#全日本ガン飛ばす選手権
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P5Rクリアしたよ〜感想

どうも、好ヲです。ゲームパスから出る寸前にペルソナ5ロイヤル、三学期までクリアしました!
間に合って良かった!
これでペルソナ5タクティカを迎えられます。
以下、長~い感想です。批判的な意見やネタバレもありますので、ご注意ください。
【絶対に直して欲しいところ】
これは新宿と海のイベントですね。何度でも言いますが、同性愛者を同意のない未成年を追いかける存在として描くのは紛れもない偏見の再生産だと思います。
実際に生活している同性愛者は社会的に不利な状況に置かれているので、創作物で偏見を増長させてもいいかどうか、アトラスとセガは真剣に考えてください。
レッテルや理不尽に苦しめられる主人公たちを鼓舞する物語において、現実社会でマイノリティに属する人々への偏見や嫌悪を再生産するのは筋が通らないのでは。
P5R海外版の時に「アトラスは問題を理解している」って海外の担当者が言ってましたが、日本版リマスターで該当部分に訂正や注釈が全く入らなかった事実がありますので、海外に良い顔してるだけで、性的マイノリティへの差別を根本的に止める気がないのではと私は懸念を抱いています。
日本でも当事者が生活していることを忘れないでください。
是非とも、今後の作品では差別表現をギャグとして使わない。差別表現がストーリーに必要な場合には、注釈やフォローをしっかりと行っていただきたいです。
悪事を描いても良いけど、それはきちんと悪い���として示さないと。ただの犯罪教唆や差別行為になってしまいます。
また差別や偏見は私を含め、誰もがいつでも行なってしまう可能性があるため、常に気をつけていかねばならないことです。
現在もゲーマーの集まりが人権を尊重してると言い切れないのは、インターネットを検索すれば直ぐに分かりますし。
【引っかかった点】
①冒頭の“この物語はフィクションである。
作中の如何なる人物、思想、事象も、全て紛れもなく、貴君の現実に存在する人物、思想、事象とは無関係だ。以上のことに同意した者にのみ、このゲームに参加する権利がある。”で、実際に同意するか否かの選択肢が出るわけなんですが……
ここにゲーム性いるか?
貴重な注釈部分じゃないですか。
ちなみに同意しないと“これから起こることは全て現実である……貴君は、そう認識するということだな?ならば残念だが、このゲームに参加させるわけにはいかぬな。お帰りいただこう”と言われてタイトル画面に戻されます。
同意するとゲームが始まるのですが、上記の通り同性愛者への差別表現はあるわ、地名や観光地はあるわ、パロディはあるわ、コラボ商品のじゃがりこ はあるわ、現実に即したクイズはあるわ で何がしたかったの感が凄かったですね。
ゲームの開始を止めるくらいの同意確認って、マルチプレイや個人情報の取り扱いに関しての注意喚起やプライバシーポリシーを公開するのが主じゃないですか。
注釈部分って、フィクションなのかノンフィクションかの明示、オートセーブの案内、明滅パターンによる身体への影響など、ゲームを遊ぶ上でプレイヤーに提供しなきゃいけない大事な情報を載せるとこじゃないですか。
ここにゲーム性いるか…?と、モヤモヤしてます。
②セクシャルハラスメント的な場面がちらほら存在する。
P4Gのような明確な覗きシーン(性犯罪)は無かったです!良かった!当たり前だけど!
ただ、お色気シーンがハラスメント的なのがチラホラ。
フタバ・パレスのアニメで汗だくの怪盗団女子の夏制服から下着が透けて見える……だけなら「プレイヤーへのサービスシーンね」でギリギリ済むんですけど、何で怪盗団男子メンバー全員にガン見させるかな。
しかもこれモルガナカーの狭い中、外は灼熱の砂漠で逃げ場無い状況ですからね。最後に女子が怒鳴って終わってますが、それでは誤魔化しきれない怖いシーンだと思います。
あとはシドウ・パレスの女好き旧華��に招待状もらうイベントかな。ターゲットがプールサイドに水着で居ると。水着を着て近付こう……ここまでなら作戦として分かるんですよ。
水着着るの女子だけ!俺たち��防御力高そうな怪盗服を着たまま、ちょっと後ろで成り行きを見守るだけ!周りの認知人間もバーテンダー以外は水着なのに!せめて着替える��倒臭さくらいは共有しようぜ!
セーフルームで竜司と会話したら「この作戦どうだった?」って聞かれたので「最悪だった」って答えたんですけど、「事前に(女子たちへ)土下座しといた」って返ってきます、が、
このセーフルーム会話、作戦を肯定する選択肢もあります。
サービスシーンを入れること自体に関しては自由なんですが、サービスシーンにハラスメント要素が含まれるのはマズイと思います。構図が不均衡過ぎねぇ?
ヤバい表現だって分かってやってるんならともかく、最後ギャグシーンに落とし込むからな……「面白いでしょう?」って言われても、抵抗できない状況や不均衡なサービスシーンを見せられたら「えっ、大丈夫なのこれ? アトラスは大丈夫だと思ってんだ、これ」って私は引いてました。
和やかな雰囲気で終わりたいんだったら、和やかなサービスシーンを作って!
なんかこう…同性愛者の表現やゲームの注釈部分もそうなんですけど、「ふざけてはいけない所でふざけている」のが引っかかりますね。
【良かった点】
①セーフルーム&待合室
ダンジョン内にセーブポイントあるの助かりますね!しかも、セーフルーム同士でファストトラベルできます。この機能とXBOXseriesX/Sのクイックレジューム(中断機能)を組み合わせれば実質どこでも中断できる!
欲を言えば、各セーフルームにベルベットルームの扉を付けてくれると助かります。メニュー開いて選択していくの面倒なんです。
②バトル画面のUI
各コマンドがボタン対応してるの、覚えたら即座に行動できるので良かったです。昨今のコントローラー、いっぱいボタンあるもんね。
操作しているキャラクターの周りを集中線の様に囲うのも、分かりやすいなぁ。P4Gだと何故か主人公と陽介を間違えてたので……
③音楽
大人っぽくて格好いい曲が多い。オタカラ獲りに行く時のと、三学期・パレスのI Believeが好きです。番外になりますが、スマブラスペシャルでの街探索アレンジも気に入ってます。
④通学時間や(川上先生コープMAXなら)探索後に行動できる
自分の人間パラメーター伸ばすの���構大変なんですけど、空き時間を読書に利用できるのが便利でした。放課後と夜の行動に影響しないのが有り難い。ちょっと仲間のコープはおろそかになりがちだったんですが、おかげさまでパーフェクトヒューマンに。
先生コープMAXでダンジョン後も行動できるの画期的…!その他も先生は時間を有効的に使うサポートを全力でしてくれるので、本当に助かりました!
MAX後もお金払いたかったな……教師と生徒間で個人的な金銭のやり取りがあるのはいかんけど、家事労働に正当な対価を払いたい……わざわざ来てもらってるし。
⑤戦闘中にメンバー切替(東郷さんコープ)
これも便利だった……!
今作、属性が増えたから魔法いっぱい持ってないと1MORE取りづらいんですよ。ジョーカーだけだと押し切れない(無属性相手だと手が足りなかったり)ので、助けてモナちゃん〜とか春先輩〜とか呼べて良かったですね。プリンパ→サイダインが強かった。
MAXになるとジョーカー以外のメンバー同士で交代できるので非常に助かりました!ありがとう東郷キングダム!
⑥瞬殺(竜司コープ)
これが無かったらメメントス最下層までやっていけなかった。ありがとう、もっちゃん(我が家での竜司のあだ名)
⑦ストーリーの根っこの部分
レッテルを貼られ隅に追いやられた若者達が不条理な社会や大人に反旗を翻す。このテーマで周辺だけの話に留まらず、政治までキチンと話を持っていったのは良かったです。
一方、より大物を狙っていく事で置いていかれる身近な理不尽に対してはメメントスで拾っていって、忘れない様にしたのも良い感じです。
後半、ヨシツネが敵で出てきたのは焦りました……八艘飛びあんなに厄介なんだ……って。
三学期では人の内面にガッツリ迫ったので、ペルソナらしさも見られました。
怪盗団による改心が“洗脳と同じなのでは”という危惧がゲーム側から提示されてるのも良いバランスだな、と。
決して表で堂々とできるアイドルではないし、裏取りを丁寧に行わないと大変な事になってしまう危うさは描けていたと思います。
三学期の終わりに“真っ当な方法”で状況を覆したのがちゃんと分かる作りでした。
カモシダ・パレスがしっかりグロテスクに作ってあるなど、性被害や体罰について割と頑張って取り扱ったと思います。
……なのに、実社会で不利な立場の同性愛者を偏見丸出しで登場させたり、怪盗団内でセクハラ描写を入れてるので全部吹き飛ぶっていう……!
【イラスト付き感想】
・モナちゃん……!いつでもどこでも一緒なの、凄い嬉しい。序盤は特に八十稲葉に帰りたくてしょうがなかったので。
ちょっと寂しい時とか、真上に乗って来てくれるのメチャクチャ良い……!ジョーカーは寝づらそうですが。
・春先輩の怪盗服大好きです!格好いい!武器も斧で重厚なの良いです。何気にマーク以来の両手斧使い?
・もっちゃんのゴッドハンドで ほとんどのボス敵を封じてきました。物理さえ効くなら何も怖くない。
・コープでアビリティ増えるのは有り難かったですね。しかし、コープMAXになる度に周囲にバレていく俺の正体……!済まない、皆。一番身バレしてるのリーダーだわ。
武見先生にはモルモット君と呼ばれていたのでPUIPUIしてました。

・ルブラン組がどんどん仲良くなってくの嬉し��ったです。双葉ちゃんが可愛い妹で、モナちゃんはお兄さんだそうです。改めて見るとメガネ率が高いな!
【最後に】
ペルソナ5タクティカはシミュレーションRPGなんですよね……一応シヴィライゼーションやったことあるんですが、トライバングルとか難しそうだな……クリアできるか自信がないですが、楽しみに待とうと思います!
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もんたの日常さんはTwitterを使っています: 「重鎮 注※1歳です #全日本ガン飛ばす猫選手権 https://t.co/frJU9cS9fx」 / Twitter
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<デジタルシンセ戦国記 VI : KAWAI K5000W>
「国産デジタルシンセ最後の聖戦」
●メーカー名
河合楽器製作所
KAWAI は、大戦前に YAMAHA からスピンナウトしてできた楽器メーカー。
明治時代 1886 年、静岡県は浜松に生まれた河合小市(かわい・こいち)。 幼いころから天才技術者ぶりを発揮していたらしく、尋常小学校四年を卒業したあとの 10 歳のとき、客馬車が走るのを見て、木切れを集めて小さな客馬車を自作してしまい、犬にひかせ自分が乗り回し大人どもを仰天させていたという。 そんな神童の彼は、知人の紹介で、山葉寅楠(やまは・とらくす)というエンジニアが興した楽器メーカーへ丁稚入りすることになった。これがのちの日本楽器となり、現在のヤマハとなる。
そこで河合小市は、国産初のピアノをつくるプロジェクトに参加し、独学でその打弦機構を開発してしまうという天才ピアノ職人ぶりを発揮。
昭和になってすぐの 1927 年、105日におよぶストライキなど大規模な労働争議がこじれたあげく、新社長が来たのが気に入らなかったらしく、河合小市は日本楽器から独立して会社を設立、これが今の河合楽器製作所となる。
戦後の 1950 年代、河合小市の次女の婿、二代目社長となった河合滋により多角化が始まり、その一環として Teisco(テスコ)株式会社を傘下におさめた。テスコは、もともとカワイの取引先であった小さな楽器メーカーであり、このテスコがカワイの電子楽器事業の始まりとなる。同社はカワイのもと、しばらくの間はテスコ・ブランドでシンセを開発しつづけていたが、やがてカワイ・ブランドでもシンセを出すこととなった。それが大々的にはじまったのは、1986 年に発売された K3 から。
その KAWAI ブランドKシリーズは、やがて ’80 年代の後半に大きく育ち、一時期はシンセ業界の中で国産御三家こと YAMAHA、KORG、Roland に続く第4の勢力として、CASIO とならんで大輪を咲かせることとなった。
なお、CASIO は ’84 年発売の CZ-101 以来、急速にZシリーズのラインナップを展開し新興勢力となったものの、’88 年の VZ-1 が DX とならんで変調ヲタすぎて難解すぎ、’89 年に VZ-8M を発売したあと鳴かず飛ばずで失速しており、このときカシオではなくカワイに追い風が吹いていることは明らかであった。

●機種名
K5000W Advanced Additive Workstation
1996 年発売 61 鍵ベロシティ・アフタータッチ対応 定価 218,000 円 2年後 17,8000 円に価格改定
フルデジタルシンセであり、ワークステーションシンセである。
カワイ・シンセの本流Kシリーズでは、前の機種 K4 から7年が経過したひさびさのプロ価格帯の機種。’80 年代に新興勢力として存在感を出した老舗カワイが、その復権をかけて ’90 年代後半に殴り込んできた最終兵器。それが K5000 シリーズ。
その中でも、本稿でとりあげる K5000W は; すさまじい怒涛の音源方式に、 すさまじい怒涛の変態シーケンサーとをカップリングさせた、ド変態ワークステーションシンセ。
K5000 シリーズには3機種あり;
・K5000S 16 万8千円;シーケンサーを持たない、素のシンセ ・K5000W 21 万8千円;本稿でとりあげる、ワークステーションシンセ ・K5000R 12 万5千円;ほぼ K5000S の2Uラックマウント音源モジュール版

これが発売された 1996 年とは、誰も気づかなかった史上初の今日的ワークステーションシンセ ensoniq ESQ1 が発売されてから、じつに 10 年、コルグ M1 からも8年が経過した年。 この当時のシンセといえば、ヤマハ W5 から2年、ローランド XP-50 とコルグ TRINITY、prophecy が、発売されて1年。すでに M1 以来、各社ともに2、3世代が経過しており、世の中はすっかりワークステーションシンセ全盛期��あった。事実、K5000S / W と同じ年に、ローランドのフラッグシップ機種 XP-80 が発売されている。
当時のワークステーションシンセには、16 トラックの MIDI シーケンサーが搭載されていたが、K5000W のそれは 40 トラックもあり、編集コマンドも充実していた。それでいて K5000W は、競合他社より価格が安い、恐ろしい機種だったのである。
だが、2年ほどたった ’98 年には、最後の Ver.4へのアップグレードとともに、価格改定が実施され;
・K5000S 14 万8千円 ・K5000W 17 万8千円 ・K5000R 11 万5千円
と、さらにお求めやすくなった。 それはそのまま、カワイ最後のシンセとなった。
●音源方式
Advanced Additive 音源(ここでは「AA 音源」と略す)

サイン波 128 倍音加算合成に、PCM 波形と、さらに減算方式を組み合わせたものである。
非常にパラメーターが多く、千以上ある。 ただでさえ本格的なサイン波倍音加算合成なのに、さらにそれを最大6系統もレイヤーして1音色をつくるという、途方もない音源方式。
そもそもサイン波倍音加算合成とは「すべての音色は、サイン波による基音と倍音の組み合わせで決まる」という、フーリエ級数に基づく。
これは古くから伝わるパイプオルガンの原理であり、パイプ1つ1つが正弦波を発振するオシレーターであった。そのパイプの組み合わせをおびただしい数のストップでもって可変させ音色を変えるため、パイプオルガンはシンセサイザーの祖でもあった。
それが電気化されハモンドオルガンになると、トーンホイールひとつが正弦波オシレーターとなり、ドローバーで音色を変えられるようになった。それでもそんなオシレーターを何十個もそろえるのはコストがかかりすぎて非現実的だったが、やがて電子時代になるとサイン波オシレーターをたくさん集めて音色をつくる倍音加算合成が、より安価に実現できるようになった。
FFT(Fast Fourie Transform)によって既存の音色の倍音構成がわかるようになると、逆 FFT でもって主に整数次倍音群から加算合成して音色を作り出すことも可能となった。
ありものから倍音を削る減算方式と違い、無から有を生み出す加算合成は、シンセサイズの原理主義的な手法とも言える。それだけに愚直に膨大な���シレーターをあつめてつくる倍音加算合成は、おのずとパラメーターが多くなる傾向にあった。 そこへくると、たった2つのオシレーターだけで多彩な倍音表現を実現したのが FM 合成なわけで、それを発見したチョウニング博士の偉大さがわかる。 それでもテクノロジーが進展するにつれ、コストダウンにともない、各社から工夫を凝らしたサイン波倍音加算合成によるシンセサイズが、でてくるようになった。
K5000 では、単一のシンセシス系統を「ソース(Source)」と呼ぶ。ヤマハで言うエレメント、ローランドで言うパーシャル。そして最大6ソース、つまり6エレメント、ないし6パーシャルで1プログラムを形成する。1プログラムを「パッチ(Patch)」と呼ぶところは、当時のローランドと同じ。
各ソースは、サイン波加算合成音と PCM 音と、どちらを出力するか選択でき、それらを自由に組み合わせることから、言わばローランド D-50 の LA 音源を換骨奪胎、かつストラクチャーから解放し自由に使えるよう拡大解釈したような、すぐれた構成と言えた。
サイン波加算合成では、1ソースにつき 64 倍音まで出力できるが、2ソースであれば、高低ふたつの周波帯を分担してシンセサイズすることで、合計 128 倍音も出力可能。これだけで相当に精緻にうがった音源波形を自作できる。
PCM 波形は、トランジェントなどサイン波加算合成では出せない倍音を提供するための音素片であり、この点でも D-50 的な音源方式を取り入れている。
ソース間では、AM 変調機能もはさみこめる。
こうしてオシレーターで音源波形を自作したあとは、デジタルのレゾナントフィルターやアンプなどを使って、フルデジタルの減算方式シンセとして加工可能。最後にはマルチエフェクトを搭載したソース・ミキサーを通し、出力される。
サイン波倍音加算合成して創った音色の特徴として、和音でも音が濁らないということが挙げられる。FM 変調方式にも通じる独特のデジタルな音色をつくることができ、しかも狙った位置にダイレクトに倍音を増減できるという、きわめて直接的なメリットもある。
そのぶん、まともな音をつくるのには、最低でも 20 ~ 30 は倍音が必要で、できれば 64 倍音、そして本機のように 128 倍音はほしくなる。このため K5000 では本体だけでもエディットできるよう、当時としてはかなり操作性に工夫がほどこされていた。

K5000 シリーズには、倍音加算合成と PCM 音素片波形とを組み合わせた AA 音源が搭載されていたわけだが、K5000W だけ、それに加えて純然たる PCM 音源もあわせて搭載されていた。そして、それを使った GM 音色バンクもある。GM は Level 1 。
なお、音源方式ではないが、シーケンサーも概略を解説しておく。
K5000W は、ワークステーションシンセなので、通常のパフォーマンスモードの他に、シーケンサーを使って作曲するためのコンポーズモード(Compose Mode)があった。
パフォーマンス・モードでは、単一のパッチを鳴らすほか、4パッチを組み合わせて1コンビ(Combi)として鳴らせるが、このときはあくまで単一ティンバーであって、決してマルチティンバーではない。コンビでは、4パッチをレイヤー、キースプリット、ベロシティスプリットなどで組み合わせることができた。 また、1パッチごとに4基のマルチエフェクトが使える。
コンポーズ・モードでは、AA 音源が 16 パートマルチティンバーとなり、加えて PCM による GM 音源が 16 パートあり、合計 32 パート音源として鳴らせる。 そして、このときに内蔵の 40 トラック・シーケンサーで駆動できる。シーケンサーは MIDI トラックのみだが、この当時はまだ皆そうだったんだから仕方がない。本体音源 32 パートにあわせて、MIDI Out も2つあったから、40 トラックの意味もあろうというもの。DAW みたくオーディオトラックも持つワークステーションシンセは、21 世紀まで待たねばならなかった。だから 40 トラックもあるだけでも、群を抜いて御の字。
なお、MIDI で GM System On メッセージを受信すると、自動的にコンポーズモードになってくれる。
K5000W ならではの、秀逸なシーケンサー機能として APG(Auto Phrase Generator)という作曲支援機能があった。ある MIDI トラックを原始的な AI みたいなやつに分析させると、その分析結果に基づき、さらに人間が指定したジャンルなどを勘案し、その楽曲にふさわしい伴奏シーケンスデータを K5000W が提案してくれるのである! しかも音色込みで、マルチパートにて提案してくれる!
AI が支援する作曲 AI powered composition なんて、2010 年代の後半になってようやく言われてきたのに、それの始原みたいなものを垣間見せてくれる、技術��的にも興味深い機能。
●同時発音数
32 音ポリ+32 音ポリ
すなわち ・32 音ポリの AA 音源 ・32 音ポリの GM 音源 このカップリング。
前述の通り GM / PCM 音源まで内蔵しているのは、ワークステーションシンセ K5000W のみであり、K5000S や K5000R では AA 音源のみ搭載。
32 音ポリとは当時としては標準的だが、6ソースも動員すると5音ポリになり、プロフェット5状態に。 そのかわりに、加算合成であることもあって、想像を絶する緻密な音創りができた。
●内蔵エフェクトの性能と傾向

パッチ全体にかかるリバーブと EQ、そして4基のマルチエフェクトがある。
6ソースに対し、各エフェクトへの送りバスはステレオ4本あり、ソースミキサーにてルーティングがグラフィカルに設定できるのがいい。
パッチあたり4基あるマルチエフェクトは、おのおのが 36 アルゴリズムを搭載。空間系、変調系、歪み系と、ひとしきり多彩にアルゴリズムがあり、なかなかよく効く。ワウや3相コーラス、バンドパスフィルターや、エキサイターまであるので、バリエーションは充分。
パッチ全体にかかるリバーブは 11 タイプ、同 EQ は7バンドのグライコ。
さらにエフェクト専用のモジュレーションマトリクスがあり、14 ソース、10 デスティネーションで構成されるという、この時代にしては充分すぎる内容。
●内蔵波形、プリセットの傾向
AA 音源の加算合成機能では、音源波形すら自作する。 それに加えて、音素片となる 123 種類の PCM 波形も、あわせて装備。
さらに上記にプラスして、K5000W にのみ提供されている PCM 音源は、341 の PCM 音源波形と、325 ものドラム音源波形であった。これらの PCM 音源波形は、AA 音源にある PCM 音素片とは、まるで違い、単体でも使える完成度が高いマルチサンプルである。
Ver. 3以降、プリロードされている音色メモリーバンクが増大。その内訳は;
・A、E、F、Gバンク AA 音源による音色 60 パッチがプリロード すべてユー��ー上書き可能 おそらく発売当初はAバンクしかなかったのが、あとからEバンク以降が足されたものと思われる。 また、バリアブルメモリーのため、パッチごとに使用されているソースの数などによって、保存可能音色数が可変する。
・B バンク K5000W のみの PCM 音源パッチ専用バンク 128 パッチがプリロード すべてユーザー上書き可能
・GM バンク GM Level 1 の 128 プリセット音色が搭載されているバンク
なぜかC、Dバンクは欠番で存在しない。 画面をスクロールすると、GM → B → A → E → F → Gバンク、というふうに切り替わる。
また、ドラムキットが別途存在し、ユーザーキット1つ、プリセットキット 10、1キットは最大 64 インストで構成され、253 のプリセット・インスト、32 のユーザー・インストがある。
プリロードされている音色は、AA 音源においては、当初からのものははっきり言ってサイン波っぽくてイマイチ。だが、Eバンク以降の、あとから追加された音色はさすがに作り込まれていて、FM 音源だとばかり信じ込んでしまうできばえのエレピや金属音、サンプラーではありえない斬新な音色変化に富むものばかり。これが生産完了になったのが、きわめて惜しい!
Bバンクの PCM 音源も高品位なものであり、90 年代のサンプルプレイバックとしては、おそらく一番すなおで高音質なものではないかと思われる。このせいなのか、GM バンクの音も「えー? GM 音源って、こない音良かったっけー?」と思うことうけあい。箱庭宇宙にありがちなチープさとか、うすっぺらさが無い、ふくよかで豊かな音がする。
アコピにいったっては、貴重なカワイのアコピの音。あたりまえかもしれないが、これは大事なことで、カワイのアコピは、重厚でダークでプログレッシヴな音がするので、それがシンセで弾けるのはありがたい。正直に、個人の感想で書くと;
「コン」ファツィオリ 「カン」スタインウェイ 「ガン」カワイ 「ガン‼」ベーゼンドルファー 「ぽん」この、なんとも FM 音源みたいなうすっぺらい音が、ヤ○ハ
●エディットの自由度と可能性

どのバンクの音色をエディットするかによって、AA 音源か PCM 音源かが決まり、アクセスできるパラメーターも変わる!
・A、E、F、Gバンク → AA 音源をエディット ・B バンク → K5000W のみの PCM 音源をエディット
AA 音源における1ソースの概要は、以下のとおり;
「倍音加算ジェネレーター」サイン波 64 倍音加算合成:上記の DHL、DHE ↓ 「フォルマントフィルター」;上記の DFL、DFE ↓ DCO こと、ピッチや波形の概要パラメーター ↓ 通常の DCF ことマルチモード・デジタルフィルター ↓ 通常の DCA
「かぎかっこ」でくくっているのは、そのような表記がどこにもないので、私が勝手にわかりやすく解説すべく編み出した用語だからである 笑。おおむね、’80 年代の K5 に搭載されていたサイン波加算合成エンジンを、さらに拡大したものと考えて良い。K5000 では、これを最大6ソース重ねて、1パッチとなす。
以下、各ブロックごとに解説する。
▲倍音加算ジェネレーター

かつての K5 にて、DHG(Digital Harmonic Generator)と呼ばれていた部分。要は、サイン波倍音加算合成によって音源波形をつくるオシレーターである。
64 倍音加算するのだが、2つのソースを使うとき、片方を Lo(1~ 64 次倍音)、もう片方を Hi(65 ~ 128 次倍音)に設定すれば、128 倍音加算合成ができる。
マクロエディットができるので、最大 128 もの倍音を、必ずしもいちいち個別にエディットしなくてよい。マクロには
・高次倍音のみ ・低次倍音のみ ・奇数次 ・偶数次 ・オクターヴ;1, 2, 4, 8, - 64 (Lo) ないし 128 (Hi) ・5度;3, 6, 12, 24, 48 (Lo) ないし 96 (Hi) ・全部一括
とあり、実践してみると、聴覚上の変化ともマッチするので、かなり予測しやすい。
なんと、各倍音ごとに音量 EG を設定できてしまう。EG は ADDR で構成され、つまりセカンドディケイができる。EG をループ再生させることも可能。ただ、さらに少々びっくりするのは、各ポイントのパラメーターが、レベル・レート制なこと。レベル・タイム制では無いので、ちょっと感覚的ではない。
各倍音ごとに EG を個別エディットできる他、全倍音の EG をまとめて一括編集したり、倍音から倍音へ EG をコピーすることも可能。
つまり、この倍音加算ジェネレーターだけで、音源波形をつくるだけでなく、すでに音色変化をつくることができてしまう! 言わば自作可能なウェーヴテーブル! よって、これが倍音加算合成シンセというのは、間違いではないが、むしろウェーヴテーブルを自作可能なシンセと考えたほうがいいかもしれない!
しかも、この次のブロックでまた複雑な音色変化をつくりだすことができてしまうという、鬼の仕様。それが次に紹介するフォルマントフィルターである。
▲フォルマントフィルター

K5000 に搭載されているフォルマントフィルターとは、128 バンド(128 倍音ではない)のグライコに例えられることが多い。ただ、音色全体まるごとイコライジングするのではなく、各ボイスごとに処理するので、128 バンドのフィクスト・フィルターバンクがボイスごとにあると思えばいい。
バンド1からバンド 128 までは、10 オクターヴ以上も開きがある。
・バンド1; C -1=8Hz ・バンド 70 ; A4 = 440 Hz (ヤマハ / Logic 方式なら A3) ・バンド 128 ; G9 = 12,544 Hz = 12.544 kHz
見てのとおり、バンド1は可聴域を余裕で下回る! また各バンドは、各倍音とはなんら関係なく、固定された周波数でレベルを増減するだけである。
エディットマクロもちゃんとあり;
・8バンドにまとめた上で、各バンドの中心周波数ごとにQの幅を編集 ・バンドX~X+20 までのバンドを一括してレベル増減 ・バンドX~X+15 までのバンドを一括してレベル増減 ・バンドX~X+10 までのバンドを一括してレベル増減 ・バンドX~X+5 までのバンドを一括してレベル増減 ・全バンド一括編集 ・各バンド個別編集
レベルコピー機能や、バイアスというパラメーターもあるが、このバイアスがくせもので、プラスにすると低周波域、マイナスにすると高周波域へとシフトするのでややこしい。
専用 EG もあり、やはり ADDR で構成され、ループ再生も可能。そしてやはりレベル・レート制。 専用 LFO もあり、三角波、鋸歯状��、ランダム波とある。
最も特徴的なのは、ノンリアルタイム演算によるモーフィング機能があること。 4つまでの時間軸上のフェーズに、任意のパッチ、任意のソースから倍音設定をコピってきてあてはめ、フェーズごとの遷移時間、ループ再生などを設定し、なんと最後に実行キーを押すことでノンリアルタイム演算でもって、波形を算出しているらしい。
これらと EG や LFO などとあわせ、複雑かつ周期的な音色変化をもたらす。なんせフィルターの周波数特性を、ユーザーが好き勝手に決められるため、相当に摩訶不思議なことになる。
▲ DCO / DCF / DCA
K5000 に、DCO という表記があるので仕方ないのだが、これは先述の倍音加算ジェネレーターとフォルマントフィルターを経た結果の信号ことを指すのであって、決して別途 DCO が存在するわけではない。ましてや K5000 はフルデジタルシンセなので、DCO というピッチだけデジタル制御されたアナログオシレーターがあるわけではない。’80 年代からの、残念な誤解の結果である。
しかもそこまで解説させておいて、やっていることは単にピッチ LFO など、1ソース全体にわたる音程関連のパラメーターと、PCM 音素片を出すときの波形選択くらい。そりゃ AA 音源波形は、すでに倍音加算ジェネレーターなどで生成しているのだから、ここでは扱わないわけで。
なお、倍音加算ジェネレーターの代わりに、音素片 PCM 波形を出力した場合は、ここからあとの DCF などの処理のみが適用される。
DCF はマルチモードフィルターであり、HPF / LPF 切替式。レゾナンスもあるが、90 年代なかばのデジタルフィルターなので、ゼロから7までの8段階でしかない。ただ、それでも -24dB / Oct なのは、さすがカワイのこだわりであろう。
「DCO」、DCF、DCA には個別に EG があり、ピッチ EG はアタックとディケイ、フィルターとアンプ EG は ADDSR でありセカンドディケイがあるだけでなく、この3つの EG ともにレベル・タイム制なので、感覚的につかみやすい。ここでそれができるなら、なんで倍音加算ジェネレーターとかフォルマントフィルターでは、レベル・レート制なのかと。
パッチごとに1基のグローバルな LFO があり、デプスがピッチ、フィルター、アンプ個別にある。波形は;
・サイン波 ・三角波 ・鋸歯状波 ・矩形波 ・ランダム波
▲その他のパッチ・パラメーター
そろそろモジュレーションマトリクスが注目されはじめたころであり、K5000 でも 14 ソース、20 デスティネーション、しかも1ソースあたり2デスティネーション設定できる。20 あるデスティネーションには、フォルマントフィルターのバイアス、EG、LFO や、倍音加算ジェネレーターの高次、低次、偶数次、奇数次の倍音などがあり、かなり普通とは違う結果がでておもしろい。たとえば、弾きながらモジュレーションホイールでもって奇数次倍音を上げると、案の定、矩形波っぽくなるがブライトにもなるという、ちょっと他にはない音色変化をする。
前述のとおり、内蔵エフェクト専用のモジュレーションマトリクスもあり、こちらは 14 ソース、10 デスティネーション。
こうしてつくったパーシャル音は、最大6系統が内蔵ミキサーに通され、4基のマルチエフェクトや各1基の EQ とリバーブとで処理され出力される。
なお、ソース1とソース2の音で AM 変調させる大ワザもあり、おそらく K1 にあった機能をまるごと持ってきたのではないかと思われる。
▲ドラムキット
ドラムキットが別途存在するのだが、1キットは 64 インストで成立し、1インストは、オシレーター、フィルター、アンプで構成されている。インストごとにパンなどを設定可能。EG は、やはり ADDR 仕様なので、細かく表現できる。まぁ ’90 年代のデーハーなりにちょっと大人になったような音だ。
▲イージーエディット
さすがに広大すぎるパラメーターの太平洋なので、そこは考えたらしく、演奏中でもかんたんに操作できるイージーエディットが用意された。一時的にパラメーターにオフセットを加えるものであり、以下が存在;
・高次倍音レベル ・低次倍音レベル ・奇数 / 偶数次倍音レベル ・フォルマントフィルターのバイアス ・フォルマントフィルターの EG や LFO の速さ ・フォルマントフィルターの EG や LFO のデプス ・カットオフ ・レゾナンス ・EG ・エフェクト
ここでの画面といい機能といい、コルグのTシリーズや 01/W にも似ているが、偶数次倍音を増やそうとしてバリューダイアルをひたすらぐるぐるギーギー回すのは、ちょっとパフォーマンス用には非現実的かも。 K5000Sでは、このあたりがノブとして、物理的に出ているために音をひねりやすいはず。
▲内蔵シーケンサー
当時としては破格に大規模な 40 トラック、4万ノートの MIDI シーケンサーが内蔵されていた。 コード・トラックがあり、テンポ・トラックもあった。DAW そこのけの編集コマンドも多々あり、グラフィカルではないが範囲指定もサポートされており、他の一部にはグラフィック表示もサポートされていた。 SMF も読み書きでき、3.5 inch / 2HD のフロッピーディスクでもって外部との SMF 送受も可能。
きわめて興味深いのは、やはり APG(Auto Phrase Generator)なる作曲支援機能。
これは、録音されたシーケンスデータを K5000 が解析し、ユーザーが指定した音楽ジャンルなどに沿って、マルチパートの伴奏用シーケンスデータを勝手に生成してくれるもので、他の機種では見たことがない。
具体的には;
1.コード進行のアイディアを、任意の MIDI トラックに録音 2.そのトラックを「シードトラック(Seed Track)」に指定 3.任意のジャンル(スタイル)などを、指定 4.シードトラックを、K5000W に分析させる 5.分析結果をもとに、K5000W が最大8トラックのシーケンスデータを自動生成 6.気に入らなければ何度でも再生成 7.気に入ったら、それをシーケンサーに移植し、さらに細かくエディット可能
これでもって、約 8,000 ものシーケンスフレーズデータを、自動生成できるという。
スタイルと呼ばれるジャンルは 107 あり、プリセットが 105、ユーザーが SMF インポートして作成できるものが2つ。計 107 スタイルの内訳としては;
・ロック ・ポップ ・ジャズ ・フュージョン ・アシッド ・ハウス ・ランバダ(!) ・ワールド
さらに「ワールド」の内訳をみると;
・ヨーロッパのフォーク ・アメリカのフォーク ・ラテン
となっており、中東もアフリカもアジアも無い。なのにランバダがあるところといい、’90 年代のアレンジャーキーボード文化の産物そのもの。 あとからテクノも追加されたらしい。
また、以下の各種のアレンジャーキーボード用スタイルデータから2タイトルをインポートし、APG 用スタイルにコンバートして保存し利用できる;
・Technics Kシリーズ ・Roland Eシリーズ ・KORG iシリーズ ・GEM WX / WS シリーズ ・Solton MS シリーズ ・Wersi 社
さらに、APG はシードトラックからコード進行も分析しているのだが、このとき APG に、コード進行を実際に音で鳴らしながらアドバイスしてもらうことすら可能!
さっそくたった4小節の短いトラックをテキトーにでっちあげ、APG さんに解析してもらい伴奏データを自動生成してもらったが、なるほど、それ相応のものが、しれっとできる。スタイルを次々と変えて実行してみるとおもしろい。音色まで、スタイルによって変えてくるのには、恐れ入る。
ただ、適用されるスタイル、すなわちジャンルや自動生成の結果が、どうしても欧米偏重であり、それも時おりだっさい方向へかたよってしまう。 これは、K5000 が開発された時代もさることながら、おそらくカワイが、ドリマトーンなどといった「まじめな」電子オルガンを開発製造していたこと、そのためラウンジでのエンタメ用、あるいは音楽教室での教材用に、膨大なスタイルデータやシーケンスデータを制作していたことと、無関係ではあるまい。
▲その他の機能
ものすごい数のパラメーターがあるため、さすがにグラフィック LCD を搭載。倍音加算ジェネレーターや、フォルマントフィルターまわりなどは、分かりやすい表示で助かる。 画面の周囲を取り囲むように配置されたファンクションキーも、かなり便利。下手にカーソルキーで動かすのではないため、かえって操作が速くて良いかもしれない。
K5000 には、MIDI マスターキーボードとしての役割も期待されていたようで、Quick MIDI という機能が装備されている。その場で設定したプログラム・チェンジと、コントロール・チェンジを一気に送信する。音源モジュールがたくさんある MIDI システムの中で、都度ユーザーが好むデフォルト設定するような場合に使えるのかも。
内蔵フロッピーディスクドライヴは、3.5 inch 2HD 1.44MB ないし 2DD 720MB ディスクが読み込める。SMF などを読み書きする都合上、MS-DOS コンパチであり、なつかしい Mac の Acess PC にも対応。あったねぇそんな機能が Mac にーぃ笑。
さらには、ディスク上の SMF ソングをロードせずに直接に読みながら再生するという時短ファンクションこと Direct Disk Play というのもあった。これは当時のワークステーションシンセではけっこう流行した機能で、お手軽 SMF プレイヤーとしての働きもあった。
MIDI 端子もAとBの2セットもあり、おのおの MIDI In / Out / Thru がついてるので、計6つも端子がある。ここでも MIDI マスターキーボード的。ただし、MIDI B 群の端子は、MIDI Clock や Sys-Ex バルクダンプなどには非対応。

鍵盤タッチも当時としては破格に良く、おもりつきで上質かつ長さも長くて弾きやすい。黒鍵の表面にざらつき加工してあるのは、ひょっとしてかつての黒檀でできた贅沢な鍵盤になぞらえたのか?
なお、これも当時としては革新的な 32bit RISC チップを搭載することで、フォルマントフィルターや - 24dB / Oct の DCF を実現、とドヤ顔でカタログに書いてある。
▲K5000S と K5000R
先述したとおり、K5000 シリーズには、残り2機種、素のシンセたる K5000S、そして2Uラックサイズの音源モジュール K5000R とがあった。
この2機種には、ともに K5000W とは以下の相違点があった;
・PCM 音源がない ・PCM 音色バンクもない(AA 音源用の PCM 音素片波形はある) ・GM バンクもない ・シーケンサーもない、APG もない ・アルペジエイターを装備 ・コンビがない代わりに、マルチモードがあり、これは4パートマルチ音源になる
●拡張性

