#商品��理交える
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generalwonderlandpeace · 5 months ago
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tokidokitokyo · 3 months ago
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アルバイト
Japanese vocabulary for looking for a part-time job
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求人 きゅうじん recruiting; job offer; job vacancy
求人案内 きゅうじんあんない job notice
募集 ぼしゅう recruitment, taking applications
募集中 ぼしゅうちゅう actively recruiting
募集広告 ぼしゅうこうこく recruitment advertisement
アルバイト part-time job (from German arbeit)
バイト part-time job (shortened version of アルバイト)
用普通免許 ようふつうめんきょ a driver's license is required (車の普通運転免許証が必要)
高校生不可 こうこうせいふか high school students are not eligible to apply (高校生は応募できない)
時間応相談 じかんおうそうだん hours are negotiable (時間は相談に応じる)
資格 しかく qualifications
時給 じきゅう an hourly rate
交通費 こうつうひ travel expenses
全額支給 ぜんがくしきゅう full amount paid
履歴書 りれきしょ resume/curriculum vitae
応募 おうぼ application
経験不問 けいけんふもん no experience needed
やる気のある方歓迎 やるきのあるかたかんげい looking for motivated individuals
商品の管理 しょうひんのかんり inventory
電話連絡の上、面接 でんわれんらくのうえ、めんせつ contact us by phone to set up an interview
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brygry · 1 year ago
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僕の経験と観察ですが、限界集落化した土地に残る人々が窮乏の中で暮らしているかというと、決してそんなことはなくて、実はちゃんと食っていけて貯蓄もあったりします。実はそこが問題で、例えば靴屋があったとしてそれが1件なら十分やっていけるがもう一件靴屋ができると共倒れするのです。すると もう一件の靴屋を作らせないシステムが発動します。不寛容な社会になるわけです。買う方とすれば選択肢は他にありませんから、品物が粗悪であろうが高かろうがそれを甘受する必要があります。これは全ての業種に同じ原則が当てはまります。 そうするとある種の「貴族化」が始まり、町の権力者たちが公共事業の分配権を持ち始めます。国からのお金がバラマキだった頃はまだ良くて、現在の地方創生事業だと都会のコンサルと限界集落貴族が結託して富が両者の間で山分けになります。ここによそ者が入り込むと厳しい洗礼を受けることになります。 限界集落化した町は、こうした商業貴族連合と鉄板の資産を持つ漁業家と農業家の支配下に置かれます。店や土地・漁業権などを持たない人々は「何でも屋」として色々な仕事を兼業します。彼らも彼らで実はちゃんとやっていける。年を取るとお金がありますから都会の���ンションを購入します。 こうして地元には金が残らず人口もさらに減るのですが、彼らの子供たちはそれがたとえ小さなパイでも人口が減る分だけ一人当たりの取り分は増えるので「コンパクトシティ?なにそれ美味いの(笑)」という感じになります。最大の脅威はよそ者という構造ができます。 福祉研究をしている先生に聞いたのですが、システムとして福祉が機能するのは人口2万人からだとか。私の経験と一致しています。1万人を切ると市場原理は機能しないので、物物交換の世界に入ります。既得権を持つ住民は実は美味いものを極めて安い価格で手に(口に)入れています。 こうなると「地産地消」という都会人の思い描く永久機関はあり得ません。海産物にせよ農業の収穫物にせよ、彼らは良いものを都会で売り捌きます。地元の労働力は外国人研修生が受け持つことになるので、人手不足も起きませんから移住者には過酷な環境が形成されます。
Xユーザーのオッカム
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kennak · 1 month ago
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「企業のネットが星を 被おお い、電子や光が駆け巡っても」国家や民族が消えてなくなるほどではない近未来が舞台の『攻殻機動隊』などで、後のクリエイターに多大な影響と衝撃を与えた漫画家、士郎正宗さん(63)。デビュー40年を迎え、世田谷文学館(東京都)では初の大規模展が開催される中、読売新聞の単独書面インタビューに応じ、これまで生み出した作品や創作の秘密、AI(人工知能)がもたらす人間の未来などについて縦横無尽に語った。近年ほとんどメディアの取材を受けていない士郎さんの貴重な語録をご覧あれ。(文化部 池田創) 展覧会では、『攻殻機動隊』の主人公の素子の印象的なセリフが印刷されたのれんが来場者を出迎える(東京都世田谷区の世田谷文学館で) 世田谷文学館で大規模展 ――デビュー40年を迎えられて、どのようにお感じになっていますか。  そもそも寡作な上、諸事情による中断・未発表・ボツ作品が多過ぎて読者諸氏に申し訳ないものの、何とかここまで生き残る事が出来て大変に幸運だったと思っています。活動が東京や他業種に広がるに連れて「水中を歩いて進むかの様な状態」になり、40年、色々と大変でした。また書籍などの荷物が転居や避難に適さない分量になっています(笑)。 ――代表作「攻殻機動隊」は海外でも熱狂的な人気が続いています。  最初期に出版物の海外展開を頑張りました。望外に細長く継続しており、ありがたい限りです。 ――今��の世田谷文学館の展覧会は大量の原画が間近で見ることができ、充実した展示内容です。 士郎正宗さんのコメントとともに作品世界を振り返る巨大な年表(東京都世田谷区の世田谷文学館で)  今回このような機会を頂き大変感謝しております。僕程度の小規模 傭兵ようへい 型漫画家でこういった事が可能なら、日本のコンテンツ業界はもっと多様多彩な作家・作品を、深掘り探索・開発活用出来るのではないかと思います。 ――「攻殻機動隊」をはじめ、ご著書は情報化社会を予見していると言われます。  たまたま運良くタイミングや関係者の都合に合致し話題として取り上げて頂いているだけで、僕以外にもそういった作家・作品は多数存在していると思います。情報化社会の好ましくない側面があまり大きくならなければ良いですね。物騒、殺伐、トラブルは架空妄想物語の中だけで十分です。 ――AIの発展についてどのように感じていますか。  利便性と損害可能性は表裏一体、これまで考えられなかったレベルの明るい未来の可能性が開ける一方で、悪用や視野 狭窄きょうさく が起き、見えざる支配も容易になっている。研究開発に係る方々には頑張って頂きたいなと思います。 簡易強化外骨格、遠隔操作系ロボット類の開発が現実的 ――幼少期に親しんだマンガや小説はどのようなものがありますか。 デビュー作『アップルシード』のラフスケッチなどが並ぶ展示室(東京都世田谷区の世田谷文学館で)  アニメ版の「鉄人28号」や「エイトマン」から入って、雑誌「りぼん」(一条ゆかり氏、大矢ちき氏、弓月光氏などなど)、松本零士氏、永井豪氏、細野不二彦氏の影響が大きいですね。大学以降は諸星大二郎氏、星野之宣氏、大友克洋氏の存在が大きいと思います。 ――「攻殻機動隊」で描いた人間の身体と精神の関係はどのように感じていますか。  脳や体が一体として機能している中では、脳が優位の制御系があったり、体が優位の制御系(例えば副腎とか脊髄反射系とか)があったり、交換可能な部分や欠損許容部分(例えば昔は虫垂や 胆嚢たんのう を結構普通に切除していた)があったり、複雑で不思議に出来ていると思います。  義体化のような、身体交換は僕が生み出した要素ではありません。スタニスラフ・レム氏の『君は生きているか?』や、日本のマンガアニメ界においては石ノ森章太郎氏の『サイボーグ009』などの有名作品がすでにありました。サイバネティクスの一般的な目的は医療や軍事だと思いますが、今後は老化・劣化対策というのも存在感を増すかもしれません。個人的には年々増加中の災害現場における簡易強化外骨格や遠隔操作系ロボット類の開発を進める方が現実的かなとは思います。 ――ご著書に細かく書き込まれた欄外文章の役割や狙いを教えてください。  リズム感が単調になりがちな説明セリフや会話を物語内部から減らせる、それによってキャラの練度・演出を高めに設定出来る、物語と読者の距離の調整ができる、などでしょうか。昨今、いや昔もこういう方法は 流行はや りではありませんが……。 ――押井守監督のアニメーション映画版のご感想をお聞かせください。  個人的には原作に気を使っている部分が押井氏にしては多めの1作目より、押井氏節全開の『イノセンス』の方が好みです。いずれも一生懸命作って頂いてありがたいなと思っております。 ――ネット社会の広がりやAI技術の発展をどう感じておられますか。  人工知能の偏向学習、悪意ある人 達たち による人工知能活用と、対策する側の人工知能活用の格差、オンライン上に無い膨大な情報の無視や軽視など、課題は山積しているのではないかと感じています。世界は 繋つな がって狭くなると同時に、逆に分断細分化が進んで互いの距離が開き、問題解決の可否、明暗の格差も広がっている様に感じています。今まさに『言葉が通じなくなってバベルの塔が崩壊し始めている』状態でしょうか。人工知能育成では可能な限り、真実や実態に近い情報を得て優先解とするような、何らかの情報検証機構が必要でしょう。 コスパタイパ重視では驚きや発見も無い ――ネットに常時接続することが当たり前になりました。そのことをどのように感じてらっしゃいますか。  一般的なネット通販をほぼ利用しておりませんが、ネット社会になってからの方がサービスの質が低下&商品を探しにくくなったように感じています。便利、合理的、コスパタイパ重視の姿勢は内向きになりがちで、冗長性や余白が少ない分、周囲を見渡す余裕が減少し続けるし、ひいては驚きや発見も無く窮屈ですね。昔のSFでは「監視管理社会」は人々の敵として描かれるのが一般的だったのですが、現代では意外とそういう管理監視社会の利点も許容されているように思います。とはいうものの、今後もDXが進み常時接続が常識常態化し、行政サービスやインフラなどの分野で、高度化し便利で安全で充実した幸福度の高い世の中になっていくと良い��ですが……。 ――「攻殻機動隊」ではサイボーグ化しても人間の内にある「ゴースト」という概念が存在します。「ゴースト」とは何でしょうか。 展示室の中央には『攻殻機動隊』の原画が並び、迫力のある筆致を間近で感じられる(東京都世田谷区の世田谷文学館で)  正確か否か、定義可能か、とは別にして、宗教や哲学や文学昔話の分野で古くから使われている「たましい」「霊魂」「ソウル」などの単語が印象として一般的には伝わりやすいのではないかと思います。「何だかよくわからないが、存在しているように思えるモヤっとしたものを『ゴースト』と呼ぶ」のも娯楽分野では分かりやすくて良いかな、ということで単語を使用しています。  犬や小鳥も感情を有することが一般的にも知られており、感情は人間だけが持つ最上位の機能・特別な評価対象ではない、という観点から、マンガ版ではゴーストという単語において「感情に特別な意味を持たせていない」つもりです。当然ながら人の価値観はそれぞれなので、僕と他のアニメ版の監督諸氏とでもこうした諸々に対する考え方に違いがあるわけですが、その事自体も含めて、作品を異なる角度から捉えて楽しんで頂ければ良いなと考えています。 神話は魅力の塊なのだが… ――ご著書はシリアスな展開と迫力のある戦闘シーンの間にギャグが挟まりますね。作中におけるギャグの効用とはどのようなものでしょうか。  シリアスとギャグの挟み方や割合、そもそも混在を容認するか否か、など受け取る方々の価値観も観点も実に多様なので「万人にとって満足できる作品」というのは僕には難しいなと考えています。僕の取り扱うキャラクターたちは明日をも知れぬ立場なので、悲観的に備え楽観的に対処する、冗談でも言っていないとやっていられない、といったタイプが多めになっています。会話の軽さと行動、判断の速さ厳しさのギャップを楽しんで頂ければ良いかと思います。 ――『仙術超攻殻ORION』は日本神話をモチーフにしたファンタジーです。神話の魅力を教えてください。  神話と呼ばれる物語達は限られた要素と根源的な思考や解釈と想像力で織り上げられ、時代や民族の壁を越えて生き残っている、「選び抜かれた精鋭達」です。人々の心情や思考型や文化を映す鏡として、魅力の塊と言っても良いですね。一方で歴史を振り返ると、建築や芸術や情報戦において支配者や宗教組織や抵抗組織の都合や思惑と深く関わったと思しきものも多く、純粋に「素晴らしいか?」と問われると、答えに困る側面もあります。 ――『攻殻機動隊』のフチコマや、『ドミニオン』の小型戦車ボナパルトなど、作品からは戦車愛を感じます。 正義感にあふれる女性警察官のレオナ��活躍する『ドミニオン』のコーナー(東京都世田谷区の世田谷文学館で)  「頑丈で壊れにくくて安全度が高い&移動以外にも何か作業が出来る乗り物」が好きですね。作品内に描く機会はなかなかありませんが、消防関連や港湾作業用の特殊車両、土木建築系や農林作業系の特殊機能車両なども同じように楽しくて興味深いと思っています。 気負わず欲張らず、自己ベスト更新維持 ――現在はイラスト制作や、画集刊行に活動の比重を置いておられますね。  マンガやアニメやゲームの企画書・プロット・シナリオなども色々と作っているのですが、なかなか最終商品の形にまで進める事が出来ておらず、イラストや画集は関係者や予算が少なくても実現可能な 為ため か商品の形になりやすい、というのが理由かと思います。 ――女性のエロチシズムを感じさせる美麗なイラストを生み出されています。 展示室の後半は、雑誌に発表した色鮮やかなカラーイラストが目を引く(東京都世田谷区の世田谷文学館で)  モノクロでは描写しにくいがカラーでは比較的描写が容易で、競合が起きにくいと思われる光沢の肌にこだわっています。近年の画集においては、似た構図やポージングの微差バリエーションを連続、重複して描くことで、アニメの原画をパラパラと連続で見る時に近い印象や効果の誘発が起きないかと工夫しています。 ――近況を教えてください。  今も40年前も変わらず東京ではなく関西にいて不規則不健康な生活をしながら昼夜延々と絵やプロットや駄文を描き続けています。視力体力の減少により、未読書籍が積み重なっています。 ――今後の執筆への意気込みや読者へのメッセージをいただければと思います。  気負わず欲張らず、自己ベスト更新維持で変わりなく、他にしたい事も無いので、ダラダラ延々と何かを作る日々を送ると思います。読者諸氏にはまた次の作品でお会いした際に、何らかの形でお楽しみ頂けると幸いです。
「攻殻機動隊」士郎正宗、ネット社会・AI発展に警鐘「言葉が通じなくなってバベルの塔が崩壊し始めている」 : 読売新聞
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g-men-movie · 2 years ago
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Gメン夏祭り企画!Gメンポイントキャンペーン実施中!
映画『Gメン』公式Twitterアカウントをフォローして、各ミッションにチャレンジして「Gメンポイント」をGETしよう!個人で貯めた G に応じて豪華プレゼントが当たる抽選に応募できます。『Gメン』への想い(重い=G)をたくさん貯めよう!
