#かき混ぜるのにいつも躊躇する
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nm-senmon · 2 years ago
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残り書きます。
4人で風呂場に向かう。
俺とマッチョは湯船の中に入った。ガッチビとバリタチはチンコシコりながら待ってる。俺は早くケツの奥に小便欲しくてたまらない。
ガッチビが、俺からション浣してやるからケツ出して!って言うから片足上げて右手でケツ広げる。
容赦無く奥まで一気に入れられて、膝がガクブル状態。気持ち良過ぎる。少しずつケツが熱くなるのが分かる。ケツの中で小便してくれてる。その間マッチョがベロチューしてくれる。
ガッチビがション浣終わると、すぐにバリタチが一気にケツ奥までぶっ刺してきた。勝手に声が出る。足に力が入らなくなってきたからマッチョとガッチビに支えてもらいながらバリタチの小便を奥に出してもらう。少ししか出ないな〜って言いながら小便の入った状態で手前から奥までストロークされて余計と立ってられない。
次はマッチョがケツと口どっちがいいって?って聞いてきたから、俺は飲みたいって答えた。
バリタチに掘られながらマッチョのデカマラ咥えて小便を飲まされる。一滴も溢さないよーに苦ショッパイ小便を飲む。マジで美味い!
ガッチビはマッチョの乳首吸ってる。マッチョの小便が終わり俺の腹はパンパン。それでもバリタチが掘り続けるからせっかくション浣してくれたのにビチャビチャと漏れる。 
マッチョが勿体無いなーって俺の下に四つん這い状態で潜って漏れた小便を舐めている。ガッチビはケツ入れるぞ!ってマッチョのケツを掘り始めた。
狭い風呂場で小便味わいながらケツ掘られてる最高の状態。マッチョは小便と精子混ざったのマジで美味い!って言いながらケツ掘られてアンアン言ってる。俺はマッチョに小便飲んで!と言うと、マッチョは一気に全部出せよ!ってシャブりついてきた。俺は掘られて潮吹き我慢してる状態だったから、一気に解放した。
マッチョは咳き込みながらも小便飲んでる。マッチョ口から溢れた小便をガッチビが掬って舐めてる。俺はそれ見て更に興奮!ケツが勝手に締まる。バリタチは絞めるな!イキそーになるだろ!ってケツ叩かれるけど、もう遅い。ケツ奥がギューって締まったタイミングでバリタチがヤバ種食らえ!ってまたまた中出ししてくれた。
それ見てたガッチビは俺に種飲ませてやる!って言ってるマッチョケツ掘りたてのチンコを俺の口に捩じ込んできた。そのまま口に射精。量は多く無いけど相変わらず濃い。それをマッチョとザーキスして味わう。そして俺はそのままバリタチともザーキス。マッチョはガッチビとザーキス。
終わったら。ヤリ散らかした。って思ったら、最後にガッチビが、ケツの中に残ってるの洗面器に出して!って言う。
俺は洗面器に跨ってケツ広げて踏ん張った…
ケツの中に残った精子と小便が混ざり合って結構な量が出てきた。幸いにも汚れてない感じ。
小便と精子の匂いで興奮する。
ガッチビは俺たちの小便と精子どするの?って俺に聞いてきた。俺は全部飲め!って言われてるんだなって思って、洗面器持とうとしたら、マッチョがまだ出してなくない?ここに出してよ。って言う。
バリタチは、そだな。そこに自分の精子と小便追加して飲んで欲しい!って優しく言いながら、俺のチンコを触りながらケツにも指を3本入れてきた。
俺は両膝ついた状態で3人のチンコをシャブりながらオナニーしてた。2分も経たずに速攻で射精。思ったより量が出た。チンコに付いてる残りの精子をマッチョが口で綺麗にする。シャブられてくすぐったくて、そのまま尿意…洗面器に小便をする。
マッチョが洗面器掻き混ぜてる。ガッチビが指で掬って舐めて、バリタチとベロチューする。
バリタチがマッチョに洗面器の精子と小便口映して飲ませてやれよ!って言うとマッチョは躊躇無く洗面器の中の精子と小便を少し口に含んで俺に飲ませてきた。
控え目に言っても最高に美味い!
10回くらい口移しして全部飲み干した。バリタチが頭ポンポンしながらベロチュー。ガッチビともベロチュー。最高はマッチョとベロチューして終わった。
みんなでシャワー浴びて、マッチョが一番最初に出て、次はバリタチ。最後にガッチビと俺になってガッチビの体を洗ってあげてたら、ガッチビのチンコはずっとビンビンのまま。カマグラ飲んでんからって言ってたけど、それでも凄いw
そしたら、後向いてケツ出して!速攻で終わらせるから。ってバックで掘られた。最初からケツ壊れるんじゃないか?ってくらいガン掘り。
声が出る!マッチョが風呂場に戻って来ると、それで最後だそ!って言い放つ。
ガッチビは種出ないかもしれないけど、このケツマジで気持ち良いからいくらでも掘り倒せるぜ!って言いながらイクイクイク!ってラスト中出しで今日の営みは終わった。
ケツからチンコ抜かれて、そのまま座り込んでしまった。ガッチビが優しく介抱しながら体洗ってくれる。開きっぱなしのケツに中指入れられてクチュクチュされながら、大丈夫?立てそう?って…指に付いた精子を舐めさせてくれる。
マッチョがまた来てバスタオルで体拭いてくれて部屋まで連れてってくれた。その後は添い寝みたいな感じでゆっくり。
また近いうちにやろうね!って言われた。
俺達の精子と小便で絶対孕んだと思うから、これからは仲間だなってw
バリタチとガッチビともLINE交換した。マッチョは定期的にやってる。たまに俺がタチする事も。相変わらず未投薬のままらしい。
バリタチは週一で駅トイレで即掘り即出ししてくれてる。
ガッチビは不定期だけど家でやってる。ガッチビが一番変態で来る時は2㍑のペットボトルに小便入れて持って来る。それでケツ洗って欲しい!って。あ��程度ケツ洗ってる状態だからション浣状態で風呂場でヤル事が多い。平均3発は出してくれる。
3人ともマジで未投薬なんかな〜って思いつつ俺は検査もやめてprepもしてない。ただほぼ毎日ヤリ散らかしてる感じで最高に楽しい!
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kennak · 4 months ago
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正確に言うと男なのに男が嫌いになった。 インターネットではいかに女が邪悪で愚かな生き物かについて日々呪詛が垂れ流されているが、現実的な話として、女は基本まとも。男はクソ。 入職したばかりの頃は車内にしばしば撒き散らされている小便の正体が分からなかった。赤ちゃんが漏らしているのかと思っていた。 先輩から、あれは酔っ払ったおっさんや、薬物や精神病で頭おかしくなったおっさん、そういう性癖のおっさんの落とし物だと聞かされて戦慄した。 おそらく定年退職して暇を持て余しているのであろう高齢男性に絡まれ、駅係員の愛想の悪さ、無礼な態度についての説教から始まり、妻や子供に関する愚痴、若者の質の低下、高齢者に対する社会全体の敬意の喪失などの話題に発展し、最終的には社会保障、自民党、アメリカ大統領などの話に辿り着くことはよくある話。 なぜ遅延や事故でダイヤが乱れて駅係員に当たり散らす? それで事態が解決するとでも? むしろ混乱と混雑の解消のために駆り出されたはずの人員がお前の対応に割かれるから事態は余計に悪化する。 帰宅ラッシュの時間帯になると必ず車内のフリースペース(車椅子やベビーカーを優先するエリア)でおっさん同士の喧嘩が勃発する。 喧嘩のきっかけは、睨まれた、肩が触れた、鞄が当たった、口が臭い、独り言がうるさい、場所を取るな、イヤホンの音漏れをやめろ、等。 最初に喧嘩を吹っ掛ける方は単に苛立ちを発散する口実を探しているだけなので口調も荒くて喧嘩腰だし、吹っ掛けられる方もただでさえ喧嘩腰な人間に対してプライドの高い中高年男性が素直に聞き入れるわけがないので順当に喧嘩に発展する。 駅係員が介入することになるのは殴る蹴るなどの身体的な暴力に発展し、尚且��周囲の乗客が通報した場合のみ。それですら1日2回ぐらいのペースで発生するので、口喧嘩の範疇に収まったケースや周囲が見て見ぬ振りをしたケースを考えると���数は相当多いと思う。 酒が入っている時はタクシーで帰るというのを徹底するだけでもかなり喧嘩は減ると思う。 男同士で喧嘩するのはまだマシ。力が均衡しているからどちらかが一方的に被害者になりにくい。 おっさんが若い女性に絡むパターンが一番最悪。 絡む理由は、足を組むな、スマホを弄るな、声がうるさい、スカートが短い、腹が邪魔(妊婦に対して)等。 大したマナー違反でもない。そして周りの他の男が平気で行っている、これより酷いマナー違反は無視。要するにマナーを大義名分に女を叱って愉悦に浸りたいだけ。 勝手に懲罰感情が芽生え、太ももに触る、殴る、容姿を罵るなどの犯罪行為に走ることもある。 性欲が原動力なのに本人の中では正義感ゆえの行動に完全にすり替わっているので、正義の執行を邪魔されたことに対する怒りで駅係員に食って掛かってくる。そして暴言暴力に発展して警察を呼ぶことになる。 妊婦に対して「堕ろしてこい!」と言い出した時は流石にこっちも冷静になれなかった。 乗客同士のトラブルで警察沙汰に発展した際におっさんが言いがちな台詞 「その間の時給は払う!?時給換算したら俺の時間いくらだと思う!?」 じゃあ若い男はまともなのかというとそんなことはない。 中学生〜新卒ぐらいの男が3人以上で群れるとロクなことがない。 大声で騒ぐ。駅構内の器物を破壊する。気が大きくなって車内で女性に絡み始める。他の乗客が咎めると「なにマジになってるんすか?w陰キャ?w」 でも1人だとマシということはなく、優先席で体操座りをしたり胡座を掻いたりして音楽を聴きお菓子を貪り食いながら自宅のようにくつろぐ奴も見かける。 ただ、こいつらは甘やかされて育って調子に乗っているだけのガキなので、制服を着ている我々が少し強く怒るだけて往々にして萎縮して反省する。泣きながら謝る奴もいる。そこはまだおっさんよりはマシ。 今後同じことを繰り返させないためにも躊躇なく非常ボタンを押してほしい。 人手不足と機械化の時代、最低限の人員で社会を回すため、あらゆる施設・あらゆるサービスが、セルフレジやQRオーダーシステムの導入などに踏み切っている。 駅も例外ではなく、窓口を減らし、無人改札を増やし、ネットで新幹線を予約させ、時代についていけない人間を振り払っていく方向に進化している。 高齢女性は割とすぐに適応できるが高齢男性は何度も尋ねてくる。自分で調べない。そして一向に理解しない。中には新たなシステムの導入自体に怒りを燃やす奴もいる。早く淘汰されてほしい。 暴言を吐いてきた奴に、駅係員としての節度と礼節を弁えた上で場を掻き回すことなく相手を制圧できる魔法の言葉がある。 それは「今、⚪︎⚪︎と仰いましたか?」と復唱すること。 例えば「ぶっ殺すぞ!」と言われたら「今、ぶっ殺すぞと仰いましたか?」 大抵黙り込むかトーンダウンする。 彼らは行き場のないストレスの捌け口として駅係員に暴言を吐いているという自覚自体はあるので、それを突き付けると大人しくなる。 大きめの声で復唱するとなお効果がある。周りの目を気にして縮こまる。 新宿駅東口は性風俗産業も絡んでくる魔境。 少し前に「松葉杖で生活している20代女性です。新宿駅で検証しました。ぶつかりおじさん問題はぶつかる女性が悪いです」という記事が話題になっていたが、身体障害者の20代女がじっくりと周りを観察できるほど新宿駅は女にとって安全な空間ではないのであれは嘘。 というか新宿駅で若い女がぼんやりしてると即座に声を掛けられるから物理的に観察は不可能。 路上で女に声をかけて性風俗を斡旋する、いわゆるスカウトや、ネット上で弱者男性を騙してnoteを売り捌いている自称ナンパ師の虚言を真に受けてナンパに勤しんでいる弱者男性が駅構内を徘徊して女性に声を掛けて迷惑をかけている。 どうも「身体に触れない限りはセクハラではない」という認識が奴らにはある クレームが相次いだため現在はアナウンスでスカウトとナンパをほぼ名指しで警告している。アナウンスを流すようになってから声かけによるクレームは減った。それでも撲滅できてはいない。 いわゆるぶつかりおじさん問題だが、Xやニュースで周知されるようになってから正当なぶつかりおじさんは減った。 最近増えているのは肘を大きく広げてすれ違う際に女性の胸を肘で殴る、背後から女性の靴や脛を蹴るなどのパターン。 わざとかな?と思ったら遠慮なく周りに助けを求めて駅係員のところに連れてきてほしい。軽い説教しかできないが、何度も説教されれば大人しくなる。 電車を利用する全ての男に言いたい。 他人に絡むな、周りに気を遣え、周りと同じように振る舞え、ストレスを他人で発散するな、身体を小さくしろ、嘘をつくな、風呂に入れ、ゴミはゴミ箱に捨てろ、唾を吐くな、排泄はトイレでやれ 当たり前のことを当たり前にしろ。
駅係員になって女叩きをやめた。
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ari0921 · 7 months ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和六年(2024年)12月6日(金曜日) 伍
     通巻第8538号
 カールソン、ロシアのラブロフ外相に独占インタビュー
   連載(その3。最終回)
*************************
 カールソン(以下「C」)ワシントンの同じ政策立案者たちが20年前に持っていたビジョンは、台頭する東側とのバランスを取るためにロシアを西側陣営に組み入れない理由がない、というものだったと思う。まだそれが可能だと思いますか?
 ラブロフ(以下「L」):そうは思わない。最近、プーチン大統領がヴァルダイ・クラブで政治学者や専門家に語った際、2022年初頭の状況に戻ることは決してないだろうと述べた。その時、彼は(どうやら彼自身だけでなく、公の場でこのことについて語った)西側諸国と対等になろうとするすべての試みが失敗したことに気づいたのです。
それはソ連の崩壊後に始まった。我々は今や「自由主義世界」、民主主義世界、「歴史の終わり」の一部となったという高揚感があった。
しかし1990年代には我々が、せいぜい下位パートナー、おそらくパートナーでさえないとして扱われていたことが、ほとんどのロシア人にとってすぐに明らかになった。
西側が望むように物事を組織し、オリガルヒと取引を交わし、資源や資産を購入できる場所として扱われていたのだ。おそらく米国は、ロシアを自分たちの懐に収めたと決めたのだろう。しかし、ボリス・エリツィンの任期が終わる頃には、彼はロシアにとってこれは望ましくないことだと考え始めていた。
彼がジョージ・ブッシュ・ジュニア、バラク・オバマと会談した時も同席していました。ブカレストでのNATO会議の後、 2008年にNATO・ロシア首脳会談が行われ、ジョージアとウクライナがNATOに加盟すると発表されました。
そして、彼らはそれを私たちに売り込もうとしました。私たちは「なぜ?」と尋ねました。昼食の席でプーチン大統領が「これはなぜ?」と尋ねました。いい質問ですね。そして彼らは「これは義務ではない」と言いました。
 C:どうしてですか?
