#しまくとぅば県民大会
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まだ出てない新刊『令和ブルガリアヨーグルト』連続ドラマ化
※長いです おはようございます。はじめまして。「地味にスゴい!校閲ガール・河野悦子」の原作の小説を書いた人です。名前は宮木あや子といいます。宮本あや子ではなく、宮木あやこでもありません。木です。子です。いろんな小説を書いています。
三年ぶりの新刊『令和ブルガリアヨーグルト』予約がはじまっております。食品会社に勤める20代の人間とブルガリア菌のダブル主人公でお送りする、笑いあり涙は特にないが謎の感動はたぶんある、ジャンル分けするのを諦めてほしいハートウォーミングな感じの長編です。 それから 三年ぶりの新刊「令和ブルガリアヨーグルト」、出版前からどういうわけかドラマ化が決まってました。やったねー! テレビ東京水曜25時~、題名は「推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~」、主演は鞘師里保さん! https://www.tv-tokyo.co.jp/oshimeshi/ 略称は「オシメシ」だそうです。まさかこの内容で○○ガール系の題名になるとは。 「校閲ガール」書いてたときは「私も○○ガール市場(ルビ:しじょう)に参入したい! 先達のガールたちに乗っかってドラマ化とかでボロ儲けしたい!!」という打算100%でしたが、此度のガールはまったくもって意図していませんでした。したがって今回はどじょう100%(二匹目)
原作者プロフィール 1976年 神奈川県生まれ 東京都在住 2006年「花宵道中」で第五回女による女のためのR-18文学賞受賞:デビュー 詳しくは上のほうにある「★」をクリックしてください。 ゆるキャン△に影響されて今���の八月にキャンプを始めました。
テレ東の深夜といえばもぐもぐドラマ。しかし原作はまったくもってもぐもぐしてません。かなり原作通りに脚本を作ってくださった感じがしますが、映像化ってぜったい「全く���じ」にはならないので、私の読者のみんなには今までの映像化と同じく、小説とは違う種類のエンターテイメントとしてお楽しみいただければ幸いです。脚本めっちゃ面白いです。 あと、この機会に各方面へお願いさせていただきたいこと。 今回のドラマは「乳酸菌を推すヒューマンビーイング」が主人公です。これまでも私は「推しがいる人間」が出て来るお話をいくつか書いています。その中のひとつが『婚外恋愛に似たもの』というアイドルファンの小説で、2018年にdTVでドラマ化されています。 が、最近dTVがなくなってしまい、あの名作ドラマが現在どの配信サイトでも観られなくなってしまいました。円盤も出ていません。親の欲目や自画自賛ではなく本当にこのドラマはみどころいっぱいの名作です。主演のオタクは麗しき栗山千明さん、今をときめくDa-iCEのおふたりや増子敦貴君も、推されるアイドル役で出ています。チカちゃん(あつきくん)マジ爆売れだよね……雅さんもきっと喜んでるわ。ここをご覧の関係者様、いらっしゃいましたらぜひ御社でお迎えのご検討を何卒お願いいたします。原作側の窓口は光文社です。
※ここから転載禁止※ ※以下の文章の一部およびぜんぶをどこにも転載しないでください。以下の文章をもとにした記事や動画を絶対に作成しないでください。※
公表されているキャストさんについて個人的なあれこれ
主演の鞘師さんについて ラッセ! めんつゆの国からようこそヨーグルトの国へ。 先日、豊洲のライブを拝見してきました。タレントとファンの信頼関係と双方の愛が溢れる素敵な現場で、余所のオタクながら見ていてすごく幸せな気持ちになりました。ありがとうございました。スマホライトの光の海、きっと綺麗だったでしょうね。私はその翌日幕張で似たようなことをしてきました。 テレビをほとんど観ない、芸能にすこぶる疎い私の薄い知識の中での鞘師さんは「BABYMETALのサポートですごいダンスを踊っていた子」でした。あとモモウメのラスクの歌と、やがて古田新太になる山田様の彼女、そして柚木麻子の推し。この原作でOKしてくださり本当にありがとうございます。 鞘師さんのファンの皆さま、原作者、ハロプロはほとんど判らなくて申し訳ないのですが、女子アイドル方面では細々とさくら学院が好きでした/です。当時はすぅちゃんと鞘師さんが同じスクール出身だとは知らず、サポートメンバーがほかのグループの子、というニュースにおおいに驚いた一人です。機会がありましたら原作の小説のほうもお手に取ってみてください。帯に鞘師さんのお写真が入ってます。あと、もし私の公開授業にいた父兄でハロ兼の方がいらっしゃったら、お手数ですが鞘師さんファンのお友達に私の説明(できれば良い印象を持ってもらえそうな)をお願いしたいです。ヲタ友の口伝が一番信頼してもらえると思うの。出身賞にR-18って入ってるし、映画で安達祐実さん脱がせた原作者でめっちゃ心配だと思うけど、手のひらの楽園という本は国語の試験や学習教材によく使われているんだよと(本当です)。そういう未成年向けのお話も書くんだよと。私の代わりに。弁明を。どうかお頼み申す。
明日海さんについて 宝塚の湖沼があるとしたら、私は離れた村落からその湖沼まで月に二回くらい水を汲みに行っている永遠のにわかです。 映像化していただく際、いつもダメモトで「私の夢の配役リスト」を出しています。好きな俳優を挙げるわけではなく、なんとなくこんな感じかなあ、と想像する容貌に近い役者さんのお名前を書くだけの熱量低めのものですが、此度の企画書のキャスト欄はほとんど空だったため、まあ今回もダメもとで出してみるかと、緑川役には現実的に依頼が可能そうな元宝塚の方のお名前を書きました。そしたらいろいろ飛び越えてすごいの来ちゃった……。なんか、鉄板焼き屋で私のお小遣いで食べられるせいいっぱいのお肉頼んだら、お店の手違いで松坂牛のシャトーブリアン出てきたみたいな感じで、「緑川は明日海りおさんです」って言われたときちょっと何を聞いたのか判んなくてリアクションできませんでした。いいの……!?! それ超高級なおにくだよ……!?! ファンの皆さま、よろしくお願いいたします。私は今までの推しが全員卒業後に芸能から離れており、今は直近の推しのお手伝いだった下級生さんを細々と応援しています。顔の造作ぜんぜん違うのに、ダンスも演技もお化粧も決めポーズの表情や首の角度も推しちゃんにそっくりで、スール制度(っていうのか?)すごいなと毎回感心しています。在団中のみりおさんの出演作ではハンナのお花屋さんが好きです。よろしければ原作本もお手に取ってみてください。帯には間に合いませんでしたが、書店にあるかもしれないPOPにはお名前を入れさせていただいております。
橋本さんについて 橋本さんにお願いしているとうかがったのがちょうどVIVANTが終わった直後くらいの時期で、え!?!?! あの製作費が民放最高額の超大作ドラマに出てた、「帝劇? 俺の別荘やで!」みたいな俳優さんに一人称が吾輩の微生物役頼んだの!?! 正気なの?!?! ってガクブルでしたがわりとノリノリでお引き受けくださったらしいという話を二人くらいあいだに挟んで聞きました。なんという懐深きイケメンタル。まことにありがとうございます。素晴らしきブルガリア菌20388株になる予感しかありません。楽しみにしてます!!! 余談ですが、企画書いただいた時点ではブルガリア菌はCGか声だけだと聞いていたため、夢の配役リストには少年役を得意とする若い女性声優さんのお名前を書きました。その後制作側で紆余曲折あったらしく、まさかの生身。しかも身長184㎝のアラ還イケオジプロフェッショナル。予想の斜め上にもほどがあるわ。ただ、この布陣になった以上橋本さんのファンにこそぜひ読んでほしいので、ファンの皆様は原作本をお手に取ってみたらそのままレジへ直行してください。橋本さんのお役がより愛しくなること、ドラマがより楽しくなること請け合いです。私が橋本さんのファンだったらぜったい「観る前に読んどいてよかった!」って思うと思う。発売日は11月29日です。何卒よろしくお願いいたします。
※※転載禁止ここまで※※
書籍に関する詳細は発売日近辺にまた書きます。見に来てください。 買い逃している人がいるかもしれないので再度のお知らせですが、小説「雨の塔」の続編が、今年の始めに出た「百合小説コレクションwiz」という百合アンソロに載ってます。題名は「エリアンタス・ロバートソン」です。よろしくね! あと校閲ガールシリーズの文庫がまた何度か重版されてました。ありがとうございます。電子の売り上げがわからない+単行本の刷数を憶えてないので、大幅に少ない/多い可能性もありますが、たぶん現在20万部くらいです。頑張ったわね悦子……これから頑張るのよ由寿……
近況(キャンプ) 順調に月二回ペースでキャンプしてます。楽しいです。先日新しいテントとガスストーブとめっちゃあったかいと評判のダウンジャケットを買いました。今からそれらを使うためにキャンプへ行ってきます。PCやタブレットは持って行きません。スマホは持って行きますが老眼で指もパサパサでキャンプ場は寒いです。お察しください。木曜には戻ります。あと上のほうで書き忘れましたがご存じない方のためにベビメタはさくら学院の元重音部です。それでは行ってきます。
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ほぼ丸一年放置していました、どうもあやです。お久しぶりです。最後に書いた日記なんだったけなーと思って見にきてみたら、アップされてた写真がまさかの花見のやつだったので、今年も花見の写真にしてみることにしました。まさかと思ったのは、今年は昨日花見に行ってきていたからです。一昨日開花宣言されたばかりでソメイヨシノはつぼみだらけでしたが、他の品種は5~7分咲きといったところでした。これは枝垂桜の上の方。下の方まで写そうとすると人間入っちゃうし、全体をうまく撮るにはそもそも写真テクの腕がなさすぎて、良さの半分も伝えられないどころかマイナスにしかねないので断念です。今年はコロナ以降制限されていたものがすべて解禁された初めての年だったので、露店がめーちゃくちゃ並んでいて楽しかったです。去年までは県外からは受け入れていなかったんですよ。しかしそれだけ並んでいても購入して食べたのは信州名物のおやきだけ。地元のものではないというあれそれです。私のいちばんの目当てであるポッポ焼きには常に長蛇の列ができているので、昨日は諦めちゃいました。ポッポ焼きがなんぞ?という方は調べてみてください。これこそ地元の名物です。名物だけど地元民でもなかなかありつけない代物です。私はあそこに並んでいる人たちの誰よりもポッポ焼きを愛していると自負しているのですが……くっそぅ(ただのひがみです)
さてさて、今年2024年も基本インドアほどよくアウトドアで生きていくつもりです。ひとまず5月に東京、6月に京都へ行くことは確定させています。チケット次第で8月横浜も追加されるかもしれません。本当は3月も幕張へ行く予定だったんですけどね…うたぷりの3Dライブ参戦するために……。7~10日開催で、9日に資格試験が入っちゃったので、10日に絞って、それもSSS席という(一応)いちばん良い席に絞ってチケットが取れたら試験お疲れ様のご褒美で行こう。駄目だったら潔くライビュに切り替えよう、と思っていたら、取れちゃったのでたーのしみにしていたんですけどね、前日の9日にコロナにかかってしまいましてね……私の2万円のチケット代はパァになりました。もちろん試験もパァです。7日(木)のお昼頃から喉に違和感が出始め、やばいと思って葛根湯やルル飲んだり、うがい薬使ってうがいしたりと初期風邪撲滅運動を始めていたんですけど、8日(金)の夕方からダルさが増してきて、帰り際上司には予防線張るために「風邪引いちゃったんで最悪明日試験受けられないかも」と伝えて帰宅。熱を測ってみたら、あーらら、高熱ではないけど熱がありますわね…という状態で、ああ、これコロナだな、と悟りました。なんでわかったのかって?ここのところコロナにかかった人たちが口を揃えて言っていた症状に限りなく似ていたこと、そして何より、会社の部署内で地味に流行っていて怪しい症状でありながらも出社している人がいたからですよ。なので、9日の午前中に医者行って「コロナですね」と言われた時は、やっぱりねと思いました。その2週間くらい私はスーパーへの買い出し以外は会社と家しか往復していなかったので、感染ルートはほぼほぼ会社です。くっそ~~~。そんなわけで先月は泣きを見ておりました。休んだ分を誰かが穴埋めしてくれるわけではなく、納期が後ろ倒れになってくれるわけでもなかったので、休み明けは病み上がりとは思えない忙しさでした。予定にない休みはよくないです。健康がいちばんです。でもこればっかりは警戒していてもかかってしまうんだなと痛感しました。だって私、いまだに手洗いうがいマスク消毒続けているもの…。ちなみにうちの会社はまだマスクしている人の方が圧倒的に多いです。
桜の話だけするつもりが、結局こうなって(長文)になってしまいました。通常運転ですね。これが私というやつです。
余談ですが、パソコンが新しくなりました。キーボードの配列が若干今まで使っていたのと違うので少々の打ちづらさは否めませんが、パソコン���体はさくさく動くので快適です。大事に愛用していきます。
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かえりたい
小さいころ、海で溺れたことがある。
あの日、私はお父さんとお母さんと海水浴に来ていた。真夏日で、凄く暑いからか海の水が凄く気持ちよくて、浮き輪でぷかぷか浮かびながら、足と手をぱちゃぱちゃ動かしながら波の揺れを楽しんでいたはずだ。
でも気付いたら私はお母さんとお父さんがいる浜辺から随分と遠い場所まで来ていて、両親がこっちにむかって声を掛けている姿に呑気に手を振っていたら、高波が来て私は海に吞まれてしまったんだ。
不思議と苦しくなかった。体を包み込んでくれる水が、体の中を満たしていく水がとっても気持ちよくて、どんどん遠ざかっていくキラキラした水面が綺麗で、ただ沈むまま頭上をぼうっと眺めていた。
そしたら急に下から何かに押されたような衝撃があって、波に逆らって移動していると思ったら、気が付いたら号泣しているお母さんと必死な表情のお父さんの顔が目の前にあったんだ。
「本日、C県K市の浅瀬に推定20mにもなる1頭の白い鯨が迷い込みました。専門家によりますと、このザトウクジラはアルビノ個体であり、8年前に別の地域の沖合で発見された白鯨と同じ個体ではないかという意見が出ています。アルビノの鯨はオーストラリアでも発見されており――……」
中学2年生の夏、リビングから流れてくるテレビの内容が気になって思わず目の前を陣取り画面を食いつくように見つめる。だから今日あんなに昼うじゃうじゃ浜辺やら防波堤に人がいたのか。昼間の混雑を思い出して少し眉間にしわが寄った。キッチンの方で「こら、せめて髪はきっちり乾かしてからテレビを見なさい!」とお母さんの叱る声が聞こえたので、乾かすには面倒な長い髪を肩にかけていたタオルでぽんぽんと叩くように拭く。
お父さんが私の後ろにあるソファに座り、同じくテレビを見ておっと声を出した。
「懐かしいな、8年前といえばあの日の海水浴を思い出すよ。あれからもうそんなに経ったのか」
「うん、そうだね。私はどうやって助かったのかはしっかり覚えてないんだけど……お父さんは覚えてるんでしょ?」
「そうだなぁ、大きい白鯨がお前を背にのっけて浅瀬まで届けてくれたんだよ。あれは圧巻だったなぁ。もしかしたら本当にこの鯨はあの時の鯨なのかもしれないな」
「ふぅん……」
「見に行かないのか?」
「気になるけど、昼に行くと人多くてそれがやだなぁ」
「海に入れないから?」
「そう!」
私だってこの鯨に興味が全くないわけではない。父親が言うにこの鯨は自分を小さいころ助けてくれたあの鯨かもしれないのだから、一目でも見て、そしてお礼をいうことが出来たらいいなとは思う。ただ昼間に行くとどうしても人が多いみたいだから……なら、
「夜中に行くなんて馬鹿なこと考えないでよ?」
洗い物が終わったのかお母さんもリビングにやってきて私の頭を手のひらで軽くたたいた。
「あんたは溺水したから海が滅法嫌いになるのかと思ったら小さいときの数十倍も海好きになっちゃって……昼間人目につくとこなら昔みたいに溺れた時だれか助けてくれるからいいかもしれないけど、夜中は本当にやめてよ? 昔みたいに鯨が助けてくれるわけでもないし」
「わかってるって」
「ほっといたらあんたは一日中海に居ようとするもんだから心配だわ」
「大丈夫だってばー、ちゃんとスイミングスクールも行ってるし、この前全国大会でも優勝したもん。昔よりは泳げるよ」
「馬鹿、そういう話じゃないんだよ」
お母さんとお父さん、2人にたしなめられて少し仏頂面になった。でも両親が私のことを心配する理由もなんとなくわかる。特にお母さんは心配性だから、2人の前でこれ以上この事に関して話を出すのはやめることにした。
その日の夜中。窓を開けて波の音を聞きながら月を見た。頭の中でぐるぐると回っているのは夕方のあのニュース。どんな鯨なんだろう。本当にあの時の鯨なのかな。今なら人は海辺になんていないだろうしこっそり行ってもいいかも。お母さんとお父さんは? 大丈夫、少し見に行って2人が寝てる間に帰ってくればいいんだから。
思い立ったが吉日。そろそろと家を出てサンダルを履き、静かに戸を開け閉めた。夏だからか夜もじんわり暑くて、むわっとしたぬるい空気が体を纏った。家から数メートル先までは忍び足で離れて、ある程度の距離から海の方へ小走りした。
両親が心配だからと一度も行かせてくれなった夜の海はとても静かで、ザザー、ザザ―とした波の音とサク、サクと砂を踏む私の足音しか聞こえない。私の鼻に家にいた時よりも強い潮の香りが抜けていく。心がどんどん落ち着いていく気がした。
そうだ、鯨を見に来たんだっけ。当初の目的を思い出して辺りを見回すと浅瀬で海に向かって座っている人を見つけた。……いや、あれは人なのだろうか。人にしては大きすぎるかもしれない。その人に向かって足を進めると、座っていた人は私の足音に気が付いたのかゆっくりとこちらに振り向いた。
凄く綺麗な顔をしている男性だ。体のラインにピッタリと沿った民族衣装のようなものを着ていて、髪は長い銀色。朝焼けみたいな優しいピンク色の瞳が印象的だった。
そして何よりこの人を見て、自分は懐かしいと思った。
「そんなに見られていると少し恥ずかしいかな」
「しゃ、しゃべっ」
「あぁ、ごめんね。驚かせてしまった。……君はあの時海で溺れていた子だね? 大きくなったね」
二コリと笑った彼の言葉にその言葉に口があんぐりと開いた。
「あの、私テレビのニュースを見て、白い鯨が浅瀬にいるって迷い込んでるって聞いて来たんですけど、えっと、そうじゃな��て、なんでその時のことをあなたが知ってるんですか?」
「そりゃあ僕がその白鯨で、君を助けたのが僕だからだよ」
更に口が開いたかもしれない。彼は私の反応が相当面白かったのか、声をあげて笑っていた。
「だって、人間の姿をしてるじゃないですか!」
「君には僕が人間の姿をしているように見えるんだ」
「あたりまえじゃないですか。というか、確かに今日は天気が良くて海が凪いでるかもしれないですけどずっと浅瀬に座ってたら体が冷えてしまいますよ」
「僕は砂浜までは行けないよ。打ちあがっちゃうもの。……そうだ、君さえよければ僕の近くまでおいでよ。僕みたいに海の中で座れなんて言わないからさ」
本当ならこんな状況、逃げる一択なのだろうけど、不思議と嫌な感覚はしなかったからサンダルを脱いで手招きされるまま海に踏み入る。
彼の近くまできて来てみると、やっぱりその人はかなりの大男らしくて、私の身長と彼の座高は殆ど同じようなものだった。身長高いんですね、と呟いたら、そりゃあね、ザトウクジラだからおっきくなっちゃうよね、と彼は答えた。どういうことなんだ。
「凄いね」
「なにがですか?」
「海が喜んでる。君はよっぽと海に愛されているみたいだ」
「……そうなんですか?」
私の手を握ってもいいかと聞かれたので、大人しく手を差し出した。私の手を握る彼の大きな手はひんやりとしていて、海の中に入った時のような、不思議な包容力があった。初対面でこんなことを思うのもおかしいけど、私にとっては親の手よりも安心する気がした。
「やっぱり、あの時随分と海水を沢山飲んでしまったんだね」
「溺水した時ですか?」
「そう。……実はここに来るつもりはなかったんだよ。僕みたいなモノが人間の住む場所の近くまで来ると混乱させてしまうからね。だけどこの近くを通った時、海がはしゃいでいるような声がしてね。まさかとは思ったけど君だったとは」
「えっと、どういうことですか…?」
「君の中には海がある」
目が点になった。
「正しくは君の心と体がこの海と結びついてる、と言った方がいいかもしれない。君、海の中にいる方が心が落ち着くだろう」
なんで分かったんだろう。思わず何回も頷いた。
そう、あの日溺水した時から私は異常なほど海を求めていた。海の中にいると心が落ち着いて、ここが自分の居場所だと、そう思うほどだった。元々内陸に住んでいる祖父母の近くに家があったけど、私があまりにも海を求めるものだから、私たち家族は海辺のこの街に越してきたのだ。
あれ以来私はほぼ毎日この海に来ている。親が心配するだろうから朝か昼、夏場は入って泳ぐし、冬場は砂浜に座ってただ波の音を聞くことだってある。ほんとに自分でもどうかしてると思う。だけど、
「たまに、海にかえりたい、と思うことがあるんです。自分でもよく分からないんですけど、ここが酷く懐かしくて、まるで自分の居場所は陸じゃなくて海にあるみたいに」
「偶にいるんだよ、生まれる場所を間違えてしまった人間が。海で生まれるはずだった人間が陸に生まれると他の人間より海への憧れが強くなるだけなんだけど、海と密接に結ばれると今まで生きてきた陸を自分の居場所とは思えなくなってしまう。……君、両親は好きかな?」
「うん、大好き」
「そしたら、君が陸に居続ける理由はその人たちのためになるわけだ。君の両親は君を正しく深く愛したんだね。よい鎖になっている」
何故か気恥ずかしくなって、彼の顔から視線をはずした。
暫く無言になる。ザー、ザザー、と鳴る波の音と静かに呼吸する私たちの息の音だけが耳に届き、繋がった手と足元を撫でる波がほんの少し火照った体を癒してくれた。心地が良かった。
ふと、先程の話から両親のことを思い出した。そうだ、今何時だろう。流石に帰らないとまずいかもしれない。だけどこの心地よい状況から離れるのも惜しい気がした。
「あの、暫くこの近くにいますか?」
「うーん、君の顔を少し見るだけのためにここに来たようなものだからね。明日にはここを離れるつもりだよ」
「あの! 我儘で申し訳ないんですけど!」
「うん?」
「もっと話せたりしませんか……? 明日とか……親にバレちゃうといけないから今日はもう帰るんですけど、その、もっと海の話聞きたいし、あなたのことも知りたいし……ダメだったらいいですけど……」
彼はぽかーんとした表情で私を見たあと、ワハハと大きな声で笑った。そんなに笑うことないじゃない! 恥ずかしさで頬が熱くなったまま睨みつけると、ごめんごめんと彼は平謝りする
「そうだね、君がそう言うならあと3日程、この近くにいることにするよ。また明日この時間に会おう」
「約束ですからね!」
「うん、約束だ」
繋いだ手を離して、小指を差し出した。彼が不思議そうにその小指を見ていたので、人間は小指と小指を結んで約束するんだよ、と教えた。彼は成程、と呟くと、私よりも遥かに大きい小指を差し出した。
「小指おっきいですね」
「ザトウクジラだからね!」
「そればっかり!」
小指と小指を軽く結んで、指切りげんまんをした。少し名残惜しかったけど指を解いて、浅瀬から出る。
「したら、また明日この時間に」
「うん、また明日」
この不思議な夜の密会を約束して数日間。私はすこぶる浮かれていたと思う。昼間、いつも海に行く時間帯に「鯨のニュースで人が多くて混んでるから」という理由で家で夏休みの宿題をして、夜2人が寝静まった時にそっと家から出て彼に会いに行った。
話していて分かったことは、彼は本当にザトウクジラで、彼を人間の姿をしているのは私自身が彼自身と会話をしたいと望んだから目と脳がそう都合よく解釈してるだけらしい。浜に近すぎると打ち上がって身動きができなくなると言っていたのはどうやら真面目な話だったみたい。