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■キャンペーン期間 2023/7/6(木)12:00~8/16(水)23:59 ※プレゼントの応募締め切りは8/20(日)23:59です。
■プレゼント 20G以上獲得で応募可能 イベントご招待※3組6名様 15G以上獲得で応募可能 映画『Gメン』オリジナルキャップ:10名様 10G以上獲得で応募可能 映画『Gメン』特製 Dr.Grip:50名様
※イベントの詳細はご当選された方にTwitterのDMにてご連絡させて頂きます。 ※やむを得ない事情によりイベントのご招待が難しい場合は、プレゼント内容を変更させて頂く可能性がございます。予めご了承ください。 ※イベント会場までの交通費等はご参加頂く方のご負担となります。
詳しくはこちらから
【キャンペーン注意事項・応募規約】 以下の注意事項をよくお読みいただき、同意いただけた方のみご応募ください。
※映画『Gメン』Gメンポイントキャンペーン(以下、本キャンペーン)は、東映株式会社(以下、弊社)が主催いたします。 ※本キャンペーンは、Twitterからのみご応募いただけます映画『Gメン』公式Twitterアカウント(@gmen_movie)をフォローしたのち、参加を行ってください。 ※本キャンペーンへの応募に際し、複数のアカウントを作成し参加した場合、応募資格無効とさせていただきます。 ※当選はお一人様一回とさせていただきます。 ※SNSアカウントを非公開設定にされている場合、抽選対象外となります。また、ご自身のポイント数をご確認頂くことができません。 ※厳正な抽選の結果、当選者の発表は、映画公式アカウントより当選者ご本人様へのダイレクトメッセージをもってかえさせていただきます。メッセージの受信不可の設定をされている方は、受信可能な設定への変更をお願いいたします。 ※当選者様へのダイレクトメッセージが不達の場合や、登録された情報や設定に不備があり当選者様と連絡が取れない場合には、当選の権利が無効になります。また、当選者様からの当選メッセージへの返信がメッセージ内で指定した期間内にない場合、当選の権利を取り消させていただきます。 ※住所電話番号不明、不通により、当選者様に当選案内等の連絡ができない場合は、当選の権利が無効となることがあります。 ・賞品の発送先は日本国内に限らせていただきます。 ※当選の権利は当選者ご本人様限りのものとし、換金、他人への譲渡、インターネットオークション等への売買行為は禁止いたします。また、他賞品への変更等のご依頼もお受けいたしません。 ※応募に関して不正が認められた場合には、当選を無効とさせていただきます。 ※獲得ポイント数が多いユーザーにプレゼントが当たるわけではありません。 ※Twitterアカウントを非公開にしている場合はポイントを確認できません。 ※応募数、応募状況、当選情報や「ポイント数がマイページに反映されていない」「獲得したポイント数を確認して欲しい」等のお問い合わせの受付は行っておりません。あらかじめご了承ください。 ※応募に必要なポイント数、プレゼント賞品は変更になる場合がありますので、予めご了承ください。
【本キャペーンにおける個人情報取り扱いについて】 ※ご提供いただいた個人情報に関しましては、個人情報の保護に関する法律ならびにこれに関連する法令およびガイドライン等を遵守し、弊社または弊社委託先にて管理いたします。 ※当選者様からお預かりした個人情報は、本キャンペーンの当選のご案内、ご本人様確認、賞品発送にのみ使用し、本キャンペーンに関する諸連絡の目的以外に利用することはございません。 ※当該個人情報の管理については弊社映画宣伝部が責任をもって対応するものとし、又、ここに記載のない事項につきましては、弊社が制定する「プライバシーポリシー」の規定に従うものとします。 ※弊社は、法令により認められた場合を除き、ご本人様の同意を得ることなく、第三者に個人情報を提供しません。
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420-smokes-world · 18 days ago
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katsurakeito · 3 days ago
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白夜の世話が世界一過酷を極めまして精神が参りそうです その3
第十章 買い物という冒険
週末の午後、三人は近所のスーパーマーケットにいた。 「リストを作ってきたんだ」碧皐がメモを取り出す。「計画的に買い物しないと、無駄遣いしてしまう」 「さすが元裁判官」砂紋が苦笑いする。「でも確かに、俺一人だといつも何か忘れる」 白夜がカートを押しながら、きょろきょろと店内を見回している。「わあ、こんなにたくさん食材があるんだね」 「普段あまり買い物しないのか?」砂紋が尋ねる。 「はい…いつもコンビニ弁当か外食で…」白夜が少し恥ずかしそうに答える。 「それじゃあ今日は、君の料理の幅を広げる買い物だな」碧皐が言った。 野菜売り場で、白夜は珍しそうに色と��どりの野菜を眺めていた。 「この茄子、すごく綺麗」 「茄子料理、作ったことあるか?」砂紋が聞く。 「ない…でも、挑戦してみたい…な」 「じゃあ買ってみよう」碧皐がカートに入れる。「俺が茄子の料理法を調べておく」 肉売り場では、砂紋が真��に商品を見比べていた。 「看護師の知識で、栄養バランスを考えてるのか?」碧皐が尋ねる。 「まあ、そんなところだ。白夜にはもう少し肉を食べてもらいたい」 「僕、そんなに不健康?」白夜が自分の体を見下ろす。 「不健康というわけじゃないが、もう少し体力をつけた方がいい」砂紋が説明する。「甘えん坊なのは構わないが、健康でいてもらわないと俺たちも心配だ」 白夜が嬉しそうに微笑む。「心配してくれるんだね」 「当然だ」二人が同時に答えた。
第十一章 料理教室
帰宅後、三人はキッチンで茄子料理に挑戦していた。 「麻婆茄子にしてみよう」碧皐がレシピを読み上げる。「思ったより手順が多いな」 「大丈夫だよ! 僕が手順を整理するからね」白夜が積極的に申し出る。 「頼もしいな」砂紋が茄子を切り始める。「最近、白夜が頼りになってきた」 「本当?」白夜が嬉しそうに尋ねる。 「ああ。俺たちの世話係になりつつある」碧皐が玉ねぎを刻みながら答える。 「でも僕、まだまだ…かな?」白夜が正直に言った。 「それでいい」砂紋が断言する。「甘えることと、しっかりすることは両立できている」 料理が進むにつれ、キッチンにはいい匂いが漂ってきた。 「おお、今度は見た目もいいぞ」碧皐が感心する。 「味はどうかな…」砂紋が恐る恐る味見をする。 「美味しい!」白夜が目を輝かせる。「三人で作ると、本当に美味しいね」 「君の段取りが良かったからだ」碧皐が褒める。 「二人の技術があったから……」白夜が謙遜する。 食事中、砂紋がふと思いついたように言った。「そういえば、俺たちの関係って何だろうな」 「何だろうって?」白夜が首をかしげる。 「家族でもないし、ただの友達でも……」 「特別な関係だろう」碧皐が答える。「定義する必要があるのか?」 白夜が少し考えてから言った。「僕にとっては、大切な人たち。それで十分じゃないかな?」 「そうだな」砂紋が頷く。「大切な人、か……」 「俺たちにとっても、君は大切だ」碧皐が付け加える。
第十二章 それぞれの時間
数日後の夜、白夜は一人でリビングにいた。砂紋は夜勤、碧皐は残業で、どちらも帰りが遅い。 以前なら不安で仕方なかったはずだが、今は本を読みながら静かに二人の帰りを待つことができていた。 「ただいま」砂紋が先に帰ってきた。 「お疲れさま」白夜が笑顔で迎える。「夜勤、大変?」 「まあ、いつも通りだ」砂紋が疲れた様子で座る。「君は大丈夫だったか?一人で」 「はい。ちょっと寂しかったけどね。…二人が頑張ってるから僕も頑張れたの」 砂紋の表情が和らぐ。「成長したな」 「少しずつだけど」白夜が照れる。 しばらくして碧皐も帰宅した。 「遅くなって悪かった」碧皐が謝る。 「いえいえ。お疲れさまでした」白夜が立ち上がる。「お茶、入れるね」 「ありがとう」碧皐が嬉しそうに答える。 三人でお茶を飲みながら、それぞれの一日を報告し合った。 「明日は三人とも休みだったな」砂紋が確認する。 「何かしたいことはあるか?」碧皐が白夜に尋ねる。 白夜が少し恥ずかしそうに言った。「実は…二人と一緒に映画を観たいんだけど、家で……」 「いいな」砂紋が同意する。「何を見る?」 「二人が選んで欲しいな。僕は二人と一緒なら何でもいい……」 「じゃあ、明日の楽しみにしよう」碧皐が微笑む。
第十三章 映画の夜
翌日の夜、三人はソファに並んで映画を見ていた。白夜は真ん中に座り、左右の二人にもたれかかっている。 「この俳優、かっこいい……(照)」白夜がスクリーンを見つめながら呟く。 「君の方がかっこいいけどな……」砂紋が何気なく言って、すぐに顔を隠す。体が少し震えている。 「え?」白夜が驚く。 「今のは…その…ッ(笑)」砂紋が慌てて咳払いする。 碧皐がつられ笑いをする。「砂紋、笑うな(笑)」 「碧皐!(笑)」 白夜がくすくすと笑い出す。「ありがとう。僕も、砂紋さんと碧皐さんがかっこいいと思うの」 「君は素直すぎる」碧皐が白夜の頭を撫でる。 「でも、それがいいんだろう?」砂紋が落ち着きを取り戻す。 「ああ」碧皐が同意する。 映画が終わった後も、三人はソファでくつろいでいた。 「今度は何を見るの?」白夜が提案する。 「君はもう映画に夢中だな」砂紋が笑う。 「だって、三人で見ると楽しいんだ」白夜が素直に答える。 「俺たちも楽しい」碧皐が言った。「君がいると、何でも特別になる」 白夜が二人を見上げる。「本当?」 「本当だ」砂紋が断言する。「君は俺たちの日常を変えてくれた」 「僕も、二人に出会えて本当に良かった」白夜が心から言った。「一人だった時の寂しさを忘れそうです」 「忘れなくてもいい」碧皐が優しく言う。「その寂しさがあったから、今の幸せがより大切に感じられる」 白夜が目を潤ませる。「そうだね…だから今がとても幸せ……」 三人は静かな夜を、お互いの温もりを感じながら過ごした。
第十四章 新たな日常
それから一ヶ月が過ぎた。 三人の生活はすっかり安定していた。朝は白夜が朝食を作り、夜は三人で交代で夕食を作る。休日は一緒に買い物や映画鑑賞、時には近所を散歩することもあった。 「今日は俺が料理当番だったな」砂紋がエプロンを付ける。 「何を作るの?」白夜が興味深そうに尋ねる。 「カレーだ。これなら失敗しないだろう」 「俺が手伝おう」碧皐も立ち上がる。 「僕も!」白夜も続く。 「三人でカレー作りか。贅沢だな」砂紋が笑う。 キッチンで三人が作業する光景は、もはや見慣れた風景となっていた。 「野菜の切り方、上手になったな」碧皐が白夜を褒める。 「二人に教えてもらったおかげだよ」 「君も俺たちにいろいろ教えてくれてる」砂紋が言う。「持ちつ持たれつだ」 カレーが煮込まれる間、三人はリビングでくつろいでいた。 「そういえば」白夜がふと思い出したように言った。「最初の頃、僕のこと、世話するの大変だったよね?」 「確かに手探りだった」碧皐が振り返る。 「でも、今思えば楽しかったな」砂紋が続ける。「俺たちも君から学ぶことが多かった」 「僕も、最初は二人に迷惑をかけてるんじゃないかって不安だった……」白夜が正直に言う。 「迷惑だなんて」碧皐が首を振る。「君がいてくれて良かった」 「俺たちの生活に彩りを与えてくれた」砂紋も同意する。 白夜が嬉しそうに微笑む。「これからも、よろしくお願いします」 「こちらこそ」二人が答えた。 カレーの良い匂いがキッチンから漂ってくる。三人は顔を見合わせて笑った。 今日も、完璧じゃない完璧な一日が続いていく。
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ari0921 · 1 month ago
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トランプ関税、ディールに物申す
「資本主義の勝利」も幻想
弱肉強食に徹すれば、組織は確かに強くなるでしょう。しかし、いま申しました通り、社会は非常に安定性を失う。
アメリカが良い例です。アメリカの人口あたりの弁護士の数は、日本の二十倍です。
また、精神カウンセラーの数が五十倍とか六十倍とか言われております。競争社会を徹すると、そういう人々を大量に必要とする社会になるということです。
「共産主義が滅び資本主義が勝利した」と思っている人が多いようですが、現行の資本主義でさえ欠陥だらけの主義と、私は思っています。共産主義が机上の空論だったから、勝利してしまっただけです。
資本主義にも見事な論理が通っています。資本主義的個人は、それぞれが私利私欲に従い、利潤を最大化するように努める。すると、それが「神の見えざる手」に導かれて、全体の調和がとれ、社会全体が豊かになる。
最近では一歩進んで「市場原理主義」になりました。何でも市場に任せれば一番効率的であり、国家の介入は出来るだけ少ない方がよい。少しオーバーに言うと、経済に限定すれば国家はいらない。国家は外交、軍事、治安などを行うだけでよいということです。
市場原理主義の前提は、「まずは公平に戦いましょう」です。公平に戦って、勝った者が利益を全部とる。英語で言うと「ウィナー・テイクス・オール」というものです。
公平に戦った結果だから全然悪いことはない。勝者が全部取って構わない。こういう論理です。
しかしこの論理は、後ほど詳しく述べる「武士道精神」によれば「卑怯」に抵触します。大きい者が小さい者と戦いやっつけることは卑怯である。強い者が弱い者をやっつけることは卑怯である。 武士道精神はそう教えています。
会社は株主のもの?
しかし、市場原理主義ではそんなことに頓着しません。一本道のような論理で、全体を通してしまいます。
市場原理から生まれた株主中心主義だって同じことです。
会社は株主のもの」という論理は、私には恐るべきものに思えます。会社は、言うまでもなくそこで働く従業員のもので、株主は多くの関係者の一つくらいの存在でしかない。株主によっては一週間とか一ヶ月とか一年とかいう短期間で株を売り買いします。
ほとんどの株主は値上がりによるキャピタルゲインを狙っているのであり、その会社には何の愛情も持たない人々です。一方、多くの日本企業の従業員はそこで長く働きます
から、いつも会社のことを考えて一生懸命やっています。 「会社は株主のもの」は恐ろしい論理なのです。
デリバティブの恐怖
経済理論としてこの主義に論理が通っているこ���は認めます。しかしそれはよい経済理論ではないと思います。論理的に正しいことと善悪は別次元のことです。少なくともこの主義が社会を不安定にすることは明らかと思います。
私は「武士道精神こそ世界を救う」と考えていますので、株主主権をやたらに言い立てる人には、「下品」で「卑怯」という印象を禁じ得ません。 「法に触れないなら何をやってもいい」と、財力にまかせてメディア買収を試みた人がいますが、日本人の過半数が彼を喝采しているのを見て、何とも絶望的な気分に襲われました。
このように市場経済が進んだ結果、日本でも貧富の差が大きくなりました。行く行くは現在のアメリカのように、上位一%の人が国富の半分近くを占有するようになるかも知れません。
もちろん、日本は共産主義ではありませんから、貧富の差があっても構わない。しかし、あまりにもひどい格差は、社会的な不公正とほとんど一緒です。
私が「資本主義も非常に危ない段階に来ている」と考える理由の一つは、市場原理の申し子とも言える金融派生商品、いわゆる「デリバティブ」と呼ばれるものの存在です。
デリバティブはもともとリスクヘッジ、すなわち商品価格や金利や為替など、先行きが不透明なものに対するリスクを回避するためのものでした。しかし最近では、これが投機目的でもよく用いられるようになりました。
例えば、Aさんは現在千円のB社の株が三ヶ月後には値上がりすると思っているとします。Aさんは三百万円しか現金を持っていませんが、デリバティブを用いると、その三百万円を証拠金として差し出すだけで、三ヶ月後にB社の株を現在と同じ千円で十万株買う権利を買うことができます。たった三百万円の証拠金で一億円の株を買う権利を買ったのです。
もし思惑通り株価が上がり、千五百円になったとします。すると、Aさんは時価一億五千万円の株を一億円で買えるのですから、五千万円引く三百万円も儲かるのです。
下がりした場合、Aさんは権利を行使しなければよく、証拠金の三百万円を損するだけですみます。
大企業も次々と破綻
一方、AさんがB社の株価は下がると考えたとします。Aさんはさっきと同じく三百万円の証拠金で三ヶ月後に現在値と同じ千円で十万株(総計一億円)を売る権利を買うことができます。ところがこちらは、三百万円の証拠金をもら��代わりに売る権利を放棄できないことになっています。思惑通り値下がりすれば儲けになりますが、もし逆に千円の株価が千五百円に値上がりすると、さっきの裏返しで、時価一億五千万円で株を調達しそれを約束の一億円で売るわけですから、五千万円引く三百万円の損害となります。
これですまない場合もあります。千円の株価が五千円になれば、損害は四億円引く三百万円となるからです。
デリバティブには、たったの三百万円の元手で億単位の損得が生ずる可能性があるの
です。これは「レバレッジ(てこ)効果」と呼ばれます。このおかげで一九九五年にはイギリスの名門銀行ベアリングズが、二十八歳のトレーダーによるデリバティブの大損
倒産しました。彼は二兆円の相場を張り、七千億円の損失を出した、と言われます。
一九九八年にはLTCM、二〇〇一年にはエンロンという、アメリカで超優良とされていた会社が、デリバティブにより立て続けに破綻しました。エンロンの場合、その年の夏には「最優良」と格付けされていたのに、十二月に倒産した時には五兆円の負債を抱えていました。当時の経営幹部がデリバティブにより致命的な大損害を出したのです。
デリバティブは、権利を売買しても損得は発生していないので、貸借対照表には記載されません。従って、大企業が突然破産してしまうということがありうるのです。アメリカの金融機関がデリバティブでいかに日本企業をカモにしたかは、そのひとつであるモルガン・スタンレーで活躍したF・パートノイの「大破局(フィアスコ)』(徳間文に詳しく描かれています。
新聞等ではなぜかあまり騒がれておりませんが、このデリバティブの残高が、国際決済銀行の発表によると二〇〇四年時点で一兆円の二万五千倍と言われています。二万五千兆円ですね。わずか三年前の残高の二・二倍です。ここ十年では二十五倍という恐るべき急増です。多分、京だか京だか知りませんが、二京五千兆とでも言うのでしょう。
私も数学者ですが、たいていは「十の何乗」と書いてすませるので、あまり大きな単位は知らないんです。
しかし、数学者ですら呼び方が分からないような単位にまで金融商品の残高が膨れあがっているということは、あきらかに「異常」です。世界中の国家のGDP(国内総生産)を足し合わせた額の何十倍にもなっているはずです。実体経済とはかけ離れたマネーゲームとなっているのです。
藤原正彦氏、国家の品格より
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monthly-ambigram · 3 months ago
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2025-4月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
 
◆今月のお題は「キッチン」です◆
今月は参加者の皆様に「キッチン」のお題でアンビグラムを制作していただいております。作家の皆さんがこのお題をどのように調理したのか、楽しみにご覧ください。
皆様のコメントがいただけますと幸いです。
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「台所」 敷詰振動型:ちくわああ氏
日本語で言うと台所。 「ム」の末広がりが「戸」の形にぴったり生きていますね。縦太横細のお作法が丁寧で気持ちいい作字だと思います。
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「厨/台所」  回転共存型:lszk氏
台所には厨という別の呼び方もあります。 本作では字画の大きな省略を使わず、大胆な変形で文字を両立させています。アルファベットのようにも見えてきて読むのが難しかったかもしれません。
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「焜炉」 回転型:うら紙氏
キッチンにあるもの。もともとは持ち運びができるものを言いました。 途切れている場所をつなげて読むか離したまま読むか、認識が自動的に切り替わります。文字の雰囲気がガスコンロの火のようにも見えます。
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「炊飯器/冷蔵庫」 図地反転型: いとうさとし氏
どちらもキッチンの必需品。 矩形枠から一部図形をはみ出させているのは仕方ないところでしょうか。それを差し引いても対応のすごさと可読性の高さですばらしい作品になっています。
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「製氷皿」 回転型:繋氏
冷凍庫で使いますが、最近の冷蔵庫には付属されていないことが多いです。 「氷」の形と配置がよいですね。「制」部分の省略が適切で非常に読みやすいです。
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「鍋掴み」 回転型:douse氏
日本では鍋が根付いているのがよくわかるネーミング。 「咼/国」の対応が見所です。てへんとの重なりや、字画を斜めに切ってある部分など、どれも絶妙です。
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「IH調理器」 鏡像型:螺旋氏
電磁誘導加熱式の調理器具。仕組みを知っている人はどれだけいるか。 「IH」で平行線部分の長さが違っているところも配置が適切なので不自然に見えません。「調理器」の字形も外枠の角丸矩形とそろっていてスマートです。
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「割烹着」 図地反転鏡像型: いとうさとし氏
和式エプロンであり、着物の袖が収まるようになっているのが特徴。 「烹」はほぼ左右対称の文字なので、これが図地反転鏡像軸の中心にきているのが驚きです。とても味わい深い字形になっていますね。
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「菜箸」 回転型:douse氏
調理、盛り付け、取り分けなどに使う長い箸。 余りがなく自然に対応付くのがすばらしい発見ですね。商品パッケージになりそうな趣のあるデザインでステキです。
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「圧力鍋 お米の旨味を逃さない!!」 鏡像型:すざく氏
圧力鍋は、蓋を密閉して鍋の内部の圧力を上げることで高温調理が可能。 文字列生成で。「圧力/咼」のところ、書体も含めて調整が上手ですね。左右対称な文字同士を左右鏡像で対応付けている「米/未」のところも面白いです。
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「タルト・タタンの夢/近藤史恵」 回転共存型:兼吉共心堂氏
「タルト・タタンの夢」は近藤史恵による推理小説でシェフが主人公。 「罒」や「史」など、カスレを使って閉領域を形作るのは筆文字表現ならではでしょう。これで読めると割り切った「藤」の大胆さもよいですね。
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「変な家 第一章 知人からの相談」  回転(共存)型+鏡像型+敷詰[回転+鏡像]型:つーさま!氏