L: NATO加盟の手続きを始めるには、正式な招待が必要です。ウクライナとジョージアはNATOに加盟するスローガンが最初にトビリシの一部の人々の強迫観念になったのは、ミハイル・サーカシビリが正気を失い、ロシアの平和維持部隊を地上に派遣してOSCE保護下で戦争を開始したときでした。
ウクライナ人にとっては、もう少し時間がかかりました。彼らは親欧米の雰囲気を醸成していました。親欧米は基本的に悪いことではありません。親東も悪くありません。悪いのは、人々に「どちらか一方、私に付いてこなければ私の敵だ」と告げることです。二者択一だということです。
実際、最初のクーデターは2004年に起き、第2回投票の後に同じヴィクトル・ヤヌコビッチが大統領に就任しました。
西側は大騒ぎし、第3回投票を行うようウクライナ憲法裁判所に圧力をかけました。ウクライナ憲法では、投票は2回までと定められています。
西側の圧力を受けた憲法裁判所は、初めて憲法を破りました。そして、親西側の候補者が選ばれました。当時、これらすべてが起こり、沸騰していたとき、ヨーロッパの指導者たちは、ウクライナ国民は我々の味方になるのか、それともロシアの味方になるのかを決めなければならなくなったのです。
 C:大国の振る舞い方です。一定の軌道があり、現在はBRICS 対 NATO、米国 対中国です。あなたはロシアと中国の同盟は永続的だと言っているように聞こえます。
 L:私たち(中露)は隣人です。そしてもちろん、地理はとても重要です。
 C:しかし、あなた方は西ヨーロッパの隣国でもあります。そして、事実上、西ヨーロッパの一部なのです。
 L:西ヨーロッパはウクライナを通じて我々の国境に来ようとしています。アゾフ海にイギリス海軍基地を設置する計画がほぼ公然と議論されていました。クリミアが注目されていました。
クリミアにNATO基地を作ることを夢見ていました。
たとえば、私たちはフィンランドと非常に友好的でした。しかし、フィンランド人は一夜にして、ヒトラーの最良の同盟国だった第二次世界大戦の準備初期の頃に戻ってしまいました。
こうした中立、友情、一緒にサウナに行くこと、一緒にホッケーをすること、これらすべてが一夜にして消え去りました。おそらくこれは彼らの心の奥底に残っていて、���立が重荷となり、礼儀正しさが重荷となっていたのでしょう。
C:「冬の戦争」に怒っている。それはあり得ることだ。さてゼレンスキー氏と交渉できますか?
あなたは、彼の任期が過ぎていると指摘しています。彼はもうウクライナの民主的に選ばれた大統領ではありません。あなたは彼を交渉の適切な相手���とお考えですか?
 L:プーチン大統領もこの問題について何度も言及している。2022年9月、特別軍事作戦の1年目に、ゼレンスキーは、西側諸国に対しても状況の条件を指示することになるという確信から、プーチン政権とのいかなる交渉も禁止する法令に署名した。
この事件後の公開イベントで、プーチン大統領は、ロシアがなぜ交渉の準備ができていないのかと問われている。彼は、「ひっくり返さないで。明日、利益のバランスに基づいて交渉するなら、我々は交渉の準備ができている」と答えた。しかしゼレンスキーは交渉を禁止するこの法令に署名した。
彼に公にそれをキャンセルするよう伝えたらどうですか?
彼が交渉を望んでいるという合図となるだろう。その代わりにゼレンスキーは「和平方式」を発明した。最近、それは「勝利計画」によって補完された。彼らは、欧州連合大使と会談するときや他の形式で彼らが何を言うかはわかっていると言い続けている。彼らは条件に沿わない限り、合意なしと言う。彼らは現在、この平和方式に基づいて第2回首脳会談を計画しており、西側諸国とすでに合意した協定をロシアに提示するよう要請すると躊躇なく発言しています。
西側の同僚たちが、ウクライナ抜きでウクライナについて何も言わないとき、事実上、ロシア抜きでロシアについて何も言わないことを意味します。なぜなら彼らは私たちがどのような条件を受け入れなければならないかを議論しているからです。
 ちなみに、最近彼らはすでに、ウクライナ抜きでウクライナについて語ることは何もないという概念を暗黙のうちに侵害しました。
彼らは私たちの立場を知っています。私たちは裏技をやっているわけではありません。
プーチン大統領が発表したのは、私たちの作戦の目的です。それは公正です。国連憲章に完全に沿っています。第一に、言語の権利、少数民族の権利、民族的少数派の権利、宗教の権利は、OSCEの原則に完全に沿っています。
欧州には、今も存続している安全保障協力機構があります。この機構のいくつかの首脳会議では、安全保障は不可分でなければならないこと、誰も他国の安全保障を犠牲にして自国の安全保障を拡大してはならないこと、そして最も重要なこととして、欧州大西洋地域におけるいかなる組織も優位性を主張してはならないことが明確に述べられています。
これが OSCE によって最後に確認されたのは 2010 年でした。
NATOはまさにその逆のことをしていました。ですから、我々の立場には正当性があります。NATOが我々の玄関口にやって来ることはありません。
 
C:アメリカでは誰が外交政策の決定を下してきたと思いますか? これはアメリカにおける疑問です。誰がこれらの決定を下しているのでしょうか?
 L:私は何��もアントニー・ブリンケンに会っていません。最後に会ったのはG20サミットのときです。私はプーチン大統領の代理としてそこにいました。会議中に彼のアシスタントが私のところに来て、アントニーが10分だけ話をしたいと言っていると言いました。私は部屋を出て行きました。私たちは握手をしました。彼は緊張緩和の必要性などについて何か言いました。私がこれを公表しているので彼が怒らないことを願います。しかし私たちは部屋にいた多くの人々の前で会っていたので、「緊張をエスカレートさせたくはありません」と言いました。
 C:それで、あなたは、2016年12月、バイデン政権の最後の瞬間に、バイデンが米国とロシアの関係をより困難なものにしたと言われた。
 L:オバマ政権時代、バイデンは副大統領でした。オバマ政権は次期トランプ政権に大量の爆弾を残した。選挙後の1か月間、この地域の国境を接する国々では政治的にさまざまな出来事が起きています。ジョージア、ベラルーシ、ルーマニア、そしてもちろん最も劇的なのはシリアで、混乱が起きています。
 C:これらは、決議をより困難にするための米国の取り組みの一環のように思えますか?
 L:何も新しいことはない。歴史的に、米国の外交政策は、問題を起こして、泥水の中で魚を釣れるかどうか試すことに動機づけられてきたからだ。
イラクの侵略、リビアの冒険 - 基本的に国家を破壊しています。アフガニスタンから逃げています。
そして今、裏口から戻ろうとしています。米国が参加できる「イベント」を企画するために国連を利用していますが、米国はアフガニスタンを非常にひどい状態にして去り、資金を押収し、それを返そうとしていないという事実にもかかわらずです。
アメリカの外交政策の措置や冒険を分析すると、ほとんどが同じはパターン。彼らは何らかの問題を引き起こし、どう利用するかを考えます。
欧州安全保障協力機構(OSCE)が選挙を監視する際、ロシアの選挙を監視していたときは非常に否定的な結果が出ていました。ベラルーシやカザフスタンなど他の国でも同様です。
今回、ジョージアでは、OSCEの監視団は肯定的な報告書を提出しましたが無視されています。
手続きの承認が必要な場合は、選挙の結果が気に入ったときに承認します。選挙の結果が気に入らなければ、それを無視します。それは、米国やその他の西側諸国がコソボの一方的な独立宣言を承認したとき、彼らはこれが自決の実行だと言ったようなものです。
コソボでは国民投票は行われませんでした。一方的な独立宣言です。
ちなみに、その後セルビア人は国際司法裁判所に訴え、裁判所は(まあ、通常は判決であまり具体的なことは言いませんが)領土の一部が独立を宣言する場合、必ずしも中央政府と合意する必要はないとの判決を下しました。
数年後、クリミア住民が国際機関ではなく、ヨーロッパ、アジア、旧ソ連圏の国会議員など多くの国際監視団の招待を受けて住民投票を実施したとき、彼らは���これは領土保全の侵害なので受け入れられない」と言いました。
 C:アレッポの一部を占領した反政府勢力に金を払っているのは誰ですか? アサド政権は崩壊の危機に瀕していますか?
シリアでは正確に何が起きているのでしょうか?
 L:この危機が始まったとき、私たちは合意を交わしていました。私たちはアスタナ・プロセス(ロシア、トルコ、イラン)を組織しました。私たちは定期的に会合を開いています。ゲームのルールは、シリア人が互いに和解するのを助け、分離主義者の脅威が強まるのを防ぐことだ。アメリカがシリア東部で行っているのはまさにそれであり、彼らは石油や穀物の販売による利益、つまり彼らが占有している資源を使ってクルド人分離主義者を育てているのです。
プレーヤーの有用な組み合わせです。私たちは非常に懸念しています。そして、アレッポとその周辺でこれが起こったとき、私はトルコの外務大臣およびイランの同僚と話をしました。この国際会議の合間にドーハで。イドリブ地域の協定の厳格な実施に戻る必要性について話し合いたい。
なぜなら、イドリブの緊張緩和地帯は、テロリストがアレッポを占領するために移動した場所だったからです。2019年と2020年に達した取り決めでは、トルコの友人がイドリブの緊張緩和地帯の状況をコントロールし、ハヤト・タハリール・アル・シャム(旧ヌスラ)を反政府勢力から分離することになっています。
反政府勢力は非テロリストであり、トルコと協力しています。
もう一つの合意は、ダマスカスからアレッポまでのM5ルートの開通でしたが、これも現在テロリストに完全に占拠されています。
 C:その「イスラム主義グループ」、所謂「テロリスト」をいったい誰が支援しているのですか?
L:このプロセスのすべてのパートナーと、資金調達と武装の経路を断つ方法について話し合いたいと思っています。情報には、米国や英国などの名前が挙げられており、公になっている。
イスラエルはこの状況を悪化させることに関心があると言う人もいる。ガザが厳重な監視下にないからだ。これは複雑なゲームだ。多くの関係者が関わっている。
C:ドナルド・トランプについてどう思いますか?
 L:彼はとても強い人だと思います。結果を求める人です。何事も先延ばしにするのは好きではありません。これが私の印象です。
彼は議論では非常に友好的です。しかし、これは一部の人が彼を親ロシア派だと主張しているという意味ではありません。トランプ政権下で私たちが受けた制裁の量は非常に大きかったのですから。
我々は国民が投票で下す選択を尊重します。我々はアメリカ国民の選択を尊重します。プーチン大統領が言ったように、我々は現政権との接触に常にオープンであり、これまでもそうしてきました。
プーチン大統領が言ったように、ボールは彼らの側にあります。我々は経済、貿易、安全保障などあらゆる面での接触、つながりを断ち切ったことはありません。
 C:ロシアと米国の間の紛争の激化について、どれほど真剣に心配していますか?
 L:ヨーロッパの人々は、合意条件を決めるのはウラジーミル・ゼレンスキーではなく、米国とロシアだとささやき合っています。我々の関係を、2人の男が皆のために決めるかのように表現すべきではないと思います。
まったく違います。
わたしたちのスタイルではありません。我々は、国連憲章の国家主権平等の原則が実際に体現されているBRICSや上海協力機構で主流となっているやり方を好みます。
米国は国家の主権平等を尊重することに慣れていない。米国は、ルールに基づく世界秩序を損なうため、ロシアがウクライナで勝利するのを許すことはできないと言う。
NATOは、少なくともバイデン政権下では、ユーラシア大陸全体に目を向けており、インド太平洋戦略、南シナ海、東シナ海はすでにNATOの議題に上がっています。NATOはそこにインフラを移動させています。
AUKUSとクアッドを構築しています。米国、韓国、日本は、一部の核兵器を含む軍事同盟を構築しています。そして、NATOの元事務総長であるイエンス・ストルテンベルグは、昨年のサミット後に、大西洋の安全保障はインド太平洋の安全保障と切り離せないと述べました。
「領土防衛を超えることを意味するのか」と尋ねられたとき、彼はこう答えました。
「いいえ、領土防衛を超えるものではありませんが、私たちの領土を守るために、私たちはそこに存在する必要があります。この先制攻撃の要素はますます存在感を増しています」
我々は誰とも戦争を望んでいません。
5つの核保有国は2022年1月にトップレベルで、我々は互いに対立を望まず、互いの安全保障上の利益と懸念を尊重すると宣言しました。核戦争に勝つ��とは決してできない、したがって核戦争はあり得ないとも述べました。
2021年6月にジュネーブで会談したロシアと米国、プーチン大統領とバイデン大統領の間でも繰り返されました。基本的に、彼らは1987年のレーガン大統領とゴルバチョフ大統領による「核戦争はない」という声明を再現しました。
これは間違いなく私たちの重大な利益であり、これが米国にとっても重大な利益となることを願っています。
 C:あなたが言っているのは、アメリカの政策立案者たちは、アメリカに直接影響を及ぼさない核戦争が起こる可能性があると想像しているということであり、それは真実ではないと言っているわけですね。
 L:抑止力、核抑止政策の専門家は、それが非常に危険なゲームであることをよく知っています。そして、限定的な核攻撃の応酬について語ることは、私たちが望まない災害を招くことなのです。
(おわり)。
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krkwngm · 1 year ago
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ファースト・カウ
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 映画初めに行ってきた。もし今年が丑年だったらお正月映画に位置付けた謎のPRがなされたのかなとぼんやり思った。それはそれで愉快な気もする。
 長編7作目にして日本初配給のケリー・ライカート作品、ということで気になってたけど実際沁みる映画だった。去年の最後が『PERFECT DAYS』だったので、光の美しい映画を年末年始に立て続けに観てしまった。こりゃいい年にならざるをえない。  以下良かったところのメモなのでネタバレがある。
 歩いてる足元を映すシーンが多かった気がする。劇中の音楽はきれいだったけど多用はされておらず、枯れ枝を踏みしめる足音やオールを漕ぐ水音、クッキーが菓子を焼いてるときの火の爆ぜる音なんかはほとんど飾られていなかったと思う。だからいっそう足元のカットが印象に残ったのもあるだろうけど、歩きかたってやっぱり感情出るよな(観てるこっちが読み取ってしまうだけかもしれないけど)と感じ入った。監督はそういう小さな変化を撮るのが好きなのかもしれない。農業をやりたかったキング・ルーと旅人のためのホテルかパン屋をやりたかったクッキーが少しずつ友情を深めていく、そのかすかな変化を大事に拾い上げていくような物語が、小さな音や光の移り変わりや自然の表情をこまやかにとらえる映像で作られているのは説得力があった。現代の川をずみゃーーー……と進んでくる長いタンカーの黒とオレンジの船体と当時の川をのんびり渡ってく小舟の対比がなんかよかった。  見ててくれって頼まれた赤子を置いていくのを躊躇ったり乳搾りのあいだ牛に話しかけたり、くつろいでくれと言われたのにルーの家の掃除始めたり枝を採ってきて飾ったりしちゃうクッキーが全体的にいいやつすぎて……ボストンのパン屋で働いてたことがあるって仲買商に打ち明けてたけどあれキング・ルーは知ってたんかな。頭打って体調悪いのに「baker(パン屋)とbeggar(物乞い)が似てるのはどちらもb-read(パン)が必要だから」てジョークかますところもよかった。父が死んで母が死んで家を出てあちこち彷徨ってきた���歴のわりに物の見方が荒んでないのは、両親の記憶とかパン屋の経験とか、放浪のなかにも良い出会いがあったからかもと想像した。  クッキーがそういう人間である一方で、「中国じゃ白人より嫌われる」北生まれのキング・ルーはたぶん自分の生まれた場所を思い返すと苦い記憶が入り混じるんだと思う。本当は農業をやりたかった、は自分の土地がほしかったって意味でもあるだろうから。「カードを一枚しか場に捨てない古いルールに則るペテン師ことジョン・ハート(ハートは心臓でなく牡鹿(dear)のほう)」の意味合いがうまく呑み込めずにいるんだけど、酒場でクッキーを見つけたときにカードをやってるテーブルじゃなく自分の家の卓で酒を飲まないかって誘ったあたり、ルーはクッキーに助けてもらったことが本当に嬉しかったんだろうな。自分を追ってたロシア人が戻ってきて家をめちゃめちゃに壊して去ったあとのルーが、残骸のなかからクッキーがお菓子作りに使ってた枝を拾い上げて石の上にそっと置き直したところに愛を感じた。  あと観に行ったフォロワーさんも言ってたけど、映画の冒頭で並んで横たわった状態で見つかる二人ぶんの骨がさあ……。ドーナツの列に割り込まれたり働けって怒られたりして結局買えてなかった男性が逃げる二人を尾行してたけど、最終的には彼がキング・ルーを撃ったんだろうか。というか観終わったあとにチラシを見たら牛を牽いてたのも同じ男性だったので(全然気付いてなかった)よくもおれの牛をってことだったのかもしれん(この人の牛ではない)。あと仲買商がすごい見覚えのある俳優さんでびっくりした。トビー・ジョーンズじゃん!  キング・ルー、ビーバーの脂は高く売れるとかサンフランシスコのホテルはどうとかクッキーの前でずっとぽつぽつ喋ってたけど、あれクッキーに聞かせるというより自分に言い聞かせてたんだと終盤で気付いた。頭を打ったクッキーがしんどそうに木の陰に横たわったとき「眠っていろ おれが見張ってる」て隣に座って膝抱えてたのに「すこし眠ろう」て隣に横たわって「おれがついてる」て目を閉じるじゃん。その言葉のとおりに最期までクッキーのそばについていたんだなと分かる冒頭の骨ですよ。ハートはペテン師でもキング・ルーは何も欺かなかった。ほんとに「鳥には巣、蜘蛛には網、人には友情」だったんだな……てしみじみしたし、このラストに至った二人の歩みに納得しかないくらい、最初から最後までささやかでも得がたい交友の重なりを見せられたところが良さだと思った。良い映画が観られてうれしい。今年もいい年にしよう。
