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wiggie-yoshie · 3 years
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つい数日前 「ボディー・ニュートラル」という概念を知った。 数年前に耳にしたボディー・ポジティブという言葉とは、また違った概念だという。
2つのざっくりとした違いは ●ボディー・ポジティブ  自分の体を愛そう  どんな体も美しい ●ボディー・ニュートラル  自分の体を愛せない時もある  無理に愛さなくていいけど、  ありのままを受け入れよう  体の機能に注目してみよう 本当に簡単にだけど、まとめると ↑ こんな感じかしらん。 ・・・ 私は子供の頃から太っていて、ずっと自分の体と、そして周囲から向けられる視線と向き合ってきた。 私と、私の体と、自分の好きなファッションと。 この3つと付き合ってきた自分の人生は、ルッキズム(外見に基づく差別)への抵抗だったと言っても良いんじゃないかと気付いたのは、つい最近のこと。 太っていることでいじめられたり、心無い言葉を投げかけられることが多かった子ども~思春期時代。大人からは痩せることをすすめられた。 肥満は体に悪いし、健康を心配してくれた面ももちろんあるのだけど、「痩せればいじめられなくなる」というのは納得できなかった。 外見だけで人を判断するような、そんな信用できない人に合わせるなんて、なんでそんな事しなきゃいけないんだろうって、子ども心ながらに思ったのを今でも覚えてる。 「痩せて仲間に入れてもらえる」なんてどう考えても納得できないし、なんだか悔しかったので、太ったままでもいじめられないような、そして自分に少しでも自信が持てるような、そんな方法はないかしらんと模索して行き着いたのが「自分の体形や持ち味を生かした服を着る」という事だった。
ファッションを専門的に勉強したわけじゃないし、これはあくまでも私の体と好みの話なのだけれど、私のように背が低くて太っている場合は、全体のバランス、特にメリハリが一番大事だと気付いた。 太っていても出すとこは出した方が良かったりする。 好きになれない自分の体を鏡に映して、正面、横、座った姿勢を確認しながら自分が今の体形のままで一番魅力的に見える服を探す。 もちろん世の中の「標準」ではないのでそんな服を見つけるのは容易ではないけれど、だんだんとコツをつかんでくる。 自分で自分が素敵と思えるものや好きなものを身に着けて、誰か一人からでも「似合ってるね」と言われると、それだけでとても嬉しい。 その積み重ねで今の私がいる。 ・・・ 今の体形のままで今の私の外見を肯定しよう、と「ルッキズム」に秘かに抵抗してきた。 だけれど、コンプレックスが消えるかと言われると、そうでもなかった。世間に溢れる美醜にまつわる広告や記事、テレビ番組は、ささやかに抵抗し続ける私の心を少しずつえぐってくる。 どれだけ逃れようとしても逃れがたい、社会が定めた「美醜」のルール。 もっと多様であるはずの「美しさ」の可能性が狭められるのも、もったいないなと思う。 ・・・ 話は大きく戻って 多様な「美しさの可能性」が狭められてしまう、という意味では「すべての体は美しい」=「ボディ・ポジティブ」と思っているけれど、それぞれの理想やコンプレックスの前で「あなたの体はそのままで美しいのだから、もっと愛着を持って!」と言い切る事ができるかしらん。 実際 心臓が脈打ち、目の前で生きている貴方の体は眩しい。でも好きじゃないものは好きじゃないよね。 「なーんか可愛いな、私って」くらい言えるといいな、とは思ってるけど。 結局のところ 、外見で悩んでいる本人だけではなく、多くの人が「美醜のルール」に縛られない世の中になればもっとのびのびと過ごせるのに、と、いつもここに着地する。 世の中は「社会が決めた美醜」にまつわるメディアに溢れていて、そこから解放されることは確かに難しい。 けれど、いかに自分たちがそれに囚われているかを知って、そして他人の「見た目」に関して干渉しない世の中になれば、ルッキズムに対して傷ついたり自分の体を好きになれなかったりする人が減るのになぁ。 私の中にもそのルールは根付いていて、未だに足を引っ張ってくる。 そのたびに頭の中で中指を立てて否定してる。 ここ最近は、ルッキズムに抵抗するようなファッションや広告が出てきて、それらを見ていると嬉しく、励まされる気持ちになる。 私も自分の経験に基づいた作品をつくっているところ。最近いろいろな問題に興味があって勉強しているのだけど、ルッキズムは自分にとって切実なトピックの1つだから。 ・・・
長々と書きました。 最後まで読んでくれてありがとうございます。 もしかしたら時間が経ったらまた違った考えも出てくるかも。 誰かと話をしたら新たな価値観が生まれるかも。 そしたらまた何かしら書くね。 私も楽になりたいけど 今この文章を読んでくれている方も、少しでも楽になれますように。
