#安倍晋三の功績
Explore tagged Tumblr posts
picnicism · 2 years ago
Quote
かなり仕事をしている総理  パー券売上の収支報告書への不記載問題で揺れに揺れる自由民主党。  大揉めの展開の中、まもなく臨時国会も閉幕しようとしております。大変な状況ですね。  岸田文雄政権も、23年12月度のNHK世論調査では内閣支持率が23%まで落ちてしまいました。派閥パー券問題も直撃してしまい、砦であった自民党支持率も8%近く下落して3割を切りそうな展開ですから、「増税メガネ」とまで揶揄(やゆ)され、今年の漢字も「税」にされてしまった国民の岸田さんへの見限りようも分かります。  ただ、岸田さんはかなり仕事をしている総理なんですよ。  レームダック化が酷(ひど)いと言われながらも今回の臨時国会では経済対策関連を中心に絞り込んだ12本の法案をすべて成立させ、特に旧統一教会の被害者救済に向けた特例法に加え、イギリスのTPP加入を認める議定書も承認されるなど成果を挙げています。  外交面、安全保障関連では、岸田さんの業績は戦後最長期間の政権となった安倍晋三さんと��肩するものと言えます。  思い返せば、岸田さんが根性入れて外務省など事務方に実現を迫ったキエフ(キーウ)の電撃訪問以降、日本の平和路線外交の前面に立って国際政治家としての地位を確立させた広島G7サミットでは原爆落したアメリカの現大統領・バイデンさん含む各国首脳が平和記念公園で献花。  さらに、ロシアとの戦争で揺れるウクライナ大統領・ゼレンスキーさんもリアル来日して西側陣営の対宇支援の枠組みづくりに尽力していました。アメリカを中心にイスラエルのガザ地区での紛争では、西側諸国の要望を押さえる形でパレスチナ側の事情にも斟酌した独自の立場を日本は取り、また、エジプトやヨルダンも含めた地域の平和維持のための資金拠出を早々に表明し、外相の上川陽子さんもガザ地区での人道的休戦を働きかけ実現しています。  また、東日本大震災に伴う福島第一原発事故に伴い発生したALPS処理水の海洋放出は、安倍政権のころからの取り組みを結実させただけでなく、国際的な段取りについてもIAEAや各国への説明責任を果たしました。9月のASEAN+3では、弁当食ってた岸田さんが食事を切り上げてその辺を歩いてた中国首相・李強さんの「裾をつかんで」中国の日本産水産物全面輸入停止措置を直接要請。  さらには、中国国家主席・習近平さんとの日中首脳会談においては、岸田さんはかなり強い口調で処理水や邦人拘束の問題などの中国側対応を批判したうえ、中国からの要望で日本が受け入れたのは従前から続いてきた日中の戦略的互恵関係の確認だけに留めています。  尖閣諸島や台湾海峡有事に関連する東アジアでの緊張緩和に向けた動きで中国から明確な言質(げんち)を取れない限りは、岸田さんからすればこれから経済問題を抱えるであろう中国に譲歩する必要は無く、最近では17名もの日本人が中国当局に拘束されていることも踏まえても「岸田さんでなければ、このような対中国外交を実現することはできなかった」とすら言えます。 インフレ対策は日本を見習え  国内問題では、日本、とりわけ岸田さんの責任というわけでもない、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルとパレスチナ・ガザ地区の紛争を理由として資源価格が軒並み上昇し、コストアップインフレが日本経済をも直撃しています。世界中で、ガソリンや天然ガスの価格が高騰してしまい、イギリスではガソリンが3倍、香港でも最大6倍も燃料費が上昇する局面に達しました。  しかし、岸田さんは筆頭秘書官に元経産官僚で資源エネルギー分野に詳しい嶋田隆さんを据えて、早期からガソリン、電気代、小麦と分野を絞って補助金を出すことで、これらの価格統制に事実上成功しています。これらはクルマへの依存度の高い地方経済においては福音とも言える政策である反面、すでに6兆4000億円ほども「バラマキ」をしてしまい、これからどうやって補助金をうまくフェードアウトさせるのかという出口戦略をやらないといけない展開にはなっています。  それでも、世界の中でもインフレ対策が上手くいった国として、発展途上国(グローバルサウス)を中心に「インフレ対策は日本を見習え」とまで言われて称賛されているのです(Hanke’s 2022 Misery Index)  特に、世界的な景気の乱高下やインフレもあり、アルゼンチンでは政変が起き、スリランカなど世界の債務問題への対処が叫ばれる中、少子化もあって日本では若年層の内定率が過去最高を更新。正直、岸田さんは条件が悪いなりに、かなりうまく国家運営を果たしているというのが事実なんですよ(大学生の就職内定率69%余 5年ぶりに過去最高更新)。  ところが、世間から「増税クソメガネ」と揶揄されたのが超絶ムカついたのか、岸田さんはいまひとつ政策としての筋がよろしくない一時的な時限減税に踏み切ってしまいます。いや、岸田さんこれだけ堂々たる成果を挙げてきた偉大な宰相なのだから、やってきたことをきちんと外に説明してアピールしていれば、私はそれで良かったとすら思うんですよ。  あなた、ネトウヨもビックリするぐらいのしっかりした対中強硬外交もやるべきときはきちんとやり、ウクライナやガザ地区に向けての平和貢献も進め、国内でも旧統一教会への解散命令請求を前倒しし、インフレ対応含めてちゃんと政策を着地させて経済対策まで通してるじゃないですか。  もちろん、岸田さんご長男の官邸忘年会問題や、松川るいさんら自民党女性議員らの子連れフランス視察旅行など、国民が最も嫌がる公私混同ネタが続発した結果、読売新聞の渡��恒雄さんらが期待した6月時点での解散もできませんでした。また、今秋やろうとしていた解散も政務3役が次々と辞任するスキャンダルに見舞われてどうにもならなくなってしまったのは残念です。 岸田さんの夢を聞かせて  ただ、安倍派のパーティー券の報告書未記載問題は、かねて起きていた大樹総研やライズジャパンなどの政財界フィクサー絡みのガサ入れも影響があったでしょうし、今後は安倍派重鎮も含めた少なくない人数の公民権停止の略式起訴が出たら大変であるとしても、究極的には岸田さんには責任のない話です(もちろん、総裁なのだから党全体の問題は責任を負うべきという議論はあるにせよ)。  