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yfxif · 5 months ago
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2024.12日記
2024/12/01
よく晴れた日というのに深緑のウインドブレーカーを着ている男性。●空想街図鑑のポップアップストアがやっていて、図鑑、ポストカード、オブジェクトキット、栞などいくつか購入した。忘れられた本たちの街という絵は、忘れられた本に通ずる扉が部屋にあってほしいという思いと、忘れられた物語を積み上げられてできた街の景観の栞で本を読むことのどちらも叶えたく、同じ柄だけれどカードと栞とを買った。オブジェクトキットは物語の冒険を終えた主人公たちが住むという「本の街」。物語や冒険を終えた者に帰る場所があ��という、フィクションと現実のあわい、掬いの場としての「本の街」。ひとつの冒険を終えた主人公たちはきっとまた新たな冒険へ向かうから、読者はいくつもの物語と冒険と冒険者に取り残されてきた。物語が好きで、物語を読むひとほどそうだろう。けれど「本の街」があるなら、 彼らはいつからかいつでもそこにいて、さいごは、読者はどこにも置いてゆかれない。
2024/12/02
わたしは崖の上にいた。するどくきつい風が眼下にうねる海と同じように吹き荒れ、耳の周りを灰色の轟音が囲覆った。それはそこのみでなかった。あたりが轟音のそのもので、内側に残し置かれたすべての髪はなぶられ、目を細めるとさらに音は、風は、すべての顔を遠くへさらおうと凹凸にしがみついた。顔だけは手放してはならない。わたしは目と鼻の溝と、眉間に力を寄せる。けれど無駄なことだった。顔は隙間から入った風に表面を掘り起こされ、瞬く間にするするとほどけると風を泳ぎ、風と混ざり合ってはてしなく高いところまで巻き上がっていった。巻き上がりながら、顔はいくつも声を上げた。ささやき、うめき、悲鳴を上げているのかもしれない。私はほどけた顔から声がにじむのを感じながら、声は轟音をあげる風の幕に遮られ、はげしい風のとおりにどこかへ飛んでゆく。顔と、声が織り交ざりながらどこかへさらわれてゆく。わたしが何を言っているのか、もはやわたしにはわからなかった。声は遠く、そのためにわたしは何をも言うことができた。低く燃え続けるような灰色の轟音のさなか、わたしはなにを言ったのだろうか。●そういうことを意識的に行ってゆかなければならないのかも。そうしなければいっしょうなにかを恨み続けてしまうのかも。●フォーマットを誤ったせいで三人がかりでソースを追う羽目になり、またひとに迷惑をかけていた。新人でよかったー。涙
2024/12/04
風呂から上がると父が床に座って犬を撫でていた。彼が床に座るようなことは滅多にないから驚くと、父は酔っていて、「何か言いたいことがあったんだけどな」と言う。わたしは「なに?」と言いながら内心「わたしのことが大好きってこと?」と言い、ひさびさに大好きと言ってもらうかやめるかを考えていたけれど、母が「欲しいものがあるんだって」とわりこんだので言ってもらえなかった。母の話す”ほしいもの”はその前に母と話していた携帯印刷機のはなしで、ボーナスで買おうか迷っているというだけのことだから酔って機嫌の良い父に頼みたいものではなかった。幼い頃から母とのコミュニケーションはずっとこうで、ほしいとかうれしいとか、自分の内側のものが外側に規定され続け、忘れられ続けている。外側に忘れられても、内側のわたしはパズルの穴に形のあわないピースをいれたようなずれにしばらく苦しむ。●仕事先のひとが帰宅の都合で3人で帰るとき、ひとりを意図的に疎外させているのをうしろから見ていた。日頃のそのひとから、なんとなくそういう仕草に納得してしまう。ひとに評価をつけがちで、自分の評価がそこそこ高そうなひとだ。●どの本もあらすじで内容を書きすぎている。あらすじでなく、設定を書いてくれればよいのに。●小説に「コンビニ」があると嫌だが「コンビニエンスストア」ならよい。
2024/12/05
いつもより30分早く寝て10分早く起きる。それなのに30分早く起きたような支度をして、最後は急ぐ羽目になっているとマフラーを落としたみたいだった。母が私に似合うと思ったと買ってきたマフラーだから改めて自分で買い直そうか悩みつつバス会社へ電話したけれどまだ届いていないようだった。でも朝落として、この時間までないとしたら望みはほぼないとおもう。●かつとまたはを読み違えるミスは今年に入ってもうすでにやっているのに今日で2回目をした。苦しい。そもそも今日はTeamsでステータスを確認する前に相談に行ってしまったり、指示されたファイルを見落としたまま次の作業に行ったりさんざんだった。昼食におにぎりを食べすきだのかもしれない。●リディア・デイヴィス『サミュエル・ジョンソンが怒っている』の最後のほうの、なにも語る必要がないうちになにも語れなくなった女のくいしばり。くいしばりの息。●任天堂の株が大幅に上がっていると思ったらSwitch後継機がリークされている。
2024/12/05-12/11
12/06
かりそめの星巡りまだ買えてない。
12/07
ファンアート可愛く描ける。●はるか未来の作業を「この仕事(わたし)さんにやってもらおうかな笑」と言われたときわたしはわたしでお役に立てるのならその通りにと以外思わなかったけれど、もしかしてはるか未来まで一緒にお仕事したいというひそかなラブコールだったりして
12/08
つまらない食事。思ったより話しやすい人、と言われる。仕事の話をして、気を使って安いサンドイッチを食べ、案の定おごりで、このようなことはいつまで続くんだろう。しばらく誰とも会いたくない。●突然読むべき本が分からなくなり9000円分くらい最近はやってそうな社会派エンターテイメント本や過去の芥川賞受賞作など手当り次第買い漁る。このような食事をした���とはいつも釣り合わせるように買い物をしていてよくない。
12/09
ファンアートを一日1時間ずつ。仕事の終わる気配なし。またひとを困らせている。●はるか未来の仕事と思われた仕事は納期が変わって直近になり、ラブコールではなかった。
12/10
残業続きでまともに日記が書けなくなっている。今週末に忘年会があるのが悪い。お肉たくさん食べれるらしい。●注文していたマフラーが届く。あらためて付けてみるとかなりすべるから落としても仕方ない。これは思い出の品として、もうひとつ日常遣いの好みのものを買うかもしれない。RMKのアイシャドウも届く。●world's end girlfriendライブの通知が届く。お、と思ったけれどわたしのすきなのはchouchouだった。
12/11
夜さむいから電気毛布を付けて寝たら汗だくで5時半に起きる。そのひとがずっと子どものようなおとなでいるとして、はたからみたらその子どもっぽさと同居するなんらかの凄みが歳を重ねるにつれてバランスを崩し唯一無二の素敵なことに成るのかもしれない。●いっこうに終わる気配のない仕事をもくもくと。終わる気配がないというのを上層部が薄々気づき始め、あまりむりしないようにとのことだった。優しい言葉をいただいたとて総量は変わらず、でも自分に振られた仕事をぜったい他人に回したくないという謎の独占欲がある。
12/12
仕事おわらないし無限に仕事あるし、今週は忘年会もあるからと毎日一時間ずつ残業している。残業してからかえるとだいたい21時くらいになっているから最近は会社をでてお昼に食べきれなかったおにぎりを駅まであるきながら食べて夕食を食べすぎるのを防いでいる。サバイバル精神がすごい。だいたい仕事は焦ったせいでまともにできておらず、いっかいくずれるとますますとなるのではやくたてなおしたい。
12/13
とりあえず終わらなければならないぶんの仕事をいったん終わらせて忘年会へ。よく噛まないと食べきれないお肉と、途中で吐き気がするほど胃を痛めるからい玉ねぎを食べる。お刺身はおいしかった。隣の人がパートナー会社の全く知らないひとで、先輩が気遣ってくれて席を移動したが、移動後しばらくすると4人席のうち私以外の男性3人が不妊治療のはなしから派生して体外受精、射精やその道具、睾丸の血流の話でもりあがり、完全に疎外されていた。しばらくトイレで時間をつぶしたあと開き直って携帯をいじったりホットウーロンをのんだりして時間をつぶし、なんとか会を終えると新人賞で表彰される。いままでひどい態度をとったのが逆にラノベの主人公みたいで格好良い。帰りに同期男性が寂しいから私の最寄まで一緒に出て帰ると言い、どうでもいいのでそうしたらと言っていると(おそらくホテルとかに行くと思ったっぽい)課長が「うちの(同期男性)をちゃんと持って帰ってもらって、いや送り届けてもらって、ね、どちらかというと俺も酔ったらこっち(同期男性)側だから、っていうか(自社)にはそういう人多いから気をつけて、じゃあ気を付けて帰って、うちの(同期男性)をよろしくお願いします」と繰り返しており、本当にホテルに行くと思われていたのかは定かでないがもしそうならこのような男性が四児の父親であることに驚く。そうでなくても改札入ったあと意味不明なやり取りでうだうだ引き留められ��困った。同期男性とはあたりまえになにもなく彼の最寄に近そうな駅で適当に降ろす。家に帰ると自尊心が傷ついてひととおり憤ったり泣いたりしたあと、仕事さえできればもういいかという気になり、美容院を予約して寝る。現場のしごできリーダーがわたしのこと評価してくれてるならもうなんでもいいです。
12/14
昨日の夜中に予約した美容室に行き、髪を染めてメンテナンスとして3㎝くらい切ってもらった。色はとにかく明るくしたいと漠然としたねがいだったけれどそう言うのも伝わらないだろうからインスタで調べてマロンベージュとしておくと、結果地毛が黒いのもあり色が入らず店員にかなり謝られてしまう。が、個人的には色が変わったと感じるし大満足。鏡を見てこれは森香澄!とうかれていたけれどかなり芦田愛菜といわれてまあたしかにかわいいけれど前髪だけだろうと思う。茶髪にするとかなり幼くなる。黒髪清純というけれど、ある年齢以降の黒髪は清純でなく意志。●パスカル・キニャールの中古本が平均1600円くらいで買えるみたいなのでカードの引き落としが確定したら買おうとカートにたくさん突っ込んでおいた。パスカル・キニャール・コレクションは9まであるらしいがほぼもう売ってないか馬鹿に高いっぽい。『死にであう思惟』を読んだ後『世界のすべての朝は』、群像での大江との対談を読んだが、彼が自身の原点を廃墟に置いているところがけっこうすきで、可能ならもうちょっと読みたい。
2024/12/15-17
2024/12/15
さいきんの会社は暖房があつい。たぶん夏より冬のほうがあたたかい。内省のふりをして他人の悪口ばかり言ってる小説よむ。わたしも小説の悪口ばかり言っているきがする。
2024/12/16
明日までに終わらなければならない仕事は終わりそう。家に帰ると甘いものがたくさんあってついたくさん食べてしまう。青葉市子『FLAG』すごくいいので追加公演に応募した。当たったら聴けるのかなあ。
2024/12/17
気にしていた締め切りまでに仕事が終わる。家に帰るとさまよえる影が届いている。どうしてこんなに文章が上手になりたいんだろう。書きたいこともない。文章で稼ぎたいわけでも指針があるわけでもない。本を読むのも好きな方ではない。ドラゴンボールみてるほうがたのしい。ただ文章が書けるようになりたくて、それをあきらめられない。
表面が光っていた 平たくて月経がない おびやかさない すべての入り口を伏せる まだ柔らかい翅 ぼやけた指で裂く 早熟な水を手放す 使命感で繁殖をする 与えられた言語で それを褒める ふたつっていやだ また同じ拒絶 また同じ受容 敵意のない触れ合い 臍帯を月光と 勝手に結ばないで 水沢なお『光らないでいて』
ストレージが足りないとの警告。05-14の日記は消えるかもしれない。
2024/12/18
ひとつの世界を創造しそして夜を分解するためには、強力な水の一滴があれば十分なのである。この強力さを夢想するために必要なものは、深く想像されたわずか一滴である。このように活性化された水が胚芽であり、それは生命に尽きることのない飛翔力をあたえるのである。
『水と夢』ガストン・バシュラール
水はさらに貴重になると精液になる、とかはどうなのと単体で精液と無縁のからだは思う。
2024/12/19
突然の異動。いつも仕事の犬してたけど、こうしてあっさり戦力差で切られるとしっぽがしんと静まってみずうみの波紋の真中に立つように自分の人生を取り戻す。得意気に犬してたときも優しく教えてくれながらはやり犬並み…と思われてたと思うとはずかしい。恋をして犬になるとその間はなにものこらず、なにもない。家に帰るとキニャールのいくつかがとどいていて、『いにしえの光』はおもったより厚かった。気が向いて『世界の全ての朝を』の最後の対話を読み直す。女を妊娠させ自殺させた男のふるまい、そのような犠牲を孤高たる芸術の犠牲として美化することなどちゃんちゃらだけど、やはり言語の芸術としては価値あるシーンだと思う。そんなにすばらしいそれに届くだけのそれをどの時代でも選べるほうの性でよかったですね。断絶したいわけではないけれど目をそらす必要もないだろうということはたくさんある。
2024/12/20-22
2024/12/20
異動先の勤務時間が8時半らしい。これ以上早く起きて生活するのむり。と思いつつ毎回責任感からちゃんと会社行っているからえらい。帰りに雑談で「成果が出せなきゃ移動させるぞと言われ、許せなかった笑」と言っているのを聞き、自分もそうだったのだろうかと楽しかったのがはずかしくなる。
2024/12/21
オルゴデミーラにめこめこにやられる。第三形態強くて勝てない。
2024/12/22
直した時計を回収しに行く。中身の機械ごととりかえたらしい。クリスマスケーキを買って帰る。コージーコーナーのかわいいケーキ。
2024/12/23
ひさびさにあったひとは面談室から出てこず、一言も話せなかった。バシュラールの水と夢を勢いで読んでいく。枝葉としての。靄の中の透き通った目。
2024/12/24
年末まであと1週間あると思っていたけれど今週で終わりだった。終わるか微妙なところだけれど周りの人が残業する気配もないので帰る。
2024/12/25
ふえること。ふやすこと。ふえたものと生きていくこと。ふえたものに絡めとられつつ、それらとにじみあい、交わす息のなかで共存すること。
わたしのクリスマスはとうにおわっているので世間のひかりとか華やかさを他人のように見て、定時で帰るひとを見送って残業していた。しごとがおわるとrijが始まっていて、世界記録2位というひとのwiiuマリオをみる。終始プレイヤーが黙しているところと、終盤のリカバリーのさいの解説の「こんなリカバリーこのひとしかできない!」という熱がよかった。rtaちゃんのぬいぐるみが再販になっていたから購入したけれど、これを理由に会場へ行くのがよかったのかもしれない。
2024/12/26-31
昨日見つけてしまったエラーを朝一番に相談し、午後に、奇跡的に回避できていることが判明する。大喜びで仕事をしていた。明日で終わるかどうかはまだ分からないけれど、少なくとも早退することはできなかったから納会へは不参加としておいてよかった。埋めたいところはかなり埋められたので明日の自分が頑張るしかない。
『水と夢』ではカロン・コンプレックスへの導入としてイマージュとしての舟にふれており、ここがかなり好きだった。舟=生というところは『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』からぼんやりと考えていたことだけれど、たしかに伝承には死体を運ぶ渡し守がいる。エレンディラ『この世で一番美しい水死人』においても死体は舟に運ばれていった。舟の生。からだを運ぶ舟。
これは船がたましいのいわば身体である証拠である。
ガストン・バシュラール『水と夢』
からだはまた死体である。舟は死体を運ぶ。
2024/12/27
仕事納め。いつもつっけんどんな態度のリーダーに年末のあいさつのために声を掛けると、まだ何も言っていないのに膝をそろえて深々と頭を下げてくれ、なんすか?と言われるつもりで身構えていたから拍子抜けしてしまった。やっぱり日頃冷たいとは言え、長年サラリーマンをしてきただけある正しい他者への礼儀で、たしかに仕事のできるそのひとらしい態度だった。素直に尊敬。ひと通り年末のあいさつをして会社を出ると、久々にひととわっと話したので寂しく、バスの中で『水と夢』を読みながらようやくいつもの感覚を取り戻した。でも年末を特別な誰かとたのしく過ごせるのって良いな。
2024/12/28
日がな一日絵を描いていた。ちょっとピアノも弾く。青葉市子のdawn in the adanを簡単に耳コピしたり。簡単な耳コピができるようになってから、ピアノはさらにたのしい。楽譜を読めるようになるのはいつのことだろう。
2024/12/29
ひさびさに感情に任せて怒ったあと、頭が重く午後はなにもできなかった。血管が切れたのではないかと思う。もう怒れる年齢でもないのかもしれない。
2024/12/30
昨日から続くだるさのせいでほとんど何もできず。ばかな怒りかたをした。ほとんど絵を描いている。ドラクエはたのしい。
2024/12/31
なんともない年越し。また絵を描いている。ドラゴンクエスト7は子供の冒険をテーマにしているのだなとぼんやり思う。親の目を盗んで冒険をし、それが世界の命運につながってしまうのは子供のロマンだ。だから主人公たちは一度親に連れ戻され、再び冒険を自らの手で取り戻す。この親に逆らう子供たちがテーマだからこそ、失われた村々を運命に逆らって取り戻すのかもしれない。ドラクエ7と言えばキーファが離脱することとかみさまと戦うことくらいしかしらないのだけど。
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yfxif · 7 months ago
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2024.11月日記
2024/11/01
2024/11/01
ひどい寝不足なのに残業となり、仕事を済ませるとからだがしんどく、やっとの思いで帰宅。週明けからは異動となる。
興味本位で(個人企画)に提出した作品が最終候補作に残っていておどろいた。文フリいかないと。改めての見直すと内容の矛盾がひどく修正の必要がある。
2024/11/02
祖母と伯母夫婦、従兄弟が来て、家族で寿司屋へ。ZOZOTOWNのポイントを消化し、そのままアプリをアンインストールした。
今月末に石沢麻依のエッセイが出るなら、貝より続く場所はそろそろ読み始めなければならないし、月の三相も読み直したい。
2024/11/03
体調悪いと思っていると生理が来る。生理中より前のほうが体調悪くなりやすい。そもそもわたしは普段の生活が生理前の体調に響くタイプなので日々ちゃんとしていればよいものを、10月はたびたび2時くらいまで起きていた気がする。反省。
2024/11/04
体調が悪いから一周回ってカラオケに行きたくなり行く。ふらふらしながら4時間いて、そのあとはFrancfrancでクリスマスオーナメントをながめた。まんまるのサンタクロースのオーナメントは3色あり、エメラルドグリーンのおじさんが両手に星を3つずつも抱えて真顔��浮かれている様子が良く、けれど銀色のおじさんにひとりものすごく気難しい顔をしたひとがいて、さらには赤色のおじさんも誠実そうな顔をしていたので迷いに迷ってひとつもかわなかった。
2024/11/05
極悪体調。極悪体調の日はカレンダーに書くようにしているが、なんと3ヶ月ぶりだった。
2024/11/06
あまりに吐き気がひどいので欠勤。はじめて体調不良で有給を使ったが、これで今年の有給消化は5日目になり、こんなお休みでもう有給を取らなくて良くなってしまった。
2024/11/07
職場、友人はみんななんとなく風邪を引いている。
2024/11/08
いくつか歌集が届く。いますぐ読まない本ばかりが増えていくがメンタリストの視聴をやめられない。ときおり挟まれるパトリック・ジェーンの感傷的な表情には胸を締め付けられるが、レッド・ジョンに家族を殺された悲哀の滲むリアリストとしての彼が魅力的なのであって、家族を殺されていない(記憶を失っていた)頃の彼はあんまりだった。クリミナル・マインドとかNCISばかり見ていたころが懐かしい。
2024/11/09
恋愛についてはだいたい良い思い出がなく、傷つけられたというよりはだるかったというのが大半で、その手の話になるとぐちばかりでてまだ元彼が自分のことを好きだと思っている元彼女をやってしまう。じっさい(ぜんぜんわたしのことをもう好きではない)元彼氏は今彼女の後ろ姿ばかりをインスタに投稿して、クリープハイプを熱心に聴いては男女交際の感傷にずぶ濡れで、村上龍作品の感銘を受けた部分をストーリーに無断転載しているところをみるとやはり別れてよかったと思う。
2024/11/10
メンタリストのほぼまるまる5シーズンを一日で見てぐうたらしていた。あとは会社に持っていく内職用のノートができたのでよい休日だったといえるかも。
2024/11/11
ポッキーの日だがポッキー買い忘れる。気づいたら仕事が終わっていた。我慢できずレッド・ジョンの正体を見るが、正直流し見でマカリスター保安官が出てきたところでこの人!となることができなかった。rijのスケジュールが発表される。たのしみにしていたキンハは大トリ、夢島と大地の汽笛は並んでいてどちらもたのしみ。
2024/11/12-18
2024/11/12
記憶なし
2024/11/13
記憶なし
2024/11/14
記憶なし
2024/11/15
体調が悪い。とにかく9時間寝たら少しは良くなったので仕事に行ったが、帰りはへろへろだった。のど飴と、よくわからない免疫力上昇を謳うタブレット、いつもの2倍の白米をたべる。コロナだったら仕事に行けないし、科博もたのしみにしていたのにとめそめそする。
2024/11/16
必死に寝て体調不良が良くなってくる。ポケモンスリープのポケモンがどんどんあつまる。メンタリストを見終えてサイモン・ベイカーの出演作をWikipediaで調べたりするが、パトリック・ジェーンの飄々とした手品が見たいので意味ない。
2024/11/17
国立科学博物館『鳥展』へゆく。大きい鳥の剥製をたくさん見る。剥製を見るのは好きだからもっとやってほしい。写真ももっとたくさん撮ったらよかった。友人のひとりに恋人ができて、でも上手くいかない気がすると怖気づいていたのでさいごの食事代を多めに払ったら一生懸命突き返され、わたしが「幸せになってほしいから」と押しつけると(恋人のいないわたしに対して)「客観的に見たら俺のほうが幸せだから」とさらに突き返され、やかましく、愛しかった。
2024/11/18
タンブラーを会社に持っていくと座席て温かいお茶が飲めるから良い。ただ毎日ティーパックをひとつ使うのはもったいないので、そのうちインスタントのデカフェにしたりするかも。
2024/11/19
朝から泥酔した人が駅に座り込んでいて、駅員が一生懸命話しかけていた。寒くなってきたというのに。寝ていたら寒いことにも気付かないんだろうか。仕事。良い機会があって、リーダーにここぞとばかりにわからなかったところを聞いたら笑って教えてもらえる。笑ってくれるだけで明日も頑張れるからずっと笑っていてほしい。机の上にルルアタックが出ていて、可哀想だった。
2024/11/20
Francfrancで買ったタンブラーを労働に導入して、八時間労働を八時間茶話会にしようとしている。●お仕事一生懸命していますというアピールがなかなか効いて、はじめてリーダーにスタンプを押してもらう。●『サミュエル・ジョンソンが怒っている』を読んでいるが、ほんとうにただ読んでいるだけ。
それらはいわば、彼女という人の「自分観察日記」だ。一人の人間が実人生とぶつかりあって立てる火花をていねいにすくい取り、幾重にもろ過して言葉の形に結晶させたような。
リディア・デイヴィス『サミュエル・ジョンソンが怒っている』訳・岸本佐知子
●骨なしオデュッセイアも読んでいるといえば読んでいる…
目を覚ませ、もう正午だ、幸福は朝の時間に似ている、どちらも絶対的なみずみずしそのうちにあり、それと一瞬交錯する眩暈を生きることはできても、それを固定したり、持続させたりすることはできない、目を覚ませ、もう正午だ、あまねく白けた光の支配を、おまえは死ぬまで受けなければならない
野村喜和夫『骨なしオデュッセイア』 79頁
そういう意味では、私はまさに骨がなかった、気骨がなかった、反骨もなかった、比喩的な意味での骨がなかった、女のところに背骨を置いてきてしまったらしい私のこの無脊椎的夢遊も、つまるところ、骨のない私の生き様への寓意にすぎない?
野村喜和夫『骨なしオデュッセイア』 97-98頁
敵は社会であること、自分を責めないこと、負い目をつくらないこと、こう生きるべきだとは考えないこと、ほめられないようにふるまうこと、アイデンティティを植え付けられないこと、頭を緑にすること、光を浴びること、雲であること、虹の根となるような場所で涙を流すこと、 野村喜和夫『骨なしオデュッセイア』 
野村喜和夫『骨なしオデュッセイア』 121頁
●『メンタリスト』の代わりになるサスペンスドラマがない。なにをみてもつまらない。
2024/11/21
フェーズがひと段落し、べつのフェーズのために資料を作ってもらう。気難しいひとが横展開するための資料に、とくにわたしにわかりやすいよう工夫を施してくれたのでうれしかった。資料を確認した後ひととおり確認すべきことを定時内に終え、今日は完ぺきと言ってよい仕事ぶりだった。●昨日はお弁当をわすれてしまい温かいお茶を飲むことができなかった、今日こそタンブラーでお茶をすると意気込んでいたのに、今日はティーパックを忘れてしまって、空のタンブラーを鞄に入れたまま一日じゅう切なかった。今日はティーパックと、粉末スープも用意したので明日は職場でも家のように過ごせるはず。ウルの歩行が、一連の行為全体が精神となって肉体を追い越すように、わたしは職場を追い越してあそこまでを家にしたい。●『塚本邦雄全集』と水原紫苑『光儀』を読む。少女を通ることなく、透明な子どもと女性の中庸をとることがいまの自分のもっとも保ちたいバランスかもしれない。少女性というのにぴんとこず、けれどひとりのひととしてみずからの性を引き受けることに、使命に似たものを感じている。●『サミュエル・ジョンソンが怒っている』ー『変身』人間から木に、木から石になる娘。いまのところはこの話が一番好き、灰色が好きだから。
2024/11/22
よい夫婦の日だというからガトーフェスタハラダのチョコレートを買って帰ろうとはたら��ながら考えていた。この間そのチョコレートを母が食べておいしいと言っていて、残っている私の分をみて「食べないの?」「食べたいの?」「そういうわけじゃないよ」と笑ったばかりだったから。けれど今日の帰宅中待ち合わせを提案され、時間を伝えると待てないと言われ、さいごは置いてゆかれたのに落ち込んでいたら買うのを忘れてしまった。●妹が待遇の良い企業に引き抜かれ、年収が上がるらしい。すごいなあ。●あるところにしまっておきたい語彙が少ないと感じているので、できれば個人的にアプリで辞書をつくりたい。あたらしいminiPCにもeclipsをいれ、とりあえずhello world。●資料を渡されたと思い読み続けていたら、その資料を見ながら資料を作ってほしいというタスクを指示されていたらしく、出だしからわたわた。そのあともあまりうまくゆかず。少し残って作業していると、「でもそんなに急ぎの仕事ではないので」「来週まで見積もっているので」と声をかけてもらい、温かかった。●9月に出ていたfabrizio peterliniの新しいアルバム『summer stories』を聞くため、ひさびさにapple musicに登録。重複登録がこわくてすべてのappleIDを一度削除していたから保存していた音楽はすべてきえていた。けれど好きな曲はいくつか覚えている。SOFIANE PAMART『PLANETーplanet』など。ただ人の声を歌でなく楽器として扱い曲を作った、ドイツの作曲家の名前は忘れてしまった。
2024/11/23
大学受験の時に母親に買ってもらった時計を直したく、いつものデパートへ。ソーラー充電なのに動かないのは中の部品を交換する必要があるらしい。修理が終わるとしたら年内で、買った分くらいのお金がかかるということでいったん持ち帰りにした。ネットで色々調べていると、ブラックフライデー(ってあまり良く分かっていないのだけど)でダニエル・ウェリントンの時計が半額になっていた。革の黒いバンドの時計が可愛く、だいたい修理費とおなじくらいなので一層悩んでしまった。●Excelで一行おきにコピーしたいというのを妹に相談すると、ChatGPTに聞いてすぐに教えてくれた。引き抜かれるだけある。ChatGPTのことはそんなに信用していないので、明日試してみよう。●声のよい人と会話。だいたい仕事の話。●本にはさむタイプのブックライトほしい。
2024/11/24
やっぱり時計は直してもらうことにした。7年前なら部品の在庫もあるだろうと言われ、直したくても直せない日がこれからくると思うと、直せるうちは直して使おう。ダニエルウェリントンのブラックフライデーは毎年あるのだろうし。●ノンワイヤーブラをはじめて試着したところすごくよかったので2着購入。ワイヤーの締め付けによっては体調を崩したりしていたので、もっと早く導入すべきだったのかも。●何年ぶりかにトレーナーを購入。こういうカジュアルな服を着るのいつぶりだろう。ギャップのVネックで、袖と裾のところに白いラインが入った紺色のトレーナーを購入した。ジーパンと合わせると普段着らしくてかわいい。
●水原紫苑『光儀』読み終える。
投身の瞬間にしてわが歌を直したき思ひ来べきや否や
水原紫苑『光儀』
すごい歌。
帰宅すなはち解かれたるわがたましひは白きけものの形象を得つ
水原紫苑『光儀』
『光儀』には白い犬がたびたび登場する。ほかの歌集にも登場するのかな。1句目の字余りも雪崩れるように帰宅してからだから「たましひ」が吹き出すのをかんじるし、わたしもそういうふうに帰宅する。
2024/11/25
朝はさむく、心臓に穴があいたみたいに体に力が入らなかった。●『オレンジだけが果実じゃない』読んでいる。イヤなかんじのママが訳っぽい。●目がひまで電子で買ったウルフの『波』を読むとあまりによく、こういう文章をずっと読んでいたい。さいきんは短歌の比喩に触れていたけれど、小説のほうがずっと自由で飛躍したところにゆけるのではないかと思う。
すぐに収まるよ。ほら、ぼくたちからだを寄せあってる。ぼくが息するのが聞こえるだろう。カブトムシが葉っぱをかついでいるのも見えるだろう。あっちへ走りこっちへ走りするから、それを見ていれば、何かを(いまはルイだ)なにがなんでも独占したい、というきみの気持ちも、きっとゆらぐ。ブナの葉のあいだにちらつく日の光みたいにね。そのうちきみの心の奥深くで暗くうごめくことばが、このハンカチにねじこまれた固い塊をほどいてくれるよ」
ヴァージニア・ウルフ 『波』 森山恵訳
それ自体を比喩で説明するとき、比喩に対しては説明的でならなければならない。短歌という定��の中では比喩へ誠実に意味を持たせるほどその比喩に対して比喩をつかえないジレンマがあるが、小説という形態ならそれを簡単に打破できてしまうのではないだろうか。●仕事は反省。わからないのに後々わかるかな、と疑問のままを放置してのろのろ調べていたことが結局わからず、同じことを二回聞きに行き情けなかった。いつものひとはいつものとおりに「うん、うん」と聞いてくれ、それがいっそう申し訳なかった。「うん、うん」と言ってもらっていると、菅原百合絵の短歌に見る「聞きくれぬ」が思い浮かぶ。そのひとの横顔におぼろげなフレーズを見出しながら、ログってどこで見れますか…と半泣きで聞いた。
2024/11/26
職場で温かいお茶を作るようにしたら、毎日つめたいほうの水筒を飲まなくなったから作らなくてもよいかもしれない。そろそろティーパックはなくなるから買い足さなくてはいけないけれど、こう毎日消費するなら大容量のものをみつけたい。1週間に5個ずつ使っていくとして、膨大な数になりそう。●仕事にならず。解決できてないけど明日になったら解決するかな、と放置。だめなら後悔することになる。●
その日を境に、学校では誰もわたしに寄りつかなくなった。でも自分は正しいという確信があったから、悲しくなんかなかった。 (中略) 「選ばれしものは孤独なんだよ 」母は言った。
ジャネット・ウィンターソン『オレンジだけが果物じゃない』 岸本佐知子訳
このあとの「自分に理解できないものだからといって、価値がないと決めつけるのは間違いです」は爽快だった。けれど、このお話そこではないだろうからおしまい。●ファミリーマートはいっぱいクーポンくれるから好き。
2024/11/27
仕事は解決せず。同じことを2度聞いたけれど、そもそも資料に誤りがあったのでそれほど反省すべきこともなかった。●大森静佳『カミーユ』読む。
顔の奥になにかともっているひとだ風に破れた駅舎のような 彼らの世に彼らの灰色の顔はどんなにしずかな穴であったか 鈴のように一日ひとひがふるえてる その鈴のなかのきみを撫でおり 見えぬものは見えないままにそのひとの海の暗さを告げられている いないのは誰だったのか夕雲よ怒りのどんづまりに触れてみよ 紫陽花の重さを知っているひとだ 心のほかは何も見せない
大森静佳『カミーユ』
深度の差が特徴的でそれは重さの差であり、沈み、沈まれ、表面に見える/見えないのもの同士のありかたを描きながら
八月のわたしだけには見えていたあなたの奥の動かない水 心底と言うとき急に深くなるこころに沈めたし観覧車 陰影のつけ方などにそのひとの欲望透けて素描はのこる
同上
その中心に据え置かれるものをまなざす歌が多かった。それは個人の抱える内面的なある場所でもあり、
曇天に火照った胸を開きつつ水鳥はゆくあなたの死後へ
同上
生きものの心臓であり、
感情にすべては繋がるべきなのに鉄路にひどくひたむきな雨が
同上
心としての感情で、
弟はすべての季節の奥にいてすべての季節を殴っていたが あ、あれはむかしのわたしの掌じゃないか蛍を潰す余白なき愛 雨沁みて重たいつばさ 感情は尖がもっとも滅びやすくて
同上
いっぽう感情はときに猛々しさや狂気をともなって描かれる。
八月のわたしだけには見えていたあなたの奥の動かない水 夢に逢う、ということもなくわれのみが土偶のごとく息しておりぬ 感情がいま釣り鐘のように重い 錆びながら、もっとかがやきながら
同上
だれもが渦の中にあり、渦を抱えるひととして描かれながら、そのさなかにどこまでも重く沈む一点はけっしてその荒さに巻き込まれない。ほか、ふかくとどめる/木/きみとこの世を横切ってゆくも同様。
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yfxif · 7 months ago
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2024.10日記
2024/10/01
