#ある側面の回顧展
Explore tagged Tumblr posts
Text


昨日、無事に柏木圭さんの回顧展が終了しました。 本当にたくさんの皆さまにお出かけいただき、会いたかった方にお会いできたり、また新たなエピソードを聞かせていただいたり、全く圭さんを知らないという方からも「会ってみたかった!」「お人柄がよく伝わる展示でした」と嬉しいご感想をいただいた、夢のような時間でした。 全国津々浦々より追悼文を寄せていただいた皆さま、またご来場の際にメッセージを残してくださった皆さま、スタンド崖っぷちで献杯してくださった皆さま、追悼のために集まってくれた仲間たち、合同開催のguild中島夫妻、遠方からも優しいメッセージを送ってくださった方… 千繪さん、圭さんの弟さんである柏木弘さんには開催にあたって多大なるご協力をいただきました。 改めまして、皆々様に感謝申し上げます。 ありがとうございました!
回顧と言うよりは圭さんの輪郭がよりはっきりとするような、そんな時間でした。 いつまでも、みんなが笑って泣いて(時には怒って!笑)圭さんの話をするのだろうなぁ。 寂しいけれど、また会う日まで! 私もその日までちゃんと“自分”をやり遂げます。
I want you to stay with me for ever and ever.
ブリッグズ「THE BEAR」は圭さんからもらった私の宝ものです。
0 notes
Text
NHKに提訴された日本IBMの反論が生々しい…仕様書に記載ない仕様が満載 | ビジネスジャーナル
大手SIerのプロジェクトマネージャー(PM)はいう。 「10年以上にわたり稼働しているようなシステムに数多くの機能��追加されたり、属人的な運用が行われるようになり、ドキュメント化されていない機能・仕様や運用が存在してしまい、全面的な更改や移行の際に想定以上のコストや開発スケジュール遅延が生じてしまうというケースは非常に多いです。 本来であればそうした仕様は初期の検討や要件定義の段階で発注者側が社内の関係部門を調整して洗い出し、新システムで実装すべき仕様と不要な仕様を選別したり、現場の業務オペレーションが変更になる旨を説明して合意形成を行うべきなのですが、システム部門がそれを十分にできておらず、いざ開発が始まると火を噴き始めるというのは非常によくあるパターンです。 特にシステムに関する知見が乏しかったり、社内の力関係的に業務部門のほうが強かったりすると、そのような事態に陥りやすいです。 そして、開発フェーズに入って想定外の仕様が次々と見つかっても、とにかく当初の費用とスケジュールに収めることをベンダーにゴリ押しする発注者もいます。 NHKがそのようなタイプなのかは分かりませんが、少なくても日本IBMの声明を読む限り、NHKがしっかりとベンダーの言うことに耳を傾けて、対等なパートナーとして課題を解決しようとする姿勢を見せていたのかどうかが気になります」
- - - - - - - - - - - - - - - -
別の大手SIerのシステムエンジニア(SE)はいう。 「気になるのは、現行システムは富士通が開発したものなので次期システムも同社が担当するという流れが自然ですが、違うベンダーが選ばれているという点です。 長年にわたる稼働のなかで複雑化した現行システムの実情をある程度把握している富士通が、多くの開発工数が必要だと考えてコンペで競合他社より高い費用見積もりを提示したことで、より低額の見積もりを提示した他ベンダが選ばれた可能性もあります。 また、もし日本のベンダーであればNHKという大きな重要顧客だということも加味して、ある程度は無理難題を要求されても“自前でなんとかする”というかたちになったかもしれませんが、外資系ベンダーは追加開発に伴う追加費用やスケジュール見直しについて非常にドライに要求する傾向があることも、法的紛争に発展した背景としてはあるかもしれません。
- - - - - - - - - - - - - - - -
山岸純法律事務所の山岸純弁護士はいう。 「システム開発においては、一般的に���要求定義』、すなわち『今はこれだが、これからあれを開発して欲しい』という���頼者側の求めをまとめる作業と、『要件定義』、すなわち『これからこれを開発します』という開発者側の理解をまとめる作業があります。 今回の日本IBMの言い分は、NHKから『今はこれだが』と言われたものが間違っていたので開発するのが難しくなった、というものかと思います。 システム開発の失敗を原因とする裁判をよく見るのですが、『要求定義』か『要件定義』のどちらか、または双方があいまいだったために失敗する例がほとんどです。このため、今後、依頼者側が提出した『要求定義』と、開発者側が提出した『要件定義』と、どちらに非があったのかが争点となります。 こういった裁判で、極めて重要な“決め手”となるのは、キックオフから開発破綻まで、何度も何度も重ねられてきた会議の『議事録』です。裁判ではこの『議事録』をもとに、 ・いつの時点で、 ・開発に関するどんな問題が発生し、 ・各当事者はどのような行動をしたのか、 を過去に戻って紐解いていく作業となります(議事録がない場合は、もはや“泥沼”です)。 はたして日本IBMが言っているように『あの時、このままだとこうなってしまうよ、と言っていたじゃん』といったことが認められる場合には、(契約内容による修正もあるかもしれませんが)『このまま』にしたことがNHKの責めに帰すべき事由なら、損害賠償は認められません。 しかし、システム運用の歴史があるとはいえ、NHKはシステム開発について素人であるのに対し、日本IBMはプロ中のプロです。このため、『こうなるよって、言っていたじゃん』による免責は、ある程度修正されることでしょう」
43 notes
·
View notes
Text
プレゼン振り返り
本日プレゼンの方々お疲れ様でした🎶めなめなぬーんちゃんも参加してくれて嬉しかった!自分も他ゼミもぐりんしてみたいなと改めて思った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Mさん
人体の数理的解釈→ライブ2D
目的…人体の動きに合理性を持たせたい
感覚でモデルを作る→人体の研究→モデル作成
数学の写像に値する、写像…ある集合を一定のルールで別の集団に変換すること
イメージ…球上の点Pをz軸上でθぶん動かす的な感じ、y軸視点なのでy軸の変化は無視できる→これは三次元のものを二次元に置き換えることと同じこと=ライブ2Dにも当てはまる
(わかりやす⁉️Mさんに数Ⅲ教えて欲しかった、そしたら自分数Ⅲマスターになれたんじゃない?)
人体を幾何学図形に近似して調査
価値…配信に対して、ライブ2Dモデルのせいでネガティブな印象を与えない
課題
どんな形態に近似するか?骨格と絵柄に多少の乖離
線対称じゃないと数理的に計算しにくい、アシメのキャラへの汎用性が低い
感覚で作るほうがうまくいく場合もあるのでは?
3Dモデルを作って参照するほうが早いのでは?
動きを研究したいらしいが、研究しようとしているのは人体の形そのものっぽい?どちらもやろうとしているようなくはしているが、それぞれにおける指標は別のものになるのでは?
細かいところだが、頭飾りのリボンは柔らかくふわふわ動くほうがかわいいのでは?今は全く動かないので、、、あと触覚ももう少し動いてほしい。
→デフォーマの変形のみ、今回は物理演算(扱いが難しい)は入れないかも
先生から…ライブ2Dの現状の問題点は何?→感覚だより。技術の向上における一定の尺度などがない。
動きを拡張する方向なら、人体そのものではなく、全く別のモチーフ等を参照してもいいのかも?
一企業がやっているものに対する依存性
Kさん①から…実際の頭蓋骨で測ってもデフォルメキャラへの応用はできないのでは?
Yさんから…ライブ2Dも作る人の個性が出るもの、この合理性的な観点がMさんの個性になったら面白そう
ライブ2Dの技術がない人向けのベースキットとして発展したらいいのでは?
Unityでライブ2D作っている人もいたが、この人は横顔までうつせる→ライブ2Dにも一応先行事例がある、が、好きではない
Kさん②から…何をもって「良くなった」と言えるのか?評価が感覚的なものに戻るのではないか?→鑑賞の際の感覚は切り離して考えていた。基準は今の段階ではない、比較した際の仕上がりが一目瞭然だとわかりやすいはず
先生から…違和感を消したことで提案できる価値がほしい。何につながって何が言えるのか?これが展示形態にも繋がる。感覚的なもののメソッドの提案もあり。平面を立体にすることが必ずしも必要とは限らない
Aさんから…モデラーに話を聞くのもありなのでは?
Kさんから…アドビキャラクターアニメーターがライブ2Dに近いものがある。もしかしたら使えるかも?
Nさん
巨大造形とかわいさの共存
大きいからこそ得られる親しみや癒しを研究したい
でかい=怖い という意識を変えたい
世の中には巨像恐怖症もある
Fホフマン ラバーダック(でかあひる)
Nさんの考える「かわいい」…一生懸命な健気さ、もふもふ感
不安要素、課題
「かわいい」の定義
IKEA(コストコだったわ、、、)のくまのぬいぐるみとか抱き枕とかあると思う。恐怖を感じるならどこからなのか?先行事例的に10mくらいのものを想定した。正直去年の卒制のイニュ(彫刻学科の先輩作/全長2-3mくらい)は怖くなかったので、3m程度なら怖くないと思う。結局外観が「ゆるかわ(まるさ、淡い/ビタミン系の色味、空気を含む質感など)」なら怖くないのでは?見た目に依存するのでは?10mでも怖くないのかも、、、
→原色なら怖くないと考えている
ぬいぐるみと健気さの両立はどうするのか?健気さって具体的に何を指す?
→あくせく動く、小さいけど一生懸命生きている
「かわいい」と感じる形状の根拠も欲しい
→求心顔、耳が小さいアンバランスさ、下膨れの顔
なぜ安心感を付与したいのか?
Yさんから…イラスト、ものくぼさん(でか生物と人間など) 空間は演出せずぬいぐるみだけ?
自立したくまのぬいぐるみの先行事例、抱きつくところだけ柔らかいのもありなのでは?
Kさん①から…ベイマックスが似ているのでは?
Kさん②から…コストコのくま→抱きしめられる側じゃなく抱きしめる側くらいの大きさのぬいぐるみを作りたい
先生から
ニーマンマーカス?(聞き取れず、、、)
そもそも大きなぬいぐるみ?大きくなったぬいぐるみ?巨大化させたなら糸の太さも変える必要もあるのでは?スケールを考える際はここも着目する必要があるのでは?
自分の美意識を一度疑って探っていく必要がある、詳細に答えを出すのではなくその先の目的や意識に目をむける、立体は量感の造形
造形性=どうデフォルメしていくか?
Tさん…10mくらい欲しい。
参考になるかも?…ぬいぐるみベッドは?ゴムボールを中に入れるのは?
Hさん
小さな気づきへの感受性、装飾に重きを置いてきた
縫い目の痕跡の可視化、見せる痕跡とかくす痕跡
縫い目に装飾的・美的価値
見せる縫い方と隠す縫い方がある
小さな気づき→見過ごされがちな縫い目に着目できる
装飾への興味→趣味嗜好
装飾→てを加えることの価値を生み出している
縫い目と痕跡についての先行研究はない
ぬいあと図鑑、透明素材に刺繍、あえて見せる縫い目(通常は見せない縫い目を見せる、目立たせる)
裏面の綺麗なミシン等ではなく、手作業の手間から生じる価値に重きを置いているっぽい=職人の手作業・手仕事に関しても参考になるかも?「織る」布製品等も手作業の堆積
先生から…裏面に意味がある、表と裏で違うとか?二面性を出せるかも、この方向もありかも?
題材に作家性などがあらわれてくる
手作業の温かみを残すのか否か(どちらでもいいが自分の中で答えは出すべき)
手芸から離れて考えていくのもいいのでは
Yさんから…表は離れた刺繍あとでも裏面は地続きなどある
Kさんから…刺繍=時間を圧縮した結果だと感じた、時計のクロスステッチは時間と手作業の圧縮が組み合わさっていて関連性がある
Nさんから…手芸は癖が出やすい、これが裏表で出てもいいかも
Kさん
ブランドのストーリーテリングと人の感情を動かすプロセス、内面に気づくジュエリーブランド
人間は物語を通すことで内容を理解しやすくなる
心を動かすストーリー=「Why?」に答えられる、顧客自身が主人公、簡単で明確、「変化」がある
Appleの広告→難しすぎて伝わらず、失敗した経験から広告を変えた(確かに!!振り返るとAppleの現在の広告はこれに当てはまるかも)
人物(ターゲット)→困難→⭐️ガイドと出会う→⭐️困難を乗り越える計画の提示→人物の成功
⭐️=ブランドが担う役割
自分自身を見つめ、内面的な変化を促すブランドがあまりない
怒りや不安からくる不安定な感情
我慢しても発散しても良くない=心を落ち着かせる必要がある
感情の気づき=認識すると意識が向き、改善に向かうから必要
ブランド「共鳴」
自然の波動と感情の共鳴
類似した安定した波動により波動は起こる
波動と共鳴できる状態を作り出し、安定したこころに
継続して意識する必要がある、ジュエリーとして身につけることの意味
広告映像 波動の擬人化にストーリーを持たせる
感情の波動はどう可視化?心拍数とか用いるのか?
キャラクター映像が出てくると一気に親しみが生まれ、ジュエリーの高貴な印象からは離れそう(それこそ最近も起用する人物についてSNSで少し話題になった)、主人公のいらないストーリーっぽいのでいらないのでは?
先生から…金属の3Dプリントも検討してもいいかも。感情と心理は分けて考えるべき
蝶の容器を出力してその中で振動を与えてもいいのでは?
Mさんから…気づきは外の環境の変化が必要なのでは?人体における振動はどう可視化?
→思考を変えれば気づきが起こるという認識だった。ジュエリーがきっかけになると考えていた。また、心臓や脳から波動が出ていると研究がある
Kさんから…科学的に人間と自然とが共鳴するのか?→しない、自分自身で結びつけた
Aさんから…���の形状によって模様は異なるのでは?結びつけたモチーフの意味は?
→森、砂漠、海、洞窟に分けた
8 notes
·
View notes
Quote
ワシントンの目に映る日本製鉄 ■米国と同盟関係にある日本を代表する大企業の日本製鉄が、「安全保障上の懸念」で今回の買収から排除されたとしたら、不可解に感じる日本人が大多数ではないでしょうか。しかし、米国の視点から日本製鉄を眺めると、��の印象は少なからず違ったものとなる可能性があります。 ■少しばかり話は横にそれますが、時事の話をさせていただきます。日本製鉄は、合併前の旧新日本製鐵(新日鐵)時代に、中国の周恩来首相や鄧小平副総理の要請を受けて、中国宝山鋼鉄の最新鋭の高炉建設を全面的に支援しました。その後、宝山鋼鉄が製造する鋼材は中国の高度経済成長をけん引することとなりますが、こうした貢献が感謝されたこともあってか、日本製鉄と中国との親密な関係は長期にわたり続くこととなります。 モンスターの生みの親 ■21世紀に入り、中国の工業化が急速に進展すると、2004年には新日鐵と宝山は合弁で自動車向け鋼板会社を設立します。そして、今年8月に合弁が解消されるまで約20年にわたり、共同で世界トップの規模に発展する中国の自動車産業を支えてきました。現在、宝山鉄鋼は世界最大の鉄鋼メーカーですが、インフラ整備や自動車生産だけでなく、その鋼材で中国の急速な軍備拡張にも貢献しています。そんな「モンスター」ともいうべき宝山鉄鋼や中国鉄鋼業界が大きく成長する過程で、日本製鉄が果たした役割は大きかったように思われます。 ■こうした日本製鉄と中国の「長く、深い」付き合いから、日本製鉄の元経営トップは、日中友好会館の理事や日中経済協会の名誉顧問を務めています。また、最近まで同社の最高幹部を務めた取締役の一人は、日中経済協会の会長職にあって、日中間の経済外交の第一線で活躍しています。 ■例えば、今年1月25日、日中経済協会は経団連や日本商工会議所と共同で、日本経済界訪中団を率いて北京を訪問し、人民大会堂で李強首相に謁見(えっけん)しています。また、今年9月26日には中華人民共和国成立75周年祝賀レセプションが都内のホテルで開催されましたが、日中経済協会の会長は鳩山由紀夫元首相、公明党の山口那津男代表(当時)、社民党の福島瑞穂党首、日中協会の野田毅会長、日中友好議連の小渕優子事務局長らとともに、主賓の一人として招待されています。 日本にとっての「当たり前」が米国に通じるとは限らない ■中国と近しい関係にあるとされる政治家が揃う注目されやすい会合に、日本製鉄を代表する人物が参加していることについて、対中強硬姿勢を強める米国政府・軍関係者がどう感じるかは推して知るべしと思います。もちろん、日中の密接な経済関係を考えれば、日本の有力な財��人が日中交流の橋渡し役を務めるのは、日本人からすれば「当たり前の事」といってよいでしょう。しかし、米国人が我々と同様な見方をしてくれると期待するのは、少々虫が良すぎるように思えます。 ■2018年7月、北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と会談した当時のトランプ大統領は、大量の天然ガスをロシアから購入していたドイツを念頭に、「ロシアに大金を払いエネルギーを買っている国を、どうして米国がロシアから守らなければいけないのか」と痛烈に批判しました。こうした発言の背景にはおそらく自国のシェールガスを売り込みたい米国側の思惑もあるものと思われますが、米国の軍事力に依存しながら相反する国に巨額の資金を提供する「身内の不義理」にイラ立つ米国の本音が垣間見えます。 買収成功への切り札、ポンペオ氏の招聘 ■「このままではマズイ」と日本製鉄も感じていたのではないでしょうか。乾坤一擲(けんこんいってき)の策に打って出ます。今年7月20日、日本製鉄は前トランプ政権でCIA長官や国務長官を務めたマイク・ポンペオ氏を、USスチール買収のアドバイザーとして起用すると発表しました。ポンペオ氏は「対中強硬派」として知られますが、国務長官時代に中国を厳しく糾弾したこともあって、2021年以降、中国外務省から中国本土、香港、マカオへの入境を禁じられています。 ■こうしたロビー活動が奏功するかはまだ分かりませんが、今回のディールを成功させたい日本製鉄の「危機感の表れ」と考えるのが自然ではないでしょうか。 ■16~17世紀にかけての大航海時代の後期、オランダはスペインとの長い独立戦争を戦いました。当時、その強欲さで名をはせたとされるオランダ商人は、戦争相手のスペインにも武器や軍事物資を売り渡し、世の顰蹙(ひんしゅく)を買いました。考え方の一つかもしれませんが、米政府・軍関係者から見れば、極東地域の地政学リスクを高める恐れのある中国と積極的に交易を行い、中国の「強国戦略」に貢献している日本企業があるとすれば、かつてのオランダ商人のように映っても不思議ではないでしょう。
USスチール買収はナゼもめるのか 日本人が無自覚なワシントンの視線 | 三井住友DSアセットマネジメント
5 notes
·
View notes
Text
TEDにて
ロバート・パーマー:「パナマ文書」が暴いた世界的大問題 — 次にすべきことは何か?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
2016年4月3日、歴史上最大のデータ流出事件が発生しました��
この「パナマ文書」により、金持ちや権力者がオフショア(租税回避地)口座に隠し持つ巨額の資産が明るみに出たのです。
これにはどういう意味があるのでしょうか? グローバル・ウィットネスのロバート・パーマーに話を聞いてみました。
2016年4月3日。歴史上最大のデータ流出が起こりました。「パナマ文書」により金持ちや権力者が。オフショア(租税回避地)に隠し持つ莫大な資金が表沙汰になりました。これは何を意味するのでしょうか?グローバル・ウィットネスのロバート・パーマーに聞いてみました。
今週、おびただしい数のニュースが取り沙汰されています。1,100万件にも及ぶ文書の流出によるもので出処はパナマを拠点とする法律事務所モサック・フォンセカです。これらパナマ発の文書の流出で秘密主義的なオフショア世界の姿がほんの一部ですが露見しました。
これで判明したのが、銀行や弁護士などの顧客がモサック・フォンセカのような会社に「匿名の会社が欲しいので作ってください」と依頼する実態です。実際にやり取りされたメールの内容を読むことができ、その仕組みや運用のされ方がわかります。
既にこの流出事件の波紋が一気に広がり始めています。アイスランドの首相が辞職。他にも残虐なシリアの独裁者。バシャール・アル=アサド大統領の協力者もオフショア法人を持っていると報道されています。
世界中の金持ちの中には新たな一連のニュースや新たな文書流出にビクビクしている人々がまだまだいることでしょう。
私の組織グローバル・ウィットネスにとって、今回の暴露はものすごい朗報でした。今、世界のメディアや政治リーダーが個人によるオフショア秘密管区を利用した資産の隠匿について取り上げていますが、これは、私の組織が10年に渡り、世に訴え暴いてきたことです。
グローバル・ウィットネスでは、オフショア取引の実態がどうなっているのか?どうやって機能しているのか?知りたいと思いました。そこで私たちは、マンハッタンにある13の法律事務所に覆面調査員を送りました。調査員はアフリカの公使を装いました。
不審な金をアメリカに移動し、家やヨット、飛行機の購入を考えているという設定です。
非常にショックなことに調査員した法律事務所のうち1つを除いて1つを除いてすべてが調査員に対し、この不審な金��移動方法を提案したのです。すべて初回の相談での話です。どの法律事務所とも取引は始まりませんでしたし、動いた資金もありませんでしたが制度における問題点が露見しました。
もう1つ大事なことは、これを単独の事件に過ぎないなどと考えないことです。
うちの覆面調査員にアドバイスを与えた個別の法律事務所だけの話ではありません。今、スキャンダルの渦中にいる特定の大物政治家だけの話ではありません。制度の仕組み自体が問題なのです。
汚職、租税回避、貧困や政情不安定の温床だからです。この問題に取り組むには、ゲーム自体を変える必要があります。ゲームのルールを変えて不正をしにくくする必要があります。
我々、グローバル・ウィットネスは今が変革を起こす時だと考えます。民衆は怒るべきです。匿名の会社を盾に身元を隠している 輩に対して憤るべきです。
ビジネスリーダーは立ち上がり、こういった秘密主義はビジネスにあるまじきことだと明言すべきです。政治リーダーはこの問題に向き合い秘密の開示につながる法改正を公約すべきです。
なお、日本の全テレビ局は超裕福層に入ります。そして、もう既に権力者です。もう一度言います!テレビ局も今では権力者!再び、過ちを繰り返すかもしれません!
自らが権力者であることを発信せず視聴者を混乱させ、それに便乗して権力乱用する日本の民法テレビ局。同じことを繰り返さないようにみんなで見守っていくことだ。
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のように見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個人同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて国家や権力者は透明性を究極にして個人のプライバシーも考慮)
(合成の誤謬に��いて)
合成の誤謬とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが、合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じること。物理学では、相転移みたいな現象です。性質が変わってしまうということ。
ミクロのメカニズムが個人同士の経済における仕組みであるのに対して、マクロのメカニズムは、国家間や経済全体の循環における仕組みだからである。
例えば、家計の貯蓄などがよく登場するが悪い例えです。前提条件が、所得が一定の場合!!所得が一定じゃない増加する場合は?これは、論じていませんので参考になりません!!(法人が提供する製品やサービスの価格も一定の場合も前提条件です)
1930年代のアメリカ経済が金融危機2008と似たような状態に陥った時、ケインズは、「倹約のパラドックス」というケインズ経済学の法則を発見しています。
それは、ポール・A・サミュエルソン(1915-2009)が、近代経済学の教科書「経済学」の冒頭で「個人を富裕にする貯金は、経済全体を貧困にする!(所得が一定の場合)」というわかりやすい言葉で表現しました。しかし、庶民の所得が増加し、貯蓄が投資、消費に回る場合には、「倹約のパラドックス」は生じません。
その後、この「倹約のパラドックス」は、アメリカの経済学者・ケネス・J・アロー(1921- )が「合成の誤謬」を数学的論理に基づいて「個人個人がそれぞれ合理的選択をしても、社会システム全体は合理的選択をするとは限らない」を検証してみせた。 要するに、部分最適ではなく、全体最適させていくということ。
つまり、新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との 戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!ということに集約していきます。
なお、金融危機2008では、マイケル・メトカルフェも言うように、「特別資金引出権(SDR)」は、2008年に行われた緊急対策で、一国だけで行われたのではなく、驚くほど足並みの揃った協調の下に国際通貨基金(IMF)を構成する188ヶ国が各国通貨で総額2500億ドル相当を「特別資金引出権(SDR)」を用いて世界中の準備通貨を潤沢にする目的で増刷してます。
このアイデアの根本は、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」です。この研究がなければ、誰一人として、変動相場制での当時の状況を改善し解決できなかったと言われています。
それ以前では、固定相場制でのマーシャルプランが有名��す。
続いて、トリクルダウンと新自由主義
インターネットの情報爆発により隠れていた価値観も言葉となり爆発していくことになった。
しかし、法定通貨の方が、その価値、概念に対する通貨量拡大として価格で応じることができず、圧倒的に通貨量が足りない状況が生まれていたのが、2010年代の問題点のひとつでした。
リーマンショックの後に、新自由主義が誤りであることが、ピケティやサンデルによって指摘され、当時のFRBバーナンキ議長が、通貨供給量を大幅に増やした対策により、ベースマネーの金融、銀行間の相互不信を解消して収束した。
それでも、まだ足りないが、適正水準に収まったことで、さらに価値も増幅され、マネーストックの財政政策から再分配、事前分配を大規模に行い、さらなる通貨供給量が重要となっている現在の日本国内。
例えば
Googleがしようとしてた事は、まだ新産業として、基礎研究から発展できない機械学習の先端の成果をすべて持ち込んだ社会実験に近いこと。
シュンペーターの創造的破壊は、一定数の創造の基礎を蓄積後に、未来を高密度なアイデアで練り上げてから破壊をするのが本質です。
こうして、憎しみの連鎖や混乱を最小限にする。
アルビン・トフラーの言うように、法人と行政府とのスピードの違いが縮まらないのは、構造上の違いであって、それを補うためにプラスサムな連携するということが、必要になってくることを説いています。
三権分立が、規制のないGAFAMを非政府部門としてMMT(現代貨幣理論)からプラスサムに連携したらどこで均衡するのか?という社会実験も兼ねています。
このような前提で、あらゆるインターネット企業が、創業時、貢献するためコンセプトの中心であったものが、今では、悪性に変質して違う目的に成り下がっています。
再分配、事前分配の強化がスッポリ抜けてる欠点があり、ここに明かしたくないイノベーションの余地があります!!
2021年には、新自由主義のような弱肉強食では自然とトリクルダウンは生じないことは明らかになる。
確かに、トリクルダウンは発生しないが、法律で人工的に同じ効果は、貨幣の再分配、事前分配という形にできる可能性は高い。
再分配や事前分配をケムにまく「金持ちを貧乏にしても、貧乏人は金持ちにならない」「価値を生み出している人を罰するつもりがないのであれば税に差をつけないほうがいい」(サッチャー)
とあるが、新自由主義は誤りで、ピケティやサンデルによると違うみたいだ。
(個人的なアイデア)
バイデン大統領は2021年、財務長官にイエレン就任した際の経済対策の一環
「世界が相互に結びついたことのもう一つの結果が30年に及ぶ法人税率の引き下げ競争だった」
というマクロ経済学の結果を明示した前提で各国の多年の法人税引き下げ競争を終わらせ、20カ国・地域(G20)で協力して共通の最低税率を設ける国際的な取り組み
法人税に世界的な「最低税率」を設定することで合意するよう調整していると言います。
実現が遠い世界的なデジタル課税よりも現行法の範囲での現実的な提案をしたかもしれない!
そして
複雑性の研究からも、個人の才覚に関係なく貧富の差は生じる。
超裕福層に集中するとマネーに渋滞が生じるため、税金をかけることと現象が似ている。
こうすると平等性が増すと結果も出ている。
確かに、トリクルダウンは発生しないが、法律で人工的に同じ効果は、貨幣の再分配、事前分配という形にできる可能性は高い。
課税は、ネットワークに何本かのリンクを人工的に加えることと同義ということも、複雑性の研究からデータで明らかになっています。
日本は、消費税の運用など。課税は、強制的な交換の一形態。この知見は、MMT(現代貨幣理論)にも導入されてる。
複雑性の研究から産まれた従来とは異なる新しいマクロ経済学です。テーラワーダ仏教概念にもある欲を中和するツールとも言えます。
幸田露伴?分福?
人工的な課税をしないと、この歪みがエネルギーとして形態が相転移するので、超裕福層一族たちの幸福感が変質して心の歪みに転換していく。
人間が、一日に扱える時空間は、限定的に対して、お金はマルチバースでエネルギーが交換されるので、人間の一日で扱える許容量を超えてしまう。
ナポレオンヒル?エンスージアズム?そこには引き返せない一線というか?境界線があって、耐えられれば良いが、知らない方が幸せな場合も多々あります。
日本には古来から同様の概念があり、成金や悪徳商人とも言われる場合もある。
600万円以下に貨幣の再分配、事前分配することで社会システムの安定が強化される。
ダニエルカーネマン。詳しくは、論文を見ていただいて、日本の実情を深く考えた年収として記載しています。
直訳を指摘しても、未来を描けない人々なので、みんなは心の中で、あぁ残念な人なんだと軽蔑して下さい。
メリトクラシー至上主義、競争主義社会システム新自由主義を古代中国から、たとえて簡単に言うと乱世。
意図して均衡させて、奸雄は排除していくことが鉄則。カントの永遠平和を実現が重要に。
つまり、IT産業長者は、乱世の奸雄。テロ抑止にもなる現代では、競争時代の奸雄を排除することと同様の概念になります。
<おすすめサイト>
ジェラード・ライル: 史上最大のリーク「パナマ文書」を報道したジャーナリスト集団
個人賃金→年収保障、ベーシックインカムは、労働市場に対する破壊的イノベーションということ?2022(人間の限界を遥かに超えることが前提条件)
世界の通貨供給量は、幸福の最低ライン人間ひとりで年収6万ドルに到達しているのか?2017
パナマ文書 - Wikipedia
ダニエル・カーネマン: 経験と記憶の謎(所得政策も)
トマ・ピケティ:21世紀の資本論についての新たな考察
クリスティア・フリーランド: 新しいグローバル超富裕層
この世のシステム一覧イメージ図2012
ベティーナ・ウォーバーグ: ブロックチェーンが経済にもたらす劇的な変化
ポール・ピフ:お金の独占が人と大企業を嫌なヤツにする?
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東京都北区神谷のハイブリッドな直送ウェ��サービス(Hybrid Synergy Service)高橋クリーニングFacebook版
#ロバート#パーマー#パナマ#貿易#トマ#ピケティ#カーネマン#スポーツ#セコム#ALSOK#ベーシック#インカム#法律#貨幣#経済学#olympics#オリンピック#デジタル#データ#貧困#格差#NHK#zero#ニュース#発見#discover#discovery
4 notes
·
View notes
Text
Kentucky Route Zero テキストを巡る冒険(前編)
Kentucky Route Zeroの日曜研究として、KRZにおけるプレイヤー論を考えつつ、ゲームであり文芸・美術作品でありメディアアートである本作の側面を断片的に語る���み。あるいは、訳者解説と鑑賞案内のはざま。
まだいろいろ暫定の途中段階だけれど、自分で見返す用のとりあえずのまとめ。
曖昧で捉え難いと言われる本作がなにを為そうとしたのか、アドベンチャーゲームというジャンルにとってどうして特別な作品であるのか、その実験を少しでも言語化できたらいいですね。
1.Player(役者)
プレイヤーはコンウェイ・シャノン等の主要登場人物を、通りすがりの脇役を、骸骨を、犬を、猫を、様々な人物・生き物を演じていく。
Act.2の幕間劇「エンターテイメント」では、直接ゲームに「飲んだくれ」という役名でプレイヤーは役者として参加できる。
なお、エンターテイメントはもともとVRとして独立したゲームとして作成され、実際に役者として参加できるようになっている。脚本も作成され、別途演劇として上演されてもいる。
開発者ニュース
VR版・脚本は公式ホームページからDL可能
図1:Act.1 (マルケス農家) プレイヤーはコンウェイを演じる。
図2:Act.3 (ハードタイムズ蒸留所) プレイヤーは骸骨を演じる
図3:Act.5(町) プレイヤーは猫を演じる
図4:Act.2幕間劇(エンターテイメント)プレイヤーは役者「飲んだくれ」となって劇に参加する



