umaibou828 - Tumblr blog

umaibou828 · 6 years

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卒業の季節

もうすぐ大学生を卒業。

感慨深い。

振り返れば、小学校の卒業式は、初めての何かからの卒業だったわけで、「泣かないといけない」気がして、涙出す練習をしてた。しかし泣いたのか泣いてないのかすら、記憶はない。

中学の卒業式。中学の時好きだった人にアルバムの後ろの白いとこにメッセージを貰いたくて、朝早く行ってベランダでうじうじしてた。とかいう甘酸っぱい記憶。笑

とっても陽当たりの良い日で、帰り道、頭の中での私の計画が上手く行かなかったことを「うーんうーん」って考えながら、卒業証書片手に帰った...(嗚呼青春)

高校の卒業式は、浪人決定してたからあんまり卒業した感じがなかった。

でも今までの「卒業」は全部、御都合主義かもしれないけど、素敵な思い出として、綺麗な額縁に保存していたのですね。わたしのライフステージ、色々あったけど結局は、良い方向に行ってる！！みたいな感じで、、、

大学の卒業は、もう嘘はつけないなという感じ笑

高校までは何かと甘酸っぱい思い出が溢れてくるけど、大学の思い出として蘇るのは大体「痛い」記憶で、痛い痛いイターーーッな経験の繰り返しだったような...

もう美化もできないリアルな毎日。。

退屈な平日の昼とか、バイトに行く前のだる重い身体とか、眠すぎる春学期とか、飲み会の後泣きながら馬場歩きしたこととか、玄関で疲れ切ってぐったりしたこととか、永遠にベッドの上にいた1日とか、好きとか嫌いとか、朝帰りの音楽とか、まちがえつづけた思考とか、勘違いばっかの頭の中とか、

そういう細かい日常の感情の切り取りだけど、どれもこれもリアルで、別に綺麗じゃないし、額縁保存もできない生ものみたいな

多分社会人になると忙しくなって忘れるけど。

早稲田の森での4年間のささやかな人生の休暇の中にいたのですかねぇ、まあ全部夢落ちみたいな終わりで良いかな。とさえ思う。白昼夢みたいな日々だったなんつってー。

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umaibou828 · 6 years

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aikoの歴史的事件『二時頃』について。

私は中学の多感な時期からaikoを聴いて育ってきたわけですが、初めはキャッチ―で可愛らしい声に惹かれ、そこから言葉の紡ぎと機敏な感情の高度な融合技術にドはまりし、いつの間にか独特で不安定なメロディラインの世界から抜け出せなくなってしまいました。

aikoの曲は常に進化し続け衰えることを知らない。私の中でaikoの新しい曲を聞くたびにそれは事件となり、歴史的革命となり、自分史年表に追加されていくのです。。。

そんなエポックメイキングな曲として第1に挙げたいのは、2ndシングル『ナキ・ムシ』のカップリング、『二時頃』という曲。

この曲はその歌詞、というかもうそのシナリオの巧みさに度肝を抜かれました。ひとつの「物語」として、起承転結、盛り上がり、オチ、クライマックス、エンドロールまで完璧。私はこの曲を聴きながら、常にそのシナリオに沿った物語を頭の中で映像を想像して悶えています。変態ですかね。

「新しい気持ちを見つけた　あなたには嘘をつけない」

出だしからわかりやすい！恋の始まり、序章ですね。そして「真夜中」の「電話」が物語の核となる設定です。主人公は「何も知らず」恋の始まりにワクワクしながら好きな人とのラブ・テレフォン・タイムを「え？私のことすきなの？ウフフ、あはは」状態で楽しんでいるわけです。

とまぁこれがAメロ。「何も知らず」という歌詞が伏線となっているのも注目です。この伏線がのちのち回収されたとき、この曲は完全無欠な物語としてあなたの自分史年表に深々と刻まれるはずです。

Bメロでは言葉の表現の巧みさが際立っています。

「右からは秒針の音、左には低い声」

深夜の静まり返った静寂の空気の中で響き渡るのはロックでもなくバラードでもなく、秒針の音と好きな人の声。なんとロマンチックな情景でしょうか。悶えます。秒針の音ってのが「時間の経過」を感じさせて「いつかこの時間も終わってしまう」という切なさまでも想像してしまう私はたぶんハイレベルな方でしょう。

Bメロの最後のフレーズ、

「あたしのこの心臓は鳴りやまぬ」

（秒針、低い声、心臓の音、と静寂の中で響く「音」をキーワードに纏めているところもさすが）

そして、

「いい加減にうるさいなぁ」

です。こんな真夜中の静寂の世界の中で、心臓だけは「うるさい」のです。この対比がすばらすぃ。

※補足：aiko先輩はサビ前のフレーズの使い方が実に上手い、サビへの繋げ方が実にプロフェッショナルなアーティストだと思います。aiko先輩は絶対このタイミングで「感情の高まり」を表現する。（もっと高度な曲だと「身体的欲求」を提示します。）そこで聴き手の感情レベルをグッと持ち上げてサビで昇華させます。「あぁ～～はぁ～～～～ムリィィ！！！それ以上ムリぃぃ感情のキャパ超える～～」ってさせるのね。

