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yuzunofukushima · 8 months
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結婚して子を出産してから、消滅欲求とは無縁な満ち足りた生活を送っていた気がしていた。けれど、本当に些細なきっかけで、それは再燃してしまった。実家の家族とのことを、わたしはいまだに乗り越えられないでいる。憎んでも仕方がないことはわかっている、けれど憎まないこともできなくて。許すという行為が自分自身を解放することに繋がるのではと思ったりもするけれど、頭でわかっていても、それができない。わたしはわたしが正しいと思ったことしか受け入れることができないのだ。ずっとそうやって生きてきた。どうあるべきかがわたしの中の全てで、そこから逸脱するものは除外すべきだと。
真っ当に生きてみたくて、より真っ当な選択を積み重ねてきたけれど、どう足掻いても一瞬で過去に引き戻される。嘘つきで、狂ってる人たちの色に飲み込まれてしまう。
わたしに微笑みかけてくれる子の存在がなければ、わたしはきっとどこかに消えてしまうに違いないと思って、ありがとう、ごめんねと言って風呂場で泣いた。
2023/8/26
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yuzunofukushima · 3 years
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本当はもっと穏やかな気持ちでまとまった量の文章を読みたいし書きたいのだけど、平日はそれが叶わないのでやむなく断念する。
伝えようとせずにわかってほしいというのは幼稚なわがままだと思っていて、だからと言って、伝えればいいというものでもないみたいだ。そもそも望まないということを求められているようで、なんだか難しいなと思う。
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yuzunofukushima · 3 years
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久しぶりに東京に帰ってきてから1週間が経って、少しずつわたしの日常を取り戻してきた。一人の生活を「日常」と捉える感覚はいつまで続くんだろう。今はとにかくいろんなことが不安。年度末業務が完了するか不安だし、それなりに納得のいく部屋に引っ越せるのかも不安だし、初めて服用したクロミッドで効果がでるのかも不安。きっとわたしは、今あらゆることが不安な状態なのだと思う。
もともと引越しが苦手で、自分には引越しのたびに情緒不安定になる性質があったことを思い出したけれど、わたしは引越しのことを考えるたびに不安で億劫な気持ちになる。変化が苦手で、何かが変わる時の居心地が悪くって、よくわからないけれど、同時にとても悲しくなって、新しい生活を考えて心配になる。取り立てて今の家が気に入ってるわけでもないのに。一人で悶々と考え込んでいると涙も出てくる。なぜこんなにクヨクヨしてしまうのか、自分でもその構造をよくわかっていない。
そんなこんなで、最近の自分のことはあまり好きではなくて、これから一人じゃない生活を送ることにも不安がある。わたし自身変わらないといけないところはたくさんあって、変わりたいと思うけれど、近頃は傷つけたり、自分のエゴを押し付けたり、そればっかりしてしまう。わたしが変わる前に大切なものを壊してしまいそうな気がする。これまで、いろんなことをわたしのペースで強引に進めてきたけれど、それもよくなかったのかなと思ったり。20代のうちにドレスを着てみたかったし、形としてのプロポーズや指輪が早く欲しいなと思ったりしたけれど、それも結局わたしの願望によるところが大きくて。思い出すとしんどいことを過去として整理するには時間が足りないし、焦っていた部分もあるけれど、おおよそ自分自身の意識の中で乗り越えるべきものが大半を占めているように思うから、自分で解決していきたいなと思う。
何かあった時のために予防線を張ったり、理不尽なことが仕事だと割り切ったり、そういうことができる年齢になってきたのに、訳もなく落ち込んでしまう癖は抜けない。
2021/3/23
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yuzunofukushima · 3 years
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喘息25日目。昨晩は22時ごろから発作がおさめらず、咳をしすぎて嘔吐してしまったり、とにかく息苦しくて、おそらく酸欠で頭が痛くなってきて、さすがにこんなことははじめてだったのでどうしたものかと#7119に電話したところ、すぐ救急車を向かわせますと電話口のおばちゃん看護師さんに言われて深夜1時に救急車にお世話になる事態になってしまいました。