岸田さんの経済政策がハッキリしない面もありますが、一方で、ゼロ金利による円安とそれに伴うコストアップインフレや、安い日本が国益を損ねて優秀な外国人労働者に日本が選ばれず、安くて安全な日本に外国人観光客が集まるようになったのも、いわばアベノミクスの負の遺産、うまくいっていた面の副作用という話でもあります。世界的にもインフレをまあまあうまく克服してしまったがゆえに、国民の岸田さんの経済政策に求める政策のハードルが上がってしまっている面は大きいと思うのです。  国民の4割を超える無党派の皆さんが岸田さんを支持しなくなってしまっているのは、岸田さんが上手くやり過ぎて、そもそもうまく対処してくれて来たことのアピールも不足していることから、その偉大さをあんまりちゃんと認識できないのではないか、とすら思います。やるべきことはちゃんとやっているんですよ、岸田政権。  むしろ、岸田さんには明るい未来を見せてよ、夢を語ってよという話は国民からすればあるのかもしれません。仕事をちゃんとやっているだけじゃなくて、引っ張っていってほしいという願いがあるのだとするならば、岸田さんには腹を括(くく)って「こういう社会にしていきたいんだ」という赤裸々な言葉が上手く国民に伝わるような仕組みがあるといいなとも思います。  だって、まあ立場的には責任者だから仕方ないのかもしれないけど、流れとしては岸田さんには原因として帰される責任はないと思いますからね。アベノミクスで散らかった問題を夏休みの宿題的に背負わされている側面が否めないのです。  今回のパー券問題も出たので、個人的には総裁選任期いっぱいまで引き続き岸田文んには思い切った仕事をしてほしい、そしてアピールをしっかりしたうえで、岸田さんの夢を聞かせてよ、ってのは強く願うところなんですよねえ。  外交的には安倍ちゃん以上に現実的で強硬派の側面もある岸田さんをもう少し応援しましょうよ、皆さん。
岸田文雄さん、割と優秀なのにアピール下手で不人気の残念さ【山本一郎】 - WiLL Online(ウィルオンライン)
4 notes · View notes
kennak · 1 year ago
Quote
桜を見る会って、功労功績のある人が呼ばれるものだったのに、パー券買ったらおまけで行ける場所になってたのかよw すげーな自民党。秘書がー秘書がーっていてももう、共同正犯確定やし
[B! 安倍晋三] 「安倍派」元秘書らが語るパーティー券の怪しいさばき方 「“桜を見る会”とセットにして売っていた」(AERA dot.) - Yahoo!ニュース
2 notes · View notes
tumnikkeimatome · 6 days ago
Text
パキスタン政府がトランプ大統領をノーベル平和賞に推薦 - 露骨なごますりの背景にある政治的思惑とは?2019年には安倍晋三元首相も推薦、外交カードとして政治利用が常態化しているノーベル平和賞の現状
パキスタン政府が2025年6月、ドナルド・トランプ米大統領をノーベル平和賞に推薦すると発表しました。 インドとの軍事衝突を仲介した功績を理由としていますが、国際社会では「露骨なごますり」との批判が高まっています。 実は、トランプ大統領のノーベル平和賞推薦は初めてではなく、2019年には安倍晋三元首相も推薦したとされる経緯があります。 これらの事例は、本来平和への貢献を讃えるべきノーベル平和賞が、各国の外交戦略に利用される現状を浮き彫りにしています。 パキスタン政府による推薦発表 パキスタン政府の今回の決定は、同国の対米外交戦略の一環として注目されています。 推薦理由として挙げられた印パ間の軍事衝突仲介について、その背景と実際の成果を検証していきます。 推薦の公式理由と声明内容 パキスタン政府は、トランプ大統領が両国間の緊張を緩和し、核保有国同士の破滅的な衝突を回避したと評価しています。 …
0 notes
moko1590m · 19 days ago
Text
超富裕層や支配層が中間層・貧困層(下層)からの支持を高めるために、自身を「親近感のある存在」「味方」「特別な存在」としてイメージさせる戦略は、ポピュリズムや広報戦略の一環として広く用いられます。これらのイメージ操作は、経済的・社会的不満(格差、貧困、機会不平等)をそらし、富裕層の富や権力を正当化・維持する目的で設計されています。以下に、これらのイメージを構築・強化するための具体的な方法とシステム、歴史的・現代的例、日本の文脈、構造的不満との関連を体系的に解説します。2025年6月時点のデータや分析を基に、詳細に説明します。
1. イメージ構築の目的と効果
1.1 目的
不満の逸らし:中間層・貧困層の経済的・社会的不満(例:日本の非正規雇用40%、若者貧困率15%)を、富裕層への批判からそらす。
支持の獲得:富裕層を「身近」「信頼できる」「社会の牽引者」と見なさせ、政策(例:低税率、規制緩和)への支持を確保。
権力の維持:富裕層の富(グローバル:上位1%が37.8~45.5%、日本:20%)や特権を「正当」または「必要」と受け入れさせる。
1.2 効果
親近感:中間層・貧困層が富裕層を「自分たちに近い」と感じ、抵抗感が薄れる。
味方イメージ:富裕層が「人民の利益を代表」と見なされ、格差是正の要求が弱まる。
特別な存在:富裕層が「成功の象徴」「社会の指導者」とみなされ、憧れや支持が強化。
2. イメージを構築する方法とシステム
超富裕層や支配層は、メディア、教育、文化、政治的パフォーマンスを通じて、親近感、味方、特別な存在というイメージを戦略的に構築します。
2.1 親近感の構築
2.1.1 方法
庶民的なパフォーマンス:富裕層やその支援する政治家が、庶民の生活スタイル(例:地元料理、簡素な服装)を模倣し、「自分たちと同じ」と印象づける。
メディア活用:SNS(例:X)、テレビ、インタビューで、富裕層の「人間味」を強調。個人的なエピソードや苦労話を共有。
慈善活動の宣伝:寄付や社会貢献を大々的に広報し、「社会に還元する存在」とアピール。
2.1.2 システム
メディアキャンペーン:富裕層が所有するメディア(例:米国で上位1%がメディアの50%を間接支配)��、親しみやすいイメージを拡散。
