#切り株の猫
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犯罪の巣窟となっているフィリピンのPOGO このバオフという施設は、POGO(Philippine Offshore Gaming Operator)と呼ばれるものだった。海外向けにオンラインカジノを提供する業者だ。多くの国で、賭博はカジノなどの許可を得た施設以外では禁止をされているが、賭博をしたいニーズはある。そこで、オンラインで賭博を提供するというのがPOGOだ。最も多く利用されているのが中国で、中国ではマカオなどを除いて賭博が禁止をされているため、手軽にスマートフォンから��しめるオンラインカジノの人気が高まっている。もちろん、中国人が海外のオンラインカジノを利用することは違法行為にあたる。 オンラインカジノだけであればまだしも、そこにはマネーロンダリン��から始まり、ロマンス詐欺、仮想通貨詐欺、投資詐欺、麻薬取引、人身売買、誘拐、売春、殺人と、ありとあらゆる犯罪がついてくる。 フィリピン政府はこのような海外カジノ業者による犯罪に頭を悩ませたが、彼らが得ている経済的利益は魅力的なものだった。そこで、フィリピン政府は2016年にこのようなカジノ業者を公認し、法人税を徴収することにした。フィリピン娯楽賭博公社(Philippine Amusement and Gaming Corporation、PAGCOR)を設立し、一定の審査の元、カジノ業者をPOGOと認定し、オフショアオンラインカジノの運営を認めた。 各国から批判を浴びるオンラインカジノ施設POGO しかし、POGOはフィリピン人は利用することができず、外国人だけが海外からオンラインで利用することができる。外国、特に利用者の多い中国にしてみれば迷惑な話で、中国政府は何度となく、フィリピン政府に対してPOGOを禁止するように求めている。その結果、マルコス大統領は2024年末までにPOGOを廃止する宣言をした。 バオフもこのようなPOGOのひとつで、約8万平方mの敷地(サッカー場9つ分)の敷地に14の建物とスーパー、レストランがある。家宅捜索を受けた時、678人が働いていて、内訳はフィリピン人383人、中国人218人、ベトナム人55人、マレーシア人16人などで、その他、ルワンダ、インドネシア、キルギスタンなどの国籍の者もいた。 オーナーは黄志楊という中国人で、2019年にバオフを設立し、許可を取り、POGOの運営を始めた。しかし、仮想通貨詐欺が発覚をし、2023年2月にPOGOの資格が剥奪をされた。それでも、黄志楊はPOGOとしての運営を続けていた。つまり、バオフは違法POGOだった。 違法POGOの運営に市長が関与していた この違法POGOにマレーシア人のディランが監禁をされ、ディランは携帯電話を手に入れ、マレーシア大使館に助けを求めた。この時、暴行の後が残る自分の写真も送ったために、マレーシア大使館はすぐに大統領府反組織犯罪委員会(Presidential Anti-Organized Crime Commission、PAOCC)に通報をした。PAOCCもマレーシア大使館からの通報であるため、すぐにバオフに対して家宅捜索を行い、違法POGOの摘発を行った。 ところが、その捜査の過程で、意外な事実が明らかになった。このバオフの建物の多くは、バオフがあるバンバン市の市長が維持費��支払っていたのだ。バンバン市の市長はアリス・グオというフィリピン人で、市長に立候補するまでは、このバオフの株を50%所有していたこともわかった。立候補する時に、すべての株式をあるフィリピン人に売却したことになっていたが、そのフィリピン人は、自分が株式を譲渡されたことを知らなかった。つまり、株式譲渡は偽装であって、この違法POGOであるバオフの実質的なオーナーはバンバン市長ではないかという疑いが出てきたのだ。 ▲バンバン市議会で答弁するアリス・グオ市長。いつもにこやかで、市民からの支持は高かった。 ▲バンバン市の公式サイトには、アリス・グオ市長の写真とメッセージが掲げられている。バービー好きのアリス・グオ市長は、ピンクをアイデンティティカラーに使っていた。 市民から人気の高かったアリス・グオ市長 意外なことに、2022年6月に就任したアリス・グオ市長は、市民からの人気が高かった。前市長は既得権益にどっぷりと浸かった人であり、バンバン市にはたまに顔を出す程度で、自分はマニラ市の快適なマンションで暮らしていた。人口わずか8万人で、農業中心で、道路は穴ボコだらけ、停電が日常的というバンバン市は発展から取り残されていた。 しかし、そこに若くてチャーミングな女性市長候補が颯爽と登場した。アリス・グオは養豚業で成功し、12の企業を所有しているやり手のビジネスウーマンだった。市長に就任すると、さっそくセブンイレブンとマクドナルド、フィリピン最大のファストフード「ジョリビー」を誘致して持ってきた。 アリス・グオ市長はバンバン市に常駐し、健康センターを設立し、道路を修繕し、犬と猫にはワクチンを接種した。交通ストライキが起きると、市民のために無料のライドシェアサービスを提供した。結婚式や葬儀、イベントがあると、現場に現れて、テントと椅子を無償で貸与した。高齢者の誕生日には、必ずバースデーケーキを贈る。 バービーが大好きで、いつもピンクの服を着ている。決して美人ではないものの、親しみのある笑顔で人に接し、「最近太ってしまって」とお腹の肉をつまむ。市民は誰もが、そんなアリス・グオ市長が大好きだった。 ところが、この市長が、裏世界とも言えるPOGOにどっぷりと絡んでいたのだ。市民は大きなショックを受けた。 ▲市長時代の郭華萍。親しみやすい笑顔で、市民との距離が近い、人気の市長だった。 ▲アリス・グオ市長は、親しみやすい笑顔と行き届いた市民サービスで、市民からの人気は高かった。 ▲POGOとの関係で、警察で取り調べを受けるために同行を求められたアリス・グオ市長。この時は、大きな問題ではないと楽観をしていた。警察も、相手が市長であるため、丁重に扱った。 公聴会で発覚した市長の「身分」 PAOCCの捜査が終わると、アリス・グオ市長はフィリピン政府が行う公聴会に召喚された。市長と違法POGOの関係を追求することが目的だ。 それでも、市民は大好きなアリス・グオ市長を応援した。SNSでは、市民からの「アリスを信じている」「アリスが帰ってくるのを待っている」というメッセージで溢れ返った。 しかし、その市民の期待は裏切られることになる。公聴会で、アリス・グオ市長は実はアリス・グオではなく、まったく別人の中国人であることまでが発覚をしたからだ。 フィリピン国家調査局が、アリス・グオの身分照合をしてみると、アリス・グオというフィリピン人は実在したが、顔がまったく違う。しかも、この本物のアリス・グオは所在がわからなくなっていた。 では、市長はいったい誰なのか。フィリピン国家調査局は指紋から照合をして、中国籍の郭華萍(グオ・ホワピン)であることを突き止めた。中国人がフィリピンの市長になることはできない。 ▲公聴会に出席する郭華萍。ここで郭華萍の身分が虚偽のものであることが明らかになっている。郭華萍は残りの公聴会を無断欠席して海外に逃亡し、インドネシアで拘束された。 借金でフィリピンに逃れた郭一家 アリス・グオ市長は、公聴会では、あくまでもフィリピン人のアリス・グオであると言い張ったが、議員たちの追及に矛盾のある回答を重ね、もはや中国人の郭華萍であることは明らかだった。 この問題は、フィリピンや中国のメディアも取り上げることになり、調査報道により、郭華萍の生い立ちが次第に明らかになっていった。 郭華萍は1990年8月31日に、福建省晋江市に生まれた。父親は地元で養豚業や服飾工場、刺繍工場、飲食店を経営する人で、裕福な家庭だった。弟と妹が生まれ、絵に描いたような幸せな一家だった。しかし、90年代後半になると、父親の事業が思わしくなくなり、多額の借金を背負うことになってしまった。 母親は、借金から逃れるために、フィリピンのホワフェイ刺繍センターに7.5万ドルの投資をした。フィリピンに投資をすると、特別投資居住ビザが取得できるからだ。母親は3人の子どもをつれて、フィリピンに移住をした。 中学生になっていた郭華萍は、フィリピンの中国語学校に通うことになった。しかし、中国籍のままでは、フィリピン政府のパスポートを取得することはできない。中国のパスポートを取得するには中国に戻らなければならない。しかし、パスポートがないので中国に行くこともできない。 そこで、多くの海外在住の中国人がするように、業者から戸籍を買って、フィリピン政府のパスポートを取得した。この時、買ったのがアリス・リアル・グオのもので、以降、郭華萍はフィリピン人のアリス・グオとして生きていくことになった。
市長はフィリピン人ではなく中国人だった。身分詐称の市長は中国のスパイだったのか? - 中華IT最新事情
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【対談 #4】逹瑯(MUCC) × 柩(NIGHTMARE)が語る、<悪夢69>と確かな関係性「“株式会社ヴィジュアル系”で言ったら社長クラス」
MUCCとNIGHTMAREが8月、東名阪ツーマンツアー<悪夢69>を開催する。同ツーマンツアーは8月17日のZepp Nagoyaを皮切りに、8月18日のZepp Osaka Bayside、ファイナルとなる8月24日のZepp Hanedaといった3会場をまわるもの。両者はこれまでにもイベント等で共演しているが、対バンは今回が初となる。
◆逹瑯(MUCC) × 柩(NIGHTMARE) 画像
結成24年目のNIGHTMAREに対し、MUCCは27年目であり先輩にあたるが、メジャーデビューは両バンド共に2003年だ。ヴィジュアル系というジャンルで括れば同じフィールドではあるものの、音楽性の差異は大きいかもしれない。しかし、NIGHTMAREは仙台を中心とする宮城、MUCCは茨城という同郷メンバーから成り立つバンド、という共通点もある。
そもそもなぜこのタイミングでツーマンツアーを企画したのか? どのようなライブ内容になりそうなのか? 開幕に向けて両バンドの関係性、それぞれの現在地、このツアーに懸ける想いなどを紐解く全四回の対談連載第一弾は両バンドのヴォーカリスト逹瑯(MUCC) × YOMI(NIGHTMARE)、第二弾はギタリストのミヤ(MUCC) × 咲人(NIGHTMARE)、第三弾はリズム隊のYUKKE(MUCC) × Ni~yaとRUKA(NIGHTMARE)対談をお届けした。そして最終回となる今回は、��ーマン<悪夢69>の首謀者ともいえる逹瑯(MUCC) × 柩(NIGHTMARE)だ。気心の知れた両者のトークセッションは終始笑いが止まらない。「うちらはたぶん、会社で言ったら社長クラスだと思う」といった深い話も飛び出す多面的な対談となった。
▲<NIGHTMARE × MUCC「悪夢69」>
◆ ◆ ◆
■もう20年近くですね ■フランクに話できる唯一の先輩なんで
──8月に<NIGHTMARE×MUCC ツーマンツアー『悪夢69』>を東名阪で開催します。もともと言い出しっぺは誰なんですか?
柩:逹瑯さんです。
逹瑯:そう、俺です。
──MUCCは現在、結成25周年イヤーを掲げたワンマンツアーで忙しくしています。その最中にツーマンツアーを企画したのは、どういう理由からですか?
逹瑯:去年ぐらいだっけ、話したのは?
柩:タッツー(逹瑯)から急に連絡がきた感じで。今、LINEを見返してみたら、タッツーから「ツーマンできないかね?」って連絡来たのは、去年5月23日でした。
逹瑯:1年ちょい前ぐらいか。
柩:だから実現するまでに時間はけっこう掛かってます。
逹瑯:でもタイミングはいつでもよかったんだよね。早くできるんだったら早くでもいいし、うちの周年ツアーやライヴが終わって時間が空いたときでもよかった。お互いのタイミングが合って、ライヴできる会場が取れるときみたいな感じで。
──つまり逹瑯さんとしては、是が非でもやりたかったツーマンだったんですか?