朝だけ仕事。作って欲しかった仕様書は連絡もなく、再対応が急にふられて2件。終わらずひとに回して新入社員の懇談会へ。社長が一生しゃべっており、配られたコーヒーは飲めず。おかしいっぱいもらう。資格の手当て、タクシー代を請求できた。早めに上がりいつものルミネでひと通り洋服を見て、チークの色を見て、お買い物の狙いを定めて帰宅。Plazaによると最近はプランパーが流行っているが痛いらしく、あまり興味はわかない。
2024/10/02
2日締め切りまでの仕事が午後におわる。新しい作業は慣れないためなかなか進まず。灯台守の話読了。再読を前提に読むようになってからあまり初回で何かを感じることがなくなった。
2024/10/03
清掃員の方に「なんか久しぶりじゃない!?」と言われ手を振られる。嬉しいですと言って振り返す。定時退社。退院後は薄手の秋コートを求めてデパートへ。が、あまりない。厚手のオーバーサイズはシルエットこそ可愛いが、気温の変化に柔軟に対応したいという望みを叶えてくれないきがする。
2024/10/05
6時半において朝ごはんを食べたあと二度寝。つい夜更かししてしまう。天気が悪く家で一日ぼーっとしていた。
2024/10/06
8時半起床。眠り方がわかってきた。目は薄く開けたほうが良い。ハロウィンのケーキを食べる。プリキュア、僕のヒーローアカデミア、BLEACH、からくりサーカスなどをさらさら見る。そろそろ絵が描きたい。
2024/10/07
ヒロアカ158を見たあとたぶんヒロアカが全体的にテーマにしている人生のすり減りや熱みたいなものが遠ざかっていることに気づき葬式のような気持ちになった。フリクリをみて熱を上げた大人もこうなったりするだろうか。自分にはもう関係のない話で、あとはもう生きていくだけだ、という。
2024/10/08
いつもの清掃員のかたにお友達と呼ばれる。叔母もそうだが自分の大半のお友達はだいたい60歳くらいの女性ばかりで同世代とはなすときは緊張する。仲間由紀恵に似ていると言われたが正直言われたこともないし似てない。が、たぶん似てるにてないと言うよりお友達の褒め言葉なので気持ちを受け取ってすなおにうれしい。
2024/10/09
大雨で参画したてのひとがすなおにさぼっており、クビになってしまう気配がする。いつもお世話になっているさぼりがちなひとが同僚に「やめる辞めないって言っててやめないじゃん笑もう10月だよ?」と言われており、その人が辞めるということを考えたことがなかったため、辞めるとしたら自分には何の挨拶もないだろうことと併せてなんだか二重でショックを受けた。
2024/10/10
からくりサーカス展開が早すぎたので最終巻とその前の巻だけ買ったが知らないキャラクターが3人もいて、どうやら章ごと削られたりもしているらしい。早いどころの作りではなかった。あと漫画になると黒が映えるから画面的なバランスを考えると言っていたのは藤本タツキだが、からくりサーカスもあのかぼちゃの人形の傷など黒が映え、漫画でないとわからない画面の迫力もあるという気づきを得る。
2024/10/11
冬物コートに悩む日々。hinariのコートはかわいいが118センチは不安。
2024/10/12
冬のカジュアルコートを購入。
2024/10/13
美容院に行く。髪はさらさらになったけれど店員のなにいってんすか?という感じが厳しく、でも年一くらいならよいかもしれない。
2024/10/14
つまらなくておじいちゃんの記憶を巡る旅、というゲームを百円で買うが特にやらずに買い物に行き、ドラクエとのバスボールを買う。ラーラの缶バッチを引当てて満足。
2024/10/15
カードじめようやく。
2024/10/16
記憶なし
2024/10/17
仕事の成果物のミスに気づき残業。久々に3時間も残業して無の帰宅。
2024/10/18
仕事にいっても仕事がなく、手持ち無沙汰。しかたなく過去の書類や資料を読み直し、思い出にふけったり、レビュー表という名の喧嘩記録表に熱くなったりしている。
2024/10/20
マザー牧場のアイスを初めて食べる。ソフトクリームのうえに栗味のクリームとトッピングが乗っていたが、つぎ食べるならソフトクリームだけでよい。つけもの、海鮮丼、みかんなどたくさん食べた。
2024/10/21
魔法使いの約束ちょっとストーリー開放する。仕事にいきなにもなく暇だったので作れる限り短歌を作っていだが何かのタイミングで消してしまった。社用書類を作るつもりがけっきょく部屋の模様替えに。
2024/10/22
ひさびさに仕事があるがすぐ終わる。プリキュアウエハースを2つ購入。ブロッサムの相方と知らないかわいい人たちを引き当て、しばらくたのしんだあとひさびさにメルカリで歌集を買った。
2024/10/23
自分のツイートに「思う」がかなりあり気をつけていきたい。自分の言葉を引き受けることから逃げるのは醜いことだ。 「感じ」も同様。また(怒りにたいする)「悲しい」など、自らを自分の感情の被害者(けっきょくそれははその感情にさせた相手が悪いという責任転嫁だが)として言葉を選ぶことも自らの攻撃性から目をそらす自己欺瞞でしかない。いっぽうで怒りに満ちたときのすなおな「悲しさ」から目をそらすこともしたくない。このあたりの感情をさいきんは見極められるため船に揺られるようにバランスをとっている。
2024/10/24
評価面談で自慢ばかりしてくる。実際忙しいながら資格取ってるし、現場でもなかなか褒められているし、頑張っているし反省点とかはない。という態度でいたら面談資料に誤字があり頬を張られたかった。
2024/10/25
叔母からミニPCをうけとって、パスタを食べ���解散。一番面白いRPGを教えてもらった。ヘラクレスの英雄というらしい。あとは女神転生、ディアブロのはなしをきく。ミニPCはこんなにちいさいのになんの問題もなく動いていてよかった。
2024/10/26
神保町ブックフェスのあと青葉市子のコンサートへ。dawn in the adanがすごくよかった。ふだんライブに行くことが多くないから、前半のハウリングや隣の人の着信音、咳、口臭、雑談はかなりきになった。
2024/10/27
東京ビッグサイトというのに始めていく。天王洲アイルは人名だと思っていたから驚いた。入場券がどこで売っているのかもわからず、暑く、ひろく……。周っているひとは地図を印刷して座席にマークをつけていたり、わたしはいろいろ準備不足だった。つぎ行くときは色々考えていきたい。
2024/10/28
連休三日目。お昼28にお寿司を食べに行く。寝不足で昼寝をしたりぼうっとしていた。骨なしオデュッセイアはだいたい性的な話をしていて好みではない。背骨というのは好きだけれど……。
青葉市子のライブの音楽が、寝るまえにうとうとしていると思い出される。当日の夜より、いまのほうが思い出せる。
2024/10/29
おばと三浦でみかん狩り。いつもの海鮮丼を食べ、カフェでおしゃべりして解散。叔母とあうとたいていゲームの話になり、彼女が最近のドラクエは益々気持ちが悪いというのでわたしもドラゴンクエストモンスターズ3のデスピサロとロザリーの関係の改悪の話で応戦すると同じ作品のことを話していたとわかった。「男のことを様付けで呼ぶな」という叔母の感性は信用できる。いまのところゲームのキャラクターよりストーリーを重視して話ができるのは叔母しかおらずせつない。
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yfxif · 7 months ago
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2024.09日記
2024/09/01
記憶なし。防災グッズを検索している。
2024/09/03
仕事きつい。
2024/09/04
かなり仕事終わらないかも。でも忙しいなりに現状どうなってんだ?と調べる方法をたくさん教えてもらってほくほく、しばらくつまらなかった作業もたのしくなるかもしれない。
2024/09/05
仕事終わらない。
2024/09/06
仕事が終わらない!というかわからないので進まず。21:40にビルを出ると、一緒に作業してくれていた他社の先輩が22:00になると蛍の光が流れると教えてくれた。聴いてみたい。(と言うと、聴かなくていいですと言われた)
2024/09/07
大学の先輩と食事。大学生のころ先輩と先輩の彼氏はサークル内の有名カップルだったけれど、最近もう別れて彼女はマッチングアプリで作った彼氏と同棲していて、このまま何事もなければ結婚するらしい。自分の両親がかなり長めのお付き合いで入籍したのでそういうものと思っていたが、じっさい結婚ってもしかしてもっと気軽にある年齢のときのぽっと出の異性とするのが共通認識なんだろうか。水川あさみと窪田正孝も交際2年と報道されていたし。わたしもぽっと出の異性と40年もあとを見越して契約したりするんだろうか。
2024/09/08
記憶なし
2024/09/09
金曜日の対応に不備があり結局残業。蛍の光を楽しみにしていたが、じっさい蚊の羽音みたいなしょぼい音が遠くのほうでかすかに振れており、加えて「健康を大切に」という感じのことをこれまたかすかに放送していて、聞いてみたいから聞けてよかったものの思っていたほどの価値があるかは微妙なところ。ただひとりで残業していたので「健康とか言っちゃって困りますね〜」みたいなことを誰ともお話できないのは寂しかった。仕事は無事終わり、たすかった…。
2024/09/10
夜遅く帰宅したのに次の日もまともに出社してえらい。
2024/09/11
カード締めはやく!すべての買い物がくるしい。
2024/09/12
仕事の偉いかたがたは遅れてきた分がっつり残業するし、1人で残業するだけの知識があるのだと思えば彼らの(暗黙の了解の)仮病遅刻もあまり気にならなくなった。
2024/09/13
ひさびさのアカウントを開くと15個くらいのスパムからフォローされていて迷惑。
2024/09/14
遠出するのになにも準備をしておらず焦ってコテをぐるぐるに巻いたり。祖母は元気そうで車の運転もしっかりしているがスピード速く事故を起こしたらただでは済まないだろう。実家あるあるというが、ありえないくらいの食事がでる。
2024/09/15
アルパカを触り、アルパカ毛の人形を買う。アルパカは前足の関節を折って座り、立ち上がるときは前足の関節をぐっと前へ押しやって一度肘で立つようにしてから折りたたんだ足を伸ばして反動で起き上がる。すごい立ち方だし、最近は頬杖をついているとすぐ肘が痛くなるから痛そうと思った。餌もあげた。歯はおおきい。
友罪:中学生の頃同調圧力に負けて友人へのいじめに加担したら友人が自殺したという過去を持つ生田斗真が、過去殺人を犯した少年Aとしての瑛太と友情を育み、最後はその罪に押しつぶされないよういきてほしいみたいな、いろいろ遺族との禍根、命は唯一無二、犯罪の重み、それでも犯人も人間であり滑落せど人生は続くみたいなことを描きたいのかと思ったが、生田斗真は中学生から大人になったとて同調圧力に屈し瑛太の部屋を暴いており、この人間が「あなたが死んだら悲しい」という言葉で自分に懐いた“元犯罪者”をその短期間で「友人」と呼ぶに至り、友人の自殺では変われなかった生田斗真が今になって改心するところがわからなかった。(すべての人間は犯罪においてどちらの立場になる可能性もあるのだから、加害者のケアというところはかなり重要な問題だと感じている。いっぽうで加害者を軽蔑するという差別的なプライドが最後の一歩を踏みとどまらせることもあり、それはそれで重要なことだろう。)
2024/09/16
表現のパクリというものはクリエイターの心をくすぐるものなのかしら。すこし前で言えば新潮に載っていた村田沙耶香の「読書は教会」のような表現も真似されているのをみた。出典元を示さず、個人の経緯から気に入った表現のみを切り離して自らの内側に蓄積させていくのはそれがどんなに美しい言葉でも乏しいことだ。たとえば読書は教会と言うために必要なのは、「読書は教会である」と思うこと以前に「教会で祈ること」への接近だろうし、肉体を伴う言葉の具体性への接近でしか新たな言葉を作ることはできず、強奪したお飾りでしかない。ありがちな考えだけれど大切なのは読書は教会であること、またそれに読み手が気付かされることでなく、そう感じた瞬間の書き手の情動だろう。それを尊重する気のない読み手の空虚な美しさには価値を感じない。(逆に唯一無二であるのならそれがどんなにありふれた言葉でも飛躍して意味不明な言葉でもそのほうがよいのに。)
なにも考えず、ぐいぐい歩く父について行ったら特急を乗り間違えて(1本早いのに乗った)しばらくトイレの前で立つことになった。男性用トイレのみ窓がついていて、頭が見えるのは防犯対策だろうか。
2024/09/17
休まらないまま出社しなんとなく作業をする。カードが締まったのでようやく香水を買う。
2024/09/18
かなり疲れていて、残業したが30分で退勤。イヤホンを忘れたときようにと字幕『パルプ・フィクション』をダウンロードしていて、イヤホンを忘れたのでようやく観た。こうしてみると音のない字幕映画はほぼ文学かも。で、生のにんげんが血を流したり泡吹いたりするのやっぱり見れないかも。
2024/09/19
からくりサーカスひたすら見る。林原めぐみのキャラクターがたくさん出るが演じ分けていてすごい。フランシーヌの意思が介在しないところでフランシーヌをとりあうとかが理解できないが、こういうところで躓いているとなにも観れなくなる。問題は問題として、それを理由に遠ざけるとだいたい損をする。
頼んでいた香水が届くが、サンプルのうち2本は良さがわからず。でもなんとかわかりたい。狙っていたものはやっぱりいい匂い。全部なくなったら50mlのものを買うか迷う。
2024/09/21
1日中Twitter。マスターソード大きくていい。普段携帯を使わないから洋服を見たりアニメ見たり。フリーレン強くて格好いい。
2024/09/22-25
記憶なし
2024/09/26
内定者懇談会に出ることに。社長の話に頷いていればよいかという気持ちと、内定者に会社への帰属意識がつよいひとだと思われたくないという気持ちが半々。
2024/09/27
2時間残業。タスクがなくなったが仕事を振られず手持ち無沙汰。30日を全休にして正解だった。
2024/09/28
眠れず。一日だらだらとドラクエ。8からクオリティが下がったと言われてしまうのも仕方ない。
2024/09/29
あまり眠れず。8時に起床しだらだらしたあと思い立って16時に駅へ。無印良品で社用に靴、ワンピース、シャツ、スカートを購入。
2024/09/30
全休のため8時起床。社用書類を11:00まで作り、メールで送る。昼食にお寿司を食べたあと、ロムアンドのベターザンチークをスウォッチしたくデパートへ。なかったので諦めて帰宅。生理一日目で腹痛のためずっと横になってドラクエした。そらとぶベッド、泳ぐ島が登場し移動手段が増えた。
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yfxif · 7 months ago
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2024.8月日記
2024/08/01
仕事をしているとえらいひとがきて、「がんばってるんだってね」とわざわざ声をかけてくれ、かれにチームのみなさんにはいつも感謝してますとお伝えすることができた。チームのみなさんに直接言う機会がなかなかないが、せめてひとづてに伝わるといい。さいきんは様々なひとが作業について聞きにくるからたくさんのひとと話す。いつも怒られている年下のひとがわたしのところへきて、「聞きたいこと全部聞けました」と笑って帰っていくから、よかったとおもう。『赤いモレスキンの女』はつまらないから早く読み終えてしまいたくて読んでいるが、そこまでして読む必要もないかもしれない。だって手帳を勝手に覗き、そのひとの家に上がり込むジャンルの物語がラブロマンスで売り文句が大人のおとぎばなしってなんだろう。
2024/08/02
みなとみらいでドラクエの立像をたくさん見る。キラーパンサー格好いい。キラーマシンもいたみたいだが、ビルがちがったので気力が足りずいけなかった。
2024/08/03
カフェで後輩とご飯。夜勤明けというのに時間を合わせてきてくれた。
2024/08/04
自分のミスで残業。最終的に報告結果と異なる箇所が10箇所あり、焦った。
2024/08/05
ポケモスリープの、チュートリアルでつけたなまえが「ねるいち」なので毎日「ねるいちはーーと寝るのがたのしみなようです」と表示される。いいなまえ。
せなかの羽が銀色に反射する蠅が座席の背もたれをいったりきたりし、ときには翅をひろげてばたばたやっていたが、わたし以外は寝ていてだれも気づいていないようだった。ああいうのはとつぜん顔にむかってくることがあるからいやだけれど、そうおもっていると窓のすきまに入りこんでもう見えなくなっていた。
2024/08/06
残業。ある量だけ固定で割り振られるうち、6-7個対応できたらよいねという作業で対応できるものが20個くらいありたいへん。8月は楽しいことがたくさんありいそがしいとおもっていたが、もしかしてかなりたいへんなことになるかも。
2024/08/07
残業。今の作業の嫌いなところは他人から作業についてたくさんはなしかけられ、質問されるところで、ひとりすべて資料に書いてあるのにとりこぼし、とりこぼす自身を重視しないひとが助け合いのためでなく自身の不安解消にわたしを使い始めたことがかなりストレスになっている。そのひとの上司はとりこぼすそのひとの人格否定を常にしているが(これはほんとうにかわいそうで許されることではない)、具体的な支援はしないのかいつもわたしのところへくるたびわたしが資料の読み方を教えており、そういうのは自社の教育でやってくださいとおもう。作業内容でなくて、資料の読み方を教えていると、いまはつねに時間がないのでこの時間は一体…というきになる。
2024/08/08
残業。なにひとつなんの隙も無い。作業をしているとメンバー同士で質問したりされたりの機会が増えはじめは学園祭みたいで楽しかったのに、旧チームの作業がわたしにだけふられひとりで地獄を見ている。(リーダーが対応しようと思っていることをわざわざわたしに伝えにきたのに、いざ始まってみるとこれで、リーダーは遅刻するしやすむし、ばかばかしい)のでかなりひとりていそがしくなってしまったうえ、質問してくるひとは今大丈夫ですか?のようなワンクッションがなく、わたしの席へくるなり(自分の資料)開いてもらえますか?とずうすうしくもわたしの作業場をつかって領域展開するので帰るたび後処理するのもつかれる。いちど「今時間ないです」と断ったら、ただ早口になっただけで押し負けてしまった。でも時間がないと言ったら時間を使わないようになるべく早口になるのはある面で理にかなっており、納得した。
2024/08/09
残業。たのしくもないのでいやになってくる。先週はまだあらゆる仕組みが生きて仕事は楽しかったが、もうただノルマを達成するだけになり、他の作業もあっぷあっぷしている。昼休みも返上して仕事をするので起きている間は通勤以外ほぼ仕事をしており、こんな人生になんの意味が…となるが、これを経て給料が入ればipadを買えると思うとわるくないのか?うそうそ、わるすぎる!悪いは悪いからはやくノルマ基準でなく自分なりのペースを見つけたい。
2024/08/10
rijへ。面倒になって流そうとしたが勿体ないので涼しくなってからいく。着いた頃にはちょうどドラゴンクエストビルダーズが終わる頃で、できれば見たかったから残念。つぎのを一時間だけ見て、外で大きな音が鳴っているから雷かと思い、天気が悪くなる前にと思い退出。でもほんとうは雷でなくて花火で、外では小さい子どもが母親に「私花火ってきらーい、見るのは好きだけど、音が怖いから」と言っていた。もう少し早く行けばよかったと後悔。その後イヤリングをなくしたり(パチンと音を聞いたことを明確に覚えているが、意味不明な音、体のどこからそんな音がしたんだろうとスルーして場所を思い出せない)鞄に水道の蛇口が引っかかって水が入ってビラが濡れたり(ひとりでいき、なんとなく恥ずかしくて会場の写真が撮れなかったからビラをもらったことだけが救いだったのに)さんざんだったが終電に間に合ったのでよい。
2024/08/11
後撮りの予約をしたので内容確認のため着物屋へ。11日とスケジュール帳に書いたが、実際に予約したのは18日だったらしい。名前を間違えられたりしたところから電話予約の記憶が蘇り、間違いに気づき始める。快く日時を当日へずらしてくださりたすかった。お値段も安め。帰りにまたワンピースを買い、みなとみらいでキラーマシンと写真を撮って帰った。(剣を握る方の手の五本指や、槍のぼやけた光沢感が格好いい。そいうコンセプトかはしらないが、あれが実物大としたらかなりこわくて夢がある。キラーマシンはだいたいシリーズの初2回攻撃モンスターだったりするので序盤の強敵というイメージがあり、キラーマシンが出てきてから冒険があともどりできなくなる感覚もある。大きくて強そうだと威厳があって格好いい) 前撮りも撮らず、成人式にも出ず、卒業式もでなかったので袴を着ることもなく、後撮りが着物をはじめて着る機会になる。前撮のときは自分の写真を撮って親戚に配ることや、そもそも撮ることの嫌悪感が拭えず、取る意味も分からず見送ってしまったが、いまになって撮ることにし、自分が迎えられるときに折り合いの上もういちどイベントを迎えられてうれしい。いまでも親戚に自分の写真を送るのだけは不明だが(二十歳のお祝い金をもらっているから写真で返すのが普通と家族には言われ、調べていないのでそれがどのていどの普通かはわからないが、お祝いなのだからお返しとかないだろうし、返すとしてもそれぞれのタイミングでこちらも祝い金を渡すだけで良いとおもう。それを写真…写真とかもらってうれしい?うれしいならそうなんだでおしまいだけれどうれしくないのに慣習だからという話だとなおさら…)
2024/08/12
ようやくなにもない日になったのでrijをみたり時のみる夢を耳コピしたり自由に過ごした。時のみる夢はピアノカバーの動画がみつからず、参考できるものがなくて弾ければよいというかんじ。ピアノがちゃんと弾けるひとはうらやましい。締め切りの近いものが3つあるが、目処が立ったので今週中にはどうにかしたい。本当は12日中にどうにかしたかったがむりだった。楽しいことだけしていたので仕事に行きたくない。
2024/08/15
仕事の目標もくもくやって定時で帰る。ショッピングに出かけるときれいめの靴がセールになっていて、喜んで3足買う。そのままルミネでうろうろし、またどこに着ていく?というワンピースを試着したあといったんはあきらめた。いまはiPadProがほしいから些細な買い物もためらわれる。
2024/08/16
台風で呪術廻戦展にゆけずうだうだし、ピノ二箱食べても灰色の休日だった。前の日靴を買った理由のひとつが呪術廻戦展だったのもあり気持ちがかなり沈んでいたが、そもそもお出かけしたかった理由のひとつが最高におしゃれして遊びに行きたいだったのをおもいだし、急遽クーラーの効いた部屋で冬服のおしゃれをすると解決した。気力が湧いたのでセールになっていた「ゼルダの伝説 夢を見る島」を購入。同シリーズ「知恵の借り物」のまえにクリアしたいと思っていたのでよい機会.
2024/08/17
友人と食事in渋谷。二年ぶりくらいにあうひとだったが感情の起伏もなく。店の二つ上に占いの館があり、同じエレベーターに乗り合わせたひとがその階のボタンを押していた。わたしも占いにいって人生の主導権を他人に明け渡したいとおもうものの、先ずこういう感覚ではだめだろうともおもう。「彼氏いないの?」ときかれ、なんとなくながれでひとを紹介されそうになるが、年上好き(を公言している)、友だちを誘ってバンジージャンプにいく、人前では場のために頑張って話すが家では無口(と自分で周りに言っている)のがあまりぴんとこず、適当に他人の恋愛とかの話をしてながした。いまのところ彼氏がほしいというのはなく、結婚したいというのもなく(芯までロマンティックラブイデオロギーに侵されているので好きなひととは絶対結婚したい、でも結婚できるなら誰でも良いとは全然思わないし、好きでないひとと結婚するくらいなら結婚しなくて良い)、ただ定期券内にふたつ水族館があり、それに一緒に行ってくれるひとは欲しいかもしれない。(でもその話をして「たしかに水族館は一人で行く場所じゃないかもね」と共感されたとき、いやひとりで行ってもたのしいでしょうと思ったのでいらないのかも)
2024/08/18
一日夢島。赤い服を手に入れたからだいたいのフィールドモンスターを一撃で倒せるようになる。薬局にパックだけ買いに行ってあとはごろごろしていた。なつやすみおわっちゃう!とじたばたしながら寝る。
2024/08/19
まぶしさのわりに涼しく、夏も終わりそう。夏が嫌いなときなつっぽい単語を作って遊んでいたが終わりかけにもなるともう集まらないかも。 └角のない熱・ゴム製の硝子・泥の襞・重力の愛撫・錆の唾液・遅延する流体・永遠の乳歯
2024/08/20
いつも友人と遊ぶときはお店をうだうだ決めることになるが、今回は行きたいところがあるひとがいてさっと決まった。連日残業で帰ってお風呂に入るだけでなにをする時間もなくなってしまうが、ポケモンスリープだけは寝ている時間であそべてよい。お気に入りはヤドンとウパー。
2024/08/21
退社するとどしゃ降りだかネイルへ。後撮りに向けてうるつやのきらきらに爪を可愛くしてもらう。
2024/08/22
なんとなくマクロを組んでいわゆる業務効率化している。ちゃんと働いててえらい。
2024/08/23
Hのあつまりでご飯。待ち合わせが20:30で、はやめにつくとだれもいな��ったのでコンビニで時間を潰した。歯ブラシを2つ購入。みなさん残業続きのようで、わたしの数時間程度の残業などたいしたことないようだった。Tが喫煙者になっていた。魚の脂がすごく、さいごまで食べきれなかった。でも色の変わるレモンサワーなどはたのしく、いい会だった。
2024/08/24
成人式の後撮り。けっきょく数枚よく撮れた写真をプランに追加したらほかの店舗のプランと似たりよったりの値段になってしまった。かえりはスパゲッティをたべた。写真の出来はまあよくもわるくもないけれど、自分の容姿が別に好きでなくてみおくったものを、その執着を捨ててたころに撮れたのは人生が進んでいるようでよかった。
2024/08/25
IKEAでぬいぐるみのくまを二体購入。中の綿がへたったとき綿を入れ替えるのと買い換えるのとどちらがよいだろう。サーモンマリネが美味しかった。
2024/08/26
夢島おわりそう。火の出る杖を手に入れた。カメイワはマグマが溜まっていたから氷の矢系かな?とおもったけどちがった。ゼルダの伝説シリーズは仲間がいないところがすごくいい。チャットともナビィ、ミドナ、ラインバッハとはお別れするし、コッコのお姉さんもぐるぐるおじさんも思い出の中の他人で、夢島だとワンワンもリンクには懐くけれどさいごには他人のペットとして鎖に繋がれてもういっしょに遊びに行けないし、そらとぶ鶏はニワトリ小屋のおじさんに飼われてしまう。だからこそ夢幻の砂時計のエンディングの、フレームアウトしていたラインバッハの船が画面に映る演出がすごく嬉しかった。ゲームのつるつるしたかんじに飽きてきて、だいたい本を読んでいる。ひさびさにお風呂でDr.STONEをみると七海龍水が格好良い。
2024/08/27
28日締切のものをいくつか仕上げ無理のないスケジュールになったので定時退社したがのこりは残業していて、ぱっと見た感じ遅延になりそうなものはないはずだがみなさんなにをしているんだろう。ノルマのためや個人的なものならよいがなにかわたしがスケジュールを見落としているのではないかとひやひやする。夢島クリア。ゲームオーバーせずクリアするとちょっと違うエンディングがあるとのことだがそこまでやるかは迷う。クロノクロスも中断しているし…。Nintendo Directでようやく水滸伝のリメイク発売日が公開され、延期になっていたので一安心。それならそのまえに百英雄伝を…とおもったり、そもそもやりたかったsea of star とか、でもそろそろ知恵の借り物が…とかんがえるといろいろどうでもよくなってくる。後撮り高かったからしばらくは無理だがipadproほしい、仕事のいまのフェーズはまったくたのしくないのでなんとかしたい、カラオケ行きたい、今年の衣服代たか(10万に抑えたい)など思いながらねる。
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yfxif · 7 months ago
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2024.07日記
2024/07/01
やっぱり乃木坂のリール見てねる。Another ghostは齋藤飛鳥、西野七瀬、秋元真夏の3人のバージョンもあり、バランスが絶妙だった。ビジュアル的に斎藤西野の舞台になるのかとおもいきや、秋元の声がかなりかわいいのではっとし、それ以降ソロ歌パートがないのでものたりない。斎藤西野がきゅるきゅるかわいい系でないのに対し秋元は完全にきゅるきゅるかわいい系で売っていて、そのキャラクター性によってほかふたりとは別の展開をしているのが舞台の上では差し色みたいになってすごく良かった。秋元康が考えるんだろうか。
いつか川野芽生が儚さとは何人にも触れる気を起こさせない強さのことと言っていたのを思い出す。
「儚げ」という形容およびその雰囲気が好きなのだけど、メイク記事などで「守ってあげたい儚げフェイス♡」とか書いてあると「解釈違いです」となってしまう。「儚さ」というのは、指一本でも触れたら壊れてしまいそうと感じさせるがゆえに誰も敢えて触れることができないという「力」なので……。
umiumaya_ 20230329
わたしにとって可愛いとはかなり簡略して「なめられやすさ」で、なめられやすさ、侮りによって得られる効力があるとき反転して、造形的なうつくしさとはべつの侮りがたい地位を確立しているのがすき。
2024/07/02
お風呂でココナッツサブレを食べながらエルデンリングの配信見る。こういうゲームしたことないけどできる気がしない。
父と話すことは少ないが彼は何かとパスワードを「o103(お父さん)」にしていて、(わたしたちの)父であることを大切にしているすがたを見ると嬉しい。お父さんになる前はお父さんでなかったことを忘れてしまうほどあらゆるパスワードとIDに多用するから愛だと思う。そういえば昔部屋に忍び込んだとき『赤ちゃん命名辞典』があって、にんまりしながら部屋を出たものだった。
2024/07/03
生活用品が立て続けに切れて日焼け止め、美容液、朝用化粧水を買う。今月は定期も買っているから出費が痛い。それほど良いものが欲しいわけではないとはいえ、わりと妥協せず買い物ができるのはいいことだ。あわせてTwitterで話題になったキューピーコーワゴールドとはどれほどと思い買う。近所の工場にそれとなく笹が飾ってあり、はじめはなんのことかわからなかったが七夕が近いのだった。
2024/07/05-10
2024/07/05
夏に向けて3COINSで髪留めを購入。リボンデザインのバナナクリップとクリップ。頭にいっぱいリボンつけたい。
2024/07/06
久々に原神をプレイ。群玉閣再建の話。これまでの人生だいたいどこにいても帰属意識が薄いため、感情を封じられている申鶴に向けた「璃月にいる理由をあなた自身が見つけなければならない」という凝光の台詞にぐっときた。
2024/07/07
嬉しい気分になりたくて(よくないお金の使い方…)ようやくクロノクロスを買う。序盤の夢の岸辺にを改めてきいて、はやくダンジョン飯を観なければと思う。貧しき人びと読了。
2024/07/08
職場の男性がひとところに集まっていると、がやがやしたあと一斉にどっと笑い始める瞬間があり、一般に女性のといわれるものとはべつとして共感能力や社会性たかーとおもう。そういうのを男性みずからは政治的振る舞いと呼ぶのかもしれないが。
2024/07/09
心に決めていたパジャマを買うために駅をうろうろ。tutuannaは第一候補だったけれどもう半丈のものしか売っていなかった。第二候補の無印良品にはてざわりがよく長袖のパジャマがあったので少し予算オーバーながら買う。
た。
2024/07/10
体調が悪い原因として、青汁が腐ってたらしい。それと鉄分ドリンクでどうにかなったので、帰りはサプリメントとメディキュットを買って帰ろうと思っていたが面倒でやめてしまった。明日こそ。
良いパジャマを買うと帰宅してすぐ着替えるよりお風呂上がりに着たくなるのでグレイルのワンピースをルームウェアとして使うことにした。
2024/07/11
(同じ船に乗り、同じ方角を見つめ、別のものを見る。灰色の母船に乗り合わせた他人としてのふたり)
Twitterでみて気になっていたリプトンの紅茶アイスをお風呂で食べる。少し溶かしてから食べると上のアイスクリームが生クリームみたいで(脂質たかそう)すごく美味しい。生活の娯楽をコンビニアイスに頼り切りでいい生活。ついでに去年美味しかったMowの洋梨も買った。Mowの洋梨をおすすめしてくれた金髪のお姉さんに、少し前「君はソシャゲをやる資格がある」と言われたのだった。(無理な課金をしないから。)
暇があれば数独。22回初回クリア(3回ミスで挑戦失敗)を目指すというクエスト?に挑戦中でいま7回目。度々操作ミスで挑戦失敗しているけれど7回は今のところいちばん好成績なので慎重にやりたい。
通勤の本は生命のやわらかさと瞬間を置いて、灯台守の話を加えた。
2024/07/12
ほそぼそクロノクロスをプレイ。蛇骨館に忍び込むには道を知っているひとが必要とのことでアレフを仲間に。(マジシャンみたいな、何この人?)ただその後道を教えてくれるおじいさんにあったのでもしかしたら仲間にしなくてもよかったのかも。このアレフのインボディー(体の中に杖を送り込んで体外へ突き出すという魔法攻撃だか物理攻撃だかわからない技)が現状パーティ内でかなり強力。なんの装備もなく行ったら岩がゴロゴロ落ちてきてダメージを受けていた。装備を強くしないといけない。
into u の泥リップ(05)すごくいい。
2024/07/13
カラオケへ行く。目の前に並んでいた中学生が身分証明書をわすれ「一般金額で良いです」と言っていて、あとあと店員が小声で学生料金にしたことを伝えていた。いいひとだ。2時間くらい歌ったあと薬局で鉄分のサプリメント、口紅のストック、頼まれていた口紅を買い帰宅。帰りの電車でアナウンスを聞きながら、自分は職業に運転手を選ばない人生だがだれかは運転手を選んでいて、そういう他人のおかげで社会が動いており、そのような意味で人とともに生きているいまの状態のことが好きだなとおもった。つまり戦争をしたくないということだ。帰宅すると14時くらいだったのでしばらくクロノクロスをプレイ。ピアノを弾いたあとインスタグラムてまた乃木坂の動画を観ていたら夜になっていた。賀喜遥香さんは美味しいものをいっぱい食べてしあわせにこにこでいてほしい。それとはべつに未成年の所属するアイドルグループを好きになりたくない。葛藤!
