#意識混乱のこと本当にあるのを興奮したすみません
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dovobok · 25 days ago
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秘めた恋のスクラム5
予期せぬ接触、高鳴る鼓動
練習は激しさを増していった。黒岩の指導は的確で、悠斗は普段の練習では得られない感覚を掴み始めていた。しかし、その分、体力は急速に奪われていく。何度目かのダッシュを終えた時、疲労困憊の悠斗の足がもつれた。ぐらりと体が傾ぎ、地面に倒れ込もうとした瞬間、黒岩の逞しい腕が悠斗の体を支えた。
悠斗の体が完全に地面に打ち付けられる前に、黒岩は彼を抱きかかえるように引き上げた。予想以上の至近距離に、二人の視線が絡み合う。黒岩の腕の中で、悠斗は自分の体が軽々と持ち上げられていることに気づいた。その瞬間、彼の心臓は激しく波打った。ゴツゴツとした黒岩の手のひらから伝わる熱と、彼から香る汗の匂いが、悠斗の心を一層掻き乱す。
黒岩もまた、悠斗の体の重みにドキリとしていた。抱き上げた瞬間の、悠斗の柔らかい肌の感触、そして間近で見た潤んだ瞳に、普段は決して揺らぐことのない黒岩の心が微かに揺れた。
悠斗は、自分を軽々と持ち上げながらも、優しく抱きかかえてくれる黒岩の温かさに思わずトキメいた。厳しいだけではない、不器用な優しさに触れ、これまで抱いていた黒岩への畏怖の念が、急速に別の感情へと変化していくのを感じた。互いの鼓動が、静かなグラウンドに響くように感じられた。
黒岩の家へ
「大丈夫か?」
黒岩が心配そうな声で尋ねた。悠斗は戸惑いながらも、「だ、大丈夫かな」と曖昧に答えるのが精一杯だった。黒岩は悠斗の返事を聞き終わるか終わらないかのうちに、無意識のうちに悠斗を抱きかかえたまま部室へと運び入れた。
昔は怪我が多かったという黒岩は、悠斗がどこを痛めているかすぐにわかった。悠斗は「大丈夫」と言ったが、もちろん足首を捻挫していた。自分の練習に付き合わせたせいで悠斗に怪我をさせてしまったという罪悪感から、黒岩はそのまま行きつけの接骨院に悠斗を連れて行った。
接骨院の扉を開けると、そこにはまさに熊のような体格をした先生がいた。黒岩の顔を見るなり、「おお、黒岩。またやったか?」と朗らかな声で迎える。しかし、黒岩の腕の中にいる悠斗を見た瞬間、その先生の目はキラリと光った。黒岩の好みを熟知している先生は、一瞬で「これは来たな」とピンときたようだった。悠斗の足首を丁寧に診察しながらも、先生は時折黒岩に意味ありげな視線を送る。
幸い、捻挫は軽度で済んだものの、安静が必要と診断された。翌日が休みだったこともあり、その接骨院が黒岩の家から近かったため、先生は「今日一晩は無理させない方がいい」と���半ば強引に黒岩の家に泊まることを勧めた。
「泊まっていくか? 明日も休みだし、俺の家ならすぐに休めるぞ」
黒岩が提案すると、悠斗は一度はためらった。
「い、いえ、大丈夫です! 電車で帰れますから!」
悠斗は必死に断ろうとするが、黒岩は眉一つ動かさない。
「こんな捻挫した足で、遠い家まで帰るのか? 明日悪化したらどうする。俺が連れてったんだ、責任は取る」
黒岩の真っ直ぐな言葉に、悠斗は反論できない。
「で、でも…ご迷惑じゃないですか…」
「迷惑なわけないだろ。むしろ、お前を一人で帰らせる方が気が気じゃない。気にせず来い」
泰介と同じようなドキドキを黒岩にも感じていたからだ。泰介に並ぶような巨体に筋肉。そして、泰介にはない野性味のある体臭。そんな魅力的な男に逆らうことはできなかった。有無を言わせぬ黒岩の迫力と、その中に確かに感じられる気遣いに、悠斗の抵抗は次第に弱まっていった。最終的に、悠斗は黒岩の家に泊まることを承諾した。
黒岩家での夕食
黒岩の家に到着すると、悠斗はすぐに彼の家族に温かく迎え入れられた。夕食の時間には、黒岩の両親と妹が食卓を囲んでいた。お母さんも妹も、悠斗より背が高く、皆がっしりとした体格をしている。そして何よりも、家族全員が驚くほど明るく、食卓は笑い声で溢れていた。
出された食事を見て、悠斗は思わず目を丸くした。どの皿も山盛りで、家族の食べる量も尋常ではない。悠斗が普段通りのご飯の量を伝えると、黒岩本人だけでなく、お母さんや妹からも「少なすぎる!」「それじゃ大きくなれないよ!」と心配されてしまった。賑やかな雰囲気の中、悠斗は少し気恥ずかしさを感じながらも、温かい家庭の味を堪能した。
湯船での予期せぬ誘惑
食後、怪我をしている悠斗のためにと、黒岩が一緒に入浴することを提案した。広めの浴室ではあったが、黒岩と二人で入るとやや狭く感じられる。湯気が立ちこめる中、悠斗は黒岩の脱いだ身体を間近で見て、改めてその大きさに驚愕した。
引き締まった筋肉、日に焼けた色黒の肌、そしてワイルドに生い茂る体毛。手首はもちろん、視線を落とせばそこもまた大きく、黒々と存在感を放っている。まるで黒人のような、その野性的で力強い魅力に、悠斗は思わずクラクラとした。湯の熱とは違う、体の奥から湧き上がるような熱を悠斗は感じていた。
一方の黒岩も、初めて間近で見る悠斗の細い裸体に、内心激しく動揺していた。湯気に濡れた華奢な体に、自身のあそこが反応しかけているのを感じる。いや、もうすでに反応し始めている。理���で何とかそれを抑え込みながら、黒岩は優しく悠斗の背中を洗ってやった。二人の間には、熱い湯気とは異なる、禁断の空気が漂っていた。
ベッドの中の鼓動
体を洗い終え、黒岩は悠斗を自分の部屋に促した。黒岩のぶかぶかすぎるシャツを借りて身につけた悠斗は、怪我をした足を気遣うように、そのまま二人はベッドに横になった。黒岩のベッドはゆったりとしたダブルベッドで、二人で寝ても十分な広さがあった。
柔らかなシーツに身を沈め、目を閉じた悠斗。次に意識がはっきりした時には、黒岩の逞しい腕が自分の頭の下に回され、腕枕されていることに気づいた。
悠斗の心臓は、ドクン、と大きく跳ねた。すぐ隣からは、黒岩の規則正しい寝息が聞こえてくる。しかし、その体からは、まだ湯気が残るような温かい熱と、シャンプーの香りに混じって、先ほど感じた野性的な男の匂いが微かに漂っていた。
顔を少し上げれば、黒岩の顎がすぐそこにある。筋肉質な腕の硬さ、そこから伝わる脈打つような感触。まるで自分の心臓の音が増幅されたかのように、悠斗の耳には、トクトク、トクトク、という脈動が響く。緊張と興奮が入り混じったような、甘く重たい空気が胸いっぱいに広がり、息をするのも苦しいほどだった。このまま、どうなるのだろうか。悠斗の体は、黒岩の腕の中で、微かな震えを止めることができなかった。
黒岩の決意
悠斗の心臓の音は、腕枕をする黒岩の耳にも確かに届いていた。しかし、黒岩は寝息を立てることをやめなかった。悠斗が眠りについたと錯覚させ、警戒心を解かせたかったのだ。
黒岩はまだ眠っていなかった。むしろ、悠斗が隣にいることで、彼の体は一層覚醒していた。腕の中にいる悠斗の体が震えているのがわかる。その震えが、緊張からくるものなのか、それとも期待からくるものなのか、黒岩にはわからなかった。だが、黒岩の体はすでに限界だった。触れたい、抱きしめたいという衝動が、理性の壁を突き破ろうと暴れまわっていた。
彼は、悠斗の全てが好みだった。男らしい体つきでありながら、どこか幼さが残る顔。真面目で、少し不器用なところ。そして、自分のそばで鼓動を速めているその純粋な心。黒岩はゆっくりと、自分の呼吸を整える。今夜、このチャンスを逃すわけにはいかない。
甘いキスと、確かな予感
悠斗がふと横を見ると、そこに黒岩の視線があった。暗闇の中、熱を帯びた瞳がじっと悠斗を見つめている。
「え、なんですか?」
悠斗が小さく声を漏らした瞬間、黒岩の腕がゆっくりと悠斗の体を抱き寄せた。そして、唇に柔らかな感触。驚きに目を見開いたものの、そのキスは嫌ではなかった。むしろ、じんわりと胸に広がる温かさに、悠斗は嬉しさを感じた。
本当は、泰介とこんなことをしたかったという複雑な気持ちが胸をよぎる。しかし、同時に、憧れでもあったが怖くて近寄れなかった大先輩に、今、自分が認められているような気がして、心が満たされていくのを感じた。
黒岩の腰元からは、完全に勃ち上がったあそこがゴリゴリと悠斗の太ももに当たっている。その硬さと、身悶えするほど大きな存在感に、悠斗は黒岩の体の大きさを改めて実感した。
黒岩にとっては、この瞬間が毎晩夢見ていた現実だった。甘く柔らかなキスを悠斗が拒まなかったので、黒岩は確信を得た。ゆっくりと、黒岩の大きくゴツゴツとした手が、悠斗のシャツの裾から中へと滑り込んだ。熱い手が、悠斗の肌に触れる。そのまま背中を這い上がり、やがて柔らかな乳首を優しく撫でる。
黒岩の指先が乳首をくすぐるたびに、悠斗の体はビクビクと反応する。ゾクゾクするような快感が全身を駆け巡り、甘い息が漏れた。ゴツゴツとした大きな手なのに、その動きは驚くほど繊細で優しい。乳首が硬く盛り上がり、指が皮膚を滑るたびに、肌が粟立つのを感じた。黒岩の指が、ゆっくりと円を描くように乳首をなぞり、時折キュッと摘まむ。その度に、悠斗の喉から甘い声が漏れそうになるのを必死で堪えた。熱い視線と、指先の濃厚な愛撫に、悠斗の思考は溶けていくようだった。
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teddyysblog · 10 days ago
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### **『白衣の天使は狂おしく愛してる』**
――**医学部生お姉ちゃんが解剖学で証明する、最深の愛情**――
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#### **【プロローグ:聴診器の向こうにある鼓動】**
雨の匂いが漂う夕暮れ時。瑠奈お姉ちゃんの部屋には、解剖学の教科書が山積みになっていた。センター分けの黒髪を耳にかけながら、彼女は分厚い『グレイ解剖学』のページをめくる。紫色の瞳が、不自然なほど輝いている。
「ねえ、弟くん! 今、すっごい発見しちゃった!」
突然、お姉ちゃんが跳ねるようにベッドから起き上がり、僕の手を引っ張る。彼女の指はいつもより熱く、少し汗ばんでいた。
「ど、どうしたの……?」
「心臓の構造について、重大な事実が判明したの!」
お姉ちゃんは興奮して頬を赤らめながら、僕をベッドに押し倒した。上から覗き込む彼女の瞳が、暗闇で猫のように光る。
「普通の人の心臓は、『左心室』と『右心室』で血液を送り出してるけど――」
彼女の手が、僕の胸にそっと触れる。
「――私の心臓は、『弟くん心室』しかないみたい!」
「……それ、医学的にありえないよ」
「あるよ! だって!」
お姉ちゃんが突然、聴診器を自分の胸に当て、もう一方を僕の耳に押し付ける。
ドクン、ドクン。
「聞こえる? この鼓動、全部『弟くん、弟くん』って呼ん��るでしょ? 医学的に『愛情性不整脈』って診断しちゃう!」
僕の耳が熱くなる。お姉ちゃんの心音は確かに速くて、乱れていた。
「……お姉ちゃん、それただの頻脈じゃ……」
「違うわ! これは『弟くん依存性心拍異常症』の初期症状だよ! 治療法は――」
ふいに、お姉ちゃんの顔がぐっと近づく。
「――一日20回以上のハグと、睡眠時の密着が必須なの!」
ラベンダーの香りが鼻をくすぐり、僕は思考停止する。お姉ちゃんの医学知識を悪用した愛情表現は、今日も暴走していた。
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#### **【第一章:神経科学で解く恋の方程式】**
翌朝。キッチンで僕がコーンフレークを食べていると、白衣姿のお姉ちゃんが突如現れた。
「弟くん! 重大発表があるの!」
彼女は実験用のホワイトボードをガシャンと持ち込み、ペンをカチャカチャ鳴らす。
「テーマは『なぜ私は弟くんを愛してしまうのか』! まずは神経伝達物質から説明するね!」
お姉ちゃんのペンがホワイトボードを駆け回る。
「通常、恋愛時にはドーパミンが分泌されますが、私の場合は――」
ガリガリと書く文字がどんどん大きくなる。
「『セロトニン再取り込み阻害』が過剰で、『弟くんを見ないと離脱症状が出る』状態なの! つまりこれは『愛情依存症』の一種!」
「……それただのヤンデレじゃん」
「医学的には『重度弟源性精神依存症候群』って言うの! ねえ、このグラフ見て!」
お姉ちゃんが突然、自分のスマホをぶつけるように見せる。画面にはハートマークのついた心拍数グラフが表示されている。
「これは昨日の私の心拍データ! 弟くんがトイレに行ってた3分間だけ、明らかに数値が下がってる! これはもう『弟くん不在性低心拍症』としか――」
「ただの計測誤差だよ!」
「違うわ! ねえ、今から検証実験しよう!」
お姉ちゃんが目を爛々と輝かせながら、医療用の血圧計を取り出す。
「まずは弟くんと30センチ離れた状態で計測して、次に密着状態で――」
「お姉ちゃん! もう少し落ち着いて!」
「落ち着けないの! だって!」
突然、お姉ちゃんの声が震える。
「私の脳内で『弟くん』を処理する領域が、もう海馬を圧迫してるかもしれないんだよ! MRIで確認したいくらい!」
彼女の熱意に押され、僕は思わず後ずさる。お姉ちゃんの医学愛と弟愛が融合すると、もう止められない暴走が始まるのだった。
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#### **【第二章:血液型で診断する運命】**
昼下がり。お姉ちゃんが珍しく真剣な顔で血液型の検査キットを広げている。
「弟くん、これ絶対やらなくちゃいけないことがあるの」
「……なに?」
「『血液型恋愛相性検査』!」
お姉ちゃんの目がキラリと光る。
「医学的根拠は薄いって言われるけど、私が独自に研究した結果――」
いきなりA4用紙を広げる。手書きのグラフや数式がびっしり。
「AB型の私とO型の弟くんは、『最強の癒着性』を示すことが判明したの!」
「……『癒着』って単語がすでに危ない」
「ほら、早く採血しよう! 私が看護師役やるから!」
お姉ちゃんが注射器を構え、舌をぺろりと出す。白衣の下から見えるナース服が、どう見てもコスプレだ。
「お、お姉ちゃん……それ本物の注射器?」
「もちろんよ! 愛情は本物なんだから、器具だって本物でなくちゃ!」
「いやいやいや! 素人がやるもんじゃ――」
「大丈夫! 私、先週まで静脈穿刺の練習用マネキンで30時間練習したんだから!」
お姉ちゃんの瞳がグルグル回っている。
「ほら、腕を出して? すぐ終わるから……ふふ、私の愛情を直接血管に注入しちゃうぞ~」
「こわいこわいこわい!」
僕はソファの後ろに逃げ込むが、お姉ちゃんはナースキャップを斜めにかぶりながら追いかけてくる。
「逃げないで! これが終わったら『輸血による永遠の絆結び』をするんだから!」
「それ絶対医療法違反だよ!」
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#### **【第三章:終わらない診察】**
夜。布団の中。お姉ちゃんが突然、懐中電灯で自分の顔を下から照らす。
「……お姉ちゃん、また何か思いついた?」
「うん。最後の診断を下すよ」
お姉ちゃんの声が妙に低く響く。
「私の研究によると……弟くんは『重度お姉ちゃん依存症』の疑いがある」
「……え?」
「症状は……」