物語の中で話される謎の空間は「リビングと台所の間」。 可読性が高くすばらしいですね。「章」は左右対称ですが「第/章」のように鏡像で別の文字に対応付けされるのが気持ちいいです。
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「5分煮たものがこちらです」 回転型:Jinanbou氏
料理番組でよくあるやつです。 文字組みが巧みですね。各文字も読みやすいうえ、流れも自然になっているステキなデザインになっています。思い切った「が」が、こちら感があってよいですね。
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「危険!包丁二刀流」 回転型:かさかささぎ氏
やるならゲームだけにしておきましょう。 文字列生成で。三角形の部分は片方が細く、包丁感を表しているでしょうか。普通の文字と袋文字を行ったり来たりするのも一種の二刀流。
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「板前」 旋回型:douse氏
日本料理職人��ことで、法律上は調理師。 絶品の輪郭調整で、「又/月」がきれいに切り替わります。お品書きの紙に書いたような表現がよいですね。
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「料理長」 鏡像型:てるだよ氏
飲食店の厨房を取り仕切る人。 「米」部分は右側がなくても自然に読めますし、「長」の平行線部分もこのような形状でも読めるのですね。よい作品に仕上がっています。
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「厨房の担当」 回転型:あおやゆびぜい氏
キッチンスタッフ。 お互いに入り組んだ文字組が面白いですね。先端を丸くする処理など、書体もポップで楽しい作品です。
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「家庭料理」 交換型:無限氏
一般家庭で日常的に作られ、食べられている料理。 「家/庭」「料/理」それぞれが交換型で表現できるというすばらしい発見です。「里」がよい形ですね。
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「火の用心」 鏡像型:lszk氏
火の扱いには気を付けましょう。 ギザギザの形状が巧妙で、「の/用」の切り替わりも自然に表現されています。水平ではないところも読みやすさの秘密ですね。
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「成分無調整牛乳」 回転型:ぷるーと氏
生乳の成分をそのまま保持し、加工時に脂肪分やタンパク質を調整していない牛乳。 それぞれの文字のポイントとなる箇所を意識して作字されているように見えます。つながってもよいところも隙間を開けたり、統一感を出すように調整されていますね。
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「食戟のソーマ」 回転型:douse氏
週刊少年ジャンプに連載されていた料理漫画。 縦の姫森ルーナ型ですね。かな部分の拾い方が上手で、文字のバランスがとても良いですね。「食」の縦画に施されたひげ処理により、縦画の位置の認識ずらしを実現しています。
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「みりん」 回転型 「とろみちゃん」 旋回型:kawahar氏
照りを付ける調味料と、とろみをつける調味料。 同じグリフを使用しているのでまとめて紹介します。「とろみちゃん」は絶妙な調整によって6面相になっています。交差部分の2種類の処理が巧みですね。
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「さとう/しお/す/せうゆ/みそ」 特殊敷詰回転共存型:松茸氏
調味料のさしすせそ。この順番で入れるのが好ましいとされています。 一つ読めれば全部読めてくる作品ですね。どうやってこの敷き詰め方を実装したのか、驚くばかりです。ずっと眺めていると、この不思議な文字たちがいとおしく見えてきます。
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「砂糖醤油」 特殊敷詰振動式複合型:Σ氏
比率はお好みで。酒・みりん・だしとともに煮切ったものもよし。 鏡映と180度回転を組み合わせた敷詰です。「糖/醤」は適切な変形の上できれいに対応付けられていて驚きました。ペン字風のちゃんとした文字然としているところがAI文字っぽく見えてきます。
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「黒酢」 旋回型:オルドビス紀氏
長期間発酵・熟成されており、アミノ酸が豊富です。 堂々としたひげ文字調の書体がステキですね。「酉」の下部ではカスレを効果的に利用しています。
 
 
最後に私の作品を。
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「賄い飯」 回転型:igatoxin
15年以上冷蔵庫の肥やしになっていたネタを調理しました。
 
 
お題「キッチン」のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「対語」です。賛成/反対、白い/黒い、夫婦、紅白、有の実、当箱、グループルビ など 参加者が自由に対語というワードから発想・連想してアンビグラムを作ります。
締切は4/30、発行は5/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
——————————–index——————————————
2023年 1月{フリー}  ���2月{TV}        3月{クイズ}        4月{健康}   5月{回文}    6月{本}               7月{神話}   8月{ジャングル} 9月{日本史}     10月{ヒーロー}     11月{ゲーム}         12月{時事}
2024年 1月{フリー}         2月{レトロ}   3月{うた}         4月{アニメ}   5月{遊園地}      6月{中華}          7月{猫}     8月{夢} 9月{くりかえし}    10月{読書}          11月{運}           12月{時事}
2025年 1月{フリー}  2月{記憶}   3月{春}   4月{キッチン}  
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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moko1590m · 4 months ago
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「もう日本の町じゃない」成長続ける”世界のニセコ”―時給高騰し人集められず…閉鎖する介護事業所も 2/16(日) 17:01配信
 パウダースノーを武器に、世界的リゾートに成長した北海道のニセコ地域。投資熱は冷めず、円安を追い風にインバウンド(訪日外国人)の流入も止まらない。食品スーパーには、外国人向けの1折3万円を超える生ウニが並び、飛ぶように売れている。
【写真で見る】北海道各地でトラブル…“迷惑外国人”も出現―雪まつり会場スタッフに“雪玉���撃”する様子配信
 バブルのような好景気に沸く一方で、労働力が枯渇し、時給水準が東京より高い2000円を超えるまでに高騰している。人を集められず、閉鎖する介護事業所も出てきた。
 外国人の交通事故も一冬500件を超し、住民とのトラブルも増えている。拡大を続けるニセコの現状に迫った。
スーパーに並ぶ3万円のウニ 地元民は「手が出ない」 倶知安町のスーパーで販売されている1パック3万円を超える生ウニ
 ここは本当に食品スーパーなのか――。ニセコ地域の一角、倶知安町の「マックスバリュ倶知安店」には、世界的なリゾート地にふさわしい高級食材が並んでいた。
 「外国人客が多い冬期間は観光客に満足してもらう商品を豊富に取り揃えている。やはり味にこだわらないと需要はない」(店長の田村誠さん)
 北海道産生ウニが1折で3万2184円。急速冷凍したタラバガニのボイルには2万7864円の値札がついていた。霜降りの和牛もきれいに陳列されている。地元住民が目を丸くするような金額だ。
ウニを前に大興奮の外国人観光客
 店内を見わたすと6割が外国人。高級食材をためらいなく、買い物かごに放��。アメリカの男性は「どの商品もアメリカより安いし、この品質なら全然高くない。せっかく日本に来ているから、おいしいものを食べないとね」と満面の笑み。かごをのぞくと総額11万5000円の食材が入っていた。
 「私には縁がないかな。品ぞろえが良く安く買えるので、ほっとしている」。地元住民の買い物客はうらやましそうに外国人を見つめていた。
外国人ばかり 住民「私たちの町じゃない」とため息 外国人観光客らが歩くニセコのひらふ地区
 ニセコ地域は倶知安、ニセコ、蘭越の3町を指す。2023年度の外国人宿泊数は、統計の残る2006年以降最多の延べ73万8800人。12月から3月のハイシーズンは関係者の間で「ニセコ100日戦争」とも言われている。
 スキー場のふもとにあり、最もにぎわう倶知安町の「ひらふ坂」は目の前には雄大な羊蹄山が広がる絶好のロケーション。1戸10億円を超えるコンドミニアムや別荘、高級ホテルが並ぶ。
 1平方メートルで70万円以上する土地もあり、価格は10年前の倍。札幌の高級住宅地よりも高いところがあり、投資熱は一向に冷めない。   行き交う人の大半は外国人。バス停の行列も外国人だ。「活気があるのはいいが、ひらふはいまや私たちのマチではなくなった」。地元住民の女性が本音を漏らした。
時給2000円超も 開発で上昇する賃金水準 店頭に出されているすき家5号倶知安店の求人
 外国人の開発は賃金の高騰をもたらした。人材サービス大手の「ディップ」によると、去年12月のニセコエリアの平均時給は3年前を555円上回る1585円。これは札幌より445円、東京都より117円高い。
 地元関係者によると、ひらふ地区の相場が時給2000円、英語を話せるなら2500円。市街地の大手牛丼チェーンでは時給1650円、深夜なら1900円でスタッフを募集していた。
 あるホテルのスタッフは「飛び抜けてよい条件は出せないので早めに求人を出して目立つようにしている。たくさんの応募があるので面接するのが大変」と笑う。
 別の関係者は「うちを含めて飲食店や宿泊施設は常に人が足りていない」と打ち明ける。
賃金格差大 人材争奪戦に敗れ撤退した法人も 地域内で賃金の格差が生じているニセコ地域
 人手不足は地元民の生活を支える施設でも深刻だ。ニセコ地域を管轄する岩内公共職業安定所によると、介護や接客などのサービス業の有効求人倍率(去年11月)は4.52。人手が足りず、壮絶な争奪戦となっている。
 倶知安町では、訪問介護事業所と認知症対応型の共同生活介護施設の2つの事業所が去年10月までに相次ぎ閉鎖した。
 運営する社会福祉法人によると、理由は「働く人が集まらない」。他の地区よりニセコ地区の単価を上げて求人を出していたが、5年間応募はゼロだった。
 物価高や最低賃金の上昇が追い打ちをかけ、廃止を決めた。利用者約20人は町内2か所の事業所に引き継がれた。
閉鎖する介護事業所もあり、高齢者にしわよせが
 ある町内の事業所には8人が移った。そもそも人手不足でヘルパーを増やせないので、以前からいた利用者にしわ寄せが及んだ。    「週3から週1に減った方もいる。お金を払うからもっと利用したいと言われても対応できない」(利用者を引き受けた事業所の職員)  
 この法人が運営する別の事業所で働いていた従業員が内情を明かす。
 「介護は大変なわりに時給が1000円ちょっと。ひらふはベッドメイキングでも時給2000円。あまりにも賃金の格差がある。ひらふ辺りはもう日本の町じゃない」(元従業員)
 介護事業所の閉鎖はすぐに町内を駆けめぐった。倶知安町で暮らしてきた70代女性は不安を口にする。
 「いまは人手不足の時代なので、介護する人も少ないのは仕方ないが、年齢が年齢なので不安。やはり最期は倶知安で過ごしたい」   交通事故の4割外国人 日々の生活に不安 夜も外国人でにぎわうひらふ地区
 北海道警倶知安署によると、ニセコ地域で昨冬に起きた交通事故は前年同月比133件増の1024件。そのうち45%を外国人が占めた。大半は冬道に不慣れな人の操作ミスが原因だが、地元住民にとっては不安の種だ。
 「交差点で一時停止しない。スピードを出して走っている」「気を付けないと。対向車線を走っている外国人がいるので」(いずれも地元住民)
 日本の法律を確認せず、自国のルールや価値観で車を運転することもある。
 1月13日未明、ひらふ地区で、オーストラリア国籍の男(31)が酒気帯び運転の現行犯で逮捕された。
 警察の調べに男は「自国のルールでは少しアルコールが残っていても大丈夫なので、日本でもいいと思った」などと供述した。
スキーヤーの連絡手段? 不法電波で飛び交う外国語 パウダースノーを求めてやってきたスキーヤーら
 法令違反は道交法にとどまらない。違法な周波数で無線を使用するケースも多い。総務省の出先機関、北海道総合通信局によると、1月の調査で確認された121回の不法電波の交信のうち、114回は外国語だった。
 バックカントリーが盛んなニセコでは、外国人のスキーヤーらが仲間と連絡を取るために無線を使っているという。
 「パトカーや消防、航空機の通信が妨害され、人命に危険を及ぼす可能性がある」(北海道総合通信局)
 悪意はないとみられるが、明らかな違法行為だ。
物価高で「普通の生活」さらに困難に 識者の懸念 倶知安町駅で行われている北海道新幹線の延伸に向けた工事
 倶知安町の人口は1万7000人。外国人が20%以上を占める。
 ニセコ人気の先行きは――。北海道の不動産に詳しいアナリスト、志田真郷さんは今後も投資が進むと分析。物価の上振れで、家賃の高騰し新たな施設が建設しづらくなる。地域住民が生活しづらい状態は加速するとみている。
新幹線の開業を知らせる看板
 「ニセコは海外の所得水準に合わせて上振れしている。住宅地の価格も上がっていて、通常の住宅地や商業施設、介護施設が成立する水準ではなくなってきている。生活の利便性も下がっていくだろう」
夜も外国人観光客でにぎわう
 オーストラリア人がニセコに投資し始めてから20年がたつ。ニセコはアイヌ語で「切り立った崖」の意。隔絶された豪雪地帯から世界の富裕層を魅了する高級リゾートとなった。
 北海道新幹線が延伸されると、札幌との移動は2時間超から25分に短縮される。インバウンドの流入や投資は止まる気配はない。   パウダースノーを武器に、世界的リゾートへと成長したニセコ。最もにぎわう「ひらふ坂」は見渡すかぎり外国人で、まるで異国のようだ。
 スキー場のふもとにある倶知安町は人口2万人弱の町。平均時給は東京を上回り、ひらふでは、時給2000円超えはめずらしくない。「ひらふ辺りはもう日本のマチではない」。地元住民が嘆くのも無理はない。
 深刻なのは、介護事業所の相次ぐ閉鎖だ。撤退をよぎなくされた事業所によると。他の地域より単価を上げて求人を出しても応募は5年間ゼロだった。「あまりに賃金の差が大きい」(介護事業所の職員)。たしかに介護職の時給はひらふの半分ほど。格差が生まれ、従来の地域コミュニティーをゆるがしかねない事態になってしまった。
 北海道新幹線の延伸が予定され、ニセコへのインバウンドの流入や投資は止まる気配はない。「最後は倶知安で過ごしたい」。取材中に何度も聞いた高齢者の言葉が脳裏に浮かぶ。地元住民の思いは届くのだろうか。
 ※この記事は北海道ニュースUHBとYahoo!ニュースとの共同連携企画です。コロナ禍からのインバンドのV回復に追いつかず、オーバーツーリズムの危機に直面する北海道観光の現状を追いました。
(「もう日本の町じゃない」成長続ける”世界のニセコ”―時給高騰し人集められず…閉鎖する介護事業所も(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュースから)
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wakkayamawheels · 12 days ago
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modern wheels for classical braking systems
とってもありがたい事に今でもリム ブレーキ用の車輪(ロード バイク用、その他)に関する相談をいただく機会があります。
他のスポーツ用途の車体でもBMXとか、ロードに限らずマウンテン バイクだって保存状態の良い旧車を大切にお手入れして乗られている方も居られます。
ただ、スポーツ走行用途の車種ではリム ブレーキの存在が徐々に少なくなってきている事は間違い無さげです。
ロード バイクでのディスク ブレーキ化も完成車メーカーの標準装備化されて既にかなり経っていますし、車体だけでなく、ロード バイク用完成車輪メーカー各社の製品内容でも高性能モデルに関してはほぼディスク ブレーキばかりとなっています。
中には比較的小規模なメーカーさんが個性的なリム ブレーキ用の車輪を製品化されていたりもしますが、大半のリム ブレーキ用車輪はアルミ合金製のリムを使ったクロス バイク等との兼用グレードであったり、ハイ パフォーマンス モデルとは言い難い製品が多い様子です。
そもそもアルミ合金製のリムであってもモダンなデザインの製品は大半がディスク ブレーキ用ばかりで、リム ブレーキ用のリムでそれほど幅が広いリムはほぼ存在しないと言っても差し支えないでしょう。
尤も、幅の広さとリム ブレーキが使える事を条件に、重量や見た目のゴツさに目を瞑っていただけるなら、皆無ではないです…が、SunRingleのRhynoLiteとか実測で600g前後の重さや、些か厳ついビジュアルに対して、普段は変態じゃないふりをしている…保守系(意味違うし)ロード サイクリストから素直にご理解が得られるとは考え難いです。
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リム幅は内外22/27mmで或る意味、今時な感じがしなくもないのに、高さは16mm…。 基本設計が古い事もあり、残念ながらチューブド専用でチューブレスには対応していませんが、モダンなロード バイク用のタイヤを履くのに丁度良いくらいの横幅を備えています。
ぃゃ、個人的には箱型でハトメ付き、仕様によっては銀色のリムって今時珍しいと思いますし、クラシカルな細身のフレームに付けても「真横から眺めるだけなら」そんなに違和感無いと思うんですけどねぇ…また話しがズレました、すみません。<(^_^;
つまり、世間一般ではリム ブレーキ用で高いスポーツ性能を持った車輪の需要が無いか、有っても非常に少ない、と言う認識で回っているのだと思われます…が、時々いただく相談はわりと気合の入った内容だったりして、内心「ぅをぉ…(^o^;」っと思ったりしています。
と言うのも皆さん一様に、既にモダンな規格のロード バイクに乗られていて、昔乗られていたリム ブレーキのロード バイクの車輪を今更慌てて新しく用立てたり、仕立て直す必要が有りそうには見得ないからです。
ただ、一つ気になっている事は、確かにタイミングとしては絶妙なのかもしれません。
実際、完成車輪メーカーの多くが商品リストから高性能リム ブレーキ用製品を無くしていると言う事は、その構成パーツ供給元であるリム メーカーさんもリム ブレーキ用の高性能リムを新規で開発する理由が無くなります。
もちろん、既に安価で簡易なブレーキとして世界中で普及しているシステムなので、数年で地球上から消失するとは思いませんが、少なくとも今後のロード レース用機材として再び主流化する可能性は殆んど無いか、もし有るとすればUCIの機材規定などで保護的なルールを作られればワンチャンあるかどうか…といった状況ではないでしょうか。
そんな状況下の中、各リム メーカーさんの製品リストを調べてみると、やはり最新のディスク ブレーキ専用リムとはそれなりの隔たりがあり、モダンなタイヤ規格に対応した幅や構造はもちろん、重量でも多少のビハインドが否めませんし、今後ディスク ブレーキ用の700cリムとは色々な面で違いが広がっていくと思われます。
リム ブレーキ用700cリムは市場規模の縮小という経済的な側面だけでなく、そのブレーキやフレーム、フォークの構造による寸法上の制約があり、昨今増えてきている太いタイヤを収められるだけの余裕を確保するのが難しい為、モダンなタイヤ システムへの移行もまた困難になってきています。
もちろん、相談いただく方にはそういったタイヤ クリアランスの問題がある事を説明させてもらっていますが、それでも出来るだけ新しいタイヤシステムとの親和性が高い構造の車輪(リム)を大抵は希望されています。
具体的にはチューブラーからTLR対応であったり、高さだけでなく、幅も含めたリムの大断面化(タイヤ以外の理由では主に高剛性化による真円度の保持性と、流体力学的な効率化の追求)、あとは可能な限りのブレーキ性能向上などでしょうか。
何れにせよ、スポーツ性能向上を目的とする為に同じコストを投じるのであれば、既に普段使われているディスク ブレーキ用の車輪へ向けた方が費用対効果としてだけでなく、絶対的なパフォーマンスも確保しやすいですが、何故か「リム ブレーキ用で」となってしまう事がちょっとだけ不思議に感じています。
尤も不思議な事ばかりでもなく、ブレーキ システムが何であるかに関わらず、モダンなタイヤ利用や流体力学的な効率化が為された車輪に付け替えてタイムを計ると、大抵の場合は配管、配線類を内装化するよりも明確な速度の向上が計測される様にはなるので、実利が無くはないですし、慣れ親しんだ乗り心地や操作感の延長でタイムを削れるなら、その方が道具としての使い易さや満足感は高く感じられる様になるのかもしれません。
ただ、大半のリム メーカーさんが古いモデルを除くと、既にディスク ブレーキ用のリムに追加加工でリム ブレーキに対応させているケースが多く、新たにリム ブレーキ専用の設計で作られているリムは皆無と言っても差し支えない状況になっていて、今後ディスク ブレーキに対して更にリム設計の最適化が進むと、近いうちに追加加工での対応も難しくなる可能性は高くなっています。
実際、競技用マウンテン バイクのリムでもホントに飛んだり落っこちたりしてもいいのか心配なくらいの軽さの製品がありますが、それらは元々リム ブレーキによって側壁を強く圧縮されたり、その摩擦による耐熱性を考慮しなくてもいいからです。
そんな中、リム ブレーキ用のモダンなリムを出していただけるメーカーさんがまだあったので、色々と個性的なリクエストを追加して作っていただきました。
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写真が下手くそなので、ちょっと分かりにくいと思いますが、波型のリムに凹面孔無し、溝付きの超硬ブレーキ トラックを付けてもらっています。
これ(実測で30mm強くらい)以上の幅が広いリムだと、大抵のブレーキ アーチの掴み角度が広がり過ぎるのと、対応する最低タイヤ幅も大きくなり過ぎるので、実際に使えるフレーム、フォークが殆んど無いんじゃなかろうか…と思います。
昨今、少しづつ一般的になりつつある波型のリム、正直なところ玉石混交と言わざるを得ない現実もありますが、まともな設計をされた製品のパフォーマンスは素直にお薦めできます。
一般的な円形リムに比べて、流体力学的なドラグの低減はもちろんですが、突然煽られる様な横風に対する安定性が向上し、ハンドルや車体全体のふらつきが小さくなる為、実走時にかかるペダリング以外の余計な疲労やストレスも小さくできます。