2024/07/14
ひさびさのショッピングモールへ。何も買う予定はなかったのに、かわいいワンピースを見たら買ってしまった。買う前、とりあえず持っていてもいいですか?と店員さんに聞くと、気の良い店員さんは「持ってるだけですもんね、とりあえず持ってみましょう」と言ってこころよく渡してくれ、けっきょく持っていたすべてをかった。また家でファッションショーをする。夜はクロノクロス。毒に侵されたキッドを見捨てることもできたが、始めは気持ちに従ってプレイしようと助けることに。昔さらっとみた解説実況で、どこかのタイミングでキッドを仲間にしないことでグレンが仲間になるとか。どうだろう。20回開け続けると空く宝箱などゲーム性がいちいちたのしく、よいゲーム。
2024/07/15
連休はだいたい3日目からお休みの自覚が出てゆっくり眠れる。9時間くらい寝て朝から海鮮丼をたべ、あまり時間を空けずメロパンも食べた。美味しすぎて隠したココナッツのドライフルーツ、プルーン、チョコチップアイスを食べたあと、いくつかの引用をさぼっていた日記を書き直した。クロノクロスは幽霊船のところまですすむ。ファルガ格好いい。夜は隅々までボディスクラブをして10時に就寝。サボンのスクラブを使っていたが製品表示におおきくイスラエルと書いてあったからリピートはしないかもしれない。
2024/07/16
「一人三枚ずつシャツを持っていってください。」 「四枚持っていきます!」
ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』
いちばんここに似合う人はずっとこんな感じで張詰めながらうわすべりしていくなか、いっぽうで現実味を手放さないためにそのふたつの摩擦がひりつくが、
わたしは泣きながら体をぎゅっと縮めたりぴんと伸ばしたりした。体が勝手にそうなってしまうのだ。胸が痛くて、身をよじらずにいられなかった。嘆き悲しむためだけに作られた一片の筋肉になったみたいな気がした。それでもお隣さんがマグマに到達するころには、わたしは動かなくなっていた。疲れ果てて虚ろに真上を見上げ、全身が目になって天井をまじまじと見つめていた。お隣さんが上海の道路をぐいぐい押し上げるころ、信じられないことに、お腹が減ってきた。体は勝手に生きたがっていた。お隣さんが道路を突き破って上海の地上に飛び出すのと同時に、わたしもむっくり起きあがった。彼はそのままぐんぐん上昇して木々を突き抜け、雲の中に入り、宇宙を飛び出して天の川を二つに切り裂き、星も塵も突っ切った。そして巨大な円軌道を描いて宇宙をぐるっと一周すると、ふたたび隣家の庭にすとんと着地した。
ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』
飛躍し続けてぶつ切りにされる主人公の感情だけを描くのでなく、このようなひとの動きの組み立てが他者の感情に沿ってなめらかなのはすごいと思う。
けっきょく彼がやる気になったのは、わたしがあんまり映画のことに無知だったからだ。簡単にわたしに知識をひけらかせる誘惑には勝てなかったらしい。
ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』
目の奥が痛み、14時以降は眼鏡がかけられなかった。雨の日は涼しくて良いがこういうこともある。
2024/07/17
久々の友人から連絡があり8月会うことに。急世界が輝いて切れかかっている蛍光灯の点滅も気にならなくなった、だいすき、まわりのひとがだいすき!最近は仕事で厳しかった上司もわたしが下手な説明をするときに口を噤んでにこっとしてくれるようになった。
茄子が美味しい。
2024/07/18
夏季休暇一日目。無闇に三連休を取るより中日が休みのほうが嬉しいのではという実験だったが連休のほうがうれしいかもしれない。ショッピングモールのミスタードーナツへ行きドーナツを買う、ポン・デ・リングの黒糖とハニーチュロは売り切れていたが、とちゅうで新しいものが出てきたのでレジで加えてもらった。クロノクロスをプレイ。いつもたのしい。クリア後の天下無敵号に入ると出られなくなってしまい、30分粘ったが同じ事象に陥っているひとのツイートをひとつだけみつけ、解決方法もわからないためリセットした。そろそろまた資格を取らなければならないながれで、今度はちょっとたのしそうだからこつこつ資料を集めている。
2024/07/19
いつもの白ご飯と生卵という朝ご飯のほかに昨日のドーナツをたべていたら眼鏡を忘れてしまった。動物みたいな形状のVTuberが「こんな美しい世界にうまれた命のひとつひとつが祝福されていないわけない」のようなことを言っているのを賞賛するツイートを見(名前がわからず検索して見返せなかった)、その称賛は「主われを愛す」と同じ構造なのではないかというのをぼんやり考えた。みずからが愛されていることに確信を持つこと、ひとはままならないからその役目を神(という言葉を選ばないにしても)に見出すとしたらいきるうえで宗教が必要になることもあるだろう。
追記(2024/07/24)
というのを考えたが、これは命を人形に祝福されていたいというより人形のようなふわふわもけもけのかわいい生き物はいちぶの疑いもなく無垢に祝福を信じていてほしいという鑑賞者ののぞみなのかもしれないと遅れて気づく。とすれば必要なのは宗教ではなく、他者をジャンルで定め好みのありかたを見出すための対象物で、サンドバッグだろうとおもう。
2024/07/20
(言葉の具体性 用法の理解は最終的に具体性に反映される)
遠出したため、電車のなかなどでひとのおしゃべりをひさびさに聞く。家族連れの喧嘩みたいな会話、友人同士の一本の流れのような会話、クーラーの音がおなじおおきさで聞こえ、等しく外界。逃げ上手の若君を見る。いちばん時行の見せ場というところ、時差で涙が止まらなくなった。邦時かわいそう。ダンジョン飯もみた。光田康典目当てなのに気を抜くと音楽を聴き忘れている。ほぼ生物でおもしろい。
光が仕事なのに、わたしたちの暮らしは闇の中だった。光はけっして絶やしてはならなかったけれど、それ以外のものを照らす必要はなかった。あらゆるものに闇がつきまとっていた。闇は基本だった。わたしの服は闇で縁かがりされた。時化帽をかぶれば、つばが顔に黒い陰をおとした。ピューがありあわせのトタンでこしらえてくれた小さな風呂場で、わたしは闇の中で立ったまま体を洗った。引き出しの中に手を入れれば、スプーンよりも先ず先に指に触れるものは闇だった。〈怪力サムソン〉の入った紅茶缶を取ろうと戸棚を開ければ、茶葉よりも黒々とした穴が口をあけた。  腰をおろすにも、いちいち闇を追い払ったり押しのけてから座った。闇は椅子の上にうずくまり、階段の途中にカーテンのように垂れさがった。時にはわたしたちが欲しいものの形に姿を変えた――鍋、ベッド、本。(中略)その最初の夜、ピューは闇の中でソーセージを焼いた。いやそうじゃない、闇といっしょにソーセージを焼いた。その闇には味があった。それがその夜の食事だった。ソーセージと、闇と。
ジャネット・ウィンターソン 『灯台守の話』
ほとんどの、すくなくとも出版されている作品のほぼすべては読まれることを前提に書かれており、読まれることが前提という暗黙の了解のもと読解されるということをいつもわすれる。
2024/07/21
3時間の昼寝ができた。
体操選手の喫煙のことについてとやかく言うのをきかされ、そもそもオリンピックの価値があまりわからないのと、彼女が19さいということでますますスポーツをきらいになりそう。大学生のとき同年代の喫煙者がどう見えたか、いっしょにいるのがどう楽しいか、どう流されてどう流そうとしてくるかというのを思い出し、ただただ楽しかったんだろうなあと思うと胸がいたむ。ルールを破れば出場できないというのは勝手にそうしてもらえばよくルールを変えるならそれもよく考えの及ばないところだが、彼女のことを自覚が足りないのようなことを言う人を見ると19さいの子どもが持つべき自覚とはとおもうし、入学にいくら、遠征にいくら、という話を聞いても19歳の子どもにそれだけのお金をかけ(るのはわかる、夢があれば追わせてやりたいきもちもわかる)たぶんのなにかを求める態度、さらにお金を出したわけでもない大人のそれは理解できない。お金を出したとしても理解できないけれど。オリンピックというほかにない機会が、という言い分も、一生にいちどしかない19歳の生活と、もう30回ほどしている世界大会のどちらが大切かというのは考えるまでもない!とおもうのだった。
2024/07/22.23
2024/07/22
2年ぶりにカレーに生卵入れて食べた。
2024/07/23
毎年7/23は9/22が誕生日のひとのことを思い出し、祝うのを忘れてしまったとひやっとする。行数だったり暗証番号で苦労したことはないのに、ひとの誕生日をおぼえるのはなぜか苦手。
2024/07/24
8時間24分も寝れた。あまり口の開かないヘアクリップを使っていて、かわいいのに使い勝手がわるく難しい。後ろで髪をくるんとお団子にしたあとそれを抑えるようにクリップを留めたいが、なかなかうまくいかない。くるんとした髪はゴムから少しずつ外れてしっぽみたいになってしまうし、上向きでおさえると脇からはみ出てしまう。おさえないようにすると角のようになってしまうし、でもクリップは下のほうにとめたいという好みがある。シニヨンと調べていくつかヒットしたヘアアレンジを見るが、どれもゴムを2つ以上使っていてただの出勤にそこまでやろうとは思えなかった。けっきょく今日は諦めてひとつに結んでしまったが、なんとか良い方法を思いつきたい。
2024/07/25
いつも食べている塩おにぎりが売り切れていたので、他のコンビニへ行くこともできたけどとうとうかにめしおむすびを買った。食べてみるとなんともち米。味もかなり美味しい。
上司が現場の愚痴をいい、どっちもどっちと思いながら笑って聞き流す。上司は「ここっておかしくないすか?」というが、じっさいはおかしいところを指摘したいのではなく今朝侮辱されたことを不満に思っており、その屈辱や怒り、恥がぬぐえないだけでどんな言葉も無意味なのだろうと思う。むずかしいですよね、とはなし、じっさいむずかしくはあるので自分もそんな話をした。ただわたしはいまの現場もかなりすきなのでかれほど悩まずにすんでいる。侮辱に対し真っ当に反省することは自己肯定感の低さがとよく言われるが、やはり怒りと悲しみをとりちがえず感情は感情としてみきわめ、それとはべつに物事をすなおに反省する性格なのが他人をうらまずに済んでいる要因と思う。
2024/07/26
朝の風はわりとすずしめで気づくと街路樹の葉も濃いみどりになっていて、連日の暑さのせいか下の方はもうきいろく枯れ始めていた。会社の飲み会でビジネスマンと話すがすべてのエピソードをみずからの人脈つよつよエピソードに繋げていて技術の話は全く聞けず、あまりおもしろくはなかった。帰り道、急にさびしくなり人生をとおしたすべての好きなひとに一人ずつ近況を聞きはじめ、流れでなん人か食事の約束をする。数年ぶりのひとたちにも図太く連絡をしてみたが、二度と会わないまま縁が切れてしまうよりはずっといい。8月は予定がいっぱいでほくほく。みんな元気で、元気ということを教えてくれてうれしい。
2024/07/27
ニトリに行きたいと思ったが眠くて体が動かなかった。数人と予定を立てながら8月のスケジュールを眺めてはにやけてしまう。
ひたすらダンジョン飯。センシがケルピーに水中へ引きずり込まれるシーンがせつない。夜通し『普通の軽音部』を読んで寝る。
2024/07/28
逃げ若みたあとひたすらダンジョン飯。ニトリへ行ったが目当てのブランケットは売り切れていて、あきらめて帰りにドラッグストアで欲しいものを買う。ヨーグレットとよく似たAsahiの出しているカルピスタブレットというのはほとんどヨーグレットで、ちゃんとおいしかった。生チューイングガムは口のなかが一瞬窒息する。昼過ぎからいつものように2時間お風呂。身体の隅々までお手入れして、夜は近所でよく雑誌に取り上げられている中華屋のエビチリを食べた。エビは小さめだが風味と食感がいい。チリソース?も甘め。会社の資料をつくりながら『ベイビーわるきゅーれ2』みて、深川まひろさんに喉ぐらいまで恋する。
連絡したひとのひとりが「ひとと比べてしまう」と泣きマークをつけていたけど、そのひとはやさしいのに感情に粘着質でなくて、おだやかなのにどこかきっぱりし、唯一無二のここちよいつめたさを持つひとだからなにを比べてなにで悩むのか意味不明だったが、他人にそういうのを言われても本人がぴんとこないかぎり言葉は効力をもたないだろう。あと年収の悩みとかだったらどうしようもない。い���おうつたえて、ご飯の約束に。もうひとりだいすきなひとりが話の流れで家にいるぬいぐるみの写真を送ってきており、写真はまだ見れていないが「写真を送信しました」という文言だけスクリーンショットした。
2024/07/29
珍しく朝から朝らしいすずしさでからっと晴れていた。ベイビーわるきゅーれを見てから日本の小説の気分になったので目についた『みんな元気。』を入れて会社へ。ひさびさにamazarashiの新曲を聴くと『ごめんねオデッセイ』に「「詩」と打ったら思いがけず「死」と変換される」とあり、『空洞空洞』の「からっぽなやつほど「詩」を書きたがる」の歌詞を思い出す。やはりこの「詩」は秋田ひろむにとって「死」でもあるだろう。
僕らはいずれ錆びついて ついには動かなくなる 緩やかに終わりへの航路をたゆたう 箱舟に乗せられた ある意味 導なき漂流者だ
amazarashi『それを言葉という』
船としての生というのは好きな概念。対極に置かれるのが水のうるおいのさなかからいつか渇いたところへ向かってゆく菅原百合絵の短歌。
一生は長き風葬 夕光(ゆふかげ)を曳きてあかるき樹下帰りきぬ
菅原百合絵『たましひの薄衣』より
また『遠きに有りてウルは遅れるだろう』のモチーフとしての船のことも思い出す。あとはbetcover!!の『母船』も乗り合わせた他人としてのふたりという印象。
以前お世話になっていたひとに全く関係ない仕事を相談させていただいたところ厚意で修正資料まで作ってくれてすごくたすかった。
2024/07/30
『みんな元気。』を読む。早上がりのためにすこし仕事をした。
2024/07/31
在宅勤務で仕事を一通り終え、ゆっくりしていると上司から電話があり不備を知らされる。提出して退勤。
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yfxif · 7 months ago
Text
2024.06日記
2024/06/03
解決しない問題、障害だった。
ふくらはぎが痛くてよくマッサージし、ボディクリームはいい匂い
乃木坂の動画ばかり見ている
2024/06/04
世界征服したいときがわたしにもあった。世界征服とは他者支配であり、目指すところはそのための自己征服だった。
2024/06/05
残業。朝早くに目が覚めてしまうのはたぶん目が開いている。
2024/06/06
並び替えができませんというエラーを解決してやっとここ2週間のなやみから解放された。なにもできなかったけどとてもうれしい。ずっとお腹が痛くエアリズムを買ったり薬を買ったりとにかくくるしい日だった。なにかがあたったのか、さむかったのか、なんなのか。ポポロクロイスのRTAをすこしみて寝る。当落発表は今月だ。
2024/06/07
体調がわるいなか仕事へ行きまたひとつ解決。何も食べれないなりに贅沢をしたくてコーンポタージュを買ったが飲めず、ゼリーも買ったが食べれない。ポカリもひとくちしか飲めないが、なんだか白米は食べれた。コーンポタージュは高いし捨てるのもったいないので家に持って帰ってゆっくり飲んだ。こうなったら糖分補給と和三盆を2つも食べた。
2024/06/08
腹痛で何度も目が覚めるからあたたかくして寝たら、熱中症みたくなったのか気分が悪く起きられず、手も震えて力が入らない。なんとか窓を開けたりクーラーつけたり氷枕で冷やしたりしながら7119に電話すると腹痛と合わせて内科の受診を勧められる。顔のほてりに気づき鏡を見ると目の周りが真っ赤に腫れ上がっていてこわかった。(そういうふうに医者がメモしていたのだけど発赤というらしい。)熱中症でこのまましんでしまうんではないかと冷やしていくうちにすこし良くなる。落ち着いた頃病気で点滴をしてもらい、血液検査の結果はかねがね良好。また異型リンパ球がみられるとのこと。膵臓は問題ないらしい。よくなってるの?
2024/06/09
1日を通して資格の勉強をしていて、なんとなく飽きるとピアノを弾いたり。LINEスタンプを作ってみたいから会員登録だけしておいた。
2024/06/12
いつもの通りばかまじめに仕事をしていたら他の人の仕事を引き受けることとなり、楽しくはあるのでまたこつこつと終わらせて報告に行ったら深々と「いつも助かってます」とAとBから同時に言われ、ひとりでたのしいからいいやと思っていたけれどやっぱりうれしかった。ただ先週はわりと大きめの声でAが(わたしに付いている)Bに「あなたは一人で仕事したほうがマシ」みたいなことを言っていた気もする。都合のよいところだけ大事にうけとめてまたこつこつがんばろう。基本的に単純で前向きな性格なのでがんばれることはたのしい限りがんばろうと思う。うれしい。
2024/06/11
昨日仕事をさぼったしごできのひとにこれでいいですか?と聞くと渋い顔で代替案を提示され、しぶしぶエビデンスを取り直す。仕事ができるひとはさぼってよいとおもうから、ぐぬぬとなるくらいで素直に取り直した。このひとにはわたしがとんちんかんな嘘ばかりついていかなり迷惑をかけているのでいつも申し訳ないなとおもう。この間も落ちませんとSTAP細胞くらい強気に言ったところがきっちり落ちて笑ったり言い訳する気も起きないくらい気まずかった。気まずっと思っていると小声で落ちるじゃんと言われていた。ね。申し訳ない。
2024/06/10
今日くらい休んでもよかったが仕事に行き、いつもさぼるひとが今日もさぼって、居なかったのでほんとうに休んでよかった。ただ難しいと思うのでできないならできないでよいですと言われたところをあっさり解決できたため、ちょっと得意になっている。得意になっては仕様書のしょうもないミスへの冷静なお叱りをよみなおし、セルフ平手打ちをしている。わたしは多少の良いことで際限なくうかれたり体調を崩すほどご機嫌になってしまう滑り台みたいにストッパーのきかない、気色の悪い幼稚さがあるが、その自分をコントロールしようとしているところはえらい。
2024/06/13
コピーした瞬間にファイルが消える大事故でエクセルファイルが消滅し、なかばパニックになったり手が震えたり半泣きになったりして午前中は仕事にならなかった。昨日ほめられて極限まで浮かれてしまったので、ほんとうにはずかしい。もう二度と思い上がりたくない。はずかしい!まず自社の上司をまっさきに頼ったが、かれはツーッという呼吸をしながらネットを調べるばかりなのに他社のリーダーに報告しようとすると止められ、でもマジで使える情報をくれず、挙句の果てに報告はチャットでよいとか言い出すからすべて無視した。無視してリーダーに謝罪のうえ報告。「うーんどうしようかな、とりあえずこのエラー見てて」と渡されたエラーには見覚えがあったので昼休みを使って解決すると報告チャットに100点つけてもらえた。半泣きのままうれしい……としみじみして、半泣きのまままた資料を作り直している。いっしょに資料を作ってくれることになったいつも寝てるひとはわたしとはべつのなんらかのトラブルで残業していたが、帰り際がんばりましょう〜と言ったらウィッス!と言われた。元気でありがたい。しかたないので帰ってから洗面所の前でGo my wayを歌って元気を出し前向きになる。自分が素直にがんばろう!とか前向きに!とか健全な精神に執着しているのをかんじる。これが酷くなるとぽきんとうつ病になってしまうのではないかと漠然とした不安がある。
2024/06/15
毎年面談があるたびに匂わせられる基本情報をとうとう取ってもう何も言われないだろうと一安心。去年すこし勉強していたから1、2週間その場しのぎの勉強だけで取得できた。A試験は620点なんてなんともぎりぎりで、Bも難しかったが、取ったら点数は関係ないのでよかった。すごくうれしい。帰りはなにか買って帰ろうかと思ったが、欲しいものがなかったので温存。
2024/06/16
ひさびさのカラオケで、ひさびさにフリータイムにできたというのにやくしまるえつこのものまねをしていたらテンションを高く保てなくて、けっきょく雲の遺跡も歌えず2時間45分くらいでリタイアしてしまった。家に帰るとHeatherのかわいすぎるカーディガンが届いており、5着くらいのワンピースと合わせてひとりでファッションショーをしたあと、オフィス用にと狙っていたnatural coutureのワンピースが安くなっていたので購入。本当はレースのスカートと白いブラウスも買って今年は深窓の令嬢OLになりたかったが出費の関係で我慢した。夜またスマホを落としたら画面の故障が酷くなったため、もう買い換えることを決意した。
2024/06/17
同じチームの1年下のひとのエビデンス取得を手伝ったため2時間の残業。そこから家に帰って10時帰宅。最近平日は10時に寝ていたから起きる時間のことを考えると不安。でも迷惑かけられるのはかけるのより気楽だし、焦ってみんなで頑張るのは学園祭の準備みたいでたのしい。帰りはエントランスの扉が閉まっていて、通行口を見つけるのに苦労した。
資格が取れたのでなんのうしろめたさもなく本が読めてうれしい。
 彼女は何も言わずそこに座り、今という瞬間を楽しんで、憎悪が去った後な空っぽの空間を愛が満たすに委せた。その瞬間が来たと感じた時、彼女は月に向かって、そのオマージュとしてソナタを弾いた。それを聴いた月が誇りに思ってくれ、星たちの嫉妬を誘うことはわかっていた。それから彼女は、星たちのために、庭のために、暗闇のなかで見えないものの、そこにあると分かっていた山々のためにも音楽を奏でた。 庭のために弾いている間、精神病患者で、もはや治療の余地のないエドアードがやってきた。彼のことはべつに怖くなかったし、逆に彼女が笑いかけると、驚いたことに、彼も笑いかけてきた。音楽は彼の遠く離れた世界にも侵入した。それは月よりも遠かった。奇跡を起こしたのだ。
ベロニカは死ぬことにした 90 パウロ・コエーリョ
2024/06/18
スマホを落としてながらく左側に白い線ができていたけれどもう2回落とすと線がもっと太くなり右側のパネルの裏側に液が漏れ徐々に画面が黒く侵食され始めたため機種変更を余儀なくされた。会社終わりに機種変更へ���なんとなく勧められたGoogle Pixel8aの料金が許容範囲だったのでかわいいパステルグリーンをえらび海みたいなケースに入れた。(そういえば水沢なおのうみみたいも読了。うみみたい、うつくしいからだよ(未読。タイトルから推測)、とここまで生殖や身体について書きたいひとが『私の身体を生きる』にいないのはやっぱりざんねん。)
夜はたのしみにしていたニンテンドーダイレクトをみたけれどたいしてヒットするものはなかった。まわりのドラクエすきなひとにきくとみな7がやっぱり…というのに制作側はロトシリーズ(そのようなくくりも11クリア後に知ったが)ばかり着手するから世代の違いをかんじる。3が発売された当時の長蛇の列は今でも伝説的にあつかわれており、あの人気にすがりつづけているかんじがは寒々しい。くわえてぱふぱふ、おいろけ、オカマ(必殺技のひとつにナカマ呼びというのがあって、カタカナ表記から明確にオカマとかけていると思われる)ともう現代のファンを作る気がないらしいが、でもゲームシステムは焦らず地道に進められるものだから長く続いてほしくもあり。他作品もゼルダの伝説もタッチをみるに夢島未プレイだとまずはそちらからと思うし、ロマサガ2、サンリオ版どうぶつの森、コロボックル版どうぶつの森のほうが惹かれるけれど、そもそもいまの配属先ではなかなかゲームする気もおきない。原神も置いてずいぶんになった。
『ベロニカは死ぬことにした』で、ベロニカが多重人格障害のエドアードのまえの全力マスターベーションで幸福に満たされるシーンを読み、女性の性欲に対する抑圧やそもそも現代の老廃物としての性という面を考えるとまあかがやかしいシーンだろうとおもうものの、このような性の解放にはいつもおいてけぼりをくらっていて察する価値ほどの感動を感じない。では何に価値を感じるかというともう人口に膾炙しきってしまったアダルトチルドレン的な展開で、過去の自分と対峙する/対峙を諦めるはなしにはぐっとくる。そのような意味で乃木坂46『帰り道は遠回りしたくなる』のMVはよかった。
2024/06/19
表象のほかにほしいものがないというのは表象になりたいこととはどう異なるのか。スマホを新しくしたら打ちづらい。
2024/06/20
つがつが日記を書いていたら細かくメモしたいこともなくなってしまい、ひたすら本を読んたりrtainjapanを見直したりしている。夏のゼルダの伝説回はたいぶよかったけれどそんな回はもうしばらくはないだろうとおもうと残念。今年は風タクが申請されていたけれど目新しくはなかったからどうだろう。でももし配信されるならかこつけてAに連絡しよう。それでこんな人生早く終わってしまえばいいよ。
2024/06/21
友人と夕食。前回はダブルブッキングされてキャンセルになったのでよくあることと思いつつ、忘れられる程度の存在なんだと高校生みたいな落ち込み方をしていたがじっさい会うとたのしい。アイドルマスターやダンガンロンパ、原神の話をする。インドカレー屋さんのビリヤニを食べたが、ものすごく硬い途中スパイスを誤って噛んでしまうと歯が痛く、祖母の家の絨毯の味がした。カレー食べておけばよかった。
2024/06/22
昨日の友人からカラオケでデュエット曲の愛包ダンスホールが歌いたいと言われ、まかせてと返したものの聴くと早すぎる。何回か聴き、口ずさめるようになると目が覚めてしまって3時まで起きていた。なので身体のことを考えて一日外には出ず、rta in fukuokaを観てすごした。明日のトリはスカイウォードソードだから楽しみ。rijの当落発表も明日。
ビビデバのPVじたいはよかったが、(アニメーションではなく)表象萌のためのキャラクターとしては学園アイドルマスターと併せて限界をかんじる。
2024/06/24
福岡rtaのスカイウォードソードをあらためて見返していたら、走者がニンテンドーのグッズにハートの器のピンズと鏡があると宣伝していて、見に行くとムジュラの仮面やボス部屋の鍵(風のタクトというかトゥーンリンクのシリーズだろか)、ロンロン牛乳、ハートのかけらなどのグッズかあった。ハートのかけらなんてあればあるほど嬉しいけれどとりあえずムジュラの仮面のピンズ、ボス部屋の鍵のキーホルダー、ピクミンのクリップを購入。
2024/06/25
貧しき人びととやわらかな生命を交互に読む。ポクロフスキーとワーレンカの最盛期の恋愛に萌えたりした。
ポクロフスキーは貧しい、それもとっても貧しい青年でした。病弱の為にずっとつづけて大学へ通うことができなかったほどで、彼を大学生と読んでいたのは、あたくしたちが昔ながらの慣習に従ったまでのことです。彼は物音一つしないくらい、つつましく、おとなしく、ひっそりと暮していました。外見はとても変わっていました。その歩き方も、お辞儀もとてもぎこちなく、話し方も風変りでしたので、あたくしははじめのうち彼を見ると笑わずにはいられなかったくらいです。
ドストエフスキー『貧しき人々』
このポクロフスキーが数ページ後にこう。
ポクロフスキーはかんかんに腹をたててしまいまいした。 「ちぇっ、まだこんなことをやっているのか!」かれはどなりました。(中略)「それより頼まれもしないところへ入るのはやめてくれよ」彼はそういったものの、こちらのおとなしい態度にいくらか心をやわらげ、つい最近まで教師だった権利をふりかざして例の説教口調で静かにこういうのでした。「ねえ、いったいいつになったら一人前になるんです、いつになったら分別がつくんです?さあ、自分の姿を眺めてごらん、君はもう子供じゃないんだ、だってきみはもう十五歳になるんじゃないか!」彼はそう言いながらあたくしがもう子供じゃないという自分の言葉を確かめるかのようにじっとあたくしの顔をのぞきこんで、耳の付け根まで真っ赤になってしまいました。あたくしは訳が分からず、彼の前に突っ立って、吃驚したまま目を大きく見開いて相手の顔を覗き込んでいました。彼はつと立ち上がるとばつが悪そうにあたくしのそばへやってきて、しどろもどろに兄やら喋り始めました、何やら誤っているようでしたが、それはきっと今の今まであたくしがこんなに大きな娘になっていることに気付かなかったことを詫びていたのかもしれません。
ドストエフスキー 『貧しき人々』
おとなしく卑屈でかっとなるタイプの男性が女性に対ししどろもどろになっているシーンすき。
あの人が病気になった当時、家の人たちはみんなあたくしのことを変な目でみていました。そうしたみんなの目をまともに見返していたので、それからはだれもポクロフスキーを看病するあたくしを、とがめるようなことはしなくなりました。
ドストエフスキー 『貧しき人々』
良い台詞。
ドストエフスキーの描く一人称の男たちは見えっ張りなのに浮かれやすくプライドが高いのに臆病だから知る限りは全然好きになれないが、女性の一人称はかなり良い。また三人称の男もかなりいい。
齋藤飛鳥がかつて乃木坂のアイドルだった頃「踊りは歌詞に寄せていて人を作る(自分が踊っている感覚ではない)」と話していて、彼女の踊りの向こうに踊りになるまえのものがあると知る。齋藤飛鳥の踊りといえば肩の残し方や手足のさばき方がこだわりがあるふうに見えかなり鏡とも向き合ったのだろうと思うが、いっぽうで踊りの枠をこえて潔く振り抜く瞬間があり、その踊りの向こうにいる人と彼女個人の感情の昇華のバランスがすごく良い。でもアイドルを卒業した齋藤飛鳥がなにかの機会でいまさら踊るのを一ファンとしてのぞんではおらず、昔の動画を見るくらいがちょうどよい。
2024/06/26
任天堂から注文していた荷物が届いた。早い。ムジュラの仮面のピンズで遊び、キーケースのリングをボス部屋の鍵キーホルダーに付け替えて満足。ムジュラの仮面のピンズはデザインで選んでしまったけれどやっぱりグッズは作中本来の用途やシチュエーションと地続きのものがよい。ボス部屋の鍵のキーホルダーもそうで、ほかには『レヴュースタァライト』アタシ再生産のワイヤレス充電器、チェーンキーホルダーの『スーパーマリオ』ワンワンなど。デザインが良い。
2024/06/27
自社の上司は報告会でおしゃべりがしたいのか、仕事の報告会をしているのに仕事場の人間関係へ話が飛んでなにのために集まっているのかよくわからない。
2024/06/28
早上がりでショッピングのあとお寿司を買って帰宅。食べながら仕事の続き。
2024/06/29
9ヶ月ぶりにカットへ。ぱっつん前髪になり、サイドバングを作ってもらう。
2024/06/30
カラオケへ行ってドンキで化粧品を買い、ミッフィーショップとムーミンショップでそれぞれボールペンを買い、財布を新調し、おジャ魔女どれみのクリアファイルガシャポンをする。ちいかわも特集が組まれていて、かなり客層が広かった。寝る前に剥がれてしまったマニキュアを塗り直す。除光液を使わないでよいというベースコートを作ってみる。
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yfxif · 7 months ago
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2024.05日記
2024/05/03.04
03
妹と父が祖母の家に行ったので、母と寿司へ。推しの子とコラボしていて、コラボメニューが美味しそうだったので注文するとむきむきのゆるキャラのシールが当たった。YouTuberらしい。
04
スマホを購入してポケモンGoにハマっている叔母とみなとみらいへ。海の匂いをかぎながら、ひたすらスポットをくるくる回したり、ポケモンを捕まえてレベルが1上がった。叔母の住む団地には何人かのポケモンGOプレイヤーがいるけれど、積極的にプレイしているのは叔母とむさのこうじというプレイヤーらしい。それで、夜な夜な互いに陣地を奪い合ってはポケモンの名前で会話をしているらしい。(もう寝るよ、と言いたいときはスリープという名のポケモンを配置する)
2024/05/05
サマーカーディガンを買いにearth music&ecologyとsm2へ。白いカーディガンを見比べて、いったん持ち帰り。
2024/05/06
最後の休みなのでどこにもゆかずたくさん食べる。MOWのマスカット、チョコパイ、オレンジピールパン、ハンバーグ、ベリ���とくるみのパン、オレンジ、羊羹。竹村和子『愛について』を読む。
2024/05/07
指示のとおりに資料を出すと「ありがとうございます」と言われ、このひとありがとうとか言うんだと思っていたら、あとあと「なんかいきなり渡された」と影で言っているのをうっかり聞き、真に受けても仕方がないのにまっとうにショックを受けてしまった。
2024/05/08
昨日のことで吹っ切れて今日はスーツっぽい私服で出社し、特に問題なし。抱き合わせのように仕事をすることになったひとは全く仕事をせず、私が十数個作るものを1.5個しか作らずにスマホをいじっていて一日なにをしていたの?と思う。わたしは時間を忘れてもくもくと作業するほうが楽だが、そうでないひとなのだろう。大胆にさぼるわりにすごく低姿勢なひとで、帰り道には歩き煙草をしていてやはり大胆だった。気持わかるな。
帰りは雨が降っていて、朝よりも寒かった。the lost child、エルピシアの魔剣少女、風のクロノア1.2をカートに入れて悩む。
2024/05/09
馬鹿げた理由で残業。ちょうど愛用の眼鏡もなくしてしまっていて、もう帰りにブラウンの眼鏡を買ってしまおうかと自棄になっていたがなんとか帰宅して、気合でさがす。洗面所の棚の上にあった。今まで洗い物をしたくないという理由で割り箸を使っていたが、お弁当を作り始めてみれば毎日お弁当箱を洗うことになっているので(ブロッコリーの臭いが強すぎる)箸を買ってしまおうかと思う。
2024/05/10
おまえが考えなければ意味がない、というスタンスで突き放された仕事は、考えてもわからず泣きつくと「これは難しいなあ」といわれほぼずるのような形の解決へ誘導された。仕事についてはAに聞くのがもっとも早いが、Aにばかり聞いているとBの反感を買うので、いったんCに聞き、Cがわりと大きめの声で「Aに聞きましょう!」と言うのをBに聞かせてからAへ尋ねるというのを毎回している。帰りは寄り道したがとくになにもなく。ハーゲンダッツの抹茶ブラウニーを買って、食べた。
2024/05/11
突然思い立ち前髪カットへゆく。担当は新人らしいひとで自分で切ったら前髪がばらばらでという話に「そうですね」と言われたり、足をついたまま椅子を回転されたりする。前髪の出来はふつうによいのでアンケートはよく見ずすべての項目で星5をつけておいた。接客業大変そう。カラオケで1時間うたったあとナイスクラップで明日のためのパンプスを買い、同じビルのSABONで母の日のギフトを買う。ギフトが10000円で、11000円以上の購入でノベルティがつくとのことだったので、憎い商売とおもいながらちいさなボディソープを購入。それから別で3ヶ月以内に購入したひとへのノベルティもつけてもらい、なんだかんだ自分のお風呂セットも豊かになった。
2024/05/12
あたまにきらきらをつけてゲームのイベントへ。舞台のうえではキャラクターの域を超えて観客に影響をおよぼそうとする(たとえばアドリブ)演技があり、そこがフィクションの域を越えた場所であることをつよくかんじた。あとは終始声優がわちゃわちゃしていて、必要ないところでも楽しそうにしているひとというのをひさびさにみた。記念にランダムのグッズを買って、ついでに近場で和三盆とメレンゲ、クッキー、飴を買って帰宅。風のクロノアを少しプレイ。
2024/05/13
朝起きるとスマホの充電がなく、外は大雨で30分遅刻して出社。ほかのひとびとも今日出社するのはたいへんだったようで、30遅刻したにもかかわらずチームでは自分ひとりしかいなかった。仕事はなにごともなくおわり、ブリの刺身を買って帰宅。本屋にも寄ったが、もうすっかりスピリュアル系の棚が確立されてしまい、欲しいジャンルもあまり入荷されず。とくに買うものもなく帰宅。大田洋子『屍の街 半人間』、水沢なお『うみみたい』を読んでいる。
2024/05/14
任天堂の株が上がっている!ありがとう。
2024/05/15
なんだかやってもやっても終わらない仕事だったので1時間ほど残業していたら「水を差す用で悪いのですがそんなに頑張らなくても大丈夫です」と言われてしまい、お気遣いいただいたのはわかっているがとてつもなくはずかしく、わたしってがんばっちゃってるひとだったのだろうかと情けないきもちになりながらとぼとぼ帰宅。帰りのバスの運転手はとても元気に話していてすこしうるさい。
周りの人が仕事をさぼりがちなので真面目にしているのがばかみたいと思うものの、仕事をさぼるとしたら1.人間関係の整備に手を抜き顰蹙を買う 2.さぼっても大丈夫な人間関係を整備する のどちらかの努力が必要になるだろう。どちらも得意ではないので、やっぱり真面目に行き、真面目にするってばかばかしいかもと思いながら真面目にし続ける努力を選ぶしかない。仕事は嫌いではないし、ひともきっと悪くはないからまあよい。
(純粋なる手つかずの哀しみとしてのこども、それは人間)
2024/05/16
やってもやっても終わらない仕事をやっていく。おそらく同年次で、ふたりで期限までに終わらせてくださいといったふうにいっしょに仕事を振られているひとは毎日遅刻しては寝ているのでわたしの負担が大きくなっているが、他人の目があるなか負担が大きいというのは被害者意識の強いわたしにとって半分ご褒美のような状況なのでやはり生き生き残業したりしている。資格試験が近いのでゲームはしばらくお預けで過去問を解く。
2024/05/17
Fとサラダパスタを食べる。疲れてうまくはなせない。
2024/05/18
神保町のブックフリマへ。いちばんの目当てであった幻戯書房の売り場をなんとか見つけ『子供時代』をかったあと、白水社へ向かうと知り合い同士のたまり場のようになっていてひるむ。いろいろみて、青土社へ行くと買っていった読者のことを別に悪い言いようではないがあれこれ話していて、なにごとにおいてもひとに認知されることが苦手なのでそのまま逃げ帰り、なんだかどうでも良くなって2時間カラオケののち帰った。帰りは道に迷った挙げ句偶然御茶ノ水からかえることになったが、こちらの道のほうが500円くらい浮くことを知る。それからTwitterを見ていたら未知谷へ行きたくなり、明日も行くことをきめた。
2024/05/19
予定通りふたたびブックフリマへ。未知谷で3冊、現代思想を2冊、白水社で6冊買う。一冊一冊はおそらくAmazonで買ったりしたほうが安く昨日もそれで買い渋ったが、すぐに読めないハードカバーの長編小説はこういうときでないと買わないだろうと購入。店内も昨日よりは空いていて、社員の子どもが入っては可愛がられている以外は静かで良かった。昨日は偶然そういう時間だったみたい。1時間後に訳者のサイン会があるとのことだったが、サイン自体にあまり興味がないので待たずに帰った。あとは青土社リベンジを果たすことができた、とはいうものの、雑誌を買ったときお釣りをくれた方の男性が、雑誌を渡す若い女性を指差し「(わたしの買った)2冊ともこの子が作ったんですよ!」と言い、反射的にやっぱむり!と思った。思い返せば自分の編集した本をピンポイントで2冊買う客が居たら嬉しかったろうし、そう思うと「大切に読みます」くらい言いたかった気持ちもある。でもやっぱ交流むり!