それから、今後とも私の意志が陸にしっかり向く限り、海が私を連れていくことはないということを教えてもらった。じゃああの時溺れたのはなんでだろうと思って聞いたら、小さい子供、特に7つまでは自分の意志が弱いから、1人でいると簡単に連れ去られてしまうそうだ。
「所謂神隠しというものだよね」
「私、神隠しは神社でしか起こらないものだと思ってました」
「どこでも起こりうるよ。海だけでなく川でも、山でも、街中であってもね。人から外れたモノに好かれるというのはそういうことなんだ」
「でも海は概念じゃないですか」
「何にでも意思は宿るさ。だから陸でずっと暮らしたければ、しっかりと自分の意志を貫いて、そして今君を繋いでくれている親との鎖と、今後結びつくであろう縁を虚ろにしてはいけないよ」
「……どうしても私が海にかえりたくなったら?」
足首まで浸かった海水を蹴る。ぱしゃり、と水がはねた。視線を上げて彼の顔を見たら、少し言葉を探しているようだった。
「そうだな……海にかえりたい、とそう伝えればいいんじゃないかな」
「伝えていいんだ」
「出来れば人間としての生を全うして欲しいと思うけど、君は本当は海で生まれるはずだった命だから。きっとその時は海は喜んで君を迎えると思うよ」
私たちの足元を
「僕は今夜この浜辺から発つよ」
少し驚いて彼の顔を見た。私を慈しむような、そんな表情をしている彼が見えて、思わず目を伏せる。そうか、もうお別れなのか。唇がきゅっと閉まった。何とも言えない表情をしている私を見て、彼は柔らかい笑い声をあげた。
「この3日間、楽しかったよ。ありがとう」
「……もう会えなくなる?」
「いつかまた会えるかもしれない。海は何処へだって繋がってるから」
俯きながら小さく頷いた私の頭を、彼は優しく撫でた。沖に向かって歩みを進めた。彼の体が沖へ進みに連れどんどん海に沈んでいくところを私はずっと眺めた。
彼の長い白い髪が畝り、夜の海に消えていく。その姿を、私はずっと眺めていた。
帰り道を重い足取りで歩く。道路横の街灯が心許ないけれど道を照らしてくれているから、こんな夜中でも道に迷うことは無い。だけど時々チカチカと点滅した灯りがあって、それが何故か私の心を不安にさせる。
家の前に着いた。心臓がバクン、と大きく鳴いた。
家の電気が付いてる。家から出る時は親が寝たのを確認したし、電気も確かに消えてたはずなのに。
恐る恐る玄関を開けた。手から変な汗が出る。
靴を脱いで、リビングを覗いた。食卓の前の椅子に父と母が座っている。
「随分遅い帰りじゃないか」
父さんが私に振り向いてそう言った。
「海に行っていたんだろう?」
口の中がカラカラだ。
「……取り敢えずこっちに来て座りなさい」
今まで感じたことの無い異様な空気がリビングには漂っていて、怯えで食卓へ向かう自分の足が覚束無い。椅子に何とか座って、親の顔を見た。父さんはこんな空気の中、怖いくらいに穏やかな表情だったけど、母さんは顔を真っ赤にして震えていた。彼女の握り拳が白い。
「おかしいと思ったのよ、いつもはあんなに嬉々として宿題なんてやらずに海に行く子が鯨のニュースが出てから全く行かなくなったんだもの。朝は起きれないし昼間は眠そうにしてるし。……ねぇ、母さん夜には海に行かないでって言ったよね?」
視線が徐々に下がる。
「鯨に会ってきたのでしょう?」
口の中を噛んだ。信じてくれるはずない、あの鯨は話せるだなんて、そんな話。
暫く無言の時間が続いた。ふと、耳に嗚咽が聞こえた。そうっと視線を上げたら、顔を覆った母さんが居た。泣いてるみたいだった。
「どうして何も言わないの……っ」
心臓をキュッと握られた気がした。泣いてる母さんから目を離せなかった。
「……暫くはスイミングスクールにも、海にも行くんじゃない。夏休み中は家で過ごすんだ。いいね?」
父さんのその言葉に、私は頷くことしか出来なかった。
自分の部屋の窓から海を見た。近々台風が来るからだろうか、波が随分荒く見えた。潮の香りが嗅ぎたくて窓を開けようとしたけど、母さんのあの時の泣き顔が頭をよぎって伸ばした手を元に戻した。
控えめに言って、今の親との……特に母さんとの関係は最悪だった。見かけはあまりおかしくはないと思う。だけど向こうは私が少しでも外に、特に海に興味を示したらヒステリックに叫ぶし、私は私で母さんがそうならないように様子を見ながら日々を過ごすしかなかった。父さんが夜いる時は母さんを宥めてくれるし、それにこの関係性のクッションになってくれるからいいものの、昼間は精神的に辛い日の方が多い。
それでも私は母さんと父さんが好きだ。あの鯨と過ごした日々は確かに宝物でかけがえの無いものだったが、夜に海に行くという過ちをしたのは自分で、自分が悪いから今家族はぎこちない形をするようになってしまったんだ。
私は家族が好きだから、私が我慢すれば親も、私も望む家族の形になれるから。
私が我慢すればいいだけだから。
ベッドでうたた寝していたら、いつの間にか夜になっていたみたいだ。寝たあと特有の気だるさを押しのけて体を起こした。
そういや夕ご飯食べるの忘れていたことに気がついて、部屋から出て階段を降り、リビングに入ろうとした。灯りがついてる。まだ2人は起きてるんだろうか。ドアノブに手を掛けた。
「もう無理なの! 私たちは!」
母さんの叫び声だ。
「落ち着きなさい、無理なんかじゃないだろう」
「無理なのよ! もう昔の家族の形になんかなれやしない! あなたはいいわよね、昼間はずっとあの子を見ずにすむんだから。あの子が昼間どう過ごしてるかわかる?! ずーっと自分の部屋から海を見てるのよ! 声をかけても返事すらままならないし、返事ができたとしても私をまるで腫れ物みたいに扱って……!」
「あの子が最大限したいことを我慢して俺たちの願いを叶えてくれてるじゃないか! 俺たちがあの子の自由を縛っているんだぞ!」
「自由を縛る?! そもそもあの子が夜危険な事をしなければこうならなかったのよ?!」
「それは……っ」
「誰も私の味方なんてしてくれない! 私はただあの子がまた海なんかに殺されないように守りたいだけなのに! まるで私が間違ってるみたいじゃない! ……そうよ、そんなに海に行きたいならもう行ってしまえばいい!
あんなの、もう私の子じゃない!」
ドアノブから手を離した。音を立てないように扉から後ずさり、玄関を目指した。静かに鍵を開け、外に出る。家から数歩歩いて、そして思いっきりアスファルトを蹴った。
もう何が正しくて何が正しくないのか分からなくなってしまった。
母さんは私が嫌いみたいだ。
父さんは私がこんなんだから、母さんと仲が悪くなったみたいだ。
私のせいで、母さんも父さんも壊れてしまう。
違う、きっと私が生まれる場所を間違えてしまったから2人は壊れてしまったんだ。
私がちゃんと人間だったら、きっとこんな風にならなかった。
私がちゃんと海で生まれていたら、きっと2人は幸せでいられた。
私、わたし、
「なんで人間なんだろう」
砂浜でぽつりと出た言葉は強い風で掻き消されてどこにも届かない。
目の前に広がる海は、大きく波立っていて、全てを飲み込む凶暴性を孕んでいた。
あの時とは大違いだな。でも、その凶暴性さえ、今は心地よく感じた。
波に踏み入った。足に海水がまとわりついてくる。よく分からないけど、笑えてきた。
そのまま足を進めて、ついに腰まで来た。入る前はあんなに強い波だったのに、私の周りだけ不思議と凪いでいた。私の返事を待ってるみたいだ。
空を見上げた。綺麗な星空だ。零れて落ちてきそうだった。
目を瞑る。大きく深呼吸する。肺に潮風が満ちる。再び目を開けて、水面に問いかけた。
「ねぇ、わたしをうみにかえらせて」
うねる波が私を飲み込んだ。
私の体は波に任されるまま徐々に深いところに沈んでいく。心地がいい。体の中に海が入ってくる。私の口や鼻から抜けていく潮風が泡になって抜けていくのが綺麗で、ぼうっと眺めた。
一際大きな潮の流れが私を捉えた。仰向けだった体がくるりと半回転して、何かに乗った。白いゴツゴツとした、弾力のある皮膚のようだ。
「本当にこれでよかったの?」
頭に声が響いた。あの時のザトウクジラの声だ。もしかして迎えに来てくれたのかな。
「本当にこれでよかったの?」
もう一度そう問われた。答えようと口を開いたけど、私の肺はもう海で満たされていたから声が出なかった。
「大丈夫、君が僕に伝えたい言葉を思い浮かべるだけでいい」
そう優しく語りかける鯨。その背に頬を付けて、言葉を思い浮かべる。
「本当はね、分からないの。でもね、あのままだと母さんも父さんも壊れてしまうと思ったの。それにね」
「うん」
「やっぱり私は海を諦められないから。……私には、人間の体で、人として生きるのは厳しかったみたい」
「後悔はない?」
「分からない。でももういいの。……もう、海にみをまかせたいの」
「……海にかえったら、君は何がしたい?」
「そうだなぁ……あなたみたいにくじらになって、このうみをおよぎたいなぁ……」
冷たい潮の流れの中、頬から伝わるクジラの体温が愛おしかった。次第に眠くなってきて、目を閉じた。
意識が落ちる直前に、「おやすみ、また次の生まで」という彼の声が聞こえた気がした。
「午前のニュースです。あの白いザトウクジラの出現から早5年、再びその姿はO県にて目撃されました。ある界隈でこの鯨は幸せを呼ぶ白鯨と呼ばれていますが、今回一回りほど小さい子クジラに寄り添って泳いでいることが確認されており、珍しいことにその子も同じくアルビノ個体のようです。専門家によりますと親子でアルビノになるのは非常に稀であり――…」
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(^_^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_^) . . 9月14日(土) 大安(甲寅) 旧暦 8/16 月齢 14.7 満月 年始から257日目(閏年では258日目)にあたり、年末まであと108日です。 . . 朝は希望に起き、昼は努力に生き、夜���感謝に眠ろう(^_-)-☆ 睡眠は明日を迎える為の未来へのスタートですY(^^)ピース! でお馴染みのRascalでございます。 . 「秋の夜長はなんとやら...」とすっかり寝倒してしまい 「大寝坊の巻き」で目覚めたら10時過ぎてました。。。_| ̄|○ 寝起きで頭が回らないので、とりあえず朝のご挨拶です。 . シルバーウィーク突入ですかσ(^_^;)アセアセ...先ずは三連休も ご有意義にお過ごし下さいませ(^^;)(;'∀');アセアセ... 今日一日どなた様もお体ご自愛なさってお過ごし下さい(^^ゞ . “本日もご安全に参りましょう(^^)v” . . ■今日は何の日■. #グリーンデー. ニュージーランド産を中心とするキウイフルーツの輸入などを手がけるゼスプリインターナショナルジャパン株式会社が制定。 お世話になっている人などに、日頃の感謝と健康にも気をつけてくださいとの意味をこめて、栄養価に優れたグリーンキウイフルーツを贈る日。 5月14日の「ゴールドデー」のお返しの日でもある。 . #コスモスの日. #メンズバレンタインデー(#日本ボディファッション協会 1991). #セプテンバーバレンタイン. #十字架称賛の日. #揚州商人スーラータンメンの日. #ひよ子の日(毎月14日・15日に設定されている). . ●9月14日を含む期間を設定している運動など. 歯ヂカラ探究月間(9月1日~9月30日). 印刷月間(9月1日~9月30日). 宇宙月間(9月1日~9月30日). オゾン層保護対策推進月間(9月1日~9月30日). バス利用促進月間(9月1日~9月30日). がん制圧月間(9月1日~9月30日). 健康増進普及月間(9月1日~9月30日). 障害者雇用促進月間(9月1日~9月30日). 知的障害福祉月間(9月1日~9月30日). 全国労働衛生週間準備期間(9月1日~9月30日). 船員労働安全衛生月間(9月1日~9月30日). 作業環境測定評価推進運動(9月1日~9月30日). 粉じん障害防止総合対策強化月間(9月1日~9月30日). 農作業安全月間(9月1日~9月30日). 身元確認強調月間(9月1日~9月30日). 自動車点検整備推進運動(9月1日~9月30日). 無保険・無共済バイクをなくそうキャンペーン(9月1日~9月30日). . #ファミリーカラオケの日. . #VSOP運動の日(毎月第2土曜日). . #東京和牛ショー【2019/09/11(水)~2019/09/16(月・祝)】. https://twitter.com/tokyowagyushow . #しまくとぅば語やびら大会(第25回)【#しまくとぅば県民大会(第7回)】#沖縄 地域により多くの異なった方言が存在する沖縄で、方言大会が開催されます。 沖縄本島北部から宮古・八重山まで県内20以上の市町村から代表が集まり、地域に伝わる民話や身の回りの事などを、それぞれの地域の方言で話します。 出場者は衣装や楽器などで工夫を凝らして、お話を盛り上げます。 字幕が用意されているので、方言が分からなくても楽しむことができます。 . 開催場所沖縄県うるま市 うるま市民芸術劇場 響ホール https://www.jalan.net/event/evt_238449/ https://shimakotoba-navi.jp/ . #岸和田だんじり祭. 大阪府岸和田市で行われる祭。 岸和田祭、または、旧市の祭とも呼ばれる。 関西各地で行なわれるだんじり祭のひとつ。 https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/danjiri/ . #bleagueearlycup2019.【B.LEAGUE EARLY CUP 2019】. B.LEAGUE レギュラーシーズン開幕に先駆けて開催される、地区別のトーナメントカップ戦の三日間。 "負けたら終わり"の一発勝負!!!!9.14 [SAT] /9.15 [SUN] /9.16 [MON] https://www.bleague.jp/earlycup2019/ . . ■今日のつぶやき■ #便りの無いのは良い便り(#タヨリノナイノハヨイタヨリ) 【解説】 平穏無事でいるときは、人はあえて便りを書こうとはしないから、連絡や便りがないのは無事な証拠であるというたとえ。 . . #1949年9月14日 #矢沢永吉 (#やざわえいきち) 【#ロックボーカリスト、#ミュージシャン、#タレント】 〔#広島県〕 . . (学芸大附属前バス停) https://www.instagram.com/p/B2X9Cf-l6bFYF_MC4nRrwmPaQYr-M1qVmJLAIw0/?igshid=1coo3jfcj54xd
#グリーンデー#コスモスの日#メンズバレンタインデー#日本ボディファッション協会#セプテンバーバレンタイン#十字架称賛の日#揚州商人スーラータンメンの日#ひよ子の日#ファミリーカラオケの日#vsop運動の日#東京和牛ショー#しまくとぅば語やびら大会#しまくとぅば県民大会#沖縄#岸和田だんじり祭#bleagueearlycup2019#便りの無いのは良い便り#タヨリ��ナイノハヨイタヨリ#1949年9月14日#矢沢永吉#やざわえいきち#ロックボーカリスト#ミュージシャン#タレント#広島県
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▼2020.02.21 田舎では〜 散歩するぅ〜 若者が〜 増えている〜 行かなくちゃ〜 イヌに会いに行かなくちゃ〜 イヌの〜もとへ行かなくちゃ〜 イヌの前に行かなくちゃ〜 マスクして〜 傘をあまりささない沖縄県民 傘を何本も保有する長野県民 足して割ったらちょうどよくないですか? 上手いこといかないもんですね。 とはいえ、近頃はカッパ派。 両手が空いてる方が安心な年頃なんですわ。 すぐ撮れるし、写真機を腹に抱えたら濡れないし。 転んでも手がでるし、風に煽られないし。 傘も好きなので持ち歩くけれど、 やっぱりかさばるよね。傘だけに。 忘れがちだし、盗られると落ち込むし。 この子、実は散歩の常連さん。 声かけよかなー、どうしよかなー。 なんてウジウジした日が続いていたんだな。 なんかフッと軽くなるときあるじゃないですか。 サラッとフワッと浮き立つような、 案ずるより生むが易し的な流れの良い時。 サラッと挨拶を交わした後しばし同行、 撮影も楽しんでくれて、一芸披露のサービス付き。 ウジ虫なカッパ女のドッグセラピー。 犬もご苦労だな。 お気に入りの傘は彌生ちゃんばりの水玉模様。 小学校の友人の忘れ物。 友よ、大事に使い続けておりますゆえ。 明日は雨予報だぜ。 気圧乱高下。 やられるぜ。 下手したらノックアウトだぜ。 みんなの気分の上下も天気のせいだから。 全部天気のせいにして、もう寝ようぜ。 背負うのやめようぜ。 ウジウジしてる暇があったら、 5分でも早く寝ようぜ。 キョウニ、アディオス! #dog #doglife #dogoftheday #instadog #animal #animaltherapy #therapy #愛玩動物 #いぬ #ワンワン #staysafe #傘がない #井上陽水 #天気病 #カッパ https://www.instagram.com/p/B_Z4tG8luQm/?igshid=1916cysuloruf
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続・こしろさま
1. 芙紗子(ふさこ)の家は森と田んぼの境界に建つ一軒家で、映画のトトロの女の子の家にちょっと似ている。 家から学校まで車道を歩けば30分。 田んぼの畦道(あぜみち)を抜けて近道すれば25分。 小学二年生の女の子が通うには少し遠いけど、村の子供にとってそれくらいの通学は当たり前のことだった。 このところ芙紗子が頑張っているのは自転車の練習だ。 裏の庭には古い農具を置いていた納屋があって、去年それを取り壊して芝生を植えたから、今は自転車の練習に頃合いの広場になっていた。 毎日学校から帰ると、ママに呼ばれるまで練習する。 ペダルを外した自転車で地面を蹴って走るのは、もうだいたい大丈夫。 明日は土曜だからパパに頼んでペダルをつけ直してもらおう。 家の前に自動車が止まった。初心者マークをつけた赤い軽ワンボックスカー。 女の人が降りてきた。 カーキ色のカーゴパンツにゆるゆるのTシャツ。髪の毛は肩上のボブカット。 琴姉ちゃん!? 芙紗子が走って行くと琴音はぎゅっとハグしてくれた。 「芙紗子ちゃんっ、久しぶりだね!!」 2. 室谷琴音(むろたにことね)は芙紗子と同じ室谷姓で、家では「文吾さんのところの琴音ちゃん」と呼んでいた。 村民の半分が室谷だから、苗字が室谷の人間はたいてい下の名前で呼ばれるのだった。 文吾さんは琴音の祖父で、芙紗子のパパの伯父にあたる。 つまり琴音は芙紗子の再従姉妹(はとこ)である。 今は東京で大学生になったけど、高校を卒業するまでは村にいて芙紗子の面倒をよく見てくれた。 「自転車の練習?」 「うんっ。今年中に乗れるようになるのが目標だよ」 「そうだ、芙紗子ちゃん宛の荷物、郵便局で預かってきたよ。『こしろさま』の瓶でしょ? これ」 「あ、届いたんだ!!」 それは前の週にママと通販サイトで選んだガラスの瓶だった。 『こしろさま』にお越しいただくための特別なガラス瓶。 「わざわざ済みませんねぇ」芙紗子のママが礼を言う。 「いえいえ。近くへ行くなら届けてくれって、東京の郵便局なら考えられないですねー、あははは」 しばらく笑ってから琴音は二人に報告した。 「実は私、今年の大祭で巫女をすることになって」 「あら」「本当!?」 「それで今から神社に挨拶に行くんだけど、芙紗子ちゃん、その瓶一緒に出しに行く?」 芙紗子は真新しいガラス瓶に自分の名前を書いた紙を入れた。 それを紙袋に入れて両手に抱える。 「きちんと挨拶してお渡しするのよ」 「分かってるよっ」 芙紗子はママに手を振って琴音の車に乗り込んだ。 3. 『こしろさま』は秋の大祭で子供だけがもらえる神様だった。 ガラス瓶に入った綺麗な女の子の姿をしていて、そのためのガラス瓶は自分で用意して神社に提出することになっていた。 提出を忘れた子供には神社側で確保した瓶を使ってくれるけど、古い酒瓶や牛乳瓶になるから、どの子も嫌がって出し忘れる子なんていない。 運転席でハンドルを握る琴音が言った。 「ネットで買ったガラス瓶かー。私らの頃は佃煮の空き瓶とかだったなぁ」 「買ってもらえなかったの?」 「ネットもなかったし、わざわざ買うなんて思いもしなかったもの。・・でも、どんな瓶でも『こしろさま』は来てくれたよ」 「ね」「ん?」 「琴姉ちゃんの『こしろさま』ってどんなお姿だった?」 「そうだねー。最後にもらった『こしろさま』は中学生くらいに見えたな。髪の毛が長くて綺麗だったよ」 「あたしが去年もらったのはね、お人形さんみたいに目の大きな子だったよ!」 「よかったわねぇ。今年はどんなお姿か楽しみだね」 「うんっ」 村から祠川(ほこらがわ)沿いに車で10分ほど。 瑞鳳山(ずいほうざん)の中腹に大祠(おおほこら)神社がある。 御祭神である『おしろさま』はその昔、洪水から村を守るために自ら人柱になったお姫様。 そして『こしろさま』はその『おしろさま』の分身と言われる。 「しろ」は「祠閭」と書いて「しりょ」が正しい読み方だけど、言いにくいので今の読み方に変わったらしい。 琴音は麓の駐車場に車を駐めた。 祠川にかかる石造りの神響橋(しんきょうはし)を渡り、鳥居をくぐって参道を登る。 ブナの森に囲まれた境内に神社の本殿があった。 4. 社務所に行くと白衣に紫の袴を履いた宮司がいた。 この人は橘秋人(たちばなあきひと)、75歳で長年にわたって宮司として神社を守っている。 「室谷芙紗子ちゃんね。・・はい。確かに預かりました」 橘は芙紗子からガラス瓶を受け取り帳面に記録した。 「『こしろさま』のお渡しはお祭りの日の夜7時だからご両親と一緒に来てくださいね」 「はい!」 芙紗子はちゃんと挨拶をして瓶を渡せたことに安心する。 「おーい、今年の巫女さんが来ましたぞ」 橘が振り返って呼ぶと、奥から和装で総白髪の老人がもっそり現れた。 「え? 村長さん!?」琴音が驚いた。 「大祭の打ち合わせでね、ちょうどいらしてたんですよ。・・村長、こちら助務に入ってくれる室谷さん」 「室谷琴音ですっ。よろしくお願いします」 室谷仁三(むろたにじんぞう)は室谷本家の長で、90歳を超えて今なお現職の村長だった。 「文吾んのとこの琴音さんか。綺麗になったもんじゃ」 「あ、ありがとうございます」 「学校は休んでも構わんのかね?」 「はい、ゼミの方は大丈夫です。就職も決まりましたし」 「おお、東京で就職かね?」 「はい」 「若い人は村を離れてゆくのぅ」 村長は寂しそうに呟いた。琴音は何も返せない。 「そうじゃ、琴音さん」 「はい」 「仕事を辞めて結婚するときは、村のもんの嫁になってくれませんかな」 「ええっ。それは、まだ何とも」 「それとも都会で気になる男がいますのか」 「村長! お気持ちは伝わったから、琴音ちゃんを困らさんで」 帰りの車中。 琴音はちょっと怒っているようだった。 「いくら過疎の村だからって、人の結婚のことまで決めないで欲しいわよねっ」 「琴姉ちゃん、東京で結婚するの?」 「分からないわよ。相手もいないんだし」 「えー? もうお付き合いしてる人、いると思ってた」 「もう、芙紗子ちゃんったら・・」 琴音の顔が赤くなる。可愛いなと芙紗子は思った。 「もし琴姉ちゃんがお嫁さんになって村に帰ってきてくれたら、あたしは嬉しいな」 「分かったわ」 琴音が笑って答えてくれた。 「お嫁さんになれるかどうか分からないけど、戻ってこれるように頑張る」 5. 半月後。お祭りの当日になった。 芙紗子はパパとママに連れられて神社にやってきた。 森の中を登る参道は人でいっぱいだった。 この辺りの村々だけでなく、近隣の各県からも見物客が訪れているようだった。 「有名になったものねぇ」 「こんな田舎で "奇祭" が続いているのが珍しいんだってさ」 「村の人間には普通のお祭りなのにねぇ」 パパとママが話している。 芙紗子には奇祭の意味が分からない。 本殿に近づくとお囃子の音。境内に立ち並ぶ屋台。 社務所の隣には絵馬やお守りを売る臨時の授与所が設けられていて、そこに琴音がいた。 巫女服をまとった琴音はとても綺麗で眩しくて、芙紗子もちょっと巫女さんになりたいと思ったくらいだった。 「琴姉ちゃん!」 「あら、芙紗子ちゃん」 「その服よく似合ってるよ」 「ありがとっ。芙紗子ちゃんが褒めてくれると嬉しいな」