この恩恵は出力が高く技術的にも成熟したエキスパート サイクリストに対してだけでなく、むしろ体重が軽かったり出力が小さいなど、外乱要因の影響が大きくなるサイクリストに対して、より大きなメリットが出ている様です。
今回の場合、前用のリムは波の凸凹の数がちゃんと20山になっていて、よくある24山の24本スポーク限定ではありません。 これはとってもありがたいです。
まぁ24山でも1/3ピッチ飛ばして16本のスポークで構成できる様にニップル孔の位置や穿孔角度を指定する事も可能なので、お施主の体格によっては大して問題にはならなかったりもしますが。*(-_^)
でも、これってリム作る時に20山の波型もメーカーさんは用意されているわけで、そういう意味ではリム ブレーキの、更に前輪に対しても結構まじで投資されているんだなぁ…と改めて感謝しているところです。
自分が考えているよりも世界規模ではまだまだ新規でリム ブレーキ用のモダンな構造のリムが求められている証拠なのかもしれないですが、ちょっと変わった車輪のご相談をいただく製作者としては、多様性の確保という意味でも本当にありがたいと感じています。
この様にブレーキ システムだけでなく、用途やそれぞれの乗り手の体格、好みなど、特注製作の車輪であれば大抵のご希望に近付ける事ができます。
しかし、それも量産品とは違う構成部材のサプライヤーがあってこそ車輪として製作が可能となっています。
これでリム ブレーキ用車輪に使える新しいリムの話しは終わりかな…と思っていたら、メーカーさんから新たな話のネタを送っていただいてしまったので、もう少しリム ブレーキが使えるモダンなリムについて紹介する事になりそうです。
どうやらメーカーさんの中には弊所よりも諦めが悪い…熱意溢れる方がおられる様です。
こちらが「もう流石にこの次は無いんじゃなかろうか…」と思って油断しているところへ次の弾を撃ってこられるので、マジで油断大敵です。(^-^;
とは言っても、「もう流石にこの次は無いんじゃなかろうか」とは思いますが、次回も引き続きリム ブレーキで(文字通り)擦り続けさせていただきます。<(^-^;
もうしばらくお付き合いいただけましたら幸いです。
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mlyzvt-no2157 · 5 months ago
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Fさん宅の訪問販売
Fさんというのは、新卒のときに就職した会社の営業部にいた中年男性のことである。この会社の営業部は、何故か、非常に容姿に恵まれた人が多い中、Fさんは、お世辞にもイイ男とは言えなかった。どちかというと、贔屓目にみても、中の下か、下の上だろうという容姿である。しかし、自信家のFさんは、自分がイイ男でスタイルも抜群であると固く信じ込んでいた(実際は、背が低く、頭と顔が大きく、かなりのメタボのぽっちゃり体型で、手足が太くて短いのに、無理に海外のハイブランドのスーツを着ているため、脚の裾は引きずっており、手は指先しか出ておらず、ウエストはベルトの上にお腹の肉がぷよぷよと乗っかって、シャツのボタンは今にも弾き飛びそうだった。だが、あるとき、私の所属する部署の新人に鼻っ柱をへし折られ、ヤケクソを起こし、落ちる所まで落ちたが、上司の励ましによってスタイルを取り戻し、その後、男性ホルモン注射に夢中になってしまったという経歴?を持つ、かなり残念でかつ痛くて変な人である)。
さて、Fさんはかなり前に離婚したバツイチで、Fさんは実家から会社へ通っていた。Fさんのお母様はかなり前に他界しており、当時大学生だったの息子さんの衣食住の面倒は、Fさんのお父様が見ていた。Fさんのお父様は、Fさんと血が繋がっているとは思えない程、紳士で、Fさんが離婚した後も、元若嫁であるFさんの奥様と週に2~3回の頻度で子供を交えて会っていたらしい。恐らく、Fさんが、どこか遠くに単身赴任して滅多に家に帰って来なければ、Fさんと元奥様は離婚しなかっただろうと、会社の皆が思っていた。Fさんは、よく会社で、「親父の面倒はオレがみてやっている」と言っていたが、「お父様がFさんの面倒を見て下さってるの間違いじゃないですか?」と私は反論していた。ちなみに、営業部の全員が私と同じ意見だったが、それを言うとFさんはふてくされて仕事をしなくなってしまうので、営業部の人達は私と同じ事を言えなかったらしい。
なぜ、親子近く年上のFさんに対して私が反論できたかというのは、違う部署だったことと、Fさんが戦場記者や戦場カメラマンに対して、コンプレックスと憧れを抱いていたからである。Fさんも、最初から営業マンではなく、元戦場記者だった。だが、新人の頃に戦地を取材したFさんは、戦場の悲惨さ・目の前で無抵抗な女性や子供や惨殺されるところ、病院に運ばれても、次々と人々が死んでゆくこと、昼も夜も怯えながら仕事しなければならない地獄に耐えられず、たった一度の取材をしただけで営業部に異動したのである。だから、戦場記者や戦場カメラマンを続けていられる私の上司のMさんや、カメラマンのYさん、同期のS君や私などはFさんから一目置かれていた。
前置きが長くなってしまった。そんな、人間性にはかなり問題がある(面白いと言えなくはないが、家族には絶対なりたく人である)Fさんだが、Fさんのお父様は、世界的に有名な大手総合商社の経営企画部の部長&取締役だった超エリートである。それゆえ、基礎年金・厚生年金・企業のOB年金を含め、Fさんのお父様の収入は凄い額で、普通のサラリーマンの平均年収の2~3倍はあろう額だった。そのためか分からないが、Fさんの家の家計は、全てお父様の年金や投資して運用している不労所得などから支出していた。その事を当然だと思っているふてぶてしいFさんは、息子の養育費や自分の食費や被服代など生活に必要なお金を一切家に入れず、給与は全てFさんのお小遣いになっており、Fさんは非常に金遣いが荒かった。
そんな、金遣いの荒いFさんが大好きだったものは、訪問販売である。あるとき、何処のメーカーの物を取り扱っているのか得体の知れない訪問販売の営業マンがFさん宅を訪れ、羽毛布団を紹介した。この羽毛布団は100年使っても羽毛がダメージを受けることなく、干さなくても湿気たりしないので、お手入れも簡単、その気になれば洗濯機でも洗える、乾燥機OK、そして何よりこの羽毛布団で寝ていれば、金運が上がるという怪しさ満載のシロモノだった。そして価格はなんと1枚70万円である。常識で考えたら、日干しやそれが無理でも乾燥機で布団を干さないとダニの巣窟になるのは当然のことであることは、大人であれば誰でも知っている。しかも、高級マザーグースダックの羽毛布団を普通の家庭用洗濯機で洗ってしまったら、へしゃげてしまい、布団がダメになることも少し考えたら分かることである。第一、布団はある程度長く使っても、寿命というものがあり、ウン十年も使うような物ではない。まして、100年も使ったら、中はダニやダニの死骸や埃の巣窟、そもそも100年後に自分が生きている可能性の方が遥かに低い。しかも、1枚70万円である。寝る布団の質で金運なんぞ上がる訳がない。金運は、本人が為替や株式の仕組みをよく勉強して、如何に上手に投資するか、今までに無かったようなモノを起業して大ヒットするかなど、本人の努力が必須である。そんな、ぼったくり価格の胡散臭い羽毛布団なんぞ、即断るのが常識だと思うが、高級品やハイブランドが大好きなFさんは違った。Fさんは即決で羽毛布団を自分とお父様と息子さんの3人分を購入し、合計210万支払ったのである。
どちらかといえば、私も「安物を沢山」よりも「高い物を長く大事に使う」タイプの人間である。だが、その考えを適用する物には、向いている物と向いていない物がある。例えば、腕時計などは、いい物であれば、きちんとメンテナンスを続けていれば、自分の代だけでなく、子供に譲ることもできる。財布も私が現在使っている物は、就職した時に購入したものをまだそのまま使っている。だが、布団はそういう買い方に向いていない物だと思う。70万円の布団を1枚より7万円(それでも高いが)の布団を10回買い替える方が、余程、衛生的で清潔で快適である。
Fさんの訪問販売でのお買い物は、羽毛布団だけにとどまらなかった。羽毛布団で金運が上がったのか下がったのかは謎だが、多分、何の変化もないと思われる。羽毛布団の訪問販売の営業マンが来てから2か月後、Fさん宅に、また別の訪問販売業者が訪れた。今度はアコヤ貝をうる業者だった。アコヤ貝は、おなじみの真珠を養殖する為の貝である。真珠が欲しければ、アコヤ貝を自分で育てて真珠にするのではなく、真珠として出来上がっている物を買うのが普通である。だが、Fさん宅を訪れた業者は違った。『このアコヤ貝には、直径15mmを超える花玉真珠の原石が眠っている。来年の春に、このアコヤ貝を開けると、まばゆいばかりに光り輝く、立派な直径15mm以上の花玉真珠が必ずできているはずである。アコヤ貝1枚の中に、少なくとも真珠は3つ以上入っている。その真珠を宝石店に売りに行けば、1粒あたり最低でも300万、平均で500万以上の値段で買い取ってくれるだろう。今回は、特別にあなただけに、アコヤ貝を1枚あたり50万円でお譲りしましょう』という、如何にも胡散臭いシロモノだった。これはいくら何でも断るだろうと普通は思うが、とにかく「普通でないもの。後にプレミアが付く」などのキャッチフレーズが大好きだったFさんはアコヤ貝に飛びついた。そして、訪問販売の兄ちゃんに薦められるがままに、アコヤ貝を10枚も購入したのだ。そのアコヤ貝は、側部が透明になっている円柱状の入れ物に入っており(イメージとしては、ツナ缶が透明になったような物)、何処からでもアコヤ貝が見られるようになっており、上部は缶詰よろしく、開封用のフックまで付いていた。何故、私がそんな事を知っているかというのは、Fさんが会社でみんなに自慢するために、合計500万も投資したアコヤ貝の缶詰(?)を全部持ってきて、デスクの上に並べてニマニマしていたからである。なお、待ちに待った翌年の春、Fさんは嬉しそうに、アコヤ貝を空けていたが、花玉真珠はおろか、10枚あった貝の中に真珠ができていた貝は4枚だけで、しかも到底真珠とは言えない黄ばんだ小さな粒(直径3~4m程度)で、僅かに場所によっては真珠色に輝いているかな?というような物だった。
それでも、懲りないFさんが、訪問販売で散財した物は計り知れない程多い。私が知っているだけでも、食器棚を改造したとしか思えないガラスの観音扉になっている500万円の真っ白な仏壇(私が某安価な家具チェーンで8万円で買った自宅にある食器棚ソックリだったし、観音扉を開けさせてもらい、中を見たら、側面に一定の間隔で穴が開いていた。その穴は何の為に必要なのか尋ねてみらた、「『気』を通すために、必ず開けておかないというえない穴」だそうである。でも『気を通す』と言っているが、穴は外部に貫通しておらず、どう見ても、食器棚の中棚を取り付ける為のフック穴としか思えなかった。そして、肝心の『気』とは何か?と尋ねてたら、Fさん本人もよく分からないと答えるものだから、思わずひっくりかりそうになった。)、南西向きの屋根があるにも拘らず、高層マンションに面した北向きの屋根に付けられた600万円のソーラーパネル、法外な値段のオール電化工事で(オール電化にも拘らず、台所のコンロは何故かガスのまま)など例を挙げていったらキリがない。
私が転職してかなりの年月が経ち、更に関西に引っ越してきて、そろそろ5年近くなる。Fさんが今でも散財を続けているのか、とても気になるが、3年程前に、Fさんのお父様の訃報連絡があった。Fさんのお父様はどんな思いで息子の散財を見ていらしたのかと思うと、やはり、高齢の親に心配をかけるような親不孝物にはなりたくないと思ってしまった。
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apothecaryscript · 5 months ago
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Episode 2 (Ep.26): Caravan / 第2話(第26話)『隊商(キャラバン/Kyaraban)』
壬氏「今回のキャラバン、業者の数も商品の種類も多いな…」
Jinshi “Konkaino kyaraban, gyoshano kazumo shohinno shuruimo ooina…”
Jinshi “The caravan this time has more merchants and goods than before.”
高順「異国の特使を迎える先行隊ゆえ、いつもより規模が大きく期間も長いと聞いております」
Gaoshun “Ikokuno tokushi’o mukaeru senko-tai-yue, itsumo-yori kiboga ookiku kikanmo nagaito kiite-orimasu.”
Gaoshun “Apparently it’s the advance party to the special envoy of a foreign nation. As such, it’s larger-scale and scheduled to stay longer.”
壬氏「宴席の準備はどうだ?」
Jinshi “Ensekino junbiwa doda?”
Jinshi “How’s the welcome banquet prep going?”
高順「接待担当の高官が進めています」
Gaoshun “Settai-tantono kokanga susumete-imasu.”
Gaoshun “A high-ranking officer in charge of receptions is working on it.”
壬氏「そうか。大事な外交の相手だ。引き続き頼む」
Jinshi “Soka. Daijina gaikono aiteda. Hiki-tsuzuki tanomu.”
Jinshi “Good. This is an important diplomatic partner. Keep up the good work.”
高順「御意」
Gaoshun “Gyoi.”
Gaoshun “Understood.”
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紅娘「湿気も多くなってきたし、そろそろ衣替えをしようと思います。まずは衣装の整理から。桜花、愛藍、猫猫」
Hon’nyan “Shikkemo ooku-natte-kitashi, soro-soro koromo-gae’o shiyoto omoi-masu. Mazuwa ishono seiri-kara. Infa, Airan, Maomao.”
Hongniang “It’s starting to get more humid. I think it’s time for a wardrobe change. First, we’ll organize our outfits. Yinghua, Ailan, Maomao.”
桜花・愛藍「はい」
Infa, Airan “Hai.”
Yinghua & Ailan “Yes.”
猫猫「はい、紅娘様」
Maomao “Hai, Hon’nyan-sama.”
Maomao “Yes, Lady Hongniang.”
紅娘「貴園は鈴麗公主のお世話をお願いね」
Hon’nyan “Guienwa Rinrī-himeno osewa’o onegaine.”
Hongniang “Guiyuan, please tend to Princess Lingli.”
貴園「分かりました」
Guien “Wakari-mashita.”
Guiyuan “Yes.”
桜花「流行遅れのデザインも結構あるのよね。これはまだいけるかな。あっ。こっちは一時期すごく流行ったんだけど、流行りものって時期が過ぎると途端に使えなくなるのよね」
Infa “Ryuko-okureno dezainmo kekko aruno-yone. Korewa mada ikeru-kana. A. Kocchiwa ichi-jiki sugoku hayattan-dakedo, hayari-monotte jikiga sugiruto totanni tsukae-naku-naruno-yone.”
Yinghua “Some of the designs are out of style. This one’s still good. Oh, this one was super popular for a while, but you know how fads can be quick to go super stale?”
猫猫「古いのはどうされるんですか?」
Maomao “Fufui-nowa do sarerun-desuka?”
Maomao “What happens to the old outfits?”
桜花「職人が作り直して、玉葉様の故郷、西方で配るのよ」
Infa “Shokuninga tsukuri-naoshite, Gyokuyo-samano kokyo, saihode kubaru-noyo.”
Yinghua “Some craftsmen rework them, and they get handed out in the western region, Lady Gyokuyou’s home region.”
猫猫「へぇ…では念のため、防虫用の香草を入れておきますね」
Maomao “Hee… Dewa nenno-tame, bochu-yono koso’o irete-oki-masu-ne.”
Maomao “I see. In that case, I’ll put in some insect-repellent herbs.”
桜花「うん、お願い」
Infa “Un, onegai.”
Yinghua “Yes, thank you.”
愛藍「そう言えば、もう少ししたら新しい侍女が来るわよ」
Airan “So-ieba, mo sukoshi shitara atarashii jijoga kuru-wayo.”
Ailan “Oh, by the way, a new lady-in-waiting is coming soon.”
猫猫「新しい侍女?」
Maomao “Atarashii jijo?”
Maomao “A new lady-in-waiting?”
愛藍「玉葉様のご懐妊で今以上に人手が必要になるから」
Airan “Gyokuyo-samano go-kainin-de ima-ijoni hitodega hitsuyoni naru-kara.”
Ailan “Now that Lady Gyokuyou is pregnant, we’ll need more help.”
桜花「他にも理由はあるわよ。50人以上も侍女や下女を引き連れて入内した妃がいるんだから、玉葉様だってねぇ」
Infa “Hoka-nimo riyuwa aru-wayo. Goju-nin-ijomo jijoya gejo’o hiki-tsurete judai-shita kisakiga irun-dakara, Gyokuyo-sama-datte-nee.”
Yinghua “There’s another reason. Another concubine joined with more than 50 ladies-in-waiting and servant girls. Lady Gyokuyou needs a few more too, you know?”
猫猫(楼蘭妃のことか。確かに、帝の寵妃である玉葉様の侍女が5人しかいないのは世間体が悪い)
Maomao (Roran-hino kotoka. Tashikani, mikadono chohide-aru Gyokuyo-samano jijoga go-nin-shika inai-nowa seken-teiga warui.)
Maomao (Concubine Loulan, I bet. It makes sense. Lady Gyokuyou having only five ladies-in-waiting despite being the emperor’s favorite sends the wrong message.)
桜花「水晶宮の梨花様のところでさえ、下女も含めて30人なのに、柘榴宮はその倍よ!おかしくない!?」
Infa “Suisho-kyuno Rifa-samano tokorode-sae, gejomo fukumete sanju-nin-nanoni, Zakuro-Kyuwa sono bai-yo! Okashiku-nai!?”
Yinghua “The Crystal Pavilion for Lady Lihua has thirty, including servant girls. The Garnet Pavilion has double that! That feels wrong, doesn’t it?”
愛藍「桜花、そんなこと言ったらまた紅娘様に怒られるわよ」
Airan “Infa, sonna-koto ittara mata Hon’nyan-samani oko-rareru-wayo.”
Ailan “Yinghua, don’t talk like that. Lady Hongniang will scold you.”
桜花「だってぇ」
Infa “Dattee.”
Yinghua “Come on!”
愛藍「さてと、だいぶ片付いたわね」
Airan “Sateto, daibu katazuita-wane.”
Ailan “Well then, we made some good progress.”
猫猫「こんなに減らしてよかったのですか?」
Maomao “Konnani herashite yokattano-desuka?”
Maomao “Is it all right to have so few?”
愛藍「大丈夫。新しいのを何着か注文しているし」
Airan “Daijobu. Atarashii-no’o nan-chaku-ka chumon shite-irushi.”
Ailan “It’s fine. We already ordered a few new ones, and…”
桜花「それに、もうすぐキャラバンが来るの!」
Infa “Soreni, mo-sugu kyarabanga kuruno!”
Yinghua “And besides, the caravan will arrive soon!”
猫猫「キャラバン?」
Maomao “Kyaraban?”
Maomao “Caravan?”
愛藍「前に来た時は、猫猫はちょうどいなかったのよね?」
Airan “Maeni kita-tokiwa, Maomaowa chodo ina-kattano-yone?”
Ailan “Maomao wasn’t here the last time it came by, was she?”
桜花「今回の���、いつもより規模が大きいの!」
Infa “Konkai-nowa, itsumo-yori kiboga ookiino!”
Yinghua “This one’s bigger than usual!”
猫猫(花街ではさほど珍しくないけど、娯楽の少ない後宮では、この時の買い物が楽しみなのだろう)
Maomao (Hana-machi-dewa sahodo mezurashiku-nai-kedo, gorakuno sukunai kokyu-dewa, kono tokino kaimonoga tanoshimi nano-daro.)
Maomao (Entertainment’s abundant in the pleasure district, but scarce here in the rear palace, so the shopping must be really exciting.)