2024/05/22
吉本隆明が宮沢賢治についてあれこれ話している本を読む。楽しみにしていた予定がキャンセルになり無になっていたけれど仕事おわりに行けることになったという連絡が来ていた。→やっぱりいけないとのこと。
2024/05/23
夢。とつぜん起きた爆発に巻き込まれて通学中の子供が火だるまになり、別の子どもが炎の移った衣服を叩いて助けようとしていて、目を離したら濁流にみんな流されて溺れてしんでいった/優しくていつも甘えている上司にとつぜん思い上がるなと怒鳴られ声が出なくなるまで土下座して謝る/カラスの群れに気づくと白い鳥がまじりはじめ、白いカラスは更なる不吉の予兆といわれる/脚力だけで跳躍
評価面談。とくに問題なさそうと言われるので、周りの環境の劣悪さをはなして頑張ってるんですという話をした。
2024/05/24
他人に巻き込まれて残業。もともと残業する予定だったからいいけれど。ひきつづき吉本隆明が宮沢賢治についてあれこれ話している本を読む。
2024/05/25
歯医者の予定だったが、駅についたところで財布と保険証、会員証を忘れていることがわかりキャンセルし代わりにカラオケで2時間過ごした。ワンドリンク制を選ぶとすこしまえからQRコードで支払うようになっていて、杏仁フロートを頼む。ひとくち飲むと、あまり混ぜていないのかしたのほうがすっぱかった。
2024/05/26
用もなくショッピングモールへいき、レトロガールの週末セールを眺める。会社に可愛い服はきて行けないというのに万が一会社に好きな服で行けるようになったら、と仮定して会社に行くための可愛い服を見て、現実に目を覚ますのをくりかえした。ブルーベリーのチーズケーキをたべたが、甘くてチーズの味がわからない。
2024/05/28
台風ということで夜の風はかなり強かった。昔、台風の日、友人に家が壊れるのが怖いと言ったら「家なめんな」と返されたことがある。その友人はすでにメンバーがいませんになっているけれど、風のつよい日のたびに思い出す。ふつうに会社へいき、仕事をした家なめんなの日。
2024/05/29
Aが「影で(仕事のことを)愚痴っていた」というのをBから聞き、内容の予想もつかないけれどなんとなくいやな想像をして予防線を張っておく。だから世の中のひとたちは大抵よいひと。仕事の帰りに橋本秀幸のodorikoを聞きながら雑貨屋とUNIQLOを回ると、世の中にはかわいくてファンシーなものがあってすばらしいという気になる。たとえばマーガレットのような花のついたヘアクリップ、半円の、スイカやキウイのように色づけされたヘアクリップ。服はきれいめの方がよい。むねの左右にギャザーの入ったシャツ、チェックのシャツ、無地のてろてろのシャツ。
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yfxif · 7 months ago
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2024.04日記
2024/04/01.02
2024-04-01  二日前くらいから棒アイスが食べ切れなかったり変な体調と思っていたら朝から信じられないほどの胸やけで、通勤の電車もかなり図太いひととして無理のある距離から座席をうばったりし、極悪人のふるまいをしているくせに勝手に消耗してしまった。新年度の初日だからリクルートスーツに付属のパンプスときっちりのお化粧と地味な髪形、ブランド物のバッグを持っているひとが多くいた。このようなひとがゆくゆくは新宿三丁目のあの短い乗り換え通路できびきびあるくひとたちになるんだろうか。  向上心がありビジネス本のいらない人生とTwitterに呟いたあと、これは自己啓発本のことだったと気付いた。自己啓発本はいらないけれどその分胃薬が必要な人生。この日は広告のファンクラブかなにか青色のゴシック体の太字「FC」のFの折れ曲がったところをひたすら目で追って吐き気を逃した。  今月からよく知らない先輩が同じ現場に配属となり、現場リーダーとなるらしい。とりあえずひとりで会社のことを背負わなくてよくなって安心。ひとりをいいことに出社しておにぎりをたべながら仕事をはじめたり、けっこう自由にやらせてもらってはいたけれど不明な責任や交渉にくらべたらとなりに上司がいるほうがずっといい。  日野啓三『砂丘が動くように』を読んでいる。モチーフとしての砂の扱い方や一文ごとの簡素さ、簡素な言葉による演出としての地の文、でありながら主人公の語りをとおした鋭い感受性などをみると小説とは現象とあらためて思う。小説を現象として至ることができるものとみなすなら、短歌は額縁だろう。短歌はいくつか作ると最後は同じようなことばかり書いてしまう。短歌にしろなににしろ同じようなことを書くようになったあと、乾いた体でモノから書くべき泉を見出せるかどうかがつくることの起点になるのではないかとおもう。
2024/04/02  昨日の吐き気からつづいて腹痛が続き眠れない夜で2時に目覚めて眠りのコツをつかみかけたり(眠りは背筋を伸ばして力を抜くことより、寝具に甘えるのが大切。寝具のことをすきになる気持ちで眠るのがよく、正しい眠りをもとめると眠りの一歩手前で正しさを疑って身じろぎしてしまう。とはいえ正しい眠りスタイルの勝率も7割5分くらいはあるからへんに開拓せずとも早く布団にはいってひたすら同じ姿勢に耐えるという手もある)、5時半にまためざめて小説の手直しをしたりした。何とか二度寝して7時すこしすぎくらいにめざめるとなんと夢の中の自分が小説を書いてくれている。というふしぎな気分になりながら寝不足の躰をかかえて今日も仕事。寝不足だとあたまがぼんやりし光がまぶしいのがよくわかる。曇りだったのに雲の間から透ける光がまぶしかった。輪郭をくすませながら切れ間ながら紐状というわけでもないところは変な形のパズルのようできれい。あのかたちのパズルをいっかい床におとしてばらばらにしたらもう戻らないだろう。  仕事はいいかんじだけど、いいかんじだから気力にあふれるわけではない。むしろ気力がないからこそいいかんじでいてくれないと困る。だから今日はいいかんじでまだましのほう。いいかんじというのは、わからないところを解決する努力ができてそれでもわからないところを厳しめの上司に聞き、その上司が見たこともない手順で解決したりその解決方法をわたしに伝えない場合のこと。やれることはやってたみたいとわかると勝手にいいかんじ判定になる。  また部署異動となり同期ともしばらくお別れ。なんだか異動ばかりでずっと社長に謝られているけれど謝るわりにべつに丁寧ではない人事采配でうまく使われてしまっているとおもう。わたしも謙虚すぎるほど謙虚にへんな配属(新人たったひとりをアサインされたことのない会社に送り込み、事務処理の交渉をさせ、道が整った頃上司を入れられやるせない。上司に交渉させてほしかった)にもひたすらありがとうございます、使ってくれるだけで本望です、どこまでもついてゆきますの犬コミュニケーションしているから不満が伝わらないのはあたりまえ。お給料がほしいだけで自分の力で羽搏きたいとかはとくにないけれど、いちおう前のめりの姿勢だけをみせておく。でもプログラミングの本はふつうにおもしろそう。   家にかえるとお風呂場で妹が機嫌よくいきものがかり『気まぐれロマンティック』を歌っていて扉越しに聞こえる歌声になんてかわいいと思った。「叱ってくれる大事なひと」を「ひっとぉ」と歌うところが楽しそうに甘えるみたいで。楽しそうなひとはかわいい。彼氏もこんなひとが彼女ならかわいくてしかたないだろう。
2024/04/03
夢の記録。青葉市子と夏帆がいかにも岩井俊二っぽい光の中でバレエをしたりご飯を食べるシーンのあるドリル的映画(と夢の中では評されていた、ある一点の欲望を叶える手段に暴力が選ばれさいごに破滅する作品を表す自作の言葉)が公開される。  通勤の時間とお弁当を食べている時間は『砂丘が動くように』を電子書籍で読み、読書の時間が取れるときは『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』を読む。後者は再読。  原神は毎日デイリーチャレンジと急氷樹、爆炎樹、盗賊団をひたすら倒すのを毎日やっている。主戦力としてエウルアを育てたいけれど育成に必要なクエストをまったくクリアできない。あとはベネットと行秋が強いらしいからゆくゆくは育成するけど好みで育てたいのはロサリア(陰湿な見た目とキャラなのにモーションが獣みたいで良かった。槍を叩きつけるみたいに使うところ)。今のところガイアが主戦力(片手剣キャラが主戦力は個人的にちょっと)、バーバラで回復、ノエルで防御の初期キャラクターパーティでなんとかなっている。ポケモンのときもそうだったけど目移りするのが面倒で攻略サイトがよほど推している以外は初期キャラクターを育成しがち。ここに旅人の風か、ベネットの炎で元素反応。アクションあんまり得意じゃないから草の時限爆弾とかまでは手が回らない。
2024/04/04
ここ数日に比べてずっとからだの調子がよく起き抜けの吐き気もなし。毎日こんなふうに起きることが出来たらいいのに。最近の仕事は真剣にやっていて、ほかのことを真剣にやりたいというのはあるけれど、出社しすることもなくExcelの個人用の日次記録にこことおなじような日記を落書きするより、どうしようもないソースをこねる一日のほうが楽しい。  『砂丘が動くように』を簡素な一文と言ったけれどそれは読みはじめだけで、もう中盤にはひとつひとつがエネルギーをもつ砂粒、熱量のうねりが厚みを持って描かれているから文じたいは簡素ではなくなった。むしろこのような内面に差し迫る文章でよく物事が進んでゆくものだと感心する。  リーダー同士が「こういう仕事はNではだめだと思う」「じゃあ(私)さん?」「そうだね。その方が丁寧」と小声で話していたのを聞き、自分は細かな作業が得意なふうに見えているらしい。昔からケアレスミスの多いタイプだから見た目の地味さや声の小さいことがそうした印象をつくっているのだと思う。細かな作業が得意そうな人として地道な作業を割り振られたい。大まかな開発をするよりそちらのほうが性に合う。
2024/04/05
 久々に残業。あとから参画した上司もわたしの見守りのためと残ったけれどさいごは先に帰り、わたしのコンパイルもうまくゆかず。上司はブルーライトカットの眼鏡を掛けている。見守りのために残るってなに?監視ならよいが気遣いなら息苦しいからやめてほしい。  uvoの日傘を今年こそ。白地に薄紫のラインが入った折りたたみを買うつもり。華金だからと駅ビルへ入るとsnidelのワンピースがかわいかった。
ですから、海辺に一人でいる男を見た瞬間、女にはこんな思いが浮かんだのでしょう。『退化したひれを持つ我々はみんな、来ない船を待って陸地で死ぬのだ』。
『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』ペ・スア
 明日は誕生日。誕生日プレゼントには自分では買わないアクセサリーショップの髪留めを頼もうと思う。相手の意志があるぶんサプライズのプレゼントはなにでも嬉しいけれど自分からねだるものはすこし考える。例えばワンピースは私生活に入り組み過ぎて鬱陶しいし、実用性を求める(通勤用グッズとか)ものも変に息づいてしまっていやだ。ぬいぐるみもしかり。自分で頼むものならそれほど生活を侵食しない小物がよい。
2024/04/06.7.8
04/06  誕生日プレゼントにアクセサリーを買って貰おうとあらかじめ決めていたお店へ。会社にも付けられるようバレッタを3つくらいと思っていたのに思った以上目移りしてイヤリングをふたつ、指輪、バレッタをもらう。誕生日ケーキを見に行き、一目惚れしたプリンセスのケーキを買う。とてもかわいく、家に帰って何枚も同じような写真を取ったあと食べた。
04/07  ぽつぽつお誕生日おめでとうメッセージが届く。シュウウエムラのクレンジングやハーゲンダッツのセットを貰う。6日に誕生日のことはほとんど終えてしまったからぐうたらしていた。久しぶりに昼寝もして、原神のお誕生日メッセージを全キャラ分聞いた。
04/08  このままうまくいかないのではないかと絶望していた仕事が解決し、あらたな絶望へ…。ひとつめの絶望が解決したとき、親身になってくれたひとに報告したらクラッカーのスタンプを付けてくれた。誕生日プレゼントに良いものをもらいすぎて、物欲の熱がなかなかひかない。6日に見たほかのアクセサリーを忘れられずもう一度行くと、新作が増えていた。今欲しいものはバレッタ(無限にほしい)、uvoの日傘(確定で買う)、仕事用の可愛いブラウス(やっぱりほしくなるかわいい仕事着)、カバンに付けるぬいぐるみ(もう候補はあるけど、あまり生き物ばかり買うのもと悩み中。sheinで見た200円くらいのすずらんの編み物みたいなぬいぐるみもかわいい)。
2024/04/09
 30分残業しようと思ったけどわたし以外の偉くない会社のひとはすべて帰っており、オフィスが偉い人たちだけが偉い人たち同士電話でプロジェクトの詳細を確認するというようなボーナスステージに入ったのでしぶしぶ24分の残業で帰る。これはサービス残業ということ。  近くでプロジェクトリーダーが次の仕事の割り振りについていろいろなひとに相談していて話が聞こえてくる。若手をひとりで案件に付けるか、先輩を置いて案件に付けるかで悩んでいるらしい。わたしには先輩をつけてほしい。
「目を覚まして。それは安らかな睡気なんかじゃないわ。酸素不足の朦朧状態よ」 姉の声だ。これまで聞いたことがない切迫した情感がこもっている。 「目を覚ませ。眠りこんではだめだ。立ち上がって走れ」 ビッキーの声だった。どうしてビッキーが命令するんだ、父親みたいに。 「どうして目を覚まさなければいけない?」 前にも同じことを尋ねた記憶がある。 「見えないものを見るために。おれたちには見えないものを、きみが見なければならないからだ」 前とちがってビッキーの声はきっぱりと言った。
日野啓三『砂丘が動くように』
これほど熱烈に情景を描くひとの「目を覚まさなければいけない」とはどれほど研ぎ澄まされた、いちぶの隙も与えない苦しいまっとうさだろう。無数にうごめく粒子を湛える集合としての砂丘、そのうごめきのひとつぶひとつぶをじっと見つめる瞳。
2024/04/10.11
04/10     順調に行って欲しい仕事が順調に。 04/11     『砂丘が動くように』が情景の小説なら外村繁の『落日の光景』は事情の連鎖。私小説は事情(過去)を解説することができながら、過去を積んでゆくから2通り過去がある。  26歳にもなってあがって言葉に詰まって頭を真っ白にさせているのは哀れというか、目も当てられないだろう。いまかわいいとかいっていじってくるひとも、年齢を知ったら戸惑ったような顔で憐れみの眼差しを向けるにちがいない。
死のことを思うと恐しい。しかし物質的なものへの愛着のためではない。名誉欲のためでもない。また自分の分限もわきまえたつもりでいるから、自分の仕事への未練でもない。所詮は、親しい人との永別が名残り惜しいのである。
外村繁『落日の光景』
2024/04/12
 昼ご飯を食べながら大田洋子『屍の街』を読んでいたら当てられて気分が悪くなる。ある日突然発症する、死の宣告は突然死ぬことよりこわい。日本もう戦争してほしくないな。  新年度会で頭がくらくらするくらい笑ったりうなずいたり。同期にあって、アイナナのBlu-rayを安く買う。
2024/04/14
猫の姿が見えるようになり、魂がぼんやり光っているとかではなくて、ほんものの実体のように見える、これからはもう別れに怯えなくていいんだ、ほんとうにこんな奇跡ってあるんだ。と生きていた頃のように撫で回す夢を見た。のを昼、運転免許の更新へ向かう電車の中で思い出した。  運転免許更新は初回だから講習を受けた。初回講習者と違反者が同じ講習を受ける。斜め後ろの元違反者が、講習に飽きてパンフレットの全面を黒鉛筆で塗っていた。  ドン・キホーテてトップコートを買って帰宅。
2024/04/13
カラオケへいき、雑貨屋で髪留めを買って帰宅。日付を超えてZOZOTOWNをのぞいたらuvoの日傘が1000円引きだったので出社の鞄につけたいストラップとともに購入。  わたしはたぶん30代までは恋愛を糧に生きるだろうけれどそれ以降のビジョンが思うかばない。このさき自分がどういう死に方をするかうっすら見えている気もするが、そのまま生きるだろう。ただ40代になったとき、『わたしのいるところ』のように街行く他人の会話を聞いてあれこれ思っていたり、会話を聞くため他人のあとを付いていって、そのくせ内省ぶってあれこれ考えるのが刺激だけの、そとみは静かなつねに外向きの40代女性になってたらいやだな。いつか、夢中にならずとも、自分を遠ざけるものを見つけられているといい。
2024/04/15
 仕事は言葉をつかうというより言葉をボックスに入れ、ボックスを入れ替えたり貼り付けたりするばかりなので気を抜くと言葉が使えなくなる。頭の中はほとんど図形だらけ。  遠きにありて、ウルは遅れるだろうを再読中。2章の「内面から滲み出てくる即興的な一歩」が踊りになってゆくさまは踊る少女たちの熱っぽさに匹敵するほど凄まじいシーンだった。これを見落としていたのだから再読して良かった。
室内は大股で五、六歩歩けば向こうの端についてしまうほど狭かったが、という特定の感情がこもった身振りで歩くという行為そのものが女を次第に陶酔させる。そしていつしか女の体は徐々に、自分にも聞こえない何らかの音楽に乗っているかのように動きはじめる。 (中略) 女の中で発火したその何かが女を燃やしていく。それは自然発生した、踊る者の意志からは独立した踊りだ。女の肉体は自分を支える媒質を意識し、それに呼応し、それを捨て、それを創造し、それに反逆する。それがすなわち踊りである。女は踊りはじめてやっと踊っている自分に気づき、戸惑いつつ驚く。
『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』ペ・スア
↑ここすき。
一度女の体に乗った踊りはひとりでに踊られる。女はそのことに気づく。炎のように、波のように、ひとりでに揺らめく。だがゆらめくのは女の体ではなく女の内面の言葉だ。女は自分に解読できないその言葉が思いきり発話されるがままにさせておく。女は踊るのではなく、踊りの言語に自分を差し出した媒介物だ。だが女は止まらない。
『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』ペ・スア
媒介物という言葉がⅠの巫女を思い出させる。 あとは踊りといえば、アイナ・ジ・エンド(と女王蜂アヴちゃん)のラジオ。
「BiSHでも初めての子達と振り付け一緒にしてたとき思ったことがあって 年齢も関係なくて遅いとか絶対なくて 遅いほうがよくて 喋ってる仕草とかご飯食べてる手付きとか全部本当は踊りで それを生きてきた年数が多いほど、自分の染みついてる仕草だし それが踊りやすさに出るから個性になる」
https://youtu.be/QmsK2PJWLXw?feature=shared 18:30〜
『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』Ⅱの歩み-踊りがシームレスに繋がることはアイナ・ジ・エンドの「全部本当は踊り」と通じる。いっぽうで『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』における、「踊り」に含まれうる行為と真なる踊りの違いは、肉体を媒介物として内面の言葉に差し出していることだろう。精神は肉体のうちである(メンタルが崩れたら美味しいご飯を食べてゆっくり寝ようとか)というのはよくきくし、わたしもそう思って健康を目指しているけど、肉体を言葉に差し出すことが踊りというのならそれは肉体は精神のうちであるともいえるのではない? と考えると、言葉を扱いながら精神のみの存在にむやみにあこがれることなく、肉体こそが精神の一部であると描くことは、命を生きる作家としてとてもまっとうだ。それをその言葉以外で、内面に飲まれたあげくの行為を、踊るさまを情景として言葉で描写したことも。
2024/04/16  寝るぎりぎりまで『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』を読んでいたので鞄に入れ忘れ、仕方ないので通勤や休み時間はウルフ『波』を読んだ。冒頭セリフが重なり、行為が重なり波紋のように動いてゆく。とはいえ、遠きにありてウルは遅れるだろうと並行して読むのは相性が悪い。砂丘が動くようにや落日の光景はよかった。もうすこし小説然とした長編小説を併せて読みたい。   引き続きFateApocryphaを流し見する。Prime Videoにはfateシリーズがたくさんあって、しばらくアニメには困らないかも。アニメキャラクターは感情の起伏が激しく、誰も聖杯を制していないのに願いを蔑まれたくらいで怒る必要ある?とか「ななななななななななななっなななななっななななななな何を言って!?」にそのリアクションにその尺はいる?とか思うけれど、聖杯が誰の手に渡るのか、もっと単純に次脱落するのはだれか、など追い続けられる要所があるからみていられる。あまり良く考えず観ているから、ちゃんと見ているひとはどうなのだろうと知恵袋を見たら「戦争と言いながらタイマン張ってるだけ」という意見があり、それはたしかに。第三勢力じみたジャック・ザ・リッパーや赤の陣営でありながら神父の操作を免れた獅子劫とモードレッド、意志を持ちはじめたホムンクルスが聖杯戦争にどう影響を及ぼすか…とみていたら総力戦はほぼなく、「聖杯戦争の域を超えた敵」がもう三つも出てきている。陣営がごちゃっとなったあとまた2つに分かれ、構図は脅威vs総力か、2つに分かれたのに今のところまたタイマンを張り���けている。でもこのお話は戦争と言いつつずっと寿命が3年というホムンクルスの少年を中心に据え、個人の(幸福に繋がらないだろうすべてを引き受ける)自由の話をしているので、別にそこまで気にしていなかった。それにしても、深夜の時間帯にこんな激しい演出で『自由』をテーマにした作品を観て、会社員は次の仕事に行けたのだろうか。わたしなら深夜の悲観的な感傷に自由の気高さを流し込まれつつ、キャラクターらがひかりすぎる大剣を振り回しては地面を割りまくっていたら、自分は貧弱な人間のサラリーマンで構造に従うことしか生き延びる術がないことをあらためて自覚して、ぐだーっとなってしまう。
2024/04/18
 Honeysのワンピースけっこう好きだから仕事着にできるのならいっぱい買うのだけど。  暖かくなってきたらオフィスが空調をつけるようになり寒かった。夏のクーラーの具合は現場によってちがうからとても寒かったりしたらこまる。在宅勤務ならそんなこと気にせずともよかったのにとおもうが、その分電気代がかかることを考えるとひとり暮らしのひとは嬉しいのかもしれない。  そろそろ一人暮らしを…と思いながら目先の利益につられて定期を3ヶ月分買っているので、まだこの地に縛られる。利益500円くらいだけど大事なことだ。けれど一人暮らしをすると言ってもそもそも在宅/出社が確定されていないし、勤務先も確定でない以上ひとところにお金を払って住むのはリスクがある。
2024/04/19
仕事。飲み会を断って定時帰宅以降の記憶なし。
2024/04/20
洋服を見に行く。
2024/04/21
 earth music&ecologyに行き、会社へ着ていける可愛いワンピースを探しに行った。今の現場の服装規定は女性はオフィスカジュアルという名のほぼ私服、男性はスーツとありがちでよくわからないものだけど、女性のうち私服でいるのがチームリーダーしかおらず、あとはみなスーツのためわたしもスーツを着続けている。頃合いを見て、ワンピースで仕事に行きたいけれど今のところ目処は立っていない。  原神を久しぶりにプレイ。稲妻で神の目を奪われた人々の顛末を見届け、神里綾華とお祭りに行った。はじめは屏風の裏から話しかけてきた神里綾華がお友達だからと言って顔を見せてくれたあと、街の人にはぜんぜん顔をさらして、しかも街のひとも彼女の顔を見慣れているのはなに。わたしはなにを見落としたの。稲妻は日本がモチーフだが今のところ地名や人名に訓読みは使われるものの、そういえば平仮名はまったく使われない。日本に漢字があることにちょっと甘えすぎ?
2024/04/22
 自分をenfpと思い込んで世界に対して外向きに早起きをしたり、活動的になったりしたが、仕事中にもとの性格に戻り(なにだかわからないけど…)あかるくたのしくほがらかにというより黙々とずっしり着実に仕事をし、そういうのもすきだから気持ち良く退社。  体調がよく、はやあるきできるからいつもより早い電車に乗って帰ることができた。クレジットカードの締め日を意識しながら生活していると、あっという間に給料日。任天堂の株が安くなっていたのでたいした読みもなく買い足す。  64シリーズのゼルダの伝説が好きという理由だけで、すべてのお金を失っても良いと思って任天堂の株を買っている。とくに下がっても0円以外は利益と思っているから心的ダメージは少ないのだけど、どうせならいつかあがってほしいし、やっぱり奇跡が起きて億万長者になりたい。綺麗に死ぬために貯金をしている。
2024/04/23
昼休み中にウエルシアでリセッシュ、サプリなど生活用品を買い足し、帰り道のPLAZAで乾燥さんの緑の化粧下地とチャコットのルースパウダー、リップモンスター03/05を買う。  最近去年まではみられなかったひりひりする赤みのニキビが治らず、放置してもう二か月くらいになるので自然治癒をあきらめ、ようやく化粧品やケア用品を買い替えて真剣なニキビ対策をすることにした。ビタミンB2のサプリを飲み、ティーツリーのパックをし、しばらくファンデーションはやめて下地とパウダーのみにする。  そろそろ流行りも収まって好きに買えるだろうと昨日紹介動画を見比べて購入したリップモンスターは、両方ともそれぞれ使いやすい色で気に入っている。03陽炎は色が柔らかく、唇の存在感を薄くするから唇の小さくて厚いわたしにはちょうどよい。雑なブラウンメイクに合わせると全体的な軽さをのこしたまま馴染むし、色が淡いぶんほがらかな印象になるから、なんでもないひとと会うときに重宝するだろう。05ダークフィズは下瞼に色を濃い目にのせた時に、さらに顔の下側に重心がくるから重みでバランスが取れる。誕生日に貰ったジルのアイシャドウと併せて使うと、王道ブルべ夏の化粧ができるのではないかしら。
2024/04/24
 仕事を持ったままのひとがずる休みしたのでなんのこともできず、なんのこともできないのまずいかなと念のためリーダーに相談に行くと、リーダーとずる休みは同じ会社なので「予定的に困ってしまう作業はない認識で〜」とずうずうしくもフォローしだし、結果的にわたしはでしゃばりの立ち位置に。ずる休みはずる休み常習犯で、かなり優秀なひとだからみんなからそのバランスと人柄で好かれている。わたしもべつにきらいではなくて、ただ結果的にしゃばってしまったことを素直に反省している。  『王の二つの身体』を読む。このような神秘主義の例にふれると、過去大学の課題で、たしかほんとうに【修道士みたいな。宗教においてなんらかの対話をするひと】に霊的なちからがあるなら【なんか死んだ偉いぽいひと、王とか、イエスとか】を生き返せることができ、だから死体の方へ墓から生き返ることを禁ずると【現えらいひと、王とか】が命じる場面があったはずで、それを思い出す。ぜんぜん思い出せてないけど。  一方的な被害者として庇護をうけたいというのは昔からある欲望で、毎日なんだか突然怒りだしたひとのなげた椅子が偶然頭に当たり大怪我をしたい、のようなことを考えながらちゃくちゃくと仕事をこなし定時退社している。自覚のないだけでこの欲望は性欲と地続きなのかもしれない。
2024/04/26
 女性リーダーが真横で「おんなのこきらーい」と言っていて戦慄。自分が「おんなのこ」かどうかは置き、わたしのような自力でハキハキできない声の小さいとりあえずなんでも謝罪するような卑屈な女性が、そのようなしごでき女性からどう見えるか考えると憂鬱。  帰り道に焼き鳥を5本買い、まとめサイトでちいかわを読む。ちいかわも労働しているからわたしも労働をがんばる。無心で労働して、無心でお金をつかい、無心で快楽を享受し、快楽のために無心で労働するのただしくふつうの幸福のことなのかもしれない。このひとたちもなんかお���しそうにラーメン食べてるし。
2024/04/27
 電子書籍のセール広告を見て、吉本隆明『共同幻想論』、小川洋子『口笛の上手な白雪姫』『ブラフマンの埋葬』、西村賢太『どうで死ぬ身の一踊り』を購入。  午後は湘南美容外科から貰った誕生日ポイントで洗顔せっけんと睫毛美容液を購入。一度安い脱毛を契約しただけなのに毎年5000円もくれるなんてたいそう儲かっているのだろう。  一度もスマートフォンを購入したことのない叔母がようやくを購入したらしく、連絡がきた。持ち始めてすぐポケモンGOを始めたらしく、アカウントがあるようなら復帰してフレンドになってくれとのこと。話の流れで、散歩しながらポケモンGOをすることに。
2024/04/28
 任天堂のgwセールでダンガンロンパV3とdeemoを購入。Atlantis loveやpure whiteがいつでも聞くことができる。コントローラーでプレイすると画面が遠いのは嬉しいが、連打させられて腕が疲れるからレベル1.2くらいのものを風を浴びながらもくもくとやるのが丁度良い。1800円で200曲プレイできるらしく、ことあるごとにNew bookといってあたらしい譜面が増えている。スマホのときは同じ曲を何度か繰り返しながらクリアした記憶があるけれど、今回は興味のある曲を試しているだけで勝手にクリアしてしまいそう。既存の曲はさきに挙げたV.KのAtlantis loveやpure white、MILIのutopioshereが好きだったけれど、今日はじめて聞いたのだとspring collectionの楽曲がかろやかでよい。  ダンガンロンパV3はプロローグを終える。下野紘、柿原徹也などの面子が懐かしい。ゴア表現が苦手なのに800円だから買ってしまったの大丈夫だろうか。今のところ地の文がライトノベルすぎるという印象。  仕事の書類を作って、すこし小説を書いて寝る。無償の仕事を全うしてえらいが、仕組みは酷い。
2024/04/29  曇りでなんとなく気分が悪く家から出なかった。  ダンガンロンパv3プレイ。探偵の最原終一が主人公になるだろうから、赤松楓は殺されるか犯人だろうな、と読んでいたら、犯人のほうらしい。疲れて流れが変わったところでやめる。Apocryphaも少し見て、かれらは最終決戦でも最終決戦のタイマンを張っている。deemoは相変わらずたのしく、昨日1日でsuspenseful third dayまで開放できたのでsansetまでもうすぐ。プレイじたいはやはり指のほうがたのしい。  寝る前まで2023冬のrta in japanのいくつかを見た。上手なマリオのプレイを見るのは楽しい。3DSマリオでは「3DSまだまだ現役だと思うので」と解説者が言っていたけど、もう生産終了してしまったな。プチプチおみせっちは、同じペースでなにかしらをどのタイミングでも解説していて飽きずに見終えられた。ゲームづくしの週末。
2024/04/30
私服出社で良いらしいが様子見のためスーツで出社。隣のひとはぼりぼりお菓子を食べていて、上司はときおり石のように寝ていた。
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yfxif · 7 months ago
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2024.03日記
2024/03/01
新しいところに配属。いままでそんなこと一度もなかったのにbitLockerの設定を間違えてしらない偉いひとに半泣きで相談し半泣きで回復キーをメモ。半泣きで解決。今月有給取らなければならないのにこんなことでやっていけるだろうか。と思っていたらまたお昼ご飯が食べられなくなる。昆布のおにぎりとオイコスを膝の上であたためながら倉橋由美子の『紅葉狩り』をよむ。35歳のわたしはどんなふうだろう。定時で帰宅して会社に連絡。来週もこの環境だから気が重い。
ずっと68円のルイボスティーを飲んでいたけれど98円の谷川連峰の天然水がおいしくて、最近はそっちを買うようにした。口当たりがまろやか。美味しいお水というのがわかる。
2024/03/02
来週以降の定期をモバイルPASMOで購入。定期購入は地味に手間取るからこうして家で済ますことができるのは便利。区間定期を買いたかったのになぜか料金別定期しかなかったからそれを購入。特に問題もないみたい。これから定期を買い続けられるからカラオケの交通費がすこし浮く。 メルカリで本を買うとさいごに「あなたの都合の良いタイミングでよいので、受け取り評価よろしくお願いします」と連絡が来ていてやさしいひとだった。 都内の待ち合わせだからそれほど遠くもならないだろうと思っていたのに、いざ時間を計算すると2時間かかった。電車に乗って目の前の席がふたつ空いたから片方に座ろうとしたところ、後ろから「ほら、座りな」と親が子どもに言う声がしたので親子に席を譲った。はじめは親と互いにいやいや……と譲り合っていたけれどさいごにはむこうがすわり、あとあと子どもが親にもたれて眠ったので眺めながらよかったと思った。
2024/03/03.04.05
出社になってしまったことより慣れない環境で質問できる人もいないまま崖っぷちの環境構築につかれている。毎日ものすごく緊張する。
3日
ひな祭りなのでと母がケーキを買っていたけれどまったく気分でなくて食べられなかった。2日に遊んだ友人がレモンケーキのもとの写真を送ってくれて愛しさが増す。高校のときだいすきで尊敬しているひとが3人いて遊んだ友人はそのうちのひとり。幼い頃憧れの子ができると3人組でアイドルになる妄想をした。そのときのわたしたちはB’zのバックダンサーをしてMステでインタビューをうけていた。インタビューを受けることよりも公共の場で憧れの女の子たちと仲間になっていることが重要だったようにおもう。高校のだいすきな友人とアイドル活動することは考えたことないけれど、もう一回四人で集まってわたしの楽園をつくりたい。
4日
となりのひとに質問し答えてもらうところまではいいけれど、となりのひとはいつも上司たちからいびられていてやりづらい。いっぽう前の現場のときは同期がいたからいつの間にかお弁当を一緒に食べる流れになっていたけれど、こんどはひとりで過ごせるからよい。さらっとみてヒューマンドラマ系かなと買った朱川湊人『花まんま』がふたつめの短編で性の目覚め・恋愛・初潮の役満だったのでうんざりし以降読むのに身が入らない。大森静佳「てのひらを燃やす」をメルカリで買ったところ送り手のミスでみたこともないビジネス本が届く。
5日
7:00に起きることにしたら6:30のときより動くことができた。6時台は人間の動く時間ではない。引き続き朱川湊人『花まんま』にうんざりしているのでミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』を読むとぜんぜんいい。
それに『ポジティブ』には決まりがあって、ただ聖書や禅の本から引っぱってきたようなアドバイスではだめで、もっとオリジナリティのあるものが求められる。今のところ、わたしが送ったものはまだ一つも採用されていない。でもあともう一歩という気がしている。
『いちばんここに似合う人 共同パティオ』ミランダ・ジュライ 
この文章は一人称が「私」だが、読んでいると少し前に考えていた一人称「あたし」の推進力を思い出す。  配属先の風潮にあわせてGUでセットアップの洗えるスーツを買う。洋服のこだわりがつよくあるというより仕事とわたしの間のゆとりをファッションで作っていたから、スーツになってしまうと心細い。
2024/03/06
エラー解消がとても上手なプログラマーのはなし小川洋子の短編集にありそうと思いながら仕事していた。傷口を探し当てるみたいにエラー箇所の手触りをたどって、組み立てているのにほどくみたいにしずかにビルドする。そのひとはあるときその腕を買われて大きな案件にアサインされて開発を任されるけれど海で迷子になるみたいに設計書の前でとほうにくれてしまい、文字の声も聞こえなくなる。なんとなくプロジェクトから抜けて、またいつもの業務に戻るうちにプログラムの声が聞こえるようになるというかんじ。
「絵で人形を描いていたときは、横顔を描くと横顔だけ出来るでしょう。でも、粘土で人形の鼻を作るとき、手でつまんで鼻の片側の形を整える。そして人形を正面に向けると、まだ作ってもいないもう片側の鼻の形も出来上がっているんです。あれ、そんな顔だったの、というふうに。それが面白くて、いくつもどんどん出来ていったんです。油絵の世界から人形たちを解放させてやりたかった」
『人形記』佐々木幹郎
2024/03/07
ぼやぼや仕事をしていたら他社に送るかなり気をつけて編集しなければならないメールのタイトルを直しわすれ支障はないだろうけれど単に失礼というミスをした。えらいひとに報告してまた謝る。この一週間は知らないひとばかりいるのでとにかく謝っている。たぶんこんなに謝る必要はなく、謝る必要のないくらい謝ることでなんとか存在を許されようとしている……。
keith&kristyn gettyの曲を聞いていると心が安らぐ。ただ安らぐだけならよいけど音楽に脳が浸るかんじで、前頭葉がふわふわしてかなりハイになるから自分で自分が心配になる。偶然見つけた対処法だけれどとにかくいまはかみさまが必要。かみさまの子どもとして生きるだけでひととひとのすき間の空気も呼吸も鼓動もおおいなる抱擁になる。かみさまの実体について考える。わたしが神話をつくるひとだったら鼠とか、いかにもみすぼらしいとされる動物にその役割を追わせる。人間とか龍にはしない。
god sees all our tears and keeps our bottle tears
keith&kristyn getty『hush a by』
バレエのレッスンからどうしてもにげたく油絵みたいに色がぎとぎとした視界のなか帰ればたくさん泣けると自分を慰めながらけっきょくは泣けずじまいで流れることのなかった涙や、机の傍らにしゃがみなにかを拾うふりをして横につるした雑巾で顔をぬぐったりしたときの涙をすべてかみさまが保存しておいてくれたらどうだろう。かみさまはすべてのひとのすべての涙をおぼえていて、傷のかたちをおぼえている。傷を見ただけでそのひとがいつの誰なのか、わかることができる。傷の治った肌に触れてそれが修復を経た二枚目の肌とわかることができる。跡形もない傷跡の輪郭をいちぶの狂いもなくなぞることができる。傷をなぞられるとすべてのひとは傷をうけたときのことを思い出し、それを忘れようとした日々を思い出す。思い出しながらうきぼりにされる傷に、傷を受け、治し、忘れたそのひとが思い起こされ、それが傷のぶんだけたちあらわれる。すべての人格はかみさまのまえで統合され、ひとはそのすべてでかみさまに祈りをささげる。そのときかみさまはそのひとを手放したまま見つめ、し��かにほほえんでいる。
2024/03/08
何もかけそうもなく「あたし」の推進力を利用する。どこまでもゆけそう。これが本来のわたし?それとも元気の前借り?別の話だけれ ど質問するときは質問事項のみを聞くのか仮説を添えるかまよう。質問するうえでなにも考えていないわけではないということは外交上アピールすべきだろうか。
 どうしても3月中に有給を取らなくてはならず上司に相談。無事取れる。居場所はないが居場所がなくても居られてお金がもらえるのはいいこと。昨日知ったことは5個くらい上だろうと思っていたひとは同い年、ふたつくらい上だろうと思っていたひとは2つ下だったこと。25歳ってそんな歳。と思いながら帰りにMajesticLegonでワンピースを試着したけどしっくりこない。会社帰りでどろどろだったから?それとも本来のわたしはこんなふうではないから?丘のてっぺんから唄をうたって羊を呼び寄せるさすらいの羊飼いになりたい。それなら赤毛にならなくてはならない。
2024/03/09
カラオケを2時間してふらふらウィンドウショッピング。本当はフリータイムのつもりだったけど春休みシーズンで、学生はドリンク代のみというサービスをしているから予約がいっぱいだったらしい。せっかく持ち込みのサンドイッチも買ったのに残念。学生が11時間660円で遊べるところを2時間1000円で出る。フリータイムだと2000円になる。残念。
かみさま効果おしまい。この数日はなんだったのだろう。とにかくかみさまの効果がおわったので手立てもなく生き続けるのみ。ほしいワンピースはサイズがなく保留。日曜も予定はないけれどつかれるから外出は控えたい。月曜からは出社。スーツ洗わないと。生きること生きること生きること。やりがいを感じることは機械に取られる仕事です。機械のような人間になりたいときがあった。どうしても死にたいというわけではない、生き続けていて、これ以上やりたいことがないから電源を切ってよいですという感覚。文字にすることは必要に迫られているというだけで、やりがいはないから。だからもう電源は切れてよい。
2024/03/10-17
なかなかまとまった文章を書く気になれず今週は終わりに時間を取って書くことになった。PCで書くと両手が奪われ画面と正面から向き合うことになる、真面目な姿勢の方が自分の性にあう。でも書き終えるのに一時間くらいかかったから次週はラフに記録できるようにしたい。
3月10日
バスから木蓮が咲いているのが見え、あれは木蓮とおもったあとほんとうに木蓮かしらと検索すると木蓮だった。木蓮と似た花でよく間違えられるのがコブシらしいけれど写真をみるととても似ているとはおもわなかった。コブシといえば小学生のころ通ってい塾の理科の先生がコブシのことを「よくかんがえると気持ち悪いですね。手がこうならんでいるってことでしょう。これは気持ち悪い」と言っていておもしろかったことを思い出す。その先生はふだんから淡々と話すおじさんで、乾いた口調から「気持ち悪い」という感情的な悪口じみた言葉が出るギャップがおもしろかったのだろう。
 あとはmajestic legonにワンピースの試着をしにいったとメモに書いてある。たしかに今週のどこかでワンピースを買ったけれど店舗で何回か試着したのでそのうちのひとつかもしれない。そのワンピースのことを知った初日、Sサイズは在庫なしと言われ一回あきめたのだけど、覚悟のうえMサイズを買うつもりで店舗に行くと運よくSサイズを出してもらえて買うことができた。
3月11日
『あなたの迷宮のなかへ カフカへの失われた愛の手紙』は気になっていたけれど、保留にしてしまった。
3月12日
『いちばんここに似合う人』すごくいい。あの目の覚めるような黄色の表紙が本棚に馴染むだろうかと読みながらどこに仕舞うべきか考えていたけれどあの黄色が本棚の本たちに馴染まないことこそ『いちばんここに似合う人』らしいから今まで通り本棚にしまうだろう。  主人公たちの推進力について。主人公たちははやくどこまでもすすんでゆき、どこまでもすすむことは景色が変わり続けることだからそこはたったひとりとかわらない。けれどたったひとりと変わらないというのは(残念ながら)たったひとりだということではない。身のうちでふくれあがって息をつまらせるひとのかたちぎりぎりの切りつめた孤独は主人公たちの内側がはやく動きすぎることによるもので、動きながらそこにいる主人公たちはそれをしっている。遠巻きに早すぎるみずからをながめるとき相対的に時間は間延するから、彼らには放課後の教室で頬杖をついているだけのような無音のけだるさが付きまとうのだろう。