FDD 経由だが、SMF 送受できる。
のちのバージョンアップによって、音色バンクが増えた。Eバンク以降の音色は、そこで追加されたものらしい。発売当初の音色は、どうしてもサイン波っぽく聴こえて、なんだかなぁ、であったが、追加されたE以降のバンクにある音色は、かなり作り込まれており、良くできた音色が多い。
さらに Ver.3 から、当時の Win / Mac 用エディターソフト SoundDiver for K5000 が、emagic 社とタイアップして一緒にくっついてくるようになった。これで、特にパラメーターが多い倍音加算ジェネレーターやフォルマントフィルターなどの編集作業は、飛躍的に向上したはずである。 そして、ひとたびエディターでグラフィカルに操作できるようになれば、もはや K5000 シリーズは、倍音加算合成というより、ウェーヴテーブルを自作可能なシンセとして威力を発揮したであろう。
おまけに最終バージョンでは、なんと短い音声ファイルを wav 形式で外部から読み込み、それを逆フーリエ変換で解析、さらにフーリエ変換でもって整数次倍音のみで再合成するという、なかなかにニッチでわくわくする機能までついてきた! 記憶でしかないが、wav ファイルをサンプルデータスタンダードに準拠した形で用意し、5ピンの MIDI 経由で本体へダウンロードさせたような気がする。
●あなたにとっての長所
他の音源方式では得られない、独自のデジタル音色。
なんといっても、狙った位置に倍音を発生させられるのは、あたりまえだが直接に音を操作できて良い。 これが FM 音源とかだと、いっしょうけんめい変調させることで、遠隔操作で倍音を発生させているようなものなので、なかなか狙った位置に倍音を生じさせるのが、じつはむずかしい。つまり FM 音源なら周波数レシオやモジュレーター出力レベルなどを駆使してあたりをつけるところを、AA 音源ならダイレクトに倍音そのものを制御できる。 AA 音源万歳である。
結果、FM ではないのに、時として FM っぽくもなり、DX エレピなども再現できる! あるいは、PPG のウェーヴテーブルみたいな音もつくれる。モーフィングを使えば、事実上のウェーヴテーブルを自作していることになる! フィルターに依存しない自由な音色変化は、やはりうれしい。
しかも、どんどん刺激されるアイディアが湧く音色ばかりできる!! これは俺のセンスが 90 年代のまま止まっている勘違い平行棒���郎なせいなのか? 倍音加算合成というのは間違いではないが、むしろウェーヴテーブルを自作可能なシンセと言ったほうが正しいような音源方式。 しかも動きのある音色アニメーションを得意とする、個性派な音源方式。 パラメーターが多いとはいえ、同じものの繰り返しなので、理解はしやすい。
とにかく、もうこの変態音源に尽きる 笑
でもせっかくだから、APG によるみょーな演算結果も楽しませてくれるし、カワイだけのことあって鍵盤タッチも良い、ヘッドフォン端子が手前の左側についてて気が利いている、という点も挙げておく。
●あなたにとっての短所
ユニゾンモードが無い! これは残念。なので手動でレイヤーしまくって束ねるしかない。
やはり古いデジタルシンセなので、往々にしてエディット中、鍵盤を押さえっぱなしでは音が変わらないため、ぽんぽん連打せんとあかん。DX7の不便さを思い出す。
整数次倍音のみ出るので、非整数次倍音を出すためには、かなりピッチを変えて音を重ねるなど、工夫が相当いる。これが実現できないと、クロス変調によるディストーション波形とかメタリック波形などは難しいのだが、まぁ、AM 変調もあることだし、冨田さんみたいに倍音加算でベルもつくれるし、考えて使いこなせばいいんです。
アタックトランジェント成分だけは、どうしても PCM 音素片にたよることが多い。これは、サイン波倍音加算合成そのものの限界であり、あそこまで不規則な波形を合成しようとすると、もはや K5000 すらをも遥かに上回るパラメーター数となってしまい、非現実的だからである。 これを加算合成ではなく、減算方式で実現するには、それも現実から離れた創造性ゆたかな音色制御をしようとすると、もはや TR-808 のベードラに採用された Down Chirp Oscillator や、Metallic Oscillator のようなものを考案する必要がある。
●その他特記事項
一世風靡したカワイのKシリーズ・シンセ。だがカワイも今ではすっかりピアノメーカーに戻ってしまい、シンセというシンセが無くなってしまった。
かつてKシリーズがめざしたものは、なんだったのか。
私が知るかぎり、88 年ごろに見た K4 には、リアパネルにて、製造元は「テスコ株式会社」だと書いてあった。 そして 96 年製の K5000W には、製造元は「メルヘン楽器」と書いてある。
テスコとは何か? メルヘン楽器とは?
以下、年を追ってクロニクルをひもといてみよう。
1.起
1946 テスコ社の前身となるアヲイ音波研究所、設立 1948 テスコ(Teisco)というブランドで、ハワイアンギターやアンプが登場 1952 テスコ・ギターが、ビザールギターとして欧米にて知られるように 1958 テスコ・スーパーエレガン(Teisco Super Elegan)登場
「テスコ」とは、Teisco と書き、Tokyo Electric Instrument and Sound Company の略だという。 すでに敗戦の翌年に、その萌芽は生まれ、はやくもビザールな楽器をつくっていたようである。
1958 年に出た「テスコ・スーパーエレガン(Teisco Super Elegan)」とは、モノフォニックの真空管オルガンである。日本初の電子オルガンは、じつはここに始まる。そしてこれは、のちにカワイの電子オルガン「ドリマトーン」へと発展し、ヤマハのエレクトーンや、テクニクスのテクニトーン、ヴィクターのヴィクトロンなどと並んで、家庭用の電子オルガンとして家々のリビングルームに浸透していく。
1964 テスコ株式会社、設立 1966 テスコ株式会社、カワイの傘下に入る
当時のギターブームに乗ったテスコは、ギターメーカーとして知られるようになる。のちに復刻したりしているのも、このころの人気から。

1970 年代に入り、海外のギターブームが収束すると、テスコブランドのギターも終わり、代わりにギブソンやフェンダーのイミテーションをつくるようになる。 そこで次なるターゲットとして浮上してきたのが、徐々に盛り上がってきたシンセ業界であった。
1976 Teisco / KAWAI 100F

テスコとカワイとの2つのブランドで発売された、同社初のシンセ。機種名も不定で
・Synthesizer 100F ・S-100F ・100F
などと表記される。
37 鍵、ヴィンテのアナログモノシンセ、1 VCO / VCF / VCA / HPF という構成で、最後にハイパス・フィルターが来るのが、ちょっとおもしろい。 お値段は 95,000 円と、当時としては少し安めか。
その 100F は、こんな音がしたらしい? 「銀のさら CM」
youtube
1979 Teisco 100P 1980 Teisco S-110F 1980 Teisco S-60F
クラフトワークがアルバム「人間解体」を発表したのが、1978 年。同じ年に、YMO も人知れずデビュー。 その翌年から、テスコシンセが徐々に頭角を現してくるのである。
Teisco 100P

100P は、ローランド SH-2000 にヒントを得たようなプリセットモデルだったらしい。鍵盤の下にならぶ、カラフルなタブレット式のスイッチまで似ている。
Teisco S-110F

100F を継いだ S-110F は、テクノポップの台頭にあわせてデザインを一新。LED で信号フローを示す科学的なところが、テクノ時代を象徴。 仕様においても、従来と同じ 37 鍵でありながら、2VCO / VCF / VCA / HPF に拡張、しかも2音パラフォニックとなり、さらに8バンドのフィクスド・フィルターバンクまで搭載した。各バンドの中心周波数は、250 / 350 / 500 / 700 / 1k / 1.4k / 2k / 2.8kHz。 鍵盤の左、他社ならモジュレーションホイールなどがあるはずのところには、代わりに3基の感圧式コントローラーパッドがあり、これらでヴィブラート、ワウ、カットオフ、ピッチベンドをかけることができたところは、ARP Odyssey の後期型みたいだが、未来的でもあった。 当時の定価は、127,000 円。同価格帯ベストセラーだったヤマハ CS-15、ローランド SH-2 と比べても、仕様も奢り、デザインにも 80 年代らしいカリスマがあって、じつは隠れた名機。
Teisco S-60F

S-60F は下位機種として発売され、32 鍵、1 VCO / VCF / VCA / HPF、左手用の感圧式コントローラーはピッチベンダーのみ。 お値段 74,000 円。入門機だったヤマハ CS-10 やローランド SH-09 やなんかと喧嘩するための価格なことは明白。
1981 Teisco SX-400
4オクターヴ 49 鍵、なんと4音ポリで、Quad, Dual, Mono, Solo の発音モードがあり、最後のソロはユニゾンモード、あとば読んで字の如く。 1 VCO / VCF / VCA / HPF という構成だが、さらにサブオシとノイズ・ジェネレーターとを搭載。 アフタータッチもあり、ヴィブラート、ピッチベンド、カットオフに対応。 コーラスまで内蔵し、とどめの音色メモリーでは、プリセット8音色、ユーザー8音色が記憶できた。
1983 YAMAHA DX7 1984 Teisco SX-210 1984 Teisco SX-240
テスコからも、MIDI シンセの登場である。 1年遅れたのは、MIDI 制定メンバーに関わってなかったからかもしれないが、カワイは関わっていたので、そこは距離感があったのであろうか?
Teisco SX-240

SX-240 は、61 鍵、8音ポリ、2DCO / 1サブオシ / VCF / HPF / VCA という構成。フィルターは SSM2044 を採用し、これは Polysix、PPG Wave 2、初代 Emulator などに使われた名のある石。 スプリットやレイヤーも可能となり、コーラスも内蔵、48 音色メモリー、1,500 ノート8メモリーのシーケンサーも搭載、そして何よりも MIDI 対応。 高度に発展したポリシンセとなったため、フロントパネルから物理操作子はほとんど消え、代わりにデジタルなボタンと汎用バリューダイアルのみによる UI となった。7セグの LED が並んで文字表示もできたところも、デジタル時計っぽい未来感覚。
同じ年の年末には、コルグ DW-6000、翌年 1985 年9月には DW-8000 が発売されている。そしてそのさらに翌年…
2.承
1984 KORG DW-6000 1985 KORG DW-8000 1986 KAWAI K3 1986 KAWAI K3m


カワイKシリーズ初号機、K3 が発売されることになった。これ以降、テスコブランドでの新機種は出なくなったのだが、カワイKシリーズのリアパネルには、製造元としてテスコ株式会社の名が、しばらく残ることになる。
Digital Wave Memory Synthesizer と銘打たれただけのことあり、コルグの DW-8000 を非常に参考にしたと思われる機種で、音源方式をはじめスペックもよく似ている。 61 鍵、ベロシティ・アフタータッチ対応、6音ポリ。2デジタルオシレーター / VCF / VCA というハイブリッド構成。ポリ数が2音少ないほかは DW-8000 と同じ。DW-6000 を見て開発したのかな? 7セグの LED で、プログラム番号、パラメーター番号、そしてバリューを数値表示するレイアウトや、定価 19 万8千円というのも DW-8000 と同じで、DX7より下をいくことで値ごろ感を出そうとしたのだろう。
音源方式も、コルグの DWGS 音源と酷似しており、メーカーがあらかじめアコースティック楽器などの音色を、FFT で分析、逆 FFT こと整数次のサイン波倍音加算合成で近似的に再現し、その結果できた1波のみ波形 ROM に保存。それをループさせたものを、音源波形として使う。
コルグ���りもすぐれていた点は、音源波形の数や、ベロシティでオシレーターバランスまで制御できた点など。VCF が、SSM 2240 だったり、LFO に S/H 波があったのも、さりげなく名機。 実際、DW-8000 では 16 あった音源波形が、K3 では、32 と倍になっており、さらに 33 番目の波形として、ユーザーが自作して保存できる波形が1つだけあった。
このユーザーが自作可能な音源波形とは、128 ある倍音から任意の 32 個の倍音を選び、それらをノンリアルタイム演算にて加算合成し、演算結果の波形を保存し、1波ループさせて使うのである。

たった1つとはいえ、ユーザーが自作可能な音源波形。しかも加算合成。
ここに、のちのちの K5000 にまでいたる、Kシリーズの始原をかいまみれる。すなわちコルグ DWGS 音源を拡張するところから始めることで、カワイは森羅万象を再現するサイン波倍音加算合成の可能性を見出したのだ。
さらにそれは、うがって見れば、いにしえのテスコギター Spectrum5 にあったレインボーカラーのスイッチ群でもって、おびただしい数のピックアップを操作して音創りするという発想が、そのままテスコだましいとなってシンセに搭載されたとも解釈できる。倍音加算合成ならぬ、ピックアップ加算合成!

こののちのコルグが、DSS-1 で 128 倍音加算合成まで実現しておきながら、そのあとの M1 以降にてシンセサイズをやめ、事実上のプリセット���ンプラーとなって、音色ライブラリーを膨大に出すことで、音創りよりも音選びの道を爆走することになることを思えば、K3 で実現したたった1つの自作可能音源波形とは、テスコの頑固で堅気な DNA の発露、発現であったのかもしれない。
ただ、カワイというお上品な坊ちゃん嬢ちゃんなブランドのせいなのか、妙にセンスがいけてないところも。 例えばホイールがピッチベンド用に一個しかないのは、いくらアフタータッチが使えるとはいえ、さすがにコストダウンするにもほどが��る。EG も、コルグが一足先に ADSSR というセカンドディケイが可能なものを搭載していたのに対し、カワイは相変わらず ADSR のまま。そしてデザインがなんだかいなたい家具っぽいような気がするのは、気のせいか。
だが翌年、カワイのシンセは大変貌を遂げる。
1987 Roland D-50 1987 KAWAI K5 1987 KAWAI K5m

ローランドから風雲児 D-50 が出たのと同時に、カワイから出てきたモンスターシンセ。 怒濤のサイン波倍音加算合成シンセシス、しかもいきなりのフラッグシップ機種、フルデジタル 16 音ポリ。 23 万5千円というのは、ほぼ D-50 同じ。 61 鍵か、2Uラックサイズの音源モジュールかが、選べた。
型番からもうかがえるように、K5 は K5000 の原型となったモデル。K5000 が最大6ソース構成だったのに対し、K5 は2ソース。それでも各々 63 倍音、2つ合わせれば 127 倍音まで加算できた。K5000 では、全倍音が各々個別の音量 EG を持っていたが、K5 では4基の音量 EG に集約されるも、それでも EG は6ステージあった。 そのあとは、デジタルのレゾナント・ローパスフィルターと、デジタルアンプとを通るのだが、ここでもフィルター EG は6ステージ、アンプ EG は7ステージもあり、ダブルピークはもちろん、リリース後にピークを持つことも可能。
この音源方式は、最初 ARTS:Additive Real Time Synthesis 音源と呼ばれたが、商標にでも引っかかったのか、のちに ADD:Additive Digital Dynamics 音源と名を変えてきた。

時代に先駆けて 16 パートマルチ音源であり、同じくシンセとしてはほぼ初めてグラフィック LCD を搭載しており、じつは名機なのだが、早くもパラメーターの海に溺れてしまってエディットがたいへんなこともあり、あまり知られていない。
なによりもタイミングが良くなかった。話題はすべて D-50 がかっさらっていったのであり、誰もがその史上初 PCM ベースのサウンドに魅了されていたのである。
だが、この PCM にいち早くカワイは気づいたらしく、即座に行動を起こしたところが、FM 変調にこだわりすぎたヤマハよりも柔軟でえらいところ。その結果は一年後にあらわれる。
1988 KORG M1 1988 Roland D-10 1988 Roland D-20 1988 Roland D-110 1988 KAWAI K1 1988 KAWAI K1m 1988 KAWAI K1r

カワイが真に業界で旋風を巻き起こすのは、ここからである。
誰もがコルグの起死回生満塁ホームラン M1 に目を奪われていた時、その足元をすくったのが、カワイ K1 であった。M1 の 24 万8千円というプライスタグが高すぎて嘆く少年少女たちにとって、12 万8千円でローランド D-10 が救いの神になるはずが、どうやらカワイもいいらしい、となったのである。 それもそのはず、なんせ、9万9千8百円で、61 鍵ベロシティ・アフタータッチ対応、16 音ポリのフルデジタルシンセが手に入るなんて、コスパ良すぎて前代未聞��ったのだ。
K1 では、あらかじめ倍音加算合成によって生成し波形 ROM にたくわえたデジタル波形を VM :Variable Memory 波と呼び、これと PCM 波形とを最大4ソースまで重ね、さらにソース間 AM 変調まで可能とすることで、1パッチをつくる。これは VM:Variable Memory 音源と銘打たれ、シンセ波形と PCM 波形とを組み合わせて部分音合成する D-50 すなわち LA 音源のエッセンスを凝縮したテクノロジーであった。
倍音合成は、素で取り組むにはパラメーターが膨大で音創りも大変。ならば、倍音合成によって生成されたおいしい波形を満載し、PCM 波形と組みあわせれば、リアルな音色からシンセならではの表現まで、簡単かつ自在にできる。 しかもフィルターを使わず、ひたすら加算合成するだけでできる。
これは目からうろこで、逆にフィルターを持たないことからレゾナンス・スィープなどを再現するのも難しいなどあったものの、見切りが早く、多彩な音を簡単につくることができた。 おまけに K1 の鍵盤は、この安価な価格帯では初めてのおもりつきであり、タッチもよく、さすがピアノメーカーという貫禄もあった。
K5 という、なんだかよくわからないけど凄そうなステータスシンボルみたいなプロ仕様シンセがでたあと、こんなにフレンドリーでコスパ最高なシンセが出てきたら、気にならないはずがない。多くのキミやボクたちが、あのジョイスティックをうにょうにょさせ、どんな音色変化をもたらすのか興味津々で取りついたのである。
同じ年、シンセではないが KAWAI から単体シーケンサーの名機となる Q-80 も出ている。

Q-80 は、ヤマハ QX��を研究したと思われる機種で、モチーフと呼ばれる仮想トラックを 100 まで記憶できた点が、QX5のマクロトラックと同じである。しかし QX5より凌駕する点が多々あり、32 トラック構成、グルーヴを残すアクティヴクォンタイズ、ジョグダイアルとメニューマトリクスによる操作性、そして 3.5inch 2DD 対応の FDD などなど追加されつつも、ろっきゅっぱしかしなかった。
ヤマハも同じ思いでいたようで、QX5FD という後継機種を後追いで出しているが、やや値段が上がってしまっている。
1989 KAWAI K4 1989 KAWAI K4r 1989 KAWAI XD-5 1989 KAWAI K1II 1989 KAWAI K1rII 1989 YAMAHA SY77 1989 CASIO VZ-8M

カワイシンセの黄金時代。
K4 は、K1 にデジタルのレゾナント・ローパスフィルターと、マルチエフェクトとをつけたような中堅価格帯機種で、懸案だったスィープ音もばっちし。16bit で音も良く、D-50 のみならず M1 のおいしいとこどりまでをも実現し、なおかつ M1 にはなかったレゾナンスも実現、プロの仕様と音色とを安価で魅せてくれるような、楽しいデジタルシンセであった。 倍音合成による音源波形は、DC:Digital-Cyclic 波と名を変え、4ソースの各々にフィルターもついたことで、音源方式も Digital Multi Spectrum 音源という名になった。 お値段 14 万9千円。同価格帯のどの競合他社よりもすぐれたシンセが、カワイから登場したのである。

聖飢魔II のライヴでは、サポートメンバーのキーボーディストがウルトラ警備隊の格好をして、K4 を弾いていた。アルバム「Outer Mission」のころであり、バブル期だったこともあって、世の中、多彩なデジタルシンセ音がもてはやされた時代。K4 もプロにも認められ���実際、音が良かったのである。
K1 もリバーブとディレイがつき、ドラムキットも搭載することで K1II となり、K4 / K1 のラインナップは、すっかり新興勢力として人気であった。

XD-5 とは、K4r を応用した高音質のパーカッション音源モジュールで、AM 変調などもできることから、かなり変態なリズム音色も出せる異色の音源。カワイアメリカが企画したという。

さらに K5 のころから、カワイは他にもさまざまな MIDI 機器を出しており、そのラインナップが完成するのが、この 80 年代の終りごろである。 そこには、がっちりしたタッチのアコピ鍵盤ノウハウをがっつり組み込んできた MIDI マスターキーボード M-8000、前述の単体シーケンサーの名機 Q-80、腕っぷしの強いドラマーが叩いたような音がしたリズムマシン R-100、R-50 シリーズ、単体エフェクト RV-4、ミキサー、なんと MIDI ミキサー MM-16、などなど、すぐれた周辺機器がさまざまに出ており、しかもどれも比較的良心的なお値段。 そんな、お求めやすいカワイだけでなんでもできてしまうという、シンセヲタや宅録ヲタ、バンドマンにとって夢のような時代になったのであった。




同じ年、ヤマハは V80FD を水面下でやめて SY77 に慌てて切り替えており、カシオからは VZ-8M を最後にシンセがぱったり出なくなった。V80FD は基本的には FM 変調のみ可能、SY77 は PCM もカップリングさせた複合音源、VZ-8M も位相変調である iPD 音源。 これら落日の変調方式シンセを尻目に、カワイ、コルグ、ローランドから PCM 音源が勃興してきたのである。 その勝ち組たる新興勢力の勢いでもって、このころ、カワイは K4 をそのまま 88 鍵シンセにした K4000 という頂上機種を、フェアなどで参考出品している。名高い MIDI マスターキーボード M-8000 の鍵盤を流用したのかもしれない。
さて、私の記憶では、K4 のリアパネルには、製造元としてテスコ株式会社の名が明記されていた。だが、どうやらこのころに、テスコは、同じくカワイ傘下のデジピメーカー、メルヘン楽器に吸収されたらしい。
そこから、徐々に雲行きが変わってくる。
3.転
1990 KAWAI Spectra KC10 1990 KAWAI XS-1

Spectra は、ライヴ向けにフットワークを軽くすべく軽量スリムにしたキーボードであり、XS-1 はハーフラックサイズの DTM 音源モジュールであった。いずれも K4 の音源部をカットダウンして内蔵しており、16bit による音の良さをアピールしていた。 Spectra そのままに内蔵音源を省き、白く塗装しなおした MIDI キーボードコントローラー MIDI Key というのもあった。下の DTM セットにあるとおり。

ローランドが DTP になぞらえ DTM という言葉を発明し、その第1号としてパッケージ製品「ミュージくん」を発売したのは、すでにこの2年前の 88 年のこと。



このあと「ミュージくん」は「ミュージ郎」と名を変え、急速に DTM 業界の雄となって台頭してゆく。
そして 90 年代に入って、カワイもまた後を追って、DTM 業界へと舵を切ったのであった。
1991 YAMAHA SY99 1991 KORG 01/W 1991 Roland JD-800 1991 Roland SC-55 “Sound Canvas” GS 音源モジュール 1991 Roland SB-55 “Sound Brush” SMF Player
ワークステーションシンセが大流行となり、シーケンサーを持たないのに30万円もした JD-800 は、評価こそ高かったものの実際にはまるで売れなかった。以来 XP-80 が出るまでのしばらくの間、ローランドには高額機種を出すのにためらいがあったという。
同時に PC ベースのワークステーションともいうべき DTM 業界に、新風 SC-55 “Sound Canvas” が登場。音色配列を統一させる GS フォーマットを提唱し、GM 規格の制定につながった。
この当時、ローランドの高価格帯のシンセが好評だったにもかかわらず売れず、一方、同社が DTM の盟主となって成功したことは、その後のカワイの方向性を考える上で、きわめて暗示的である。
そしてこの年、カワイからは新機種が出なかった。 出なかっただけなのか、出せなかったのか、お蔵入りしたまぼろしの機種でもあったのか。 メルヘン楽器への移行で、ばたばたしたのか、ドタバタあったのか。
とにかく、メルヘン楽器が開発製造するようになって、同社がそれまで手がけてきた家庭用デジピ市場を意識するようになったのか、教育市場とも親和性が高いと思われる DTM へと、カワイも全面的にシフトチェンジしたのである。
1992 KAWAI XS-2 GMega 1993 KAWAI GMega をもとにした DTM パッケージ Sound Palette 1993 KAWAI K11 1993 KAWAI Spectra KC20

GMega(ジーメガ)は、ハーフラックサイズの GM 音源モジュールで、定価 69,000 円。ちょうど SC-55 の好敵手ながら、GMega は 32 パートも使えて有利であった。また、GM というと、とかく箱庭的で音はチープという先入観がはびこっているが、GMega は音が良い。はっきり言って当時のサウンドキャンバスよりも、音が良かった。GM に引っかけたネーミングも、今なら GGiga と言っていいくらいの、パフォーマンスだったのではないか。
これを中核に、カワイは独自の DTM パッケージ「Sound Palette 」を繰り出した。
K11 は、K1II を GM 音源にしたもの。音源方式は K4 から持ってきた上でフィルターをシリパラ可変できるようにしている。 KC20 Spectra も、KC10 を GM 音源化したものである。 どちらも DTM 向けキーボードというキャラが前面に出ていた。
かくしてカワイは、加速度的に GM と DTM へと傾斜してゆくかに見えた。
1993 Roland JV-1000 1994 YAMHA W5
この ’94 年からしばらく、カワイからはなんら新製品が出なくなる。
カワイだけでなく、このころ、押し寄せる GM 音源化と SMF の普及により、各社ともに DTM 以外では方向性を見失っていた。唯一成功していたのは、ワークステーションシンセの本家を称するコルグだけであった。 その一方、どんどん隆盛する DTM 業界では、ヤマハとローランドによる熾烈な一騎打ちが続いていたのである。
時代はパソコンであり、単体シンセはもう未来がないのか。音源方式も PCM まで来て出尽くした感があり、あとはひたすら大容量高精細になるばかり。そんなふうに見えた。インターネットが大々的に普及するのは、この翌年の Windows 95 からだが、すでにその片鱗も見えており、まさにパソコンの時代になりつつあった。
ローランドが、GS フォーマット音源のみ積んだワークステーションシンセ JW-50 を出して失敗したのも、売れ筋のワークステーションシンセ市場に GS / GM を広め、売れ筋の GM 音源 DTM とを掛け算したかったあまり、そんな時代を読み違えたからであろう。
KAWAI というブランドは楽器メーカーとしては正統派だが、アコースティックのイメージが強く、電子楽器と言ってもドリマトーンなどホームユースのものばかりであり、シリアスな電子楽器メーカーとしては異色なイメージもある。 とはいえ、そもそも 80 年代にシーケンシャルのデイヴおじさんとともに MIDI 規格を制定したとき、カワイもメンバーの一員だったのであり、その点ではカシオとは違う。
その歴史ある保守と革新の混沌ゆえに、ホームユースや教育市場を考えて、真面目に GM 音源へ傾斜したのであろうか?

GMega は、GM 音源の中では音が良かった、と書いた。 GM 規格の趣旨を考えれば、機種ごとに差異があるのは、いかんのであり、失敗である。原理主義的に厳密たらんとするならば、いつどこでだれがどんな機種を使おうと同じ再現性が担保されなければならない。共通規格とは、没個性化である。
しかし、そこまで規定しないルーズな規格だったからこそ、各社は自由に個性やキャラある GM 機種を出せた。この機種で鳴らすと元気な迫力ある音楽になる、あの機種で鳴らすとやさしい音色で再生されてなごむ、などなど。 その使い分けを極めるのも、楽しかったはず。
つまり GM には、解釈の違いという、音創りとは違った表現があるのだった。意図したのか、はからずもできたのかはさておき、それは GM 世界における方言であり、方言による豊かな多様性ある表現、と言ってもいい。
もっと言えば、GM も MIDI も、規格というよりプラットフォームであった。それらの根底には「このルールで縛る」ではなく「この上でみんな好き勝手に遊びなはれ」というスタンスがあり、誰にも独占されない規格という、およそたぐいまれな規格であり、成り立ちからしてフリーダムであった。 MIDI 規格制定に尽力したことでグラミー賞をもらったデイヴおじさんと梯氏は「まぁパテントにしてたら大儲けできたかもしれないが、そんなことしたらむしろ誰にも使ってもらえず、MIDI は広まらなかっただろう」というような主旨で述懐している。
GM や、そもそも MIDI は、知的財産権とは無縁、誰にも独占されないオープンな規格であり、それはこんにちのシェア文化のはしりでもあった。だからこそ GM も MIDI も、規格というよりプラットフォームに徹した存在なのであった。
MIDI はシェア文化!
だが、音は良かったカワイの GM 音源だが、DTM では先行するローランドが強く、先手必勝の市場原理によって店頭を Sound Canvas シリーズが埋め尽くし、コルグなどは DTM 業界では無名すぎて相手にされず、カワイも苦戦することになる。 なんせローランドは、この十年くらい前から、それこそ MIDI 以前のヴィンテアナログの時代から、コンピューターミュージックに特化したマルチ音源を、CV / Gate で駆動しながらでも営々と出し続けていたのである。

ましてや MIDI 時代になってからのローランドは、MIDI の可能性をいちばん知っていたわけで;


結果、DTM という言葉の生みの親になるくらい、もはやド定番なのであった。

これに対抗できた後追い機種は、楽器メーカーとして押しも押されぬ知名度のヤマハが送り出した「Hello Music」だけであった。
その一方で、GM 音源の鍵盤機種を、ごりごりな音創りシンセとして売ろうにも、GM 自体がよくもあしくもオールラウンドな箱庭宇宙な音色世界だったので、パラメーターも少なく、ごりごりの一芸に秀でたような音創りシンセには向かなかっ��。
互換性を重視すればするほど、個性が消える。それがプラットフォームというもの。
やがて、そのプラットフォーム上で、ふたたびの個性派を送り出そうという動きが始まる。

1995 KORG TRINITY 1995 KORG prophecy 1995 Roland XP-50 1995 Roland XP-10 1996 Roland XP-80 1996 KAWAI K5000S 16 万8千円;素のシンセ 1996 KAWAI K5000W 21 万8千円;ワークステーションシンセ 1997 KAWAI K5000R 12 万5千円;ほぼ K5000S の2Uラックマウント音源モジュール版

本稿で取りあげた K5000W とは、カワイ初のワークステーションシンセである。しかも K5000 シリーズの中で唯一の GM 対応機でもあった。そして、かの K5 以来のフラッグシップでもある。 これらが指し示す意味は、何か?
サイン波倍音加算合成の特徴として、和音を弾いても音があまり濁らないというのがある。さらにカワイは 「写実派 PCM 音源の時代に終止符を打つ、 印象派『アドバンスト・アディティブ』音源搭載。」 というキャッチコピーでもって、売り込んでいる。

この言葉は、もともとはローランドが TR-808、そして D-50 をはじめとする LA 音源、これらを開発するときに考え出したコンセプト。
すなわち、リアルよりもアイディアル、real よりも ideal、写実ではなく理想の音、自由度が限られているサンプラーよりも、自由自在に音をエディットできるシンセサイザーに期待を込めた、その故事そのものである。
ロジャー・リンがすでにサンプリングによるドラムマシン LM-1 を出したのにもかかわらず、ローランドが後出しジャンケンにフルアナログの TR-808 を開発したのは、当時のサンプル波形メモリーが高価であったためだけではなく、そもそもサンプリングして終わりというのではダメで、自由に音創りできるドラムシンセをつくりたかったからだという。 ドラムマシンではなく、ドラムシンセ。 808 ベードラのディケイ・ノブは、コストダウンの名のもとに消えそうになったシンセたるアイデンティティの最後の砦であった。ちいさな、ひよわな砦だったそのディケイ・ノブを、よもや後世のアーティストたちが、まさにベースシンセとして使い、かくしてベースミュージックというジャンルまでをも創出することになろうとは。
LA 音源も同じで、PCM 波形を使うわりにストラクチャーなど複雑な仕組みになっているのは、やはり自由度を高くもつことで、柔軟な音創りを可能にするためであった。 よって、のちの D-70 や JV-80 以降の単純な PCM 音源だと、リアルな音は作りやすいが、シンセならではの音色はなかなか生み出しにくい。リアルな音への需要は大きいので、PCM 音源が主流になるのは時代の必然ではあるが、いやしくもシンセメーカーを名乗るなら、傍系でもいいから LA 音源も残しておいてほしかった。
無論、せっかくがんばって冒険した JD-800 が売れなかったがゆえの、恐怖心があったこととは思う。よって JV シリーズという安全パイな中堅機種シリーズへ傾斜したであろうことは、想像にかたくない。 だがそれでも競合のコルグは、PCM サンプルプレイバッカーの代名詞ともなる M1 で圧倒的勝利をおさめながらも、WaveStation という、売れなかったが音創りにこだわったシンセも出した。それも初代無印、A/D、EX、SR と代を重ね、しばし間を開けてから prophecy、Z1 へと、ストイックに音創りの夢を追い続けている。ワークステーションシンセで当てまくっていたという安心感があったからこそとはいえ、かりそめにもシンセメーカー、やはり技術的にシンボルはたいせつ。 だからこそ、ローランドが LA を捨てて PCM のみに走ってしまったのは、売れたであろうが残念である。
シンセは、リアルな音を出すものではなく、理想の音をつくり出すためのもの。 そのために、写実派のサンプリングではなく、印象派のごとく本質を捕まえつつ自由度が高いシンセサイズの道を選ぶ。それがシンセメーカーとしての矜持のはずであった
そして、カワイ K5000 シリーズもまた、そのために原点に立ち返り、倍音加算合成によって森羅万象を、写実派 PCM ではなく印象派の AA 音源で実現しようとしたのであろう。
最初はコルグ DWGS 音源のまねをするところから始まった音源方式も、やがてコルグやローランドの正統派な後継者を、もくろむようになり、しかも LA 音源よりは単純化されたカタチで、その代わり壮絶に愚直なパラメーター暴風雨で。 そのための、シンセ独立宣言、リアルさばかりを求める旧弊と束縛からのシンセ自由共和国独立宣言、それが前述のキャッチなのだ。
残念だが、これを、たましいをこめて説明できる営業は、未だ、いないであろう。
そして、内蔵シーケンサーにあった APG 機能。
ドリマトーンなどの電子オルガンのリソースでもって、ワークステーションシンセに新機軸をもたらそうとしたのであろう。それはまるで、自動運転するクルマのプロトタイプのようでもあり、このあと実に5年後に出てきたコルグ KARMA と、アプローチは違うも、目指すところはかなり近い。
そして、ユーザー独自のスタイルデータを読み込めば、永遠にあたらしいジャンルの楽曲を、しかも効率的に量産できる。 かつて K3 が、アコースティック楽器に由来する多くの音源波形の中で、1つだけユーザーに開放し、自由に自作できるようにしたように、K5000W では、おびただしい数の既存ジャンルに由来するスタイルの中で、2つだけユーザーに開放し、ユーザーが自作・入手したスタイルデータを読み込めるようにした。 あたらしいジャンルを切り拓き、それに永遠に対応しつづけ、永遠にあたらしい楽曲を、しかも機械に補助してもらいながら生み出し続ける、原始的な AI 作曲支援ツールすら将来への展望にいれた存在、次世代ワークステーションシンセ、それが K5000W のはずだった。
K5000 シリーズは、Ver.3.0 からエディターソフト emagic SoundDiver を一緒にくっつけて出荷されるようになった。なだれをうって攻め込んでくるかのような膨大なパラメーターを制するには、やはりエディターは便利。

だがそれがアダになって、本体だけではエディットできないシンセであるかのごとく、誤解された向きもあるやもしれない。
この当時、ローランドの XP-80 / 60 / 50 / 30 / 10 は非常によく売れていた。業界で唯一 64 音ポリもあり、しかもエクスパンション・ボードによるライブラリービジネスが成功したためである。コルグにいたっては、渾身の自信作 TRINITY が海外で XP シリーズに敗北したためショックを受けたという。
カワイ K5000 系は、最高のコスパながら 32 音ポリ。APG など意欲的かつ GM のような互換性も重視しながら、スタイルデータを必要としたり、コード認識機能があったりするため、欧米ではアレンジャーキーボードと混同される向きもあったらしい。そこはのちの KARMA と似ている。
孤高のシンセ、孤高のワークステーション。

だが、最大の敗因は、そもそも営業がもはや売る気がなかったためなのかもしれない。この当時のカワイは経営不振が続いており、株価も百円くらいにまで落ち込み、まるでモチベーションがあがらなかったという。日経新聞をひらくと、株価のページにてローランド、ヤマハ、カワイが並んでいて、いっつも公開処刑であった。 もはやいいものをつくるだけでは、売れる時代ではない。商品力は必須だが、最後はやはり、人ですよ。
1998 KAWAI MP9000 1998 KAWAI K5000S 16 万8千円 → 14 万8千円 1998 KAWAI K5000W 21 万8千円 → 17 万8千円 1998 KAWAI K5000R 12 万5千円 → 11 万5千円
K5000 シリーズ用に、Ver. 4.0 Power Sounds がリリース。
K5000 の売れ残った在庫一掃のためなのか?
新しい音色を追加に追加を重ね、最後は値下げまで行い、キーマガに「こんなにワークステーションが安くていいんですか? いいんです!」と、当時の人気テレビ報道番組ニュースステーションでのセリフまで借りた広告を打ち、安売りキャンペーンでもって、K5000 シリーズは華々しく終わった。翌年の夏までには、在庫がなくなっていたらしい。
MP9000 は、デジタルのステージピアノである。 K5000 Ver. 4.0 と安売りが始まった年の十月、アコピと同じ、長ーいハンマーアクション鍵盤を採用したデジタル・ステージピアノとして発売。非常にピアノライクな鍵盤タッチで、評判となった機種。

そして、やっぱこっちのほうが売れる!となったのかもしれない。その後、MP シリーズは脈々と続��、今も MP11SE、MP7SE、超贅沢なソフトピアノ音源用 USB コントローラー VPC1 に引き継がれている。

1999 Shigeru Kawai Piano
グランドピアノである。それもアコースティックの。最高峰の。 当時の河合滋社長が「期は熟した」と言って開発させたという。 これ以降、同社はピアノに専念。アコースティックもデジタルも、ともにピアノにフォーカスしている。
写実から印象派へ、という河合シンセの実験は、ここに終わる。 印象派から写実へ、という河合デジピへと回帰するのである。
いかに既存楽器の束縛から自由たりえるか、という河合シンセの実験はここに終わる。そして、いかに既存のアコピに似ているか、という逆のベクトルへ向かうことになる。電子テクノロジーを、既存楽器の模倣へと使う。たしかにユーザー層はシンセよりも遥かに多いであろう。 つまりそれは、発散から収斂へという、180 度の方向転換であった。

真面目すぎたかスピンナウトした因縁の意地の張り合いか ’90 年代までの一時期ヤマハと訴訟合戦し、株価百円どん底だったが、訴訟合戦は双方が取りやめて妥協、今や中国でヤノピ売上うはうは、株価は 4,000 円近く、ショパコンのファイナルで使われるグランドもカワイである。
4.結
ゼロ年代、Virsyn というソフトウェア・メーカーからサイン波倍音加算合成によるソフトシンセ「CUBE」が出たが、そのとき欧米人のスタッフが、でっかいパソコン画面での精緻なグラフィック表示を操作してみせつつ、 「これで加算合成もやりたい放題さ。カワイの、ケイ・ファイヴサウザンドなんて、ナイトメアだったろう?」 と、にたーっと笑っていた。
たしかに、倍音加算合成というものは、パラメーターが多すぎて、ソフトシンセでグラフィカルに表示させたほうが音創りしやすい。K5000 にも、途中からエディターソフトがついてくるようになったし。
それでもなお、K5000 がめざしたもの。
K3 にて、コルグ DW-8000 から倍音加算合成を学んだ上で、ユーザー自作波形も実現。 K1 にて、ローランド D-50 から PCM とシンセ音とを組み合わせた部分音合成を学んだ上で、画期的なコストダウンを実現。 K4 にて、コルグ M1 から PCM 波形をデジタルフィルターを通すことを学んだ上で、レゾナンスも実現。 K5000 にて、再びのローランド D-50 から、写実を捨て印象派による奔放なシンセサイズを学んだ上で、格段に大きな自由度を実現。
モノマネだけではない、そこには他社が一歩およばず捨ててしまった道を、さらに突き進む求導師の姿があった。
K5000 がめざしたもの、それはリアルさばかり求める既存の楽器に囚われた偏狭なる楽器業界への、カウンターであった。ヤマハもコルグもローランドも、けっきょくは PCM 音源のみに走ってしまった中、シンセはそんなことでいいのか、今一度、写実派ではなく印象派こそが、シンセの本分、本質、本懐、リアルよりも理想の音色、それこそがシンセがめざすものであり、そもそもシンセが生まれた理由ではなかったか、そう異議申し立てしたのが、カワイであり、その反撃こそが K5000 であった。
その問いは、永遠にあたらしい!
さらに、K5000「W」
APG という、自動作曲の曙光を見せた内蔵シーケンサー。それは DAW に比肩する多トラックと編集機能とを装備し、なおかつさらにその先を、進化の先には AI がいることを見据えた設計思想であった。ユーザースタイルでもって、永遠にあたらしいジャンルの曲が制作できることは、すなわち、微小規模ながら機械学習のあけぼのとも言えなくはない。
K3 では、あたらしい音源波形を自作できた。そこから、ちょうど十年。 K5000W では、あたらしい楽曲を量産できるようになった。歴史は繰り返すとは、言わば時間軸上のフラクタル。時間軸上の構造。
そして楽曲もまた構造であり、構造を具現化するのが K5000W 内蔵シーケンサーであり、APG であり、それを側面支援するのが、河合楽器ならではの高精細な GM 音色であった。GM は音作りのためではなく、曲作りのために生まれたプラットフォームなのだから、音楽制作には、うってつけ。
印象派の音源方式と、逆にリアルな GM バンク、そしてそれらを演出してオリジナルな楽曲を量産する原始的な AI みたいな機能、それを搭載した大規模シーケンサー。そこから生まれたであろう、あまたの曲。
写実よりも印象派をめざしたのが K5000 なら、K5000W は、それに立脚して機械化作曲をめざした孤高のワークステーションシンセであった。 とらわれない独創的な音楽制作を夢見たエンジニアが、K5000W を生み出したことであろう。音楽とは何か。構造とは何か。制作とは何か。
その問いもまた、永遠にあたらしい!