桜花「猫猫も、空き時間作るから見に行きなよ。玉葉様は、こういう時いつもお小遣いをくれるの…あっ、どうしたの?」
Infa “Maomaomo, aki-jikan tsukuru-kara mini ikinayo. Gyokuyo-samawa, ko-iu-toki itsumo okozukai’o kureruno… A, doshitano?”
Yinghua “I’ll make sure you get some time to check it out too, Maomao. Lady Gyokuyou always gives us an allowance―What’s wrong?”
紅娘「おしゃべりばかりしてないで、手を動かしなさい~~~!!」
Hon’nyan “Oshaberi-bakari shite-naide, te’o ugokashi-nasaiiiiiii!!”
Hongniang “Less chatting, more working!”
桜花「ギャ~~~!」
Infa “Gyaaaaaaa!”
玉葉妃「私も紅娘に怒られないように気を付けなくちゃね」
Gyokuyo-hi “Watashimo Hon’nyan-ni okorare-nai-yoni ki’o tsuke-nakuchane.”
Concubine Gyokuyou “I should be careful not to incur Hongniang’s wrath!”
紅娘「玉葉様。冗談はおやめください」
Hon’nyan “Gyokuyo-sama. Jodanwa oyame kudasai.”
Hongniang “Lady Gyokuyou, please stop joking around.”
玉葉妃「ウフフッ」
Gyokuyo-hi “Ufufu.”
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杏「お呼びでしょうか、梨花様」
Shin “Oyobi-deshoka, Rifa-sama.”
Shin “Did you summon me, Lady Lihua?”
梨花妃「杏。これを皆に」
Rifa-hi “Shin. Kore’o mina-ni.”
Concubine Lihua “Shin, pass this out to everyone.”
杏「キャラバンの買い出しですか?手の空(あ)いている侍女に買いに行かせます」
Shin “Kyaraban-no kaidashi desuka? Teno aite-iru jijoni kaini ikase-masu.”
Shin “Shopping at the caravan? I’ll have one of the ladies-in-waiting take care of it.”
梨花妃「ええ。お願いね」
Rifa-hi “Ee. Onegai-ne.”
Concubine Lihua “Yes, thank you.”
思思「し…杏様。診療所から言伝(ことづて)です」
Su-su? “Shi…Shin-sama. Shinryo-jo-kara kotozute desu.”
Si-si? “L-Lady Shin, a message from the clinic.”
杏「診療所から言伝?」
Shin “Shinryo-jo-kara kotozute?”
Shin “A message from the clinic…?”
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猫猫(キャラバンが滞在するのは5日間。妃やその侍女たちがはしゃぐ中に、下っ端が入り込んで買い物ができるわけがない)
Maomao (Kyarabanga taizai-suru-nowa itsuka-kan. Kisakiya sono jijo-tachiga hashagu nakani, shitappaga hairi-konde kaimonoga dekiru wakega nai.)
Maomao (The caravan stays for five days. A bottom-tier servant like me can’t just cut in front of concubines and their ladies-in-waiting.)
小蘭「いいな~。私も新しい服とか欲しい」
Shaoran “Iinaaa. Watashimo atarashii fuku-toka hoshii.”
Xiaolan “I’m jealous. I want new clothes and stuff, too!”
猫猫「着てく場所ないけど」
Maomao “Kiteku basho nai-kedo.”
Maomao “We’ve got nowhere to wear it to.”
小蘭「分かってるけど欲しいの!」
Shaoran “Wakatteru-kedo hoshiino!”
Xiaolan “I know, but still!”
猫猫(後宮…つくづく特殊な空間だ。こんなに人がいるのに店はないし、医者もやぶ医者しかいないし…。病気にでもかかったら、すぐ広がってしまいそうだが、そうでもない。衛生管理はしっかりしているからだ。汚物を捨てる地下水路は、堀を通さず大河へと繋がっている。西方の水道技術を、やり手の女帝が利用したものだ。衛生面がちゃんとしていれば、病気の発生は防げる。それでも、重病にかかった時は実家に帰されるが…)
Maomao (Kokyu…Tsuku-zuku tokushuna kukanda. Konnani hitoga iru-noni misewa naishi, ishamo yabu-isha-shika inaishi… Byoki-ni-demo kakattara, sugu hirogatte shimai-sodaga, so-demo nai. Eisei-kanriwa shikkari shite-iru-karada. Obutsu’o suteru chika-suirowa, hori’o toosazu taiga-eto tsunagatte-iru. Saihono suido-gijutsu’o, yariteno joteiga riyo-shita-monoda. Eisei-menga chanto shite-ireba, byokino hasseiwa fusegeru. Soredemo, jubyoni kakatta tokiwa jikkani kae-sareruga…)
Maomao (The rear palace really is a peculiar environment. So many people, yet no shops. No doctors except for quacks… It seems like if disease broke out, it would spread uncontrollably, but not really, because the sanitation level is top-notch. An underground waterway carries out the waste goes straight to the great river without going through the moat. It’s water working technology from the west, cleverly applied by the empress. As long as proper hygiene is maintained, diseases can be mostly prevented. Those that still manage to contract severe illnesses are sent home, but…)
小蘭「ねぇ、猫猫」
Shaoran “Nee, Maomao.”
Xiaolan “Hey, Maomao.”
猫猫「ん?」
Maomao “N?”
Maomao “Hmm?”
小蘭「最後の日なら、少し時間をもらえそうなんだけど…」
Shaoran “Saigono hi-nara, sukoshi jikan’o moraeso-nanda-kedo…”
Xiaolan “I might get some time off on the last day.”
猫猫(誘われて、悪い気はしないな)
Maomao (Saso-warete, warui kiwa shinai-na.)
Maomao (It’s not so bad to get asked out.)
小蘭「フフフ…ん?」
Shaoran “Fufufu…N?”
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玉葉妃「ちょっと奮発し過ぎたかしら?」
Gyokuyo-hi “Chotto funpatsu shi-sugita-kashira?”
Concubine Gyokuyou “Did I spend too much?”
紅娘「いいえ、もっと買っても良かったのですよ。他の所はもっと買っているでしょうから」
Hon’nyan “Iie, motto kattemo yokattano-desuyo. Hokano tokorowa motto katte-iru-desho-kara.”
Hongniang “No, you could have bought more. The other houses have probably bought more.”
猫猫(確かに…。水晶宮の侍女たちは派手に買い物をするだろうし、梨花妃も何だかんだ懐が深い。金剛宮では里樹妃をおだてて、侍女たちが自分の欲しいものを買わせたりするだろう。柘榴宮だと、あれだけ派手好きな楼蘭妃は言わずもがな。その点、一部屋に入りきる玉葉妃は経済的だ)
Maomao (Tashikani… Suisho-Kyuno jijo-tachiwa hadeni kaimono’o suru-daroshi, Rifa-himo nanda-kandade futokoroga fukai. Kongo-Kyu-dewa Rīshu-hi’o odatete, jijo-tachiga jibunno hoshii mono’o kawase-tari suru-daro. Zakuro-Kyu-dato, are-dake hade-zukina Roran-hiwa iwazu-mogana. Sono ten, hito-heyani hairi-kiru Gyokuyo-hiwa keizai-tekida.)
Maomao (True. The ladies-in-waiting at the Crystal Pavilion probably go all out. Concubine Lihua is actually pretty generous, too. At the Diamond Pavilion, the ladies-in-waiting probably flatter Concubine Lishu into buying things for them. As for the Garnet Pavilion, it goes without saying, seeing how flamboyant Concubine Loulan is. Compared to them, Concubine Gyokuyou, whose items fit in one room, appears thrifty.)
紅娘「明日もキャラバンの商人が来るから、今日の分は片付けますよ」
Hon’nyan “Ashitamo kyaraban’no shoninga kuru-kara, kyono bunwa katazuke-masuyo.”
Hongniang “Caravan merchants will arrive tomorrow as well, so let’s put away what we got today.”
桜花「は~い」
Infa “Haaai.”
Yinghua “Yes.”
猫猫(はて?)
Maomao (Hate?)
Maomao (Huh?)
貴園「何かあった?」
Guien “Nanika atta?”
Guiyuan “Something wrong?”
猫猫(袖の付いた着物と、胸のすぐ下で帯を締めるスカートが多いな)
Maomao (Sodeno tsuita kimonoto, muneno sugu shitade obi’o shimeru sukātoga ooina.)
Maomao (There are several sleeved robes and skirts whose belts go right under the chest.)
猫猫「このタイプ以外の服はなかったのですか?」
Maomao “Kono taipu-igaino fukuwa nakattano-desuka?”
Maomao “Were these the only types of clothes available?”
貴園「こればっかりだったわよ」
Guien “Kore-bakkari datta-wayo.”
Guiyuan “These were everwhere.”
愛藍「流行りだからって言ってたけど」
Airan “Hayari dakaratte itteta-kedo.”
Ailan “I heard they’re in style right now.”
貴園・愛藍「ん?」
Guien, Airan “N?”
猫猫(玉葉様の懐妊は、まだ外に知られていない。普通なら、客が好む服を持ち込むはずだ。玉葉様には、帯を腰で結ぶような。しかし、お腹が大きくなれば締め付けない服を選ぶだろう。それを踏まえた上で、あえてこういうデザインのものを持ち込んだとしたら…。考え過ぎだと思いたいが…)
Maomao (Gyokuyo-samano kaininwa, mada sotoni shirarete-inai. Futsu-nara, kyakuga konomu fuku’o mochi-komu hazuda. Gyokuyo-sama-niwa, obi’o koshide musubu-yona. Shikashi, onakaga ookiku-nareba shimetsuke-nai fuku’o erabu-daro. Sore’o fumaeta uede, aete ko-iu dezainno mono’o mochi-kondato shitara… Kangae-sugi-dato omoi-taiga…)
Maomao (Lady Gyokuyou’s pregnancy isn’t yet known to the outside. Normally, they would bring in clothes that the customer likes. In Lady Gyokuyou’s case, it would be dresses with belts around the waist. However, if her belly grew bigger, she would choose less restrictive outfits. Did they bring these designs knowingly? If so… I want to believe I’m overthinking this, but…)
猫猫「明日は、帯を腰でしっかり締めるデザインのものがあるか、聞いた方がいいと思います」
Maomao “Asuwa, obi’o koshide shikkari shimeru dezainno monoga aruka, kiita-hoga iito omoi-masu.”
Maomao “Tomorrow, you should ask if they have designs that have tight belts around the waist.”
玉葉妃「そうね。もっと違うものを買っておかないと。紅娘、商人に声をかけておいて」
Gyokuyo-hi “Sone. Motto chigau mono’o katte-oka-naito. Hon’nyan, shonin’ni koe’o kakete-oite.”
Concubine Gyokuyou “Yes, we should keep a variety of designs around. Hongniang, have a word with the merchants for me.”
紅娘「はい」
Hon’nyan “Hai.”
Hongniang “Yes.”
猫猫(玉葉様と紅娘様には伝わったみたいだ)
Maomao (Gyokuyo-samato Hon’nyan-sama-niwa tsutawatta mitaida.)
Maomao (Seems like Lady Gyokuyou and Lady Hongniang got the message.)
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猫猫(最終日ともなると、売れ残りばかりだな…)
Maomao (Saishubi-tomo naruto, ure-nokori bakari dana…)
Maomao (I guess it’s all leftovers on the last day.)
小蘭「わあっ、すごい、すご~い。おっ、ハハッ。はあ~…」
Shaoran “Waa, sugoi, sugoooi. O, haha. Haaaa…”
Xiaolan “Wow, awesome! Awesome!”
猫猫(玉葉様からお小遣いをもらったけど…)
Maomao (Gyokuyo-sama-kara okozukai’o moratta-kedo…)
Maomao (I did get some allowance from Lady Gyokuyou, but…)
猫猫「これ下さい」
Maomao “Kore kudasai.”
Maomao “I’ll take this.”
猫猫「似合ってる」
Maomao “Niatteru.”
Maomao “Looks good on you.”
小蘭「ハハッ。ありがとう、猫猫~!」
Shaoran “Haha. Arigato, Maomaooo!”
Xiaolan “Thanks, Maomao!”
猫猫(妹とやらがいたら、こんな生き物なのだろうか)
Maomao (Imoto-to-yaraga itara, konna ikimono nano-daroka.)
Maomao (If I had a little sister of some kind, would she be this type of creature?)
小蘭「猫猫は行きたい所ないの?付き合うよ」
Shaoran “Maomaowa ikitai tokoro naino? Tsuki-au-yo.”
Xiaolan “Are there stalls you want to check out, Maomao? I’ll go with you!”
猫猫「ん~、じゃあ、ちょっと覗(のぞ)きたい所があるんだけど」
Maomao “Nnn, jaa, chotto nozoki-tai tokoroga arun-dakedo.”
Maomao “In that case, I’d like to look around a bit.”
猫猫(さすがに薬の類いはないが、茶葉や香辛料はある。それに、最終日に来た理由がもう一つある…。値引きだ。後宮という特殊な場所で、適正価格で品物を売るとは思えない。簡単にぼったくれると思うなよ?イ~ヒッヒッヒッ…)
Maomao (Sasugani kusurino taguiwa naiga, chabaya koshinryowa aru. Soreni, saishubini kita riyuga mo-hitotsu aru… Nebiki-da. Kokyuto-iu tokushuna bashode, tekisei-kakakude shinamono’o uru-towa omoe-nai. Kantanni bottaku-reruto omou-nayo? Iiihhihhihhi…)
Maomao (Obviously no medicines here, but they do have teas and spices. Also, there’s another reason why I came on the last day. Discounts. I doubt they’d charge fair prices for goods in a special environment like the rear palace. But don’t think you can gouge me that easily!”
小蘭「ん?」
Shaoran “N?”
猫猫(茉莉花茶(ジャスミンちゃ)か…)
Maomao (Jasumin-cha-ka…)
Maomao (Jasmine tea.)
猫猫「これ下さい」
Maomao “Kore kudasai.”
Maomao “I’ll take this.”
子翠「これ下さ~い」
Shisui “Kore kudasaaai.”
Shisui “I’ll take this.”
猫猫(はて?)
Maomao (Hate?)
Maomao (Huh?)
子翠「あ……猫ちゃん元気?」
Shisui “A……Neko-chan genki?”
Shisui “How’s the kitty?”
猫猫(あぁ、あの時の…)
Maomao (Aa, ano tokino…)
Maomao (Ah, she’s from that one time…)
猫猫「元気にしてる。今、医局にいる」
Maomao “Genkini shiteru. Ima, ikyokuni iru.”
Maomao “She’s fine. She lives at the clinic now.”
子翠「そっかぁ、よかった!」
Shisui “Sokkaa, yokatta!”
Shisui “I see! That’s good to hear!”
小蘭「あれ?子翠もお休みもらったの?」
Shaoran “Are? Shisuimo oyasumi morattano?”
Xiaolan “Oh, you got time off too, Shisui?”
子翠「うん。小蘭も来てたんだ?何買ったの?」
Shisui “Un. Shaoranmo kitetanda? Nani kattano?”
Shisui “Yeah! And you’re here too, Xiaolan! What’d you buy?”
小蘭「私は見物だけ。あっ!猫猫に髪紐買ってもらったんだぁ!」
Shaoran “Watashiwa kenbutsu-dake. A! Maomaoni kami-himo katte-morattandaa!”
Xiaolan “I’m just looking. Oh! Maomao bought me a hair tie!”
子翠「可愛い!」
Shisui “Kawaii!”
Shisui “So cute!”
猫猫(二人は知り合いか。小蘭と同じ尚服の衣を着ているということは、いつもの洗濯場を使っている女官なのだろう)
Maomao (Futariwa shiriai-ka. Shaoranto onaji shofukuno koromo’o kite-iruto iu-kotowa, itsumono sentaku-ba’o tsukatte-iru nyokan-nano-daro.)
Maomao (So, they know each other. Seeing how she wears the same dress as Xiaolan, she must be a court lady using the same laundry area.)
猫猫「ここ邪魔になるから、場所を移そう。これ3つ下さい」
Maomao “Koko jamani naru-kara, basho’o utsuso. Kore mittsu kudasai.”
Maomao “We don’t want to block the stall, so let’s go somewhere else. I’ll take three of these.”
―――――――――――――――――――――――――――――――
虞淵(やぶ医者)「嬢ちゃんに友達がいるなんて、知らなかったよ」
Guen(Yabu-Isha) “Jochan-ni tomodachiga iru-nante, shira-nakatta-yo.”
Guen(Quack Doctor) “I didn’t know you had friends, little lady!”
猫猫(やぶ医者が大変失礼なことを言ってくれるが、本当のことなので仕方ないだろう)
Maomao (Yabu-Ishaga taihen shitsureina koto’o itte-kureruga, hontono koto-nanode shikata-nai-daro.)
Maomao (Doctor Quack can be pretty rude sometimes, but he’s not wrong.)
毛毛「ミャ~」
Maomao “Myaaa.”
小蘭「可愛い~!」
Shaoran “Kawaiiii!”
Xiaolan “So cute!”
子翠「わぁ、何て名前?」
Shisui “Waa, nante namae?”
Shisui “What’s her name?”
猫猫「盗賊改(とうぞくあらため)」
Maomao “Tozoku-Aratame.”
Maomao “Admonisher of Thieves.”
小蘭「えっ!?何か変な名前だね」
Shaoran “E!? Nanka henna namae-dane.”
Xiaolan “Huh? That’s a weird name.”
猫猫(毛毛の方がよっぽど変だ)
Maomao (Maomao-no-hoga yoppodo henda.)
Maomao (Less weird than ‘Maomao.’)
虞淵(やぶ医者)「お茶でも入れようかね」
Guen(Yabu-Isha) “Ocha-demo ireyo-kane.”
Guen(Quack Doctor) “How about I make some tea?”
猫猫「お茶は持ってきました」
Maomao “Ochawa motte-kimashita.”
Maomao “I’ve brought my own.”
虞淵(やぶ医者)「じゃあ、茶菓子だね」
Guen(Yabu-Isha) “Jaa, chagashi dane.”
Guen(Quack Doctor) “Then I’ll get the snacks.”
小蘭「ふぉ~!」
Shaoran “Fuooo!”
Xiaolan “Wow!”
子翠「いい香り…」
Shisui “Ii kaori…”
Shisui “What a nice scent.”
猫猫(茉莉花の工芸茶。温めた器に入れて、ぬるめのお湯をゆっくり注ぐと、こうしてつぼみが開く。なかなか入れる機会はないだろうけど)
Maomao (Jasumin’no kogei-cha. Atatameta utsuwani irete, nurumeno oyu’o yukkuri sosoguto, ko-shite tsubomiga hiraku. Naka-naka ireru kikaiwa nai-daro-kedo.)
Maomao (A jasmine flowering tea. Place it inside a pre-warmed bowl, slowly pour in lukewarm water, and the bud opens up like this. I probably won’t get the chance to make this often, but…)
虞淵(やぶ医者)「嬢ちゃんたち、今回だけ特別だよ」
Guen(Yabu-Isha) “Jochan-tachi, konkai-dake tokubetsu dayo.”
Guen(Quack Doctor) “My little ladies, these are special just for today.”
小蘭「月餅だ!ありがとうございます」
Shaoran “Geppei-da! Arigato gozai-masu.”
Xiaolan “Mooncakes! Thank you very much!”
子翠「それにしても、毎回こうなの?すごいお祭り騒ぎ」
Shisui “Soreni-shitemo, mai-kai ko-nano? Sugoi omatsuri-sawagi.”
Shisui “Is it always like this? A huge festival every time?”