3月13日
来月から同じ会社のひとが来るらしいけれどいまのところひとりで働かされていてかなり心ぼそい。変にハラスメントされるよりは他社のひとに気を遣ってもらったほうがましだけれど勤怠管理や書類管理について新人をつかって交渉させるのはやめてほしい。正当な権利かもしれないけれどただでさえわからないことがたくさんあるなかで交渉するのは我儘を言っているようで申し訳なくなってしまう。仕事をしながらもうこれ以上わたしに我儘を言わせないでくださいと思っているとへんに悲しくなってオフィスで花粉症の振りをしてしずかに泣いたあと、帰宅時の業務メールをわすれペナルティをうけることとなった。さいあく。
Twitterで合唱曲『cosmos』の歌詞が絶賛されていてこういう流れは定期的にあるけれど同担拒否の精神で何人かブロックした。たぶんわたしはすきなものには同担拒否。
3月14日
今年度最後の有給をとってKちゃんと一年ぶりにご飯。電車を間違え40分も遅刻したのにやさしく待っていてくれた。高校のころいちばん一緒にいたけれど今ではもう年一しかあわず趣味も重なっているわけではない。気の遣いかたが似ているからか毎回お互い話しリズムゲームみたいに共感しあい、気持ち良くなって解散という感じの会になる。もう少し会う機会増やしたいねと言うと「せめて半年に一回くらいは」と返ってきてぜんぜん増えてない。帰り際手を広げると彼女が抱きついてくるくるまわってお別れをした。なかよしのお友達とはくるくるまわって別れるのがいちばんいい。
待ち合わせ前にKちゃんの誕生日プレゼントを買っておく途中、神が帰ってくる(とメモに記載があり帰ってきた記憶はあるけれどだからといって何があったというわけではない)。生きることは皺をふやし凹凸をふやすことではなくて角をおとし最後はまっさらな球体になること、それが老いではないかということを考える。倉橋由美子『霊魂』では魂からは「柑橘類の皮をむくときのような香り」がしたり、ポール・ヴァレリー『エウパリノス』では魂の思考は断絶されなかったり魂には作家の夢がつまっている。スポーツ選手などは魂についてどう思うのだろう。
アイドルのビジュアルについての愚痴を聞きながら自分はまったくひとの容姿に魅力を感じないのを何度目かわからないけれど不思議に思う。むかしからペンまわしの上手な男の子とか、太鼓の達人が上手な男の子、北朝鮮の軍隊の歩きかたができてモンゴル相撲に詳しい男の子、痴漢を捕まえて遅刻してきた女の子を称える拍手をしたあとひとりだけわたしに続いてくれた男の子などに恋におちていた。そもそも流行にも興味が無く、古いもののほうがすきなのかしら、たしかに人の顔というのは常に最新のものが表示されているから興味がないのかも。
3月15日
朝ごはんが食べられずコンビニで買った卵のおにぎりにマヨネーズが入っていた。
3月16日
16時くらいに出かける。Kちゃんの影響で今後お弁当をつくるつもりで3COINSにお弁当箱を見に行ったけれどなやみ、買わなかった。まずお弁当を作るとなると洗い物が面倒。次に毎回つかうゴムをどうせなくしてしまう。なのでおにぎりつくる決心を固めてなにも買わず帰宅。出社になってから定期券を買っているためこういうお出かけができてよい。原神で香菱を手に入れたけれど氷を解かす挑戦をクリアできずこの日は諦め。
3月17日
眼鏡のねじが緩みレンズがはずれるようになってしまい修理するためにショッピングモールへ。今使っているのはOWNDAYS Graph belle GB1039B3A。この眼鏡を買ってから眼鏡を欲しくなることがいっさいなく自分でも満足しているとおもっていたのだけど同じシリーズの琥珀色のものをかけたら印象がやわらいでそちらもほしくなってしまった。買わないけれどまだ自分は眼鏡がほしいとおもうのかとびっくり。おにぎりと決めながらひきつづきお弁当のことで悩んでいたら楊枝とサランラップで解決すると思いつき3COINSで500円のどんぶり型のお弁当箱を購入。これは綴蓋がパッキンになっていてゴムもいらない。ご飯を入れるところにサランラップで丸めたおにぎりをいれ、上段にキッチンペーパーを敷いて冷凍ブロッコリーをできるかぎり詰めれば完成となる予定。あとは一日三回おやつを食べないと身が持たないのでオレオとカントリーマアムを購入。丸亀製麺でうどんをたべて帰宅。
2023/03/18
majesticlegonの花柄のスカートとarchivesのワンピースが発送されたよう。仕事はようやく労働らしくものを頼まれたりしている。生理がきて酷い腹痛と吐き気のなか座りつづけ、他社のえらいひとはわたしに「この文章のいみがわからない」といとも簡単に言いながらわたしにコピーしてファイルを置き換えるのことを「適当につっこんでやる」と言い、理解できず微妙な間。
今年の夏がすべて出社であることをかんがえると折り畳み傘を買うべきだろう。それほどむりをして、意味不明といわれ、意味不明な指示、腹痛と吐き気、弱る膵臓、子供のような母、いるときといないときのある神、生活をするのかと鏡を見ていたら角度のせいでおばけのような隈がうかんでいて良く似合い、うつくしかった。
ひとに好意を向けられても知覚できないという仮説のもと、Spotifyの適当なラブソングプレイリストをながしながらラブソングの対象を自分として聴く。「きみしかいないよ」そんなことはない、「きみが大切」そうなんだ、「はじめてきみと出会った日、緊張して」自分と会うのに緊張されたらつかれるだろうな、まで対応したあと、以降ヤバいTシャツ屋さんの曲が6曲続いてスキップしきれなくなったのでこの試みはおわった。「猫になったんだよなきみは」ひとを好きになってひとを手放したことを背負いなさい(その弱さを歌っているとはいえ…)、あなたもひとでわたしもひとだから「恋しちゃったんだ君に気づいてないでしょう」困った「ぱんぱんになったこの気持ちは内緒で大事に育てたらだれか褒めてくれたりするかな」近寄らないで。
2024/03/19.20
2024/03/19
21日までに済ませなければならない修正を終えて一安心。このあと製造のチェックをするけれど初めてやることばかりで時間がかかるだろうから早めに終わって良かった。仕事のことでよかったなんて思っていると、こんな生活をするはずではなかったのにとますます仕事やめたくなってくる。でもこの日の仕事ぶりはかんぺきで仕事をするなら毎日これくらいうまくいけばいい。家に帰るなり大量のアイスクリームを食べた。出社しているとすきな食べ物が食べられないからそのぶん休みの日には食べ過ぎてしまう。
2024/03/20
majestic legonの薄緑の花柄レースのスカートとarchivesのケープ付きワンピースが届く。後は夏用のカーディガンがあればようやくお洋服が揃ったと一応いえるかもしれない。なんとなく籠った雰囲気の服を着がちだったしいまでもそれらの服を捨てることはできないけれど、これからはきれいめのファッションもしていきたい。せっかくのお休みなのに外は風がつよかったりひどい雷がなっていたり雨も降っていて、外に出ることはなく日がな一日ピアノを弾いていた。Atlantis loveの練習を再開。こうして来るべき時が来ると自然と練習するようになるのだから自分はうまい仕組みになっている。PS4でSpotifyと接続すると好きな曲を好きに聴けるので便利。PS4はBlu-rayもみれるし。原神は鍾離先生が葬儀屋と聞いてそれらしいシーンを楽しみにしていたのになかった。凝光の机が広くぽつぽつと書類が置いてあってうらやましい。明日も仕事。もうFabrizio Peterliniのsnowの冬が終わろうとしている。春のテーマソングはなにだろう。
2024/03/22
稼働時間の関係で無理をして出社したけれどこんなに体調が悪いなら素直に休めばよかった。稼働時間が契約をどうこうしようとだいたい給料が減るくらいでなんともないのに。健康なことが前提とされている仕事はやりづらい。 必要に迫られ��ねじれてしまう言葉のことが好きだけど時間を積みゆく小説を真剣に書くなら、言葉が言葉の用法を守る地に足のついた言葉でなくてはならないだろう。そのような点でわたしはきっとこれからも小説をかくけれど小説家ではない。
2024/03/28
今日からようやく日記を再開する。コロナでふせっていた。わたしのせいでほかの何人に移ってしまったのだろう。熱が下がってからのからだのだるさが取れず、コンビニに行ってアイスを買うだけで疲れてしまってそのままアイスは食べられずふとんでうずくまる。こんなことをほかの何人にも移してしまったのだろうか。頼むからひどくなっていないといい。 ほんとうは明日も休みたいところだけれど、毎日毎日上司から来れますか?という圧力ラインが届くから明日は行かなくてはいけない。コロナの後遺症がひどいことはもっと偉い医者か政治家、どちらにせよわたしの上司よりえらいひとがかなり大きな声でいってほしい。このようなことがありいつになるかはわからないけれど仕事を辞めることにした。いつか仕事をやめ、どうするだろう。とにかく仕事をやめる。こんなふうに働いていられないから。この生活に終わりがあると信じられないとこれ以上生きてゆけない。生きてゆけない、と思うと被庇護欲が爆発して、わたしはこの欲求と恋愛を取り違えているからすぐに対象に向けて人格を矯正しようとして、そもそももう庇護をうけられるような関係になることをそのひとに望めなくて途方に暮れてしまった。二本の足で立つ恋愛などしたことなし。
2024/03/29
傘が風に段差のうえまでとばされてしまい、わたしの身長では届かなくてもだもだしていたら大工みたいな格好の背の高いひとがちゃっと傘を取ってくれてたすかった。そのあいだに髪はびしょびしょ。ひさびさに出社。とりあえずリーダーに謝ると毎日ラインを送ってきていたリーダーは「いやいやいやいやいや」と言っていた。こころなしか優しく、いつもはちらりとも目を見ないところで視線が合ったり立ちあがって目が合うだけでこちらへ来てくれたり、機嫌が良かったみたい。それかそれほど悪いひとではないのかも。と思っていたら退勤間際に同じ会社の後輩のいじりみたいな愚痴みたいなぼやきみたいな会話のなかで「とにかく来るのがいちばん、無遅刻無欠勤!」と大きな声で言うからいたたまれなかった。わたしもこのような時期にコロナにかかりたくなくてうがいは5秒を7回、手を洗うのも石鹸で15秒、イソジンだってつかっていたのに。罹って治ってしまったからもう仕方ないのだけど。リーダーたちの会社はこのプロジェクトの中心になっている会社だからリーダーを含めたわたしのチームのその会社のひとびとは全員が学園アニメの生徒会みたいになっている。全員の顔が権力者然としていて、キャラ立ちしている。コロナ明けは熱がないのにずっとからだがだるく、視界が狭く、とちゅうなんとか息をしなければ…という場面もあったけれどこうして帰路につけてよかった。 
2024/03/30
昼間ながながとお風呂に入り、体中の手入れを気兼ねなくすみずみまですませたあとひたすら原神をしていた。ほかにやりたいこともないのでと思うものの時間の過ぎかたがすごい。やりながらどんどん死にたくなり、今は深夜の1時半だけどもう生きる意味を見失ってる。仕事をやめたいとか恋がどうのとかをいいながら、なんだかんだこうしてすりつぶすように休日を繋いで死ぬまで生きるんだろうかと思うともうどうしたらよいかわからない。たぶんそう生きることができてしまうだろうと言うことも含めて。もだもだ使っているツイッターのアカウントを削除でもしたらどうだろう。と思いつくのは、それがひとつの擬似的な自殺だから。今までとくに意味もなく重ねたツイート数や写真や言葉選びを統合して一つの人格と見せているわけだけど、それを削除して葬り去ってしまうことは自分の体の一部を殺すことと等しいだろう。自分のある部分をもう見えなくしてしまうのは記録を失ってもったいないけれど、絶える点では魅力的だ。たぶんこの人生で自殺をすることはない、たぶん生き延びてしまうから、そのぶんこうして体の一部としてわたしに住まうわたしのしらないひとを殺してゆけたら気持ちいいかもしれない。
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yfxif · 7 months ago
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2024.02日記
2024/02/01
 昨日も日記を書いたつもりだったけれど、書いてないみたい。今日もひたすら銀河英雄伝説を見る。ヤン・ウェンリーが求婚して、成功して、バーミリオンの死闘がどちらの勝利ともいえずおわったところ。それから魔法使いの約束のイベストをさらっと読む。エンタメファンタジーで読みやすかった。
 右脇にまた腫瘍ができてしまった猫が、めずらしく部屋に来てカーペットで寝ている。隣に座ると、息が苦しくないのかなと心配になるくらいごろごろ鳴らす。数年前にもう一匹兄弟が衰弱していたときも、怯えてよくこの部屋に来て我が物顔していたから、(そうは見えな��けど)今日も体調が悪いのかもしれない。やっぱり頭の上を触るか触らないかくらいで優しく撫でられるのがすきそう。
2024/02/02
健康診断で視力を測ったら眼鏡をしてるのに両眼0.6しかなくショックを受けたけれど、一緒に受けた同期もコンタクトをしているのに0.5だったとショックを受けていたから機械が悪かったのかもしれない。
うどんを食べておしゃべりして解散。膵臓が不安だからあまり脂質まみれのものを食べようという流れにならなくて良かった。もし膵炎だったとして、そうしたら今後はそういう懸念が増えるのだろうと思うとゆううつ。
Spotifyがまた無料のキャンペーンをしていたから早速登録してhasimoto hideyukiの新曲を聴いた。
2024/02/03
体にへんなところはないけれど膵臓はまた悪くなっているらしい、でも膵炎ではなさそう、好きに食べていいとのことだったのでとりあえず禁止にしていたチョコレートを食べた。食べたは食べたけれどやっぱり負担がかかるならやめたほうがいいんじゃないのと思う。
家で一日ドラクエをしていて勇者のつるぎだか剣だかがつくれなくなってしまったので、そのうち攻略を見ながら進めるけれど、今日は調べるのがめんどうでやめた。かれこれもう180時間くらいしてるのに、まだおわらない。次はsea of starsや��つもりだったけれど、ゲーム自体はこれがおわればしばらくお腹いっぱいかもしれない。
キャラクターのことを愛している、といってみるとき、それはキャラクターの具体性のことを愛しているわけではない。たとえばお風呂でそのキャラクターが体をどこから洗うということには興味がないけれど、体をどこから洗うというルールを持っている/もっていない/持っていないのに同じところから洗っているなどは興味がある。
わたしたちには命があるから、命のあるかぎり、命をかけてなにげなく生きている。愛のすべては残念ながら命をかけてうまれた愛だ。
2024/02/04
すずらんは花がさくと音が鳴ると思っていた。母は薔薇を育てるのがすきで、わたしはアンパンマンですずらんの花が合唱しているシーンをみてから、すずらんは植物の中でゆいいつ音の鳴る花だと思っていたし、色も淡くてかわいらしいからすきだった。すずらんがすきという話をすると母は庭の一角すずらんを植えてくれ、それからしばらくした日、明日には咲くと思うよと言われ次の日シャッターを開けると同時に花を見に行った。スズランは確かに咲いていて、おさないわたしはその音を誤って聞かないようまず茎を手でおさえ、耳を連なった花の一番下に近づけそっと手をはなし、人差し指で花全体をたたくように揺らして、すずらんは鳴らなかった。すずらんの花のなかを覗くと、今ではそれをおしべとめしべと知っているけれど、いくつかのよわよわしい繊維が立っていた。鳴るべきものはなく、すずらんは鳴らないことをそのときはじめて知ったのだった。それと同時に、鈴のように硬いもののぶつかるときのたかい音が、植物から鳴るはずもないことにきづく。なぜそのことに、ほんもののすずらんを揺らすまできづかなかったのだろう。
 母とショッピングモールへ行く。そろそろ自室に鏡がほしく3COINSを見たけれどめぼしいものはなかった。すぐ壊すから百円ショップでもいいかもしれない。いつもは三階からまわるけれど今回は二階をまわり、三階へはいかなかった。そもそももうこのビルでしたい買い物があまりなくなってしまった。でも新しく届いた洋服を着たかったから、外出出来てよかった。
 膵臓が悪いのは勝手にストレスだとおもっているから、ストレスのかからない体の力の入れ方をいろいろ試行錯誤している。歩く時、からだを押し出すようにするよりも、出した足の腿裏の筋肉でからだを引き寄せる方が早く歩けたうえ、長時間あるいても腰回りを痛めなかった。
2024/02/05
初雪だったのでコンビニに行っておでんを買いに行った。帰るときは傘に雪が積もっていたけれど、すぐに水っぽい雪に変わっていた。お菓子屋さんで鬼の形をした和菓子を買い、食べた。忌み嫌われているものを体内に取り込んで体の一部にしてしまうのもなんだかね。
2024/02/06.07
6日
死者が生き返るようになるなら罪の意識が薄らいで殺人が蔓延する、は共感できず、むしろ自分(たち)の世界からそのひとを切り離せないのなら殺しの有用性は失われ、殺人事件は減るとおもった。殺せど生き返る、それでも殺すという狂気の殺意が残るかもしれない。
よろよろしていたねこは心臓病と診断される。もう階段を昇るのもがんばらないとできず、軽々飛び乗っていたベッドにもあがれず、手すりに前足をかけて二本足で立ってねだるようにこちらへ鳴いていた。ベッドへ乗せると喉を鳴らして目の前でまるくなったので、にんげんの鼻とねこの額をくっつけて眠った。
 初めて自分でねだった誕生日プレゼントは夢猫で、しろくてふわふわのねこを買うのが夢だった。だから出会ってから今日までずっと夢のようで、これからも夢のようにだいすき。ほんとうにあなたがそれをすきなら1000年でも2000年でも頭をなでてあげたい。と思いながら泣いて、朝起きたら目の前で目を覚ましていたからベッドから抱えておろした。
7日
会社から帰ると暗い自室でねこがさらに影みたいに丸くなっていて、電気をつけるとももう立っていてにゃーと鳴いた。ご飯を食べられないらしく、口にちゅ〜るを当てても食べない。お���呂から上がって別のちゅ〜るをあげるともりもりいっぽん食べた。家族といっぽん食べた!と喜んでいるうちにかなしくなってしまってまた泣いた。ねこはずっと自室にいるから、今日はベッドに上げず、わたしが座椅子を倒してそばに寝る。ねこがわたしに向けてやるように、おなじウインクをしたり、おなじまばたきをしてみる。
一昨年もう一匹が亡くなる前、死を迎え入れる準備をすることはかれに失礼と思っていた。けれどかれの死を経てみると、こうしたときもっとも安らげる場所にかれらが向かい、もっとも安らげるよう最大に甘えるのなら、それはわたしたちにとって死への準備と同じことだった。かれらはそう思っていようといまいと、いつかの死を否定するのでなく、それを受け入れみつめ続けることのみが、かれらの甘えに真剣に応えられる唯一なのではないかとおもう。
 しろくてふわふわの猫は息をしているとふわふわの毛がひろがったり、しぼんだりして、ぼんやり光っているみたい。 気もそぞろで仕事をしてたら3時間分くらいむだにしたことになって、申し訳ないので1時間ほどサービス残業した。こういうこのをするのは本当はよくない。
2024/02/08
気もそぞろで仕事をしてたら3時間分くらいむだにしたことになって、申し訳ないので1時間ほどサービス残業した。こういうこのをするのは本当はよくない。
2024/02/09
13:40以降仕事がなく、本を読んでいた。
ねこの呼吸を聞きながらいろいろして、ねむくなり、呼吸が聞こえなくなって心配して見に行って、目が合うと喉を鳴らすからまたいろいろして、ねむくなりの繰り返し。もっと生きてほしいとも、助けてほしいとも思っていない、神様がいたとして、どうしてほしいかわたしにもわからない。できることならねこが元気な頃にタイムスリップして、もういちど気の向くままに抱きしめたい。
2024/02/10
母はよだれ(涎)を「ゆだれ」というのだけど、妹がそれを過剰に拒否するのがおもしろい。そういえば母もかたくなに「ゆだれ」と言い続けていて不思議。と思ったけれど、わたしも会社の同期に「お疲れ様です。お先に失礼します」をふつうは逆だと指摘されたのに(彼女は「お先に失礼します。お疲れ様です」と言うとのこと)言葉が染みついてしまって指摘を受けてもなお順序を変えていないのだった。聞くと、彼女は「お疲れ様です」を聞いてもらうためのサブワードとして「お先に失礼します」を言うらしく、わたしはその逆。わたしは「お疲れ様です」をメールのはじめや質問タイムのきっかけのため頭に利用することが多いので、その印象でお疲れ様ですをサブワードとしてお先に失礼する旨を伝えている。この話になったとき、互いにこだわりもないだろうにゆずることもなく、なあなあに話が終わったのも、わたしが現にこうして変えられていないこともなんだかおもしろい。
ねこが心配なのでソファで眠ったら、寝不足かなんとなく頭痛があり、ややふらふらする。今日はパジャマのまま。
2024/02/11
普段はアイマスクをして眠るから、2日もねこのために電気をつけたまま眠ると体はもうぼろぼろになっていて、すべての蛍光灯がしろすぎて目のうえが重い。一日中本を読んだり風来のシレンをしたり目をこき使ったことも理由のひとつと思う。あとはチョコレートもたくさん食べ、なんども胸焼けした。へんに3時間くらい昼寝をして、やすまらない。おろかな日。
 妹の誕生日プレゼントに祖母が送ってくれたチョコレートは2キロあり、それを毎食後一粒ずつ、かかさず食べているけれどそんなことをしているのはこの家でわたししかおらず、なんとなく袋が軽くなったなあと思うと犯人がわたしなので戸惑う。赤い紙の、なぜか杏仁豆腐の風味のするチョコレートがいちばんおいしい。そういえばもうすぐバレンタインデーだから、おいしいチョコレートを買いたい。と、毎年思うけれど毎年なんでもないチョコレートを食べている。今年も2月はけっきょくフルリモートになってしまったし、ねこのこともあるし、なかなか家からはでないだろう。それに残念なことに、チョコレートには困っていない。
 (身体性と死、従属すること。頭を垂れることを生きがいに、ひとりで死を見つめること。付き従うことはおおきく接続であるから、あとはひとりのことでじゅうぶんということなのだろう。)
2024/02/12
今日も一日中家にいて猫の様子をみていた。ますます調子が悪くなっていくのを眺めることしかできない。夜薬を飲まなければならないのにすべて吐いてしまって、ひきつけににた嗚咽をくりかえし、母とふたりでこれいじょう薬を飲ませられないと断念した。砕いてちゅーるに混ぜてみたりもしたけれど、結局食べず。心臓が悪くなり、それが響いて腎臓を悪くし、毒素が排出できないから後ろ足がもつれるらしい。あるきながら、ねこは左に倒れてしまう。
 ねこはじぶんのことをねこと自認しているだろうけど、自分が「ぽぽ」とわかっていないだろうから、描写のときはせめてねことよんでいたけれど、こうして弱ったとき必死に喉をならしていたり(もっとも、これは懐いているのかわからない。あまりにも必死に鳴らすため、別の効果が彼女にあるのではないかと思っている)、まだ動けるころにみずから部屋を訪れてともに眠ったことから、もしかしたら、ぽぽちゃんと彼女を呼んでもよいのかもしれない。
 ぽぽ。心臓病を患う前は、身繕いから爪とぎまで、すべてをひとりでこなすねこだった。いまも、虫歯はひとつもない。容易に触れることをゆるさず、お風呂にはもちろん、膝に乗ることもなく、抱き上げることも、足や腹にさわることもゆるさなかった。どれほど懐いても、ある一定の距離より近づくと必ずとおざかり、もう一匹が衰弱したさいは身を危険から守るためか、つねに暗闇に身を潜めていた。いまもよろけながら、ひとりでトイレをし、水を飲み、食事をし、一日に数回、リビングをあるきまわる。体が悪いときの拠点ももう定めたらしく、ほかはある段ボールのなかと、こたつの机の下でじっとしている。自分の世界を持つ、賢いねこだ。病気になってもかわらず、病気のからだと付き合う気高いねこだ。
2024/02/13
仕事ほぼなにも仕事がなく、身に入らず、すかすかの短歌をつくったりしていた。
ねこは薬もすべて吐いてしまうのでもうほとんど投薬をやめ、ごはんも食べられず、死へむかっている。生きることを諦めることと、死へ舵を切ることはまったく別のこと。今日はそれに耐えられなかった。夜になってひとよりあたかい猫をなでながら、そのことを考え続けた。この日記を書くときはもう日付をこえていて、今日はバレンタインデーだ。
2024/02/14
バレンタインデーだからとケーキを買いに行ったけれど、膵臓の値が心配なので酒饅頭を買い、食べてみると酒の風味がつよく美味しく食べられなかった。残念。
どの号か忘れてしまったけれど群像をぱらぱらめくり、頭の、中村文則『列』のみ読み終える。一人称小説はやはり距離が近く、行為主体になりにくい。基本的にわたしは三人称の小説を書くから、次はこうした一人称の、つねに正面を向いて窓の大きさで緩急をつけるような小説を書いてみるのもよいかもしれない。作品に関して。『土の中の子ども』でも『銃』でもそうだけれど、中村文則作品はだいたいが形式を知り尽くしたうえで形式を踏襲する、メタ認知的にすぐれている自覚のあるひとが主人公で、そうしたひとたちは閉じられた形式のなかで鈍色の現実を窮屈に生きるか、形式を知りながら意図的に/意図せずそれらからずれてゆく。また後者を驚きくべき凄惨な滑落として扱う描写も多い。それを踏まえ『列』の結末が、種という定められた形式のなかで可能な限り自由であることを目指し「楽しくあれ」で物語を閉じたことは、アニメ『輪るピングドラム』が「きっと何者にもなれない」から「きっと何者かになれる」へ至ったことと似ているように思う。
2024/02/15
 引き続き群像の2023年7月号を読んでいて、ふだんだったら選ばない文体や早すぎる話の運びに触れている。今のところ沼田真佑の『ながれも』がよかったけれど、これはとくにふだんと違ってということもなく、いつもどおりの好みのものを雑誌から見つけたにすぎない。
 ねこは心臓が弱くなってしまったのが原因で、ずっと苦しげな呼吸をくりかえしている。スフィンクスのポーズがねこにとってはもっとも呼吸しやすいらしく、けれど下半身はもうほぼ動かなくなってしまったので、昨日の夜は2時間おきに体位を整え、荒い呼吸がしずまったのをきき、また荒くなったのを感じると体位が崩れていて、それを整えて……と朝七時までくりかえした。ねこは幾分呼吸が楽になると、むりに立ち上がって音もなく転び、へんなふうに手足をねじってあおむけに倒れているときもあるからそのたびにぞっとする。息が落ち着いていると呼吸が止まってしまったのではないかと焦り、息が荒いとくるしいのかと焦る。彼女にとって体はもうそうなってしまったから付き合っているだけ、なのかもしれないけれど、わたしはできうるかぎりの平穏を与えてあげたくなってしまうからむずかしい。ねこはもちろんよく頑張っていて、わたしもよく頑張っている、と唱えながら眠ろうとしたけれど、やっぱりわたしが頑張ろうと頑張らなかろうと、ねこの呼吸は荒く、体位を整えるとましになるという事実だけがあり、それに従うか従うまいかはわたしの判断で、わたしは彼女を愛しているからなんでもしたいのだった。
2024/02/16
仕事でずっと自習を言い渡されたまま放置されていたのが、急に進捗報告をすることになった。仕事に関してかなりふまじめにやっていて執着もない、仕事をやめさせられたら大学通い直そう。と思いながらソースをぼやぼやみつめていた。
執着とそれゆえの自己否定の恋について、それこそが恋の味だという話ばかり見聞きし、なつかしく思う。なぜこんなことを考えたのか……とふりかえると、近くにバレンタインデーがあったのだった。わたしはかなりロマンチストで出会いも運命も素敵と思うし、恋もする、成就も願うしそのような話があれば良いことと思うけれど、じっさい囚われることじたいは嫌いのようで、かつて夢見ていた「あなたによって不自由になりたい」という欲望からも年々脱しているきがする。
2024/02/17
朝6時ごろ、ねこは聞いたこともないような大きな声、野良猫のような声で鳴き、大きく嘔吐すると痙攣して亡くなった。しばらく呆然としたあと、ひと通りお別れし、2回仮眠を取ったら2回ともねこが生き返る夢を見た。2回目は生き返るわけないから、これは夢だ、と気づいたけれど、はじめて夢を夢と気づきながら覚めない体験をした。よく撫でておかないと、と必死になってねこの首まわりを何度も撫でると、夢の中のねこはわたしのよく知る通り踊り場で背筋を伸ばしていて、目を細め、緑色の中の黒目は昼間なのでほそく、すべてが知っているもののとおりだった。リビングにあるからだを見るたび、もう動かないこと、ゆっくりのまばたきを見れないこと、匂いを嗅げないこと、体を擦り付けてくれないことなどをありありと感じ、ただつらい。世界で一番だいすき。
 ぽぽとであったのは家からはとおく、もう行くことのないペットショップ。母がゴールデンチンチラを買いたいと、さまざまなペットショップをネットで探して、その日は目当てのねこを買いに行ったのだった。家族でペットショップにむかい、そのねこをみせてもらうと、ちいさくて茶色のくるくるのふわふわでとてもかわいい。ほとんど買うことを母は心に決めていたと思うけれど、わたしたち姉妹は子どもだったから、ゴールデンチンチラを抱かせてもらうことになった。そのとき妹にわたしがさきを譲ったところ、店員がわたしを気遣ってもう一匹連れてきたのが兄妹のまっしろのねこだった。こっちもかわいいね、という話になって、こっちのほうがかわいいとわたしが言った。茶色のよりこっちのほうがいいとわたしが言って、さいごは両方を買うことにして、それぞれをピカソ、ぽぽと名付けたのだった。ぽぽは10歳のわたしが命名した。たんぽぽのぽぽではなくて、おそらく語感で名づけた。ぽぽと暮らすことは誰よりわたしが選んだことだった。 
思い出に残っているのはふたつ。母に「そんなことをしているとぽぽを捨てるよ」と怒鳴られ、別れを想像するとつらく、泣きながらぽぽを部屋に閉じ込めたこと。このあと母は「ぽぽが可哀想だからそれはしない」と言う。幼いわたしはああよかったと別れを回避した��になったけれど、ただ先送りにされたのだと気付くと胸に苦さが残った。明確にぽぽとの別れを刻まれたのはその時だったように思う。もうひとつは受験勉強のときはいつも部屋にいて、窓際のラックの中で真昼のひかりに目を細めていたこと。
抱っこはできなかったけれど、抱くと背中に駆け上がって、背中を平らにするとたまにそこで眠った。目が合うと、目を細めながら鳴き、体をふるわせて擦りつける。
別れがつらい。もう会えないことがつらい。抱きしめられないし、匂いもわからない。あのゆっくりのまばたきをしてくれないし、まばたきを返してにゃーと鳴いてもらうこともできない。布団で眠りながら、下の階にほんのりぽぽの呼吸を感じることもない。部屋のドアをあけてぽぽがいることに驚くこともない。帰宅して、ドアを開けた瞬間ににゃーと言われることもない。朝、起きて冷えた背中を撫でることも、見えない姿を探すこともない。これから出社のさいは、家族のみな寝ている家を出る。
ぽぽを抱きしめたい。呼吸を感じたい。抱きしめて息を吸いたい。だいすきと言って、伝わらない音だけに反応した鳴き声にむねをいっぱいにしたい。その場に座りこみ、骨のかたちのわかる頭をなでて、かわいいね、だいすきだよ、と何度もおなじことを言いたい。それを聞きながら目をつむって喉を鳴らしてるのを眺めたい。首をなでて目を細めながら、にげられたい。にげて、近くでとどまっているのにまた近づいて、もういちど首を撫でたい。抱き上げて背中にまわして、肩に爪を立てられたまま背中をあたたかくして歩きたい。ベッドの上に飛び乗ってきたときの胸の高鳴りが恋しい。布団の上をもみながら近づいてきて、顔に突進されるのを鼻先で受け止めたい。
2024/02/18
 一日なんとなく時間を潰して、午後は葬儀。遺体が火葬車にのまれていくところが一番つらかった。
2024/02/19
課題を用意しておきますね、といった上司からなんの連絡もなく、ほんとうになにひとつ来ることがないまま勤務が終わる。
 風来のシレンをして、始めのダンジョンの31階まで到達した。かなり必死に天恵、地恵をかき集めたのと、最後の背中を拾ったこと、無敵を2個持っていたのが大きかった。聖域は使い物にならなかったので、3つも持っていて損だった。まだまだこれからダンジョンが増える、とのことだけど、こうしていくつもやることが増えてしまうと逆になにをしていいかわからなくなってしまう。父も母も風来のシレンについては長年プレイしているから、「ダメだ~その動きは」「見ててひやひやする」「もう一歩下がるんだよ」と指示を出され、うるさかった。キャプチャボードでも買って母と解説実況でもしたらいいかもね、と話した。 
2024/02/20
 久々に中上健次の『化粧』の短編をいくつか読む。このひとの描く男性の暴力性と無力感、もっといえば生きることの無力感を打破したいとき、そのすべに暴力しか選ぶことのできない、そして暴力によって無力感をさらに植えられる、自らの暴力に振り回される真の部分で弱く哀れな男というモチーフを強烈に感じるけれどTwitterで検索してもそのような感想がみえず落ち着かない。こんなにこだわっているように見えるけれど『化粧』だけのお話なのだろうか。『化粧-化粧』の「娘」は飛ぶたびに天井へ頭をぶつける盲た鳥を「自殺しようとしているみたい」と言う。「盲」を欠損の象徴としてうけとりつつ、場面は変わりこの鳥の群れを男は放つが、その動機を「むごいことをやってやりたかった」という。『化粧』で中上健次の描く暴力は目的なく衝動的でつよい。作中、暴力を振るう男らはとにかく大柄で、力が強く、喧嘩っ早い。相手は弱い女や子供、盲た小鳥で、かれは知能を持たない。暴力以外を持たない。そしてその彼らの抱える(抱えきれず発露しているのだけど)暴力は自らの意志を越えて男たちを遠くへ運び、彼らはゆくあてのない場所に立ち尽くす。暴力の大きさの大きいほど、それはその大きさの無力感へと置き換わり彼ら自身を襲う。力の強さとは肉体においては増えてゆくものだけれど、『化粧』を通すと、その肉体の得た強靭さは翻って精神の面においての欠損に見える。弱々しい小鳥の盲とおなじ。「“物語”回復という大きなテーマに敢えて挑戦する力業」だそうなので、それが彼の傷なのかもしれない。
 社会に掻き立てられる男性の全能感や、それを失った男性自覚するみすぼらしさのことを考える。力があろうと意味がないのに力しかない、そのうえすがりつづけた力を手放すのはこわいしやるせない、だから力を手放したゼロ以下の自らを(女は)欠損を埋めるべくやさしく抱きしめて(甘えさせて)ほしい。自分をもてあましながら、あました部分を優しく拾ってもらいたいと、そういう甘えた、軽蔑すべきひとをみると、軽蔑しながらもうコントロールしようのないその人生がかわいそうになる。
大男、総身に智恵がまわりかね、とは、大男が薄のろだというのではなく、その大きな体をもてあまし制御できかねているということだろう。
中上健次『化粧 修験』
あとは『人形記』佐々木幹郎 をよんだり、KOKIAのsong of pocchongを耳コピしたり、クロノクロスop耳コピしたり。相変わらず仕事は来ない。
2024/02/21
『翅ある人の音楽』をさらっと読みおえる。「雪、湖といったモティーフ倚りかかりすぎ」と本人があとがきに書くように、たしかに多い。くわえて凍、水、土、ぬくもりも多く、一冊を通すと、外部を遮断するように硬く凍った氷も雪も溶けると水になること、土と混ざること、それはおそらく作者の体やこころ、記憶にまとわりつくぬくみでもあるのだろう。ここの雪はさらさらというより、きっと水っぽく、ぼとりぼとりと降るのだろう、と想像しながらあらためて雪の句を重々しく読み直したりした。
2024/02/22
泉が湧くのを待つしかない。
 やっぱり上司からの連絡はなく、こういう不誠実なところを含めてこのひとと交際することはできないな、と決意をつよくする。
 明日が休日ということをしらなかった。なんとなく資料を作ったり、雑務の返信したりして、空いた時間はピアノの練習をした。
Aについて当事者意識はなく、あっさり従っていたのでそれぞれの意見を読みながらそうねと思う。いっぽう、それはAに限らず、たとえばBのあいだで交わされる議論とほとんど同じで、現状への対処法的な方針と、理想をどこまで諦められるか、諦めるという意識があっての規定かという話はよくみる。わたしとしてはひとりで眺めるということをつねにやってきたのでなんとも。なんとも、と思っているようなひとがなにかをつくれることなんてないのかも。
 小川洋子が個人の内実を描くことなんて私にはできず、輪郭を描くことしかできないということを書いていて、その距離のとり方に共感したのだけど、ある歌会の感想を読んでいたら短歌のなかに入り込んでいく、としか表現のしようのないことをしあっていて、まったく知らない世界だった。それは樹海をひとつひとつふみしめるような、生える木々のてざわりやこぼれた実のひとつひとつ拾うような内側の読解で、このような汲み取りこそが「ものを読むこと」ならわたしはなにひとつ読んだことがないだろうと落ち込み、またいちにちいくつかの短歌に評を書いてみるという身勝手な触れあい(それこそ“おしかけ”評)をするのもいいかもしれない、と向上心がうまれた。 
2024/02/23
父の誕生日にと家族みんなでしゃぶしゃぶの食べ放題に行ったのに開始20分くらいで急に食べられなくなってしまい、ひとり車へ戻った。このようなことがあるから人とご飯を食べるのは難しい。飲み会とか、映画もそうだけれどいきなりやめたいと思ったとき、ひとりなら自由にできるのにひとといるとそうできないからあまり友人とも合わなくなってしまった。ご飯が食べられなくなるかもしれないし、とはなして理解を得られたとして、理解を得る、ということがそもそもいやというわがままがある。
いちにち本を読んだりゲームしたり。時の傷痕もだんだん弾けるようになり楽しい時期。
無理にでも言葉を使う、その変形された言葉でないとかたちなきものに近づけないという感覚や、言葉そのものの乖離という感覚なしに言葉を使うことはできない。言葉は本来伝わらないもの、という感覚が根強くある。
体調悪くなってから家に帰り、こういうときはたいていぽぽに顔を埋めて甘えてたから、いないのがいっそう身に沁みて泣いた。なぐさめに遺体から切って保存している長めの尻尾を顔に当てていたらすこし抜け、それが顔について、もうないけれどこういうことはよくあったから懐かしい。泣いたら夕飯がすこし食べられた。もう今日は動けないけれど、苦しいから明日には元気になっていてほしい。
2024/02/24
昨日に引き続き貧血みたいになっていて目の上がぼんやりみえない。どこかに行きたいと思ったけれどどこもいけなかった。明日はどうだろう。
ひさしぶりに会いたいねと連絡した友人がびっくりマークを3つもつけて返信してくれてうれしい。私といえばここ数年は大きく変わったあとぱったり時間が止まってしまったような感じだったけれど、それでうまく話せるだろうか。高校のときは肩を組んで、テラスで歌っていたけれど、もうわたしはそういうことができなくなっている。そういうことを変わってしまったと言われるだろうか、変わりながら、ふたたび編み直そうという流れにはなるだろうか、ならないだろうか。人生で、みずからが選択できることなどほとんどない。体調に振り回されているとなおさらそう思う。 原神をダウンロードしながらプリキュアFオールスターズを観る。「愛で強くなれるものか」「なれるよ」そうだね。
原神はほぼブレワイ。これが無料でできるなんて。
2024/02/25
 ぽぽが生き返り、同じように衰え、けれど現実のような介護なく足が悪くなったくらいの時点ですとんと亡くなる夢を見た。夢の中のわたしはぽぽが2度目の生であることを受け入れていて、あの息を引き取る直前のしゃっくりのような呼吸をききながら、もう一度ちゃんとお見送りさせてくれてありがとうね、戻ってきてくれたんだね、心配かけてごめんね、ありがとうね。と言って頭をなでて看取っていた。亡くなる最後の1日の、朦朧とした意識のなか息苦しさを威嚇するように鳴くぽぽの姿が、自分で思ったより印象に残っているのかもしれない。 色々服を見ていると、出社のために利用できるかを考え始め余計な買い物をしそうになる。会社のために一銭も掛けないことを思い出し、狙っていたワンピースとブラウス、黒のワンピースのみを買っておしまい。先月とあわせて2着ほど半袖の服を買いながら、今年もまたあの病的な夏が来ると思うと憂鬱。   いつもの歯医者に3ヶ月ぶりに行き、検診。前回と同じように褒められ、また3ヶ月後。一回の検診に3000円もかかるけれど医療費を削ることに慣れるとひとは死ぬので自分のために出しておく。検診のあと待ち合わせして、ふたりで雑貨屋や服屋をうろうろ。めぼしいものもなく、最後はカフェに入り、ハンモックの椅子に座って揺れながらポキをたべた。さいきん、特に人といるときの食事の前は、食べ切れるか、嘔吐しないか、そのあと話しながら歩いて帰ることができるかなど不安が重なって気分が悪くなる。今日もそうで、ほんとうはロコモコ丼を食べるつもりだったけれど直前でメニューを変えた。食べ切ると調子が戻り、ひとつ自信になった。お店を出ると、たまに行く本屋がおおきめのGUになっていた。そのときはお腹いっぱいとはいえ、家にかえるとお腹が空いているので少し早めの夕飯としてプリンや野菜炒めを普通に食べた。
2024/02/26
明日は出社だから、今日はあまり遅い時間までおきていられない。人形記を2章くらいよみ、小説を多少書いてねる。胃もたれがはやく治ってほしい
2024/02/27.28
27日 珍しく出社の日だったので、帰りに化粧品を買うためにPlazaへ。最近売り出されているクリームは3000円付近がメジャーで出し渋ってしまう。悩んでいたら店員に捕まって買う気もない下地の営業をされてはじめてしまったのでしかたなく逃げ、マツキヨで2200円のクリームを買う。にきびパッチ2箱とあわせて3500円も使ったのにポイントカードを忘れてしまって、布団の中でもポイントカードのことを考えていた。 28日 仕事なし。明日から異動だというのに詳細がなにもわからない。短歌の評や感想をまとめながら本を読んだり小説を書いたり暇をつぶして8時間が終わる。どうしても小説で書いておきたいシーンがあったのでそれを書こうと思いながら、いざ目的があると後まわしにしてしまうから時間が経つのがはやかった。ひさびさの友人と連絡を取り合っていると原神にハマっているという。無料のゲームはあとまわしになりがちだけれど、おもしろいし、話題になるならとちまちますすめている。クエストみたいなことをして、宝箱をあけまくり、やっと冒険者ランク10。気を抜いて高いところから飛び降りると、操作キャラクターが「世界から拒まれた……」と悲観的にしんでいくのがおもしろい。リサのつよそうな口ぶりがすきだけれど、操作が下手でいつもへとへとになっているのが解釈違いだからあまりつかわない。胸焼けで食事ができない。自律神経?