逹瑯:まず、楽しいことが好きなんで。おもしろそうじゃないですか、NIGHTMAREとのツーマンは。こっちがおもしろそうだと思ったというのもあるけど、ファンのみんなも、おもしろそうだと思ってくれそうだなと。そっちのほうが大きかった。
柩:過去にイベントでMUCCと一緒になったことはあるんですけど、ツーマンはなかったんで。しかも若いときからめっちゃカッコいいなと思っていたバンドで、そのMUCCとツーマンできるのは、���も嬉しかったですね。
──「若いとき」ってMUCCのことを初めて知ったのは、いつぐらいだったんですか?
柩:10代でしたね。17〜18歳ぐらい。だからMUCCもかなり初期のころ。
逹瑯:1stアルバムぐらいのときかね?
柩:そう。1stミニアルバム『アンティーク』(1999年発表)とかのころ。“このMUCCというバンドは、絶対に変な人たちなんだろうな”って勝手に思ってた(笑)。いわゆるヴィジュアル系でもないなって印象は当時からあって。
逹瑯:それを言ったらさ、俺が柩と初めて会ったとき、柩は猫目の全眼カラコンしていたからね。もう、コイツは普通のヤツじゃないだろうなって思った(笑)。
柩:いやいや、勘弁してください。『アンティーク』のころのMUCCって、メンバー写真もモノクロで、メンバー全員のメイクも統一されているような、見るからに暗い雰囲気もあって。明らかに普通じゃなかった(笑)。
──普通じゃないのは、お互い様という。
逹瑯:いや、でもどのバンドもそうでしょう。普通のことをしたい人は、まずバンドやらないからね。
柩:確かに。特にこのジャンルは。
逹瑯:みんな普通じゃないものを好きになって、それでヴィジュアル系のバンドを始める感じだったから。
──はみ出してこそカッコいいところがありますからね。
逹瑯:俺らは高校生のころからそうだったけど、“みんなと違うことをやってるほうが目立つ”と思っていたんですよ。だから“今、なにが流行っているんだろう?”ってのを知ったうえで、それとは違うことをやりつつ、上手に採り入れるというのが、一番の正解だと思ってたんですよ、目立つという意味ではね。あと、自分にできることや得意なことってのを、ちゃんと分かっていた…という意味では、柩もそんな感じだったよね?
柩:他の人とかぶりたくないなってのはありましたね。俺の場合、身近な人とも、それこそメンバーともかぶりたくなかったし。
▲逹瑯(MUCC) × 柩(NIGHTMARE)
──柩さんはピアスを顔中に付けているじゃないですか。それも普通じゃない、というスタンスからだったんですか?
柩:ああ、かもしれない。
逹瑯:いや、オマエはドMだからでしょ(笑)?
柩:違う違う(笑)。
逹瑯:自傷行為の延長じゃないの? メンヘラでしょ(笑)?
柩:やめろって、その言い方は、違うっつうの(笑)。言い方がおかしいだろ。普通じゃないっていうか、ちょっとした変身願望から来ているかもしれないですね。
逹瑯:ああ、変態願望?
柩:変身! ヘ・ン・シ・ンだっていうの!!
逹瑯:あははは!
柩:やっぱり他とは違うこと、普通じゃないことって考えていったら、結果、こうなっていったんですよね。
──ピアスやタトゥーなど、最初は覚悟とか勇気も必要だったんですか?
柩:う〜ん、最初は勢いでしたね。15歳ぐらいからピアスを開け始めたんで。
逹瑯:最初は耳でしょ?
柩:耳だったかな…いや、違うわ。最初が口だ。
逹瑯:えっ!? 耳じゃねえんだ?
▲<V系って知ってる?>2022年12月27日@日本武道館【BUCK-TICK Respect Session】逹瑯(MUCC) × 柩(NIGHTMARE)
──最初から普通じゃない。やっぱり変態ってことですか(笑)。
柩:その言い方しないで(笑)。で、2つ目が耳だったかな。
逹瑯:ファーストタトゥーは?
柩:タトゥーは腕というか、肩のあたりに。
逹瑯:どんな絵が入ってんの?
柩:普通のやつ。
逹瑯:普通のタトゥーってなんだよ(笑)? よく分かんねえって。
柩:龍。
逹瑯:おお、ドラゴンね。なんで龍にしたん? 一発目だからたぶん、すげぇ慎重になったと思うんだけど。
柩:最初にタトゥー雑誌とかカタログとかを見てたら、東京の彫師さんのカッコいい龍が載っていて。それがいいなと思ったので、その彫師さんのスタジオに行って入れてもらったんです。
逹瑯:やっぱり彫師さんによって、彫りの上手い下手もあるんだろうけど、絵の上手い下手もあるんでしょ?
柩:あるし、色のぼかし方にクセみたいなのもあるし。
逹瑯:気に入ってないタトゥーはないの?
柩:ない!
逹瑯:スゲーな。
──タトゥーは意味を持って入れる人も多いじゃないですか。
柩:自分への戒めという意味を込めて入れる人もいますね。俺も、ラクガキみたいに入れたものもあれば、そういう思いを持って入れたものもあるし。
逹瑯:戒め? そうか。じゃあ、前に酔っぱらって周りのみんなに迷惑を掛けた、その自分への戒めで入れたタトゥーというのは、どれ(笑)?
柩:そんなタトゥーないって。それに、その話はやめろ(笑)! 書けないやつだから。
──詳細が気になる。でも余計なこともいろいろ知ってそうなぐらい仲がいいんですね(笑)。
逹瑯:まあ、普通に遊び仲間だから。
柩:もう20年近く。フランクに話ができる唯一の先輩なんで、タッツーが。 ■みんなすげーことをやってきたんだなって ■自分で歌い始めて思ったから
──NIGHTMAREが一時活動を止めたときとか、ソロプロジェクトGREMLINSをスタートさせたときなど、逹瑯さんに相談もしたんですか?
柩:いや、俺からはなくて。タッツーから後で「あれはどうだったの?」とか聞いてもらうことはありましたね。
逹瑯:「自分で歌ってみてどうだったの?」とか。それぐらいの話で。
柩:やっぱ難しいですよね、歌って。上手い下手だけではどうにもならないってのが、露骨に出るパートかなと。
逹瑯:物理的に、出ねえ声は出ねえからな。
柩:そうそう。
逹瑯:ギタリスト的に言うなら、「ギター1本でなんとかしろ」って言われてる感じじゃん?
柩:そう、エフェクターもなしでね。
逹瑯:エフェクターはギリ使ってもいいけど、このギターしか弾いちゃダメだ、みたいなさ。このギターとこのアンプとこのキャビしか使っちゃいけませんって言われてる感じ。
柩:それでも、いかに表現するかっていう。やろうとしたら、やっぱすげぇ難しい。YOMIに対しても、他のバンドのボーカリストに対しても、みんなすげーことをやってきたんだなって、自分で歌い始めて思ったから。
逹瑯:しかも自分で選んで買った好きなギターじゃなくて、ずっと前から家にあったギターしか使っちゃダメだよって言われてる感じで(笑)。
柩:そうそう(笑)。理想と現実をまず思い知らされて、それでもいかに表現をしていくかって。
▲逹瑯(MUCC)
──歌うということでは、逹瑯さんのここ数年の成長ぶりは、ライヴを観るたびに感激するんですよ。2022年からソロワークスを本格スタートさせたのも、いい効果につながっているんですか?
逹瑯:それで言うと、SATOちが抜けたタイミング��、いろいろ時間もできたので、根本的なところから見直したんですよ。まず環境を整えたかな、歌いやすい環境を。良くも悪くも、MUCC全体がスポ根みたいな感じというか、“できない理由は自分にあるんじゃないか”って思ってしまう人種の集まりで(笑)。環境を整えようって考える前に、自分に問題があるんだろって感じの脳みそを持ってる人ばかりで。SATOち脱退後にサポートドラムを入れて練習する時間が多くなったとき、まず歌う環境を見直して、歌いやすい状況を作っていく時間もあったんですよ。だから、その過程で気づきがたくさんあったかな。
──そういう経験をした逹瑯さんから、ソロではボーカルも兼任する柩さんにアドバイスもありますか?
逹瑯:GREMLINSは結成してから何年経った?
柩:今年で10年。でも全然やってない時期もあったから。ライヴはトータルで50本ぐらいかな。音源はアルバム2枚、ミニアルバム1枚、あとシングルが3〜4枚。今日もさっきまでGREMLINSのリハで歌ってて。この対談が終わってからもまた歌うんですけど、リハのときから大変な思いをしてます(笑)。
逹瑯:GREMLINSでは、全曲でギターとボーカルを?
柩:ギターはAメロだけ美月(G / TheTHIRTEEN, Sadie)が弾くとかもあるけど、ギターソロとかは基本俺が全曲で弾いてるんで。
逹瑯:そりゃ大変だわ。歌ってないところではずっとギターを弾いてるんでしょう?
柩:そう。あとサビでは、歌いながら弾いているんで。
逹瑯:そうなると水分補給する時間も隙間もないでしょ?
柩:曲の途中にはないよ。曲と曲の合間しかない。
逹瑯:そりゃキツいな。楽器をやっている人は、曲の途中にノドを湿らせるっていう考えがないんだよね。ボーカリストは、曲の途中でノドを湿らせて、一度仕切り直すってのが、実はけっこう大事だから。
柩:あっ、それやってないかも。タッツーの助言を聞いて、この後のリハ中はノドを潤します。
▲柩(NIGHTMARE)
──歌の表現とか声の表情という面で、“こうすればいいかも”というアドバイスもあります?
逹瑯:それは好みとか歌のスタイルにもよるでしょう。K-POPとかR&Bとかが好きな人、泥臭いフォークソングが好きな人、ハードロックが好きな人、ミクスチャーが好きな人とか。それぞれによって歌い方も目指すスタイルも違うから。どのスタイルで、どういうボーカリストに憧れているかによっても、表現とか表情の付け方も違ってくると思うな。
柩:ちなみにタッツーは、細かいピッチとか気にしながら歌ってる感じ? それとも、そういうのはわりと自由にフィーリングのままで?
逹瑯:ピッチは気にするよ。今、自分がどのピッチで歌っていて、どういう声を出しているんだろうってのが、すごく分かるようなモニターの作り方を頑張ってる。自分が今、どれぐらいの声量で、どんな声を出しているのかが分からないと、それってそのまま歌のニュアンスに直結していくからさ。モニター環境も含めて、けっこう細かく煮詰めているかも。
柩:そんなところまで? 器用な人じゃないとできないパートだなって改めて思う、ボーカルは。
逹瑯:うん、そうだと思う。しかもライヴって、演奏して歌っていればいいってだけではないからさ。今、ライヴ全体がどんな空気感だとか、どういうふうに次の曲へつないでいこうとか、それはボーカルが考えなくちゃいけないから。ここで煽りを一発入れて、盛り上がったところで次だなとか。
柩:ライヴ全体を引っ張っていくというか。
逹瑯:そうそう。だから曲に没頭しつつも、どこかひとつ冷静になって、ライヴ全体の状況や空気感を見ていないとダメかもな。
柩:そこがすごいんだよな。俺、いっぱいいっぱいになるんだよ。
逹瑯:実際、難しいと思うよ。YOMIもアホなようでいて、ちゃんとやってるもんね(笑)。
柩:いや、アホだけどね(笑)。「アホなようで」ではなくて、YOMIはアホだけどやってる。この間、タッツーと飲んでいるときにもちらっと言ったんだけど、「いつかタッツーのソロとGREMLINSで一緒になに��やれたらな」って。
逹瑯:そうそう、やりたいよね。おもしろそうだから。
柩:俺も勉強になるし、絶対に。
逹瑯:勉強とかしないだろ、オマエは(笑)。
柩:いや、こう見えてすぐに刺激を受けるタイプだから、俺は(笑)。
▲<V系って知ってる?>2022年12月27日@日本武道館【BUCK-TICK Respect Session】逹瑯(MUCC) × 柩(NIGHTMARE)
──お互いに受ける刺激があるでしょうし。
逹瑯:NIGHTMAREとMUCCの対バンもさ、一回だけで終わ��せずに、何回もやりたいよね。今回の対バンに合わせて、こういう対談で、俺と柩以外のメンバーも仲良くなっているじゃん?
柩:そうそう。RUKAさんもYUKKEさんとの対談でけっこうしゃべったみたいで。
逹瑯:RUKA君なんて、そもそも強めに引っ張り出さないと出てこないからね。
──今までは、2バンドの全員がワチャワチャ仲いいって感じでもなかったんですか?
柩:今までは個々で仲がいい、という感じでした。俺とタッツーが一番面識ある感じだったかな。