今ひとつブレイクしきれず、本流にはなれなかったものの、根強いファンがいるカワイのKシリーズは、その点でもテスコのビザールなギターと、ちょっと立ち位置が似ているのかもしれない。 テスコのたましい、いつまでも。個性的な音色をもとめたピックアップ加算合成が、個性的なシンセシスの源流なのだろうか、と、夢想することは楽しいものである。そして先進的な、AI 的な楽曲制作機能は、メルヘン楽器ならではの底力だったのかもしれない。
なお、76 鍵の K5000X という、まぼろしの機種もあったという。

謝辞; 「カワイKシリーズ、特に K5000 について書いてください」と、ご要望してくださった「お座敷テクノ @ozashikitechno」さん。 氏は、私に初めて「この機��について書いてほしい」という、リクエストをくださった人。在野の学者ライター冥利に尽きます。
GM 音源に関する知見をもたらしてくださった「みんみさん @Shion_Type」さん。氏の含蓄がなければ、GM 音源は私にとって音創りしてもつまらん音源で終わってたころでしょう。
そもそも K5000W を貸してくださった地球を眺望する親愛なる同僚 KN。 なお、私が撮影した以外の写真は、すべて引用です。
Copyright (C) 2020 by NemoSynth a.k.a Nemo-Kuramaguchi All Rights Reserved
Revision log; Preliminary edition posted on Jan 5th, 2020 Full first edition on Feb 18th, 2020 Q-80 Sequencer added on Mar 7th, 2020.
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死んでも生きるもん(ひとりでできるもん)
愛と冒険の日々。どんもならんど、というようなプラスティックラブをエサにして移動を続けている。ひらたくいって革命家の恋(もちろん結婚も)は並大抵でない。色々と細かい制限があるからリアルにも映画にも向かない。まずレイシストがだめで男尊女卑もだめ、ノンポリクソ野郎もだめな時点でかなり厳しい。ただ全てを吹き飛ばす衝動が存在していて、そーゆー「読者ウケする展開」を寄せる引きの強さを持ってるってだけ。まがいものの恋をエサにかつての放蕩をガソリンに。
◆
尋問のお時間です。
あなたは外国人ですか?
答え、「そんな質問には乗らない」。なんというくだらなく、単純で、故に効果的なクエスチョン。効果的というのは、一発である特定の属性を有する人ひとりのMPをガン削りし人権と自尊心をおびやかす点で、という意味で。ここ最近のシチュエーション、なぜ市井の人々って周りに日本人しかいないと思って好き勝手話せるんだろうね? 一通りいやな話を聞いたあと、ある種のシャットアウトとして在留カードをみせると、そこで黙りゃいいのに「知らなかったー。さっきみたいな話聞いたらさ、どう思うの?」だって。状況が状況ゆえに夢でこのような尋問をされているのがわかる。わかりやすくストレス源だから。なんだったら現実のほうが地獄めいてるかもね。そんで、わたしの回答はというと経験則で二択をはねのける。二択を迫られたら二択を迫られていること自体を疑うべきなのだ。
だがしかしナイアガラ島流し。そんなゲームには乗らねえぞ、という意思はうまく作用してくれないらしい。尋問は続く。同じ質問が延々リピート。ふと、わたしは生きてるんだろうか?と思う。死者が未だ自分を生者だと勘違いしてこの世に留まっている可能性はどうやったら排除できるのだろう? ひたすら尋問される状況がひとつの完成された地獄なのでそのような考えに至ったのかもしれない。そして1,2,3...思い出を数えはじめる。例えばかつての情人たちに抱擁されたときの腕の感じとか、舌の熱さとか…自分がにせものかもしれなくても彼らが本物なら問題ないじゃないか。放蕩の間に愛はないが友情はいくつか築いた。地獄は抜けよう、次がつかえてる。(だといいのにね!)
◆
革命家の恋は先程も述べたように苦難の道であり明確な足切り基準があるのだが一度は心と体を預けられると信じて家庭を築いてたのだった。気がついたら流れ流れて東で蟄居。まあ最初からそうだと思ってたよ。わたしは根暗で最悪のパターンの想定ばかりするので無論本件だってどうせうまくいかないけど博打うったろ式の覚悟をしていた。しいて生きながらえたくもないが死に急ぎたくもなきゃどうしたらいいの? A. ガソリン燃やすしかない。←vvotaroの言。
「相変わらず引きが強いねえ、映画みたいなことばっかり」
「さすがに死ねば最終回よ」
「そう簡単に幕引きできると思うなよ」
あれ鳥目にも同じようなこと言われたかも?
「葬式ではmove your feet/junior senior流してね。don't stopって言われながら火葬場に運ばれたい」
死に方なんて大抵は選べないけどな。せいぜい足りないパッション燃やすだけ。
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180907
タイトル:シンゴジラの感想
勧められて、絶対見ないと思っていたシン・ゴジラを見ました。小説に限らず、読みやすいベーシックな文章を書くのがへたくそなので読みづらいかもしれませんが、思いついた順に感想を書きます。まとまってません。
絶対見ないと思っていた理由はいくつかありますが、一番大きな理由は怪獣映画だからです。その上、監督のテイストが存分に出ていると聞いて怖気づきました。私はロボットものが苦手なのでエヴァを見ていないんですが、そんな人が作った怪獣映画…しかも邦画だし…タイプじゃないなと。でも、オタクとして食わず嫌いはよくないよなあと思いなおして見ました。
感想を書きます。
個人的にはわりと面白かったです。感動した!もう一回みてくる!というタイプではありませんでしたが、見ている間は面白かったです。ストレスもありませんでした。
まず、主人公がいない。怪獣パニック映画なのに、主人公がタンクトップにならない。家族の写真も持ち歩かない。そもそも矢口(は主人公なのかはさておいて)に家族がいた描写ってありましたっけ。彼が休日に何をしているのかわからない。強いて言うなら、ステレオタイプな若手政治家・官僚のイメージを拝借して語ることは出来るかもしれない。そしてたぶんそれであっている。そんな感じでした。石原さとみの演じた役なんて、ほとんど「キャラクター」でしたね…英語がどうしても不自然なことを考慮しても、すごい偉いぞ石原さとみ!!(何様)ステレオタイプだけで出来た、イメージの集合体のキャラクターを演じるのってすごく難しかったんじゃないでしょうか…下手したらお遊戯会ですものね。綺麗な女性は目立ちますし。
パターソンに限らず、全てのキャラクターが記号でしかないようなシン・ゴジラにおいて、一般の視聴者はどういう見方を想定されていたんだろうというのが、前半ずっと頭の隅にありました。何も想定していなかった可能性はちょっと検討しないことにして、なんとなく思うのは、震災シミュレーション映像なのかなあということです。
NHKの特集番組とかである、CGを使った首都直下型地震のシミュレーション映像――その時東京は!!みたいなやつ。前半なんて得にそう感じました。東京のあちこちで、逃げ惑う人々。滑り台を降りるシーンとか、街をずりずり這い回る初期のゴジラ君とか。この映画は、特定のキャラクターの視点に寄り添ってストーリーを追うのではなく、一枚異なるレイヤーに焼かれた日常崩壊のシナリオを仮想体験する作品なんだなあと思いました。(ベタな感想ですみません)
そして、それは日本でパニック映画を作るに当たっては効果的というか、最善かそれに次ぐくらいの選択なのだろうなと思います。
ハリウッドとは比べ物にならないくらい限られた予算で、浮かない限り最大限VFXを駆使して観客をわくわくさせようとしたら、鬱陶しいくらいリアリティを追求したカットを作るしかない。邦画のしょぼさや、雰囲気逃げに陥らなかったところがすごい作品でした。街並みのディテール、目にも留めないような日常の隙間から見上げる怪獣の巨体。視聴者の日常体験、既有知識をうまく拝借しながらイメージを作り上げるのは、監督がアニメ出身の方だからでしょうか。アニメってデフォルメの世界だから、現実から何を抽出してどういう組み込み方をすれば視聴者に対して説得力の有る世界観を作れるかを考えているんじゃないかと思うんですよね。全てのものが必要あって書き込まれたものだから…そういうセンスが、邦画のスケール不足を違う方面からカバーしているのかなあとか思いました。
こういう手法をとるからこそ、明確な「主人公」や役は必要ないし、むしろ無い方が効果的だったのだと思います。だから、ディスっているのではなく、結構真面目に「これは映画だったのかなあ」と呟いてしまったくらいです。豪華なNHK特番でも良いのでは…ストーリー、言ってしまえばないようなもんだし。
ストーリーが無いというか、情報の出し方が非常に不親切で、不親切なところがまたリアルでしたよね。飛び交う情報に対して、説明を求めるワトソン君役がいない!集約もされない。ぴょんぴょん飛び込んでくる情報をキャッチして、観客が頭の中で勝手にビルドしないと何が起きているかわからない―たびたび迷子になる出し方だと思います。これはいわゆるハリウッドの怪獣映画じゃ無理ですよね…そして、視覚優位の人はここでドロップアウトしそうだなと思いました。私の妹は典型的な視覚派なんですが、シンゴジラ意味わかんなくて~って愚痴ってましたし。ああなるほど~と思いました。ちなみに、視覚優位の人は地図とか図形に強い印象があるし、たとえば日常で言えば絡まったものを解くのとかすごく上手であこがれます。
話はそれましたが、シンゴジラがシミュレーション映像ではなく映画であるポイントを挙げるとすれば、舞台裏要素が主体になることで「展開」を持っているからだと思います。
見終わって、「これは一般にどういう見方を想定されるんだ」という問いに答えを出すとしたら、未曾有の災害に直面したらというシミュレーション映像に、ひたすらお役所という裏側を描いて輪郭を浮かび上がらせる、だと思いました。
キャラクター単位での感情移入ではなく、「ああ、こういうこと起きそう」「こういう人いそう」「ああありそう」という、もっとメタ的なレベルで共感を呼び寄せる。だから、レビューに「人間ドラマや人物面の描写が足りなくてつまんなかった」と書き込んでいる人を見かけて、まあ確かにそれを求めてみたらつまんないだろうなあと思いました。
ただし、シンゴジラについてはそれが無かったからこそ見れる作品だったような気がします。ここに「ヒーロー性」だの「個性」とか「唯一性」だとかをぶち込んだ瞬間、目も当てられないくらい陳腐なストーリーになって、監督の変質的なディテール追及の目線だけ浮いてしまうキモい作品になってたはず。だから、そういうものを見たいならIndependence Dayでも見てな!!!というのがレビューへのお節介な回答なのかもしれません。
そもそも、出てくる人みな仕事をしているだけです。プライベート、ゼロ!!!よくよく考えてみるとほんとうにすごいことですよね…脚本家がすごいのか、監督なのか、役者なのか。よくわからないですけど、とにかくすごいです。信念や心情を語るシーンも全て、仕事のロールでしたからね…そして悲しいかな、日本人はこれを違和感無く見れるんですよね。仕事がメインという意識が合って、プライベートは付属物だから。層考えるといろいろ肌寒くなる映画でした。
そして、同じ年に君の名は。がはやったことを思い出してまた怖いなあと思いました。
シンゴジラは、明らかにオタクコンテンツだと思います。あれを楽しむには、オタクの素養の一つたる多重見当識がぜったいいるはず。だと思う。
つま��、シンゴジラがある程度一般に評価を受けている時点で日本社会には「オタク的」コンテンツを読解する能力がかなり備わっていると思います。根拠もなしに更に言い進めるとすれば、この読解能力はもともとあったものとうより、近年養われて人権を獲得し、マジョリティに進出しているもの、だと思います。ゴジラという伝統あるコンテンツで、実写で、しかし読ませ方は非常にオタク想定…というのが私の受けた印象の総論です。
そして、その対極にあるのが君の名は。だと思います。
日アニメ映画が人気を得やすい土壌であることを考慮しても、あの爆発的大ヒットには過去の新海誠作品とは違う何かがあるに違いない!と思って、当時考えていたことを思い出しました。
君の名は。には構造的欠陥というか、欠陥というのがしっくりこないとしたら「つっこみどころ」とでも言いましょうか、とにかく問題がかなりありました。氏神の神社の娘であるみつはわかるけど、なんでたきくんが入れ替わりの相手に選ばれたの??みつはのお父さん勘良すぎない??そもそもこの入れ替わりとか過去改変とかの説明がふんわりしすぎている!!隕石の衝突も、まあ夢みたいに描きすぎでぜんぜん説明不測。
オタクとしては不満の残るストーリーだと思います。ですが、そこをきちんと説明して組み込んだら絶対はやらなかったはずです。たぶん。
新海誠は、世界観をのみこませる装置としてリアルな風景描写や電車のシーン、部屋やスマホでのやり取りといった表層的オブジェクトのみを追求し、ストーリー面はシンプルに、常道と共感を最優先することで一般受けするストーリーを作り上げたのだと思います。過去作と比べて、圧倒的にその辺の見せ方が一般向きになっている!!感じがします。アニメというフィールドでありながら、オタクくささを感じさせない王道のストーリー展開ところに、ヒットの鍵があったんじゃないかと思います。過去改変とかのもろもろを、組紐の比喩だけで片付けたのは大衆を意識した取捨選択の結果だったのだろうなと。
つまり、「主人公への共感」「情動」「感動」「過去やプライベートを伴う豊かなキャラクター性」を選択して、リアリティや説得力にパラメータを振らなかった君の名は。と、それらをガン無視して、記号的な登場人物が災害対応に当たる様をひたすらディテールにこだわって情報をガンガン投げるシンゴジラ――これは、(少なくとも私の中では)ものすごく対極に位置している!!!すごい!!これが同じ年にはやったんだなあ…
拡大解釈をすると、日本産の映像コンテンツは無理に両方入れようとしないほうがいいんだろうなあと。その取捨選択と、選択をサポートするセンスと根気と技術がうまくかみ合ったときにストレス無く楽しめるエンターテインメントが生まれるのかなあと思いました。
まあきっと、何においてもこのバランスが大事なのは昔から当然の如く認識されていたんじゃないかとは思いますが、こと映画という大衆性を伴った中途半端な長さの金のかかるコンテンツでは、これが如実に出るんじゃないかと思います。
きっとシンゴジラ製作の現場、巨災対みたいな感じだったんじゃないかなあとか思いながら、長谷川博己の顔を見て終わりました。いろんな意味で面白かったです。
個人的に、ゴジラがぬめってなくていい感じにオモチャ感あってよかったです。じゃなかったら見れなかったなあ…Attack the Blockのエイリアンきもかったし。ぬめぬめって。
ベタな上に長くて読みづらい感想失礼いたしました。なんか他にもいろいろ頭を過ったんだけど、眠いからこの辺で切り上げます。松尾諭を見たらSP見たくなってきました。もちろんドラマシリーズの方…!!
追記:ハリウッドだったら絶対企画書とおらない
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ひょっとしたら、Touche Amoreはあなたのフェイバリットバンドかもしれない。私はいくらかお金を賭けてもいいが、あなたがエモかハードコアを聴く人なら、そしてその両方に浸っているならまず間違いなく、あなたはどこかの時点で彼らのアルバムを誰かに勧めたことがあるはずだ(たいていは『Is Survived By』だと思う)。Touche Amoreがあなたの好きなバンドではなかったとしても、あなたの知り合いの好きなバンドであることはまず間違いない。このバンドは、ハードコアの中でも最もハードコアなファンベースを持っていて…まぁ、リードシンガーのJeremy Bolmと話した後ならその理由はすぐわかる。
あなたがJeremyのバンドに関心があるなら、彼は喜んでその対価を返す人物だ。彼は感謝と謙虚さの模範であり、静かな性格のデュエル・ファシストであるため、彼自身の精神の健康を危険にさらしてでも、非常に親しみやすいのだ。Touche Amoreの4枚目のアルバム『Stage Four』に対する圧倒的なファンの反応は、2016年に癌で母親を失った経験を深く掘り下げ、Jeremyは一部のファンの悲しみや喪失感の代弁者となった。これを受けて、バンドのニューアルバム『Lament』は、前作への反響を整理し、愛する人の死によって開かれる悲しみの無限の地平線と折り合いをつけようとする試みとなっている。
以下は今年の夏に行われたMick RとJeremyとの電話での会話の記録です。このトランスクリプトは、わかりやすくするために若干編集されています。
*****
インタビューを受けてくれてありがとうございます。次号であなたの特集を組めるのをとても楽しみにしています。
どうもありがとう。
New Noise Magazineについてはご存知ですか?
もちろん。何冊も持ってるよ。フレキシ(ソノシート)付きとかもやってるよね。いつも雑誌の内容について本当にクールだと思ってたんだ。
私たちのやっていることを気に入ってもらえて嬉しいです。全然馴染みのない方もいるので。
君たちはあらゆるジャンルをカバーしつつ、今もフィジカルな雑誌として残っている数少ない一つだから関心を払わない方が難しいね。
ええ、今もフィジカルとしての雑誌がメインであり、ウェブサイトの補足ではないという部分は気に入っています。以前はよく雑誌を集めていたとか、ZINEシーンにハマったというようなことはありましたか?
うん、過去に少しだけならあるよ。2000年代初頭に”Status”というジンがあってね。サウザンドオークス(カリフォルニア州南部の都市)で発行していたジンがなんだけど、(Statusを作っていた)彼はレーベルもしていて、Curl Up and Dieやthe Casket Lotteryなんかのレコードをリリースしていたんだ。僕がジンに寄稿したことがあるのはあの時が唯一の経験なんだけど、そこでレコードレビューを書いたり、いくつかインタビューもしたね。 そう、19か20歳の時にConvergeのJacob Bannonにインタビューしたこともある。何年も後になって、彼と直接話せるような間柄になってから「覚えてないと思うけど、君にインタビューしたことがある」って言ったら「オー、シット!クレイジー!」って反応だったね。
彼はそのインタビューであなたのことを覚えていなかったんですね。
もちろん覚えてないと思う。 確か“You Fail Me “か “No Heroes“のツアー中で、ちゃんと日付を確認してみないといけないけどね。今でもそのテープを持ってるよ。まだデジタル・レコーダーが出る前でインタビュー用のミニ・テープなんだけど、どこかにあるはずだ。
どこかのタイミングで(そのテープを)公開する価値はあると思いますか?
まぁ僕もそれは考えたけど、個人的に聞き返して楽しむだけかな。再生する機器も持ってないから、聞くためだけにもう一台買わないといけないし…。まぁ何があったのかは神のみぞ知るってとこだね。確か(レコーダーは)雑誌のオーナーから借りたものだったと思う。 実は数年前に僕は”Down Time”というジンを出したんだけど、当時のそのインタビュー記事を転載したんだよね、(元となったオリ���ナルの)ジンのコピーはまだ持ってたから。でもインタビューの音声自体は最初の時からもうずっと聞き返してない。めちゃくちゃ緊張しているはずだから(聞き返せば)多分面白いだろうけど少し恥ずかしくもあるよ。
過去の自分を振り返って「おお、これが自分か…」と実感するのはきついこともありますよね。振り返ると言えば10月に「Lament」というニューアルバムが出ますが、このアルバムは内省や回顧といったテーマに焦点をあてているように思います。明確にタイトルにも示されていますが、これらのテーマに関して説明してもらえますか?
僕達の前回のアルバム「Stage Four」は、自分の母の死とそのプロセス全体を扱ったアルバムだった。今回のアルバムは、あのレコード(Stage Four)がリリースされた後の自分の人生について、あのリリースが自分の人生にいかに影響を及ぼしたのかについて書いているんだ。自分自身の悲しみについてまっすぐ正面から向き合うことでどういった問題が起きるのか、オーディエンスの反応が自分の人生にいかに影響を与えたのか、そしてあの苦しみを通して人々と培うことができたつながりについてもね。 それから、本来ならなる必要のない代弁者になってしまったこと、悲しみに関して相談されることが多くて、それにどう対応すればいいのかわからず、丸一日を棒に降ってしまうことについても。ツアー中なら誰かにそういう話題を話しかけられるのは日常的にあるけど、家にいるときでさえそういう内容のDMやメールが来ない日はないんだ。 それに対応するのは自分だから。でももっとポジティブな面でいえば、(このアルバムは)人生の中で自分を支えてくれた人や支えてくれなかった人を映し出しているとも言える。だから、そういうことに関するあらゆるトピックに触れていると言えるね。
悲しみや喪失感に関することで相談されて、あなたが自分の手に負える範囲を超えているなと感じるのはどういった状況でですか?
どこからともなくいきなりそういう目に遭うんだ。ツアー中、コーヒーを買うのに歩いていたり、レコード屋でレコードを見ていたりすると、誰かが近づいてきてね。自分は誰とでも話すのが好きな方だしバンドに関心を持ってくれる人には本当に感謝しているからヘッドフォンを外して「ヘイ、元気?」って感じで楽しい会話になりそうな気がするんだけど、大抵の場合「妹が脳腫瘍で死んだことを知ってほしいんだ、あなたのレコードは本当に自分の支えになったから」とか。もっとハードなのだと「ねえ、一体どうやって折り合いをつけたの?」とか。というか、人にアドバイスできるほどちゃんと用意ができているとは全然感じてないんだ、僕自身が今も折り合いをつけている最中だからね。 そういう点でいえば、僕は悲しみや苦しみに終わりはないと思ってる。だからしんどいよ、潜在的には良い一日を過ごしていて、頭の中も良い状態にある時に、そういうことで気が散ってしまうのは。それはそういうことをシェアしてくる人に対して感情移入するからだけじゃなくて、どうして自分とシェアしてくるのかっていう理由にも共感するからね。もし自分が逆の立場で、自分が経験している苦しみゆえにあるレコードとつながりを感じていて、そのレコードを作ったバンドの人間に会えたとしたら、自分だって同じことをすると思うんだ。僕だって伝えるさ! 僕が感じているのはそういう類いの罪悪感なんだ。精神的な余裕がないって理由でDMにはまず返信しないし、悪いとは思っているんだ。届いたメッセージに目を通して「ステージ4」とか「癌」とかの文字が出てくるだけでもうきついんだ。だから 共有したいと思っている人達に対して心を開いてないことに罪悪感はあるんだけど、もうただ無理なんだよね。そういうのを読むのは本当につらい。彼らがなぜそうするのかがわかる罪悪感と、なぜそうするのかに共感する気持ちの狭間なんだけど、ただ期待される役割を果たすことが自分はできないと感じてる。
ええ、あなたは精神科医というわけでもないですしね。
正直言って、自分も答えを持っているというわけじゃないんだ。
大抵の人はあなたにそういった感情を吐露するだけで満足なんでしょうか?それともあなたから積極的に何かを求めているような状況に遭遇しますか?
その時と場合によって毎回違うね。ある時はアドバイス的なものを求められて僕にはそうする資格がなかったり、レコードに共感したからという理由で何かをシェアしたいだけって人もいる。繰り返しになるけど、僕にはよくわかるんだ。僕の人生においても自分にとって意味のあるレコードを出してきたバンドがたくさんいて、そういうことを本人達に伝えた機会もあったからね。 若い頃は、レコードを聴いて自分がどう感じたか、それを直接伝えることがアーティスト本人に影響を与える可能性なんて考えたこともなかった。そのレコードがアーティストにとってどれほど深くパーソナルなものだったとしてもね。自分がファンだったり、レコードに心を動かされた時にそういうことはまず考えないよね。でも今、自分はそういうことが起こり得ると実感できるポジションにいて、上手い言い方が出てこないけど、ある意味で”Oh, god…”ってなるきっかけになり得るというか。 僕らのバンドは何年もかけてそういうことに気がつくようになった。みんなどれだけ意識していたかはわからないけど、ある時ツアーでライブが終わった後、徹夜で移動する前にスライスのピザを一切れ食べようってことでまだ開いてる店を探しながら、僕らのグループは通りを歩いててね。みんなすごくいい雰囲気だった。確かトロントでのことだ。とにかく、みんなで店まで歩いてサクッとピザを一切れ食べて、みんなで笑ったり時間を楽しんでた。その帰り道にバーが通りに出ている店があって、そのバーにいた何人かがさっきのショーに来ていてね。僕らのバンドを見るなり、みんなでハイタッチし合ったり「最高なショーだった!」とかそういうやりとりがあってね。 それでバーの客の一人が私を見て近づいてきて、僕はただ幸せと喜びいっぱいでその光景を見ていたんだけど、彼は僕の方を向いて「やあ、先週僕の妹が自殺しちゃって、今週あなたのレコードが本当に支えになった。ショーがあって本当に良かった。」って言ってきてね。僕はもうそれにぺしゃんこにされてね。”Oh my god!”っていう。バンドのメンバーがそれを見ていて、それから僕らは会場まで無言で引き返した。後で一人が僕を引っ張って「最悪だったな」と言ってね。本当にその通りだった。 こんな状況に遭遇することがけっこう多くてね…僕はこういうことをうまくコントロールする精神的な心構えができていないし、本当にしんどいことが多いんだ。僕はただこの世界を(滑落しないように)トラバースするのに最善を尽くしているだけなんだ、他の人と同じようにね。こういうやり方で自分の悲しみを表現できるプラットフォームを持っていることは本当に幸運だと思ってる。このバンドをやることは、こういうことすべての吐け口になっているんだ。 そういう意味で今までどんなセラピーにも行ったことがないなんてバカだとは思うけど、でも自分で作った薄っぺらい言い訳もあって、だってもしセラピーに行ってしまったらじゃあ僕は一体何について歌えばいいんだ?っていう。だってそうだろ?自分が抱えている問題が全て解決されちゃったらもう何も歌うことがなくなってしまうんじゃ?このバンドはずっと物事に対処するための自分なりの治療法であり続けてきたからね。 だからまぁ、あのレコードをリリースすることで自分がどういう立場に置かれるかってことをわかってなかったわけだけど、僕にとってあのレコードは必要だった。自分の悲しみに対処するために必要な方法だったんだ。そして何年も経った今、���のレコードをリリースすることのインパクトをわかっていなかった。僕にとって「Lament」を書くことは、「Stage Four」が自分に与えた影響や、人々に寄り添えなかったことへの罪悪感という感情を吐き出す方法であり、同時にそういうクソ(な状況や感情)をくぐり抜けることの難しさの表現でもあった。
あなたは、そういったタイプの交流を、あなたにとってより管理しやすい方向に落とし込もうとしたことはあるんですか?
いやあまりないかな。ただできる限り避けようとはしているね、おそらくこれも健康的ではないんだろうけど。
でもあなたはまだこういう交流を受け入れていますよね。
まぁ、どうやってやめればいいか分からないからだよ(笑)。 僕は自分たちの活動に関心を持ってくれたり、今でも聴き続けてくれる人たちに感謝して生きてきたんだ。これが5枚目のアルバムだから、最初のアルバムから聴いてくれてる人には、あるいは3枚目から入ってくれた人にとっても、これまでの間には多くの出来事が起こるだろ。人の興味は変わっていくものだし、僕もそれはわかっているから。 これはまぁジョークだけど、僕らのバンドはドレイクが出てくる前からやってるんだぜ。いったんドレイクが出てきたら、みんなそっちに飛び乗っちゃうだろ?なにしろ新しいジャンルでエキサイティングだからね(笑)。だから最初からそこにいてくれた人は誰であろうと、人生の恩人だと思ってる。僕はいつだって話が好きな方だし、ショーでも必ず顔を出すようにしてる。ずっとバックステージに隠れているようなタイプだと思ったことはないよ。僕は自分の時間を割いてくれる親切な人たちと関係を持つのが好きなんだ。諸刃の剣だよ。
アルバム「Lament」のカバーアートがとても面白くて、深読みするうちに象徴的になってきた気がしてます。(Lamentという)たった一言の言葉ですが、タイトルの片方が沈んでいる一方、もう片方は持ち上がってきて、それが回転しているような印象を与えています。ある種、感情や思考といったものはある時には他のものの水面下に隠れ、またある時にはどこからともなく出てきて予期せず表面化するといったような。(この解釈は)いい線いっていますか?
100%核心を突いていると思うよ。まさしく自分達が目指していたものだね。Nick (ギタリスト)が僕らのアートを最初の時から全てやってくれてる。彼は実際それで生計を立てているしね。素晴らしいグラフィックデザインのアーティストだよ。でも一緒に仕事をするときは、レコードのレイアウトをどうするかということになると、彼は率先して僕をクライアントのように扱ってくれるんだ。

