「Love & DISCO」。最後の最後まで観客を無我夢中で踊らせ続けたthe telephonesを、またTREASURE05Xで観たいと思わせるライブだった。
<SETLIST> 1. I Hate DISCOOOOOOO!!! 2. Monkey Discooooooo 3. electric girl 4. Urban Disco 5. Love & DISCO
text:菊池嘉人 photo:古川喜隆

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心をかっさらう荒削りなロックンロール SIX LOUNGE

黒い革ジャンを羽織りメンバーと共に颯爽と現れたのは、ヤマグチユウモリ(Gt.Vo.)だ。ギターを手にしマイクの前に立って挨拶をするのかと思いきや、すうっと息を吸い歌い出したSIX LOUNGEは「天使のスーツケース」でスタートを切った。曲を終えると歓声が湧き、ヤマグチユウモリは拳を突き上げ「思いっきりやろう!」と告げ「僕を撃て」へとなだれ込む。イワオリク(Ba.)はナガマツシンタロウ(Dr.)の元へと足を運び、顔を見合わせてお互いに鼓舞する。次第に直情的なサウンドに変化していく。

ヤマグチユウモリは「ちょー気持ちよくなって帰ります。あなたたちも気持ちよくなって帰ってください」と海が見えるローケーションにご満悦の様子。そして一呼吸おき、ギター1本で〈メリールー / お前を抱きしめてやる〉と「メリールー」のフレーズを歌い始めた。「TREASURE05Xはライブハウスでしかやったことないから、ライブハウスのやり方でやります」と宣言し、力の限りを尽くした歌声が会場に響く。観客の胸にガツンと届くものがあったのだろうか、無数の手がステージに向かって挙がった。

「全然足りねぇ!(お前ら��)ロックンロールを見せてみろ!」と焚き付け、「DO DO IN THE BOOM BOOM」からギアを上げる。バンドサウンドがひしめく中にヤマグチユウモリは「黙って俺らについてこい!」と叫び、迫真のステージングでオーディエンスを惹きつけた。問答無用でMERCURY STAGEに集まった全員の心をかっさらっていく、カリスマのような出で立ちだった。最後の曲は「ピアシング」。荒削りなロックンロールを時間いっぱいまで響かせ、SIX LOUNGEはステージを後にした。
<SETLIST> 1. 天使のスーツケース 2. 僕を撃て 3. メリールー 4. DO DO IN THE BOOM BOOM 5. トラッシュ 6. SWEET LITTLE SISTER 7. ピアシング
text:笠原幸乃 photo:瀧本 JON… 行秀

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「今日一番HAPPYな空気を作る自信がある!」フレンズ

「集まれ集まれ!」「菅田将暉だよ!」「石原さとみだよ!」と口からでまかせをかましながらスタンバイしているのは、東京都渋谷区からやってきた自称“神泉系”バンドのフレンズ。えみそん(Vo.)がお立ち台に登り、ワンフレーズをたっぷり歌い上げて「夏のSAYにしてゴメンネ♡」でライブをスタート。透き通る声が響き、白いロングワンピースの裾が風になびけば、目も耳も涼しい心地に。〈花火も海も明日も君が必要だからね…〉というフレーズを〈トレジャーにも君が必要だからね〉と歌い変えると、フィールドから歓声が上がった。

フレンズのライブは常に観客参加型。ひろせひろせ(MC/Key.)が統計をとったところ、この日フレンズを初めて観るという人も少なくなかった。しかし「タオル回す準備出来てますか?」や「さあ、お手を拝借!」、「全員手上がりますか!」など、初見のオーディエンスにも易しい合図のおかげで、ばっちり一体感のある光景が広がっていく。ステージ上でじゃれ合うメンバーも様子も微笑ましい。

えみそんが時折、髪に手を添わせるなどアンニュイな仕草をのぞかせ歌い上げたムーディーなナンバー「iをyou」を経て、「地球を越えても」へ。ひろせひろせが「フレンズと一緒に地球を越えてみませんか?」と問いかけると、それに応えるべくたくさんの腕がステージに向かって伸びる。名残り惜しむようにコール&レスポンスを重ね、〈また会おうね、ばいばい〉と大きく手を振りながら歌い切った。「今日一番HAPPYな空気を作る自信がある!」と言っていたひろせひろせの言葉に深く頷ける、和気あいあいさを絵に描いたようなステージだった。
<SETLIST> 1. 夏のSAYにしてゴメンネ♡ 2. 常夏ヴァカンス 3. 夜にダンス 4. iをyou 5. 地球を越えても
text:岡部瑞希 photo:郡元菜摘

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いつまでも“晴れ”舞台に立ち続ける!アルカラ

2日目のMERCURY STAGE、一番手を任されたのはTREASURE05X常連バンドのアルカラ。バイオリンの音色が響く荘厳なSEとともにメンバーが登場し、向き合って一斉に楽器を鳴らすとフィールドが歓声に包まれた。稲村太佑(Vo.)が「オーケー、トレジャー、やるぞー!アブノーマルが足りなーーーーーーーい!」といきなり「アブノーマルが足りない」をドロップ。ヒリヒリした稲村の声が今日も空気を震わせる。歌に乗せて「全然足りないよーー!」と煽ると、バンドが繰り出すトリッキーなサウンドにオーディエンスがいっそう身を預けて踊りはじめた。