PR戦略:専門の広報チームが、富裕層の「庶民的エピソード」を演出。
SNS操作:XやTikTokで、インフルエンサーが富裕層の「親しみやすさ」を拡散。
2.1.3 例
米国:
イーロン・マスクはXで「ミーム投稿」や「反エリート」発言を繰り返し、労働者階級に親近感を与える。2024年、Xで1億フォロワー超()。実際は上位0.1%(資産2000億ドル)の利益を擁護。
トランプは「ハンバーガー好き」「ブルーカラー支持」をアピール。2016年選挙で低所得白人層(貧困率15%)の支持を獲得()。
インド:
ナレンドラ・モディは「貧しい茶売り出身」を強調し、中間層・貧困層(30%)に親近感。実際は富裕層(上位1%が富の22%)の減税を推進()。
日本:
一部政治家(例:安倍晋三)が地方の祭り参加や「庶民的スピーチ」を演出。経団連(献金年間30億円)の支援を受けつつ、中間層に親近感を与える()。
富裕層の経営者(例:ユニクロ柳井正)が「努力で成功」を強調し、非正規労働者(40%)に「身近な成功者」イメージを植え付ける()。
効果:中間層・貧困層が富裕層を「自分たちに近い」と感じ、格差(例:日本のジニ係数0.33)への批判が弱まる。
2.2 味方であるというイメージ
2.2.1 方法
ポピュリスト的政治家との連携:富裕層はポピュリストを支援し、「人民の味方」として振る舞う。経済的不満を外部(例:移民、外国)に転嫁。
政策的アピール:中間層・貧困層に少額の恩恵(例:現金給付、減税)を与え、「味方」と印象づける。
反エリート看板:富裕層が「腐敗したエリート」を批判し、自身を「改革者」と位置づける。
2.2.2 システム
政治献金:富裕層がポピュリストに資金提供(例:米国で2020年選挙に20億ドル)。政策を富裕層有利に操作。
メディア操作:メディアやSNSで「味方」イメージを拡散(例:Xで#MAGA、#JapanFirst)。
部分的再分配:小規模な給付や補助金を配布し、支持を買う。
2.2.3 例
米国:
トランプは「ディープステート」や「リベラルエリート」を攻撃し、労働者階級の「味方」を装う。2017年減税で富裕層(上位1%が富の32%)が恩恵を受けたが、中間層に少額還付(平均1,000ドル)で支持()。
ブラジル:
ボルソナロは「共産主義の脅威」を強調し、貧困層(30%)の「味方」とアピール。ボルサ・ファミリア(現金給付)を維持しつつ、富裕層(上位1%が28%)の減税を推進()。
日本:
安倍政権はアベノミクスで「経済再生」を掲げ、中間層の「味方」を装う。2020年のコロナ給付金(10万円)が支持を集めたが、富裕層の金融資産(上位1%が20%)が増加()。
右派政治家が「日本の伝統」を守ると主張し、非正規労働者(40%)の不満を外国人(200万人)に転嫁(2023年入管法改正)。
効果:中間層・貧困層が富裕層を「味方」とみなし、富裕層優遇(例:金融所得課税20%)を黙認。
2.3 特別な存在であるというイメージ
2.3.1 方法
成功神話の構築:富裕層を「天才」「ビジョナリー」「社会の牽引者」と描き、憧れを誘う。
メディアでの美化:映画、テレビ、SNSで富裕層の生活や業績を称賛。
教育・文化での強化:学校や文化で「成功者=社会の貢献者」と教え、富裕層の特権を正当化。
2.3.2 システム
メディア支配:富裕層がメディアを所有・影響(例:米国で50%、日本の日経・読売)。
教育カリキュラム:能力主義や「努力=成功」を強調し、格差の構造(r > g)を隠す。
SNSインフルエンサー:XやTikTokで富裕層の成功を拡散(例:#BillionaireLifestyle)。
2.3.3 例
米国:
イーロン・マスクやジェフ・ベゾスが「イノベーター」として神格化。2024年、Xで#ElonMuskが1億エンゲージメント。貧困層(15%)が富裕層を「経済の牽引者」と支持()。
ハリウッド映画(例:『ソーシャル・ネットワーク』)が起業家を美化。格差(上位1%が32%)への批判が弱まる。
インド:
富裕層(例:アンバニ家、資産1000億ドル)が「インド経済の英雄」と称賛。モディ政権がヒンドゥー至上主義で支持を集め、富裕層の富(上位1%が22%)を正当化()。
日本:
ユニクロ柳井正やソフトバンク孫正義が「日本経済の牽引者」とメディアで称賛。NISA(1000万人参加)が「億り人」を美化し、富裕層の金融資産(上位1%が20%)への抵抗が減る()。
教育で「努力=成功」が強調。受験競争(塾費用100万円超)が、富裕層の特権を「能力」とみなす。
効果:中間層・貧困層が富裕層を「特別な存在」として憧れ、格差是正を求めない。
3. 歴史的例
3.1 ローマ帝国(紀元前27年~476年)
背景:貧困層(プレブス)の貧困(失業、税負担30~50%)が不満を増幅。
イメージ構築:
親近感:皇帝が「パンとサーカス」で民衆に施し。ネロは民衆の祭りに参加。
味方:蛮族を「敵」とし、皇帝を「ローマの保護者」とアピール。
特別な存在:皇帝を「神聖」と神格化。元老院(上位1%)の富が正当化。
例:64年のローマ大火で、ネロがキリスト教徒をスケープゴートにし、民衆の支持を維持()。
効果:貧困層が皇帝を支持、格差への不満が逸らされた。
3.2 ビクトリア朝イギリス(1837~1901年)
背景:産業革命で労働者の貧困(賃金の30%が家賃)が深刻化。富裕層(上位1%)が富の70%を占有。
イメージ構築:
親近感:富裕層が慈善活動(例:病院建設)を宣伝し、労働者に「気前の良さ」をアピール。
味方:帝国主義で「英国の栄光」を強調。労働者の不満を植民地(インド、アフリカ)に転嫁。
特別な存在:資本家が「産業の英雄」と称賛。1851年の大博覧会が富を「進歩」と美化。
例:ディズレーリ首相が「帝国の使命」を掲げ、労働者の支持を集めた()。
効果:労働者が富裕層を「国家の指導者」と支持、格差が温存。
3.3 大日本帝国(1930~1945年)
背景:農村の貧困(貧困率50%)、労働争議が急増。財閥(上位1%)が富の30%を占有。
イメージ構築:
親近感:財閥が「国産品振 兴」を支援し、農民に「身近な存在」をアピール。
味方:軍部が「大東亜共栄圏」で中国を敵視。財閥を「日本の味方」と位置づけ。
特別な存在:財閥を「経済の牽引者」と美化。メディアが三井・三菱を称賛。