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wiggie-yoshie · 3 years
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読み終えたばかりの本と その前に読んでいた本です。 偶然の組み合わせだけれど ・韓国の本で ・黄色くて ・差別に立ち向かったり、  仲間や自分を守ったりする術が書かれている 一緒に読んで良かったなぁと思うセットになりました。 私の中にあるもの、 人から言われて、うまく伝えられなかったこと ネット上で見かけた発言に対して 反応したかったけどできなかったこと どれも上手に言葉にできなくて いつまでも体内に漂っていたモヤモヤとしたものを じっと見つめて言葉にするために、と思って手に取った本たち。 世の中を見渡すと辟易するような事ばかり。 コロナも加わり、五輪が強行突破されそうになり、 もう本当に、どうしたら良いんだろう と すっかり疲弊していたけれど 少しでも希望ある社会を目指そうと考える人の言葉に触れ 厳しくも力強く、わたしを勇気づけてくれました。 偏見、差別、ヘイトが生まれる構造を知り 自分も差別されていたな、 もしくは差別する側に加担していたな、 と認識することはとても大事で、 ひとり1人が意識してやっと、 差別のない社会に少し近づけるのだと思います。 わたしの中でここ数年気になっていた、 「ヘイト表現」と「表現の自由」の関係。 この2つについて、どうしてもうまく言葉にできなかったけれど 「表現の自由はもともとマイノリ��ィの権利として意味がある」 という言葉に背中を押され、 社会構造を見つめなおすという事は 表現者としてのスタンスを確認するという意味でも とっても大切なことだと、改めて感じました。 本を読むと 著者や翻訳家の人たちと連帯している気持ちになって 溺れかけていた沼から顔を出して  新鮮な空気を吸っているような感覚になります。 普段から親しんでいる映画とはまた違った感覚かも。 (私は本より映画ばかり観ているので) 次は何を読もうか 本棚に積んだままの本が何冊もあります。 また読んだら ここに感想を綴るので 気が向いたらお付き合いください。
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wiggie-yoshie · 4 years
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「天井桟敷の人々」を観た。第二次世界大戦中のナチス政権下に3年を費やして製作された、3時間を超える大作。
人々の恋模様と喜怒哀楽、そして芝居。とてもエネルギッシュでひとつひとつのカットが力強く美しかった。
台詞を言わずパントマイムだけで魅せる役者バチストの佇まいが儚くてたまらない。繊細な表情の変化にこちらの胸も締め付けられて苦しかった。サテンのような光沢のある、やわらかな衣装をまとった長い手足が宙に舞って、その残像さえも美しくまぶたに焼き付いてる。
台詞も素晴らしかったのだけど、次々に押し寄せてくるから忘れちゃった…!バチストがガランスに「美しい」と囁くと、「そうかしら。生き生きしてるだけよ。」と返したのだけが強く残ってる。生命力あふれる人の姿は美しいもんな、となんだか感激した。
恋に大きく狂わされ、強く愛を求める人々の姿はパリらしい感じがする。共感して切なくなったり、おいおいそこまでやるんかと思ったり忙しい。
天井桟敷(劇場でいちばん天井に近い、安い席のこと)で肩を寄せ合い、ガヤガヤと野次を飛ばしながら観劇する人々のエネルギーに圧倒される。一緒になって観劇してる気分になったけれど、ふとまわりを見ると密を避けて過ごす私たち。ほんとうは息もつまるほどの熱気に酔いたい。人のパワーを身近に感じられるのはいつになるんだろ。しばらくは映画で思い出すしかないのかしらん。
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wiggie-yoshie · 4 years
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シリーズ地元旅
今回は福井県、嶺南地方の旅。
敦賀の大好きなレストランでランチのち、三方五湖で野鳥観察。常神半島の先端までドライブし、日本一大きな?蘇鉄を発見。周辺の宿も蘇鉄推しでおもしろい。
嶺南の海は穏やかで、山の稜線や半島が作り出す景色はとてもユニークで美しい。何度訪ねてもハッとする、大好きな場所。
