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youkihiworld · 3 years
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「ふるさと投票」はいかが
今日は横浜市の市長選挙ですね。…投票率が高くなればいいな。 遅くとも秋が深まる頃には、衆議院議員の総選挙もあると言われています。
選挙について、また有権者がそれに臨む心構えについては、出口治明さんの書いたものが良くて結構読み返します。
さてついでに…と言うと何ですが、この機会にこんな選挙制度はどうかなというのを書きました(brainstorm 的に)。…まあ今の時期に急に変えるのなんて不可能でしょうしそんなに多く伝わらないでしょうしアレなんですけど、先々のための覚え書きと言うか、何かの小さなきっかけにでもなればと。
どんな選挙制度もそれぞれ一長一短がありますよね。 現行の制度は死票の多い小選挙区制を補う意味で比例代表制と並立してるんでしょうけど、それでも完璧ではなくて人によっては不満が残ったりすると思うんですよ。どこか大政党に有利そうに見えますし、多様性とか少数意見を大事に~みたいな流れに逆行してるんじゃないかとか。 自分に当てはめて考えると人の心ってそんなに割り切れるもんじゃなくて、ある人の言ってることに大方賛同するけれども、もう一方の言い分にも頷けるところがあるとか普通ににあると思うんです。割合にして2対1ぐらいの配分だったとしても、投票行動は1対0にしなきゃいけない。…そーゆーの心苦しいですよね。
以前 GIGAZINE で面白い記事(「多数決」以上に民意を反映できる選挙方法とはどのようなものなのか?)を読んだんですが、ここに載ってた「ボルダ得点方式」に近いもので、例えば仮に小選挙区の方で有権者一人に持ち点10点を与えるとします。
上記の候補者に対する共感度の配分であれば、候補者Aに6点、候補者Bに3点入れれば気持ちが落ち着きます。…3人候補がいて、甲乙丙つけがたい時はそれぞれに3点ずつ入れることができます。 …で、あと残りの1点をですね(ここが肝)、全国すべての選挙区から好きな候補者に入れても良いことにするんです。
名づけて「ふるさと投票」!
「ふるさと納税」と同じようなコンセプトです(…返礼品は無し)。 人によって昔住んでた選挙区とか、見知らぬ土地でかつての同級生が立候補してるとか、あるいは毎年の家族旅行で思い入れのある観光地の開発問題とか、今の自分の居住地以上に関心のある選挙区があったりすると思うんですよ。…いやむしろ、色々と利権の絡む地元の政治関係にはあまり首を突っ込みたくなくて、全然別の地域の候補者を応援したいって人も少なくないんじゃないでしょうか。 どこかで自分の大好きな有名人が出てても選挙区が違えば何もできなかったのが、地元の1/10の持ち点でも投票できるとなれば盛り上がると思いますし、地方の無風選挙区が注目されて、いつも以上に票数が集中することもあり得ます。…そう、この方式だと「一票の格差」が、有権者の投票行動によって変化するんですね。単純に合理的と考えて一票の価値が重い選挙区に投票する人が増えるのか否か…。 (また別の問題としてベースとなる各選挙区間の「一票の格差」解消には努めるべきと思いますが…)ともあれ結果的に選挙イベントそのものに対する関心が増すのではないでしょうか。 組織票の問題は現行制度でも指摘されてる訳で、逆に地域における組織票を減殺する効果も期待できますし、有権者に多様な選択肢を与えることで投票率が上がれば、かえって抑止できると思います。 実際「国会議員」と言うからには地方の問題だけではなく国全体の問題も考えて欲しいと思いますし、そうやって地方民としてだけでなく国民としての意識を向上させる効果も期待できます。 もちろん「ふるさと投票」に回さず10点の持ち点全てを地元の選挙区で使っても、一人の候補者に入れても構いません。自由です。 今までの投票方式に慣れたお年寄りや、仕組みが分かりにくいという人もいると思うので、そんな人には旧式の投票方法も存続させて好きな方を選んでもらえばいいです。…と言うか、とりあえず有権者本人が申し出た場合のみ、新方式の投票用紙を渡すのがいいかも。 集計は少し面倒ですが、旧式の投票用紙に記入された候補者については一票につき10点を、新式での得点に加算していけばいいのです。 配点についても仮に一人10点としましたが5点とか15点とか…「ふるさと投票」に回せる点数を大きくし過ぎると弊害があるかもしれないので、その辺は有識者を交えて検討すればいいでしょう。
これは小選挙区および参議院の中選挙区についての提案で、比例代表制もそのまま並立、併用していくべきと思うのですが。…個人的に選択肢は多い方が好ましいです。
ふるさと投票、どうでしょうか?