2.Player(脚本家)
プレイヤーは登場人物の台詞を、時に出番を選択し、こまかく彼らの性格付けと劇の方向性を決定する。
彼はアルコールに溺れていたのか、それとも風景に耽溺していたのか。彼女は皮肉屋か、真面目なワーカホリックだったのか。彼らがなぜこの旅を続けるのか、その目的も。
図5:Act.1(EQUUS石油)プレイヤーはコンウェイの台詞を選択し、彼が何を考える人物か選択する。
図6:Act.5(町)プレイヤーはどの登場人物が、いつ、なにを話すか選択する


(参照)
「Rock, Paper, Shotgun」 『なにがKentucky Route Zeroのダイアログを魅力的にしているのか?』
KRZを開発当初から追っている英ゲームメディアの記事。脚本のジェイク・エリオット氏のインタビューを挟みながら、選択肢・テキストの提示方法含めその魅力について記載している。
3.Player(監督)
プレイヤーは監督(Director)として、この劇でどの場面を見せるのか、どの順番で幕を演じるか・演じないかを決定することができる。
この劇をいつ演じる(Play)のか、いつやめるのか決めるのは監督の仕事である。
図7:Act.1(事故車)進行に必須ではないこの場面を見るか、見ないかはプレイヤーが決める
図8:メニュー画面(劇・幕間劇の円環)どの順番で何を演じるかはプレイヤーが決める


(参照)
【ケンタッキー0号線を行く】Kentucky Route Zero: PC Edition(からあげうどん氏による配信)
こちらの配信では第1幕から飛んで第4幕をプレイし、その後第2幕・第3幕をプレイすることで、円環をときに逆流しながら最後まで劇が進む。変則的な進み方でありつつ、この劇は同様に楽しむことが可能となっている。(プレイ・配信ありがとうございました!)
4.Player(観客)
プレイヤーはコントローラーで操作しながら、Kentucky Route Zeroという悲劇をずっと劇の外側から観賞している。
劇の「外側」のキャラクターとして登場するエミリー・ボブ・ベンの3人のキャラクターは、プレイヤーの立ち位置を代弁するキャラクターでもある。彼らは幕間劇Limit & Demonstrationでは鑑賞者として美術館を訪問し、Entertainmentでは観客としてエンターテイメントという演劇をを眺めている。同時に彼らは「外側」の存在として、Act.1-4で劇を盛り上げる歌唱隊を担っている。
コンウェイら登場人物と彼ら3人はも、劇の「内側」の登場人物と劇の「外側」の観客となり表現の位相が異なる。そのため、同じ空間に存在していてもお互いにコミュニケーションを取ることは当初できない。
図9:Act.1幕間劇(Limit& Demonstration)3人は作中登場人物ルーラ・チェンバレンの回顧展「極限と展示」にて美術作品を鑑賞する
図10:Act.2幕間劇(Entertainment)3人は舞台後方観客席から劇中劇「エンターテイメント」を鑑賞する
図11:Act.1(マルケス農場)画面手前で歌唱隊として"You've Got To Walk"を歌う3人
図12:Act.1(EQUUS石油)3人は登場人物コンウェイの存在を認識できない (コンウェイは足を踏み鳴らすが、テーブルの人々は反応しない)



5.Player(批評家)
プレイヤーを代弁する劇の「外側」のキャラクターでもあるエミリー・ボブ・ベンは、Act.1幕間劇Limit & Demonstrationで美術館に展示された芸術作品について感想を述べ、批評する。Act.2幕間劇Entertainmentでは、観客席からこの幕間劇についての評論が提示される。
本作はプレイヤーが本作を批評することを意識し、その視点を内在化している。プレイヤーはこの劇について当然自由に感想を述べることができ、つまらなければいつでも席を立って構わない。低評価レビューを書くことも。
Act.2幕間劇のメモより
観客の多くが席を立つことを検討する。もし立ち去りたいのなら、そうさせればいい。劇場は刑務所ではない。われわれは観客の痛みを敬う。 脚本家レム・ドゥリトル
図13:Act.1幕間劇(Limit& Demonstration) エミリー・ベン・ボブは劇中登場人物ルーラ・チェンバレンの回顧展に訪れ、作品の感想・批評を述べている。
図14:Act.2 幕間劇(Entertainment)「Entertainment」を評するコメントが表示される。 『時に退屈な「エンターテイメント」』