彼女の手が僕の額に触れる。
「・お姉ちゃんがいないと眠れない
・お姉ちゃんの料理しか受け付けない
・お姉ちゃん以外の女性に免疫がない」
「……それ、全部お姉ちゃんのせいじゃん」
「治療法は……」
お姉ちゃんの顔がぐっと近づく。
「『一生お姉ちゃんと一緒にいること』しかないね」
僕はため息をつくと、お姉ちゃんの頭を軽くたたいた。
「……もう、お姉ちゃんの医学知識、全部僕への愛に使ってるじゃん」
「当たり前でしょ!」
お姉ちゃんが突然叫ぶ。
「だって私の脳みその中身は――」
彼女の指が、自分のこめかみをぐいっと押さえる。
「――99%『弟くんLOVE』で構成されてるんだから!」
月光が窓から差し込み、お姉ちゃんの紫色の瞳が潤んでいる。本当にそう信じているんだ。彼女の全てが、僕を愛するために存在していると。
「……しょうがないな」
僕は小さく笑って、お姉ちゃんの白衣の袖を引っ張った。
「その……診察、続けてよ」
お姉ちゃんの顔がぱあっと輝く。
「はい! じゃあまずは全身検査から――」
「いやそこまで!」
医学と愛情が入り混じった、私たちだけの診察室は――
**今日も、永遠に営業中だ。**
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e-aurigae · 1 month ago
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ちむ(NPC日記)
しえらの日記
……ふぅ…… ペンを置く音さえ、この静寂の中で大きく響く。 今日の出来事を書き留めるのは、いつも以上に辛い。 胸が締め付けられるような、息苦しさがある。 ファリスさんのあの言葉……「しえらちゃんも…おじさんに、チューしてもいいかな? って。 まるで冗談のようで、でも、彼女の真剣な瞳には嘘はなかった。 レレグさんも、私をからかっているように見えたけど、本当は私の気持ちに気付いていて、わざとそう言っているんじゃないだろうか? それとも、私を困らせるのが楽しいだけ? 二人の態度、言葉の端々から、私への好意なのか、それともただの暇つぶしなのか、見極めることが出来ない。 それが、一番苦しい。 そして、おじさん…… どヴさん。 何度もお名前を間違えてしまう私を、優しく諭してくださった。 「しえらはしえらだぞ、可愛い娘だ」って。 その言葉は、今にも崩れ落ちそうな私を、そっと支えてくれたような気がした。 あの温かい言葉に、涙がこぼれそうになった。 だけど、同時に、胸の奥に抑えきれない焦燥感がよみがえる。 なぜ、こんなにもどヴさんに惹かれるんだろう? それは、単なる感謝の気持ちだけじゃない、もっと深い感情がある。 村が滅びて、妹たちと離れ離れになって以来、初めて感じた、心の安らぎと、同時に危険なほどの依存。 まるで、この荒れた世界の中で、唯一の希望を見つけたような……そんな気持ち。 でも、その希望は私を苦しめる。 私は、どヴさんとの距離を縮めたい。 もっと近くで話したい。 でも、その一歩を踏み出せない。 恥ずかしい、というより、怖いのだ。 拒絶されたらどうしよう? 嘲笑されたら? 自分が、どれだけ醜く、脆いかをさらけ出すことになるのが怖い。 マイクロビキニの話…… レレグさんとファリスさんの会話は、まるで別の世界の話のように聞こえた。 でも、同時に、私の心の中に眠っていた、抑圧された欲望を呼び覚ました。 蔵書で読んだあの本…… あの時感じた、奇妙な興奮と、どうしようもない恥ずかしさが、再び蘇る。 . …一人で、こっそり、あの時と同じように……。 (ここで、しえらは日記の記述を中断する。 彼女の筆跡が、明らかに震えていることがわかる。 . 数ページ空白). 新しいページに、少し乱れた字で書き始められる。 . …あ……ああっ…… もう、だめ……っ、我慢できない……♡ あたたかい…… ぬるくて、気持ちいい…… もっと……もっと強く……♡ 誰にも、見られたくないのに…… はぁっ……んんっ…♡ でも、気持ちいい…… こんなに気持ちいいなんて…… ああっ……♡ (ページの端には、涙の跡が滲んでいる。 . …(最後のページには、何も書かれていない。 ただ、しえらの熱い息遣いが、ページから感じられる。
20日、収穫の��、4E201 水曜日 午後3時12分. …ふぅ。 やっと落ち着いて、日記をつけられる時間だ。 今日は本当に…色んなことがあった。 まず、あの盗賊団との戦闘。 レレグさんとファリスさん、そしてわたし。 必死だった。 レレグさんは何度も危ないところを助けられたけど、最後は大きく転んでしまって…。 心配したわ。 ファリスさんはいつもみたいに明るく振る舞ってたけど、あの時、わたしもすごく怖かった。 あんなにたくさんの賊に囲まれて…、本当に死ぬかと思った。 でも、おじさんが来てくれたおかげで、どうにか助かった。 あの、凄い剣さばき…本当に、かっこよかった。 あの時、胸がドキドキして…まるで、心臓が飛び出るかと思った。 戦闘が終わった後、ファリスさんはレレグさんの傷を心配して、自分の血を飲ませようとしていた。 …ちょっと、びっくりしたけど。 レレグさんは照れくさそうに断ってたけど、なんだか微笑ましかった。 その様子を見ていたら、胸が少し苦しくなった。 レレグさんとファリスさん…あんなに仲が良いなんて…少し羨ましい気持ちと、少し、切ない気持ちと…。 それから…ファリスさん。 今日の出来事で、わたしがもっと可愛らしい服を着たらおじさんが喜んでくれるかもしれない、って言われた。 ……恥ずかしいけど…確かに、少し、胸がときめいた。 おじさんのことを…もっと知りたい。 でも、その気持ちを表に出すのは…難しい。 いつも真面目にしてきた反動なのかしら…。 甘えたい、って気持ちも強くあるのに…。 そして、日記の最後に… 今日の戦闘で感じたこと。 それは… わたしには、まだ足りないものがある、ってこと。 レレグさんやファリスさん…そしておじさんのように、強くたくましく、誰かを護れる自分になりたい。 あの時、もっと役に立ちたかった。 もっと強くなりたい。 それから… もっと、おじさんのことを知りたい。 あの強い腕に抱かれたい。 あの鋭い眼光で見つめられたい。 ……だめだ。 そんなことばかり考えてしまう。 気持ち悪いわ…。 でも…胸が苦しいのは…なぜ? ここで、しえらは日記を閉じた。 しかし、表紙の裏には小さな文字で「おじさんのこと、もっと知りたい…」と書き足されていた。
**水曜日 収穫の月20日 6:22PM** . キャンプファイヤーの揺らめきに紛れて、ペンを握る指先が震える。 羊皮紙に滲むインクの匂いが、今日の混乱を思い起こさせる。 . 一行目から躊躇う。 火照った頬を手の甲で冷やしながら) . 今日もまた命懸けの戦いだったわ。 ドラウグルの腐臭が喉にまとわりつくのに、ファリスは笑いながら弓を引いて……』 . ペン先が止まる。 レレグさんのふざけた笑い声が耳朶に蘇る。 息を深く吸い、羽根ペンを強く握りしめる) . 戦闘後の会話こそが本当の戦場かもしれない。 ふたりの艶やかな冗談に、わたしはただ絞り声で「ご無理を……」と繰り返すしかなくて』 . 突然ペンを叩きつけるように文字を繋ぐ。 喉の奥で鈍い疼きを感じながら) . あの柔らかい肌の触感について語られる度、膝裏に汗が滲む。 ファリスの指がレレグさんの鎖骨を撫でる仕草を��像した瞬間――聖なるアーカイ様よ、許してください――わたしは思わず腿を擦り合わせていた』 . インク染みが広がる。 目蓋を閉じれば瞼裏に浮かぶのは、キャンプの暗闇で震える自分の指先) . 昨夜また魔が差したわ。 毛布を噛み締めても漏れる吐息は甘く濁って。 暗闇の中で「おじさんの手は……」と幻想してしまうなんて、もう狂気じみている』 . 突然立ち上がり羊皮紙を仰ぐ)火影が仄かに揺らめく文字列を照らす。 . 一番怖いのは欲望じゃない。 竜祭司の呪文より恐ろしいこの感情――(ここで文字が乱れる)――守るべき姉として、求めていいのだろうか? 剣よりも脆いわたしの理性は、彼女たちの笑い声に砕け散りそうで』 . 最後の一行を暴力的に引き裂くように記す。 爪先から頭頂まで痺れるような衝撃) . でも知りたいの。 おじさんがファリスを「玩具」と呼ぶその手つきで、わたしを弄んでくれる瞬間を。 聖域と穢れの狭間で、きっとわたしは(インク染み)      』 . 羽根ペンが転がり落ちる音。 冷たい夜風がページをめくる。 震える手で日記を革袋へ押し込む)
**日記帳 第拾四頁** . 水曜日の夜、星の光が薄い霧に滲むキャンプにて . …はなが、おじさんと一緒にお風呂に入りたいと言った時、胸の奥で何かが軋んだ。 あの子は無邪気すぎる。 私だって、そう……おじさんの素肌を見たいなんて、考えたことくらい……いえ、考えてはいけない。 姉として、守るべき立場なのだから。 . レレグさんとファリスさんの笑い声が耳に残る。 あの二人はいつも大胆で、おじさんをからかうように甘えた声をかけている。 私には真似できない。 喉まで上がった言葉を、何度飲み込んだことか。 . ここで筆跡が乱れる) . おじさんがはなに剣を渡した時、指が触れそうになって……なぜか息を止めてしまった。 あの大きな手、戦いで鍛えられた節くれだった指先が、妹の小さな掌に優しく武器を預ける様は、何故か胸を締め付ける。 私もああして、直接手を重ねたいだなんて、愚かな妄想を……。 . 昨夜、皆が寝静まった後、密林の影で膝を抱えていた。 腿の間にじんわり滲む熱を、拳で押さえつけるのが精一杯だった。 ああ、またあの本の一節を思い出してしまう。 男の剣は女を貫く時に最も輝く」なんて、とんでもない比喩なのに……おじさんの剣の柄を見る度、腿の内側が疼くのはどうして? . インクの染みが広がり、かすかに震えた文字列) . はなが妹だと知った喜びと、得体の知れない焦燥。 あの子がおじさんにべたべた触れるたび、背筋がぞくぞくする。 羨ましいのか? それとも……嫉妬? いや、違う。 ただ、私だけがおじさんの「特別」でいたいなんて、子供染みた願いなど…… . 次の行はかすれた筆圧で) . …ふと気付くと、日記の余白に無意識に描いていた。 おじさんの横顔と、鎖骨の辺りから垂れる汗の軌跡。 しまった、早く消さなくては。 でも、火の粉が舞うたび、あの夜洞窟で助けてくれた時の匂いを思い出す。 鉄と松脂と、彼だけが持つ甘い血の香り…… . 最後の段落は乱れた呼吸を思わせる間隔で) . 明日はもっと強くならねば。 妹たちを守るためにも。 でも時々、剣を振るう腕がおじさんに縛られていたいと願う自分がいる。 痛みと快楽の境界で、あの厳しい瞳に「しえら」だけを見つめられたい……なんて、口が裂けても言えぬわ。 . ページの下端に小さく) . …また今夜も、月が沈むまで眠れそうにない。
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crydayz · 2 months ago
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250504 EXTRA
ゲーム会社時代もKK時代も結婚生活も「いつまでこのアンコントローラブルで重責まみれの混沌が続くんだ 早く終わってくれ もう逃げたい」と願いつつ、こんな大量の刺激が一気になくなったら退屈すぎて何したらいいかわからんだろうな思ってた
そしてその予想は200%当たった
無茶振りと負荷が無い世界ではなんとセルフで能動的に無茶ぶりしなきゃならない(これがめちゃくちゃめんどい)
さもないと負荷かかってた頃の1/1000の生産性しか発揮できない
生産性1/1000に下がったら当然世の中から「無視」される
「俺も昔はちょっとしたアレだったんだぞ」的なアピールしようものなら秒でウザがられる
だから少しでも「現役」でいる為にあえての負荷と責任の中に飛び込む。それが自然発生してしまう「縛り合いの枠組み」を作る
同人だってそう、FANBOXだってそう、寄せラクガキ会もそう
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「責任」がないとサボってしまうし、仲間がいないとサボってしまうし、サボり始め1週間くらいは「解放されたーーーっ」的な気分だが3ヶ月くらい経つと「うん。このまま10年なんもしねーわ」って予感しかしない
実際、結婚やら裏方仕事に��まけてWEB出てこなくなった人ってそんなもんだろ
何してるかあとから聞いたって「表メディアに出てこない裏方職人サラリーマン仕事してたんすねー」以上の感想なんてない
そりゃ、ローカル上での掛け替えのない人間関係、悲喜こもごもあるでしょうよ。だったら表メディアで目にする人間にもそれは人並み以上にあるし、やっぱメディアで目立つ人間の方がエネルギーもドラマも動かしてますよ
つまりその熱量が足りない人間は作家としてもエンターテイナーとしても「三流」ってこった
裏ではいろいろあるだろう、本当に。自身の病気、親兄弟の世話や介護、謎の組���に拉致られ暗殺部隊に所属していたetc...
そういう人々をただの「臆病者」で片付けるのはあまりに乱暴かつ想像力が足りてない。+シンプルに失礼だ
(いささか下品なアレではあるが)うまくその体験をコンテンツ化すれば一気に人気者になる事だって不可能ではない
アレなレッテル貼られる事を恐れさえしなければ「皆から忌避される汚れ仕事にまつわる体験」や「自身の病気のレポート」漫画は大衆が意識的 / 無意識的に欲している「良質な物語(他人の時間を奪える思考迷路)」である
そういう逃れ得ぬ理不尽体験等もなくただ単に「能動的にサボってました」というなら、うん
あまり多くは言わんが「自分で全部分かってるんだろうからいい加減どうにかしたら?」としか言いようがない
とにかく、責任まみれで忙しいことは「ドラマ残す上で」いい事だ
結局ものを作る人間は何かを残したい、何かを伝えたい、生きた証が欲しいって欲求がベースにあるんだろうからさ
もしくは絶頂できる興奮が欲しいか
嫌々、渋々やっている事すら、無意識レベルでは「これをやめたくない」って思っているのさ
物語にはロードムービーとソリッドシチュエーションがある
前者はA地点からB地点へ移動する中での成長、ソリッドシチュエーションは外の情報が分からない閉鎖空間 / 閉鎖的環境に閉じ込められている人間の葛藤、脱出をゴールに据えた日々の格闘
後者は低予算企画向けシチュエーション。よほど巧いギミックやテーマを用意しないとありきたりな手抜き映画になっちまう
あなたの人生の物語はロードムービーか? ソリッドシチュエーションか?
後者なのだとしたらホラーかスリラー要素入れないと客はノってきてくれない
前者はメジャー受けするがとにかく「金」がかかる。移動しては新しい体験するわけだからな。まず前提としてそこそこまとまったお金があり、移動先でも稼ぐような生活をしなければロードムービー的な人生は送れない
例えば国境なき医師団に所属して紛争地域渡り歩いている脳外科医の物語だったらめちゃくちゃロードムービーとして映えるだろ?
ちなみに、妻の「お客」にそういう先生がいた
体中に腫瘍抱えていていつ死んでもおかしくないのに人助け続ける、マジモンのブラックジャックだ
自身が所属しているのとは別の軍の兵士(捕虜)を治療していたら「今すぐ治療をやめろ!」と脅され、やめずに続けてたら脚を銃で撃たれ、それでも治療を続けたという
もう、劇画でそのシーンの絵が浮かぶじゃん? うわあ、これが戦争と人命救助のままならなさだ、ってなるじゃん??