救急車に乗った時は酸素飽和度とやらが90%まで低下していて、これはしんどいですね、と救急隊員の方に声かけられたのに答えるのもしんどくてとりあえず頷いたのだけは覚えています。持病や投薬中の薬を一通り説明して医科歯科に着いた後は症状を抑えるための点滴だけして、あとは肺や気管を圧迫しないためにベッドを90°に起こされて眠れない夜を過ごしました。「バイタル安定してきました」というドラマみたいなフレーズを聞いて、うとうとしながら少しほっとしました。
夕方、かかりつけの医師に昨日の一部始終を伝えたところ「処方はマックス出しているから、約1か月間投薬しても良くならないのはなにか他の病気の可能性があるので大学病院で診てもらいましょう」と言われ、またかと思ってうんざりしました。何種類かさらに薬を追加してもらって薬局に行ったら「喘息の患者さんで1か月以上こんな量の薬出されている方ははじめて見ました、相当しんどいですね」と言われて、たしかにここまでよくならないのは、どこかおかしいのかもしれないなと思いました。
1か月もこの状態が続いていることも相当なストレスで、昨晩は本当に死にそうだったし、いっそのこと死ねたらいいのにと思ったけれど結局病気では絶対に死ねないということだけはわかっています。それなのに痛みやしんどさばかりのしかかってくるのだから、本当に嫌になります。いつものことですが、こんなにもしんどいと誰かに死ねと言われているようだし、それならしっかり死なせてよと思うし、またこうして闘病生活が始まる兆しを感じてしまうと気が滅入ります。
2021/1/21
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yuzunofukushima · 3 years
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しばらく身体優先でゆっくり過ごしていたので、少しずつ喘息は治りつつあったのに、昨晩はまた何度も発作が出てしまって、やっぱりまだまだ療養が必要みたい。ここ最近は喘息のことがあって色々なNetflix作品を観たけれど、今日は一日中ハイバイママ!を観て泣きっぱなしだった。主人公をはじめ、様々な人に感情移入してしまって、鳴咽が出るほど号泣。もしも愛する人や子どもを残して死ぬことになったら、きっとわたしも取り憑いちゃうだろうなあ。自分の人生を終えることには抵抗がなかったけれど、自分が死んだ後の人生を残された人たちが幸せに生きられているかはすごく心配すると思う。そんな気持ちを考えたら涙が止まらなくなって、ここ最近のちょっとしんどかったこととか、明後日の検査のこととか、これから先のこととか、もやもやしていたものが全部一緒になってうわ〜と泣い��しまった。予定通りに生理が終わって不安定な期間は過ぎたはずなのに相変わらず死にたいweekを脱却できずにいて、今回はどうやって抜けようか考えている。デジタルデトックスをしようと思っていろいろなアプリを消してみたり、大好きなフォトグラファーさんのエッセイ集を読んだり、いろんなアーティストの新譜を聴いたり。体調がよかったらサウナやワークアウトを加えたいところだけど今はやむなし。雨宮まみのブログを読んで、あと少しと言い聞かせるばかり。恒常的消滅欲求はいつだってわたしの中のどんな感情よりも強くて呆れてしまうな。
2021/1/17
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yuzunofukushima · 3 years
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喘息がしんどい。吸入薬も気管支拡張剤もあまり効かなくなってしまって発作みたいに咳込むことが増えた。早く良くなるといいけど、また明日免疫抑制剤打ったらさらに悪くなってしまう予感もする。冬の間は我慢かしら。眠いのに寝られないのはなかなか辛い。
商品部に異動してきてはじめての年末年始。このご時世を考えるとありがたいことだけど、正気の沙汰じゃないなと思うぐらい忙しかった。というか、なぜか未曾有の事態が3連発ぐらい発生して、どうしてわたしばかり...とか思ってしまうぐらいだった。うち1件は「CEOへの報告ドラフトを書く」だったのだけど、アサインされた時は「CEO!?」と思ったし、案の定丸一日潰れた。ただ、我ながらよくやっているなと思う(思わないとやっていられない)。努力目標にもたどり着けなかった上期、なんとなくやるべきことが見えてきた第三四半期、少しずつやりたいことが描けるようになってきた現在。毎日22時以降まで仕事して、新年早々仕事はじめから24時コースなんて学生のわたしがきいたらすぐに入社をやめるだろうけど、20代をこの会社で過ごして、どんなに辛い状況からも逃げなかったことだけは生きる上での糧になるなと思っていて、それだけは教えてあげたいな。人並みに我慢すること、人並みに努力すること、そういう人並みの振舞いだけは身につけられたと思うから。わたしは普通になってみたくて、うちの会社に入ってみたので、少しはその目的が達成されたのかもしれない。
