yurueigamemo
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羽よりかるい
24 posts
不真面目な映画メモ 2018~
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yurueigamemo · 7 years ago
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017)
ギレルモ監督にトラウマをガンガン刻まれた身としては恐る恐るの鑑賞だったのだけども(実際古傷を絶えずくすぐってくるような鬱&グロは健在でヒヤヒヤ)60年代の雰囲気ととにかく水!水!水!、ずっと深緑とアクセント使いされる赤が美しくうっとりした。研究所のおどろおどろしい感じ、半魚人が運ばれてくるときの緊張感などが最高で、クトゥルフ神話の長編を監督が撮る話が流れたというのが悔しすぎる。
2018/03/03
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yurueigamemo · 7 years ago
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The Beguiled / ビガイルド 欲望のめざめ(2017)
コッテリした愛憎劇かと思いきや案外あっさりとしていて、前半は南北戦争を生き抜く女性たちの日常が淡々と描かれるので興味のなさそうなおじさんがいびきをかいたり退場したりしていた。私はソフィア・コッポラが「白い肌の異常な夜」をどう味付けしているのか確かめるのに必死だったので、サスペンス展開よりはむしろ質素でありながらディテールやシルエットにこだわりを感じるインテリアやファッション、ロウソクの明かりを足したと言われる自然光、ヴィンテージのカメラレンズの質感などを味わうことにかなりリソースを割いた。超ビッチなエル・ファニング、性的に抑圧されたキルスティン・ダンスト、そして女の園に運び込まれる負傷兵のコリン・ファレル(超絶セクシーでありながら嗜虐心をバリバリ煽ってくる子犬みたいな目……)甘さは控えめながらも美しい世界観と、傷口も容赦なく映す痛い・かわいそうな描写のコントラストがエグい。決定的に彼がかわいそうな目に遭う展開以降ニヤニヤ笑いが止まらなくて何かにめざめそうになった。
2018/02/23
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yurueigamemo · 7 years ago
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ナイスガイズ!(2016)
ライアン・ゴズリング奇声まつり。LAで腐ってるシングルファーザーの私立探偵が示談屋と組んで失踪した女の捜索をする話。70年代のポップな雰囲気で(レトロなフォント!)エロありバイオレンスあり、事あるごとに上がるゴズリンの悲鳴がいちいちおかしい。ませてる娘が任務に参加する展開もなかなかすごい。最初はちょっと地味?と思っていたのにいつの間にか話の規模が大きくなってきて見終わるころにはこのバディ最高!続きを見せてくれ!ってなった。
2018/02/18
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yurueigamemo · 7 years ago
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T2 トレインスポッティング(2017)
1996年の前作がただただ汚くてオシャレムービー扱いされてるのがよく理解できなかったのですけど今作は色彩や編集がアートっぽいというか、実験映画っぽいというか、舞台が“現在”なのもあってオシャレな感じはしたかなと思った(リアルタイム世代の熱狂的なファンの人ごめんなさい)。あれからまっとうに生き始めたように思えたレントンは結局クズに落ち着き波乱万丈な人生を歩んでいる……あまりにもクズなので見てるこっちが安心してくるような癒し映画だった。
2018/02/18
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yurueigamemo · 7 years ago
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早春(1971)
ロンドンの公衆浴場に就職した美少年が美人の先輩に執着していく話。浴場の内装や先輩のファッションの原色使いがまぶしくカラフルでツボ。そして全体にちりばめられた、不快な性のにおい。先輩は婚約者もいるのに不倫しているし、思わせぶりな態度をとるのに振り向いてくれなくてっていうので暴走していくのですがその暴走故の取り返しのつかなさが画と相まってとにかく怖すぎる。ちょくちょく入るユーモアと垣間見える闇がとてもイギリスっぽい。はっきり好きとは言えないけどずっと心のどこかに引っかかり続けるような気がする。
2017/02/17
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yurueigamemo · 7 years ago
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グレイテスト・ショーマン(2017)