2024/02/29
仕事もなく短歌の感想をまとめて、ピアノを弾いたり原神したり。4年ぶりの友人とカフェにまわる約束をして、今週の土曜日に行くことに。半年くらい美容院に行っていないのでこれを気に行こうか迷う。前回もそう思って行ったらほんの2.3ミリしかカットせず、もうしわけないからとマッサージを追加してもらった。 閏年のみ使えるサービスで4年後にメールを送る。4年後も同じアドレスを使っているだろうか。
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yfxif · 7 months ago
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2024.01日記
2024/01/01
帰りの新幹線に乗っていると地震があり、いっせいに緊急地震速報が響いた。電車が緊急停車し、やや揺れたなと思っていると外の電線のほうが揺れていた。
現代詩手帖2023年7月号を読んでいたら電車酔いして、しばらく動けなかった。詩は今年かけたらいいな。短歌も作ってみたいといくつか試してみてるけど、しっくりきてない。今年の目標は以下。iPad買う/先にタイトルを決めて小説を書く/詩かけたらいいな/短歌作ってみたい
ジゼルのポーチを買ってもらったらジゼルを踊る夢を見た。明日はプリキュア展。
2024/01/02
感情が昂っていてプリキュア展のことをうまく言葉にできない。
 事前に見た作品はトロピカルージュ(途中)、デリシャスパーティ、ひろがるスカイ。人は少なくかなり見やすかった。等身大キャラクター人形が、主人公だけでなく他キャラクターもいた。ひろプリのパネルや設定資料が追加されていた。出た後にも全キャラクター分のパネルがあった。図録は在庫残っていた。値段をみてやめてしまったが買えば良かった。プリキュア展とは別に、当日指輪を買ったが落としてなくした。ムーンライトに手をふったら一度振り返してくれた後、物陰に隠れてゆっくりこちらをのぞき、もう一度手を降ってくれた。夏海まなつちゃんに会いたいな。トロピカルージュプリキュアのブースでローラとまなつの別れのネタバレを観る。泣きそう。まなつが涙を流して海に飛び込んだローラを追いかけたあと、ローラは海からひと跳ねする。背を反らして、夕陽に鱗を輝かせ、天に手を伸ばすおとぎ話のような光景に、みんなの涙が止まる。ローラはトロピカル部の友達でありながら伝説の生き物で、ローラがまなつから離れて絵画のように伝説の一部となるとき、とてもとてもうつくしく、うつくしいから、遠い。ふたりはほっぺたをくっつけ合って笑い合う友達なのに。
 トロピカルージュプリキュアを観終えたら映画プリキュアオールスターズFを見なくてはいけなくなるかもしれない、わからない。
2024/01/03
トロピカル〜ジュプリキュアは29話をみてしまっておなかいっぱい。昨日ネタバレで観た最終回でとても悲しくなっていたけど、過去の感想を見たらあまり悲しくない話の運びだったらしく、あんまり泣かないかもしれない。午前中はサマーとラメールのグリーティングにどうしても行きたくて、行くかどうか悩んでいたけれど、ピアノを弾いたりほかの生活をしていたら気が収まった。洋服はほしい。
今なら絵を描けると思ってクリスタを一ヶ月分購入。むだにしないよう今月はなるべく絵を描きたいが、液タブは場所を取るしコードが多いうえ、PCの速度自体がそんなに早くないのでいつかはiPadで絵を描くようにしたい。夢のはなし。
2024/01/04
ギリ書けるか。
 エコー検査して5時間カラオケ。久々に大きい声を出すが声は大きければ大きいほど上滑りして高くなっていくから録音して聞くと別人。呪術廻戦最新刊を読む。
2024/01/05
 出社。15時まで謎の待機。こういうことがあるなら在宅勤務にしてほしいが、そうもいかないよう。おみやげでとおりもんをもらう。とおりもんがいちばん好きかもしれない。
2024/01/06
ナックルガールを観る。三吉は顔に邪魔なところがなくて綺麗。
 イヤホンをポケットに仕舞った服ごと捨てたことを察し、散歩を諦めバスに乗って駅へ行き、イヤホンとユニクロの小さい鞄を買った。ヨドバシで6万のヘッドホンを装着し、寝不足もありどうしても欲しくなったが、とりあえず今まで使っていた3COINSのイヤホンを買い直し来年考えるという先延ばしにより散財を回避。全体的にうっすら寝不足で何事もノイズがかかったようだった。
2024/01/07
 再び散歩して筋肉痛になる。
 記憶は蓄積するのではなく想起という行為そのものが過去を呼ぶという論。ここまで読み、散歩したら、気づいたら本を買っていた。何を言ってるかわからねーと思うが……。
2024/01/08
ギリ書けるか。
ドラクエ10を少し進めたが、頭痛のためほぼ一日なにもできず。
(あるひとを思い出すのは、過去の写しの再生ではなく現在の行為であり、個人の環境に依るのであればそうでないものとそうであるものを分けるのも現在のそのひとである。)
寝る前に換気をしたら頭痛が改善したので電気ヒーターで何かが燃えたのかもしれない。
2024/01/09.10
(目の覚めた地の文の羅列)
カラオケに行きたい
2024/01/11
一粒食べるとクレープ食べたあとみたいになるチョコレートを二粒たべた。昼間は怒涛の仕事であっというまだった。
(想起においは動作の担い手が交互に入れ替わること 物語になることは細部をそがれること 
小説がミクロの具体性を編み続けることであるなら、“文章”とは相容れないだろう。現在を置き続けること、いっぽうで回想の体で物語ることもある)
2024/01/12
 怒涛の仕事だが終わらせる。カラオケ行きたい。
上司に私の慰労会と伝えられ二人で定時後食事し、ドラクエ格付けなどで盛り上がり楽しかったが、そのあと交際を申込まれ気分が下がってしまった。わたしはなにか間違ったコミュニケーションをしているのだろうか。年齢のせいであればよいけど、ひとりのことばかり夢中になってきたから自信がない。
2024/01/13
今日と明日で共通テストらしい。受験生は大変だ。
4時間ほどカラオケにいて、大声の出し過ぎで気持ちが悪くなり退散。でもここさいきんで一番楽しいカラオケだった。
家に帰ると妹が彼氏と喧嘩をして、謝るために買ったケーキの余りがあり食べる。妹の彼氏はむかし薬物をやってたみたいで絶対別れた方が良いとおもうが、すきだからケーキを持って謝りに行くのだろう。うちの家族がもっと関わり合う人々だったら引き止めていたのだろうかとかおもうけど、じっさいはそうでないのでわからない。
こういう関係でいきてきたから、ひとといることの肯定だとか、唯一無二のしがらみとともに生きることの幸福を描いている物語をみるといいことだとおもう。自分のなかからはでてこない幸福で、でもわたしもそれは幸福だと思う。そういうものに出会えるとうれしい。
2024/01/14.15
谺碧海那由多を見定むアグラフォノスの詩篇を練習。タイトル覚えられたこと無い。
仕事における 害(パワハラとか)のないひとのことをわりとアンドロイドと思いがちなので人間味を出されるとびっくりする。いきなり40歳の上司に交際を申し込まれたダメージが大きく日曜はほぼなにもできなかった。とくにストーカーとかの被害もなく、相手も途中でひより始めて水に流していただいても構いませんとか言い始めるし、今日はそのことで謝られるしたいへんきまずい。でもそれを先輩に相談して、きまずいなか頑張って働いてますアピールができたのは良かった。
妹の彼氏は元薬物売りらしく、死体を運んだことがあるらしく、本当に別れたほうがいいと思うが今日も部屋から男の声と「撤回する♡撤回するう!」と聞こえてきたからだいすきで別れないんだろう。別れたほうが良いのになあと勝手ながら思い、別れたほうが良いのになとツイートしたらもう4年くらい会ってない友達からいいねされたからあいたいよーと言ったら2月に連絡をくれることになった。楽しい忙し��で生活がみちみちらしくいいことだ。アニメーターになるために専門学校へ通い直していると風の噂で聞いたけどどうなんだろう。いまはクリエイターなのかな。
2024/01/16
小説書き終わった。タイトルはいつもむずかしいからよく考えていない、今度はタイトルからきちんと小説を書いてみたい。
 もともと『知と愛』のマリーや『くるまの娘』などの広義の土地に縛られるひとがすきで、物語に置いた。さびしいのにどこにもゆけない、というのは好きな概念のひとつ。そんなことばかりやってるけれど、今回もそれがやりたくてそういうことをやった。
 寒くて全身の皮膚がいたかった。喉も痛い。
2024/01/17
喉痛いしだるい、熱はないで明日明後日を在宅勤務にしてもらった。もうほぼコロナで確定と思っていて、そう思うとますます心が萎れてくる。毎日気をつけてたのに。
書いておきたいものもあといくつがあるからほそぼそやりたい。
2024/01/18.19
絶対コロナでしょうという風邪をひいていてどうにもならない。熱はないらしいけど、とにかく喉と全身が痛く、体がだるい。
食べ物が食べられるうちは大丈夫と思っているので、むりして食べては自滅しがち。昨日と今日���在宅勤務にしてもらえてたすかった。これで通勤になってたらとおもうとぞっとする。今日なんかはまったく起き上がれなかったし。
体が使い物にならないぶん考え事をするしか無いから、2月お友達とあうときの洋服を考えてはいまから悩んでいる。
なかなかしんどくて本は読めないけど、それとドラクエくらいしかすることもないので読みすすめていきたい。
2024/01/20
1日のほとんどをドラクエに費やす。が、たまーにピアノを弾いたりした。熱があるのによくやるなと思う。
コロナもインフルも陰性。今までコロナに罹ったことはなく、コロナが流行りはじめてからただの風邪にもう3回くらい罹っている。
病院につくと子どもが多く、インフルエンザの検査(鼻に長細いなにかをいれるあれ)を本気で嫌がり、命をかけて駄々っ子をする子どもが二、三人いた。親を蹴ったり、喉の許容を越える声で叫んだり。本気で抵抗するともしかしたらどうにかなるんじゃないか、という子ども特有の駄々っ子の希望ってどこからくるのだろう。甘えだろうか。自分もそういう駄々っ子をした記憶がある。
2024/01/25
やっと風邪が落ち着いて、鼻をかみながら出社できるようになった。ひさびさに外へ出ると、自分より身長が低い人や高い人がたくさんいて、やっぱり自分は世間的に見ると小さいなと思いつつ、それでも最小というわけではなくふつうだなということに気づく。
 何日か出社してつらかったが、なんとこれからは週一回の出社でよいと連絡を受けた。
今日は妹の誕生日だったので、Francfrancでメイクポーチとリップバームを買い、プレゼントした。Francfrancの紙袋を見た途端「Francfrancだ!」と悲鳴を上げて、メイクポーチを見て悲鳴を上げて、ずっとやったー!うれしー!と言っていた。あげる前に、メイクで汚れるならせめて色は白ではなかった……、そもそもポーチなんで使うだろうか……、使わないとして、ならしまうのに嵩張らない電動カイロとかのほうが良かったの……とうじうじしていたのもすっきりした。プレゼントをあげてよかったし、喜んでもらえて嬉しい。
2024/01/28
 素敵なブラウスとスカートを試着し、かわいいですね〜とときめいてブラウスだけ買うことに決めると、店員がやさしく「スカートの在庫が残り一点」「ホームページにはもうないかもしれない」「とりあえずあわせたお値段だけ出してみますね」とごりごりに押してきて、たしかに自分でもかわいいと思ったスカートだし、欲しいかもしれない……とわけがわからなくなってしまい、「買います」と言ってしまった。お会計しながらなんとなく間違えている感覚があり、よくわからないけどたぶん踏みとどまったほうが良い!今からでも購入をやめたい!と念じながら13200円払った。呆然としながらこんなはずじゃなかった……こんなはずじゃなかった……としばらく亡霊みたいにフロアを彷徨っていたけれど、後悔の塊にならないために一度購入した服を着ることにして、トイレで着替え、そうしたらやっぱり可愛くていまでは満足。
2024/01/29
昼間に映画『輪るピングドラム』の後編を見終える。アニメ時点の「きっと何者にもなれない」が映画では「きっと何者かになれる」へ至ったことを考えると胸があつい。作品自体はやっぱりくるしくて何度も泣いた。運命の果実を分け合うことができることこそ。一度でも愛していると言われたひとは……。そしてピングドラムはあり続ける。そうだろうか、そうだといいけど。
2024/01/30
時間が空いているときはずっと銀河英雄伝説を流している。おもしろい。
 仕事でわからないところがあり、要点だけ聞くつもりが手取り足取り、画面共有しながらすべて教えてもらった。自分と関わりはなく席だけ近いパワハラ上司を思い浮かべ、ずいぶんと自分は人間関係で楽をして仕事ができているのをあらためて実感。
 ここ3日間くらい毎晩1時半まで悩んでいた洋服をけっきょく買ったので、今日はそのぶん本を読めた。ボルヘス『砂の本』の他者だけ読んだ記憶があったけれど……と開いたらほんとうに他者しか読んでいなかったのでほかも読み進めている。短編ばかり読んでるから読書がだれる……と叔母が読んだ形跡のある『冷蔵庫より愛を込めて』を出してきた。
霊魂は朝日のあたる窓ぎわの机のうえで丸くなって日向ぼっこをしていた。Kがベッドからおりると、霊魂は朝のくちづけを求めるかのように顔のあたりにじゃれついてきた。柑橘類の皮をむくときのような香りがした。Kは、そういう果汁を使って化粧をした娘に顔を寄せられたような気分になって、一瞬自分が若い妻を得たかのような錯覚に陥った。しかし霊魂がKの肩や顔のあたりで歌にならない歌を歌ってはしゃいでいるのに気がつくと、その気分もたちまち消えてしまった。何か手に負えない動物でも飼いはじめたような気持がそれにとってかわった。
倉橋由美子『霊魂』
2024/01/31
明日もう洋服届くらしい。 
血圧の値は膵炎というのは膵炎ではないんだろうか。とにかく脂質を避けてるけどもともと体調が悪かったわけではないのでわからない。
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yfxif · 7 months ago
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2023年の日記
2023.7.19
久々に日記を書く。次いつ書くことになるかわからないからひとまず最近あったことを羅列していこうかな。前回の日記は猫の病気の話をしているから、そのせいでなんでもない日記を書きづらくなってしまったのだろう。 
◯アイドリッシュセブン  最近ずっとこれ。(人)からすすめられ、ちょうど映画もやっているのでストーリーを読み始めた。現在4章5話、4章はみんなが泣くから話の進みが遅いと聞いている。冷たい感想。わたしはボイスを最後まで聞かないからわりと早く読めるかもしれない。  もともとキャラクターアイドルという、現実世界の人間にサービスする設定を背負わされた虚構の存在にかなり強い思い入れがある。アニメキャラクターを好きだと少なからず二次創作やファンアートを目にする機会があり、キャラクターの生活、性格やセクシュアリティまでも事細かく読者好みに調理され、暴かれるさまに触れざるをえない。そうした現代の文化があるなか、アニメキャラクターでありかつアイドルであるかれらは、その身に本人の意志という本人に抗うことのできない設定を縫いつけられ、わたしたちに存在までも差し出す。
世界で一番 永遠に近い 青い青い 空の果ての太陽  僕らはひとときに過ぎない存在 でも  輝く星のように  うねりは想像を超えて  時代と思いを 繋げてく  此処にあった眩しさは希望 春夏秋冬 翳らぬ太陽 僕らはひとときを駆け抜けるだろう あらゆる屈託を 壊して創造をしたい 明日と君を 連れながら それが出会った意味になるように
IDOLiSH7 TRIGGER  Re:vale  ZOOL『Pieces of The World』
物語のおわりはキャラクターアイドルの死を意味しない。キャラクターアイドルに明確な終わりはなく、別れを告げるのはほとんどの場合観客である。  それでも愛したキャラクターと生きるひとときに、彼らと触れ合った観客は虚構から届く力で現実の明日を迎えることがある。背中を押される瞬間がひとつでもあるなら、きっと出会った意味になる。そうなるようにと、いつか記憶の間隙のふかふかのベッドのうえ、大切にリボンを掛けてしまい込まれるキャラクターアイドルらが観客=わたしたちに願っている。  映画が終わり会場が明るくなったあと、隣の席の観客が「今日が終わっちゃった〜」と言い立ち上がっていた。今日が終わればたいていの場合は明日が来て、その境界をキャラクターが成していることが歌詞の通りで、とても素敵な光景だった。
◯ピアノ買った!  今まで使っていた電子キーボードが壊れてしまったので、電子ピアノを買った。購入じたいキーボードの壊れる前からずっと悩んでいたのだけど、しいたけ占いで7.8月の牡羊座はなにごとも成すが吉であること、キーボードが壊れてしまったこと、ボーナスが入ったこと、顔が変わったこと(後述)をきっかけに気分が上向きになり、7月の半ばには購入を決意していた。  7月17日に近くの家電店へ行く。とても暑かった。関西なまりのまつげのあがった店員にとても暑い中来て偉いです、と褒められ、いい気になった。  電子ピアノを購入するに当たり、こだわる箇所はいくつかあるようだけれど、すすめられるまま比較的安価でひとまず88鍵あり、256音出せるものを購入。弾きたい曲は小瀬村晶の曲ばかりなので、そんなに同時に音を鳴らすことはなさそう。スピーカーが4つ付いているのはたのしいかもしれない。  色は白。茶色と迷い、直前になって白に変えてもらう。部屋が明るくなると思います、おすすめです、と畳み掛けられる。  届くのは来週の火曜日で、火曜日は出社しているので帰宅したらピアノがあるということ。とっても楽しみ。
 良いキリなので、今弾ける数少ない曲をリストアップしておく。 ・ligth dance/小瀬村晶 ・dear gogh/小瀬村晶 ・the eighth day/小瀬村晶 ・odoriko/hideyuki hasimoto ・soffia la notte/fabrizio paterlini ・skye/lambert
楽譜が読めないので曲を覚えたあとは暗譜になってしまう。今後はなるべく楽譜を印刷したり、覚えたあとも手元に残しておく必要がある。
◯手術  眼瞼下垂の手術をした。仕事をするようになってから長時間目を開けるのが辛くなってきたことと、改めて自分の一重を見て、ずっと顔に悩んでいた頃の記憶が蘇ったことがきっかけだった。結果として保険適応手術のため総額5万もかかっていないだろう。それまでいくつか美容整形のカウンセリングに行ったけれど、金額に怖気づいて諦めていた。今回手術できたことも、金額のことが大きい。以下時系列で振り返り。  初回に担当医から眼瞼下垂の保険適応内の症状だと診断を受ける。このさい美容に関して期待していることがあっても多くは受け入れられませんと伝えられる。ざっくりしたシミュレーションをし、ここまでしか(二重幅を)広げられないよと言われ、顔を変えたくないので幅はもっと少なくて良いと伝え驚かれる。6月に手術の予約をし、血液検査をして帰宅。  6月の手術が仕事で難しくなり延期。七夕の日に手術が変更になる。運命だ!と思う。  7月、ちょうど夏季休暇を取得できたので、6月の予定より多く休むことができた。麻酔が痛いこと、目の奥がじんわり痛んだ感覚があり恐怖したこと、笑気麻酔を楽���みにしていたけれどなかったこと、アシタカせっ記が流れていたことなどを覚えている。術前は今後の人生について考えかなり不安だったけれど、術中は恐怖一色で生きて帰ることしか考えられなかった。帰りは目の中に入れる軟膏が眼球に広がり、サングラスもあいまって視界がままならなかった。  翌日テープを外してもらい、顔変わっちゃったけど大丈夫?と担当医に言われる。腫れは想定内だったのでショックをうけることはなかったけれど、鏡をみて二重の自分に思わず笑みがこぼれ、その顔がほんとうに嬉しそうだったので泣きかけてしまった。とっくに諦めていたと思ったけれど、わたしって顔が可愛くなるとまだうれしいんだという気づきと、切なさがあった。診察室でも自撮りをしていた。  学生の頃長時間鏡を見てアイプチに苦戦し、その様子や出来栄えを二重の妹に日記で”水沢アリー”と揶揄されていたこと。20歳の頃まで自分の顔が嫌いで、このような顔にうまれた自分が幸福なことが許せない、申し訳ない、という過激さで熱烈に自分を嫌悪していたこと。そうしたことを振り返りながら、高校生の時好きだったpasspoのGrowing upを聞いていたら電車の中で泣いてしまった。増井みおちゃんも二重で、可愛くてだいすきだった。  わたしはこれ以上自分の顔を変えることはないだろう。その線引がもう自分にはある。見栄え以上に価値があるものを信じられるようになり、そのうえで今回のような選択ができたことはひじょうにうれしい。勇気がある。自分のことだいすきになる。こんなふうに自分に納得する日が来ると思わなかった。手術するタイミングが今で良かった。人生の伏線回収をしているようで、わたしを生きていて良かったと思った。  2周間ほど経ち、腫れはかなり引いているが顔は変わったままだ。左右差がちょっとあり、部類としてはハム目というのだろう。担当医からも恐らく変わったと言われるが、まつげの生え際がかわいいのでよしとしている。朝むくみで目が開かないこともない。ただ、前の顔の写真ももっとたくさん取っておけば良かった。社会的にも実用的にも不便だったけれど、一重の顔もさいきんは気に入っていた。
◯残業 大人の事情で6時間残業してくださいと言われ、2日で4時間残業している。それまでずっと残業をしていなかったので、つらい。仕事が20時に終わり、いつも家にいる時間に家からとおいコンクリートの坂を下っているときの虚しさをもう味わいたくない。残業はあと2.5時間残っている。すでに虚しい。
2023.7.24
 クーラーの真下で日記を書いている。解約方法を調べて今月中に解約しようとカートの中を最小限にしていたBASE BREADが届いてしまった。今月はおにぎりを作らなくて済むものの、電子ピアノを買ったので一銭もクレジットカードから引き落としたくなかった。もっと早くに解約しておけばよかった。
 明日、電子ピアノが届く。業者に半円状に折れている家の階段を相談したところ、解体して運ぶため人間が通るぶんに問題が無ければ設置できるとのこと。在宅勤務の日でなくてよかった。  電子ピアノを購入する際、UNEXTとDisney+に申し込むと3000円引きされると営業され、時間をみて断ったのだった。のちのち3000円だって大切なお金だと後悔していたのだけれど、今日届いたパンを見るに契約しないのが正解だった。    在宅勤務なので、微弱な風を浴びながら仕事をしている。途中野上弥生子『迷路(上)』を読む。『知と愛』も早く読み終えたい。日記とかも書いてる。
 昨日は父と口論になり、そのあと母にフォローされた。父はもともと雑談がとても下手だったけれど、そのことを忘れていた。雑談のうち少しが情報伝達、ほとんどが相手への所謂イジリで、この本人にとって陽気なイジリがただの嫌味なことは良く知っていた。口論の内容はピアノが階段を通るのかという話で、幅141㎝のことを伝えたら、「そんなものは扉を通るわけがない」からはじまり、結局彼の言う幅とは奥行きを指していて、「細かい言葉のことはわからないけど、その幅のことを言われてもどうしようもないってわからないかなあ」と続いた。  そもそも父は何かにつけて着眼点の提示をするものの基準の相談までは受け付けないので、購入している以上何を話しても無駄なのに頭に来て口論になった。25歳なのにばかみたい。最終的に「そうですね、そんなにたくさん調べたら大丈夫なんじゃないですか。沢山準備して偉いですねえ。知らないけど」「あらどうも。知らないのに相談に乗ってくれてどうもありがとう」でおしまい。小説になるくらいばかげている。
「そうですか、はいはいはい、いつも親のせいですか」 父はハンドルを切りながら言った。母が悲鳴まじりにやめてと言った。「黙りなよ」かんこも言った。「自分が何言ってるかわかってんの。どういうことなのかわかってんの今」 「はい、わかってますけども」父は丁寧語をつかった。何かが父の中で切り替わり、とまらなくなっているのがわかった。
宇佐見りん『くるまの娘』119P
  そういえばくるまの娘でも父親が敬語を使って怒りながら、それをごまかすために、言葉と距離を取るために敬語を使っていた。父もそうして、私もそれに倣った。いまふりかえると、これは恐ろしいことだった。  その日母とショッピングに行き、彼女は帰りの車のなかで、この父の言動に随分苦しめられたのだと思い出話のように話した。昼間父の嫌味を思い出しては悔しさに泣き、自殺を考えていた、もうおかしくなっていたんだと言った。聞くとその時期は母の過干渉が最もひどく、わたしのトラウマにもなっている時期と重なり、こんな何でもない日に謎がとけなくてもよいだろうに、すべてが繋がってしまった。  当時の母は小学校まで車で迎えに来て、勉強するときは私の背中にぴったり張り付いて、時間割を作ってストップウォッチで時間を管理した。息抜きにそれしかすることができず指先をいじって遊んでいるとすぐに注意され、うるさいなあと思っていると「睨んだ、睨んだ」とヒステリックに激怒した。たびたび「どうしよう、いらいらしてきちゃった、どうしよう」と叫んで寝室に籠り、壁を殴る音が続いた。数年前まで楽しそうに開いていた志望校一覧の雑誌もあるとき彼女が破いて捨てた。自殺すると言って風呂場の鍵を掛け、無理矢理鍵を開けると死なないから開けないでと言って泣いた。  わたしの成績が上がることで母の教育の正しさが証明され、遠回しに父への復讐になると考えていたのか、もしくは頭の中に勝手に浮かぶ(というのは昨日の母の言葉の引用)父の言葉から身を守るために教育で視界を狭めていたのかもしれない。全ては憶測だけれど、できごとだけを羅列してもいい迷惑だ。苦しかった。  ただすべては母の無償の愛で、受け入れられないわたしが異常で、異常な娘で申し訳ないと思っていたところに、当時とうにおかしくなっていた母の話を聞いて、ほっとした。
 わたしはわたしのことをくるまの娘だと思う瞬間があり、それほどではないと思う瞬間もあり、またその傾向を自覚しているうちは大丈夫と金銭的な依存や癒着を侮っている。  けれどいまのところ自分には、癒着した関係から引き剥がされる痛みを恐れる人々に共感することを許さないでいる。
2023.08.07
勤務先の空調の故障のため在宅勤務が続いている。とくに大きなトラブルも無いためずっと在宅勤務がいい。
 中学生の頃からどこにも提出する気の無い小説を自分しか見ることのできないサイトで細々と連載していて、昨日サイトのサービスが終了したら記録がなくなってしまう!と思いつきPCのテキストにコピーし始めている。サイトも時期によってつくり直したりして3つほどあり先は長い。なくなったら悲しいけどかなり面倒。  小説を書き始めたのは中学生2~3年くらいからで、授業中にプロットと脈絡のないセリフをブロック積みみたいに羅列して、休みの日はその点同士を繋げるために一日中小説を書いていた。(適当なゲーム音楽を作業BGMにすることを習慣にしたのもこの時期だった、それが今の音楽の好みに引き継がれていると思うと感慨深い。)思えば中学生の頃は体育や部活のたびに、「この時間があれば小説を書けるのに……」と思っていた。そんなに小説を書きたかった記憶ばかりがあるのに、数えると当時作った長編は2作、8万字と5万字しかなかった。この時期が一番熱意にあふれていたはずなのに。  そういえば高校生の頃は書いていない。この時期は受験勉強で要約の機会が多く、俯瞰し練り上げるという欲求が満たされていたのかもしれない。当時の時期に更新された3000~10000字の短編はいくつかみられるけれど、時間をかけた記憶はない。  大学生以降は書きたいシーンより文体を重要視しており、在学中の作品は合わせると40万字あった。読み直すたびに形を整えるのと、プロットに興味がなくなったぶんあまりよく考えずに音の響きで文章を作っていくため字数が増えたみたい。小説を書くにあたり下書きは余分に書き、主張を含めた半分を削れという作家術を聞いたことがある。きっと書いた言葉の多くは冗長だろうけれど、私以外は誰も読まないし、私はすべて読むので関係ない。ただこのころからストーリーの組み立てを放棄したために、書いたものが小説的傾向を失ってしまったことは残念に思う。   社会人以降は在宅勤務のたびに書くことはあれど、小説から離れて散文を書いてみたり、詩の形にしてみたり、こうして日記を書いてみたりエネルギーが分散している。そもそも在宅勤務でない日の出退勤がひじょうにつかれるため元気が余らない。今は4万字/1万字みたい。格納しやすくたすかった。    小説を書く(今は「書く」より、「文字を打つ」という感覚が近い)のは文章を作ることが好きという理由のみで、人間にも関係にも構造にも興味はない。これはじっさい、音楽(リズム/旋律)が好きなだけなのだろう。  ただ自分の書いた文章が時間をかけて遠ざかってゆくのが好きだし、親しみ深くくたくたの毛布のように触っていると心地いい。そのぶんひっかかりにも気づきやすく、なおして読み通すと、ただ作るより満足する。たまにフォルダのどこかから完成し読まなくなった文章が見つかると、推敲だけでこの文章はここまで遠くへいったのだと驚く。  最近「だれに見せることなくモチベーションを保って創作を続けられる人はすごい」という意見を目にしたが、私はまったく逆で、ひとに見られることによって書く気が失せてしまう。ひとの目に触れたところから自分の世界に穴が開き、その穴から書くべきことがどんどん流れ出て失われていく感覚がする。そのうえ、おそらく書くことへの興味が失われることを自分に簡単に許すだろう。  それほど私にとって文章を書くことは必要と不要の境のにある閉じられた行為で、作業場に穴が開く程度で興味は薄らぐしぽっきり諦められる。
 書いたものについて、年齢に従いテーマが摩擦から摩擦への欲望へと変化していったのも興味深かった。例えば中学生の時の作品は「別の星で生まれた生前の記憶があるせいでいま同じ星を生きる文化に馴染めない」という摩擦そのものを担う存在がいたけれど、大学生以降のお話は「人間の身長ひとり分宙に浮いているひとはだれともぶつからない」と摩擦の側から拒まれていた。そのあとは無力感がいちおしで、「海のきれはしがひとを飲む姿に(敗北を感じ)生きることを諦める獅子」が出てくる。かわいい。  こういうことを読み比べられるので、記録がひとところに長くあって良かった。
2023.12.18
3時に1度目が覚めもう眠れないかもしれないと途中で読むのをやめていた『うたかたの日々』を読んだりしたが、最初の方は読んだことがあったのでだれた。スケート行くところくらいまでは読んでいた気がする。
クリスマスということで魔法使いの約束のピックアップストーリーが3つ解放されているので読みたいけれど読めるだろうか。最近のイベストも読んでいないのにクリスマスイベントもはじまりいつものことだが全然まにあわない。
『詩人の訪れ』の描写は詩的だがひじょうに現実的で、眼の前のものを感じたまま正確に書こうという気概が感じられ(土地を楽園としての描写と読みとった)、この2つを両立させるのはすごい。詩的という点では満足だが(とくに最後の集落から遠ざかり、音と光のとおのく場面の描写は今年一番見事だった)、もっと読み手が理解できない抽象的な文章がすきなのであとすこしなのにこちらもだれてしまう。『存在証明』のとおり迂回しない描写、あるものをあるように書く点につよいこだわりがあるようなので、しかもたしか抽象のことをこき下ろしていたのでもう根本的に好みとずれてきてしまっているけれどあと少しだから今月中には読み終えるとおもう。キニャールの『死に至る思惟』もずいぶんながいことよんでいたが、『詩人の訪れ』もおなじくらい鞄に入れ続けていたきがする。
���リキュア展に向け3日間でデリシャスパーティプリキュアをみおえる。デリシャスパーティプリキュアは敵が「お腹いっぱい」になると敵意を失い「ごちそうさまでした」と戦いが終わるのだけど、その文脈で終盤最後の敵が動機として師匠の愛に飢え涙を流すさまに思わず泣いてしまった。次はトロピカルージュプリキュア。
2023.12.23
病院で血液検査の結果をもらう。膵臓の値だけちょっと悪く、念の為次の検査をするらしい。待合室では宙船のオルゴールverがかかっていた。
「きみを私の弟子に加えることになるとは思えない」 長い沈黙のあと、青年の顔がわなわなと震えた。そして突然、しゃがれ声で叫んだ。 「せめて、そのわけを言ってください!」 「君はたしかに音楽を演奏する。たが音楽家ではない」
パスカル・キニャール『世界のすべての朝は』
プリキュアの1番くじをやりにローソンへ行ったが、店になにもなく、かなり勇気を出して1番くじのことを聞くと「午前で終わりました」と言われ、へなへなになった。欲しかったキーホルダーはばんばんくじを回され、ばんばんメルカリに出店されていた。やるせない。
2023.12.27
rta in japan が始まり観る。本当はここまでにトロピカルージュプリキュアを観終えたかったけど無理だった。
『世界のすべての朝は』読み終える。本棚をうろうろ見てたら『文学概論』とか『メランコリーの水脈』がとか出てきたので、ロンギノス『崇高について』と併読してもいいかもしれない。ちょっと説明的すぎるから『魂の不滅なる白い砂漠』と重松清のなんらかを息抜きにするかも。
「ところで何を求めているのかな、音楽に?」 「悔恨と涙です」 すると小屋の戸がすべて開かれた。サント・コロンブはよろよろと立ち上がり、入ってきたマレに丁重に挨拶した。まずは沈黙が流れた。サント・コロンブは椅子に腰掛け、マレに言った。 「おかけなさい!」 (中略) 「むずかしいものだよ。音楽はまず、言葉では語れぬものを語るためにある。その意味でまったく人の業ではない。ところできみは、それが王のためにあるのではないということは悟ったのかね?」 (中略) 「もうわかりません。先生。死者に残しておくべき一杯の水とか……」 「惜しい」 「言葉から見放された人々のための小さな水桶。子供たちの霊のために。靴屋の槌音のために。幼年期よりもさらにさかのぼるあのころのために。息をしていなかったころ。光もなかったころ」
パスカル・キニャール『世界のすべての朝は』
「あのひとは靴屋になりたくなかっただけなんだ」 彼女はこの言葉を何度も繰り返した。
パスカル・キニャール『世界のすべての朝は』
このあとマドレーヌは自殺する。
2023/12/28
なんとか仕事を納める。  電車の行き帰りで『ボルヘス エッセイ集』を読む。最後の挨拶をしましょうと言った上司はけっきょく別作業のため会えず、ひとりで仕事をしたがとくにおだやかというわけでもなかった。  仕事終わりにARCHIVESで安くなっていた可愛い服を大量に買い込み、さいごに現代詩手帖1月号(買うつもりなかった……)を買って帰る。現代詩手帖を買いながら左川ちか全集を渋っているのはフェイクとおもうから積読さくっと読んでさくっと買うだろう。  まほやくはまた大量にイベストをピックアップしていて、ひとまず解放済みのパラロイの最終話だけ読んだらやっぱり泣いてしまった。オートマタとの世界を通しなまの人間のめざすもの、そのありかたを提示した物語の逆説的な構図、なまの人間がするはじめての生を肯定する自由としての「嫌。」などを考えたが結局まとまらず寝てしまった(例により、次の日に日記を書いている)。  生きて、生きつづけることに比べたら労働なんてよっぽど虚構だ。
「あああやっぱりダメだ。父さん母さん、先立つ不幸をお許しください」 てんしもかわ「命を粗末にしちゃダメ〜〜〜ッ!」 「てんしもかわちゃん!」 てんしもかわ「あなたが死ぬと因果律が狂うの!」 「う〜む 人権が消し飛び人生だけが取り残された気分だ」 てんしもかわ「キモいこと言ってんじゃないの!さあ美しいものを想起するわよ!いい?人生に対抗するの!」 「でも泡沫の夢じゃないか」 てんしもかわ「関係ないわ!アウフヘーベンよ!」 「アウフヘーベンか!」 「そう!関係ないでやんすよ」 「カンケイ ナイヨ」 「ワンワンワオーン!」 「「おれたちもいるぜ!」」 「「みんな……来てくれたのかッッ!」」 よし歌おう「「歌うんだ!」」「歌って!」 みんなで力を合わせて さんのーがーはい たとえば映画 たとえば漫画 たとえば星座 たとえば瞬間 たとえば永遠 たとえば憂鬱 たとえば成長 たとえば青春 たとえば恋愛 たとえば官能 たとえば交感 たとえば喪失 たとえば過去 たとえば未来 たとえば現在 たとえば音楽
挫・人間『ソモサン・セッパ』
2023/12/29
あなたたちが一度経験したからって、知った顔をしないでよ。僕の世界に足跡をつけた振りをしないで。
魔法使いの約束『パラドックスロイド』
 ボルヘスエッセイ集読み終える。rta in japan で『風のクロノア2 アンコール』を見る。走者がrtaもイラストを描くことと同じように愛情表現の一部だと話していたのが印象深い。ほんとうはポポロクロイスを観る予定だったけれど翌日から祖母の家にいかなくてはならないから諦めて寝た。(例により……)
 寝る前に魔法使いの約束『夕陽笑む温室のラプソディ~東の国&中央の国~』を読む。別れた数々との再会がほんとうにあったらいい。
2023/12/30
祖母の家につき画家の図録がたくさんあるのでとりあえず読む。
だから彼の人柄については、(中略)「非常に誠実で単純で、分別ある人になろうとできるだけのことをやっているが、不幸にして生まれつきロマン主義の殻をくっつけている」(ボードレール)
現代美術全集1 マネ
ボードレールってマネのこと褒めたり慰めたりいいひとだなと読んでいたら、マネが最もつらい時期に亡くなってしまった。その後マネは10歳年下のマルラメと友人になる。
マネは冒険を恐れた.《ル·ボン·ボック》の成功がサロンにおける輝かしい未来を幻想させたのであろう.しかしマネが彼らと同調し得なかったのは、単に臆病で名誉欲にとりつかれたためではない.(中略)彼の言葉に従えば、人が自分の才能をはっきりみさだめるべきサロンという「真の戦場」で「自分自身を立てたり倒したりする」方を好んだのである.