例:1931年の満州事変で、財閥が軍事経済を支援。農民の不満が中国に転嫁()。
効果:中間層・貧困層が財閥を支持、格差への抵抗が弱まった。
4. 現代の例
4.1 米国:トランプと億万長者(2016~現在)
背景:格差拡大(上位1%が富の32%、2023年)、中間層の賃金停滞(1970年代並み)、貧困率15%。
イメージ構築:
親近感:トランプは「ハンバーガー好き」「反エリート」をアピール。マスクはXで「ジョーク投稿」。
味方:移民や「ディープステート」を攻撃し、労働者の「味方」を装う。2017年減税で中間層に少額還付。
特別な存在:マスクやベゾスが「イノベーター」と称賛。Xで#ElonMuskが1億エンゲージメント(2024年)。
例:トランプの「MAGA」が低所得白人層の支持を集め、富裕層の減税(法人税21%)を正当化()。
効果:中間層が富裕層を「経済の牽引者」と支持、格差是正が背景に。
4.2 インド:モディと富裕層(2014~現在)
背景:貧困層(30%)、若年失業率(20%超)。上位1%が富の22%を占有。
イメージ構築:
親近感:モディは「茶売り出身」を強調。富裕層(例:アンバニ)は慈善活動を宣伝。
味方:ヒンドゥー至上主義でムスリムを敵視し、貧困層の「味方」を装う。
特別な存在:アンバニ家が「インド経済の英雄」とメディアで称賛。
例:2019年の市民権改正法(CAA)で、ムスリムへの敵視が貧困層の支持を集め、富裕層の減税を隠す()。
効果:貧困層が富裕層を支持、格差への不満が宗教対立に転換。
4.3 日本:政治家と経営者(2000年代~現在)
背景:非正規雇用(40%、賃金は正規の60%)、若者貧困率15%。上位1%が富の20%を占有。
イメージ構築:
親近感:安倍晋三が地方の祭り参加や「庶民的スピーチ」で親近感。柳井正が「努力で成功」をアピール。
味方:右派政治家が「日本の伝統」を守ると主張。外国人労働者(200万人)を「犯罪」と敵視し、非正規労働者の不満をそらす(2023年入管法改正)。
特別な存在:経営者(例:孫正義)が「日本経済の牽引者」とメディアで称賛。NISA(1000万人参加)が「億り人」を美化。
例:2020年コロナ給付金(10万円)が中間層の支持を集め、富裕層の金融資産集中を隠す()。
効果:中間層・貧困層が富裕層を「必要」とみなし、格差是正を求めない。
5. 日本の特化分析
背景:格差拡大(ジニ係数0.33)、非正規雇用(40%)、若者貧困率15%、上位1%が富の20%。少子高齢化で労働力不足(外国人労働者200万人)。
イメージ構築:
親近感:政治家(例:自民党議員)が地方イベントやSNSで「庶民的」な姿を演出。経営者(例:柳井正)が「苦労話」をメディアで強調。
味方:右派メディア(例:産経)が「中国脅威論」や「外国人犯罪」を誇張。非正規労働者の不満を外国人(2023年入管法改正)に転嫁。
特別な存在:経営者(例:孫正義、柳井正)が「経済の牽引者」と称賛。NISAや投資ブームが「成功者」を美化。
システム:
メディア:日経、読売が富裕層を「経済の英雄」と報道。Xで#JapanFirstが拡散()。
政治:経団連の献金(年間30億円)が自民党を支配。金融所得課税(20%)が「成長」と正当化。
教育:受験競争(塾費用100万円超)が「努力=成功」を刷り込み、富裕層の特権を「能力」とみなす。
効果:中間層・貧困層が富裕層を「身近」「味方」「特別」とみなし、格差(上位1%が20%)への抵抗が弱まる。
6. 構造的不満との関連
経済格差:グローバルで上位1%が37.8~45.5%、日本で20%を占有。非正規労働者の低賃金(正規の60%)、若者貧困(15%)が不満の根源。
イメージの役割:親近感、味方、特別な存在のイメージが、不満を富裕層からそらし、外国人や「自己責任」に転嫁。
分断の効果:中間層・貧困層が富裕層を支持し、団結や格差是正(例:資産税)が抑制される。
7. 対策と実現可能性
7.1 対策
イメージ操作への対抗:
教育で格差の構造(r > g)を教える。例:北欧の経済教育。
Xで#TaxTheRichや#Inequalityを拡散し、富裕層のイメージを批判。
政治的改革:
政治献金の上限設定(例:カナダモデル)。
若年層の投票率向上(日本:40%→60%、2030年目標)。
経済的改革:
富裕層課税(金融所得30%、資産税2%)。
UBI(月7万円)や最低賃金1,500円で貧困層の不満を軽減。
メディア改革:
公共放送の独立性強化。
SNSアルゴリズムの透明性向上(例:偽情報規制)。
7.2 実現可能性
短期(~2030年):政治的抵抗で限定的(30~50%)。日本:金融所得課税25%(50%)。
中期(2030~2035年):市民運動や技術進歩で進展(50~70%)。日本:UBIパイロット(60%)。
長期(2035年以降):世代交代で構造変化(70~90%)。日本:ジニ係数0.28、UBI全国展開(80%)。
7.3 日本の展望
現状:非正規雇用(40%)、若者貧困(15%)の不満が、外国人敵視や「自己責任」で逸らされる。経団連の影響で富裕層優遇(金融所得20%)が続く。
未来:少子高齢化(2030年:社会保障費150兆円)やXでの若者運動が、富裕層課税や再分配を後押し。2035年までに北欧型モデル(80%)。
8. 結論
超富裕層は、親近感(庶民的パフォーマンス、慈善)、味方(ポピュリスト連携、部分的恩恵)、特別な存在(成功神話、メディア美化)のイメージを構築し、中間層・貧困層の支持を獲得。歴史的にはローマ帝国、ビクトリア朝イギリス、戦前日本、現代では米国(トランプ、マスク)、インド(モディ)、日本(安倍、経営者)が例。日本では、経団連の献金、右派メディア、NISAブームがこれを支え、非正規雇用(40%)や若者貧困(15%)の不満をそらす。対策として、教育、政治・経済改革、メディア透明性が必要で、2035年以降の構造変化(90%)が期待される。日本の高齢化と若者運動が鍵。
Image-Building Mechanisms for Elite Support
markdownインラインで表示
もし特定の方法(例:日本のNISAキャンペーン、Xの役割)、他の国の事例、歴史的分析、対策の詳細を深掘りしたい場合、教えてください!