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wiggie-yoshie · 4 years
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シリーズ地元旅
生き甲斐とも言える旅がなかなかできないのが辛いので、昨年から定期的に地元の宿に泊まって、少しでも気分を味わってる。
これは2月の初めに行った金沢旅。
学生の頃から気になってたお宿「カメリアイン雪椿」さんに泊まった。古い建物をリノベしたお宿で、外観からすごく雰囲気が良かったの。学生時分の私には高く感じて(ましてや金沢に下宿してたので宿に泊まるなんて贅沢で)大人になったら泊まってみたいなと思ってたお宿。同行の友は金沢住まいなので県民割引を使わせてもらって、思いきってスイートルームに。2食つけてもとてもリーズナブルで、ちょっと申し訳ないくらい。
その日が平日だったせいか宿は私達で貸切状態。蔵を改装したラウンジが雰囲気良く、のびのび過ごせました。お宿の方もとても親切にしてくださったし食事も美味しくて、楽しい滞在だった。
宿を出たら一目散に美術館巡り。平日の午前中はどこでもスイスイで気持ち良い。金沢は街がコンパクトで、美術館やギャラリーを巡るのに向いてる。念願の工芸館も、やっと寄れました。
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wiggie-yoshie · 4 years
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ここ最近、友と過ごす休日の定番が「人が少ない午前中を狙って美術館→気になるお店でランチテイクアウト&ケーキ屋さん→帰宅してごはんとケーキ食べて夜までダラダラ」になった。
思い切り遊ぶのは、コロナ収束後かな。
今の感じもけっこう好き。
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wiggie-yoshie · 4 years
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大好きなアーティスト東郷清丸さんの新しいビジュアルがとっても良い。いつもの清丸さんの雰囲気に赤いネイルが似合ってる。
マニキュアを塗って、きれいだなとキラキラした気持ちになるのに、男性も女性も関係ない。ファッションだって別に“フェミニン”にする必要ない。いつも通りのお洋服に自然と赤いネイルを合わせた清丸さんが証明してくれた。
「自分は男だから」とか「女だから」とかそんな前提を置いてファッションの可能性を狭めてしまうのはもったいないし、そんなものは小さい頃からの刷り込みなんじゃないか、と思った。
可愛いものを可愛いと感じ、かっこいいものをかっこいいと感じる心に、本当は性差なんてないんじゃないかしら。
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wiggie-yoshie · 4 years
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スタッフとして長年勤めているメトロ劇場は 只今音響設備刷新のため休館中。 今日は館内清掃のため出勤した。 もしかして一度も外されたことが無いんじゃ と思う重厚なカーテンたちを外して天日干し。 スタッフたちとバサバサと埃を落とした。 屋上の柵ぐるりと真っ赤なカーテンに囲まれて パラジャーノフの「ざくろの色」を思い出した。
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wiggie-yoshie · 4 years
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2年ぶりにこちらのブログを更新しますが、 自分でも「1日坊主」ぶりに驚いてます…!
普段使っているSNS twitterでもなく、Instagramでもない 写真と文章をゆっくり見ていただける場所 自分もゆっくり向き合える場所として ふたたびここで書こうと思います。 もうこれもまた、次の更新が2年後だったりして とか思わなくもないですが 場がある限り(そして私がアカウント名を覚えている限り) ゆーーーーーーーっくり綴りますので 偶然この場に居合わせた方 チラッとでも見ていただけると嬉しいです。 今日の写真は 大好きな欧風菓子店ユキラインさんの「ナポリ」。 シナモン効いた生地にアプリコットジャムがサンドされた焼き菓子 絶妙なスパイス使いと可愛いビジュアル たまりません。
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wiggie-yoshie · 5 years