(参照)
海外ゲームメディアVideogamer・Josh Wise氏によるKentucky Route Zeroレビュー(英語)
作品評価は高くないものの、マグリットやフロストやルシェ等文学・芸術系の引用を踏まえて読み込んでいるレビュー。末尾に本作の自己批評的側面について言及あり。
私の批評のどれもが、10年間作品に取り組んできた開発者たちにとっては目新しいものではないだろうし、それは自意識過剰なわけでもない。とあるシーン(訳者注:Act.2 幕間劇)で、地元新聞の演劇レビューとして作品について「借金と不誠実さの悪を描いた、焦点が定まっていないとはいえ、引き込まれるところのあるドラマだった」と書いてある文章を読むことがあった。ほんとその通りだよ。
6.Player(ゲームプレイヤー)
そしてもちろんあなたはゲームプレイヤーである。
小説や演劇を志向しながら、同時に本作はゲームであることに強く自覚的である。プログラムで構成されたテキストと音と画像の隙間をマウスでクリックするだけの体験は、選択と冒険というアドベンチャーゲームの原始的な愉しみを再現しながら、同時にその可能性を強く広げるものとなっている。
図15:Act.3 (Equus石油)コンピューターゲームを遊ぶ
図16:Act.3(XANADU)アドベンチャーゲームの始祖”Adventure”を再構成したゲーム「XANADU」を遊ぶ。
1976年に洞窟探検家でもあるクラウザー氏により開発され“Adventure”は別名’Colossal Cave Adventure’と呼ばれる、ケンタッキー州のマンモス洞窟を舞台とするテキストアドベンチャーゲーム。Adventureでは、不思議で抽象的なテキストが示される中、コンピューターにテキストでコマンド入力を行っていくことで洞窟を探検していく。
図17:Act.1(EQUUS石油)ガソリンスタンドの地下でエミリー・ベン・ボブがボードゲームで遊ぶ。


あなたはコンピューターゲームを遊ぶ。
あなたはアドベンチャーゲームの始祖“Adventure”を古ぼけた記憶で再構成した“Xanadu”をプレイする。
何度目かのダイスを振ってキャラクターを進める。
いにしえから伝わる運命のゲームをプレイする。
プログラムで描写されたKentucky Route Zeroというゲームをプレイする。
何度も。
7.Player(とは)
時に内側から監督として劇を采配し、脚本を書き、役者を演じて劇に主体的に参加する。時に外側から観客として受動的に劇を見つめ、作品を評することで作品に関わる。
プレイヤーが多層的な役割を担うことは他作品でも同様であるが、本作が特異なのは、それを明示的かつ流動的に劇中に取り込んでいることだ。
プレイヤーの役割を代弁し、劇の「外側」のキャラクターであったはずのエミリー・ベン・ボブの3人は、Act.3幕間劇で作中人物ウィルと電話を通じて交信を行ってから、どんどんと劇の内側へと潜っていく。
Act.4幕間劇で彼らは役者を務め、Act.5ではついにフィナーレを飾る。そして、Act.5幕間劇にてエミリーと作中登場人物の会話による短い楽屋オチと本作の寸評を挟み、円環の劇は幕を閉じる。
図18:Act.3幕間劇(エコー川沿いのあちこち)観光客のエミリー・ベン・ボブは、観光案内として電話を介して作中人物ウィルの声を聞く
図19:Act.5幕間劇(雇人の死)他の登場人物とともに、エミリーがこの劇を振り返り、寸評する
図20:Act.4幕間劇(ウン・プエブロ・デ・ナダ)とある日のWEVP-TVを描く劇。エミリー・ベン・ボブは登場人物として出演する

(補足1)厳密には、美術品の鑑賞や劇の鑑賞、ゲームのプレイも外側とは言わず、その行為自体が作者・作中人物たちとの間接的コミュニケーションといえる。
(補足2)ウィルは作中登場人物でありつつ、劇の外側の観客(プレイヤー)に目を向けるキャラクターとして描かれている。
Act.3幕間劇での観光案内、Act.4エコー川の語り部としてプレイヤーに語り掛ける語り、Act.3幕間劇の内線を通じて現実の電話と人間を使って録音された留守電を聞くシーン、そして、複数回挟まれる観客側をまっすぐ見つめるカットは、劇の外側とのコミュニケーションを象徴しているといえるだろう。
図21:Act.4(マッキーマンモス号)登場人物のなかでウィル(中央の男性)だけがこちらをまっすぐ見つめる
8.Player(流動的)
KRZにおいて、これらプレイヤーの多層的役割は何のためにあるのだろうか。ただ単にゲームを複雑にし、「アート」らしく思わせぶりにするためだろうか。
少なくとも手間をかけられたこれらの演出には意図があり、KRZにはプレイヤーが多層の役割を担うことで見えてくるものがあると考える。
それがなにかを考えるために、もう少しKRZを作りあげているメディアとテキストを見ていく寄り道をしたいと思う。
図22:Act.1幕間劇(リミット&デモンストレーション)ベンとエミリーが美術館の展示について語る
ベン:きっとなにかの象徴だよ。アーティスト、夕日、馬か。アナグラムか?それとも何かのコード...なのか?
エミリー:それか、単なる思わせぶりとかね。

9.メディアアート
KRZはゲームであるとともに、様々なメディアを組み合わせて表現活動を行おうとするメディアアートでもある。
本作がメディアアートであることは、Act.1幕間劇「リミット&デモンストレーション」で展示されている最も注力されたインスタレーション『オーバーダブ・ナム・ジュン・パイク・インスタレーション エドワード・パッカードのスタイルで』で端的に意思表示されている。
ナム・ジュン・パイクは、テレビ・ビデオ等のメディアを用いてメディアアートを始めた先駆者であり、本インスタレーションは彼の作品『Random Access』をそのまま引用している。
図23:Act.1幕間劇(リミット&デモンストレーション)展示作品『オーバーダブ・ナム・ジュン・パイク・インスタレーション エドワード・パッカードのスタイルで』

観客はテープレコーダーから取り外されたサウンドヘッドを使って、壁に貼られたテープを走行させ、場所や速度によって音の並びを常に変化させることができます。このように、音楽の素材にランダムにアクセスすることで、来場者は自分自身の作曲を行うことができるのです。 『Random Access』作品解説より
そして、もうひとりの引用元、エドワード・パッカードが生み出した読者選択型で冒険を進めていく小説形式のテキストアドベンチャーシリーズ「Choose Your Own Adventure」は1979年に刊行が開始された。この作品により彼はインタラクティブ・フィクションの親ともいわれる。
そのシリーズ1巻目の名前は“Cave of Times(時の洞窟)”という。
エドワード・パッカード:ブックリスト(WebArchive)
テキストゲーム研究家のアーロン・A・リード氏による「Cave of Times」解説
これらふたつの引用元を冠する『オーバーダブ・ナム・ジュン・パイク エドワード・パッカードのスタイルで』、この作品名の意味するところを嚙み砕いて言うと「テキストアドベンチャースタイルでメディアアートを始めるよ!」ということだ。
この宣言のとおり、ゲーム・テレビ・電話・コンピュータ・ラジオなど様々なメディアを組み合わせながら、演劇・散文��詩・歌・テキストアドベンチャーなど様々な形式にテキストを自在に変化させるゲームは幕を開ける。
(補足予定)
開発者たちの出身校であるシカゴ美術館付属大学でのメディアアート運動及び活動の引用(Act.4幕間劇等)について。
フィルモートン教授とサンディン画像プロセッサ
Copy It Right
10.テキスト(演劇)
本作を特徴づけるキャラクター名とセリフにより構成された脚本のようなテキストは、話す台詞を選択することで、展開や登場人物の性格付けを微妙に変化させることができる。
同時に、具体の要素をそぎ落として抽象的に表現されるキャラクター造形は、プレイヤーに演技の演出をある程度委ねさせる。
図24:Act.3(冒頭)プレイヤーは主人公コンウェイの台詞を二つのうちからひとつ選択する。キャラクターや背景はポリゴンで描写され、個性や特徴を持ちながらもどこか抽象的に見える

さらに、KRZに特徴的な静的な画面背景は、いくつかを演劇から借りている。
Act.1マルケス農家における抽象化された家は、近代社会における家族の崩壊を映す米作家アーサー・ミラーによる演劇「セールスマンの死」から借景したもの。これはもちろんここに住むマルケス家の崩壊と重なっている。
Act.3「木」において、呼んでも来ないレッカーを待ちながら意味のほぼない会話を交わす場面は、セリフ回しも含め、20世紀を代表するサミュエル・ベケットによる不条理演劇「ゴドーを待ちながら」を引用している。
図25:Act.1(マルケス農家)
図26:Act.3(木)


Act.2幕間劇「エンターテイメント」���は、直接的に演劇そのものを鑑賞し、同時に出演することになる。この劇は、経済的苦境と近代人の苦悩を描く20世紀中盤のユージーン・オニールの演劇「氷人来たる」を現代風に翻案した学生演劇であり、プレイヤーは観客・役者として劇に参加する。なお、この幕間劇はもともとVRで参加できる仕掛けとなっている。
このようにKRZは、演劇という形式にテキストにおいても演出面においても大きく負っている作品であるが、なにより本作そのものがアメリカを代表する詩人のひとりであるロバート・フロストの詩「雇人の死」を翻案した演劇を目標とすることが、作中登場人物であり舞台監督であるキャリントンにより示唆されている。
演劇に多用される極度に抽象化された象徴的な舞台・台詞まわしは、本作のテキストや美術に大きく影響を与えていると言えるだろう。
図27:Act.2幕間劇(エンターテイメント)酒場で会話するハリーとイヴリン。両名とも、ユージーン・オニール「氷人来たる」に登場するキャラクターを現代風に再解釈したものである。
図28:Act.1(EQUUS石油)キャリントンの台詞「私はこの12年間を人生における最高傑作を作り出すため捧げてきた。ロバート・フロストの詩『雇い人の死』を、壮大かつ実験的な演劇へと翻案することに」