0 notes
harawata44 · 6 months ago
Text
渡辺恒雄・読売新聞グループ本社代表取締役主筆が死去、98歳 : 読売新聞
Tumblr media
以下引用
 読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄(わたなべ・つねお)氏が19日午前2時、肺炎のため、都内の病院で死去した。98歳。葬儀は近親者のみで営まれる。喪主は長男、睦(むつみ)氏。後日、お別れの会が開かれる予定。
 渡辺氏は11月末まで定期的に出社し、役員会や社論会議に出席して大所高所から本社の経営や社論を総覧していた。今月に入って体調を崩し、病院で治療を受けていたが、亡くなる数日前にも社説の原稿に目を通して点検するなど、最後まで主筆として執務を続けた。  渡辺氏は東京都出身。東京大学を卒業後、1950年、読売新聞社に入社し、ワシントン支局長、編集局総務兼政治部長、専務取締役主筆兼論説委員長などを経て、91年に代表取締役社長・主筆に就任した。2002年の持ち株会社制移行に伴い、グループ本社代表取締役社長・主筆を2年近く務めた。その後、同会長・主筆を経て、16年から現職にあった。  全国紙としての基礎を確立し、発行部数を日本一、世界一に押し上げて「販売の神様」と称された故・務台光雄名誉会長の下で経営を学んだ。渡辺氏の社長在任中、読売新聞の発行部数は1994年、初めて1000万部を突破した。2001年1月には、1031万91部の最高部数も達成している。  渡辺氏は、読売新聞の論調として、中庸で現実的な視点に立った自由主義的保守路線を確立し、数々の「提言報道」で、言論機関としての新たな境地を開いた。特に1994年には「憲法改正試案」を発表し、自衛力保持や環境権の新設、憲法裁判所創設などを明記し、それまでタブー視されていた憲法論議に大きな一石を投じた。  99年から2期4年間、日本新聞協会会長を務め、活字文化の振興や、戸別配達維持による健全な販売競争の実現に尽力した。2000年には、54年ぶりに新たな「新聞倫理綱領」を制定。「人権の尊重」を新たに項目に立てるなど、すべての新聞人が守るべき基本精神をうたい、報道界の倫理水準向上に貢献した。また同年、読売新聞の報道・言論活動の方向性を定めた新しい「読売信条」で、世界の平和と繁栄に貢献する「国際主義」などを打ち出した。  1996年から約8年間、読売巨人軍オーナーを務めた。大相撲の横綱審議委員会委員長や、政府の財政制度審議会委員、有識者会議「情報保全諮問会議」座長などを歴任した。96年から98年までは政府の行政改革会議の委員として、当時の1府21省庁を1府12省庁に再編する報告書のとりまとめに尽力した。  中曽根康弘氏、安倍晋三氏、岸田文雄氏ら歴代首相と親交が深く、政界はもとより各方面に強い影響力を持っていた。  2007年には、言論・新聞事業を通じて社会文化に顕著な功績のあった新聞人に贈られる新聞文化賞を受賞。08年の秋の叙勲では、「多年にわたり新聞事業に携わり、業界の発展に尽力するとともに、報道文化の発展に貢献した」などとして、旭日大綬章を受章した。  また、1996年には、フランス政府から芸術文化勲章最高位の「コマンドゥール」を授与され、2007年には、第54回カンヌ国際広告祭の「メディアパーソン・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれた。  晩年にはNHKの長時間インタビューに応じ、内容は20年から21年にかけて、「昭和編」「戦争と政治」「平成編」と3回にわたって放送され、大きな反響を呼んだ。今年5月には若き日に執筆した「派閥と多党化時代」が復刊された。
0 notes
taketea44 · 6 months ago
Text
『夏目漱石風のつぶや記』
2024年12月17日
トランプ氏、マーアーラゴに昭恵夫人を迎ふ。メラニア夫人、写真を旧ツイッターに掲げ、故安倍晋三氏の功績を讃ふとある。
(つづく)
#夏目漱石風のつぶや記
#昭恵夫人の夕餉
#マーアーラゴの一夜
#人間万事塞翁が馬
#石破首相の胸中や如何に
(続き)
政治に無縁なる昭恵氏の振る舞ひ、石破首相の先を行くは皮肉なるかな。
されど、外交の舞台はしばしば理よりも情に動くものなり。
0 notes
xf-2 · 2 years ago
Text
https://www.sankei.com/article/20231014-THIFLPCY7BEWXAVMIDEEI4PXKE/?outputType=theme_weekly-fuji
陸上自衛隊とフランス陸軍が9月10~30日、南太平洋にあるフランス特別自治体ニューカレドニアで共同訓練「ブリュネ・タカモリ」を実施した。戦闘を想定した訓練で、「日本とフランスがなぜ?」と不思議に思う人もいるはずだ。
この訓練は、安倍晋三元首相が第2次政権発足翌日の2012年12月27日、チェコに本部がある国際NPO言論機関のサイトで発表した「アジアの民主的安全保障ダイヤモンド」という英語論文で示唆されていた。論文には次のように記されていた(抜粋)。
「太平洋における平和、安定、航海の自由は、インド洋における平和、安定、航海の自由と切り離すことはできない」「にもかかわらず、ますます、南シナ海は『北京の湖』となっていくかのように見える」「もし日本が屈すれば、南シナ海はさらに要塞化されるであろう」
「私が描く戦略は、オーストラリア、インド、日本、米国ハワイによって、インド洋地域から西太平洋に広がる海洋権益を保護するダイヤモンドを形成することにある」「私はアジアの安全保障を強化するため、英国やフランスにもまた太平洋の舞台にカムバックするよう招待したい」
今やG7(先進7カ国)を中心とする欧米諸国やアジアで、「自由で開かれたインド太平洋」構想という外交戦略のスローガンが当たり前に使われるが、そのベースがこの論文だ。そして、安倍氏の戦略通りに世界が動いてきた��いう事実を誰も否定できない。
今年はペリーの浦賀来航から170年目で、それは日本が世界秩序の荒波に投げ出されてからの歴史になる。この間、日本からリアルに世界を動かす提言をして実行した人物は誰もいなかった。唯一の例外が、安倍氏ということだ。この事実はあまりに重い。
岸田文雄首相は、安倍氏の悲願だった防衛費大幅増額に踏み切り、原発再稼働方針を進め、憲法改正の意欲も示しているが、その動きは目立たない。そして、多くの国民にも「安倍氏のレガシー」が達成されている面が周知されていないように感じる。