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毎年恒例、友人うーちゃんとの夏旅は 今年で14年目。来年で15年になる。 二人で47都道府県を制覇するのを目標にしていて 達成後はもう一度行きたい土地へ再訪する予定。 つまり私たちのライフワーク。 30過ぎて 今までのように毎年必ず行ける保証は無くなってきた。 行けない時が来てもまた再開するだけのことなので 悲観的には思っていないけれど(それぞれの人生があるからね) 行けるときに行きたい場所に行っておかねばという気持ちで 今年は無理矢理時間をつくって、三泊四日の岩手旅へ出かけました。 岩手県はとにかく広い。 北海道に次いで広いらしいということを旅行雑誌で見たけれど たしかに 広い。 しかも県の真ん中に北上山地が悠々と広がっているので 内陸と沿岸の行き来もなかなか不便。 「あれも行きたい、これも見たい」と地図に丸をつけていくと もうどうにも 三泊はしないと回り切れないのでした。 (それでも泣く泣くあきらめた場所もあって、本当はあと二泊したかった) ・・・ 【1日目】 花巻空港から 寄り道しつつ盛岡へ。 道中の景色 家並 木々の様子がなんとも北国の雰囲気で 「思えば遠くへ来たもんだ」的旅情を醸してる。 岩手のラジオを聞きながら「ここ雪深いんだろうね」って 北陸では見かけない屋根の形を見ながら車を走らせました。 旅行って、もうこれだけで楽しいよね。 盛岡は明治・大正・昭和初期に建てられた建物がたくさん残っています。 登録有形文化財になっているものも もちろん多いけれど そこら辺の商店の建物さえも古くて可愛いかったり。 調べておいたもの以外にも、 迷子になっては古い建物を見つけ 散策し ホクホクの収穫がたくさんありました。 またその素敵な近代建築を ギャラリーやイベントスペースとして活用できるような建物も多く 市民に開かれた印象もありました。 いいなぁ、こうやって皆で大事に使って残していくの。 「県外の方でも使えますよ」っておっしゃっていたけれど さすがに岩手は遠いものね。 さて、盛岡のもう一つの楽しみは「光原社」さん。 宮沢賢治「注文の多い料理店」を出版した会社で 社名も宮沢賢治がつけたとか。今は民藝を取り扱っています。 私もうーちゃんも民芸品を見るのが大好き。 危ない匂いはしていたけれど ここで予想外の散財、幸せな買い物三昧のひと時を過ごしました。 (私は憧れの柚木さんのタペストリーを購入。) 盛岡で一泊。お宿は北ホテルです。 このお宿も民藝と関わりがあって、とっても心地よいお宿でした。 ロビーの佇まいが良かった。 【2日目】 雨。生憎すぎる雨。 相変わらず建物散策をし、前日に続きもう一度光原社さんを訪ね 雨の気配を伺いつつ うーちゃんが乗馬を楽しみにしていた小岩井農場へ。 小岩井農場に近づくにつれ雨脚は激しくなり 農場へ続く道中の両側に咲く満開のヒマワリもどこか空々しく おかげで空いていた牧場では 牧場らしい体験メニューはほとんど中止に。 そりゃこんな悪天候の中ではお馬も居心地悪かろう、仕方ないねと もう1つ楽しみにしていた 「重要文化財の建物ツアー」に参加したのだけど 生憎の雨がますます激しくなり バスの中から建物を眺める、とても消化不良なツアーになってしまいました。 寒すぎてソフトクリームもジェラートも新鮮な牛乳もスルー。 建物ツアーで聴いたガイドは興味深くて その農場の成り立ちに思いを馳せるのにはとっても良かったけれど それにしても、それにしても…! リベンジ誓いながら まあそれでも3時間ほど農場で過ごして その日はそのまま お宿のある久慈を目指したのでした。 久慈は岩手の北の方にある港町。 小岩井から2時間半(!)ほど車を走らせます。 深い深い山の道を進むと白樺と赤松の森。 ふと海女さんの看板が見えて 私の心は(激しく)盛り上がりました。 久慈駅前の商店街は お盆休みでシャッターが下りていたけれど どのお店も軒先で「送り火」を焚き、お盆最後の夜を過ごしています。 なんとなく大震災が心をよぎり、胸がギュッとなった。 お宿は民宿。盛岡よりもずっと強い訛りで女将さんが対応してくれる。 宿からすぐの居酒屋さんで、地もののお魚をたらふく頂いて 二日目の夜も更けました。 【3日目】 さて、もう3日目が私のメインと言っても過言ではありません。 だってこのために岩手に決めたんだもの! ねえ、もうお分かりでしょうけれど 北限の海女さんです。 久慈市にある「小袖海女センター」では 夏の間だけ 海女さんの実演を見ることができるのです。 数年前の某朝ドラ人気もあってか?それとも新鮮なウニが目当てなのか? いやいや私みたいに本気で海女さんが好きな人が意外とたくさんいるのか…? お盆の連休中というのもあって 観光客で賑わっていました。 岩手の海女さんの伝統的な磯着は 上は絣、下は白い木綿の短パン。 