現代美術全集1 マネ
C·F·ラミュールもかれのうまれた土地を引き継ぐ話し言葉で小説をつくりながら、それを第三者がただしく品評するよう『ベルナール·グラッセへの手紙』で頼んでいた。根無し草の作家が、求める真なる芸術と社会との径庭を自覚するさい、それを認識したいという欲望は切実だろう。
2023/12/31
2023年まとめ
■月ごと
1月  いろんな課の新年会でる。一週間連続でおすしたべる。 2月  記憶なし 3月  自分の詩をAIに読ませて作家分析させた。 4月  25歳になる。 5月  記憶なし 6月  現場配属。浮遊の読みがうゆうかふゆうか聞かれ、無視する。 7月   アイドリッシュセブンを読み始める。beyound the period 観る。眼瞼下垂の手術する。人生初ボーナスで電子ピアノを購入。逆転裁判済。りゅうちぇるが亡くなりショックを受ける。 8月  Switchのジョイコンが壊れ、ひたすらごめん!と謝られる。花火大会。家のベランダからも花火を見る。 9月  RTAイベントをチェックし始め、ほぼ毎日ゲーム配信を観るようになる。キングダムハーツ済。はじめて縮毛矯正。カラオケでいーあるふぁんくらぶを歌い、ハモる。ブレワイはじめる。 10月  叔母とデート2回。 11月  映画プリキュアオールスターズF2回目。美味しいカツも食べる。 12月  体調を崩し膵臓の値が悪いと知る。頑張ってソシャゲもやる。
◯よかった
■読書 『銀の炎の国』 神沢利子 『たましひの薄衣』菅原百合絵 『現代美術全集 マネ』 『詩人の訪れ 他三篇 』シャルル・フェルディナン・ラミュ 『死に出会う思惟 (パスカル・キニャール・コレクション〈最後の王国〉 9)』パスカル・キニャール 『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』 ペ·スア 『知と愛』 ヘッセ 『ざんねんなスパイ』 一條次郎 伊坂幸太郎との対談もふくめ 『架空の犬と嘘をつく猫 』寺地 はるな 『しずかな日々』 椰月美智子 『ことり』 小川洋子 (再読) 友人に貸すために読みながら貼った付箋を剥がす体験もふくめ 『ブラームスはお好き』 サガン 『アイドリッシュセブン TRIGGER -before The Radiant Glory- (花とゆめCOMICSスペシャル)』種村有菜 『アイドリッシュセブン Re:member 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)』種村有菜,都志見文太 『真鶴』 川上弘美 『世界のすべての朝は』パスカル・キニャール
■ゲーム
『大神』 『逆転裁判123』 『牧場物語 再会のミネラルタウン』 『ドラゴンクエスト11』 未 『ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド』 『LIVEALIVE』 『ドラゴンクエスト1』 ドラゴンクエスト2』 『ドラゴンクエスト3』
■映像 映画プリキュアオールスターズF 『劇場版アイドリッシュセブンLIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』<DAY1>・<DAY2> デリシャスパーティ♡プリキュア アイドリッシュセブン ひろがるスカイ!プリキュア
祖母の家Wi-Fiないのでほぼ何もできず全集読んだり友人とラインしたりするしかなくつらい。
2023年はほぼ愛のことを考えずにすんだ。
わたしよずっと盲目でいて ずっと歌を歌っていようね みくびられてもそれを忘れて わたしのうたのために
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yfxif · 7 months ago
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2022の日記
2022.1.23
祖父が亡くなって、(場所)にある祖父の家まで来ている。かれが認知症を患っていたことを、今日知った。時折わたしのことは話に出ていたらしい。母が祖父の訃報を聞いたときすぐに父親が電話をかわり、わたしは隣の部屋で壁の向こう側の父が警察や祖母、伯母とかわるがわる話しているのを盗み聞いた。「自分も、経験ないので」という父の言葉もそのとき聞いた。祖父は以前から足が悪かったけれど、最近はそれに加えて認知症のせいで言葉がわからなかったり、石が人間や猫に見えていたり、尿を漏らしながら歩いたり、どのボタンが何に対応しているのかわからなくなっていたらしい。テレビのボタンを理解できず、砂嵐なってしまった画面をわざわざテレビ業者になおしてもらったり、自分の尿を尿と認識できず水道局に連絡していたらしい。生前はよく怒る人だったと祖母は話すけれど、わたしはその一面を知らない。
 死ぬ直前まで歩いたり飲み食いができていたらしい祖父の、そのほかはすべて祖母が介護していたらしい。そういった生活がここ数年続いていたことを知らなかった。祖母はそういうことを知らせることが父と似て苦手らしい。それでも、「(祖父が亡くなった日は)朝起きてから、一日中トイレ(の床)が(尿で汚れていなくて)綺麗だった。それがすこしほっとした」と言っていた。祖父は、尿を垂れ流すことが恥ずかしくて大量のおむつをネットで買い込んで、自分ではつけ���れなかったらしい。大きな車が運転できず祖母の軽自動車に乗り、傷をつけ、乗るなと言われて自分の軽自動車を買い、それも傷をつけ運転をやめたらしい。風呂に入り、出られず、水を抜いて一段一段椅子を増やし浴槽から出た日から、風呂に入らなくなったらしい。一つ一つ生活をもがれた祖父のことを、いまは自分のことのように考えている。ひとりになった祖母が、「広い家に越してきたら何かできると思ったけど結局何もできなかった」と言っていた。
2022.1.24
寒気で朝8時に起きてまどろみ、歯磨きをするため九時頃に起き、朝食を食べた。厚めの食パンとハム2枚、干し柿を2つ。祖母が祖父の服を畳んでいたのでそっと手伝ったら、畳まなくて良い服だった。汚いから触らないよう言われ、ピアノを弾いたり、ストーブの前で本を読み、昼寝をしていたら13時になっていた。昼食は肉まんをすすめられ、食べていたらあんまんもでてきた。結局その2つ(あんまんは二分の一のあんこだけを抜いた、そういう食べ方が許された)を食べ、風呂に入った。昨日の夜の浴室はかなり冷えていて、シャワーを浴びただけでかなり呼吸が苦しくなり、頭痛までしたから怖くなって入浴を諦めたのだけど、今日はしっかり浴室をあたためたので体調も悪くならなかった。15時半ごろ父が警察署から祖父の遺体を引き取り、家につく。白く、ていねいな刺繍のついた長方形の棺が三人がかりで縁側に持ち上げられ、台車を使って家の中まで押し上げられた。葬儀屋と父が棺が玄関を通る、通らない、持ち上げて、という話をしているとき、祖母が「人のことをモノみたいに言わないでほしいわね」と言った。祖母は口を開けば、祖父が色盲で貧乏性で身勝手で金遣いが荒く怒りっぽくて頭が悪かったというようなひどいことばかりいうけれど、時折喉をつまらせたり、手のひらで口元を覆ったりするので、簡単に相槌を打てず苦労する。間近で見る祖父の顔は気味が悪く、死体というだけで近寄りがたかった。死んだ人間がどれほど冷たいのか、触って知りたいけれど、抵抗があって触ることができない。唇を綿棒で湿らせる行為も、なるべく肉の感触を感じたくなくて、結局ほんとうにそっと触れるだけにしてしまった。
 夕食はお腹が空いておらず、何を食べたらよいかもわからなかったけれど、結果的に1300円もする寿司を買ってもらった。こっちに来てから炭水化物ばかり食べている。お守りとはいえ、ビタミンBを忘れたことが悔やまれる。そもそも、何を手伝うために来ているのかわからずずっと困っている。父にも母にも祖母にも、いるだけでよいといわれたけれど、ただ祖母の負担を増やしているだけのように感じる。実際そう。
 祖父の遺品にレザーコートがあり、父のものになるはずだったが、父はおしゃれな服を全く着ない。私が着てみるよう言われ、試しに着たら、父に「いいじゃん、袖とか折ってみて、そう。似合うじゃん」といわれた。父に服装のことを似合うと言われたのはおそらく人生で初めてだったので、なんだかどうしようもない気持ちがした。もちろん嬉しかったけれど、どことなく悲しいような気もしたし、そもそも気恥ずかしかった。どうしてもっと早く、なんとかして、今とは違う関係になれなかったんだろう、のような後悔に似た気持ちもあった。
2022.1.25
母と(妹)が山梨についた。(伯母)さんと初めて会う。(伯母)さんは白髪のなか、赤いメッシュが両側に入っていて、着ているものも随分柄が大きかったけれど、自分の持っている限りで地味な方のものを着てきたらしい。幼稚で情けなく恥ずかしい性質をその場の人々の前で暴かれてしまい、事実だけれど開き直ることもできずただ虚しかった。いっそ帰ったほうが良かった。
 (叔母)さんはハキハキと喋るキレの良い人で、しっかり喋る(妹)とは話が弾んでいた。朝11時に葬儀屋が来て、棺の中に入れる花などを渡された。勝手のわからない私達は死体の顔周りだけを花でぎっちりと覆い、祖父の顔がライオンのようになりまるでふざけているみたいだった。(伯母)さんが「顔が大きいから隠すくらいが丁度いい」と言っていた。(妹)だけが泣いていた。一番可愛がられていたからなにか思うところがあったのかもしれない、それか、あまりにも祖母や父、伯母が祖父の死に淡々としているものだから、しかもすごく悪口を言うし、それが悔しかったのかもしれない。母がしきりに「じいじのほっぺ触ってお礼を言って」と言ってきたが、私は最後まで死体に触らなかった。棺桶に自分の写真を入れてあげたい、と(妹)が言い、みんなで写真を探し、二階に飾っていた母手作りのアルバムを入れようと祖母が言い出し、それもそれでどうなのと思ったが、私自身に思い入れは無いのでそれを外した。けれど後に思い出すと棺には入っていなかった。さすがに入れなかったのかもしれない。母が、祖父があの世でなにか買えるようにとお札を入れた。
 タクシーに乗って葬儀場につく。棺の大きさと、それを運ぶ機械の大きさがぴったりなので、棺やその機械には規定の大きさや形があって、全国で共通しているのかもしれない。燃やされている間、奥のはしのテーブルに固まって時計の針が動く瞬間を何度も見た。それから祖母と伯母が喋っているのを聞いていた。伯母が父を「コイツ」と呼ぶのをみんなで笑った。母の相槌はあいまいで話についていけていないのがわかりやすい。政治とカネの話になるとすぐ曖昧な相槌をするが、害虫の話になるとよく喋る。たしかに私たちはそういう家族だった。棺ごと焼き、台上が骨のみになる。それらはまだ人の形をしており、すべて骨壷に納める。下顎、喉仏、頭蓋を最後に乗せるらしい。タクシーで家に帰り、みんなで残った食材を平らげ、お腹いっぱいになった。骨格ウェーブが着るような、くびれたダウンを着た(伯母)に「つみたてNISAをやれ、FXはやるな」と言われる。6時頃妹、母、(伯母)さんが帰る。夕飯は脂の多い肉だった。
2022.1.29
九時頃に起床。すき焼きを温めて卵をかける。野菜を食べて、残った卵をオートミールにかける。ピスタチオのチョコレートを2つ食べた。本を読むかと思って猫を抱いて象と泳ぐ・マウスの2冊をリビングへ持っていくがいつも通り読めない。今度こそと思ったけれど、今日も読めなかった。もう諦めたほうがいい。部屋のヒーターをつけて、ホットカーペットを椅子に引いて、ikeaのくまの人形を膝に乗せると体勢がちょうどよい。10時半頃コンビニのATMで振り込めるか確認しにセブンイレブンへ。砂ずりとねぎをポン酢で和える惣菜を買う。ついでにメルカリで「あそびあそばせ」1〜8巻の支払いを済ませる。1200円かと思っていたら、1300円だった。
 夕食の代わりに(妹)の誕生日ケーキを二切れと、チョコレートを4切れ食べた。最近は甘いものを食べすぎている。祖父が糖尿病だったらしいから、私も今から甘いものは気をやって管理をしないといけない。(友人)から連絡があったが、コロナ禍で遊ぶのは難しいと思う。なによりもまずコロナにかかりたくない。
 岩浪れんじ先生がよく使っている「🥳」という顔文字がすきで、LINEでよく真似をしている。楽しい気持ちになる。
2022.3.23
本免試験に向かう。(場所)まで母に送ってもらい、五千円チャージした後(場所)へ向かう。(場所)は思ったより栄えていて、ドン・キホーテやスーパー、お土産屋があり、驚いた。(交通)は椅子にくぼみがなく、座席間隔は任意のため人があまり詰めて座らない。それはあの一帯が人の少ない地域で、電車も古ぼけているし、栄えていないのだと勝手に思っていたけれどそんなことはなかったみたい。
 バス停に向かうと運転免許センター行きの年齢の偏りが極端な列に並ぶ。隣りの若い人はかりかりと脇目も振らず勉強していて、試験前の空気を思い出し、影響されて緊張し始め、つかれた。免許センターはかなり広く、おおきい。顔写真をが必要だと会場で知り、無いので試験を諦めて帰ろうと一度センターを出て、けれどもったいないので帰るのをやめ、係の人に聞くと写真機があるとのことだったのでそこで撮った。写真を切り抜く器具の使い方がわからず一度その場から逃げ、どうしょうもなくて戻り、知らない人に聞くと困りながら教えてくれた。切り抜き、写真を書類に貼ったが一度ミスで書き直し、また別の書類は本籍を書き間違え情けない思いをした。試験会場につくとボールペンを禁止されており、ボールペンだけを持ってきたつもりがそもそも筆記用具を忘れていることに気づく。鉛筆の貸出はありませんという張り紙に怯え、知らない人にシャーペンを借りたあと「鉛筆を忘れた方は購買で買ってきてください」というアナウンスをされる。同時に「あと少しで始まりますので席について……」というアナウンスをされ、迷った挙げ句、気まずい思いをしながら借りたシャーペンを使った。
 無事合格し、指示に従って素早く写真をとり、帰った。朝食に玄米とおひたしを食べたのだけど、そのとき塩気と混ぜて噛み締めるご飯の甘みをとても美味しく感じたので、それをもう一度したくてコンビニで漬物を買った。それから夕食にご飯は良くないと思い直し、オートミールと漬物の組み合わせで食べた。本免試験の合格祝いに母がスーパーで刺し身を買ってきてくれていたけれど、なぜだか必ず美味しくない刺し身で、いつもどおりなぜだかシャキシャキしており、美味しくなかった。
2022.1.30
8時半に寒さで起きる。背中の肌着を伸ばしてじっくり温まりながらメギド72を始めたら部屋の外で(猫)に呼ばれたので、部屋に入れてあげる。9時45分頃、昨日の残りの肉を目当てにリビングへ降りたら、ちょうど父がすべてをラーメンに入れていた。自分が作ったわけでもないので食べたかったとも言えずオートミールを温めた。ついでに目玉焼きを作ろうとしたけれどぶよぶよ太っていくばかりなのに、食事を足すのもげんなりしてやめた。11時頃生麺のカップラーメンを食べる。スープは液体と粉末があったけれど、粉末だけで十分おいしかった。
 このまま一生働けないのではないか、という不安がよぎる。希死念慮に就活を阻害されたひとのブログを読む。3月に就活をして、ブログを書いた当時では働く日々を過ごしているらしい。わたしもそうなれたらいい。16時頃目玉焼きを2つ作り夕食のつもりで食べる。本当は昼ごはんに食べるつもりだったけどラーメンを見た瞬間忘れてしまった。祖父が食べ物しか娯楽がないひとで、足を悪くしてから食べ物に依存してしまった話を思い出すと、自分もそんなふうに食で理性を失っていてはよくないと思う。メルカリで取引していた「あそびあそばせ」が届く。送料が購入者負担になっていたことに気づかなくて、結果的に2300円ほどかかってしまった。素直に最安の5巻までのもの買っておけばよかった。
 自分が異性愛者だという自認が昨日に比べてすっかり薄れ、消え失せている。
2022.3.21
11時頃に起きる。糖質と脂質のバランスに悩みつつ、さつまいもとハンバーグを食べた。昨日洗顔を忘れたら顔がざらついていたので、仕方なく泡洗顔をした。それから朝洗顔に適したジェルを買おうと、外出の支度を始めた。15:31(交通)に乗って(場所)へ。(場所)で降り、少し歩く。(店)側のテラスのようなところで様々な服装の人たちや鳩がくつろいでいるのを避けながら店内に入る。ワゴンに3900円のジーパンが敷き詰まっていて、1700円で売っている神戸レタスのジーパンを思い出す。レディース階でSPINNSや古着ショップの瑞々しさに圧倒されつつ、鏡に映った自分を見て、縮毛矯正の決意を弄びながら店を出る。5月頃、たぶんする。ブックオフで眩暈・いちばんここに似合う人 ・すべての、白いものたちの・小川洋子の陶酔短編箱・悲しみよ こんにちはを購入。6千円強。157ポイントになる。PLAZA��洗顔ジェルを見ようとし、見つからず、蛍光灯と鏡の輝きに圧倒され店を出る。マツキヨでも希望に近い洗顔ジェルが見つからず、仕方なくネットで検索すると、混合肌はTゾーンのみ泡で洗うと良いと書いてあるので、自分が混合肌かはわからないけれどとりあえずそうしてみようと、店を出る。
 (交通)が来るまでの15分間で本屋を一周する。ハリーポッターの文庫本が並んでいた。最近、哲学の棚の隣に、ヒカルランドの棚ができた。世界史のコーナーで立ち止まると向こうから来た男性も同じタイミングで立ち止まり、買うつもりもないため移動した。岩波文庫の棚でシュトルム『みずうみ』を見つけ、手に取り、戻す。歩き、ゾラ『ナナ』も、同様にして戻す。心理特集フェアで平積みされていた本を開き「親は子供にリスペクトされることを望みますが、子供のことをリスペクトすることはあまりありません」という趣旨の文を読む。従兄弟の生活を侵害している母方の祖母を思い出し、いやな気持ちになる。時計を見ると残り3分だったので、海外の棚で『回復する人間』を手に取り、いつか読みたいなーと思い戻し、(交通)へ向かう。(交通)につくと、待っている人が四人しか居なかったので、なにかを間違えたかと思ったけれど、間違えていなかった。予定通り来た(交通)の中で、本免試験の問題を解く。同じところを間違え、うんざりしてやめる。試験は23日なので、それまでにどうにかする。
 父方の祖母が送ってきた肉を焼き、胸焼けした。最近はなんでも食べていたせいで体に肉がついて、細身に見えない。反省してプロテインを飲んで、ひなちゃんねると検索して気分にあったものをやるようにしている。
2022.3.24
下着の違和感で起きる。祈りながら起きるとシーツと敷布団が汚れていてはっとし、しかたなくいそいですべてを剥いで水洗いし、干した。天気が良く、ベランダは入学式の匂いがした。昨日したかった玄米と漬物の組み合わせを食べ、スープを飲む。昨日の朝ほどお腹いっぱいにならず、苦い緑茶を飲んでいたらカフェインで気持ち悪くなって、フローリングに寝っ転がって体調不良をやり過ごすためぼうっとした。 調子が戻り、『供述によるとペレイラは…』を少しずつ読み進めながらヒーターの前で温まったり、プロテインを飲んだりする。今日はほとんど本を読んでいたから、特に書き連ねるようなこともない。
 新しく買ったソイプロテインはほうじ茶風味で、少し豆の味が残るからきなこのような味にも感じる。同じメーカーの、ホエイプロテインに杏仁豆腐味があったので次はそれにしたい。ソイプロテインは温めて飲むことができるけど(苦味がましてあまり美味しくない。どうしても体調が悪く温かいものしか食べられず、どうしてもタンパク質を取りたいときしかやらないほうがいい)、ホエイプロテインは温めると分離する(乳糖が原因?)。今日もリビングに本を持っていくが、いつもどおり読めなかった。
 敷布団を干しているのでベッドに寝転ぶことができず、くまのぬいぐるみを背もたれにしながら本を読む。たまに声を出して録音してみて、聞き、消す。『供述によるとペレイラは…』は、の、ペレイラが日々摂取する異常な量のレモネードを指摘されるシーンで、医師がひとの食生活を「きちがい沙汰」と言ったのに笑う。徐々に忍び寄るファシズムに、というより、時代が変わりつつある匂いに、中立の立場をえらんだはずのペレイラがときめき始めている。そのことに罪悪感を覚えつつ、春風を嗅ぐのをやめられない。9時だけどもうねむい。昨日はナイトキャップをつけて寝たら、一日髪の収まりが良かったので、今日もそうする。
2022.3.25
10時53分起床。ご飯に麻婆豆腐をのせて食べる。そのあと、昨日買ったバジルのパンが残っていて、本当は食べないほうがよいが、食べたかったので食べて反省した。やるべきことが漠然と積もってゆく感覚があったので、せめてタスクを可視化したほうがよいとリストを作ったら、多くはあったがそのうちいくつかを消化することができた。運転免許証のコピー、療養費申請、口座開設、眼鏡の新調。よかった。適当な時間に(店)へゆき、視力を測り直し、度を入れ替える。度が弱いと思っていたら、視力と合わせて0.6に調節されていたらしい。たしかに弱めに作ったけれど、不便なので1.0にしてもらう。かけると、こまごまと際立つ輪郭に吐き気がして、一生かけることはないだろうと思いながら受け取る。けれどしばらくかけていると、慣れた。よかった。ZARAの激しい色合いの服を眺めながら、明るいピンクのワンピースに、カジュアルな編みサンダル、前髪をなくし、鮮やかに赤い口紅をつけ、大きく笑う自分を想像し、それが本来の自分であるように錯覚する。今となっては、やりたければやればいいと思う。  寿司7貫で980円の高い盛り合わせを食べる。その後、百円の皿を3枚食べる。また行ったときに食べるものに目星をつけておいた。白いエビ、びんとろ、かつお。  帰ると、チョコレートをいくつか食べ、風呂でアジトtvとその実況を聞く。久しぶりにメギドがやりたくなって、少しやって飽きる。今育成をするには大幻獣を倒し続けなければならず面倒。寿司を食べたので、生理中だがひなちゃんねるを一生懸命やった。今日中に『供述によるとペレイラは…』を読み終えそう。  Twitterで卒業式の写真を見て、自分は卒業式も成人式もやっていないことを思い出し、せめて着物が着たくなって(いまさら)調べたけれど、着付けそのものよりアルバム代が高額で、成人式としてやるのは難しそうだった。家族に相談すればなんとかなりそうだけれど、だからあのとき言ったのにと言われるのがどうしても嫌だから、たぶん撮らない。  大学生のときはめったに写真を取らなかったけれど、過去の自分を他者としてまなざすことのできるいまは、もうすこし撮っておけばよかったと思う。
2022.5.28
6時半頃起床。仕事を始めてから生活が規則的になった。やや薄暗い早朝の食卓でひとりしずかに冷えたさつまいもを食べる。糖質56g。
古い服をまとめて捨て、8時頃風呂に入る。付けすぎたオイルが残らないようにていねいに洗う。コームでリンスをまんべんなく髪につける。昨日の夕方に打ったワクチンの副反応はこのときまだなく、きまぐれに美容院に行く準備をした。けれど万が一を考えてやめ、自室で『魂の不滅なる白い砂漠』を読む。12時頃とつぜん眠気が増し、13時には目も開けられないほどになったので寝る。外出しなくてよかった。15時に起きる。38℃。ブロッコリーをふたつ食べて昨日買っておいたルルアタックを飲み寝る。薬は2日分買ってある。 19時に再び起きる。体温計をなくしていた。発熱らしいだるさは変わらず卵焼きを少し食べルルアタックを飲む。少し楽になる。
一日を通してほとんど何もしなかった。朝方掃除をしたから部屋はやや綺麗。本を読む(ちいさな文字に焦点を合わせる)とぐるぐるして体調が悪くなる。目をつむったまま自分について振り返る長い一日だった。かろうじてソシャゲの周回ができた。無課金プレイしかしないけれど、一部ユーザーの課金によって成立するソーシャルゲームの運営システムは歪とおもう。ゲームといえば、電車に乗ってるスーツのひとがトゥーンブラストをプレイしているのをよく見る。思考を追いやった働きかけによるうすい反応、それがもたらす僅かな刺激にひとは依存しやすいらしい。 朝と夜に詩を読み、頭の中で音楽を流しながら働くことができ、時間を売るだけでお金がもらえる今の生活はかなり好きだけれど、この生活を続けるには不安が大きい。
ここで了承されるべきは、時間がもたらしたり取り去ったりしないつつましくも奥深く変わらずあるようなあらゆる事物のことであり、人間として存在することが自身にとって必要不可欠であるのと同じ程度で人間にとって本質的な事物のことだ
ピエール・ルヴェルディ 『魂の不滅なる白い砂漠 詩と詩論』
小川洋子が『密やかな結晶』のあとがきで人間のあらゆるすべてをそぎ落としたとき微かに残るなにかがあるはずというようなことを書いていたはず。立ち読みだったからよく覚えていないけれど。あとがきのみのために既に持っている本を買い直すか迷う。氷枕がひんやりして気持ちいい。
2022.5.29
 6時30分起床。体温37.1。頭痛がひどく目を閉じる。 7時30分起床。37.1。ふらふらしながら食卓へ。やきとり二本食べる。本が読めた。『すべての、白いものたちの』読み終える。6/14に同作者、同翻訳で『引き出しに夕方をしまっておいた』が出るらしい。未読本が多いからすぐには買わない。 『魂の不滅なる白い砂漠: 詩と詩論』を読み終える。終盤の訳者解題と訳者あとがきはだれてさらっとしか読んでない。
「詩とは、人の心の中で、空虚を埋めることのできる代替物を創るためにある」(『全集ⅱ一二五二頁』)(中略)苦しみの根源にある欠如は詩作によって充当されるべきものだったのだ。
魂の不滅なる白い砂漠 詩と詩論 ピエール・ルヴェルディ 訳者解題
私が特に色々な本を読み漁っていたのは10代の頃です。学校の先生やクラスメイトと一緒に得るものを、どうにか読書を通じて吸い取れないかと必死になっていた記憶があるので、その時間がなかったらもっともっと人として欠けていたのだろうと思います。
World meets KODANSHA interview 齋藤飛鳥
思えば自分の魂やこころ、精神の欠損をあまり実感したことがなかった。まるごとの質の低さを漠然と感じていたけれど、欠損とすればなにかで埋まることもあるかもしれない。なんにしろ出会いは遅くても早くても意味がないので気長に運を待つ。
藤本:(略)僕は読み切りを描く時は大体怒りで…。例えば、今ネット上で怒っている人が多いじゃないですか。そういう人たちって、Twitterとかで発散できていると思うんですけど、僕は自分の怒りなどをTwitterとかに書く気が知れなくて。漫画にぶつけているんですね。
藤本タツキ×沙村広明奇跡の対談
 17歳の時に僕は山形の美術大学に入学しました。東日本大震災が起こったすぐ後だったので、このまま絵を描いていていいのだろうかと皆思っていたはずです。絵を描いていても意味がない気がして。何か少しでも役に立ちたいと石巻に復興支援のボランティアに行きました。行くバスの中で僕と同じように考えている美大生や、体育大学の学生達がたくさんいました。(中略)30人くらいで一日中やったのに全然できなかった事に無力感を感じ、帰りのバスの中でも皆沈んでいました。作業中一緒に作業していた体育大学の学生が「俺達が来た意味なかったですね」と言っていました。 (中略)  また、悲しい事件がある度に、自分のやっていることが何の役にも立たない感覚が大きくなっていきました。  最近そろそろこの気持ちを吐き出してしまいたいと『ルックバック』という漫画を描きました。描いてみると不思議なものでちょっとだけ気持ちの整理ができた気がします。
藤本タツキ短編集 17-21
藤本タツキ作品は全体を彼固有の言語と感じるからたびたび愛しく思う。音楽があれば、小説があれば、絵画があれば語ることのできるひと、逆に言えばそれがなければ言葉を喉で詰まらせるひとがいる。創作という状態でのみ息を吹き返すような切実さにふれることで、吹き込まれる呼吸がある。
中学生の私は「死ぬ日」を自分が中学校を卒業した後のある日に決めてカレンダーに印を付け、あと140日、あと139日、と毎日自分の生命の残りの日数を書きこんで数えながら生き延びつづけていました。そのとき、私は小説に対する執着を、生きるために利用しました。自分の頭を自分で手術し、小説という「教会」を自分の生命と繋げました。
新潮 村田沙耶香『平凡な殺意』
学生時代のレポートが出てきたので読み直す。 宗教は精神的苦痛を身体的苦痛へ置き換えてくれる。精神に苦痛を引き受けることを決めたひとにとって、神はあまり役には立たないだろう。
18時頃37.0。発熱にも飽きてきた。
2022.5.30
5時起床。浮遊感と倦怠感で動けない。なんとかカーペットの上まで這いずり昨日の日記を整え投稿する。ビジネスチャンスを狙ったいいねの通知が煩わしいためまたどこかへ移植したい。wordpress使いこなせたらいいけど、生半可な気持ちでやるのはむずかしそう。7時に会社に連絡。おやすみを貰う。動けないからしかたないのに罪悪感。この程度で注意を受けたら辞める。7時半やきとり二本食べる。冷凍のやきとりあるだけで一回の食事を頑張れる。毎日食べても美味しい��14時まで動けない。熱の気配は完全に消え怠さがずっと残る。 東野圭吾『毒笑小説』が傍にあったので眺めていたら、なんだか知っている話で、よく読むと小学生の時に借りたことのある本だった。気づいたきっかけは『エンジェル』。流し読みしながら不調の原因は脱水症状かもしれないと思い始め、いそいで経口補水液を作って飲んだ。改善せず。
9月に大学を卒業してから卒業証書を貰っていないのでその連絡をしようとしたけれど、すっかり忘れてつみたてNISAの解説動画をみてた。死にたくないと言うより苦しい思いをしたくない。苦しい思いをしないために必要なときに必要なお金や環境があって欲しい。いつなにが起こるかわからないから怖い、というのが最近の不安。志賀直哉『城の崎にて』の鼠のような、生死の境に横たわる狂気からは逃れられないだろう。今日もたかがだるさで手を震わせて経口補水液をつくったし。祖父が亡くなる当日の朝、普段は使うことのない関西弁で「俺は(名前)やぞ!わかっとんのか!」と叫んだと祖母が話していたのを思い出す。
死は、頑丈な足場を築いた気になる者の、足元を崩れさす。そのとき、感覚器は断線し、呼吸程度の身体の実感も失い、鼓動で計る最も原始的な時間感覚すら途絶え、意識は自らを振り返すこともできずただ灰色である。ことばを思い出すきっかけなどない。ただ幸運にも生還できた者だけが、ことばも何もない、動物になった自分の絶叫のみが反響する灰色に溺れていたと知るのだ。
長谷川敏司 『あなたのための物語』5-6頁
そして、サマンサ・ウォーカーは、動物のように尊厳なく死んだ。
長谷川敏司 『あなたのための物語』428頁
とはいえ、死についてあれこれ書いているひとも、じっさい死を体験したことのないひとばかりなのだからあまり真に受けてもいられない。今週末ひとと会う予定があるから無理に美容院に行こうとしたり、ネットで可愛い服を探していたのに、あろうことか瞼の上!を虫に刺されて、どうぶつの森で蜂に刺されたむらびとの顔になった。からっと落胆しながら瞼に軟膏を塗る。よくない人相がさらに悪くて漫画みたくへこむ。
18時になんとかシャワーを浴びれて、日記をかけている。普段の生活は無理そうだけれど、在宅勤務のときくらいは記録を残せそう。明日みたらし団子が食卓に残ってたら食べる。
2022.5.31