時代の活力を生むのは、未来に向けた肯定的なマインドが多くの国民に共有されるときだ。安倍氏のレガシーについて、客観的な評価で広く伝えなければそれが不可能になる。その結果、安倍氏の功績を世界で一番知らないのは日本人ということになる。
今月3日、コソボの首都プリシュティナに安倍晋三記念公園が開園した。安倍氏がコソボのEU(欧州連合)加盟に尽力したからだ。昨年、オーストラリアには安倍氏の慰霊碑、台湾には銅像が建っている。
私が9月に上梓した『安倍晋三黙示録』(エムディエヌコーポレーション)にも、安倍氏のレガシーを客観的に評価することで、未来への課題がはっきり見えることを記している。
西村 幸祐
にしむら・こうゆう ジャーナリスト。1952年、東京都生まれ。慶應義塾大学文学部中退。在学中、「三田文学」の編集を担当し、80年代後半から、作家、ジャーナリストとして活動。2002年日韓サッカーW杯取材後、拉致問題や歴史問題などにも、取材・執筆分野を広げる。アジア自由民主連帯協議会副会長。著書に『報道しない自由』(イースト・プレス)、『安倍晋三黙示録 「安倍晋三回顧録」をどう読むべきか』(エムディエヌコーポレーション)など。
1 note · View note
jaguarmen99 · 2 years ago
Quote
私たちが日頃使っている水道水には消毒のための塩素が残っています。それでみなさん水道水を飲んで死にますか?ならないでしょう。 基準値というのはそういうものです。 そしてこの水道水を汲み置きして塩素がさら��蒸発していった状態の水に対して「水道水は人体に危険な塩素が残っている!汚染水だ!飲んだら大変な事になる!」と騒いでいるようなもの。 これが日本共産党の処理水に対する風評加害活動の言論の正体です。 日本共産党、れいわ新選組、立憲民主党などの反日野党が風評加害活動を行っているわけですが、これによって連中は支持率をさらに下げているだけでしょう。 SNSが普及するまではマスゴミと結託してこうしたデマを使った不幸の生産という彼らの活動もやりたい放題でした。やる度に成功していたのでもはや彼らはこうした不幸を作り出す作業をやめられません。 まして国民の年金を食い物にした自治労が自分たちで作ったデータの欠損をマスゴミと結託して安倍晋三に責任転嫁をして政権交代まで持っていった実績があるのですから。
不幸を作り出すのがビジネスモデル | パチンコ屋の倒産を応援するブログ
0 notes
ari0921 · 5 years ago
Text
▪️首相最大の功績は歴史観
櫻井よしこ
8月28日、辞任を表明した安倍晋三首相は13年前とは別人だった。事後への懸案への対策を打ち、余力を残した退き方は首相が難病に負けていないこと、以降も強い力を維持することを示していた。
政界の動きは速く10日前の辞任表明が随分と前のことのように思える。その分、旧聞に属するかもしれないが、きちんと書いておきたい。
7年8カ月、病を押して獅子奮迅の働きをした安倍首相の辞任表明会見における内閣記者会の記者たちの非礼ぶりは言語道断だった。メディアの役割は大きく、記者の資質が記事の質に反映され、世論を動かす。だから記者の資質を問うのは当然である。
会見で、約8年にわたる安部首相の健闘をねぎらったのは中国新聞社の下久保聖司記者一人にとどまった。TPP11(環太平洋戦略的経済連携協定)や日欧EPA(経済連携協定)、中国に備える日米豪印のインド太平洋戦略など、以降の世界政治の軸となる協調の枠組みはおよそ全て安倍首相が主導した。そのことや日本の命運に即跳ね返る米中の攻防をただした記者はなんと一人もいなかった。日本は日本一国で完結するのではないぞ。
中曽根康弘元首相は国家が最も恐れるべきことは国際社会での孤立だと語った。国際社会でどんな立場を確保するのか自体が国益だ。安倍首相の顕著な功績は国際社会における日本の立場をこれまでになく強化したことだ。その点に全く触れない官邸記者などあり得るのか。
また、記者は記者である前に1人の人間である。去り行く宰相に感謝やいたわりの言葉ひとつかけられずに、社会の営みを取材し、人間の心の痛みや喜びを書けるのか。こんな彼らが日本国中枢の記者クラブに陣取り「モリ・カケ」や「サクラ」を報じた年月の深刻なる喪失を痛感する。
だが、国民の目は節穴ではなかった。辞任表明直後の共同通信の調査では安倍首相の支持率は20ポイント以上跳ね上がった。続く朝日新聞の調査では安倍内閣評価が71%だった。朝日はさぞ仰天しただろう。
首相が日本と日本国民のために精魂こめて努力したことを国民は識(し)っているのだ。だからこそ強調したい。安倍首相の7年8カ月に心より感謝する、と。十分な休養後、首相が内外の政治において重きをなす日が必ずまた来ると、私は考えている。
安倍首相の功績の最たるものは歴史観の見直しだ。平成27年8月14日、戦後70年談話で安倍首相は語った。「私たちの子や孫、その先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を負わせてはなりません」
歴史は、その当時の状況の中で考えるものだ。首相談話はこの常識を踏まえていた。日本全面否定の戦後の歴史観を打ち砕く健全な視点への転換点となった。
米中のせめぎ合いが日々激化する今日、歴史観や国柄をどのように評価し、日本社会に伝わるどの価値観を守るのかという判断が大事になる。健全な歴史観を持てば、日本人は自らをより深く信頼し国際社会においてもっと勇気をふるって重要な役割を果たせると思う。
中国の振る舞いに対して日本はもっとはっきりと自由主義、民主主義、国際法、人道、人権を軸とする国際秩序養護の旗を米国とともに立て、行動できるだろう。歴史観、人間社会はいかにあるべきかという価値観は、勁(つよ)い精神を支える柱である。日本人が日本人らしさを発揮する上で最も重要な要素が歴史観であろう。
中国はいま、海洋権益、陸上支配、国際法、国際社会の価値観も含めて、世界を中国式の考えで作り直そうとしている。その脅威の前で日米同盟強化の手立てを急いだのが安部晋三首相だった。憲法改正が進まなかったのはまさに痛恨の極みだが、首相は憲法改正に替わる現実的施策を急いだ。
防衛予算を削減から増加に転じ、情報ダダ漏れの穴を特定秘密保護法で埋めた。平和安全法制で国連憲章が認める集団的自衛権の限定的行使を可能にした。経済政策を安全保障の重要な一翼と位置づけた。省庁の縦割りを超えて国家安全保障局を設けた。
それでも十分でないのが現実だ。5月29日、トランプ米大統領が打ち出した対中対抗措置は中国企業の財務の透明性に踏み込み、米国での上場廃止も可能にする厳しさだった。ポンペオ国務長官ら主要閣僚が相次いで、安全保障、経済、政治、外交など全分野にわたって講演したが、その徹底した中国非難は、米国と共に行動するかと世界に迫る踏み絵に等しかった。