おまけにもう一つ、最高裁判所裁判官の国民投票について。今の様式だと支持する場合は無記入で、不支持の裁判官の欄にのみ×印をつけることになっていますが、これだと関心がなかったりよくわからず白票で出すのも全く同じ支持、信任と見なされてしまいます。なんとなくですが、投票者のほとんどはよくわからず白票のまま入れているというのが実情ではないでしょうか。仮に支持する場合は〇を、支持しない場合は×にしたら、かなり結果が変わったりして…。これでは国民目線ではなく政府や与党の方ばかりを向いた判決が出るのも仕方ないとも思えます。一度試しに、〇×方式で投票してさせてほしいです。こちらの場合は用紙を変える必要もないですし。やはり三権分立の一角である最高裁判所の裁判官には、国民に選ばれているという緊張感を持ってほしいと思うのです。
以上、こうやって個人の心の多様性を認め活かす方向に進むことで、いろんな可能性が花開くこともあるんじゃないかなあと思います。
…ディープデモクラシー!!
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youkihiworld · 4 years
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…こちらは個人用年賀状イラストっっ。
Happy New Year!
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youkihiworld · 4 years
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ネコ科動物が好きな人のための子年用年賀イラストです。…ご自由にお使いください(CC0)。
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youkihiworld · 5 years
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Part1_5. ワールドワークの実践〜手短に
先日参加したワールドワークの会合で紹介されたアニメ。…時間ない人はこれだけ見ても雰囲気つかめると思います。
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youkihiworld · 5 years
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ワイマール期のドイツと「ワールドワーク」
ずっと以前から気になってたのですが、もしかして誰か知ってる人いません?
また政治というか歴史の話なんですけど、戦前のワイマール憲法期のドイツで、こんな社会運動があったと聞いたのですが…。
広場みたいなところで、誰かがある政治的な意見を表明します。すると彼と向き合って反対意見を述べる者が出てきます。周囲の聴衆は、それぞれ自分が支持する意見の方に集まったり、中立の立場で議論の行方を眺め、また途中で心を動かされた人の方に移動したりして集会を盛り上げていきます。…時として数千人規模になることもあったそうで、その場で各政治団体が弁舌の達者なものを競わせ、既にヒトラーが国政政党を率いていたナチスからも次代のアジテーターが育っていたのですが、人気の分散を嫌ったヒトラーによって運動そのものが潰された…という話です。
たぶん90年代に、どこかの新聞の記事として読んだのですが…。他の政治団体名や、何人か人名も載っていたのですが忘れちゃいました。
折に触れて思い出すのは、この政治運動とミンデルの「ワールドワーク」とが、外面的にちょっと似てるぶぶんがある気がするからです。
「ワールドワーク」では、ファシリテーターは公平にテーマとなるトピックと、その背景にある感情を扱います。ただ参加者は、誰かの発言に応じて、向き合って反対意見を述べたり、発言者の側に立って同調する意見を述べたりします。…そして発言によって自分の内面に起こる変化を感じ取り、同じ立場あるいは反対側へ自由に移動して言葉や感情を表出します(暴力はNG)。もちろん、傍観者の立場で何かが湧き上がるのを待つことも可能ですし、最初の発言者が違和感を感じて反対側に立ち意見を言ってみることもできます。
戦前のドイツの運動はファシリテーターなしで、政治的思惑を持つ同調者によって議論が方向づけられたり、アジテーションを増幅する傾向があったかもしれません。
ワールドワークはそれらとは完全に別物で、集団内や組織間の葛藤を解消することが目的です。
このようなフェアな取り組みを、日本に限らず格差と価値観により分断されたり、移民との共生を目指す現代社会の中で、もっと生かせていけたらといいのになあと思います。あと例えば宮台真司さんが問題視する日本人の「感情の劣化」への、処方箋にもなるんじゃないかなと思って…。
ワールドワークについては、こちらの動画シリーズがわかりやすいです。 https://youtu.be/uZTDto7Z1NE
ディープデモクラシー!