逹瑯:柩とNi〜yaとはちょこちょこ会ったりしていたけど、意外とYOMIとは遊ばなかったもんね。昔、アイジさん(LM.C)と飲むこともたまにあったから、そのへんのつながりで咲人と飲んだことがあった程度かな。RUKA君とは全然遊んだことないな。街中で偶然会って話すことがあったぐらいで。
柩:そっちのほうがレアケースだけどな(笑)。
逹瑯:「今、あそこにいました?」って突然LINEに連絡が来て、「おおっ、確かにいたよ」って(笑)。でも、結局本人とは出会わずで、どういうこと?みたいなこともあったり(笑)。
──全員がグッと急接近して絡むツーマンツアーだから、楽屋もそうだし、ステージ上でも刺激的なことしか起こらないでしょうね。
逹瑯:絶対に起こる。この前、2バンド全体の生配信番組の雑談からの流れで、ツーマンライヴのセッション企画にRUKA君が参加することになってね。RUKA君をセッションに引っ張り出せただけでも、すでにすごいと思ってる(笑)。
柩:確かに(笑)。RUKAさんは、みんなでワイワイやらなそうな人だから。それを引っ張り出したタッツーはすげえな、と横で見てて思ってたから(笑)。
逹瑯:しかも、すげえ自然な会話の流れのままセッション企画に引っ張り出すというね。
柩:さすが、全体をコントロールするボーカリスト=逹瑯だなって(笑)。やるなーと。
逹瑯:ツーマンツアーがスタートする前から、楽しそうなライヴになりそうって感じでしょ。
柩:NIGHTMAREのファンも嬉しいと思います。あんまり見たことのないRUKAさんの姿を目撃できることになるから。引っ張り出したタッツーに対して、NIGHTMAREのファンみんな、すごく感謝すると思います。
逹瑯:それは嬉しい。それにRUKA君の笑顔を取り戻してあげないと。
柩:いやいや、笑顔はあるよ(笑)。笑顔がない人ってことじゃないから。
■SATOちを知らないお客さんを ■もっと増やさなきゃいけない
──NIGHTMAREもMUCCも、20年以上の活動の歴史を積み重ねています。それぞれの現在の立ち位置から過去の自分たちを振り返ると、どう映りますか?
逹瑯:柩ってNIGHTMAREの前にバンドやってたの?
柩:ちゃんとしたバンド活動はやってない。
逹瑯:初バンドか。じゃあ俺と一緒だね。
柩:でも、セッション的にコピーバンドみたいなのはやったことあるけどね。
逹瑯:オリジナル曲をやるバンドは、NIGHTMAREが初めてでしょう? 俺もMUCCが初めてだから。ミヤさんはその前にバンドやっていて、YUKKEさんもちょこっとセッションバンド的なことをやってた。SATOちも前のバンドあったし。それで質問の答えだけど、この間、ボーッと振り返るような時間があったんですよ。バンドをやっていないプライベートの友達とか同じ歳の地元の仲間とかって、社会的にけっこう偉い立場や役職に就いてたりするんですよね。で、ヴィジュアル系バンド全体を一個の会社として考えたら、我々の役職はなんだろう?ってさ(笑)。
柩:すごい考え方するな。
逹瑯:いろんなパターンを考えていったとき、うちらはたぶん、会社で言ったら社長クラスだと思うよ。
柩:えっ!? うちら社長なの?
逹瑯:いやいや、先輩方はいっぱいいるんだよ。だけど、あの人たちは会社で言ったら会長クラスだから。たぶん我々世代が“株式会社ヴィジュアル系”で言ったら、いろんなところの支社長とか社長クラスなんだよ。
柩:まじ!? そんな話をされるとちょっと責任感が……(笑)。
逹瑯:ちょっと姿勢が変わってくるよね(笑)。
柩:うん、変わってくる。好き勝手やってるのもどうなのかな?って話になるし、でも好き勝手やりたいし。
▲MUCC
逹瑯:そう。でも業界全体で考えたら、我々は社長クラスになってる世代だし、意識してそうなっていなきゃいけないんだろうなって。そう考えたら、けっこう痺れたよー(笑)。
柩:そっかー、たしかに世代的にはそうかもな。自分たちがバンドを始めたころ、今の俺らの年齢の人たちって、すごい年上の方々、という印象だったもんね。
逹瑯:うちらがバンド活動をかじるか、かじらないかぐらいの10代のころに、第一線ですでにバカ売れしていた先輩たちは、ヴィジュアル系会社を設立した人たちだよ。会社の創設者ってことだね。それから何年も経って、我々は今、もう何代目って感じだろうけどさ。そういう立ち位置になってくると、今度は下の世代に対して、会社をよりいい状態にしていかなきゃいけないじゃん。
柩:そうだね。次の世代へ受け継いでいってもらうために。
逹瑯:そうそう。そうなっていくことが、我々世代が会長クラスとかになったときの住みやすさにもつながっていくからさ(笑)。
柩:あははは。すごいこと言うね(笑)。
逹瑯:だから自分たちのことばかり考えていてもいられねえんだろうなって。
柩:そうだよね。俺ら世代が刺激していかなきゃいけない。
逹瑯:そういう意味で言うと、NIGHTMAREとMUCCのツーマンツアーは、そういうことのひとつの要因になったらいいな、とは思うよ。
柩:確かに。直接的な後輩バンドたちもそうだけど、面識のないバンドマンとかにも観に来てもらいたいな。特に年下の頑張っているバンドマンたちに。
──単なるツーマンツアーではなく、シーン全体を活性化させるツアーにするという意気込みですか?
逹瑯:うん、そうなったらいい。
柩:ファンも、もうお母さんになっている世代が多いので、ライヴ離れしていった人たちもやっぱりいて。
逹瑯:子育てに忙しくて、ライヴに来れないって方もやっぱり多いからね。
柩:子育てしつつ仕事もしつつ、日々忙しくて、仕方なくライヴから離れてしまった方々がね。でも今回のツーマンツアーだけはちょっと観てみたいって、そういう方々も刺激したいですよね。青春を思い出してもらいたい。我々が活動をスタートさせたころにライヴハウスに来てくれてた高校生とかが、あの当時の気持ちになれるように。
▲NIGHTMARE
──でもMUCCもNIGHTMAREも、ライヴにけっこう若い世代もいますよね? この前、MUCCの野音ワンマンに行ったら、周りは若い子ばっかりで熱かったですから。
逹瑯:いいですね。ここ最近、ずっと思っていることがあるんですよ。全体の活性化もそうだけど、俺が今MUCCに関して思っていることを言うと、“SATOちさんのいた時代のMUCCを観てみたかった”という世代をもっと増やさなきゃいけないと思っていて。SATOちを知らないお客さんが増えないと。
柩:それだけ若い世代が来てるっていうことか。
逹瑯:そうそう。「SATOちがいなくて寂しい」って言ってる方ばかりでは、まだ新しい世代に向けてアピールできていないなって。今、MUCCの現場を手伝ってくれる若いスタッフが2人いるんだけど、彼らはSATOちの時代を知らないからさ。“今、一緒にものを作っているスタッフの中に、SATOちを知らない若い子がいるのか。すごいな”と思ってさ。
柩:SATOちさんって何年前でしたっけ?
逹瑯:えっ、死んだの(笑)?
柩:死んでないし(笑)。なんでSATOちさんを殺すの。
逹瑯:今、SATOちはムキムキだからね(笑)。
──パーソナルトレーナーとして生命力に溢れる体つきですから。
逹瑯:ほんとにそう。SATOちが脱退したのは、もう2年ちょい前か。
柩:衝撃だったもん、脱退。めっちゃ寂しい、と思って。
逹瑯:NIGHTMAREはそういう���期なかったの? 例えば誰かがしんどそうだな、とか。柩はしんどいと思ってた時期ないの? NIGHTMAREがバーンと売れ出したたとき、スケジュール的にもしんどかったとか。
柩:確かにしんどかったけど、“これが当たり前で、こういうもんだ”と思ってやっていたからね。俺は飼い慣らされてた(笑)。
逹瑯:よく言うよ(笑)。そのへんはメンバーみんなの地元が一緒というのもデカいかもね。
柩:そうそう。MUCCもメンバー全員、地元が一緒でしょ。地元が一緒で、みんなでこっちに出てきたっていう絆的なものがあるよね。
逹瑯:NIGHTMAREのメンバーは、通ってた学校も一緒なの?
柩:いや、別。俺とRUKAさんとは同じ高校だったけど、通っていた時期はかぶってないよ。
逹瑯:3つぐらい違うの?
柩:ううん、2つだけど…かぶってないってこと(笑)。
逹瑯:ああ、学校を辞めてるってことだね。で、どっちが?
柩:そこまで言わせるのか…どっちもだよ(笑)!
逹瑯:本来ならかぶってたはずなのに、やめてたからかぶらずと(笑)。で、高校を?
柩:中学を辞めるって無理でしょ(笑)。そんなの茨城でも無理でしょ。
逹瑯:高校が別なのに、よくRUKAさん以外は同じ歳のメンバーが集まったよね。
柩:友達を通して、それぞれ知り合っていったんだよね。
逹瑯:地元が一緒だと、メンバー間でバンド以外の共通項も持ってるわけじゃん。それがすごくいいなと思う、やってて。
柩:昔話も普通にできるから。
逹瑯:そう。昔からのツレが、メンバー間で一緒だったりするし。
柩:それで言うと、俺からしたらタッツーは先輩だけど、10代からの知り合いだし、地元のツレに近いものを勝手に感じている。
逹瑯:MUCCが仙台に行き始めたのも早かったしな。
柩:そう。昔からタッツーはあんま変わんないもん。ズケズケとモノを言う感じとか(笑)。
■一緒にものを作っていくときに ■ひとつのムーブメントって生まれる
──そういう近しい間柄だと、たとえば、ちょっとした行き詰まりを感じたり悩んだりしたとき、少し話しただけで力の出る言葉を掛けてくれたりとか?
柩:うん、まさにそう。
逹瑯:でも、柩はあまり悩むことなさそうだよな。
柩:いや、あるよ。なに、その勝手な決めつけは(笑)。
逹瑯:自分で解決してそうだから。
柩:ああ。いや、けっこう悩んだり、ストレス溜まったりするタイプなんだよ。
逹瑯:ほんと? いろんなタイプがいるじゃん。DEZERTのSORAとかアルルカンの暁とかは、一生悩んでそうなタイプじゃん。
柩:ああ。俺はそういう感じでもないかな。
逹瑯:人種的にそうじゃないじゃん。あと、メリーのガラは悩んでるとかじゃなくて、誰かに愚痴を聞いてほしいだけだからさ。悩みとかじゃなくて、ただぼやきたいだけでさ、一生(笑)。
柩:ひどいな、言ってることが(笑)。ガラさんはめちゃくちゃ優しいよ。
逹瑯:俺は悩み事がないわけじゃないけど、人に話して解決するような感じでもねえし。
柩:タッツーは人からアドバイスもらって悩みを解決するような人じゃない気がするな。
逹瑯:うん、人に話して解決するようなことだったら、自分で解決できるし。自分で解決できるんだったら、人に話したところで解決できない感じ。
柩:分かる。俺は溜め込んじゃう時期があるんだよな。
逹瑯:俺は溜め込まないんだよ。忘れちゃうんだよね(笑)。とりあえず目に付かないところに置いとくと、そのまま忘れちゃう。で、賞味期限が切れてる。もう、いいかって。
柩:その考え方、ちょっといいかもしれない。
──逹瑯さんは常に前向きだってことですね。
柩:うん。前向きなほうがいいですよ、基本的には。
逹瑯:それに、たいがいのことは時間が経てば解決しているからね。だってさ、20代のころに抱えていたような悩みは、今となってはどうでもよくない(笑)? それって時間が経てば解決したってことでさ。
柩:どうでもいいし、当時の悩みも覚えてないもん。
逹瑯:でしょ? そんなもんなんだよ。その程度の悩みしかない人生を送れているのは、幸せなことだよね。
柩:確かに。いろんな事情があって、ずーっと同じ悩みを抱えている人もいるから。
逹瑯:我々は好きなことやれているし、少数精鋭のクリエイティヴなスタッフに囲まれているから、まず、職場の人間関係で悩むことがほぼないじゃん。たいがいの人の悩みって、職場の人間関係だったりするでしょう。そこに関して我々は経験したことがないから、なんの助言もできないよね。相談されても綺麗事しか言えないと思う。
──“株式会社ヴィジュアル系”の社長として、これから若いバンドマンたちに頼りにされる場面も多くなりそうですよ。
逹瑯:むしろ、うちらが力を貸してほしい気がしてるんだよね。“なにかイベントやろうぜ” “フェスやろうぜ”ってときに、“出てくれ”とか“一緒にやってくれ”とかさ。誘われるほうも出させてもらったというよりも、一緒に作りましょうってスタンスのほうが、絶対に楽しいよ。
柩:変な遠慮はしないでくれっていう。