猫猫(子翠もキャラバンは初めてか。楼蘭妃の入内と共に入って来たとすれば、来て半年ほどなのだろう)
Maomao (Shisuimo kyaraban’wa hajimete-ka. Roran-hino judaito tomoni haitte-kitato sureba, kite hantoshi-hodo nano-daro.)
Maomao (This is Shisui’s first caravan, too. If she came at the same time as Concubine Loulan, I think she’s been here for about six months.)
小蘭「う~ん、今回はいつもより長いなぁ」
Shaoran “Uuun, konkaiwa itsumo-yori nagai-naa.”
Xiaolan “Hmm, it’s lasting longer than usual.”
虞淵(やぶ医者)「それはね、近々異国から特使が来るかららしいよ」
Guen(Yabu-Isha) “Sore-wane, chika-jika ikoku-kara tokushiga kuru-kara rashii-yo.”
Guen(Quack Doctor) “I heard that’s because a special envoy is coming from a foreign land soon.”
小蘭「へぇ~。偉い人が来るんですね」
Shaoran “Heee. Erai hitoga kurun-desune.”
Xiaolan “Oh! It must be someone important.”
猫猫(それ、言っちゃっていいんですかねぇ)
Maomao (Sore, icchatte iin-desuka-nee.)
Maomao (Are you allowed to talk about that?)
子翠「そう言えばさぁ、最近、北側で変な匂いがするんだけど、知らない?」
Shisui “So-ieba-saa, saikin, kita-gawade henna nioiga surun-dakedo, shira-nai?”
Shisui “By the way, there’s this weird smell on the north side these days. Do you know about it?”
猫猫「北側?」
Maomao “Kita-gawa?”
Maomao “On the north side?”
小蘭「知らな~い」
Shaoran “Shiranaaai.”
Xiaolan “Nope.”
虞淵(やぶ医者)「変な匂いねぇ…あっちは荒れているからね。水路でも詰まったかな」
Guen(Yabu-Isha) “Henna nioi-nee… Acchiwa arete-iru-kara-ne. Suiro-demo tsumatta-kana.”
Guen(Quack Doctor) “A strange smell, huh? That area’s a bit of a mess, maybe a waterway got clogged.”
猫猫(汚物を流す地下水路が詰まれば、地上に匂いが出てくるかもしれない)
Maomao (Obutsu’o nagasu chika-suiroga tsumareba, chijoni nioiga dete-kuru-kamo shire-nai.)
Maomao (If an underground waterway carrying waste got clogged, the smell could reach the ground level.)
小蘭「子翠は、北側に行く仕事があるの?」
Shaoran “Shisuiwa, kita-gawani iku shigotoga aruno?”
Xiaolan “Do you have work on the north side, Shisui?”
子翠「へへっ。あっちは草むらが多いのだよね」
Shisui “Hehe. Acchiwa kusa-muraga ooino-dayone.”
Shisui “Actually, there are good shrubs out there.”
小蘭「おぉ!」
Shaoran “Oo!”
猫猫「上手だね」
Maomao “Jozu dane.”
Maomao “You’re good.”
子翠「うん!ここにはたくさん虫がいるから、いっぱい描けていいよね」
Shisui “Un! Koko-niwa takusan mushiga iru-kara, ippai kakete ii-yone.”
Shisui “Yeah, there’s a lot of bugs here, so it’s great that I can draw so many!”
猫猫(虫もまた、薬の材料になる。カマキリの卵しょうは精力剤になり、ミミズは解熱効果がある)
Maomao (Mushi-mo mata, kusurino zairyoni naru. Kamakirino ranshowa seiryoku-zaini nari, mimizuwa genetsu-kokaga aru.)
Maomao (Insects can be ingredients for medicines, too. The egg cases of praying mantises can make an aphrodisiac, and earthworms can be fever reducers.)
子翠「南の果樹園とかはしっかり手入れがされているから、あまりいないけど、北側の廃墟とかいい感じ。でっかいクモがたくさんいるよ!」
Shisui “Minamino kajuen-tokawa shikari teirega sarete-iru-kara, amari inai-kedo, kita-gawano haikyo-toka ii kanji. Dekkai kumoga takusan iruyo!”
Shisui “The fruit garden on the south side is well-kept, so there aren’t many out there. But the ruins on the north side are really nice! There’s huge spiders there, even!”
猫猫「クモ!?集めるのが大変で、まだ試したことが無いが、クモの糸には止血効果があると���う」
Maomao “Kumo!? Atsumeru-noga taihende, mada tameshita kotoga naiga, kumono ito-niwa shiketsu-kokaga aruto iu.”
Maomao “Spiders?! I haven’t tried it since it’s so hard to gather, but they say spider silk has blood-staunching properties.”
子翠「行く?行ってみる?」
Shisui “Iku? Itte-miru?”
Shisui “You wanna go check it out?”
猫猫「行く!行ってみる!」
Maomao “Iku! Itte-miru!”
Maomao “I wanna go check it out.”
子翠「見て見て、これなんて綺麗な色でぷっくりして可愛いんだ!食べるとおいしくて猫猫もきっと気に入るよ!それに…」
Shisui “Mite mite, kore-nante kireina irode pukkuri-shite kawaiinda! Taberuto oishikute Maomaomo kitto kini-iruyo! Soreni…”
Shisui “Look! This one has pretty colors and it plump and cute. It’s delicious, too. I’m sure you’ll like it! Also…”
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(足音/Ashi-oto/Footsteps)
女(咳込み)
Onna (Seki-komi)
Woman (Coughing)
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猫猫(キャラバンが去って数日。後宮では香油が大流行している)
Maomao (Kyarabanga satte sujitsu. Kokyu-dewa koyuga dai-ryuko shite-iru.)
Maomao (A few days after the caravan left… Scented oils became all the rage in the rear palace.)
小蘭「くさい…」
Shaoran “Kusai…”
Xiaolan “It stinks…”
猫猫「ほんとにくさい」(西方の輸入品は香りが強い。単品ではいい香りでも、混ざり合うと危険だ)
Maomao “Hontoni kusai.” (Saihono yunyu-hinwa kaoriga tsuyoi. Tanpin-dewa ii kaori-demo, mazari-auto kikenda.)
Maomao “It really does stink.” (The imports from the west have a strong scent. They might smell nice individually, but all mixed together, it’s awful.)
猫猫「んっ…」
Maomao “N…”
下女「うわっ、ごめんなさい!」
Gejo “Uwa, gomen-nasai!”
Servant girl “Oh, I’m so sorry!”
猫猫((スンスン…)薔薇か…この前作った薔薇水を売りさばけば、儲かるかもしれないな…。いや、匂いが強い薔薇の精油は妊婦に悪い影響を与えてしまう。今の翡翠宮には…あっ)
Maomao ((Sun-sun…) Sobika… Kono-mae tsukutta sobi-sui’o uri-sabakeba, mokaru-kamo shire-naina… Iya, nioiga tsuyoi sobino seiyuwa ninpuni warui eikyo’o ataete-shimau. Imano Hisui-Kyu-niwa…A.)
Maomao (Rose, huh? If I sold that rose water that I made before, I might be able to make some money. No, the strong scent of roses can negatively affect a pregnancy. Right now, the Jade Pavilion can’t―)
猫猫「この匂いも。…フ~、フンッ!」
Maomao “Kono nioimo. Fuuu, fun!”
Maomao “This scent, too…”
猫猫(行かなければ。流行に最も流されやすい、水晶宮へ!)
Maomao (Ika-nakereba. Hayarini motto nagasare-yasui, Suisho-Kyu’e!)
Maomao (I have to go. To the place most easily influenced by fads… The Crystal Pavilion!)
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猫猫(スンスンスン…)(ん?)
Maomao (Sun-sun-sun…) (N?)
杏「あなた…何のつもり…?」
Shin “Anata…nanno tsumori…?”
Shin “What exactly do you think you’re doing?”
猫猫「あぁ…」
Maomao “Aa…”
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壬氏「水晶宮の侍女頭・杏から抗議文が届いている。お前はもう少し節度がある人間だと思っていた」
Jinshi “Suisho-Kyuno jijo-gashira, Shin-kara kogi-bunga todoite-iru. Omaewa mo-sukoshi setsudoga aru ningen-dato omotte-ita.”
Jinshi “Shin, the head lady-in-waiting at the Crystal Pavilion, wrote an official complaint. I thought you had a bit more restraint than this.”
猫猫「すみません。つい興奮して、相手の了承も得ずにやってしまいました」
Maomao “Sumi-masen. Tsui kofun-shite, aiteno ryoshomo ezuni yatte-shimai-mashita.”
Maomao “I’m sorry. I got too worked up and acted without thinking.”
壬氏「何だその変態のような言い訳は」
Jinshi “Nanda sono hentaino-yona iiwake-wa.”
Jinshi “You sound like a pervert making excuses.”
猫猫「今度はちゃんと了解を取って嗅ぎます」
Maomao “Kondowa chanto ryokai’o totte kagi-masu.”
Maomao “I’ll get consent before sniffing anyone next time.”
壬氏「なぜ嗅ぐ!?」
Jinshi “Naze kagu!?”
Jinshi “Why sniff them at all?!”
玉葉妃「あらら」
Gyokuyo-hi “Arara.”
Concubine Gyokuyou “Oh, my.”
壬氏「あっ…」
Jinshi “A…”
猫猫(反省はこのくらいか)
Maomao (Hanseiwa kono kuraika.)
Maomao (That should be enough apologies.)
猫猫「これでも理由があるんです」
Maomao “Kore-demo riyuga arun-desu.”
Maomao “I do have my reasons.”
壬氏「それ相応の理由なのか?」
Jinshi “Sore so-o-no riyu nanoka?”
Jinshi “And are they good reasons?”
猫猫「はい」
Maomao “Hai.”
Maomao “Yes.”
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猫猫「壬氏様。そこに書かれているものを読んでいただいてもよろしいですか?」
Maomao “Jinshi-sama. Sokoni kakarete-iru mono’o yonde-itadai-temo yoroshii desuka?”
Maomao “Master Jinshi, could you please read that list aloud?”
壬氏「ああ。薔薇、安息香(あんそくこう)、青桐(あおぎり)、乳香(にゅうこう)に桂皮(けいひ)…?」
Jinshi “Aa. Sobi, ansoku-ko, ao-giri, nyuko-ni keihi…?”
Jinshi “Sure. Rose, benzoin, parasol tree, frankincense, cinnamon…?”
玉葉妃「どれも香の名前みたいね?」
Gyokuyo-hi “Doremo kono namae mitai-ne?”
Concubine Gyokuyou “Those all sound like the names of scents.”
猫猫「はい。今日、私が嗅いだ女官たちがつけていた香料や精油の名前です」
Maomao “Hai. Kyo, watashiga kaida nyokan-tachiga tsukete-ita koryo-ya seiyuno namae desu.”
Maomao “Yes. Those are the names of scents and oils I smelled on the court ladies today.”
壬氏「それがどうした?」
Jinshi “Sorega doshita?”
Jinshi “What about them?”
猫猫「どれも妊婦に害のあるものばかりです」
Maomao “Doremo ninpuni gaino aru-mono bakari desu.”
Maomao “They all can have adverse effects on pregnant women.”
玉葉妃「続けて」
Gyokuyo-hi “Tsuzukete.”
Concubine Gyokuyou “Continue.”
猫猫「キャラバンには香油の他にも、香辛料や茶葉も売られていました。これは私が買ったものです。茉莉花には子宮を収縮させる作用があります。そして辛子(からし)は、妓女の堕胎剤(だたいざい)によく使われる材料です」
Maomao “Kyaraban-niwa koyuno hoka-nimo, koshin-ryo-ya chaba-mo urarete-imashita. Korewa watashiga katta mono desu. Jasumin-niwa shikyu’o shushuku-saseru sayoga ari-masu. Soshite karashiwa, gijono datai-zai-ni yoku tsuka-wareru zairyo desu.”
Maomao “In addition to scented oils, the caravan also sold spices and teas. These are the ones I bought. Jasmine has the effect of constricting the uterus. Mustard is often used as an ingredient in abortion medicines for courtesans.”
壬氏「つまり、これらを使うと流産の可能性が高まるということか?」
Jinshi “Tsumari, korera’o tsukauto ryuzanno kanoseiga takamaru-to iu-kotoka?”
Jinshi “So, by using these, the possibility of miscarriages increases?”
猫猫「どれも少量であれば問題ありません。大量摂取したり、誤った使い方をしなければ」
Maomao “Doremo shoryode areba mondai ari-masen. Tairyo-sesshu-shitari, ayamatta tsukai-kata’o shi-nakereba.”
Maomao “In small amounts, none of these cause problems. They’re only harmful when used in excessive quantities or abnormal ways.”
猫猫(もっと早く気付いておけばよかった。祭りの雰囲気に流されていたのかもしれない)
Maomao (Motto hayaku kizuite-okeba yokatta. Matsurino fun’iki-ni naga-sarete-itano-kamo shire-nai.)
Maomao (I should have noticed sooner. Maybe the festive feeling clouded my judgement.)
猫猫「出入りの業者は分かりますか?」
Maomao “Deirino gyoshawa wakari-masuka?”
Maomao “Can you find out who the merchants were?”
壬氏「調べることはできるが、商品一つ一つの種類を事細かに記してはいないはずだ。全部、検品したんだがな…」
Jinshi “Shiraberu-kotowa dekiruga, shohin hitotsu-hitotsuno shurui’o koto-komakani shirushi-tewa inai hazuda. Zenbu, kenpin shitan-dagana…”
Jinshi “I can, but I doubt they kept inventory of every single item they sold. We did inspect them all, though…”
猫猫「これって、あれに似ていませんか?」
Maomao “Korette, areni nite-imasenka?”
Maomao “Isn’t it similar to the other incident?”
壬氏「『あれ』って何だ?」
Jinshi “‘Are’tte nanda?”
Jinshi “What other incident?”
猫猫「あまり副作用が知られていないもの。後宮にあってもおかしくないもの。似ていませんか。鈴麗公主を冒し、梨花妃の御子を死なせたものに」
Maomao “Amari fuku-sayoga shirarete-inai mono. Kokyuni attemo okashiku-nai mono. Nite-imasenka. Rinrī-hime’o okashi, Rifa-hino miko’o shinaseta mononi.”
Maomao “Something whose side effects aren’t well known. Something that’s not out of place at the rear palace. Isn’t it like what made Princess Lingli sick, and caused the death of Concubine Lihua’s child?”
玉葉妃「毒の…おしろい…」
Gyokuyo-hi “Dokuno…oshiroi…”
Concubine Gyokuyou “The toxic makeup powder…”
猫猫「はい。鉛入りのおしろいです」
Maomao “Hai. Namari-irino oshiroi desu.”
Maomao “Yes, the whitening face powder that contained lead.”
壬氏「つまりそれは、後宮内に毒物を持ち込もうとした者がいる…と考えていいのか?」
Jinshi “Tsumari sorewa, kokyu-naini dokubutsu’o mochi-komoto shita monoga iru…to kangaete ii-noka?”
Jinshi “So, is it safe to assume someone tried to bring poison into the rear palace?”
猫猫「私は、ここに入って来たものの中に、毒になりうるものが多くあると分かっただけです。それぞれは、毒として扱われる商品ではありません。ただ、他の妃たちにも注意した方がいいと思います」
Maomao “Watashiwa, kokoni haitte-kita monono nakani, dokuni nari-uru monoga ooku aruto wakatta dake desu. Sore-zorewa, doku-to-shite atsuka-wareru shohin-dewa ari-masen. Tada, hokano kisaki-tachi-nimo chui-shita-hoga iito omoi-masu.”
Maomao “All I know is, there are many things that were brought in that could be made into poisons. In their normal use, none of them are considered toxic. However, we should warn the other concubines.”
壬氏「高順」
Jinshi “Gaoshun.”
Jinshi “Gaoshun.”
高順「はい、壬氏様」
Gaoshun “Hai, Jinshi-sama.”
Gaoshun “Yes, Master Jinshi.”
猫猫(偶然が重なり必然となった、あの事件に似ている…)
Maomao (Guzenga kasanari hitsuzen-to natta, ano jikenni nite-iru…)
Maomao (This is similar to that incident, where coincidences converged to become an inevitability.)
玉葉妃「紅娘、お願い」
Gyokuyo-hi “Hon’nyan, onegai.”
Concubine Gyokuyou “Hongniang, please.”
紅娘「はい、玉葉様。貴園、翡翠宮にある香油と香辛料、茶葉の確認をお願い」
Hon’nyan “Hai, Gyokuyo-sama. Guien, Hisui-Kyuni aru koyuto koshin-ryo, chabano kakunin’o onegai.”
Hongniang “Yes, Lady Gyokuyou. Guiyuan, please check the scented oils, spices, and teas in the Jade Pavilion.”
貴園「あ、はい!」
Guien “A, hai!”
Guiyuan “Yes!”
猫猫(仮死状態から蘇り、逃亡した女官、翠苓の行方も、いまだに分かっていない…。中祀での暗殺未遂事件は、多くの人間が関わっている可能性が高い。その手がどこまで伸びているのか…)
Maomao (Kashi-jotai-kara yomigaeri, tobo-shita nyokan, Suireino yukuemo, imadani wakatte-inai… Chushi-deno ansatsu-misui-jikenwa, ookuno ningenga kakawatte-iru kanoseiga takai. Sono tega doko-made nobite-iru-noka…)
Maomao (The court lady who came back from near death to escape, Suirei, is still missing. The attempted assassination at the ceremony probably involves many people. How far does their reach extend…?)
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猫猫(どこまでが憶測で、どこまでが確信だろう)
Maomao (Doko-madega okusokude, doko-madega kakushin daro.)
Maomao (How much is conjecture, and how much is certainty?)
羅門「憶測でものを言っちゃいけないよ」
Ruomen “Okusokude mono’o iccha ikenaiyo.”
Luomen “You shouldn’t speak based on conjecture.”
猫猫(妃の部屋付きでなければ給金も少なく、キャラバンには興味が向かなかっただろう。香油が流行しなければ、気づくこともなかった。今回だけこんなに入って来たのかもしれない)
Maomao (Kisakino heya-zukide nakereba kyukinmo sukunaku, kyaraban-niwa kyomiga muka-nakatta daro. Koyuga ryuko-shi-nakereba, kizuku-kotomo nakatta. Konkai-dake konnani haitte-kitano-kamo shire-nai.)
Maomao (If I wasn’t working directly for a concubine, I wouldn’t have been paid enough to gain interest in the caravan. If the scented oils weren’t so popular, I wouldn’t have noticed. Maybe this is the only time so much of it was brought in.)
猫猫「どれが偶然で、どれが必然なのか。それすらも、よく分からない…。あ~、疲れた…」
Maomao “Dorega guzende, dorega hitsuzen nanoka. Sore-suramo, yoku wakara-nai… Aaa, tsukareta…”
Maomao “How much is coincidence, and how much was planned? I can’t even tell that much. Wow, I’m tired.”
猫猫(懐かしいな…。昔、小姐(ねえちゃん)たちが、客がいない間にこっそりと飲ませてくれたんだよな…)
Maomao (Natsukashii-na… Mukashi, neechan-tachiga, kyakuga inai-aidani kossorito nomasete-kuretan-dayona…)
Maomao (I miss those days, when my big sisters let me drink some when customers weren’t around…)
壬氏「それは毒ではなかったのか?」
Jinshi “Sorewa doku-dewa nakatta-noka?”
Jinshi “I thought that was poison.”