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youkihiworld · 5 years
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まずは握手から、始めましょう。 Let's start with a handshake first.
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youkihiworld · 5 years
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政治がアートになればいい
イベントに参加して、またその前にラルーさんの著作をしっかり読んでみて、『ティール組織』についての認識を改めました。
ティール組織は、簡単なものじゃないですね…っっ。
著作の第三部に詳しく書かれてるのですが、ティール的な方向性は既存の企業や組織に導入するよりも新規に立ち上げた方が根付かせやすいと言います(第三部第2章)。 …というかそれは起業時であったり、何か自発的なプロジェクトに向けて寄せ集めの集団で動き出す時にメンバーの総和以上の熱量を発する、あの生命的な躍動感こそがティールの芽吹きだからじゃないかと思いました。 仮想的には学校や会社の新人オリエンテーションで、ゲーム的な取り組みをして同期の仲間と心を通わせていく感じとか、学園祭で気心の知れたサークル仲間と催しの準備をしたり、心理的なワークショップで初対面の人とグループを組んで表現する感じを想像してもらってもいいと思います。 まずそこにはティール組織の三要素「自主経営」「全体性」「存在目的」を選択できる可塑性があります。力関係もはっきりせず(あるいはフラットな対人関係)、手探りで自己主張しながら(全体性と向き合う)、明確な目的の実現に向けて動くという…。
演劇などの集団アートでも、同じような運営に行きつくところがありそうです(イベントの分科会でも、舞台出身の人がファシリテーターやってました)。
…で、以前の話に戻りますが「れいわ新選組」に感じたティール的、生命体的な印象も単に新しい組織の立ち上げ時に特有の熱情だったのだろうと思います。 そして数年前の立憲民主党結成時のあの盛りあがりも同じものと考えると、ブームの急失速は他人事ではなく、組織化のプロセスはよくよく注意して欲しいと思わざるを得ません…。
「ティール組織」で何より重要なのは、模範となるリーダーの人間性(統合型人格)と、権限すべてを現場の人員に移譲する無私の姿勢です。 そのためホロクラシーなど、実績のある方法論も公開されています。構成員が全て同じ発達レベルである必要はありません。それどころか子供やペットを会社に受け入れ、社員が多様性に開かれるよう環境を整えるティール企業もあります。関わる全ての人の健全な発達を支援することが、自然な生命倫理だからでしょう。
自分からすると山本太郎さんをはじめ「れいわ新選組」の面々には統合的な人間性が垣間見えるんですよね。…ひいき目かもしれませんが。
…なので「れいわ新選組」は、支持者の政治へのモチベーションを失わせないためにも、出来るなら多少の困難を乗り越えてでもティールのような新しい組織モデルを採用して、未来への希望を示して欲しいなあ…と思います。
…手前勝手な願望ですが。
あと共産党も。…こちらも難しそうですが、志位さん小池さんをはじめとする幹部の高潔さに期待したいです。共産党の存在目的だって、元々は格差解消、資本家と労働者の対立を乗り越えることだったはずです。「単に利益を求めるのじゃなく、その会社独自の社会的貢献を果たす」というティール組織の在り方にもマッチするんじゃないですかね。…何より面白いですよ。「ティール組織化した共産党」なんて、絶対に世界初ですもん!