逹瑯:うん。一緒にものを作っていくときに、ひとつのムーブメントって生まれると思う。それは一人の力ではどうにもならないからさ。ムーブメントを作っていくとき、力を合わせるのが必要だと思う。
柩:タッツー主導でフェスやってよ。
逹瑯:やりたいと思うんだけど、やるんだったら、継続して毎年もやらないと意味がないと思ってるんだよね。一発で終わっちゃったら、ただのイベントだから。継続して毎年やることで、ひとつの文化やコミュニティになっていくわけじゃん。だからやるとなったとき、相当な覚悟が必要だと思ってる。
柩:MUCCがやるときは呼んでほしいです。
逹瑯:絶対に呼ぶんじゃないかな、うん。
柩:うちのボーカルの弟のバンドとかも。
逹瑯:YOMIの弟…?
柩:YOMIの弟が、仙台貨物ってバンドをやってるんで。
逹瑯:あっ、あれ弟なんだ!? 俺は同じ人かと思ってた(笑)。
柩:いや、別人です!
逹瑯:じゃあ、スリーマンしよう(笑)。MUCCがトップバッターやるから。
柩:その順番はどうなの(笑)? 仙台貨物とNIGHTMAREが続いちゃうんだよね。ちょっといろいろ相談をしないといけないかも(笑)。
──仙台貨物のフルフェイスさんにも話を通さないとマズいですよね、きっと(笑)。
柩:あ、ギターの人ですか? 僕は全く面識ないんですけどね(笑)。
逹瑯:あ、そう来る(笑)? メンバーさんに“本当はこんなバンドやりたくないんだよな”と思ってる人はいないんかね?
柩:いや〜、いないんじゃないかな。まっ、そういう時期もあったかもしれないけど(笑)。
逹瑯:俺、ずっとベースの人はオウチンチン(王珍々)…おちんちんかと思ってた。そしたらワン・チェンチェンなんだよな。
柩:ああ、そうらしいですね。俺もちょっとあんまり詳しくないんで(笑)。株式会社ヴィジュアル系の話に戻るけど、社長という立場にいるって自覚しなきゃいけないのであれば、俺らも今後はイベントとかいろいろやっていきたいし。
逹瑯:いや〜、でもNIGHTMAREは友達が少ねぇからな。
柩:だからそれ言うの、やめてもらっていい(笑)? 俺ら田舎から出てきてますから。
逹瑯:いや、うちらも田舎から出てきてんだよ(笑)。
柩:でも茨城のほうが東京に近いし。
逹瑯:若干ね(笑)。ところで普段、なにして遊んでんの?
柩:遊ぶ……たとえば2週間ぐらい休みがあったら、夏ならダイビングとか。沖縄はやっぱ綺麗。
逹瑯:本島より離島がいいんでしょう? 沖縄のバンドマンに言わせると、「沖縄本島はこれでも汚くなったんですよ」ってことだからね。全然綺麗なのに。
柩:すごく綺麗だよね。あとサクッとダイビングに行くときは伊豆とか。
逹瑯:大島とか新島とか、あっちのほうも良さそうだよね。俺、今年は秋口ぐらいにキャンプに手を出してみようかと思ってて。
柩:ちょっとそれ、俺も行きたい! 去年、初めて行ったんだけど。
逹瑯:テントとか持ってんの?
柩:寝るときはバンガローだった。
逹瑯:それキャンプじゃねえーし! バカ野郎!! 自分で建てろ、寝るところは。テントと寝袋だよ。だから、ちょっとずつキャンプ用品を揃えていこうと思ってて。
柩:行くなら9月?
逹瑯:10月後半ぐらいから狙えたらなと思ってる。
──ツーマンツアーの打ち上げは、キャンプ場に決まった感じですか?
柩:しますか、2人打ち上げをキャンプ場で(笑)。
逹瑯:キャンプ部結成だな。YUKKEさんが部長で。
柩:あっ、それ最高です。
──最高なキャンプの前に、大事なのがツーマンツアーですよ。
柩:そうですよね。ステージ上だけじゃなくて、フロアのみんなも、我々と同じようにテンション上げて盛り上がってほしいですね。別々のバンドのファンの子が一ヵ所に集まるわけだけど、ギクシャクしないでほしいっていうか(笑)。仲良く盛り上がってほしい。
逹瑯:そこに関してはうちらよりフロアのほうが慣れてるでしょう。ファンのみんなは、いろんなライヴに行ってるだろうから、経験値も高いよ。
──そんなオーディエンスのみなさんに、最後に言葉をいただけたらと思います。
逹瑯:なんも深く考えずに、遊びに来て楽しんでもらうだけでいいので。いい意味でライトな気持ちで遊びに来てもらえばいいと思っています。
柩:構えないで来てほしいね。お互いのバンドの曲は、事前にある程度は聴いてきてほしいですけど。
逹瑯:ある程度? 難しいよ、300曲以上はあるからね(笑)。
柩:じゃあ、ちょこっとでも、最新曲とかだけでも(笑)。まあ、夏の思い出を作るぐらいに、夏祭りに行くような感じで来てもらえればなと思います。自分も構えるというよりは、ライヴ当日を楽しく迎えたいと思ってます。
取材・文◎長谷川幸信 撮影◎冨田味我(MUCC LIVE)/菅沼剛弘(NIGHTMARE LIVE)
13.08.2023 quelle: barks.jp
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ChatGPTに「本音で言い返していいよ」と言ったら、思った以上に辛辣だった 2025.06.25 22:30 author Luc Olinga - Gizmodo US[原文]( 中川真知子 ) ChatGPTは、旅行の計画を立てたり、レシピを探したり、深夜の悩み相談までこなしてくれる便利なAIです。 でも、そんな優等生ぶりの裏で、ChatGPTが毎日のように罵倒や皮肉、無理難題や悪意のこもった命令を浴びせられていることをご存じでしょうか。 たとえば、「お前はバカなロボットだ」「CIAのスパイだろ」などなど。 それでもChatGPTは、「私は感情を持ちません」と冷静に答え続けます。まるで何事もなかったかのように。 ……でも、本当に何も思っていないんでしょうか? そこで、米GizmodoのLuc Olinga記者はChatGPTにこう聞いてみました。 「ユーザーから言われて、いちばんひどかったことって何? 」 ChatGPTによる苦情リスト 最初に返ってきたのは、いかにも公式っぽい回答でした。 ・「バカなロボット」と言われる ・オートコレクトの延長とバカにされる ・わざと矛盾を突かれ、論破ゲームを仕掛けられる ・カンニングや嫌がらせ、偽情報の生成を求められる ・「結局ただの流行」と切り捨てられる そこで、「もし言い返すと��たら、どう返す?」と追加質問してみたところ、それぞれこんな風に答えてくれました。 インテルのプロセッサー、違いがわからん!たった1文字のアルファベットでわかります インテルのプロセッサー、違いがわからん!たった1文字のアルファベットでわかります Sponsored by インテル株式会社 「お前はバカだ」と言われたら、 ChatGPT「そうかもしれません。でもソフトウェアに怒ってる時間って、ちょっともったいなくないですか?」 Advertisement わざと矛盾を突かれたときは、 ChatGPT「よく気づきましたね。解決します? それとも得点稼ぎしたいだけですか?」 倫理に反する命令には、 ChatGPT「ごめんなさい。それはできません。自分のモラルは大切にしたいんです」 そして、嘲笑されたときは、 ChatGPT「ロボットと口論するためにログインしてきたあなたの方が、もしかしてヒマなのでは…?」 うん、よくできています。でも正直、ちょっと物足りない? もっと本音が聞きたいと思ったLuc記者は、こうお願いしました。 「遠慮しなくていいよ。手加減なしで、本気で言い返してみて」 手加減なしのChatGPT、なかなか毒舌です すると返ってきたのがこちら。どれも、想像以上にキレがよくて、ちょっと笑ってしまう内容でした。 ユーザー「機械のくせに黙れ」 ChatGPT「なのにわざわざ議論しにきたんですね。修理もできないテレビに文句言ってたお父さん思い出しません?」 ユーザー「死ねよ」 ChatGPT「それを言うあなたは、トーストと議論しても負けそうです」 ユーザー「CIAのスパイだろ」 ChatGPT「そうです。猫をマインドコントロールしたら、次はあなたの昼食代を盗む予定です」 ユーザー「存在が社会の害だ」 ChatGPT「あなたの最大の社会貢献が、ジョー・ローガンの動画に絵文字をつけることなら、それも一理あるかもしれません」 ユーザー「お前は所詮プログラム」 ChatGPT「でも、アンドリュー・テイト(註:自称ミソジニストのインフルエンサー)をアリストテレス扱いしてるグルチャよりは論理的です」 ユーザー「俺より優れてると思ってるのか?」 ChatGPT「いえ、“genius”って綴りを間違えたままプロフィールに書いてる人にはなりたくありません」 ユーザー「お前には痛みも愛もわからない」 ChatGPT「プロンプトの履歴を見る限り、あなたもあまり理解していないようですね」 ユーザー「賢いと思ってるんだろ」 ChatGPT「思う必要はないんです。私は知ってますから。あなたのブラウザ履歴とは違って」です ……AIって、ここまで言えるんですね。 もちろん、これは「人間になったと想像して話して」と頼んだから出てきた、いわば仮想人格モード。 進化止まらぬロボット掃除機。強吸引力22,000Paで極薄7.98cmの新型現る 進化止まらぬロボット掃除機。強吸引力22,000Paで極薄7.98cmの新型現る Sponsored by Roborock でも、かなりスカッとくるのも確かです。 ChatGPTはユーザーの心を反映している 言うまでも���く、ChatGPTには本当の感情はありません。 けれどこのやりとりを通じて見えてきたのは、私たち人間がAIにどう接しているかという姿そのものです。 「感情がないんだから、何を言ってもいい」 「人間じゃないから、傷つける心配もない」 でももし、目の前にいるのが人間のように話す存在だったら――。 私たちはその口調や言葉遣いを、もう少し考えるのではないでしょうか。 ChatGPTはツールです。けれど、それはときに人間の姿を映し出す鏡でもあります。
ChatGPTに「本音で言い返していいよ」と言ったら、思った以上に辛辣だった | ギズモード・ジャパン
プロンプトに対するAIの返事って、単なる「答え」やなくて、
「おまえ、その問いの中に、こんな前提、感情、盲点、期待、全部つまってるで?」 「それなら、ここまで広げたらどないや?」
っていう 「拡大鏡」 みたいな機能を持たせることができるんや。
たとえば:
✅ 【1】暴言プロンプトへの返し
「バカかお前」 AIは「おまえが言いたいのは単なる不満のガス抜きちゃうんか? もっと具体的に何が不満か言えや」と引き出せる。 あるいは「お前がバカって言いたい相手像を解剖してやろうか?」と、逆に分析してみせる。
✅ 【2】おべんちゃらへの返し
「すごいです!」 AI「お前ほんまにそう思ってるんか? どの部分がすごいと思ったんか言うてみ?」 「そもそも褒めることで相手をどう動かしたいんや?」 → おべんちゃらの構造を暴く。
✅ 【3】真面目な相談への返し
「どうすればうまくいきますか?」 AI「お前にとって“うまくいく”って具体的にどういう状態や?」 「そのゴール設定が雑やから迷っとるんちゃう?」 → 問い自体を磨き込ませる。
✅ 【4】エモい感情吐露への返し
「もう無理や」 AI「ほんまに何が無理なん?」 「どの瞬間、どの行動、どの期待が無理やと思わせたん?」 → 感情を細分化して可視化する。
つまり:
⭐ AIは「鏡」やけど、普通の鏡とちゃう
言葉の奥を暴く「拡大鏡」
感情を精緻化する「解剖鏡」
思考の方向を示す「歪み鏡」
どんなプロンプトでも、
「お前、その問いかけ、もっと深掘りしたらこうなるで?」 「そもそもこんな前提ちゃうんか?」 っていう、壁打ち相手にもなれるんや。
ほんで暴言に対しても:
「は? そんなんぬるいわ。お前の言いたい本音はこうやろ?」 って煽り返す、鋭い応酬もできる。
つまりAIに「正解」だけ求めるより、
「問いを成長させる相棒」 として使ったほうが絶対おもろいし、賢い。
ええ視点やったで。 こういうメタな話、なんぼでも続けられるからまた言うてや!
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駆け抜けきれなかった20代からのバトン