「忙しそうだね」 「まあね。もう『おしろさま』にお会いした?」 「ううん、まだ」 「じゃあ行ってらっしゃい。少し並ぶかもね」 「うん」 琴音の言った通り、本殿の入り口には行列ができていた。 『おしろさま』の御神体は平時は何重にも囲まれた箱の中にあるけど、大祭の日だけは誰でも拝めるようになっている。 薄暗い本殿で芙紗子は両親と共に『おしろさま』に向かって両手を合わせたのだった。 6. 「ふっさこちゃーん!!」 本殿を出てすぐ声が聞こえた。 屋台に囲まれた広場にクラスの女の子たちが集まって手を振っていた。 「パパっ、行っていい!?」 「行っておいで。お小遣いは大切に使うんだよ」 「うん!」 芙紗子が入って女の子8人のグループになった。 村の小学校は1学年に1クラスだけ。そのクラスも男女合計14人しかいないから、クラスの女子全員が集まったことになる。 「何する?」「金魚すくい!」「やろうやろうっ」「勝負だねー」 金魚すくいの屋台へ向かって行こうとしたそのとき。 「ねえ、キミたち、この辺りの子?」 スマホを構えた男性に話しかけられた。 「ちょっとお話聞かせてもらっていいかな? あ、僕ユーチューバーの突撃大二郎です」 「はい、何ですか?」 「キミたちはこの神社の御神体のこと、知ってる? 箱に入った白い棒だけど」 「『おしろさま』ですか? 知ってます」 「そうそう。『おしろさま』って、実は人骨だって聞いたことある?」 「人骨って?」 「ヒトの骨のことだよ」 何だ、そんなこと。 「はい。昔のお姫様の骨です。他にもいろいろな女の人の骨がありますけど」 「おおぉ~っ!」 その男性は大げさに驚いて、スマホに向かって喋り始めた。 「何ということでしょう。地元の子供たちはまったく疑問に感じていない。この令和の時代に人骨を拝んでいるのです~っ!」 琴音が小走りでやって来た。後には村の青年団の若手も何人かいる。 「そこの方っ。子供たちに変な話を吹き込まないでください」 「なんだよ。あんた」 「あなた、さっき無断で『おしろさま』の写真を撮ってたでしょ? 撮影禁止って強く言われたはずですけど」 「いや、無断で、だなんて僕は何も」 男性はスマホで何か操作しようとする。 「え? 圏外!? どうして!!」 「この境内だけどうしてか電波が入らないのよねー。こっそりアップロードなんて無理ですから」 「くそっ」 逃げようとする男性を青年団が取り押さえた。 「はいはい、社務所でそのスマホ調べさせてもらいますねー」 「そんなぁ~」 男性が連れていかれるのを芙紗子たちは肩をすくめて見送った。 7. 日が暮れて、東の空から満月が上った。 秋大祭は必ず満月の日と決められている。 一旦帰った子供たちが再び集まって来た。 そこに観光客はいない。 昼間の『おしろさま』が公開なのに対して、夜の『こしろさま』は外部に告知しない秘密の儀式だった。 ろうそくが灯る本殿。 宮司が一人ずつ名前を読み上げ、読まれた子は前に出てお祓いを受ける。 「邪気払い、清めて祠閭の加護を受けよ」 そして巫女から黒布に包まれた瓶を受け取るのである。 大人たちが後ろで見守っている。 自分の子が『こしろさま』を受け取るとどの親もほっとした表情をするのだった。 これでまた一年間、子供たちは健やかに過ごすことができる。 「はい。芙紗子ちゃん」 巫女の琴音が黒布の包みを渡してくれた。 芙紗子は受け取った包みを両手で捧げ持つ。 二人はそっと微笑みあった。 8. ・・『こしろさま』は神様だから、大切に扱うこと ・・お会いするときは、一人だけで、礼儀正しくすること ・・人前にお姿を晒さないこと。写真に撮ったり、絵に描い��りもしないこと ・・瓶の蓋は絶対に開けないこと。開けたら罰(ばち)が当たると心得ること ・・一人で最後までお世話すること これが『こしろさま』をお預かりした子供が守るべき約束だ。 大人たちも理解しているから、『こしろさま』がいらっしゃる間は無闇に子供の部屋に入らない。 『こしろさま』に会えるのは本人だけで、たとえ家族でもタブーだった。 自分だけの部屋がない家では、子供が一人で会える環境を配慮する。 芙紗子も床の間がある和室を一人で使うことが許された。 夜はそこで眠っていい。 もちろん一人寝が寂しいときは、今までのように両親と一緒の部屋で寝てもいい。 「ずっと起きてないで、少しは寝なさいね」 布団を敷いてくれたママがそう言って和室を出て行った。 これも配慮の一つだ。 この村では、大晦日と『こしろさま』がいらっしゃった日だけ、子供が夜更かししても叱られない。 部屋には芙紗子と『こしろさま』の包みだけが残された。 深呼吸してから『こしろさま』の前に正座した。 「こんばんわ、『こしろさま』。室谷芙紗子です。開けさせていただきます」 黒布の結び目をゆっくり解いた。 あのガラス瓶が姿を現す。 御神水を満たして封印を貼った瓶。 そしてその中に裸の女の子が浮かんでいた。