(参照)
エンターテイメント
VR・脚本
http://kentuckyroutezero.com/the-entertainment/
VR参加の様子 https://www.handeyesociety.com/event/wordplay-fest-pics-and-showcase-links/
続き(途中まで)
3 notes
·
View notes
Quote
今回の『M-1グランプリ2023』は、本選決勝で優勝した令和ロマンも面白かったけど実際には敗者復活戦がハイライトだったと思うんですよ。トム・ブラウンが良い意味で異常な狂ったネタをやって今大会最大のざわめきを起こした後で、続く正統派しゃべくり漫才のエバースが最高に面白い漫才をやって、あ、これは漫才の大会だったんだと正気に返った観客により20対80でエバース勝利になったあたりは最高でした。 で、一連の松本人志さんと彼に対する週刊文春の報道に関して騒動が拡大していますが、一部では内々で着地を目指した話し合いが進んでいるとされる一方、松本人志さんからの性暴力、被害を受けたとする女性たちからの新たな告発も続いております。これによって、著名人としての松本人志さんは��舞台から去らなければならない状況になっているとも言えます。 先般、パオロ・マッツァリーノさんがブログで「松本人志さんの罪についての考察と提案」という記事を書かれ、非常に整理されていたので興味を持って読みました。たぶん、この問題に関する記述という意味ではとてもよく書けているのでご関心のある方は賛否はともかくご一読ください。 他方、このブログが書いている問題で決定的に欠けている視点があり、私はそこがこの松本人志さんの事案の本丸ではないかと思っています。おそらく今後起きるかもしれない松本人志さん・吉本興業と、文藝春秋社の間で行われる民事裁判と、松本さんが提起した刑事告訴の焦点になるのは間違いないので、問題を理解されたい方の補助線として記事を書きたいと思います。 現段階では「ただちに違法」とは言い切れない なお、本稿執筆にあたっては、私・山本一郎自身が2002年から2009年まで吉本興業とKDDIが出資する旧ファンダンゴ社(のち、吉本興業が完全子会社化し「よしもとファンダンゴ」に社名変更)と、吉本興業と東京電力が共同出資したキャスティ社とは深い取引があり、現在も、テレビ局やサブスクリプション放送での番組制作で継続的な取引がある一方、文藝春秋では文春オンラインなどで記事執筆しているという双方に関係のある立場であることはご承知おきください。 取引上のリスクがあっても私がこの記事執筆をして多くの人に知ってもらいたいと思っている理由は、演芸の歴史を鑑みたときに松本人志さん浜田雅功さんのダウンタウンの持つ価値は大きく、また、文春の報道も私たちが生きるこの時代の断片を理解する上では深い意味を持つとも思っているからです。 存分に予防線を張ったところで、まず、松本人志さんに関する報道で文春の記事の中身を精査すればよく分かることがあります。実際には、松本さんがしたことは女性への「性暴力」や、後輩芸人を使った「上納システム」と扱われて大きな批判を呼びましたが、本来の意味での違法な暴行を意味しません。女性から刑事告訴はされておらず、被害の申し立てもないと見られます(24年1月31日現在)。性行為に不同意の女性を強引にレイプしたという類いの話ではないのです。 文春も、このあたりの記述では松本さんや周辺芸人の皆さんの不適切性は強調しつつも、これが「違法である」という断定的な記述は巧妙に避けています。 「違法ではない」が「大御所がやることとしては不適切」ではないか、という不道徳が、本件問題の本質になります。 話は簡単で、松本さんにかかっている嫌疑の中身としては単なる有名人の合コンに過ぎず、これ単体が違法だとするならば世の中にあるすべてのギャラ飲みや合コン、ガールズバー、相席居酒屋などは適法とは言えない行為とされてしまいます。一般人が日常的に行っている合コンがいちいち本人同意だ、同意内容の明示だとやるはずもなく、社会通俗的に違法となるのは例えば異性に対し性的行為を強要し、明確な了承がないのに性行為に及ぼうとするケースのみです。 松本人志さんにブチ切れている人たちは、たいてい、松本さんが女性らに対し違法なレイプをしたと踏み込んで誤読していることになります。 未成年少年に対する性暴力を長年続けていたジャニー喜多川さんの件と決定的に異なるのは、松本人志さんは行為が認定されればただちに違法となるものではないという点です。後輩芸人との合コンですから。 また、大手ラウンジほか著名人が集まるVIPルームなどでは、一般人の来客は特に、ごく当然のようにスマートフォンなどはクロークで預けないといけません。場合によってはボディチェックまでされます。芸能人に限らず、政治家や学者、官僚が集まるサロンなどでも機密に関わる重要な話し合いがされる場ではスマホの持ち込みは禁じられることも多くありますし、紳士協定ベースで口外禁止のチャタムハウスルールが敷かれることがあります。情報漏洩が問題になりセンシティブになっているのは、SNSの利用が一般的になったり、週刊誌に問題のありそうなネタを持ち込まれたりして、著名人が一般人と付き合うリスクを考えたときには当然に行うことであることは理解しておく必要があります。 ナンパや合コンを「すべて違法」と言えるのか たかが合コンで、というのはありますが、著名人と写真を撮りたがる一般人はもちろんいるでしょうし、そういう遊び方をしていること自体を知られたくない立場の人はたくさんいます。妻帯者とか、育てている子どもが年頃だとか、それでもどうしても遊びたかったとか、他の大事だけど面倒くさい宴席を断って銀座に来ちゃったとか。 パオロ・マッツァリーノさんの記事で決定的に間違っているのはこれらがすべて違法であるという前提で記述されていることであって、後輩が一般人女性をナンパし、合コンに連れてきて一定の合意の下で「お持ち帰り」をすることは犯罪行為とは言い切れません。 その合意内容について、消費者契約法的に「合意の有無でなく、合意の中身こそが重要」と判断することは、述べた通りあまり賛同できません。一般的に、普通に暮らしていて人々が出会ったり交際したりするときにいちいち合意内容を書面に落としたり中身(内容)の確認をすることなんてあり得ませんし、誘った側と誘われた側の「期待」の中身(内容)に差があって当然であるからです。「やれたかも委員会」のようなもので、やりたかったけどやらなかった男性と、あまり良くないかなと思ってやらずに帰った女性との間で「中身(内容)の合意があったからついて��ったのだ」なんて話は法的にも成立しないわけです。 合コンに行くのにいちいち書面にするんですかという話で。 当初に事実関係を認めていれば、展開は違ったはず 問題があるとするならば、間違いなく松本人志さんは著名人であり、実力者であるということです。その人が、後輩芸人を使い、一般人の女性を合コンに連れてきて、お持ち帰りをねだるという時点で面白過ぎます。いや、不適切と言えます。それだけの人が、より安全な遊び方をしなければこのようにして刺されてしまうことがあるので、分かっている女性だけを相手にするべきだ、という議論になるでしょうか。 文春での告発内容や、他媒体での記事の流れを見る限りでは、「違法ではないが、実力ある著名人として遊び方が不適切」という公序良俗のラインでしか報道を行っていない前提で見る必要があります。この時点で、松本人志さんが吉本興業の顧問弁護士筋との協議で初動を間違えて「(報道内容はすべて)事実無根」と言ってしまったことと、文春に対して行う刑事告訴と一部の民事訴訟では松本さん側にあまり勝ち目がないこととは同根と言えます。あるとすれば、文春が完全な誤報を流した可能性を突くことでしょうが、記事の信憑性そのものについては私には分かりません。 その点で、松本人志さんの自己救済手法での正解はホリシン先生(弁護士の堀新さん)が主張するこのポストがすべてであることは言うまでもありません。 今思うと松本側にとってベスト(最悪の中の最善)の対応は 「同意してくれてると思ってたけど傷ついた女の子もおったんやな。俺が気づかんのが悪かった。他にもいるかも知れん。しばらく謹慎して反省したい。皆さん、こんな俺にいろいろ教えて」 みたいな言い方して初期段階で頭下げることだったのかも 諸所の情報から見ても、松本人志さんが一般人女性を目当てに後輩芸人に声を掛けてもらって合コンを繰り返していたことは間違いないため、特段の違法性のない合コンであったことを示したうえで事実関係を認め釈明し自主的に謹慎していれば、違った展開があったはずです。 記者会見で騒動を収められる性質のものではない で、松本人志さんは記者会見をやるべきだという話が出るわけですが、もうすでに書かれ放題になっている松本人志さん個人に関して言うならば、記者会見で騒動を収められる性質のものではありません。 記者会見によって「疑惑」が晴れ、公的なメディアに復帰する可能性がミリも存在しない以上、メディアからの質問で吊し上げられる映像や画像を押さえられ報じられる可能性があります。燃料を与えないためにも、記者会見など絶対にやらないでしょう。仮に松本人志さんが「俺の意見を言う場を作ってくれ」という意志を持っていたとしても、弁護士も関係者も羽交い絞めにしてでも止めるほかありません。 残念ながら、その違法性はともかく性暴力を日常的に行っていた松本人志というイメージがついてしまった以上は、どんな記者会見を開いたとしても、再び地上波編成や広告クライアントに認められて大手を振って復帰というのは考えにくいと言えます。 松本さんのビデオレターや手記のようなもので反論する方法もあるでしょうが、報道が過熱し、いまも収まらない状態では、松本さんが願うような騒動の収拾を図ることはむつかしいでしょう。 吉本興業が抱えているガバナンス上の問題点 また、記者会見に絡めてジャニーズ事務所において、事務所創業当時から繰り返されてきた少年に対する性暴力と対比する流れがあります。しかしながら、ジャニー喜多川さんの件は99年文春との最高裁で司法が認めた性犯罪であるにもかかわらず、テレビ局や出版社などメディアの利益共同体的側面から長年にわたって見て見ぬフリをされてきた犯罪事案と、一般人なら異性との出会いや交際相手を求めて行うこともある違法とは言えない合コンやギャラ飲みでのお持ち帰りとを並べても中身が違い過ぎる側面があります。 要は、ジャニー喜多川さんにせよ松本人志さんにせよ著名人がやらかして墜落していくさまを見て手を叩いて喜びたい層もいる一方で、実際には、不適切な女性との関係についてどのような線引きをしていくのかは今後の課題となってきます。繰り返しになりますが、演芸で成功したのだから、人に後ろ指を指されないようなきれいな遊び方をしなさいという意味以上の何かを、記者会見で導き出すことはできないでしょう。なので、松本人志さんと文藝春秋社の間での民事裁判が帰着するまでは表舞台に出ない以外の選択肢が無くなってしまうのです。 もしも吉本興業が「松本人志」という商品を守りたいと考えるのであれば、社として声明を出したうえで、自社の持つメディアなどで、好きな人はおカネを払って観てくださいというスタイルでサブスクリプションをやる、という手も考えられます。吉本興業に関して残念なのは、そのあたりを整理し問題処理できる仕組みが機能しておらず、大事な商品の名誉が毀損きそんされているのに適切な対応ができていない、ガバナンス上の問題がある点です。 「松本人志」の芸を愛する人たちに活動する手はある そもそも吉本興業は松本人志さんと本件でちゃんとコミュニケーションが取れているとは思えません。「吉本興業がメディア支配している」というより、現場にいるマネージャーが優秀で、各メディアに営業できていたり劇場や地方営業をやって芸人を育成したりするシステムが完成しているだけの話とも言えます。タレントの営業はできても、タレントの管理までは行っておらず、ましてや松本人志さんのような大御所とはこのような問題が起きてもきちんと善後策に関して相談もできていない、というのが現実です。 もしも、松本人志さんが捲土けんど重来を早期に目指すのであれば、地上波テレビ番組やナショナルクライアントのCMキャラクター起用などの表舞台よりも、「松本人志」の芸を愛する人たちに向けて、俺を助けてくれ的な活動に入るほうが着地としては適切ではないかと思います。 芸能とIP、オンラインコンテンツの関係は非常に複雑です。たとえば「とんねるず」は、芸風がイジメを助長すると指弾されて不評になり、地上波での出演が激減しましたが、オンラインでの動画配信に活路を見出してファンを再獲得しています。 批判に晒されたり旬が過ぎたりしてスポンサーや編成から見放され、地上波で見かけなくなった著名人がネットなど新しいメディアに進出して成功する事例は少なくなく、批判報道の減少や一定の冷却期間が置かれれば、サブスクリプションの世界で改めて面白さを視聴者に発見されてファンを増やし、新たなメディア創出の旗手になることもあり得ます。 なぜ「芸人のコメンテーター」が増えたのか 一方、テレビ局も、ワイドショーやニュース解説番組のMCやコメンテーターに、特に社会的事象に知見のない芸人や著名人を据えてしまう問題を抱えています。雛段芸人のトーク番組ならともかく、政治経済や事件事故を扱う番組で、専門知に乏しいタレントに語らせることの意味を、考え直すべき時期ではないかとも思います。 特に医療や貧困、社会問題といった複数の利害関係者がいる複雑で込み入った情報を放送しているのに、この問題では何の教養もない芸能人が的外れな個人の感想を述べて結論づけてしまう問題は多くの視聴者に誤解を与えるとして、かねて批判が集まっていました。松本人志さんもまた、本人は芸事げいごととして多大な功績を打ち立てている著名人ではありますが、社会問題については完全に素人であって、学術的な然るべき知見に裏付けられたものではもちろんありません。 松本さんに限らず、ビートたけし(北野武)さんや爆笑問題などが時事を扱う番組のMCとして長らく起用され、お茶の間の人気を博すのも「視聴者のレベルに合わせた物言いや司会ができるから」という話に過ぎず、報道としての情報や見解の正しさまでは担保しません。言い方を変えれば、芸人が著名であるからテレビ局もその知名度に頼って数字を取るための番組作り、キャスティングをしていることになります。 「テレビに出るなら品行方正であれ」という批判 すべての事象において、正しいことを言い続けられる識者などいません。番組内で50対50の対立になっているのはまだいいほうで、5対95の意見でも、実際には少数意見のほうが学術的に、または社会・政策的に正しいということもあり得るのであって、大多数の意見を代弁するような庶民的見解を示す芸能人をコメンテーターに使うな、という話になります。そして、テレビに出ているのだから品行方正であれ、不適切な遊び方をするなという批判にもつながっていきます。 2012年、母親の生活保護受給で問題とされた次長課長・河本準一さんの件も、10年かけてなおいまだ地上波ではほとんど起用されないのも、違法ではないけど不適切の典型と言えます。芸人がメディアに出る、ということは、本来芸人に求められていたわけではない清廉潔白さや社会的正しさを世の中の仕組みが押し付けざるを得ないことで起きる悲劇になっています。 芸人に、社会的正しさをいつから求めるようになったのでしょう。そもそも普通の生き方ができない、モテたいから芸人になった、という割とどこにでもいるたくさんの普通の若者の中から、才能を発揮して時代を象徴する実力者になった松本人志さんに、そういう知見や教養をそもそも求めていたのでしょうか。他の人と違うことを言っていて、抜群に面白いから売れた人ですよね。 記者会見を開いても、疑惑が晴れるわけで��ない 2019年、週刊誌「FRIDAY」(講談社)に、事務所を通さない闇営業事件を報じられ、吉本興業の代表取締役岡本昭彦さんが5時間にわたる吊し上げ的な記者会見を打ち込まれたことがありました。騒動の渦中で、組織の代表者が悪意はないけど敵意はある記者やジャーナリストに攻撃的な質問を多数、連続してぶつけられ、大変なことになるケースはままあります。ましてや、反社会的勢力と目される人々の前で隠れてギャラをもらい芸を披露したり酒席に同席していたとなれば、マネジメントをする側としては厳しいのは当然です。 報じる側も、記者会見という「絵」が欲しいのは、商品としての報道の側面はございますから、意地悪な質問を長時間ぶつけられ吊し上げられる松本人志を見たいという意味がある以上、前述の通り疑惑を晴らすために記者会見をやるというよりは「禊みそぎ」の問題であろうと思います。 また、その際に浮き彫りになったのは「メディアに出る、または出ようとする人間は、叩かれないよう清廉潔白であったほうがよい」という、割と過剰なコンプライアンス意識が出る一方で、これらのマネジメント会社があたかも所属芸人一人ひとりの私生活や副業まで踏み込んで管理するべきという強烈な社会規範を求められるようになっている、という点です。ある意味で、シェイクスピアの時代における不道徳批判で劇場が閉鎖されるようなもので、 所属するすべての人の私生活は管理できない 今回は吉本興業と松本人志���ん側にきちんとした対応を協議することなく初動を間違えて大炎上してしまうという事態になりましたが、いまなお、吉本興業の現場にはあまりきちんと松本さんの事件に関する概要や会社としての考えが伝えられてきていません。これは吉本興業のガバナンスの問題なのであって、松本さんの私生活どころか社業においても組織を現経営陣がどこまで掌握できているのかという別の問題を露呈させています。芸人という、もともと社会的正しさとか品行方正とは縁の遠かった人種を扱う組織のマネジメントや、社会が芸人に何を求めてよいのかは、いま一度、問われることなのです。 最近では、Vtuber会社がイラストキャラの中の人の私生活が理由で叩かれたり、情報漏洩で契約解除されたりすることもありますが、基本的に、事務所がすべての所属する人の私生活まで管理をすることなどできないという大原則に話が戻ってきます。芸能界が上下関係に厳しいのも契約に縛られて活動に制約されるのも「彼らが何かやらかすと関係先に盛大な迷惑がかかる」からに他なりません。 そして、吉本興業に限らず芸能事務所はまだ売れていない子も抱えていれば、旬を過ぎて数字が取れなくなった大御所まで、さまざまな人たちを雇っています。業界を支えるために、これらの稼げない人たちにどのくらい稼いでいる人たちの上前をハネて回してあげるのか、というのは産業として非常に大事なテーマであり、劇場であれサブスクリプションであれ「支持してくれるお客様とどれだけ多くの接点を持つか」はマネジメントの腕の見せ所であるとも言えます。 だれかを「土下座」させればいいわけではない 本来であれば、一番稼げる商品は必然的に社会では権威になっていてブランド力があるものだという話になりますから、芸能事務所としてはスキャンダルをさばくにあたって「着地点をどこにするか」と「本当に悪かったことはちゃんと見極め、徹底的にお詫びし、再発防止を宣言しそれを忠実に守ること」とにあるでしょう。その点では、たびたび大きなスキャンダルに見舞われた吉本興業の「謝罪マスター」竹中功さんの名著『謝罪力』は、いまなおバイブルのひとつと言えますが、残念なことにこの知見が十全に生かされてきているとは言えません。 俺は何も悪いことをしていないと感じていても、違法ではないが不適切で、お詫びしなければならない事態になることは、社会人になれば幾らでもあります。私は何でこんなことで責任を押し付けられ菓子折りもってお詫びしに行って土下座しているのか。そんな経験はたくさんありますよね。 そういう土下座を、権威ある人物や会社、政治家、国家にやらせることが読者や社会のカタルシスになることはたくさんあります。堕ちていく権威に対して、ざまあみろという見世物を鑑賞する感覚です。もちろん、悪かったことは是正しなければなりませんし、何より大事なことは、真摯しんしに対話し、再発防止も含めた枠組みを作り着地を目指して地道に取り組んでいくことで社会が少しでも良くなるのを目指すことでしょう。 松本人志さんの件も、松本人志さんの理解と共に、被害を訴え出ている女性の方たちも含めた話し合いや救済の仕組みが必要なのだろうと思いますし、吉本興業も松本さんを守る仕組みをきちんと考えたうえでお笑いファンにとっても損のない、あるべき着地点を目指してほしいと心から願っています。
松本人志はテレビから消えるべきだったのか…「ただちに違法ではないが不適切」という事案で考えたい論点 再発防止に必要なことは、本当に「記者会見」なのか | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
3 notes
·
View notes
Text
大樹が宇佐見と会っていた一方、仁志も学校へ行っていた。彼は美術部に所属し、デッサンについては芸大・美大受験でも十分に通るのではないかと周囲が認めるほどの実力を持っていた。この日も「ミロのヴィーナス」の石膏に様々な果物を置き、背後には白い布地を掛けてそれぞれ違う質感を描く練習をしていた。
美術部は専ら女子ばかりで、男子は仁志だけだった。それでも彼は平気だった。彼女たちは、特に異性だからと言って特別扱いせずに関わっていた。
顧問の大畠郁也は、他生徒の作品を見ては助言をしていたが、仁志に対しては何も話しかけなかった。デッサン力が申し分なく、寧ろ仁志から声をかけてアドヴァイスをもらうことの方が多かった。そんな二人のやり取りに、周囲はまさか関係を持っているとは誰も思わなかった。
大畠は、一見すると巷のサラリーマンと変わらなかった。四十代半ばで中肉中背、やや疲れている様な顔つきだった。美術教師ながら普段は背広を着ていた。しかし、彼は仁志をモデルとしてアトリエでもある茨城町の上石崎の家に連れて行き、時折絡んだ。
この日は午前中で部活動が終わった。他生徒が後片付けをし、帰って行く中で仁志も身支度をしていた。二人っきりにな���、大畠は仁志に声をかけた。
「今日は、本当に泊まってくれるの?」
「うん。父さん、今夜は東京出張だし」
「お父さんもゲイなンだろ?」
「うん。僕が小学生の時から付き合っているみたい」
「へぇ〜、『倦怠期』もなくてイイね」
「倦怠期なんて、そもそもあるの?」
「あるみたいだよ」
他生徒に見られていないか、まずは仁志が美術室を出て、足早に昇降口を出た。大畠も、いったん職員室で美術室の鍵を所定の場所に戻し、室内に残っている職員に声をかけ、出て行った。二人は「御茶園通り」と言う通りで待ち合わせ、仁志は大畠のステージアに乗った。
仁志は、性暴力を受けたことは別として、これまで関係を持ったのは大樹しかいなかった。しばらく父と一緒には寝たが、彼以外の他人と絡むことはなかった。機会がなかったと言っていい。大畠とは、高校に入学してすぐ出会い、美術部に入部して間もなくモデルになって欲しいと言われた。茨城県や水戸市の芸術祭に出展する作品を作製する為だった。
大畠とは、五月の大型連休に初めて絡んだ。大樹はどちらかと言えば相手をその気にさせることから始めるが、仁志は真っ先に身体の局所を愛撫しながら唇を奪った。全裸の仁志はすでに一物を硬直せていた。突然接吻され、大畠は最初動転したが徐々に彼自身も内面に潜んでいた本能が目覚めさせられていった。彼はスラックスを脱ぎ、勢いよく反り返った肉棒を白いビキニブリーフ越しに見せつけた。
「『仁志』、君は何て破廉恥なンだ…」
「…僕の肉体が目的なンでしょ?」
「否、君の総てが好きなンだ」
「これも僕の総ての中の一部なの」
二人は肉欲の渦に身を投げた。翻弄され、喘いだ。大畠も服を脱ぎ、仁志の身体の諸部分を弄んだ。すると彼は乳房を赤黒くさせ、硬く膨らんだ。まるで女体の様に全身を火照らせ、歓声を上げた。その姿に大畠は肉棒をいっそう硬くさせ、血走らせた。嗚呼、一体になりたい。彼の欲望が頂点に達した。
「仁志、君と一体になりたい…」
だが、中学生の時の記憶が仁志の脳裏に蘇った。彼は言った。
「…痛いのは嫌」
「でも、欲しいよ」
仁志も、幼なじみや父親以外の男を知り、本当なら大畠の愛液をこの肉体に受けたいと強く望んだ。しかし、ただ痛いだけなら避けたかった。大畠は、ラヴオイルを手に取って仁志の下半身の穴に塗り、まずは人差し指を一本挿入し、徐々に中指、薬指と増やしていった。時折、急所の裏を点かれると仁志は、
「あッ、あん…」
と肉棒が小刻みにピクッと動いた。
「…痛くない?」
と大畠が聞くと、仁志は無言で頷いた。「…挿入(い)れるよ」
大畠の肉棒が仁志の下半身の穴に入って行く。仁志は、大畠の身体にしがみ付き、痛みを忘れようと咄嗟に接吻した。ところが、予め広げておいたからか痛みは感じなかった。仁志は、
「…先生、痛くない」
と言った。彼は、これが愛する男との絡みなのだと思った。
仁志は、下の方から押し寄せてくる心地よいエクスタシーに歓喜の声を上げた。おのずと、彼の肉棒も萎えることなく先走り汁を滴らせていた。接吻も交わし、大畠は恍惚な表情で、
「愛してる、愛してる…」
と繰り返した。
父が川嶋とベッドで、この体勢で絡んでいるところを見ていた仁志は、これがまさに愛の表現なのだと思った。直腸の裏側を何度も点かれ、これまで経験したことがないエクスタシーを感じていた。時折尿意に似た切迫詰まったものが込み上げ、肉棒からは先走り汁が止まらなかった。
「あッ、あん! あん!」
大畠の肩に両腕を絡ませ、離れじとしがみ付き、仁志は接吻を繰り返した。そのまま二人は掃き出し窓の方に向かい、仁志の身体を押し付けた。大畠は腰を振り続けた。窓からは限りなく水田が続き、青々とした稲が風になびいていた。
オルガズムは大畠の方が早かった。次第に切羽詰まった感覚が身体の奥底から込み上げ、
「あッ、イキそう…」
と呟き、
「あッ、あん! ああン! うぅぅぅん…」
と、仁志の肉体の中に愛液を注いだ。これまで経験したことのない幸福感を仁志は得、彼は叫んだ。
「あぁぁぁぁん!」
彼は恍惚な表情で愛液を跳ばした。続けて潮吹きし、そのまま崩れる様に倒れた。大畠の肉棒が下半身の穴から抜け、仁志は力尽きた。彼は女になってしまったと思った。こんなみち満ちた思いになったのは初めてかもしれない。大畠はそんな彼に、
「仁志、君は綺麗だ」
と抱擁し、しばらく離さなかった。
こうして二人は愛し合う関係となった。モデルを務めた後には必ず絡み、愛液を飲んだ。この日もそうだった。乱れたベッドの上で、大畠は仁志と見つめ合った。出会った頃と比べると、瞳の輝きが違ってみえた。彼は言った。
「仁志。今、幸福かい?」
「…うん、幸福だよ」
「何だか、綺麗になったね」
「先生と愛し合ってるから?」
「…大したことじゃないよ」
「否。先生、愛してる」
上石崎で迎える初めての夜。掃き出し窓から出ると、群青色の空には数多の星が瞬き、三日月が見えた。お盆を過ぎてから秋の虫が聞こえる様になった。昼間に情事を済ませたからか、二人は半袖の丸襟シャツと短パンと言う格好でウッドデッキに出た。大畠は、仁志を家に迎える為にひたちなか市内のホームセンターでガーデンテーブルとチェアを買った。彼は、スコッチウィスキーの「オールドパー」をロックグラスに注ぎ、片手に持っていた。風になびくと聞こえてくる稲の音が心地よい。
仁志も、大畠が気に入っている紅茶を飲んでいた。ベルガモットの香りが付けており、水っぽくなかった。氷を入れたタンブラーを傾けながら、二人は語り合った。大畠は言った。
「元々、この家は親父とお袋が住んでたンだ。親父はオレが三十過ぎの頃に死んで、お袋は今は施設にいるンだ。痴呆になってね。オレは末っ子だから自由気ままにやってたけど、姉貴は苦労したみたい。その家を譲り受けたンだ。田んぼもそう。毎年、ゴールデンウィークと秋の彼岸の時は大変だよ」
「へぇ〜、お米作ってるの?」
「今日食べたパエリャ、オレが作ったンだよ」
「美味しかったよ」
生まれて以来、水戸の市街で育ってきた仁志にとって田園地帯である茨城町は新鮮だった。阿字ヶ浦に住む嶋田もそうだが、羨ましいと思った。
午後十一時を回ると、二人は同じベッドの中に入った。時折、大畠は仁志と寄り添い、接吻した。先刻、オールドパーを飲んだからか、スコッチウィスキーの味がした。仁志は、
「…酔っちゃいそう」
と苦笑した。大畠は、
「どうせ明日になれば、シラフに戻ってるよ」
と言った。
こうして二人の夜は過ぎていった。
阿字ヶ浦では、嶋田が妻の幸恵が来ていた。彼女は勝田駅前で同僚と飲んでいたらしく、泥酔していた。嶋田は、突然来たので驚いた。彼は、
「…なンだよ、別にウチに来なくてもイイじゃん」
とチェイサーを持って来た。そのタンブラーを彼女は一気飲みし、
「何だか、急に祐くんに会いたくなったの!」
と言った。「祐くん」なんて呼ばれたの、何年ぶりだろう? 恐らく、出会って間もない頃以来か…? 嶋田はソファにうなだれる幸恵を目前に、プライベートバーからテネシーウィスキーの「ジャックダニエル シングルバーレル」を持って来た。ロックグラスに注いで一口飲むと、
「あたしにも飲ませて〜」
と幸恵が訴えた。嶋田は、
「ダメだ。そんなに酔っ払ってちゃ味なんて解らないだろうよ」
と注意した。
「じゃ、『ジャックダニエル』ならイイ?」
「今夜は止めなさい」
これじゃ、ゆっくり飲めたもンじゃない…。嶋田はシングルバーレルのボトルとグラスを持ち、プライベートバーに逃げた。壁紙は真っ黒、カウンターの木目調が冴える様に照明も工夫した。この空間がオレには落ち着く…。彼は窓側に座り、彼方に見える真夜中の阿字ヶ浦を眺めながらグラスを傾けた。
間もなく幸恵がドアを開けてきた。嶋田はやれやれと、彼女をカウンターまで導いた。彼は、
「お客さん、かなり飲んでますね〜」
と苦笑した。
結局、嶋田は「ミントジュレップ」を作り、幸恵の目前に差し出した。スペアミントの爽やかな香りが漂う。彼女はストローに口を付けながら、
「やっぱり祐くんのカクテルが一番だね」
と微笑した。カウンターには、注ぎ口に赤い蝋がかかったバーボン「メーカーズマーク」が置かれている。嶋田は、
「何か理由あり?」
���聞いた。大抵、彼女が泥酔している時は何か遭ったことが多かった。一口飲んだ後、
「実はね、祐子と幸子なンだけど。今、『ボーイズラヴ』の漫画や小説にハマッてるの」
と溜息をついた。
ボーイズラヴは、世間では「やおい系」と呼ばれており、嶋田もたまに立ち読みをするが、あんなキレイなものではないと思っていた。学校やオフィスなどを舞台に憧れの先輩や上司と結ばれると言う、結末が読めてしまうストーリーなんて決してあり得ない。祐子や幸子がそんなものに興味を持ったのかと、彼としては内心複雑だった。
「『ボーイズラヴ』ねぇ…」
「当事者としてはどう思う?」
「『当事者』? あれはゲイとは別物じゃないの?」
「でもさァ…。男同士でエッチすることに変わりはないよねぇ?」
「現実はあんなキレイじゃないよ。オレなんて、谷田部って奴に犯されたけど、しばらくトラウマで登校できなかったよ」
「祐くん、そうだよねぇ〜」
何故、祐子と幸子がボーイズラヴにハマッたのか、嶋田は幸恵に聞いた。某少女漫画の雑誌で男同士の肉体関係を扱った連載が、読者の中でブームなのだと言う。彼女たちは他の少女漫画の雑誌を愛読していたが、同級生の一部がその漫画を貸してくれたところ、
「へぇ〜、男同士でエッチしちゃうンだ〜」
と興味を持ったのだそう。
祐子が幸恵にこんな漫画があるンだよと見せてくれたが、
「お母さんは、こういうの好きじゃないな」
と流したらしいが、まァ、異性について興味を持つ齢でもあるかと一度は諦めたと話した。嶋田は、
「でも、オレがゲイであることは話してないンだね?」
と聞いた。幸恵は、彼女のリクエストで作ってもらった「スーズトニック」を片手に、
「祐くんは『バイ』でしょうよ。流石に、自分の父親がそうだと知ったらどう思うかなァって。でも、いつまでもこんな生活を続ける訳いかないし…」
と言った。
「まァね…」
あんなに酔っ払っていたのに、半ばシラフになっていることに、嶋田は幸恵の酒の強さに驚いた。
結局、結論が出ないまま二人は夜を明かした。朝になり、幸恵の携帯電話に祐子からかかってきた。今日も水戸市内の図書館に幸子と出掛けるらしい。もうじき夏休みも終わるので、宿題を片付けないといけないらしい。
幸恵は玄関を出る際に、
「祐くんのカクテル、美味しかったわ」
と言った。嶋田は笑顔を見せた。
3 notes
·
View notes
Text
生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ

国立近代美術館で「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」を見る。版画(板画)を中心としつつも、それだけにはとどまらない棟方作品を幅広く取り上げた大規模な回顧展である。
1928年の油絵「雑園習作」。

「東京弁稽古の図」。自伝『板極道』の中の、上京が決まった頃の場面の挿絵。

「歌舞伎版画勧進帳」(1931年)。歌舞伎座で上演された勧進帳の役者を描いたもの。後年の棟方らしさバリバリの作品とは異なるテイストの版画を見るのは初めてで物珍しく、こういう仕事もしていたのかと驚かされた。役者は左から順に、初代中村鴈治郎、初代中村吉右衛門、市川中車(キャプションには書かれていないが、おそらく七代目)。

「観音経曼荼羅」(1938年)。裏彩色を初めて本格的に取り入れて成功した作品とのこと。

「華厳譜」(1936年)の風神。個人的に好きな棟方作品のひとつ。

青森ゆかりの能「善知鳥(うとう)」をテーマにした「善知鳥版画巻」(1938年)の中の「鉄嘴」「浪声」。

西洋モチーフの作品もある。「基督の柵」(1956年)。

「ホイットマン詩集抜粋の柵」(1959年)。

「神祭板畫巻」(1943年)。国画会展に出品されたものの、「皇大神宮」の文字の途中で改行されているのが不敬にあたるのではないかと主催者側が恐れ、撤去されたという。内容は思いっきり天皇賛美に見えるのに、改行すらもはばかるとは……言論統制および自主規制ほんとこわい。

棟方が請われて揮毫した書「無事」。説得力のある「無事」である。

「二菩薩釈迦十大弟子」(1939年)。「須菩提」は版木と見比べることができる。



襖は大きいので全体の写真を撮るのが難しい。


「いろは板画柵」の右隻。

「谷崎歌々板画柵」の左隻。谷崎潤一郎の歌に絵をつけたもの。


谷崎潤一郎の小説『鍵』の挿絵。


切手になった棟方。

パッケージデザインも引き受けた棟方。

「華狩頌」(1954年)。モチーフはアイヌの儀礼に発想を得、構図は坂本万七が撮影した高句麗古墳・舞踊塚の壁画からヒントを得たという。

青森凧絵。

棟方デザインの浴衣。

「東海道棟方板画」(1963-64年)。このシリーズは、棟方作品の主なイメージ(民藝とか宗教モチーフとか)から離れて、工業化する日本の姿が描かれているのが気に入った。