やっぱ「他者の命」に関与すること、死のリスクを背負って自分の得意技を駆使する事ってのはめちゃくちゃ「ドラマ」になるんすよ
もうさ、妻がその先生尊敬しちゃって国境なき医師団にお金送る送る言って大量の婚費要求するから大変でしたよ。私もそんなドラマ聞かされた手前無下にするのもなあ、ってのがありましたし
何しろ一度は「億稼ぐ」と宣言し、それを担保にして妻と付き合ってたような人間ですから、私...(ある意味詐欺をしましたね)
今も国境なき医師団から「次も是非寄付お願いします!」的な封筒来るけど寄付してない
【✓】
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takahashicleaning · 4 months ago
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TEDにて
グレン・グリーンウォルド: なぜプライバシーは重要なのか!
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
グレン・グリーンウォルドは、エドワード・スノーデンの機密ファイルを最初に目にし記事にした記者の1人でした。
そのファイルから明らかになったのは、アメリカ政府が一般市民を大規模に監視している事実です。
グリーンウォルドは強い口調で、たとえ「隠さなければならないことなどない」場合でもプライバシーは
気にかける必要がある理由を説いています。
人間は、誰かに見られている時は、主体的な意志よりも他人からの期待や社会通念上の要求に従った決定をするのです。
この認識を最も上手く実用的に利用したのが、18世紀の哲学者ジェレミー・ベンサムです。
彼は産業化時代が招いた大きな問題を解決しようとしました。この時代になると施設の大規模化と中央集権化が進んだ
ために、個々の人間の監視や管理ができなくなりました。そこで、ベンサムが考案した解決策は、刑務所を想定した
建築デザイン—「パノプティコン」です。
その最大の特徴は、施設の中心に巨大なタワーを建てる点にありました。スタンフォード実験(1970年代)?
ミルグラム実験(1960年代)?戦前の日本の空気(1940年代)?似ている?
自動車のオーナーに無許可でナンバーを読み取る日本の警視庁、警察庁ではどうでしょうか?似ていませんか?
施設の管理者は、そのタワーからどの収容者だろうといつでも監視できます。ただ、常に全員を監視することは不可能です。
このデザインの核心は、収容された人間からは、このタワーの中が見えないことです。だから、監視の有無や
いつ監視されているかは、絶対にわかりません。
そのことに気づいたベンサムは興奮しました。監視の有無がわからないなら収容された人間は、常に監視されていると
仮定せざるを得なくなりそれが服従と従順を強いる究極の方法になるからです。
20世紀フランスの哲学者ミシェル・フーコーは、このモデルが刑務所だけでなく人の行動を管理しようとする
あらゆる施設に適用できることに気づきました。サルトルとも関係があります。
すなわち、学校や病院、工場や会社などの職場です。当時は、画期的ですが、現在では、諸刃の剣ですけど。
フーコーによればベンサムが発見したこの考え方この枠組みこそ現代の西欧社会における社会統制の重要な手段なのです。
西欧社会ではもはや あからさまな恐怖政治の武器は必要ありません。
社会システムの反体制派の処罰や投獄や殺害も不要なら法的に忠誠を強要する必要もありません。
大量監視は、人の心の中に刑務所を作り出すからです。これは社会システムの規範や社会システムの通念への服従を促す
手段としては力で屈服させるやり方よりもずっと目立ちにくい上にはるかに効果的なのです。
監視とプライバシーに関する最も有名な文学作品は、ジョージ・オーウェルの「1984年」でしょう。
かつて、スティーブジョブズが戦いを挑んだ経緯との関連でも有名です。
もしかして、日本国憲法の通信の秘匿にも?弱者である庶民への圧力?影響力の巨大な政治家、役所、警察、テレビ局や
大中企業などの権力者以外なら規模も小さいので表現の自由も良いでしょう。弱者にこそ自由!
まず、影響力の巨大な政治家、役所、警察、テレビ局や大中企業の内部通報用に搭載して手本を示してはいかがでしょうか?
社会システムの現体制が100パーセントの善ではないからです!しかし、完璧な人間は存在できません。また、コンピューターは完璧にできますし、テクノロジーは人間の限界を超えていきます。
しかし、日本の場合、監視カメラを使用するのはプライバシー侵害です。もしかして、日本国憲法の通信の秘匿にも?弱者である庶民への圧力?
歴史が示すところによれば、警察が、ひとたび大量のデータを保有し、無実の人々の追尾するようになると暴走し、拡大解釈をし続け、脅し、威嚇、特権意識の乱用や政治的な優位を得る行為、時には、法令を無視した同意や許可申請のない単なる覗き見行為へと���用されがちです。
幸いにも、我々にも取るべき手段があります。市議会は、地方警察を統制できるので、条例を制定することによって無実の人々の情報を破棄し、保存期間も短期間にすることで、このような技術の合法的な使用のみを認可するのです。
オウム真理教の集団テロ事象の原因は開発独裁特有の当時、自民党55年体制の特権意識による負の遺産とインターネット黎明期にまだ周波数を独占的した民放テレビ局の暴走が談合を産み出し、警察機関が職権乱用して談合に便乗。監視も悪用し権力を思うままにふるまわせたことによる出来事にすぎない。
みなさん。考えてみてください!オウム真理教の集団テロ事象の後の警察権力は拡大してます!防衛庁は防衛省になりましたよね。拡大してます!スピード早くないですか?歴史的に見ると危険です。権力を思うままにふるまわせたことによる証拠です。憎しみの連鎖の起点の一つ。
テレビ潰れろ!なくせ!警察の職権乱用。警察が悪さしないようにまず監視カメラを警察内部につけろ!防衛省を防衛庁に格下げ、警察予算を削減してベーシックインカムの原資にすること。
(合成の誤謬について)
合成の誤謬とは、ミクロの視点では正しいことでも、それが、合成されたマクロ(集計量)の世界では、必ずしも意図しない結果が生じること。物理学では、相転移みたいな現象です。性質が変わってしまうということ。
ミクロのメカニズムが個人同士の経済における仕組みであるのに対して、マクロのメカニズムは、国家間や経済全体の循環における仕組みだからである。
例えば、家計の貯蓄などがよく登場するが悪い例えです。前提条件が、所得が一定の場合!!所得が一定じゃない増加する場合は?これは、論じていませんので参考になりません!!(法人が提供する製��やサービスの価格も一定の場合も前提条件です)
1930年代のアメリカ経済が金融危機2008と似たような状態に陥った時、ケインズは、「倹約のパラドックス」というケインズ経済学の法則を発見しています。
それは、ポール・A・サミュエルソン(1915-2009)が、近代経済学の教科書「経済学」の冒頭で「個人を富裕にする貯金は、経済全体を貧困にする!(所得が一定の場合)」というわかりやすい言葉で表現しました。しかし、庶民の所得が増加し、貯蓄が投資、消費に回る場合には、「倹約のパラドックス」は生じません。
その後、この「倹約のパラドックス」は、アメリカの経済学者・ケネス・J・アロー(1921- )が「合成の誤謬」を数学的論理に基づいて「個人個人がそれぞれ合理的選択をしても、社会システム全体は合理的選択をするとは限らない」を検証してみせた。 要するに、部分最適ではなく、全体最適させていくということ。
つまり、新産業でイノベーションが起きるとゲーム理論でいうところのプラスサムになるから既存の産業との 戦争に発展しないため共存関係を構築できるメリットがあります。デフレスパイラルも予防できる?人間の限界を超えてることが前提だけど
しかし、独占禁止法を軽視してるわけではありませんので、既存産業の戦争を避けるため新産業だけの限定で限界を超えてください!ということに集約していきます。
なお、金融危機2008では、マイケル・メトカルフェも言うように、「特別資金引出権(SDR)」は、2008年に行われた緊急対策で、一国だけで行われたのではなく、驚くほど足並みの揃った協調の下に国際通貨基金(IMF)を構成する188ヶ国が各国通貨で総額2500億ドル相当を「特別資金引出権(SDR)」を用いて世界中の準備通貨を潤沢にする目的で増刷してます。
このアイデアの根本は、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」です。この研究がなければ、誰一人として、変動相場制での当時の状況を改善し解決できなかったと言われています。
それ以前では、固定相場制でのマーシャルプランが有名です。
続いて、トリクルダウンと新自由主義
インターネットの情報爆発により隠れていた価値観も言葉となり爆発していくことになった。
しかし、法定通貨の方が、その価値、概念に対する通貨量拡大として価格で応じることができず、圧倒的に通貨量が足りない状況が生まれていたのが、2010年代の問題点のひとつでした。
リーマンショックの後に、新自由主義が誤りであることが、ピケティやサンデルによって指摘され、当時のFRBバーナンキ議長が、通貨供給量を大幅に増やした対策により、ベースマネーの金融、銀行間の相互不信を解消して収束した。
それでも、まだ足りないが、適正水準に収まったことで、さらに価値も増幅され、マネーストックの財政政策から再分配、事前分配を大規模に行い、さらなる通貨供給量が重要となっている現在の日本国内。
例えば
Googleがしようとしてた事は、まだ新産業として、基礎研究から発展できない機械学習の先端の成果をすべて持ち込んだ社会実験に近いこと。
シュンペーターの創造的破壊は、一定数の創造の基礎を蓄積後に、未来を高密度なアイデアで練り上げてから破壊をするのが本質です。
こうして、憎しみの連鎖や混乱を最小限にする。
アルビン・トフラーの言うように、法人と行政府とのスピードの違いが縮まらないのは、構造上の違いであって、それを補うためにプラスサムな連携するということが、必要になってくることを説いています。
三権分立が、規制のないGAFAMを非政府部門としてMMT(現代貨幣理論)からプラスサムに連携したらどこで均衡するのか?という社会実験も兼ねています。
このような前提で、あらゆるインターネット企業が、創業時、貢献するためコンセプトの中心であったものが、今では、悪性に変質して違う目的に成り下がっています。
再分配、事前分配の強化がスッポリ抜けてる欠点があり、ここに明かしたくないイノベーションの余地があります!!
2021年には、新自由主義のような弱肉強食では自然とトリクルダウンは生じないことは明らかになる。
確かに、トリクルダウンは発生しないが、法律で人工的に同じ効果は、貨幣の再分配、事前分配という形にできる可能性は高い。
再分配や事前分配をケムにまく「金持ちを貧乏にしても、貧乏人は金持ちにならない」「価値を生み出している人を罰するつもりがないのであれば税に差をつけないほうがいい」(サッチャー)
とあるが、新自由主義は誤りで、ピケティやサンデルによると違うみたいだ。
2024年のノーベル経済学賞でも指摘しているように・・・
国家システムが繁栄するかどうかは、幅広い政治参加や経済的な自由に根ざす「包括的な制度(ポジティブサム)」の有無にかかっているとデータでゲーム理論から実証した。
欧州諸国などによる植民地支配の時代のデータを幅広く分析し、支配層が一般住民から搾取する「収奪型社会(ゼロサム)」では経済成長は長く続かない(収穫遁減に陥る?)
一方、政治や経済面での自由や法の支配を確立した「再分配や事前分配を同時に行う包括型社会(ポジティブサム)」なら長期の成長を促すと理論的に解明した(乗数効果とは異なる経路の収穫遁増がテクノロジー分野とシナジーしていく?)
「再分配や事前分配を同時に行う包括型社会(ポジティブサム)」は、日本の高度経済成長時代のジャパンミラクルが、一度、先取りして体現しています。
2020年代からはもう一度、ジャパンミラクルが日本で起こせる環境に入っています。安倍総理が土台、管、岸田総理が再分配や事前分配の包括型社会(ポジティブサム)の土台を形成しつつあります。
日本の古代の歴史視点から見ると・・・
安土桃山から江戸幕府初期の農民出身徳川家康が国際貿易を促進しつつ再分配や事前分配の包括型社会(ポジティブサム)を形成してます。
その後、大航海時代の覇権争いを避けるため数代かけて「収奪型社会(ゼロサム)」になってしまい、綱吉の頃には基本的人権の概念も希薄になり選挙もないため
低収入者の農民から商人も収奪していきます。
江戸幕府末期まで数度改革をしましたが、ノーベル経済学賞の人達によると包括型社会(ポジティブサム)に転換しずらい
結局、薩摩と長州が徳川家康式の国際貿易のイノベーションを復活させるも(水戸藩の文献から)国民主権の憲法や選挙がないため
明治維新を起こすしかなく、第二次大戦で原爆が投下されるまで軍備拡大して資源が枯渇します。
国家システムの独裁から法人や個人の優越的地位の乱用にすり替わるため、財産権や特許権などを含めた低収入者の基本的人権を尊重することで独占禁止法の強化も必要になっていくことも同時に示しています。
(個人的なアイデア)
複雑性の研究からも、個人の才覚に関係なく貧富の差は生じる。
超裕福層に集中するとマネーに渋滞が生じるため、税金をかけることと現象が似ている。
こうすると平等性が増すと結果も出ている。
確かに、トリクルダウンは発生しないが、法律で人工的に同じ効果は、貨幣の再分配、事前分配という形にできる可能性は高い。
課税は、ネットワークに何本かのリンクを人工的に加えることと同義ということも、複雑性の研究からデータで明らかになっています。
日本は、消費税の運用など。課税は、強制的な交換の一形態。この知見は、MMT(現代貨幣理論)にも導入されてる。
複雑性の研究から産まれた従来とは異なる新しいマクロ経済学です。テーラワーダ仏教概念にもある欲を中和するツールとも言えます。
幸田露伴?分福?
人工的な課税をしないと、この歪みがエネルギーとして形態が相転移するので、超裕福層一族たちの幸福感が変質して心の歪みに転換していく。
人間が、一日に扱える時空間は、限定的に対して、お金はマルチバースでエネルギーが交換されるので、人間の一日で扱える許容量を超えてしまう。
ナポレオンヒル?エンスージアズム?そこには引き返せない一線というか?境界線があって、耐えられれば良いが、知らない方が幸せな場合も多々あります。
日本には古来から同様の概念があり、成金や悪徳商人とも言われる場合もある。
600万円以下に貨幣の再分配、事前分配することで社会システムの安定が強化される。
ダニエルカーネマン。詳しくは、論文を見ていただいて、日本の実情を深く考えた年収として記載しています。
直訳を指摘しても、未来を描けない人々なので、みんなは心の中で、あぁ残念な人なんだと軽蔑して下さい。
メリトクラシー至上主義、競争主義社会システム新自由主義を古代中国から、たとえて簡単に言うと乱世。
意図して均衡させて、奸雄は排除していくことが鉄則。カントの永遠平和を実現が重要に。
つまり、IT産業長者は、乱世の奸雄。テロ抑止にもなる現代では、競争時代の奸雄を排除することと同様の概念になります。
お金を大量に持ってると・・・
エネルギーに毒され知らずの内に傲慢になるのは、人の理。研究結果にも示唆されている。
マクロ経済学は、社会の全儲けは、低収入者に還元しかない歴史の教訓。
古代から代理人の政治家が破ると災厄が降り注ぐとも。神の理(多神教では天の理)は迷信とも言えない。
スターウォーズでわかりやすく表現してるフォースの導きに似ている。
私は政治に全く興味がありません。テクノロジーに興味があります。
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
現在進行中の「移民による移民のための社会実験国家」がアメリカです。
金融の概念で分けられてはいる名称だが、既存通貨に色は付かないので行政府が勝手に決めてる概念という前提で以下に展開します。
1、贈与。2、寄付。3、金融の貸付。
違いは、言葉の定義。 1、親族内。 2、他人同士で金利ゼロ返済不要。行政府経由なら「給付」という言葉の定義になる。サンデルの言う強者から弱者にマネーが100%流れれば善悪ない。 3、他人同士で金利ゼロか有りの返済付きで場合によりマイナス金利もある。
この場合、既存通貨は、追跡できないことが問題点。弱者をしつこく追跡することは法律違反で独占禁止法の優越的地位の乱用になります。通貨や人間が悪いわけではない場合が多い。
なら、政治資金規正法改正して、既存通貨の他に追跡できるデジタル通貨の形式で政治家限定で歳費支給したらどうなるだろうか?現状の歳費支給にプラスしてデジタル通貨分もプラスするから給与アップになる。追跡できるから不正もできない。
政治家への既存通貨での寄付は厳格に条件を決めた範囲内で政治資金規正法で透明化するのはいいこと。現実的に現状このルートは、デジタル通貨にせず、日本の場合は検察当局の存在理由も維持するためもあります。将来的にはデジタル通貨に完全移行が望ましいけど。
政治家からの既存通貨での弱者個人(選挙区内)への寄付は、自らの裁量で年収の低い弱者(選挙区内)だけに行うなら善性に沿うかもしれない。法律化しても問題ない。こちらも将来的には、デジタル通貨なら自動で透明化、効率化できます。
なお、国内の格差縮小にも貢献できるだろうし、万が一、強欲大中法人が賃金を下げてしまっても政治家が下支えできるという政治家本能やお互いの幸福も社会システムに組み込めます。
政治家から弱者低収入個人への寄付は概念では分配だと思うが、現��法では汚職?