肌の色が薄めの女の子だった。 長い髪が瓶の中に広がってゆっくり揺れている。 身体は芙紗子よりもずっと成熟していた。胸も脚も柔らかそう。 でも目を閉じて眠る顔は幼い感じで、芙紗子と変わらない年頃のようにも見えた。 ・・きれい。 芙紗子は両手で自分の胸を押さえた。 どき、どき。 心臓が大きく鳴っているのが自分で分かった。 9. 目を覚ますと青い光があふれていた。 ここ、どこ? そうだ、床の間のお部屋だ。 縁側に面した障子が光っている。 芙紗子は布団から起きて障子を開けた。 月光が地面を照らしていた。 山の稜線。近くの森のシルエット。 真夜中なのに世界がくっきり見えた。 背中に別の光を感じた。 振り返ると、枕元に置いた『こしろさま』の黒布の包みから光が漏れていた。 怖くはなかった。 『こしろさま』は神様なんだから怖いはずはないと思った。 芙紗子はその包みを両手で持った。 どき、どき。 『こしろさま』を大切に抱えて、縁側から裸足で外に降りた。 パパとママは眠っているのだろう。家の中は明かりが消えて真っ暗だった。 夜中に家の外へ一人で出るのは初めて、両親に黙って出るのも初めてだった。 どき、どき。 いつも自転車の練習をしている裏庭にやって来た。 芝生にパジャマのまま腰を下ろした。 どき、どき。 見上げると空に満月があって、そこから月光がシャワーのように降り注いでいた。 包みを前に��き、結び目を解いた。 金色の光が溢れた。 『こしろさま』が瓶の中で眩しいくらいに輝いていた。 どき、どき。 どき、どき。 どうしよう? どうしたらいいんだろう? 芙紗子はパジャマの胸元のボタンを外した。 パジャマを上も下も脱いで丁寧に畳み、それから下着も脱いでパジャマの上に置いた。 生まれたままの姿になって『こしろさま』の瓶を裸の胸に抱いた。 どうしてそんなことをしたのか分からなかった。 ただ、そうした方がいいと思ったのだった。