赤い帯をキュッとしめています。 海女の実演は海女見習いの若いお二人がされていました。 青緑に透き通る海に静かに潜り、どんどんウニを採ります。 感嘆のため息をもらしつつ、 作品の参考にしたくて、必死でシャッターを切り続けました。 海女センターの奥の方では、ウエットスーツに濡髪姿の いかにもベテランといった風情の方が淡々とウニをむいていて 憧れの視線を向けずにはいられません。 海女センター横で露天を出していたおばあちゃんに海女さんの話を聞いたり 海女にまつわるお土産物を買ったり 海女に興味のないうーちゃんには申し訳ないけれど 私には大満足の時間でした。 付き合ってくれてありがとうありがとう。 去年に引き続き今年も海女旅となってしまい、 きっと私と出会っていなかったらこんなに海女海女することなかったはずの うーちゃんの口から 「志摩の海女さんの磯着の方が私は好きだな」と聞いたときは なんか 何と言っていいか すごく嬉しかったです 笑 ありがとね、ほんとに。 その後はアイヌが住んでいたという北山崎の断崖を眺め、 海を離れて山の方に少し車を走らせ鍾乳洞へ行き、 地底湖の底知れぬ深さと水の透明度に感動。 また海に戻って 宮古という港町で一泊しました。 【4日目】 最終日です。 ここまで読んでくださってありがとうございます…! もう少しで終わるので しばしお付き合いください。 二人ともが楽しみにしていた浄土ヶ浜。 ジオパークになっていて 車で近づくことはできません。 駐車場に停めて少しだけ歩きます。 浄土ヶ浜ってね もうその圧倒的な海の透明度と 白い岩の景観が ほんとに、そのまますぎるほどに、浄土なんです。 (浄土見たことないけど) 親潮にのって吹いてくる少し冷たい風 白い小石が敷き詰められた浜辺を歩くと、シャラシャラと高い音。 静かな波に透ける小魚たち。 普段クールなうーちゃんが いきなりパンツを膝上までたくし上げて ザブザブと海に入りヤドカリ探しに没頭していました。 いつまでもいつまでも 眺めていたかった浄土ヶ浜。 でも帰らなければいけません。 強く後ろ髪をひかれつつ、岩手の浄土を後にしたのでした。 空港は花巻。 浄土ヶ浜からもっと南下して 釜石に少しだけ寄り道し ぐっと山道を運転して 無事 花巻空港に到着です。 浄土ヶ浜のある宮古から釜石までの道中は 海が見えないくらい高くそびえる防波堤があったり 災害遺産として敢えて残している、 グニャリと曲がった古い防波堤の一部があったり 一階部分だけが新しいホテルや 駅前そのものがまるっと新しくなった町 その津波の脅威の痕跡を見て また胸が痛んだのでした。 とても楽しい旅行だったけれど そんな景色を見て 災害のことを想って 心が忙しい4日間だった。 ・・・ 岩手旅から一週間が経とうとしている今 私の心に残る景色は とっぷりと深く豊かな山々と 赤松と白樺の森と 地底湖や海女が潜る海  それぞれの 青と緑。 そして近代建築の赤茶色。 浄土ヶ浜の白。 岩手の訛り。 ほんとうは遠野や花巻(宮沢賢治)もゆっくり散策したかったから いつかまたきっと きっとね、と 誰にともなく約束をして まだまだ旅の余韻に浸っています。 というわけで 2年ぶりの旅ブログ更新でした。 たいして参考にもならない いたって私的な旅日記 最後までお付き合いいただき ありがとうございました◎
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wiggie-yoshie · 5 years
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こちらのですね、 お仕事とは関係あるようで無いような 全くプライベートな と言って、誰かに読んでもらうことを前提とした そんなブログを、再開することにしました。 タイトルも、「乙女珍道膝栗毛」から「三日坊主のひとりごと」に。 だってね、もう見てたら三日坊主すぎるんだもの。 一応5年くらい前から始めているらしいこのブログですが 何かにつけ中途半端なまま 時が止まっています。 数年前の秋田の旅ブログなんて、1日目の投稿だけで終わっているもんね。 三泊四日の旅だったのにね。 だけれど、読み返してみるとやっぱり旅ブログは良いもので 秋田旅以降も毎年旅しているけれど こうやって文章に起こすのって 大事だなって思ったの。 最近はダメね。Instagramで写真投稿して、それで満足していました。 今の方が忙しいけれど だから三日坊主どころか一日坊主では?って気もするけれど とりあえず書く場を改めて用意してみました。 皆さんにもご周知いただきたく。 (どれだけの方が見てくださるのか知りませんが) 今年は岩手に行くのよ! 重たい鉄の塊みたいな、古いカメラも持っていくつもり。 ちゃんとレポートする、と思う、ので(もう自信ない) よろしくおねがいしまーす(?)
