Tumgik
tukubaneutugi7031 · 1 year
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8/14 徳島に台風が迫った前日、友人と食事をとった。
焼肉を食べて腹を満たした私たちであったが、話足りなかった。
そこで台風の前日だというのに夜のドライブに行くことにした。
しかし、時刻は九時近く。向かうところなど当然ありもしない。
そこで私たちは無意味にも海に向かって車を走らせた。
「僕が女だったら良かったのにな」と彼女のいない彼に言った。
すると「とてもじゃないけどこれから行くとこには連れてけないよ」と笑う。
「なぜだい?」私が問うと、「小松海岸の近くにはラブホ街があるから」と。
しばらく走ると、なるほどラブホが乱立している。
「光ってる。」思わずつまらなさすぎる感想が出てきた。
それから小松海岸についたはいいが、何も見えない。当然だ。夜だからだ。
それから私たちのターゲットは逢瀬を企んでいるカップルを探すことになった。
「眉山には車で逢瀬をしようとする輩がいるらしい」というあやふやな情報を元に眉山の山頂を目指した。
道中には椎名林檎を流した。彼いわく、椎名林檎を聞くと"良いオンナ"になれるそうだ。無論、彼はノーマルな男であるがそれには私も同意したので何も言わないでいた。
そうこうと話をしているうちに眉山の山頂に着いた。道中、いくつかのラブホを見たが、やはり生々しく光ってる以外の感想は出てこなかった。車も出入りしなかった。面白くない。
さて山頂に着いたはいいが、やることもない。2台ほど止まっている車をみたが不自然に動いている車なんぞなかった。時間が早すぎた。九時半ではまだ小学生でも起きているだろう。
逢瀬待ちの車二台と妄想力で結論付け、私たちは光に吸い寄せられるように自販機にむかった。雨は降り続ける一方であったが、車から降りた。体は濡れたが気にならなかった。
そこでふと面白いものを見つけた。飲む冷麺。
はたはた味の想像ができない。第一、冷麺は麵料理である。
おしるこやコーンスープとは話が違う。冷麺のスープを飲むってことか?
頭を抱える私であったが、横で友人は購入していた。一口目は私がいただくことにした。が、これが不味い。不味すぎる。
友人も一口、「なぜ会社の上層部はこれを通したのだ?」
怒っていた。「止める人はいなかったのか?」とも。
ごもっともな意見だ。
その後もかつての遊郭後に行くなどしたがどれもこれも語るに浅い思い出となった。
しかし、私はこういった無意味な行為を大切にしていきたい。ふと世間に目を向けるとどれも理由づけられた堅苦しい事ばかりではないか。
時にこういったバカげたことをしていかないと今よりさらにつまらない人間になってしまう。無意味な時間を共有し笑える友人をこれからも大切にしていきたい。
あと、僕と彼に懐のでっかい彼女ができますように。
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tukubaneutugi7031 · 1 year
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