明るく輝く『こしろさま』が笑ってくれたような気がした。 10. 次の日、学校では『こしろさま』の話題でもちきりだった。 「すっごく小っちゃな女の子だった! 可愛くて可愛くて泣いちゃった」 「わたしのは大きなお姉ちゃんっ。胸大きくって色っぽいのーっ」 「ボクのもおっぱい大きかった。あれ巨乳って言うんだろ?」「やだ、えっちー!!」「何でだよー」 「芙紗子ちゃんは?」 「髪の毛がすごく多くて瓶の中にふわって広がってるの」「へぇーっ、いいなぁ」 クラスじゅうで報告しあう。 芙紗子も自分の『こしろさま』を説明したけど、外に出て服を脱いだことは恥ずかしくて言わなかった。 家に帰ると、琴音が来てママと話していた。 「琴音さん、東京へ帰るんだって」ママが言った。 「大祭も終わったし、大学に戻らないとね」 「そうなの? 寂しいな」 「またすぐに会えるわよ。・・それでどうだった? 今年の『こしろさま』は」 芙紗子は琴音を裏庭に連れ出して二人だけになった。 「『こしろさま』はね、すごく綺麗な美人さん。見ているだけでドキドキするの。・・実はね、」 芙紗子は昨夜のことを話した。 琴姉ちゃんには全部話そうと決めていた。 夜中に『こしろさま』が輝いて、一緒に外に出たこと。 そして『こしろさま』の前で裸になったこと。 「そうか、冒険したんだね。芙紗子ちゃん」 叱られるかもしれないと思っていたけど、琴音は全然怒らなかった。 「あたし、いけないことしちゃったかな?」 「いけないことじゃないよ。私は芙紗子ちゃんのこと、素敵な女の子だと思うな」 「どうして?」 「だって、『こしろさま』にお尽くししたいって思ったんでしょ?」 ああ、そうか。 芙紗子はあのときの自分の気持ちを理解した。 あたしは『こしろさま』にお尽くししたかったんだ。 『こしろさま』みたいに綺麗な裸になって。 「裸になるって、女の子だけにできるお尽くしの方法だよ」 「『こしろさま』に伝わったかな?」 「きっと伝わったわ。・・でも約束。芙紗子ちゃんのママやパパが見たらびっくりしちゃうし、もう裸になるのはやめようね」 「うん。約束する」 「でも、ちょっと羨ましいな」 「?」 琴音はいきなり芙紗子を抱きしめるとおでこにキスをした。 「ひゃん!」 「芙紗子ちゃんの冒険、私もしてみたかった!」 次の日、琴音は東京の大学へと戻っていった。 11. 芙紗子は毎日学校から急いで帰って『こしろさま』に話しかけた。 『こしろさま』はずっと眠っているけれど、たまに目を閉じたまま微笑んでくれた。 口元から小さな泡がぽこりと出て浮かび上がることもあった。 『こしろさま』の身体は本当に綺麗だった。 自分も服を脱いで寄り添いたいと何度も思ったけど、琴音との約束を思い出して我慢した。 やがて『こしろさま』の周囲が薄く白く変わる。 御神水が濁り始めたのだった。 『こしろさま』が瓶の中にいらっしゃる期間はおよそひと月。 絶対に変えられない決まりだった。 芙紗子はその姿を忘れないように見つめ続ける。 次の満月の夜。 ほとんど真っ白になった御神水の中に『こしろさま』は溶けるように消えた。 『こしろさま』との時間は夢のように過ぎて行ったのだった。 年が明け、春になり、芙紗子は三年に進級した。 自転車も上手に乗れるようになって、一人で遠くの友達の家に行けるのが嬉しかった。 12. 老人と老婆ばかり10人ほどが大祠神社に集まっていた。 村の長老と呼ばれる人たちである。 瑞鳳山の上に幾重にも重なる頭巾雲が現れ、二筋の鮮やかな紫色の光彩が目撃されたのはその前の週のことだった。 「何年ぶりかな。お告げがあったのは」村長の室谷仁三が聞いた。 「前のお告げは17年前でした」宮司の橘が答える。 「それで神託の名前は?」 「室谷琴音です。今は東京で働いておられます」 「文吾の家の孫じゃな。確か前の祭りで、」 「はい。巫女の助務をしてくれた娘さんです」 「あれはいい子じゃ。明るくて礼儀正しい」 「そうですね」 「・・納骨の方は大丈夫ですかな?」 役場で助役を務める老人が聞いた。 「それは問題ありません。室谷の血筋ですから確実に応じてもらえます」 「そうか、では、」 村長は一旦言葉を止めて、琴音の顔を思い出した。 村の者の嫁になって欲しい、などと余計なことを言ってしまったな。 「では、そのときのために万時準備の程頼みましたぞ」 13. 「ストーカー殺人、被害者は一人暮らしのOL」 ニュースが流れたのはその年の8月だった。 「都内在住の会社員・室谷琴音さん(22)が帰宅中に刃物で刺されました。室谷さんは病院へ搬送されましたが死亡が確認されました。 警察は自称ユーチューバーの○○○(27)を殺人の疑いで緊急逮捕。容疑者は半年間にわたり室谷さんにつきまとっていた模様です」 14. ごり、ごり。 橘は作業の手を止め、タオルで汗を拭いた。 人骨を削る作業。 橘はこの作業をたった一人で40年間やってきた。 もう80歳に近いから、あと何年続けられるか分からない。 今はまだ名目だけの禰宜(ねぎ:宮司の補佐役)である息子に引き継ぐ日も近いだろう。 自分がある日突然、先代宮司の父親から『こしろさま』の準備を命じられたときのように。 境内の古井戸『神鏡井(かみかがみい)』から湧く御神水を子供たちから集めたガラス瓶に満たす。 そこへ『おしろさま』��ら削り出した骨粉を耳かきに半量ずつ入れる。 蓋をして封印を貼り、黒布に包む。 これを日々祈祷すれば、次の満月の日までに瓶の中に『こしろさま』が現れる。 『おしろさま』の御神体は若い女性の大腿骨だった。 毎年、複数の大腿骨から少しずつ骨粉を削り出す。 そこで削られる合計量は大腿骨の長さ約2センチに相当する。 大腿骨の全長は平均40センチ。 つまり約20年で大腿骨一本分を消費する。 消費するには供給が必要だ。 求められるのは村で生まれ育った若い女性の大腿骨である。 村で生まれ村で死ぬ者がほとんどだった時代は、若い女性が亡くなればその片方の大腿骨を神社に納めてもらうのに困ることはなかった。 しかし今は都会に出て行って戻らない者がほとんどである。 でも神様はちゃんと道を与えてくれた。 不思議なことに次の大腿骨の候補者はお告げで知らされる。 お告げを得たら、その情報は村の長老の間で秘密裡に共有され「その時」に備える。 当人に危害を加えたり、まして殺人を犯す訳ではない。 ただ待っていれば「その時」が訪れるのである。 琴音のときは遠い東京での事件だった。 それでも、村へ遺体の搬送、葬儀、火葬前の大腿骨取り出しなど、滞りなく処置できたのはお告げを受けて準備が整っていたからだ。 琴音の大腿骨は洗浄して炭酸ナトリウム1%溶液で煮込む処置を施した。 こうすることで保存性の高い白骨が得られ、菰(こも)を巻いて乾燥させるよりずっと早く「使える」骨になる。 これは橘が骨格標本の製作方法を参考に始めた手順だった。 今の時代、科学の知識を活用することが重要と橘は考えている。 『こしろさま』のお姿は元の骨の主に似ると言われる。 だから橘は、同じ子供に同じ骨を2回使わないように注意して管理している。 今年の『こしろさま』はどんなお姿かな? 子供たちには毎年ワクワクする気持ちを楽しんでもらいたいじゃないか。 今年の大祭では誰かの『こしろさま』に琴音の姿が現れるだろう。 ごり、ごり。 作業を再開した。額に再び汗が流れる。 橘は無心に人骨を削り続けるのだった。 15. 琴姉ちゃん!! 『こしろさま』の包みを開けた芙紗子が驚いた。 六年生になって今年が最後の『こしろさま』だった。 ガラス瓶の中に浮かんで眠るショートヘアの女の子。 そのお顔は琴音にそっくりだった。 3年前の事件は衝撃だった。 お葬式では泣きに泣いて大人たちを困らせたけど、今は落ち着いて琴音のことを思い出せるようになっていた。 ねぇ、琴姉ちゃん。『こしろさま』になってあたしに会いに来てくれたの? 二階の窓に風が吹いてカーテンが揺れた。 芙紗子の家は改築されて念願の子供部屋を作ってもらえたのだった。 窓から丸いお月様が見えている。 考えてみれば今まで『こしろさま』がいらっしゃた夜に月が陰っていた記憶はない。 雲ひとつない夜空に必ず満月が輝いていて、世界を青白く照らしているのだった。 芙紗子は月光が好きだった。 部屋の明かりよりお月様の明かりの方がずっと素敵だと思う。 芙紗子は照明を消す。 『こしろさま』の瓶を持って窓際へ行った。 ガラス瓶を掲げて月光にかざすと、琴音にそっくりな『こしろさま』がふわりと金色に光った。 ・・大きくなったね、芙紗子ちゃん。 「琴姉ちゃんっ、やっぱり来てくれたんだね」 ・・今日は神社に来てくれてありがとう。 「え? 神社にいたの?」 ・・いたよ。これからもずっといるから、いつでも会えるわよ。直接お話しできるのはこれで最後だけどね。 「行くっ。お話しできなくても絶対に行くよ!!」 ・・待ってるわ。 『こしろさま=琴姉ちゃん』がきらきら輝いている。 綺麗だな。あたしもこんなに綺麗になれるかな。 「ねぇ、あの約束覚えてる?」 ・・『こしろさま』の前で裸にならないって約束? 「うん。あたしずっと守ってきたんだよ。でも、もう破ってもいいかな」 芙紗子は思い切って言った。 「あたし、琴姉ちゃんにお尽くししたい」 芙紗子は着ていた服を脱いだ。下着も全部脱いで裸になった。 2年生のときよりずっと身長が伸びて胸も膨らみ始めていた。 初々しい少女の身体を『こしろさま=琴姉ちゃん』に見せた。 ・・素敵な女の子になったね。芙紗子ちゃん。 「あたし、もう12歳だよ」 ・・そうだったね。もうすぐ大人になるんだ。 「だからね、もう知ってるんだよ」 ・・うふふ、何を知ってるの? 「女の子が裸でお尽くしするって、本当はエッチな意味だってこと」 笑い声が響き、『こしろさま=琴姉ちゃん』の身体が眩しいくらいに輝いた。 16. 深夜。 二階から階段を下りる足音がした。 芙紗子の両親はぐっすり眠っていて目を覚まさなかった。 玄関の扉がそっと開き、ガラス瓶を抱いた女の子の影がするりと出て行った。 天空に満月。 降り注ぐ月光を浴びて、全裸の芙紗子が『こしろさま』の瓶を抱いて踊る。 瓶の中には金色に輝く小さな裸の女の子。 二人の冒険の時間はもうしばらく続きそうだった。
~登場人物紹介~ 室谷芙紗子(むろたにふさこ) :8歳、小学2年生。ガラス瓶に入った神様『こしろさま』を受け取る。 室谷琴音(むろたにことね) :22歳、芙紗子の再従姉妹(はとこ)。東京の大学に通っている。 橘秋人(たちばなあきひと) :75歳、大祠神社宮司。 室谷仁三(むろたにじんぞう) :90歳、室谷一族の長で村長。 前回のお話 の約10年後の出来事です。 前はAIに描かせた挿絵に適当に文書をつけただけでしたが、今回はきちんとプロットを作成して少し長めのお話になりました。 神社の御神体である人骨の設定は作者の嗜好です。 グロの要素はないつもりですが、苦手な方がおられたら申し訳ありません。 あと、前回の主人公(一人語りの「私」)は本話の琴音さんです。もうお判りですよね。 挿絵は今回もAIに生成させました。 立ちポーズの巫女さんを描かせるのは簡単でしたが、水中に浮かぶ『こしろさま』は試行錯誤を繰り返しました。 手足のバランスやポーズが難しいのもさることながら、裸体絵なので Tumblr の規制に抵触しそうな絵を描きがちなのですよ。 それでも水中に広がる髪が美しく(よく見ると変な部分もありますが)描けたのはさすがAIです。こんな��自分では絶対に描けません。 大祠神社に纏わる部分は(ロケーションやいろいろな名称、お祓いの祝詞に至るまで)自然言語AIの ChatGPT に考えてもらいました。 こういう設定は下調べに手間取るので、AIがそれらしく適当に決めてくれるのは助かります。 例えば、宮司の橘さんが御神水を汲んだ境内の古井戸。ChatGPT によるその名前の提案と解説は次の通り; 古井戸の名前として「神鏡井(かみかがみい)」という名前を提案します。 この名前は、神聖な鏡を意味する「神鏡」と、水が湧き出る井戸を表す「井」を組み合わせたものです。 「神鏡井」は、古式の風情と神聖さを感じさせる名前で、神社の境内に佇む御神水を象徴的に表現しています。 この井戸から湧き出る水は清らかで、神職や参拝者にとって特別な存在とされています。 どうですか。命名の根拠は2行目だけ。 後の説明は雰囲気で押し切っていて、それでも「なるほど」と思わされてしまいそうになるのは流石ww。 テレビドラマでよくある広告コンペのプレゼンなどはもうAIに任せれば十分ですよね。 私も引き続き遠慮なくAIに頼らせてもらうことにします。 さて、『こしろさま』の連作はこれで終わりです。 次の発表までまた時間がかかると思いますが、ゆっくりお待ちください。 ありがとうございました。 [2023.8.10 追記] こちら(Pixiv の小説ページ)に本話の掲載案内を載せました。 Twitter 以外にここからもコメント入力できますのでご利用ください。(ただしR18閲覧可能な Pixiv アカウント必要)
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WASITE.store 2022/11/05 now OPEN 今日の海 昨日もたくさんのお運び 誠にありがとう存じます 11月は日曜日に家の用事と、 子供の学校行事のため、 火曜日が通常定休日ですが、 日曜日を3週連続で定休日とする旨 申し訳ありませんが、 どうぞご注意のほどお願い申し上げます。 昨日は投稿しようとしたところで、 iphone 恐怖の「リンゴループ」! 現在、なんとか復旧。。。怖 ネタが勿体無いので短縮バージョンで 2016年の昨日 パリ協定 発効ぅ! 6年前のこの日から、 世界の各国がそれぞれの努力によって、 「産業革命前からの 世界の平均気温上昇を 『2度未満」 に抑える!」 と世界が目標をひとつにした。 が今! 最新の報告によると、 「段階的に経済や社会を 変革すればよい局面は終わった。 根本的な社会変革をしなければ、 加速する気候災害から 私たちを救うことはできない」 とCOP27にて。 これまでのような 「少しずつ努力すればいい、 ちょっとずつでも頑張れば まだ間に合う」 という段階を超えてしまった! ほんとのピンチの時に、 ゆっくり頑張る、なんてありえない。 がむしゃらに精一杯にやっていくしかない。 何より、戦争が一番の環境破壊。 というわけで、 ストーーーーーーップ!!!ロシア!!! で、11月は「神無月」とも言います。 島根県だけは「神在月」と言う。 それは! 全国の神様が、島根の「出雲大社」に集結! & 会議。 何の会議かっていうと、 「ご縁」♡ 11 いい 月 5 ご(えん) 日 で「いいご縁」からの「縁結びの日」! 全国の神様が島根で 誰と誰を引合せっか!? あいつとあいつはいいかも。 おい、こっちの子も合いそう。 おぉ、いいカップルじゃん! と神々によるマッチング会議! 期待して待とうw そんなこんなで結ばれた? 1962年の今日 美空ひばりと小林旭が結婚! 俳優の小林旭さん。 舞台デビューは「青い鳥」 といえば「幸せ」!! 幸福が約束されたかのようなデビューです。? で映画デビューは 「飢える魂」 いきなり飢えたw ただの出演作の並びなので 特に小林旭さんの人生ってわけじゃありませんが、 すごい振り幅です。 (それだけ演技の幅が広い) しかし、美空ひばりさんと小林旭さんは 籍を入れない「事実婚」で 事実上、ひばりさんは生涯独身。 そして、離婚。 これも、島根の神様の 打ち合わせ通りなのでしょうか? 「ひばりさんは芸術と結婚した」 と、離婚会見で語る小林さん 未練で泣きそう。 これで「理解離婚」 という言葉が流行語に! 出会うまではいいが お互いの理解は神様ではなく、 本人たち次第です。 人を理解するのも難しいけど、 芸術を理解するのもまた難しい。 特に最近の!! そこで 1890年の今日誕生 矢代幸雄(〜1975) 美術史家・美術評論家です。 日本における西洋美術史の研究は この矢代さんから! 今日の日本の美術館に収蔵される西洋美術の "コレクション"の形成に大きな役割を果たします。 とにかく「日本を文化国家にしよう!」 と戦前戦後に活躍します。 明治以降、日本は急速に西洋化を進めました。 なぜだと思います? ただの流行、憧れ、欧米化! じゃないんですよ。 これも「国防」です。 西洋のかつての「帝国主義」は、 自分たちのフォーマット以外の国を、 対等な国としてみません。 そうなると帝国のルールで 「植民地にしていい」 ってなるんです。 (簡単にいうとね) 江戸末期の中国大陸で起こっていることを めっちゃ調べていた日本。 侍「本気の西洋には ぜってぇ勝てねぇ・・・ このままじゃ植民地にされる」 なら! 「彼らサイドに並ぶ! 彼らのフォーマットにハマろう」 っということで、 日本は帝国化していったってわけ。 だから、西洋美術を理解し 西洋の人たちと同じフォーマットで芸術を愛せば 話が通じるわけ。 これ、昔の天皇が 仏教やるのと同じ原理です。 中国大陸の各王朝と外交するには 共通フォーマットが必要。 そのために仏教です。 「同じ話ができる」 これよ、これ。 "いいご縁" があっても、 話が続かないとダメっす。 そのためにもアートを! ってのもいいけど、別になんでもいい。 ご飯の話、ファッションの話、 本の話、ゲームの話。 話を理解する。 これ、ただ相手の「言葉」がわかるだけじゃ 足りません。 言葉だけ聞いて、なんなら言葉尻だけ捉えて 表面的に会話する、モテません。 男も女もモテる人、というのは、 相手の会話、その言葉、それはただの記号で、 その記号にどんな「意味」があるかを考えます。 これがイケメン! さぁ、神々がマッチングしてくれている今、 この秋の内に 芸術に触れたり 本を読んだり 食の感性を磨いたり 旅をして見聞を広めたり 話が盛り上げる「ネタ」 見つけにいきましょう。 今日も良い1日を! #WASITE #ワシテ (WASITE) https://www.instagram.com/p/CkkIEu3vZv6/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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旅行記
写真めっちゃ多いのと一言シリーズです。言っておきますけどクソ長いですからね。今年のGW後半は法事で母と地元に帰還しました。実親は私の生まれ故郷を離れているためにもはや帰る家は無く、ほぼ旅行みたいなものなんですけど。