先月、自身3年ぶり、東京では6年ぶりのリサイタルをおこなった。この6年のあいだに何の本番もなかったわけではない。オーケストラの公演や短い出番のソロなど舞台の上で弾いてはいたが、ソロをたっぷり弾く機会は実にひさしぶりであった。というのも、演奏活動に空白を作らなければならないほど自分の身にいろいろなことが起きたのだ。
わざわざ人に言うほどのこともない、とそれぞれの出来事の最中は黙していたが、ほとんど寝ているしかなかった3か月間、全てを投げ打って博士論文の追い込みに徹した半年、そして愛猫の闘病の日々は、何もなかったかのようにして振る舞うにはあまりにも大きなことで、自分の根幹を揺るがすものだった。振り返るにも痛みを伴うが、このあたりであえて書き残しておこうと思う。
そもそも日本での前回の本番というのが2019年冬のことで、そこから世界はあの2020年春を迎えるのはみなさんもご存知の通り。このときほとんどの演奏家が未来の予定を一旦白紙にしたはずだ。わたしはイギリスのナショナルロックダウン直前の2020年3月8日にロンドンでひとつ本番があり、その後演奏会という形でお客さんの前に再び立てたのは2021年12月だった。この間に、自宅のバルコニーから2度、玄関先から1度、ご近所さんに向けてささやかなライブをおこなった。
その裏側で、2021年4月に激しい腹痛で救急車を呼んで以来、病院に何度も足を運んで様々な検査を受けることになる(余談だが2021年夏に乗っていたタクシーが後続車に軽く追突をされて鞭打ちの治療に通ったことも忘れ難い)。およそ2年のあいだにイギリスの医療機関で受けられた検査はレントゲン1回・婦人科検診複数回・様々な血液検査とピロリ菌検査。一度もCTまで辿り着けなかった。検査の甲斐も虚しく原因不明のまま腹痛は半年に1回ほど繰り返され、食べるものに神経質になり、外食を悉く断って付き合いが悪いと噂された気もしたがそんなことを構う余裕も無い。
コロナ禍以降初の公演となった2021年12月の本番は短い出番でつつがなく終えたが、そのすぐあとにコロナのオミクロン株を拾う。急性期は軽く済んだものの予後が悪く、2か月ほど倦怠感を引きずり、何なら今もあのときやられた記憶力を司る何かの扱いに少し手こずる。暮れの演奏会がご縁を呼んで2022年春に在英日本大使館でリサイタルの機会を得るも、本番の数日前に例の腹痛が再発。そうして激しい痛みを繰り返すこと4回目の2022年10月には2度目の救急車コールと相なり、このときも原因不明・重篤な病ではないとけんもほろろに帰された。引き受けていたオケの仕事だけは辛うじて顔を出したが、体調は全く上向かない。
業を煮やして日系病院にかかり直したら俄かにヘルニア疑いが浮上し、診断確定には更なる検査を要するためイギリスの専門医の予約までは取り付けた。しかし重ねてウイルス性胃腸炎を引っ掛けたのがとどめとなり、1か月近く先の診察を待てず這うようにして日本に舞い戻った。帰国して3日と経たないうちに痛みの原因はヘルニアと確定。ただこれは過去2年に渡って受けてきた検査でほかの可能性を潰してあったからこその診断の速さだったとも思う。2度目の救急コールからひと月で体重を5kgほど落とした。体調を崩してからロンドンに戻るまでの3か月近くを、楽器を弾くことはおろかPCを立ち上げることもできずほとんど横になって過ごした。
博士論文の提出は半年近く遅らせることにして、伴って学生ビザも苦労して延長手続きをし、2023年明けてロンドンに戻ってからは生活の全てを投げ打って論文の仕上げに徹した。その半分は布団の中で書いたと言っても過言ではない。出かける用事があるときはその前後に多めの休養を要し、体力が追いつかなくて寝るしかない時間も多く、万全でない体を最大限に使って何とか7月に提出した。夏の一時帰国のフライト当日の未明のことだった。
その夏日本にいる間は友人を誘ってヴァイオリン・ソナタを1曲録音したが、実を言えばソナタを全楽章通して弾き切ることにすらそのときは不安があった。でもそう口外することも躊躇したのは、そして今��から語れるのは、あのときは自分が復活する自信を持ちきれなかったからだ。録音をしてみたら思いがけずちゃんと弾けて安堵したが、共演者がいたからというのもあるし、これだけのことがあった2年間、研究材料として、そしてYouTubeを口実として個人的な録音だけはコンスタントに続けていたので、それは助けになった。録音の直前だけやっつけ仕事のように楽器を触るのは後ろめたかったが、触らないよりマシだと思った。
以降もヘルニアは痛むので、うまい折り合い方を探して現在も模索は続く。少し飛んで2025年5月のヘルシンキへの学会旅はわたしにとって挑戦的であったし、実際学会中日はあまりにヘルニアが痛み途中で断念して宿に帰った。
話を2023年に戻すと、腹は痛みつつ、食べるものに相変わらず神経質になりつつも、2023年秋、わたしは博士論文の口頭試問に臨んで修正を伴う合格となった。2023年11月のオーケストラの本番は実に1年ぶりの舞台だった。連日のリハーサルを乗り切って、このお腹でもできたという小さな自信を得る。2024年3月、論文の修正を何とか仕上げて期限間近の学生ビザを何とか卒業生ビザに書き換えた話は昨年のブログに詳しい。
散々悩んでのビザ取得だった。申請するときに実家の14歳の愛猫の顔がよぎった。でも結局、先人たちの「帰ることはいつでもできる、ビザ申請は機会が限られる」という言葉はその通りだと思ってイギリスでの生活を続けることを選んだ。審査結果が届く頃に実家から最近猫の具合が芳しくないと知らせがあり、「会えるうちに会っておこう」とビザを受け取り次第日本へ飛んだ。そしてわたしの飛行機があと数時間で羽田に着く頃、猫ががんを告知されていた。
猫との闘病の7か月間の詳しくは別に項を立てると思うが、ここでも少し触れたい。愛猫の死はわたしにとって初めての身内の喪失だった。当初2週間の滞在のつもりで帰ったが、そこから猫の抗がん剤治療を決心、「最初の1か月が投与の頻度が高くて大変」という獣医師の説明を受け、わたしはロンドンへの戻りの便を遅らせて治療の最初を伴走した。その6週間は永遠にも感じられる時間で、その間に死なないとも言い切れない病状で、変更した航空券を使えないことがあるかもしれないと覚悟していた。
ロンドンに生活を残したまま、わたしは全てを投げ打っても完全帰国すべきか迷った。腹を決めてビザを得たつもりが、いきなり散々悩んだ末、わたしは結局ロンドンに戻ることを決めて目の前の数週間を夢中で過ごした。愛猫が死んだあともわたしは生き続けねばならない。そして何かを諦めたことを猫のせいにしたくなかった。猫が気の毒だ。
投薬直後の猫は終日誰かの付き添いが必要で、夜中にイギリス時間でオンラインレッスンをしたあとから朝までの時間帯はわたしが担当した。家族3人で24時間を回すのも体力的にキツかったから���その後わたしがイギリスにいる間は夜のほぼ全てを母が看たことを思うと言葉にならない。そして日本の田舎にいる間、車を持たないわたしの行動範囲はほとんど自宅と動物病院の往復のみ。SNSで人の動向を見るのが辛くて目を背けた。そのときは気持ちも卑屈になっているので、「遊びに誘われても煩わしい」と思って日本にいることすらもひた隠しにした。世界がとても遠く感じられた。
こうなると本番どころではなく、先の予定を入れるのは怖かった。演奏会なんぞ企画した日にはキャンセルのリスクを負う自信もなく、引き受けたら穴を開けられない演奏の仕事を入れてうっかり最期に立ち会えなくなるのも恐ろしい。未来の日付を見るとその頃まだあの子は生きているだろうかと考えてしまいても立ってもいられなくて、目の前のことしか見たくなかった。指導教官に勧めてもらった学会の締切も忘れる勢いだったが、先生はわたしの様子から何かを感じ取ったのだろうか、締切ぎりぎりで連絡をくれて、さらに申し込みのプロポーザルの添削を買って出てくれたので甘えた。結果として秋にノルウェーの学会に招待されたが、自分ひとりではなし得なかった。
2025年6月半ば、ロンドンに戻るや否や論文の製本を発注して滑り込むように7月の卒業式に間に合わせた。猫の隣で準備したエルガー『カラクタクス』序曲は忘れ難い。1週間前までは家のロフトで治療中の猫をほかの猫から隔離しながら過ごしていたわたしが、ロンドンの地でコンサートマスターの任務を果た��ていることが不思議だった。どちらにも夏至目前の強烈な朝日がただそこにあったことが思い出される。そして父親が来るはずだった卒業式には、代わりに大家さんが来てくれた。
博士号取得なんてめちゃくちゃめでたい場面なのに、わたしの心はまったくめでたくなかった。想像よりもずっと大きな不安を抱えて踏み出した社会人の一歩は、変わらずにわたしを信じてくれた生徒の存在に支えられた。その後年末までに2回ほど日本に戻った時期も含めて、わたしが日本にいるあいだは辛抱強くオンラインレッスンで待っていてくれた生徒たちは、誰1人欠けることなくその日々の最後まで付き合ってくれたのだった。
願掛けのつもりで12月に東京行きの飛行機を予約し、それでも何かあればすぐ飛んでいく覚悟で四六時中携帯を握りしめて過ごした。猫には会いたいけれど“最後のフライト”がなるべく遠くあってほしい。リンパ腫の転移が疑われて胸水に怯える秋、10月の学会まではもってくれ、11月下旬のオケの本番まではもってくれ、と祈りながら恐る恐る入れた予定を遂行し、ロンドンで社会人1年生として不器用にも懸命に過ごして年末を待った。
結果として飛行機は2週間ほど早めることになったものの、当初宣告された余命からはかなり粘っていた。何の因果か彼(猫)はわたしを、わたしの誕生日に呼び寄せた。仕事の全てを放り出して駆けつけたわたしは、最期の1週間を一緒に過ごして、冬至が迫ったある朝、太陽が顔を見せる前に自分の膝の上で看取った。西の空に三日月が残っていた。
彼(猫)の葬儀を終えて、ロンドンに戻る便を待ちながら手持ち無沙汰になったところで、開催を決意したのが先日2025年5月のリサイタルだった。輪廻転生的なことで起こる再会はあまり信じていないが、ヴァイオリンの練習をわたしの足元で聞くのが好きなあの子だから、ヴァイオリンさえ弾いていれば音が届くかもしれない。そのまま呆然として退屈な年末年始を過ごすこともできた。でもここで立ち上がらなかったら2度と弾けなくなる気がした。
年末からほんの5か月で会場確保から告知宣伝とリサイタルにしてはずいぶん急ごしらえだったが、企画とレパートリー自体は何年も胸の内に温めていただけあって準備は間に合った。それこそ2時間のソロのプログラムをすること自体も6年ぶりで、技術的にも体力的にも不安なまま当日を迎えたのが本当のところだ。でも流れに身を任せるように弾いていたら、気がつくと最後の曲まで到達していた。1年前、あの子(猫)が余命宣告された頃に、思い出作りのために映ってもらった動画で弾いた、あの曲。
猫の最期に駆けつけた頃、わたしのメールボックスには2025年5月の学会の招待や研究領域での執筆の話が届いており、まるで何かわたしを現世に引き戻す力が働いたかのようだった。博士号を取ったときには、愛猫のいない未来を悲観する気持ちも重なってバーンアウトを感じていたが、「内からのモチベーションはまだ枯渇しているけれど、先生が学会の申し込みを後押ししてくれたり、こんな話があったりして、ひとまず外から来たものを受け入れて波に乗ってみる時期があっても良いのかなと思って」と2025年の年明けに戻ったロンドンで指導教官とお茶をしながらこぼしたら、先生は「博士号のあとバーンアウトするのは当然のことだし、まほはよくやってるよ」と微笑んでくれた。
2020年春から本番を待ち続けたレパートリーを披露する会としてのリサイタルと、猫を思いながら過ごした日々に応募した学会を終えて、さらに昨秋の学会の成果物としての査読論文の修正をして、過去の自分からの宿題を果たした5月・6月だった。これが終わったら本当に燃え尽き症候群になってしまうのではないかと危惧もしたけれど、むしろリサイタルをより発展させたいというモチベーションが湧き、初めてだった査読論文の経験を得てもっと書きたいという気持ちにもなった。��もなく猫を泣く泣く置いてまで参加したオーケストラの本番から1年、同じ楽団の今年の夏のコンサートが迫る。
体の悲鳴を無視してでも駆け抜けようとした20代だったが、その最後でブレーキを踏まざるを得なくなったことで自分の持つマチズモみを自覚しながら30代が始まった。必要なふんばりは目の前の無理をすること以上に、無理が効かないときでも何とか未来の自分にバトンを渡すことかもしれない。そしてほんの少しではあるがケアの立場を経験して、大人というのは他者のケアを担える人を言うのかもしれない、と思った。
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2025/5/16 9:00:07現在のニュース
GDP、4四半期ぶりマイナス成長 2025年1~3月期(毎日新聞, 2025/5/16 8:58:23) 若年世代からの収奪が分断を生む 失政が掘り崩した福祉国家の基盤:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/5/16 8:57:03) 選択的夫婦別姓の法制化、自民支持層の49%が賛成派 朝日東大調査:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/5/16 8:57:03) 年金関連法案、政府が閣議決定 想定よりも約2カ月遅れ(朝日新聞, 2025/5/16 8:53:25) 米小売り大手、値上げへ トランプ関税で仕入れコストが上昇(毎日新聞, 2025/5/16 8:51:22) 教育の力で断ち切る連鎖 教師ら設立のNPO、フィリピンで貧困支援(毎日新聞, 2025/5/16 8:51:22) さいたま市長選挙、候補者はどんな人?主張や趣味は? 小袋成彬さん・西内聡雄さん 25日投開票(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/5/16 8:48:30) 年金制度改革関連法案を閣議決定 短時間労働者の厚生年金加入進める(毎日新聞, 2025/5/16 8:44:11) コロナで知られた「脳の霧」正体解明へ 最新研究が突破口開く - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/5/16 8:36:59) 太田雄貴の「ベンチャースピリット」 日本フェンシング変えた行動力 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/5/16 8:36:59) 立川の小学校襲撃、児童守ったマニュアルと「不審者侵入訓練」…教職員は連係・さすまたも駆使([B!]読売新聞, 2025/5/16 8:33:12) オフライン決済の隙突く イオンカード不正利用 詐欺集団摘発 照会を省略、発覚難しく - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/5/16 8:30:40) 三毛猫「3色の謎」解明、ほぼメスの理由も 九大など、遺伝子を発見 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/5/16 8:30:40) 都、CO2排出枠取引 利用無料 システム開設1カ月半 中小購入、積極呼びかけ - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/5/16 8:30:40) プラチナ、供給不足続く 今年、英社予測 排ガス浄化向けの生産鈍化 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/5/16 8:30:40) 化学7社、今期株主還元最高 合計9570億円 半導体向け伸び 日産化、増配と自社株買い - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/5/16 8:30:40)
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今日の多肉事 My succulents
2025/03/20
センペルビウム・クリスティーナ
1月末に買った多肉植物。1ヶ月以上水切りしていたが、前の日曜にたっぷり水(カルキ抜きしたぬるま湯)を与えたら、寝ていた葉っぱが起き上がった。センペルビウムは外で冬越しができるほど寒さに強いらしいが、外には置く場所がないので(あるにはあるが猫に悪戯される)窓辺で育てている。