そうした中、9月1日の米国防総省の発表は米国の切迫感を示して余りある。中国海軍の軍艦・潜水艦は350隻となり、293隻の米海軍を抜いて世界最大規模となって、米中の海軍力が逆転したと認めたのだ。中国はまた地上配備の中距離ミサイルを1250発以上保有するが、米国はゼロだ。経済においてもあと10年で中国は国内総生産(GDP)で米国を抜く。
日本が米国に頼り続けてよい状況でないのは明らかだ。昨年6月、トランプ氏は日米安全保障条約は不公平だとして「破棄」を口にしたと報じられた。破棄発言はすぐに否定されたが、トランプ氏はそれ以降も日米安保条約への不満を繰り返した。トランプ氏の警告を無視することは日本の国益を決定的に損ねることである。米国の強い不満を日本の自立に結びつける前向きの努力を倍加する必要がある
安倍首相に続く新たな首相の役割は、米国の意図をこれまで以上に真剣に受け止めることだ。米中の対立がいかに深刻かを鋭く認識し、日本が打つべき手を急ぐことだ。自民党の二階俊博幹事長や公明党も、祖国日本を強くし、それによって国際社会により良く貢献する道としての憲法改正に反対する理由はないはずだ。米中のはざまにあって、日本が生き残る道は、一に自力強化、二に日米同盟強化であることを認識したい。
5 notes · View notes
kijitora3 · 3 years ago
Text
なっ、 死んだ人を悼んで功績を顕彰するという、人として普通の感性、行動がない どんな人間にも反対されることや失敗がある それを批判するのを禁じるのが国葬ではない 安倍氏を悼む それだけのことなのに、サヨクは根本的に感受性がないか、ねじ切れているのでこういうことを言いだす
5 notes · View notes
kennak · 3 years ago
Quote
統一協会、祇園、公安、技能実習生、創価学会、パソナ、入管(追加予定)。安倍晋三の死に前後して、日本の暗部が明確化されて行く。これこそ安倍晋三の功績
[B! 竹中平蔵] 竹中平蔵氏、パソナグループの取締役を退任 8月に正式決定
5 notes · View notes
kuborie · 5 years ago
Link
アベノミクス、後半失速 鈍い物価上昇・低成長脱せず
   安倍首相辞任へ    経済
   2020/8/30 23:00 (2020/8/31 14:51更新)
米ニューヨーク証券取引所で取引終了の儀式に臨み、木づちをたたく安倍首相(13年9月)=共同
第2次安倍政権は経済再生をうたい、雇用情勢の大幅な改善などを実現した。訪日客数も伸ばしたが、新型コロナウイルス禍で急ブレーキがかかった。総じて任期後半は失速が目立ち、物価上昇率2%といった目標は遠のいた。東京一極集中の是正を掲げた地方創生などの政策も十分な成果は上げられなかった。7年8カ月に及んだ歴代最長政権の実績を検証する。
安倍晋三首相は2012年12月の就任後しばらく「ロケットスタート」という言葉を好んで使った。13年6月にまとめた「日本再興戦略」は国内総生産(GDP)の伸びを10年間の平均で名目3%、実質2%とする高成長をめざすと宣言した。
実質成長率は最初の13年度にさっそく2.6%を記録したものの、翌14年度は消費税率の引き上げもあってマイナス成長に転落。その後は2%に届かないどころか18年度は0.3%、19年度は0.0%と失速が鮮明になった。コロナ禍が追い打ちをかけた20年度は大幅なマイナス成長に陥るとの見方が多い。
20年ごろに名目GDPを600兆円とする目標はもはや非現実的になっている。ピークだった19年7~9月期でも年率換算で557兆円どまり。その後は消費税率10%への引き上げやコロナの感染拡大で3四半期連続のマイナス成長となり、直近の20年4~6月期は506兆円まで縮んだ。
経済の勢いを映す物価上昇も鈍いままだった。政権発足直後の13年1月の日銀との共同声明で安定目標とした2%の上昇率を暦年で達成したのは増税のあった14年のみ。足元は0%前後で推移しており、デフレの足音が再び高まっているのが現実だ。
政権の発足が結果として景気回復の始まりと重なったこともあり、企業業績や雇用情勢は改善が続いた。完全失業率はコロナ前の19年末には2%台前半と歴史的な低水準に下がった。その景気回復も18年10月に71カ月で途切れ、戦後最長のいざなみ景気(02年2月~08年2月)の73カ月を更新できなかった。失業率は再び上昇しつつある。
景気が後退局面に入った18年秋は米中貿易戦争が激しくなった時期だ。世界経済が減速し、外需が低迷すると日本経済も影響を受ける。そんな長年の構図は内需主導の回復をうたったアベノミクスの下でも変わらなかったともいえる。
訪日外国人需要は新型コロナウイルスの感染拡大までアベノミクスを支えた(19年9月、東京都台東区の浅草寺)
近年の日本経済を支えたのもGDPの計算上、輸出(外需)に数える訪日外国人の消費だった。訪日客の大幅な増加自体はビザの発給要件の緩和などを進めた政権の功績も大きい。しかし、その恩恵もコロナ禍で吹き飛んだ。足元の訪日客は月1万人にも満たない。
内需が力強さを欠く根底には少子高齢化や日本企業の低生産性が横たわる。こうした課題を解消できないまま打ち出した様々な政策も実を結んだとはいいがたい。
例えば東京一極集中のひずみをなくそうとした「地方創生」は、首都圏1都3県への人口の転入超過を20年に解消する目標だった。現実には転入超過の幅は拡大が続いている。
出生率も高まらなかった。「一億総活躍」をうたい、子育て支援を強調した。子供を生みたい希望がかなった場合の出生率の目安である1.8という目標は遠く、19年の合計特殊出生率は1.36と4年連続で低下した。出生数は過去最低の更新が続く。
「バイ・マイ・アベノミクス」。13年9月、米ニューヨーク証券取引所でスピーチした安倍首相は自身の経済政策について「買い」を訴えた。世界の評価は厳しいままだった。ビジネスのしやすさを世界銀行が評価するランキングで直近の19年10月調査によると、日本は経済協力開発機構(OECD)の加盟国中18位にとどまる。20年までに先進国3位以内をめざす目標に近づけていない。
成長力の減退はコロナ前から指摘されてきた。アベノミクスが積み残した課題は少なくない。
2 notes · View notes
arara1212 · 5 years ago
Photo
Tumblr media