「大印度の花の柵」(1972年)。ゴッホのひまわり図に入り込んだ棟方。作者の顔が浮かび上がる花瓶がちょっとキモおもしろい。

棟方の道具。

2 notes
·
View notes
Text
"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
200K notes
·
View notes
Text
起業アイデアを形にする第一歩!バーチャルオフィスを活用した賢い起業戦略
起業を目指す方にとって、アイデアの発想や事業の立ち上げに必要な準備は大きな課題となります。特に初めての起業であれば、資金面、場所の確保、信頼性の確立など、さまざまな不安が伴うでしょう。そんな中で注目を集めているのが「バーチャルオフィス」というサービスです。バーチャルオフィスは、法人登記などの目的でビジネス上の住所を提供してくれる仕組みであり、コストを抑えながらも都心の一等地の住所をビジネスに活用できるという点で、多くの起業家から支持を集めています。
本記事では、起業を成功に導くための準備やアイデアの発想方法、そしてバーチャルオフィスを活用した事業戦略までを、実例や業種別の視点を交えて詳しく解説します。起業を検討しているが、まだ具体的なプランが固まっていない方や、すでにアイデアはあるものの実行に踏み出せずにいる方にとって、本記事が一歩踏み出すためのヒントとなるはずです。自分の理想の働き方を実現するために、ぜひ最後までご一読ください。
起業に必要な準備とは
起業を始める際には、「とりあえず始めてみる」だけでは成功は見込めません。しっかりとした準備と戦略が必要です。起業の準備とは、単に事務所や法人登記を整えるだけでなく、どんなビジネスモデルで展開していくか、誰にどのような価値を提供するのかを明確にする作業です。そのためには、アイデアを具現化するための事業計画の策定、資金調達の方法、顧客ターゲットの設定、競合の分析など、多くのステップを踏む必要があります。
また、登記住所をどうするかも重要な要素です。信用力のある住所を持つことは、ビジネス上の信頼性向上に直結します。最近ではバーチャルオフィスのようなサービスが起業家の間で注目されており、コストを抑えながらも立派な住所で起業をスタートできる選択肢となっています。これらを踏まえ、次のH3では具体的な準備内容について解説します。
起業前に考えるべきこと
起業を始める前にまず取り組むべきなのが「情報収集」と「自己分析」です。自分がどのような分野で強みを持っているのか、どんな問題を解決したいのかを明確にし、それを起点にアイデアを組み立てることが重要です。たとえば、ITスキルがあればWeb制作やアプリ開発、文章力があればライター業など、スキルベースでの起業が現実的です。
また、事業を行う市場の動向や競合状況、ターゲット層のニーズについても十分にリサーチしておく必要があります。市場が成熟している分野であれば差別化戦略を、ブルーオーシャンであれば市場開拓の手法を考えるべきです。
さらに、事業計画の立案も忘れてはなりません。計画が曖昧なまま起業すると、想定外のコストや顧客獲得の困難に直面することになります。具体的な売上予測や支出計画、収益化までの期間、そして拠点となる住所の確保もこの段階で検討しておくべきです。近年では、コストを抑えて住所を用意できるバーチャルオフィスを利用する人も増えており、これも重要な選択肢となります。
市場ニーズの確認と事業計画の立案
起業アイデアがどれほど斬新で魅力的であっても、それが「市場ニーズ」に合致していなければ事業として成り立ちません。まずは「誰が・何に困っていて・どのような解決策を求めているのか」を明確にすることが出発点です。これを確認する方法として、既存の競合サービスの分析や、実際の潜在顧客へのヒアリング、アンケート調査などが有効です。たとえば、自分が考えているアイデアが「時短家電」に関するものであれば、共働き世帯や子育て中の家庭に対して「どんな点で不満を抱えているか」「どんな機能があれば買いたいと思うか」などをヒアリングすることで、リアルなニーズを把握できます。
これらの情報を踏まえて、事業計画を練る必要があります。事業計画には、ターゲット層、競合との差別化ポイント、サービス提供方法、収益モデル、コスト構造などを詳細に記載します。計画段階でこれらを明文化しておくことで、実際の起業フェーズでの判断や意思決定が迅速かつ的確に行えるようになります。また、事業計画は資金調達や融資を受ける際にも必須の資料となるため、客観性や数値的な裏付けを重視して作成することが重要です。
自己資金と資金調達の計画
起業において「資金」は最も大きな課題の一つです。まず検討すべきは、自己資金でどこまで運営が可能かという点です。初期費用として必要な資金(設備費・登記費用・広告費・仕入れ費など)と、ランニングコスト(家賃・人件費・通信費など)を見積もったうえで、少なくとも半年~1年分の運転資金を確保しておくことが望ましいとされています。
それでも自己資金だけでは不足する場合、資金調達の���段を検討する必要があります。融資であれば日本政策金融公庫や信用金庫の創業融資が代表的で、返済期間や利率も比較的起業家に優しい条件となっています。その他、クラウドファンディングやエンジェル投資家からの出資、補助金・助成金の活用も方法の一つです。
なお、バーチャルオフィスを活用することで、物理的なオフィス賃貸にかかる初期費用や月額費用を大幅にカットできます。これにより、限られた資金を商品の開発やマーケティングなど本質的な部分に回すことができるため、資金計画の合理化に繋がります。
拠点・住所の確保とその重要性
起業の際に意外と見落とされがちなのが「事業用の住所(拠点)」の確保です。特に法人登記を行う場合は、正式な住所が必要となりますが、自宅住所を使うとプライバシーの観点から懸念が残ります。また、顧客や取引先に対する印象面でも、自宅住所では信頼性に欠けるケースがあります。
そこで有効なのが、バーチャルオフィスの活用です。バーチャルオフィスは、都心の一等地にある住所を事業用に利用できるサービスで、法人登記にも対応している場合がほとんどです。郵便物の受取や転送、電話応対、会議室の利用などもオプションとして選べるため、事業の規模や内容に応じた柔軟な運用が可能です。
また、起業初期はオフィス賃貸にかかるコストを極力抑えるべきフェーズです。その意味でも、月額数千円~1万円台で住所が確保できるバーチャルオフィスは非常に現実的かつ効率的な選択肢といえるでしょう。登記上の信頼性と経済性の両立が可能であり、多くの起業家がこの手段を選んでいます。
起業形態の選定(法人・個人事業主)
起業する際には、まず「法人」として登記するか、「個人事業主」として活動するかを決める必要があります。この選択は、税務、信用、資金調達、事業の将来性など、さまざまな側面に影響します。個人事業主は、開業届を提出するだけで簡単にスタートでき、初期費用もほとんどかかりません。副業としての起業や小規模なビジネスを始めたい場合には適しています。
一方で、法人化(株式会社や合同会社など)は、社会的信用が高く、金融機関からの融資や取引先との契約時に有利に働くことが多いです。また、経費計上の幅が広がり、節税効果も期待できます。ただし、法人設立には登記費用や各種手続きが必要で、運営コストも継続的に発生します。
バーチャルオフィスを利用すれば、法人登記に必要な住所も確保できるため、コストを抑えつつ法人としてスタートすることが可能です。近年では、最初から法人を設立して本格的にビジネスを始める起業家も多く、バーチャルオフィスとの組み合わせが強力な武器となっています。
法人化のメリットとハードル
法人化することで得られる最大のメリットは、ビジネスの「信用力」が大きく高まる点です。特に企業間取引を行う場合や、大手企業と業務提携を行いたい場合、法人であることが前提となることが多く、個人事業では相手にされないケースもあります。また、法人名義での銀行口座やクレジットカード、リース契約なども利用できるようになります。
税制面でも、法人は損金算入できる範囲が広く、給与の支払いによる節税や、経費計上の柔軟性といった利点があります。加えて、経営者自身が社会保険に加入できるようになる点も大きな違いです。ただし、法人化には設立時に定款作成や登記手続き、登録免許税などの費用がかかり、最低でも10万円以上は必要となります。
ここでバーチャルオフィスを利用すれば、登記用の住所を格安で確保でき、物理的なオフィスを用意せずに法人設立が可能になります。都心の住所を選べば信用力の面でもプラスに働き、低コストでハードルを下げることができるため、法人化を検討する起業家にとって非常に有益なサービスとなっています。
個人事業主として始める場合の留意点
個人事業主は、開業届を税務署に提出するだけで始められるため、起業のハードルが非常に低い形態です。特に初期投資を最小限に抑えてスタートしたい人、副業として収入を得たい人に適しています。所得が一定額以下であれば、青色申告特別控除などの税制優遇も受けられ、経理負担も法人に比べて軽いのが特徴です。
ただし、信用力の面では法人に劣るため、BtoBの取引や融資の面で不利になることがあります。また、事業が拡大して収入が増えると、逆に税率が上がって法人よりも負担が大きくなるケースもあります。そのため、事業が軌道に乗った段階で法人化を検討するのが一般的です。
個人事業主でも、住所はビジネス上の信用に関わる重要な要素です。自宅住所を公開することに抵抗がある人は、バーチャルオフィスを利用することでプライバシーを守りつつ、ビジネス用の住所を確保できます。特に名刺やWebサイトに記載する住所が都心であれば、対外的な印象も良く、信頼性の向上につながります。
起業アイデアの見つけ方
起業の第一歩として、「どんなビジネスを始めるか」というアイデアの発想は非常に重要です。しかし、すでに市場に存在するアイデアの中から単純に模倣するだけでは、競争に勝つことは難しいでしょう。自分だけの独自性や価値をどのように見つけ、ビジネスとして成立させていくかが鍵になります。
アイデアの出発点として多くの人が取り組むのが、「自分の経験やスキルを活かすこと」です。これは、知識やノウハウがすでに身についており、他人より優位に立ちやすいため、再現性の高い方法として有効です。また、最近では社会課題やトレンドからインスピレーションを得て、ニッチな市場に参入する起業家も増えています。これにより、競合の少ないブルーオーシャンを目指すことが可能です。
アイデアを得たら、すぐに行動に移すのではなく、検証と改善を繰り返すことが重要です。起業アイデアは「思いつき」でなく「仮説」であると捉え、ユーザーの反応を確認しながら修正していくことで、失敗のリスクを抑えながら前進できます。以下に、その具体的なアプローチを紹介します。
自身の経験・スキルを活かす
起業において、自分自身の「これまでの経験」や「得意なこと」を起点にビジネスアイデアを見出す方法は、最も確実かつ実現性が高い手法の一つです。たとえば、営業職の経験がある人であれば、営業代行や営業研修の講師業、またエンジニアであれば、受託開発や技術コンサルなど、これまで培ったスキルをベースにしたサービス展開が可能です。
このアプローチの最大の強みは、既存のノウハウがあるために準備期間が短く、スタートダッシュを切りやすい点です。また、顧客のニーズや業界の常識にもある程度精通しているため、市場とのミスマッチが起こりにくいという利点もあります。
また、副業で取り組んでいたことや、趣味として行っていたことが、他人にとってはお金を払ってでも教わりたい内容である可能性もあります。ヨガ、イラスト制作、動画編集、投資アドバイスなど、個人が持つスキルをデジタルコンテンツ化して販売するビジネスも成長しています。
バーチャルオフィスを利用すれば、個人でこうしたスキルベースのビジネスを展開する際にも、都心の一等地住所で信頼感を演出でき、プロフェッショナルな印象を与えることが可能です。
前職・副業の知識を起点にする
会社員時代に培った専門知識やスキルは、起業アイデアの宝庫です。前職でマーケティングに携わっていた人であれば、中小企業向けのマーケティング支援サービス、営業職なら営業代行や研修サービス、人事であれば採用代行やキャリアコーチングなど、自分が既に知っている領域をビジネスとして展開するのは非常に有効です。
特に近年では副業を通じて得たスキルや実績を基に、本業化するケースが増えています。たとえば、ライティングや動画編集、SNS運用などは副業としての人気も高く、それらを本格的な事業として育てていくことで独立が可能になります。
このような起業では、初期の顧客獲得や営業活動が比較的容易で、実績のある分野であれば信頼も得やすくなります。また、事業拠点を自宅としながらも、信頼性を担保するためにバーチャルオフィスを活用すれば、住所による印象もプラスに働きます。これにより、事業の立ち上げ段階から安定したビジネス基盤を築くことができるのです。
趣味・特技から事業化を目指す
趣味や特技を生かした起業も近年注目されている分野の一つです。例えば、ハンドメイド作品の販売、イラストやデザインの受注、料理教室やオンラインレッスン、ゲーム実況など、趣味がそのまま収益を生むビジネスへと変化するケースが増えています。これらは個人の感性やオリジナリティが強く影響するため、他者との差別化がしやすく、熱心なファンがつくことも多いです。
とくにInstagramやYouTubeなどのSNSを活用することで、自分の作品や活動を広く発信できるようになり、直接ファンとつながることが可能です。これにより、広告費を抑えながら認知度を高められる点も大きな利点です。
ただし、収益化までには一定の時間がかかることが多いため、事前に売上の見込みや運営コスト、マーケティング戦略を計画することが重要です。また、自宅住所を公開したくない場合や、事業としての信頼性を担保したい場合には、バーチャルオフィスを活用することで、法人っぽさを演出しながら安全に活動を進めることができます。
社会課題やトレンドから着想を得る
起業アイデアの源泉として、社会的課題やトレンドに注目する方法は非常に効果的です。現代社会には少子高齢化、育児・介護の負担、働き方改革、地域の過疎化、環境問題など、さまざまな解決すべき課題が山積しています。こうした問題に着目し、「社会に貢献しながら収益も上げる」ビジネスを構築することが、持続可能な起業に繋がります。
また、テクノロジーやライフスタイルの変化に伴い、新たなニーズも次々と生まれています。たとえば、コロナ��を機にオンライン診療やリモートワーク支援、個人向けフィットネスサービスなどが急成長したように、時代の変化にいち早く反応したアイデアは成功しやすい傾向にあります。
これらのトレンドをキャッチするためには、日常的にニュースやSNS、行政の発表資料、統計データなどに目を通し、常に「今、何が求められているのか?」という視点を持つことが大切です。以下に、具体的な社会課題やトレンドの事例を紹介します。
高齢化や育児支援など社会ニーズに注目
日本は世界でも有数の高齢化社会であり、同時に共働き世帯の増加や育児・介護との両立といった課題を多く抱えています。これらの社会的ニーズに対し、サービスを提供することは、ビジネスとしても社会貢献としても価値があります。
たとえば、高齢者向けの買い物代行やオンラインサポート、地域密着型の送迎サービス、見守りアプリなどは、高齢化に伴うニーズに応えるビジネスです。一方、子育て支援としては、在宅で利用できる教育サービスや、ワンオペ育児を軽減する家事代行、オンライン保育アドバイスなどが注目されています。
これらのサービスは、特定の地域に密着することで差別化できる反面、運営上のコストや住所の信頼性も問われます。そのため、バーチャルオフィスを活用して信用力の高い住所を確保し、サービス提供地域とのバランスを取りながら展開することも戦略の一つとなります。
DX・AI・サステナビリティ関連分野の可能性
技術革新に伴い、DX(デジタルトランスフォーメーション)やAI(人工知能)を活用したビジネス、そしてESG・SDGsなどサステナビリティを軸にした事業分野も急速に拡大しています。これらは既存のビジネスを効率化するだけでなく、新たな市場を創出するポテンシャルを秘めています。
たとえば、AIを活用した業務自動化サービス、顧客対応チャットボットの提供、地方企業向けのクラウド導入支援、リモートワークの導入支援コンサルなどは、DX関連で需要の高い分野です。また、環境配慮型商品の開発や、フードロス削減アプリ、リユース・アップサイクルの仕組みを構築する事業などは、サステナブルな社会を目指す流れに合致しています。
こうした分野は、専門性と信頼性が問われるため、事業の拠点として明確な住所があることが非常に重要です。バーチャルオフィスの利用により、信用力のある住所を用意し、プロフェッショナルな印象を与えることで、顧客やパートナーからの信頼を得やすくなります。
アイデアを事業化する際の検証方法
どんなに魅力的な起業アイデアであっても、それをすぐに事業として展開するのはリスクが伴います。そのため、事業化の前に「仮説検証」を行い、市場で通用するかどうかをテストするプロセスが不可欠です。このプロセスを踏むことで、不要なリスクを避け、限られた資金や労力を効率よく使うことが可能になります。
仮説検証の基本は、「この商品・サービスを誰が・なぜ必要とするのか」という問いを明確にし、それを実際のターゲットに当ててテストすることです。方法としては、簡易なWebページを作って反応を見る、SNSで発信してフィードバックを得る、無料体験版を配布するなどがあります。これにより、実際のユーザーがどのような点に魅力を感じ、どこで離脱するかといった具体的な課題が明らかになります。
以下では、特に有効な2つの検証手法「リーンスタートアップ」と「顧客インタビュー」について詳しく紹介します。
リーンスタートアップとMVP検証
リーンスタートアップは、最小限のリソースでビジネスアイデアを試し、改善を繰り返すという手法です。起業家エリック・リースによって提唱され、現在ではスタートアップの基本的なアプローチとして広く採用されています。特に「MVP(Minimum Viable Product)」と呼ばれる、最小限の機能を持った試作品を活用することで、市場の反応を見ながら製品を改善していく手法が有名です。
たとえば、完全なアプリを開発する前に、簡単なLP(ランディングページ)を作ってどの程度の関心が集まるかをテストする。あるいは、手動でも構わないのでサービスを試験的に提供してみて、フィードバックを得るという方法があります。このプロセスにより、大規模な投資を行う前に市場の反応を確認できるため、無駄を大きく減らすことができます。
バーチャルオフィスを活用すれば、物理的なオフィスを持たずにサービスを開始できるため、MVP検証との相性も抜群です。コストを抑えつつ、顧客に対して信頼できる事業者としてアピールすることが可能となります。
顧客インタビューと市場調査の活用
もう一つの有効な仮説検証手法が、顧客インタビューやアンケート調査といった「直接的なヒアリング」です。自分が想定しているターゲット層に直接話を聞き、彼らが本当に困っていることは何か、自分のサービスがその課題解決に役立つかどうかを明らかにします。
インタビューは、できるだけオープンな質問形式で行うのが効果的です。「普段どんなことに困っていますか?」「それを解決するためにどんな手段を取っていますか?」といった質問を通じて、相手の真のニーズを引き出します。このような定性データを集めることで、アイデアの妥当性だけでなく、サービス内容の改善点も発見できます。
また、オンラインで手軽に実施できるアンケートツール(GoogleフォームやSurveyMonkeyなど)を活用することで、数十〜数百名規模の母数での調査も可能です。こうした情報収集は、事業計画書やプレゼン資料の説得力を高める材料にもなります。
事業化の初期段階では、住所や連絡先を必要とするシーンが出てきますが、ここでもバーチャルオフィスが役立ちます。顧客や取引先に信頼感を与えるためにも、しっかりとした拠点を用意しているように見せることが重要です。
起業時のオフィス選びとバーチャルオフィスの選択肢
起業における「オフィスの場所」は、単なる業務スペースの確保だけでなく、ブランディング、信頼性、コストに直結する非常に重要な要素です。特に創業期はコストを抑えつつ、対外的な印象を良くする工夫が求められます。従来は物理的なオフィスを借りて法人登記を行うのが一般的でしたが、現在では「バーチャルオフィス」のような新しい選択肢が広まり、多くの起業家にとって現実的かつ有効な手段となっています。
この章では、まず起業においてオフィスを持つ意義を再確認し、次にバーチャルオフィスとは何か、その仕組みやメリットを解説します。そして、なぜ多くの起業家がこの手法を選ぶのか、具体的な理由を深掘りしていきます。
起業におけるオフィスの必要性と役割
起業時に「オフィスが本当に必要なのか?」という問いは、特にリモートワークやオンラインビジネスが浸透した現代において、非常に現実的なテーマです。結論から言えば、業種によって必要性の度合いは異なるものの、「住所」としての役割はほぼすべての起業家にとって必要不可欠です。
法人を設立する場合は必ず「登記住所」が必要となり、その住所が名刺やWebサイト、請求書などに記載されます。この住所が信頼できる場���かどうかは、取引先や顧客の第一印象に大きく影響します。また、融資や助成金の申請時、口座開設時などにも「きちんとした事業拠点」があるかが確認されることがあるため、オフィスの存在は形式的な要素を超えて、ビジネスの信用基盤を支える要素なのです。
とはいえ、創業初期から都心の一等地に物理的なオフィスを構えるには、初期費用や家賃が大きな負担となります。そこで注目されるのが、次で紹介する「バーチャルオフィス」という選択肢です。
バーチャルオフィスの基本と仕組み
バーチャルオフィスとは、実際のオフィススペースを借りることなく、法人登記や名刺、ウェブサイトに使用できる「住所だけを提供するサービス」のことです。重要なのは、「オンライン上の会議ツール」ではなく、「実在する建物の住所」を使用できるという点であり、これはあくまでビジネス上の“所在地”を得る手段です。
サービス内容は提供会社によって異なりますが、一般的には以下のような機能が含まれます:
法人登記用住所の提供
郵便物の受け取り・転送
専用電話番号や電話対応サービス
会議室の時間貸し(対面での打合せに対応)
これらを月額数千円〜で利用できるため、起業初期のコストを抑える手段として非常に優れています。また、住所だけでなくサービスオフィスと一体化しているところでは、必要に応じて会議室などを利用できるため、柔軟な働き方にも対応できます。
このように、実務における「拠点の確保」と「コスト削減」という課題を同時に解決してくれるのが、バーチャルオフィスの強みです。
起業家がバーチャルオフィスを選ぶ理由
バーチャルオフィスが多くの起業家に選ばれる理由は、主に以下の3つに集約されます。
コストを抑えて住所が手に入る
一般的なオフィス賃貸では、保証金・礼金・仲介手数料・前家賃など、初期費用だけで数十万円、さらに月額賃料が数万円〜十数万円かかるのが普通です。それに比べ、バーチャルオフィスは月額数千円〜で利用でき、初期費用もほとんど発生しないため、資金が限られる起業初期には非常に魅力的です。
また、郵便物の転送や会議室の利用など、必要なサービスを選択的に追加できる料金体系になっているところが多く、無駄な支出を避けられる点も利点です。これにより、限られたリソースを商品開発や広告費など、本質的な部分に集中させることができます。
自宅住所を公開せずプライバシーを守れる
個人事業主や小規模法人において、自宅を登記住所にしてしまうと、名刺や請求書、Webサイトなどを通じてプライバシー情報が第三者に公開されるリスクが生じます。また、家族がいる場合などは、防犯や生活への影響も心配です。
バーチャルオフィスを利用すれば、こうしたプライバシーリスクを完全に回避することができます。都心の商業ビルの住所を事業用に使用できるため、見た目の印象もよく、取引先や顧客に対して信頼性の高い印象を与えることが可能です。実際、信用調査会社のデータベースに登録されている住所であれば、審査上も有利に働くことがあります。
都市部一等地の住所を名乗れる優位性
バーチャルオフィスでは、東京・大阪・福岡といった都市部の「一等地」の住所を利用できるケースが多く、それがブランディングや信用獲得において大きな武器となります。たとえば、東京都港区南青山や中央区銀座といった住所は、ビジネス上の格付けに大きく関わるエリアです。
こうした一等地の住所を低コストで利用できることで、ビジネスのスタート時から「しっかりした会社」「信頼できるサービス」という印象を与えることが可能になります。これは特に、顧客との対面が少ないWebサービス業や、全国対応を行う士業、コンサルティング���において有効です。
バーチャルオフィス活用による起業事例とアイデア例
バーチャルオフィスは理論上のメリットだけでなく、実際の起業現場においても多くの成果を生み出しています。実例に目を向けることで、「自分にもできるかもしれない」「こういう使い方もあるのか」といった具体的なイメージが湧きやすくなります。
ここでは、実際にバーチャルオフィスを活用して起業した人たちの事例を紹介しながら、どのような業種や職種と相性が良いのかを詳しく解説します。特に、ITやライティング、コンサルティング、ECなど、オンラインで完結する業種はバーチャルオフィスと非常に相性が良く、効率的にビジネスをスタートさせられる傾向があります。
実際にあった活用事例の紹介
ITエンジニアが自宅で起業し、都内の住所で信頼性アップ
あるフリーランスのエンジニアは、会社勤めを辞めて受託開発を本格的に始める際、バーチャルオフィスを活用して法人化を行いました。自宅は郊外のマンションであり、法人登記には不向きだったため、東京都港区のバーチャルオフィスを選択。これにより、法人名義の名刺やサイトに一等地の住所を記載でき、クライアントからの信頼感が格段に向上したといいます。
実際にWeb制作やアプリ開発の案件では、「どの住所で登記しているか」が選定の判断基準になることも少なくありません。さらに、契約先銀行の審査でもスムーズに法人口座を開設でき、資金管理が明確になったことで、税理士とのやり取りも円滑になったとのことです。
子育て中の主婦がネットショップ開業に利用
一方、子育て中の主婦が自宅でアクセサリーを制作し、ネットショップを通じて販売を始めたケースもあります。この方は「自宅住所をWebに公開するのが不安」という理由から、格安で使えるバーチャルオフィスを契約。法人化はしていないものの、ショップの特定商取引法に基づく表記に都内のバーチャル住所を掲載することで、購入者に安心感を与えることができました。
また、郵便転送サービスを利用することで、在宅での子育てや家事に支障なくビジネスが進行。初期投資が少なく、家から出なくても信頼あるショップ運営ができたという点で、非常に高い満足度を得ています。
バーチャルオフィスと相性のよい業種・職種
コンサル・士業・ライターなど専門性が活かせる職種
バーチャルオフィスは、物理的なオフィススペースを必要としない業種に特に適しています。代表的なのが、コンサルタント、税理士・行政書士・社労士などの士業、そしてWebライターや翻訳家などです。これらの職種は、基本的にクライアントとのやりとりがオンライン中心で、成果物もデジタルで納品することが一般的です。
これらの専門職では、住所の見栄えや信頼性がクライアントの印象を左右することも多く、都心のバーチャルオフィス住所を使うことで「この人はちゃんとした事業者なんだな」と認識してもらいやすくなります。また、士業の場合は「開業届」や「登録番号」などの公的手続きにも住所が必要となるため、登記可能なバーチャルオフィスは非常に重宝されます。
デジタルコンテンツ販売や物販など非対面型ビジネス
ネットショップやデジタルコンテンツ販売、オンライン講座運営などのビジネスでも、バーチャルオフィスは非常に有効です。特に、特定商取引法に基づく表記で「販売業者の住所」を公開しなければならないため、自宅住所の公開に抵抗がある場合はバーチャルオフィスが解決策となります。
たとえば、BASEやSTORES、ShopifyといったECプラットフォームで商品を販売する場合、住所の公開が購入者の安心感に繋がります。そこで、バーチャルオフィスの都心住所を使うことで、信頼性のあるブランドイメージを構築でき、転送された郵便物の対応も自宅で完結できます。
こうした非対面型のビジネスは、自分のペースで働ける上、全国あるいは世界中の顧客を対象にできるスケーラビリティの高さが魅力です。そこにバーチャルオフィスを掛け合わせることで、低リスク・高信頼のビジネス運営が可能になります。
バーチャルオフィス選びで失敗しないために
バーチャルオフィスは起業時の強力な味方となりますが、すべてのサービスが同じクオリティを持っているわけではありません。運営会社の信頼性や提供されるサービスの範囲、契約内容の透明性などを十分に確認せずに契約してしまうと、後に大きなトラブルに発展する可能性もあります。
本章では、契約前に確認すべきポイントや、悪質な業者の特徴、そして万が一のトラブルを回避するための具体的な対策について詳しく解説します。安心してバーチャルオフィスを活用するためには、サービスの価格だけでなく「信頼」と「実績」に注目することが不可欠です。
契約前にチェックすべきポイント
運営会社の信頼性と実績
バーチャルオフィスの運営会社は数多く存在しますが、その中には「安さ」ばかりをアピールして実際のサービスが杜撰だったり、登記が認められないような物件を住所にしているところもあります。そのため、まず確認すべきは「その会社がどれほどの実績を持ち、どのような法人・個人に利用されているか」です。
公式サイトに記載されている導入事例や口コミ、創業年数、所在地の信頼性などを確認しましょう。加えて、実際に利用可能な施設があるか(例えば、会議室を実際に借りられるか)や、運営会社が法人であるかも判断材料になります。オフィスの写真や所在地をGoogleマップで確認するのも有効な手段です。
郵便物転送・来客対応などのサービス範囲
バーチャルオフィスは「住所だけ」の提供に見えがちですが、サービスの中身には大きな差があります。たとえば、郵便物の転送頻度(週1回か月1回か)、メールでの到着通知の有無、宅配便や書留の受け取り可否などは事業運営に大きく影響します。
また、来客対応サービスがあるかどうかもポイントです。会議室のレンタル、受付対応の有無、同施設内でのドロップイン利用可否など、実際にビジネスで使用するシーンを想定して、自分に必要な機能が揃っているかを確認しましょう。料金が安いからといって、必要なサービスがオプションで割高になる場合もあるため、総合的に費用対効果を見極めることが大切です。
料金体系と解約時の注意点
契約時には「月額料金」だけでなく、初期費用、更新費、オプション料金、解約時の条件についても必ず確認しましょう。特に注意したいのが、最低利用期間や自動更新の有無、解約申請の期限などです。例えば、「解約は契約満了月の30日前までに通知が必要」といった条項を見落とすと、無駄な支払いが発生するリスクがあります。
また、法人登記をしている場合は、解約後に登記住所の変更手続きも必要になります。その際、旧住所に届いた郵便物がどう処理されるのか、解約後も一時的に転送されるのかなども事前に確認しておきましょう。
悪質業者の見分け方とリスク対策
極端に安価な料金設定に注意
バーチャルオフィス業界には、月額数百円という極端な低価格を打ち出す業者も存在しますが、そのようなサービスには注意が必要です。極端に安い場合、住所が法的に登記不可である可能性や、郵便物を適切に管理していないといったリスクがあります。実際に、法人登記を申請した際に「この住所では登記できません」と拒否された事例も報告されています。
また、サービスの質が低く、郵便物が紛失したり、顧客対応が不誠実でトラブルになるケースもあります。したがって、安さだけでなく「安心して任せられる会社かどうか」を見極めることが大切です。
トラブル事例とその回避方法
実際に発生しているトラブル事例としては、「郵便物が届かない」「解約手続きが完了していないのに請求が続く」「住所変更の手続きが滞る」などがあります。これらは契約��の確認不足や、サポート体制の不備が原因となっていることが多いため、契約前には問い合わせ対応の丁寧さやレスポンスの早さも確認しておきたいポイントです。
また、法人登記後に住所を変更する場合、登記の変更登記手続きが必要となり、法務局での手続きや費用が発生します。こうした事態を避けるためにも、最初から信頼できるバーチャルオフィスを選ぶことが重要です。
バーチャルオフィスと起業後の成長戦略
起業直後はコストを抑えつつ信頼性を確保するためにバーチャルオフィスが最適ですが、事業が成長するにつれて、より実務的・戦略的な拠点の整備が求められるようになります。その際に重要なのが、「フェーズに応じたオフィスの活用」と「ブランド力の強化」です。
バーチャルオフィスは、単なる登記住所としての利用だけでなく、ブランディングや対外的な信頼性の向上に寄与する側面もあります。本章では、事業フェーズごとのオフィス戦略、そしてブランド力を高めるための工夫について解説します。
フェーズに応じたオフィス戦略の変化
初期はバーチャル、拡大後は実店舗・シェアオフィスへ
創業初期の段階では、資金的な余裕が少ないため、固定費を抑える戦略が必須です。そのため、月額数千円で住所を確保できるバーチャルオフィスは非常に理にかなった選択です。顧客との対面が必要な場合は、オプションで会議室を利用するなど、必要に応じてサービスを追加することで柔軟に対応できます。
しかし、事業が軌道に乗り、従業員を雇用したり、取引先との対面が増えるフェーズに入ると、物理的なオフィスや店舗の必要性が生じてきます。この段階では、シェアオフィスやコワーキングスペース、さらに事業内容によっては実店舗の開設も選択肢となります。
バーチャルオフィスを卒業して実空間の拠点に移行する際にも、段階的にオフィス戦略を変化させていくことで、無理のない成長が可能となります。バーチャル→シェアオフィス→専用オフィスという流れが、スモールスタート型起業家の主流モデルです。
従業員が増えた場合の対応策
従業員を採用し始めると、物理的な作業空間や労働環境の整備が求められます。バーチャルオフィスは、登記や住所利用には適していても、日常的な作業スペースやチームミーティングには向いていません。そのため、複数人で業務を行う場合には、シェアオフィスやレンタルオフィス、在宅とオフィスのハイブリッド運用などの選択肢が現実的です。
このような段階で重要なのは、業務の効率性とコストのバランスです。すべての従業員に固定席を用意するのではなく、フリーアドレス形式や必要なときにだけ利用する会議室付きプランなどを活用することで、コストを最適化しながら働きやすい環境を整えることができます。
また、在宅勤務と出勤を組み合わせた柔軟な勤務体系を導入すれば、バーチャルオフィスとの併用も可能です。このように、従業員の増加に応じてオフィスの形態も段階的に進化させていくことが、無理のない組織拡大につながります。
ブランド力向上に向けた工夫
SNSやウェブサイトでの住所表記の工夫
バーチャルオフィス���利用する際、ウェブサイトやSNSでの住所表記はブランドイメージに直結するポイントです。たとえば「東京都港区南青山」や「中央区銀座」といった地名は、一般的に「洗練されたビジネス」「信頼感のある企業」といった印象を与えるため、これらを名刺や公式サイトに明記するだけでも企業価値を高める効果があります。
ただし、バーチャルオフィスの住所であることを必要以上に主張すると、逆効果になることもあります。そのため、あくまで自然な形で住所を表記しつつ、他の要素(デザイン、コンテンツ、サービス内容など)とあわせてトータルで信頼感を築く工夫が必要です。
信頼性を補強する手段としては、住所だけでなく「電話番号」「代表者名」「事業内容の明確な説明」なども有効です。これらを整備することで、問い合わせや商談時にスムーズなやり取りができ、ブランドの信用力向上につながります。
ビジネス用電話番号やロゴの整備
住所とあわせて整備すべきなのが、ビジネス専用の電話番号やロゴ、ドメインなどの「ビジネスの顔」となる要素です。たとえば、個人の携帯番号ではなく050や03から始まる固定電話番号を取得することで、法人としての信頼性が一気に高まります。多くのバーチャルオフィスでは、電話番号貸与サービスや電話代行サービスもオプションで提供されているため、積極的に活用したいところです。
また、事業ロゴや名刺のデザイン、WebサイトのURLもブランド構築には欠かせません。統一されたデザインでプロフェッショナルな印象を与えることができれば、顧客やパートナーの信頼を獲得しやすくなります。
バーチャルオフィスは、こうしたブランド要素を裏で支える基盤として機能します。単なる住所提供の枠を超えて、企業としての存在感を演出するための土台となるのです。
最後に
起業には夢や可能性がある一方で、不確実性やリスクも伴います。その中で最初に立ちはだかるのが、「どんなビジネスをするか」「どこで・どう始めるか」といった現実的な課題です。今回の記事では、起業アイデアの見つけ方から実行までのステップ、そして現代の起業家が賢く活用している「バーチャルオフィス」という選択肢について詳しく解説してきました。
起業においてアイデアと実行力が重要
ビジネスの原点は、「誰かの困りごとを解決すること」です。そのためには、社会の変化や身の回りのニーズに敏感になり、自分のスキルや経験と結びつけて、実行可能なアイデアへと昇華させる力が必要です。そして、それを一歩ずつ「行動」に移していくこと。実際に小さな検証を繰り返し、修正しながら進める姿勢が、成功の鍵を握っています。
「完璧な準備が整うまで動かない」のではなく、「まずは小さく始めてみる」という柔軟さも、起業家に求められる資質です。
バーチャルオフィスは低リスクで始められる有効な手段
特に近年の起業環境においては、最小限のリスクでスタートできる手段が増えています。バーチャルオフィスはその代表例で、コストを抑えつつ、法人登記・特定商取引法表記・ブランドイメージの構築を可能にします。都心の住所を使って信頼性を高めることもでき、自宅住所を晒す必要もないため、プライバシー保護の観点からも非常に安心です。
加えて、事業が成長してからも、段階的にシェアオフィスや専用オフィスへと移行することが可能なため、拡張性という点でも優れています。
自分に合った方法で、無理のない起業を目指そう
起業に「絶対の正解」はありません。人によって環境も得意分野も目指す姿も異なるからこそ、まずは「自分に合ったやり方」を見つけることが大切です。資金が限られているならコストを抑えた方法を、家事や育児と両立したいなら在宅型の働き方を。どんな形でも「一歩踏み出すこと」こそが、起業家としての第一歩となります。
バーチャルオフィスは、そんな起業家の背中をそっと押してくれる「縁の下の力持ち」のような存在です。自分の理想の働き方と照らし合わせながら、ぜひ賢く活用し、あなたらしいビジネスを築いていってください。
0 notes
Text

