Tumgik
utazisai · 1 day
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2024/05/14
光をたっぷりと吸い込んで、
芽吹いた命
優しく抱きしめたかったけれど
傷つけそうで怖かった
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光をたっぷりと吸い込んで、
芽吹いた命
柔らかに時間を費やしていく、
ねぇ、優しい歌で慰めて
ただ、
凛とした姿で、
散りゆく日を待つ
かわいいね、
季節を愛でたって、
この瞬間は、
はじめましてで、
さようなら、
なんだよ
焼き付けて、
見つけた時に終わりの日を描いた
あたたかさの中で眠りにつく
寄り添い合い、
ひとり、
じゃないよ、
とただ、
あなたを見つめ返した
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写真:望月きりさん(@kanmiyashiki )
望月さんの写真から着想を得て、詩作させていただきました。
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utazisai · 1 day
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2024/05/12
一輪の花、優しさで満たされた部屋は、あたたかで、ゆりかごのようだ。風があなたの髪を柔らかに撫でる。深い愛で満たして、手をのばして、しっかりとあなたの輪郭を抱き締めた。手のひらに残る、あなたの形は、やがて、わたしの一部になっていく。あなた、から溢れ出た、わたし、とても幸せな温もり。
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utazisai · 1 day
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2024/05/12
不揃いな言葉を集めて、歪な花束を作った。真っ暗な夜は、余計にあなたが輝いてみえた。星、瞬くたびに弾けていく。耳朶に触��る指、揺れるピアス、ぼくの知らない思い出が刻まれている光。さようならを言うよりもすきと伝える方が苦しかった。別人のような顔で笑うあなた、冷たい口付け。
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utazisai · 1 day
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2024/05/11
深夜に観た無声映画、なんだか分からないけれど涙が出た。立ち止まり、振り返って、またゆっくりと進んでいく。答えのない気持ちに名前をつけて。柔らかな痛み、膜を破り溢れ出ていく、まるで、海に、帰るように。話をしよう、言葉になるまで待っているから。繋いだ手は、そっと夏を連れて来る。
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utazisai · 1 day
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2024/05/10
花に口付けするように、傷口に絆創膏を貼るように、ただ、ひたすら夜を待つように、優しくあろうとすること。あなたが今よりも、少しだけ強くなれますように、おまじないをかけるように、優しく撫でる。夜明けまで一緒にいよう、冷え切った指先をあたためて、ただ星に祈って、弱い自分を抱きしめて。
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utazisai · 1 day
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2024/05/09
泣き声のような歌、誰かに救いを求める夜、ひび割れたところから流れ出す紺色、海が街を支配している。寂しさが溢れて、溺れそうになりながら、必死に呼吸をする。波のように揺れて、広がっていく感情、行き場がないから、帰りたいと涙を流す。ひとりじゃないと歌ってくれ、独りよがりでもいいから。
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utazisai · 1 day
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2024/05/07
溜息が降り積もった、閉塞的な7畳半、身動きが取れない。雨が降ったら傘を分け合いたい、冷たくなった指先を手を繋いで温めたい、夢が覚めても側にいて欲しい。アルコールを流し込んだ夜、誤魔化した視界の先、亡霊のような影を抱き締めた。優しい子守唄が聴きたい。口付けのような、おやすみなさい。
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utazisai · 12 days
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2024/05/06
雪が溶けて生まれた春だから、大切に抱き締めた。あなたの瞳にはあたたかな色が咲いていて、わたしはあなたを見つめることで、季節を知った。生まれて、散って、忘れて、作って、今のあなたも、ちゃんと、わたしの知っているあなただろうか。花は枯れるから、せめてあなたの瞳だけは色褪せないままで。
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utazisai · 12 days
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2024/05/04
「青の世界」
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柔らかな日差し
飛んでいく青い鳥
セーラー服の少女たち
当たり前の今日が
いつか忘れてしまう日々が
まだ全てだった頃
揺らいだ視界の先
口づけをするように
あなたは微笑んだ
溶けていきそうな温度
静かにほどけていく
海のない街で
海を目指した
片道切符の旅路
賞味期限切れの飴
舌の上に残る苦さ
戻れない
振り返る瞬間
あなたの髪が靡く
青すぎた季節
散りゆく花の名前を
あなたも、
わたしも、
永遠に知らない
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#深夜の二時間作詩(@2hoursPOEM ) 5/4(土) お題「青の世界」
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utazisai · 15 days
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2024/05/03
あなた、を強く残そうとすると忘れていってしまう。後悔、海に投げた。映画のような彩りはない、昨日みた花の色すら簡単に手放すような日常。誰かの幸せを祈るたび、消えそうになる光。運命とか信じていないよ。失って、手に入れて、笑って、泣いて、生活は続いていく、そんな青さに支配された、5月。
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utazisai · 15 days
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2024/05/02
なくしたロッカーの鍵、行かない理由だけ探す毎日、春の匂いが惑わす、霞んだ視界を光が支配する瞬間の吐き気。温もりすら夢だったのだろうか、渇いた喉、不透明な水、散りゆく姿は、誰かを見送る時に似ている。新しい季節、産み落として、涙で水やりをする。咲く花も、散る日を想い、泣くのだろうか。
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utazisai · 15 days
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2024/05/02
春の残骸を抱き締める。雨に流されて、海に帰る花弁を見送る。わたしも、あなたも、帰る場所を探している途中。生温い空気が、ぼんやりとした思考を支配する。優しさよりも、痛みの方が強く思い出せる。肌を撫でた、柔らかな季節に抱かれて、裸になった思い出は、あなたを燃やした後の灰に似ていた。
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utazisai · 15 days
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2024/04/30
もう会えないと知っていても、またね、と言うように、散りゆく花を、愛してみたい。忘れ物を探しにいくような日々、思い出せないことが増えて、わたし、という存在さえ曖昧になる。忘れないで、でも、忘れてしまう、春、霞んでいく視界の先、温もりだけは、別人のようなわたしを抱き締めてくれた。
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utazisai · 15 days
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2024/04/25
あなたの心に丁寧に折り目をつけていく。それは傷であり、証でもあった。舌の上で溶けていった白いラムネ、雪のようだね、とあなたは笑った。体の奥深くに潜り込んでいく思い出を、僕は���度も掘り返す。下手くそな春の日差し、離した手の温もり、好きだった歌、口ずさむと、もう、懐かしい香りがした。
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utazisai · 23 days
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2024/04/24
カーテンの隙間から覗いている、優しく微笑むあなたに手を振る。あなたは夢の中でしか生きられない、お姫様で、人魚で、神様だから。本を捲るように、あなたの肌をめくりあげていく。素顔なんて、わたしも、あなたも、知らないまま。ふたりだけの花園、鼓動、接吻、あなたの瞳を見れば、魔法は解ける。
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utazisai · 23 days
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2024/04/23
21gの魂を抱き締めて、泡のように溶けていく思い出を見送った。大切なものはいつも目には見えなくて、あなたが灯してくれた明かりを頼りに明日へと向かっていく。生きていること、死んでいくこと、信じること、諦めること、一直線に見えて、歪んでいる。亡霊のようなあなたの影を、神様、だと思った。
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utazisai · 23 days
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2024/04/22
破壊されている街、ノイズの先、世界、目を逸らしたまま、散ってしまった桜を想う。騒がしい夜、ざらついた心、ささくれ、わたしは武器を捨てて、眠る。コンティニュー、充電、あといくつ残っている、費やした時間、命、泣き声のボリュームを下げて。楽しい歌でも聴こう、叫び、ここは天国か、地獄か。
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