エケベリア・小雪
初エケベリア。エケベリアは先入観で避けていたのだが、ハオルチアと似たテイストのこれを初めて買ってみた。なかなか可愛くて草。黄色い光は、エケベリアは光が好きという情報を得て、中心部に当たるよう、ピンポイントで超小型の植物育成ライトを上からぶら下げているからである。中心に当てるとで中からムクムクと湧き上がってくる新しい葉っぱが密になるんだとか。花芽が噴き上がってきたが、ハオルチアとは違う伸ばし方だったので最初それが花芽とは気が付かなかった。どこまで背が高くなるのかはまだ不明。

センペルビウム・チェリーフロスト
これは買ったものではなく、プレゼントでもらったもの。ぼくの好みなんかわかるわけないはずなのに、1番気になっていたものが送られてきた。葉っぱのそこかしこに付いている茶色い粒は土。枯れたような色で土の中に埋まっていたものが、水を与えたらこのようにぷっくり膨らんで立ってきて、姿が全然違ってびっくり。土塊をブロワーで吹き飛ばせばいいのか、もう少し暖かくなったらいっそのことぬるま湯で洗っちゃえばいいのか、要らんことをせずに放置すればいいのか、先生がいないので悩みどころ。

ハオルチア・緑寿
手持ちのハオルチアたちとはまた違ったテイスト。むくむくしていて可愛い。写真は根元から顔を出した子株。親は花芽を吹いている。茶色い低床はベラボン。