最近はやっとアンダーライターとしての正解がわかってきたような気がするし、いろんなことについて見当がつくようになって、あと少しで正攻法じゃなく、自分だけのオリジナルな型みたいなものをつくっていくフェーズに移れるんじゃないかなと思ってる。やっとわくわくできるようになった。4月からずっと、自分の仕事にヒヤヒヤするばかりで、ワクワクなんて何もできなかった。まだまだ自信はないし、自分にうんざりすることばかりだけど、28歳の一年も、たくさんわくわくすることに出会いたいな。こんな時代だけど、こんな時代だからこそ、誰かを笑顔にするお仕事をしていきたいです。おしまい。
2021/1/8
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yuzunofukushima · 3 years
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当事者同士の立場があって、配慮すべきことがあって、そういういろんな事情について理解しようとしたり、時には目を背けてみたり、やり過ごす方法をわたしなりに探してきたのだけど、いざ言語化されてみると、どうしようもないぐらいに落ち込んでしまった。誰も責めるべきじゃないし、誰かに望むべきものでもないとしたら、わたしはどうやって自分の気持ちを整理していこう。たいていの辛いことは時間が解決してくれるとわかっているから、一人になって、東京に戻って、日常を取り戻したらきっと大丈夫になるはず。そうして時間が過ぎるのを待つしかないなと思う。それ以外に解決策はない気がする。この数ヶ月、現実を考えるたびにアンバランスになっていたし、今だって実際に突きつけられてみると、わたしにはどうすることもできないことだらけで絶望感があった。
距離を置くべきだったかもしれない。今からでも遅くはないし、距離を置くべきなのだと思う。そうしないときっとわたしはもっと今の状況に耐えられなくなって、無用に傷つけるようなことを言ってしまう気がする。
人生で一番幸せな半年間だったなと思う。こんなに愛されて大切にされた時間はなかった。死にたかった毎日が、生きてみたい毎日になった。だから、会えなくなっても大丈夫だと思う。
2020/12/31
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yuzunofukushima · 3 years
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細心の注意を払っていたのに久しぶりに体調を崩してかなりしんどい思いをしている。やっぱりもっと自分が人と違う身体だということを肝に銘じるべきだった。
昨日はいろいろとご乱心状態だったし、体調不良も相まってとことん闇落ちしたわけだけど、一夜明けて少しずついろんなことの整理ができた気がする。
でも、どれだけ冷静になっても、やっぱり嫌なものは嫌だし我慢ならなかった。気にしないようにしたところで結局それは自分の感情に蓋をするだけのことだから意味がない。よって、我慢ならないも���を無理に昇華しようとすることはやめた。ただ一方で、自分が長い間こだわってきたこと、夢だったことについては、きっぱり諦めることにした。きっと、今のわたしには必要じゃないから。この対話の過程こそが傷をさらに深くしているのだと思ったし、そんな思いをするぐらいならもういっそなくしてしまいたかった。考えるたびに傷ついて自己肯定感を下げるような気持ちになることは、数年かけて生活の中から一掃してきたことだから、ここでまた昔に逆戻りしてたまるかと思った。自分の感情に振り回されることに疲れたし、こんな自分が大嫌いなことには変わりない。だけど、わたしはわたしの気持ちに正直に生きていきたいし、もちろん配慮は忘れずに、そして傷つけることはしないように気をつけながらも、堂々と選択していきたい。被害者面してメソメソしている場合じゃない。もう28歳になるんだから、すこしはしゃんとして、大人にならなくちゃ。
2020/11/24
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yuzunofukushima · 3 years
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わたしが今抱える漠然とした不安や我慢はいつになったらなくなるのだろう。この感情を昇華するもしないも、きっとわたし次第なのだろうと頭では理解している。過去を受け入れることは、女くさくて嫉妬深いわたしにとって、思っていた以上にハードなことだった。本当は食器を見て癇癪なんか起こしたくないし、過去の断片を感じて余計な想像をして落ち込んだりしたくない。誰かを愛することは自分の醜くて汚い部分を受け入れると言うこと。愛情が募るほど自分のそういう部分が露呈して、自分の感情に振り回されてしんどい。どれだけ傷ついても過去が変わるわけでは無いし、傷ついても仕方がないことだとわかっていてもとことん落ち込んで傷付けるような言葉を発してしまう。こういうことが増える度に幻滅させて疲れさせるだけだとわかっているのに。