目と耳が楽しい。けど怖い。なぜならこの主人公バーナム、全く落ち込まないのである……落ち込んでるように見えて根がポジティブ全開、思いついたら即行動!金なら銀行に借りればいいだろ!みたいな感じで突っ走るので、どちらかというと振り回されてる周りの人間に同情してしまった。ショーのシーンは昨今のいかにアナログを目指すかみたいな風潮をガン無視したギラギラで盛りまくりのCGで潔い。この男の手綱を引くことになる上流階級の男にバーで言い寄るシーンをはじめ、そんなの聞いてねえよっていう腐女子の血が一瞬で沸騰するシーンがあって白目剥いた。でもそもそも見世物小屋やってたのにそれをマイノリティ賛歌の流れにもっていくことにモヤッとした。
2018/02/16
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yurueigamemo · 7 years ago
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ペット・セメタリー(1989)
医者家族が越してきた田舎はダンプカーが昼夜バンバン通るいわくつきの土地で、轢かれたペットのための墓地まであるんだけどその奥にどうやら禁断の場所があるらしい……という……ゾンビものにカテゴライズしてもいいと思うんですけど。主人公である医者(昔のコリン・ファースと今のクリス・プラットを足して2で割ったみたいな人)がちょっとかわいそうすぎて。死んだ命がよみがえるなんてことはありませんよっていう話なのは理解できるんですけど……誰かがかわいそうな目にあうのはそれでも納得できるような行いをしている場合のみっていう考えなのでちょっとバランス悪い?裕福そうだからざまぁみたいな感じなのか。さすがのスティーヴン・キング原作で80′sな雰囲気出まくりなのは良かった。割とグロい。
2018/02/13
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yurueigamemo · 7 years ago
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悪女/AKUJO(2017)
殺し屋の女が復讐をしているところを捉えられ、松嶋菜々子似に整形して今度は政府直属の殺し屋になるという漫画みたいな話。養成所みたいなところで彼女を見初めた男が隣の部屋に越してくるといったこれまた少女漫画かよみたいなロマンス展開もありつつ血みどろになりつつ……全部盛りな感じ。フラッシュバック的に挿入される回想シーンでエネルギー使うのでちょっと落ち着かなかったかも。ノースタントのアクション(特にボンネット乗るやつ)は触れ込み通り見応えあったけど、アクションが派手になりすぎると逆に眠くなってくるという私のダメな癖が炸裂して後半の記憶がない。
2018/02/11
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yurueigamemo · 7 years ago
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太陽を盗んだ男(1979)
中学の理科教師が原爆作って国を脅す話。平凡な主人公が存在感あるヒロイン(ここではラジオのDJ)を得て退屈な日常を大きく変えるというのがセカイ系そのものだと思ったんですけど、セカイ系の根底にあるエヴァンゲリオンの庵野監督がエヴァにこれの劇伴使うぐらい影響受けていたんですね。ちなみに終盤の科学技術館でのシーンはシン・ゴジラで矢口とカヨコが話していたのと同じ場所でニヤつきました。あとは結構な街中をカーチェイスしてて寛容な時代だったんだなぁと思ったのと、女性のファッションが一周か二周して今風に見えたのと、時限爆弾のコードどっちの色切るかネタがおよそ40年前からあったということへの驚き。そして時計の秒針とED曲のテンポを合わせたカッコよすぎる終わり方。痺れた。
2018/02/10
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yurueigamemo · 7 years ago
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ピクニックatハンギングロック(1975)
1900年にオーストラリアで実際に起きた、女学校の生徒3人と1人の教師が校外学習中に神隠しに遭った事件をモチーフにした話。レース、花、ケーキ、パラソル、刺繍……とビジュアルはガーリー全開なのに、うだるような暑さのなか岩の影に消えていく女の子たち、学校で留守番をしていた女の子の自殺……となかなか怖くてゾワッとした。日の光の中をくるくる回る女の子のシークエンスがヴァージン・スーサイズ(1999)にもあったことや、The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017)のイメージボードにこの映画の場面写真が使われてたことなど大好きなソフィア・コッポラに影響を与えたことは明白なので興味深かった。
2018/02/03
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yurueigamemo · 7 years ago
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スリー・ビルボード(2017)
田舎町で娘を殺された母親が警察署長に名指しで「犯人の逮捕まだ?」と問いかける広告看板を出したことから転がっていくストーリー。本当に想定外の展開になるのでいったい人生何周したらこんなすごい脚本が書けるんだよ?と唖然とする。ミスリードの嵐、そして話が進むにつれいろんな側面が見えてくるキャラクターのインパクトも強烈。清涼感ある終わり方も素晴らしく、映画観たわ~という気持ちで帰路に就けます。
2018/02/02
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yurueigamemo · 7 years ago