僕らはとても緊密に仕事をしていて、僕が何を伝えようとしているのかということについては、彼はとても意識的で親切なんだ。レコードを作っているとき、リリックの内容に関してはとても緊密に作業していて、僕が歌詞をある程度完成させたら、それを彼に送ってアルバムアートの面で何をすべきかのアイデアを与えるんだ。彼はそういうのをとても早い段階で始めるのが好きなんだ。
アルバムのタイトルトラック “Lament “は、さっきのあのサイクルに関係している。曲中にあるライン"I lament, then I forget / I lament, till I reset “(私は後悔する、そして忘れる/ また後悔する、リセットするまで)というのがある。完全に通常運転で、気分も全く問題なく始まった1日でも、メッセージが来るとかそういった些細なことや、あるいは何かを目にしてしまってその日の調子がすっかり狂ってしまうことがあるんだ。そしたらできるだけそれ���ら目をそらして、ただ気を紛らわせるようにする、それがなんだろうとね。そして寝て起きたら、また同じことの繰り返しがやってくる。これがこの世界をトラバースする上でのプラスとマイナスなんだ。
"Come Heroine "という曲のタイトルは、今この国で起きていることにとって重要な意味を持つと感じています。オピオイドクライシス*がある中で、それにCOVIDのパンデミックが重なっています。多くの人が自分の問題からドラッグに慰めを得ようとしていて、今のような厳しい時にこそ、この曲は特に妥当性を感じます。 (オピオイドクライシス/ 米国では毎日100人を超える人がオピオイド鎮痛薬の過量投与で命を落とすなどオピオイドの不適切使用が社会問題となっている)
とても挑発的な曲名だよね。だからこそこのタイトルを選んだんだ。でも僕にとっては、この曲は自分のパートナーのことを歌ったもので、彼女の存在は僕の人生の困難を乗り越えるためのすごくポジティブな力となってくれていて、特に自分の母親を亡くした時のことを歌ってる。一方で彼女自身も自分の人生の中で失ったものや葛藤を抱えていることは理解している。 僕にとっては、人生で本当に辛い思いをしたいくつもの理由を抱えていながら、なお自分のためにそれらを脇に置いて付き合ってくれた人へ感謝の気持ちを示すための曲なんだ。彼女がそうしてくれているように私に寄り添ってくれた人。そういう人のための曲なんだ。
つまり、文字通り彼女はあなたのヒロインなんですね。
そう。オープニングのラインは“From peaks of blue / Come heroine”(青/憂鬱の頂点から/ヒロインがやってくる)彼女は自分の人生で経験してきた悲しみの山脈を持っていて、そこから彼女が本当に温かい優しさと期待感を携えて来てくれたというような感じなんだ。
とてもクールですね。正直、これを聴いた時にそういう結論にはならなかったんです。
いや本当、正直言うと僕にとって音楽の醍醐味はそこなんだ。(曲について)誰かが何かを誤った解釈していても、一度だって不快に思ったことはなくて、それは曲を一度世に出したらもうその曲は自分のものじゃないって本当に思ってるから。その曲のナラティブを決めるのはリスナーだ。多くの人が僕の所にきて「この曲はこういう意味だった」とか「あの曲はこういう意味だった」と教えてくれた。例えば、Stage Fourの最初の曲は、母に食べさせようとすることについての歌だったんだ、(末期ガンで)彼女は体重がすごく落ちていってたからね。で、その曲が摂食障害が治るきっかけになったと言ってくれた人がいたんだ。 でもそれで「いや、あれは別に摂食障害のことを歌っているわけじゃなくて」とはならなかったよ。 実際、それって素晴らしいことだし、本当にスペシャルなことだ。だから、誰かに(曲の解釈を)推測されるときは、いつも楽しませてもらってるんだ。よっぽど間違っていなければね、たとえば「こいつを殴ったことを歌ってる!」とか。
全然、そういうこととは無縁というか、しそうにないですよね。
もちろんだよ!
先ほどドレイクが出てきたのと同じ頃にバンドも露出するようになったと言っていましたが、あの頃は音楽シーンがいくつかの点で今とは違っていましたよね。当時ははっきりとエモリバイバル、ポストハードコアのリバイバルが来ていました。その頃と今とでは、エモやパンクシーンはどのように変わりましたか?特にこの4年間で、これらのシーンに大きなシフトがあったように思います。
いい質問だね。具体的なこれっていうものがあるかはわからない。僕達がより意識的になるという点で、僕は世界は大きな振り子スイッチのように進んでいくと思ってる。トランプのような人間が政権につくと、物事がより激しく政治的になる。ブッシュが就任していた時も多くの人々の政治的な意識が高まったよね。 でもオバマになってからの数年間はほとんどの部分で物事がすごく普通になったように感じられたんだ。当然、その間も政治的にはずっと多くのことが起きていたんだけどね。でもトランプ政権が誕生してからは、政治や社会的なコメントが再び前面に出てくるようになった。これを不幸中の幸いだとは言わないけど、こういう対話をするのは良いことだよね。 それが対話を促進させるのであれば良い、というべきかな。でも同時に誰一人として今の状況で満足していない。興味深い状況の並置と言える。そこには自己反省する余地もたくさんあると思うんだ。こういう緊迫した政治状況に直面すると、自分自身を見つめ直して「自分はこれらの過ちを正すためにできる限りのことをしているのか?」と自問するようになる。それが状況の変化に繋がっているのは確かだと思う。
バンドを始めて、それまでとは違う自分になったと感じますか?
ああ、そうだろうね。(バンドを始めた当時)僕は24か25歳だったけど、今やもう40歳目前、今は37歳だ。人は30歳を迎えると、自分の人生を本当に、本当に、本当に、見直し始めるようになると思うんだ。僕たちのアルバム『Is Survived By』は、基本的にそういうことについて30歳の時に書いたものだ。成熟度と、自分が思い返す価値のある人生を送っているのかどうか。 20歳の時は無敵のような気がして、将来のことはそこまで考えないような気がするよね。でも今の自分は、まぁみんな誰もがそうだと思うんだけど、あらゆることにおいて歴史の正しい側にいるかどうかを考えるようになってきてると思うんだ。みんな政治的な意識が高まってるし、社会的な意識も高まってる。こういったこと全般がそうじゃないかな。
全体的に物事に対して意識が高くなったような気がするんですね。
そうだね。バンドを始めた頃はできる限り楽しむことしか考えていなかった。床で寝て、請求書の支払いができなくても気にしない。実家に住んでてまだ家族と一緒に暮らしてて。そんな感じだったんだ。 無職のやつらを集めてクソみたいなショーもした。 ガソリンスタンドの食ベ物だけで食いつなだりっていうクソみたいなツアーとか、そんなのばかりだった。当時は何年も経ってまだこのバンドをやっているなんて思ってもいなかったけど、そういった経験と共に成長し、適応することを学んだ。あの頃に得たパンクの倫理観が今の自分たちの生き方に繋がっていると、今でも思っている。
辛いときに助けられたレコードがあると言っていましたね。そういったレコードを作ったミュージシャンの中で、その当時話してみたかった人や、自分に影響を与えたレコードについて今でも話してみたいと思っている人はいますか?
結局のところ、僕はただのファンなんだ。大のレコードコレクターだしね。レコードは自分にとって世界の全てを意味してる。このバンドをしていて最大の特権の一つだと思ってることは、現時点で自分のフェイバリットバンドのうち、おそらくDeftonesを除く全てのバンドと一緒にプレイできたことなんだ。(Deftonesとも)フェスでは一緒にプレイしたんだけど、それはノーカウントだから。 最近よくこういう話をするんだ。僕は数ヶ月前にポッドキャストを始めたんだけど、その会話の中でよく出てくるのが、僕の好きな点とまでは言わないまでも、このパンクというジャンルは天井がすごく低いっていう意味では唯一のジャンルで。この点について異論はぜひとも歓迎だし、別の話も聞きたいと思ってる。でも十分ハードに努力さえすれば、自分の好きなバンドと一緒にプレイすることが不可能ではないと思える唯一のジャンルなんだよ。 完全に可能性の範囲内なんだ。プロモーターとだって友達になれる。好きなバンドが100万枚売れる必要もない。好きなバンドは7インチを2枚出すバンドになるかもしれない。何を言ってるかわかるだろ?完全に可能なんだ。ショーで彼らに会うことも、近づいて話をすることもできる。僕は、自分の人生を完全に変えてくれた人達とこれまでたくさんの対話をすることができたり、それどころか友達にもなることができて、本当に、本当にエキサイトしてる。そして今、僕は(ポッドキャストで)彼らにインタビューを始める立場になった。 先週、CursiveのTim Kasherにインタビューしたんだけど、それが超エキサイティングだった。二人ともロサンゼルスに住んでいて、お互いのライヴで会ったり共通の友人がいたりして知り合いではあったんだけど、彼と実際に会話をする機会を得て、2000年代初頭のサドル・クリーク時代やネブラスカのオマハのシーン、そしてそのシーンが自分にどれほど影響を与えたか、またシーン全体が自分にとってどれだけ意味のあるものだったかについて、洗いざらい本人にぶちまけることができた。 レターマン(”Late show with David Letterman”というテレビ番組)でCursiveのプレイを見た時の話をしたんだ。パンク周辺から出てきたバンドで、個人的に知っているかどうかは別として、彼らのような存在がレターマンの番組に出演するのを見ると、僕ら全員の勝利のような気がするんだ。彼らがやってくれた。クールなことをしてくれたっていう。様々なことが頭の中を駆け巡っている中で、自分に印象深いものを与えてくれたこの世界の人間に会うチャンスがあると、いつもぞくぞくするんだ。 今回のニューアルバムのレコーディングでも、ロス・ロビンソンは子供の頃から僕の人生の中で大きな役割を果たしてくれた人だしね。Kornの1stが出た頃は好きだったし、Sepultura、Glassjaw、At the Drive In、Blood Brothersも大好きだった。これらのレコードはどれも自分の人生を通してとても重要なものだったし、今は(そういった作品をプロデュースした)彼とレコードを作っているんだ。僕はレナード・コーエンの大ファンなんだけど、スタジオで僕が歌っていたマイクは、レナード・コーエンがレコード”The Future”の全曲で歌っていたマイクだったってことをあとで知ったんだ。 マジで心からぶっ飛んだね。だから、僕は今でもこういう体験をするし、こういうことに麻痺したり、当たり前のことだと思うようにはならないと思う。僕にとって全部がエキサイティングだし、これからもそうだろう。もし、エキサイティングだと思わなくなったら、その時点で自分が嫌いになるね。
ええ、何か別のことをしたらいいと思います。
そうだね。僕のバックアッププランは郵便配達員になることだってよくジョークで言ってたんだよね、メールオーダーの仕事をするのが好きだし、そのプロセスも大好きだからね。仕分け室の後ろに座ってヘッドフォンをつけて、1日8時間郵便物を仕分けするのは自分にとっては夢の仕事だと思って。僕にぴったりだ。でも同時に、もう郵便局がなくなってしまうかもしれない状況なんだ(笑)。 (参考: https://www.bbc.com/japanese/53830503)
バックアッププランにもバックアップが必要ですね。
僕のバックアッププランでさえ崩壊したんだ。 郵便局のようなものが危険にさらされるとは君も思ってもみなかっただろうけど、ドナルド・トランプが就任したことによってここまで来たんだ。
2020年10月7日 NEW NOISE MAGAZINEの記事より
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7/3/2018
クオリティ 占星術 アスペクト
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クオリティ 占星術 アスペクト 0度平行度18度30度33度36度40度45度51度60度72度90度103度108度120度 135度142度150度 154度180度 アスペクトは、任意の占星術の図の中で惑星、点、角度を結びつけ、それらの間に不可分なつながりを作り出します. それらは、360度の円の角度分割を、異なるサイズの「パイ」部分に構成する。. 部門の中には、他の部門よりも強力なリンクを形成しているものもありますが、重要なポイントはリンクされていることです. チャートの側面を見る1つの方法は、宴会に参加しているすべてのゲストが互いに繋がっている惑星を考えることです.
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金星はエロスとどのように宴会を楽しむのですか?どのように土星ですか?火星にリンクしているときに彼は飛び込みか、エッジを刻むか? (または土星は単に彼の食欲を失うだろうか?)各惑星は生命の経験に対して異なる方向性を持っている. それぞれが異なる方法でその経験を味わう、消化する、同化する、または拒否する. アスペクト(または惑星またはトランジット)は「良い」ものではありません。または「悪い」. 彼らは単にユニークで、時にはコントラストのある方法を持っています.
クオリティ 占星術 アスペクト ヨッド
アスペクトはテーブルの脚のようです. 1つを選んで、それらのすべてが続くでしょう. 金星、火星、土星、木星の間に生まれつきの十字架がある場合、それらをすべて覚醒させるためにはただ一つの惑星しか活性化する必要はありません. この例では、あなたが脅威的な状況(火星)に対してあなた自身を主張すると、あなたは自動的に土星の封じ込めや権威、木星と金星の広範な熱意を調和させる願望を目覚めさせます.
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たとえそれを表現し、他のすべてを無意識に降格させたとしても. (アイスバーグの底. )これは、チャート内の未評価の惑星の影響を明らかにします. 火星が予期しないものであるならば、アサーションの行為は侵略そのものだけを呼び起こすかもしれない.
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それは他のボディとのリンクがないため、孤立して機能することがあります. 目覚めた後は、自己や外部の制御(土星)、仲裁や外交(金星)、意味や目的の感覚(木星)を統合するのは難しいかもしれませんが、. 純粋で未加工の火星のエネルギーは、それ自体に大きなイベントであり、エネルギーを何とか変更するものではありません. それは悪いことではない!スポーツの可能性を考えてみてください!アスペクトの性質は、それが三角、四角、合同または反対であるにもかかわらず重要な意味を持ちますが、どのような種類の接続が存在し、その接続が表すものがあれば、最初に確立することがより重要です. 月(感情)の側面が火星(ドライブ)の場合、それは海王星(霊的な憧れ).
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その側面がいわゆるソフトなものかハードなものかは重要ではありません. 違いはありますが、お互いにつながっている惑星の主な意味は変わりません.
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これは特に外側の惑星の通過に当てはまる. 冥王星を乗り越える六分儀は、正方形または野外のような深い経験のようにあらゆるビットと一致することができます.
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1つは神に触れられていて、どの角度から神が触れているのかはそれほど重要ではありません. 結社と反対は出生図で最も重要な関連性を持つことができますが、より少ない側面も同様に考慮され評価されるべきですが、ノーヴィル.
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使用するオーブの最適な程度は、各グラフと個人の経験によって決まります. これは、最も効果的なものと最も一貫した信頼できる結果をもたらすものに基づいています. より大きいorbは接続や反対にはおそらく、太陽や月が関与している場合は10〜12度に、正方形や三角については漸進的に酷いorbs、さらにはsextileとinconjunctsについてはもっと厳しい. マイナーな側面は通常、2度以下のオーブが必要であり、平行は1度の正確さ.
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心に留めておくべき最も重要な考慮点は、もし惑星が、別の惑星の側面にあるような行為をしていれば、球体が広くても、それはそうです!結果はルールよりも重要です!柔軟で直感的である. TOP Aspect Degrees 0 Degree Conjunct or Parallel Conjunctionは、2つの惑星または点を含み、0度から数度、時には10または12度. 彼らはお互いの上に、同じ場所にあるように. パラレルアスペクトは、黄道の南北に同じ偏角または距離を持つ2つの惑星間に形成されます. 惑星が黄道の北または南の両方である場合、アスペクトは連接として読み取られます. 彼らが同じ偏見で、一方が北で、他方が南であれば、彼らは180度の野党として読まれます.
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平行線は、2つの惑星の間の他のアスペクトの強度を拡大する. 出生図内の別の惑星または角度と関連して、または平行している惑星は、関係する身体の本質を自然に混合したものである.
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一方を他方と区別するのが難しいような方法でそれらを結びつける. 彼らはサイアムの双子のようになります。. 関係する惑星が参加することの容易さは、. 天秤座の太陽は金星に接して並行して、天秤座の魅力、芸術的感謝と客観的評価を強化する自然な親和性を表しています. それと同じ天秤座の太陽の結合または平行冥王星は別の話です.
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冥王星のすべてをドラッグする傾向は、地下の卑劣な腸に触れている天秤座の太陽は、非常に最小限に抑えます. 彼らのニーズは異なり、向きが逆で、欲望が違う.
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接続詞を理解するための最も重要な方法は、それが何を一緒にしているかを注意深く見ることです. オーブがあまりに広くない限り、これは一緒に来てサインの側面を含む. 金星28度のトーラスのジェミニ結合エロスの3度では、構成の複雑さが増します. 金星とエロスは似たような目的と目的を持っていて、一緒に強く協力しているかもしれませんが、魅惑的で知識豊かなジェミニの原型は、トーラスの慎重かつ執拗な印象に飽き飽きして、.
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Horary占星術では、共役と平行の両方が行動の側面です. 彼らはエネルギーと反応を示し、その効果は、エネルギーが組み合わされるので. 枢機卿の兆候では、連合または並行は即時の行動または反応を示します. 関係する機関には緊急の品質があります. 固定された兆候では、その行動はより測定され、維持される.
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変更可能な兆候では、その行動は、その意図において散在的、気まぐれなもの、または多様であり得る. 上 180度の異議またはコントラパラレル異議申立(または異議の反対訳)は、ニーズ、価値観、ドライブの対比を示しています. 伝統的に、それは分離、葛藤、相違するニーズの相違を表す. 野党が示唆している客観性は、協力的パートナーシップの形成、2つの正反対の平等な方法での合同. しかし、その目標への道は、しばしば、悪循環の中で悪循環に陥る. 反対派の対立は、惑星自体が葛藤しているために必ずしも活発ではないが、.
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位置的なジレンマ. 惑星が反対の反対にいない限り、それらは対照的なドライブで完全な正反対の標識になっています. Horary占星学では、反対の惑星は、その目的と目的の間の距離を示す.
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彼らは対立する軍隊を一緒に連れて来るために自然には働かず、紛争と矛盾によってのみそうする. 彼らは、欲望や目的が不安定である2人の個人、またはその共通性よりもコントラストよりも目立つ2つの選択肢を表すかもしれない. 投影の仕組みは反対の側面で独自に生じる. このアスペクトのあいまいな品質は、部門を非常に簡単に作り出すことができます。唯一の解決策は、他の誰かが極端な状況. これは、ある人が自由(天王星)を望み、もう1人が親密さ(金星)を望む関係、または1人のパートナーがぞっとする外向的な人(木星)であり、もう1人が下院の保守派(土星). 一方または両方の当事者は、金星/天王星の反対、または木星/土星の反対、またはその他の側面を持ち、分裂とプロジェクト以外の方法で二分法を使用することはできません .
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異議申立は、相違するニーズを統合するための自然な第一歩です. このようにして我々の反対派を開放することは、代理人.
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両方の視点を持ち始めると、野党の協力のために求められていることが起こりうる. 上 90度広場正方形の面では、千年紀にわたり一貫して腐ったプレスを引き付け、トラブルを作り、不幸にも、悪くも悪い . Horary占星術では、四角は、困難、損失、背中のセットとコストを示しています. 現代のテキストは、障害物、抵抗、ブロックなどの婉曲的な形容詞で描写上でやや滑らかである .
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あなたはそれをスライスするどんな方法でも、正方形は一生懸命に意味します. 土星に正方形の面で月の喜びをカタログ化することができる占星術師を見つけることは驚くべきことです. 愛、育成、そして感情的な安全のような基本的なニーズを確保するための闘いについて、何が有益だろうか?正方形の側面に幸せな顔を描くことには一定の課題があります.
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信じられないかもしれない. しかし、紛争や闘争がなければ、物語は退屈になる. キャラクターは誘発されず、ストレッチされず、ヒーローやヒロインに成長することもありません. 正方形がなければ、コントラストはなく、座席の端に座っていなくて、次の行動を待って待っている. 実際には、たぶん座ってしまうことは決してありません. 育成の絶え間のない流れ、満たされたニーズと容易化は、.
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四角は、彼女の探求に主人公を押しつけ、彼女の成長と変化を保つgoad���す. 彼らは私たちが熟達して賢明に感じるものの一部です.
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四角は、互いに距離があるために部分的に矛盾を象徴します. 90度の面では、惑星は通常同じモダリティにあります. 彼らはすべて共通の運動手段を持っていますが、彼らが向かっているのはまったく違っています. 枢機卿の兆候はすべて行動と開始の感覚で動く. しかし、彼らが開始したいことは、全く同じことではありません.
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牡羊座は自己意識、自己意志と勝利につながる行動を取る. 牡羊座から90度のガンは、感情的な結合、痛みの共有、合併. がんから90度の天秤座は、美しさ、知的価値、社会的喜びにつながる行動を取る. 天秤座から90度の山羊座は、より大きな権威、責任と成果に結びつく行動を取る. そして、牡羊座に戻って、山羊座から90度、責任とそれが必然的に抱える限界を気にすることはできません.
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正方形は意味のある葛藤と対比を意味し、解決のための努力と内省が必要です. 通常は無視するのが難しい. 彼らは一般的にトリックスターのようなやり方で私たちの注目を集めますが、有益で創造的で肥沃なものになります. 上 45度半正方形と135度Sesquiquadrate これらの角度は、古代では一般的には使用されておらず、側面のランクではかなり新しい位置をとっています.
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彼らは惑星や惑星を、闘争を通じて変化と調整を意味するように結びつける. 多くの著者は、不安を示唆し、不安定性の何らかの尺度を示していることに同意して、. セミ・スクエアとセスキクアレートの両方は、激しい鋭い反応を意味することができます。これは興奮のブランドになります. 関係する両方の惑星への抵抗は珍しいことではない.
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これらの側面に関連する状況には、意図的な行動と持続性が必要です. 再び、惑星の性質を考慮したより多くの洞察が得られるでしょう. 120 Degree Trineトリンは、幸運、行動の容易さ、難しさの欠如に対する評判を持っています. それは創造性と精神的な拡大の側面と呼ばれ、幸福と喜びをもたらす. そのシンボル、正三角形は、調和、バランスと満足に役立ちます.
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関与している惑星は、サインから外れた部分を除き、ブロックから自由になったエネルギーの流れを示すものでなければ、同じ要素のものです. 古代のテキストは、トリンは常に良いと主張し、ほとんど努力を必要とせず、有益な結果をもたらす.
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ここで注目すべきことは、ボストン・ストレンジャーのチャートが見られる正方形または反対ではなく、三角形でいっぱいのチョークであったことである. 彼が非常に悪名高い活動から大いに喜んだことは明らかです.
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また、トリンの側面は、少なくとも常識的な意味ではなく、創造性とスピリチュアリティという点で必ずしもすべてがクラックアップされているわけではないことも明らかです. この三つ組は、月と金星の間であろうと、月と冥王星の間であろうと、受け入れを示すようです. 惑星はお互いに快適な関係にあり、少なくとも抵抗の行に従う. これは、信念や哲学の完璧さへの抵抗が最小であること、あるいは他者が破壊的または反社会的であると見なす可能性が最も低いことを示すかもしれない. 占星術が文化的パラダイムの中に閉じ込められていないことを覚えておくこと. それは箱の外にある. それはまた判断もしない. アスペクトの品質は、「良いか悪い」ではない。エネルギーの表現はそのままです.
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上 60度セクスタイル セックスタイルの人気キーワードは、機会です . これは、通常、同じ極性、大地、水、または火災と空気の兆候を伴う側面の肯定的な性質に基づいています. セクスタイルはまた、私たちに警戒する必要があります. その瞬間が現れる時を把握するために何らかの努力をしなければならないけれども、六つの惑星の間には機会が生じるかもしれない. ホラーな占星術は、セクレタリーが角のある家が関わっているならば、ネイティブがより認識できる簡単な機会をもたらすことを示している.
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速やかな行動が必要な時には、カドントハウスからのセクレタイルは遅れや迷いに向いています. セックスタイルは、協力と共感を示唆する一般的に互換性のある方法で互いに惑星を結びつける.
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ここでも、関連する惑星の性質だけでなく、それらを一緒に表現する個性的な方法も考慮する必要があります. 火星が冥王星との六面体の面にあるとすれば、それは、彼らが原型的な主張的なドライブを強くて敏感であるように変えたということを自動的には暗示しない.
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彼らは、主張する気持ちや行動(火星)を感じるときに、原始世界の力が破壊的な復讐の強烈な波に乗って移動するのを感じるようにもなる可能性があります(冥王星). 単一の目的または原因のために惑星を一緒に持っていくためのセックスタイルの力を認めておくことは重要です.
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150 Quincunxと30 Degree Semisextile(Inconjunct)Robert Handは、古代の占星術師は、半円をそれぞれ12,1,12,15,12で割ることから. 注目すべき重要な点は、かつてマイナーな側面と見なされていたこれらのことが、メジャーのランク. 彼らは効果的に惑星同士を異なる極性、要素、モダリティ、一般的な方向性.
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それはチョークボード上の指のようなビットです. この組み合わせにより、あなたは気になることができます. いくつかの作家は、semisextileに友好的で調和の取れた形容詞.
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他の人は、半織物と象眼質の両方を四角形の歪みと不安に関連付ける. もう一度、最良のアプローチは、2つの惑星がどのように接続されているか、彼らが必要としている兆候の中で彼らのニーズと駆動力に対応することがどれほど簡単か難しいかに基づいてアスペクトを評価することです.
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TOP 72度五分位、144度二分位 これらの側面は、度に対応していないため、一見して見つけるのが容易ではありません. 兆候はQuintileの場合と同じモダリティであることが多く、Quintunx. これらのより曖昧な側面は、創造的なエネルギーと才能と関連しています.
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彼らは創造的な方向性に向けて開発しなければならない特殊な自然のエネルギーを示すことができます. 彼らは、最初に調和しないかもしれないニーズと駆動力を結集することができます. 関係する惑星の多様なニーズを認識することは、統合の第一歩です. 36度10分の1デシール、108度のトリデシール、18度のヴィギンタイルサークルの10分の1のこれらの区分は、目に見える事象と一致する傾向がある.
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表示は、結果がこのように結合された惑星の後に続くことである. デシルはまた、すぐに評価されるかもしれないし、そうでないかもしれない特別な贈り物を示すと報告されている. 連絡先には意識的かつ意図的に雇用されなければならない権限があるようです. 51. 25 43 Septile、102. 52 26殺虫剤と154. 17 . 1 Triseptileこれは円の7つの部分であり、おそらく平等に分かれていないため、表現にいくらか非合理的であると考えられる.
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彼らはチャートで見つけるのが難しく、おそらくコンピュータのプリントアウトや分度器の助けを借りて見つける必要があります. 手は感情的な困難や創造的なインスピレーションにそれらを関連付ける. Dennis Elwellは魅力的でインスピレーションとエンチャントの楽しい感覚でセプテイルを関連付けます. 彼は、関連する惑星が結合して、想像力を魅了する状況、場所、または人々を誘致し、より大きな創造性と熱意に向けた有用な飛躍を生み出すと言います. 関与する惑星にかかわらず、セプタムは、ロマンチックな性質を持つと考えられ、影響を発する人や状況を記述します. 40度ノヴァイル ノービルは円を9分の1に分け、西洋占星術ではほとんど使われない.
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西洋の幾人かの占星術者は、9つのシリーズに基づいたチャートを使って、性的魅力の考察と精緻化を行っている. AdZeは、第9家に関連するカリスマ的な魅力、神秘的な力と儀式に関連付けられているノービルの側面、または80と160度のbinovilとquadranovileを示唆している. この側面が自分の経験で有効かどうかを判断するのは読者の責任です.
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33度のUndecileこのアスペクトは、円を11分の1、32分の1. 43 70、精神的な贈り物を示すと言われています.
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--深海人形-- うちの父母が、大変(※ストロングZEROの)御世話になっております(※類似品含む)
※…本人達的には、昔の話にしたいとか(※…今では類似品のお世話になって居るので)。
[[MORE]]
…ガチでマジ使える星晶獣をカードの中に捕獲して(※…ライブオン カードライバー翔 のモンスターマウントみたいに)、決闘(※デュエル)で戦わせる、そんな消費者庁コラボ等数々のコラボで名を馳せたソシャゲの薄い本(※全年齢対象)まだー?(※…さて、何の星晶獣が一番過労死するかな?)。
…カズキングダムでは無いけど、育児放棄、児童虐待は父親恒例で良いと思う(※笑)
…金将銀将飛車角行桂馬香車歩兵(※全て将棋の駒 ※敵だったけど味方になる系で好きなキャラ)
…マイナージャンル行ったら、皆、其の古参達は、供給が悲惨過ぎてて飢えてるから、どんなに新参と其の作品がクズカスレベルでも「…おおーよく来てくれたーー囲めーーー!(※大感激)」…ってなるやん(※北斗と塾クラスタで見た)。
…評価が欲しいあまりに、マイナージャンル(※若しくは流行りジャンル ※人によりけり)に手を出してそう(※的確に人の心を抉るアレ)。
…公式がトレスだの盗作だの商標権侵害だので、ならずもの、無法過ぎる、または、基本、誰も見向きもしてないような、元々のジャンル住人が少なくて、不人気なマイナージャンルは、嫌われ者、村八分者、非常識DQN、棄民、爪弾き者、極端な自己中他、兎に角、鼻つまみ者達のたまり場に成り易い(※経験論)。
…創作厨は、元ジャンルでの権力闘争に敗れた流刑民だし、公式がトレス盗作権利侵害を平気でやるジャンルの厨とマイナージャンル厨は、元々住んで居た地の住民から逃げて来た棄民。うちの子厨は、平気で、自らの子を道具、奴隷にする毒親。これぞ社会の縮図(※…と言うより、マジ地獄ですね)。
…闇雲に無い余裕を持とうとする程、余裕が無い状態を先ず如何にかするべきだと思う(※…明らかに、修業が足りてない奴のアドバイスなんて聞き入れるな)。
…ウォーズシリーズの新作を、Switchで出しませんか、任天堂さん?(※理由:海外で滅茶苦茶売れるから)。…タイニーメタル?(※…知らんがな)
…サカキ様って、まだ、893業やってんのか?(←※言い方)
(※捏造注意)トラバース家の父→子供に槍を持たせないように妻と結託した結果、妻の連れ子(コーディー)に子が自分で拵えた槍で殺された父親 弟の方だけを可愛がり、兄の方は虐待。初代後、義父に愛想を尽かしたコーディーに殺害された(…本来ならば、コーディーは死刑囚になる筈であった…)
(※捏造注意) 基地ガイの父→子供に槍として忍者刀を持たせた父。忍者になる為の教育と称して、子供を幼少期からこき使って居た。小学校を上がると子供はすっかり不良に。そして、其の後、自分の子が武神流忍者になった事を素直に喜んだが、生憎、武神流一家にリンチされた(めでたしx2 最後ギャグ)
(※参考)竈門家の父→兄妹以外の家族と共に、兄妹に生き方と槍の使い方を教えた父親。煉獄家の父→槍を持って居たが、やがて、持たなくなった父親。 時透兄弟と累の父親→槍の使い方どころか持ち方さえ分からない父親。派手柱の父→槍として忍者刀を自らの手で持たせた父親。結局子供の人生はプラスに?
…ワイにも、フォロワー数28,000並の発言力と影響力と地位があったらな……(※殺意)。
…あれだけの、発言権力があれば、今頃、バトルガレッガとアームドポリスバトライダーは、二十年単位で覇権取ってるから(※断言)。
……「…海外にも顔が効く方が有利!(※…所謂、グローバル路線)。」…と言う方も居られるでしょうが、…それでも、桁と規模が違えば、また違ったものになるからね……(※…政治発言専門アカウントなのも合間って此処まで、支持集めてるのは、流石に脅威)。
…ゲームくらい天国でも出来っぞ(※悟空さ並)。
…生前は、耐えて耐え、我慢して、死後(※…か来世)に、幸福と安寧を見出す生き方、マジでとんと見なくなったな(※…其の代わり、ケダモノみたいなヒトのフレンズ ※実質チンパンジー が増えた)?
Q.…何故、ストロングZERO等の、アルコール度数が高い酒類は、未だに、規制され無いのですか?(※…これの次は、エチルアルコールと言うレベル)A.…クズが早死にし易くなるからです(※…或いは、医療費を荒稼ぎ出来る)。
…自分の発言は、自分の発言として言うようにするのだ!(←※言うだけ)
(※色んなオタク)
自称そのジャンルのファンだけど、そのジャンルを一瞬で食い潰す挙句、その上他の流行ジャンルにすぐさま食い付いてまた同じパターンなオタク
「(自分の脳内)腐妄想=公式設定」腐豚
自称おばさん腐なので、昔の同人界隈が大きく話題になる度に「今は楽になったけど昔は〜」みたいな出だしですかさずつぶやいてイキリ加齢臭マウンティングかます
結局、原作より自分の脳内妄想が一番尊いオタク
転売ヤーを、ジャンルと推しの天敵にして全力で叩いてるけど、二次創作と同人グッズ販売でそれなりに儲けてるオタク
親が自身の身内から借りた金を踏み倒してそう
親が自身の伴侶から借りた金すら踏み倒してそう
…親が六人の子供を監禁して、AI開発の為と抜かしてカードゲームをさせながら散々児童虐待してそう(※ユギオネタ)。
…親が自分の所とは違う他所の次元を支配するだけには飽き足らず、また別の次元侵略してそう(※ユギオネタ其の二)。
(※↑御前の親シリーズ)
…蟹父って、蟹を守る為に御亡くなりになった父親の鑑(※…しかも、其の聖人君子振りは子に遺伝した)だし、思いっきり、蟹に向かって「…ワイの父親は、妻(ワイの母親)から借りた金踏み倒してるよ、200万くらい(※ゲス顔)」って言い触らしたい(※最低)
…段々、文ストの太宰に性格が似て来ている気がする(※…特にわん!な奴)。
…オス蛾のフェロモン放出画像、世間では【閲覧注意(※昆虫・グロ注意)】だけど、ワイにとっては『閲覧注意(※エロ画像注意)』過ぎる……(※…一番例の実験gifアニメがそれ過ぎる……)、
…明らかに、これらは猿リプの一種(※人間からじゃなくて猿から来た返信・リプライの事)。>https://twitter.com/oratoj17/status/1215795021137334272
行動力の化身「…アベの独裁政治を打ち倒そう!(※国会議事堂前デモ参加)」
…何処はかと無く、魘夢の服装は、雰囲気超正統派ユダヤ人っぽいけど(※��トムスが黒かったらもっと近い)意識してんのかな、鰐先生(※個人的にはしてないと思う 鰐先生はそんな知識無いだろうし ←※酷い)。
……コーディー等「…御金ください(恥知らず)。」ウェイン兄弟「…良い加減、君達は恥を知ってよね(※…と言いながら、金銀宝石アクセサリーの類を一つづつ渡す)。」 ※…石☆油☆王(※石油を内燃機関で制するので)。
…ウェイン兄弟は、…確かに、可也の富豪、金持ちだけど、其の資金は、『…連邦国家で兵器開発の報酬(※…所謂、軍需産業マネーって奴)』として連邦から貰った穢れた金だからね(※…戦争、大量虐殺への幇助で得た金)。
…そして、その穢れた金を、金銀宝石に洗浄(ロンダリング)して、こうして、欲しい人にあげてる訳である(※やってる事ほぼ893)。
…ウェイン兄弟は、元々、戦争で金を稼ぐ外道共の仲間(連邦国家)なんだから、嫌われても仕方無いんだけどな(※…何故か、そう言う理由では、嫌われて無いような?)
…まぁ、ガレは、頭の悪い節約より賢い浪費推奨ゲーだし(※…後、バトラの方は、浪費は出来無いので、ケチるより賢い消費推奨)。
…『実質石⭐︎油⭐︎王(※ウェイン兄弟)』が、「…これで高いレアカードでも買って来なよ(※…と言いながら金銀宝石)。」…って言っても、「…こう言うのはね、自分だけの力と資金で手に入れるから良いんだ(※まさに聖人君子)。」って言う決闘者の皆(※…謙虚な上に、強欲じゃない……みたいな?)。
…伊達とか桃は、何だかんだ貰ってるだろうね(※兄弟から金銀宝石 ※北斗勢には普通に石油か石油の代わりになる燃料をあげる)。
…ウェイン兄弟が配慮して、「…レアカード買ってあげる(※バラマキ政策)。」……って言っても皆良い子だから断るんだよなぁ(※下衆野郎等シンプルに外道共は除く)。
…蟹とか、『根っからの良い子(…最低限、利口とも言う 』は、露骨に断るだろうなぁ…(※…いや、それが矢張り一番良いんだけども)、…としみじみな気持ちになればなる程、当然ではあるが、『バラマキ政策(※多くただ単に媚びてるだけ)』だけでは、『票取り(生命線 』は無理だなと感じる(※…そう、某ミンス)。
…『石配り系神運営(=※課金石バラマキ政策運営)』は結局、かつてのミンスと同じ事してるけど、各プレイヤーの皆様は、それで満足なんだね?(※…兎に角、そのゲームに性的搾取する為の推しがいて、何処まで行ってもなるべくは完全無料で遊ぶ為に石が配られてれば良いんだね?)。
…本来、親と言う存在は、其の存在自体が『邪悪(※…子を様々な方法で労働力、資本として搾取する、近所に子に恥ずかしい思いをさせる程迷惑をかける)。』である事は許されない筈(※子にとって理想の存在として存在し続けなければならぬ為)なのに、どうして、あの親二人は本当に邪悪なのだらう(※まさに邪悪だ)。
…もし、私が、今年の春先に死んでも、私は、『信仰的にもキリスト教徒』だし、葬式と其の儀礼も、仏式ではしないので、49日間の供養はしなくて良い。…なので、無事、親は、ハワイ旅行に行けるので、徒に、キャンセル料を払わなくて済む。私の命よりも、大事なのは御金(※…そして、一族と国)。
…あんな親が、そこら辺の小悪党よりも、一層深い地獄に落ちるんだよ。…すかさず、子供を、すぐに、武器だの防具だの、其んな道具として、平気で使い捨てられる親。それで居て、それでも善の親面。…あのボ卿よりも酷い所がちらほら(※確信 ※…ボ卿は凄いぞ ※遠目)。
…最後の最期に、童磨に対してしのぶちゃんが言った台詞(※…コーディーへ)。
…とっととくたばれ汚い忍者(※基地ガイへ)。
…『親も人間だから()』平気で子を置いて逃げたりするんですね、分かります(※とっととくたばれ屑親)。
…日傘差してる男の人が良い(※趣味)。
…オッドアイは、(其の目それぞれがどう言う色なのかにもよるが 両目が個々に捕らえる色彩と明度がそれぞれ違うので、右と左で見える色が違う筈(…何故か、全く余所では聞かない話だが…… …兄弟が付けているゴーグルは、其の両目の感覚を調整する眼鏡の役割も果たして居る……ってよ(※無駄設定)。
…ワイのウェイン兄弟メットレス予想、ユギオ勢からしたら、兄貴は赤眼オッドアイのエドフェだし、シューター勢からしたら、何方もオッドアイのアキかパルム(※…ちなみに、全部造形する際に影響がある ※…ゴドウィン兄弟のイメージも入ってますね ※多分)。
…ペガサス会長も入ってる内に入んの、あれ(※…管轄内なのに知らん)。
…中華オタクは凄まじい迄に、『銀髪(※美少女)フェチ(※中華出身ゲーには、矢鱈、銀髪美少女が居る)』らしくて、ワイの兄弟メットレス予想のもウケるかな……と(※…其の前に、銀髪では無く鉛髪だし、美少女じゃ無い)。
…私は強いて言えば、黒髪の子が……(※おもむろに好みを語るな)。
…私、見た目なんかガン無視して中身で選ぶタイプ(※嫁推しも)。
…ビースターズとか言う、全く癒されないケモ漫画ww(※…まだ、メイアビの方が、癒されるわww)。
…割と、メイアビは笑えるし、癒し漫画だよ(←※悪質な伝聞)。
…私が死んだら、天寿国に召されたと思って悲しまないで下さい。
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やさしい光の中で(柴君)
(1)ある日の朝、午前8時32分
カーテンの隙間から細々とした光だけがチラチラと差し込む。時折その光は強くなって、ちょうど眠っていた俺の目元を直撃する。ああ朝だ。寝不足なのか脳がまだ重たいが、朝日の眩しさに瞼を無理矢理押し上げる。隣にあったはずの温もりは、いつの間にか冷え切った皺くちゃのシーツのみになっていた。ちらりとサイドテーブルに視線を流せば、いつも通り6時半にセットしたはずの目覚まし時計は、あろうことか針が8と9の間を指していた。
「チッ……勝手に止めやがったな」
独り言のつもりで発した声は、寝起きだということもあり少しだけ掠れていた。それにしても今日はいつもに増して喉が渇いている。眠気眼を擦りながら、キッチンのほうから漂ってくる嗅ぎ慣れた深入りのコーヒーの香りに無意識に喉がこくりと鳴った。
おろしたてのスウェットをまくり上げぼりぼりと腹を掻きながら寝室からリビングに繋がる扉を開けると、眼鏡をかけた君下は既に着替えてキッチンへと立っていた。ジューという音と共に、焼けたハムの香ばしい匂いが漂っている。時折フライパンを揺すりながら、君下は厚切りにされたそれをトングで掴んでひっくり返す。昨日実家から送ってきた荷物の中に、果たしてそんなハムが入っていたのだろうか。どちらにせよ君下が普段買ってくるスーパーのタイムセール品でないことは一目瞭然だった。
「おう、やっと起きたか」 「おはよう。てか目覚ましちゃんと鳴ってた?」 「ああ、あんな朝っぱらからずっと鳴らしやがって……うるせぇから止めた」
やっぱりか、そう呟いた俺の言葉は、君下が卵を割り入れた音にかき消される。二つ目が投入され一段と香ばしい音がすると、塩と胡椒をハンドミルで少し引いてガラス製の蓋を被せると君下の瞳がこっちを見た。
「もうすぐできる。先に座ってコーヒーでも飲んどけ」 「ん」
顎でくい、とダイニングテーブルのほうを指される。チェリーウッドの正方形のテーブルの上には、今朝の新聞とトーストされた食パンが何枚かと大きめのマグが2つ、ゆらゆらと湯気を立てていた。そのうちのオレンジ色のほうを手に取ると、思ったより熱くて一度テーブルへと置きなおした。丁度今淹れたところなのだろう。厚ぼったい取手を持ち直してゆっくりと口を付けながら、新聞と共に乱雑に置かれていた郵便物をなんとなく手に取った。 封筒の中に混ざって一枚だけ葉書が届いていた。君下敦様、と印刷されたそれは送り主の名前に見覚えがあった。正確には差出人の名前自体にはピンと来なかったが、その横にご丁寧にも但し書きで元聖蹟高校生徒会と書いてあったから、恐らくは君下と同じ特進クラスの人間なのだろうと推測が出来た。
「なんだこれ?同窓、会、のお知らせ……?」
自分宛ての郵便物でもないのに中身を見るのは野暮だと思ったが、久しぶりに見る懐かしい名前に思わず裏を返して文面を読み上げた。続きは声に出さずに視線だけで追っていると、視界の端でコトリ、と白いプレートが置かれる。先程焼いていたハムとサニーサイドアップ、適当に千切られたレタスに半割にされたプチトマトが乗っていた。少しだけ眉間に皺が寄る。
「またプチトマトかよ」 「仕方ねぇだろ。昨日の残りだ。次からは普通のトマトにしてやるよ」
大体トマトもプチトマトも変わんねぇだろうが、そう文句を言いながらエプロンはつけたままで君下は向かいの椅子に腰かけた。服は着替えたものの、長い前髪に寝ぐせがついて少しだけ跳ねあがっている。
「ていうか同じ高校なのになんで俺には葉書来てねぇんだよ」
ドライフラワーの飾られた花瓶の横のカトラリー入れからフォークを取り出し、小さな赤にざくり、と突き立てて口へと放り込む。確かにクラスは違ったかもしれないが、こういう公式の知らせは来るか来ないか呼びたいか呼びたくないかは別として全員に送るのが礼儀であろう。もう一粒口に含み、ぶちぶちとかみ砕けば口の中に広がる甘い汁。プチトマトは皮が固くて中身が少ないから好きではない。やっぱりトマトは大きくてジューシーなほうに限るのだ。
「知らねぇよ……あーあれか。もしかして、実家のほうに来てるんじゃねぇの」 「あ?なんでそっちに行くんだよ」 「まあこんだけ人数いりゃあ、手違いってこともあるだろ」 「ったく……ポンコツじゃねぇかこの幹事」
覚えてもいない元同級生は今頃くしゃみでもしているだろうか。そんなどうでもいいことが頭を過ったが、香ばしく焼き上げられたハムを一口大に切って口に含めばすぐに忘れた。噛むと思ったよりも柔らかく、スモークされているのか口いっぱいに広がる燻製臭はなかなかのものだ。いつも通り卵の焼き加減も完璧だった。
「うまいな、ハム。これ昨日の荷物のか?」 「ああ。中元の残りか知らないけど、すげぇいっぱい送って来てるぞ。明日はソーセージでもいいな」
上等な肉を目の前に、いつもより君下の瞳はキラキラしているような気がした。高校を卒業して10年経ち、あれから俺も君下も随分大人になった。それでも相変わらず口が悪いところや、美味しいものに素直に目を輝かせるところなんて出会った頃と何一つ変わってなどいなかった。俺はそれが微笑ましくもあり、愛おしいとさえ思う。あとで母にお礼のラインでも入れて、ああ、それとついでに同窓会の葉書がそっちに来ていないかも確認しておこう。惜しむように最後の一切れを噛み締めた君下の皿に、俺の残しておいた最後の一切れをくれてやった。
(2)11年前
プロ入りして5年が経とうとしていた。希望のチームからの誘いが来ないまま高校生活を終え、大学を5年で卒業して今のチームへと加入した。 過酷な日々だった。 一世代上の高校の先輩・水樹は、プロ入りした途端にその目覚ましい才能を開花させた。怪物という異名が付き、十傑の一人として注目された高校時代など、まだその伝説のほんの序章の一部に過ぎなかった。同じく十傑の平と共に一年目から名門鹿島で起用されると、実に何年振りかのチームの優勝へと大いに貢献した。日本サッカーの新時代としてマスメディアは大々的にこのニュースを取り上げると、自然と増えた聖蹟高校への偵察や取材の数々。新キャプテンになった俺の精神的負担は増してゆくのが目に見えてわかった。
サッカーを辞めたいと思ったことが1度だけあった。 それは高校最後のインターハイの都大会。前回の選手権の覇者として山の一番上に位置していたはずの俺たちは、都大会決勝で京王河原高校に敗れるという失態を犯した。キャプテンでCFの大柴、司令塔の君下の連携ミスで決定機を何度も逃すと、0-0のままPK戦に突入。不調の君下の代わりに鈴木が蹴るも、向こうのキャプテンである甲斐にゴールを許してゲーム終了、俺たちの最後の夏はあっけなく終わりを迎えた。 試合終了の長いホイッスルがいつまでも耳に残る中、俺はその後どうやって帰宅したのかよく覚えていない。試合を観に来ていた姉の運転で帰ったのは確かだったが、その時他のメンバーたちはどうしたのかだとか、いつから再びボールを蹴ったのかなど、その辺りは曖昧にしか覚えていなかった。ただいつまでも、声を押し殺すようにして啜り泣いている、君下の声が頭から離れなかった。
傷が癒えるのに時間がかかることは、中学選抜で敗北の味を知ったことにより感覚的に理解していた。君下はいつまでも部活に顔を出さなかった。いつもに増してボサボサの頭を掻き乱しながら、監督は渋い声で俺たちにいつものように練習メニューを告げる。君下のいたポジションには、2年の来須が入った。その意味は、直接的に言われなくともその場にいた部員全員が本能的に理解していたであろう。
『失礼します、監督……』
皆が帰ったのを確認して教官室に書き慣れない部誌と共に鍵を返しに向かうと、そこには監督の姿が見えなかった。もう出てしまったのだろうか。一度ドアを閉めて、念のため職員室も覗いて行こうと校舎のほうへと向かう途中、どこからか煙草の香りが鼻を掠める。暗闇の中を見上げれば、ほとんどが消灯している窓の並びに一か所だけ灯りの付いた部屋が見受けられる。半分開けられた窓からは、乱れた黒髪と煙草の細い煙が夜の空へと立ち上っていた。
『お前まだ居たのか……皆は帰ったか?』 『はい、監督探してたらこんな時間に』
部誌を差し出すと悪いな、と一言つけて監督はそれを受け取る。喫煙室の中央に置かれた灰皿は、底が見えないほどの無数の吸い殻が突き刺さり文字通り山となっていた。監督は短くなった煙草を口に咥えると、ゆっくりと吸い込んで零れそうな山の中へと半ば無理やり押し込み火を消した。
『君下は……あいつは辞めたわけじゃねぇだろ』 『お前がそれを俺に聞くのか?』
監督は伏せられた瞳のまま俺に問い返す。パラパラと読んでいるのかわからないほどの速さで部誌をめくり、白紙のページを最後にぱたりと閉じた。俺もその動きを視線で追っていると、クマの濃く残る目をこちらへと向けてきた。お互いに何も言わなかった。 暫くそうしていると、監督は上着のポケットからクタクタになったソフトケースを取り出して、残りの少ないそれを咥えると安物のライターで火をつけた。監督の眼差しで分かったのは、聖蹟は、アイツはまだサッカープレーヤーとして死んではいないということだった。
迎えの車も呼ばずに俺は滅多に行かない最寄り駅までの道のりを歩いていた。券売機で270円の片道切符を購入すると、薄明るいホームで帰路とは反対方向へ向かう電車を待つ列に並ぶ。間もなく電車が滑り込んできて、疲れた顔のサラリーマンの中に紛れ込む。少し混みあっていた車内でつり革を握りしめながら、車内アナウンスが目的の駅名を告げるまで瞼を閉じていた。 あいつに会いに行ってどうするつもりだったのだろう。今になって思えば、あの時は何も考えずに電車に飛び乗ったように思える。ガタンゴトンとレールを走る音を聞きながら、本当はあの場所から逃げ出したかっただけなのかもしれない。疲れた身体を引きずって帰り、あの日から何も変わらない敗北の香りが残る部屋に戻りたくないだけなのかもしれない。一人になりたくないだけなのかもしれない。
『次はー△△、出口は左側です』
目的地を告げるアナウンスで思考が現実へと引き戻された。はっとして、閉まりかけのドアに向かって勢いよく走った。長い脚を伸ばせばガン、と大きな音がしてドアに挟まる。鈍い痛みが走る足を引きずりながら、再び開いたドアの隙間からするりと抜け出した。
久しぶりに通る道のりは、いくつか電灯が消えかけていて薄暗く、不気味なほど人通りが少なかった。古い商店街の一角にあるキミシタスポーツはまだ空いているだろうか。スマホの画面を確認すれば、午後8時55分を指していた。営業時間はあと5分あるが、あの年中暇な店に客は一人もいないであろう。運が悪ければ既にシャッタは降りているかもしれない。
『本日、休業……だあ?』