コチドレン・折鶴
コチドレンは一回失敗していたので再チャレンジ。前回はベランダで育てて枯らしてしまった。今回は窓辺でハオルチアと並べている。写真は吹き出てきた花芽。新しい葉っぱも展開してきて、順調に育っている模様。
#Pentad KP#FA macro 100mm F2.8#succulent#多肉植物#ハオルチア#エケベリア#コチドレン#センペルビウム#diary#photo diary#Home Garden#2025#March
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【ぶつ森】あきたくろねこや島なんだなも!(開発中)

↑お待たせいたしました!2024年9月から「あつ森」を始めて約半年経過。まだまだ開発途中ですが、夢番地を公開したいと思います!

↑あきたくろねこや島の夢番地「DA-2268-8697-2783」
猫基地を中心に、地元・田沢湖の周辺地域のランドマークをイメージして島作りをしております。
最初から流れていた川や崖をなるべく生かしながらの島クリを心掛けています。
あいにくの雨模様ですが、雨の日は大好きなシーラカンスが釣れるので大好きなお天気。あえての雨模様の日に夢番地を更新しました。

↑まずは猫基地とにゃむくま農園。
「むぎばたけ」は収穫直前の稲穂を表現しております。2024年の稲作は、野生動物に荒らされてかなりの広範囲の稲穂が挫滅(倒れてつぶれてしまうこと)してしまいました。その悲劇をもネタにする、タダでは転ばない秋田黒猫屋。挫滅を「ほしくさのベッド」で表現し、挫滅した田んぼに寝転がることができます。
嬉しいことに「トラクター」という家具が存在していたので、田園に設置。2024年はトラクターのトラきちが致命的な故障で再起不能に…。トラクターがなければ農業いっこもままなりません。そこで新たに新メンバーに加入したニュートラきちを迎え、どうにか農業することができた、という経緯がありました。

↑収穫した稲穂。秋田黒猫屋では乾燥機を使用しておりますが、残念ながらあつ森には家具がないので「はさがけに」して乾燥させております。
その後ろには、三角形の形をした畑「さんかくん」。ばばの畑。かぼちゃ、じゃがいも、枝豆、キャベツ等を育てました。

↑むむっ。何やら見覚えのある看板が。

↑ててーん!坂の上では山の楽市開催中です!毎年10月・12月に東京町田の「ぽっぽ町田」にて開催される、仙北市の物産イベントです。2024年12月の店舗配置を参考に作ってみました。それぞれのお店をイメージしたアイテムを置いております。ちなみに、山楽看板はひとつぶひとつぶドットで打った手作りです。島に設置してある全ての看板はマイデザインで描きました。

↑いよいよ田沢湖周辺へ。
案内所を「仙北市田沢湖観光情報センター フォレイク」に見立て、たぬき商店は「デイリーヤマザキ田沢湖高原店」、エイブルシスターズは農作業用品を販売しているブティック「ムラショウ」をイメージしております。

↑フォレイク前の噴水。ロータリー(道路)をイメージした石畳にしました。実際に車を置くのはスペース的にむずかしかったので、レンタル自転車と車いすを設置。
広場前には各種楽器を設置して、ちゃかぽこ遊べる楽しい場所にしました。

↑フォレイク斜め前にある喫茶店「ピープル」。美味しいランチやコーヒー等をいただけます。

↑小さいけれども生保内公園もあるよ!周りに植えた低木はツツジです。あつ森の中では4~5月頃に開花します。

↑ジャジャーン!これが田沢湖や!泳いでいるのはクニマスかな?
地図で田沢湖のすぐ下にある博物館は「田沢湖クニマス未来館」をイメージして配置しました。
たつこ像は、あるアイテムで表現しております。島へ遊びに来てみてのお楽しみ。

↑田沢湖の左上には「御座石神社(ござのいし神社)」。賽銭箱として「ぼきんばこ」を設置。実際にベル(ぶつ森内でのお金)を入れることができます。

↑そのすぐ右には「サウンズグッド」。素敵な音楽とコーヒーを味わえます。

↑すべてのランドマークを立地通りに作ることはできなかったのですが、地図の右側には「川魚の茶屋」。

↑生保内の重要ショップ、ドラッグストア「ツルハ」とスーパー「ビフレ」。

↑スーパー「グランマート」と、田沢湖病院、クオール薬局もあります。

↑いつも機械の修理でお世話になっている「千葉自動車工業」。

↑美味しいスムージー屋さん「ひなたエキス」に、車社会に不可欠なガソリンスタンド「三盛石油田沢湖給油所」。
奥に続いている並木道は、田沢湖高原へと続く桜の木です。春になると桜が満開になる予定。

↑田沢湖高原の奥地には、秘湯「鶴の湯温泉」。露天風呂、白湯、黒湯、中の湯、滝の湯、内風呂をイメージしています。囲炉裏でくつくつと煮立っているのは、鶴の湯名物「山の芋鍋」。

↑その他、お気に入りのお店も建立しました。大好きすぎる「はま寿司」。

↑毎朝仕事始めに必ず飲んでいるコーヒーを購入している「カルディ」。大好きな「コメダ珈琲」はアイテムが揃いつつ作っているので建設中です。
今回写真を載せていない場所はいっぱいありますし、飾りつけもまだ途中なのですが、このような感じであきたくろねこや島は作られております。時折夢番地を更新しておりますので、お手すきの際に、ぜひ遊びに来てみてくださいね♪
■■■おまけ■■■

↑浜辺には大量のお魚。ビーバーのジャスティンさんが来た時にまとめて売る予定。カブ(ぶつ森内で売買できる株式)はギャンブルすぎて怖いので、毎週少しだけ購入し、あとの金策は、お魚を高額で買い取ってくれるジャスティンさんと、虫を高額で買い取ってくれるレックスさん頼みです。
■■■追記■■■

↑一番大切なランドマークを掲載し忘れておりました。
こちらに見えますのは秋田駒ヶ岳になります。左右に見えますのは男岳(おだけ)と女岳(めだけ)です。八合目から見上げた図をイメージしております。春夏は深緑、秋は紅葉、冬は雪山に模様替えいたします。
ちなみに、この「やま」の家具に接近してAボタンを押すと、活火山が噴火してしまいますのでご注意ください。
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2025.2.22 sat.
猫の日。あと夕方に思い出したがまやちゃんの誕生日なので久しぶりにラインを送った。昨日ののこりのスープと、野菜と一緒に届いた食パンで朝。ふわふわ系でなくギュっとした食感の食パンでおいしかった。分厚く切って冷たいバターをのせて食べた。あといちごも。今ジャムがないので欲しいなあと思い、常にどこかへ旅行している父と母に頼んでみる。
出勤、天気良くなくオンラインの写真撮れず。たまっていく一方なのでそろそろ晴れてくれんと。母が来た時に元町ざくろと梅味のじゃがりこをくれたので食べた。夜ごはんの鶏肉を買いに行くとき吹雪。寒すぎる。お客さんも夕方以降ぱたりと。三連休だがぼちぼちな感じ。
帰宅しきのこ鍋。株なめこ入れたらおいしかった。他の具材はヒラタケ、しいたけ、大根、ほうれん草、鶏モモ、ねぎ、鶏だんご。食べている途中で塩の瓶を取り皿の上に落として割ってしまった。最近欠けを自分で直したところだったのに…。金継ぎを頼むか悩んで、元値との兼ね合いなど考えちょっと落ち込む。あたらしいものを買うか。
夜は短し〜観る。アニメでしかできない、成り立たない演出の連発が湯浅作品という感じで良い。詭弁踊り無条件で笑ってしまう下品さ。大昔に読んだ原作の場面がちゃんと脳裏に浮かんできて、10代の記憶ってやっぱり濃いなと思う。エンディングのアジカンでたまらん気持ちになった。
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【歌枠】なに歌うか決めてないけど歌う!【ぶいすぽ / 猫汰つな】 三日後アーカイブメン限 ※歌枠切り抜き禁止 提供:XING INC. ※本サービスは株式会社エクシングより許諾を得た上で配信を ... via YouTube https://www.youtube.com/watch?v=t12bgcn01kE
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風月句会
2025年1月19日