法律が低収入庶民を苦しめる不思議?憲法違反?
さらに・・・
勝手に警察が拡大解釈してしまうと・・・
こんな恐ろしいことが・・・
日本の警察は、2020年3月から防犯カメラやSNSの画像を顔認証システムで本人の許可なく照合していた!
憲法に完全違反!即刻停止措置をみんなで要求せよ。
日本の警察の悪用が酷いので、EUに合わせてストーカーアルゴリズムを規制しろ!
2021年に、EU、警察への初のAI規制案!公共空間の顔認証「原則禁止」
EUのAI規制は、リスクを四段階に分類制限!
前提として、公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
禁止項目は、行動や人格的特性に基づき警察や政府が弱者個人の信頼性をスコア化や法執行を目的とする公共空間での顔認識を含む生体認証。
人間の行動、意思決定、または意見を有害な方向へ操るために設計されたAIシステム(ダークパターン設計のUIなど)も禁止対象にしている。
禁止対象の根拠は「人工知能が、特別に有害な新たな操作的、中毒的、社会統制的、および、無差別な監視プラクティスを生みかねないことは、一般に認知されるべきことである」
「これらのプラクティスは、人間の尊厳、自由、民主主義、法の支配、そして、基本的人権の尊重を重視する基準と矛盾しており、禁止されるべきである」
具体的には、人とやり取りをする目的で使用されるAIシステム(ボイスAI、チャットボットなど)
さらには、画像、オーディオ、または動画コンテンツを生成または操作する目的で使用されるAIシステム(ディープフェイク)について「透明性確保のための調和的な規定」を提案している。
高リスク項目は、法人の採用活動での利用など違反は刑事罰の罰金を売上高にかける。
など。他、多数で警察の規制を強化しています。
人間自体を、追跡すると基本的人権からプライバシーの侵害やセキュリティ上の問題から絶対に不可能です!!
これは、基本的人権がないと権力者が悪逆非道の限りを尽くしてしまうことは、先の第二次大戦で白日の元にさらされたのは、記憶に新しいことです。
マンハッタン計画、ヒットラーのテクノロジー、拷問、奴隷や人体実験など、権力者の思うままに任せるとこうなるという真の男女平等弱肉強食の究極が白日の元にさらされ、戦争の負の遺産に。
基本的人権がないがしろにされたことを教訓に、人権に対して厳しく権力者を監視したり、カントの思想などを源流にした国際連合を創設します。他にもあります。
参考として、フランスの哲学者であり啓蒙思想家のモンテスキュー。
法の原理として、三権分立論を提唱。フランス革命(立憲君主制とは異なり王様は処刑されました)の理念やアメリカ独立の思想に大きな影響を与え、現代においても、言葉の定義を決めつつも、再解釈されながら議論されています。
また、ジョン・ロックの「統治二論」を基礎において修正を加え、権力分立、法の規範、奴隷制度の廃止や市民的自由の保持などの提案もしています。現代では権力分立のアイデアは「トリレンマ」「ゲーム理論の均衡状態」に似ています。概念を数値化できるかもしれません。
権限が分離されていても、各権力を実行する人間が、同一人物であれば権力分立は意味をなさない。
そのため、権力の分離の一つの要素として兼職の禁止が挙げられるが、その他、法律上、日本ではどうなのか?権力者を縛るための日本国憲法側には書いてない。
モンテスキューの「法の精神」からのバランス上、法律側なのか不明。
立法と行政の関係においては、アメリカ型の限定的な独裁である大統領制において、相互の抑制均衡を重視し、厳格な分立をとるのに対し、イギリス、日本などの議院内閣制は、相互の協働関係を重んじるため、ゆるい権力分立にとどまる。
アメリカ型の限定的な独裁である大統領制は、立法権と行政権を厳格に独立させるもので、行政権をつかさどる大統領選挙と立法権をつかさどる議員選挙を、別々に選出する政治制度となっている。
通常の「プロトコル」の定義は、独占禁止法の優越的地位の乱用、基本的人権の尊重に深く関わってきます。
通信に特化した通信プロトコルとは違います。言葉に特化した言葉プロトコル。またの名を、言論の自由ともいわれますがこれとも異なります。
基本的人権がないと科学者やエンジニア(ここでは、サイエンスプロトコルと定義します)はどうなるかは、歴史が証明している!独占独裁君主に口封じに形を変えつつ処刑される!確実に!これでも人権に無関係といえますか?だから、マスメディアも含めた権力者を厳しくファクトチェックし説明責任、透明性を高めて監視しないといけない。
今回、未知のウイルス。新型コロナウイルス2020では、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
そして、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
<おすすめサイト>
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ロジェカイヨワ戦争論と日本の神仏習合との偶然の一致について2019
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クリストファー・ソゴイアン: あなたが使うスマートフォンは人権問題である!
クリストファー・ソゴイアン:盗聴の���史と対処法
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moko1590m · 6 months ago
Quote
2025年01月04日 12時00分 自分自身の感情がわからない「アレキシサイミア」とは? 多くの人々は当たり前のように「自分がどのような感情を持っているのか」を認識し、それを言語化して他の人に伝えることができます。しかし、一部の人々は自分の感情を認識したり表現したりすることが苦手であり、こうした傾向や障害のことはアレキシサイミア(失感情症)と呼ばれています。イギリスのスウォンジー大学で健康社会福祉学部の研究助手を務めるレベッカ・エリス氏が、アレキシサイミアについて解説しています。 Alexithymia: why some people find it so hard to identify emotions, and how this affects them https://theconversation.com/alexithymia-why-some-people-find-it-so-hard-to-identify-emotions-and-how-this-affects-them-240480 アレキシサイミアは自分自身の感情を認識したり、「喜び」や「悲しみ」といった感情を区別したり、自分の感情を表現したりすることが難しい傾向を指します。これは周囲との関係や相互作用に深く関わる問題ですが、非常に内面的な問題であるため、他人から目で見てわかるような違いがないことも多々あります。また、時には自分自身がアレキシサイミアであることに気付いていないケースもあるとのこと。 アレキシサイミアという用語はギリシャ語の「a(~ない)」「lexis(言葉)」「thymia(魂や感情)」を組み合わせたものであり、大まかに訳すと「no words for emotions(感情を表す言葉がない)」という意味になります。日本語では「失感情症」とも訳されますが、あくまで感情を解釈し、表現することができないだけで、決して感情そのものがないというわけではありません。 1970年代の研究で初めてアレキシサイミアについて言及され、記事作成時点で臨床的な診断基準はないものの、人口の約10%がアレキシサイミアであると推定されています。 身体のさまざまな内的状態を知覚する能力のことは内受容感覚と呼ばれ、内受容感覚が低下している人は自分が空腹なのか、喉が渇いているのか、疲れているのか、興奮しているのか、痛みを感じているのかといったことが簡単に判断できません。アレキシサイミアはこの内受容感覚と密接に関わっているとエリス氏は述べています。 これまでの研究では、自閉症の人は33~66%とその他の人々と比較して高い割合でアレキシサイミアを持っていることや、強迫性障害・月経前不快気分障害(PMDD)・心的外傷後ストレス障害(PTSD)・不安神経症・うつ病などを患っている人でよく見られることがわかっています。また、常にアレキシサイミアを抱えている人もいれば、何かのトラウマが原因でアレキシサイミアになる人もいるとのこと。 アレキシサイミアの人は自分が何を感じているのかがわからないため、悲しみや怒りを抑制したり無視したりする可能性が高まり、問題を解決するために行動したり考えたりしにくくなります。そのため、アレキシサイミアの人々は自分自身を感情的に調整するのが難しくなり、精神的に圧倒されるように感じやすいとのこと。 アレキシサイミアの人が持つ特徴のひとつとしてエリス氏が挙げているのが、「外部志向の志向スタイル」です。これは、情報に対して自分自身の感情的なプロセスに焦点を当てるのではなく、自分の周囲で起こっていることに焦点を当てる傾向を指します。つまり、アレキシサイミアの人は自分自身の感情がわからないため、「自分の周りで何が起きていたか」で物事を評価し、それに適応する行動を選択する傾向があるというわけです。 特に自閉症の人々にとって、アレキシサイミアは他人の表情といった社会的手がかりを解釈するのを困難にする可能性があり、これにより混乱や疲弊といった問題が起きやすいとのこと。また、有名人の死や結婚発表といった多くの人々に同じような感情を引き起こす出来事に対しても、周囲と異なる反応を示していまうことがあるそうです。周囲から見て場違いな反応をしてしまうことは、関係者に誤解やフラストレーションを与える原因になり得ます。 「ある身体的な感覚に気付き、それを特定の感情として識別し、どのように反応するのかを決定する」ということは、多くの人々が自然に行っていることです。アレキシサイミアについて知り、当事者がどの段階で困難を覚えているのかを理解することは、その人にどのようなサポートが必要なのかを決定する上で重要です。 エリス氏は、「アレキシサイミアはその人の感情とのつながりに影響を及ぼす可能性がありますが、感情の認識は大人になってから発達させ、時間の経過と共に改善できるスキルです。アレキシサイミアの人々が自分自身をよりよく理解する上で役立つ戦略のひとつが、感情や身体の感覚に名前を付ける練習です。別の戦略には、これらの感情が体内でどのように表現されるのかを特定することが挙げられます」と述べ、アレキシサイミアの人も訓練で感情認識のスキルを改善できると主張しました。 この記事のタイトルとURLをコピーする ・関連記事 頭の中で映像をイメージできない「アファンタジア」の人は世界をどう見ているのか? - GIGAZINE 頭の中でイメージを思い浮かべることができない「アファンタジア」と鮮明なイメージを瞬時に浮かべられる「ハイパーファンタジア」の研究の歴史 - GIGAZINE 頭の中で人物や風景を思い描けない「アファンタジア」でも明るく鮮明な映像を見る方法とは? - GIGAZINE 「内なる声」が聞こえない人はどのような世界を生きているのか? - GIGAZINE 性的に惹かれるという感情を持たない「Asexual(アセクシャル:無性愛)」とは? - GIGAZINE なぜ世の中には「痛み」を全く感じない人がいるのか、その理由を求めると次世代の鎮痛剤につながる - GIGAZINE 悲しみや怒りなどのネガティブな感情は生きるために役立つこともあり悪いことばかりじゃないと研究者が主張 - GIGAZINE ・関連コンテンツ なぜ言葉のアクセントが変わったりなくなったりするのか? 20人に1人は手術中に目覚めている可能性アリ、忘れているだけで耐えがたい痛みを感じるケースも 新型コロナウイルスが耳に感染して難聴などの症状を引き起こす可能性 アルコールはある特定の記憶を強化することが明らかに ほとんど知られていない1型糖尿病と2型糖尿病の中間の「1.5型糖尿病」とは? 孤独な人は「内なる声」と会話するため脳に特徴があることが判明 新型コロナウイルス感染症は軽度の症状でも1カ月以上にわたり強い疲労が続く可能性がある 統合失調症などの患者に幻覚や妄想を引き起こす脳のネットワークがAIを使った研究で明らかに
自分自身の感情がわからない「アレキシサイミア」とは? - GIGAZINE
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for-good-good · 10 months ago
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夏休み詰め合わせ
色々ありましたのでご紹介します
鬱になる
夏休み開始と共にここ2年間くらいで1番でかい鬱に侵食されて行きました
アルコール依存気味になったり 他にもいろいろちょっと大変だった
ただ、生きる気力をとことん失ってる時って社会の時間軸から大きく離されてるので環境の変化がゆっくりゆっくり進むんですが、それを心地よくも感じるんですね
バイトもひと月休んでしまって、生活を急かすような用事は何もありませんでした
自分が動けば景色が変わり ものが目の前に現れる
見たものを何に結びつけるでもなく、淡々とそれらを見つめ続ける日々を送っていました
Tumblr media
忍び込み被害に遭う
忍び込みというのは、家主が寝ている間に泥棒が家に盗みに入ることを言います
大鬱ど真ん中の時でした!踏んだり蹴ったりですねー(被害はありませんでした)
家に侵入されたことがトラウマになって、家にいても落ち着かなかったり夜眠れなくなったこともそうですが、特段辛いのが 「貴重品を肩身離さず持っていなければ安心出来なくなった」ことです
お金やらカードやら個人情報やら それらと個としての自分を嫌々でも縛り付けていないと命(資産?)が保障できないという それが嫌です
常に警戒して生活するというのも、単純に体力が削られます
これからの時代 他者とのあいだの信用を信じ続けるのはばかだ!ということなのでしょうか…
とにかく皆さんもドアや窓の施錠はしっかりして、できれば窓ロックとかも買ってください
私は物盗りにあって自分の身の危険を感じましたし、他人の都合で勝手に命を絶たれるのだけは勘弁とも思いました 皆さんにはそんな思いをしてほしくないので…
図書館にはまる
初っ端で暗めの話題が続いてしまいましたが、気持ちが安らぐ用事もありました
そのうちのひとつが図書館
夏休み中週2、3回くらい行っていました
本を読んだり借りたり あとCDを借りてきて家の古めの再生機で聞くことにもハマっています
これまでに借りたCD
・ハラカミレイ
・ジョン・ケージ
・ブライアン・イーノ
・電気グルーヴ
・その他テクノ系CD
先述の泥棒被害にあった後 家にいて無音なのは怖いけどテレビや普通の音楽では疲れてしまうという時アンビエント系のCDには大変助けられました ジョン・ケージの「16のダンス」おすすめです!
Windows7できくハラカミレイは至高です
テクノもっと詳しくなりたいな〜
また本について 周りの人がおすすめしていた本とかもちょこちょこ読みながら自分の波長に合うものを探していました
そして自分が90〜00年代の日本の若者に対して仲間意識を持っていることに気が付きました
今の私がちょっと落ち込み気味なのでそれも関係あるかもしれませんが、長期で抱えてきた問題との共鳴も感じます
風の谷のナウシカ風に言うと、「風を読む」みたいな感覚って昔でも現代でも生まれた時点で大抵の人間が持っているのではと思うんですね
でも、いつの間にか社会は不況とか何やらで(すみませんここらへん知識足りていません)風を読む感覚のみで生き���びることは出来なくなっていて
そのうち職にあぶれる者が多く出たり家庭不和が顕在化したり簡単にトリップできる精神薬が流行したりして 少しずつ世界が地獄絵図っぽくなってくる その中に放り込まれた(または放り込まれようとしている)若い人達が混乱しつつ暴力的な行為や辛さを通して互いを繋ぎ留めあう みたいな そこに私は地獄の中で「風を読む」ことを望んだ人びとの存在を感じますし、当時の環境の中でもがく若者の姿に自分を重ねてしまいます
キセル乗車の旅
夏休みガンガン散歩する体力は無かったけど遠くには行きたかったので、電車で遠くまで行って駅構内をぶらついて戻るという日帰り旅をしていました(若干キセルの定義に当てはまらないかも)
旅は2回ほど 国府津と内房の竹岡というところに、それぞれ行きました
目的地に着いても散歩できるわけじゃないので現場で達成感みたいなものはあまり感じないけれど、次の日から長い長い距離を旅した体感がじんわりと有ります
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制作
まあねーーぼちぼちねー・・・
クラブたのしぇー!!!!