計算は無意味だった。店のシャッターに張り付けられた、チラシの裏紙には妙に整った字でお詫びの文字が並んでいた。どうやらここ数日間はずっとシャッターが降りたままらしいと、通りすがりの中年の主婦が店の前で息を切らす俺に親切に教えてくれた。ついでにこの先の大型スーパーにもスポーツ用品は売ってるわよ、と要らぬ情報を置いてその主婦は去っていった。こうやって君下の店の売り上げが減っていくという、無駄な情報を仕入れたところで今後使う予定が来るのだろうか。店の二階を見上げるも、君下の部屋に灯りはない。
『ったく、あの野郎は部活サボっといて寝てんのか?』
同じクラスのやつに聞いても、君下のいる特進クラスは夏休み明けから自主登校となっているらしい。大学進学のためのコースは既に3年の1学期には高校3年間の教科書を終えており、あとは各自で予備校に行くなり自習するなりで受験勉強に励んでいるようだ。当然君下以外に強豪運動部に所属している生徒はおらず、クラスでもかなり浮いた存在だというのはなんとなく知っていた。誰もあいつが学校に来なくても、どうせ部活で忙しいぐらいにしか思わないのだ。 仕方ない、引き返すか。そう思い回れ右をしたところで、ある一つの可能性が脳裏に浮かぶ。可能性なんかじゃない。だがなんとなくだが、あいつがそこにいるという確信が、俺の中にあったのだ。
『くそっ……君下のやつ!』
やっと呼吸が整ったところで、重い鞄を背負うと急いで走り出す。こんな時間に何をやっているのだろう、と走りながら我ながら馬鹿らしくなった。去年散々走り込みをしたせいか、練習後の疲れた身体でもまだ走れる。次の角を右へ曲がって、たしかその2つ先を左――頭の中で去年君下と訪れた、あの古びた神社への道のりを思い出す。そこに君下がいる気がした。
『はぁ……はぁっ……っ!』
大きな鳥居が近づくにつれて、どこからか聞こえるボールを蹴る音に俺の勘が間違っていない事を悟った。こんなところでなにサボってんだよ、そう言ってやるつもりだったのに、いざ目の前に君下の姿が見えると言葉を失った。 あいつは、聖蹟のユニフォーム姿のままで、泥だらけになりながら一人でドリブルをしていた。 自分で作った小さいゴールと、所々に置かれた大きな石。何度も躓きながらも起き上がり、懸命にボールを追っては前へ進む。パスを出すわけでもなく、リフティングでもない。その傷だらけの足元にボールが吸い寄せられるように、馴染むように何度も何度も同じことを繰り返していた。
『ハッ……馬鹿じゃねぇの』
お前も俺も。そう呟いた声は己と向き合っている君下に向けられたものではない。 あいつは、君下はもう前を向いて歩きだしていた。沢山の小さな石ころに躓きながら、小さな小さなゴールへと向かってその長い道のりへと一歩を踏み出していた。俺は君下に気付かれることがないように、足音を立てないようにして足早に神社を後にした。 帰りの電車を待つベンチに座って、ぼんやりと思い出すのは泥だらけの君下の背中だった。前を向け喜一、まだやれることはたくさんある。ホームには他に電車を待つ客は誰もいなかった。
(3)夕食、22時半
気付けば完全に日は落ちていて、コートを照らすスタンドライトだけが暗闇にぼんやりと輝いていた。 思いのほか練習に熱中してしまったようで、辺りを見渡せば先輩選手らはとっくに自主練を切り上げて帰路に着いたようだった。何の挨拶もなしに帰宅してしまったチームメイトの残していったボールがコートの隅に落ちているのを見つけては、上がり切った息を整えながらゆったりと歩いて拾って回った。
倉庫の鍵がかかったのを確認して誰もいないロッカールームへ戻ると、ご丁寧に電気は消されていた。先週は鍵がかけられていた。思い出すだけで腹が立つが、もうこんなことも何度目になった今ではチームに内緒で作った合鍵をいつも持ち歩くようにしている。ぱちり、スイッチを押せば一瞬遅れて青白い灯りが部屋を照らした。
大柴は人に妬まれ易い。その容姿と才能も関係はあるが、自分の才能に胡坐をかいて他者を見下しているところがあった。大口を叩くのはいつものことで、慣れた友人やチームメイトであれば軽く受け流せるものの、それ以外の人間にとってみれば不快極まりない行為であることは間違いない。いつしか友人と呼べる存在は随分と減り、クラスや集団では浮いてしまうことが常であった。 今のチームも例外ではない。加入してすぐの公式戦にレギュラーでの起用、シーズン序盤での怪我による離脱、長期のリハビリ生活、そして残せなかった結果。大柴加入初年度のチームは、最終的に前年度よりも下回った順位でシーズンの幕を閉じることになった。それでも翌年からも大柴はトップに居座り続けた。疑問に思ったチームメイトやサポーターからの非難や、時には心無い中傷を書き込まれることもあった。ゴールを決めれば大喝采だが、それも長くは続かない。家が裕福なことを嗅ぎつけたマスコミにはある事ない事を週刊誌に書き並べられ、誰もいない実家の前に怪しげな車が何台も止まっていることもあった。 だがそんなことは、大柴にとって些細なことだった。俺はサッカーの神様に才能を与えられたのだと、未だにカメラの前でこう言い張ることにしている。実はもう一つ、大柴はサッカーの神様から貰った大切なものがあったが、それを口にしたことはないしこれからも公言する日はやって来ないだろう。
「ただいまぁー」 「お帰り、遅かったな」
靴を脱いでつま先で並べると、靴箱の上の小さな木製の皿に車のキーを入れる。ココナッツの木から作られたそれは、卒業旅行に二人でハワイに行ったときに買ったもので、6年間大切に使い続けている。玄関までふわりと香る味噌の匂いに、ああやっとここへ帰ってきたのだと実感する。大股で歩きながらジャケットを脱ぎ、どさり、とスポーツバッグと共に床へ投げ出すと、倒れ込むように革張りのソファへとダイブした。
「おい、飯出来てるから先に食え。手洗ったか?」 「洗ってねぇ」 「ったく、何年も言ってんのにちっとも学習しねぇ奴だな。ほら、こっち来い」
君下は洗い物をしていたのか、泡まみれのスポンジを握ってそれをこちらに見せてくる。この俺の手を食器用洗剤で洗えって言うのか、そう言えばこっちのほうが油が落ちるだとか、訳の分からない理論を並べられた。つまり俺は頑固汚れと同じなのか。
「こんなことで俺が消えてたまるかよ」 「いつもに増して意味わかんねぇな。よし、終わり。味噌汁冷める前にさっさと食え」
お互いの手を絡めるようにして洗い流していると、背後でピーと電子音がして炊飯が終わったことを知らせる。俺が愛車に乗り込む頃に一通連絡を入れておくと、丁度い��時間に米が炊き上がるらしい。渋滞のときはどうするんだよ、と聞けば、こんな時間じゃそうそう混まねぇよ、と普段車に乗らないくせにまるで交通事情を知っているかのような答えが返ってくる。全体練習は8時頃に終わるから、自主練をして遅くても10時半には自宅に着けるように心掛けていた。君下は普通の会社員で、俺とは違い朝が早いのだ。
「いただきます」 「いただきます」
向かい合わせの定位置に腰を下ろし、二人そろって手を合わせる。日中はそれぞれ別に食事を摂るも、夕食のこの時間を二人は何よりも大事にしていた。 熱々の味噌汁は俺の好みに合わせてある。最近は急に冷え込んできたから、もくもくと上る白い湯気は一段と白く濃く見えた。上品な白味噌に、具は駅前の豆腐屋の絹ごし豆腐と、わかめといりこだった。出汁を取ったついでにそのまま入れっぱなしにするのは君下家の味だと昔言っていた。
「喜一、ケータイ光ってる」 「ん」
苦い腸を噛み締めていると、ソファの上に置かれたままのスマホが小さく震えている音がした。途切れ途切れに振動がするので、電話ではないことは確かだった。後ででいい、一度はそう言ったものの、来週の練習試合の日程がまだだったことを思い出して気だるげに重い腰を上げる。最新機種の大きな画面には、見覚えのある一枚の画像と共に母からの短い返信があった。
「あ、やっぱ葉書来てたわ。実家のほうだったか」 「ほらな」 「お前のはここの住所で、なんで俺のだけ実家なんだよ」 「知るかよ。どうせ行くんだろ、直接会った時に聞けばいいじゃねぇか」 「え、行くの?」
スマホを持ったままどかり、と椅子へと座りなおし、飲みかけの味噌汁に手を伸ばす。ズズ、とわざと少し行儀悪くわかめを啜れば、君下の表情が曇るのがわかった。
「お前、この頃にはもうオフだから休みとれるだろ。俺も有休消化しろって上がうるせぇから、ちょうどこのあたりで連休取ろうと思ってる」 「聞いてねぇ……」 「今言ったからな」
金平蓮根に箸を付けた君下は、いくらか摘まんで自分の茶碗へと一度置くと、米と共にぱくり、と頬張った。シャクシャクと音を鳴らしながら、ダークブラウンの瞳がこちらを見る。
「佐藤と鈴木も来るって」 「あいつらに会うだけなら別で集まりゃいいだろうが。それにこの前も4人で飲んだじゃねぇか」 「いつの話してんだよタワケが、2年前だぞあれ」 「えっそんなに前だったか?」 「ああ。それに今年で卒業して10年だとさ。流石に毎年は行かねぇが節目ぐらい行ったって罰は当たんねーよ」
時の流れとは残酷なものだ。俺は高校を卒業してそれぞれ違う道へと進んでも、相変わらず君下と一緒にいた。だからそんな長い年月が経ったことに気付かなかっただけなのかもしれない。高校を卒業する時点で、俺たちがはじめて出会って既に10年が経っていたのだ。 君下はぬるい味噌汁を啜ると、満足そうに「うまい」と一言呟いた。
*
今宵はよく月が陰る。 ソファにごろりと寝転がり、カーテンの隙間から満月より少し欠けた月をぼんやりと眺めていた。月に兎がいると最初に言ったのは誰だろうか。どう見ても、あの不思議な斑模様は兎なんかに、それも都合よく餅つきをしているようには見えなかった。昔の人間は妙なことを考える。星屑を繋げてそれらを星座だと呼び、一晩中夜空を眺めては絶え間なく動く星たちを追いかけていた。よほど暇だったのだろう。こんな一時間に何センチほどしか動かないものを見て、何が面白いというのだろうか。
「さみぃ」
音もなくベランダの窓が開き、身体を縮こませた君下が湯気で温かくなった室内へと戻ってくる。君下は二十歳から煙草を吸っていた。家で吸うときはこうやって、それも洗濯物のない時にだけ、それなりに広いベランダの隅に作った小さな喫煙スペースで煙草を嗜む。別に換気扇さえ回してくれれば部屋で吸ってもらっても構わないと俺は言っているのだが、頑なにそれをしようとしないのは君下のほうだった。現役のスポーツ選手である俺への気遣いなのだろう。こういう些細なところでも、俺は君下に支えられているのだと実感する。
「おい、キスしろ」
隣に腰を下ろした君下に、腹を見せるように上を向いて唇を突き出した。またか、と言いたげな顔をしたが、間もなく長い前髪が近づいてきてちゅ、と小さな音を立てて口づけが落とされた。一度も吸ったことのない煙草の味を、俺は間接的に知っている。少しだけ大人になったような気がするのがたまらなく心地よい。
それから少しの間、手を握ったりしてテレビを見ながらソファで寛いだ。この時間にもなればいつもニュースか深夜のバラエティー番組しかなかったが、今日はお互いに見たい番組があるわけでもなかったので適当にチャンネルを回してテレビを消した。 手元のランプシェードの明かりだけ残して電気を消し、寝室の真ん中に位置するキングサイズのベッドに入ると、君下はおやすみとも言わないまま背を向けて肩まで掛け布団を被ってしまった。向かい合わせでは寝付けないのはいつもの事だが、それにしても今日は随分と素っ気ない。明日は金曜日で、俺はオフだが会社員の君下には仕事がある。お互いにもういい歳をした大人なのだ。明日に仕事を控えた夜は事には及ばないようにはしているが、先ほどのことが胸のどこかで引っかかっていた。
「もう寝た?」 「……」 「なあ」 「……」 「敦」 「……なんだよ」
消え入りそうなほど小さな声で、君下が返事をする。俺は頬杖をついていた腕を崩して布団の中に忍ばせると、背中からその細身の身体を抱き寄せた。抵抗はしなかった。
「こっち向けよ」 「……もう寝る」 「少しだけ」 「明日仕事」 「分かってる」
わかってねぇよ、そう言いながらもこちらに身体を預けてくる、相変わらず素直じゃないところも君下らしい。ランプシェードのオレンジの灯りが、眠そうな君下の顔をぼんやりと照らしている。長い睫毛に落ちる影を見つめながら、俺は薄く開かれた唇に祈るように静かにキスを落とした。
こいつとキスをするようになったのはいつからだっただろうか。 サッカーを諦めかけていた俺に道を示してくれたその時から、ただのチームメイトだった男は信頼できる友へと変化した。それでも物足りないと感じていたのは互いに同じだったようで、俺たちは高校を卒業するとすぐに同じ屋根の下で生活を始めた。が、喧嘩の絶えない日々が続いた。いくら昔に比べて関係が良くなったとはいえ、育ちも違えば本来の性格が随分と違う。事情を知る数少ない人間も、だからやめておけと言っただろう、と皆口を揃えてそう言った。幸いだったのは、二人の通う大学が違ったことだった。君下は官僚になるために法学部で勉学に励み、俺はサッカーの為だけに学生生活を捧げた。互いに必要以上に干渉しない日々が続いて、家で顔を合わせるのは、いつも決まって遅めの夜の食卓だった。 本当は今のままの関係で十分に満足している。今こそ目指す道は違うが、俺たちには同じ時を共有していた、かけがえのない長い長い日々がある。手さぐりでお互いを知ろうとし、時にはぶつかり合って忌み嫌っていた時期もある。こうして積み重ねてきた日々の中で、いつの日か俺たちは自然と寄り添いあって、お互いを抱きしめながら眠りにつくようになった。この感情に名前があるとしても、今はまだわからない。少なくとも今の俺にとって君下がいない生活などもう考えられなくなっていた。
「……ン゛、ぐっ……」
俺に組み敷かれた君下は、弓なりに反った細い腰をぴくり、と跳ねさせた。大判の白いカバーの付いた枕を抱きしめながら、押し殺す声はぐぐもっていてる。決して色気のある行為ではないが、その声にすら俺の下半身は反応してしまう。いつからこうなってしまったのだろう。君下を抱きながらそう考えるのももう何度目の事で、いつも答えの出ないまま、絶頂を迎えそうになり思考はどこかへと吹き飛んでしまう。
「も、俺、でそ、うっ……」 「あ?んな、俺もだ馬鹿っ」 「あっ……喜一」
君下の腰から右手を外し、枕を上から掴んで引き剥がす。果たしてどんな顔をして俺の名を呼ぶのだと、その顔を拝みたくなった。日に焼けない白い頬は、スポーツのような激しいセックスで紅潮し、額にはうっすらと汗が浮かんでいる。相変わらず眉間には皺が寄ってはいたが、いつもの鋭い目つきが嘘のように、限界まで与えられた快楽にその瞳を潤ませていた。視線が合えば、きゅ、と一瞬君下の蕾が収縮した。「あ、出る」とだけ言って腰のピストンを速めながら、君下のイイところを突き上げる。呼吸の詰まる音と、結合部から聞こえる卑猥な音を聞きながら、頭の中が真っ白になって、そして俺はいつの間にか果てた。全て吐き出し、コンドームの中で自身が小さくなるのを感じる。一瞬遅れてどくどくと音がしそうなほどに爆ぜる君下の姿を、射精後のぼんやりとした意識の中でいつまでも眺めていた。
(4)誰も知らない
忙しないいつもの日常が続き、あっという間に年も暮れ新しい年がやってきた。 正月は母方の田舎で過ごすと言った君下は、仕事納めが終われば一度家に戻���て荷物をまとめると、そこから一週間ほど家を空けていた。久しぶりに会った君下は、少しばかり頬が丸くなって帰ってきたような気がしたが、本人に言うとそんなことはないと若干キレながら否定された。目に見えて肥えたことを気にしているらしい本人には申し訳ないが、俺はその様子に少しだけ安心感を覚えた。祖父の葬儀以来、もう何年も顔を見せていないという家族に会うのは、きっと俺にすら言い知れぬ緊張や、不安も勿論あっただろう。 だがこうやって随分と可愛がられて帰ってきたようで、俺も正月ぐらい実家に顔を出せばよかったかなと少しだけ羨ましくなった。本人に言えば餅つきを手伝わされこき使われただの、田舎はやることがなく退屈だなど愚痴を垂れそうだが、そのお陰なのか山ほど餅を持たせられたらしく、その日の夜は冷蔵庫にあった鶏肉と大根、にんじんを適当に入れて雑煮にして食べることにした。
「お前、俺がいない間何してた?」
君下が慣れた手つきで具材を切っている間、俺は君下が持ち帰った土産とやらの箱を開けていた。中には土の付いたままの里芋だとか、葉つきの蕪や蓮根などが入っていた。全て君下の田舎で採れたものなのか、形はスーパーでは見かけないような不格好なものばかりだった。
「車ねぇから暇だった」 「どうせ車があったとしても、一日中寝てるか練習かのどっちかだろうが」 「まあ、大体合ってる」
一通り切り終えたのか包丁の音が聞こえなくなり、程なくして今度は出汁の香りが漂ってきた。同時に香ばしい餅の焼ける香りがして、完成が近いことを悟った俺は一度箱を閉めるとダイニングテーブルへと向かい、箸を二膳出して並べると冷蔵庫から缶ビールを取り出してグラスと共に並べた。
「いただきます」 「いただきます」
大きめの深い器に入った薄茶色の雑煮を目の前に、二人向かい合って座り手を合わせる。実に一週間ぶりの二人で摂る夕食だった。よくある関東風の味付けに、四角く切られ表面を香ばしく焼かれた大きな餅。シンプルだが今年に入って初めて食べる正月らしい食べ物も、今年初めて飲む酒も、すべて君下と共に大事に味わった。
「あ、そうだ。明日だからな、あれ」
3個目の餅に齧りついた俺に、そういえばと思い出したかのように君下が声を発した。少し冷めてきたのか噛み切れなかった餅を咥えたまま、肩眉を上げて何の話かと視線だけで問えば、「ほら、同窓会のやつ」と察したように答えが返ってきた。「ちょっと待て」と掌を君下に見せて、餅を掴んでいた箸に力を入れて無理矢理引きちぎると、ぐにぐにと大雑把に噛んでビールで流し込む。うまく流れなかったようで、喉のあたりを引っかかる感触が気持ち悪い。生理的に込み上げてくる涙を瞳に浮かべていると、席を立った君下は冷蔵庫の扉を開けてもう2本ビールを取り出して戻ってきた。
「ほら飲め」 「おま……水だろそこは」 「いいからとりあえず流し込め」
空になった俺のグラスにビールを注げば、ぶくぶくと泡立つばかりで泡だけで溢れそうになった。だから水にしとけと言ったのだ。チッ、と舌打ちをした君下は、少し申し訳なさそうに残りの缶をそのまま手渡してきた。直接飲むのは好きではないが、今は文句を言ってられない。奪うように取り上げると、ごくごくと大げさに喉を鳴らして一気に飲み干した。
「は~……死ぬかと思った。相変わらずお酌が下手だなお前は」 「うるせぇな。俺はもうされる側だから仕方ねぇだろうが」
そう悪態をつきながら、君下も自分の缶を開ける。プシュ、と間抜けな音がして、グラスを傾けて丁寧にビールを注いでゆく。泡まで綺麗に注げたそれを見て、満足そうに俺に視線を戻す。
「あ、そうだよ、話反らせやがって……まあとにかく、明日は俺は昼ぐらいに会社に少し顔出してくるから、ついでに親父んとこにも寄って、そのまま会場に向かうつもりだ」 「あ?親父さんも一緒に田舎に行ったんじゃねぇの?」 「そうしようとは思ったんだがな、店の事もあるって断られた。ったく誰に似たんだかな」 「それ、お前が言うなよ」
君下の言葉になんだかおかしくなってふふ、と小さく笑えば、うるせぇと小さく舌打ちで返された。綺麗に食べ終えた器をテーブルの上で纏めると、君下はそれらを持って流しへと向かった。ビールのグラスを軽く水で濯いでから、そこに半分ぐらい溜めた水をコクコクと喉を鳴らして飲み込んだ。
「俺もう寝るから、あとよろしくな。久々に運転すると疲れるわ」 「おう、お疲れ。おやすみ」
俺の言葉におやすみ、と小さく呟いた君下は、灯りのついていない寝室へと吸い込まれるようにして消えた。ぱたん、と扉が閉まる音を最後に、乾いた部屋はしんとした静寂に包まれる。手元に残ったのは、ほんの一口分だけ残った温くなったビールの入ったグラスだけだった。 頼まれた洗い物はあとでやるとして、さてこれからどうしようか。君下の読み通り、今日は一日中寝ていたため眠気はしばらくやって来る気配はない。テレビの上の時計を見ると、ちょうど午後九時を回ったところだった。俺はビールの残りも飲まずに立ち上がると、食器棚に並べてあるブランデーの瓶と、隣に飾ってあったバカラのグラスを手にしてソファのほうへとゆっくり歩き出した。
*
肌寒さを感じて目を覚ました。 最後に時計を見たのはいつだっただろうか。微睡む意識の中、薄く開いた瞳で捉えたのは、ガラス張りのローテーブルの端に置かれた見覚えのあるグラスだった。細かくカットされた見事なつくりの表面は、カーテンから零れる朝日を反射してキラキラと眩しい。中の酒は幾分か残っていたようだったが、蒸発してしまったのだろうか、底のほうにだけ琥珀色が貼り付くように残っているだけだった。 何も着ていなかったはずだが、俺の肩には薄手の毛布が掛かっていた。点けっぱなしだった電気もいつの間にか消されていて、薄暗い部屋の中、遮光カーテンから漏れる光だけがぼんやりと座っていたソファのあたりを照らしていた。酷い喉の渇きに、水を一口飲もうと立ち上がると頭痛と共に眩暈がした。ズキズキと痛む頭を押さえながらキッチンへ向かい、食器棚から新しいコップを取り出して水を飲む。シンクに山積みになっていたはずの洗い物は、跡形もなく姿を消している。君下は既に家を出た後のようだった。
それから昼過ぎまでもう一度寝て、起きた頃には朝方よりも随分と温かくなっていた。身体のだるさは取れたが、相変わらず痛む頭痛に舌打ちをしながら、リビングのフローリングの上にマットを敷いてそこで軽めのストレッチをした。大柴はもう若くはない。三十路手前の身体は年々言うことを聞かなくなり、1日休めば取り戻すのに3日はかかる。オフシーズンだからと言って単純に休んでいるわけにはいかなかった。 しばらく柔軟をしたあと、マットを片付け軽く掃除機をかけていると、ジャージの尻ポケットが震えていることに気が付いた。佐藤からの着信だった。久しぶりに見るその名前に、緑のボタンを押してスマホを耳と肩の間に挟んだ。
「おう」 「あーうるせぇよ!掃除機?電話に出る時ぐらい一旦切れって」
叫ぶ佐藤の声が聞こえるが、何と言っているのか聞き取れず、仕方なくスイッチをオフにした。ちらりと壁に視線を流せば、時計針はもうすぐ3時を指そうとしていた。
「わりぃ。それよりどうした?」 「どうしたじゃねぇよ。多分お前まだ寝てるだろうから、起こして同窓会に連れてこいって君下から頼まれてんだ」 「はあ……ったく、どいつもこいつも」 「まあその調子じゃ大丈夫だな。5時にマンションの下まで車出すから、ちゃんと顔洗って待ってろよ」 「へー」 「じゃあ後でな」
何も言わずに通話を切り、ソファ目掛けてスマホを投げた。もう一度掃除機の電源を入れると、リビングから寝室へと移動する。普段は掃除機は君下がかけるし、皿洗い以外の大抵の家事はほとんど君下に任せっきりだった。今朝はそれすらも君下にさせてしまった罪悪感が、こうやって自主的にコードレス掃除機をかけている理由なのかもしれない。 ベッドは綺麗に整えてあり、真ん中に乱雑に畳まれたパジャマだけが取り残されていた。寝る以外に立ち入らない寝室は綺麗なままだったが、一応端から一通りかけると掃除機を寝かせてベッドの下へと滑り込ませる。薄型のそれは狭い隙間も難なく通る。何往復かしていると、急に何か大きな紙のようなものを吸い込んだ音がした。
「げっ……何だ?」
慌てて電源を切り引き抜くと、ヘッドに吸い込まれていたのは長い紐のついた、見慣れない小さな紙袋だった。紺色の袋の表面に、金色の細い英字で書かれた名前には見覚えがあった。俺の覚え違いでなければ、それはジュエリーブランドの名前だった気がする。
「俺のじゃねぇってことは、これ……」
そこまで口に出して、俺の頭の中には一つの仮説が浮かび上がる。これの持ち主は十中八九君下なのだろう。それにしても、どうしてこんなものがベッドの下に、それも奥のほうへと押しやられているのだろうか。絡まった紐を引き抜いて埃を払うと、中を覗き込む。入っていたのは紙袋の底のサイズよりも一回り小さな白い箱だった。中を確認したかったが、綺麗に巻かれたリボンをうまく外し、元に戻せるほど器用ではない。それに、中身など見なくてもおおよその見当はついた。 俺はどうするか迷ったが、それと電源の切れた掃除機を持ってリビングへと戻った。紙袋をわざと見えるところ、チェリーウッドのダイニングテーブルの上に置くと、シャワーを浴びようとバス���ームへと向かった。いつも通りに手短に済ませると、タオルドライである程度水気を取り除いた髪にワックスを馴染ませ、久しぶりに鏡の中の自分と向かい合う。ここ2週間はオフだったというのに、ひどく疲れた顔をしていた。適当に整えて、顎と口周りにシェービングクリームを塗ると伸ばしっぱなしだった髭に剃刀を宛がう。元々体毛は濃いほうではない。すぐに済ませて電気を消して、バスルームを後にした。
「お、来た来た。やっぱりお前は青のユニフォームより、そっちのほうが似合っているな」
スーツに着替え午後5時5分前に部屋を出て、マンションのエントランスを潜ると、シルバーの普通車に乗った佐藤が窓を開けてこちらに向かって手を振っていた。助手席には既に鈴木が乗っており、懐かしい顔ぶれに少しだけ安堵した。よう、と短く挨拶をして、後部座席のドアを開けると長い背を折りたたんでシートへと腰かけた。 それからは佐藤の運転に揺られながら、他愛もない話をした。最近の���れぞれの仕事がどうだとか、鈴木に彼女が出来ただとか、この前相庭のいるチームと試合しただとか、離れていた2年間を埋めるように絶え間なく話題は切り替わる。その間も車は東京方面へと向かっていた。
「君下とはどうだ?」 「あー……相変わらずだな。付かず離れずって感じか」 「まあよくやってるよな、お前も君下も。あれだけ仲が悪かったのが、今じゃ同棲だろ?みんな嘘みたいに思うだろうな」 「同棲って言い方やめろよ」 「はーいいなぁ、俺この間の彼女に振られてさ。せがまれて高い指輪まで贈ったのに、あれだけでも返して貰いたいぐらいだな」
指輪という言葉に、俺の顔の筋肉が引きつるのを感じた。グレーのパンツの右ポケットの膨らみを、無意識に指先でなぞる。車は渋滞に引っかかったようで、先ほどからしばらく進んでおらず車内はしん、と静まり返っていた。
「あーやべぇな。受付って何時だっけ」 「たしか6時半……いや、6時になってる」 「げ、あと20分で着くかな」 「だからさっき迂回しろって言ったじゃねぇか」
このあたりはトラックの通行量も多いが、帰宅ラッシュで神奈川方面に抜ける車もたくさん見かける。そういえば実家に寄るからと、今朝も俺の車で出て行った君下はもう会場に着いたのだろうか。誰かに電話をかけているらしい鈴木の声がして、俺は手持ち無沙汰に窓の外へと視線を投げる。冬の日の入りは早く、太陽はちょうど半分ぐらいを地平線の向こうへと隠した頃だった。真っ赤に焼ける雲の少ない空をぼんやりと眺めて、今夜は星がきれいだろうか、と普段気にもしていないことを考えていた。
(5)真冬のエスケープ
車は止まりながらもなんとか会場近くの地下駐車場へと止めることができた。幹事と連絡がついて遅れると伝えていたこともあり、特に急ぐこともなく会場までの道のりを歩いて行った。 程なくして着いたのは某有名ホテルだった。入り口の案内板には聖蹟高校×期同窓会とあり、その横に4階と書かれていた。エレベーターを待つ間、着飾った同じ年ぐらいの集団と鉢合わせた。そのうち男の何人かは見覚えのある顔だったが、男たちと親し気に話している女に至っては、全くと言っていいほど面影が見受けられない。常日頃から思ってはいたが、化粧とは恐ろしいものだ。俺や君下よりも交友関係が広い鈴木と佐藤でさえ苦笑いで顔を見合わせていたから、きっとこいつらにでさえ覚えがないのだろうと踏んで、何も言わずに到着した広いエレベーターへと乗り込んだ。
受付で順番に名前を書いて入り口で泡の入った飲み物を受け取り、広間へと入るとざっと見るだけで100人ほどは来ているようだった。「すげぇな、結構集まったんだな」そう言う佐藤の言葉に振り返りもせずに、俺はあたりをきょろきょろと見渡して君下の姿を探した。
「よう、遅かったな」 「おー君下。途中で渋滞に巻き込まれてな……ちゃんと連れてきたぞ」
ぽん、と背中を佐藤に叩かれる。その右手は決して強くはなかったが、ふいを突かれた俺は少しだけ前にふらついた。手元のグラスの中で黄金色がゆらりと揺れる。いつの間にか頭痛はなくなっていたが、今は酒を口にする気にはなれずにそのグラスを佐藤へと押し付けた。不審そうにその様子を見ていた君下は、何も言わなかった。 6時半きっかりに、壇上に幹事が現れた。眼鏡をかけて、いかにも真面目そうな元生徒会長は簡単にスピーチを述べると、今はもう引退してしまったという、元校長の挨拶へと移り変わる。何度か表彰状を渡されたことがあったが、曲がった背中にはあまり思い出すものもなかった。俺はシャンパンの代わりに貰ったウーロン茶が入ったグラスをちびちびと舐めながら、隣に立つ君下に気付かれないようにポケットの膨らみの形を確認するかのように、何度も繰り返しなぞっていた。
俺たちを受け持っていた先生らの挨拶が一通り済むと、それぞれが自由に飲み物を持って会話を楽しんでいた。今日一日、何も食べていなかった俺は、同じく飯を食い損ねたという君下と共に、真ん中に並ぶビュッフェをつまみながら空きっ腹を満たしていた。ここのホテルの料理は美味しいと評判で、他のホテルに比べてビュッフェは高いがその分確かなクオリティがあると姉が言っていた気がする。確かにそれなりの料理が出てくるし、味も悪くはない。君下はローストビーフがお気に召したようで、何度も列に並んではブロックから切り分けられる様子を目を輝かせて眺めていた。
「あー!大柴くん久しぶり、覚えてるかなぁ」
ウーロン茶のあてにスモークサーモンの乗ったフィンガーフードを摘まんでいると、この会場には珍しく化粧っ気のない、大きな瞳をした女が数人の女子グループと共にこちらへと寄ってきた。
「あ?……あ、お前はあれだ、柄本の」 「もー、橘ですぅー!つくちゃんのことは覚えててくれるのに、同じクラスだった私のこと、全っ然覚えててくれないんだから」
プンスカと頬を膨らませる橘の姿に、高校時代の懐かしい記憶が蘇る。記憶の中よりも随分と短くなった髪は耳の下で切り揃えられていれ、片側にトレードマークだった三つ編みを揺らしている。確かにこいつが言うように、思い返せば偶然にも3年間、同じクラスだったように思えてくる。本当は名前を忘れた訳ではなかったが、わざと覚えていない振りをした。
「テレビでいつも見てるよー!プロってやっぱり大変みたいだけど、大柴くんのことちゃんと見てるファンもいるからね」 「おーありがとな」
俺はその言葉に対して素直に礼を言った。というのも、この橘という女の前ではどうも調子が狂わされる。自分は純粋無垢だという瞳をしておいて、妙に人を観察していることと、核心をついてくるのが昔から巧かった。だが悪気はないのが分かっているだけ質が悪い。俺ができるだけ同窓会を避けてきた理由の一つに、この女の言ったことと、こいつ自身が関係している。これには君下も薄々気付いているのだろう。
「あ、そうだ。君下くんも来てるかな?つくちゃんが会いたいって言ってたよ」 「柄本が?そりゃあ本人に言ってやれよ。君下ならあっちで肉食ってると思うけど」 「そうだよね、ありがとう大統領!」
そう言って大げさに手を振りながら、橘は君下を探しに人の列へと歩き出した。「もーまたさゆり、勝手にどっか行っちゃったよ」と、取り残されたグループの一人がそう言うので、「相変わらずだよね」と笑う他の女たちに混ざって愛想笑いをして、居心地の悪くなったその場を離れようとした。 白いテーブルクロスの上から飲みかけのウーロン茶が入ったグラスを手に取ろとすると、綺麗に塗られたオレンジの爪がついた女にそのグラスを先に掴まれた。思わず視線をウーロン茶からその女へと流すと、女はにこりと綺麗に笑顔を作り、俺のグラスを手渡してきた。
「大柴くん、だよね?今日は飲まないの?」
黒髪のロングヘアーはいかにも君下が好みそうなタイプの女で、耳下まである長い前髪をセンターで分けて綺麗に内巻きに巻いていた。他の女とは違い、あまりヒラヒラとした装飾物のない、膝上までのシンプルな紺色のドレスに身を包んでいる。見覚えのある色に一瞬喉が詰まるも、「今日は車で来てるから」とその場で適当な言い訳をした。
「あーそうなんだ、残念。私も車で来たんだけど、勤めている会社がこの辺にあって、そこの駐車場に停めてあるから飲んじゃおうかなって」 「へぇ……」
わざとらしく綺麗な眉を寄せる姿に、最初はナンパされているのかと思った。だが俺のグラスを受け取ると、オレンジの爪はあっさりと手放してしまう。そして先程まで女が飲んでいた赤ワインらしき飲み物をテーブルの上に置き、一歩近づき俺の胸元に手を添えると、背伸びをして俺の耳元で溜息のように囁いた。
「君下くんと、いつから仲良くなったの?」
酒を帯びた吐息息が耳元にかかり、かっちりと着込んだスーツの下に、ぞわりと鳥肌が立つのを感じた。 こいつは、この女は、もしかしたら君下がこの箱を渡そうとした女なのかもしれない。俺の知らないところで、君下はこの女と親密な関係を持っているのかもしれない。そう考えが纏まると、すとんと俺の中に収まった。そうか。最近感じていた違和感も、何年も寄り付かなかった田舎への急な帰省も、なぜか頑なにこの同窓会に出席したがった理由も、全部辻褄が合う。いつから関係を持っていたのだろうか、知りたくもなかった最悪の状況にたった今、俺は気付いてしまった。 ��りじりと距離を詰める女を前に、俺は思考だけでなく身体までもが硬直し、その場を動けないでいた。酒は一滴も口にしていないはずなのに、むかむかと吐き気が込み上げてくる。俺は今、よほど酷い顔をしているのだろう。心配そうに見つめる女の目は笑っているのに、口元の赤が、赤い口紅が視界に焼き付いて離れない。何か言わねば。いつものように、「誰があんなやつと、この俺様が仲良くできるんだよ」と見下すように悪態をつかねば。皆の記憶に生きている、大柴喜一という人間を演じなければ―――…… そう思っているときだった。 俺は誰かに腕を掴まれ、ぐい、と強い力で後ろへと引かれた。呆気にとられたのは俺も女も同じようで、俺が「おい誰だ!スーツが皺になるだろうが」と叫ぶと、「あっ君下くん、」と先程聞いていた声より一オクターブぐらい高い声が女の口から飛び出した。その名前に腕を引かれたほうへと振り返れば、確かにそこには君下が立っていて、スーツごと俺の腕を掴んでいる。俺を見上げる漆黒の瞳は、ここ最近では見ることのなかった苛立ちが滲んで見えるようだった。
「ああ?テメェのスーツなんか知るかボケ。お前が誰とイチャつこうが関係ねぇが、ここがどこか考えてからモノ言いやがれタワケが」 「はあ?誰がこんなブスとイチャつくかバーカ!テメェの女にくれてやる興味なんぞこれっぽっちもねぇ」 「なんだとこの馬鹿が」
実に数年ぶりの君下のキレ具合に、俺も負けじと抱えていたものを吐き出すかのように怒鳴り散らした。殴りかかろうと俺の胸倉を掴んだ君下に、賑やかだった周囲は一瞬にして静まり返る。人の壁の向こう側で、「おいお前ら!まじでやめとけって」と慌てた様子の佐藤の声が聞こえる。先に俺たちを見つけた鈴木が君下の腕を掴むと、俺の胸倉からその手を引き剥がした。
「とりあえず、やるなら外に行け。お前らももう高校生じゃないんだ、ちょっとは周りの事も考えろよ」 「チッ……」 「大柴も、冷静になれよ。二人とも、今日はもう帰れ。俺たちが収集つけとくから」
君下はそれ以上何も言わずに、出口のほうへと振り返えると大股で逃げるようにその場を後にした。俺は「悪いな」とだけ声をかけると、曲がったネクタイを直し、小走りで君下の後を追いかける。背後からカツカツとヒールの走る音がしたが、俺は振り返らずにただ小さくなってゆく背中を見逃さないように、その姿だけを追って走った。暫くすると、耳障りな足音はもう聞こえなくなっていた。
君下がやってきたのは、俺たちが停めたのと同じ地下駐車場だった。ここに着くまでにとっくに追い付いていたものの、俺はこれから冷静に対応する為に、頭を冷やす時間が欲しかった。遠くに見える派手な赤色のスポーツカーは、間違いなく俺が2年前に買い替えたものだった。君下は何杯か酒を飲んでいたので、鍵は持っていなくとも俺が運転をすることになると分かっていた。わざと10メートル後ろをついてゆっくりと近づく。 君下は何も言わずにロックを解除すると、大人しく助手席に腰かけた。ドアは開けたままにネクタイを解き、首元のボタンを一つ外すと、胸ポケットから取り出した煙草を一本口に咥えた。
「俺の前じゃ吸わねぇんじゃなかったのか」 「……気が変わった」
俺も運転席に乗り込むと、キーを挿してエンジンをかけ、サンバイザーを提げるとレバーを引いて屋根を開けてやった。どうせ吸うならこのほうがいいだろう。それに今夜は星がきれいに見えるかもしれないと、行きがけに見た綺麗な夕日を思い出す。安物のライターがジジ、と音を立てて煙草に火をつけたのを確認して、俺はゆっくりとアクセルを踏み込んだ。
(6)形も何もないけれど
煌びやかなネオンが流れてゆく。俺と君下の間に会話はなく、代わりに冬の冷たい夜風だけが二人の間を切るように走り抜ける。煙草の火はとっくに消えて、そのままどこかに吹き飛ばされてしまった。 信号待ちで車が止まると、「さむい」と鼻を啜りながら君下が呟いた。俺は後部座席を振り返り、外したばかりの屋根を元に戻すべく折りたたんだそれを引っ張った。途中で信号が青に変わって、後続車にクラクションを鳴らされる。仕方なく座りなおそ��とすると、「おい、貸せ」と君下が言うものだから、最初から自分でやればいいだろうと思いながらも、大人しく手渡してアクセルに足を掛けた。車はまた走り出す。
「ちょっとどこか行こうぜ」
最初にそう切り出したのは君下だった。暖房も入れて温かくなった車内で、窓に貼り付くように外を見る君下の息が白く曇っていた。その問いかけに返事はしなかったが、俺も最初からあのマンションに向かうつもりはなかった。分岐は横浜方面へと向かっている。君下もそれに気が付いているだろう。 海沿いに車を走らせている間も、相変わらず沈黙が続いた。試しにラジオを付けてはみたが、流れるのは今流行りの恋愛ソングばかりで、今の俺たちにはとてもじゃないが似合わなかった。何も言わずにラジオを消して、それ以来ずっと無音のままだ。それでも、不思議と嫌な沈黙ではないことは確かだった。
どこまで行こうというのだろうか。気が付けば街灯の数も少なくなり、車の通行量も一気に減った。窓の外に見える、深い色の海を横目に見ながら車を走らせた。穏やかな波にきらきらと反射する、今夜の月は見事な満月だった。 歩けそうな砂浜が見えて、何も聞かないままそこの近くの駐車場に車を停めた。他に車は数台止まっていたが、どこにも人の気配がしなかった。こんな真冬の夜の海に用があるというほうが可笑しいのだ。俺はエンジンを切って、運転席のドアを開けると外へ出た。つんとした冷たい空気と潮の匂いが鼻をついた。君下もそれに続いて車を降りた。 後部座席に積んでいたブランケットを羽織りながら、君下は小走りで俺に追いつくと、その隣に並んで「やっぱ寒い」と鼻を啜る。数段ほどのコンクリートの階段を降りると、革靴のまま砂を踏んだ。ぐにゃり、と不安定な砂の上は歩きにくかったが、それでも裸足になるわけにはいかずにゆっくりと海へ向かって歩き出す。波打ち際まで来れば、濡れて固まった足場は先程より多少歩きやすくなった。はぁ、と息を吐けば白く曇る。海はどこまでも深い色をしていた。
「悪かったな」 「いや、……あれは俺も悪かった」
居心地の悪そうに謝罪の言葉がぽつり、と零れた。それは何に対して謝ったのか、自分でもよく分からない。君下に女が居た事なのか、指輪を見つけてしまった事なのか、それともそれを秘密にしていた事なのか。あるいは、そのすべてに対して―――俺がお前をあのマンションに縛り付けた10年間を指しているのか、それははっきりとは分からなかった。俺は立ち止まった。俺を追い越した、君下も立ち止まり、振り返る。大きな波が押し寄せて、スーツの裾が濡れる感覚がした。水温よりも冷たく冷え切った心には、今はそんな些細なことは、どうでもよかった。
「全部話してくれるか」 「ああ……もうそろそろ気づかれるかもしれねぇとは腹括ってたからな」
そう言い終える前に、君下の視線が俺のズボンのポケットに向いていることに気が付いた。何度も触っていたそれの形は、嫌と言うほど覚えている。俺はふん、と鼻で笑ってから、右手を突っ込み白い小さな箱を丁寧に取り出した。君下の目の前に差し出すと、なぜだか手が震えていた。寒さからなのか、それともその箱の重みを知ってしまったからなのか、風邪が吹いて揺れるなか、吹き飛ばされないように握っているのが精一杯だった。
「これ……今朝偶然見つけた。ベッドの下、本当に偶然掃除機に引っかけちまって……でも本当に俺、今までずっと気付かなくて、それで―――それで、あんな女がお前に居たなんて、もっと早く言ってくれりゃ、」 「ちょっと待て、喜一……お前何言ってんだ」 「あ……?何って、今言ったことそのまんまだろうが」
思い切り眉間に皺を寄せ困惑したような君下の顔に、俺もつられて眉根を寄せる。ここまで来てしらを切るつもりなのかと思うと、怒りを通り越して呆れもした。どうせこうなってしまった以上、俺たちは何事もなく別れられるわけがなかった。昔のように犬猿の仲に戻るのは目に見えていたし、そうなってくれれば救われた方だと俺は思っていた。 苛立っていたいたのは君下もそうだったようで、風で乱れた頭をガシガシと掻くと、煙草を咥えて火を点けようとした。ヂ、ヂヂ、と音がするのに、風のせいでうまく点かない。俺は箱を持っていないもう片方の手を���ばして、風上から添えると炎はゆらりと立ち上がる。すう、と一息吸って吐き出した紫煙が、漆黒の空へと消えていった。
「そのまんまも何も、あの女、お前狙いで寄ってきたんだろうが」 「お前の女が?」 「誰だよそれ、名前も知らねぇのにか?」
つまらなさそうに、君下はもう一度煙を吸うと上を向いて吐き出した。どうやら本当にあのオレンジ爪の女の名前すら知らないらしい。だとしたら、俺が持っているこの箱は一体誰からのものなのだ。答え合わせのつもりで話をしていたが、謎は余計に深まる一方だ。
「あ、でもあいつ、俺に何て言ったと思う?君下くんといつから仲良くなったの、って」 「お前の追っかけファンじゃねぇの」 「だとしてもスゲェ怖いわ。明らかにお前の好みそうなタイプの恰好してたじゃん」 「そうか?むしろ俺は、お前好みの女だなと思ったけどな」
そこまで言って、俺も君下も噴き出してしまった。ククク、と腹の底から込み上げる笑いが止まらない。口にして初めて気が付いたが、俺たちはお互いに女の好みなんてこれっぽっちも知らなかったのだ。二人でいる時の共通の話題と言えば、サッカーの事か明日の朝飯のことぐらいで、食卓に女の名前が出てきたことなんて今の一度もない事に気付いてしまった。どうりでこの10年間、どちらも結婚だとか彼女だとか言い出さないわけだ。俺たちはどこまでも似た者同士だったのだ。
「それ、お前にやろうと思って用意したんだ」
すっかり苛立ちのなくなった瞳に涙を浮かべながら、君下は軽々しくそう言って笑った。 俺は言葉が出なかった。 こんな小洒落たものを君下が買っている姿なんて想像もできなかったし、こんなリボンのついた箱は俺が受け取っても似合わない。「中は?」と聞くと、「開けてみれば」とだけ返されて、煙が流れないように君下は後ろを向いてしまった。少し迷ったが、その場で紐をほどいて箱を開けて、俺は目を見開いた。紙袋と同じ、夜空のようなプリントの内装に、星のように輝くゴールドの指輪がふたつ、中央に行儀よく並んでいた。思わず君下の後姿に視線を戻す。ちらり、とこちらを振り返る君下の口元は、笑っているように見えた。胸の内から込み上げてくる感情を抑えきれずに、俺は箱を大事に畳むと勢いよくその背中を抱きしめた。
「う゛っ苦しい……喜一、死ぬ……」 「そのまま死んじまえ」 「俺が死んだら困るだろうが」 「自惚れんな。お前こそ俺がいないと寂しいだろう」 「勝手に言ってろタワケが」
腕の中で君下の頭が振り返る。至近距離で視線が絡み、君下の瞳に星空を見た。俺は吸い込まれるようにして、冷たくなった君下の唇にゆっくりとキスを落とす。二人の間で吐息だけが温かい。乾いた唇は音もなく離れ、もう一度角度を変えて近づけば、今度はちゅ、と音がして君下の唇が薄く開かれた。お互いに舌を出して煙草で苦くなった唾液を分け合った。息があがり苦しくなって、それでもまた酸素を奪うかのように互いの唇を気が済むまで食らい合った。右手の箱は握りしめたままで、中で指輪がふたつカタカタと小さく音を立てて揺れていた。
「もう、帰ろうか」 「ああ……解っちゃいたが、冬の海は寒すぎるな。帰ったら風呂炊くか」 「お、いいな。俺が先だ」 「タワケが。俺が張るんだから俺が先だ」
いつの間にか膝下まで濡れたスーツを捲り上げ、二人は手を繋いで来た道を歩き出した。青白い砂浜に、二人分の足跡が残る道を辿って歩いた。平常心を取り戻した俺は急に寒さを感じて、君下が羽織っているブランケットの中に潜り込もうとした。君下はそれを「やめろ馬鹿」と言って俺の頭を押さえつける。俺も負けじとグリグリと頭を押し付けてやった。自然と笑いが零れる。 これでよかったのだ。俺たちには言葉こそないが、それを埋めるだけの共に過ごした長い時間がある。たとえ二人が結ばれたとしても、形に残るものなんて何もない。それでも俺はいいと思っている。こうして隣に立ってくれているだけでいい。嬉しい時も寂しい時も「お前は馬鹿だな」と一緒に笑ってくれるやつが一人だけいれば、それでいいのだ。
「あ、星。喜一、星がすげぇ見える」 「おー綺麗だな」
ふと気づいたように、君下が空を見上げて興奮気味に声を上げた。 ようやくブランケットに潜り込んで、君下の隣から顔を出せば、そこにはバケツをひっくり返したかのように無数に散らばる星たちが瞬いていた。肩にかかる黒髪から嗅ぎ慣れない潮の香りがして、俺たちがいま海にいるのだと思い知らされる。上を向いて開いた口から、白く曇った息が漏れる。何も言わずにしばらくそれを眺めて、俺たちはすっかり冷えてしまった車内へと腰を下ろした。温度計は摂氏5度を示していた。
7:やさしい光の中で
星が良く見えた翌朝は決まって快晴になる。君下に言えば、そんな原始的な観測が正しければ、天気予報なんていらねぇよ、と文句を言われそうだが、俺はあながち間違いではないと思っている。現に今日は雲一つない晴れで、あれだけ低かった気温が今日は16度まで上がっていた。乾燥した空気に洗濯物も午前中のうちに乾いてしまった。君下がベランダに料理を運んでいる最中、俺は慣れない手つきで洗濯物をできるだけ綺麗に折りたたんでいた。
「おい、終わったぞ。お前のは全部チェストでいいのか?」 「下着と靴下だけ二番目の引き出しに入れといてくれ。あとはどこでもいい」 「へい」
あれから真っすぐマンションへと向かった車は、時速50キロ程度を保ちながらおよそ2時間かけて都内にたどり着いた。疲れ切っていたのか、君下は何度かこくり、こくりと首を落とし、ついにはそのまま眠りに落ちてしまった。俺は片手だけでハンドルを握りながら、できるだけ眠りを妨げないように、信号待ちで止まることのないようにゆっくりとしたスピードで車を走らせた。車内には、聞き慣れない名のミュージシャンが話すラジオの音だけが延々と聞こえていた。 眠った君下を抱えたままエントランスをくぐり、すぐに開いたエレベーターに乗って部屋のドアを開けるまで、他の住人の誰にも出会うことはなかった。鍵を開けて玄関で靴を脱がせ、濡れたパンツと上着だけを剥ぎ取ってベッドに横たわらせる。俺もこのまま寝てしまおうか。ハンガーに上着を掛けると一度はベッドに腰かけたものの、どうも眠れる気がしない。少しだけ君下の寝顔を眺めた後、俺はバスルームの電気を点けた。
「飲み物はワインでいいか?」 「おう。白がいい」 「言われなくとも白しか用意してねぇよ」
そう言って君下は冷蔵庫から冷えた白ワインのボトルとグラスを2つ持ってやって来た。日当たりのいいテラスからは、東京の高いビル群が遠くに見えた。東向きの物件にこだわって良かったと、当時日当たりなんてどうでもいいと言った君下の隣に腰かけて密かに思う。今日は風も少なく、テラスで日光浴をするのには丁度いい気候だった。
「乾杯」 「ん」
かちん、と一方的にグラスを傾けて君下のグラスに当てて音を鳴らした。黄金色の液体を揺らしながら、口元に寄せればリンゴのような甘い香りがほのかい漂う。僅かにとろみのある液体を口に含めば、心地よいほのかな酸味と上品な舌触りに思わず眉が上がるのが分かった。
「これ、どこの」 「フランスだったかな。会社の先輩からの貰い物だけど、かなりのワイン好きの人で現地で箱買いしてきたらしいぞ」 「へぇ、美味いな」
流れるような書体でコンドリューと書かれたそのボトルを手に取り、裏面を見ればインポーターのラベルもなかった。聞いたことのある名前に、確か希少価値の高い品種だったように思う。読めない文字をざっと流し読みし、ボトルをテーブルに戻すともう一口口に含む。安物の白ワインだったら炭酸で割って飲もうかと思っていたが、これはこのまま飲んだ方が良さそうだ。詰め物をされたオリーブのピンチョスを摘まみながら、雲一つない空へと視線を投げた。
「そう言えば、鈴木からメール来てたぞ……昨日の同窓会の話」
紫煙を吐き出した君下は、思い出したかのように鈴木の名を口にした。小一時間前に風呂に入ったばかりの髪はまだ濡れているようで、時折風が吹いてはぴたり、と額に貼り付いた。それを手で避けながら、テーブルの上のスマホを操作して件のメールを探しているようだ。俺は残り物の鱈と君下の田舎から貰ってきたジャガイモで���ったブランダードを、薄切りのバゲットに塗り付けて齧ると、「何だって」と先程の言葉の続きを促した。
「あの後女が泣いてるのを佐藤が慰めて、そのまま付き合うことになったらしい、ってさ」 「はあ?それって俺たちと全然関係なくねぇ?というか、一体何だったんだよあの女は……」
昨夜のことを思い出すだけで鳥肌が立つ。あの真っ赤なリップが脳裏に焼き付いて離れない。それに、俺たちが聞きたかったのはそんな話ではない。喧嘩を起こしそうになったあの場がどうなったとか、そんなことよりもどうでもいい話を先に報告してきた鈴木にも悪意を感じる。多分、いや確実に、このハプニングを鈴木は面白がっているのだろう。
「あいつ、お前と同じクラスだった冴木って女だそうだ。佐藤が聞いた話だと、やっぱりお前のファンだったらしいぞ」 「……全っ然覚えてねぇ」 「だろうな。見ろよこの写真、これじゃあ詐欺も同然だな」
そう言って見せられた一枚の写真を見て、俺は食べかけのグリッシーニに巻き付けた、パルマの生ハムを落としそうになった。写真は卒アルを撮ったもののようで、少しピントがずれていたがなんとなく顔は確認できた。冴木綾乃……字面を見てもピンと来なかったが、そこに映っているふっくらとした丸顔に腫れぼったい一重瞼の女には見覚えがあった。
「うわ……そういやいた気がするな」 「それで?これのどこが俺の女だって言うんだよ」 「し、失礼しました……」 「そりゃあ今の彼氏の佐藤に失礼だろうが。それに別にブスではないしな」
いや、どこからどう見てもこれはない。俺としてはそう思ったが、確かに昨日会った女は素直に抱けると思った。人は歳を重ねると変わるらしい。俺も君下も何か変わったのだろか。ふとそう思ったが、まだ青い高校生だった俺に言わせれば、俺たちが同じ屋根の下で10年も暮らしているということがほとんど奇跡に近いだろう。人の事はそう簡単に悪く言えないと、自分の体験を以って痛いほど知った。 君下は短くなった煙草を灰皿に押し付けると火を消して、何も巻かないままのグリッシーニをポリポリと齧り始める。俺は空になったグラスを置くと、コルクを抜いて黄金色を注いだ。
「あー、そうだ。この間田舎に帰っただろう、正月に。その時にばあちゃんに、お前の話をした」 「……なんか言ってたか」
聞き捨てならない言葉に、だらしなく木製の折りたたみチェアに座っていた俺の背筋が少しだけ伸びる。 ��の事は俺にも違和感があった。急に田舎に顔出してくるから、と俺の車を借りて出て行った君下は、戻ってきても1週間の日々を「退屈だった」としか言わなかったのだ。なぜこのタイミングなのだろうか。嫌な切り出し方に少しだけ緊張感が走る。君下がグリッシーニを食べ終えるのを待っているほんの少しの時間が、俺には気が遠くなるほど長い時間が経ったような気さえした。
「別に。敦は結婚はしないのかって聞かれたから答えただけだ。ただ同じ家に住んでいて、これからも一緒にいることになるだろうから、申し訳ないけど嫁は貰わないかもしれないって言っといた」 「……それで、おばあさんは何て」 「良く分からねぇこと言ってたぜ。まあ俺がそれで幸せなら、それでいいんじゃないかとは言ってくれたけど……やっぱ少し寂しそうではあったかな」
そう言って遠くの空を見つめるように、君下は視線を空へ投げた。真冬とは言え太陽の光は眩しくて、自然と目元は細まった。テーブルの上に投げ出された右手には、光を反射してきらきらと輝く金色が嵌められている。昨夜君下が眠った後、停車中の誰も見ていない車内で俺が勝手に付けたのだ。細い指にシンプルなデザインはよく映えた。俺が見ていることに気が付いたのか、君下はそっとテーブルから手を離すと、新しいソフトケースから煙草を一本取りだした。
「まあこれで良かったのかもな。親父にも会ってきたし、俺はもう縛られるものがなくなった」 「えっ、まさか……昨日実家寄ったのってその為なのか」 「まあな……本当は早いうちに言っておくべきだったんだが、どうも切り出せなくてな。親父もばあちゃんも、母さんを亡くして寂しい思いをしたのは痛いほど分かってたし、まあ俺もそうだったしな……それで俺が結婚しないって言うのは、なんだか家族を裏切ってしまうような気がして。もう随分前にこうなることは分かってたのにな。気づいたら年だけ重ねてて、それで……」
君下は、ゆっくりと言葉を紡ぐと一筋だけ涙を流した。俺はそれを、君下の左手を握りしめて、黙って聞いてやることしかできなかった。昼間から飲む飲みなれないワインにアルコールが回っていたのだろうか。それでもこれは君下の本音だった。 暫くそうして無言で手を握っていると、ジャンボジェット機が俺たちの上空をゆっくりと通過した。耳を塞ぎたくなるようなごうごうと風を切り裂く大きな音に隠れるように、俺は聞こえるか聞こえないかの声量で「愛してる」、と一言呟く。君下は口元だけを読んだのか、「俺も」、と聞こえない声で囁いた。飛行機の陰になって和らいだ光の中で、俺たちは最初で最後の言葉を口にした。影が過ぎ去ると、陽射しは先程よりも一層強く感じられた。水が入ったグラスの中で、溶けた氷がカラン、と立てたか細い音だけが耳に残った。
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シンギュラリティ
シンギュラリティ(技術的特異点)とは
人工知能が発達し、人間の知性を超えることによって、 人間の生活に大きな変化が起こるという概念を指します。
シンギュラリティという概念は、人工知能の権威である レイ・カーツワイル博士により提唱された「未来予測の概念」 でもあります。
「2029年、コンピューターは人間レベルの知性を獲得 することでしょう」(カーツワイル氏)
かねてより人工知能が人間の知性を超越する「シンギュラリティ (技術的特異点)」が、2045年にやってくると予想されていたが、 カーツワイル氏は16年も早まるとの見方を示した。
今から僅か10年後には、英物理学者スティーブン・ホーキング博士 をはじめとした名だたる知識人が危惧する「AIが人間を支配する世界」 が実現してしまうのだろうか?
レイモンド・カーツワイル博士(Raymond Kurzweil)
1948年2月12日 オーストリアから亡命したユダヤ系移民の子 として生まれる。
アメリカ合衆国の発明家、実業家、未来学者。
2005年に『シンギュラリティは近い』(『The Singularity Is Near:When Humans Transcend Biology』)を発表して世界に 衝撃を与えた。
発明家としては、オムニ・フォント式OCRソフト、フラットベッド ・スキャナー、"Kurzweil"ブランドのシンセサイザー「K250」、 文章音声読み上げマシーン(カーツワイル朗読機)などを開発して いる。
カーツワイル博士は2012年に、フルタイムのエンジニアリング ・ディレクターとしてGoogleに入り、GoogleのAI、とりわけ機械学習�� 深層学習(Deep Learning)の研究開発を推し進めるバックボーン として活躍してきた。
シンギュラリティが注目される背景
人工知能研究の歴史は古く、1950年代後半に第一次人工知能ブーム が起きたとされており、1980~90年代には第二次人工知能ブーム が起きています。
90年代後半には、コンピュータの性能が飛躍的に向上し、チェスの 世界チャンピオンを破ったと話題となりました。
2010年から人工知能を用いたビッグデータの蓄積やディープラーニング (深層心理)によるビジネスへの活用が始まり、第三次人工知能ブーム が起きると同時に、シンギュラリティの可能性や脅威が議論されるよう になりました。
2015年10月、テンサーフローを基盤にハードウェアまで合わせて 機械による深層学習を極限までチューニングしたGoogleの子会社 開発のAIソフト「AlphaGo(アルファ碁)」が、欧州囲碁選手権 3連覇を果たした中国のファン・フイ(プロ二段)を5戦全勝で 下した。
2017年5月にはAlphaGo(アルファ碁)が中国の世界最強棋士、 柯潔(か・けつ)九段を破った。