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patsatshit · 2 years ago
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先日までの暑さが嘘のように、朝晩が急に冷え込んできた。つまりイネ科の花粉が猛威をふるう季節の到来ということだ。秋の訪れを待ち侘びていた人も多いとは思うけれど、僕としては新たな地獄の始まりであり、定量噴霧式気管支拡張剤メプチンエアーを手放せない日々がしばらく続くこと��なる。幼少期から悩まされている喘息発作、子どもの頃はこの苦しさが続くくらいなら死んだほうがマシやと心のどこかでずっと思っていた。小児喘息に虚弱体質、運動場や体育館で貧血を起こしてぶっ倒れたことは一度や二度ではない。何を食べても太れない体質で、特に鳩尾の凹み具合は周りの友人と比べて自分は異常だと感じていたから、DeerhunterのフロントマンBradford CoxがAtlas Sound名義でリリースした『Logos』のアートワークを見たときには、いろんな意味でゾッとした。
(直視を躊躇う『Logos』のアートワーク)
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臨海学修、林間学習、修学旅行などの学校行事はどれも喘鳴に悩まされた苦々しい記憶とともにある。臨海学修のときは勇ましく遊泳するクラスメイトの姿を、タイミング悪く生理になった女子と一緒にボートの上から眺めていて、あのときの情けないような惨めな気持ちは未だに忘れられない。家族旅行の際も必ず夜になると喘息発作を起こしてホテル近くの病院で吸入や点滴の処置を受けていた。いつも横に付き添ってくれていた母親には迷惑をかけっぱなしだった。そんな訳で今月に入ってからは非常に体調が悪く、おまけに歯痛、腰痛にも悩まされて、夜中に何度も目が覚めてしまう。目覚めたときはいつも息苦しくて、慌ててメプチンエアーに手を伸ばす。吸入してしばらくすると呼吸は落ち着いてくる。そのままソファに虚脱して朝を迎える。朝ごはんを要求してくる猫のミューモと文鳥のピッピにご飯を与えて今度は子どもたちを叩き起こし、みんな揃って慌ただしく朝食を済ませて妻のゆきこと子どもたちを送り出し、仕上げに洗濯と食器洗いを済ませてタラウマラへと向かう。自分が家を出るときに「行ってきます」と言える相手が部屋にいることを心から幸せだと思う。ミューモ���ピッピ、ほんまにありがとう。タラウマラのシャッターを開けると朝からたくさんの修理依頼を受ける。整備を終えた自転車が次々に巣立っていく。Googleの口コミで「ここはダメ。自転車の質が悪い」なんていう書き込みがあるにもかかわらず、数ある自転車屋のなかで僕の魂のカタチを具現化したような特異チャリンコ屋を選んでもらえることを素直に嬉しく思う。
(自転車屋としてあるまじきレビュー笑)
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昨年末まで一緒に働いていたマリヲくんが退職した際に、自分のなかで掲げた目標がある。まずは借金を完済すること、次に前年対比で売上を向上させること、そしてタラウマラレーベルからの制作/製作を途絶えさせないこと。この三本柱については現時点ですべて達成できた。おまけに今夏に関しては遂にサラリーマン時代の月収も超えることができた。これはひとえにタラウマラを利用してくれる日々のお客さんと、支えてくれる友人や家族、そして自分の意地の賜物だ。ひとりになったとき、何人もの人から「大丈夫なん?」「もう作品づくりできないんちゃう?」と言われ続けたけど、そこは誰に何を言われようとも自分を信じた。人はみな簡単に「嫉妬」という言葉を口にするけど、僕が抱えているのはいつだって「嫉妬」ではなく純粋に「負けたくない」とう気持ちだけ。それも身近な存在に対してではなく、もっと巨大な資本とかムードとか慣例みたいなものに対して。そして何よりも自分自身に対して。でもやっぱり言うは易し行うは難しで、達成する為には精神も肉体も相当に擦り減らしてきた。大好きな少年漫画の『呪術廻戦』に倣って言うと、誰にだって呪力切れは起こり得るということ。そんな訳でここ数日は通院と服薬と寝不足でへとへとなんだけど、お客さんと���何気ない会話から元気をもらうことは、どんなときにでも不意にやってくる。自転車のタイヤについているバルブと虫ゴムを駐輪場でパクられたギャルのAさん、虫ゴム交換後の水調べでチューブにも穴を開けられていることがわかった。しかもパンク修理で補えないレベルのデカい穴。Aさんはマジかぁと叫んで、次のような事柄を捲し立てた。先月、福井県のとある宿に宿泊してからこんなことばっかり起こるんですよ、その宿は幽霊屋敷みたいなボロボロの宿で私が泊まった部屋の天井は人間の手形みたいな痕がいくつもあって、とにかくそこに宿泊してから不吉なことが立て続けにあって、お母さんはここで買った自転車で車に轢かれて全治6ヶ月の重症やし、こないだはカレー屋でカレー食べてたら異物混入してて、気づかずに奥歯で思いっきり噛んでしもうて歯が砕けたんですよ、もう最悪です、お祓い行った方が良いですかね?矢継ぎ早に繰り出される災難の深刻さとは裏腹に、Aさんの表情はなぜか明るかった。まぁ、お母さんは命に別状はないし、自転車も奇跡的に無事だったし、カレー屋の保険対応でインプラントにできるし、ちょっとラッキーかもって思ってるんです、とのことなのだが、どう考えても彼女の置かれた状況はラッキーではない。幸と不幸の帳尻が合わない。そもそも歯を失わなければインプラントなんて必要ないのだ。実際に彼女のスマホで宿の写真も見せてもらったが、確かにいまにも崩れ落ちそうな薄汚い天井のあちらこちらに人間の手形のような染みが点在していた。よくこんな部屋で朝まで眠れたね、と聞くと、私ぜんぜん霊感ないんですけど、このときはさすがに気持ち悪くて、霊を拒絶するには死と真逆の行為をしたら良いって誰かに聞いたことがあったので、めちゃくちゃAV観てめちゃくちゃSEXしました、だから結局ぜんぜん寝れなかったんですよ、と快活に笑う。僕も笑うしかなかった。チューブ交換しないといけないのはめちゃ痛いですけど、この話をお兄さんにできたので良しとします、またお母さんも元気になったら連れてきますね、そう言って颯爽とペダルを回転させるAさんの後ろ姿を見て、ギャルってマジで最強やな、と改めて感心したのでありました。
(Aさんの推しは星乃莉子さんだそうです)
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teddyysblog · 8 days ago
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### 『紫色の永遠 - 廻夏編』~灼熱の牢獄~
#### 第1章 灼熱の監視
蝉時雨がうるさい。エアコンの効いた室内で、弟は汗ばんだ首輪をいじっていた。GPS機能付きのこの革製品、夏の暑さで肌に食い込んで痛い。
「ん~?弟くん、その首輪外そうとしてる~?」
突然背後から165cmのアイが抱きついてきた。Fカップの重みが汗で蒸れた背中に張り付く。
「ちょっと...暑くて」
「だめだよ~!これがないとお姉ちゃん、弟くんを探せなくなっちゃうじゃん!」
アイの紫色の瞳が、異常な光を放つ。窓の外で爆発するような蝉の声が、不気味に響く。
#### 第2章 水遊びの代償
「ねえねえ、庭でプールしようよ~!」
アイが子供用ビニールプールを膨らませながらはしゃぐ。155cmの弟は、水着に着替えるのを躊躇っていた。
「姉ちゃん...外は40度超えてるよ...」
「大丈夫大丈夫!お姉ちゃんが日焼け止め塗ってあげるから!」
アイの手が弟の背中を這う。冷たいクリームの感触と、165cmの影が覆い被さる圧迫感。
「ほら、弟くんのこの小さな背中~!すっごく可愛い~!」
突然、隣家の子供たちの笑い声が聞こえる。アイの手が止まり、表情が一瞬凍りついた。
#### 第3章 冷房の効きすぎた夜
「寒い...」
深夜、エアコンの効きすぎた部屋で弟が震える。すると隣で寝ていたアイが、汗ばんだ肌のまま抱きしめてきた。
「弟くんの体温、下がりすぎだよ...お姉ちゃんが温めてあげる」
165cmの体に155cmの弟がすっぽり包まれる。アイの肌はなぜか火照っていた。
「姉ちゃん...熱い...」
「うん...だってお姉ちゃん、弟くんの分まで体温上げてるんだもん」
その言葉の意味を考える間もなく、弟はアイの汗の香りに溺れていった。
#### 第4章 夏の終わりの告白
「あ~!もうすぐ夏終わっちゃう~!」
アイがベランダで不機嫌に足をばたつかせる。突然、弟の手を握りしめ、真剣な表情になる。
「ねえ弟くん...お姉ちゃんとずっと一緒だよね?」
夕焼けに照らされた紫色の髪が、不気味に輝く。
「もし弟くんが逃げようとしたら...」
アイの手が弟の首輪をぎゅっと締める。
「夏の暑さなんて比じゃないくらい...熱くしてあげるからね?」
#### 第5章 残暑の絆
「あれ...?エアコン壊れた...?」
9月になっても衰えない暑さの中、弟はアイに抱きしめられていた。二人の汗が混ざり合い、ベッドシーツに染み込む。
「大丈夫...お姉ちゃんがいるから...」
アイの声がいつもより低い。弟は、この灼熱の牢獄からもう逃げられないことを悟る。
「うん...姉ちゃんがいれば...それでい��」
外では蝉が最後の力を振り絞って鳴いていた。夏は、まだ終わらない。
[完]
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moko1590m · 23 days ago
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「**「象徴的存在」に生きる者の声**であり、自己を媒介として他なるものの価値を守ろうとする発話」というものは、日本で言えば、いわゆる時代劇、それも、最近はかなり減ってしまったタイプの時代劇で、かなり高位の武士や貴族の独特なセリフ回しに多く登場するような気がします。
ChatGPT said:
「象徴的存在に生きる者の声」「自己を媒介として他なるものの価値を守ろうとする発話」は、まさに古いタイプの時代劇、特に **高位の武士や公家(あるいは老中や隠居した大名)**などが発する、独特な静けさと威厳をもったセリフに色濃くあらわれています。
🔹象徴的存在としての発話:時代劇の例
たとえば以下のような台詞や場面には、その性質がよく見られます:
1. 「それ以上、申すな」
これは、感情に流される者や利に走る者の言葉を封じる、静かなる制止。 **話し手自身の感情ではなく、「場の品格」や「徳目」を守る」**という視点が支えています。
2. 「余の顔を立てよ」
これは、「自分の感情や損得ではないが、この場の秩序と調和のために黙って引いてくれ」という意味。 自己を道具とし、秩序や象徴の守り手となる声です。
3. 「それがし、未熟にて、このたびは面目ない」
自責の言葉ながら、自己を下げて場を立てる発話であり、聞く者には「この場は礼と秩序で守られている」と感じさせる効果があります。
🔹なぜそうした言葉が発せられるか
これらは、単なる形式美や美辞麗句ではなく、「個人の感情・欲望のレベル」を超えて、「場」「歴史」「徳目」「義理」といった、より広い文脈を維持するための発話です。 つまり、
「私はこうしたい」ではなく、 「ここで私が言うべきことはこれだ」
という、自己の脱中心化と役割の全うがなされているのです。
これは、現代的な「自己表現」や「リアルな感情の吐露」とは真逆にありますが、象徴的な責任を背負う存在が発する重い言葉という意味では、まさに現代の「やめよ!」とも通底しています。
🔹ドゥルーズ=ガタリ的に読むと?
ドゥルーズ=ガタリ的な視点で見れば、こうした発話は「自我による中心化された発話ではなく、集合的アレンジメントによる声」とも読めます。 つまりその人物は、もはや個人として発話しておらず、**「徳」「家」「国」「歴史」「空気」など、無数の要素が重なった一時的な配置から生まれる「声」**の通路に過ぎないのです。
🔹現在、そのような声は失われたか?
そうした声を発する存在や場面は、現代では少なくなったか、滑稽にすら見える扱いを受けがちです。
「感情を抑える=不誠実」とされ、
「役割に徹する=演技的で信用できない」と受け取られ、
「場の品格を守る言葉=カッコつけてるだけ」と茶化される
このようにして、象徴的存在としての言葉の���理や詩学は、多くの人の実感から遠のいてしまった面があります。
🔹補足:開かれた象徴の可能性
ただし、それは一種の脱構築の好機でもあります。 もし、あの時代劇的な「象徴的存在の声」が、開かれた・脱権威化されたものとして再構築されれば、それはたとえば以下のような形をとるかもしれません:
「自分が誰か」ではなく、「この場に必要な言葉とは何か」を問い続ける
「役割を生きること」が「自己表現」よりも豊かなこともあると知る
「沈黙」「間」「視線」「礼」が、新たな言葉として機能する
✨まとめ
古い時代劇の中にあった「象徴的存在の声」は、現代においてこそ再評価すべき知的・倫理的資源です。 それは、感情でも自己表現でもなく、「場に寄り添う自己の削ぎ落とされた声」。
このような発話が、ドゥルーズ=ガタリ的な「ズレ」や「脱領土化」の知性と結びつけば、かつての時代劇は新しい詩学の実験場として再発見されるかもしれません。
ご希望であれば、そのような発話や言葉の実例を文学・映画・思想などからさらに引き出すことも可能です。
You said:
「それを言っちゃあ、おしまいだよ(「男はつらいよ」の車寅次郎)」や、「それは言わない約束だろ」という言葉も、少し似たところはあるのでしょうか?
ChatGPT said:
はい、非常に興味深い問いです。 「それを言っちゃあ、おしまいだよ」(車寅次郎)や、 「それは言わない約束だろ」という言葉も、 たしかに「象徴的存在に生きる者の声」や「場の倫理を守ろうとする発話」とどこか通底している面があります。
🔹共通点:場の保全/全体の調和を守る言葉
これらの言葉は、いずれも次のような性質を持っています:
個人の真実や正論、感情の発露を一時的に封じる
「それを言うと、場(関係性・物語・暗黙の了解)が壊れる」とわかっている
**感情や意味の調整を担う「象徴的調停者」**としての役割がある
言葉の「中身」ではなく、「言う/言わない」という言語行為そのものの倫理に注意が向いている
この点で、たとえば天皇の「やめよ!」や、時代劇における「それ以上、申すな」といった発話と、構造的には非常に近いものと言えます。
🔹ちがい:語りの重層性と「ずらし」の効果
ただし、車寅次郎の「それを言っちゃあ、おしまいだよ」は、 ド直球な象徴的権威の声とは少し違う語りのトーンと仕掛けがあります。
たとえば:
点             説明
語り手の立場  寅さんは制度的権威ではなく、周縁の放浪者。だからこそ言える「庶民の詩」的象徴性がある。
笑いとユーモアの混在  深刻なことを言わずに深刻さを���える、メタ言語的なユーモアが含まれている。
ズレの詩学  正論・本音・批判を「言語化しない」ことで、ズレ(ディレイ)を介した倫理の生成がある。
語りの瞬間性  それを言う「タイミング」も含めて、場を読む感性が前提にある。即興的=生成的。
つまり、寅さんのその発話は、**象徴的権威のセリフのパロディでありながら、むしろ別の回路で「場の徳」を守っている」**のです。
🔹「それは言わない約束だろ」も同様
このセリフも同じく、過去の共有、沈黙の同意、語られざる思いの保護という、言葉にできない空気の保存装置として機能します。
言葉にしてしまえば壊れる何か(愛情・友情・恩義・誤解・敗北感)を保留する
相手の「弱さ」や「恥」をそっと包むための言語行為
形式的な契約ではない、心の深層にある非言語的契約の確認
このように、「言わないこと」が守られることで、 人間関係のより深い倫理性(共同体の詩学)が成立するのです。
✨まとめ:これらは「場の倫理を守るズレた声」
発話         主体         効果
「それを言っちゃあ、おしまいだよ」 放浪者・庶民の詩人  破綻を笑いに包むことで場を守る
「それは言わない約束だろ」 旧友・仲間・傷を知る者 非言語的な共感の秩序を保つ
「やめよ!」  象徴的存在  儀式的・場的次元の調和を回復する
これらはすべて、**「個の感情や正論ではなく、場の詩的構造に対する感性」**から生まれる言葉です。
ドゥルーズ=ガタリ的に言えば、それは個人の声ではなく、場や関係から立ち上がる「集合的な声の通路」として機能しており、それゆえに聞く者の中に詩的な共鳴や倫理的な躊躇を呼び起こします。
ご希望であれば、こうした「ズレた声・黙する声・抑えた声」を詩的・思想的にまとめた「言わない言葉の倫理学」のような構成案も作成できます。ご興味ありますか?