大町市「昭和軒」健康に長生きしてこその美味さ 店名 昭和軒 場所 長野県大町市大町3215 電話 0261-22-0220 ジャンル 食堂、定食屋 バリアフリー ◯ 駐車場 あり  物事は勝ち負けで決するものではない。とはいえ、ああこれは勝ちだなと思わされるのは長生きをした方と相対した時だ。年寄りが回想録と称してあれもオレがやった、これもオレの功績だ!と手柄を独り占めするなどという事がある。勝海舟が代表例だが、あれは面白いから許す。なににせよ独り占めだろうが自慢話であろうが、健康に長生き出来たからこそなのだ。   安倍晋三首相が辞任を表明された。 失礼を承知で言うのだが、アンチの身としてはまことに喜ばしい事ではある。だからといってご体調を崩され、加療が必要な方を面罵する必要はないだろう。どうぞゆっくりご養生ください、とだけ言っておくこととしよう。だけどあなたのやった事は忘れないからね。  それにしても、これほどドラマティックな展開を目撃するのは初めてだ。あれほどうまく行っていた事が、森友学園、加計学園、桜を見る会と少々悪いことをしても数の力でもみ消してもらえる。気に入らないマスコミを排除し、沖縄の民をいや国民を踏みにじり政権を私物化(彼は否定しているが)し、果たすと言った説明責任を無視するというやりたい放題の状態でも、昨年の参院選大勝、天皇陛下ご退位、改元と確実な道行きを遂げ、本来であれば今ごろオリンピックうまくいった万歳!マンセー!万々歳!さぁ憲法改正だ!日本からパヨクを追い出してヘルシーで美しい国にしてやるZE!  かようにこの世の春を謳歌していた筈が、たかがウイルスのために、満身創痍で終わらざるを得ないとは。あれだけすっとこどっこいが連続すれば体調を崩して当然だし、辞めざるを得なくなるのも仕方がない事ではあるものの、彼にとっては無念以外の何者でもなかろう。  「志なかば」 と彼は言ったがなかばどころかあと少し、あと一歩のところだったのだ。これをドラマティックと言わずして何という。因果応報という言葉はうかつに使いたくはないし、特定の信仰を持っているわけではないが、どこかにいる絶対的な第三者の鉄槌が下った。そのように感じられてならない。   「昭和軒」 信濃大町駅から歩いて5分ほどの、商店街のど真ん中にある名の通り昭和テイスト満載の店だ。黒部ダム建設時の大いに栄えた時代からある、…の��どうかはわからないが、格天井や網代天井を奔放に用いた和のインテリアからは、かつての勢いが窺い知れる。『この夏・お盆シーズンの限定メニュー』と冠されたメニューはただでさえ混み合うシーズンであるのと、コロナ対策を兼ねた限定のものであるとの事だ。なるほど。とはいえ私の目当ては決まっているのだ。   「ソースがけ かつ重」1000円 かつ重とは?と、メニューに解説が記載されている。 『御飯の上にキャベツと厚いかつ、四角い器なので少し食し難い、そこで外した蓋を上向き返しそこへおかずを取り置き、かつと御飯を別々に食して味覚ヴォリューム感を楽しみたいアイテムです。』 じつに懇切丁寧、このようにしてくれているとブロガーとしてじつに喜ばしくもありがたい。  長方形の重箱にぴったり嵌め込まれたかのように鎮座する分厚いかつ。これは重に合わせてカッティングしたものではないか。かつの下にはやはり分厚く敷き込まれた千切りキャベツ。私は半蒸しされたキャベツが好きなのだ。しかし、食べづらい。なにしろ具材が表面いっぱいなのだから。解説通りに蓋にかつを一時避難する。べったり甘々なソースが素晴らしいのだが、具材だけでなく重箱や盆にもかかっているから両手ともベタベタ化してしまう。こういう無造作さも昭和テイストっぽいから許してしまう。こういうのも含めて絶対的に美味いかつ重といえる。   この間から体調が悪い悪いと書いてはいるが、そもそも体調が悪いものがこれほど喰えるか。健康でなものがBLOGなど書けるのか、と思っている。健康ど真ん中とは言わないが、仕事を投げ出すほどではない。私など、安倍晋三氏とは比較するのも憚られる小さな存在でしかないが、それでも現在の彼よりも確実に幸せだ。  安倍晋三氏におかれては治療に専念され、くれぐれもご養生いただきたい。私もこの幸せが持続できるように、健康に留意し長生きしていきたい。とりあえず目標は120歳にしておこうか。    #長野  #長野県  #長野市  #長野グルメ  #長野市ランチ  #長野市カフェ  #長野ランチ  #定食  #定食ランチ  #定食屋  #定食屋さん  #和定食  #食堂  #かつ丼  #ソースかつ丼  #カツ丼  #ソースカツ丼  #とんかつ  #トンカツ  #ロースかつ  #ロースカツ  #グルメ好きな人と繋がりたい  #食べるの好きな人と繋がりたい  #飯 #飯スタグラム  #飯テロ #美味しい #コロナに負けるな #좋아요_한국 #좋아요_일본 http://araralunch.work/syouwa-ken/ (昭和軒) https://www.instagram.com/p/CEhkhQfgeBo/?igshid=1xyjpatdpflst
2 notes · View notes
isshinotasuke · 3 years ago
Link
0 notes
moccosnoon · 3 years ago
Text
【朗報】デヴィ夫人「私は安倍晋三が大好き、でも大した功績は残してないし自民葬にすべきだと思う」
元スレ≫ 【朗報】デヴィ夫人「私は安倍晋三が大好き、でも大した功績は残してないし自民葬にすべきだと思う」 1 :moccosnoon ID:hHwWTfgl0 タレントのデヴィ夫人が16日、Instagram(インスタグラム)を更新。27日に迫る安倍晋三元首相の国葬について「自民党葬とするべき」とつづった。  理由については「国葬は天皇陛下のご崩御や、吉田茂首相のように 戦後の日本を救った方なら納得ですが、長期政権というだけで どんな功績があったというのでしょうか」とコメントし、長い任期にも関わらず、何1つ公約が成し遂げられなかったとの見方を示した。 2 :moccosnoon…
Tumblr media
View On WordPress
0 notes
tacarin · 3 years ago
Photo
Tumblr media
【今日の5:52AM 7th September 2022】 今日の「日の出」は05:17:40。「日没」は18:00:59。外気温は27℃。湿度は83%。気圧は1,012hPa。晴。安倍晋三の「国葬」には断固反対です。安倍晋三には「国葬」に値する功績が無いばかりか、むしろ「国葬」に相応しく無い悪行三昧。絶対に赦される物ではありません。 (Chiyoda-ku, Tokyo, Japan) https://www.instagram.com/p/CiL7GSGJi7v/?igshid=NGJjMDIxMWI=
0 notes