そういえば昨日の分科会でも、ロシアの従業員数千人規模の銀行がホラクラシーを導入してるって話を聞きましたよ。
まあ実際は日本の政治、議会なんてまだまだパワーゲーム(レッド~アンバー)の面が大きいですし、まっとうな議論(オレンジ)も成り立たず、ティールからは程遠いのかもしれません。 でもQ&Aで「大きな企業の中の一部門でティール組織的な試みは可能か」との質問に、ラルーさんが「その部門の責任者の権限で出来る範囲なら、やる価値はある」「上からの難癖や妨害を受け止めて部下を守れるなら一時的にはうまくいくかもしれないし、その経験が次につながるかもしれない」「上層部が変わって会社全体がティールになったり、解雇されて別の企業でティールの試みが生きることも…」とおっしゃられてました。 …そのように、日本が真の民主国家となるまでは政治家も外に対して権謀術数、内に対して信頼とケアと、指針を示し範となり続けていただきたいと思います。
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youkihiworld · 5 years
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『おじいちゃんのセミ捕り網』
先日Twitterに貼った思い出マンガを、こちらにもアーカイブしておきます。…夏休みなのでっっ。
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youkihiworld · 5 years
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もしも日本共産党が「ティール組織」になったら。
前回「理想的な野党について」の続き。
https://youkihiworld.tumblr.com/post/186539495182/%E7%90%86%E6%83%B3%E7%9A%84%E3%81%AA%E9%87%8E%E5%85%9A%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
思うところあって(共産党以外の)某野党系政治団体への要望フォームに、匿名で次のような書き込みをしたことがあります。…特に返事もなく、たぶん担当者以外には読まれてないと思うので、少し長いですけど送ったテキストの 下書きに、少し加筆修正して以下に公開しますっっ。
『共産党アレルギーというか、根深い反共意識をなんとか払拭してもらえたら…というのがあります。
…自分は共産主義者でも党員でもないですが(あえていえば神秘主義者)、日本共産党に対しては深い同情とある種、尊敬の念を抱いています。
共産党って、この国で結党されて以来ずっとマイノリティだったわけですよね。…戦前は弾圧されて、無実の罪で特高に捕まり拷問され殺された小林多喜二とか…陰惨この上ない。…ただ資本主義の横暴や政治の不正に疑問を抱き、共産主義に理想を求めただけなのに。
戦後は戦後でソ連との対抗上、西側の自由主義諸国も社会主義的政策を取り入れて経済計画、国土開発など公共事業を推し進め、格差是正にも努めました。…つまり共産党・社会党から政策だけ盗んだわけです。…戦時の統制経済からの移行が容易だったこともあるでしょうが、それによって国民の支持を集めて革新勢力の弱体化を図ったんですね。…結果、高度経済成長を経てバブルに至った日本は「一億総中流」を謳歌し、来日したソ連最後の書記長ゴルバチョフをして「世界で最も成功した社会主義国」と言わしめたのです。…とこ���がソ連が解体されると、保守派は公正なヒューマニストの仮面をかなぐり捨てて、再び弱肉強食の暴力的な新自由主義、グローバリズムの経済界と一体化して、あからさまに国民を搾取し始めます。
…その間も共産党の人たちは変わらず政府の不正を糾弾し、原発の危険性や労働問題、福祉の向上、軍備増強の疑問視、海外派兵反対など訴え続けてますが、ずっとずっと無視され、時に政策とか「いいとこどり」だけされて存在は排除されたまま。…90年代に細川政権ができた時も「非自民・非共産」で、民主党政権の時も蚊帳の外でした。…ひどいと思いません?