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wiggie-yoshie · 7 years
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久しぶりにコチラの更新。 深夜の高速道路は、 金沢から福井へ南下する事がほとんど。 右手に暗い海をずうっと見ながら、 福井の県境に差し掛かると 山道になる。 両側に森が迫り、正面は山の稜線が重なる。 夜は、この真上に月がのぼる。 昨日は台風一過の晩だった。 まだまだ分厚い雲に覆われているのに、 やたら明るい夜空。 山の稜線のシルエットが、クッキリ浮かんでいる。 今日は満月だと聞いていたけれど 月の存在感ってすごいな~ と思っていたら ザワザワと雲が流れて ポッカリお月さま。 低く流れる雲と、その上に顔を見せる山の頂と、まんまるの月。 なんだかもう、なんだろ、映画かな?と思うくらい こんなの現実にあるのかって思うくらい、 すっごく美しかった。 「ハッ」とする景色って、たまに見るでしょ。 空の色、雲の具合、山の影、海原の光、草原や川や花畑や・・・ 思わず絶句する景色って。 大袈裟な表現で恥ずかしいけれど、 自然が見せてくれる、とてつもなく美しい景色。 そういうのを見た時、 「愛だな」と思う。愛に触れたな、と思う。 やわらかく美しい色が、かたちが、撫でてくれる。抱きしめてくれるような。 昨日の景色を見た時も、大きな何かの愛を見た気がした。 ちょっと口には出せない、恥ずかしくもこんな事書いてますが 本気でそう感じるの。 こういう愛と芸術は繋がっていると思うんだ��ね。 芸術も、そういうものを感じさせる。 心のある部分が満たされる。 昨日はいろいろあって、たまらなくて、 久しぶりに今、個人ブログを書いている。
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wiggie-yoshie · 8 years
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昨年末お仕事でお世話になった、能役者の辰巳満次郎先生と、小鼓方の多田順子先生とのお食事会(お能の催しの打ち上げ)があった。 「黒田さん、今日はお能についてたっぷりお話しましょうね。」という辰巳先生のお言葉から始まった会。死ぬほど緊張したけれど、喋って喋って5時間みっちり、とても楽しくて刺激的な時間だった。 何せ先生方の知識量がすごすぎて、私のキャパはとっくにオーバー。入りきらないほどの膨大な情報を注いでくださいました。 お能についてはもちろん、日本史・芸能史・古典文学・芸術・現代アート・・・映画のことも海外の文化も、とにかく幅広くどこまでも深く知ってらっしゃるんだもの。 自分の無知さを目の当たりにし、まだまだまだまだ、どこまで勉強しても足りないなぁと思ったけれど、これからもっといろんな事を知っていける、世界が広がっていく感覚が嬉しくもあり。 「お能」と聞いて、敷居の高さを感じている人はいっぱいいると思う。実際、私もそう思ってた。 だけど、今回のお仕事を通じて初めてお能に触れ、鑑賞させていただいたとき、何とも前衛的でカッコよくて、静と動(もしくは熱狂的な)の鮮やかなコントラストに、頭がしびれる感じがしたの。 辰巳先生は、「内容やお能のことを完璧に理解しようと思うよりも、例えば衣装とか、動きとか、場の空気とか、最小限の動きや舞台装置から想像をふくらますとか、各々の楽しみ方を見つけてくださっていいと思う。もっと自由に鑑賞してみてほしい」とおっしゃっていて。 一貫して感じたのは、「いかに次の世代に残すか」という情熱だった。 お能の面白さ、歴史の深さ、文化の大切さを考えながら、いかに敷居をとっぱらっていくか。 お能のみならず、所謂「古典」、「伝統芸能」といわれているものは(他の文化諸々も同じことだけれど)、興味を持ちにくい世代に伝えて行くのが難しい。最近、落語はだいぶん若い人にも受け入れられてるなと思うけれど。 ここ数年、着物・落語・地唄・お能など、「古典」に関わるお仕事をいただけるのを、とても嬉しく感じている。 私もまだまだ伝統芸能に通じている訳じゃないけれど、普段作品にも取り入れている古典文様も含め、これらの文化を愛しているのには違いなくて、なので、「古典の良さを知ってもらいたい」と思っている方と、興味を持つきっかけをつかみにくい世代との橋渡しのような役割に、ものすごくやりがいを感じてる。 お能を始め、多くの古典は、むしろ現代作られたイメージの「和風」よりもずっとずっとアヴァンギャルドでモダンで面白い。現代人の感覚からすると「斬新だなー!」と新鮮に思うことも多い。 だからね、若い人こそ楽しめる分野なんじゃないのかな、と思うの。 ということで、30歳にしてやっと、自分の仕事の使命のようなものに気付いたのです。 なんでこの仕事をしているのか、もちろん自分で選んだものなんだけれど、ただ好きだから、それだけなのかな、それだけでいいのかなって漠然としたものを抱えていたの。でも、ここ数年の出来事を思い返して、「そういうことだな」と。 芸能関係だけでなく、私がよく使っている「古典文様」も古来から続くもの。ここだけの話(といってもネットに載せてしまいますが)、現代の「和風のデザイン」の微妙さには思うところがたくさんあって、ああ、和風って何だ!とモヤモヤすることも・・・。 自分もまだまだと思うけれど、それでも「古典文様」を使いながら様々に表現していくことで、小さなバトンを渡せて行けたら、という思いもあります。 もちろんその為にはもっともっと勉強し、磨いていくことが必要で、とくに今回の会で先生方とお話しているうちに、痛感したのでした。