いいねが煩わしいと書いたらいいねこなかった。意外にちゃんと読んでるのかしら。6時半アラームが鳴る。なんとか2度目のアラームまでねばる。44分起床。みたらし団子とさつまいもと卵たべる。ひじょうに満腹で通勤中かなり後悔。朝ごはんが一番豪華な生活が理想なのに。そろそろひと通りは読んでおきたい現代思想かばんにいれて家を出る。満員電車でなんとか読む。瞼が腫れているから目を開くと疲れる。仕事が終わった頃目の奥が痛くてくるしい。ふらふらしながら帰宅。22時半布団の中。
意識的になれば、こういう生活の中でもあるていどの記録はできそう。ただ聞くだけでよいと言われても、意識がある私に話しているという事実が(友人)を癒やすのだろうし、そのとおりにわたしにも意識があるからそれがつらいときもある。なるべく他者として、癒着されないよう振る舞う。永続的な関係のひけつは運と他者性とおもう。幼い女性の軽やかな他者操作を絶賛する社会きもちわるい。
2022.6.6
ショッピング楽しすぎて16時に帰宅してつかれてすぐ寝た。3時に起きてだらだらしてねて7時におきる。リモートワークで良かった。こういうよくわからない睡眠をまばらにとって満員電車に乗ると体調を崩す。仕事。なんとなくだけど指示を仰がず一人のうちに完結できるようになってきた。教えて下さいと言ってすぐわかる(資料)を案内されるととても申し訳ないからこれからも頑張りたい。でも思い入れはないのですばやく(駅)近くに転職したい。実家ぬくぬく生活できるのありがたい。
湿気で髪が広がるのがいやだから切るなりなにかしたいけどどれも迷って決められない。経営者のYouTuberが悩むことは自分にとって価値が低いということ(切羽詰まってない)、だから選択は10秒でする、そういうルールを作って無駄な時間を省くべきと言っていた。けっこう悩む時間も好きだから無駄に感じてはいない。でも早めに決めなきゃと思う。(人)ちゃんを通勤経路が同じためよく見かける。恐ろしくおしゃれ。大学生のとき(店)でバイトしてるのを見かけたし、ファッション雑誌の編集とかになっていたりするのかな。おしゃれなひとを見るとみずみずしい気持ちになる。みずみずしくなりながら『道しるべ』読む。
2022.6.7
帰りの電車座れたから日記書いてみる。つかれて頭ぼうっとする。早く帰りたい。寒くて4時起床。布団を被ってもなかなか寝付けず。昨日の夜寝る間際まで考えてたひとの夢をくっきりみてうれしい。
6:45再び起床。適当な化粧する。Qoo10で化粧用スポンジ買ったから届くの楽しみ。次はメイクブラシセットを考えてるけど収納スペースが狭くて困る。ほしいけど買わないかもしれない。もともと欲しい物を忘れたり我慢するのはかなり得意だからあまり浪費せずにすんでいる。何度も確認してどうしても必要でほしいものに惜しみなくお金を使うのがすき。買い物は買う前に悩み尽くすから失敗してもあまり後悔したことはない。プロテインいつもの3分の2、ポテトサラダ、マリトッツォ食べる。ポテトサラダはからしをいれると美味しい。マリトッツォは世間で人気になってからずいぶん気安い存在になった。今日食べたのも一袋4ついりの量産型マリトッツォ。ファッションで言うところのつけ襟やセーラー襟のような大衆的な気安さを感じて文化だなあと思う。
昨日在宅だったからPC持って満員電車。つらかった。すでに筋肉痛。上司が一日を通してをあからさまに気分が悪そうだった。そうまでしてなぜ働くことを選んだり強いられたりしているのかわからない、心配で気が散るから帰ってほしかったけれどそうもいかないところが社会だから厳しいなと思った。この間小声で死ぬかもと言いながら早退したひとは今日出勤してた。わたしは健康なうちに仕事辞めたい。
2022.6.8
優先席座った。ひやひやしながら日記書く。ここを必要とするひとがきたらすぐ譲る。疲れたから座ったけどもう後悔してる。 脱げない靴が脱げる。気が向いたら中敷き買う。起床6時半。すっきり目覚めて二度寝なし。昨日と同じ人の夢をみる。人間が短毛で皮膚がでろでろの大型犬に石を投げ、大型犬はそれを両手で受け止め投げ返す、渋谷に似た治安の悪い街で迷子になる。「だから言ったのに、この街をなめるとそうなる」と言われる。どぶの上にかかる都会的な白い石の橋。
innisfreeのファンデーションは白すぎるから使いにくかったけどかなり薄めに付けたら肌に馴染んだ。ずいぶん残りがあるし永遠に使えそう。化粧品はときめくけど必要ではないから新しく買う予定もなく無くなるまで買わない。メルカリにも出さない。メルカリで買ったポルジョの下地はかなりいいけど高くてリピートできない。普段はキャンメイクの下地でやり過ごし人と会う日にだけポルジョの下地使ってるけれど、なくなったらいろいろ調べた結果マジョマジョにしそう。ファンデーションと下地はどちらかを妥協したい。餃子7個も食べる。豚肉は塩漬けすると加熱しても赤みが消えないらしい。さらさら雨が降ってるので傘持ってく。折りたたみ傘買うべきだけどとりあえず貰い物の長傘でやり過ごしている。思い入れのないものほどなくさないから不思議。(交通機関)がかなり遅れていたけど間に合いそうでのんびり歩く。いつもの時間よりやや空いていて、この時間でも良いかなと思うけど、朝は本屋もやってないしホームに椅子もなく時間のつぶしようがない。
上司は意識的に結論から指示を出してくれるのでありがたい。昨日、なにか書こうと思って眠すぎてねたの思い返すとやや傷つく。 『道しるべ』ピンとこないから読むべき本がわからず呆然としてたけどすこしだけ本屋歩いたら元気出た。早く次の本見つけて布団入りたい。
2022.7.2
七時半起床。昨日ののこりのつけ麺を食べる。一食分サイズはだいたい半分でよい。たまに食べたくなる重い炭水化物をめいっぱい咀嚼しているときはそこそこ幸せ。一番はなすの煮浸しを食べてるとき。ワールドトリガー2期一挙放送を途中から観る。スポーツ観戦をしてるみたいで面白い。判断が遅いな、と思ったところで実況キャラクターが遅いと解説するのでよくできている。漫画が無料公開されていたときにさらっと読んだけれど、もともと漫画を読むのが得意でないせいで何が面白いのかわからなかった。アニメになっていると色と音があるのでわかりやすい。アニメ『宝石の国』も色が綺麗だった。最近アニメを観ること減っていたけれど、在宅勤務が増えたのでまた何か観たい。
『戦艦武蔵』と『悲しみよこんにちは』を毎日持ち歩いている。文庫本軽くてありがたい。17時から(人1)と(人2)と会う予定だったけれど(人1)が一時間遅らせてほしいというのでそうなった。聞くと昨日会社の飲み会で、朝帰りだったらしい。自分とは無縁の世界で生きているひとたちの話を聞くのはたのしい。会社固有のコールがある、社員の大半が二日酔いで機能していないので二日酔いが二日酔いの味噌汁を昼休憩で買いに行くなど。飲み会。みんな明るくて元気。広告会社と営業に就職したひとたちだからかすごく気がまわり、何度もお冷をもらってありがたかった。こういう外向きのひとたちの飲み会の手際の良さには巻き込まれるたび感動する。飲み慣れた人たちはぐびぐび飲んでテキパキ話すけれど、いっぽうの私はハイボール一杯で酔うコスパのいい体になったらしく、ずっと笑っていながらよく覚えていない。年々お酒弱くなってるし酔うことも好きでもなくなってる。しばらくお酒いらない。セクハラはどこにでもあるねという話をした。前のアルバイト先の店長にされた頬を揉むという独特で不気味な可愛がり方を思い出した。
カラオケに行ったら息を吐きすぎてぐったり。歌うことは好きなのにできず、ポルノグラフィティに合わせて必死にマラカス係。久しぶりに色彩の鋭い光と音楽が自分を素通りしていく感覚を味わう。高校の同級生と会うことは余程のことがない限りない。同窓会を企画するようなひとが友人の中にいないし、連絡の途絶えたほとんどがそれきり。今日会ったひとたちももう一生関わらないだろうと思っていたので、実際に会って軽く話せているのが不思議だった。カラオケでは眠くてしんどくて子どもみたいに無口になってしまいすごく反省していたけれど、帰り際8月にまた同じ三人で会うことになり、少し戸惑っている。
au通信障害があったけれど運良く被害を受けずに済んだ。よかった。
2022.7.19
昨日の微熱が下がらない。不安になる。祖母に会いに行ってしまったのは馬鹿だった。東京ではとてもコロナが増えているのに。いつ罹ってもおかしくないのに。 病院へ行ったがとても混んでいた。9時に行って帰ってきたのが10時30分。発熱患者は待合室も隔離されていて、話を盗み聞くに私と同じように微熱が上がりきらない症状を訴えているひとが多かった。みんな不安なのだろう。それと同じようにわたしもとても不安。子どもがひたすらしんどいとため息のように呟いていたのが素直でうっとうしかった。体調がわるいと自分が助かることばかり考えてしまう。 検査は込み合っていて結果は明日届かない可能性があるとのこと。 一年前の検査は容器に一定量の唾液を溜めて提出したけれど、今は脱脂綿に3ー5分唾液を含ませるだけで良く、医療システムはこの短期間でぐんぐん効率化されている。それでも一時間半かかるのだから、最近の感染者急増はすさまじいのだろう。わたしもそのひとりかもしれないけれど。不安。 症状として、熱は37度から上がる気配はない。昨日は体に熱が覆っている感覚があったけれど、今日は汗を掻いたせいか昨日ほど籠った熱ではない。昨日と体温は変わらないけれどからっとした発熱になった。どうかコロナでありませんように。
仕事の話。通常三人体制のところを今週は一人が5日間有給休暇をとっていて、今日明日わたしが休んでしまうので一人体制となっている。一人で出来る仕事量ではないから大変だろうけれど、会社員ひとりが休んだごときで仕事が回らなくなってしまうのは経営に問題があると思うのではやく辞めようと思う。というのが強気な建前。 いっぽうで、私の代わりに在宅の人が出社になってしまった、わたしの業務を押し付けてしまった、そういうことを考えると猛烈に人間臭い弱気な悩みが噴き上がる。申し訳ない���申し訳ない。申し訳ないからもう二度と会いたくない。仕事辞めたい。
やっぱりコロナだったらどうしよう、祖母に会いに行ったのは間違いだった。たくさん本を貰ってきて、また会いに行くねという話をしたばかりなのに。最悪のことばかり考えて消耗する。 考えても仕方ない、今わかっていることはなにもない。今できることは全部正しくやったから、大丈夫のはず、(場所)は病床逼迫率も低いし、万が一のことがあっても病院をたらい回しにされるようなことはないだろう、とは思うものの…。 やっぱりコロナは早く収まってほしい、あらゆるリスクが高くて生活しづらい。あと3人以上の飲み会は今後も断り続けよう。
山椒魚戦争読み始めたらやっぱり面白い。グレムリンみたい。
追記 8.28 新型コロナではなく、ただの風邪だった。
2022.8.25
 ポワントを家で履いてはいけなかった。家のフローリングについている成分をバレエ教室へもちこむと、教室の床がなぜかつるつるになってしまうらしいから。  木の板便利なところ1:広い 90*90はけっこう広い。広い木の上にすっきりPCが置いてあると導線が複雑にならないからこういう日記もすんなり書きはじめることができる。電子ピアノも置ける。立って電子ピアノを弾くこともできる。  木の板便利なところ2:左側にスペースが出来た 今まで使っていた勉強机の右側にスペースを増設したから、木の板を正面にすると左側にスペースが生まれた。左利きなので左側にスペースが生まれると作業効率があがるし、L字にスペースがあると体をぶつけない。  木の板便利なところ3:天井が見える わたしの勉強机に限ったことだけれど上部に棚が付属しているから暗い圧迫感があり地味にストレスになっていた。作業中真上に天井があるのはいがいと安らぐ。天井が高い家はよくCMになっているけれどわたしもそういう家に住みたい。  木の板こまるところ1:痛い ちょっとかさかさする。腕が擦れるとやや危険。  木の板こまるところ2:書ける 書けるし書いたら消えなそう。試していない。でもこれは将来的に長所にもなりそう。絵とか、感情の為におしゃれにするつもりはない。  木の板こまるところ3:猫を部屋に入れられない 木の板がひっくり返って猫がけがをしてしまったら怖いので部屋に猫はいれないことになった。おおきな犠牲だけれど快適な生活をとった。
2022.8.30
 去年の夏原因不明の眩暈で救急車を使った際保険証をもっていなくて13000円支払った。申請すれば立て替えた保険代分の費用を返してくれるとのことで、返金申請の書類のための書類を手に入れる連絡などを毎日仕事の合間にこつこつやっている。巡り巡ってなかなか書類に届かないのは月とか地球ががぐるぐる回っているようでもう一生立て替え金なんて手に入らない気がする。積み立てnisaの申し込みとマイナンバーカードの申請もやったりして書類があちこちに散らばっているけれど木の板を設置していたので床に広げずに済んでいる。
 本屋に行って練り歩いていたら坊主で短パンの男性が哲学とか社会学の棚から一歩も動かずなんとなく似合っていないかんじが似合っていた。  みすず書房のフェアだとかで『徴候・記憶・外傷』があったら買っちゃうなあと思っていたけれど『いじめの政治学』しかなかったから特に何も買うことはなかった。
2022.10.3
7時起床。朝食に茶碗蒸しと月餅。  1日に(人)と(場所)へ遊びに行った。(人)は携帯を持たないので前日までに待ち合わせ場所をメールでやり取りし、11:30、(駅)の(交通)線最後尾で会うことになる。10分前につくと(人)はもう居た。どこか行きたいところはあるかと聞かれ、行ったらなんでも面白いかなと思ってと答えるとそういうの調べないんだと言われる。恥ずかしかった。  昼食を食べお茶を買い高い月餅を二つかった。そういう経緯で家に月餅がある。毎日食べている。  BMIが18.5以下は皆痩せ型だからあなたは欠食児童と言われ、児童という歳でもないけれど面白かった。今日からひさびさにあすけんの記録を付けてみたら食事バランスでばかみたいにお菓子が突き抜けていた。月餅のせいだから気にしてない。カロリー計算上だと食べる量はそれほど多くないけれど、カロリーがすべてではないし、脂質と糖質の組み合わせによっては簡単に太るだろう。でも健康が一番なので多少の体形の崩れにはもう目を瞑っている。運動すれば良いけれどしたくない。
今週はずっと在宅勤務。勤務中にプライベートな息抜きだとか娯楽ができるのはいいことなんだろうか。
夕飯時、母親がクッキー食べてるの見てつられて食べたら母親の二倍食べた。
 猫の一匹が心臓肥大で最短の余命が半年との宣告を受ける。目が見えなくなって、血圧を下げる薬を飲んでから視力が回復したので勝手によくなったのだとぬか喜びしてしまった。これから死ぬ生き物と一緒に暮らすのは弱い地震が起こったあとの破壊的な揺れを想像する時間がうっすら引き延ばされているようで不気味。どの生き物もこれから死ぬのは死ぬけれど。  一度失明したとき、瞳が光に対応できず黒黒と開ききった瞳孔が全面に光を反射していて、その選びようのなさが虚しかった。ずっと一緒に暮らしてきたのに、瞳が機能していないだけで同じ生き物ではないように、人形のように思えた。私は私の知る生の基準をそのままに、失明した猫を生きているとみなしているのか、自分で分からなかった。体験するとは多分そういうことだけれど、これは酷い話で、不特定多数の読みうるウェブ上の日記に、本当は書くべきではない。  昨日口呼吸をしていたので夜間救急へ連れて行くと心臓肥大が判明した。これからもっと悪くなることは確実で、そのスピードには個体差があるらしい。今日は一日ぐったりと廊下の暗がりに横たわっていて、この調子じゃ早そうだねと母が言った。今日一日の経過しかみていないのだから何とも言えないけれど、母は最近妹を亡くしていて、死が急速に迫ることへ慣れたがっているふうだった。  昨日はわたしも昂っていて、どうしても猫の死から逃れたく、この家を出ることでしか猫の死から逃れる方法はないと絶望していた。心臓肥大が進行し、肺に水が溜まり呼吸が苦しくなり、安楽死であれ病死であれ、溺れるように窒息しかける/する様子が続くことに耐えられず、死ぬなら私が家を出た後勝手に死んでほしいとさえ思っていた。いまは一日経ったのですこし落ち着いた。なんとなくこのまま猫の病状に慣れ、時間をかけて死んでるかもしれない/死んでいるようだ/死に慣れ、不在に慣れるのだろう。猫の死を拒む思いは全く消えないけれど一方で、生まれた以上死ぬことは決まっているのだし、せめてよりよい命のためにすべきは願いでなく行為とも思う。  猫が初めて失明した日、もう二度と視力は戻らないだろうと言われた。目の見えていない猫が妹の部屋を目指して鼻を壁に押し付けながら階段を上っていた。引用はそのとき書いたものの一部。
いつの日か温かい寝床に縫い付けられる日が訪れたとき、あなたのみる夢が最後にのぼった階段のさき、あなたを受け入れる扉の奥のにおいを蘇らせますように。
 今日は階段を上る元気もないようで、撫でると喉を鳴らすのみだった。生きていた。  できれば、生きていることあまり大袈裟に捉えないようにしたい。生きていることの過度な祝福は死の否定で、死と生は地続きだから結局生の否定に反転する。もうたぶん、人生で動物は飼わないと思う。
2022.10.4
起床8時。月餅とヨーグルト、茶わん蒸しを食べる。月餅残り一切れ。最近は夜更かししてしまうので起きる時間も遅くなっている。そろそろ早く寝る習慣を付けないといけない。とはいえ今は10時だけれど、もう眠い。
『月の三相』読みながら労働。
猫は一日廊下の隅から動かなかった。一昨日病院に行く前は階段を上ってトイレで息を切らせていたけれど、それさえ元気に思えるほどぐったりとして、糞尿を垂れ流している。あの晩に病院に行き、嘔吐や下痢をしたことがなにか張り詰めた生気のようなものをぷつんと途絶えさせてしまったのかもしれない。胸を引き上げるみたいに息を引き込んで、重力に任せて呼気を追い出すような呼吸を繰り返している。動かないから分からないけれど、動けないほどつらいのだろう。本当に別れは早いのかもしれない。でもこの様子を見ていると、がんばれとはとても言えない。
 昼は昨日からそうめんを食べようと予定していたのでそうめんを食べた。100gで330カロリー。四分ほど茹でるうちにお湯に入りきらなかった面が焦げてしまった。4倍濃縮のめんつゆを薄めて食べた。 昼休憩後留守番のためリビングで仕事をしていると動物病院から電話がかかってくる。仕事をして良かったことは二点、電話に出やすくなったことと、Ctrl+Aを知ったこと。土曜に予約を取り付け終話。
どこかの知らない、けれど存在する町のルポルタージュのように小説を読む。段落の機能に感動する。ものを割り開くことより事象をなぞることができるようになりたいけれどそれは時間の経過、並走することだから今までやってこなかったことで大変だ。25ぐらいまではまだ分解を楽しんでいそうだけど30までには並走もできるようにしたい、40あたりで並走に重心が置ければまあ成功だろう。その辺で人生もすこし楽しくなってくる予定。また生きていかなくては。
ひとと話していて口癖が「でも」だと気付き反省。わたしの「でも」は一旦相手に納得して、思考を相手に傾けてからの揺り戻しで意見を発する「でも」なので、相手に完全に納得しているのだけどそんなこと言っても無いのだから伝わるはずがない。さらにこの会話だとすべて意見は逆張りになってしまうのだからなにも上手く行かないだろう。”でも”、「でも」を使わずに会話を展開させるやりかた分からない。会話って展開しないものなのかな。
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yfxif · 7 months ago
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2021以前の日記
2019.07.21
ここ数日、高熱が出たり消えたりする。インフルエンザではないらしい。昨日は解熱後のめまいを残したまま大学の講義へ行き、帰りぎわ友人と会って、サイゼリヤで恋愛相談に乗った。彼は恋愛心理学の本をもとにLINEの文面を分析していて、「脈ありだよ」の言葉以外すべてに恋愛心理学をかざし反論するので、うんざりした。次の日ふたたび高熱をだし、サイゼリヤの空調を恨んだ。熱が出たはじめのころ、気の強そうな医者に診察してもらったのだけど、彼女は強そうで、またこちらもかなり弱っていたので、怖かった。いくつかのやりとりの間になにか外国の単語をカルテへ記入し、それを斜線で消し、同じ単語をもう一度書き直していた。
 それから薬で熱を下げる日々が続いている。熱が下がっても、頭がぼんやりして、耳がよく聞こえない。口内炎が増え、舌が痛くて油物はひりひりする。母親はここ数日、からあげやスパゲッティを作っている。一日に体温が二度も三度も上がったり下がったりする。試験も近い。全くどうしたらよいかわからない。三キロ落ちたが、顔がむくんできて可愛くない。二件目の医者に行ったときは、「これは、つらかったですね」といわれ、診察室を出た後にすこし泣いた。    追記 検査後肝臓の数値が異常で肝炎を疑われる。→ちがった。試験は延期、別室受験となった。回し食べをすると稀に罹るらしい。薬が合わず全身に発疹。完治まで一ヶ月かかった。
2020.1.06
ある教授の雑談を聞いていると吐き気がしてきて、もうこれ以上授業を聞くことができなくなった。なんとか適当に文字数だけを重ねて、本当にひどいレポートを書くつもりだったけれど、それすらもどうでもよくなった。
 父親のハーゲンダッツを盗み食いした次の日に母親がアイスを買ってきてくれた。それまでどんな悪事も重ねてやろうと思っていたのにだんたん気分が下がって自己嫌悪にさいなまれている。
髪の毛を切りたい。最後に髪を切ったのはまだ半袖の頃で、あとマスクが売り切れていたころだった。ホットペッパービューティーで前の日に予約をして、行った。肩上まで髪を切って、前髪を眉上で真っすぐに切りそろえてもらった。 ロングの金髪が綺麗な女性店員に何度も「こんな感じですか、大丈夫ですか」と聞かれたのである基準ではうつくしくない髪形をしようとしているのかと不安になったけれど、私には何となく可愛くなる予感があり、真っすぐに切ってもらった。結果的にかわいくはならなくて、たぶん切らないほうがよかった。でも楽しかった。
かれこれ引きこもっているうちに5カ月ほど経っているみたいで、そろそろ髪を切らないポリシーを持つ人の髪形になっている。そんなポリシーは無くはやめに髪を切りたい。
2020.5.2
現在11時。自室にいると、だいたい10時から14時くらいが、一日の中でもっとも穏やかに感じる。今日は昨日に続いてやや暖かいのでお水に氷を入れた。
 ずっと好きなひとの夢ばかりみてうんざりする日々が続く。もう三日も見た。毎日違う顔をしていて、でも同じ人だと分かってしまうことが悔しい。今日は高校のときみたいに、トイレで手を洗っているところに脇から手を差し込んで、後ろから抱きついて、その肩甲骨の間の平らなところにほっぺたをぎゅっとやって、えへへとか言っていた。痩せた肩甲骨は硬いのに男の人よりも硬いのになぜか柔らかく感じるから不思議だった。会話をし、もう一度抱きついて、夢はそこで終わった。
起きてみて、「いいんだ」と思ったけれど、そこは夢だし都合がよかったのかもしれない。
2020.09.13
11時に起床。プロテインに浮かれていたために糖質不足とPMSで最悪な二日間を過ごしていたので、思いのほか早く生理が来て安心した。けれど気分が安定するわけではない。朝からしっかり白米を食べた。17時までまったくお腹が空かない。運動も少しできた。この先もできるかぎり健康でいたい。どうしてもお腹がすいて納豆を一粒ずつ食べ、賞味期限が切れていることに気付く。調べると約二週間ほど賞味期限が過ぎていたとしても、風味の劣化こそすれ人体にそれほど悪影響はないらしい。
 『すばらしい新世界』を読み終わった。新作SF作品を読むような姿勢で呼んでくれたら幸いですとあとがきに書いてあったけれど、まさにそう読んだ。Bliile Eilish『when the party's over』のような無音の輪郭が際立つ曲を求めapple musicをサーフィンしていたけれどなかなか探すのは難しく、面倒くさくなってさいごはいつも通り小瀬村晶を流したままぼうっとした。ここ一週間くらい『ゼルダの伝説』シリーズのRTA字幕解説動画をみている。動画自体は無音、音楽は別で流している。視覚と聴覚の要望をいっぺんに満たせるから字幕実況動画はもっと増えてほしい。
2020.09.14
 7時起床。二度寝して15時にまた起床。人生で最も酷い生理痛に見舞われ、初めて貼るカイロを腰に貼った。本当に痛みが緩和した。  日がな『ゼルダの伝説』シリーズのRTA動画をみた。15時に起きると、一日のうちにできることは限られている。ユザワヤに行くこともできない。
 牛乳の風味は水で薄めてもあまり変わらないことに気付き、そのためプロテインは水と牛乳で割って飲んでいる。今日はそれを温めてみたけれど、甘い豆乳のような味がして美味しかった。母親の作った春巻きが美味しくてぱくぱく食べた(3本)。ホルモンバランスかなにかのせいで怒りのフラッシュバックが激しく、急に泣く。最近友人と酒でつまみを流し込むような雑な飲み会をして、その翌日に母親の料理を食べて気づいたのだけれど、手料理はおいしい。
 脂っこいものや濃すぎる味付けをすべて水で洗うようにしている。野菜や肉に味付けはいらないし、あっても塩が一番美味しい。(最近は塩も種類があって楽しい。ハーブ系と粒大きめが好き)複雑な味や過激な風味は苦手だから、いったん洗い流すとコンビニ惣菜も美味しく食べれる。今日はとにかく酷い生理痛というものを体験したのが初めてで、色々気づきがあった。
【メモ】摂取して大丈夫だったもの:春巻き(かなり脂っこかったけど平気)/ビタミンBMIX/鉄分/牛乳(温)/プロテイン(嬉しい!)/卵
2020.09.18
8時起床。いつもどこか出かけようと思うのに、結局朝ご飯を食べているうちにどうでもよくなる。何か手を動かす趣味が欲しいけれど、何も始めないことが結局一番お金がかからない。ネイルシールをはがして爪を切ったネイルシールを剥がすと爪の表面の層が剥がれ、爪が弱くなってしまったので切らざるを得なかった。暫くはネイルシールはできなそう。
登場人物が閉鎖的にインターネットを使っている作品は観る気が失せてしまう。インターネットをヒ素のように扱うの、もうやめればいいのに。ホラー小説は『真夜中の図書館』シリーズと乙一『死にぞこないの青』しか読んだことが無いのだけれど、『真夜中の図書館』は怖すぎて夢に出てくるのでトラウマだし、『死にぞこないの青』は生のみじめさが具体的すぎるので筆者の生い立ちが心配になってしまう。恩田陸『錆びた太陽』を読んでから娯楽としての読書を楽しめている。眼球が動く速度で情景を動かすことができるのは気持ちが良い。
ここ数日必要以上に、目の前にある食べ物を無く食べ続けてしまう。業務スーパーで見たことのない冷凍食品を買い込んでしまったのが原因で、どうしても食に関する好奇心に勝つことができない。スモークチキンはおいしい。が、温めたらひたひたになるまで油が出てきた。茶色の家に住むか、白の家に住むかをずっと考えている。
2021.01.08
記録の断捨離をしていたら三日だけ書いた日記を発掘したので、これを機会にまた三日ほど日記を付ける。本当は20年くらい続けたいのだけれど、続かないだろうな。紙の日記も12歳からまだ一冊目のものを使っている。
 布団の中で絶対ブックオフに行こうと思っていたけれど、15時になると行く気を失くしている。家を出るのはだいたい14時が限界で、15時はほとんど18時みたいなものなので夕方だし、夕方にわざわざ化粧をして着替えて電車に乗る気が起きない。もう寝て明日になって欲しい、一日は2時間半で十分らしい。
2021.01.22
アナログの記録とデジタルの記録は自分の中で出力としてどう違うのだろう。文体や長さに違いはあるのかな。試している。音楽を聴くことは自分のメンタルに悪影響を与えている気がする。気持ちが高揚することが結果的に自分の体力を削っている。これも気のせいかもしれない。
今日今までの日記を読み返していたら死にたがっていて可哀想になったけど今はそのときを鮮明に思い出せないし少しどうでもよく思っている。Twitterにも書いたけど、やるべきことを整理してみたら体感通り沢山あったけど、思ったより時間の余裕もあった。大抵の悩みはこんな感じで解決するんだろうと思うけれど、かといってそれを他人に諭されてもすんなり受け入れられないし、不安もやわらがない。何事も自分しか信じられない。
というわりに語尾が全て曖昧なので何も信じられなくなってしまいました。
2021.01.27
忘れられない素敵な日から一週間が経とうとしている。そういえば何が素敵だったかもうまく思い出せない。気に入ったカーテンを選ぶことのできた日。好きなものがわかる日は調子が良い。明日から予定の上ではレポートを書くことになっていて、おそらくそれは現実になる。もうどうにでもなれという気持ちでレポートを書く。昨日は世界で一番大好きだった先輩の誕生日だった。毎年それとなくいいものを(自分の為に)買っていた気がするけど、今年はそんなことも意識しなかった。
2021.03.01
久々にノートを書くことにしたので、一桁の数字の前にゼロを入れていたか、入れていなかったか忘れてしまった。今日は家族でお寿司を食べに行ったけれど、ずっとぼうっとしてたらお腹が空かなくてあまり食べられなかった。空中を見つめているとき、おなかは減らない。それは姿勢を正しくしながら肩の力が抜けていることと関係があるのかもしれない。過去の日記に「信じられるのは自分だけと思ってたけど(文章の)語尾が全部曖昧で嫌になっちゃいました」みたいなことが書いてあったけれど、よく考えたらこのアカウントのIDだって「うーんどうしよっかなー」だし、もう全然だめじゃんと気づいてしまった。私ってもしかしていつもどうしよっかなーと思いながら生きてたのかな
最近おいしかったお寿司。一番はまぐろのおはぎ!とろたくと何が違うんだろうと思いながらとろたくを食べずに帰ってきてしまった。あとはほうじ茶の豆腐プリンがおいしい。ぜんぶで5皿くらい食べた気がするけど忘れたな。小さいときはイカがだいすきだったけれど、最近は食べてない。
2021.09.04
 今までの日記を読み返して、直近のものが最も記憶になかった。古いものはたくさん読み返すからだろうか。タンブラーやら、はてなブログやら、手紙やら、日記(紙)やら、たくさんのところに記録をしては忘れる癖がある。微熱が下がらない生活が続き、今日で一週間と一日になる。37度にも届かない熱がじんわり体を覆っていて、寝起きの倦怠感がつらい。最近は微熱そのものより、胸やけや胃痛、背中の痛みがひどく、解熱剤を諦めて胃薬を飲んでいる。味によって得られる快楽がすきだから、おいしい気持ちになれないと生活にうるおいが無く悲しい。
 肺炎になる病気が流行っているのに、久々に煙草を吸った。大学生のときは自殺したいときにだけ、自殺のつもりで一本吸っていたけれど。レポートのフィードバックを受けた。うまれて初めて大学教授から褒められる体験をしてうれしい。定期試験を頑張る理由が学生の頃からよくわかっていなかったのだけど、あの人達にとってはそれが自分を規定する術だったのかもしれない。石を投げて壁の存在を知るように、音の反射でものの形が分かるように、何かを出力した結果形作られる自己というものをもう少し信用してもよかったのかもしれない。
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yfxif · 1 year ago
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