今現在の野党共闘にしても「とりあえず数が揃わないと与党に対抗できない」という消極的理由で、「敵の敵は味方」だから仕方なく…というムードが見え隠れしてます。…わかりますよ。…連合みたいな支持母体の組合の意向とか、支持者の高齢者の中にはシベリア抑留で苦労してソ連とか共産主義とか絶対無理って人がいるのかもしれませんし、政治家本人も過去に選挙で共産党と一悶着あったりとか個人的な確執があるかもしれない。…でも保守的な支持者のほとんど大多数がなんとなく、ただ漠然としたイメージで共産党を毛嫌いしてるだけじゃないかと思うんです。…そんなユルい反共ムードに迎合して(今は与党に勝つため仕方なく一緒に戦ってるけど、本当は僕たちも反共ですから安心して)とか匂わせながらやってるのはちょっとどうかと思う。
本来いみじくも民主主義を標榜する政治家であるなら、たとえ共産党とは主張が違っても、根拠の怪しい反共デマなど吹聴する人間を見ればたしなめるのが礼儀ではないでしょうか。
東欧で、ソ連の支配を退けて自治を求める機運が高まった「プラハの春」で、国民の支持を得て自由を求める善政を行なったチェコスロバキアは「人間の顔をした社会主義」と呼ばれていました。
護憲を掲げる日本共産党だって同じように「自由」と「公平さ」を両立させる政治ができると思います。…改憲を唱えて現憲法をないがしろにし、人権を軽視する自民党よりよほど話が通じるし、経済的落伍者の最後の砦となってきた実績もあります。…そして共産党を含めた野党が政権を担うようになれば、他国にもいい影響を及ぼすでしょう。…隣の中国国民に「日本だと共産党は怖くないし、自由に物が言える」「うちの共産党も変わってほしい」と思わせる契機になるかもしれないじゃないですか。
…戦後の日本が左右のバランスをとりながら平和国家として繁栄してこれたのには、対抗勢力としての共産党の存在も大きかったはずです。…それを踏まえれば他党の政治家にも、もっと共産党へのリスペクト��あっていいんじゃないかと思います。…そして支持者の安易な反共ムードに乗るのではなく偏見を正し、共産党とその支持者のみなさんの今までの戦いに感謝し、ねぎらい、野党全体の国民運動に敬意を持って迎えようと語ってほしい。…あるいは「格差是正」の先駆者として、旗印になってもらいたいと。…マイノリティを受け入れることで共同体は強くなります。…多様性が進化を担保します。…戦前から続く分断を解消し、真に国民が統合を果たして、ようやく日本は本来の力を発揮できるようになるはずです。
そう「分断」。…支配の常套手段。…開発と環境保護。…沖縄と本土。…本来なら手を取り合って圧政に立ち向かうべき仲間が、仲違いし反目させられ消耗する。…もうやめましょう、足の引っ張り合いは。…敵を見誤ってはいけない。
これからは日本共産党とその支持者の持つ優秀なリソースを、日本と世界全体のために活かす道を探るべきでしょう』
…みたいなことをね、書いて送りましたっ。
青臭い理想主義だと笑うなら笑ってくださいっっ。
でも選挙のたびに感じている、私の率直な気持ちです。
あと共産党はイメージで損してる、名前を変えたらいい(…例えば「労働党」に)という意見もたまに見るのですが…。たぶんその人は共産党のために良かれと思って言ってるんだと思うし、自分も昔そう思ってたこともあるんですが、今はそう思いません。
なぜって共産党の人たちにも、今までその名前の下で一生懸命、世の中をよくしようと頑張ってきた自負があると思うから。…弾圧されても挫けず信念を曲げなかった先輩たちの遺志も受け継いでいて、深い愛着があると思うのです。…日本に現存する最も古い政党、戦後憲法によって合法化され…だからこそ戦後憲法を自分たちを守る盾として何より大事に思っています(※)。 歴史と共に歩んできて、そう簡単に捨てられる名前ではないんです。 選択的夫婦別姓制度ってありますよね。…立憲野党はすべて賛成してます。 「名前を変えたくない」と言う本人の意思は、絶対に尊重されるべきです。 …もし本人が変えようと思うなら変えればいいし、周りがとやかく言う問題ではないでしょう。