ただ全身で音楽にのめり込める環境として、私はクラブがとても好きです
K-popアイドルの曲が流れるイベントに行くことが多いのだけれど、もっと色んなジャンルの曲を聞いてDJのマニアックな繋ぎ方に興奮したり、色んなイベントを楽しめるようになりたいですね
これまでほとんどがぼっち参戦だったので、共にクラブに行ってくださる方を探しております…
展示など
夏休み中に行った美術館、展示
・モッキンカン木の森美術館
彫刻家しまずよしのりさんの作品が見られます
ご自宅の一部を美術館にしていて、私が行った時はしまずさんの奥様が水の入った灰青色の大きなグラスを手渡してくださって それを飲みながら奥様による作品の説明を聞きました
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館内エアコンがないので注意(奥様がお客に悪いと大変気にしてらした)
でも素敵なところだったのでまた行きたい
・舟越桂 森へ行く日(彫刻の森美術館)
ドローイングが意外とイラストチックだったのが印象的だった
その上で彫刻を見た時に、舟越さんはどこに着目して引き伸ばして形にしようとしてるのか感じられて楽しかった
アートホールの館で開催されてた「彫刻の森美術館 名作コレクション +⾈越桂選」も良かった
・内藤礼 生まれておいで 生きておいで(東京国立博物館)
この混乱の世の中ですっと均衡がとれた景色が現れたような感じがしました
ただこの美しい展示は内藤さんだからできるのであって、内藤さん自身が立っている環境だからこそできるのであって 生きている環境や世代の違う自分達はその模倣をするのではなく、理不尽なこととも戦いつつものを(自分なりの信条、家的なものを)つくっていかなければと思った
また 自分は内藤さんの作品にモダニズム的な、前時代的な現代美術の考え方を感じているけど、今の現代美術シーンに殺伐とした空気を感じなくもなく そんな中で東博で大々的に内藤さんの作品を見られた経験を、そしてこの展示を企画した関係者の存在を、心に留めておく必要があると思う
その他
・辰野登恵子個展 辰野登恵子展(ANOMALY)
・デ・キリコ展(東京都美術館)
・絵ごころでつながるー多磨全生園絵画の100年(国立ハンセン病資料館)
印象に残った人びと
・しまずよしのりさんの奥様
・たまに美術館に行くと言う大工さん
むしろ美術畑にいない人達と交流するために自分は美術を勉強しなくては、と時たま思います
・泥棒被害に遭った時気にかけてくださったご近所の方々
おすすめのアルバム、曲
・soopieーImmature dreamers
・Rei HarakamiーUnrest
・CHUUーStrawberry Rush
・JohnCageー16Dances
・BEBEYANAー1-2-3
・パソコン音楽クラブーSIGN(feat.藤井隆)
・XGーSOMETHING AIN'T RIGHT
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nagachika · 2 years ago
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あんびるやすこさんの「なんでも魔女商会」シリーズ 1-9 を読んだ
今年のブックサンタで鳥井雪さんの「ユウと魔法のプログラミング・ノート」とあんびるやすこさんの「ルルとララのクリスマス」を選んで寄付してきた時に「このルルとララの作者のあんびるやすこさんという人はうちの子が小学生の時に学校の図書館で借りてきていた児童書も書いていた人だなぁ」と思って子とその記憶の話をしていたら読みたくなったので借りて 1巻目を読んでみたところ、これはすごくいいのではと思って通読している。今 1〜9巻目。
なんでも魔女商会の魅力はいくつもあって、まずは文章の簡潔ながら美しいところ。自然の描写や衣服に使う装飾品、ドレスの様子の描写などの言葉の使いかたが教科書みたいに過不足なくわかりやすくそれでいて美しい。お手伝い猫のコットンの言葉遣いがとても丁寧なのもこの印象に拍車をかけている。
主人公はニンゲンのナナだけど主役はおさいほう魔女のシルクで、彼女が衣服のお直しの依頼を受けて書くデザイン画のスケッチブックのを模したページが各巻に必ず登場していて、そこのイラストもだけど利用する装飾のサンプルなどが実物をコピーして映し取ったみたいで(おそらく実際にそうしているのもありそう)リアルで、またデザイン画に描き込まれるコンセプトがこれまた簡潔でわかりやすく、ドレスのどの部分が注目すべきところなのかというのがわかって衣服にそんなに興味がなくても面白く読める。このスケッチブックページがないとこのシリーズの魅力はかなり削がれるだろう。
それからナナとシルクの友情やお手伝い猫のコットンの献身とシルクとの信頼関係などの関係性をうまくストーリーにからめていてグッとくる描写が毎回かならずある。基本ストーリーはシルクが経営しているリフォーム支店に動物や妖精が服のお直しを依頼しにくるのでそれにシルクが対応しナナが手伝う、というものだけど毎回そこになんらかの人間関係の問題の解決などが伴なっていて、ワンパターンながらマンネリを感じさせない良い話が連なっていく。この感情的な部分がすごくいいんだなぁこれが。
シルクは表紙でもめったに笑っていなくていつもツンと澄ましているキャラクターで、仕事には誇りを持っているものの若干気分屋でワガママなところもある。コットンはそんなシルクのことを良くわかっていてなおかつとても尊敬しているのでシルクのことを褒められるとわが事のように誇らしく思う。この二人にニンゲンなので魔女や妖精���動物の世界の常識を知らないナナが混じって攪乱することでストーリーが動きシルクにも変化が生まれていく。王道ながらよくできたキャラクター設定だと思う。
それから「リフォーム支店には本当に用のある人しか辿りつけないように魔法がかかっている」「シルクは依頼のあったお直ししかできない(してはいけない)」「裁縫に魔法を使うのは手抜きで安っぽい(これは魔女一般の常識というよりシルクの信条かもしれないけど)」などの「常識」が設定厨にはグッときて世界観を深める手助けをしてくれる。こういうのいいよね。
子と話していてどの巻がどんな話だったかというのを忘れてしまったりしていたので後のための1〜9巻のどんな話だったかざっくり書き残しておく。
1「お洋服リフォーム支店」ナナがはじめてリフォーム支店に迷い込む。ネズミさんが隣人のクマのお嬢さんのために家族からドレスをたくさん集めてたんぽぽカーニバルのためのパッチワークのドレスにお直ししてもらう。ナナは依頼者のねずみさんのために残りのドレスをお直しする。
2「ただいま魔法旅行中。」シルク、コットンとナナは指定の場所に行ける魔方陣シートで連休のバカンスに出掛けようとするが定員オーバーにより旅行支店に付いてしまい、そこで4人の種族も個性も異なるカルテット歌手の舞台衣装のお直しをすることで衣装の意見の違いで離散しようとしていたチームをまとめてコンサートを成功させる。スズランにつく朝露をかためたビーズがアクセント。
3「いちばん星のドレス」雪の女王のコンテストのためにドレスを仕立てる。小柄な雪の女王クリスタにふさわしいいちばん星のブローチをとってそれを付けたドレスでコンテストで優勝したクリスタは他の雪の女王への命令に「まいにちひとりずつお茶をしにくること」という。いつも孤独なクリスタの心にシルクとナナの友情が変化をもたらした。
4「ドラゴンの正しいしつけ方」シルクの叔母のスピカからドラゴンをあずかる。散歩中にアライグマさんのカーデガンのきらきら光るボタンをドラゴンが飲みこんでしまったのでそのお詫びにカーデガンの修復と、旧友に会った時に思い出してもらえるように洋服のお直しを申し出るシルク。林檎の花の下で遊んでいた友人との思い出に重ねて林檎の花弁で飾った洋服を着たアライグマさんの旧友は有名な帽子職人だった。
5「きえた魔法のダイヤ」ある時シルクがいつも使っている魔法のゆびぬきの黒猫の瞳に使われているダイヤが家出をしてしまう。替わりを買うために魔法道具の店に行くシルクについていったナナはそこでかくまって欲しいという妖精の少女とポンチョを交換して目覚めの鈴をもらう。この鈴を家で飼い猫につけたところ外に出てしまって親や近所のひとたちがみな起きてしまうというトラブル。この妖精は 12ヶ月の妖精のひとり 2月の妖精で、他の妖精からドレスのお直しの依頼がくる。ナナが2月の妖精が北のホテルにいることを伝えてそこでドレスを披露して他の姉妹も2月の妖精の重要さに気がついて和解する。黒猫のゆびぬきのダイヤも戻ってくる。
6「コットンの夏休み」今のところピカイチで良い! コットンがお休みをもらってバカンスへ。そのあいだに引越しで置きざりにされたというウサギのぬいぐるみがリフォーム支店にやってくる。コットンは全身黒いのが尊ばれるおてつだい猫のなかにあって手足と口のまわりが白いことをひそかにコンプレックスをもっていてそれを黒くしてくれるというエステみたいなのに挑戦するが変な緑色になってしまって帰るに帰れなくなる。そしてそのあいだにぬいぐるみを失くしてしまったアナグマの少女と出会う。この巻ではぬいぐるみに「いつも世話をしてもらってばかりで、きっと世話が嫌になったんだ」と聞かされたシルクがドキリとしたり、アナグマの少女が「もうわたしと一緒に居るのが嫌になったんだ」と話すのをきいたコットンが同じように不安にかられたりするところが感情の揺さぶりかたがうまくてやばい。そしてコットンのことはお見通しなシルク。完璧な一冊
7「おきゃくさまはオバケ!」シーツおばけの姉弟が長姉の結婚式のためにお直しの依頼にくるが、ナナはこわがって挨拶ができない。それを気にした弟おばけがナナの家までやってきて、ナナは彼等のことをよく知りもしないで怖がって失礼なことをしたと反省する。おばけのシーツは縫うことも染めることもできなかったが、銀の針と銀のクモの糸で縫い、ナナが姉弟から訊きだした方法で飲み物の色に染めることに成功する。姉弟の仕立て直しをみた長姉は自分の結婚式のドレスも直して欲しいと依頼にくるので、この巻はめずらしくスケッチブックのページが 2回出てくる。
8「火曜日はトラブル」フェアリー女王のアイロン係のエルフ、スピネットはいつも火曜日に失敗をしてしまう。ドレスにコゲを作ったスピネットはそれを直して欲しいとリフォーム支店に依頼にくるが、ドレスのデザインは変えてはいけないという。フェアリー女王は何代も前から古いしきたりに従って生活しているという。シルクはそれを変えようとデザインを一新したすばらしいドレスを納品し、またスピネットの楽器の才能を知ってそれをアピールする方法をこっそり伝える。結果フェアリー女王は新しいドレスをきて古いしきたりを捨てて生活することを選び、スピネットは楽隊に入る。このことをフェアリー女王が「シルクはおさいほう魔女のナンバー1」と語ったことが魔女新聞に掲載され、おしたて支店のおさいほう魔女たちが挑戦状をもってくる。
9「ルビーの魔法マスター」前巻でのお仕立て支店のおさいほう魔女たちからの挑戦状を受け取ったシルク。そのコンテストの優勝者には「魔法マスター」という一級の資格のいちばん下のランクとはいえとても貴重な「ルビーの魔法マスター」のバッジが授与されるときいて奮起するも、お客を返してしまい休業中にしてデザインを書くことに集中しようとするが、他のおさいほう魔女の動向が気になって筆が進まない。ナナとも喧嘩をしてしまい次第に���省したシルクは仲直りをしてナナと「旅じたくのドレス」をしあげる。しかしコンテスト前日に以前断わった渡り鳥の妖精の窮地を知りその「羽衣おり」で作られたドレスをあげてしまう。一晩で別の素材で同じデザインのドレスを作ったものの質の差はあきらか。しかしシルクと折り合いの悪かった審査員の先生サージは理由をきかず(きいたけど「あなたは答えないでしょう」と)仕上げ魔法でそのドレスを「羽衣おり」にする。その結果優勝するシルクだが、サージ先生の魔法の力での優勝を良しとせず魔法解除する。そこへ「羽衣おり」のドレスを渡した渡り鳥の精霊が会場に現われる。やはりシルクのドレスが一番、ということになるのだが「ルビーの魔法マスター」のバッジをツバメの一羽がくわえて飛んでいってしまう。
さて、全体的にすばらしい作品なのだけど、ひとつちょっと気になっていることがある。第1巻でナナは学校帰りにリフォーム支店に迷い込むが、このときのナナは「都会から引っ越してきたばかりで学校に友達がいない。友達の輪に入っていけない」ということを悩んでいる。そこでシルクやコットンと出会って彼女らと友情をはぐくむことになるので、それはそれで良いのだが、その後の作品を通してナナの学校生活というのはほとんどといっていいほど描かれない。結局ナナは学校で友達と呼べるような存在はできたんだろうか。少なくとも馴染めてるんだろうか? 「おきゃくさまはオバケ!」でかろうじて「いま学校でこわいはなしが流行っている」というくらいで、それも具体的にだれそれから聞いた、というようなことは言っていない。みんなの流行りを知るくらいには馴染めているんだろうけど、特定の仲良しはいないのかな、と思うと当初の悩みは半分くらい解決してないのかな、とも思う。もちろんリフォーム支店でのシルクやコットンと過ごす時間がそのかわりなのだとは思うのだけど。
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longnoodlesss · 4 years ago
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teruterubouzu86 · 2 years ago
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現場事務所で