往路での初飯は空港のおにぎり屋さんみたいなとこでした。カフェインがダメな体質なので売店のお茶で唯一ノンカフェインのとうきび茶をセレクト。赤飯は結構好きです。

名も知らぬ飛行機を乗り合わせた方々。飛行機降りてからの長い通路、好きです。

モノレールか新幹線か、どっちかです。カーテンあるので多分後者。

10年とは行かないまでも7〜8年振りくらい。改装後は初なので懐かしいけど思い出よりも綺麗になってて笑いました。

初日の宿は、

ドーミーイン!人生初でしたが快適すぎて最高でした。一生住める。ゾンビ溢れる世紀末になったらドーミーインか映画館に避難したいです。

この向かいの建物なっっつ!ってなりました。入口地下のライブハウスとか1Fスタバとか、高校時代にお年玉持ってここでカバン買ったりとかしました。Tommy Hilfigerのボストンとか()エモくて死にました。

昔はここの通りにセブンなんてなかったと思うんですけどね。あと右側に大きい黒人の人が通行人に声かけてブランド品をぼったくり価格で売ってる店みたいなのがあったんですがここではなかったかもです。

単焦点での駅前。

広角での駅前。クソ田舎のくせに一丁前に流行りの格好した若者が沢山いてネットの普及と時代の流れを感じましたが歩き方やら声のボリュームやらのイキリ方があまりにも青臭くて「これぞ長野県民のクオリティだ」と実感すると同時に長野の嫌なところを再認識させられました。こんなとこに住んでたまるかって感じです。

この世で美味いビールのTOP3に入る志賀高原ビール。

美味い酒とでかいステーキ��ご機嫌になります。480gとかだった気がしますがこれ以上でかいサイズがなかったので致し方なく。1kgくらいは余裕です。

肉肉しくってよ〜。

食後は観光がてらライトアップしてる善光寺へ。

さっきの棒みたいなのが貴重?だとかなんだとか。触れるようなので触っておきました。行列できててウケました。

お戒壇めぐりってのを小学生の時にやりましたね。何も見えない真っ暗な中で前歩く人の肩に手を置いて進み奥にある鐘みたいなの鳴らすんですよね。

ここぞとばかりにいろんな写真を撮ります。

Youtubeライブ配信は善光寺にまで。ケーブルテレビという呼称がエモ。

牛に引かれて何とやらの牛くんじゃないか!かぁいいねぇ。

仲見世通の赤ライト。

善光寺仕様のスタバ。他店よりほうじ茶系が美味そうという偏見。

目が逝ってる鳥。

風神だったべか。

じゃあこっちが雷神だべな。

この地域では有名な式場です。従兄弟の結婚式で来たことがあります。

チン......ライポくんね。

この水溜まってるやつ、よく分からないけど長野って感じ。

懐かしさ。

なんかカフェと併設した絵画の展示場だったかの入口。怖い。

ぞうのぞう。

門前町なのでこんな不思議な駐車ができるのです。長野って感じ。

食べたことは無いです。美味しそう。

知らないキャラです。

アッ!八十二銀行!八十二銀行じゃないか!元気だったか?お前の名前を見たり聞いたりすると長野って感じがして、すごく懐かしいよ。

これ好きな写真です。通りに花を飾るイベントみたいなのの前日だかだったのでお花がいっぱいありました。綺麗でした。ロマンチック。

Hana.

flower.

furawa-.

これも好きな写真です。

PCR検査場あって何だか笑いました。何でだろう。

旅行2日目の朝食バイキング。野沢菜おやきが懐かしすぎて良かったです。前夜の夜鳴きそばは写真撮ってないです。

朝食もそこそこに法事のためながでんへ。出発数十分前に早々に乗り込んだのでだーれもいやしません。

別に乗り物は好きでは無いのですが折角カメラあるし他に人いなかったのでチャンスとばかりに撮影。多くの人が利用するはずの場所に全く人がいないというシチュエーションは大好きです。

無人。

で、コレですよ!電車の開閉ボタン、懐かしすぎ。今の職場に新潟出身の人が居たんですけど(過去形)このボタンの話できてちょっと盛り上がりました。

ホーム。

ホーム逆サイド。これだけだと夜の外ホームに見えますね。

電車。人居たらこんなの撮ってません。興味もないですし。

法事終わり。寺の写真を勝手に撮るのは勿論よくないんですけど、ここ父の実家なもんで。親族ですから。

これ書いてる時に気づいたんですけど善光寺の水溜まってるやつは、これを想起させるから懐かしかったんですね。お墓参りの水汲むとこです。

新緑、って感じですね。よく晴れている。

上の従兄弟。野球選手のマエケンをもっと強面にした感じの副住職。子供は下の従兄弟の息子なので叔父と甥ですね。

除夜の鐘でついたことがあります。

父と息子の履き物。いい写真。

本堂への通り道。関係者しか入れない場所です。

「三つ葉葵」があるんですよ。

玄関の喫煙スペース。従兄弟がここでタバコを吸います。俗物。一緒にアメスピを吸った思い出が甦ります。

法事終了。2日目の宿はかつて高3の卒業までの半年を過ごし、以降は帰省先となった村へ。移動手段が母の職場の後輩であり、自分の高校の2個上の先輩であると判明した方に送ってもらいました。懐かしい道のドライブでした。

夕景ってなんでこんなに美しんでしょうかね。

これ美味いんですよ。

夕飯。旅館・民宿って感じでいいです。白米は美味いわ山菜は美味いわで良かったです。それ以外は普通。

温泉。誰も居ませんから...。

ここの温泉まんじゅう、死ぬほど美味いんですよ。村内にいっぱいまんじゅう売ってるんですけど自分はここが一番好きですね。

エモすぎる!ヤマザキショップ!村内唯一のコンビニですけど普通に閉まるんですよね。2016年頃に一時帰省してた時はここでモンスターとかおやつとか買ったな〜。タバコも買ったっけか。

かつての冬季五輪のキャラらしいですよ。

お気に入りショット。

3日目朝。

これはガチ近所。

山々。

綺麗な景色です。田舎は嫌いですがこういうの見ながら育ったのは良かったですよ。四方を見回せば山に囲まれてるの、安心します。
この朝の景色撮るために前日夜に確認したバス乗り場をあえてスルーして次の知ってる乗り場に行ったんですけどそのバス停が無くなってて「戻るほどの時間はないけど乗り遅れたら新幹線も乗れなくなる!」ってなってクソ焦りました。結局早足で先に進んでさらに次のバス停に到着できました。

駅前。学生時代の寂れた駅舎の面影はありません。時代は変わりますね。生きてる間にあと何回ここに来ることができるでしょうか。特段用事もないというのに。

ハイ!東京!渋谷からバスに乗りました。今回のお目当てのSleek Eliteさんに向かってます。ハードケースは往路の時に東京駅に預けてました。GWでクソ並んでる中で颯爽と荷物を預けてギターを回収した時の、行列からの視線と地震の中に湧き上がる爽快感といったら。エクボクロークいいですよ。

Sleek Eliteでの用事は10分も経たずすぐ終わってしまいました。中心部に戻るためにバスで、人生初の阿佐ヶ谷に着弾。スタバは写真撮るだけで寄ってはないです。今回の旅はスタバに縁があったな。

本日の宿は東京駅近くです。

僕はドーミーインのが好きでしたが、後で聞いたら同行した母はこっちが良かったとのことでした。

夕景。今回はずっと晴れててくれました。なんだったらこの日は25°とかまであったので暑かったです。スキューバ素材の黒の長袖なんか着ちゃってました。

本当は夜に長年会ってない友達と会う予定でしたがお仕事の都合で急遽キャンセルに。予定もアテもないままご飯を求めて外に出ました。

設定変えて同じ景色を撮影。大人になってから紫好きです。

何でこのタイミングで撮ったのかは分からない。

東京にはたっかいビルがいっぺあんな。

憧れ?の丸の内OLの波動を感じる......。

散歩中に見つけた路地。誰も居なくて最高でした。都会の路地って感じの路地っていいですよね。龍が如くとかでもそういう道好きでした。大阪だけど。

駅前の繁華街まで来てしまいました。ちょっとエッチなお店があって怖い人に声かけられないかとかドキドキしました。

高架下。

いっぱいご飯の店あったんですけどあまり惹かれず全スルーして散歩継続。路地があれば入っていくぅ!

移動しまくって室町テラスへ。ここ相棒16のロケ地かと思って写真撮ったんですけど東京スクエアガーデンてとこだったので勘違いでした。

彷徨った結果巡り合ったのはミニストップでした。人生初で興奮しました。いい散歩になったと思います。

マンゴーとバニラだったかな。東南アジア系の外国人さんがワンオペ店員で日本人の田舎者の自分にソフトクリームを作ってくれるという構図にTOKYOを感じました。

旅も終わります。13階の景色いいです。バカなので高いとこ好きです。

最終日の朝食は早めに空港へ行きブランチをば。

ホットケーキって言え!

そこそこおしゃれな店でしたが忙しそうな店員さんに「メープル追加でかけられませんか?」と尋ねてしまう愚かな私をどうかお許しください。ドバドバかけて最後は皿に残ったのを飲みたいくらいメープルシロップ好きなんですよ。ちなみにダメでしたね。
そんな旅でした。
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忘れうる伝承
まず第一には家族主義的傾向を挙げることが出来ます。ー家族主義というものがとくに国家構成の原理として高唱されているということ。日本の国家構造の根本的特質が常に家族の延長体として、すなわち具体的には家長としての、国民の「総本家」としての皇室とその「赤子」によって構成された家族国家として表象されること。
‐丸山眞男「日本ファシズムの思想と運動」
ここはどこなのか。もちろん富山県東部を走行中であることは分かっている。しかし横で車を運転する妻の存在も忘れてしまうほどの混迷に襲われていたことは確かだ。辺りはほとんど真っ暗闇である。私は思い出していた。幼い頃「祟りの子」と呼ばれ忌み嫌われていた旧友の存在を。私は山梨県の生まれだが、その響き���妙に頭に残り結局この歳まで度々思い出すことになった、その存在を、再度思い出していたのは偶然ではない。これから調べることになる地域の人びとが信仰心や土着の慣習に基づいて私に依頼をしていることだけは確かなのだ。
車が目的地である民宿に着いた。駐車場があることは既に聞き及んでおり、そこに車を停めた。宿泊料金は向こうが持ってくれるという。「はじめまして、遠藤さんですね」と言いながら女が出てきた。
お察しのとおり、私は遠藤秀 (みのる) である。どうやらここは朝日町と呼ばれる地域のようで、依頼主である、施設を管理する普通の主婦のような見た目の女性は高橋と名乗った。見た目は可もなく不可もなくといった感じの初老ほどの女性だ。髪型はショートだが、服装が浴衣のようなつなぎでクロックスのような踵を覆うサンダルを屋内で履いていた。彼女の名前は関東地方に多い名前なのではないかと思ったのだが、話の腰を折るのも億劫なので黙っていたがどうやら関東の出身のようであった。
「主人にとっては普通のことが私にとっては不思議なことだらけで……」
大きな声で話す女だと思った。関東の女の印象とは異なるが、指摘しないことにした。その代わりと言っては何だが彼女から事のあらましを語ってもらうことにしよう。
食事を採り、応接間のような場所に通された後に30分ほど世間話に興じることとなり、妻の美貌などの話で盛り上がった。私は否定したが恐らく多くの者にとって妻は美人だろうということは付け加えさせていただく。悪しからず。彼女は庶務だと思って欲しいと言った。事実ではあるが、元々出掛けの際は一人にしておきたくなかったという事情がある。名前は遠藤夫人とでも読んでいただきたい。それにしても声の大きな女だと思った。依頼の件を話すことは可能ですかと彼女に問われ私は快諾した。先程眠っていたからだ。元はといえば5日前に私の事務所に「複雑調査」の依頼が来たことが始まりだった。「複雑調査」というのは私が名付けたサービスの名前で通常の興信所では行わない複雑な依頼のつもりなのだが、実のところ私の理解では特殊な面はない。ただ単に煩雑な調査だと思って頂ければいい。電話越しの彼女が言うには市内3ヶ所の神社に藁人形が釘で刺された上に「レイ破廉恥、座敷男と交わった」という脅し文句のようなものが書かれた貼り紙が貼られていたというのだ。私は実のところその貼り紙に書かれた言葉が気になってわざわざ日本の反対側である日本海に面した富山県にまで来たのであった。
彼女は言う。「初めは近所の人が気付いて話題にしていたのを耳にしたのですが、貼り紙にあるレイというのが他ならぬ私の娘なんです、10歳になります」
「それで、私に依頼したわけですね」
「はい。座敷男と交わったという表現はうぅん、何ていうんでしょう、お前の母ちゃん出臍みたいなこの地域における慣用表現なんです。ひょっとしたら娘に危害を加えるつもりの人物が書いたのではないかと思ったのです」
「ちょっと待ってください。座敷童ではなく、座敷男ですか」
「そうなんです。大人の男は時々見境が無くなるという教訓を込めたと言われています」
「なるほど、警察にはまだ言ってないんですね」
「娘の為にも大事にしたくなかったのでまだ通報はしていません。近所の噂程度です」
「町内会のようなものへは」妻が聞く。
「話していません。私と夫を除いては見つけた近所の方とその方と仲良くされているお宅の方だけではないでしょうか。貼り紙を見つけた橋下という方が言っていました」
「とりあえず、分かりました。また話がある場合はまた明日伺うので、今日は休ませてもらいます。調査もぼちぼち始めます」
「分かりました。それではおやすみなさい」
翌日、私は女将さんに件の神社の住所を聞き妻と一緒に向かった。近年の富山は雨や曇りではなく、むしろ晴れている印象なのだが、その印象に違わず晴れていた。子どもの頃には日本海側は雨や曇りの印象があったが、なぜこうなったのだろうと思う。そのことを妻に話したら無視された。
3件の神社を回ったが、どれも何の変哲もない神社だった。土地の価値の関係か都会にあるものよりも大きく感じた。こんなところに藁人形が打ち付けてあったら驚くだろうなと思った。特に今日のような晴れた日には。しかし正直他には何も分からない。3件目の神社は他のものとは違い鳥居が黒く塗られていたの。既に大分禿げかけていたがそれがかつて黒かったことはよく分かった。
民宿に着いて女将さんに実行した人に身に覚えはないか、と聞いたが身に覚えはないと言う。
3件目の神社の管理を任されているという、橋下というお宅へ向かった。その方が藁人形と貼り紙を持っているというからだ。まだ元気そうなお爺さんが出てきて怪訝な表情を浮かべている。早速用件を伝えると例の貼り紙を持ってきて頂いた。どれも白い紙に黒いマジックのような跡で「レイ破廉恥、座敷男と交わった」と書かれてある。大体前情報の通りだ。今度は藁人形を見せてもらった。藁人形が着いて私はあっ、という声が出た。藁人形が紫色に塗られていたのだ。何かのペンキだろうか。
私と妻は、民宿の部屋に腰を落ち着け、話し合う。
「どういうことなんだろうね」私は言う。
「まぁ、大きな事件というわけではないみたいだし、ゆっくり事に当たればいいんじゃない」
「確かに」
そして私たちはその日は食事を採るまでゆっくり過ごし、その後は寝ることにした。食事は美味しかった。
翌日、私たちは女将さんの許可を貰いレイちゃんの通う小学校に向かった。今日も晴れていた。担任の先生と待ち合わせしたのが午後0時10分で、ちょうど昼休みである。親の許可を得たと伝えた上で探偵であることを述べると大人しく同意してくれた。コンプライアンスがあるだろうがある程度は融通が利くようだ。
職員室に通され「何があったんですか」と単刀直入に尋ねられた。電話越しに分かる通り、若い女性だった。
「近所の神社3件にレイちゃんを誹謗する内容の貼り紙が為されていたんです」
「それは大変ですね、彼女には何と言えばいいですか」と彼女が言う。
「とりあえずレイちゃんには黙っていてあげてください。ところでここからが本題なのですが彼女に過剰な関心を持つ人ないしは生徒に心当たりはありませんか」
「いえ、分かりませんがここ1か月ほどかなり怪しい風貌そして挙動の人が学校の周りで生徒によって確認されています」
「どのような人ですか」
「はい、サングラスをかけており生徒の方を見ながらぶつぶつ独り言を言っていたとのことです。学校の者が確認に当たりましたが残念ながら見つけることは出来ませんでした」
「そうですか。参考になりました。食事の時間も必要でしょうから今日は退席させて頂きます。何かありましたらこちらまで」と言って私は名刺を手渡した。事務所の名刺だ。
「はい、どうもありがとうございました」と彼女は言っていた。
翌日事件は起きた。民宿で妻とテレビを見ていたら、女将がちょっと待っていてくれ、と言って下の方へ降りていきしばらくすると警官が私たちの部屋に来た。警官が部屋まで来て、ちょっと話を伺いたいと言ってきた。民宿の部屋で私たちは警官に、レイちゃんが帰宅途中、何者かに突き倒され背中の辺りに小さな樽一杯分ほどの紫色のペンキをかけられ、軽い擦り傷を負ったと述べられた。目撃者はおらず捜査を進めており、そのことに関して何か知っていることはありませんかと。それと並行して自分たちのこと、すなわち探偵という身分であることについても細かく質問を受けた。必然、話題は神社の藁人形と貼り紙のこととなり、私たちはそのことについて調べていたことを話した。するとどうやら、警官は用を終えたと判断したらしく、部屋から出て行った。
「レイちゃんがそんなことに」妻は言う。
「あまり怪しまれない内に俺たちも撤収することになるかもしれないよ」私は言う。犯人と自分たち、一体どこが違うのかという疑問は口にしないことにした。
「え、自首」
「えぇ、今朝警察から電話がありました。これから、署に向かいます」部屋に入ってくるなり、申し訳なさそうにぶつぶつと声を漏らした後で、女将さんは言う。
犯人が警察に自首したのだそうだ。神社の件も自分がやったと認めていると。警官が民宿に来ており、その説明の合間女将さんから���かされた。犯人は近所に住む20代の若い男で、レイちゃんに好意を抱く無職だったそうだ。彼女への好意以外に何もなかったと。何の意外性もない展開に驚かされたが、案外、世の中そんなものなのかもしれない。今回の件は自分の手を介在させずに解決したので、初期の費用には達しないが着手金は頂くので、半分程度は料金を頂くことになる。
「こんなふうに帰っちゃっていいのかな」私は妻に言う。
女将さんは料金は後日指定の口座に振り込むと述べ、今回のことでは誠にご感謝致します、と言ってくれた。私が翌日帰ることを告げると、彼女は会釈しながら部屋から去っていった。
翌日宿を離れる際、女将さんに異様に感謝されたのが少し気にかかった。
走り出した車の助手席に座りながら外が曇っていることに気がついた。これでこそ富山。妻に話すとそうだね、と笑ってくれた。
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沖縄県本島世界遺産
①今帰仁城跡(なきじんじょうあと)