名前が変わろうが変わるまいが、中身が同じなら同じです。
そうそう、なぜ日本共産党が「ティール組織」になれると思うのか…ですが。
詳しいわけではありませんが、イメージ的に共産党は、階級社会や進歩史観を意識化している分、他のリベラルよりもティールの考え方になじみやすいかも…と思ったのです。
日本共産党が古いイデオロギーに凝り固まった原理主義者の集団であるなら、難しいかもしれませんが、実際にはここ数十年の間むしろ他の政党より柔軟に、オープンになってきているのではないでしょうか。
プライバシー、環境問題、社会的マイノリティの問題、性や文化の多様性の問題など、世の中が産業社会から情報社会に移行することで浮上してきた様々な問題にも敏感に対応しています。
また中ソの影響力を離れ独自路線に舵を切って以降、個人の信教の自由を擁護し、「政教分離」の徹底を図る姿勢を貫いています(反社会的傾向を持つカルト宗教集団の活動については、個別に見解を発表したりしています)。
ここに至るまでには組織の動揺もあったでしょうが、それらを経て現在の強力な党内支配体制が確立できたものと思われます。
選挙戦略として、小選挙区制での政権交代を促すための野党共闘、それを党内外の要請に応えて現執行部が推進できるのも、ある意味権力の集中を可能にするピラミッド型組織であればこそです。
他の野党は、様々な支持母体の意見調整を優先するあまり意志の統一が難しく、組織自体の方向性が曖昧になりやすい傾向があります。…分裂後に結党して間もないところなどは特に、まず個体として純化していく段階なのかもしれません。
…であるなら日本共産党は、今のままでもある意味、完成されていて、これ以上変わる必要はないとも言えます(…そもそも私みたいな部外者が勝手にあれこれ言える立場じゃないですがっっ)。ティール組織になることが必ずしも正しいわけではなく、健全なグリーン・ミームの政党として日本の政治をけん引し、他の野党と切磋琢磨していってもらえるならば、それでいいのです!
ただ現在の組織構造において、特にそれを支える各部局・末端の党員が負担を感じていたり、モチベーションや人間関係で問題を抱えていたり、自己の全体性との不調和や疎外感に悩んでいたりするなら、「ティール組織」という選択肢もありますよ、と提案したいのです。…この先、さらなる社会の変化を先取りするかたちで検討してみてもいいのでは、と。 それこそラルー氏の『ティール組織』執筆動機であった「成長重視の企業から、従業員と社会に幸せをもたらす企業へ」変革するというテーマにも合致しますし、マルクスが夢見た労働者にとっての理想を、まずは共産党内で実現して社会にモデルを示すことも、可能かもしれません … 。
小さい組織じゃないので簡単ではないと思います。 … 有能なファシリテーターのサポートがあっても、何年もかかるかもしれません。 … でも現在の日本共産党執行部がもつ人間性への信頼、変化への柔軟性と透徹した現実主義を見るにつけ、試す価値はあると私は思うのですが、いかがでしょう?
ともあれ日本共産党には、期待しています。
選挙区の候補に、他に護憲派が居ない時なんか、共産党が出てたら「ありがとう!」と言いたくなります。戦後日本のガチの保守派は何といっても共産党でしょう。 … どう見ても自民党は戦前復古+グローバリズムの新自由主義だし。
これからも、庶民の味方でいてください。
そして一緒に全ての人にとって住みよい日本をつくっていきましょう!