片側一車線の田舎道を走っていくと、目印の看板屋が見えてきた。夜なので辺りは暗く、注意しないと見落とすほどの小さな店だった。その店の裏側の路地を回ると、道は緩やかな山道になっていった。車のヘッドライトが頼りなく真っ暗な前方を照らし出していた。ホントにこの道でいいのかと疑心暗鬼になりながら10分ほど走ると、急に道が広くなりトラックを駐めてある一角に出た。道はそこで終わっていた、どうやら私道らしかった。トラックは数台並んで駐めてあり、他にも重機が並べてあった。俺はその空いたスペースに車を止めると、現場事務所のようなプレハブに向かった。プレハブは敷地の端の方に建っておりすぐに分かった。一階部分は資材置き場らしく、窓ガラスからパイロンやらが転がっているのが見えた。俺は階段を上がり二階を目指した。二階は全ての窓部分にカーテンが閉めてあったが、その隙間から中の明かりが僅かながら漏れていた。引き戸を開けるとごつい体つきの作業服姿の現場監督が仁王立ちになって、口マンを犯しているところだった。 「よぅ、道分かったか」 「途中で引き返そうかと思うくらい不安になってきたぜ」 「ま、山ン中の作業所だからな、でもここなら心おきなくやれるってもんだ」 現場監督は缶ビール片手に咥え煙草というスタイルで、俺を振り返った。現場監督は濃紺のベトナムのチャックを下ろしマラだけ出していた。そしてそのどす黒くて太いマラに、これまた三超を穿いた若い野郎が食らいついていた。仕事場で気に入った職人がいたら手を出しているということだったが、どうやら本当のようだった。白い鳶装束を着た野郎は、会社の仕様なのか白い地下足袋を履き濃い緑色のメットを被っていた。メットには足場組み立ての会社らしい名前が入っていた。そして腰にはずっしりと重そうな安全帯を締めていた。まさに本職の職人だった、このまま現場に出しても何の違和感もないほど、鳶装束は使い込まれ汚れていた。野郎は俺の姿を見ると、恥ずかしさのためか目をそらしながらマラをしゃぶっていた。むさ苦しい男だらけの作業場で、鳶の野郎に奉仕させている光景に俺のマラはたちまち反応した。俺はベトナムの上から股間を無意識に揉んでいた。そんな俺の様子に現場監督がニヤリと笑った。 「しゃぶってもらえよ、、、こいつ、上手いぜ」 俺は位置を代わり、鳶野郎の前に仁王立ちになった。チャックから飛び出た俺のマラを鳶野郎の口が覆い被さった。その生暖かい感触に思わず俺は目を閉じた。 「俺に恥かかすなよ、しっかり客人をもてなせ」 現場監督は鳶野郎のメットを叩き、檄を飛ばした。俺は咥え煙草のまま自然に腰を動かしていた。 「メチャ、気持ちいいな、、、」 さすが現場監督のお気に入りのクチマンというだけのことはあった。しばらく俺は鳶野郎のクチマンを堪能していたが、それを眺めていた現場監督が俺に言った。 「わりぃ、ちょっと代わってくれ」 現場監督はやや半立ち気味のマラを鳶野郎の口に構えると、そのままじっとしていた。しばらくしてマラの先から小便が迸ったのが見えたが、鳶野郎がすぐに先端部分を咥えてしまった。そしてそのままごくごくと喉を鳴らして小便を飲み始めた。 「ビール飲んだからな、、、どうだ、アルコール混じりの小便は旨いだろうが」 鳶野郎は現場監督の声に頷きながらも、必死でマラに食らいつき小便を飲み干していた。ようやく放尿を終え雫を舐めさせると、現場監督は俺に言った。 「お前も飲ませてやれよ、小便飲ませたことくらいあるだろ」 確かに小便を飲ませるのは俺も好きだったので、苦笑いしながら鳶野郎の顔面にマラを構えた。意識して腹圧を緩めると、小便が流れ始めた。すかさず鳶野郎がそれを受け、先端に吸い付いた。 「マジ旨そうに飲むよな、、、」 俺は鳶野郎の顔に煙草の煙を吐きかけた。目を閉じて一心不乱に小便を飲んでいる精悍な無精髭のツラは、なぜか可愛らしく見えた。 パイプ椅子に鳶野郎の手をかけさせ上体を倒させた。そして顔を上向きにさせ俺はマラを突っ込んだ。現場監督は鳶野郎の背後に回りがっしりした腰を掴むと三超の上からマラを突き立てた。どうやら三超の股の部分に切れ目が作ってあるらしかった。鳶野郎は俺達に前後から串刺し状態にされていた。現場監督のマラが侵入してくる瞬間、鳶野郎は目を白黒させて呻いていた。しかし現場監督はお構いなしにメットを殴ると、そのまま鳶野郎の腰を掴み体を進めていった。 「しっかり客人のマラしゃぶってろ、、、これくらいで根をあげるんじゃねぇ」 腰に締めた安全帯が俺達の動きに合わせてじゃらじゃら音を立てていた。鳶野郎はマラを出し入れする度にくぐもった声を上げながら、俺のマラに食らいついていた。俺もそれが面白くて、現場監督の腰の動きに合わせて腰を振った。小一時間くらい鳶野郎を犯していただろうか、現場監督が俺に言った。 「取りあえず種付けするか、、、」 「ああ、いいぜ」 現場監督は俺に茶色の小瓶を手渡した。俺はそれを深く吸い込むと、それを返した。現場監督も深く吸い込むと、急に腰のピッチを上げ始めた。鳶野郎の間に挟んでいたので、俺達の距離はかなり近かった。目前で現場監督の種付けを見ることができ、俺も興奮していた。現場監督は一層鳶野郎の腰を掴むと安全帯をたぐり寄せて、打ち付けるように掘り込んだ。現場監督の腰使いがあまりに強く、鳶野郎が倒れ込むように俺にしなだれかかってきた。しかし俺も非情なまでの激しさで鳶野郎のクチマンを掘り込んだ。鳶野郎が吐液物を流し俺のベトナムを汚したが、構わず掘り続けた。現場監督が動きを止めたかと思うと、そのごつい体を痙攣させるように何度も鳶野郎にぶつかるように腰を打ち付けた。 「おらおらっ!いくぜっ、種付けするぞ、おらっ!!」 現場監督の激しい交尾の現場を目の前で見せつけられ、俺も絶頂に達した。俺達は顔をしかめながらお互いに吠え合っていた。 「くそっ、俺も堪んねぇ、、、いくぞ、おらっ!」 俺達に挟まれたまま前後の口に激しい責めを受けながら、鳶野郎もそのまま触られずに果てたようだった。俺達が雄汁を流し尽くしてようやく体を離した時、鳶野郎は崩れ込むようにパイプ椅子に倒れ込んでしまった。 俺達は倒れるようにうずくまっている鳶野郎を横目に、缶ビールを飲み始めた。この作業場には雑魚寝の部屋もあるということで泊まるつもりだった。現場監督がポケットからカプセルのようなものを取り出すと、倒れている鳶野郎の三超の股の間に手を突っ込んだ。現場監督は振り向きざまに俺に向かってニヤリと笑った。どうやら白い粉をケツに仕込んだ様子だった。俺も笑いながら現場監督を眺めた。しばらくして鳶野郎が呻き始めた、苦しがってという声ではなく少し媚を含んだような甘い呻き声だった。 「そろそろ効いてきたようだな」 鳶野郎はトロンとした目付きで上半身を起こすと、ソファに座った俺達に近づいてきた。そして何の遠慮もなく俺のベトナムのチャックに手をかけるとマラを引きずり出して咥え始めた。俺達はその様子をただ笑ってみているだけだった。俺は咥え煙草のまま、鳶野郎のメットに手をかけると股間に押しつけ下から腰を突き上げた。鳶野郎はゲェゲェ嘔吐きながらも俺のマラに食らいついていた。 「まだ俺達のマラが食い足りねぇようだな」 「もっとしっかり食わせてやらねぇとな」 現場監督は鳶野郎が俺のマラをしゃぶるのを、間近に近づいて面白そうに眺めていた。 「おらっ、小便するぞ。飲めや」 俺はソファに座ったまま、鳶野郎の頭を固定すると小便を始めた。鳶野郎はよほど小便を飲まされて慣れているのか、大量に出した小便を喉を鳴らして飲み干していった。 「たっぷり出ただろ、旨かったか、おい」 俺の問いに、鳶野郎は焦点の定まってないような目をしたまま頷いた。肉付きのいい体をしており屈強な感じのするヤツだったが、しっかりM奴隷として現場監督に仕込まれている様子だった。そんな男臭い野郎が従順に俺の股間で奉仕している姿を眺めるのは、快感だった。 「おい、俺の小便も飲めや」 現場監督の声に、鳶野郎は俺のマラの雫を綺麗に舐め取ると場所を変え現場監督の股間にしゃがんだ。鳶野郎が現場監督のマラを咥えると同時に放尿が始まった。俺は小便を飲んでいる鳶野郎の背後に回り込み、三超の股の切れ目を探った。そこはしっとりと濡れそぼっており、俺を誘うように引くついていた。俺は再び完全に勃起したマラをあてがい、一気に貫いた。鳶野郎が俺の侵入に呻き声を上げそうになっていたが、現場監督に安全靴で蹴りを入れられていた。 「何度もマラ咥え込んでるくせに、いちいち悲鳴上げてんじゃねぇよ、しっかり小便飲んでろ」 鳶野郎のケツマンは、現場監督の雄汁でいい具合にトロトロになっていた。 「お前の雄汁がローション代わりになって、俺のマラに絡み付きやがる」 「気持ちいいだろ」 「ああ、、、」 鳶野郎は立て膝でソファに座った現場監督のマラを奉仕し続け、俺はその背後から鳶野郎のケツマンを犯しまくった。白い粉が効いているのか、やたら鳶野郎の体が熱く全身から汗が噴き出して鳶装束をびっしょり濡らしていた。そして感度も上がっているのか、鳶野郎は男臭いよがり声を上げ始めた。 「んん、、、うぐぐ、、、」 「ん、どうした、、、気持ちいいのか」 鳶野郎はマラを口に含んだまま、頭を上下に振って頷いていた。現場監督は煙草の煙を吐きながら、下から腰を突き上げクチマンを堪能していた。 「おらっ、ケツばっかで楽しんで、上の口が留守になってんぜ。しっかりしゃぶらねぇか」 現場監督はしゃぶらせながら、安全靴で鳶野郎の股間を三超の上から嬲った。 「お前は上下の口犯されて、マラおっ勃ててんのか。男に犯されて感じてんのかよ、この野郎」 現場監督の言葉責めに、鳶野郎は声にならない呻きをあげていた。 「しっかり俺のマラ味わえや、たっぷりクチマンにも種付けてやるからよ」 現場監督も鳶野郎以上にがっちりしたごつい体つきだった。ベトナムがぴっちり下半身に貼り付いていた。作業着のシャツの胸元からは剛毛の胸毛がびっしり覗いていた。それにスキンヘッドで口髭と顎髭だけを生やした格好は、まるで雄そのものという匂いを強烈にはなっていた。その鋭い眼光は、M奴隷を威圧するに十分な力があった。マラも体以上にでかくどす黒い感じのデカマラだった。その現場監督が俺が腰を振っているすぐ目の前で、大股開きのまま奉仕をさせている光景はかなりいやらしい場面だった。咥え煙草のまま目を閉じ、快感を貪っている様は堪らなく興奮させられた。 俺はラッシュを借りると、思い切り吸い込んだ。たちまちハイな気分になり、獰猛な気分が沸き上がってきた。鳶野郎の両手を後ろ手に回して固定して押さえ付けた。鳶野郎は支えるものがなく、喉奥まで現場監督のマラが突き刺さった。小便の混ざった胃液を吐き、現場監督のベトナムを汚したが気にせずクチマンを犯し続けていた。俺はその光景にたちまち上り詰め、絶頂を迎えた。片手で鳶野郎の安全帯を掴むと、たぐり寄せるように引っ張りマラを打ち込んだ。 「おらっ、俺の雄汁種付けてやるぜ、、、」 「二人分の雄汁で孕ませてやっからな、おいっ、いくぜ!」 俺の雄叫びと同時に、現場監督が吠えた。現場監督は男らしい顔を一層歪め、俺を睨み付けるように吠えた。俺も現場監督を睨み返しながら最後の突きをくれてやった。 「おぅ、、、いくぞ、飲めや!」 俺達の雄汁を散々仕込まれた鳶野郎は、そのままボロ雑巾のように隣の部屋で横になるとすぐに寝付いてしまった。俺達もそれぞれのソファで横になった。 どれだけ時間が経っただろうか、腕時計を見ると翌朝になっていた。しかし俺の股間に違和感のようなものを感じ、俺は股間に目をやった。驚いたことに現場監督が俺の股間を舐めていた。 「おぅ?お前もしゃぶりたいのか」 「いや、お前みたいな野郎を見ると堪らなくなっちまってよ、、、あの鳶野郎の前じゃこんな格好見せられねぇが」 なるほどこの時間なら、鳶野郎はまだ隣の部屋で熟睡しきっているはずだ。俺は立ち上がると、現場監督に言った。 「俺の小便飲むか」 「ああ、飲ませてくれ」 俺はベトナムのチャックから朝立ちのマラを引きずり出し、煙草に火をつけると気分を鎮め、何とか勃起を収めて現場監督の口にマラを構え放尿始めた。現場監督は小便を躊躇うことなくごくごく飲み始めた。かなりの量だったが、全てを飲み干した。 「酒臭くて旨い小便だったぜ、、、」 現場監督は男臭い顔で笑った。俺はその顔を見ていると、マラが反応してきた。 「くわえろや」 俺の命令に現場監督は素直に従った。男っぽい野郎が俺のマラに奉仕している光景はまさに勃起もんだった。鳶野郎ほどではなかったが、現場監督のクチマンもまんざらではなかった。俺はラッシュを吸い込み、現場監督にも吸わせた。現場監督は顔を紅潮させて、俺のマラを口で扱き上げた。その男臭い顔と尺八奉仕のギャップに堪らず俺は腰を弾ませた。 「そろそろあがってきたぜ、飲めよいいな」 現場監督は頷くと、必死で俺のマラに舌を絡め口を前後に動かした。 「ううっ、、、いくぞ」 翌朝にも関わらず俺は大量の雄汁を噴き上げた。現場監督はそれを全て飲み干し、終わった後も尿道に残った雄汁を吸い上げ搾り取った。 「さすがに、野郎の雄汁は旨いな、最高だ」 現場監督の声に、俺は煙草の煙を吹き出しそうになり、苦笑いを返した。 昼間、現場監督のいるプレハブ事務所に向かった。メールをもらった時にちょうど仕事の空き時間ができたので寄ってみることにした。山中へ向かう山道は大型一台が道幅いっぱいになってしまったが、私道だし他に通る車両はないはずなので気にすること無しに登っていった。数台トラックが駐めてあるスペースに横付けすると、プレハブに向かって歩き始めた。すると男の泣き声が微かに聞こえてきた。今日は温かいしもしかして野外で犯っているのかと思っていたら、私道からは死角になっているプレハブの裏手の足場置き場から声が漏れているようだった。裏手に回ると、上半身裸の鳶野郎が体にトラロープを巻き付けられて縛られ下半身は三超に地下足袋というスタイルで、三超に開けた裂け目から現場監督のデカマラを突き刺され、よがり狂っている真っ最中だった。鳶野郎の筋肉質な上半身には細めのトラロープがきつく縛られ皮膚に食い込むほどだった。しかも鳶野郎の両手首はこれまたトラロープで足場に括り付けられていた。鳶野郎は上半身を倒した格好で両手首の自由を奪われ、ケツマンを作業着来たまま犯されていたのだった。俺に気づくと現場監督は咥え煙草で片手を上げた。 「よぉ、来たか」 「相変わらず派手にやってんなぁ、声丸聞こえだぜ」 「こんな山ン中、気にするヤツいねぇよ」 現場監督は濃緑の作業着に身を包み安全靴を履��ていた。ベトナムのチャックからはどす黒い太マラが顔を覗かせており、その大半が鳶野郎のケツマンに埋め込まれていて、オイルのせいなのか全長を光らせながら三超の裂け目部分を出入りしていた。現場監督が腰を突き出す度に、鳶野郎はよがり泣き体を震わせていた。 「おらっ、オメェの好きなマラがもう一本来たぜ。嬉しいだろうが」 現場監督は咥え煙草のままニヤニヤ笑いながら、腰をいやらしく突き動かしていた。そして鳶野郎の腰を三超の上からがっしり掴むと、覆い被さるようにして腰をグラインドさせた。 「まずは俺のを種付けしてやるぜ、いいな」 「は、はい、、、お願いします、、、」 「濃いヤツを種付けてやるぜ、おらっ、俺のガキ孕めや!おらおらっ!!」 現場監督はがっしりした腰つきで、ガツガツと鳶野郎を掘り込み打ち付けるようして体をぶつけ雄汁を種付けた。現場監督がマラを引く抜くと、雄汁がドロッとケツマンから溢れ出た。鳶野郎は崩れるように体の支えを失いかけたが、足場に縛られた手首がそれを邪魔した。 「またお前の種マンかよ」 「贅沢言うなって」 俺は煙草を安全靴で踏み消すと、鳶野郎の両手の拘束を解いた。鳶野郎はその場に崩れかかったが、ヤツの髪の毛を掴み頭を上に向けさせた。鳶野郎はそうするのが自然な感じで、口を開け舌を出した。俺はベトナムからマラを引きずり出すと、ヤツのクチマンにねじ込んだ。 「なかなか具合良いクチマンだぜ」 俺は笑いながら腰を動かし始めた。抜歯済みのクチマンは歯が当たる心配もなく、やたら良い感触だった。ヤツの舌が絡み付いた俺のマラが次第に頭をもたげ始め、鳶野郎の口一杯に大きくなった。俺は凶器を片手で扱き上げながら、鳶野郎に笑いかけた。 「おい、ケツにぶち込んでやるよ」 鳶野郎は積んであった足場に手をかけると腰を突き出した。