ついに今年(2019年)3月米国で発売にこぎ着けたEdge TPU (Tensor Processing Unit) はそれの第1弾となる好例だ。
このEdge TPUは「Google Cloud Platform」(GCP)向けのプロセッサ として開発された。
GCPでの深層学習の推論に特化した製品だ。
Google傘下のCoral、日本でもMouserなどの商社から購入可能。
コンピューターが人類の知的活動を凌駕する時代、 「シンギュラリティ」の提唱者、レイ・カーツワイル博士は かねてからAIを「人工知能」と呼ぶのは適切ではないと発言 してきた。
自然界の事象が起こる仕組みを解明し、それをコンピューターが 再構成する仕組み、今の世界の進化をつぶさに分析していくと、 脳神経の働きを真似ることで機械が自律的に学ぶ力を身に付ける ことができる。
このまま世界が進化していけば、2045年頃には人間の脳の働きを超 えていくかも知れないと予言したのだ。

プレシンギュラリティの意味
プレシンギュラリティとは、PEZY Computingの代表取締役で、 優秀な科学者でもある斎藤元章氏が提唱した人工知能とスーパー コンピュータを併用した技術によって、もたらされる社会変革 (社会的特異点)を指します。
2005年にレイ・カーツワイルが『特異点は近い 人類が生命を 超越するとき』で、シンギュラリティ(特異点)コンピュータ自身の 知性か、それが作り出す新しい人工的知性が「人類全体の知性の総和」 を大きく超越する世界、という概念を示した。 その前にプレ・シンギュラリティが到来するという。
このプレシンギュラリティは5~10年の間に起こるといわれており、 エネルギーの無料化、不老不死、不労社会の実現、戦争がない世界の 実現を可能としています。
2025年にはAGI(汎用人工知能もしくは人工汎用知能のこと、 ArtificalGeneral intelligenceの略)の登場により、人間が担う ほとんどの仕事が機械に置き換えられ、少子高齢化、労働人口減少の 影響を受けることなく、高度経済成長が可能と予測しています。
そのため、企業は規模に関係なく、さまざまな労働の機械化が 実現し、自社の商品開発力の向上とマーケティング強化に向けた 経営戦略を実施することができるといわれています。
シンギュラリティ(技術特異点)がもたらす2045年問題
レイ・カーツワイル博士は、少なくとも2045年までには人間と 人工知能の能力が逆転するシンギュラリティ(技術特異点) に到達すると提唱しています。
人工知能が人類の能力を超えるには、パターン認識能力 (文脈や状態が異なる同一の物や事象を同じものと認識する 能力)や生物と機械のアルゴリズムの違いなどの課題があり ます。
しかし、近年の研究では、機械は生物のアルゴリズムを摸倣できる ことがわかっているため、生物と機械との唯一の差はニューラル ネットワーク(ニューロン間のあらゆる相互接続)の数のみと いわれています。
人工知能が人間の脳を超えると、人間の生活環境は大きく変わり、 これまで人間でしかできなかった多くのことが機械によって代替 されると予想されています。
真空管をどんどん小さくし、性能を高めていくといずれその容積に 収まらなくなるが、その時にはそれを解決する半導体技術が生まれる。
ロボットはどんどん小さくなって、いずれ血管の中を自由に航行する 血球ロボットになり糖尿病やガンに立ち向かってくれるようになる。
リバースエンジニアリングして分かったノウハウをコンピューターで 再現すれば脳の働きを拡張する知性が生まれる。
そしてその知性が長い時間をかけて進化し、自分で学習する力を備え、 自らを作り上げるところまで成長する。それがシンギュラリティだ。
シンギュラリティは来ない、と散々叩かれた
AIがいくら進化していったところでシンギュラリティなんか 起きっこない、と散々誹謗中傷された。
しかし、カーツワイル博士の考えるAIすなわちAugmented Intelligence(拡張機能)は人間の脳神経細胞の働きを完全に リバースエンジニアリングして、コンピューターがその反応を 再構成する仕組みを目指しているのだ。
一般的にAIというと「Artificial Intelligence (人工知能)」 を意味してます。ここが違うところです。
ロボット産業分野
深刻な労働人口の減少に対する補完施策として注目されているのが ロボット産業です。
製造業において、工作ロボットの導入は既に行われており、 日本の「ものづくり」を支える重要な技術として、現在も活躍して います。
しかし、今後はロボットに人工知能を組み込むことで、 人間によるプログラミングを必要とせずにロボット自らが動作を 自動生成することが可能となります。
この技術により、最初の指示と目的を示すだけで、ロボット自らが 途中プロセスを考え、実行に移すことができます。
途中プロセスを制御するプログラミングが省略できるだけでも、 大幅な人件費の削減が期待できます。
ナノテクノロジー分野
ナノテクノロジーとは、原子や分子の配列をナノメートル単位で操作・ 制御することで、新たな構造物を作り出し、様々な物質を小型化する ことに長けた技術を指します。
この技術により、膨大な量の情報を指先ほどのマイクロチップに 収めることを可能とし、理論上は細胞レベルまで小型化した機械を 生物の体内に組み込むことも可能とします。
IoT分野
IoTとは、パソコンやサーバー以外の「モノ(電化製品や建築物、 自動車など)」にインターネット接続を行い、相互に情報をやりとり する技術を指します。 「モノのインターネット」とも呼ばれ、人々を取り囲むあらゆる 「モノ」に情報の相互通信を可能にすることで、より豊かで快適な 暮らしを実現できると考えられています。
ビジネス倫理の問題
シンギュラリティの到来は、「ビジネス倫理の崩壊を招く」と 指摘する特異点論者も存在します。
近年、注目を集めている「フィンテック(IT技術を活用した 金融サービスを指す造語)」という分野で、シンギュラリティに よって誕生したとされるのが「仮想通貨」です。
従来の物理的な貨幣の価値を仮想空間に移転し、流通・匿名性を 高めたサービスでもあります。
日本国内で、超スマート社会「Society 5.0」の実現をテーマと したイベントCEATEC 2019(シーテック 2019) ( Combined Exhibition of Advanced Technologies)が
2019年10月15日(火)~18日(金)幕張メッセに於いて開催 された。
ANAが「瞬間移動手段」をCEATECに出展
ANAアバターは、VRやロボティクス、センサー、ハプティクス (触覚)などの最先端のテクノロジーを用いて、異なる複数の 場所に設置したアバターロボット(遠隔操作ロボット)に 「アバターイン」して、まるでその場にいるような感覚で 「見て」「聞いて」「感じて」といった体験ができるのが特徴だ。
「距離、身体、文化、時間、あらゆる制限を超える瞬間移動手段」 と位置付ている。
ANAアバターは、すでに数多くの実証実験を行っている
「AVATARテストフィールド」で、宇宙開発、農林水産業、観光、教育、 医療などでの実証実験を開始。
JAXAを含む産官学との連携では、アバターによる月面施設の遠隔建設 などの地上実証を行い、宇宙開発や利用を推進している。

近未来予測
コンピュータは小さくなり、ますます日常生活に統合される。
高品質なブロードバンドインターネット接続は、ほとんどどこ でも利用できるようになる。
バーチャルリアリティの生成。
ユーザの網膜上にビームの映像が投影される眼鏡の登場。 これらの眼鏡は新しいメディアとなる。
例えば、外国語で話される言葉は眼鏡(2018年時点の用語では スマートグラスと呼ばれる)をかけているユーザーへ字幕のよう に表示される。
「VRメガネ」の登場。
さまざまな日常のタスクでユーザーを助けることができる 「バーチャルアシスタント」プログラムを搭載したコンピュータ の登場。
携帯電話は、衣類に組み込まれ、ユーザーの耳に直接音を投影する ことができるようになる。

2015年
家庭用ロボットが家を掃除している可能性がある。
2018年
10TBのストレージ(人間の脳の記憶容量に相当)が1000ドルで 購入できる。
2018年時点で、カーツワイルの2005年の予想の(全てではないが) かなりの部分が的中している。
2020年代
遺伝学/バイオテクノロジーにおける革命はそのピークに到達する。
2020年代の間に、人間は自分の遺伝子を変化させる手段を持つ ことになるだけではなく、「デザイナーベビー」は自分の皮膚 細胞を若々しい他の細胞に形質転換することによって、自分の 身体の組織や臓器のすべての若返りが実現可能になる。
人々は根本的に平均寿命を延長し、病気や老化から離れて自分の 生化学を「再プログラム」することができるようになる。
ナノテクノロジーの革命が開始される10年:この10年はまた、 ロボット(強いAI)がチューリングテストを通過。
教育を受けた人間と同等の知性になる。
1000ドルのパーソナルコンピュータは人間の知性を エミュレート(模倣)するために必要なハードウェア性能を 持っている。
サイズが100ナノメートル未満のコンピュータが可能になる。
最初の実用的なナノマシンが、医療目的のために使用される。
人間の脳全体の正確なコンピュータシミュレーション。

血流に入ることができるナノボットは、この10年の終わりまでに (必ずしも広く使用されていないが)存在することになる。
この10年の後半では、仮想現実(バーチャルリアリティ)は、 本当の現実と区別がつかないほど高品質になる。
2025年
一部の軍事無人偵察機や陸上車両は、100%コンピュータ制御 される。
2030年代
精神転送(マインド・アップローディング)は成功し、 人間がソフトウェアベースになる。
ナノマシンは、脳内に直接挿入することができ、脳細胞と 相互作用することができる。 その結果、真のバーチャルリアリティが、外部機器を必要とせずに 生成することができる。
記憶用脳ナノボット、または「経験ビーマー」として知られている 人間の日常生活のリアルタイム情報脳伝送を使用して、他人の感覚を 「リモート体験」できるようになる。
人々の脳内のナノマシンは脳の認知、メモリ・感覚機能を拡張する ことができる。
ナノテクノロジーは人の知性、記憶や人格の基礎を変え、人々は自分の 脳内の神経接続を自由に変更できる。
バーチャル売春が盛んになり、法規制が行われる。
2040年代
人々はマトリックスのように仮想現実で時間の大半を過ごす ようになる。
「フォグレット」(人体をとりまくナノマシン群。 人間の外見を自由に変化させる)が使用されている。
2045年: シンギュラリティ
1000ドルのコンピューターは全ての人間を合わせたより知的 である。
これはローエンドのコンピュータであっても人間よりはるかに 賢いことを意味する。
技術的特異点、人工知能は地球上で最も賢く最も有能な生命体 としての人間を上回るように発生する。
技術開発は、自ら考え、行動し、通常の人間には何が起こって いるのか理解できないほど迅速に相互通信できるマシンによって 引き継がれる。
マシンは、AI自らの手でそれぞれの新しい世代が迅速に開発される、 自己改善サイクルの「暴走反応」に入る。
これ以降、技術の進歩は、マシンの制御下におかれ、爆発的である ため、正確に(それゆえ「特異点」という)予測することはできない。
特異点は永遠に人類の歴史の進路を変更する非常に破壊的、 世界的な変化を起こすイベントとなる。
暴力的なマシンによって人類が絶滅させられる可能性は (ありえなくはないが)、人間と機械の間の明確な区別は もはやサイボーグ化で強化された人間とコンピューターに アップロードされた人間の存在のおかげで存在せず、 ほとんどありえない。
「真に生きるに値する時代」の到来。
ポスト2045: 宇宙の「覚醒」
AIは"最大速度"(光速に限りなく近いかもしくは超光速)で 全宇宙に進出する。
その速度はAIが光速の限界を回避する技術を発見できるかどうかによる。
2100年
人々は過去の人間が記憶のバックアップを取らず生きていたことに ひどく驚くようになる。
人間の知能は数千億倍まで拡張されている。

不老長寿への挑戦
カーツワイルは1940年代生まれ(つまりカーツワイル自身も)が 人類が最初に不老不死を手にする世代になると考えており、 科学者の立場からなるべく消化器に負担をかけず栄養を摂取しようと 1日に200錠ものサプリメントを摂取したり、毎日のように栄養注射を 行ったりする等、寿命延長への野心に事欠かない。
厳密な栄養と体調の管理により、本人は「糖尿病を克服した上、 老化の抑制に成功している」と主張している。
しかし一方で「生身の体を健康に保つのはものすごい苦労を伴う (ので嫌になっている)」とも著作で語り、 「1日も早く機械の体に入れる日を夢見ている」と語っている。
The Singularity Is Near(2005年)より
博士は自らの目でそのシンギュラリティを目撃することは できないかも知れない。
だから、脳に電極を埋め、クラウドにバックアップを取り、 来るべきシンギュラリティを目撃したいと考えている。

博士は無神論者ではあるが、AIが遠い将来に全知全能に近い 存在になることを見越して「神はまだいない。 だがいずれ現れる」と語っている。
東大、光量子コンピュータに進展
東大の古澤明教授の研究室では、 2次元クラスター状態を使った量子操作の実証を 進めていく他、同状態を10円玉サイズのチップに 回路を収めることも見込めるという。
研究成果は、米科学雑誌Scienceに10月18日付で掲載された。

ネガティブな側面
100億円戦闘機を叩き潰す10万円ドローン
2019年9月18日、サウジアラビア国防省は、自爆ドローン18機と 巡航ミサイル7発をミックスした攻撃にあったと発表した。
1機100億円以上のF-35戦闘機も、現状では、弾道ミサイルしか迎撃 できないのに数千億円するイージスアショアも、手りゅう弾を積載 した10万円程度の民生ドローンで破壊され、戦わずして、主要戦力が 壊滅しかねない。
ドローンの軍事革命の到来である。