お能や、その他の様々な文化についてたくさんお話してくださって、なかなか得ることのできないものすごく貴重なお時間を作って下さった先生方にも、きっとそんなお気持ちもあったのではないかと思います。(勝手な解釈ですが) 何度も思い返してはジワジワと嬉しさがこみ上げる。(と同時に失言したかも…と思うこともイロイロあって反省も。ちょっと複雑な気持ち・・・笑) 30歳の節目に、ありがたい一夜だった。
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wiggie-yoshie · 8 years
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東西南北 新旧 交差するところ 混じり合うところ
文化と文化が出会うところ
そんなところに惹かれるんだなー。
そして私も、きっと、そこを目指してるんだろうなー、
と、最近思うようになった。
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wiggie-yoshie · 8 years
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(⋆画像は本文と全く関係ないです) 松元ヒロさんという方のライブを見てきた。 コメディアン、スタンダップコメディアン、というのかな。 芸人 お笑い だけど 「舞台」を見た っていう気分。 パワーがすごすぎて、初見だった私にはけっこう衝撃的で(内容も) なのでちょっとうろ覚えなところもあるんだけど 4部構成だったかな? 時事ネタ(主に政治)・本のこと・沖縄のこと・映画のこと だった気がする。 特に胸にズッシリ響いたのは沖縄と映画のこと。 沖縄の現状を知らなかった私が恥ずかしい。 (ニュースで報道するような一部分しか知らなかった) 映画は、冤罪で48年間も死刑囚として刑務所にいた人を撮ったドキュメンタリーの話。 いろんな感情が混じって 今はうまく整理できないから、 とにかく思いつくままに綴ります。 日本って国は、国民のためじゃない お金、経済のためにあるんだって コメディーだから、ライブ中は笑ってたけど よくよく考えたらぜんぜん笑えない。今の日本って。 「みなさん、笑ってるけど、笑ってる場合じゃないんですよ!」って松元さんも。 沖縄のお話も 基地の前で座り込みを続けている人たちのこと 豊かな琉球王国が侵略されて、無理矢理日本になって、今は基地を押し付けられて だから沖縄の人たちは一致団結して声をあげてる。 遠く離れた福井に住んでる私にも、松元さんの身体を通して ちゃんと聴こえたよ。 冤罪で人生の半分以上が空白になってしまった人の話も 今は刑務所を出て お姉さんと暮らしているらしいけれど 48年間、毎日3畳ほどの部屋で死と向かい合う 罪もないのに。 その極限状態を思って ご家族やまわりの人を思って 胸が辛くなった。 この人だけじゃない こんな思いをしている人はたくさんいる 月の光が彼を照らして 最近やっと「暮らし」がもどってきた。 救いだった。 沖縄のことも 冤罪の人のことも これからの日本のことも 世界中でおきていることも 受け止めきれない どうしていいか分からないけど 一緒に生きていて これからも一緒に生きていく 自分の暮らし 日々の糧 悩み 悲喜こもごも ほんとうに多くの事が同じ時間に起きている。 沖縄 基地の前で座り込みをしている人たちの傍に立ってた幟に、 「歌って踊って怒って・・・~(失念)~・・・」とあったらしい。 それが一番だなー。 歌って踊って考えて怒って・・・ 去年から通っている親鸞さまについてのお勉強会の影響もあって いろんなこと頭の中でぐるぐるしてる。 分かち合う心をもって 生きていけたらいいのに。なー。 だめだ、今日は頭が痛い。 寝よう。
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wiggie-yoshie · 9 years