本来「無私」から発されるべき発語や発想が、「利害」や「保身」あるいは「集団秩序の維持そのもの」を目的として濫用されると、それは忖度や同調圧力という形で変質します。
🔹本来の「無私」な発語の構造
たとえば、
「それを言っちゃあ、おしまいだよ」
「それは言わない約束だろ」
「やめよ!」
これらは、個人の主張ではなく、
場の倫理(その場にいる人々の尊厳や感情)
過去からの文脈(歴史・儀式・共有された沈黙)
関係性の持続(感情の即時的な満足よりも、長期的な信頼の保持)
といった目に見えない「全体の調和」や「共振」を守ろうとする倫理的身振りです。
ここには、「私心を抑え、より大きな意味の秩序に身を預ける��という美学があります。
🔻しかし変質すると…
1. 忖度の言語
本音では疑問や不安があっても、それを言うと「空気が壊れる」と思ってしまい、「あえて言わない」ことが出世や立場保全の手段になっていく。
→ そこには「他者や場を守るための沈黙」ではなく、「自分を守るための沈黙」がある。
2. 同調圧力の言語
たとえば職場や学校で、
「ここではそういうことは言わないことになってる」
「まあまあ、波風立てないで」
「それ、空気読んでよ」
という言葉は、一見「場を守る言葉」ですが、実際には支配構造を温存し、異論を封じる手段になります。
3. 空洞化した「無私」
このとき、「無私」の仮面をかぶった「無責任」や「共犯関係」が生まれます。
「誰もそう言ってないけど、そういう感じだよね」
「前例がないから無理」
「暗黙の了解でしょ」
ここにはもはや、「倫理」や「詩」ではなく、惰性と恐怖の秩序維持だけが残っています。
✅結論:倫理的発語と権力的発語の分かれ目
項目    倫理的発語    権力的(忖度・同調圧力)発語
発語の動機  無私、他者や場の尊重   私的利害、保身、支配
意図するもの  共振・信頼・生成  沈黙・従属・固定化
誰のためか  「私を超えた」他者・全体  自分または内集団
失われたとき  詩と倫理の劣化   社会的関係の窒息
✨補足:ドゥルーズ=ガタリ的に言えば
無私の発語とは「脱領土化」=慣習や自己の境界を越えて、生成する他者に開かれること。
忖度や同調圧力は「再領土化」=既存の構造や集団の論理に吸収されること。
つまり、無私の言葉は本来、「自分の外に出ること」「他者への開かれ」を志向していますが、 それが形式だけ残り、内向きの力学に変質すると、それは「言葉を使った囲い込み=暴力」になります。
ご希望であれば、この「無私の発語とその劣化=言葉の倫理と暴力の分岐点」をテーマにした思想的エッセイ形式の草案もお作りできます。いかがでしょうか?
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e-aurigae · 1 month ago
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ちむ(NPC日記)
しえらの日記
……ふぅ…… ペンを置く音さえ、この静寂の中で大きく響く。 今日の出来事を書き留めるのは、いつも以上に辛い。 胸が締め付けられるような、息苦しさがある。 ファリスさんのあの言葉……「しえらちゃんも…おじさんに、チューしてもいいかな? って。 まるで冗談のようで、でも、彼女の真剣な瞳には嘘はなかった。 レレグさんも、私をからかっているように見えたけど、本当は私の気持ちに気付いていて、わざとそう言っているんじゃないだろうか? それとも、私を困らせるのが楽しいだけ? 二人の態度、言葉の端々から、私への好意なのか、それともただの暇つぶしなのか、見極めることが出来ない。 それが、一番苦しい。 そして、おじさん…… どヴさん。 何度もお名前を間違えてしまう私を、優しく諭してくださった。 「しえらはしえらだぞ、可愛い娘だ」って。 その言葉は、今にも崩れ落ちそうな私を、そっと支えてくれたような気がした。 あの温かい言葉に、涙がこぼれそうになった。 だけど、同時に、胸の奥に抑えきれない焦燥感がよみがえる。 なぜ、こんなにもどヴさんに惹かれるんだろう? それは、単なる感謝の気持ちだけじゃない、もっと深い感情がある。 村が滅びて、妹たちと離れ離れになっ��以来、初めて感じた、心の安らぎと、同時に危険なほどの依存。 まるで、この荒れた世界の中で、唯一の希望を見つけたような……そんな気持ち。 でも、その希望は私を苦しめる。 私は、どヴさんとの距離を縮めたい。 もっと近くで話したい。 でも、その一歩を踏み出せない。 恥ずかしい、というより、怖いのだ。 拒絶されたらどうしよう? 嘲笑されたら? 自分が、どれだけ醜く、脆いかをさらけ出すことになるのが怖い。 マイクロビキニの話…… レレグさんとファリスさんの会話は、まるで別の世界の話のように聞こえた。 でも、同時に、私の心の中に眠っていた、抑圧された欲望を呼び覚ました。 蔵書で読んだあの本…… あの時感じた、奇妙な興奮と、どうしようもない恥ずかしさが、再び蘇る。 . …一人で、こっそり、あの時と同じように……。 (ここで、しえらは日記の記述を中断する。 彼女の筆跡が、明らかに震えていることがわかる。 . 数ページ空白). 新しいページに、少し乱れた字で書き始められる。 . …あ……ああっ…… もう、だめ……っ、我慢できない……♡ あたたかい…… ぬるくて、気持ちいい…… もっと……もっと強く……♡ 誰にも、見られたくないのに…… はぁっ……んんっ…♡ でも、気持ちいい…… こんなに気持ちいいなんて…… ああっ……♡ (ページの端には、涙の跡が滲んでいる。 . …(最後のページには、何も書かれていない。 ただ、しえらの熱い息遣いが、ページから感じられる。
20日、収穫の月、4E201 水曜日 午後3時12分. …ふぅ。 やっと落ち着いて、日記をつけられる時間だ。 今日は本当に…色んなことがあった。 まず、あの盗賊団との戦闘。 レレグさんとファリスさん、そしてわたし。 必死だった。 レレグさんは何度も危ないところを助けられたけど、最後は大きく転んでしまって…。 心配したわ。 ファリスさんはいつもみたいに明るく振る舞ってたけど、あの時、わたしもすごく怖かった。 あんなにたくさんの賊に囲まれて…、本当に死ぬかと思った。 でも、おじさんが来てくれたおかげで、どうにか助かった。 あの、凄い剣さばき…本当に、かっこよかった。 あの時、胸がドキドキして…まるで、心臓が飛び出るかと思った。 戦闘が終わった後、ファリスさんはレレグさんの傷を心配して、自分の血を飲ませようとしていた。 …ちょっと、びっくりしたけど。 レレグさんは照れくさそうに断ってたけど、なんだか微笑ましかった。 その様子を見ていたら、胸が少し苦しくなった。 レレグさんとファリスさん…あんなに仲が良いなんて…少し羨ましい気持ちと、少し、切ない気持ちと…。 それから…ファリスさん。 今日の出来事で、わたしがもっと可愛らしい服を着たらおじさんが喜んでくれるかもしれない、って言われた。 ……恥ずかしいけど…確かに、少し、胸がときめいた。 おじさんのことを…もっと知りたい。 でも、その気持ちを表に出すのは…難しい。 いつも真面目にしてきた反動なのかしら…。 甘���たい、って気持ちも強くあるのに…。 そして、日記の最後に… 今日の戦闘で感じたこと。 それは… わたしには、まだ足りないものがある、ってこと。 レレグさんやファリスさん…そしておじさんのように、強くたくましく、誰かを護れる自分になりたい。 あの時、もっと役に立ちたかった。 もっと強くなりたい。 それから… もっと、おじさんのことを知りたい。 あの強い腕に抱かれたい。 あの鋭い眼光で見つめられたい。 ……だめだ。 そんなことばかり考えてしまう。 気持ち悪いわ…。 でも…胸が苦しいのは…なぜ? ここで、しえらは日記を閉じた。 しかし、表紙の裏には小さな文字で「おじさんのこと、もっと知りたい…」と書き足されていた。
**水曜日 収穫の月20日 6:22PM** . キャンプファイヤーの揺らめきに紛れて、ペンを握る指先が震える。 羊皮紙に滲むインクの匂いが、今日の混乱を思い起こさせる。 . 一行目から躊躇う。 火照った頬を手の甲で冷やしながら) . 今日もまた命懸けの戦いだったわ。 ドラウグルの腐臭が喉にまとわりつくのに、ファリスは笑いながら弓を引いて……』 . ペン先が止まる。 レレグさんのふざけた笑い声が耳朶に蘇る。 息を深く吸い、羽根ペンを強く握りしめる) . 戦闘後の会話こそが本当の戦場かもしれない。 ふたりの艶やかな冗談に、わたしはただ絞り声で「ご無理を……」と繰り返すしかなくて』 . 突然ペンを叩きつけるように文字を繋ぐ。 喉の奥で鈍い疼きを感じながら) . あの柔らかい肌の触感について語られる度、膝裏に汗が滲む。 ファリスの指がレレグさんの鎖骨を撫でる仕草を想像した瞬間――聖なるアーカイ様よ、許してください――わたしは思わず腿を擦り合わせていた』 . インク染みが広がる。 目蓋を閉じれば瞼裏に浮かぶのは、キャンプの暗闇で震える自分の指先) . 昨夜また魔が差したわ。 毛布を噛み締めても漏れる吐息は甘く濁って。 暗闇の中で「おじさんの手は……」と幻想してしまうなんて、もう狂気じみている』 . 突然立ち上がり羊皮紙を仰ぐ)火影が仄かに揺らめく文字列を照らす。 . 一番怖いのは欲望じゃない。 竜祭司の呪文より恐ろしいこの感情――(ここで文字が乱れる)――守るべき姉として、求めていいのだろうか? 剣よりも脆いわたしの理性は、彼女たちの笑い声に砕け散りそうで』 . 最後の一行を暴力的に引き裂くように記す。 爪先から頭頂まで痺れるような衝撃) . でも知りたいの。 おじさんがファリスを「玩具」と呼ぶその手つきで、わたしを弄んでくれる瞬間を。 聖域と穢れの狭間で、きっとわたしは(インク染み)      』 . 羽根ペンが転がり落ちる音。 冷たい夜風がページをめくる。 震える手で日記を革袋へ押し込む)
**日記帳 第拾四頁** . 水曜日の夜、星の光が���い霧に滲むキャンプにて . …はなが、おじさんと一緒にお風呂に入りたいと言った時、胸の奥で何かが軋んだ。 あの子は無邪気すぎる。 私だって、そう……おじさんの素肌を見たいなんて、考えたことくらい……いえ、考えてはいけない。 姉として、守るべき立場なのだから。 . レレグさんとファリスさんの笑い声が耳に残る。 あの二人はいつも大胆で、おじさんをからかうように甘えた声をかけている。 私には真似できない。 喉まで上がった言葉を、何度飲み込んだことか。 . ここで筆跡が乱れる) . おじさんがはなに剣を渡した時、指が触れそうになって……なぜか息を止めてしまった。 あの大きな手、戦いで鍛えられた節くれだった指先が、妹の小さな掌に優しく武器を預ける様は、何故か胸を締め付ける。 私もああして、直接手を重ねたいだなんて、愚かな妄想を……。 . 昨夜、皆が寝静まった後、密林の影で膝を抱えていた。 腿の間にじんわり滲む熱を、拳で押さえつけるのが精一杯だった。 ああ、またあの本の一節を思い出してしまう。 男の剣は女を貫く時に最も輝く」なんて、とんでもない比喩なのに……おじさんの剣の柄を見る度、腿の内側が疼くのはどうして? . インクの染みが広がり、かすかに震えた文字列) . はなが妹だと知った喜びと、得体の知れない焦燥。 あの子がおじさんにべたべた触れるたび、背筋がぞくぞくする。 羨ましいのか? それとも……嫉妬? いや、違う。 ただ、私だけがおじさんの「特別」でいたいなんて、子供染みた願いなど…… . 次の行はかすれた筆圧で) . …ふと気付くと、日記の余白に無意識に描いていた。 おじさんの横顔と、鎖骨の辺りから垂れる汗の軌跡。 しまった、早く消さなくては。 でも、火の粉が舞うたび、あの夜洞窟で助けてくれた時の匂いを思い出す。 鉄と松脂と、彼だけが持つ甘い血の香り…… . 最後の段落は乱れた呼吸を思わせる間隔で) . 明日はもっと強くならねば。 妹たちを守るためにも。 でも時々、剣を振るう腕がおじさんに縛られていたいと願う自分がいる。 痛みと快楽の境界で、あの厳しい瞳に「しえら」だけを見つめられたい……なんて、口が裂けても言えぬわ。 . ページの下端に小さく) . …また今夜も、月が沈むまで眠れそうにない。
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naoyou0429 · 1 month ago
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02
 ベッドの隣の小さな机に置かれた皮がきれいに剥かれてカットされたリンゴに目をやる。そしてそれはリンゴではなく、中身がオレンジ色の果物「マイナ」だという知識を、脳の記憶から引き出した。
 「どうだ?まだ痛そう?外傷はだいぶ治ったみたいだけど」  さらに隣の椅子に座っている男はこの体の元主の兄貴であることを認識した。確か名前は、ベルクと言う。  「そう、だな。まだちょっとめまいが……」  「そうかー、んじゃゆっくり休んでて、今日の当番も代わっておくよ」  「うん、ありがとっ」
 ベルクが少し怪訝そうな表情を浮かべつつも話しかけてくることはなく、ほどかれた包帯と軟膏が入った壺を持って出入り口から出て行った。  今の返事がまずかったか。でも、仕方ない。いきなり自分の家族だと認識せざるを得なくなった赤の他人と自然に交流しろだなんて、土台無理な話だ。
 もう一度、隣のマイナに視線を移す。  「こんなスタートで大丈夫かいな……」
 微かな果物と薬草とカビが混じり合った匂いにくすぐられ、ちくちくした布団に身を沈めながら先日女神との会話を思い出していく。
* * *
 「なー���が世界救えだ、漫画の読みすぎだろ。いきなり言われてはいそうしますっつ人いるもんか」  「マンガ? それはアナタのほうだろう? 実際、私のお願いにアナタの心はわずかだが興味を示している」  「待て待てっ、やっぱお前俺の心読めてたろ! なんなんだよ!」
 彼女の願い――共に星を救うことをきっぱり断ったが、願い自体に興味が湧いてしまったのも事実だ。  古今東西の冒険譚、英雄伝説、あるいはファンタジーもの全般、そういうおおよそ現代社会の歯車として生きてきた人間にはもっとも無縁な世界を、空想の物語に綴られたメディアの数々摂取することで俺はかろうじてあの潤いのない生活を凌いでいけた。それなのに、  もう火傷の痛みどころか、感覚すらない手を握ってみては放す。何かが手からこぼしていって消えていくような、そんな錯覚に陥る。
 「興味イコール受け入れたいってわけじゃないんだよ」  「ふーん、それだけじゃないみたいだ。もっと別の何か……」  「あのさぁ、本人の前で心を分析しないでくれる?」  どうにも覗かれてるみたいで気分が悪い。  「では直接に聞こう、なぜ断った」そんなどんよりしている俺をよそに創造主と自称する女神が話しかけてくる。  「自称とはなんだ、事実だが」  「いやだ・か・ら! 心読めるなって! まあその、事情だけはまず聞いておくから、アンタの星に何が起こってるのか」  「そうだな、私が焦ってた。では、聞いてちょうだい」
 女神の言葉と共に星を映った画面がズームインされ、とある小さな町が映された。  その中に人々はある建物を修繕するため道具や材料を運んでいる。木材は一つ一つ、高く組まれた丸太足場に運ばれていく。それらは――宙に浮かんでいた。
 「なにあれ、魔法?!」完全にファンタジー物語でしか見れない風景を前にして俺はつい大声を出して飛び上がってしまう。  「風の元素を操ってモノを運べてるのだ。次にこれを」
 視線の先にまた場所が変わっていた。黄金色の稲田の中から黒い塊たちが覗かせて蠢いている。  人、にしては細すぎる肢体をくねらせ、頭と思わしき部位から触手らしきものを伸ばせ、何かに群れてむさぶり喰っているようだ。ただ、生き物の動きにしてはどこか不自然で、操り人形がぎこちなく動かされている、と言ったほうがまだ近い。  加えてその異様な光景が稲田に現れてることから、まるで都市伝説の『クネクネ』を目撃してしまったような、そんな怪談読後の嫌な寒気が背筋を這い上がる。
 「奴らは『|瘧魔《デーネー》』と呼ばれている」女神は魔物��指さしてその名を告げる。魔法がある以上こんな厄介な空想生物みたいのも付きものだと、ノンフィクションを多読している俺にそういった認識があった。  ただ、おそらく目の前は現実だ。
 「えっと、もっと画面近くまで映せないのか?」  「できるけど、人間から曰く、かなり気持ち悪いらしいぞ?」  「そ、そっか、じゃやめておこう」  「|瘧魔《デーネー》とは、元素の突然変異によって生じたモノだ」  「変異?」女神は怪物を注視しながらその成因を説明するが、それが何だか引っかかって俺は眉をひそめる。
 「人間が過度に自然の元素操作を行うとその濃度の均衡が崩れて歪んでしまう。異変した元素の果てに、|瘧魔《デーネー》が顕現するのだ」  「えっ」
 それはつまり、魔物の誕生に人間が関与しているとでも言っているのか?