いよいよサビです。サビからはBメロの盛り上がりを一旦ストップさせる手法を使ってきます。これがエポックメイキングたる所以。サビの初っ端、一番伝えたい部分。それが、

「ひとつだけ思ったのは　あたしの事少しだけでも　好きだって　愛しいなって　思ってくれたかな？」

聴き手は、「あれ、なんかおかしい。」と思うわけですね。今まで恋の始まりにイケイケどんどんワクワクてかてかだったのに。なんかテンションが違うような？

「それだけで体全部がいっぱいだったのに…」

って何？！何があったのaikoーーーーーーと、揺さぶられるんですね。

西野カナだったら、多分Bメロの流れから

「会いたい　早く会いたい　会って話がしたい　電話越しじゃもう止められない　この気持ち　早く伝えたい」

というサビになったはずです。しかしaikoは違う。最大の種明かしが、伏線回収がCメロで待っているのです。実に物語的です。

サビ後、電話で「いつ会える？」と嬉しそうに聴く健気な女の子。この先にやってくる悲劇を知らない彼女に刻一刻と迫る絶望の瞬間。こんな残酷な場面も欠かさず描く、aiko先輩は抜け目がありませんな。

そしてサビが終わり少し長めの間奏が入ります。「嵐の前の静けさ」と言いますか、何とも淡々とキーボードの音が鳴り響きます。

そして遂に悲劇が・・・・・

「本当は受話器の隣　深い寝息を立ててる　バニラの匂いがするtinyな女の子がいたなんて」

私は絶望しました。想像して絶望しました。「私がウフフあははとドキドキしながら恋していた男性、両想いの未来を想像していた男性には、実はめっちゃ可愛い彼女がいた」というオチ。

ここで女というものは非常にややこしい生き物でして、別れの「悲しみ」と騙されていたことへの「怒り」と身の程知らずな恥ずかしさによる「自己嫌悪」と誰だその女！という「嫉妬」が同時にやってきます。「悲しみ」は涙で消化します。「怒り」は責任転嫁で鎮火。「自己嫌悪」は虚勢でごまかします。そして「嫉妬」は悪口で抑える。いや～大変な消火活動です。男性諸君、女子を傷つけることなかれ…。

そしてひどい仕打ちだと思ったのが、相手が普通とかブスではなく「バニラの匂いのするtinyな女の子」ってとこです。もはや100人のいわゆる一般女子が集まっても勝てない天性の女of女、悪口言おうも言えない「だって女子から見てもいい子だもん！」っていう天使。それが相手ならもう「何も言えねぇ」状態ですよ。何回もいうけど、相手が普通とかブスならばどこかしらに無理やりでも欠点を見つけて「あの男見る目ねーな、ケっ！！！」と自分を保ち続けることができるものです。

相手がバニラの匂いするtinyな女の子だと完全敗北ですね。自尊心パーですよ、しかもそれを知らずにずっとその男に媚び売ってたわけですから、死にたくなるだろうし恥ずかしさでのたれ死ぬような気持ちですよ。

絶望と悲しみの次に来るのは「羞恥心」ですね。aiko先輩はこれさえも表現する。すぎょいぃぃとしかいいようがない。この羞恥心を、aiko先輩は次の大サビにて

「嘘をついてしまったのは精一杯の抵抗」

と表現しています。どんな嘘だったかは聴き手に委ねていますね、私ならそうだな、「あっ！実は私も最近好きな人がいてさ！いい感じなんだよね～3組の『き』から始まる男子！あっ絶対誰にも言っちゃだめだよ！」とか言うね。泣きそうになりながら言うね。辛。

大サビでは主人公の女の子のそれでも健気な姿と恋の終末感がマッチして非常に切なさを醸し出しています。伏線回収後の、一番伝えたいフレーズ

「言ってくれなかったのは　あたしのこと少しだけでも　好きだって愛しいなって思ってくれたから？」

（「くれたかな？」が「くれたから？」に変化しているのも注目）

このフレーズの本当の意味がCメロを通してようやく真の重みを増し、悲恋を完成させるわけです。切ない切ない恋の始まりから終わりを約5分で描きあげるaiko先輩。さすがっす！！！！！！！！！！！！映画一本作れるべ！！！！！！という感じです。

ここまで書いてつかれました。私は二時頃聞きながらそのストーリーを頭の中で再生して眠りにつくことにします。

とにかく・・・まずは二時頃聞いて！！！！

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