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乙女珍道膝栗毛・甘くてしょっぱい秋田のたび その②フィルムで見る男鹿 その①で散々なまはげについて書いたのに、 なまはげの写真が一枚もない事に気づきました。ごめんなさい。 今回はズッシリ重い、超アナログなフィルムカメラも連れて行きました。 大事な大事な旅の相棒。重たいし使いこなせないし手間かかるんだけど やっぱりデジタルにはない良さがあって 手放せない宝物です。 モノクロのフィルムとカラーのフィルム、1つずつ持って行きました。 今ここに載せている写真たちは、そのカメラで撮ったもの。 男鹿はモノクロで撮りました。 その方がなまはげをリアルに捉えられる気がして。 生々しく力強く、ちょっぴりユーモラスに、 谷から山から現れるなまはげたち。 少しは表現できたかな。 男鹿半島の岬、とっても気持ち良かった。 凪いだ海と 芝生と 断崖と 灯台と 風と雲。 秋田って思ってた以上に涼しくって 8月とは思えない心地良さ。 いつまでもいつまでも、何をするでもなく  友人と2人 海を眺めていました。 その③へ続く
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wiggie-yoshie · 9 years
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乙女珍道膝栗毛・甘くてしょっぱい秋田のたび その①男鹿の洗礼 毎年恒例の夏旅、今年は秋田県でした。 もうあの秋田旅から2カ月も経ってしまって 詳細なレポートはできないけれど なんというか秋田には独特の空気と衝撃があって ここ最近でもなかなかないほどディープな印象があったので いつまでも残るこの感覚をできるだけ言葉にかえて  今年の夏旅を締めくくろうと思います。 というわけで、その①男鹿の洗礼 はじまり、はじまり。 さて、今年の旅行を秋田に決めたのは なんとい���てもなまはげに会いたかったから。 あのずんぐりとした大きな体 ギラリと光る目 地鳴りのような声 なのにどこかユーモラス。 わたしにとっては、それはまるで昔話の一節のように感じる存在だけれど 実際に存在しているんだもの。 一度会ってみたい。そして、なまはげのいる土地を見てみたい。 秋田に到着して、一目散に男鹿半島へ。 どんどん、どんどん車を走らせていくと 大きななまはげの像がお出迎え。 男鹿半島の入り口で、ギラリと睨みをきかせていました。 秋田県からピョコッと付き出た男鹿半島は、なまはげや鬼の伝説がたくさん。 山 森 海 深い緑と青に覆われた男鹿半島の道は急勾配が続きます。 鬼が隠れているかもしれない。あの谷の下で、こっちを見ているかも。 だけれど、イメージするその姿はどこかおもしろい。 なまはげは厳しいけれど優しい、秋田の自然そのものなのかもしれない。 男鹿半島には「なまはげ館」という施設があって そこではなまはげ体験ができます。 (なまはげになるんじゃないよ。なまはげの行事を体験できるんだよ。) 古い茅葺屋根のお家。そのお家は毎日が大晦日。 なぜって、なまはげの行事が行われるのは大晦日だから。 家には一家の主がいます。 そこに、なまはげが現れる。 ドターーーン!!バターーーーーーン!!!! と大きな音を立てながら「う”おー!!」と家になだれ込むなまはげ2匹。 (ここで初めて知ったのだけれど、なまはげは「匹」で数えるらしい。) ドシンドシンと家の中を歩きまわる姿は 大人でもけっこうビビります。いや、かなり、怖かった。 正直全く何て言ってるか分からないディープな男鹿弁で 一家の主と問答をするなまはげたち。 今年はお米がとれたか、子どもたちは悪さをしてないか そして、嫁はちゃんと働いているのか・・・ そんなようなことを一家の主に問い詰めます。 主は家族をかばうんだけど、 その場に子どもや嫁がいない事が気に入らないなまはげは 「嫁はどこだ、子どもはどこだ!」と家中を探しまわるのです。 心の中で「男鹿には嫁に行けない・・・」と思いつつも 想像以上のなまはげの迫力に圧倒されます。 20人くらいでその一部始終を目撃するんだけれど 家族連れのお子たちは大泣き。 そりゃそうだよね。大人も怖いよ! 最後の最後まで全力のなまはげ体験 なかなか強烈でした。 そのまま隣の建物へ移動すると、 男鹿に残るなまはげのお面がズラリと展示されていました。 いったいどれくらいの数があっただろう。 100ほどもあろうかというなまはげのお面たち。 面白いものもあれば、怖いものもあり。 男鹿半島にはこんなにたくさんの���霊や神様や鬼がいるのかなあ。 みんなで、守ってるのかな。 どんなに時代が進んで いろんなことが解明されても 残っていて欲しい 自然の神秘や畏怖を忘れそうになったら 怒ってほしい。 なんだか、ギュッとする思いでした。 でもな・・・男鹿には嫁に行けないな・・・ その後は男鹿半島の先端まで行き 芝生と断崖と海をずうっと眺め(ほんとうにきれいだった) お宿に向かったのでした。 やっぱりね、男鹿の方言って本当に強烈でね、 お宿の方の言葉も、実はあまり分からなかったのでした。 それとね、それとね、秋田の食べ物の味付けも、なかなかに衝撃的だったよ。 全体的に甘いんだけれど、お漬物まで甘いんだもの! いや~これは本当に、けっこう、びっくりしました。 ローカル感じた。 こういう驚きがあるから、旅はいいのよね。 その②へ続く・・・
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