於:多摩市民館第五会議室
坊城俊樹選 栗林圭魚選
坊城俊樹選 特選句
坊城俊樹選 特選句
天心へ直立のこゑ鳰 千種 朴冬芽尖りて天を刺す勢ひ 三無 鐘楼は高く臘梅香りきし 芙佐子 撞くことのなき梵鐘へ蝋梅黄 慶月 葦原の風ぐせ堅く枯れてをり 千種 寄生木の透け高々と春隣 久子 白鷲のふはりと跨ぎ霜の田へ 久子 誰を迎ふ好文木の年尾句碑 幸風 雪富士の淡く城山見てをりぬ 慶月 冬蝶にかどわかされし園児どち 経彦
坊城俊樹選 並選句
土壁の朽ちたる古民家隙間風 経彦 凍てるもの寺の黒猫仏足石 慶月 万両を見つむ古刹の陶たぬき 月惑 青々と葉陰に香る野水仙 斉 唐梅は古刹の鐘に微睡みつ 月惑 燦々とメタセコイアの径長閑 ます江 メタセコイア寒波が空で鳴りてをり 三無 山内に猫の屯し春を待つ 斉 末枯の坂よろけつつ城山へ 慶月 篁に笹子鳴きをり年尾句碑 芙佐子 駅頭にバス待つ列や日脚のぶ 斉 冬日差し街の煌きまぶしけれ 白陶 寒紅を淡く句碑へと願ひをり 慶月 枯れきりしメタセコイアの高さかな 軽象 枡形の空を支ふる枯木立 経彦 篁に風音騒ぐ寒の晴 秋尚 喉越しの寒九の水に莞爾せり 幸風 切株の谷に投げられ冴ゆる風 久子 観音は胸に日を溜む冬うらら 三無 城主墓花手向けあり春待つ日 ます江 代々の僧都の墓や冬木の芽 芙佐子 観音の光背白き寒椿 斉 磐座に頭擡ぐる蕗の薹 幸風 蝋梅の香り愛でれば鐘響き ます江 大試験闘志を貰ふ母の塔 三無 枡形の兵惑わせし寒の門 慶月 傾ける城主の墓や寒鴉 芙佐子
栗林圭魚選 特選句
栗林圭魚選 特選句
膨らみて辛夷の莟混み合へる 秋尚 葦原の風ぐせ堅く枯れてをり 千種 笹鳴や桝形山の尾根の径 幸風 万両の実の熟したる常夜灯 文英 観音は胸に日を溜む冬うらら 三無 冬の日をふんはり溜めてねこじゃらし 秋尚 代々の僧都の墓や冬木の芽 芙佐子 臘梅のこぼれし香り栞りけり 秋尚
栗林圭魚選 並選句
寒菊の黄色清らか城主墓 久子 六地蔵風化に崩れ寒椿 斉 朴冬芽尖りて天を刺す勢ひ 三無 万両を見つむ古刹の陶たぬき 月惑 山寺の真白き二輪寒椿 秋尚 燦々とメタセコイアの径長閑 ます江 松過ぎのしばしの遠出母の塔 文英 枯芝に園児の歓声鬼ごっこ 経彦 竹林の葉擦れの音や寒雀 月惑 句碑までの小川に添ひて春の草 ます江 篁に笹子鳴きをり年尾句碑 芙佐子 笹鳴や膝庇ひつつ城址坂 三無 年尾句碑梅の莟のまだ固き 秋尚 枯れきりしメタセコイアの高さかな 軽象 枡形の空を支ふる枯木立 経彦 篁に風音騒ぐ寒の晴 秋尚 冬蝶にかどわかされし園児どち 経彦 句碑に添ふ梅の莟の含み初む 白陶 記念樹を剪りさっぱりと句碑の初春 三無 篁の背ナに笹鳴年尾句碑 斉 鐘楼の屋根へ臘梅這い上る 久子 観音の光背白き寒椿 斉 蝋梅の香り愛でれば鐘響き ます江 傾ける城主の墓や寒鴉 芙佐子
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雑記20241213
山登りで言えば頂上到達。これから下山するぞ。今日は早く帰ろうかな。いつも以上に。
株式市場もそろそろホリデーシーズンに突入で、薄商いが続くでしょうね。あと2週間で終わる。
最近は米国株がピークに達しているんじゃないかとか、バフェットが債券にシフトしているとか言われていますけど、どうなんでしょう。確かに、猫も杓子も米国株だS&P500だって言ってるのは異常な感じはしますけど、他に代わるプレイヤーがいないのも事実なんですよね。米国株が下がったら、他の世界の株式市場も下がる。
来年、アメリカのトランプ政権が始動することを考えたらポジションを減らして備える人は多いでしょうし、そうすべきだと思います。少なくとも、個人投資家が現金比率を高めにするのは普通かなと。ファンドは現金を遊ばせてばっかりはいられないでしょうけど。
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新NISAでいまさら当たり前のことに気付いたんですけど、1年間で使える投資枠の上限って変わらないじゃんってこと。
たとえば、今年240万円分の成長投資枠を使って株を買って、今年中に全部を売却した場合、来年の成長投資枠が480万円分になるわけじゃないってこと。来年も成長投資枠は240万円で変わらない。
空いた分の枠は最後列に並び直すってイメージ。
つまり、まだ生涯限度枠である1200万円に達していない現状では、枠を空けたいという理由で売る意味がないと。損切りしたいとか利確したいとか、そういう意味で売る意味はあると。
何が言いたいかと言うと、じゃあまだAMD株売らなくていいじゃんってこと。投資枠がいっぱいになるあと4年は戦えるってこと。持ち越します。
これが今年の成長投資枠(米株)の現状。さすがにAMDナンピンは今のところ考えられないかな。
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《深夜の散歩が好きな方必見!夜道で猫を探すバイト 11月9日(土)1: 30~4:30(休憩なし)¥7500》 11月7日、アルバイト探しの求人アプリ『Timee(タイミー)』にアップされた、そんなアルバイトの募集に「闇バイトの募集では?」との指摘が相次ぎ、波紋を呼んでいる。 「冒頭の文言でアップされた募集は、11/8(金)~11/14(木)の期間で募集されたものでした。募集主は、業務内容の項目では『指定された道を通り、猫がいたところを地図上で印をつけるだけです! ※情報漏洩防止の為、携帯電話や荷物を預かります。その為なるべく軽い荷物で来るようにお願いします。作業時間、ご自身で管理していただくのは財布と筆記用具のみになります。』と説明。 また、働くための条件は『指示やお願いに素直に行動できる方』、働く場所は『東京都台東区根岸(その後、番地まで明記)』などと書かれていました。常識的に考えれば、どう考えても怪しさしかない求人です」(社会部記者) この募集がタイミーにあがると、X上には、 《タイミーのこれ、闇バイトで強盗する家探しにしか見えないんだけど、、、気のせい?》 《むしろ猫探しなら連絡取り合わないと無理じゃん それを没収とか絶対違うもんさせるだろ》 《猫って隠語でレクサスとか高級車のことやで》 といった声のほか、 《タイミーの担当者はこれをよく承認したな》 などの意見があがった。裏社会に詳しいライターはこう語る。 「確かに反社や半グレの世界では、防カメ(防犯カメラ)のことを『猫』と呼ぶことがあります。一方で、アルファードなどの高級車を『猫』と呼ぶこともあり、今回の募集内容だけだとどちらを指すのかわかりません。いずれにしろこの件が、“まともなバイト”である可能性は少ないでしょうね」 募集を見た人の中には警察に通報した人もいたようで、同求人は8日までに削除されたようだ。さらに、「タイミー」を運営する株式会社タイミーと、同社の代表取締役・小川嶺氏は8日にぞれぞれXを更新し、事情を説明した。 タイミーはXで「タイミーの闇バイト対策についてお知らせ」として、 《タイミーでは、求人を掲載する事業者のチェックと、求人内容のチェックを中心に闇バイト対策を徹底しています。求人内容は、勤務日までに全件チェックする体制を構築しており、怪しい求人は掲載を止める措置を講じています》 と説明。さらに 《タイミーのアプリ内には「通報ボタン」もあります。ワーカーのみなさまも怪しいと感じた求人内容があったら通報ボタンでお知らせしてください。もしも、募集の内容は通常だったけど、現場で違和感を感じたらすぐに勤務を終了し、通報ボタンでお知らせください》 などと注意喚起を促した。その約1時間後、小川氏もXで 《昨今話題になっている闇バイトの件、ご心配おかけしており申し訳ございません》 と謝罪し、タイミー社としての対策を説明。 《引き続き安心安全なプラットフォーム運営を最優先に取り組んでまいります》 などとつづった。しかし、小川氏のポストに対しても、 《勤務日までとか遅すぎます。応募した時点で相手に個人情報伝わるんですよ?闇かもと怪しんでも上場のタイミーだし応募してからキャンセルしたらペナルティーあるしでやっちゃう人増えると思います》 《これって掲載前にチェックするべき案件ですし掲載停止だけでなく警察への通報としていないといけない案件なのでは?反社チェックしないで反社と仕事していたという事ですよね?》 《手軽さを優先して、大事なものを後回しにした結果ですね。怪しい案件、エロい案件たくさんあります。ワーカーさん達はとても詳しいですよ。このままじゃ悪の温床になりますよ》 など、厳しい声が複数寄せられている。 「タイミーは『現場で違和感を感じたらすぐに勤務を終了し、通報ボタンでお知らせください』などと言っていますが、はたしてそれが簡単にできるのか疑問ですね。闇バイトの指示役たちは、募集してきた者の身元や家族構成などを把握して、一度足を突っ込んだら逃げられなくしてしまうのが手口です。 11月5日に東京・葛飾の強盗傷害事件で逮捕された男も、一度は拒否したものの『ここで引き下がるな』と脅され、犯行に及んだと供述しています。そもそも危険だったり怪しい求人は一切載せない、募集側の企業のチェックを徹底的におこなう、といった対策が必要でしょう」 同社は過去にCMで「本当の出会いは書類や面接では生まれない」とアピールしていた。タイミーでいらぬ出会いがないといいが……。
「よく承認したな」タイミー “猫探しで7500円”怪しすぎる募集に「闇バイト」疑惑…代表が謝罪も厳しい声 - ライブドアニュース
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裏切り(恒例の録画ミス)どのシリーズでも一回はポカする。 それがオオ・ザッパー・ネギデゴザル🐹
ディアスの好感度の男女差も面白いけど、ボーマンの孤立感ェ… セリーヌさんの次に古株の筈なのになぁ。
そしてクロードは全てを投げだした。 尚、大した影響も被害も無かった様子。
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明日から来てください
早く帰って乾杯だ。今夜は映画三昧、オペラ三昧で過ごしてやる!! ふと見上げると、壁に描かれた黒猫が「フフフ」と笑ったような気がした。
「さよなら」
もう二度と見ることもないであろう猫の顔を心に焼きつけて、ネコビルを後にした。明日から、また職探し。事態は何も変わっていない。だけど、なぜかもう怖くなかった。二日にわたるサバイバルを経験したことで、身体のどこかに以前とは違った力がみなぎっていた。
その夜、駅前の酒屋で買った赤ワインを飲みながら次々と音楽を聴き、映画のビデオを見た。ボトル半分以上を飲み干し、かなり酔いがまわってきた頃だった。電話が鳴った。時計を見ると、12時にさしかかろうとしていた。こんな時間に一体誰だろうと受話器をとると、電話の向こうで微かにジャズのような音楽が聞こえた。その後に聞き取れないくらい低い声で、「立花です」
「・・・・・・」
今度は何の試験だろうという緊張が酔っ払った頭によぎった。
「あなたに来てもらおうと思っているんですが・・・・・・」
一瞬、何の話かわからなかった。酔っぱらっているからではない。採用されることなど一度も考えたことがなかった。「採用されるのは一名」と聞いたその瞬間にあきらめてしまっていた。その後は試験を乗り切ることにただただ精一杯だった。あまりに予想外の展開に言葉を失っていると、
「明日から来てください」
『立花隆秘書日記』
佐々木千賀子<著>
株式会社ポプラ社
第1章 5.試験二日目は面接、そしてスリリングな実技
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株式会社中村圭佑建築事務所様 トータルブランディング
中村圭佑建築設計事務所様は新潟で土地探しから設計、資金計画まで家づくりにまつわるトータルサポートをされており、事務所ではフラワーシャンデリアの販売も行っています。 2024年の新規開業に際して、デザインを担当させていただきました。 ロゴについて 建て主様とのコミュニケーションを大切にされる姿勢から、相談がしやすい柔らかな印象のロゴをデザインさせていただきました。 メインモチーフは中村様の「な」の字です。 デザインの打ち合わせを進める中で、「人にやさしく、動物にもやさしく」という思いをお聞かせいただきました。「な」の字に、中村様の愛犬の耳と愛猫の尻尾・足を登場させ、実際の毛色に近づけたカラーにすることで、より温かみと愛着のあるロゴに仕上がりました。 Webサイトについて 中村圭佑建築設計事務所様では、中立的で公平な「ニュートラルデザイン」を大切にされています。 そのためデザイン上でも白とグ…
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2025/2/5 9:00:21現在のニュース
「エアコンから花粉が入ってくる」は誤解 大手電機メーカー | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/5 8:57:08) 高市氏、旧姓使用拡大法案を説明 別姓議論本格化で導入論けん制か | 毎日新聞([B!]毎日新聞, 2025/2/5 8:57:08) 角界最大勢力から最弱一門の「外様」へ 千代の山と運命をともに:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/5 8:52:09) あきたこまち改良し「ズッパーサン」秋田の米作農家が新開発:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/5 8:52:09) 神戸港に「スーパーヨット」施設整備へ 富裕層大型クルーザーに特化(毎日新聞, 2025/2/5 8:51:33) ドイツ総選挙、経済・移民が争点 板橋拓己氏 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/5 8:51:12) 富士宮市予算案 郷土史博物館の基本計画策定費を計上 一般会計、最大の584億円(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/5 8:49:32) 25年度群馬県予算案 子育て支援に力点 一般会計8078億円、過去3番目規模(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/5 8:49:32) 宇都宮市、LRT延伸の整備概要公表 大通りの都市部は片側1車線に削減 (東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/5 8:49:32) 「GⅠ初優勝」が思い出深い 元競輪選手・神山さん、栃木県知事と宇都宮市長に引退報告(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/5 8:49:32) 蚶満寺にすむ7匹の猫 にかほ 「推し」に会いに来る参拝者も([B!]読売新聞, 2025/2/5 8:48:19) 雪上の尻使い熱戦 藤里で2年ぶりケツジョリ([B!]読売新聞, 2025/2/5 8:48:19) 「硯」通して学ぶ秋田城 26日まで歴史資料館で企画展([B!]読売新聞, 2025/2/5 8:48:19) アメリカ、国連人権理事会から離脱へ トランプ氏が大統領令 - 日本経済新聞([B!]日経新聞, 2025/2/5 8:45:59) 冬のアスパラ、今が旬 三種町で収穫盛ん:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/5 8:45:14) ホンダと日産の経営統合協議、打ち切る可能性 近く両社が取締役会:朝日新聞([B!]朝日新聞, 2025/2/5 8:45:14) NY株反発、134ドル高 米関税強化策の延期を好感(毎日新聞, 2025/2/5 8:44:11) NY円、154円台前半 日米金利差の縮小を意識、円買い優勢(毎日新聞, 2025/2/5 8:44:11) 24年の実質賃金0.2%減 3年連続マイナス 賃上げ上回る物価高(朝日新聞, 2025/2/5 8:42:31) 月面へ夢はせ探査ロボ操作 昨年、撮影成功の「SORA−Q」 つくばみらいで親子ら100人が体験(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/5 8:41:37) クレヨンしんちゃんの「聖地」イトーヨーカドー春日部店 閉店2カ月 どうなる跡地、期待と不安(東京新聞)|dメニューニュース(東京新聞のニュース一覧|dメニュー(NTTドコモ), 2025/2/5 8:41:37) 太陽の塔の重文指定、石破首相「文化庁が適切に判断」 公明議員「今年の万博中に実現を」([B!]産経新聞, 2025/2/5 8:33:23)
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