猫猫「毒もまた少量では薬です。何より、お茶一杯でどうにかなるようなものではありませんし、私は妊婦でもありません」
Maomao “Dokumo mata sho-ryo-dewa kusuri desu. Nani-yori, ocha ippaide do-nika naru-yona mono-dewa ari-masen-shi, watashiwa ninpu-demo ari-masen.”
Maomao “Poisons can be medicines in small amounts. Besides, it’s not strong enough in such a small amount of tea, and I’m not pregnant, either.”
壬氏「それもそうだな」
Jinshi “Soremo so-dana.”
Jinshi “That’s true.”
猫猫「それに、ここは厨房です。壬氏様の立ち入る場所ではありません」
Maomao “Soreni, kokowa chubo desu. Jinshi-samano tachi-iru basho-dewa ari-masen.”
Maomao “Also, this is the kitchen. It’s not an area you should be in.”
壬氏「細かいことを言うな」
Jinshi “Komakai koto’o iuna.”
Jinshi “Don’t be so strict.”
猫猫「高順様はどうされました?」
Maomao “Gaoshun-samawa do-sare-mashita?”
Maomao “Where’s Master Gaoshun?”
壬氏「伝令に行っている。俺にも茶をくれないか?」
Jinshi “Denreini itte-iru. Ore-nimo cha’o kure-naika?”
Jinshi “He’s out delivering messages. Can you make me some tea, too?”
猫猫「何茶がよろしいですか?」
Maomao “Nani-chaga yoroshii desuka?”
Maomao “What kind do you like?”
壬氏「これと同じものがいい」
Jinshi “Koreto onaji monoga ii.”
Jinshi “The same as this one.”
猫猫「それで最後です。もう一度湯を入れても、出がらしになります」
Maomao “Sorede saigo desu. Mo-ichido yu’o ire-temo, degarashini nari-masu.”
Maomao “That’s the last one. If I steep it again, it’ll be watery.”
壬氏「それでいい」
Jinshi “Sorede ii.”
Jinshi “That’s fine.”
猫猫(そうもいかないだろ)
Maomao (Somo ikanai-daro.)
Maomao (It’s not fine…)
壬氏「この茶には他にどんな作用がある?」
Jinshi “Kono cha-niwa hokani donna sayoga aru?”
Jinshi “What other effects does this tea have?”
猫猫「心を和らげます。不眠にも効きますし、目覚めの効果もあります。他に、妊娠中は良くありませんが、出産する場合分娩を促すと聞いたことがあります」
Maomao “Kokoro’o yawarage-masu. Fumin-nimo kiki-masu-shi, mezameno kokamo ari-masu. Hokani, ninshin-chuwa yoku ari-masen-ga, shussan-suru baai bunben’o unagasu-to kiita kotoga ari-masu.”
Maomao “It calms the mind. It improves sleep, and helps wake people up. Also, it’s not good for pregnancies, but for actually giving birth, I hear it helps with the delivery.”
壬氏「いい作用の方が多いな」
Jinshi “Ii sayono-hoga ooi-na.”
Jinshi “It has more good effects than bad, then.”
猫猫「ええ。だからこそ、副作用が目に入らないのです。…白茶です」
Maomao “Ee. Dakara-koso, fuku-sayoga meni haira-naino-desu. …Hakucha desu.”
Maomao “Yes, which is why it’s hard to remember the bad effects. …White tea.”
壬氏「出がらしでいいと言った」
Jinshi “Degarashi-de iito itta.”
Jinshi “I told you I wanted the watery tea.”
猫猫「ん~…。そう言えば、茉莉花には他にも違う効用がありました」
Maomao “Nnn… So-ieba, jasumin-niwa hoka-nimo chigau koyoga ari-mashita.”
Maomao “Come to think of it, I’ve heard jasmine has another effect.”
壬氏「どんな?」
Jinshi “Donna?”
Jinshi “What is it?”
猫猫「不妊です。主に男性側が原因の」
Maomao “Funin desu. Omoni dansei-gawaga gen’in-no.”
Maomao “Decreased fertility, particularly for males.”
猫猫(あっ、これはいかん。皮肉にしては効き過ぎたか。何か茶菓子を…)
Maomao (A, korewa ikan. Hinikuni shitewa kiki-sugita-ka. Nanika cha-gashi’o…)
Maomao (Yikes, maybe that was a bit too spicy of a joke. I should get a snack…)
壬氏「あまり好みじゃないな。帰る」
Jinshi “Amari konomija naina. Kaeru.”
Jinshi “I don’t like this much. I’m leaving.”
猫猫(あぁ…やっちまった)「ハァ…」
Maomao (Aa…Yacchimatta.) “Haa…”
Maomao (I messed up!)
―――――――――――――――――――――――――――――――
高順「壬氏様」
Gaoshun “Jinshi-sama.”
Gaoshun “Master Jinshi.”
壬氏「伝令は済んだか?」
Jinshi “Denreiwa sundaka?”
Jinshi “Did you deliver the messages?”
高順「はい。それと、中級妃である静(ジン)妃(ひ)が亡くなりました」
Gaoshun “Hai. Soreto, chukyu-hi-de-aru Jin-higa nakunari-mashita.”
Gaoshun “Yes. Also, Concubine Jin, of middle rank, has passed away.”
壬氏「静妃が?」
Jinshi “Jin-higa?”
Jinshi “Concubine Jin?”
壬氏「毒?まさか…」
Jinshi “Doku? Masaka…”
Jinshi “Poison…? Could it be…?”
(Continue to Episode 3/Ep.27)
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fukagawakaidan · 10 months ago
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「お化けの棲家」に登場したお化け。
1、骨女〔ほねおんな〕 鳥山石燕の「今昔画 図続百鬼』に骨だけ の女として描かれ、 【これは御伽ぼうこうに見えたる年ふる女の骸骨、牡丹の灯籠を携へ、人間の交をなせし形にして、もとは剪灯新話のうちに牡丹灯記とてあり】と記されている。石燕が描いた骨女 は、「伽婢子」「牡丹灯籠」に出てくる女つゆの亡霊、弥子(三遊亭円朝の「怪談牡丹灯 籠」ではお露にあたる)のことをいっている。これとは別物だと思うが、「東北怪談の旅」にも骨女という妖怪がある。 安永7年~8年(1778年~1779年)の青森に現れたもので、盆の晩、骸骨女がカタリカタリと音をたてて町中を歩いたという。この骨女は、生前は醜いといわれていたが、 死んでからの骸骨の容姿が優れているので、 人々に見せるために出歩くのだという。魚の骨をしゃぶることを好み、高僧に出会うと崩れ落ちてしまうという。 「鳥山石燕 画図百鬼夜行」高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編 「東北怪談の旅」山田 野理夫
2、堀田様のお人形
以下の話が伝わっている。 「佐賀町に堀田様の下屋敷があって、うちの先祖はそこの出入りだったの。それで、先代のおばあさんが堀田様から“金太郎”の人形を拝領になって「赤ちゃん、赤ちゃん」といわれていたんだけど、この人形に魂が入っちゃって。関東大震災のとき、人形と一緒に逃げたら箱の中であちこちぶつけてこぶができたから、修復してもらうのに鼠屋っていう人形師に預けたんだけど少しすると修復されずに返ってきた。聞くと「夜になると人形が夜泣きしてまずいんです」と言われた。 (『古老が語る江東区のよもやま話』所収)
3、ハサミの付喪神(つくもがみ)
九十九神とも表記される。室町時代に描かれた「付喪神絵巻」には、「陰陽雑記云器物百年を経て化して精霊を得てよく人を訛かす、是を付喪神と号といへり」 という巻頭の文がある。 煤祓いで捨てられた器物が妖怪となり、物を粗末に扱う人間に対して仕返しをするという内容だ が、古来日本では、器物も歳月を経ると、怪しい能力を持つと考えられていた。 民俗資料にも擂り粉木(すりこぎ)や杓文字、枕や蒲団といった器物や道具が化けた話しがある。それらは付喪神とよばれていないが、基本的な考え方は「付喪神絵巻」にあるようなことと同じで あろう。 (吉川観方『絵画に見えたる妖怪』)
4、五徳猫(ごとくねこ)  五徳猫は鳥山石燕「画図百器徒然袋」に尾が2つに分かれた猫又の姿として描かれてお���、「七徳の舞をふたつわすれて、五徳の官者と言いしためしも あれば、この猫もいかなることをか忘れけんと、夢の中におもひぬ」とある。鳥山石燕「画図百器徒然袋」の解説によれば、その姿は室町期の伝・土佐光信画「百鬼夜行絵巻」に描かれた五徳猫を頭に 乗せた妖怪をモデルとし、内容は「徒然袋」にある「平家物語」の 作者といわれる信濃前司行長にまつわる話をもとにしているとある。行長は学識ある人物だったが、七徳の舞という、唐の太宗の武の七徳に基づく舞のうち、2つを忘れてしまったために、五徳の冠者のあだ名がつけられた。そのため、世に嫌気がさし、隠れて生活するようになったという。五徳猫はこのエピソードと、囲炉裏にある五徳(薬缶などを載せる台)を引っ掛けて創作された 妖怪なのであろう。ちなみに土佐光信画「百鬼夜行絵巻」に描かれている妖怪は、手には火吹き 竹を持っているが、猫の妖怪ではなさそうである。 ( 高田衛監修/稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕画図百鬼夜行』)→鳥山石燕『百器徒然袋』より 「五徳猫」
5、のっぺらぼー 設置予定場所:梅の井 柳下 永代の辺りで人魂を見たという古老の話しです。その他にも、背中からおんぶされて、みたら三つ目 小僧だったり、渋沢倉庫の横の河岸の辺りでのっぺらぼーを見たという話しが残っています。 (『古老が語る江東区のよもやま話』所収) のっぺらぼーは、顔になにもない卵のような顔の妖怪。特に小泉八雲『怪談』にある、ムジナの話が良く知られている。ある男が東京赤坂の紀国坂で目鼻口のない女に出会い、驚き逃げて蕎麦 屋台の主人に話すと、その顔も同じだったという話。その顔も同じだったという話。
6、アマビエアマビエ 弘化3年(1846年) 4月��旬と記 された瓦版に書かれているもの。 肥後国(熊本県)の海中に毎夜光るものが あるので、ある役人が行ってみたところ、ア マビエと名乗る化け物が現れて、「当年より はやりやまいはや 6ヵ月は豊作となるが、もし流行病が流行ったら人々に私の写しを見せるように」といって、再び海中に没したという。この瓦版には、髪の毛が長く、くちばしを持った人魚のようなアマビエの姿が描かれ、肥後の役人が写したとある。 湯本豪一の「明治妖怪新聞」によれば、アマピエはアマピコのことではないかという。 アマピコは瓦版や絵入り新聞に見える妖怪で、 あま彦、天彦、天日子などと書かれる。件やクダ部、神社姫といった、病気や豊凶の予言をし、その絵姿を持っていれば難から逃れられるという妖怪とほぼ同じものといえる。 アマビコの記事を別の瓦版に写す際、間違 えてアマビエと記してしまったのだというのが湯本説である。 『明治妖怪新聞」湯本豪一「『妖怪展 現代に 蘇る百鬼夜行』川崎市市民ミュージアム編
7、かさばけ(傘お化け) 設置予定場所:多田屋の入口作品です。 一つ目あるいは、二つ目がついた傘から2本の腕が伸び、一本足でピョンピョン跳ねまわる傘の化け物とされる。よく知られた妖怪のわりには戯画などに見えるくらいで、実際に現れたなどの記録はないようである。(阿部主計『妖怪学入門』)歌川芳員「百種怪談妖物双六」に描 かれている傘の妖怪「一本足」
8、猫股(ねこまた)  猫股は化け猫で、尻尾が二股になるまで、齢を経た猫 で、さまざまな怪しいふるまいをすると恐れられた。人をあざむき、人を食らうともいわれる。飼い猫が年をとり、猫股になるため、猫を長く飼うもので はないとか、齢を経た飼い猫は家を離れて山に入り、猫股 になるなどと、各地に俗信がある。 このような猫の持つ妖力から、歌舞伎ではお騒動と化け猫をからめて「猫騒動もの」のジャンルがあり、
「岡崎の猫」「鍋島の猫」「有馬の猫」が三代化け猫とされる。
9、毛羽毛現(けうけげん) 設置予定場所:相模屋の庭 鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に毛むくじゃらの妖怪として描かれた もので、 「毛羽毛現は惣身に毛生ひたる事毛女のごとくなればかくいふ か。或いは希有希現とかきて、ある事まれに、見る事まれなれば なりとぞ」とある。毛女とは中国の仙女のことで、華陰の山中(中国陝西省陰県の西 獄華山)に住み、自ら語るところによると、もともとは秦が亡んだため 山に逃げ込んだ。そのとき、谷春という道士に出会い、松葉を食すことを教わって、遂に寒さも飢えも感じなくなり、身は空を飛ぶほど軽くなった。すでに170余年経つなどと「列仙伝」にある。この毛羽毛現は家の周辺でじめじめした場所に現れる妖怪とされるが、実際は石燕の創作妖 怪のようである。 (高田衛監修/稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕 画図百鬼夜行』→鳥山石燕「今昔百鬼 拾遺」より「毛羽毛現」
10、河童(かっぱ) 設置予定場所:猪牙船 ◇ 河童(『耳袋』) 江戸時代、仙台藩の蔵屋敷に近い仙台堀には河童が出たと言われています。これは、子どもたちが、 なんの前触れもなく掘割におちてしまう事が続き探索したところ、泥の中から河童が出てきたというも のです。その河童は、仙台藩の人により塩漬けにして屋敷に保管したそうです。 ◇ 河童、深川で捕獲される「河童・川太郎図」/国立歴史民俗博物館蔵 深川木場で捕獲された河童。河童は川や沼を住処とする妖怪で、人を水中に引き込む等の悪事を働く 反面、水の恵みをもたらす霊力の持ち主として畏怖されていた ◇ 河童の伝説(『江戸深川情緒の研究』) 安永年間(1772~1781) 深川入船町であった話しです。ある男が水浴びをしていると、河童がその男 を捕えようとしました。しかし、男はとても強力だったので逆に河童を捕えて陸に引き上げ三十三間堂の前で殴り殺そうとしたところ、通りかかった人々が河童を助けました。それ以来、深川では河童が人 間を捕らなくなったといいます。→妖怪画で知られる鳥山石燕による河童
11、白容商〔しろうねり〕
鳥山石燕「画図百器 徒然袋」に描かれ、【白うるりは徒然のならいなるよし。この白うねりはふるき布巾のばけたるものなれども、外にならいもやはべると、夢のうちにおもひぬ】 と解説されている。白うるりとは、吉田兼好の『徒然草」第六十段に登場する、 芋頭(いもがしら)が異常に好きな坊主のあだ名である。  この白うるりという名前に倣って、布雑巾 の化けたものを白容裔(しろうねり)と名づけたといっているので、つまりは石燕の創作妖怪であろう。古い雑巾などが化けて人を襲う、などの説 明がされることがあるが、これは山田野理夫 の『東北怪談の旅』にある古雑巾の妖怪を白 容裔の話として使ったにすぎない。 『鳥山石燕画図百鬼夜行』高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編
12、轆轤首〔ろくろくび〕
抜け首、飛頭蛮とも つな いう。身体から首が完全に分離して活動する ものと、細紐のような首で身体と頭が繋がっているものの二形態があるようである。 日本の文献には江戸時代から多くみえはじ め、『古今百物語評判』『太平百物語』『新説 百物語」などの怪談集や、『甲子夜話』『耳 囊」「北窓瑣談」「蕉斎筆記』『閑田耕筆』と いった随筆の他、石燕の『画図百鬼夜行」に 代表される妖怪画にも多く描かれた。 一般的な轆轤首の話としては、夜中に首が 抜け出たところを誰かに目撃されたとする内 容がほとんどで、下働きの女や遊女、女房、 娘などと女性である場合が多い。 男の轆轤首は「蕉斎筆記』にみえる。 ある夜、増上寺の和尚の胸の辺りに人の 首が来たので、そのまま取って投げつけると、 どこかへいってしまった。翌朝、気分が悪いと訴えて寝ていた下総出 身の下働きの男が、昼過ぎに起き出して、和 尚に暇を乞うた。わけ その理由を問えば、「昨夜お部屋に首が参りませんでしたか」と妙なことを訊く。確か に来たと答えると、「私には抜け首の病があります。昨日、手水鉢に水を入れるのが遅い とお叱りを受けましたが、そんなにお叱りに なることもないのにと思っていると、 夜中に首が抜けてしまったのです」 といって、これ以上は奉公に差支えがあるからと里に帰って しまった。 下総国にはこの病が多いそうだと、 「蕉斎筆記』は記している。  轆轤首を飛頭蛮と表記する文献があるが、 これはもともと中国由来のものである。「和漢三才図会』では、『三才図会」「南方異 物誌」「太平広記」「搜神記』といった中国の 書籍を引いて、飛頭蛮が大闍波国(ジャワ) や嶺南(広東、広西、ベトナム)、竜城(熱 洞省朝陽県の西南の地)の西南に出没したことを述べている。昼間は人間と変わらないが、夜になると首 が分離し、耳を翼にして飛び回る。虫、蟹、 ミミズなどを捕食して、朝になると元通りの 身体になる。この種族は首の周囲に赤い糸のような傷跡がある、などの特徴を記している。中国南部や東南アジアには、古くから首だけの妖怪が伝わっており、マレーシアのポン ティアナやペナンガルなどは、現在でもその 存在が信じられている。 日本の轆轤首は、こうした中国、東南アジ アの妖怪がその原型になっているようである。 また、離魂病とでもいうのだろうか、睡眠中に魂が抜け出てしまう怪異譚がある。例えば「曽呂利物語」に「女の妄念迷い歩 <事」という話がある。ある女の魂が睡眠中に身体から抜け出て、 野外で鶏になったり女の首になったりしているところを旅人に目撃される。旅人は刀を抜いてその首を追いかけていく と、首はある家に入っていく。すると、その家から女房らしき声が聞こえ、 「ああ恐ろしい夢を見た。刀を抜いた男が追 いかけてきて、家まで逃げてきたところで目 が醒めた」などといっていたという話である。これの類話は現代の民俗資料にも見え、抜け出た魂は火の玉や首となって目撃されている。先に紹介した「蕉斎筆記』の男の轆轤首 も、これと同じように遊離する魂ということ で説明ができるだろう。 轆轤首という妖怪は、中国や東南アジア由 来の首の妖怪や、離魂病の怪異譚、見世物に 出た作りものの轆轤首などが影響しあって、 日本独自の妖怪となっていったようである。 【和漢三才図会』寺島良安編・島田勇雄・竹 島淳夫・樋口元巳訳注 『江戸怪談集(中)』 高田衛編/校注『妖異博物館』柴田宵曲 『随筆辞典奇談異聞編」柴田宵曲編 『日本 怪談集 妖怪篇』今野円輔編著 『大語園』巌谷小波編