映画「1984」はジョージ・オーウェルのSFディストピアの世界。
絶対的な権力による監視システム、言語の破壊、個人という存在 そのものの否定など「思想犯罪」として弾圧される世界を描いて います。
だが、過去の映画の話ではない、現在進行形なのだ。
Chinaがウィグルやチベットの人々の人権を弾圧している。
街中に顔認証システムを設置、人民を24時間監視している。
次は香港かといわれ、若者が今戦っている。
今年もノーベル化学賞を日本の吉野氏が受賞したことは喜ぶべきこと ですが、日本の足元は脆弱です。
来るべき未来への備えは万全かどうか、今一度問いたいと 思います。
映画『アップグレード』予告編 https://www.youtube.com/watch?v=3HYxQgCzzFA
AIを埋め込み進化した男が復讐に立ち上がる!
舞台は近未来。
「STEM(ステム)」と呼ばれる最新のAIチップを障害者となった 主人公の人体に埋め込むと超人的な力を手に入れアップグレードし、 やがて、人間を超えた戦闘能力を手にする。
この能力を駆使して、妻を殺害した謎の組織への復讐に立ち上がる。
80年代の『ターミネーター』(1985) や『ロボ・コップ』(1988) を彷彿とさせる、クリエイティブな物語と独創的なアクションシーン が話題を呼んでいます。
AIが進化した近未来を舞台に復讐に燃える男性を描いた SF・アクションスリラーです。
『アップグレード』は10月11日より渋谷シネクイントほかにて公開
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2020年8月18日
ac眞呼さん「Lottoさん。Body Bag No.」 https://twitter.com/maco_nightlight/status/1295403574717898753
晁直🤢💤さん「まぁ人間ドックはおいといて これみや」 https://twitter.com/lynchasanu/status/1294998627253800961
石井飛鳥さん「速報◎『冥婚ゲシュタルト2020』出演者とメインビジュアルを公開! 2020年11月3日〜9日 ザムザ阿佐谷! #百眼 #冥婚」 https://twitter.com/ishiiasuka/status/1295345480004558849
歌鈴さん「⚠️情報解禁🈲次回出演⚠️ 出演します! 廻天百眼劇場本公演 【冥婚ゲシュタルト2020】 2020年11月3日〜11月9日 ザムザ阿佐谷にて上演!! やっと言えたー!みんな楽しみにしてて!✨✨ 『ヒトのように生きているだけよ!』 #百眼 #冥婚」 https://twitter.com/utasuzu_karin/status/1295347058660921351
西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Ni⚡︎himura❄️さん「虚飾集団廻天百眼 劇場本公演 『冥婚ゲシュタルト2020』 出演者解禁!!!!!俺も音楽監督として参加、ドラム&歌で出演します。 廻天百眼の代表的作品、三度目の再演。代表作ゆえの新たな百眼が炸裂!!乞うご期待👁 公演詳細 #百眼 #冥婚」 https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1295348219803648000
十三月 紅夜さん「⚡️⚡️速報⚡️⚡️ 11月 廻天百眼 劇場本公演 『冥婚ゲシュタルト2020』 2020年11月3日〜9日 ザムザ阿佐谷 メインビジュアル & 出演者 解禁✨🌹 死番虫のささやき聴こえる朽ちた都市で淫売屋は神を試みる。 ひとえに生まれを間違えと決めてかかった君へ送る物語! #百眼 #冥婚」 https://twitter.com/jusangatsukouya/status/1295347623591723009
辻真梨乃さん「【出演者・メインビジュアル解禁!】 虚飾集団廻天百眼劇場本公演 『冥婚ゲシュタルト2020』 2020年11月3日(火)〜11月9日(月) 於・ザムザ阿佐谷 詳細はこちら https://t.co/J2I3D7hoGQ 「ヒトのように生きているだけよ!」 #百眼 #冥婚」 https://twitter.com/tsujimarino/status/1295349562429911041
西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Ni⚡︎himura❄️さん「この音楽監督、写真で見るとぜんぜん働かなそうですが大丈夫ですか??」 https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1295353466777268225
こもだまり/昭和精吾事務所さん「次回出演情報が公開されました。 11月初旬にザムザ阿佐谷で、人気作品の再々演です。音楽は西邑卓哲氏続投ですが、キャスト一新されてだいぶ雰囲気変わるんじゃないかな? どうぞお楽しみにー! #冥婚 #百眼」 https://twitter.com/mari_air/status/1295353776908296194
こもだまり/昭和精吾事務所さん「ついに明日がラスト通し! 語りでも歌でもラスボスでもない、普通の人役の私を見に…ん?いや亡霊だわ。亡霊だけど、私史上最も重さも湿度も使わないで挑む、13年ぶりのコメディ。楽屋を基にしたオリジナルと言うべきかも?見やすさと笑いを追求し台詞が今日も細かく書き換わってゆきます!やるしか!」 https://twitter.com/mari_air/status/1295354173194530821
山本恵太郎さん「【次次回出演情報】 虚飾集団廻天百眼 『冥婚ゲシュタルト2020 』 脚本/演出 石井飛鳥 11/3火祝-11/9月 @ザムザ阿佐谷 キュートなフライヤーの お髭の人は私です 冥婚ゲシュタルトは再再演 きっと、また違った、新しいものになるのでしょう 公演情報↓ #百眼 #冥婚」 https://twitter.com/keitaro258/status/1295378699886317568
紅日毬子さん「先刻、 虚飾集団廻天百眼次回作 『冥婚ゲシュタルト 2020』 出演者とメインヴイジユアルが解禁とかりました! 諸君、注視を怠らぬやうに! #百眼 #冥婚ゲシュタルト2020」 https://twitter.com/akahimariko/status/1295378545661812737
石井飛鳥さん「やっぱどんな状況でも新しいものを公開すると自分もやる気出ますね。前代未聞のすごいチケットを用意しようとしているぞ。実現できるかわからないけど、俺は今までやろうとして実現できなかった事はないから(※みんなのお陰です)きっと届けられる!」 https://twitter.com/ishiiasuka/status/1295391036945006593
石井飛鳥さん「少なくとも監督する雰囲気の人ではない……!」 https://twitter.com/ishiiasuka/status/1295356827530432512
西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Ni⚡︎himura❄️さん「おはよう!!!昨日に引き続きこの街に来ています。(明日も)」 https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1295496777143971840
西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Ni⚡︎himura❄️さん「おはよう!!!昨日に引き続きこの街に来ています。(明日も)」 https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1295496777143971840
西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Ni⚡︎himura❄️さん「今日もこの岩に座っています。」 https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1295497034053558273
西邑卓哲(FOXPILL CULT) Takaaki Ni⚡︎himura❄️さん「焼きそばペン……???ノー!!!!焼きそばパン!!!!!!」 https://twitter.com/takaaki_FOXPILL/status/1295500781529911296
【貴族-KIZOKU-】さん「今日も毛穴が全開だ!!!!」 https://twitter.com/KIZOKU_0927/status/1295518520294350848
ふなもと健祐さん「真夜中に急激にホットドックが食いたくなって、こさえた。 ケチャップぬりすぎたけど美味かった!」 https://twitter.com/funamoch1/status/1295532798321647621
lucy+peter=esolagotoさん「仮歌おじさん・・・。 いよいよぼっこぼこだけど まぶしいよMK4・・・。 まぶまぶまーぶまぶしいよ・・・。」 https://twitter.com/lucy_peter/status/1295350827003949058
lucy+peter=esolagotoさん「TLで秋味を確認。 確保に向かいます。 どうぞ。」 https://twitter.com/lucy_peter/status/1295351027600781313
lucy+peter=esolagotoさん「長葱と鰻のたれ、 有能。」 https://twitter.com/lucy_peter/status/1295397200822857731
lucy+peter=esolagotoさん「蝦夷の親友から突如電話 声が聞けて夏バテふっ飛んだ 遠距離恋愛のひとってこんな感じなのかな #ギヴン」 https://twitter.com/lucy_peter/status/1295403286430793730
キリ(luin/…。【サイレンス】)さん「らぶ駅長(。-_-。)ポスターに遭遇する度にガン見しています◎ 芦ノ牧温泉いってみたい〜。」 https://twitter.com/kiri_drums/status/1295520122400960515
太三さん「今灼熱最前線にあるリハから帰宅 まだまだ足りん もっといける」 https://twitter.com/taizodiac/status/1295352457552265216
池袋 手刀さん「★8/24公演、プレミアム10万円前売りチケット購入方法; 抽選→入金→公演当日。 ◎抽選サイト: https://t.co/UHCFWwOHh1 ◎抽選制 : 申し込み期間;2020/8/17(月) 23時 ~ 2020/8/19(水) 12:12 ※結果発表予定日:2020/8/19 ※当選確定後、ご入金期限;8/21(金)14:59まで」 https://twitter.com/ikebukuro_chop/status/1295355257833234432
Phobia_officialアカウントさん「【Phobia通販情報】 ご注文は ・ご希望の商品名+購入数 ・お名前 ・郵便番号、住所 ・電話番号 を記載の上、下記注文メールアドレスまでお送り下さい。 [email protected]」 https://twitter.com/official_phobia/status/1295359724087468033
Phobia_officialアカウントさん「」 https://twitter.com/official_phobia/status/1295359730747977728
源 依織さん「何度も何度も観て聴いてる内に口遊む位になってました。 もうファンです。」 https://twitter.com/prin_guitarist/status/1295360677201076224
SUIさん「【Trailer解禁】 David「Gothculture」連続リリース第四弾! 2020.8.26(wed)Release! 「Gothculture -Claustrophobia-」 [直販オンラインストア (ストアのみの限定パッケージあり)] https://t.co/4KRw76rqkg https://t.co/o501IhMyjx その他、各お取り扱い店にてお求めください。」 https://twitter.com/_David_SUI/status/1293489271425310721
魚住 英里奈 (独唱)さん「渋谷路上準備中 警備員「ここ、ダメなの知ってる?」 魚住「知ってます」 警備員「でもおれに止める権限ないんだけど上から怒られるんだよね俺、やる?」 魚住「一曲やる、。」 警備員「一曲と言わずやっちゃいなよ」 一曲歌って謝ったら 「よかったよ。声いいねありがとう」 という一幕に励まされ」 https://twitter.com/erina_chas/status/1084782943594151941
魚住 英里奈 (独唱)さん「ありがとな」 https://twitter.com/erina_chas/status/1295371581238124546
こことりさん「この曲本当にたまらないです… どうしてこんなに胸が苦しくなるんだろうか… 魚住英里奈 - 結婚しよう」 https://twitter.com/kocotori_30/status/1247532694101086210
魚住 英里奈 (独唱)さん「みんなへ、」 https://twitter.com/erina_chas/status/1295375040620314625
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「おかげさまで初回プレスは完売しました! 嬉しい限りです! 買い逃した皆様はセカンドプレス納品まで、しばらくお待ちください」 https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1295510371948617728
UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「おはよーございます! 今日は久しぶりのライブやわ‼︎ 動員チケットはもうないけど、来れない人は配信で👍 UNCLOCK LOVERは19:10からを予定してます! 良い夜にしよう✨ 配信チケット→」 https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1295533453056778240
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作業所をサロンをたまり場を開き続けるために 【コロナ】と【患者会】 ナンとしてでも患者会を開き続ける
作業所をサロンをたまり場を開き続けるために 【コロナ】と【患者会】 ナンとしてでも患者会を開き続ける 【コロナウィルス】が流行してとてつもなくタイヘンなシンドいツラい状況に為っていて、でも、えばっちと云う精神病患者が想っている事を、なかまで話しながらのコトも書いておきたいと想うのです、、悩みながら、、、、、も、、、、ね、、、矛盾しながらも、、、患者会を開き続けるためにね、、ドンな時でも、ナンとしてでも、、、、
キーサントモダチ、スタッフダチンコのみなさんへのお手紙として、書いています。宜しくお願い致します。コレはコレでいいのでしょうか。ドウ想われますか、、、、
おそらくは、あの三九度を超えていた三日三晩の苦しみは、どうもインフルだとは、想うのですが、念のため、熱が下がってから自主隔離をやったのでした。奥さんと離れていたのは、初めてでした。しかも、その間、みんなの部屋へも行けなかったので、なかまとも会えなかったので、それはそれは、やはり、相当シンドったです。やはり、ニンゲンは一人では生きられないんだと、再確認した次第です。
クルシカッタ!!!!!!!
自主隔離してても、、メールや電話や、原稿を書いたりも出来るじゃないか、YouTubeをみたり音楽もきいたり、なにより、電話やメールでつながりながら、原稿を書いたりしたらいいじゃないかと、想ったりもしていましたが、ゲンジツには、段々と、そういうことをする気力が失われ、自主隔離期間中は、何にもできずにボウゼンと佇んでしまうような、、、メールや電話でのやりとりも、ジッサイは、だんだん、段々と自分の気力を失ってきて、途切れがちになっていくのも、よく分かりました。シンドイことで、これは、みなさん、元々の精神病もありますので、「ヒトと交流し、なかまとともに一緒にいることで、ナンとか為っているタイプの病者」にとっては、『ヤバイ状況』『鬱ポク』為りやすいと、想いました。そうえばっちの基礎疾患は精神病の躁鬱病なのでした。この時にせっかく減らし続けていたクスリが、またもや、増えて行ったのでした。アモバンとデパスが倍に、ワイパックスが一錠増えてしまったのでした。ツラいものでした。病者は『フアン』と『孤独孤立』には、兎に角、弱いのでした。えばっちは、弱いのでした。もはや、シンドい、ゲンカいでした。でもとにかく、熱が下がってからの自主隔離をやりきったのでした。
奥さんのとこまでチャンと帰れるか、実は、シンパいでした。外に出たら足が震えていましたので、、手に汗をかき、、心臓が押しつぶされそうになってドキドキしていました。奥さんにウツシてしもうたら、ドウしようかと、、、、そして、これは、四月半ばの未だに奥さんのところへ帰ろうとすると足が震えて足からチカラが抜けて、冷や汗をかいて心臓を押しつぶされそうな、コンなカンジになってしまうのでした。だから、結局やすらぎの里に戻って来てしまうことも度々で、、、、それにしても、自主隔離最後の方は、「抑うつ状態」に為りかかっていたと想います。えばっちがぜんぶ、止まっちゃいましたから、、、みんなの部屋が「自然消滅」したらドウしようか、、、とも、想いました。
このテレビ報道や状況の中、「病状を崩す」なかまが、続出していると、電話で各所のなかまのみなさんから聞けるようになってきました。そして、えばっちは、ドウ想っててドウ感じているのドウ乗り切ろうとしているの、と云う質問と云うか、ハナシも沢山出てきたのでした。ただでさえ、不安で、先の見通せない【コロナ感染】の社会状況の中、我々『病者』の中には、益々『不安』に為り『病状』を『深刻』に崩してしまうことも、多々あるようで、ドウ考えて、ドウしていったらいいんのやろ、と云うハナシがあったのでした。ドウしたらいいのか、、、、友の会の何人かのなかまとはチガう意見なのだけれど、ともかくイマえばっちと云う精神病者が、ドウ考え、ドウ想っているのかを記しておこうと、想ったのでした。そう、咳一つくしゃみ一つで、なかまの中に『フアン』と『ニクマン』が、それでも、一人では生きられなく、みんなで集まってくる、『フアン』だから集まってくると云う日々を送られていると云うことで、ほんとに、精神病者の『たまりば』だなぁと、再度想った次第なのでした。逆に『フアン』だから、行きたいけれど、行けないんだ、と云うゲンジツもあり、家族から、行かないようにと言われているので、と云うゲンジツもあるのでした。ツラいクルシい各所のなかまたちのジッサイのセーカツなのでした。
だから、ぼくたち「病者」は『基礎疾患』として『精神病』を患っており、もちろんイロイロなタイプのビョーキがあって様々なのですが、でもやはり、そもそも、社会や世間様から『孤立』しがちですから、、、ソコのトコロも、『ジブンのビョーキの悪化』の可能性も踏まえておいて、ギリギリのせんで、覚悟をもって、ナニか決めて行かなきゃならんとも想いました。もちろん、みんなの了解を得ながらもね、、、、、モチロんシンドい状況に為っていったときドのように対応していくかと云う時に、ゲンジツには『病者』個々の『ビョーキ』のチガイや『ノリ』や『障害のタイプ』『病者としてのセーカツスタイル』のチガイやその時の『病状のモンダイ』もありますし、、この【コロナ感染症】の深刻さもありますし、おそらくは『絶対的に正解』と云う考えや、在り様やり方は無いのだとは、想いますが、、ただ、今テレビや識者為る者達が煽り抜いているこの『フアン』に対して、えばっちは、ドウ想っているの、、と云うコトに答えていかんとなぁぁぁーと、、ボクたちの中でのナカマ内の議論の中身を残しておかなきゃならないなぁーとも想ったのでした。だから『正解』として書いているわけではないし、しかも、『不正解』の可能性だってあるわけだし、でも、三九度を超える熱を出しながら想っていたことも在るし、自主隔離をやってみて、えばっちのような、『人と会うことで精神を保っている』『精神病患者』としては、ドウなのか、、と云うことを体験からくるものとして記しておきたいと想ったわけなのです。
『顔を合わせて集まり開き続けるコト』を何時も忘れずに持っておかないと、、、、、精神病患者会として、ドウ為ってシマウのか、、、、とも想うのです。
ドウ言えばいいのか、この状況の中でドウ言えばいいのか。コンな状況でもえばっちは、コウ叫び続けなければならないのだと想うのです。なかまとのやり取りを遺しておかなければならないと想ったのでした。
『なかまをつくろうと、叫びつつけてきた三十年ヤッタ、キーサントモダチ、ダチンコになりませんか、、、と叫びつつけてきたんやが、、、』
『なかまと会って、集まりたいなぁぁぁーーヤッパリ』
『ヒトはヒトと会わなければ、、、、さもないと、オカシクなってくる、えばっちは、ホントソウなんや』
『えばっちを殺すにゃ刃物は要らぬ、なかまからも相方からも会えないようにさせてといて孤立隔離させときゃ一か月もあればいいんやで』
『苦しかったただクルシカッタ、自主隔離のサイゴ一週間はオカシく為りかかってた、ホントに、アンなに減らし続けてきてたクスリが元に戻ってシモタ』
『ヒトはヒトと会って話をしていかないとアカンとほんとにオモタわ、、ココが自然消滅してしまうんじゃないかとシンパい���ッタ』
『感染症のことだけ考えてたらアカン、、、そうなんですよ、キーサンのセーカツがあるんやから、、ココ守る云うのは、閉めることだけでもアカン、閉めるのもみんなのため、開き続けるのもみんなのためなんや、、オレはココツブしませんよ。自然消滅なんてさせませんよ』
『なかまのいのちを護らなあかん、なかまのいのちを守るためにココを閉め続ける方がいいのか、なかまのいのちを守るためにココを開き続ける方がいいのか、、、この問いはムズカシいと想う、しかもツラい問や』
『正解は、無いかもシレン、でもとにかく、ワシ等キーサンの基礎疾患は、まず精神病なんやから、、精神病がコレ以上悪くなったり入院せざるを得なくなったり、クスリがガーーんと増えるのは、ナントカせんといかんから、、、ジッサいのトコロ、クスリも増えてきた、不眠も酷くなってきた、フアンが酷くなってきた、、、コンな状況や被害妄想なんかからくる暴力も多く為りそうや、家族にヤッテしまうかもしれん、、病者はみんな、特にフアンに囲まれてセーカツしてるようなモンや、それがますます不安感が亢進してタマランようになってくるのをナンとかしたいなぁぁぁーしないとイカンなぁぁぁ』
『フアンで不安で、しかもヒトと会わなかったら病気が重くなってくるカンジしますね、ホントに、、』
『精神病院に入院中のなかまはドウなんでしょうね』
『中で流行したら逃げ場ないから、、、』
『い病院にワシ等がウィルスもちこんだらアカンから、毎週月曜の面会お見舞い三月初めから止めたけれど、、、ドウ為っているやろ、入院しているなかま達がシンパイや』
『や君があれから一度だけお見舞いのジュースやプリンを渡してもらうように、持って行ったけれど、今や、二週に一度電話でなかまの安否を確認しているダケになった。看護も疲弊しているやろし、毎週電話すると云うワケにもいかなそうや。外出禁止面会禁止って精神病院に居てたらツライぞ』
『老人施設や障害者施設ナンかにグループホームに入っているお年寄りや障害者のみなさんや、病者はドウなるのかも、、、』
『ほんまそうや、内部で拡がったら、タイヘンや、、しかも無医村ミタイなトコあるし、、、精神病院で感染症対策で、外出禁止、、面会禁止、、オレは恐ろしいとオモウわ、、、看護士や精神医にストレス溜まってきたらナニされるかワカラン、精神病院の閉鎖病棟、保護室は、、、恐いで』
『ホームレスのオッチャンらはドウ為るんでしょうね、かま、釜ヶ崎のオッちゃんらもシンパい、、、オカシな事にならなきゃいいけれど、、、、セカイには、シビアーなスラム街も難民キャンプのみなさんも、、、、、』
『刑務所や拘置所の中もアブナイですよ』
『そうや、タイヘンや、ドコも、しかも、オレ軍隊経験あるから言うけど、軍艦や駐屯地の営内班こそ、感染症に弱いんや。細菌と軍隊と医学の関係は切っても切れんモンなんやから、、オレ○○駐屯地で三日ばしかが流行り始めたら、アッちゅうまに罹ってしもて、入室になったわ』
『コロナに罹らんでヨカッタ、でも自殺してシモタ、コンなコトになってしまわへんかシンパイですよ、テレビみてたら、ドンドんシンドくなる、気ぃ狂いそうや、ビョーキは確かにオモウなってきたカンジがする』
『今回は、元々から気が狂っているんやからヨカッタなんてコトが言える気持ちの余裕に為らないですよね、なんだかフアンで不安で』
『もういっそのこと、テレビみんようにしたろと想うけど、、、見てしまうなぁぁぁ』
『コロナに罹らんてヨカッタ、でもたまり場、患者会、作業所立ちいかなく為ってシモタってコト為ってしまいそうな気も、、、実際もう出ているかもしれませんね』
『シャレに為らん、ココの作業所ツブレそうや、ドウしたらエエんや』
『自主的に店じまいを決めるヒトも多いやろな。街の中のお店屋さんも職人さんも、少子高齢化も極まって、歳も歳やし、後継者もいないし、今度のコレは乗り切れん、だったらココが潮時かっていうんで、閉めようと、、作業所だっても、や、そう云うトコ出て来るやろ』
『コロナに罹らんかったヨカッタ。でも、店ツブレてしもた、もうドウにもならん、首をくくらんならん、ソンな健常者の社会で、、怖ろしいことに為りそうや、タイヘンやコレは、、イロイロな庶民のセーカツの糧が持ちこたえられんようになっていくヤロ、、自殺者ふえていくやろな、、』
『ツブレそうなんで、ヒッシこいて営業してた店を見て、自粛要請に従わないのはケシカラんと、お上に密告してツブして、正義は為されたと思い込む、ソンなヤタラとヤカラな連中が跋扈して、、、、、怖ろしいわい』
『ソンな中で、精神の作業所の通所者でもう還暦、精神病院入退院五回もやって、しかも如何なる生産活動にも寄与できん生保の人間がPCR検査で陽性になってみぃや、袋叩きの目にあわさせられるんやないか、徹底的にヤラレるやろ、、世間様はツブシにかかってくるで、、この作業所ツブされるやろ、、だから、三日三晩、堪えたんやから、三晩目の記憶無いんヤカラ、絶対にぜぇぇっっったいに医者にはイカンと決めたんヤカラ、ドウ為っても、、、、と想うたモンな』
『そうやな、そう為るやろ、為るにきまってる、テレビでやってるやん、コロナに罹るよりコロナに罹ってると世間様から指弾を受ける方が、つまはじきにされる方が袋叩きの方がよっぽど、恐いんちゃうか、、コロナ出た病院の看護婦さんの子どもさんがイジメられるクニやでココは、、、家賃も払えんからお店開いてて営業してても、密告されて悪者扱いされるよりは、ツブレても仕方ないと思わせられるクニやでココは、、、』
『依存症関係のみなさんこそは、ホンと、顔を合わせて話し合う場が、在ってこそ、酒やクスリを止めていられるわけヤカラ、、、ドウなるんやろ』
『病状ワルくする病者も、自殺するヒトも、スリップしてしまう依存症のみなさんも、ボーリョク事件に為ってしまう病者も増えそうで、タマラんなぁ』
『ヤッパリなかまと会っていないとクルシくなってくる、なかまといっしょにいたいんや、顔と顔を突き合わせてハナシをしたいんや、一緒に飯を喰いたいんや、なんとか工夫に工夫をカサねながら、ありとあらゆる感染症対策とって、ナントカ開き続けようや、、』
『いや、今はガマンせんならん、だって、ココのなかまから、絶対に絶対に死人はだしたらアカンのや、このウィルスは普通じゃありませんよ、キケンすぎる、えばっちの相方のしさんがなかまの中でも、特にリスクが高いんやから、、気をつけなアカンですよ、、しかも、ガンのなかまも、透析のなかまも、人工関節のオペのなかまが今二人もいるし、、、なかまから死人は絶対にだしたらいかんですから、、、』
『そうや、ソレはそのとうりや、だからヒッシこいて、自主隔離してたんや、終わりの方は大分オカシなってた気がする、今だって、おくさんのトコ帰ろうとすると、、おくさんにうつしちゃいかんと想うと、足が震えて足からチカラ抜けていって、心臓ドキドキしてきて、胸を押しつぶされそうになって、冷や汗かいて来て、途中まで行ったのに、引き返してきちゃうんやから、、先週月火木金土と五日間もアアなっちゃって引き返してくるザマなんやから、、、だから奥さんから、私はあなたの鬼門なのって、言われてる始末や、、、ココから、もうこんなになかまの人数少なくなってきているのに、もうこれ以上の哀しい別れは堪えられんしな、、、なかまにうつしてしまうかもしれんと想うと、、身体に異変がおきてくるんや、、、』
『とにかく今は、全ての関係を止めて引きこもるべきです。コレは、ココやニホンだけのモンダイやない。全人類の平和と福利のために己が実存を掛けて完全籠城生活に入るべきです。それが全人類に対する倫理的義務ですよ、、、だって、ヒトの動きを止めなきゃ、流行止められないんですから、、この感染症は人と人の動きと接触を止めれば収束してきそうやと云うエビデンスは確かにアルんですから、、、ボクは、完全籠城生活に入るツモリです。ココも他のアルバイトも休業します。この決心は変わりません。それにしてもPCR検査の少なさは大問題ですよ。』
『わかった、それも、確かに一理も二理もある、確かにそのとうりかもシレン。あの三日三晩の熱がもしソウだったのなら、確かに絶対に甘く見たらあかん、本当にシンドかった。インフルエンザより、絶対につらかった。三晩目の記憶が飛んでるんやから、ドウやって水分やら摂ってたか不思議や、死ぬかもしれんなぁぁぁと想うたモン。なかまの命をまもらなあかん。確かにそう想う。ホントに。でもなぁ、だけど、オマエドウやって暮らすんや、三度の飯は三度ともいるんやから、コレは絶対に要るんやから、、ニンゲン喰わなあかんのやから』
『ウチは、休業補償出しますよ。休業補償無しで戒厳令下で庶民の生きる糧を休めナンて、ムチャクチャや。だから、ウチはナンとか休業補償出しますよ』
『い君オマエ本当に根性はいっとるなぁぁぁーー』
『ソンな、ココのコンな経済状況なのに頂けませんよ』
『ナニ言ってるんだ、今度はみんなの部屋でオマエのセーカツはドウ為っているんだろうって云う新たなシンパい事が増えちゃうんだぞ、賃金は受け取ってくれといてほしい、コレは』
『暫くの辛抱ですよ、暫くガンバレば、流行収まれば元に戻りますよ』
『いや、チガウな、モトには戻らんやろ。コレは時間かかるで、今回のこの疫病自体は収束するまで二年はかかるやろ、その二年後のセカイがドウ為ってると想う、オレは決定的に人々の心性が変わってるくると想うで、実はそれが一番恐怖ろしいんや』
『コレが収束したら、全て元に戻るんじゃないかと、、、、』
『いや、元に戻らんモノやコトやヒトが出て来るぞ、その最大のモノコトヒトが人々の心性の傾きやと想う』
『コレ収まったとしても、次の疫病も来るんや��、おそらく来る。ここ二十年間ぐらいで、新しい感染症の流行何べんアッタ、数えてみよや』
『人々の心性はおそらく、手間のかかる民主的手続きが掛かるヨウな民主主義より、ファシズム全体主義的手法の方が、考えないで、ジブンで決めないで上からの命令に従う方が、このウィルスを食い止めるのに有効ナンヤッタとなってみいや、心性がファシズムの方に傾むいていくやろ、しかも二年間や、その上に次のが、、また何年かたったら来るかもシレン、、、』
『ヒトがドンドン亡くなっていくんや、しかも身近な家族や友人の看取りもできん、孤独の中死んでいくんや、葬儀も出来ん、遺体が多すぎて埋葬も火葬も出来ん、公園の中に仮埋葬や、体育館の中に仮の骨箱おいてる、ソンな中で、医療従事者もドンドン倒れていく、病院の廊下にまで患者さんが溢れていく、治療薬もワクチンもない、無症状でも感染させるウィルスなんや、変異もするんや、ソレを止めたのは、スマホとネットを駆使した徹底的な行動監視と履歴の把握とファシズム的な政治手法と指導者だったとなってみぃや、人々の心性はソコに向けて傾いていくと想う』
『しかもソレだけやない、ワシ等精神病患者会が叫び続け、今も作業所患者自治会のススメと、叫び続けている真っ向反対の方向に心性が傾きだすんや、悔しいなぁぁーー人との距離感、ネットの普及、ネットで会議したり、ネットで人と会わんとシゴトしたり、スマホで、居所追いかけられるのが良いコト、罹ったヒトの居所を報せるコトまで出来る方が良いコト、そもそも、紙幣や貨幣にウィルス着いてるいうことになってきたら、現金受け取り拒否されるぞ、なのでカード決済してくれる方が良いコト、モノは店で買わんとネットで買うんやと云う方向が決定的に為るんや、管理されて管制されて行動履歴監視されている方が良い、このウィルスを食い止めるためなら、ジブンで決めるより為政者に決めてもらう方が良い、出来たらマニュアルに沿ってナンでも命令してもらいたい、ジブンで決めたくない、そのマニュアルの決定版が戒厳令ナンヤ、その戒厳令を出してほしい、この流行を止めてくれるなら戒厳令の方が良い、ネットでナンでもヤレタラ良い、ヤレル方が良い、と云う方向に、、企業も、権力だけやない、反体制運動の側も労働組合の側も、ソンな方向に傾いていくやろ、、、、ネットで会議って、ソレホントに会議なんかって、ワシ等は想うけれど、、、、ヒトと会わんとネットでシゴトできる方が良いと云う方向に、医者が患者を診んとネットで診てデーターで確定診断できる、いや出来るだけじゃない、その方が良いと云うコトに心性が傾き出すんや、ワシ等はソンなんホントに医者かと想うけれど、、、学校の授業まで、ネットでやろうなんて、、ますます格差が開いていくだけや』
『そもそも、ネット環境なんてない、パソコンなんて触ったことも無い、高齢の長く精神病院に入れられていた病者こそが、またもやおいていかれるんじゃないのか、ネットでスマホでキャッシュレスでヤッテくれなんて、、ネットやスマホを持てないものがますます貧困にさせらり、孤立させられ、片隅に追いやられんや、ソレが、このウィルスを封じ込めるためにやらなあかんのや、ヤレン奴は、このウィルスを拡める奴や、ウィルスをばら撒いている奴やと云うことに為ってバッシング受けるんや、そうなっていったら、心性がドウいった方向にむいていくか、、、、』
『しかも、命の選別が良いことのように行われるようになるんや。トリアージとか医療の崩壊を防ぐトカの名目で、、、ゲンジツにベッドの数、人工呼吸器の数、ICUの数限られてくるんや、その最後の一つの人口呼吸器をドウします、って為った時、最新式の医療器具やらの数が限られてきたとき、ナン十歳以上のお年寄りは、遠慮してください、ナン十歳以上で障害持ってる生保のみなさんは、コチラのポイント式トリアージマニュアルに従って、順番を入れ替えさせていただきます、と云う、ソレをチャンとヤレルのが素晴らしい医療従事者やと云う、信じられないようなことがおきてくるんや、、、人々の心性が、心性がある方向に傾いていくやろ』
『よくよく考えてみたら、この状況は、ヒトと会わなくてもいい、ヒトとの距離がアル方がいい、ネットが得意で、ヒトと会わんとネットでシゴトしてる方が良い、素晴らしくリクツは立つ、ヒトのコトなんかドウでもいい、マニュアルに沿ってやヤル方が楽なんや、トカ云う発達特性こそが、この状況には親和スルで、ソレも、人々の心性をコッチ方向に傾けていくやろうな。発達障害概念バンザイ発達特性スバラシイと云うコトになりゃあせんか、、、ワシ等キチガイが地を這うように血を吐くかのように叫び続けてきたこととは真反対の方向に人々自らが、走り出していくんや、一時の魔女狩りや、ペストが、人々の心性に与えた影響よりも、【ネット】と云うものや【発達障害】と云うものと相まったら、おそらくもっと【徹底的で決定的な心性の傾き】をモタラスんじゃないかな、コレは、、、悔しいなぁぁぁーー』
『そのとうりかもしれませんね、でもコロナウィルス自体は天災なんやから、とにかく、普通じゃない天災に見舞われたんですよ』
『確かにウィルス自体は天災やろ、でも、被害や死人は、コレは人災や、まごうことなき人災や、貧困と格差こそが、被害と死人の格差に為っているんやから。医療費、研究費を削りに削ってきたのはダレやったのか。与党も野党も財政健全化の錦の御旗の元、金に為らんモンは全てを、大事な研究費でも教育でも福祉でもナンデもカンデも削りに削った結果なんやなかろうか、徹底的に、医療福祉生活保護年金、健康保険、ベッド数、高度医療を削りに削って、アメリカに売り渡してきたんや、その代わりに要りもせん戦闘機をこうたり戦車や空母こしらえたりしてきたんや、貧困を格差を拡大する政策バカリを取り続けてきたんや、、非正規雇用増やし続けてきたんや、、人災や、、ウチかて、自立支援法体制下に為ってからの方が、ドンドンシンドく為ってきたんやなかろうか、、』 『しかも、此���首相、此の内閣だっタちゅうのが、まさしく特異的人災や。その人災を選んだのはこの底國の臣民や。オリンピックやりたかったんやろ、臣民のみなさんも。オリンピックは、ワシ等の首を絞め続けてるんや。五輪の延期が決まる前と決まった後では、権力、為政者の動きが全くチガウやろ、よう見直してみぃ、知事様の言動も、、、庶民の命より五輪の方が大事ヤッタんや、人災や、、、コレは、、』
『患者会を開き続けると云うコトは、コウ云う時でも、どうあっても、ドのように為ってても、どうあっても開き続けると云うコトなんや、なかまが自殺してシモウても、信じられないような事故や事態に立ち至っても、ドンなに哀しいコトがあっても、、なかまが顔を合わせ続けるコトなんや、ソレが患者会ナンや、ドンなにトンデも無い状況や状態になっても、ドウあってもどうあっても開き続けるんや、ちゅう強い強い怨念のような鬼のような、狂気じみた怨念持って、覚悟や想いを持ち続けてんと、患者会なんてものは在り続けられんモンなんや、えばっちは、ソウ想ってるし、ソウ想い込んでやってきたからこそココがまだアルんやから、、コレは、ドンな時でもや、、酷い例えやが核戦争が始まろうがペストが流行しようが、患者会は開き続けるんや。だからキーサン革命の鬼ナンヤ。ドウあっても開き続けると云う怨念が無いと患者会って続かんぞ、コレはホントのコトなんや、、、、、』
『しかし、それでも、ほんと、今回は、ジブンの中でまとまりはせん、二律背反矛盾しながら、想い続け、叫び続け、書き続けることに為りそうや、、矛盾をおそれることは無いんやと言い続けて来たけれど、、でも、なかま内でコレほど意見が確信をもって分かれたのは衝撃やったなぁぁぁーーツライなぁぁぁ』
『コレ誰か、読んでくれるンかなぁぁぁーー書いた意味はアルんかなぁぁ』
『奥さんに、うつったらドウしようなぁぁ、、ココでうつてしもたら、、、、』
『ワシ難しいことはようワカランけど、、えばっちがココに来るんやったら、ワシも来るわ、でそれでいいわ』
『ヤッパリエライなぁぁぁーーヤッパリメールだけではダメですね、会って顔を合わせてハナシをせんと、、悩み続けながらナントか顔を合わせたいですね、ボクも来ようかなぁぁぁ、でもとにかく不要不急の外出は避けて、なかまの命を守って、、、ココからなかまからの死人は絶対出さないようになかまの命をまもりましょう』
『コレには、正解がないですよ、おそらく、でもとにかく運がいいのか悪いのか、、ジッサいのセーカツからのことを言えば今現在の友の会の在り方みてたら、ごくごく自然に相当な感染症対策担保してますよ。だって、清潔強迫、手洗強迫あるなかまが、徹底的に一日二回も三回も、およそ手が触れるところはすべからくアルコール除菌したりしてるし、、大体、前半の部と後半の部で自然に時差出勤に為っちゃってるし、その間の接触無くなっちゃってるし、時短営業だって、そもそもうちはそのヘンいい頃具合にいい加減じゃないですか、、実は慎重にヤッテるってコトに為っちゃってますよ、、大体いっつも入口のところでみんなの手にアルコールを吹きかけて本日の体温と体調の自己申告聴いて回ってるのはえばたサンじゃないですか、外靴の消毒トレイまで入口に出したりして、出来得る限りの感染症対策は取ってますもんね』
『そうですよ、しかもありがたいことに、カンパもたくさんいただいています。手作りマスクやエタノール等々、特に除菌用のモノは本当にありがたいです。だから、チャント使って消毒出来ていますから、、エタノールも手作りマスクもカンパも頂いています、ありがたいです』
『ホンマやな、ありがたいなぁぁぁーー、支える会のニュースレター送ろう。でもそのうち流行地域からの郵便物も怖いって想われたらドウしよう』
『シンパイしはじめたらキリないですよ、ドッカでやめないと、、被害妄想ちっくになっちゃってヤバイですよ』
『しかも、コレもゲンジツなんやけれど、ホントの事言って、コレは、哀しいことなんだけれど、そもそもワシ等キーサン、一般の健常者���サラリーマン、市民の皆さんと比べたら、ソモソもヒトとの関わりは、半分以下やと想うわ、それこそ八割以下ナンちゃうか、会社や工場へ出勤しての仕事もしてないし、同窓会やら会社やらの飲み会もないし、付き合いタラ云うモンもないし、実は友人関係も孤立気味や、、ソレが病者と云うモンやなかろうか、そもそもだからだから、精神病患者会と云うものがアルんやなかろうか、、、だからこそ、患者会を作って食事会やレクをジブン達でやり始めたんやから、、ソコを閉めるのか、、と云うコト二為ってしまわへんか、、、せっかく、なかまを求めてトモダチを求めてダチンコを求めて、、、ヒトとの関わりを求めて、患者会をみんなでこしらえて、維持してきたのに、、トモダチ、ダチンコを求めてなぁぁぁ、、ソウじゃないんやと云うのが当事者運動活動家なんやろな、聞いたこともないようなアプリでネット会議して、政治活動だけして、運動関係のエライさんとはよう顔見知りだけれど、ホンとの病者トモダチをつくろうナンて興味も示さんもんな、またもや、コンな在り様が当事者運動の本流ダと云うことに益々為っていくんやろ、心性も含めて、、悔しいなぁぁぁーー』
『それにしても、、、キーサンの想いとは真反対の、発達障害バンザイやファシズムバンザイの方向に、人々の心性が傾き出すのが、、、恐いなぁぁぁーー』
『実際に会ってトモダチになって、【作業所患者自治会のススメ】をずっとずっとずっとずーーーーっと、叫び続け、拡め続け、ススメ続け、やり続けようと想っていたがなぁぁぁーーー』
『アキラメルことは、無いですよ、ワシ等はワシ等のやり方をやり続けたらいいだけなんですから、、それがキーサン革命なんじゃないですか、、』
『まぁ、そりゃそうなんだが、患者自治会も拡がりはもてんやろ、と云う敗北がコレで必至に為ったように想っちゃうんだよなぁぁぁ、しかも、悲惨な敗北に為りそうだと云うのがみえてきちゃったもんでなぁぁぁーーツライなぁぁぁーーミエちゃう気がするのがオレの不幸ナンやろなぁぁぁーー今年の秋、作業所交流広場、ヤレルかなぁぁぁーー』
『ただでさえ運動不足なのに、体重も、血糖値も、中性脂肪も、血圧も、ヤバい、コレも大きなシンパイですね、長年精神のクスリ飲んでると、ケッコウ突然倒れてそのママって云う、なかまを多勢失ってきましたからね、、、、だから、みんなの健康のことを考えてくれて作ってくれているんだから、食事会も、健康面でも、ホント大事だと想うんだよね、、、』
『とにかく、なかまたちが、みんな無事ならそれで長上や、新やすらぎ友の会みんなの部屋さえアレば、そしてソコで何人かが顔を合わせていればこそ、連絡を取り合ったり、風呂にも入れに来れるし、食糧差し入れできるし、地下鉄バス使わないで送迎もしようと想えば出来るし、いよいよと為って熱出して寝込んでウゴけなくなってもワシ等はソコへ行ってナントカするで、、、後は出来るだけ電話でハナシしていきたいなぁぁぁぁーー連絡は密に取っていってるし、、各地のみんなは、大丈夫かなぁぁぁーシンパイや、電話してみよ』
『なかまのいのちを護るってドウ云うコトなのか、、、えばっちは、矛盾しながらも、やっぱり、ナントカしてでもドウにかしてでも開き続け、ナントか顔を合わせ続けるコトやと想う。そして患者自治会と云う在り様をススメ続けることやと想っている。でも、閉めるべきだと云う意見も一理も二理もあると、想う。えばっちが書いたから、均衡しては書けんかったけれど、ただ、前進友の会の中で、やすらぎの里の中で、みんなの部屋で、コンなハナシをよもやま話としてずっとずっと続けてきたコトを、イマもコレからも悩み続け矛盾し続けハナシ続けているコトを遺しておかなアカンと想うて、書いてみた、みんなドウ想うかな、、ドウヤロな、、、』
2020/5/8 えばっちより
【コロナ】で実験 えばっちは、今回、とても、シンパイです。 誤解を恐れずに、えばっちの個人的なシンパイ事を書きますが、 笑わないでくださいよ。 今、『権力』は『感染症対策』の名目で、『戒厳令』の『実験』 をやっているのだと、想います。 法的根拠なく 人の動きを止め 外出を止め 営業を止め 経済活動を止め 学校を止め 出国入国を止め
ありとあらゆる市民活動を止め
『デマ防止』で情報統制を布き
『買占防止』で生産流通統制を布き
誰が誰と出会い、誰が誰と話をしたかを、 誰がどのように動いているのかを
立ち回り先を黙秘権を使わせずに自ら喋らせ、
そのうえで『隔離監禁』に成功しています。
コレは、恐るべきことです。実質『戒厳令』です。
後は、感染症対策の名目で、実働部隊を、ツマリ『軍』と『警察』 を
広域の『消毒』の名目ででも、『患者移送』の名目ででも、
動かせ得たら『戒厳令』の完成です。
おそらく、それが、狙いのハズだと、想います。
怖ろしい世の中に為ったと、シンパイしています。
そして、これから、、おそらく与野党一致で
ナンらかの『法的根拠』が示されたり、出来上がったりすれば、
おそらく、ソレが、実質『戒厳令』として、機能するようになります。
とすると『戒厳司令部』の名目は果たしてナニに為るのか、、、
しかも、一度、権力は『戒厳令』の味をしめたことに為ると想いますので、いよいよキケンです。
しかもこの『実験』は、要は『低國臣民』がこの『戒厳令』を『戒厳令』と考えず、
ドレだけ、『やすやすと従い』『積極協力』し『耐え抜き』、
『従わない臣民』をドレだけ『袋叩きにする』かを
観察するための『実験』なのです。
おそらく、おそらく、『コロナウィルス』よりも、『実質戒厳令を布くことに味をしめたニホン低國の為政者』たちの方が、よほど、恐ろしいと云うのが、えばっちの想っていることです。
しかも、実際に、『おかしな風邪』も流行っています。
ソコがムズカシいトコロです。
だから、えばっちは、セーカツから、セーカツから、
自分の居る『 患者会』でこれから目指そうとする『患者自治会』で、
日々のセーカツの中で、発信とキーサン革命を叫び続けてきました。
だから、
『精神病院の中では感染症対策の名目で、 面会制限や外出制限がかけられることは、とても怖いことだ』と、 言い続けているのです。
しかし、それは、『 なかまたちのジッサイのこのオカシな風邪に対する恐怖とグアイの 悪化』を無視してはならないのだと、想っています。
だから、話し合いをしたうえで、なかまとも、 病院とも話し合いを重ねたうえで、
毎週月曜日に、なかまが、お見舞い品と配達名簿を、 い病院の受付においてこれた、これる、、、ただコンな小さい一つの出来事で、
まずは、ヨカッタと、喜んでいる次第なのです。
『映画の上映会』も、みんなで、議論をしながらですが、 おそらく、順延していくことに為ると想います。上映会、6月にやれたら、みなさんとお会いしたいですね。
コウ云うやり方で『戒厳令』を布けると云うのが、 今回最大のミソなのでしょう。
ソモソモ、『流行病』と『軍隊』と『戦争』と『医学』の関係は、 深いふかいモノですしね、、、
誰かが、「恐ろしいこった」と、叫んでも良いころなのですが、、、、
合わせ技で『所謂云うトコロの発達障害概念と特性』 が大流行していますから、、、えばっちとしては、、 とてもとてもとてもとてもシンパイなワケです。
えばっちの『被害妄想』なら良いのですが、、、
あーーー、寝られなくなりそうです。
3日の火曜の食事会は、天ざるうどんで、激ウマのかき揚げとちくわの天ぷらでした。久しぶりに、前段後段のなかまがクロスオーバーしたたくさんのなかまの参加でした、ありがたいことです。
やれやれ、シンパイなことバカリです、ドウ為るのかなぁぁぁ、、えばっちよ��
2020/3/4 えばっちより
精神病患者会前進友の会
あくまでキーサン革命の鬼えばっち
えばっちのホームページ 乾坤一擲
http://ebacchihomepage.dousetsu.com/index.html
えばっちのはてなブログ
https://ebacciblog.hatenablog.com/
えばっちのタンブラー
https://kisanebacci.tumblr.com/
前進友の会やすらぎの里のホームページ
http://yuinoumi.web.fc2.com/zenshin-index.html
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少し間があいた
1/28 旅行から帰ってきた翌日が朝からはドン疲れ。 割とやることがあってすーっと終わり。 買い物行って疲れ疲れた。
コロナウイルスが恐怖です…。
1/29 引き続き朝。 この日も頼まれごとがそこそこ。俺じゃない人に振ってくれ~。 帰って図書館行ってまたしても買い物。 夜に仕込み。
1/30 ガーっと、ゴーっと、料理や掃除をしてから労働へ。時間が足りぬ…。 帰ってきて、作っておいた筑前煮を食。ああ、鶏の出汁が出まくっている。 煮物は冷ますことが大事だと改めて実感。作りたてじゃ、味が落ち着いていない。染み入るのが大事。
1/31 疲れが出たので寝すぎてしまう。 ラーメンに行きたいと考えていたので鶏清湯の醤油ラーメンを食べに行く。 奥のカウンターに座ったら目の前に醤油の瓶が置いてあって井上古式醤油を使っていることを知る。 そうか、これがここのソリッドな感じがする要素かと納得。それにブ厚い鶏の出汁が合わさっている。うんまい。 みりんは三河みりんだった。やっぱり、みりん界の頂点なのかもしれない。 もっと地醤油を掘りたい。というか、調味料好き。 あと、地サイダー好き。炭酸バーをやりたい。
食してすぐ帰っていろいろと最近できていなかった作業をする。 オリーブの剪定を少しする。かなりのびのびになっちゃっていたので冬の間にカットしないと。いつか地植えしたい。 今シーズンはそっちへの関心がかなり薄れていたんだよな・・・。というか失敗してちょっとモチベーションが下がっていた。 その後、PCで少し地味作業をしつつ、rei harakamiさんの音楽を聴いていた。とても落ち着く。最上級のエレクトロニカだなあ。
暗くなったあと、いちごのクレープを食べに行く。妻に引っ張られ以前よりクレープが好きになってきてしまった。 チョコが全く食べられないのと、カスタードもあんまり好きじゃないので必然的にシンプルなものにはなる。それでいい。
録画していたアメトーーク!を見。メンバーが最高すぎてこのメンバーをもっと見たい、レギュラーやってくれとさえ思った。 みなさん、すごすぎです。めちゃくちゃ笑いました。
1月が終わりです。
2/1 散々と録画していたテレビを見て朝になって寝て、起きてまた散々と録画していたテレビ番組を見る。まだまだ追いつかない…。 この間にちゃんと家事や読書などなど別のこともやっています。。。
2/2 最近よく行く喫茶処へ行く。 最初は静かだから本を読んでいられたものの、いつもの招き猫効果でいつの間にか人がぱんぱんでうるさくなっていた。 この効果、困るときのほうが多い。
録画していたマジ歌選手権を見。フットの後藤さんの絶妙なダサさに爆笑。めちゃくちゃ好きなんだよな~。CBSでやってたノブナガの中での歌のネタといい絶妙なダサさを作り上げることに天才的なセンスを感じる。笑 そして、ちゃんとギターが上手!すごい!
日曜日は土曜日に録画したものをたくさん見るデイなので小忙しいです。
2/3 録画していたものをやっと見ていっている。矢沢永吉さん特集の関ジャムを見ていたのだけれどもインタビューがもうかっこいい。かっこよすぎるな。言葉も所作もかっこいい。スターだ。コードについてのこだわりもいいなあ。 ドラマも少しずつ見ていっている。おもしろい。
フレーズを弾いたり編集したりする作業をして目途がついたものがある。それでもあともうちょっとはかかるな~。
2/4 珍しく動いてばかりいて余裕がない日だった。働くことを忘れつつあるからね…。一応、労働時間だけど、数年前に比べて仕事量が超絶怒涛に減っている。そして、まだ学生と間違えられる。いつまで間違えられるんだ。むしろ、学生になりたい。
あちこちオードリーをGyaoで見。MC横芸人というワードいいなあ。絶妙なポジション。MC横やりたいな~。
2/5 昼前に買い物へ行。これが大変。でかい籠の自転車がほしくなる。 乳製品ばっかり買ってる気がする。牛を飼うか。
ミキがゲストのキョートリアルを聴いていた。地元トーク、おもしろいんだよな~。
2/6 すとん、と終わっていた気がする。割とすることがあったりしてして。 少しだけ雪が降っていたなあ。それくらい寒い日だった。
2/7 同じ職場の子の中学・高校時代の話を聞いてかなしい話なのに笑ってしまった。 よく乗り越えて笑いに変えられたなあ…と。すごい。 ただ、おもしろくないイジりはイジメだよなあ…。高2の頃に1年のとき、 同じクラスだった友人が別のクラスになってあんまり学校来なくなって辞めちゃったのはそれも理由の一つだと思うんだよなあ。 プロレスラーなるって話やったけど、数年経ってもひょろひょろやったな。あいつ今何してる状態。
帰って劇的に疲れていた。朝から起きないといけないというだけで疲れ、ストレスを非常に生む。朝をやめたい。 ポストオフィスの融通の利かなさにしんどくなった。あと、全力投球悲観押付さんにも疲れた。
2/8 朝に呼鈴扉連打多汗強圧ポストマンに起こされる。この人が苦手だから事前に受け取りたいんだよ…。 人を呼ぶ所作がドラマの中の借金取りかよっていうくらいに荒い。
昼にラーメンに行く。うんまい。この前食べたところだけどうんまい。 妻がタンメンを食べていた。こちらもおいしかった。しかし、野菜だけばくばく食べて麺を多く残していた。 それを食べたけれど、タンメンなんて野菜と食べるからタンメンなわけで野菜がゼロのタンメンは塩の素ラーメンよ。 「お前に食わせるタンメンはねえ!」と誓った。
その後、喫茶。妻が淡々と動画を見ていた。 帰路途中でゲームセンターへ行きたいと言い出した妻。 どうやらクレーンゲームをやりたいよう。 荷物があったので外で待っているとチョコをゲットして帰ってきた。 このために動画を見ていたらしい。本当にこういうの好きだな…。
早めに晩御飯を済ませ、もう1回、ゲームセンターへ行く。しかし、失敗。失敗するとめちゃくちゃへこむ。 元々、ゲームセンターの類に超消極的なので。 多分、これからゲームセンターへ行く頻度が上がるに違いない。
今回の向上委員会がもうめちゃくちゃヒット。 ナダルさんの「紙芝居」という「~芝居」の被せに対して、ワードがめちゃくちゃおもしろかったので、期待しての跳ねて喜ぶさんまさんが最高だし、それをしっかりと見逃さない今田さんの眼力が最高。 あと、モニター横芸人の元気玉に飛び上がるくらい笑いました。大団円や。あのむちゃくちゃ感最高。
2/9 昼にイタリアンを食べに行く。サイゼリヤだ。これはこれでめちゃくちゃうまい。 しかし、イタリアの家庭料理にも憧れる。スイスのホテルの朝食は最高だったなあ。。
本屋へ行って学びたいことジャンルを見てみる。なかなかハードル高そうだな。 ちんぷんかんぷんぷん。学び脳がすっかり落ちているのでちみちみとがんばろう。
寒さにガンとやられ少し頭痛。寒さがやっぱり苦手なので沖縄に移住したい。 多分そうしたらアクティブになれると思う。
夜に作業す。この前思いついた別のことを試してみたくなり音作りを試行錯誤。 時間はあっという間。いろいろやったけれど、元のプリセットをエフェクトかけるだけでいいのでは...? ということで一旦、決着する。これもあるある。わからなくなったときは一旦、寝かせるのが一番。
2/10 母とランチにする。結局、いつも通りにちゃんこ鍋にしちゃう。これが一番うまい。 いろいろあるけれど、とりあえず手を取り合うことが一番だという話。それが難しい。
帰ってからちょこっと事務作業のち再外出。 ぺろっとファストフードを平らげて晩御飯もしっかり食べる。 ありがとう刺身。おいしい。
2/11 ブランチを摂る。派手にソーセージをこぼす。こぼしがちだ。 ブラーっと商店街を散歩。うまいクレープに出会ってしまってから割とクレープを食べてしまう。 それでも1人で1つは無理だ。行こうと思っていた喫茶店が休みだったのでしょぼくれながら蔵カフェへ。 蔵はめ��ちゃいいんだけど、音楽がライフで流れているものと同じでげんなりする。 なので消してもらった。喫茶処はどこも音楽を流しすぎだよ。音楽いらないんだよな~。 と音楽を作ってる人が言います。流すにしても静かな音楽をごくわずかな音量でお願いします。
帰りに手洗い石鹸を買って帰り。いつもと違うものにしてみた。楽しみだ。 手洗い、めちゃめちゃ大事。
夜中に鉄道の番組を見ながらマップを見ていた。鉄道はみんなとみんなの街を繋いでるな~。 あー、ここにこの人住んでるよな~ってなった。春になったら鉄道旅したいな~。
2/12 朝からで自分を自分で引きずるようにして出る。つら~。
ガンガチコのスケジュールを入れてみた。 これでコツコツと学びをしてみる。
「おすまし」ができなくて困った。数年前、仕事でモデルをできると豪語したものの使い物にならなかった話を思い出していた。 史上最悪のモデルだったなあ~。どうやったら、モデルみたいな「おすまし」ができるんだ。 まず、大阪人のフォーマットとしておすましがないんだよな。照れて笑いに走ってしまうよね。そういう場面でも。 2枚目にあこがれ続けている。
2/13 暖かい。寒いのが嫌いなので嬉しいがここまで暖かいと地球温暖化が気になって仕方がない。 それでも朝からはつらい。ゴーンと眠気が残ったまま。外へ連れ出された。 靄がかかったようなままの状態で勉強。理解はできているがこういうときは危険。
カレーを作。以前よりカレーがすきになってきたかもしれない。 というより、カレーを作ることが好きになっている。
嫌なことがあったので意味がないと思いながらも作業す。 こういうときに限って、まとまってくる。これで具体像が見えてきた。
2/14 数ヶ月前に職場に入った人と話していたら、只者ではないことが発覚。以前から只者ではないとわかっていたけれど、想像の遥か上を行く方でした。 経験値もものすごい。とんでもない方が近くにいた。
帰ってきてこれくらいしか、というくらいにすることをする。 アメトーーク!がおもしろいのが救い。バラエティはいつも楽しませてくれてありがたいです。
夜中にいろんなやりかけでほっぽり出しているやつを聴いてはちょこっと修正したり。 全部でいくつあるんだって話。 構想を含めたらそこそこの数がある。 意味はないんだけど、もう。
2/15 とことこ、ちみちみと学びをしてみる。 いまいち構成がよくわかっていないので本屋で確認してみる。 いまはアプリとかあっていいよね。ありがたい。 高校生のときにアプリで勉強する環境あればなあ、もうちょっと変わったのかな。とさえ思う。
外にて、「聴く」学びをしていたけれど近くにいる人の会話が入ってきてつらい。 airpods proを試してみたい。どの程度、キャンセリングされるものだろうか。 割とコードがあるのもストレスになってきた。 帰ってきて、書類や部屋を片付ける。 始めたらすっきりするのになかなか手を出せないものですね。でもやっぱり疲れた。 花器の置き場所をひとつに集約してみたら、これがギャラリーっぽい感じが出て気にいる。片手も埋まらないくらいしかないけど…。
片付けながら宮内優里さんの3rdを久しぶりに聴いていたけれど、このアルバムがとても好きなことを改めて感じさせてくれた。 PVもすごく好きなんだよなあ。
ああ、昆布ラーメンは本当においしいね。すごい。
2/16 ひさしぶりにフォークギターを弾いたりした。指が痛い。 たっかいギターで録音してみたいな。鳴りが違うのはわかってるから録ってみたらどんな感じなんだろうか。
本屋へ行ってみる。たのしい。 帰りに軽食&喫茶。耳で勉強する。 人の会話が入ってきてつらいのでairpod proを試したくなる。 と思ったけれど、持っているデバイスがどれも対象外だった。 appleの商品は5年一度はハードを替えろという言われているようだ…。
オリーブを少しだけ剪定して水に生けた。陽の当たる窓際に置いてみた。 起きたときになるべく水を替えよう。 それだけで割とこころが豊かになる。
2/17 夕方に買い物に出かけたけれど、人の多さ、寒さとですぐにダウン。寒さに慣れない。
カレーをまた増やしてしまったせいでカレーが続く。 しかし、食べるとあれ割といけるやん。となる。カレーすごいな。
向上委員会の令和の寅さんで爆笑。
2/18 朝起きて、とんでもなくしんどくて倒れるかと思った。 おかげでハイパーローテーション。
数日前にヤフーニュースで見た起立性調節障害について調べてみると、チェック項目がほとんど当てはまっていた。 ああ、これだったのかもしれないな。こういうのに名称があることを早く知りたかった。 それだけで救われる部分はある。認めてあげることができるので。
プロ野球16球団構想について考えてみる。これがけっこうおもしろい。 ない地域にもう1つ作るのもいいけど、ある地域にもう一つ作るのもおもしろいと思うんだけどな。 九州、埼玉(関東)、北陸あたりが勝手にいいなと思っている。 そして、15球団3リーグ制+ワイルドカードで争うのがいいなあ。 別に奇数でも良くないか?という発想。 試合がない日を移動日・休息日にして設けないと日程的にハードになりすぎると思うし。 とりあえず、オリックスに人気のなさをどうにかしないと、思うのは僕だけじゃないはず。。
どーんと疲れていたのに眠れないところに、なかなかハードなものを見かけた。つらいよな、、。
「国破れて山河在り」という一文がゴーンと響くときがたまにある。 一文ですべてが詰まっているよう。
〆
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ME:A 096 きょうも がんばる
さてー、今日のアンドロメダはハヴァール、奥地から。
ローカーのアジト襲って、ゾライの生まれ変わりくんを拉致ってこなければ。 「そういう流れだったっけ?」 「大筋はそうだろ」 「ニュアンスがまったく異なると思うのだが?」
そんなこと言いつつ��、スットコ氏のジャンプメリーに、息ぴったりなメリーを出してくれるジャールくん。 ジャールもリアムもメリー系スキル持ってるので、たまに三人して殴ってたりもしますねぇ。 「………………」 「どうしたライダー?」 「どうせまたろくでもないこと考えてんだろ」 「いや、難易度下げてメリー系縛りのプレイってできないかなとちょっとな」 「”系”ってことは、スキルならいいってことか?」 「そう。と言ってもおまえらは勝手にいろいろやるから制御できないとして、俺自身はメリーアタックと、ジャンプメリー、チャージと、まあノヴァも入れていいとして、……って他になにか殴るスキルってあったっけか?」 「……なくね?」 「じゃああと一つは、バリケードとかクロークみたいな、攻撃じゃないスキルで。アニヒも入れてもいいかな」 「そういえば、メリーアタック以外の能力をすべて下げるmodがあったのではないか?」 「そう。それ使って、使わないスキルの派生は、たまにそのスキルの強化以外になるやつもあるしな。銃器に入れるmodはメリー強化とかで」 「楽しそうだけど、今はやるなよ?」 「いくら俺でも、あのエイローチとかと近接やる気はないから安心しろ」
おっ、クライオガントレットで凍結させたところに、リアムのハボック炸裂! PS4ではカメラいじれないので、分かりやすい画にならないのが残念。 「ところでライダー。なぜ我々はこんなところに来てコンテナをあさっているのだ? 急いで先に進むのではなかったか?」
「3号は”マーカー出ない探しもの”の途中でやめてるんだが、それがここに渡ってくる手前だったんで、このへんこまかく見て歩いたことないなぁと」 ま、いつもこと。
なんかいるけどカバーできる場所ねぇなぁ……て考えてるなう。 樹木を見つけたのでそれを利用して戦闘開始。 センチネルに、インヴェージョン、アニヒレーション、オーバーロードというスキルをセットしてます。 インヴェージョンは敵の防御を下げるデバフスキル。今までほとんど使ってこなかったなぁというわけなのですが、これは銃撃と合わせるスキルかな。テックスキルとか当ててもダメージ上がってる気がしない……。 それに、4号はここまでバイオティックメインでやってきているせいで、テックスキルのリチャージが長く感じられてならなかったりしてます。テックスキルは全体的にリチャージ速度遅いのでねぇ。
それにしてもこのへん、けっこうコンテナ落ちてます。3号で探してたレムナントもいくつか見つけたし。 というわけで「古いパラーヴ」となってるローカーのアジトへ。 英雄ゾライの生まれ変わりであるターヴォスくん、しかし「誰か助けてくれ!」とか言ってるとこ聞くと、英雄の心まで引き継ぐわけではないのだなと思ったりもw そしてここでは、うっかり一度ころころされ、敵が一匹亜空間に入ってしまったがため進行不能になり、で二度やり直してます(ಠᾥಠ)
で、ゾライくんと一緒に向かう三つ目のモノリス。こいつ、3号で一度はスキャンしてるはずなんだけど、「こんなのいたっけ?」と思ったりする……。そもそもこの形状の生物の記憶自体がなくなってるっていう。 ちなみにモノリスで見つかるゾライのオーディオログ、先に調べないと聞けなくなる……? ログ調べる前に残骸スキャンしたら、もうそこで「she」と言い始め、女性だったと分かって驚くシーンすっ飛ばされました。
そんでやってきたハヴァールのヴォルト。ここの段差下にあるバリア宝箱を3号は取りそこねたので、今度こそちゃんとゲットしなければ。……たとえ中身はショボくてもっ。 しかしここ、重力井戸の部屋で一戦あって、その奥がすぐ中枢なんだけど、脱出するときにまた戦うっていう。 ただ、敵ももやもやに殺されてくれるので、しばらくだけコンソールの傍あたりで戦って(敵をできるだけ奥にとどめて早く全滅させるため)、ある程度したらダッシュで逃亡。
よし、ゲット! 中身すっごい大したことないけど!!
そしてちーん 0(:3 )~ ('、3_ヽ)_ そこから更にちーんすること3回。
ギリギリでクリアしました (#゚Д゚#)ウオォォ 段差登るのに引っかかってトチったりするだけで間に合わなかったりするので、かなりギリギリです。 ナラティヴだと、いくら敵が弱いっていったって全滅させて出てたくらいなので、モヤモヤの移動速度も遅いんじゃないですかね? 「ぶっちゃけ、絶対うまくいくって分かりきってるイーオスのヴォルトより、はるかにヒヤヒヤしたよな、迫ってくるモヤモヤ見ながらコンソールいじるのw」 「 ほ ん と そ れ な 」 で、「ライダー、なにがあったの?」と通信してくるキーランさん。「やったんだぜ!」というと「冗談でしょう。そんなこと……冗談じゃないのね」か。jestは冗談とかからかう。jesterだと道化師とかになるんじゃなかったっけ?(←調べろ
以前にもスクショ出してる、二回目のアンガラたちとの会話。でもなんかこういう、できるだけいっぱい出てくるとこって記念撮影したくなる。 「俺のために集まったのか?(C)」 を選ぶと「パーティするのか?」とちゃらけるのですが、それガン無視してターヴォスくん通常台詞でした。誰か反応してくれw
テンペストに戻って、エフラ氏と通信。モーシャイ救出作戦への参加……てか実際は主導権があるわけですけど、それを取り付けた後、うろうろと仲間に話しかけに。 ギルとは「ポーカーやります?」という話。 ❤飛ばしたら「ストリップ版があるって聞いたなぁ。それやろうってんじゃないよな?」とかぬかすスットコ氏。ギルはギルで「もし俺たちでストリップポーカーやったら、結局あんたがすっぽんぽんになりますよ」ときた。 これはポーカーシーンの会話も楽しみですな(๑ ิټ ิ) で、ドラックに「小僧って呼ばれるのイヤなんだが(L)」と言うと、「覚えておくが、つい口滑らしても悪く思うなよ」ですな。……絶対kid呼びし続けるだろこのジジイ……。
そしてとっととヴォールドへ。3号みたいに馬鹿な真似せず、走れ!!
これ、一個ずつスキャンはできるけど、リサーチポイントは増えない……たぶんスキャンできるのがバグなんだろうな。発着場にあるシャトルは、濃いオレンジで表示されるのにどうやってもスキャンできないし、これもバグか。 で、ケットの昇華施設でSAMがハッキングしてるとき、「新しい友達の前で恥かかせないでくれよ」とか言ってますな。そういうこまかい台詞は未だにちゃんと読んでないままここに至ってたりするけれど、会話途中でとっととハッキングポイントに行って待ち、ハッキング中には銃を出して待つ、というメタさ加減。 おや、リアムの「ケットのペットの頭撃ちぬいたな!」に続いてジャールの「私の気に入りだ!(あるいは得意技?)」。ヘッドショットしたのがジャールなのかな。スットコ氏、アデプトになって以来お気に入りはDHANなので頭とかいちいち狙ってないし。でもたまたま当たっただけかどうかなんて、こいつら判断できないしなこいつら……。ライダーの行動以外で、お互いに反応して喋ってくれると楽しいなぁ。
ああんこれイヤぁ。手投げ弾そのものは避けても、これ出てくるとしばらく戻れない。 戦闘中、アンガラチームが喋ってる内容は、やっと中に入れた、と念願が叶ったようなものですねぇ。喜ぶ場面には相応しくない気がしますけど、死んでもいい覚悟でここを攻めたいと思ってきた彼等にとっては、一日千秋の場所。不穏ながら、歓喜するのもなるほどと。 そういえばシャトル内でも、「stay safe」に「レジスタンスにそんなものないわ」的に言われますね。安全なんか求める気持ちがあったら参加してない、てことだと思います。であればこそ、二手に別れる際にヘクト氏が「楽しみだ」と言うのも道理。命なんかまるで惜しんでにいから、ケットに一矢報いられる、それが楽しみで仕方ない、という。 また、相手がいくらかでも理解しあえる存在なら、意思疎通できる相手を殺すのを楽しみだなんて言うのは不謹慎なわけですけど、アンガラにとってのケットは悪以外のなにものでもない、さんざんなことされてきてる。だからこそ、良心の呵責なんて僅かにも覚えない、ということでもあるのでしょう。 たぶんこれ、舞台が現実世界で、戦ってるのが「敵国の人間」だったら、殺しまくるのを楽しみにしてる発言は相当不穏だし、不謹慎だと騒ぎたがる自称良識ある人々も山程出そうです。 けれど実際に戦い続けていて、最初の動機とか理由なんてどうでもよくなるくらいに殺し殺されてきて、それに耐えて生きのびてきたら、そう言い出すほうが「普通の人間」な気がします。
という真面目な話はさておき。 ディスラプ弾が入ったコンテナあるのは、使ってくれってことなんだろうなぁ。ゲーム的親切設計。
……今見ると、かつて見たときよりほんと、アルコンで小物だなぁと思う光景。この大きな像とか、ほんと馬鹿じゃね?(ㅍ_ㅍ) でもこういうのに圧倒されありがたがる愚民がいるのも現実なのだなきっと。
ここの、移動につれてひるがえるカーディナル女史の裾、けっこう綺麗。
そしてよく見てるとかなり撃たれまくってるレジスタンスたち。 そんなものを眺めてる間中、スットコ氏の呼吸音(寒冷地仕様)がうるさくて仕方ないっていう。 「ライダー……」 「分かってるって。行こう」
ちなみにこの壁は、弾がもったいないので殴って壊してます:( •ᾥ•): 「おまえって、大胆なようでいてけっこう小心だよな」 「慎重で賢明と言え」 「万一に備えて万全を期すのはいいことだ」 「その点おまえはあんなへっぽこ作戦で……」 「あーあーあーあー聞こえなーい」 「? なんの話をしてる?」 「……そういえばジャールって、ちゃんと"まだ俺たちに馴染んでないタイミング"で喋ってるよな、こんな漫才でも」 「書き手の良心だろ」
こうして同行してると、リアムって(ばかちんだけど)ほんといい奴だなと思いますね。 ケットがどうやって生まれてきてるかを目撃した後のジャールに、「先に進まないと」とか言いたいのに言い出せないとか、相手を思いやる場面が顕著。 そういう、人とのつながり、相手のことを大切にすればこそ、軽率にばかちんなこともしてしまうのですがw
ケットのヌードなんかついじっくり眺めてたりもしましたが、今回初めて「助けようがなかった(L)」と声掛け。 「責められるべきはケットだ」 「(そう言われても、あるいは思ったとしても)気休めにはならない」 「ああ。だがレジスタンスにとっては戦う力(燃料)にはなるかもな」 「そうかもしれないな」 そしてモーシャイの姿を見つけたところあたりで、ふと冷静になるのです。そういやストーリー進行上、なかなか厳しい戦闘ってのが要所にもうけられているけれど、この後もそうだったなと(๑•̀ㅂ•́)و✧
そんなわけでカーディナル戦! ザコをきっちり始末して回ってから戦う、堅実な戦法で。 しかし、ザコに気をとられて接近を許したら……
ぎゃあっ∑(✘Д✘๑ ) 「我等はここの秘密を守るためなら死ぬまで戦う!」 とカーディナル女史。台詞のタイミングはシーンと関係ありませんが、この近接拘束は逃れる方法のない即死攻撃でしてチーン 0(:3 )~ =͟͟͞͞(’、3)_ヽ)_ しかし二度目で無事撃破(✧≖‿ゝ≖) 最後の発着場までとシャトル待ち、初めてモーシャイさんのバリアに心底感謝しましたね。なにせ弾基本的にすべて防いでくれるので、カバーもせず撃ち続けられるっていう。 フィーンドの相手も、極力モーシャイのバリアの中でやればケットの攻撃は無視できてだいぶ助かりました。 テンペストに戻ったらみんなとお話。 ジャールの選択肢にはフレンドアイコン(2人並んでるみたいなヤツ)が出てきたので、どうやら最初の❤を取らないと、ロマンスフラグは潰れるのかな? ギルとの会話は、ジルがプロドロモスの人口増加プランに積極的だって感じの内容。まあね、銀河中に十万とかの危うい状況なので、結婚して普通に子供産んで育ててだけじゃなく、それこそ精子・卵子の提供で子供"作って"でも増やさないとヤバいことをゲームが自覚してるかはさておき、先遣隊も人口増加についてはきちんと考えていて、その一つとして、希望する人に、結婚していなくても一定の条件さえクリアすれば、養子を育ててもらうみたいな流れなんでしょう。で、ジルからそのこと聞かされたギルは、この時点でもぼんやりと協力求められてることは感じつつ、とりあえず今は、疎遠だった父親のこと。
おや……アヤに向かうワープ中、カロが「スカージが船を引っ張るみたいに感じる」とか言いますな。恐怖や不安からのただの錯覚かもしれませんけど、一種引力みたいなものが互いに働くのであれば、ラストバトルでのスカージを武器にするって展開に、こっそりつながってるんですよねこれ。 で、無事に送り届けた後でまた一つ、聞き流しで聞きとったモーシャイの台詞一つ。「私たちは長い間自分たちだけでケットと戦ってきたけれど、もう終わりです。あなた方との協力を話しあわねばならない時が来ました」てな内容。
アヤのヴォルト。 それぞれの星のヴォルトがことごとく���能停止している中で、アヤのだけは活動してたのはホントなんでなんでしょうなぁ。 ハヴァールのは、停止したけどゾライが必死に2つまでモノリス起動したおかげで、かろうじて惑星全体が致命的な変化を遂げることはなかった、というだけですし。(それってつまり、モノリスにもいくらかの環境制御能力みたいなのがあるってことになるんだが、言及はされてなかった記憶) 早く続きやりたいけど、ANTHEMが発売されて数年たつくらいまでは開発されない気もするし、また7年とか待つのかなぁ(遠い目
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手術はしたものの入院時の3倍は自宅療養が理想と昨年末に医師に言われても無理のあるところ 体調が少しずつあがってきたので『花筐 HANAGATAMI』(2017年/日本/169分)と『甘き人生』(Fai bei sogni/2016年/イタリア/130分) そして少し間を置いて『アランフエスの麗しき日々』(Les beaux jours d'Aranjuez/2016年/フランス・ドイツ・ポルトガル/97分)『15時17分、パリ行き』(The 15:17 to Paris/2018年/アメリカ/94分)を劇場で見た 共に原作もので演出手腕の映画だった