 俺はその事実に呆気を取られる間にも女神は淡々と話を続けていく。その声調のあまりの無機質さはどこか残酷で、しかし裏側には諦観か、あるいは何か途方もない感情を押し殺しているかのように感じ取っていた。
 「人間社会が発展していくにつれ、元素の濫用も起きるようになり、国まで発展した頃から均衡の崩壊、すなわち|瘧魔《デーネー》の横行が顕著になっている」  状況を説明している女神はここで一旦止まり、俺が異状に気づいたのを見抜いたように俺の目を見据える。
 「ま、待ってよ、みんな使ってるんじゃ、やつは次々と生まれてくるのではっ、それも人が多ければ多いほど、こんな、めちゃくちゃじゃないか!」  「そうだ、まさにメチャクチャだ」   女神は罪の意識にでも苛まれるかのように物憂げな表情でうつむいた。
 「……ヴァーレナは私が初めて創った星だ。経験もないゆえにこんなにも不安定な形になっている」   「それでも進化の壁に突き当たったと、割り切れてるつもりだ。仮に人間がこうやって滅亡していくとしてもな」  そう言いさしたところで女神は顔を上げて表情を怒りへ一変させる。
 「だが、コイツは違う」
 稲田から瞬時に荒々しい大地へと切り替わり、そこに巨大なカルデラが姿を現した。中に見えるはずの清澄の湖の面影がなく、かわりにどす黒い泥が窪地を充満している。
 「おおよそ三年前、極度に変異したモノを観測した。ヴァーレナでもっとも繁栄した国を滅国まで蹂躙し、周辺の軍隊と激闘の末負傷、ここまで逃げられたのだ。人呼んで『|瘧魔の王《デネーシー》』」
 滅国、だと? 大きな国一つが犠牲されても倒せないものなら、いずれやつが再起したら、どうなる?  口の中に苦味が広がる気がした。  俺はその恐ろしいほどにさざ波ひとつなく、靜寂に包まれる黒泥から目を背ける。
 「星を救うなんて柄じゃねえ、この世界でのうのうと生きてもいい��、なんて、思ったけどな」  「そうともいられないのが現状だよ」  「コイツは看過するにはあまりにも異質な存在だ。何としても排除したい」
 ここまで聞いて大抵の流れは把握した。俺が読者だったら、願いを了承した勇者のこれからのご活躍を楽しみに次のページをめぐればいい。  ただあいにく、というより最悪なことに願いを聞かれた対象は俺という一般人だ。
 「それで、俺とアンタ二人でこのデネー何とかを倒せと? アンタの無敵の加護とやらでか?」  「いいえ、私は基本自分の星に干涉はできない、それこそもっともの均衡崩壊になりかねないから。よって君に私の力を渡すことも憚れる」  「おいおいじゃどうしろってんだよ」
 「一つ|瘧魔の王《デネーシー》を討伐する遠征隊が結成されてる。私の見込みだとこの集団の討伐成功率は最も高い。君という保険も入ってもらってその行方を私の指示の元導いてもらいたい」  先導者になれってことか? お供の間違いじゃなくて? 俺は冒険隊の後ろにのこのこと歩く歩荷のイメージを浮かべる。
 「そう簡単にいくもんかね……、まあ、どんな人たちだ?」  「紹介しよう」
 カルデラを移された画面はとある場所の廊下に変えていく、目の前のドアの隙間から何やら湯気が漏れてるような……
 「ストップ――ッ! いったん止まれ!!」  「あ?」  女神は不可解に首を傾げるが画面の進行は止まれない。とうとう木製の浴槽に浸かってる人影が目に入ってしまう前に俺は急いで背を向けた。  「なに人が風呂入ってるとこ見せるんだよ!? プライバシーの侵害だぞ!」  「何だそれ、私が私の創ったモノをどう見せるかに何か問題でも?」
 ダメだこいつ。
 「いやいや、仮にも生身の人間だ、それを自分のモノだなんてっ」  「ふん、理解不能だ。何をそんなに遠慮する必要がある?」
 どっと疲れた。これが人と神の価値観の違いか? 普通の会話もままならないとは。  俺は先が思いやられそうな予感に頭を抱える。
 「とにかく、写真だけでもいいから」  「シャシン?」  「ええっ、知らないの? えっと、顔だけ見せてくれれば」
 女神は俺を一瞥して、めんどくさそうに画面を切り替える。すると一人若い女性の顔が映された。ただ視界の至るところ半分のうちが投影された画面なので、当然顔だけを映されることはなく、不意に下に見ると女性の湯船に浸かってるうっすらと浮かぶ肌が、
 アウト!!!!
 「うおおおおぉ! もういい! 見せなくていいから!!」  「チッ」  字面通り頭を抱えて膝をつきながら叫んだ俺に女神がまたしも舌打ちをして画面を真っ暗にした。これで二度目だがめんどくさいと思われてるに違いないな。
 「まったく面倒くさいぞキミは」  「……」  もうさっさと会話を切り上げてしまいたいという切実な願望を堪えて俺は要点を伝える。
 「とりあえず、話は一旦ここまでにして、その依頼を受けるかどうかは後から決めてもいいか?」  「ここまで聞いておいてまだ躊躇するのか? 今すぐ答えを出してもらいたいんだが」  「それは、悪い。けど何もかも一筋にはいかないんだよアンタの願いは」
 俺はあくまで一般人だ。そんな前からまだパソコンと睨めっこしていた人間にいきなり魔王に直面して倒せなんて、簡単に快諾する人はいないだろう。というより、やっぱり断るべきか。怖いし。
 「……キミは拒否を選ぶならキミを元の場所へ帰すことはまだできるが、どうする?」  「えっ?!」まさかの第三選択肢を聞かれて思わず面食らう。  地球に帰ることもできるってことか? でも、  「この前ほぼ死んでるって言ったよな? それって、実際はまだ生きてるの? 地球の俺」  「しばし待て、状態を見せてくれるよう地球の主に要請する」
 女神は話を中断してすっと沈黙になる。よく見ると目から光の束みたいなものが奔っているような、構造が光ファイバか? それにしても、地球の創造主っていうの、すごい気になるけど。
 「繋げた」女神はそう言うと空間が再び映像を出現させた。
 そこには白くて無機質な病室が現れた。複雑そうな設備がいくつも置かれており、治療用のベッドの周りには電線や管状のものが伸びて、それぞれが設備に繋がっている。
 ――ああ、察しはついたはずだ、こうなることを。
 ベッドの上に、有機体であろうモノが横たわっていた。  ソレの頭から足の先まで分厚い包帯で覆われている。かろうじて覗く目の口の周りの皮膚になるべく直視しないようにして、口から人工呼吸器らしき機械に繋がっている太い管に目をやった。胸のあたりが機械のリズムに合わせてかすかに上下している。
 目を瞑らずにはいられない。目の前の凄惨な現実をこうもあっさりと見せつけられて、どうしようもない無力さばかりが思い募る。
 ふと、いらぬ考えが頭をよぎってしまう。  ひょっとしたら、アイツは、見舞いに来たり、するんだろうか。
 「廊下か、誰かが待っているような場所に移動できないか?」  地球の創造主は応じたのか、ふわりと場所が変わった。簡素なソファがいくつか並び、休憩室のような空間が見えた。そこに、見慣れた人影がいた。
 彼女たちは、近くに住んでる鈴木さん親子だ。俺の容態はもう見てたのだろう、どっちも沈痛な面持ちをしている。あの時以来よくお世話してもらってる親切な隣人だ。自分のあんな様子を、二人には見せたくなかったんだが。
 「会話を、聞きたいけど」  俺がそう伝えると、これまで無声だった映像から二人の会話が妙にクリアに聞こえてくる。
 「もう一度、話しに行こうよ!」  「隣で聞いてたでしょ。あんな態度じゃ、もう聞き入れてもらえると思わないわ」  「��や、だって、おかしいでしょ! 見舞いは家族の義務なんだぞ!? あの野郎、浅かっただし歩けてた! なのに、なんで私たちに代われなんてっ」  「瑛子……私、|光《アキラ》さんに会えて良かったと思ってるのよ」  「それは、私だってっ、でもそれとこれは! ぐずっ、この、ド畜生っ! さっさと捕まってればっ」
 ゴウォォ。  目の前に炎が燃え上がるように真っ赤に染まった。
 「瑛子、やめなさい。夜にもう一回面会できるから、私たちで見に行こう? 光さんは深く眠ってるって、先生が言ってたのよ……分かるでしょ?」    「もういい」  今ので充分に分かった。  「キミの判断の実情についてだが、」  「もうどうでもいいんだ、どっちにしろ禄ではないさ」
 思い上がりも甚だしい、無関心ですらなかった。そう受けてしまえば案外身軽になるもんだな。  |死に損ない《アイツ》は最後まで憎悪で己の子を焼き尽くそうとした。それがすべてだろ。ならば、これ以上誘蛾灯に飛び込む愚かな羽虫でいるなど、やめるまでだ。
 「アンタの願いを受けよう」  ああ、やってやるよ。やればいいだろ。  耳元で炎が吹き荒ぶ音がまだ止まない。心の中で渦巻いていた感情すべてが黒いカスへ燃え尽くされていく気がした。
 「……助かる、アキラ」女神は何か言いたげだが、口にはせず目を元に戻した。  「今の俺はもうアキラじゃない、だろう?」
 自分の名前にもう価値を感じないのか、それとも、嫌な記憶ごと封じ込めたいのか、女神にそう呼ばれることに拒否感が湧きあがった。
 「そうだな。タルク、それが私が選んだ人間の名だ。今後はキミにタルクと呼ばせてもらおう」  「うん、それでいい。とりあえず、一度はアンタの星に行かせてくれ」  「そのつもりだ、キミは先ほど果物にぶつかられて気絶していた。しばらくは休むといい」  「ははっ、あれか。また死ぬかと思った」  「キミが私に会えるのは失神か睡眠中の時だけなわけだから、回復した時にまた夜に会おう。説明は追々伝える」
 女神が話を終えると同時に視界が緩やかにぼやけていく。  次に起きたら新しい人生か? 俺はそのことに一切抵抗なくそのまま誘う深い暗闇に意識を任せた。
 本当は、このまま起きなくても構わないと思うのだった。
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quuyukadaisuki · 1 month ago
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【バルデシオン分館での一幕】【加筆版】
バルデシオン分館での一幕
月より帰還した彼らに訪れたのは、深く静かな夜。
バルデシオン分館の片隅で、ふたりはただ、言葉少なに心を寄せ合う。
対になるふたつの視点で綴る、暁月編のとある余白。
※本作は暁月編の展開を基にした、非公式のパラレル・エピソードです。原作と異なる関係性や描写を含みます。ご注意ください。
【その名を呼ぶとき 】
目下の拠点であるバルデシオン分館に、暁の面々がそれぞれ戻り、ようやくナップ���ームで束の間の休息をとろうとしていた頃のことだった。
控えめなノック音が扉を叩き、続いて自分の名を呼ぶ声がする。
こんな夜更けに何事かと、半ば眠気を残したまま扉を開けると――そこに立っていたのはヤ・シュトラだった。漆黒のローブに身を包み、沈黙のまま言葉を発しない彼女は、じっとこちらを見つめていた。
――いや、見つめているというより、どこか“検分している”ようだった。まるで、隅々に異常がないか確かめるかのように。
沈黙は長くは続かないと、そう思ったが、少しずつ居心地の悪さが増してくる。やがて彼女はふっと表情を和らげて、低く囁くように言った。
「……無事で良かったわ」
「それはお互い様じゃないか」と思わず返しそうになって、ぐっと言葉を飲み込んだ。
ヤ・シュトラに対しては、思い当たる節が多すぎる。第一世界――ノルヴラントでの旅路では、きっと相当心配をかけた。今回も然りだ。ガレマルドで魂の入れ替わりという前代未聞の事態ののち、息つく間もなくバブイルの塔を越え、ついには月にまで行くことになろうとは――。
どんな言葉を返せばいいのだろうか。
「心配をかけてごめん」なのか、それとも「心配してくれてありがとう」なのか。 いや、きっとそのどちらでも足りないだろう。彼女の声音に、一抹の不安が混じっていたことも気になっていた。
言葉にできなければ、仕草で伝えるしかない。そっと両手を広げてみせる。まるで「おいで」と手招きするように。
そんなこと、彼女らしくないかもしれない――でも、今はきっと、彼女もそういう気分なのだと思った。
「……シュトラ」
ほんのわずかに声が震えた気がした。
この名を、彼女の前でそっと呼べるようになるまで、どれだけの時間と出来事が必要だっただろうか。
ヤ・シュトラ・ルル――その名を知る者は多くとも“シュトラ”と呼べる者は、きっと数えるほどしかいない。けれど、今はもう迷わない。ただ、その名に込めた想いを、まっすぐに届けたかった。
名を呼ぶと、彼女の瞳が驚いたように大きく見開かれる。そしてその手を取って、そっと引き寄せた。互いがそこに存在することを、改めて確かめ合うように。
彼女の身体がふわりと預けられ、頬がこちらの肩に触れる。
ためらいがちに背中へと伸びた腕から、じんわりと伝わる温もり。
束の間の静寂。
聴こえるのは、彼女の小さな吐息。
その抱擁は、永遠にも似た安らぎをもたらしてくれた。
どのくらい、そうしていたのだろう。
「……ありがとう。もう、大丈夫よ」
顔を上げた彼女は、どこかくすぐったそうな、そして少しだけバツの悪そうな、けれどとても柔らかな表情を浮かべていた。 魔女マトーヤを名乗っていた頃の、あの鋭さと強さだけではない。 こんな彼女の姿を見られるのは、きっと自分だけだと思うと、抑えていた笑みがこぼれてしまう。
気づけば、頬がゆるんでいた。
その様子を見た彼女が「何が可笑しいの?」とでも言いたげに眉をひそめる。
「……いや、なんだか嬉しいって言ったら変だろうけど――あー、今のは、忘れてくれ」
わざと肩をすくめてごまかしながら、そっと部屋へ招き入れる。彼女は一瞬だけじっと見つめ、それからその唇が小さく震えたかと思うと、ふっと堪えきれずに笑い声が零れた。
扉が静かに閉まり、揺れる蝋燭の火が影を壁に映す。
抵抗はなかった――受け入れてくれたのだろうかと思い、ふと彼女の表情を見ると、そこにはもういつもの調子を取り戻したヤ・シュトラがいた。
不敵な微笑を浮かべて、口を開く。
「ふふ……で、何がお望みなのかしら?」
この時ばかりは、心からの降参を宣言するほかなかった。
* * *
蝋燭の炎が、静かに揺れていた。
言葉を交わす必要もなく、夜は深く、淡く、溶けていく。
夢と現実のあわいに、わずかな吐息と温もりだけが残されていた。
寝ぼけたような足取りで現れたシュトラは、なぜかシャツを着ていた。 目をこすってもう一度見る。見間違うはずがない――それは、自分が昨日まで着ていたシャツだった。
サイズが合っていないせいで、袖がわずかに長く、肩が少し落ちている。 それでも、彼女は何食わぬ顔で、ふわりと椅子に腰を下ろした。
何も言わず、紅茶のカップに手を伸ばす。その仕草は妙に自然で、けれどどこかぎこちなさが混ざっている。
そして横顔には……ほんの少しだけ、照れの色。
こちらも、どうしていいかわからず、パンの焼け具合ばかりを気にしてしまう。手元のナイフとバターが、やけに音を立てる。
「……あの、シャツ」
思わず口を開きかけた、その瞬間だった。
「言わなくていいわ」