13、加牟波理入道〔がんばりにゅうどう〕
雁婆梨入道、眼張入道とも書く。便所の妖怪。 鳥山石燕の「画図百鬼夜行」には、便所の台があるよう 脇で口から鳥を吐く入道姿の妖怪として描かれており、【大晦日の夜、厠にゆきて「がんばり入道郭公」と唱ふれば、妖怪を見さるよし、世俗のしる所也。もろこしにては厠 神名を郭登といへり。これ遊天飛騎大殺将軍 とて、人に禍福をあたふと云。郭登郭公同日 は龕のの談なるべし】と解説されている。 松浦静山の『甲子夜話」では雁婆梨入道という字を当て、厠でこの名を唱えると下から入道の頭が現れ、 その頭を取って左の袖に入れてまたとりだすと 頭は小判に変化するなどの記述がある。 「がんばり入道ホトトギス」と唱えると怪異 にあわないというのは、江戸時代にいわれた 俗信だが、この呪文はよい効果を生む(前述 ことわざわざわい ●小判を得る話を含め)場合と、禍をよぶ 場合があるようで、「諺苑」には、大晦日に この話を思い出せば不祥なりと書かれている。 また、石燕は郭公と書いてホトトギスと読ませているが、これは江戸時代では郭公とホト トギスが混同されていたことによる。 ホトトギスと便所との関係は中国由来のようで、「荊楚歲時記』にその記述が見える。 ホトトギスの初鳴きを一番最初に聞いたもの は別離することになるとか、その声を真似すると吐血するなどといったことが記されており、厠に入ってこの声を聞くと、不祥事が起 こるとある。これを避けるには、犬の声を出 して答えればよいとあるが、なぜかこの部分 だけは日本では広まらなかったようである。 『鳥山石燕画図百鬼夜行』高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編 『江戸文学俗信辞典』 石川一郎編『史実と伝説の間」李家正文
14、三つ目小僧
顔に三つの目を持つ童子姿の妖怪。 長野県東筑摩郡教育委員会による調査資料に名は見られるが、資料中には名前があるのみ で解説は無く、どのような妖怪かは詳細に語られていない。 東京の下谷にあった高厳寺という寺では、タヌキ���三つ目小僧に化けて現れたという。このタヌ キは本来、百年以上前の修行熱心な和尚が境内に住まわせて寵愛していたために寺に住みついたものだが、それ以来、寺を汚したり荒らしたりする者に対しては妖怪となって現れるようになり、体の大きさを変えたり提灯を明滅させて人を脅したり、人を溝に放り込んだりしたので、人はこれ を高厳寺小僧と呼んで恐れたという。困った寺は、このタヌキを小僧稲荷として境内に祀った。この寺は現存せず、小僧稲荷は巣鴨町に移転している。 また、本所七不思議の一つ・置行堀の近くに住んでいたタヌキが三つ目小僧に化けて人を脅したという言い伝えもある。日野巌・日野綏彦 著「日本妖怪変化語彙」、村上健司校訂 編『動物妖怪譚』 下、中央公論新社〈中公文庫〉、2006年、301頁。 佐藤隆三『江戸伝説』坂本書店、1926年、79-81頁。 『江戸伝説』、147-148頁。
15、双頭の蛇 設置予定場所:水茶屋 「兎園小説」には、「両頭蛇」として以下の内容が著してある。 「文政7年(1824)11月24日、本所竪川通りの町方掛り浚場所で、卯之助という男性 が両頭の蛇を捕まえた。長さは3尺あったという。」
文政7年(1824)11月24日、一の橋より二十町程東よりの川(竪川、現墨田区)で、三尺程の 「両頭之蛇」がかかったと言う話です。詳細な図解が示されています。 (曲亭馬琴「兎園小説」所収『兎園小説』(屋代弘賢編『弘賢随筆』所収) 滝沢馬琴他編 文政8年(1825) 国立公文書館蔵
16、深川心行寺の泣き茶釜
文福茶釜は「狸」が茶釜に化けて、和尚に恩返しをする昔話でよく知られています。群馬県館林の茂 林寺の話が有名ですが、深川2丁目の心行寺にも文福茶釜が存在したといいます。『新撰東京名所図会』 の心行寺の記述には「什宝には、狩野春湖筆涅槃像一幅 ―及び文福茶釜(泣茶釜と称す)とあり」 とあります。また、小説家の泉鏡花『深川浅景』の中で、この茶釜を紹介しています。残念ながら、関 東大震災(1923年)で泣茶釜は、他の什物とともに焼失してしまい、文福茶釜(泣き茶釜)という狸が 化けたという同名が残るのみです。鳥山石燕「今昔百鬼拾遺」には、館林の茂森寺(もりんじ)に伝わる茶釜の話があります。いくら湯を 汲んでも尽きず、福を分け与える釜といわれています。 【主な参考資料】村上健司 編著/水木しげる 画『日本妖怪大辞典』(角川出版)
17、家鳴(やなり) 設置予定場所:大吉、松次郎の家の下)  家鳴りは鳥山石燕の「画図百鬼夜行」に描かれたものだが、(石燕は鳴屋と表記)、とくに解説はつけられて いない。石燕はかなりの数の妖怪を創作しているが、初期の 「画図百鬼夜行」では、過去の怪談本や民間でいう妖怪などを選んで描いており、家鳴りも巷(ちまた)に知られた妖怪だったようである。 昔は何でもないのに突然家が軋むことがあると、家鳴りのような妖怪のしわざだと考えたようである。小泉八雲は「化け物の歌」の中で、「ヤナリといふ語の・・・それは地震中、家屋の震動 する音を意味するとだけ我々に語って・・・その薄気 味悪い意義を近時の字書は無視して居る。しかし此語 はもと化け物が動かす家の震動の音を意味して居た もので、眼には見えぬ、その震動者も亦(また) ヤナ リと呼んで居たのである。判然たる原因無くして或る 家が夜中震ひ軋り唸ると、超自然な悪心が外から揺り動かすのだと想像してゐたものである」と延べ、「狂歌百物語」に記載された「床の間に活けし立ち木も倒れけりやなりに山の動く掛軸」という歌を紹介している。 (高田衛監修/稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕画図百鬼夜行』、『小泉八雲全集』第7巻)
18、しょうけら 設置予定場所:おしづの家の屋根 鳥山石燕「画図百鬼夜行」に、天井の明かり取り窓を覗く妖怪として描かれているもの。石燕による解説はないが、 ショウケラは庚申(こうしん) 信仰に関係したものといわれる。 庚申信仰は道教の三尸(さんし)説がもとにあるといわ れ、60日ごとに巡ってくる庚申の夜に、寝ている人間の身 体から三尸虫(頭と胸、臍の下にいるとされる)が抜け出し、天に昇って天帝にその人の罪科を告げる。この報告により天帝は人の命を奪うと信じられ、対策とし て、庚申の日は眠らずに夜を明かし、三尸虫を体外に出さ ないようにした。また、これによる害を防ぐために「ショウケラはわたとてまたか我宿へねぬぞねたかぞねたかぞ ねぬば」との呪文も伝わっている。 石燕の描いたショウケラは、この庚申の日に現れる鬼、ということがいえるようである。
19、蔵の大足
御手洗主計という旗本の屋敷に現れた、長さ3尺程(約9m)の大足。(「やまと新聞」明治20年4月29日より)
20、お岩ちょうちん
四世鶴屋南北の代表作である「東海道四谷怪談」のお岩 を、葛飾北斎は「百物語シリーズ」の中で破れ提灯にお岩が 宿る斬新な構図で描いている。北斎は同シリーズで、当時の 怪談話のもう一人のヒロインである「番町皿屋敷のお菊」も描 く。「東海道四谷怪談」は、四世南北が暮らし、没した深川を舞台にした生世話物(きぜわもの)の最高傑作。文政8年(1825) 7月中村座初演。深川に住んだ七代目市川團十郎が民谷伊 右衛門を、三代目尾上菊五郎がお岩を演じた。そのストーリーは当時評判だった実話を南北が取材して描 いている。男女が戸板にくくられて神田川に流された話、また 砂村隠亡堀に流れついた心中物の話など。「砂村隠亡堀の場」、「深川三角屋敷の場」など、「四谷怪 談」の中で深川は重要な舞台として登場する。
21、管狐(くだぎつね)  長野県を中心にした中部地方に多く分布し、東海、関東南部、東北の一部でいう憑き物。関東 南部、つまり千葉県や神奈川県以外の土地は、オサキ狐の勢力になるようである。管狐は鼬(いたち)と鼠(ねずみ)の中間くらいの小動物で、名前の通り、竹筒に入ってしまうほどの大きさだという。あるいはマッチ箱に入るほどの大きさで、75匹に増える動物などとも伝わる個人に憑くこともあるが、それよりも家に憑くものとしての伝承が多い。管狐が憑いた家は管屋(くだや)とか管使いとかいわれ、多くの場合は「家に憑いた」ではなく「家で飼っている」という表現をしている。管狐を飼うと金持ちになるといった伝承はほとんどの土地でいわれることで、これは管 狐を使って他家から金や品物を集めているからだなどという。また、一旦は裕福になるが、管狐は 大食漢で、しかも75匹にも増えるのでやがては食いつぶされるといわれている。 同じ狐の憑き物でも、オサキなどは、家の主人が意図しなくても、狐が勝手に行動して金品を集 めたり、他人を病気にするといった特徴があるが、管狐の場合は使う者の意図によって行動すると考えられているようである。もともと管狐は山伏が使う動物とされ、修行を終えた山伏が、金峰山 (きんぷさん)や大峰(おおみね)といった、山伏に官位を出す山から授かるものだという。山伏は それを竹筒の中で飼育し、管狐の能力を使うことで不思議な術を行った。 管狐は食事を与えると、人の心の中や考えていることを悟って飼い主に知らせ、また、飼い主の 命令で人に取り憑き、病気にしたりするのである。このような山伏は狐使いと呼ばれ、自在に狐を 使役すると思われていた。しかし、管狐の扱いは難しく、いったん竹筒から抜け出た狐を再び元に 戻すのさえ容易ではないという。狐使いが死んで、飼い主不在となった管狐は、やがて関東の狐の親分のお膝元である王子村(東京都北区)に棲むといわれた。主をなくした管狐は、命令する者がいないので、人に憑くことはないという。 (石塚尊俊『日本の憑きもの』、桜井徳太郎編『民間信仰辞典』、金子準二編著『日本狐憑史資料 集成』)
22、かいなで 設置予定場所: 長屋の厠 京都府でいう妖怪。カイナゼともいう。節分の夜に便所へ行くとカイナデに撫でられるといい、これを避けるには、「赤い紙やろうか、白い紙やろうか」という呪文を唱えればよいという。 昭和17年(1942年)頃の大阪市立木川小学校では、女子便所に入ると、どこからともなく「赤い 紙やろか、白い紙やろか」と声が聞こえてくる。返事をしなければ何事もないが、返事をすると、尻を舐められたり撫でられたりするという怪談があったという。いわゆる学校の怪談というものだが、 類話は各地に見られる。カイナデのような家庭内でいわれた怪異が、学校という公共の場に持ち込まれたものと思われる。普通は夜の学校の便所を使うことはないだろうから、節分の夜という条件が消失してしまったのだろう。 しかし、この節分の夜ということは、実に重要なキーワードなのである。節分の夜とは、古くは年越しの意味があり、年越しに便所神を祭るという風習は各地に見ることができる。その起源は中国に求められるようで、中国には、紫姑神(しこじん)という便所神の由来を説く次のような伝説がある。 寿陽県の李景という県知事が、何媚(かび) (何麗卿(かれいきょう)とも)という女性を迎えたが、 本妻がそれを妬み、旧暦正月 15 日に便所で何媚を殺害した。やがて便所で怪異が起こるようになり、それをきっかけに本妻の犯行が明るみに出た。後に、何媚を哀れんだ人々は、正月に何媚を便所の神として祭祀するようになったという(この紫姑神は日本の便所神だけではなく、花子さんや紫婆(むらさきばばあ)などの学校の怪談に登場する妖怪にも影響を与えている。) 紫姑神だけを日本の便所神のルーツとするのは安易だが、影響を受けていることは確かであろう。このような便所神祭祀の意味が忘れられ、その記憶の断片化が進むと、カイナデのような妖怪が生まれてくるようである。 新潟県柏崎では、大晦日に便所神の祭りを行うが、便所に上げた灯明がともっている間は決して便所に入ってはいけないといわれる。このケースは便所神に対する信仰がまだ生きているが、便所神の存在が忘れられた例が山田野理夫『怪談の世界』に見える。同書では、便所の中で「神くれ神くれ」と女の声がしたときは、理由は分からなくとも「正月までまだ遠い」と答えればよいという。便所神は正月に祀るものという断片的記憶が、妖怪として伝えられたものといえる。また、「赤い紙やろうか、白い紙やろうか」という呪文も、便所神の祭りの際に行われた行為の名残を伝えて いる。便所神の祭りで紙製の人形を供える土地は多く、茨城県真壁郡では青と赤、あるいは白と赤の 男女の紙人形を便所に供えるという。つまり、カイナデの怪異に遭遇しないために「赤い紙やろう か、白い紙やろうか」と唱えるのは、この供え物を意味していると思われるのである。本来は神様に供えるという行為なのに、「赤とか白の紙をやるから、怪しいふるまいをするなよ」というように変化してしまったのではないだろうか。さらに、学校の怪談で語られる便所の怪異では、妖怪化した便所神のほうから、「赤い紙やろうか、白い紙やろうか」とか「青い紙やろうか、赤い紙やろうか」というようになり、より妖怪化が進ん でいったようである。こうしてみると、近年の小学生は古い信仰の断片を口コミで伝え残しているともいえる。 島根県出雲の佐太神社や出雲大社では、出雲に集まった神々を送り出す神事をカラサデという が、氏子がこの日の夜に便所に入ると、カラサデ婆あるいはカラサデ爺に尻を撫でられるという伝 承がある。このカラサデ婆というものがどのようなものか詳細は不明だが、カイナデと何か関係があるのかもしれない。 (民俗学研究所編『綜合日本民俗語彙』、大塚民俗学会編『日本民俗学事典』、『民間伝承』通巻 173号(川端豊彦「厠神とタカガミと」)ほか)
23、木まくら 展示予定場所:政助の布団の上 江東区富岡にあった三十三間堂の側の家に住んだ医師が病気になり、元凶を探した所 黒く汚れた木枕が出た。その枕を焼くと、死体を焼く匂いがして、人を焼くのと同じ時間がかかったという。 (『古老が語る江東区のよもやま話』所収)
24、油赤子〔あぶらあかご〕鳥山石燕の『今昔 画図続百鬼』に描かれた妖怪。【近江国大津 の八町に、玉のごとくの火飛行する事あり。土人云「むかし志賀の里に油うるものあり。 夜毎に大津辻の地蔵の油をぬすみけるが、その者死���魂魄炎となりて、今に迷いの火となれる」とぞ。しからば油をなむる赤子は此ものの再生せしにや】と記されている。 石燕が引いている【むかし志賀(滋賀) の】の部分は、「諸国里人談』や『本朝故事 因縁集」にある油盗みの火のことである。油盗みの火とは、昔、夜毎に大津辻の地蔵 の油を盗んで売っていた油売りがいたが、死 後は火の玉となり、近江大津(滋賀県大津 市)の八町を縦横に飛行してまわったという もの。石燕はこの怪火をヒントに、油を嘗める赤ん坊を創作したようである。 『鳥山石燕画図百鬼夜行』高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編 『一冊で日本怪異文学 100冊を読む」檜谷昭彦監修『日本随筆大成編集部編
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hgc211hiro · 9 months ago
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LJ78ランクルプラド-18
追加整備 昔から使っているエンジンオイルです😅 最近外観のデザインが変わったようで、探すのにチョイ時間かかりました💦 この商品はターボ車用ですがガソリン、ディーゼル両方のエンジンに使えてしかも価格もお手頃! うちの地元では人気あります😊 このランクルが来てから気にはなってましたが、オイルが漏れてシミになってました😩 トランスファーのリヤシールも交換します。 フランジのロックナットは換えられてからそんなに時間は経ってないみたい💦 何かの理由でナットのみ交換したのかもしれませんが、これはけっこうきてます😩 シールをオーダーしてますが地元のメーカーさんには在庫がないとのことで他府県から取り寄せることになりました😅 オイル漏れを起こしている箇所のシールが届くまで少々時間がかかるらしい😫 海を超えた場所なので、こういうことはよくあります💦 サガリバナがどんどん開花してくるような気温で、外は残暑真…
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mikyake · 19 days ago
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面接のことしか書いてないです
面接行ってきた。ここは小さい会社ということもありES等なくいきなり一次面接だった。自分は微遅刻癖があり不安なので絶対に遅刻できない日はかなり余裕を持って家を出るのだが、どこの企業にもほぼ毎回30分〜1時間くらい前に到着している。大体企業の周りなんて住宅ばかりで何もないのでフラフラ歩いたりぼーっと立っていたりして時間を潰している。今日も1時間弱早く着いてしまった。
今日行ったところは周辺を神社3つと墓地で囲まれていた。せっかく早く着いたのでお参りしてみた。企業との相性が思ったより良かったので意外とご利益あったかもしれない。
会社のすぐ隣に音大があった。小学校時代の親友(今も時々会う)のお姉様が通っていたとこらしい。芸術系の学校は自然に囲まれた土地につくれという決まりでもあるのだろうか。ちょっと親近感を感じた。
今日は面接のことしか書くことないから面接の話でもさせてください。
まず交通面。企業から送られてきた地図に、池袋から徒歩20分、知らん駅×2から徒歩5分と記載されていたので池袋から歩いたのだが、面接で「今日はどうやってきましたか?」の質問をされた時に面接官から「実はね〜目白からだと12分で着くのよ」と言われた。それ書けや。
面接の質問項目、ちゃんと話さなきゃいけない系のがほとんどなかった。でも最初のほうでいきなり家族構成聞いてきて、それ実は聞いたらあかんのよ〜と思った(必要以上に個人の事情に踏み込む質問は禁止されているらしい)。総合的に悪くない会社だと思ったけど心の隅では地雷企業認定した。
最後にポートフォリオを全ページ紹介させてくれた。60ページ以上あるのに全解説させてくれたし全てにリアクションしてくれた。企業のテイストに全く合っていないだろうにすごく興味を持ってくださった。あとから調べたら様々なテイストが描ける人間が欲しいみたいだったので結果的に成功していたっぽい。あと面接官の雰囲気から察知し一貫して「ポワポワ♡理論とかわかんないにょ♡人柄はめちゃいいです♡」みたいな人間を装ったのだが、これも成功していたらしい。
正直そこの企業の商品はあまりかわいいとは思えなくて、「自分がかわいいと思えるものに携われる企業」を主軸にしている自分にとってはかなり最後の切り札なのだが、まあ雰囲気よかったのでいいでしょう。3人しかいないらしいしひとりやめるらしいけど(だから新たにひとり募集しているらしい)(ちいせえ企業いっぱいみてきたけど過去最低人数でわろてる、いやわろえない)。内定出たらアルバイト行かなきゃらしいよ。エー。まだいろいろ企業受けたいっすワラ。
次の選考は実技らしい。今回も選考課題させたのにまた実技かよ…と思った。まあいいよやるよ、、、。次はパンダの商品イラストを描くらしい。パンダは幼い頃から家にぬいぐるみがあったこともあり、実は一番馴染みがある動物なので楽しく描けるかも。ポートフォリオにも家にあるぬいぐるみがももととなったパンダのキャラクターを入れていたので、向こうがこちらに合わせたテーマを選んでくれたのかもしれない。ところで次は会社の機材で描くらしいのだが、板タブ?とかでイラレ使ったことないので(これまでずっとトラックパッド戦士)時間制限ある中で初っ端からうまく使いこなせるか非常に不安。トラックパッドよりは使いやすいとは思うが、、、。
そして次の選考の日程の候補日が今週の木金、来週の火の三日しかない。ふざけるな。まず今週末に本命エントリー〆がくるので今週は不可(てか授業ある日言うたやん、、、金は普段なら授業あるぞ)。ということで自動的に日程が一つに絞られてしまった。ふざけないで。行きますが、、、。
長くなりましたが今日はここいらでアデュー。神社の写真載せとく。
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