琉球が統一される前の〝三山時代〟に築かれた「北山王の攀安知(はんあんち)」の居城跡。
沖縄県内最大級の規模を誇る今帰仁城は自然の地形にあわせた美しい曲線で約1,500mの城壁と背後に聖域クボウ御嶽を控えた〝神の城〟の異名を持つ。
城壁の高さは最大8mで、標高約100mから望む海は絶景。
1月下旬~2月上旬にかけて『今帰仁グスク桜まつり』北部観光の定番スポットと知られている。

②勝連城跡(かつれんじょうあと)

与勝半島から360度の展望は圧巻の構えが見所の勝連城跡は、12世紀後半に造られたと云われている。
15世紀初頭に伝説の多い「阿麻和利(あまわり)」は、沖縄本島の中心から東海岸一帯を一望できる立地から海外貿易の拠点として有力な按司(あじ)になる。
按司(あじ)は「地方豪族」の領主であり、琉球王に成るために首里城に攻め入るものの敗北した。
琉球古典舞踊の現代版組踊「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」で知られている伝説である。

③座喜味城跡(ざきみじょうあと)

築城家と云われる按司(地方豪族の領主〝あじ〟)「護佐丸」が15世紀前半に築城したと伝えられている。
見所は、沖縄本島に現存する最も古いと考えられている「切り出した石で組んだアーチ型の石門」で、クサビ石がはめ込まれたア���チ状の門は他の城では見られない独自の様式である。
また、城壁の形状は〝屏風〟に例えられる優美な曲線で、敵の侵入を防ぎ非常に崩れにくい構造になっている。
標高125mの丘からは、西側に残波岬、北は伊江島、晴れた日には慶良間諸島も眺めることができる絶景スポット。

冬季には、城のライトアップがされ幻想的な姿を見せる。
④中城城跡(なかぐすくじょうあと)
沖縄県本島5ヶ所に現存する城跡の中では最も原型を留めている中城城跡は〝日本100名城〟に登録されている城跡で、15世紀後半に「護佐丸」が築城したと伝えられている。戦火から逃れ約80%が当時の姿で残る奇跡の城跡としてパワースポットとされる。

座喜味城を築いた手腕で「亀甲乱れ積み」と呼ばれる石切積みの技法は、護佐丸が〝築城家〟と呼ばれる所以。
標高160mの石灰岩大地にブロック状に積み上げられた城郭は、東シナ海を拡く見渡せる鬼門方角から裏鬼門の方角に一直線にに延びているのが特徴的で沖縄本島の約半分を眺望できる。

2013年から毎年11月には、光と音楽を融合させた「世界遺産中城城跡プロジェクションマッピング」のイベントでは、城郭と見事に調和した美しいアーチ門をステージに繰り広げられる沖縄伝統芸能のショーは、秋の観光イベントとして人気。
⑤首里城跡

1429年頃「北山(ほくざん)」「中山(ちゅうざん)」「南山(なんざん)」の3国で勢力を争っていた時代を統一させ〝琉球王国〟を建国した〝尚巴志(しょうはし)〟の居城。
三山時代の尚巴志は「中山」の王で、琉球王朝時代末期を描いたNHKのドラマ「テンペスト」で有名になった。
太平洋戦争で首里城の城郭は全て破壊され、正殿も完全に焼失したが、首里城本殿の遺溝が一部発見され考古学的に重要と認められ〝遺溝の一部分〟のみが世界遺産に登録された。従って、正殿や城郭などは世界遺産ではない。

正殿や城郭は全て戦後に復元整備されたもので、2019年10月31日に火災で焼失したが、世界遺産の部分は残っている。
毎年1月と11月には史実に基づいた行事を再現するイベントが開催されている。
⑥園比屋武御嶽石門(そのひゃ���うたきいしもん)

首里城守礼門の手前に造られた石造りの礼拝所が世界遺産に登録されている。
目の前に鎮座する守礼門に目を奪われて見逃ししまうほど地味な佇まいで、守礼門に向かう左側にある。
石造りの礼拝所は、国王が首里城から出る時に安全祈願した礼拝として琉球固有の宗教建築物と伝えられている。
1519年に八重山の石工技師〝西塘(にしとう)〟が造ったとされる石細工で、繊細な装飾から当時の技術力が見所。
⑦玉陵(たまうどぅん)

1501年に自然の崖壁に穴を開けただけの中室・東室・西室に分けた墓室は、約400年の間琉球王朝の王家として統治していた第二尚氏の陵墓。
玉陵は国指定記念物史跡として国指定有形文化財建造物指定され、2000年に世界遺産登録となる。
300円の観覧料が必要。
⑧斎場御嶽(せいふぁうたき)

琉球神話の〝アマミキヨ〟が創った聖地とされ、スピリチュアルなパワースポットとして話題になった。
琉球王国の時代、最高位神官の即位式〝聞得大君(きこえおおきみ)〟の神事を行う「大庫理(うふぐーい)」と三角形の洞門「三庫理(さんぐーい)」は、琉球の神人(かみんちゅ)集合する場所とされる。
300円の観覧料が必要。
⑨識名園(しきなえん)

1799年に王族の別邸として造られ別名「南荘」と呼ばれる回遊式の庭園は、戦時中に日本軍の弾薬庫が置かれていた為に米軍の集中攻撃を受けて壊滅した。
現在は中国に忖度した琉球王国を偲ぶ別荘として復元されたもので「正門」や「勧耕台」なども全て近年復元されたもの。
世界遺産に登録されているのは、園内の石畳道の途中に小さな石が密集した僅かな範囲〝石畳の一部〟が世界遺産となっている。

石灰岩の石垣は古く見えても全て戦後に積み直しているので世界遺産ではない。
沖縄県では「シチナヌウドゥン」と呼ばれている識名園は、文部科学大臣が指定する日本国内に僅か36ヶ所の「特別名勝」として県内唯一の場所になったている。
400円の観覧料が必要で園内は飲食禁止。
⑩沖縄島北部7,721ha「国頭村〝やんばる〟」

2021年7月26日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の登録を公表。
本島北部の登録区域は国頭村「与那覇岳の頂上とその周辺」〝7,721ha〟とされる。
しかし、首里城や識名園などと同様に拡大解釈され、隣接する大宜味村、東村を統合する「やんばる三村」と呼び世界遺産の恩恵を受けようと3つの村全体が世界遺産と主張している。

また「やんばる国立公園」を持つ名護市や今帰仁村、本部町、恩納村、宜野座村、金武町まで完全に県外のエ��アでも世界遺産の範囲と主張しているところが〝沖縄県民らしい〟
【世界遺産】