シュトラは紅茶を口に運んだまま、表情を変えずにきっぱりと即座にそう言った。まるで、今にもこちらが口にしようとした言葉を、先回りして封じたように。その声はいつも通り落ち着いているのに、どこか語尾が早く、どこか調子外れにも聞こえる。
「……あ、いや……その、よく似合ってるなーって」
取り繕おうとして失敗した。
ぽろりと出た言葉は本心で、自分は起きているはずなのにまだ寝ぼけているのだろうかと思うぐらいには、動揺していた。
というのも、目の前でシャツの袖を無意識に直すその仕草が、あまりに“現実味”を帯びていて、頭が追いつかないでいる。
それはどうやらシュトラも同じらしい――彼女の肩がぴくりと揺れ、カップの中の紅茶が盛大に波打った。ほんの少し零れそうになった液面を睨むように見つめたあと、無言でティースプーンをカップに落とし、そっと置き直す。
そして、顔を上げた。眉間にわずかな皺。 けれど、それは怒っているというより……困惑しているような、不器用な照れ隠しだった。
彼女はカップを見つめたまま、紅茶の表面が落ち着くのを待つように、静かに言った。
「……ほんとうに、あなたって人は」
少しだけ視線を上げて、今度はまっすぐにこちらを見た。
「そういう言葉を、軽々しく、自覚なしで言っているなら……」
カップのふちに指を添え、息をひとつつく。
「……いいかしら? 私が朝からこうして落ち着かないのは、あなたの不用意な一言のせいよ。……それを踏まえたうえで、今後もそういうことを言うつもりなら――」
シュトラがちら、と一瞥をよこして、カップを口元に運ぶ。
「……みなまで言わせないで。あなたなら、分かっているでしょう?」
その言葉に、完全に余裕を取り戻したように見えて―― でも、耳元はまだ赤いままだ。
しばしの沈黙。
紅茶の湯気だけが、ふたりの間をふわりと行き交う。
窓の外では朝の光が、分館の木々を照らし始めている。
その柔らかな光が差し込んで、壁にふたつの影が揺れる。 ゆっくりと、ひとつに重なっていくその影は、言葉にするよりも先に、ふたりの距離を語っていた。
【名もなき想いのままに 】
静まり返った廊下の空気は、どこか落ち着かないものだった。 分館に戻ってきたばかりのはずなのに、心はまだ騒がしくて、安らぎを得るには何かが足りなかった。
気づけば、わたしの足は彼の部屋の前で止まっていた。ノックをする指先に、ほんのわずかな躊躇いがあったのは自分でも分かっている。
けれど、どうしても、顔を見ておきたかった。
それだけだった。
控えめなノックの音。扉が開き、眠たげな顔の彼が現れる。
その顔を見た瞬間、何かがほっとほどけた。けれどそれだけでは足りなくて、わたしは彼を――いや、“彼の無事”を隅々まで見つめていた。
まるで、異常がないか検分でもするかのように。
そうしてようやく、ひと息つくように言葉がこぼれた。
「……無事で良かったわ」
本当は、それだけ伝えたら帰るつもりだった。けれど、彼が差し出した両手と、呼ばれたその名が、すべてを変えた。
「……シュトラ」
胸の奥が、静かに波立つ。
“シュトラ”と呼ぶ人は、今ではもうほとんどいない。けれど、その声は迷いなく――真っすぐだった。
名を呼ばれて、ただ、それだけで、どうしてこんなにも苦しくなるのだろうか。
思考よりも早く、身体が応えていた。手をそっと引かれ、彼の胸に身を寄せたとき、わたしはただ静けさに身を委ねていた。 彼の温もりが、心のざわめきをひとつひとつ、溶かしていくようで。ほぐれていく。
どれくらい、そうしていただろう。
言葉にできない思いが、こみ上げてきて、吐息となる。
「……ありがとう。もう、大丈夫よ」
その声は、誰よりもまず自分自身に向けたものだったのかもしれない。
顔を上げたとき、彼の表情が緩んでいて――思わず、そっぽを向きそうになった。くすぐったい。けれど、悪くはない。
「……いや、なんだか嬉しいって言ったら変だろうけど――あー、今のは、忘れてくれ」
その言葉に、思わず唇が緩むのを止められなかった。
照れ隠しがあまりにも拙くて、くすっと、笑いが漏れる。
わたしは何も言わず、そのまま彼の部屋に足を踏み入れる。
蝋燭の火が、小さく揺らめいた。
背後で扉が静かに閉まり、その音が、どこか優しく響いた。
何も言わなかった。
けれど、それこそが答えだった。
「ふふ……で、何がお望みなのかしら?」
わざとらしく口にしたその一言。 それでも、そのとき胸の奥に灯っていた感情は、わたし自身がまだ名付けられないものだった。
* * *
蝋燭の灯りが、揺らめいていた。
夜明け前の静けさに、心の輪郭がそっと溶けてゆく。
仄かに残る熱は、名のない想いを静かに灯していた。
目覚めたとき、彼の姿はなかった。それでも部屋には、パンの焼ける香ばしい匂いと、暖かな空気が満ちていた。
少しだけぼんやりとした頭でローブを羽織り、寝癖を手で撫でてから、彼の私物のシャツに手を伸ばす。 ……何故ならそこにあったのだから。
――ほかに選択肢なんて、なかった。そうでしょう?
身支度を終え、寝ぼけた足取りのまま椅子に腰かけると、彼の視線がこちらに注がれているのを感じる。
案の定――
「……あの、シャツ」
その言葉が出る前に、わたしは先手を打った。
「言わなくていいわ」
言葉が続く前に、紅茶を口に運ぶ。あくまで平静を装って。 けれど、内心の動揺は隠しきれない。
「……あ、いや……その、よく似合ってるなーって」
その言葉に、心臓が跳ねた。わたしの肩がわずかに揺れ、カップの紅茶が波を立てる。理性がかろうじて働いて、スプーンを落とすことでその場を収めたけれど。
「……ほんとうに、あなたって人は」
視線を合わせることができず、紅茶の表面ばかり見つめていた。水面が円を描くようにゆっくりと広がる。
「そういう言葉を、軽々しく、自覚なしで言っているなら……」
言いかけて、ため息。カップのふちに指を添えたまま、ようやく彼を見つめた。主導権はこちらにある。
「……いいかしら? 私が朝からこうして落ち着かないのは、あなたの不用意な一言のせいよ。……それを踏まえたうえで、今後もそういうことを言うつもりなら――」
ちら、と一瞥をよこして、カップを口元に運ぶ。
「……みなまで言わせないで。あなたなら、分かっているでしょう?」
そう言ったあとの自分の声が、思っていたよりも震えていた気がした。 そしてきっと、耳がまだ赤いままだということも。
紅茶の湯気が、静かに漂う。
窓から差し込む朝の光が、ふたりの影を壁に映し出していた。
ゆっくりと、ひとつに重なるその影は、何も語らずとも――そっと灯る。
(終)
【あとがきという名の 】
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
この作品は、過去に書いたものを改めて見直し、加筆・再構成を行ったものになります。
今回は、ヤ・シュトラという人物を「多くを語らない」方向性で描きました。
けれど実は、まったく異なるアプローチ―― 彼女があらゆる感情を理屈で包み込もうとする『理論武装バージョン』と、最後まで悩んでいました。
没にするには惜しく、本編から分岐したかのような、もう一つの朝の一幕として、ここにそっと記録しておきます。
【バルデシオン分館での一幕──夜明け、その続き】
目覚めたとき、彼女はまだ眠っていた。薄い毛布に肩をくるみ、枕元には静かな寝息。かすかに乱れた銀の髪が額にかかっていて、普段は鋭く光る瞳も、今は静かに閉じられている。
起きてしまうのが惜しかった。それほどまでに、彼女の寝顔は柔らかく、この瞬間だけは世界のどこにもいない“シュトラ”がそこにいた。
寝顔を見つめていること自体、どこか後ろめたくもあったが…… それでも、今だけは許される気がして、ほんの少しだけ目を細めた。
この人が、ここにいる。ただそれだけの事実が、胸の奥に温かく染み込んでくる。 やがて、パンの香ばしい匂いが部屋に満ちた頃、ふと気配を感じて振り返ると――
シュトラは起き上がっていた。ローブを羽織り、髪を軽く撫でつけながらも、どこか落ち着かない手つきだった。寝癖を気にするように指先で何度か髪を払ってから、視線を合わせることなく椅子に腰を下ろす。
一拍置いて、彼女は無言のまま立ち上がり、手慣れた所作で紅茶を淹れる。湯気の立つカップを慎重にテーブルに置いたあと、自身の前髪を耳にかけるような仕草でひとつ息を吐く。
「……昨夜のことだけど」
そう切り出すと、紅茶に手を伸ばしながらも指先がわずかに揺れていた。カップを取るその動作は慎重すぎるほどで、唇に触れる前にほんの一瞬、彼女は言葉を選ぶように目を伏せる。
少しだけ間を空けて、まるであらかじめ用意していた理屈を口にするように、言葉が流れ出した。
「……あれは、あくまでお互いの精神状態が影響した結果に過ぎないわ。長期間に渡る高ストレス環境下において、信頼関係を持つ相手との接触が、一時的な安定を促すのは学術的にも報告されている。――つまり、私たちが抱擁し、感情を通わせたことは、非常に自然な……その……合理的反応だったと言えるのよ」
そう言い切ったあと、自信満々に紅茶を口に運ぶ――が、その横顔にうっすらと差す紅は、湯気のせいだけではなかった。
「それに、わたしはあなたを信頼している。数々の苦難を乗り越えた仲間としてね。それ以上でも、それ以下でも……その、別に“特別”というわけでは……っ」
言いながら、段々声が小さくなっていく。湯気の立つカップを視線の盾にしながら、まるで魔法理論で自分の感情を包み込もうとしているかのようだった。
どこまでが理屈で、どこからが想いなのか――
それは、紅茶の湯気と一緒に曖昧なまま、ふたりの間に漂っていた。
というわけで、もしこの続きが気になる方は、皆さんの想像にお任せします。
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team-ginga · 4 months ago
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映画『敵』
 遅まきながら神戸・元町のシネ・リーブルで筒井康隆原作、吉田大八監督、長塚京三主演の映画『敵』を見てきました。学生劇団時代の友人たちが称賛していた映画です。
 吉田大八は『���島部活やめるってよ』(2012)や『騙し絵の牙』(2021)の監督ですね。『桐島部活やめるってよ』は傑作中の傑作、『騙し絵の牙』はどうしようもない駄作でした(『羊の木』(2018)も見ていますが、あまり記憶にありません)。
 『敵』はどちらに転ぶか……と思って見ましたが、いやこれなかなかの名作です。
 主人公は77歳の元教授、専門はフランス文学。
 え? うーん、それって私の10年後の姿じゃありませんか。
 妻(黒澤あすか)を20年前(だったかな)に亡くし、親から相続したと思われる古い日本家屋で一人暮らしをしています。
 単調な毎日ですが、ときおり美人の教え子が訪ねて来たり、同じく教え子で現在は芝居の小道具を作る会社を経営している男が庭にある古井戸を修理に来たり、友人のデザイナーと飲みに行ったり、飲みに行った先でフランス文学を専攻している女子大生と知り合ったりします。
 ある日、老教授はネットで「北から敵が攻めてくる」という情報を見ます。そこから現実と妄想が入り混じる……という設定なのですが、実際にはその情報はあまり重要ではありません。重要なのはむしろ元教授と亡き妻との関係、教え子の女性の関係、人間ドックに入って病気が見つかり入院した友人の行く末です。
[ここからネタバレになります。未見の方はご注意を]
 元教授はまず教え子の女性と怪しい感じになります。女性は「先生は私としたかったんですか。それならもっと早く言ってくれればいいのに」と言い、「終電が11時40分だから15分で済ませてくださいね」と言ってソファに横になります。
 元教授は少し躊躇いますが、ままよとばかりに覆い被さりますが……気がつくと誰もいません。女性とのやり取りは彼の妄想だったわけです。
 入院した友人のエピソードも同じです。元教授は友人の妻と一緒に友人のベットの脇にいます。友人の妻は「眠ってばかりなんです」と言い、「コンビニへ行って来ます」と言って病室を出ていきます。
 すると友人は目を覚まし、元教授に何か言いたげな顔をします。元教授が顔を近づけると、友人は錯乱した様子で「敵」と言います。取り付けられた機器(心拍を測る機会でしょうか)がピーピーとなりだすので元教授は慌てて医者を呼びにいきますが、病院には誰もいません。
 ホラー映画かと思うほどゾッとする場面ですが、もちろんそれも元教授の妄想です。
 さらには死んだはずの妻が現れ、「あなたはフランス文学を研究していながら、私を一度もパリに連れて行ってくれなかった」と元教授をなじります。
 妄想は元教授が教え子の女性と自宅で鍋を作る場面で頂点に達します。二人が鍋を食べようとしていると来客があります。元教授の教え子で雑誌の編集をしている男の部下です(教え子の編集者は元教授にエッセイの連載を依頼していたのですが、その部下を連れて元教授の家を訪れ、雑誌の方針転換で連載が打ち切りになるという話をしていました)。
 部下の男は「やっぱり先生に連載をお願いすることになりました」と言い、「あれ、いい匂いがしますね。鍋ですか」と言って図々しくも勝手に家に上がり込みます。
 部屋には元教授の妻がいて、元教授、その妻、教授の教え子の女性、編集者の部下の四人は鍋を食べることにします(編集者の部下は一人で肉を全部食べてしまいます)。
 やがて元教授と妻の間で言い合いが起こります。妻は「私がいるのにあなたは教え子のことを考えながら一人で(オナニーを)していた」と怒って家を出て行こうとします。元教授が玄関で彼女を引き止めようとしていると、中で大きな音がします。
 何事かと中へ入ると編集者の部下が床に倒れています。教え子の女性が「この人私を襲おうとしたんです」と言います。襲われそうになった彼女は編集者の部下を鍋で殴って死なせてしまったわけです。
 元教授と教え子の女性は死体を庭の井戸に投げ込もうとします。井戸を修理していた教え子の男が現れ、「そんなことをしたらせっかく直した井戸が使えないじゃないですか」と文句を言います。
 死体を片付けた後、元教授は教え子の女性に「心配することはない。これは全部私の妄想なんだから」と言います。女性は「先生は本当に私のことを思って(オナニーを)してたんですか」と尋ね、教授は頷きます。女性は続けて「妄想の人物がこんなこと言うと思います?」と畳み掛けます。
 もう無茶苦茶ですね(あ、これはもちろん褒め言葉です)。
 でも、���ちろん(?)これは全部元教授の妄想です。
 それからどうなるんだっけ。そこから正体不明の「敵」が攻めてきて、近所に住む老人や犬を散歩させていた女性がどこからともなく飛んできた銃弾によって殺されます。
 元教授は家の中に逃げ込みますが、やがて意を決して「敵」と戦おうとして射殺されますが、もちろんこれも妄想。
 元教授が縁側(かな)で一人いるところが映り、「この雨が終われば春が来る。春が来たら、またみんなと会える。早く会いたいなあ」というモノローグが流れます。
