#不思議と気分が安らぐペルシャ絨毯
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オールドキリム

銀座和光の裏に「ギャラリーおかりや」という主に工芸を取り扱うギャラリーがある。開廊されて30年になるが、父が開廊前からの古い付き合いで、また東京での個展は此処であることから、私は20年前に東京に移り住んでからオーナーの小笠原啓子さんを慕い、多くを教えてもらった。
父が染色や織物が好きで、実家には何枚かあったが私はこのギャラリーで最初にオールドキリムを覚えた。年に1度か2年に1度のキリム展だった。「お金持ちはペルシャ絨毯が好きかもしれないけど、裏セレブはオールドキリムよ」と、小笠原さんがウィンクしたような表情でそう言ったのが印象に残っている。
敷き詰められたオールドキリムの中から本当に欲しいものは薄給の若者に手が出るはずもなく、それでも無理をして1番くらいに安い2メートル程のランナーを買った。それが初めてのギャラリーでの買い物だった。1時間も2時間もかけて悩んで選ぶ時間は、これまでの喜びとは違った種のものであり、キリムを手にする帰路は豊かな気持ちで満たされていた。
殺風景なマンションのベッドの足元にキリムを敷いた。空間に厚みが生まれ、ぐっと締まったように思えた。ひとつ暮らしが豊かになったことを実感した。私はこの日の出来事を不思議なくらい鮮明に覚えていて、この日知り得た「自分の中の豊かさ」が後にも大きな影響を与えたと確信している。私は時々の経済力とは全く釣り合わないアンバランスな買い物をしてしまうことが多い。けれども出会った愛すべきものが1つまた1つと生活の中に使われ、それらに囲まれるように暮らす喜びは何事にも代え難い。
ギャラリーおかりやから毎回送ってくださる��覧会DMに時折「素晴らしいから是非どうぞ」と書かれていることがある。そんな時は必ず伺うのだが、行くと「あなたが持っておくべきはこれよ」と予め決めていたかのように勧めてもらうことがある。購入できる範囲の作品を選んで絞っていくと、やはりそれが残る。
三枝一将さんのブロンズの花器。これもおかりやで出会いとても大切にしている。



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