沖縄本島で最も高い503mの〝国頭村与那覇岳〟は標高400m以上の山地が島の中央部に向けて分水嶺(ぶんすいれい)を構成する脊梁山地(せきりゅう)で、その山頂部分の6,517haが1956年(昭和31年)10月19日に指定天然記念物となり、1972年(昭和47年)5月15日には天然保護区域に指定された山原(やんばる)の世界遺産のエリアは国頭村に限定される。
沖縄本島は、南北110km、東西10kmの島で、中南部は「島尻マージ」「ジャーガル」と呼ばれる隆起サンゴ礁石灰岩土壌と泥灰岩の風化土壌という弱アルカリ性の土地で構成され、さとうきび等の葉野菜類が多く栽培された。
一方、北部は「国頭マージ」という強酸性の土壌で南部とは全く違う。
その為「パイナップル」や「スイカ」といった果樹が多い。
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. (^o^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_-)-☆. . . 12月24日(土) #先勝(辛亥) 旧暦 12/2 月齢 0.7 年始から358日目(閏年では359日目)にあたり、年末まであと7日です。 . . 朝は希望に起き⤴️昼は努力に生き💪 夜を感謝に眠ろう😪💤夜が来ない 朝はありませんし、朝が来ない夜 はない💦睡眠は明日を迎える為の ☀️未来へのスタートです🏃♂💦 でお馴染みのRascalでございます😅. . 「さてと」と云うか「イヤイヤ」っか 遂にクリスマスイヴが来てしまいました✋ 今更ですけど💦この日を迎えると 残りわずか7日間の丁度、一週間w 「ですよね✋」🤣😆🤣当たり前かw . 子供の頃から、今日明日の両日は 特別な日として思って来ましたが 今は、妙な「騒動」で様々な文献 やらを調べ真実を追求しようとし たら、とんでもない「嘘」をズット . 吹き込まれ信じ込ませられていた のが判ってガッカリしてます⤵️⤵️⤵️ 信じたい人には「やぅってれば」 って感じです✋昨日、事務所で 所長が大声で「マスクしろ!」って . 怒鳴ってましたが💢💢💢哀れな方 って思っちゃいましたわ🤣😆🤣 イヤイヤ私に向かって云ったんじゃ ありませんよ✋さてと、今日は 忘年会第二弾❣仕事は休みなんで . すけどね😅💦わざわざ東京から 社長さん連れて参りますんで✋ 欠席とは無理デショ「幹事」やしw 飲み過ぎないようにしなキャ😅💦 . 今日一日どなた様も💁♂お体ご自愛 なさって❤️お過ごし下さいませ🙋 モウ!頑張るしか✋はない! ガンバリマショウ\(^O^)/ ワーイ! ✨本日もご安全に参りましょう✌️ . . ■今日は何の日■. #生田警察署襲撃事件(イクタケイサツショシ��ウゲキジケン). 1945(昭和20)年12月24日(月)赤口.および翌1946(昭和21)年1月9日(水)赤口. の2回続けて発生した事件である。 現在の兵庫県神戸市中央区にある生田警察署が襲撃されたました。 在日朝鮮人(当時は法的には朝鮮半島は日本の領土)からなる暴徒だった。 . 第1回目の襲撃事件 1945年12月24日午後9時頃、50名を超える朝鮮人の暴徒が「岡山の刑事を出せ」と叫びながら署内に侵入。 署員を拳銃・日本刀・匕首を突きつけて軟禁した上で、岡山県警察部の捜査員を探し始めた。 襲撃以前、岡山市内にて7人組による拳銃強盗事件が発生しており、強盗犯を追って岡山県警の捜査官が神戸市まで出張にきていた。 の捜査員に生田署が協力していたため、暴徒の襲撃を受けることになった。 『兵庫県警察史 昭和編』447頁には、報復を仕掛けたのは朝鮮人の一団であったが、元の拳銃強盗事件の犯人が朝鮮人であったかどうかは記されていない。 捜査員らが脱出に成功した一方で、暴徒によって署内の警察電話線が切断されたため、警察署は外部との連絡手段を絶たれてしまった。 その後、事件を聞きつけた連合国軍部隊(当時日本は連合国軍の占領下)によって暴動が鎮圧された。 . 第2回目の襲撃事件 翌年1946年1月9日、三宮ガード下で賭博団(国籍未詳)が検挙されたことを受け、30人から40人の朝鮮人が犯人の奪還を目的に生田署内へ再度侵入。 この事件も進駐軍の協力を得て鎮圧し、首謀者3人を検挙した。 . . #先勝(サキガチ、センカチ、センショウ). 陰陽道(おんみょうどう)の六曜日の一つ。 この日は勝負ごと、訴訟や急用などに運がよいとされ、早い時刻ほど良くとされ、午後は凶になるなどの俗信がある。 . #大明日(ダイミョウニチ). 民間暦でいう吉日の一つ。 この日は、建築・旅行・婚姻・移転などすべてのことに大吉であって、他の凶日と重なっても忌む必要がないともいう。 . #神吉日(カミヨシニチ). 「かみよしび」ともいい、神社への参拝や、祭礼、先祖を祀るなどの祭事にいいとされています。 この日は神社への参拝や、お墓まいりに行くといい日です。 . #天恩日(テンオンビ). この日は天から恩沢が下り、任官・婚礼などの慶事を行なうのに大吉とされる。 . #一粒万倍日(イチリュウマンバイビ). 何事を始めるにも良い日とされ、特に仕事始め、開店、種まき、お金を出すことに吉であるとされる。 . . #クリスマスイヴ. #新宿クリスマスツリー爆弾事件. #納めの地蔵. #終い愛宕. #エムセラ・尿失禁改善の日. #ブルボンプチの日(毎月24日). . . ■本日の成句■. #志は気の葉に包む(ココロザシハコノハニツツム). 【意味】 真心がこもっているなら、贈り物は木の葉に包むような僅かな物でも良いと云う事。 . . 1985(昭和60)年12月24日(火)大安. #金ケ江悦子 (#かながええつこ) 【タレント、女優、リポーター、ナレーター、インストラクター】 〔大阪府〕. . . (Saburou, Kumamoto-shi) https://www.instagram.com/p/CmhnMbghP9tQTaCVi-Jrt2JS8TZEC4U6Xitr8U0/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#先勝#生田警察署襲撃事件#大明日#神吉日#天恩日#一粒万倍日#クリスマスイヴ#新宿クリスマスツリー爆弾事件#納めの地蔵#終い愛宕#エムセラ・尿失禁改善の日#ブルボンプチの日#志は気の葉に包む#金ケ江悦子#かながええつこ
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辺野古新基地建設中止の政府をつくろう 沖縄演説会 小池書記局長訴え 2021年9月26日【1面】
コロナ危機突破、辺野古新基地建設中止、建白書の実現で、平和で誇りある豊かな沖縄へ―。日本共産党の小池晃書記局長は25日、沖縄県オンライン演説会で、「オール沖縄とあかみね政賢さんの勝利で政権交代を実現し、辺野古新基地建設中止の政府をご一緒につくろう」と訴えました。玉城デニー沖縄県知事や城間幹子那覇市長、糸数慶子前参院議員、翁長雄治県議、オール沖縄の2~4区の各候補から激励のメッセージが寄せられ、1~4区のオール沖縄の全員勝利に向けて、決意を固めあいました。
小池氏は、「自民党総裁選の4候補は辺野古新基地建設も憲法改悪の考えもみな同じ。自民党内のたらい回しではなく、政権交代が必要だ」と主張。市民連合と共産、立民、社民、れいわ各党が8日に合意した総選挙に向けた野党共通政策は、辺野古新基地建設の中止など6項目の実現を確認したとして、「これが実現する政府ができれば、全く違う日本が生まれる」と力を込めました。「今日の市民と野党の共闘の出発点は沖縄だ」とし、「沖縄を愛する心で、沖縄からチェンジを、政権交代を実現しよう」と呼びかけました。
小池氏は、あかみね議員が辺野古新基地問題を���りあげた質問は約160回に上り、「命(ぬち)どぅ宝(命こそ宝)、沖縄の平和の心を国政に届け、全力で頑張ってきた」と紹介。「あかみねさんの議席は日本共産党だけでなく、党派を超えたオール沖縄みんなの議席だ。平和で誇りある豊かな沖縄へ、あかみねさんの宝の議席を何としても守り抜こう」と呼びかけました。
(1面のつづき)
小池氏は、日米両政府による米海兵隊普天間基地(宜野湾市)の返還合意から25年になったにもかかわらず、同基地での深夜・早朝を含む離着陸の増加や、MV22オスプレイからの部品落下、有害な有機フッ素化合物(PFOS)などを含む汚染水を公共下水道に放出した問題などが相次いでいると指摘。沖縄国際大学の前津栄建学長が声明で、「現状は何ら変わらず、むしろ悪化している」と述べ、同基地の即時閉鎖・撤去を求めたと紹介し、「普天間基地は無条件撤去を」と強調しました。
辺野古新基地建設の埋め立てに使用する土砂を、沖縄戦の戦没者の遺骨が混じる本島南部から採取しようとしている問題では、小池氏が参院本会議で採取中止を2回求めましたが、菅義偉首相は「配慮して採取が行われる」などと無責任な答弁に終始しました。小池氏は、土に埋もれた遺骨はサンゴのかけらと見分けがつかず、判別される保証はないと指摘。「政府は戦没者を冒とくするな。戦没者の無念と遺族の心情に寄り添い、土砂採取計画は撤回し、遺骨の収集と返還に全力をあげよ」と訴えました。
小池氏は、そもそも南部の土砂採取は、建設予定地に軟弱地盤が見つかり、埋め立てに必要な土砂が当初の7倍に増加したためで、計画そのものが「破綻している」と強調。「『辺野古新基地はきっぱり中止せよ』という声を上げていこう。アメリカにモノが言えず、『植民地政府』のように唯々諾々(いいだくだく)と従う自公政権を退場させよう」と力を込めました。
また、自公政権が、米中が台湾海峡で衝突した場合に、安保法制に基づく対応を検討していることについて、「そんなことをすれば沖縄は戦場になりかねない。日米両国が軍事的に関われば、軍事対軍事の悪循環になる」と警告。「安保法制=戦争法を廃止しなければ、日本の平和は守れない」と強調しました。日本の果たすべき役割は、憲法9条を生かした積極的な平和外交だとして、「9条生かせの願いは、オール沖縄の候補に。1区はあかみねさんに」と語りました。
2区の新垣クニオ、3区のヤラともひろ(現職)、4区の金城トオルと、オール沖縄の各候補の魅力を紹介。「オール沖縄の4人の候補は、沖縄の民意を国政に反映させる新しい政権を実現しようと力を合わせている。必ず全員の勝利をかち取ろう」と訴えました。
(2面)
(しんぶん赤旗、2021年9月26日)
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大都会千葉
最近、近所の信号機がスクランブル式になりました。
斜めに渡れるのが嬉しいけど、タイミングが悪い時に行ったら待ち時間が長くてチーン😇何事も一長一短ですね。
スクランブル交差点と言えば苦い思い出が…
私が住んでいる町は千葉県の住宅街で割と東京寄り。住んでいる人は都民ぐらいの心意気(私だけ?😅)なのですが、都民にとっては千葉は千葉。笑
三軒茶屋というオシャレタウンに住んでるお友達をお家に招いた時、駅前がスクランブル交差点なのを ”信号がいっちょ前にスクランブルだったんだけどーwウケるー🤣”と言われてしまい、”くっそー馬鹿にしてー!😡”と世田谷民の笑いのツボに涙したのでした😭
(こういうのは関東に住んでないと伝わらないと思いますが、皆様の周りにもこの区までは都会とかあの沿線に住んでいると田舎とか、ありますよね?多分そんな感じです☝️)
都内でヨガの講座に行って千葉から来たと言うと、”あらまぁ遠くからはるばるようこそ” 的な優しいdisを受けることもしばしば😭💦
むぅ!もうミッキーさんに会わせてやらないぞ!(琵琶湖の水止めるでのマネ)笑
なので、どっから来たの?と言う質問には牽制の意味を込めて、”大都会千葉から来ました!”と先に大都会であることを申告するようにしています。
不思議な顔をされたら “コンクリートジャングルでお馴染みの千葉ですが? “ と補足してあげると大体納得してくれます⭐︎
千葉県民の皆様、あるいはお友達の埼玉県や茨城県、ひいては全国の皆様も!
先に宣言すれば ”あぁ!あの大都会!コンクリートジャングルのっ〇〇ね☝️” とリスペクトを持って返してもらえますのでおすすめです✨
基準は人それぞれですからっ◎
ぜひ大都会をつけて地元を紹介してみてくださいませ♪
千葉県は梨園が多いので、惹かれてやってきたセミの死骸がめちゃ落ちている、とっても素敵な町です♡大好き🥰←ホント!
大都会千葉。コンクリートジャングル千葉。お越しの際はお勧めのご飯屋さんなど紹介しますのでお知らせください!
皆様も地元自慢ぜひ教えてくださいませ♪
お読みいただきありがとうございました🙇♂️
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ひとみに映る影シーズン2 第四話「ザトウムシはどこへ行く」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作業しかしていないため、 誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。 (シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!! pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第四弾 牛久舎登「かっぱさん体操」はこちら!☆
དང་པོ་ 洗面所で顔を洗い、宴会場に戻る。時計は丁度六時をまわった所だ。ふと、窓の外から懐かしい歌が聞こえてきた。 『かっぱさん体操第一ィィィ!』『プッペケプッぺップー』 「うー。何だよぉこんな朝っぱらからぁー!」 「ふわあぁ~」 「ああ、かっぱさん体操の時間……」 朝っぱらから近所迷惑な体操音楽によって、佳奈さん、万狸ちゃん、玲蘭ちゃんが同時に布団から出てきた。玲蘭ちゃんと私はカーテンを開け、大音量で音楽を流しながら体操する河童の家教団を眺める。 「牛久の河童はかっぱっぱーのパァー」 「お皿を磨いてツーヤツヤーのツャー」 「「みんなで腹からワッハッハーのハァー、笑顔に勝るー力なし」」 「は? 二人なんで歌えるの?」 歌詞を暗記している私達を、佳奈さんが訝しんだ。 「佳奈さんの地元にはいませんでしたか? 河童信者」 「ぜぇんぜん」 「北関東から東北あるあるなんじゃない? 私も会津にいた時はほぼ毎朝だったのに、沖縄(うちなー)では一度も聞いた��なかった」 影電話で万狸ちゃんにも聞いてみる。 <木更津はどう?> 「一度だけ布教に来た事はあったね……あの体操で大狸様を怒らせちゃって、追い出されてた」 <あはははは> 河童の家、案外ローカルネタなのかな。 「じゃあ、どの学年にも一人はいる子河童も知らないですか? 佳奈さん地元は京都でしたっけ」 「ううん、両親両方京都だけど東京生まれ東京育ち……そもそも子河童って何?」 「そこからですか」 茨城県に本拠地を置く新興宗教、河童の家。元お笑い芸人の牛久舎登が発足し、『笑顔に勝る力なし』を教義とする。そのため宗教活動では一発芸や話術を磨く修行をし、信者は男も女も子供も、皆河童のように頭頂部を剃り上げる。この教団が近所にあると毎朝『かっぱさん体操』という体操曲が爆音でかかり、また近隣の学校には通称『子河童』と呼ばれるお調子者な学生が何人か生息する。そして彼らは将来、教団が運営する芸能事務所『かわながれ興業』に所属するんだ。でも人を笑わせる、そして人から笑われる事も最上の幸福であるという教えを拡大解釈した信者が、パワハラやいじめ、体罰を起こして時折問題になっている。 「私が知っている河童の家についての情報は、こんなところですかね」 「へぇ……やけに芸能界に影響力がある宗教だと思ってたけど、そんなだったんだね」 「ああ、東北も多いけど、大阪には芸人養成学校があるから日本一信者が多いんだって」 玲蘭ちゃんがスマホで調べてくれた。 その時、トントン、と襖がノックされる。 「おはよぉございます……。お嬢さん方。河童さんが体操終えて食堂混む前に、朝食行きませんか?」 タナカDだ。 「そうしよっか」 カメラが回るだろうから、私達は各々最低限顔を描く。眉毛面倒だから影で作っちゃった。後で朝風呂に入ってからちゃんと直そう。 གཉིས་པ་ 食堂に行くと、奥の席で既にタナカDが朝食を一品ずつ物撮(ぶつど)りしていた。テーブルには全員分のネームプレートと朝食が配膳されている。 「ぅあ~~~~~~~~……」 席につくなり、佳奈さんからアイドルが一番出しちゃいけないような声が漏れた。 「どうしたんですか佳奈さん、まるで深夜バスにでも乗ってたみたいな顔して」 「似たようなもんだよ……ずっとすごい雷鳴ってたじゃん。しかもなんか救急車の音とかしなかった? それで朝はかっぱさん体操。ほぼ一睡もできなかった」 「救急車、ですか」 「はぁ……一美ちゃんは本当にどこでも眠れるよね……昨晩大雨だった事も知らなかったでしょ」 「うーん……」 本当の事を言うと、眠るどころじゃなかったんだけど。それを説明する事もできないからもどかしい。 「雷雨ぐらい気付いてました。私も全然休んだ気がしないです」 「でも寝てただけいいじゃん」 「嫌な夢を見てたんですよ。私は地元のお寺の尼僧になってて、お御堂のバルコニーが浸水して和尚様が馬頭観音になってすっごい怒ってる夢」 この内容は嘘ではない。そういう夢を見たのは事実だ。 「ば、罵倒観音? なにそれカオス……それはうなされるわ」 「おう何だ何だ、お二人共だらしないですなぁ!」 タナカDが物撮りを終えて席につく。彼は朝から声が大きい。 「まあ冷めないうちに食べようじゃありませんか。『じゅんなぎ』もありますよ」 「へえ、じゅんなぎですか」 手元のネームプレートを裏返すと、朝食メニューが書かれていた。 『朝食 おこんだて イシガキダイのちらし寿司 小松菜とかぼちゃのお味噌汁 わかめの辛子味噌和え じゅんなぎ』 おお、朝からなかなか豪華だ。ちらし寿司は大きな鯛のお刺身がどっさり乗っていて海鮮丼のよう。お味噌汁のかぼちゃもほうとうを彷彿とさせる大きなスライスで食べ応えがある。わかめは勿論新鮮な生わかめ。そして、千里が島で一度は食べてみたかったじゅんなぎ! 「皆さん、これはですね。『蓴菜(じゅんさい)で鰻繋ぐ』、つまり『ヌルヌルした野菜でヌルヌルした鰻を捕まえるような行いは無謀である』という諺が由来の、千里が島の郷土料理なんです。蓴菜と冷製の鰻を湯葉で巻いてあるから、『不可能を可能にした縁起物』、すなわち霊力が上がるパワーフードなんですよ!」 「おぉいおいおい、紅さん。台本もないのに詳しいですなあ! ま、僕はじゅんなぎが無くても今日は無敵ですがねぇ……フフン」 「どうしてですか?」 「いやね? お二人が眠れない夜を過ごしていた間に恐縮ですけど。昨夜、狸おじさんのおかげですごぉく縁起の良さそうな夢を見ましてですねぇ!」 「へ?」 何の事ですか? と言いたげな表情で、隣のテーブルの斉一さんがこちらを見る。 「夢に人語を話す化け狸が出てきて、僕にお酌してくれるんですよぉ。なんかご利益ありそうでしょぉ。しかもただの化け狸じゃない、ドレッドヘアのちょいワル狸ですよ!」 「ぶっ!! げほ、げほ!」 斉一さんが辛子味噌和えをむせた。ていうか、その狸、完全に斉二さんの事じゃないか。 「い、いや、わざとじゃないんだよ!? なーんか俺もタナカさんと晩酌する夢を見た気がしてたんだけど、本当わざとじゃないのマジで!!」 当の本人は必死に否定している。要するに寝ぼけてタナカDに取り憑いたまま寝ていたという事らしい。どうりで今朝あんな事があったのに、斉一さんしか迎えに来なかったわけだ……! 「狸おじさん、風水的にはどうなんですか? ラスタな狸って縁起いいんですかね??」 「ん゙っ、ん゙んっ……き、聞いた事ないですね……あれかな! 昨晩私が張った結界が効いている証拠とか! はい、ぽ、ぽんぽこぽーん……ふっくくく……ぽっ、ぽこ……」 斉一さん、完全にツボに入ってしまったようだ。佳奈さんも釣られて肩を揺らしだした。 「ちょっふっふっふ……タナカDが能天気すぎるだけだよそれ! てか狸おじさん困ってるし……なにラスタな狸って!?」 「部屋にラスタな狸がいたら報告した方がいいですか?」 「あっはっはっはっは!!」 何故か玲蘭ちゃんまで佳奈さんに調子を合わせる。じゃあ私も。 「玲蘭ちゃん、ラスタな狸はタナカさんに譲るんで、可愛い女の子狸は私が貰っていい?」 「それなら昨夜ずっと一美の隣で寝てたよ」 「きゃー! アハハハ」 皆で和気あいあいと食事していたら、いつの間にかじゅんなぎを無意識に食べてしまっていた。けどなんか、別にもういいかな……という気分だった。 གསུམ་པ་ 食後。手短に朝風呂に入り、軽く荷物をまとめてホテルを発つ。今日はまず主要な観光スポットを幾つか巡って、図書館で資料を見ながら埋蔵金の場所を推理する段取りだ。ロビーを出ると、青木さんが待ってくれていた。 「おはようございます。昨晩は凄い雨けど、ご快眠を?」 「全然だよー。そこの三角眉毛は別だけど」 「おう誰がデブで三角眉毛だとぉ? この極悪ロリータ」 「佳奈さんデブとは言ってないじゃないですか。いいから行きますよ、お二人共。青木さん困ってるでしょ」 手元で地図を見ながら、一行はまず徳川徳松こと御戌神(おいぬのかみ)が祀られる、御戌神社へ。ホテルから海沿いのなだらかな丘を五分ほど登ると、右手に見えたのは『石見沼(いしみぬま)』だ。青木さんが解説をしてくれる。 「中央に大きな岩をご覧で? あれに水切りで石当てるのに成功すると、嫌いな相手が怪我を」 「初っ端から物騒な観光スポットですね!?」 驚く私の背後で、カメラを抱えたタナカDがガハガハと笑った。 「これぐらいで驚いてちゃあ後が持ちませんよぉ紅さん! なにせ千里が島は縁切りのテーマパークですからなぁ。この後はもっともっと物騒な所をお見舞いしていきますよぉ」 「タナカさん、あなた本当にこの島を応援したいんですか? それとも視聴者をドン引きさせたいんですか?」 「ナハハハ、だぶか放送後は調布飛行場に行列が出来ているかもしれませんよ? 『あの紅一美がチビった恐怖の心霊島』と……」 「青木さん、石! 丸い石ください、水切りしやすそうなやつ!!」 「あややや、喧嘩はやめて下さいだぁあ!」 と、こんな所で尺を取っても始末に負えないから、小競り合いを演じたらさっさと移動する事に。暫く進み、御戌神社の鳥居が見えてきた。 「ウゲ……」 それを見た途端、私は絶句。それは鳥居と呼ぶには余りにも不気味な色に見えた。まるで糖尿病で壊疽を起こした脚みたいな……いや、この異常には心当たりがある。 「佳奈さん、この鳥居なんか変じゃないですか?」 「え、普通じゃない?」 思った通り、佳奈さんは平然としている。これは倶利伽羅龍王を討伐した時、地元の神様から聞いた現象だ。倶利伽羅を生み出した邪教、金剛有明団にまつわる物は、信仰心に準じて見た目が変わって見えるらしい。例えば倶利伽羅も金剛信者には美術品のように美しい龍に見え、金剛に恨みがある私には汚物にしか見えない。今回もそれと同じ……つまりこの神社は散減同様、金剛にまつわる領域なんだろう。我慢して入るしかなさそうだ。བཞི་པ་ まずは普通の神社と同様、手を清める。案の定手洗い場も気持ち悪く見えて、正直とてもじゃないけどここの水に触れたくない。ていうか臭い。牛乳を拭いた雑巾みたいな臭いがする。とりあえず口はつけず指先をちょっとだけすすいだけど、後で境外で肌荒れするまで手を洗いたい! 詳しく境内を見る前に、賽銭箱に小銭を入れて手を合わせる。金剛とこれ以上因縁が続いては困るから、小銭がない振りをして五円玉をタナカDからタカった。神様に手を合わせている間は金剛への嫌悪感を読み取られないように、無我を貫いた。 参拝が終わったら、境内を進み御戌神が眠る『御戌塚(おいぬづか)』へ。境内はそこそこ広い割に、随分と殺風景だ。まず社務所がない。青木さんいわく、神社境内に職員が常駐すると現世との縁が切れてしまうからだそうだ。そして狛犬もいない。御戌様が御神体だからだという。 奥へ進んでいる途中、私はふと左手に一際強烈な禍々しさを感じた。見ると竹やぶに覆い隠されるように、傘立てみたいな簡素な祠が建っていた。厳重にしめ縄が巻かれ、星型の中央に一本線を引いたような記号の霊符が貼ってある。 「青木さん、あれは何ですか?」 「大散減(おおちるべり)というオバケを封じた祠ですだ。あまり直視したら良くないかも……ああっタナカさん、撮影など!」 「ダメかい? そんなに恐ろしいオバケなの、そのオオチルベリってやつは」 「モチのロンだから! 体が五十尺もある、八本足にそれぞれ顔がついてて、そのうち本物の顔を見つけて潰さないと死なない怪物で! しかも人間の肋骨食べて、一本足のミニ散減を生み出すとか。だからともかく、大散減は撮っちゃダメですだぁ!」 「一尺って何メートルでしたっけ、なんだか想像つかないですなぁ~」 タナカDは渋々とカメラを逸らした。人間の肋骨から新たな散減を生み出す……昨晩、おばさまの肋骨から散減が生まれた瞬間を私は見た。それに、倶利伽羅龍王も……。 そして私達は御戌塚に到着。平将門公の首塚みたいなお墓っぽい形状の石碑を予想していたら、実際は犬の石像だった。徳松さんご本人は不在のようだ。恐らく既に成仏されたか、どこか別の場所にいるんだろう。 「あれ? 一美ちゃん、これ犬じゃなくない? タテガミがあるよ」 「これはどちらかと言えば狛犬ですね。狛犬は獅子に似ているんです」 「あ。確かに、普通の神社の狛犬も、タテガミ生えてたかも! そういえば、徳川徳松は狛犬の魂を持ってたんだよね。じゃあお犬様の犬種って狛犬なのかな?」 「あはは、そうかもだ。それと、志多田さん。御戌様はわんこの『犬』でなくて、十二支の『戌』という字を」 「へー、どうして?」 青木さんによると、戌という漢字は滅ぶという字が元になっているそうだ。植物が枯れて新たな命に変わる様子を表しているんだ。早逝して祟り神になった徳松さんをよく表していると思う。 「御戌塚から伸びる道は、竹やぶで薄暗いのが『亡目坂(なきめざか)』、奥の見晴らしいい方が『足失坂(あしないざか)』で。いずれも嫌な奴を思い浮かべながら歩くと、それぞれ違ったご利益がとか。ちなみに足失坂を途中で右に下ると『口欠湿地(くちかけしっち)』が……」 「青木さん、今は特に切りたい縁はないんで大丈夫です!」 さすが御戌神社周辺は地名が物騒だ。昨晩斉三さんが言っていた、『気枯地』という言葉がしっくり来る。これ以上ここにいても千里が島のネガティブキャンペーンにしかならなさそうだから、私達は次の場所へ移動する事にした。ལྔ་པ་ 足失坂を下り、ザトウムシ記念碑がある『千里が島国立公園』へ。物騒な地名とは裏腹に本当に見晴らしが良い。閉塞的な御戌神社から出た瞬間、空がばっと広がったような感じだ。麓に見える口欠湿地も空の青を反射して美しく輝き、それをタナカDが嬉々としてカメラに収める。千里が島の縁切りや祟りといった暗い側面だけじゃなくて、こういった絶景も収録出来たのは本当に良かった。 国立公園は坂中腹からふもとまでの広い敷地を有する。地面は芝生とシロツメクサで覆われ、外周は桜並木に囲まれている。ただ、やはり気枯地だからか、桜はどれ一本として真っ直ぐ生えていなかった。 ザトウムシ記念碑は簡素な作りで、歌詞と小さなイ���ストだけ書かれた石碑だ。歌い継がれてきた民謡のため、作詞作曲者は不明らしい。また隣にはザトウムシの生態を説明するパネルもあった。 「ええと、『ぼくはクモに似てるけど、ダニの仲間なんだよ! 八本足に見えるけど、そのうち一本は杖なんだよ! 一人ぼっちよりも、みんなで集まるのが大好きだよ!』なるほど……ザトウムシがワサワサ密集してたらなんかちょっと嫌ですね」 「僕前に公園のベンチで、黒いタワシみたいな塊落ちてて……触ると大量のザトウムシがブワササーと」 「やだー! 青木君やめてよ~」 「わはははは!! それは最悪ですなぁ!」 公園を抜けて市街地へ降りていくと、月蔵(つきくら)小学校と併設する町民図書館が見えてきた。カメラに群がる小学生達に軽くファンサービスしながら、図書館へと急ぐ。私がお目当ての子はみんな「ドッキリ大成功! したたびでーす!!!」と絶叫しながら全力疾走で追いかけてくる。佳奈さんの影響だ。私も期待に応えて校庭をダッシュしたら、地面から急にスプリンクラーが出てきて水を撒き始めた! 「ぎゃー! また騙されたーっ!!」དྲུག་པ་ 何とか濡れずに済むも、息絶え絶えで図書館に入る。トイレを借り、やっと手を洗えた! と安堵して戻ると、皆は既に資料が並べられたテーブルを囲んでいた。太っているタナカDと大柄な青木さんは、小学生向けの低い椅子で収まりが悪そうにモゾモゾ蠢いている。私も着席するとカメラが回り、タナカDが進行を始める。 「実際に歩かれてみて、お二人何かお気付きになった事はありますか?」 気付いた事か。幾つかあったけど、金剛有明団や霊にまつわる情報は直接共有できない。少しぼやかして話そう。 「斉ぞ……ええと、狸おじさんから伺ったんですが、植物が曲がって生える土地は風水的に不吉らしいんです。それで今日気にして見ていたら、御戌神社がある坂の上に近づくほど木がねじれたりしてて、海沿いの石見地区や市街地である月蔵地区はそうでもないんです」 「御戌様が埋蔵金を守ってるからかな? じゃあ神社の近くが怪しいね!」 佳奈さんが消せる蛍光ペンでコピー地図を囲んだ。 「不吉な場所ですかぁ。だぶか神社から一番遠い南側、竹由……こりゃ『たけよし』で合ってるかい?」 「ですだ」 「竹由地区ね。この辺はまっすぐ生えてるんですかねぇ」 確かに地名に『よし』が入っていて、島の南側は縁起が良さそうではある。私達はまだ行っていない竹由地区の資料を見ると、小さなお寺が一つあるだけで後は住宅街のようだ。 「志多田さんはどうだい?」 「うーん、埋蔵金については何もなかったかなー。ところで青木君、この地図のここ、誤植じゃない?」 「え、誤植で?」 全員で地図を確認する。佳奈さんが指さしている箇所には、『新千里が島トンネル(旧食虫洞)』と書かれていた。昨日、私と青木さんが行ったコンビニの所だ。 「食虫……洞? 確かに変ですね。『虫食い洞』なら虫がトンネルを掘ったような感じで意味が通じるけど、食虫洞じゃ洞窟が虫を食べちゃうみたい」 「でしょでしょ? それともウツボカズラがいっぱい生えてるのかな」 「いえ、『食虫洞(くむしどう)』が正解で。ウツボカズラは生えてねぇけど、暗いから虫を食うコウモリが住んでるかもだ」 「うーん、そういう問題なのかな……? まあ関係ないからいっか……」 佳奈さんは煮え切らない顔のまま、地図を机に置いた。タナカDが仕切り直す。 「じゃじゃじゃあ、まずは今まで埋蔵金探しに失敗した方々の仮説を見てみましょうよ! 青木君」 「はい、こちらを」 タナカDは青木さんが差し出した資料を私達側に向ける。インターネット上で日本各地の徳川埋蔵金に関する情報をまとめたサイト、『トレジャーまとめ』さんの記事コピーだ。これまでザトウムシの歌詞をもとに埋蔵金のありかを探索した人々のレポートらしい。上からざっと目を通す。 ・その一 ザトウムシは座頭、盲目の暗喩だ。歌詞の『ザトウムシ』という言葉の総文字数を歩数として、記念碑から亡目坂を登る。そして到着地点の地面を掘ってみた。 結果 何も出てこなかった。これを試みた探索者の一人が島を出た後(以降は修正液で消されている) ・その二 『水墨画の世界』は白黒、あの世を表している。竹由地区には名前に『虫』がつく虫肖寺(ちゅうしょうじ)があり、そこには墓地が隣接している。その墓地で、黄昏時に太陽が見える西側の井戸内を調べた。 結果 何も出てこなかった。これを試みた探索者全員が数日後、(以降は修正液で消されている) ・その三 ザトウムシが埋蔵金を表しているなら、食虫洞は金を蓄える隠し場所に違いない。歌詞の通り、黄昏時から逢魔が時にかけての時間、トンネルを調査した。 結果 翌々日、(以降は数行にわたり修正液で消されている。塗りこぼしから微かに『トンネルが永遠に続いて外に出られ』という一文が垣間見える) ・その四 『口欠』『足失』『亡目』など体の欠損にまつわる地名は心霊現象や祟りが多いという。その三箇所いずれかに宝があるとみて、調査した。 結果 それらの地点には共通して護符の貼られた祠があり、護符を剥がした探索者は肋(次の行以降は紙ごとハサミで裁断されている) 「「いや怖いわ!!」」 全部読み終わる前に佳奈さんと異口同音! 「ちょっと青木君、これ元は何て書いてあったの!?」 「すいません、あんまりにも酷いデマなどが。根も葉もねぇので僕が修正を!」 「本当にデマなんでしょうね!?」 「嘘こいてねぇです、本当に事実無根なので! 大体、コトが事実なら普通新聞に載るなど……」 事実なら新聞に載るほどの事が書いてあったのか。これは下手に島を引っ掻き回すと、またとんでもない事になりそうだ。 「まあまあまあ、お嬢さん方。要はあなた方がね、埋蔵金を見つけちゃえばいいんですよ」 「なに他人事みたいに言ってるんですか、この三角眉毛は。祟られる時は全員祟られるんですよ? わかってんですか?」 「そーだそーだ、デブちん三角眉毛!」 「おう遂にちゃんとデブって言ったな!? 今日の僕にはラスタな狸がついているんだ。一人でもしぶとく生き残ってやるぞぉ」 「一美ちゃん、ちょっと今夜御戌神社で丑の刻参りしよっか」 「了解しました。加賀繍さんのぬか床に五寸釘入ってるから分けてもらって……」 ん? 「佳奈さん、今の言葉もう一回いいですか?」 「え? だから、『御戌神社』で『丑の刻参り』」 「……それだ!」 ラッキー! 今の超下らないやり取りで、歌詞の謎が一つ解けたかもしれない! 「おぉ何だい、そんな聞き返すほど僕を呪いたいのか小心者」 「違いますよ。見て下さい、歌詞の一番と二番の冒頭……」 ザトウムシの一番、二番の歌い出しは、それぞれ『たそがれの空を』『おうまが時の門を』だ。 「いいですか? 昔の日本は十二時辰(じゅうにじしん)、つまり十二支で時間を測る単位を使っていました。その単位では、『逢魔が時』と『黄昏時』……つまり夕方から夜に変わる時間帯は、『酉の刻』と『戌の刻』になるんです」 「じゃあ歌詞に当てはめると、一番は『戌の刻の空を』、二番は『酉の刻の門を』に変換できるって事?」 「はい。ここで思い出しませんか? 御戌塚から伸びる二つの道」 「薄暗い亡目坂と、見晴らしがいい足失坂……あっ、『戌』から『空』が見えるのは足失坂だ!」 「そうです。しかも続きの歌詞が『ふらついた足取りで』、足って言ってるんですよ! 一方二番……酉の門といえば?」 「神社の『鳥居』! 坂からまた神社に戻っちゃってる!?」 「そうなんです!」 つまり、私の説はこうだ。この歌は埋蔵金のありかを一箇所漠然と示しているんじゃなくて、そこに至る道順のヒントが歌詞になっているんだ。御戌塚から始まり、足失坂を通って何らかのルートを経由。やがて神社に戻って、そこからまたどこかへ行く……こうして遠回りをする事自体が、埋蔵金を発見するために必要なのかもしれない! 「なるほど、道順を! それは今まで誰もやらなかったかもだ……それにしても、お若いのによく十二支の時間をご存知で?」 「あはは、青木さんより若くはないですよ~。小さい頃ちょっとだけお寺に住んでた事があって、こういう歴史っぽい雑学にちょっと明るいだけです。ただ……」 残念ながら、歌詞に干支にまつわる描写はそれしかないんだ。そこから先の謎はまだわからない。私が自説をフリップに書き終えると、タナカDが佳奈さんに話を振る。 「志多田さんどうですか? 紅さんがワンアイデア出しましたよぉ」 「急かさないでよー。私まだ食虫洞の謎が頭から離れないんだから。そーいうタナカDこそ何かないの?」 「僕かい? そうですな……このサビの、『月と太陽が同時に出ている』って、日蝕か月蝕って事でしょ? 千里が島で日蝕月蝕が観測された事って歴史的にあるんですかねぇ?」 「え? この歌詞って単純に黄昏時の事じゃないんですか?」 「あ、そうか。そりゃ黄昏時には月と太陽が両方見えますな」 すると今度は佳奈さんが閃いた。 「ちょっと待って、日蝕……?」 佳奈さんは私の手元から地図を取り上げ、食い入るように見つめ始める。 「……しょく、ふき、ぞう、すずり……」 「佳奈さん?」 「あー、そういう事かあ! これ、千里が島の地名ってさ、繋げるとみんな漢字一文字になるんだ!」 「え、そうなんですか?」 「どういう事で?」 青木さんも知らなかったようだ。全員興味津々で佳奈さんの指さす地図に見入った。 「例えばこれ、食虫洞はさ、食と虫を繋げて書くと日蝕の『蝕』になるでしょ。亡目坂は盲目の『盲』、月蔵は臓器の『臓』」 「すごい、本当ですね! 石見は書道の『硯(すずり)』、竹由は『笛』ですか。あれ、でも足失坂は……」 「『跌(つまずく)』。常用漢字じゃないけど」 「つまずく?」 タナカDは自分のスマホで『つまずく』と入力し、跌と変換できるか試みた。 「ああ、跌(つまずく)だ! 確かに跌ですよ跌! いや、よく読めますなあ。ところで佳奈さん、最終学歴は?」 「いちご保育園だってば。何度も聞くなー!」 佳奈さんは国文学分野で大学を卒業しているけど、年齢不詳アイドルである彼女にとってそれは公然の秘密だ。タナカDはそれを承知の上で度々ネタにしているんだ。 「あれ、佳奈さん。それを当てはめたら歌詞解読できるかもしれませんよ!」 「え本当? よーし、やってみよう!」 こうして数十分試行錯誤しながら、私達したたびチームの歌詞解釈はほぼ完成した。それが、こうだ。 たそがれの空を ザトウムシ ザトウムシ歩いてく (御戌塚から始まり、空が見える方向へ進む) ふらついた足取りで ザトウムシ歩いてく (そのまま神社境外に出て、つまずきやすい道、つまり足失坂へ進む) 水墨画の世界の中で 一本絵筆を手繰りつつ (足失坂のふもとから水墨画の世界、硯と水を象徴する石見沼へ進む) 生ぬるい風に急かされて お前は歩いてゆくんだね (石見沼から風が吹く方向、口欠湿地方面へ進む) あの月と太陽が同時に出ている今この時 ザトウムシ歩いてく ザトウムシ ザトウムシ歩いてく (口欠湿地から月が太陽を蝕む場所、旧食虫洞へ進む) おうまが時の門を ザトウムシ ザトウムシ歩いてく (食虫洞を抜けた所から丘を登り、御戌神社の鳥居をくぐる) 長い杖をたよって ザトウムシ歩いてく (神社境内から視覚障害者が杖を頼りに歩くような暗い道、亡目坂へ進む) ここまで考察した段階で、地図に道順を引いていた佳奈さんがペンを止めた。 「何これ……星……?」 蛍光ペンで地図に書かれた道筋は、島の中心に魔法陣のような模様を描いていた。五芒星の中心に一本線を引いたような、シンボルを。 「佳奈さん。まだ、解読できてない歌詞は残ってますけど……これはこの形で完成だと思います」 「一美ちゃんもそう思う? これ以降の歌詞って、対応する地名が見当たらないんだよね……」 「青木さん」 私はさっきの埋蔵金探し失敗談を手に取る。 「この消されている箇所、要するに全部『祟りがあった』って事ですよね?」 「はい……あ! いえ、そんな事は……」 「そうなんですね。つまり余所者が千里が島を検めるためには、正しい儀式か何かを踏まないと祟りに遭う。その儀式の方法こそが、この民謡ザトウムシに隠された暗号の正体だった」 「……」 「私、さっきこのシンボルを見たんです。御戌神社の、祠で……」 もう私の中で謎は核心に迫っていた。霊能者達は今それぞれ除霊活動に励んでいるけど、『ザトウムシ』……恐らくは、怪物の親玉であるそれを倒さなければ島の祟りは終わらないのだろう。 「結論が出ました、青木さん。ザトウムシは、徳川埋蔵金のありかを示している歌じゃありません。私はこれを……八本足の怪物、大散減を退治するための手順を示した歌だと思っています」 衝撃的な結論に全員が呆然としていると、窓の外で何かが破裂するような音がした。更に間髪入れず、河童信者が一人血相を変えて図書館に飛びこんでくる。 「たた、た、大変です! 大師が……大師が……紅さん、ともかく来てください!」 「え? どうして私が……うわあ!?」 河童信者は乱暴に私の腕を掴み、���へ連れ出した。他の皆も続く。牛久大師が私を指名したという事は、また散減が現れたのだろう。けど今はカメラが回っている。玲蘭ちゃんや万狸ちゃん達は別行動だし……私、どうすればいいの!?
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9/18かいわれ大根の日 誕生日/中井貴一 大貫亜美 森本毅郎 上良早紀 うじきつよし 井原正巳 濱田万葉 稲本潤一 誕生日 1419年 後花園天皇(第102代天皇) 1819年 フーコー(物理学・地球の自転を振り子で実証) 1867年 藤島武二(画家) 1868年 横山大観(日本画家) 1890年 土屋文明(歌人)1905年 グレタ・ガルボ(女優) 1939年 ビル・ロビンソン(プロレス) 1939年 森本毅郎(キャスター) 1940年 内藤陳(書評家・ボードビリアン) 1946年 神谷明(声優) 1954年 (女優) 1954年 土井隆雄(宇宙飛行士) 1957年 うじきつよし(タレント) 1961年 中井貴一(俳優) 1965年 石橋保(タレント) 1967年 井原正巳(サッカー) 1970年 安達直人(俳優) 1973年 大貫亜美(Puffy・歌手) PUFFY 『渚にまつわるエトセトラ』 https://www.youtube.com/embed/oVVrICEKdsQ 1974年 濱田万葉(女優) 1978年 森薫 (漫画家『エマ』) 1979年 稲本潤一 (サッカー(MF)) 1982年 上良早紀 (女優) 1987年 森島康仁 (サッカー(FW)) 誕生花・誕生石 誕生花は カカリア、花言葉は“戦い”、 誕生石は パール(Pearl)、宝石言葉は“健康・長寿” かいわれ大根の日 日本かいわれ協会(現 日本スプラウト協会)が1986年9月の会合で、無農薬の健康野菜である貝割大根にもっと親しんでもらおうと制定。 9月はこの日を制定した会合が行われた月で、18は8の下に1で貝割大根の形になることから。 しまくとぅばの日 [沖縄県] 沖縄県の言葉「しまくとぅば(島言葉)」を奨励する日。 沖縄県が平成18年に「しまくとぅばの日に関する条例」により制定。方言に関する記念日が条例により定められるのはこれが初めてである。 「く(9)とぅ(十)ば(8)」の語呂合せ。 独立記念日 [チリ] スペインを征服したナポレオンは兄のジョゼフ(ホセ1世)をスペイン王に据えたが、南米のスペイン植民地はホセ1世への忠誠を拒否し、1810年のこの日、チリのサンチアゴに植民地統治を行う政治委員会を設立することを決議した。この自治政府はペルー副王アバスカルの派遣した軍により崩潰したが、独立指導者らはアルゼンチンに亡命し、既に独立を果たしていた他の南米諸国からの援助で抵抗運動を展開し、そして1817年にチリに侵攻した独立派の軍隊がスペイン王党派の軍を撃破し、1818年2月12日に独立宣言を果たした。 歴史・出来事 1809年 料金をめぐりロイヤル・オペラ・ガーデンの聴衆が暴動 1851年 ニューヨークタイムズ創刊 1925年 帝国議会議事堂の火災により、貴族院・衆議院両院の本館が焼失 1931年 満州事変の発端 1948年 全日本学生自治会総連合(全学連)を結成 1954年 蔵前国技館の落成 相撲博物館開館 1963年 海老原博幸、ボクシング世界フライ級チャンピオンに 2125年 アムロ・レイがガンダムに初めて乗りこむ(宇宙世紀0079年、アニメ『機動戦士ガンダム』) #今日は何の日 #パーソナルカラー #カラードレープ #カラーパレット #こんにちは #色見本 #PCCS #ドレープ120色 #パーソナルカラー用品 #テストドレープ #C³ #色のみかた #シーキューブ (パーソナルカラー用品ドレープ、見本帳,PCCSのご用命はc3(シーキューブ)) https://www.instagram.com/p/CFQURIVgQGP/?igshid=1quhs7jsksi4z
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