三超の裂け目にマラを入れると、ケツマンへねじ込んだ。現場監督の雄汁が潤滑油になってすんなりマラが入った。俺が腰を動かし始めると、すぐに鳶野郎は喘ぎ声を漏らし始めた。 「すっかり感度が良くなってんじゃねぇのか。ずいぶん犯られた割には締まりもいいしよ」 マラを引き抜く時はヤツのケツマンのヒダが名残惜しそうにマラに絡み付き、ぶち込む時には締まり始めたケツマンのヒダを無理矢理こじ開けて侵入する快感があった。そしてカリの部分にケツマンの粘膜が絡み付き何とも言えない快感だった。 「よし、小便するぞ。おらっ、しっかりしろや。マラぶち込まれてよがりまくってんじゃねぇぞ」 現場監督がポケットから取りだしたスタンガンを、鳶野郎の首に当てた。バチッと音がして、鳶野郎が跳ね返ったように体を反らした。 「小便するぞ、飲め」 鳶野郎はまだ大きいままの太マラを咥え、流し込まれる小便を喉を鳴らして飲み干していった。その間も俺は腰を激しく動かして犯しまくっていた。現場監督が放尿を終えた頃、俺は絶頂がやってくるのを感じた。 「おらっ、顔向けろや。ぶっかけてやるぜ」 小便を飲み終えたばかりの鳶野郎を足元に跪かせると、髪の毛を掴み顔を上へ向けさせてマラを構えた。現場監督の種に塗れた俺のマラは、いやらしく粘っこく光っていた。鳶野郎の顔面に夥しい雄汁が降りかかった。ヤツはそれを地面に落とすまいと必死で顔で受け止めていた。 「ずいぶん早かったじゃねぇか」 「あんまし時間ねぇんでな」 「それなら二発目俺が仕込むのを見届けてから行けよ」 「マジかよ、、、」 現場監督はすっかり回復したマラを俺に見せつけながら言った。 「こっちへ来い」 鳶野郎をプレハブ横の仮設トイレへ連れて行った。そして中の小便器に鳶野郎の顔を押しつけた。 「小便器舐めて掃除しろや、オメェが小便器掃除してる間に俺が掘ってやるよ。変態野郎には嬉しいだろ」 鳶野郎は膝を突いて薄汚れた小便器を抱え込むようにして、小便器に顔を突っ込んだ。小便器には小便滓がびっしりと付いており、誰かが用を足したのだろう小便の雫が黄色っぽく溜まっていた。それを躊躇することなく鳶野郎は舌を出し舐め始めた。近づくとムッとするような雄臭い小便臭が漂っていた。現場監督は小便器に頭を突っ込んだままの鳶野郎の三超を抱え込むと、三超の裂け目部分にマラを突き立てた。小便器を舐めていた鳶野郎が、呻くような声を上げた。 「しっかり掃除してろよ」 「すっげぇな、おい」 俺は現場監督の考えつくプレイに舌を巻いていた。 「お前の雄汁がローション代わりになって滑り良いぜ」 「言ってろ」 俺は現場監督の言葉に笑いながら煙草に火をつけた。現場監督は最初から飛ばして腰をガンガン打ち付けていた。現場監督の腰に巻いた安全帯と、鳶野郎が腰にぶら下げた安全帯が激しい腰の動きにガチャガチャぶつかり音を立てていた。俺は小便器に顔を突っ込んでいる鳶野郎の背中を跨ぐ形で、小便器にマラを突き出した。 「小便したくなったんで、このままお前の頭の上からぶっかけてやるぜ。ついでに掃除しろや」 鳶野郎の後頭部へそのまま小便をぶっかけた。流れ出る小便は後頭部を濡らし男の顔面を伝い小便器の中へ消えていった。鳶野郎は現場監督の腰の動きに翻弄されガンガン頭を小便器にぶつけていた。俺の小便でベトベトになった坊主頭の鳶野郎は、それでもなお小便器を舐めることを止めなかった。 「よし、二発目種付けてやるぞ。いいな!いくぞ、おらっ!!」 現場監督は吠えるように怒鳴ると、思いっきり体を鳶野郎にぶつけていき幾度も律動を繰り返して雄汁をケツマンに叩きつけた。その度に鳶野郎の背中の筋肉が痙攣したように動き、その体の中に雄汁が飛ばされているのが傍目にもはっきり分かった。現場監督の腰の動きに合わせ、鳶野郎も痙攣を繰り返し、現場監督がようやく体を離すと鳶野郎は小便器に顔を突っ込んだまま動かなくなった。俺は現場監督にじゃあなと片手をあげると、そのまま大型に乗り込んだ。現場監督はベトナムのチャックを上げベルトを締め直すと、鳶野郎を放置したままプレハブに消えていった。
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hotelinfernoll · 3 years ago
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屋形越え記念・特別巨悪会議
巨悪質疑応答(BK=貘 HL=ハル)
屋形越え記念にポチョ山さん( @pochoyama​ )と巨悪会議インタビューしました
もくじ
初読の第一印象
第一印象が変わった箇所
29-30巻の最初の感想
エアポーカーの感想
ハンカチ落としの感想
最終巻の感想
原作2周目以降の印象
現在の印象
二次創作で大事にしてるところ
初回屋形越えについて
オマケ:映画の貘と創一について
①初読の第一印象
ポチョ山
BK=ある意味王道な「ギャンブル漫画の主人公!」って感じ
HL=最初にシルエットで登場したときは「お屋形様」という呼び名のイメージから、貘よりだいぶ年上の男性を想像してました(40代くらいの)
ホテルインフェルノ
BK=SBRジャイロ
HL=得体の知れない不気味さと愛嬌にジョジョっぽさ
②第一印象が変わった箇所
ポチョ山
BK=Q太郎のあたりで、目指しているのが「屋形越えリベンジ」とわかったところ。最初に思っていたよりウエットな感じがするぞ…という予想はのちに的中するのだった(29-30巻で最大値を記録)
HL=廃坑あたりから「予想よりはるかに若く、得体のしれない不気味な敵」というイメージになり、25巻の蜂名編以降はその人懐っこさやコミカルなキャラクター性に心うばわれ、29-30巻で「なるほどー!![お屋形様]は主人公の敵じゃなくて…運命の相手なんだ…!!」と認識するにいたり、完全に推しとなりました。(この「運命の相手」はBL的な意味だけではなく、ただひとりの親友であるとか、宿命の相手みたいな意味も��べて含む)
ホテルインフェルノ
BK=迷宮編のアリバイ押し付けで冷徹な人間だと確信。なので勝利を捨ててマルコを助けたところも人情ではなく勝利のためだし、ゆっきーのお見舞いも勝負が終わったからだと思った。
帝国タワーで捨隈相手に苦戦してるところから少しずつ貘の中の人間味が見えてきて、それでも貘には感傷が無いと思ってたのにイマジナリーハルに「センチな気分に浸っているだけなら…」でそれまでのイメージが全部壊れた。
HL=100話ゴルフクラブに両手をかけてる仕草めちゃ可愛い、判事をからかうのも可愛い。「忘れるっていうのは幸せな事なんだよ」がちょっと気になった。コーヒーフレッシュ勝負で、戦略や言動が貘みたいだなと思った。
ジャルード号最後に弱音を吐いたところで「?」って思ったら過去編が始まって、本屋での少年直器の言動がそれまでのイメージと違くて違和感を覚えた。創一についてのすべての謎や違和感は貘との関係にあるのだと思って目が離せなくなった。
③29-30巻の最初の感想
ポチョ山
ここまで30巻かけて(つまり全体の5分の3ほどを費やして)ようやく物語の全貌があきらかになるという事実…!!「29-30巻までの嘘喰い」と「29-30巻を読んだあとでもういちど読み直した嘘喰い」、見える景色がまったく違ってしまう仕組み……本当に心から「あんた嘘つきだね」って唸っちゃいました最高
ホテルインフェルノ
過去編で明らかに空気が変わって「おや?」って思った。古書店勝負面白かったし、HALのくだりも賢い子たちだなーって思ってたのに、突然の「センチな気分に浸っているだけなら…」で一気に落ちた。それまでの物語が全然違う意味になって興奮してしまった。
④エアポーカーの感想
ポチョ山
ギャンブル漫画なんだけど、主人公の貘さんはいわゆる「純粋ギャンブル」(運否天賦)をしないタイプのギャンブラーだから、この作品中で最大のビッグギャンブルは「エアポーカーでハルに賭けたあの瞬間」ってことになるんですよね。僕だけにしか、お前だけにしかわからない合図……。ふたりのちからで「ギャンブル」に打ち勝った記念すべき勝負だから、エアポーカー本当に大好きです!!
ホテルインフェルノ
「勝とうぜハル」今まで見た事ない貘が出てきて大興奮。「それってわかりにくすぎ」も感動したけど、いちばん興奮したのが「勝とうぜハル」。
⑤ハンカチ落としの感想
ポチョ山
ハンカチ落とし後半くらいからYJ本誌を追うようになったのですが、リアルタイムでは当然「ふたりのうちどちらかが必ず死ぬ勝負」だと思っていたため、毎週木曜日が近づくたびにストレスで体調を崩していました……。誌上に「切間創一死亡」のリザルトが出た日はとても仕事にならなかったです。当時のリアルタイム感想はここで読めるよ!→ https://privatter.net/p/4406508
ホテルインフェルノ
初読はとにかく決着が知りたくて、面白いんだけど内容が全然頭に入ってこなかった。内容を理解したのは3-4周目くらい。1話ずつで形勢が逆転してることに気づいたのも、臨死中の夢がつながってる事を気づいたのも結構あとだったし、読むたびに発見があって怖かった(笑)。
⑥最終巻の感想
ポチョ山
最終回まで本誌リアタイしてハッピーエンドだと知っていたので、単行本扉絵の幸せなイラストもひたすらジーンときちゃったんですけど、あとでホテルさんから「扉絵ネタバレでは?」という意見をきいて「確かに?!」ってなりました笑笑 いや笑っていいのかわからないですけどネタバレでは??
それにしてもよくぞあの設定であそこからウルトラハッピーエンドに着地できたなあと、いまだに驚愕を禁じえません。この状態から入れる保険、死なないロミオとジュリエット、こんなカタルシス感じる最終巻は他にないです。
ホテルインフェルノ
扉絵でハッピーエンドの予想はできたけど、最後までどう着地するのかわからなくてドキドキした。ハルが生きてるところは本当に安心した。でもやっぱりこのあとが読みたい!って思って気づいたら初めての二次創作ブログを立ち上げてた。
⑦原作2周目以降の印象
ポチョ山
BK=貘さんの目的やハルへの気持ちを理解した上で2周目を読むと、ものすごく一途で一生懸命な熱血主人公だということがわかってしまう😲😲😲 もちろん魔性っぽさや怪物っぽさも貘さんの本質なんだけど、その奥には友だち思いで負けず嫌いの「男の子」がいるってところがギャンブラー嘘喰いのふしぎな魅力のひとつだなあと思っています
HL=記憶障害のせいで「経験」が全部リセットされてしまうから、本質的な部分が少年のままなんだなと理解してから2周目を読むと、初見では不気味に感じた妙に子供っぽい言動や不可思議な所作もいとおしく感じます。
ホテルインフェルノ
BK=めちゃめちゃ人情派の熱血漢じゃん! でも冷徹な悪魔の貘が好き
特に帝国タワーの最後、クララが自分の言葉を信じてくれた時の貘の涙を見せた脆さ、妃古壱の號奪戦で目じゃなく唇を噛んで流血する狂気、プリマヴェーラの執着など、貘の内面に気づいて震えた。秩序を乱して混沌を生む。でもその責任も全部呑み込む。その苦しみもギャンブルしてる間は忘れていられるスリル・ジャンキー。
HL=すごい良い子じゃん! でも目潰しするような性格の悪さが好き
貘に憧れて真似をしていた事に気づいてからガラッと印象が変わってしまった。記憶が無くなっていく中でお屋形様イメージと情報をつぎはぎしながらアイデンティティを死守していたんだなと。貘が「昆虫」って言ってたけど、感情で動いていたら記憶が無くなっていく事に耐えられないから、反射や合理性のみで動いてそれが冷徹さに見えたんだなと。
⑧現在の印象
ポチョ山
BK=さみしがりで意地っ張りで負けず嫌い(+兄貴ぶる)
HL=さみしがりで意地っ張りで負けず嫌い(+泣き虫)
ホテルインフェルノ
BK=怖いくらい真っ直ぐ、努力家、気持ちは小学生男子(小学校のクラスの人気者キャラ)、意地っ張り、顔に出るタイプ、寂しがり屋
HL=根は素直なのにめちゃめちゃ頑固者、真面目(融通がきかない)、負けず嫌い、冷徹じゃなくて合理的なんだろうな、顔に出ないタイプ
⑨二次創作で大事にしてるところ
ポチョ山
BK=気を抜くと「やさしくて気のいいお兄さん」になりすぎるので(「梶くんやマルコにとっての貘さん」のイメージに引っ張られてしまうので)、ハルに対して時どき意地悪だったり横暴だったりする感じを意識するようにしています。あと、原作でもハルに対しては喋りかたがふだんよりチンピラっぽい(「~だぜ」「お前」等)ので、そこも大事な巨悪ポイントだと思っています。
HL=特に敵対期なんですけど、「このとき記憶していること、記憶していないこと」がゴッチャにならないよう毎回気をつけています。(そのたびごとにハルが把握している情報が異なるため)
あと「素直ないい子」になりすぎないよう意識したい……んですけど……「創一様は世界一いい子ですじゃ」って主張する脳内の夢じいやがたびたび妨害してきます。クールでかっこいい創一様を書けるようにしたい。
ホテルインフェルノ
巨悪共通=眼と口、色っぽさ、男性体型、駆け引き、不気味さ、先が読めない展開、すごーくシンプルな事をすごーくややこしく表現する
少年期共通=無邪気さと狡猾さ、距離感の微妙さ
*円満期は心が通じ合ったからこどもっぽくて、少年期の方が心の間合いがあるので色っぽい、敵対期は心を許さなないぶん身体で相手を読む
BK=気をぬくと飄々とした輩になるのでとにかく色っぽく、でもハルの前では兄貴ヅラでイキっちゃう
HL=気をぬくといい子ちゃんになるのでな性格悪い感じにする、素直にならないように、ちゃんと宇宙人するように
ちなみに「ハル」って貘のものっていうか貘しか知らない存在みたいなイメージですごく捉えにくいので、ホテルはいつも「創一」って呼んでます。
⑩初回屋形越えについて
ポチョ山
BK=初回屋形越えで「敗ける」ことも貘さんにとってはプランAの一部だったはずですが、それはそれとして、「ハルと2年ぶりに相対したときの貘さんの気持ちに」ついてはくり返し考えてしまいます。
「今夜は���も綺麗だ」ってセリフを延々と深読みしてしまう……僕……オタクですから……
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(余談ですが実写映画での、月に手をのばす貘さんのシーンはしみじみ「監督……《わかってる》ゥ……」と思ってしまった)
HL=「殺さない」のではなく「殺せない」んだってことに貘さん以外の誰も(創一本人も)このときは気づいてないっていうのがエモい
ホテルインフェルノ
考察アップしました→嘘喰い考察まとめ #14「2001年4月9日:初回屋形越えについて」(pixiv)
オマケ:映画の貘と創一について
ポチョ山
BK=原作より健康的でやんちゃな貘さん!!でも「お屋形様」切間創一への強いこだわりとか、男性的な色っぽさとか、かなり理想の斑目貘でした😊💕💕
HL=ビジュアル完璧すぎる……。原作よりあどけない感じではあるものの、ミステリアスな感じはすごく切間創一でした!!このふたりで過去編観たい!!!!!!
