Photo

ハロウィン だったので フラアサ 描きました 名前 が 違うのは ついったの別垢に載せたからなのでお気になさらず
1 note
·
View note
Text
彼の幸せを。
「なぁ、靖友」 「…ンだよ」 「寒いな」 「そりゃ冬だからなァ」 寒空の下、真冬にも関わらず俺と靖友は屋上にいた。冷えたコンクリートを背に、地べたに肩を並べて座る。 ここで、どれ程の時を過ごしただろう。あの頃は、ずっと続くものなのだと盲信していた。仲間との、靖友との絆は永遠のものだと信じて疑わなかった。 「靖友」 「ん」 「愛してるよ」 「…ん」 左側にある靖友の手をそっと包んだ。寒さに弱い彼のの手はとても冷えていた。 「靖友、愛してる」 「…んなこと、知ってる」 「…そっか」 空を見上げる。曇りがかった空は、まるで俺達の心中を表現してるかの様に暗い。 大人になって、俺達の関係を公表した。俺達が思っていたより現実は残酷で、受け入れてはもらえなかった。靖友は親に見限られたし、寿一に拒絶された。俺は尽八に「どうして荒北なんだ」と酷く罵倒された。 きっと、彼らは俺達がいずれ別々の道を歩んで、普通に結婚して、普通に子供を作って幸せな家庭を築いていくことを望んでいたのだろう。 しかし、俺は靖友に恋をした。靖友を愛した。靖友だって、俺を受け入れて愛してくれた。これが、俺にとっての幸せなのだ。 けれど 「なぁ新開」 「…ん?」 「愛してたヨ」 「…うん」 「幸せに、なってくれ」 どうやら靖友は違ったらしい。 世間のいう当たり前な幸せの為に、靖友は俺を突き放す。 「寒いなァ新開ィ」 「そうだな、靖友」 だから今だけ。寒さに負けて寄り添う事を言い訳に、靖友は鼻を啜りながら俺の肩に頭を寄せた。
0 notes
Text
その先は。
はやく、もっと、ふかく。ふかく。 この腕が君に届くまで。 もっと、おちて、おちて。 この声が君に届くまで。 「おいで」 おちて、落ちて、堕ちた先は。
0 notes