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RAW~少女のめざめ~(2016)
優等生でベジタリアンのジュスティーヌちゃんが入学した獣医学部でひどいシゴキに遭い、ウサギの内臓を食べさせられてからなんだか目がギラギラ、お肉大好き美味しそう……とゲイのルームメイトをうっとり見つめちゃうような話。ネオン・デーモンでひどい目に遭ったので変に構えて事前情報を仕入れすぎたのを後悔した。失神者・脱落者続出とのことでビクビクしてたけど、情緒的な味付けが濃く口当たりのいいグロに仕上がってると思った。メタファーも分かりやすかったし。音楽とタイトルの入りで鳥肌がブワ~~~
2018/02/02
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yurueigamemo · 7 years ago
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CINEMA FIGHTERS(2017)
小竹正人氏が作詞したLDHの楽曲を原案にした6本のショートフィルムのオムニバス。約15分×6=約90分なのに起承転結を6回連続で脳にぶち込まれるせいで体感がものすごく長く、良く言えばお得だが悪く言えばすごく疲れる。Dream Amiちゃん主演の「色のない洋服店」が一番好きだと思った。それ以外の話があまりにも重たくて箸休め的にホッとしたから。ジャック・ドゥミみたいな原色使いで目も楽しかったし。「SWAN SONG」は氷河期の東京という設定の勝利って感じ��する。都営地下鉄の空間で生活してるとかすごいワクワクする。
2018/01/27
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yurueigamemo · 7 years ago
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デトロイト(2017)
実話特有の「(起こると分かっている)その瞬間へ向かっていくハラハラ感」がありながらもいざ起こってみると40分ずっと地獄が続いてもう勘弁してくれ~って。白人警官による黒人への拷問なんですけどこの超胸糞悪い白人警官の野郎を演じるのがウィル・ポールターっていう俳優さんで、この先よっぽどのことがない限り彼の顔見ただけでうわぁって思ってしまう自信ある。すさまじかった。劇中でブラックミュージックが贅沢に使われてたのが良かった。
2018/01/26
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yurueigamemo · 7 years ago
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017)
愛し愛され続ける自信がないと、プロポーズを断り孤独を嗜むパン屋の店員ふみ(深川麻衣)が、初恋の相手であるバス運転手のたもつ(山下健二郎)と再会することで宙ぶらりんな関係が始まる話。イマドキだなぁ。たもつの仕事風景(おそらく大型免許の関係で、休憩時間の描写しかない)やふみの持病、彼女が絵筆を折ったことなどいまいち生かしきれていない設定も多くてもったいないなぁと思ったりもしつつ……これも“モヤキュン”の一部なんでしょうか。女性監督が撮ったらまた違ったのかも。
2018/01/26
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yurueigamemo · 7 years ago
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ひるなかの流星(2016)
少女漫画原作モノ。白濱亜嵐見たさにしぶしぶ見た割にはそこまでひどくはなかった。彼のセリフ回しはともかく表情がとても良く、演技力を補って余りあるビジュアル(頬染めCG提案した人ヤバい)。訳あって田舎から��祥寺に出てきた女子高生が、その後担任になるとは知らずに優しくしてくれた男性に惹かれながらも、同じクラスで意地悪な態度とってくる男子に好かれてどうしよ~っていう典型的な話なんですけど。ビジュアルもストーリーも漫画チックなら別に実写化しなくてもよくね?と思ってしまうんですが……これだけ乱立するのもビジネスモデルとして成功しているからなんでしょうね……私みたいな人が見るから……
2018/01/20
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yurueigamemo · 7 years ago
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パディントン2(2017)
前作より明らかにパワーアップしている……ロンドンの良さ詰め合わせセット。街並み、プロップ(飛び出す絵本とその中に入っていくCGのクオリティ高すぎてそれだけで泣くレベル)、移動遊園地などまるでおもちゃ箱。一見どうでもよさそうな近況報告が最後カチッとハマるなど唸るような脚本。囚人にも等しくあたたかいまなざしを向けるパディントンのやさしさよ……荒んだ心に染みわたり涙を誘います。そして喋るクマという強烈なキャラを食いにかかるレベルの俳優ブキャナン……ラブコメ帝王から歌って踊るコメディアンへと変貌を遂げたヒュー・グラント、最高でした。ブリジット・ジョーンズの日記で宿敵だったコリン・ファースは文化系おじさんからアクション俳優になってしまったし、いったいイギリスのおじさんはどうしちまったんだ。
2018/01/19
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