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youkihiworld · 5 years
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理想的な野党について。
まずは「ティール組織」を知ってください。
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/articles/m001504.html?fbclid=IwAR0yeX-6e295rMXDTyfHhZqFenSV35W0qwgHTD8TAXVTOtYGpd1OLuVGYso 「ティール組織」を日本に紹介する立役者となり、企業やNPOへの導入をファシリテートしてきた嘉村賢州さんが、サイボウズの青野慶久さんの求めに応じて講演、対談などを行った際の記事が簡単にまとまっていてわかりやすいです(とりあえずは、これだけ読んでもらえばOK!)。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07SGQ92Z9/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_thwoDb3E4A9RX ベストセラーになったフレデリック・ラルー著『ティール組織』は導入部の第一章がKindleなどでも無料で読めます(時間と興味のある人は是非!)。
要は従来の上位下達のピラミッド型権力構造でなく、各成員が信頼関係をベースに横に繋がる組織形態で、既にNPO、小規模のスタートアップから巨大企業まで、試行錯誤により自然発生的に多数存在し、それぞれ成果を上げているとのことです。
調査の結果あきらかになった共通点を説明するのに、『ティール組織』作者のラルーはインテグラル思想、なかでも「スパイラルダイナミクス」と呼ばれる、意識の進化形態を援用するのですが、これがこれからの政治を考える上で示唆に富んでいると思うのです。
Twitterへの投稿を見てくれてる人には言わずもがなですが、今年(2019年)の参院選で私もご多分に漏れず「れいわ新選組」に注目し応援し、その動向を追っかけてたんですね。…で、代表の山本太郎氏や安冨歩さん、なかでも政府貨幣発行論者の大西つねき氏の言動を追っかけるうち、彼らの姿勢と存在の有り様にいたく感銘を受けたのです。
大西つねき氏の「我々は常に個人として自由に考え、判断し、行動しなければならない」と言う理念。…選挙中のYouTube Liveや、演説会への移動中のビデオでも「みんなが自由に動いて、会場を準備したり、いいと思うものを発信してくれてる。スタッフを信頼してる」と繰り返し語っていて、理想の形だなと思うと同時に、「れいわ新選組」のメンバーそれぞれも独自に動いて、ボランティアスタッフの助けを借りつつ、選挙活動にまい進する姿を見て、どうもこれまでの政党とは違うなと。これって、ティール…。
そりゃある程度は古参スタッフや、創価学会を批判して合流した、選挙慣れしたボランティアの人たちが仕切ってる面もあったにせよ、各候補が(おそらく党全体のすり合わせもせず)言いたいことを言って成り立つ懐の深さとか、ほとんどぶっつけで結党した初対面の仲間が互いに気づかえる連帯感とか、それらを可能にする一見単純だが実に深く練られた公約とか…。
手作り感あふれる動画で熱く語る候補者のエモさと言ったら…たぶん選挙期間中にまとめてTV放送してたら、結果はもっと凄いことになったかもと思うのは贔屓のし過ぎでしょうか?…それは置いとくとしても、動画や理念が一部の人たちにポピュリズムだと批判された理由も、インテグラル思想で考えれば説明がつくのです。つまりグリーン・ミーム(リベラル派の中心思潮)のナーバスな排他的利己性が惹起された結果です。
「れいわ新選組」としては、アンバー~オレンジに求心力をもつ与党勢力によって傷つけられた、あらゆる層にリーチする主張を展開していたわけですが、それが無責任で芝居がかって、媚びてるように見えたのです。例えばカウンセラーが患者の人間関係を自身に転移させて、愛情を補うことで信頼感を醸成し、成長を阻害する要因への気づきを促し、自立に向かわせる治療手法があります。これは失敗した親子関係などをやり直すモデルです。ご存じのように自公政権や日本会議、ブラック企業の多くも古い家族観のメタファーにのっとって支配を正当化しますが、ナーバスなグリーン・ミームはこの類似性にこじつけて「れいわ新選組」を批判するのです。いわばカウンセラーの「転移」は患者の依存を生むからよくないと退けるようなものです。結果として成長できたとしても、一時的にせよ依存を正当化するのは許せないと。…これはグリーン・ミームの病理の一側面です。文脈を無視した「言葉狩り」の横行や、過剰な報道規制などにもその影響が見られますが…。
ともあれ「れいわ新選組」の候補者が示す価値観は、ティール(スパイラルダイナミクスで言うところのイエロー・ミーム)を体現してるように思えます。
それはおそらく山本太郎氏をはじめとする候補者の成熟した人格によるものでしょう(背後にアドバイザー的な存在がいたとしても凄いですけど)。…急ごしらえの選挙チームが短期間に持てる力をフルに発揮して戦うために、自然発生的に「ティール組織」化して、ボランティアや支持者の自律的な運動を促したのも、自己中心的でなくあくまで問題中心的な候補者の姿勢、明確な目標と現状認識、緊密な情報ネットワークなど様々な条件がそろったからだと思うのですが、これが今後の「れいわ新選組」ひいては野党共闘の試金石になるかもしれません。
…と言うのも、民衆の期待を背に立ち上げられた新党が当初の熱情を失い、既存の組織にからめとられて凡庸化する例を、我々は幾度となく目にしてきたからです。
私はその大きな要因が従来的な、ピラミッド型の組織運営にあると見ています。
おそらくですがグリーン・ミームをグリーン・ミームたらしめ、「ティール組織」と隔てているのもこの、公平性や多様性への言及(※)とは矛盾するシステムを温存していることに端を発するのです。…口先でいいこと言っても、結局はパワーゲーム。「お前の意見はもっともだが今言っても潰されるだけだ。もうちょっと上の立場になるまで我慢しろ」ってやつですね。様々な意見を調整するうちに平準化され、あたりさわりのない、問題解決には程遠い対策しか立てられなくなったり…。