 で、春になると元教授はすでに亡くなっていて、多くの人が元教授の家に集まっています。元教授の遺言状が開封され、家屋敷は従兄弟の子どもが相続することになります。その従姉妹の子ども(子どもと言ってももう成人しています)が物置にあった双眼鏡で家を眺めます。双眼鏡を落としてしまい、再び取り上げて家を見ると、もう誰もいない……というところでオシマイ。
 一緒に見ていた妻は「あれどういうこと?」と聞いて来ましたが、おそらく元教授が死んで遺言状が開封されるということ自体が元教授の妄想であると言いたいのでしょう。そんなふうにどこまでが現実でどこからが妄想かはっきりしないのが、この映画の特徴であり魅力です。
 いや、いい映画じゃないですか。ホラーテイストもありながら、基本「よくできた喜劇」だと思います。実際、私は何度も爆笑しました。周りのお客さんには迷惑だったかもしれませんが、あれは笑ってみるべき映画だと思います。
 私は自分が定年間際の教授で、専門もフランス文学なものですから、身につまされるというのかな、他人事ではない感じがして、「私も妻に先立たれたらああなるんだろうか」と思いながら見ていましたが、それを別にしても、とても面白い映画だと思います。
 ただ、いくつか言いたいことはあります。
1)あんなふうに教え子が雑誌記者になって連載を依頼してきたり、井戸の修理に家まで来たりすることはありません。ましてや美人の教え子が訪ねてくることはまずありません。
2)元教授は一律10万円で講演をしているようですが、そんなにもらえるものですか。私がいくらで講演していることか……
3)元教授はお歳暮・お中元にもらった大量の石鹸を物置に置いていますが、私自身はお歳暮・お中元に石鹸をもらったことはありません。というか、そもそも教え子からお歳暮・お中元をもらったことはありません。
4)プルーストの『失われた時を求めて』に仔羊のもも肉(ジゴ・ダニョ)のベルネアーズソースが出てくるかどうか、ワタシは不勉強で知りません。
5)元教授は亡き妻に「なぜ私をパリに連れて行ってくれなかったの?」となじられて、「それは……フランス語会話に自信がなかったから」と答えますが、これは一昔前のフランス文学者あるあるかもしれません。でも、私は妻を何度もパリに連れて行ったのでその点では問題はないはず。よかった、よかった。
 聞くところによれば長塚京三はソルボンヌ大学に6年間留学(!)していて、デビューもフランス映画だったとか。
 外国人記者クラブでフランス語でスピーチをしたり、映画の中で L'ennemi ne s'approche pas lentement. Il attaque par surprise(敵はゆっくりと近づくのではなく、いきなり攻撃してくる)とフランス語で言ったりしていましたが、そういうことだったんですね。
追記:  調べてみると原作となった小説『敵』が出版されたのは1998年ーー今から30年近く前のことですね。  それを考えるとこの映画の中での教授と教え子の関係もわかるような気がします。その時代なら教え子が教授の家へ行って力仕事をするとか、教授が教え子の女性を誘って芝居に行って、帰りに食事をしたりお酒を飲んだりということもありえたと思います。  今はそんなことしたら大ごとになります(実際、教え子の女性は元教授に「あんなことしてよかったんですか?」、「あれってハラスメントだったんじゃありませんか?」と言います。私はあの場面で爆笑しました)。
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nm-senmon · 2 years ago
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ビルダーの続き prt3
俺が先に風呂場から出て体を拭いてると、ビルダーはまだケツに自分の指を3本入れてかき混ぜてる。
兄貴我慢出来ないので、ここでデカマラ入れて下さい!って泣きそうな顔で欲しがってる。片足上げてフル勃起させながら激しく指マンしてる。
近くに寄って来て俺のチンコ掴んでローションも無しに自ら生マンコに生チンコを一気に入れた。トロットロのマンコ!ローション付いてんの?ってくらい。一気に奥まで入れてる。ビルダーは、奥に精子も小便も全部出して欲しいっす!ビルダーのチンコはバキバキのままで我慢汁がダラダラ出てる。
俺はその我慢汁でビルダーの亀頭攻めをしては舐めさせたり亀頭攻めたりした。凄い喘ぐ!もっと欲しい!って言うから我慢汁でベトベトの右手をビルダーの生マンコに一本ずつ入れてみると、4本が拳の部分まで入った。お前腕いけんの?って聞くと、慣らせば余裕です!腕とチンコ入れてケツの中でオナニーしてもらって構わないっす!とか���い出す始末。
とりあえず俺は一番奥に突いて密着して、小便欲しいのか?って耳元で優しく聞いた。もう言葉になってないくらいの声で、小便下さい!小便下さい!と何回も言う。散々さっきまで小便飲み合ってたから出せるか不安だったけど、踏ん張って少しだけ小便してやっあ!
うぉ〜兄貴の温かいの感じるっす!嬉しいっす!体の中で全部吸収したいっす!有り難う御座います!嬉しいっす!ってド変態曝け出してた。
俺もそれに興奮してション浣状態でガン掘りしてやった!ビルダーの生マンコはトロトロでマジ最高に気持ち良かった!ドンドン腰振ってケツ壊れるんじゃないか?ってくらい掘ってやるとビルダーは、そのまま中に!中出し!中出し!兄貴の精子欲しい!出して!出して!ケツぶっ壊す勢いでもっともっと!って言う事が淫乱そのもの。
俺はマジでケツ壊わす勢いでガン掘りして奥の方に中出しした!何も躊躇せず射精するならケツが当たり前って感じで出してやった。気持ちいい!
ビルダーは小刻みに震えてる。痙攣してるみたいに。中出し最高!中出し最高!って言いながら、ケツから俺のチンコを抜いてシャブりつく。喉奥までガッツリ咥えて綺麗に舐めてる。
シャブり終わると、洗面台に太い足を乗せて左手でフル勃起し続けてるチンコを寄せて、右手の掌をからケツマンに持って行き気張り始めた。ケツから中出しした精子がたっぷり出てきて。
ビルダーは、おぉ精子凄い量!中出ししてもらった精子を飲め!って命令して下さい!ケツから出した精子を全部飲め!って言って下さい!と真顔でオネダリしてる。
俺は、まずケツから出した精子を飲まずに口に溜めろ!飲まずにゆっくり味わえ!と言った。ビルダーは、ハイ!と言って掌の精子を全部啜った。そしてまたケツマンに掌を持っていって精子を出す。少しだけ出たのを、ま��口に啜って溜めた。俺はその右手の掌を舐めてやる。ビルダーの口には俺が中出ししたばっかりの精子が溜まってる。そのまま、ザーキスしてやる。さっき小便を口移ししたように、今度は俺の精子をお互いの口に行ったり来たり。ビルダーはそれにも興奮して小刻みに震えながら俺のチンコを握ってる。俺は背中側からビルダーのケツマンに指を入れてケツマン掻き混ぜて指に付いた精子をビルダーの口に入れて綺麗させる。
俺はビルダーを洗面台に両手を付かせてケツを突き出させた。ケツマンを舐めてやる。トロトロのケツマンの奥に舌を入れて舐め回す。自分の精子の味がする。やっぱり精子は美味い!ビルダーのチンコから垂れ流れてる我慢汁もシャブって味わう。俺はケツ舐めしながらビルダーに、ベッド行って今度はお前の精子を俺に出せよ!だて言うと、俺の精子をケツ奥に出したいっす!俺の精子で孕んで欲しいっす!と言って2人でベッドルームに向かう。
デカいリュックから太めのディルドとウナギとローションを出して朝までケツ限界までヤリましょうね!とバキバキのビルダーが子供の様に嬉しそうな顔してやがる。
そんな会話しながらも、ビルダーな自分のケツマンに指を入れては口に入れて味わってる。精子美味いっす!と言いながら。
俺はベッドに仰向けで寝てM字開脚状態で寝てたら、その間にビルダーが入ってきて、俺の腰を上に持ち上げ、ケツマンを舐め始めた。
続きはまた。
ベッドでも色々ヤリまくったから…最後まで書けるのか?心配なってきたら
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stormfrozen · 5 months ago
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歴史の目撃者の証言
カロルディアにある十字の世界。比較的温暖な気候であるが、火山が数ヶ所にある危険地帯でもある。日照時間が長く、海やビーチに来る人達が後を絶たない。砂漠や花畑、火山、海岸の多いリゾート地となっているのが特徴。
誰なんだろう、この女の人………。
大きなビル街のある場所で聞き込み調査をするリベティーナ、アイヴァンヌ、サンディエゴの3人。しかし、やはりと言うか誰に聞いても収穫はなかった。
先にこっちから聞いてみる?
方針転換して、3人はこの世界にいるとされる火のムササビの生物と、尺蛾の生物を先に探してみる事にした。
あー…そいつならいたなぁ。ムササビの方は、火山公園にいたと思うぜぃ。 本当ですか!?有難う御座います。 あいよ。
市民の情報をもとに、3人は火山のある公園へと向かった。尺蛾の方は恐らく花畑にいるのでは無いか、と推測しつつも、先に確かな情報を手にした火のムササビの生物を探しに向かう。
あ、あっつい………。 ひぃ……。 と言うか、何でサンは何とも無いの。 元々火山地帯の生まれの個体だからな。環境に適応しているだけだ。
先祖がヒスイの環境で育った方と言う事もあってか、メレンジアとなり先祖返りした姿で生まれたサンディエゴはそんなに火山地帯の暑さを苦にしていなかった。逆に、寒冷地に慣れているアイヴァンヌはとにかく、リベティーナの方は露出が多いにも関わらず、汗が流れていた。
一応俺の上着は防炎だから問題無いが、2人の上着は脱いだ方が良い気はする。 いや、無理ですって!イヴさんはとにかく、私は上がキャミソール1枚だけなので相応に肌を出す事になりますよ…! まあ、それはそうかも。火山地帯だから熱風と火の粉が凄いからね…体が焼けそうだわ。
その肌を焼く程の熱風の所為で、リベティーナが上着を脱ぐのを躊躇わせる。だが、そんなに考えてる暇など無い。上着の首筋辺りにある毛皮の所為で、暑さが体に相当来ている。
でも…!えーいっ!
思い切って上着を脱ぎ、ワンピース1枚の姿になったアイヴァンヌとキャミソールだけの姿になるリベティーナ。
と、とにかく早く行こう。これ終わったら私、海入りたい。 確かこの辺だったはず。 この草むらにいるんですかね………あ、いました!
写真を撮るアイヴァンヌ。目の前にいる被写体は、火のムササビの生物だった。彼女が休んでいる所を撮っていると…
いやっ!?だ、誰ですか!?
シャッターの音にビビり、思わず逃げようとする。しかし、そんな彼女をサンディエゴが説得した。
突然で申し訳ない。俺達は特に怪しい者では無い。少しこの辺の事で行き詰まってて、君を探して此処まで来た。少し、話を聞いてくれないか。 え?そ、それは………。
いきなり撮られて、話を聞いてほしいと振られる彼女だったが、人助けだと思い聞いてみる事に。
わ、分かりました。少しだけですよ? ああ、助かる。 実は、私達は今この人の事を調査しているのですが、この『カロルディア』にこの人を知っている人がいるのではないかと聞いてまして………。 そ、それで私ですか? はい。バジルの生物の方なら、向こうの方で会いましたので。彼女も詳しく知っていたのですが、他にも知っている人がいるかどうかと… あー…はい。草と電気のあの人ですね。私は知ってます。でもその…写真に映っている鬼の人はどっかで見た様な気がしますけど、思い出せないですね。
アイヴァンヌとリベティーナは火のムササビの生物に、キタカミの里の事を教えた。そして、その緑の鬼…アルゼリアンについて知っている事を聞くと………
あっ、そうなんですね。私達が以前いた所は、今は『キタカミの里』と呼ばれていると。アルゼリアンさんについては…確かかなり強かった事だけは覚えてます。今は仮面を付けて戦っているみたいですけど、私の知る限りだと仮面の無い姿でも普通に圧倒してました。流石に神様相手には敵いませんでしたけど…鬼の武勇伝?と言いましょうか…私が知っているのはそこまでです。 貴重な話を有難う。 私達は今、旅をしてまして。貴方とはまた、会うかもしれません。では。 は、はい。
火のムササビの生物から知っている情報を聞き取り、改めて写真を撮り目的地を後にした。
ふー…暑かったぁ。 はい。
鞄にしまっていた上着を取って着直し、3人は次の目的地へ。だがその先は………。
さあ。海行こう! ええ!アイヴァンヌさんも、サンディエゴさんも是非! おい、お前らちょっと待て…
さっきの火山と空気の暑さで肌が焼けたのかどうかはさておき、アイヴァンヌとリベティーナは服を脱いで水着に着替える。サンディエゴも2人に振り回されつつも、渋々だがポニーテールを解いて、水着に着替えた。
いやー!温い水が気持ち良い!! 良かった。焼けてなかったですね。…あれ?そう言えばサンディエゴさんは? いや、あのさ…2人とも、俺が海苦手なの知ってるよな? うん。私の代わりに、写真頼んで良い? ああ………
浮き輪を手に、砂浜でじーっとするサンディエゴ。そう、実を言うと彼はカナヅチなのだ。泳げないならばその代わりと言っては何だが…と言わんばかりにアイヴァンヌに頼まれ、携帯で海と水着の写真を撮る事に。タンクトップと丈が長めの海パンを着ているとは言え、強い日差しには全く抵抗の無いサンディエゴ。
まあでも、俺は日焼けしねぇとは思うけどよ… ねえ、サンも早くおいでよ〜! ああもう!分かったよ。行くぞ!
飛沫を上げ、海にダイブするサンディエゴ。浮き輪にしがみ付き、海���浴する3人。そして携帯を見ていると、アイヴァンヌがある事に気付く。
そいえば、ジニィも水着で海水浴する写真撮ってたね。私達もやろ! はい。 これ、全員映るのか…?一応、棒取ってくる。
自撮り機能で写真を撮る。青いリボンで赤い髪の毛をポニーテールに縛り、フリルがある白と赤の水着を着ているのはアイヴァンヌ。長い髪をそのまま濡らし、薄紫の水着をパレオに包むのはリベティーナ。そして浮き輪にはまりながら、棒を使って3人が映る様に工夫して撮影するのはサンディエゴ。
よし!撮れたね。 悪い、俺そろそろ上がる。溺れたらアレだろ? えー…そうですか。仕方ないですね、アイヴァンヌさん。もうちょっとだけ泳ぎませんか? そうだね。
ビーチパラソルで日陰に隠れ、写真を確認するサンディエゴ。そして、とある1人の男性が砂浜に近寄ってきた。
いや〜…可愛い女の子もいるんだね。僕も泳いで行くかなぁ。 ん?誰だ? おーい!そこの君達!僕も混ぜてくれないか。 うーん、どう?サンディエゴ。 いや、別に良いけど…
アイヴァンヌと、リベティーナと泳ぐ男性。そしてフォーカスをその男性に向けるサンディエゴ。だが同時に彼は、別の事を考えていた。
(ま、まさかあいつが…んな訳無いよな?)
遠くからアイヴァンヌの携帯で写真を撮り、ジニーエイラに送ったサンディエゴ。それから30分後、3人が砂浜に上がってきた。
はぁ〜…楽しかった。 疲れちゃったね。 この髪型…違うよな? え。どうしたの?