いまだに生きていくことについても覚悟が決まらない。病気のこと、仕事のこと、家族のこと、考えるたびに結論は同じ。些細なことで不安になる自分自身が許せなくて、大嫌いだ。これから先もきっとその気持ちは変わらない。涙が止まらない夜は定期的にやってくるし、明日が来なければいいと思ったりもする。今日みたいに熱が出た日に喧嘩をした夜は尚更。愛情に溢れた毎日によって、シミのような消滅欲求は薄くなったりもするけれど、やっぱりだめ。劇的に何かが変わる瞬間なんてきっとずっとこない。だからこそ、少しずつ感情をコントロールする必要がある。もっとシンプルに、まっすぐに生きられたらいい。欲張りにならずに、現状に感謝して、満足して、手にしたもの、世界でたった一人の愛する人のことを、心から大切にしたい。失うことを想像して落ち込んだりしたくない。自分勝手な感情ばかりが大きくなっているなと思う。3/14に鬱期間が明けてから8ヶ月間元気だったのに。もうすぐまた危うい期間がやってくる。
2020/11/23
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yuzunofukushima · 4 years
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ちょっと前だけど、K5に連れてってもらった。
今年の誕生日も一人と思っていたから、一人で泊まりに行こうと思っていたホテル。
誕生日ではないけれど、せっかくgotoやってるしということで。
本当に素敵な空間だったので、とてもおすすめです。
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最近はとても穏やかな気持ちでいる。
一方で、未来のことを考えると、まだまだ不安だし、自信がない部分もある。この人にはわたしで大丈夫だろうか。末永く幸せにできるだろうか。気を許すと、すぐにクヨクヨしてしまう。
でも、やっぱりこの人のことをこんなに愛せるのも、笑顔にできるのも、正面からぶつかり合えるのも、きっとわたししかいないと思う。自惚れていると思う。自惚れているけど、仮にそうじゃなかったとしたら、そうなるだけと思うぐらいの覚悟は持ってる。
わたしにとって、一緒に生きていくってそういうことと思う。同じエネルギーで向き合って、その人の人生も肩替わりすること。重いと言われたらそれまでだけど、そういう関係性を築かないと見えない景色ってあると思う。中途半端な関係なんかいらない。だったら一人で生きていた方がずっと幸せ。
これからの人生、一緒にいたらいつだってワクワクできると思う。傷つけあってしまうこともあると思うけど、そういうときは、何気ないやり取りで仲直りをしたい。
まだまだ始まったばかりだけど、わたしは生まれて初めてこの先の人生がとても楽しみになったよ。
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yuzunofukushima · 4 years
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10月になった。7月以降の3か月間、とくに9月はこれまでに経験したことのない1か月間だった。きっとこの先、わたしは2020年9月の出来事をずっと忘れないような気がする。悲しかったり、嬉しかったり、心配したり、安心したり、腹立たしく思ったり、怖くなったり、楽しかったり。こんなふうに人を好きにならなければ、全部経験することのない感情だったと思う。
3か月前の自分と比べても成長はしていないと思うものの、3か月前には知らなかった感情や、気づくことのなかった自分の一面を知ることができて、確実に以前の自分とは違う自分になったという実感がある。まっすぐ人を愛せるようになったし、それと同じぐらい自分のことを大切にしながら生きることに向き合えていると思う。未来のことを考えてむやみやたらと悲観的になるクセは抜けないけれど、それでも前よりはだいぶマシになっている。愛し方もまだまだ上手じゃないけれど、せめて手にしている幸せをちゃんと手放さずにいられるようになりたい。
3年前の9/25に緊急入院をして以来、私の身体は毎年この時期になるとどこかしらに不具合が出てくる。今年もやっぱりダメだった。体調が悪くなると、少し気弱になってしまう。免疫抑制剤を打ち始めてから、いろんな弊害があって、そのたびに悲しくなる。また今夜も熱が出た。来週水曜日にはまた検査にいく。複数の病気を平行して治療し続ける意味は本当にあるのかしら。わたしなりにバランスを取れるようになってきたので、数年前のように消滅欲求に負けそうになることはないはずだけど、何と闘って、何のために頑張り続けないといけないのか、よくわからなくなる。これからもずっとずっと、こういうことが続くのだと想像すると、治療を続けるという覚悟ができない。最近は心が不安定になることなんてなかったのに。
今日は夜が長い。