5月26日(月)open 10-17
最も賑やかな松本の五月も終盤です。 週末は皆さまお疲れさまでした。 少々冷んやりの朝、ご自愛くださいませ。 朝の光は新鮮。 今日は10時オープン、早速お客さまが圭さんに会いに来てくださいました。 本日「崖っぷち男」最終日、17時まで。 各地へお帰りになる前に是非お立ち寄りください。
〝猫が住めなくなったら人間もおしまい“ (「ミュージシャンと猫」ブルースインターアクションズより) 圭さんが愛したエンケンさんもやはり猫を愛する人でした。 "自分"をちゃんとやろう! というエンケンさんのメッセージそのままの生き方だったね、圭さん。
0 notes
Quote
トランプ氏ほど、扱いの難しい人物は珍しい。世界で最も愚かな指導者に見える瞬間もあれば、歴史的にきわめて重要な人物のように映る時もある。 批判には過敏で、常に被害者意識にとらわれている。一方で、無能、不誠実、汚職、冷酷、偽善といった非難を受けても、ほとんど意に介さない。 その態度には、筋の通った批判すら骨抜きにしてしまう力があった。まっとうな攻撃も、政治的な影響力や常識的な正当性を奪われた。 自己矛盾を象徴するゴルフ トランプ氏が相互関税を発表した翌日の3日、株式市場が急落しているその時、本人はフロリダ州のトランプ・ナショナル・ドラル・ゴルフクラブにいた。サウジアラビアが出資するゴルフリーグを宣伝しており、それは彼自身の金銭的利益にもつながるものだった。 同氏は2016年の大統領選挙中、当時のオバマ大統領が在任中にゴルフをしていたことを激しく批判し、「自分は二度とドラルには行かない」とまで述べていた。 トランプ氏のこうした厚顔無恥な態度を長年見てきた読者は、このニュースをどう受け止めただろうか。怒りを覚えたかもしれない。満足したか、あるいは、ただうんざりしただけかもしれない。 翌4日、トランプ氏は自ら経営するフロリダ州内の別のゴルフコースにいた。リトアニアでの事故で死亡した米兵の遺体が、デラウェア州のドーバー空軍基地に戻る日だった。大統領の参列が期待されていたにもかかわらず、である。 民主党はトランプ氏の行動を嘲り、メディアの一部もそれに同調した。それでもホワイトハウスは5日、まるで何事もなかったかのように、トランプ氏がゴルフの試合で勝ち、本戦に進出すると発表したのだ。この発表はさらなる怒りを招いた。 混乱と無関心の戦略 トランプ氏は、自らの言動で数兆ドル規模の時価総額が失われたことなど、気にも留めていないのかもしれない。実際には、ただゴルフがしたかったのだろう。市場の混乱にあえて無頓着な姿勢を示すことで、今後の貿易交渉を優位に運べると信じていた可能性もある。 なにしろ「無関心」は、トランプ氏が最も重視する「強さ」の演出材料なのだから。 トランプ氏はかつて、アイオワ州のキリスト教系大学での演説でこう豪語した。「自分はニューヨークの5番街で人を撃っても、一人たりとも支持者を失わない」と。 今、同氏はまさにその仮説を試そうとしている。世界経済を人質に取り、失速の瀬戸際に追い込むことで、自らの言葉の正しさを証明しようとしているのだ。 だが、その本心は側近たちにも読み取れない。トランプ氏が交渉を望んでいるのかどうかすら、政権内の見方は割れている。 7日には、相互関税は恒久的か、それとも交渉の対象かと問われ、トランプ氏は「両方」と答えた。実に、彼らしい返答だった。 政権の支離滅裂な対応に怒りが高まっても、トランプ政権は表向き批判を受け流している。 トランプ氏にとって混乱は影響力の源泉であり、手持ちのカードを残しつつ、敵を混乱させる手段なのだ。 その本心はどこにあるのか。人工妊娠中絶や給付金制度に関する考え方はとらえどころがない。貿易に関しても、関税が手段なのか、目的なのかは判然としない。 大統領選では最大20%の統一関税を課すと主張していた。同氏は今、一律適用の10%関税を維持する可能性がある。 交渉材料だった関税 粗雑な「相互関税」の実施を発表し、世界をさらに不安定にしたうえで、それが交渉の手段であることを暗に示した。 ナバロ大統領上級顧問は、7日付フィナンシャル・タイムズで「これは交渉ではない。国家の非常事態だ」と主張した。だが、この記事が公開された時点でナバロ氏の主張はすでに時機を逸していた。 ホワイトハウス関係者は、原稿は少し前に書かれたものであり、「当時はそれが政権のメッセージだった」と述べている。9日、トランプ氏は相互関税の「一時停止」を命じた。ブラフの矛を収めたのだ。 トランプ氏は、世界中が頭を抱える事態をゴルフをしながら楽しんでいたに違いない。関税を一時停止すれば株式市場が反発し、株価の下落に過剰に反応していた人々は、笑いものになって立場を失う。そんな展開を見越していたのかもしれない。 これは、同氏が得意とするやり方だ。関税による脅しにとどまらない。第1期政権では、北朝鮮に対して「炎と怒り」で「完全に破壊する」と迫った。その後の米朝交渉は成果なく終わった。現在はイランを相手に、同じ手法を繰り返している。 トランプ氏のリーダーシップには、勇敢と評されうる一面がある。民主党はこの点を無視、あるいは軽視し、その結果として敗北を喫した。だが、同氏の振る舞いには勇み足も否めない。 自信が傲慢に映るとき 各国は譲歩の意図をもって米政権に接触しており、トランプ氏はこれを「勝利」として誇示するだろう。だがメキシコとカナダがすでに学んだように(米国内の一部大学や法律事務所はまだ学習していないようだが)、いったん譲歩すれば、さらなる要求が続くことになる。 一方で、対抗措置をちらつかせることで、トランプ氏の強硬姿勢を阻止はできずとも抑制することは可能だ。メキシコとカナダは、そのことも学んだ。 トランプ氏を子細に観察してきた中国は、今回の貿易戦争に「最後まで付き合う」と宣言している。たしかに、米国が他国に与える経済的な痛みは、米国自身が受けるそれよりも大きい。だが、トランプ氏の「痛み」に対する耐性は、見た目ほど高くないかもしれない。 無関心な態度は、政治的な力にはなったが、国民の人気にはつながらなかった。 経済成長の鈍化と物価高に見舞われるなか、米国民の目には、トランプ氏の自信が次第に「傲慢」として映り始めることだろう。 (c) 2025 The Economist Newspaper Limited. April 12, 2025 All rights reserved.
トランプ氏、「無関心」に限界(The Economist) - 日本経済新聞
0 notes
Quote
昨今、副業を推進する企業が増え、スキマ時間を活用した「スポットワーク」が流行している。そんななかSNSでは“タイミー営業”なるものが話題を呼んだ。これはスポットワークサービスのタイミーを使い、そのバイト先で本業の仕事の営業活動を行うことを指すが、これが一部で物議をかもしている。人材サービス事業に20年以上従事し、雇用労働関連の研究を行うワークスタイル研究家の川上敬太郎氏に話を聞いた。 SNSで賛否両論の“タイミー営業”、その実態は? 働き方の多様化や人材不足を背景に、近年、急速に広がりつつあるスポットワーク。そのなかでも、履歴書や面接不要でスキマ時間を利用して単発バイトができるアプリとして「タイミー」は利用者が多くなっている。 そんなスキマバイトでは、今「タイミー営業」なるものが話題を呼んでいる。 最近だと、SNSではこんな投稿がバズっていた。 〈忙しすぎて急遽タイミーを呼んだ話なんだけど。急遽呼んだので申し訳ないなと思っていたら。ニコニコ笑顔でいちご農家で���。静岡から来ましたと言っており、えっなんでわざわざ東京まで来てくれたんですかと聞いてみると……〉 このポスト主はスイーツを製造・販売する会社のオーナーとみられ、自社の製造工場でタイミーを使って労働者を雇ったところ、その労働者がたまたま「いちご農家」だったという。そこでそのいちご農家の商品を使ったスイーツを考案し、販売したという経緯だ。 上記は成功例であるが、なかにはこんな意見も。 〈タイミー営業の話題。展覧会に営業に来る人が割といて、業務中に拘束されて「弊社のビジネスの話を聞いて!」というのが多いので、だいぶ苦手です。ご案件は事前にご連絡してからご来場下さい。この例みたいな騙し打ちみたいな営業いやすぎる。〉 雇用主側からは「タイミーを使って働いてもらうつもりが、業務中に関係のない話を聞かされて不快だった」という意見もみられ、賛否両論あるのだ。 川上氏に、こうしたタイミー営業の実態について聞いてみた。 「近年はタイミーなどのスポットワークが流行し、営業ツールとして用いられるケースが“新しい現象”として目立ってきていると思いますが、実は以前から存在している『日雇い労働』でも、似たような現象はあったと考えられます。 日雇い労働も基本的には同じ単発アルバイトの働き方ですので、就業先で知り合い、親しくなった人と本業の仕事の話で盛り上がり、契約などにつながるというケースはあるでしょう。 こうした“意図せぬ営業”は、日ごろ接点がない人と出会える場でよく起こるものです。タイミー営業と呼ばれる行為の多くも、営業目的ではない場所で起こっているケースがたまたまタイミーだっただけだと考えられます。 ただ、意図的である場合については、本来営業先ではない場所に潜入して営業行為をする、いわば “潜入営業”の一種と捉えられるでしょう」(川上氏、以下同) タイミー営業のメリットとデメリット ではタイミー営業にはどんなメリットやデメリットがあるのか。まずは雇用主側についてはどうなのだろうか。 「雇用主にとってはデメリットの方が大きいといえるでしょう。例えば、接客業を行う企業がタイミーを使って採用した人物が、勝手に顧客に自社のサービスと関係のない営業行為をすれば、それはその企業にとって顧客の信用を失いかねない危険な行為であり、大変迷惑なわけです。 そして、業務時間中に営業行為をされた場合、その営業行為に費やされた時間は、純粋な労働時間として含まれません。例えば8時間労働の契約でも、営業行為に30分費やされたとすると、雇った企業側から見れば7時間半しか働いていないことになるのです。 デメリットが大きい一方、メリットがあるとすれば、人手不足が深刻な企業であれば、就業先での営業行為をオープンに容認する姿勢を見せることで、その企業の求人に多くの応募が見込めるかもしれません。しかし、人手不足のために労働者に営業の機会を提供する企業は少ないでしょう」 では、タイミー営業を行う被雇用者にとってはどんなメリットがあるのか。 「メリットとしてはやはり本業の仕事の売り上げを獲得するチャンスが増えるということが挙げられます。また本業の営業目的としてだけではなく、マーケティング目的でもスポットワークを活用できるでしょう。 取引企業や競合企業に潜入して市場調査をすることで、自社の商品を改善するための情報を収集したり、営業方針を学ぶ機会になったりするわけです。このように、自身の学びのためにスポットワークを活用するというメリットもあるのではないでしょうか」 このケースとしては、冒頭で紹介した「いちご農家が市場調査のためにタイミーを使ってスイーツ工場を回っている」というXのポストが当てはまるだろう。 しかし川上氏は、他人に迷惑をかけるような身勝手な営業行為を働くことは自身のデメリットにつながると指摘する。 「多くの企業では服務規律が定められており、労働にきちんと従事することを約束し、労働内容と関係のない行為を行うことは原則禁止されています。 もし就業先に事前に申告せず、勝手に営業行為を働けば、服務規律の違反となり、雇ってもらった企業からの信用を失うことになります。 最悪企業から損害賠償請求されることも考えられますので、こうした“騙し討ち営業”はすべきではないでしょう」 副業可能の企業が増えるなか、タイミー営業は今後どうなる? 最近では副業を推奨する企業も出てきているが、今後タイミー営業のような営業スタイルも増えていくのだろうか。 「基本的にタイミーなどを使った意図的な営業行為は、スポットワークの仕組みを悪用しており、多くは労働契約違反の可能性が高いので、表立って流行するということはないと思います。 ただ副業を可能とする企業が増加するにつれ、スポットワークの利用も増えると予想されるので、タイミー営業のようなケースは今後も一定数出てくる可能性があります。 さらには、業績の悪い企業が売り上げを増やすために、営業ツールとしてスポットワークを使うように労働者に指示するといったケースも、望ましくはないですが考えられるでしょう」 ――賛否両論ある“タイミー営業”だが、意図的に行なうことで社会的信用を失うリスクは大きい。雇用主側の迷惑にならない前提で、マーケティングや、本業の仕事の情報収集といった賢いスポットワークの活用法を意識することが大切だろう。 取材・文/瑠璃光丸凪(A4studio) サムネイル/Shutterstock
スキマバイト中に本業の営業をする「タイミー営業」が物議…「意図的な営業行為の多くは労働契約違反の可能性が高い」との指摘も(集英社オンライン) - Yahoo!ニュース
2 notes
·
View notes
Text