リベティーナとアイヴァンヌに現存の写真を見せ、十字の世界にいると言われている尺蛾の生物を確認する。
そう言えば貴方は…この人ですか? んー?うん、そうだよ!何で知ってるの? 実は、私達はこの人を知ってるか聞いてまして…この辺の海にはいなかったので、後で花畑を調査しようと思っていたんですが…まさか貴方が、此処に来るとは思いませんでした。 そっか。確かに僕も花畑には来るから、間違ってはないけどね。 そしてもう1つ聞きたい事が。 うん、良いよー。 この女の人を知ってますか? え?あー、鬼様か。確かにこの人は鬼だったね。強過ぎるよ。 その時お面は使ってました? お面?いや…そんな物持ってなかったよ。どんなの? お面はこれの事よ。 えー…それじゃ、もしかしたら今の鬼様は僕達がこの世界に来た時より強い、って事だよね? かもしれないです。 そうかそうか…所でイヴ。 どうしたの? 写真…撮っておいたけど、ジニィに伝えた方がいいか? あーそっか。じゃ私に任せて。
モーテルで通常の服に着替え直した所で、3人と尺蛾の生物は次の目的地である花畑に足を踏み入れる。
此処はね、常に同じ色の花が咲いているのさ!白に黄色に、ピンクに、赤に、紫!そして青! うぇー…色とりどりだ。 まるで、サイユウシティを思い出すな… えっ、知ってるのかい?
温暖なホウエンとアローラの環境。十字の世界にはその2つが混ざり合っているので、花畑があるのも自然であろう。
白はまだ分かるとして、青は…アローラにはなかったはず。確かね。 それは多分ホウエンの方だろうな。俺が知ってる限りだとヒスイにある、花が咲き誇った後の園生の開墾地には、確か青か水色の花があった。幼い頃に俺の先祖が、それを教えてくれた。花の楽園にも、確か同じ花がある。 君も、詳しく知ってるんだね。 伊達に先祖の血は流れてない。
昔話も程々に、3人はジニーエイラに送る為、色々な花の写真を撮りまくった。そして此処で、尺蛾の生物とは一通り話を終えたので、此処で別れる事に。
またね。 うん、有難う。 協力してくれて、有難うございます。 じゃあ次は砂漠で。なんでも、砂嵐の吹き荒れるスポットがあるって聞いたな。 えー!また暑い所ですか? 文句言うな。これも任務だからな。 そ、そんなぁ…。
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extrance178 · 8 months ago
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2024.10.15 みなぎる決意
つまんなかった9月があっという間に終わった。でも9月がつまんなかったんじゃなくて、きっと9月のおれがつまんなかったのかもしれない。週2回とかしかお風呂入ってなかったし。小さい声でずーっとア-って言ってたし。おんなじコンビニへ1日4回行くやばい。汚い部屋。風邪治らんかった。毎日おんなじ感情でおんなじ場所にいるとなにこれ?夢?ってなる。あんま良くない。伝説のひとりぼっち集団。全部にだまれって思ってた。
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(直線の組み合わせ)
10月になって、白いアップルの純正イヤホンを買った。オープン型のイヤホンはAirPodsと違って外側の音が聴こえる。方南通りの車。すれ違うチャリの人。びっくり寿司あった場所の工事。(何作ってんだろ)駅まで行ったら、踏切。あと、風とかも。色んな外の音と、自分が聴いている音楽が混ざる。というより、混ぜるの感じかも。外側を意識する!楽しいからいっぱい歩く。宇都宮を脱出したともだちと電話していたら桜上水に着いた。知らないスーパーで飲み物買う。下高井戸を通って、明大前からぐるって回って家に帰る。距離。
人間、物理的に前に進む行動が脳にいいらしい。ランニングとかドライブとか、散歩とか。物事が前に進んでるって感じするからかな。ともだちが教えてくれた。
テンションと気温で5:5、晴れてる日なら目に入る風景と聴こえる音、聴きたい曲のバランスも取れてる。3ヶ月くらい、なんかしなきゃって、ソワソワしてた気持ちに区切りをつけて。大丈夫絶対おもしろいことあるなって、ようやくなってきた。まだ帰りたくないとき、アスファルトに座ることをも躊躇すんな。
秋のいい匂いする、風邪治ったからだ。コインランドリーとか金木犀。遠いとこも行くぞ。
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a2cg · 10 months ago
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緊急事態と私
今でこそ在宅勤務が一般的になりましたが、初めて在宅勤務をしたのは2011年3月11日に起こった東日本大震災の翌週月曜日の3月14日であったと記憶しております。
とは言え、今のような環境が整っていなかったので出来ることと言えばメールチェック位で実質的に開店休業だったのを覚えております。
当時コンビニの棚からカップラーメンが綺麗に無くなり、普段は何も準備していないのに災害が起こると真っ先に買い占める人がいるんだなと思ったものです。
同じように南海トラフが起こる可能性が高まり台風が日本列島を横断するような事態が起こると今度はスーパーの棚から米が綺麗になくなりましたね。
と言うわけで本日のランチは「日本の米が無いならインドのバスマティーライスを食べればいいじゃない」とマリー・アントワネットが言ったので #ビリヤニ です。
元々、石川県で有名な #ジョニーのビリヤニ #ジョニーズビリヤニ と言う店が6月に神田で店舗をオープンという噂を聞きつけてやって来ました。
メニューは本日のビリヤニ一択でトッピングメニューも、最初からついているとのことでしたので、ビリヤニだけを注文します。
今日のビリヤニはマトンのキーマとのことで説明を受けた後にすぐに盛り付けてくれて1分くらいで提供されます。
細長いお米の下からはマトンの挽肉がゴロゴロとたっぷり入っております。一口食べたらスパイシーで複雑な味わいが広がり、食べ進めるとスパイスによる発汗が始まります。
端の方にある紫玉ねぎを加えれば、シャキシャキとした食感が加わり、同様にパクチーを加えてもいいアクセント。
以前は躊躇することもありましたがライタと呼ばれるヨーグルトを混ぜながら食べるのもまた絶品です。
途中でレモンを絞って爽やかな味わいにするのもいいですね。大盛りにしなくても最初から350gあるので、思う存分楽しめて自分のコメ欲求も満たされました。
ジオタグが出ないので住所を記すと東京都千代田区内神田3-8-1 です。
#神田ランチ #神田グルメ #神田カレー #神田ビリヤニ #神田インド料理 #とa2cg
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patsatshit · 2 years ago
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今年の8月末日、短編小説と音源がセットになった『JAGUAR』というZINEを制作した。200冊限定ナンバリング入りで、現時点(10/13)での在庫が30冊程度となった。ところが4月にリリースした『ほんまのきもち』と違って、本作についての感想がほとんど聞こえてこない。もちろん直接口頭、あるいはソーシャルメディアのダイレクトメッセージで読後感を伝えて下さった方々は沢山いる。しかし書評と呼べるものは実はいまのところ皆無に等しい。批評することを躊躇わせる斥力のようなものが作品に内包されていたのかもしれないと密かに勘繰ってみたりした。虚しかった。そこで、である。敢えてこの場を借りて、稀有で貴重な『JAGUAR』評を紹介しようと思い立つ。当ブログへの転載を快諾してくれた評者の方々にはとても感謝している。ほんまにありがとう。早速おふたりの素晴らしいレビューを読んで頂きたいのだが、いましばらく当方の四方山話にお付き合い下さい。
まず最初に『JAGUAR』という物語がかれこれ10年以上も前に執筆していたものであるということを前提に、すでに読んで下さった方々には当時の僕の意識混濁っぷりが窺い知れる内容になっていると思う。ビルメンテナンス会社の営業職に就いて忙殺される日々、精神と肉体が泥のように疲弊していくなかで書き上げた小説。大袈裟でなく、このままでは生きるという行為を自ら手放してしまうのではないかという危うい精神状態だったが、幸運にも当時に知ることができた偉大な哲学者、思想家、精神科医たちの言葉に背中を押され、結果的に今日まで生きのびた。以下に引用した名著の言葉たちが『JAGUAR』と僕を根底から支え、励まし、作品を世に放つ機会を与えてくれた訳だ。特に大気を裂く稲妻のように強烈な『千のプラトー』は、書かれている内容がわかるわからないというスノッブな価値観を遥かに超越した位置から自分を叱咤激励してくれた。こんなにぶっ飛んだ内容の読み物は他にないし、未読の方は絶対、ぜぇぇったいに読んでほしい。
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小説は、自分の名も、自分が探しているものも、していることも、すべて忘れ、記憶喪失、運動失調症、緊張症となった登場人物、なすすべを知らない登場人物の冒険によって定義されてきた。(中略)。宮廷愛小説の騎士のすることといえば、自分の名前、自分がしていること、人が自分に言ったことを忘れることであり、どこに行くのか、誰に話しているのかも知らずに、たえず絶対的脱領土化の線を引き、またたえず道を失って立ち止まりブラック・ホールに転落することである。『千のプラトー』ドゥルーズ+ガタリ著
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各人は、他者の世界の中での一客体であるばかりではなく、自分の世界の中で自分の体験や構成や行為がそこから生じるところの、時空間における一つの場所でもある。人は自分自身の視点をもった自分自身の中心である。そしてわれわれが見つけたいと思っているのは、まさに、他人と共有する状況において各人がもつところのパースペクティヴである。『狂気と家族』R.D.レイン/A.エスターソン著
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私にはひとつ、ことばを≪見る≫という病気がある。ある風変わりな欲動があり、それは、願望がまちがった対象に向かうという点で倒錯的な欲動なのだが、そのせいで、本来なら単に聴くべきものが、私には一種の≪ヴィジョン≫として現れるのだ。(中略)。言語活動に関して、私は自分が幻視者で、また、のぞき見の倒錯者であるような気がしている。『彼自身によるロラン・バルト』ロラン・バルト著
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そして小説版『JAGUAR』と一蓮托生の身である特級呪物、音源版『JAGUAR』については、僕が最も敬愛する女性DJにその制作を依頼した。マルコムXの演説を逆再生させたところから始まるMIXは、いくつかの世界線が交錯と混濁を繰り返し、正気と狂気の狭間を湿気をたっぷり含んだ低空飛行でかいくぐり、やがてひとつの景観ヘと辿り着くまでの過程をコラージュを交えた手法でドキュメントした、とんでもない内容に仕上がっている。揺るぎないベースライン、不意に降り注ぐ天啓となる言葉の数々、妖艶極まりない夜の気配、そして匂い。ぜひとも爆音で体験してほしい。以上のことをふまえて、OBATA LEO、moanyusky両名による書評をご覧下さい。
「JAGUAR」評① :評者OBATA LEO(ROLLER SKATE PARK作者)
土井政司の新作「JAGUAR」を読んだ。内容の理解云々以前にまず、地を這いずるような具体性の塊、描写に喰らった。自分が普段労せずざっくり物事を把握するための便利な道具として使っている言葉という同じものを使って、この作品はレンズのように細密にものを描き出す。ひとがきちんと見ずに済ませているような部分にまで光を当てる。そんな驚きもありつつ、やはり気になる。「JAGUAR」とは何なのか?
-「彼女は常に超越的な地位にあり、私たちとは隔たれた外部に位置している。そうであるにもかかわらず内部であるここにも存在しているのだからタチが悪い。絶えず外にいて内にあるもの、それがJAGUARだ。」最も端的にJAGUARについて書かれたこの部分を読んで、体内・体外の関係を想起した。普段「体内」と何気なく口にしているが、胃袋のように体には空洞がある。皮膚や粘膜などの体表に覆われて血液が流れている内部を体と呼ぶのだとしたら、その空洞は体に囲まれた「体外」ともいえて、私たちは体内に体外を抱えているという言い方もできるというわけで。それで繋がるのは、口腔内の歯の溝に落ちたタブレットを舌で触る場面である。「体内」でありながら自分では視認することのできない、舌で探るしかないその空間は確かに「体外」であるし、JAGUARもまた、己にとって内なるものでありながら断絶した他者でもあるような何かとして捉えられるのかもしれない。そんな線で読んでいくと、-「だが実際に私の目の前で何者かの手によって鍵の施錠は実行され、おまけに用心深くレバーハンドルを何度か動かしてしっかりと鍵がかかっていることを確認した。」という作品の終盤に出てくるこの部分で、文法的なエラーに感じる違和感は、そのまま私とJAGUARとの関係の違和感そのもののように思えてくる。得体の知れない何かに鍵をかけて、何食わぬ顔で電車に乗って仕事場へ行くなかでの体の軋み、のような何か。体といっても、いわゆる「(近代的な)身体」というキーワードで片付けるにはあまりに繊細な、大いにパーソナルな部分を含む体の感覚が、この作品にはあると思う。
出かけた「私」は、電車のなかで女性が着ている服のボーター柄の反転を目にするが、ここまで読み進めてくると、気持ちの良い幻惑に襲われはじめる。異常にディティールが詳しいのでそうと気づいていなかったが、やはりこのフィクションの中で起こる出来事たちは、出来事の形をとった何か夢やイメージのようなものだったのではないか。そして冒頭のリフレインまで突き当たると、この作品は初めから何についての話だったのだろうかと、今までひとつひとつ理解しながら読んできたはずの物語が全く違う相貌を携えているように見えてくる。そんなぐにゃんとした気持ちになるのは、良い小説を読む醍醐味のひとつだ。
「JAGUAR」評②:評者 moanyusky(音楽レーベルprivacy主催)
当たり前の様に無造作にある事で、それを見るか見ないか、それだけのことだと思います。土井政司の最新作「JAGUAR」を読みました。ここではJAGUARとなっていますが、人によってそれの名称は変わると思っています。よくわからぬ相手との対話や闘いがあるかどうかというところが、この作品の感じ方が分かれるところだと思っていて、私はどちらかといえば、その相手に困らされ��事があったので、この作品を読んで、え!土井さんもやったんやとびっくりしました笑。ここは勘違いして欲しく無いところなのですが、人それぞれという言葉があるようにそれは一緒ではないのですが、構造はかなり近いと言ったような事でした説明がつかないわけですね。私は人の「想像」は人を殺しにかかるような死神として、隙があれば、それは現れるわけです。世の中ではアートであったり、想像力は良いように言われていますが、全くもってそれは何かが隠されているわけで、私は良かった試しが無いわけです。出来れば普通のルートで現代社会を楽しみたかったです。でも多分知っていくという事はそういう事なのかもしれない。想像力に悩まされてきた身としては、この作品は、別の場所で、それと闘って、きっちり答えが出ているというところ、しかも、10数年前の作品という事で、私は土井さんに出会って、色々な対話を交わして、初めて彼の濃厚な苦悩との生活に出会う事となったわけです。各人の時間軸が理解の範疇を超えて、重なり合って手を取ったのだと思っています。その時に置いてきぼりになってしまう、その真ん中で産まれゆく、刻まれた何かがずっとどこかで成長していたら、人は正気を保てるだろうかと思ってしまいます。誰かが入ったであろう、部屋のノブをあなたは回せるかどうか。私はそれには名前をつけなかったが、もう二度と会いたくないですし、いつまた来るのだろうと、恐れを感じます。彼は人が地面を無くした時に現れるように思います。浮遊した瞬間、命をもぎ取ろうとする。
でもそれはオカルト的なアレとか、スピリチュアル的なアレなんてものではないのですね。確実に自分、自分を構成する設計図の謎のようにも思え、それが薄らぐために生活をやり、音楽をやり、愛し合い、話し合い、何かを育てるのだと思います。現実社会で経験した摩擦は地面をはっきりさせ、そいつのいる世界から距離が出て、薄めてくれるように思うわけです。だからこそ。JAGUARの言葉を借りれば「痛みと不安から自分自身を取り返し、その自分に立ち止まるために語りを紡ぎ出す」。が救いの言葉となっているように思います。2部構成で出来上がる、この作品のバランス感覚は、人と創作の関係性をSFとして描いているように感じます。同じ場所にて語る事は嫌がられるかもしれませんが、私が映画を観に行った時に続々と子供たちが外へ出て行った宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか」を出したタイミングと、土井政司がこれはいけると思ったタイミングで出されたJAGUAR。それは何もかもを抜きにして考えると、世の中の人たちに対して彼らは同じことを思っているのだと思います。今それを出さなければならなかった。その「灯り」の意味を考えなければならないのです。
〆はもちろんこの曲で!
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