2020/10/1
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yuzunofukushima · 4 years
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8月の京都は、一歩外へ出るだけで汗が噴き出るぐらい暑かった。京都には、誕生日休暇の12月や、特別拝観の多い2月に行くことが多かったから8月の京都、それもお盆の1週間をこの場所で過ごしていることが少し不思議だったし、京都に着いてから2,3日経ってもまだ自分が京都にいると実感が湧かなかった。
京都では、彼と一緒に毎日おいしいご飯をたべて、楽しいお酒を飲んで、お庭でBBQをして、バカみたいな冗談を言い合って、とても幸せな10日間を過ごした。ずっと笑っていられて、こんな生活が日常になってほしいと心から思えるぐらい、わたしにとっては宝物で、かけがえのない時間だった。錦へBBQの食材を仕入れに行ったのに生牡蠣とビールでほろ酔い気分になったり、汗だくになりながら貴船神社に参拝したり、突然現れた巨大な蜘蛛に怯えたり、近所のパン屋さんで買ってきた惣菜パンランチしたり、BBQしながら泣いたり。どの瞬間も思い出すだけで泣きそうになる。この先何か辛いことがあったとしても、今回の10日間を思い出せば、どんなことだって耐えられるような気がした。
でも、誰かを強く想うことには多くのエネルギーが必要で、時々そのエネルギーの消耗に耐えられなくなったりもする。いま彼がいなくなったとしたら、わたしはこれまでの平凡な毎日に戻ることになるけれど、親や友達からは批判を受けることもなくなる。そうなれば、どこかほっとしたりするのだと思う。猛烈に相手のことを知りたくて、同時に自分のことも知ってほしくて、できるだけ多くの瞬間を共有したい。そういう密度の高い恋愛はわたしの人生をカラフルに彩ってくれるけれど、ふとした瞬間に手放したい気持ちにもさせる。
それでも、わたしはもうどうやってもこの人との人生を手放すことはできなくなっている。10日間も一緒にいて、あと10日もすれば会えるのに、今すぐに会いたいと思ってしまう。わたしの名前を呼んでほしいし、抱きしめてほしいし、愛していると言ってほしい。わたし以外の女性に眼差しを向けないでほしいし、触れないでほしいし、わたしのわがままだけを聴いてほしい。朝隣で目覚めておはようと言ってほしいし、仕事終わりにはお疲れ様と言ってほしいし、寝る前にはぎゅっとしておやすみと言ってほしい。こういう女々しくて、湿度の高い感情は、心の中に留めておくだけ無意味で価値がない、むしろ重荷になるだけと思っていたのに、今では立派に共存しているのだと感じる。未来がないとか、倫理に反するとか、そういう諸事情全てに目をつぶって、なりふり構わず愛したい人がいるというただそれだけ。このアンバランスな感情をこの先も維持し続けることはきっと容易なことではないけれど、満足のいくまで、わたしは彼をとことん愛してみたい。もしも、ハッピーエンドじゃなかったとしても、自分の感情や過ごした時間に後悔はしない。それぐらい、彼と生きていくことに正面から挑戦したいのだと思う。
2020/8/18
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yuzunofukushima · 4 years
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確実に私たちの関係は変化していて、もう戻ることができないところまで来てしまっているのだと思う。1年だけ待つという約束をした。それ以上はお互いにとって良くないから。来年の7月、わたしたちはどんな関係でいるのだろう。
彼は昨日も泣いていた。泣きたいのはわたしの方なのに、いつだって泣くのは彼の方だ。泣いている彼を見ると笑ってしまう。子どもみたいな人。
1番大切なのは、お互いの心がぴったりとくっついて離れないことだと思う。今はそれができているからわたしたちはとてもうまくいっているけれど、いつかそうなくなってしまったときのことを考えるととても悲しい気持ちになる。
どんなに理性的に頭で考えて、彼を好きな理由を因数分解したとしても、彼を愛している理由にはたどり着けない。だけど、こんなにも彼を愛して、同時に彼が愛せる女なんてわたしぐらいしかいないと思ってしまう。自惚れてる。
金曜日の夜には彼に会える。会いたくて仕方なかった人。愛してやまない人。この人がいれば、きっとわたしはこの先も死にたい気持ちに負けずに生きていけるような気がする。
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yuzunofukushima · 4 years
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1日おきに3時間も電話をしている。くだらない話や次の予定やらをダラダラと話すだけの電話。会いに行ける距離にいられたらよかったと思う。けれど、会いに行ける距離にいなくてよかったとも思う。
