unscented-a-bloom
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不香之花
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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「あの頃の貴方を穢さないで」とか、「俺の好きだった貴方を奪わないで」とか。直接的な表現では無くとも、人生の中で何度も言われて来た。ほら、また。いやいや、これこそ誰に向かって物言ってんの?案件に尽きるんだけどね。あの頃の俺も、君の愛した俺も、結局全部俺なのにさ。変に美化して、無駄に高尚にして、色眼鏡で見誤ったのは、他でも無い君のくせに。言わんとする事が痛��程分かるからこそ、無性に腹が立つんだけどさ。あーあ、本当に馬鹿馬鹿しい。でも、君の中の俺が確実に死んでしまったって事実が、酷く悲しいの。二度とあの唇に触れる夜は赦されないとか、おはようの魔法が鼓膜を揺らす朝は叶わないとか、一生君から愛を囁かれる日は訪れないとか、そんな彼是よりも。俺の事を綺麗だと言ってくれる唯一無二の人間が居なくなってしまった、それが一番悲しいのだから。君の決め付けは、強ち間違いでも無いみたいよ。だから、本当のサヨナラだ。どうか元気でね。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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故事付けみたいなラストシーンに、本物のエピローグを。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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桜の咲かない春の話、耐えて芽吹く春に語り継げ。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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「儚く崩れ落ちる棘のある花より、密やかに毒に塗れた春になりたい。」
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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届きそうで届かないような、掴めそうで追い付けないような、あと少しで溢れてしまうような、零したら消えてしまうような、掌の温度がきっと解けないような、夢が覚めても近くに居る気がするような。気の所為じゃ、もう��足りないから。全部、ぜんぶ、君の所為にしたいの。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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人の目なんか気にしないし、どう思われたって構わない。俺は、俺らしくしか生きられないんだから。でもね、貴方を想って、貴方の為に向けた言葉や感情だけは、確かに届いて欲しいと願って止まないの。もし、綺麗に生きていたいと望む事が、その願望を所以として息をする行為が、この台詞に、この声に、この身体に、虚偽の【ウソ】を滲ませると云うのなら。己の為に、自我なんて棄てて、醜く成り下がる事なんて惜しまないから。……ねえ、俺の事、信じてて。お願い。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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「綺麗な薔薇には棘がある」を、体現して生きていたい。そして、其の綺麗な指先を幾ら真赤に汚そうと、片時も離さずに握り締めて、"綺麗だよ"と微笑み掛けてくれる貴方と、恋がしたいの。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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振り払われた手をもう一度握ろうともしなかったくせに、「貴方の所為だ」なんて、馬鹿言わないで。意志の弱い人間は、無欲に生きざるを得ない宿命なの。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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拝啓、夏を生きる俺へ。
満身創痍の夏秋冬春に、漸く終止符を打てたね。偉いよ、最後までよく頑張りました。それにしても、連絡先も、トーク履歴も、スクショも、一緒に映った写真も、何にも消さずに忘れようだなんて、生温かったなあ。髪を短くしたくらいじゃ、そんな簡単に断ち切れない訳だ。最後に彼と言葉を交わして分かった事は、俺が引き摺り続けてたモノは、恋愛感情よりも余程扱い難い、執着や依存の類が大半だったって事。それにさ、今の俺を見せながら"似合ってる?"と気取って尋ねた問いに対して、「短いのも素敵だね」だなんて不正解しか導き出せないような男なんだから。迷う事無く、間違い無く、これが最適解でしょうよ。あゝ、やっと過去を振り向かずに、未来だけを臨んで進んで行けそうだ。……でも、ね。心の底から、大好きだった。だからこそ、馬鹿みたい��苦しくて、紛いも無く幸せだった。運命にはなれなくても、人生の一時を共に生きられて良かった。ありがとう。俺はもう、次の夏に行くよ。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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「嫌いになりたいと願うくらい好きになれた人の事は、いつか好きになって良かったと思える日が来る。」 Twitterで偶然流れて来た、本の一節なんだけどね。凄く救われた。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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自我が強い人間だからこそ、偶には誰かに命運を託してみたくて堪らない。強引にでも手を引いて、「貴方の行く先は其方じゃなくて俺の所だよ」と、辿るべき運命を示して欲しい。じゃないと今の俺は、きっと間違い続けてしまうから。其の腕で、縛って。其の言葉で、縫い付けて。
お前には出来っこないよって、俺の中の俺が嘲笑ってる。そうだね、籠の中の鳥には決してなれない、俺には無理だ。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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目を閉じても許されないのなら、例え崩れていく定めだとしても、目を開くのしか無いのでしょうか。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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二十センチメートルの代償、俺達の春に終止符を。
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unscented-a-bloom · 3 years ago
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俺は決して、過去に戻りたい訳じゃない。ただ、過去を過去にするための現在も未来も無いから、美化して縋ってしまうだけ。俺の理想なんて全然満たさないあの子じゃ駄目な理由なんて、何一つ存在しない。ただ、あんな熱っぽい瞳で俺を見つめてくれる人間は、そう簡単に現れないってだけ。こんなにも苦しいのは、きっと今だけ。……ねえ、俺はあと幾つの夜を独りで明かせば、「今」を終わらせられる?記し掛けた終止符を奪おうとするのは、もうやめて。俺の事なんて早く忘れて、清々するほど幸せ��なって。
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