【原宿5分 / 表参道10分 / 954平米 / iD : 6579】
最新 & 上質。高層階、大型オフィス。
原宿、表参道から徒歩圏内。竹下通り出口、ムラサキスポーツ向かい側に位置する全面ガラス貼りの建物神宮前タワー内ロケーションのご案内です。
誰が見ても一目でわかる質の高さとおよそ1000平米という広さを兼ね備えるロケーションはとても希少な存在です。
エントランス、レセプション、ラウンジ、会議室、廊下、窓からの景色、と撮影ポイントが複数ある点もポイントです。
NUROのビジネス回線というインターネット環境を生かしての動画配信にもオススメです。 . @theexectivecentre . @locationhunting . ◆会場ご提案サービス◆
会場お探しのお客様。
豊富な知識と経験を持つ案内担当が、( 撮影/展示会/配信/イベント) などの用途 /ご要望をお伺いし、即時ご提案を行うサービスを承っております。
提案サービスご利用は無料。 会場費以外にご料金はかかりません。
( 用途・エリア・広さ・ご予算・他ご要望 )を記載いただき、お気軽に( [email protected] )までお声がけくださいませ。
お電話 ( 03-6809-0952 ) でのご相談も承っております。
◆掲載会場募集のご案内◆
ロケーションハンティング™️は上質な会場だけを取り扱う予約サービスです。
現在、タイプを問わず質の高い会場を募集しております。
弊社の顧客、クライアントを御社会場にご案内し、御社の会場運営に貢献できればと考えておりますのでお気軽にお声がけくださいませ。
会場の概要がわかるウェブサイトまたはお写真、 住所を添えて ( [email protected] ) までご連絡ください。
お電話 ( 03-6809-0952 ) でのご相談も承っております。
*ロケーションハンティング™️ 製作委員会
#jingumae#harajuku#photography#photostudio#spaceforrent#officestudio#videostreaming#meetingroom#locationhunting#coworkingspace#ロケーションハンティング#神宮前#原宿#レンタルオフィス#写真撮影#撮影スタジオ#動画撮影#動画配信#コワーキングスペース#レンタルスペース#ロケハン#建物探訪#建築探訪#不動産
0 notes
Text





花粉がたくさん飛んでいますね。目も鼻も耳も喉も辛いこの時期、どうぞご自愛ください。今日は国際女性デー、ミモザの日です。国連で1975年に3月8日が『国際女性デー』に制定されて今年で50周年を迎えます。国内でも色々なイベントが開催されるようです。
先日、北の丸公園で満開の河津桜や銀色の綿毛に包まれた蕾をつけた木蓮を楽しんだ後、公園の一画にある東京国立近代美術館で開催中の『ヒルマ・アフ・クリント展』に行って参りました。抽象絵画の先駆者として近年注目を集めているスウェーデンの画家ヒルマ・アフ・クリントのアジア初となる大回顧展です。3年前にドキュメンタリー映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』を観て以来、いつか現物の絵と対面したいと思っていた夢が割とすぐに叶って嬉しいです。(映画の感想はこちらで書いています)
スウェーデンの裕福な家庭に育ったアフ・クリントは、17歳頃から当時人々の関心を集めていたスピリチュアリズムに興味を持ち、瞑想をしたり交霊会に参加し始めます。また、彼女が18歳の時に10歳の妹を流行病で亡くしたことでさらに霊界通信に興味を持ち、秘教的思想を深めていったと言われています。25歳でスウェーデン王立芸術アカデミーを卒業した後、彼女は当時まだ珍しかった女性職業画家のパイオニアとして活躍し、肖像画や風景画から児童書や医学書の解剖図にいたるまで多岐にわたってその才能を活かしました。
1896年、他の4人の女性たちと一緒に「5人(De Fem)」という名のグループを結成し、定期的に交霊会を行うようになります。交霊中にトランス状態となって霊界からメッセージやインスピレーションを受け取り、それを自動書記や自動描画に残しています(上の最後の写真)。
展覧会の中で圧巻だったのは、アフ・クリントが高次の存在から啓示を受け、わずか2ヶ月間で完成させた高さ約3メートルのシリーズ『The Ten Largest』です。彼女の代表作とも言われるこの10点のテンペラ画は、人の一生を幼年期、青年期、成人期、老年期に分けて表現しています。当時彼女が傾倒していたルドルフ・シュタイナーが提唱した『7年周期の人生観』が持つ視点との共通点があるように思え、興味深かったです。作品の周りを囲むようにしてベンチが作られているので、ゆっくりと座って鑑賞できるのが嬉しいです。
幼年期と題された上の2枚の作品は青を基調とした地色にリズミカルな曲線、女性を表す百合と男性を表す薔薇、女性を表す青と男性を表す黄のそれぞれの正円が並んでいます。アフ・クリントが影響を受けていたと思われるアニー・べサントの『思いは生きている』によると、青は高尚な霊性や献身を象徴する色です。花が成長していく様子を思わせる楽しさと喜び、動きに溢れた力強いイメージが大胆に描かれ、幼少期にとって大切なのは心身を育み、溢れるほどの愛を受け取ることだと語りかけているようです。
続く2点の青年期には一変して明るいオレンジ色が使われています。前述のべサントによるとこの色は怒り、高慢、野心のシンボルなので、思春期や反抗期を迎えるこの時期にピッタリなのかもしれません。青と黄の円は形を変えながら分化し、螺旋やカタツムリ、「ave maria」という聖母への祈りの言葉も現れます。自我が目覚め、抽象的、概念的な思考が生まれ、困難や苦難を体験し、自分と他者、理想と現実との違いを学び、ゆっくりと着実に成長しながら高次の存在に気づき始めているイメージです。
成人期の4枚にはラベンダー色の地色が敷かれています。紫色は前述の『思いは生きている』では愛情と献身の合一を表し、高い理想を掲げると同時にそれを実現する能力をも表していると書かれています。文字に加えて記号、図式のような要素が現れ、より複雑な構成です。数多くの青と黄の円はバラエティに富んだ形になって散らばっています。成長の過程で形成されてきた経験や知識、感情などの基盤をもとに、自分の判断で行動しながら経験を積み重ね、個性や創造性、社会性を身につけていく過程が描かれているようです。
老年期の2点は淡いベージュピンクの地に左右対称性を持つ幾何学的な構成となり、青と黄が初めて9分割された四角形で表現されています。べサントはピンク色を絶対的な非利己的愛情のシンボルとしています。空白のような部分が多いのは目に見えないものへの接近によって直感が冴え、高次な知恵を得ることを表しているように見えます。青と黄が花のように描かれている部分は、花のモチーフが印象的な幼年期への復活という、アフ・クリントが興味を示していた輪廻思想を表しているのかもしれません。
その他にも初期のデッサンや油絵、絵本の挿絵、大好きな白鳥シリーズや薔薇シリーズ、迫力満点の祭壇画、シュタイナーから影響を受けたと思われるにじみ絵、霊界から受け取った自動描画や自動書記によるメッセージが描かれた交霊会の記録などがあり、盛りだくさんの内容です。職業画家として描いていた初期の作品にはアフ・クリント自身のサインがあり、後期の抽象画にはないことに気づきました。それはきっと、それらは高次の存在からのインスピレーションによってもたらされたものであり、自分は霊界の道具であるに過ぎないと、この霊媒画家が自覚していたからかもしれません。
ドロップイン・ナイト
3月13日(木)19:00〜20:00 会員限定・参加費2,500円
5月29日(木)19:00〜20:00 会員限定・参加費2,500円
7月24日(木)19:00〜20:00 会員限定・参加費2,500円
内容:指導霊(スピリット・ガイド)のサイキックアート
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。
過去の開催の様子はこちらからご覧ください。
・・・・・
サンデー・サービス(日曜 12:30〜14:00)詳細はこちらから。
3月16日(日)12:30〜14:00 担当ミディアム:亜笠・森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
ご参加は、どちらも以下のリンクよりどうぞ。
5月25日(日)12:30〜14:00 担当ミディアム:森
6月15日(日)12:30〜14:00 担当ミディアム:森
7月13日(日)12:30〜14:00 担当ミディアム:森
ご参加は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています。
5月〜7月へのご参加は全て以下のリンクよりどうぞ。
エビデンシャル・ミディアムシップ 〜指導霊と繋がる〜
4月6日(日)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
4月7日(月)10:00~17:00(1時間のお昼休憩あり)
料金:1回 8,000円(アイイス会員・税込)・10,000円(非会員・税込) 両日共に同じ内容です
中級〜上級向けですが、どなたでもご参加いただけます
最少催行人数:3名
この6時間ワークショップは『イマジネーション・サイキック・ミディアミスティック』の3種類のエネルギーの違いについて学びながら、自分だけのミディアムシップを完成させていく『自分自身を信頼する旅』です。 微細なエネルギーに触れ、理解し、それと繋がることは、自分自身を知ることでもあります。
自分の霊性を信頼し、霊界を信頼し、いつもあなたの傍で見守っている指導霊との繋がりを信頼することです。 霊性開花の学びを始めるきっかけや動機は皆、違います。他の人と比べたり、真似をする必要はありません。 あなたにはあなただけのために用意されたドアがあります。そして、そのドアの鍵はあなたしか持っていません。
スピリット・コミュニケーションを行うためには、心配や不安、恐れから自分を解放して自分自身の本当の姿に出会う必要があります。
そして、あなたの人生の中にある物質的な側面を捨て去り、 あなたの精神的な側面を明らかにする必要があります。
すべての真実、すべての知識、すべての愛、すべての癒しの根源を、まず自分自身の中に見つけましょう。 人生経験を通した霊的な成長が、ミディアムシップの質と比例する中核的な要素です。 あなたが自分自身を信頼すれば、全てが花開いてゆきます。 それには、あなたが霊界と一体となって生きることが大切です。
春は、種まきの季節です。あなたという唯一無二の光の種を撒きましょう。でも、その前に土を耕し、水を引かなければなりません。種を少し発芽させてからまいたほうがいいかもしれません。 急ぐ必要はありませんが、順番を間違えないようにしながら確実にあなたという光を育ててゆきましょう。
アイイスでの講師歴10年、ミディアム歴9年、イギリスのアーサー・フィンドレイ・カレッジにて数回に渡って講師・プロの為のミディアムシップ、サイキックアート、トランス、シャーマニズム等のワークショップに参加し、海外のミディアムとも交流を持つ講師によるレクチャーと実習を通じて『自分自身を信頼する旅』に出てみませんか。
主なレクチャー内容
・自分自身を信頼する旅の準備 ・霊的成長の段階 ・さまざまな個性を持つミディアム ・3つのエネルギー:イマジネーション・サイキック・ミディアミスティック ・エビデンシャルなミディアムシップとは ・指導霊との信頼関係を結ぶ
主な実習
・シッティング・イン・ザ・パワー ・直感により深く繋がるための各実習 ・指導霊により深く繋がるための各実習 ・サイキック、ミディアムシップ、トランス各実習 ・エビデンシャルミディアムシップに挑戦
このワークショップは以下のような方に向いています
・直感に繋がりたい ・イギリス式ミディアムシップについて知りたい ・具体的なエビデンスが含まれたミディアムシップを目指したい ・指導霊と繋がりたい ・自分を信頼したい ・人生を豊かにしたい ・人生の目的を探りたい ・自分自身の可能性や能力を探りたい ・霊性開花を通して人の役に立ちたい、社会に貢献したい
ワークショップへのお申し込みはこちらからどうぞ。
クラスの詳細及びお申し込みはこちらのページからどうぞ。
継続受講の方は直接ショップからお申し込みください。
・・・・・・・・・・
アウェアネス・ベーシック後期 Zoomクラス
このクラスは、2025年春学期以前のベーシック前期クラスを受講された方のみ、ご受講いただけます。
土曜日:19:00~21:00 日程:5/24、6/7、6/21、7/5、7/19
・・・
アウェアネス・ベーシック通信クラス
開催日程:全6回 お申し込み締め切り:5/14
・・・
アウェアネス・オールレベルZoomクラス
火曜日:19:00~21:00 日程:5/27、6/10、6/24、7/8、7/22
木曜日:10:00〜12:00 日程:5/22、6/5、6/19、7/3、7/17
・・・
アウェアネス・マスターZoom クラス
月曜日:19:00〜21:00 日程:5/19、6/2、6/16、6/30、7/14
火曜日:19:00〜21:00 日程:5/20、6/3、6/17、7/1、7/15
金曜日:19:00〜21:00 日程:5/23、6/6、6/20、7/4、7/18
・・・
サイキックアートZoomクラス
日曜日:17:00~19:00 日程:5/25、6/8、6/22、7/6、7/20
水曜日:16:00~18:00 日程:5/21、6/4、6/18、7/2、7/16
・・・
インナージャーニー 〜瞑想と内観〜 Zoomクラス
木曜日:19:00~20:00 日程:5/22、6/5、6/19、7/3、7/17
土曜日:13:00~14:00 日程:5/24、6/7、6/21、7/5、7/19
・・・
マントラ入門 Zoomクラス
金曜日:10:00~12:00 日程:5/30、6/13、6/27、7/11、7/25
土曜日:13:00~15:00 日程:5/31、6/14、6/28、7/12、7/26
・・・
トランスZoomクラス
木曜日:10:00~12:00 日程:5/29、6/12、6/26、7/10、7/24
土曜日:19:00~21:00 日程:5/31、6/14、6/28、7/12、7/26
・・・
サンスクリット・般若心経 Zoomクラス
水曜日:19:00~21:00 日程:5/21、6/4、6/18、7/2、7/16
金曜日:10:00~12:00 日程:5/24、6/7、6/21、7/5、7/19
アイイス・スプリングフェスティバル
アイイスのフランチャイジーと一緒に、春の訪れを祝いませんか?たくさんの人が集まってお互いの光を持ち寄り、共に祈り、笑顔で楽しむと、霊界からも大きな光と愛と癒しがもたらされます。生命が息づき、輝き、成長し始める春を一緒に賛美しましょう!
開催日:4月13日���日) 13:00〜16:15 出演ミディアム: 森 梢・本村 香耀・澤輪 燕・亜笠 未來・蒼井 ふみ・恵子 タイムテーブル: 13:00 開会の祈り(蒼井) 13:03 遠隔ヒーリング(阿笠) 13:11 サーモン(森) 13:21 ヒーリング希望者募集 13:25〜霊界通信のデモンストレーション 13:25〜13:35 蒼井ミディアム(先祖・身内・知人霊) 13:35〜13:45 澤輪ミディアム(指導霊) 13:45〜13:55 亜笠ミディアム(先祖・身内・知人霊) 13:55〜14:05 恵子ミディアム(過去世) 14:05〜14:15 本村ミディアム(先祖・身内・知人霊) 14:15〜14:25 森ミディアム(指導霊) 14:25〜ヒーラー有志によるヒーリングタイム<別室> <同時進行> 14:25〜14:35 レクチャー『スピリチュアリズムの発展』(本村) 14:35〜14:50 瞑想(恵子) 14:50〜14:55 休憩 14:55〜霊界通信のデモンストレーション 14:55〜15:05 蒼井ミディアム(指導霊) 15:05〜15:15 澤輪ミディアム(先祖・身内・知人霊) 15:15〜15:25 亜笠ミディアム(過去世) 15:25〜15:35 恵子ミディアム(先祖・身内・知人霊) 15:35〜15:45 本村ミディアム(指導霊) 15:45〜15:55 森 (サイキックアート) 15:55〜ワンポイントメッセージ(ミディアム全員) 16:10 閉会の祈り(恵子) ご参加は以下のリンクまたはミーティングIDからどうぞ!
ミーティング ID: 875 7391 5547
参加費は無料ですが、一口500円からの寄付金をお願いしています
#spiritualism#awareness#unfoldment#mediumship#psychic art#spirit communication#meditation#ヒルマ・アフ・クリント#霊性開花#アウェアネス#ミディアムシップ#サイキック・アート#hilma af klint
0 notes