離れているのに離れていない気がするのは不思議な感覚になる。同じ気持ち、もしくはそれ以上の気持ちでいてくれているとわかっているから一切の不安がない。こんな気持ちになるのは初めてだ。自分の気持ちを言葉にすることを躊躇っていた人が振り切れてしまうとこうも変わるものなのだと驚いた。
先のことはなるべく考えないようにしようと思う。本当は良くない。友人たちにも、1年後に救いようのない状態になっているわたしを見たくないと言われた。真剣に、理性的に、論理的に整理しないといけないことだと分かっていても、今はこれでいいと思ってしまう。結婚がゴールとは思えないし、この距離も、気持ちも、全てがちょうどいいと思ってしまう。年甲斐なく、恋愛に没頭してしまうなんてわたしらしくない。けれど、今は彼との会話や彼と過ごす時間がわたしの生活を豊かなものにしてくれているのは揺るぎない事実だし、この先もうこんな風に愛することができる人は現れないと思う。わたしと別れても、ずっとずっと、彼が幸せに生きていてほしい。最近はそればかりを考えている。
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yuzunofukushima · 4 years
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月曜に彼と別れてからまだ4日しか経っていないのに、すごく長い時間が流れているように感じる。たった2週間だったけれど、常に一緒にいたから朝起きて隣に彼がいないことにまだ慣れない。会えない距離がわたしたちの気持ちをより一層強くさせてしまっているような気がする。いずれ時間が解決してくれるとわかっていても、やっぱり今はしんどい。
3年前と比べたらわたしも彼も大人になった。彼はもうすぐ30歳に、わたしは28歳になる。その間にお互い転職や異動も経験した。出会った当時のようにはいられないぐらいの年齢になって、お互い変わった部分もたくさんある。けれど、その変化が私たちにとっては更に絆を強くする方に働いてしまったのだと思う。
結局私たちは来月も旅行に行くことにした。浜名湖で海鮮BBQをする旅行。10月には彼の職場でもある高山に行く。いろんな場所でいろんな時間を共有すればするほど、思い出が増えていく。わたしと彼はこれからどうなっていくのだろう。3年前と同じように、わたしがまたこの関係に我慢できなくなってしまうのだろうか。
小��みたいな恋愛をしたいと思っていたけれど、いざその渦中に自分が置かれると、大きなエネルギーを費やす恋愛から解放されたいなと思う。月曜日の朝、別れた時に、大きな喪失感と同時にホッとした自分がいた。誰か1人を想うことにとてつもないエネルギーを使わなくていいと思ったら、どこか安心した。顔を合わせるたびにキスをして、ハグをして、心から愛していて、この人が一生笑って幸せでいられたらいいと思った。そういう恋愛はきっとこの先もうできないと思う。
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yuzunofukushima · 4 years
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ハイライトを入れてもらった。
東京がこんな最中に、不謹慎にも明後日からわたしは京都でテレワークをはじめる。
とにかく東京を離れたくて仕方がなかった。
仕事も恋愛も友人も、ちょっと今は距離を置いて一人になりたかった。
精神的にはすごく落ち着いているし、日々成長を実感しながら仕事だって前向きに頑張れている。
でも、なんというか、今の東京には自分を負に引っ張る要素が少し多いなと思う。
負の感情というのはエネルギーが凄くって、こちらまで引き寄せられてしまうから。
わたしはとにかく否定されるのが嫌いだし、誰かが否定されるのを聞くのも嫌いだし、誰かを否定するのも嫌いだし、愚痴ばかり聞かされるのも嫌い。
前向きにさっぱり生きていきたい。
その邪魔をするものは、全部置いていきたい。
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yuzunofukushima · 4 years
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金丸とドライブをしてうみほたるにシールドマシンを見に行った。
20時間ぶりに会った。こんな短いスパンで会うのは初めてだった。
コインを入れて覗くタイプの望遠鏡を気に入った私たちは三百円も入れて飛行機が着陸する瞬間をウォッチした。三百円以上の価値がある瞬間のように思えた。
それなのに、別れ際に些細なことで喧嘩をした。
金丸が悲しそうにしていて、あんなこと言わなければよかったと後悔したときにはもう遅かった。
こうやってわたしはいろんなものを手放していくのかもしれない。
2020/6/22
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