そんなこんなで「れいわ新選組」もスタッフを増やしたり地方に拠点を作ったり、組織を拡大する必要に迫られるでしょうが…。どうか先人の轍を踏まず、おそらく自身の現状とも合致した「ティール組織」のような試みに目を向け、未来を先取りしたモデルケースとなって、そのまま日本の国家運営にも結び付けてほしいと思うのです。…大西つねきさんが言うような世界のモデル国家にも、きっと繋がるでしょう。
…ちょと長くなりそうなので、つづきはまた。
次回は「れいわ新選組」以外の野党で「ティール組織」を実現できそうな政党を考えてみます。…個人的には日本共産党も、親和性が高い気がするんです。 その理由は…(!?)お楽しみに!!
※そもそもグリーン・ミームには、上記スパイラルダイナミクスのような進化心理学的視点を嫌う傾向もあります。…ナーバスな平等性の追求はポストモダニズムや文化相対主義などに結実しますが、自説の立脚点だけはメタ化して特別視するという巧妙な倒錯を、インテグラル思想ではナルシシズムの表現と見なします。
(追記あり…「政治がアートになればいい」)
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youkihiworld · 5 years
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It is said that the fairy's wish that came up from the book I read is the limitation of that book ... After all, I settled on having a bookmark as a substitute.
(おしらせ)
こちらのミニブログ見てる人、かなり少ないっぽいので…ちょとTwitterとかに書きにくい長めの文章とか載せてくことにします。
よろしく!!
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youkihiworld · 5 years
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I can not imagine that a quiet couple who likes reading but usually makes a loud voice during sexual activity.
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youkihiworld · 5 years
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I updated the introduction site of my work. 
(陽気婢の作品紹介サイトを更新しました)
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youkihiworld · 5 years
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A girl in a box says “Since I am raw, please enjoy it today.”
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youkihiworld · 5 years
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New Year Card 2019
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youkihiworld · 6 years
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夢の中の過去が現実を変える、タイムリープ・ドラマ『巡る夜』
夢の中で見た子供の頃の記憶、実は本当に時間跳躍をしていたら…というSFドラマ、今回のオススメは『巡る夜』です。 とある夜に見た夢の中、場所は改築前の実家のトイレ。 夢の中で夢だとわかる、いわゆる明晰夢(めいせきむ)というやつです。
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次々と思い出される「修学旅行」「おねしょ」そして「ゲイリー」という誰かの名前。そんなよくわからない夢から醒めた現実では、婚約者の両親が離婚するとかなんとかで、それどころではない模様。
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そしてここで、もう一つ思い出す「稲田祥子」という少し好意を寄せた同級生の名前。
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彼女に好意を寄せた事。彼女の両親が離婚しそうだった事。そして彼女が事故で死んだ事…様々な記憶がよみがえります。また、ふたたび眠るたびに夢の中でその頃の自分に戻るのでした。そこで今の意識を持った自分が、当時の生きている彼女と出会います。
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現在と夢の中の過去の様々なパーツが重なり合い、ひとつひとつを紐解いて過去を改変していく事で、今はもういなくなってしまった、ひとりの少女の運命が巡りだします。ラスト、これはこれで…と、なること請け合いですので、タイムパラドックスものがお好きな方に読んで欲しいSF小篇です。
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陽気婢 [サークル:温泉忍者] ・『巡る夜』 ¥300+税 
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youkihiworld · 6 years
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  I only kiss you, is it okay?
#BL
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