3曲目に演奏した「誘惑メヌエット」も一癖ある新曲で、まだライブのみでの披露にも関わらずお客さんのツボをしっかり刺激していく。途中で稲村がギターを置き、首にかけていたタンバリンを外して手に取ったのは電子バイオリン!クラシック曲「メヌエット」の旋律がシリアスに奏でられ、予想外の展開に沸き立つオーディエンス。そのバイオリンの腕前で稲村は拍手喝采を浴びた。

「イェーイ、トレジャー!今年も晴れバンドのアルカラがやってきたよぉ〜!」と話し始めた稲村。日本に接近中の台風“ファクサイ”について、「なんかハァ白菜みたいな台風がきてて…でも晴れたのは、みんなの力だたと思ったりしてる?それはアルカラのおかげです!」とオーディエンスを笑わせる。さらに「台風のせいでみんなが帰る頃が危ないみたいで、主催者が出番を5分ずつ短くして合計1時間短くできて、みんな気兼ねなく帰れるようになった。そういう愛あるイベントなんですよ」と伝えてくれた。

「半径30cmの中を知らない」、「さすらい」と緩急のついたプレイで最後まで勢いを落とすことなく、最後は深々とお辞儀をして去ったアルカラ。この冬リリースのアルバムタイトルは、10作目でありながら「NEW NEW NEW」。いつまでも若手のような謙虚さと、どこか飄々としたスタイルで、アルカラにはこれからも“晴れ”舞台に立ち続けてほしい。
<SETLIST> 1. アブノーマルが足りない 2. チクショー 3. 誘惑メヌエット 4. 瞬間スパイラル 5. 半径30cmの中を知らない 6. さすらい
text:青木美穂 photo:瀧本 JON… 行秀

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「続きはライブハウスで」FOMARE

FOMAREのアマダシンスケ(Vo.Ba.)はMCで「こんなでっかいステージに立つのは初めてなんで、テンション上がってます」と、MARS STAGEの規模に興奮を抑えきれないようだった。その気持ちも作用していたのだろう、若さゆえの初期衝動が溢れるステージングが繰り広げられた。群馬県高崎発・日本語ロックバンドとしての誇りを、そして「ルーツはどこに行ってもライブハウス」と断言するポリシーを、真っ向掲げて勝負している。そう思わせてくれるライブだった。

「TREASURE05X、よろしくお願いします!」と挨拶をし、演奏し始めたのは「タバコ」。台風が迫っている影響か、じめっとした湿気を多く含んだ空気と相まって、バンドサウンドがずしんと重くのしかかる。一瞬にしてフィールドに集まったオーディエンスの視線をステージに集めた。「自由に行こうぜ!」。その言葉を合図にして「新しい歌」からは何度も飛び跳ねたり、ステージの前へと身を乗り出したりし��激しいアクションをみせる。1stフルアルバム『FORCE』収録の「Frozen」へ差し掛かった時には、アマダシンスケの汗が滴り落ち、パフォーマンスの熱量をどんどん上げていく。現在も開催中のFOMAREの史上最大のツアーとなる、初の全国47都道府県ツアー「FORCE TOUR 2019」の好調さを物語っているようだった。

その勢いのまま後半戦へ突入。5曲目「夢から覚めても」ではフィールドへマイクを預け、大合唱を促す。最後の曲は「Continue」。カマタリョウガ(Gt.Cho.)も歌うことで、ライブの熱量は最高潮に達してオーディエンスも大盛りあがり。そして最後に残した言葉は「続きはライブハウスで!」。どんなステージに立とうとも、“ルーツはライブハウス”という姿勢を崩さずに、FOMAREは去って行った。
<SETLIST> 1. タバコ 2. 新しい歌 3. 風 4. Frozen 5. 夢から覚めても 6. Lani 7. Continue
text:笠原幸乃 photo:古川喜隆

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ポップ自慢の名古屋ルーキー KADOMACHI

TREASURE05X最終日のトップバッターは、TREASURE05X AUDITION「トレチャン2019」で優勝し、ラグーナビーチの出演権を勝ち取った地元名古屋のルーキー・KADOMACHI。ステージに登場すると、バンドのロゴにならい向かって左から、小栗翔(Ba.)、石黒瑞穂(Dr.)、細川尚弥(Vo./Gt.)、石濱優(Gt.)の順に並んでしっかりと礼。「トレジャー2日目、はじめます。どうぞよろしくお願いします!」という細川の第一声から「ハッピーグッディー」でライブをスタート。まっすぐな太陽光を反射させる海と、快晴の空。夏を引っ張り戻してきたかのようなお天気をバックに、彼らの持ち味である軽快なリズムとキャッチーなフレーズがよく映える。続く「ユーモア」では、日曜18時半のお茶の間を賑わす国民的アニメのフレーズを挟んだり、曲名どおりユーモアをのぞかせて会場の空気をどんどん和ませていった。

「いろいろと話そうと思ってたんすよ。トレジャーに立てることとか、ずっと応援してくれているファンの人のこととか。でも、いざこ���に立ってみたら楽しいしか言えない…!」と楽しいが過ぎる細川は、一周回って困り顔。そして最後に「改めて、We are KADOMACHIです!」と気合いを新たに「HEY HEY HOO」を披露。何度も〈ヘイヘイホー〉とオーディエンスとコール&レスポンスを交わしてハートフルな雰囲気を増幅させると、屈託のない笑顔でWピースをしながら駆け足でステージを去っていった。初めましてでも気張らずいられる人懐っこさ。そんな彼らの魅力が存分に詰まったオープニングアクトだった。
<SETLIST> 1. ハッピーグッディー 2. ユーモア 3. HEY HEY HOO
text:岡部瑞希 photo:郡元菜摘

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