とりわけマルコ・ベロッキオの演出は あらゆるショット構成に隙がなく 傑作『母の微笑』(L'ora di religione/2002年/イタリア/102分)につながる「聖母批判」というか カトリックの国では必ずしもない日本で見ると 単なるマザコン映画に見えてしまうかもしれないけれども どことなくハムレット的な主人公マッシモは 少年期に過った仮象(母の死因)が与えられたとき引き起こされる逆説をよく体現していた
大人になり新聞記者となった彼の鬱な狂乱は 少年時に仮に与えられた母(愛)の喪失に触発されるままに自分自身を感じてしまう錯乱から生じてしまうのだろうか
偽の表象(母の死因)が 母の幽霊(≒ベルファゴール)と化し くりかえし回帰してくる
ベロッキオはこの関係性を極めて客観的に描いていて そこが先ず素晴らしいと感じる
最初の方で 父親が母の訃報記事を本に挟んで隠してしまうカットがでてきた
このカット(父親の隠蔽)を少年期の彼は見ていない
われわれ観客は記事を隠す動作は見ていても 大抵は見落とす少し距離が離れたカットだったろうか
そしてこの10秒にも満たないカットの訃報記事に 当時関わった新聞記者が 後半短く出てきて 記者としては駆け出しだった頃のこの事件を大人になった彼に少し語るのだが この事件の現場に居た少年の彼には 新聞なるメディアは存在しないにも等しく その訃報記事の立ち話も何のことかよくわからないまま場面は転換
更に 自分の体調不良と父親から教えられた母の偽の死因(心筋梗塞)を重ねて女医に話すと それは「お話ね」と笑われてしまう
そして後半 叔母が当時の新聞記事を本棚から取りだし 新聞記者となった主人公に見せる
このくだりは 新聞記事という 明らかに外界に存在する客観的な表象と 子供に大人が嘘をつくという偽の表象(主観と呼ぼうか)とを巧みに列べた見事な場面展開だと思う
しかも 母と2人で見たテレビ映画「ベルファゴール」(若きジュリエッタ・グレコではないか)のカットで 母が少年だった彼の目を塞ぐのは まさにベルファゴールが正体を明かし飛び降りる瞬間だったことが 編集で明かされる後半 トリスタン・ツァラの「ぼくを見つめないで」というダダ宣言を重ねて私は主人公を見ていた
マイナーで 儚く まともに扱われず すぐに捨てられてしまうようなもの どこに目があるのか 世界にあるのかわからないものの強度…それは小さな新聞記事かもしれない…ときに創価学会にまで入信する主人公マッシモが 「母への憎しみ」という読者投稿に応えて書く記事は マイナーな世界に佇んできたベロッキオならではの強度に充ちた場面になっていた
そして本作は 固有の時間をもつ様々な出来事の交差に 時間推移のない「母との時間」がふと立ち現れる
ベロッキオはまるで忘れるために探さなければならないと言っているかのように…91年の内戦下のサラエボまで出掛け…と思いきや 母に抱かれながら入ったかくれんぼの段ボール箱は 母の胎内のようにマッシモを食べて映画は終わる
レオナルド・ダヴィンチの絵画『聖アンナと聖母子』が暗示する抑圧された性と胎児幻想にも似て それは 母の胎内にあったときの無意識世界への願望が あたかも私生児として母より見棄てられたイエスの喩だろうか
マッシモが抱かれるのは少なくともフェリーニの母みたく色温度があがるやさしい母体とは違って 少し冷たい檻のようでもあり
母の飛び降り自殺自体は映画では描かれない
それ自体は不幸なことであり カトリックの国では「原罪」のひとつとして罪深いことだが 母が飛び降りるときの自己放下を 中西夏之の絵の弧線に重ねてみると この自殺はある意味異なる世界の出現ともとれる
聖母とは異なるものをマッシモの傍に引き寄せることにもなったこの母の落下は 聖なる母子を描くという考えで作られた映画というよりは 聖母という存在を成り立たせるものを問いかける放物線を描くかのようだ
アカデミー賞やカンヌやキネマ旬報ベストテンといった「世俗の���」を抑制するには ベロッキオが忍ばせた新聞記事のような客観的相関物が必要なのだろうか

一方 アカデミー・アワードは フランシス・マクドーマンドが主演女優賞を獲り こんなスピーチを行った
彼女はイェール大学で美術学の修士号をとったシェーカー教徒でもあり 大変静かな演技コントロールのできる人だ 私が彼女の舞台を見て その打ち上げの席で立ち話をしたときも あの無表情は変わらなかった 厳格で抑制の効いた芝居『初期シェーカー』は レコード盤をそのまま上演するというもので ウースター・グループのアングラ劇だった
二度目のオスカーを獲得した『スリー・ビルボード』(Three Billboards Outside Ebbing, Missouri/2017年/イギリス/116分)の演技にも期待するが スピーチはハリウッドに於ける女性の扱いに対するもので
そして オスカー像を下に置き
「ではここでしっかりとお伝えさせていただきます。すべての部門においてノミネートされた女性の方々、一緒に立ち上がっていただけますか? メリル(・ストリープ) あなたが立てば皆立つわ(笑) 映画監督、プロデューサー、脚本家、撮影監督、作曲家、衣装デザイナー、全員よ! みなさん、見渡してみてください。今立ち上がっている全員が語るべき物語やプロジェクトを持っていて、資金を必要としています。 その企画について聞くために、私たちをオフィスに招いてください。今夜のパーティーでじゃなくてね。もしくはあなたたちが来てもいいわ。今夜、最後にこの2つの言葉を残します “Inclusion Rider”」
と ハリウッドにおける多様性への寛容を発展させるための解決策として使われている“equity rider”をもじり 各方面で活躍する女性たちの力をアピールした
とある 最後に彼女が使った言葉“Inclusion Rider”を全世界の多くの人がググったらしくそれは…
俳優が作品のキャストとスタッフの人種・性別などの構成を少なくとも50パーセントは多様なものにするよう 要求できることを指します
とあった…メディア研究者のステイシー・スミス博士の言葉で 間接的にトランプ政権に抗しているのだろうが
私も『微塵光』という自品で男性と女性を50パーセントづつ配するように心掛けたばかりだったからか マクドーマンドのこのメッセージに反応した

その翌日に見た 夏の日々 夏の光を通してみた対話劇『アランフエスの麗しき日々』は 近年復調してきたヴィム・ヴェンダースの実験のひとつの極として理解されねばならない
男と女はカードルの中にある絵のようで 彼らには前があって 後ろがある 後ろには話者が居て 前と後ろを共有している
前方の一本の樹木と紫色の花と緑の雑草と後方の館(パリ郊外のサラ・ベルナールの邸宅で撮影されている)の間にあって 女と男は 前と後の境界そのものでもあるだろうか
アランフエスというより夏の広大さからのここ 盛夏の無限点からのここ 現実の寸法としての彼らの平穏な対話
彼らの眼前と背後 それは時間のすれ違い
りんご・円盤状の机
カードルの真中 即ち静けさ つまり夏の核心は 借景ではなく
「幻想にとりまかれていたからわたしはあなたの問いを というよりあなたの声を 信頼する気になった このゲームを一緒にプレイし あなたに答えることができた」という女
「白い皮に さらに白い 純粋に白い果肉 けれどその中 真ん中には 種がある 僕の知る限り 他のどんな果物にもないような黒い色の種だ こんな最初に熟すリンゴが 僕にとっても かつて 夏そのものを意味していた 最初の夏休み 宿題もなし 自由そのものの日々」という男
早生のリンゴ一個だけを手にした麗しき日々
それはもしかして絶滅してしまった夏そのものなのだろうか?
ペーター・ハントケによるこの対話劇は イプセンの遺作に似て 最晩年の解決とはほど遠い
更なる不安を掻き立てる戯曲に思える ラストにみせる話者の哀しみや苦しみには完成や完結の可能性などこれっぽっちもなく いつまでも眼に見える夏のイメージが去来するのみだ
それは「その愛が残した証」(ヴィム・ヴェンダース)だろうか?
彼らはおそらく元恋人同士で 男は地獄落ちしていて仕事に逐われ合間にここに来ている
彼が夏のリンゴを喪ったとしたら社会的なせめぎあいの動物だから
女のセリフにはこんなのがあった
「夏の盛り盛夏 こんなに深い静けさなのに 深い静けさ 私にはこの言葉の方がふさわしい気がする 私たちが 私があなたと話し始める前 静けさの到来する感じ 静けさが降りてくる感じがした あるいは付け加え 補うような静かさ 静かさがこの地域へ降りてくる この辺りだけではなくて むしろ地上の全体に 地上は 静けさの降臨とともに ゆっくりと変身する むかしの人が考えていたような一枚の円盤に(ではなく) クレーターに 窪地に 深い静けさのおかげでこの土地が深さを獲得した」
ドイツ語から訳された戯曲は「円盤に」となっていたが フランス語で撮られた映画の字幕は「円盤にではなく」となっていたのはなぜだろう?
ジュークボックスから流れる円盤(レコード)よりも セザンヌの窪み(影)や ニック・ケイブが弾くピアノの蓋上の糞のように 言葉もクレーター状に起伏しているからだろうか…
サイレント映画の監督たちを模して(?) 画家がモチーフを展開させていくのと同じように その映画の展開と同時に女の衣装を塗り替える場面があった(話者がノートに色鉛筆で青色に塗りつぶすと次のカットで 女の衣装が青色に変化する)
ハントケとヴェンダースが試みているのは まず第一に 見ているものを書き留めることであり そうすることによって可視なるもののなかにひとつの定位を確保することだが その定位は 可視世界を発明してゆく可能性でしかなく 決してそれを支配したり 整えたり 或いは適当に配置する可能性を言うのではない つまり 話者は 見ているものを発明してゆく必要があるということなのだ その都度 彼が観照する対象の何かが溶解してゆく
そこにひとつの誘惑の関係が生まれ 彼が創造した目前の世界のなかで話者は自分が変化しうることを知り 自分はいかようにも成形されうることを発見する
この実験的でありながら いつになく簡潔なイメージ展開はラスト ヴェンダース好みの女優の肩だしに結ばれる

ヴェンダース同様 80s/90s高音質シネソニック・マスターであり 音作りの妙(特にガン・ファイト)は半端じゃないウォルター・ヒル『レディ・ガイ』(The Assignment/2016年/アメリカ/96分)の技術的な選択も的を得て アクションを見せる/展開させるより 感じさせるために鈍重な画面と音響を使って 目覚めたら女になっていた時の正しいリアクションを描いていた
ミシェル・ロドリゲスが演じる“異形の悲哀” それは女医のように性転換すれば本質も変わると信じる人間には理解しがたいものだろう
異形の者は 存在しているだけで唯一の存在となり 「信じれるのはコルト45口径と犬」だけだ

喪われたファロスの代理を描きつつ アメリカ社会の銃器規制問題をアイロニカルに説く道徳の人ヒルの新作に近いのは 同じように90分台の『15時17分、パリ行き』だ
ヒルの映画はコミック映像効果など蛇足が多すぎてやや冗長だが それとは違った間延びが最年長監督クリント・イーストウッドの最短映画の特徴だろう
走行列車内での実際の事件を再現ドキュメンタリーのよう��その半ばを表象し 本人たちが本人を演じることで 自らの行為に対して充足しつつ自らを現前せしめる再現前化の演出が求められるこの珍作は おそらく 実際の事件よりも純粋で単純な長さにおいてフィクション映画である テロ事件を扱うというより人命救助に焦点を絞ることで 事件の比重を変えて テロの有用性を喪わせるという点では『父親たちの星条旗』(Flags of Our Fathers/2006年/アメリカ/132分)に連なるモチーフだが 映画は『ジャージー・ボーイズ』(Jersey Boys/2014年/アメリカ/134分)に似た精彩を欠く仕上がりとなっている
ハリウッド映画の撮影がスターを使った「公認の」テロ防止行為の如く セキュリティがロケ地を囲い行うものだとしたら 本作は無名の人たちを使い 観光地で人混みに紛れるように車止めもしないまま撮影されたようにも一見するが 却って テロリストの存在は抹消され そのアメリカ優位の視点には辟易した
映画に出てくる自撮り棒ではないが 観光地での幾つかの場面は 助監督が撮ったのではないかと見紛うばかりのいい加減さだ
そんな通俗的なリアリズムから走行列車内へと至り彼らが政府に表彰されるまでのくだりには シナリオなるものはどのように介在したのか
彼ら3人はほとんどミュージシャンのようにいくつかのフレーズを記載したノートだけを所持し 自らを演じたのだろうか
事件が起こった走行列車内に偶然乗り合わせたことと瞬間的な判断とは「同じもの」だとしてみせるイーストウッドは プラットホームから電車への 電車からプラットホームへの乗り移りを丁寧に撮って 衝突することで顕現する瞬間に賭ける演出は流石なのだが テロリストを演じた俳優への配慮(シナリオと演出)があまりにも杜撰ではないか

また 好き嫌いとは別に過剰な映画とは『花筐』だろう
こちらはそのロリコン・イメージとは裏腹に 過去の回復可能性について 自分に残されているであろう歳月の短さと格闘する映画だ
ある種の居心地の悪さの中に観客を置き去りにする驚きの尽きないそのタッチは 初期大林映画に近い完全なる不毛性をあらわに 実直な人間だと 許しがたいかもしれないイメージやサウンドの数々が 大林宣彦の『花筐』全編を包みこむ
とりわけ驚いたのは 皆で記念写真を撮る場面で 山中貞雄というより小津的なこの場面の編集は 発明されたとすら思った
晩年の黒澤明が陥った色彩映画の問題を デジタルで華麗に才色し 回避する大林の才気とコーディネート力は ほぼ同じ上映時間の『ブレードランナー 2049』(Blade Runner 2049/2017年/アメリカ/163分)よりも融通無碍を感じさせることに成功している
中西夏之にとっての『黒釉金彩瑞花文碗』の水平面の発見が 琳派の傑作と称される『紅白梅図屏風』の垂線に対してのそれだったように…ヴェンダースの麗しき日々を綴る話者の机には ベロッキオの新聞記事と同じく切り抜かれた客観的な相関物としての「りんご」が円盤状の台の上に置かれていて 劇の最後にそれは著名な画家の水彩画の隆起した影へと吸収されるかのようだ
主体を客体化するそうした映像の単位は『花筐』や『レディ・ガイ』や『15時17分、パリ行き』には見当たらないが 遠く 近くの 目前から あるいは遠くの背後から 老年期を迎えた彼らの映像に 驚きの始まりがやって来る

今は治療に専念し 体力の回復に努めることが最重要とはわかっていても イーサン・ホークが出演しているから気になり チラシに海岸線が映っているという理由だけで劇場まで赴いた映画は 『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』(Maudie/2016年/カナダ・アイルランド/116分)だ
カナダの画家モード・ルイスを描いた本作は 愛の起伏を丁寧に追って 『キャロル』(Carol/2015年/アメリカ/118分)や『パターソン』(Paterson/2016年/アメリカ/118分)の審美性を超えた心に滲みる映画として忘れ難い
道を歩くときモードはどこまで歩いて引き返すか 窓越しに夫エベレットはいつ窓(フレーム)を覗きこむか 日常の動作が端正に振りつけられ 尚且つドキュメンタリーのように慎ましくこの夫婦に相対してゆくキャメラは 『パターソン』が撮り損ねた夫婦の微細なゆらぎと孤立した創作空間の大切さを尽く捉えている
その距離感は音楽同様抑制が効いて好ましく サリー・ホーキンスの演技はまるで『散り行く花』(Broken Blossoms/1919年/アメリカ/74分)のリリアン・ギッシュように細やかで イーサン・ホークの受けの演技はまるで『浮雲』(1955年/日本/123分)の森雅之くらい完璧だ
「イーサンのような共演者の前では実力を最大限に出そうと思う。エベレットを演じられるのは彼しかいない��。人は周りの人と同レベルにしかなれない」とホーキンスがインタビューに応えて 実際 イーサン・ホークの演技は とりわけ前半 何度かモノ叩いて物音を醸し 映画にスタッカートのような刻み痕を残してハッとさせる この苛立たしい音の強度は エベレットとモードのわずか4メートル四方の隣接性を 一種の科学反応(ケミストリー)が起こる空間に積分する程の「音圧」効果だ
緑色のペンキをゆっくりゆっくり塗ることの一瞬一瞬が 宇宙を企画する最小単位であると心する病(若年性リウマチ)のモードの指や筆の動き そこから滲み出す色彩は この町の海岸線に隣接するかのよう
当時ロバート・フランクも住んでいたノバスコシアのスカイラインは低く 地表と青空の隙間には海岸線が住まう
この夫婦の関係の狭まりとはこうした性質のものであることを アシュリング・ウォルシュというアイルランド出身の女性監督は 開かれた海岸線のカットで幾度も暗示している

同じく女性監督イギル・ボラのドキュメンタリー『きらめく拍手の音』(Glittering Hands/2014年/韓国/80分)は 聴覚障害の両親とそのもとで育った「CODA」(聴こえない親をもつ聴者の子ども)の監督と弟を捉えたセルフ・ドキュメンタリーだが 新鮮なのは 「障害者」と「健常者」のぶつかり合いや出会いの可能性をバリアフリーで消去してしまうのではなく 見つめることと聴こえてくる音との相剋として描いている点だ
導入部に父親の表情を捉えたアップが入る そこに秒針の音というテロップが出て てっきり彼は時計を見つめていると思い込んでいたら 父親はテレビを見ていることが次のカットで示される 「健常者」である観客の私が 如何になにもかも音と同期して画を見ているかに気がつくハッとする場面だった
この2つのカットのモンタージュが 監督の「意図」かどうかはわからない しかし 『しあわせの絵の具』同様 2つの焦点の相剋から生まれる目線がここにはあった
視覚と聴覚の違いや 聴覚性の優位といった理論ではなく 映画における「聴覚障害」とは見えるものの描写であるならば 「沈黙」とは見えないぶつかり合いを見えるようにすることにつながる
この映画で観客は 何時になく「沈黙」に出会うとしたら それは静態的でありつつ この夫婦 或いは 娘から見た両親を含めた「私」のそれは事実問題だからこそ 語りながらも沈黙する身振りが豊かなのだ
この家族には傲慢なところがほとんどない
また気取った無邪気さもない はかないことを夢に見て とりとめのないことをあれこれ考える日々が垣間見える
畑の草むしりをしながらでも 白菜を切りながらでも 宇宙と等しい可能性があることを この新人監督は見逃さない
まだキャメラに慣れない監督のキャメラ位置(姿勢)が 再び家族を繋いで そして このドキュメンタリー映画自体が聾唖と成って行くかのようではないか
(2018.1.06-3.31)
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