ホテルインフェルノ
巨悪=青年期としては若かったけど初回屋形越えの時はあんな感じだ��たろうなと。立ち振る舞いは完璧でした。
BK=立ち姿が貘でとても美しかった
HL=記憶ジャンプで少年期に飛んでる感じがぴったり
(220409)
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ari0921 · 3 years ago
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アメリカは衰退しない風評に惑わされるな
#加瀬英明
 
 風評は根拠がきわめて薄いか、根拠がないのにもかかわらず、多くの 人々が真実だと思い込むことをいう。
風評によって惑わされると、現実を見誤って国益を大きく損ねかねない。
 今日のように情報が氾濫している時代には、正しい判断を行うことが大 切だといえば、反対する者は誰もいまい。
 明治訳語は外国語
「常識」という言葉は、数多くある明治翻訳語の一つである。明治に入る まで、日本語に存在していなかった。
それまで日本になかった概念が、津波のように押し寄せるなかで日本語の 仲間入りをした明治訳語は、漢字の衣を装った外国語のようなものだろう。
 常識はコモンセンス(commonsense)の訳語だが、日本語として用いら れるうちに、いつの間にか、もとのコモンセンスとまったく違った意味を 持たされるようになった。
日本語の「常識」は、社会の全員が事実であると信じていることを、意味 している。
 「常識外れ」を『広辞苑』でひくと、「世間での一般的な考え方から大 きくはずれること」と説明されている。
 私は英英辞典でもっとも権威があるとされている、『ウェブスタース・ サード・インターナショナル・ディクショナリー』3巻を所蔵している が、「commonsense(コモンセンス)」をひくと、「good sound ordinary sense. good judgement or prudence」(普通人の正しい、しっかりとし た感覚。正しい判断、分別)などと説明されている
 個人がもとから備えている、正しい判断力を意味しており、あくまでも 個人から発するものだ。「世間で一般的な考え方」と、まったく異なって いる。米国衰退の危機感こそ、米国を奮起させてきた
このところどこを向いても、「米国が力を失って、衰退している」という 話でいっぱいだ。書店の棚や新聞広告を見ると、『米国崩壊』といった題 の本が並んでいて、飽き飽きさせられる。いい加減にやめてほしい。
 米国が落ちぶれたというが、本当に米国が凋落しているか。世界の頂点 に立っていたのに、転落しつつあるのだろうか。私はそのようなことはあ りえないと思う。これは風
評だ。米国はいまから30年後、いや半世紀たっても、世界でもっとも大き な力を持っている国であり続けよう。中国や、インド、ましてやロシア が、国力で米国を追い抜くことはありえない。
 私は1950年代末に、米国に留学した。翌年、共和党のアイゼンハワー政 権のリチャード・ニクソン副大統領と、民主党のジョン・ケネディ候補 が、大統領選挙を戦ったのを忘れることができない。
 ケネディ候補が「このままゆくと、米国がソ連に追い抜かれる」とさか んに危機を煽り立てたのに対して、ニクソン候補はソ連経済の仕組や、技 術力などからいってありえ
ないと、理を尽して反論したが敗れた。
 その3年前に、ソ連がフルシショフ政権のもとで、米国に先駆けて人工 衛星『スプトニク』を軌道にのせたために、米国民が強い衝撃を受けた。 米国民は第2次大戦後、米国が“世界のナンバー・ワン国家”でなければな らないと信じてきた。
 ソ連はケネディとニクソンが大統領の座を争った1960年から、31年後の 1991年に自壊した。米国が衰退しつつあるという警告は、何も新しいもの ではない。つねにまことしやかに唱えられ、米国民をそのつど奮起させて きた。
 米国民が常用している、精力増強剤のサプリのようなものだ。サプリ錠 だと思ったほうがよい。
忘れ去られた「強い日本」
 1970年代に米国は、いまから振り返ると信じられないことだが、日本に よって追い越されるという恐怖心に駆られていた。日本が今日の中国のよ うなものだった。
 三菱グループが米国経済のシンボルであるニューヨークのロックフェ ラー・センター・ビルを買収するかたわら、エズラ・ボーゲル・ハーバー ド大学教授が『ジャパン・アズ・ナンバー・ワン』という著書を発表し て、ベスト・セラーになった。私はボーゲル教授と親しかったが、気の毒 なことにこの本が出版された直後に、昇る太陽のはずだった日本のバブル 経済が破裂して、日本が萎(しぼ)んでしまった。
 もう日本国民はこのころのことを、忘れている。健忘症を患っている。 レーガン政権をとれば、ロナルド・レーガン候補が1980年の大統領選挙 で、民主党のジミー・カーター大統領がソ連に対する弱腰外交を行い、国 防予算を削ったと攻撃して、「強いアメリカ」をつくり、国防支出を大幅 に増額することを訴えて勝った。レーガン政権のもとで、米国は息を吹き 返した。
 これまで米国では、衰退してゆくという閉塞的な気分から、自信を取り 戻すシーソーゲームを繰り返してきた。
バラク・オバマ大統領は2011年の連邦議会における年頭教書演説のなか で、「これはわれわれの世代における“スプトニック(危機の)モーメン ト”だ」と、訴えた。
といっても、1957年にソ連が人類最初に人工衛星『スプトニク』を宇宙軌 道にのせた危機を指していたのではない。
このままゆくと、中国が米国を追い越してしまうと、危機感を露わにした のだった。
 風評に惑わされると日本のためにならない
 オバマ大統領のあとを継いだ、ドナルド・トランプ大統領のスローガン は、読者諸賢もよく記憶されておられよう「アメリカ・ファースト」「メ イク・アメリカ・グレー
ト・アゲイン!」(アメリカを再び偉大な国家としよう)というものだ。 共和党の大統領候補選びで、泡沫候補でしかなかったのに、このスローガ ンによって彗星のように大統領候補の金的を射止めて、ホワイトハウス入 りした。
 米国民は“ナンバー・ワン”の地位を保つために、衰退論を好んでいるの だ。“ナンバー・ワン”の宿痾だろう。そして達磨(だるま)の人形の底にお もりをつけた玩具の起
上り小法師(おきあがりこぼうし)のように、起きなおる。
 米国はベトナム戦争や、アフガニスタン戦争の失敗によって鼻血をだし て、一時、畏縮するが、傲慢無礼な態度を改めることがない。“ナン バー・ワン”の使命を授かっていると、信じている。
 なぜ、米国は“ナンバー・ワン”の力を失わないのだろうか。米国は自由 で、熾烈な競争社会である。地縁、人縁を捨てて集まった国であるから、 自分の力と金(かね)の力
しか頼るものがない。米国は活力が溢れているから、混乱しているように みえる。
 いま、ウクライナ戦争という突発事によって“グローバリゼーションの 時代”が、一時的に中断されているが、グローバリゼーションは世界の大 きな流れだ。誰でも米国を
訪れれば、すぐに肌で感じることができるが、米国は国の構成から文化ま で、グローバリゼーションにもっとも適している。
 ところが、米国衰退論は困ったことに、ソ連や、中国のような国を鼓舞 する。1976年の第25回ソ連共産党大会において、ブレジネフ書記長はソ連 圏が米国を凌駕しつつあると誇って、「ソ連の国際的地位は年ごとに強ま り、世界に対する社会主義諸国の力がますます強くなっている」と、演説 している。
 中国の習近平主席も中国が興隆しつつあるかたわら、米国が力を衰えさ せていると判断して、ことあるごとに「五千年の偉大な中華文明の復興」 を訴えて、世界への覇権を
拡げる「一帯一路」戦略を進めている
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alaephoenicis · 3 years ago
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3D➡5D、メガシフトが起こる。 「世界の一部が不可視化する」
シルヴィア・スリョダーヤ・グルップ
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2022年11月13日の動画:https://youtu.be/63KQprtWtIU 【和訳:ALAE PHOENICIS】 https://t.me/alaephoenicis
🙏🏻「エッラマハ」
合掌してシルヴィアさんはそう言いました。これはプレアデス人の「光の挨拶」なのだそうです。
本日、私がかつて行ったチャネリングで最も重要なものをシェアさせて下さい。
私たちは今、古い第三密度の世界から新しい第四密度の世界へのシフトが起こる直前にあり、非常に重大なプロセスが始まろうとしています。しかし、このプロセスは私たち個々の中で始まりますが、人類全員に関わってきます。
プレアデス人は今、私たちの中で活性化すべき、非常に大切な周波数について語っています。
チャネリングをどうぞ、お楽しみ下さい。
(シルヴィアさん、トランス状態へ)
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「無条件なる愛と光と永遠の絆」の空間から、皆さんへご挨拶申し上げます。
大事な理由があって、皆さんに話しかけています。
この、あなた方が過ごしている、古い第三密度世界と新しい第四密度世界の狭間にある特別な時期、今から高周波の光子が大量に流れ込んできます。
このチャネリングから大切なエネルギーが送信されますので、準備をして下さい。
(注:動画からエネルギーが流れ込むとのことですので、体験してみたい方は動画を流しながら読むことも出来ます。2分のところから動画と合わせてご覧いただけます。)
2:00 ー これより、あなたの人生にとって、もしかすると最も強烈な時期が始まります。そして、次の数カ月の間に、あなた方の歴史の中で最も巨大な覚醒の波を体験するでしょう。
あなた方は届いている光に気づいており、その光は最も高い脳波であるガンマ波を活性化するものです。それと共に、あなた方は高次にある自分の魂の一部である「ハイヤーセルフ」と一体となって振動し始めます。
すると、あなた方は自らの魂に課された「真の使命の記憶」を取り戻すことになります。
今始まろうとしているこの特殊な活性化の波によって、あなた方の身体は極度の順応を体験します。
3:06 ー それは、あなた方のエネルギー磁場の反転が起ころうとしている、ということで、これによって常軌を逸した、奇妙な感覚がもたらされるかも知れません。自分自身の肉体の中で違和感を感じたり、自分の肉体の外側に立っている感触になったり、知覚障害、めまい、神経系に異常を感じる、自分のエネルギー磁場が放電する感触、不眠、疲労感... また、心臓と呼吸器にも異常が出るかも知れません。
4:08 ー このように、新たに方向を定めるプロセスが続く期間は個人差がありますが、これを通り過ぎたとき、あなた方のエネルギー磁場は方向が改まっています。
そのような人たちの臨界人数(クリティカル・マス)を超えると、あなた方の惑星のポールシフトがおこり、磁極が入れ替わります。
あなた方はそれでもなお、この惑星の進化プロセスとは切り離された状態にあり、自分たちが「変化」をもたらした張本人なのだという自覚がありません。
外界の変化は、あなた方が自らの意識、あなた方自身の内面的成長過程によって引き起こされます。
5:15 ー 今、外界では多くの混乱があなた方の注意を引き寄せ、多くの真実が明るみに出てきているでしょうが、全ては計画通りに進んでいると保証しますので、心配はいりません、ご安心下さい。
しかし、これらのエネルギーは、あなた方にとっては不快で、まるで別世界に在るかのようで、奇異感はますます強くなっていくかも知れません。
そして、これまで慣れ親しんできたものが、いきなり奇怪に感じられたりするかもです。
方向感覚が失われたようにも感じるでしょう。この感覚は暫く続きます。
それでも、高次に在る自分自身の一部・ハイヤーセルフとかつて無かったほど容易に繋がり、あなたが今この地球上に転生したのは何故なのかという「魂の情報」を得られる時期となるでしょう。
6:40 ー あなた方は今、「途中の空間」のような所にいます。「時」が存在していない水門の中にあるかのようです。それが第三密度と第四密度の狭間です。
ちょうど今、古い世界から自分を解放しているところ、古い世界を締めくくろうしているところなのです。
7:08 ー あなた方にはその世界がどんどん現実味を失って、関連性がなくなっていくかのように見えますが、それは文字通り、その世界があなた方のために存在しなくなっていくからです。
古い世界は、あなたの中で溶けて無くなっていき、方向感覚が狂ってきます。なぜなら第四密度で生きるということは、これまでの生活と全く違ってくるからです。
第四密度で生きるということは、あなたの脳波がガンマ波にあることで、これは純粋な喜びの周波数です。それは本来のあなたと一致しています。新しい世界はまさに、このガンマ波で振動しています。
8:10 ー そして、この地球は2つの全く異なった世界、2つの完全に異なったパラレルの現実へと分裂していきます。2つの全く異なった性質の波動空間へと分裂するのです。
そして、あなたは自分自身の波動をもって、パラレルに存在している世界のどちらかを選ぶことになります。
ガンマ波の空間か、それともまだ怯えや恐怖、マイナス思考、多勢で成り立っている世界か、どちらかを自覚をもって選択し、それを生きて体験したいと思うのか、です。
9:01 ー あなたが自分の喜びに従おうとし始めるほど、そしてそれがあなたの心の波動になっていればそれがガンマ波なので、「善悪」「光と影」といった幻想にあなたを閉じ込めようとする古い世界に、引き止められないようにすることです。
そこから踏み出して、自由を選択して下さい。
そこには愛の波動、光の波動、あなたの本来の故郷、あなたの本来帰る場所があります。
その波動は、あなた自身の中でしか、見つけることが出来ません。決して、自分の外の世界には無いのです。
9:52 ー あらゆる瞬間で新しく生まれ代わり、自主的に決定することをどんどん学んでいきます。自覚を持って「自分が誰なのか」を選ぶのです。
それはガンマ波の状態でないと、出来ないことです。ですから、ガンマ波で呼吸し、生活し、何をするにもガンマ波を感じて下さい。
あなたの愛、あなたの喜び、あなたの興奮を、自身の人生にもたらしてください。
すると、この高い波動の中で存在できないものは、すべて消滅していきます。
10:40 ー あなたは自分の波動によって、自分が今後生きていく世界を選ぶことになります。
とても単純なことのようで、誰にでもその準備が出来ていはいません。だからといって、我々があなたへの愛をへらすことはありません。
だって、あなたは愛する光の存在であり、あなた方が何を選ぼうと、私たちの愛は変わりません。
あなたに準備が出来ているのなら、私たちはここにいます。
11:15 ー 何千もの高い波動で振動している光の存在が、あなたをサポートしようと待機しています。
これを地球で体験することになるのは、本当に今回たった一度のことなのです。
あなたを引き止めるものは何もないのだと、知って下さい。
11:40 ー そして、今この瞬間から。あなたは過去に起こった何かのせいにすることはできなくなります。我々があなたを見ている視点で物事が見えるようになると、あなたは金輪際、誰かのせいにすることはできなくなります。
あなたは自分自身を疑うことも、もはや無くなります。
自分は変われないのでは、と疑わなくなるでしょう。
12:13 ー 我々は、あなたを愛しています。
呼吸をするたびに、我々の支えを感じて下さい。
だって、あなたが無条件の愛なのだから。
あなたが自分の自由を生きることは、あなたの生まれながらの権利です。
今、高い密度で生きられるという、この贈り物を受け取って下さい、
我々は、あなたを愛しています。
我々は、あなたを見ています。
我々は、あなたを支えています。
このプロセスの中で、果てることなく。
ソ、メー、トノアカ、セマハ、トゥアナ、エラ、オモノカ...🙏🏻
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0shoyamane0 · 3 years ago
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���なたはなぜ、アルコール飲料を飲むことを嫌うのですか。それほどまでに──私は目の前の猿が上海語を話していることにはそれほど驚かなかった。それよりも自分が何の服も身につけていないことの方で不思議だった。そして強烈に情けない気持ちになった。
「大丈夫ですよ」と猿は言った。「私だって何も身につけていませんし、あなたは立派な体をしていますから」──私は自分の体がどうなっているか気になった。しかしいくら頭を働かせても自分の体型はおろか、姿や顔といった少しの特徴を思い出すことさえできなかった。「さぞかし混乱されていることでしょう」猿は淹れたばかりのコーヒーを私に渡してきた。深緑色のとても品のいいマグだった。
温かいコーヒーを飲むにつれ私は少しずつ落ち着きを得ていった。猿はその様子を感じたのか穏やかに話し始めた。「先ほどの続きなのですが──いや別の話をしましょう。私が普段から不思議に思っていることです。それをあなた方とも一緒に考えてみたいのです。よろしいでしょうか。その問いとはつまり、一つ目はこれです。なぜ私たちは病んでいても医者にかからないのか」。猿は私の目をじっ、と見ている。けどそれは優しい眼差しだった。
しばらくのあいだ、私は問いの意味を考えていた。するとまた猿が口を開いた。「その問いについてはそのまま考えていてください。答えを急ぐことはありません。むしろ時間をかけて考え続けることこそが大切ですからね。問いを2つに分けることができたら、私たちはそれをさらに4つ、8つに分けていくべきなのですから。ところで先ほどの問いにつながることなのですが、私たちがはどうして医者に診てもらうだけでいくらか病が治ったかのように感じるのでしょうかね。手術をしたわけでも薬を飲んだわけでもないのに、どういうわけか少しだけ苦痛が和らぐ。私はそれについて今よりも少し詳しくなりたいのです、ですからあなたとも考えてみたい」。私はこの時、初めから気づいていたことに改めて気づいた。この猿は人格者であり教養人*なのだ。
それから長い時間をかけて、私たちはさまざまな問いについて心ゆくまで語り合った。
──────
土手 これ、読んでみるといいですよ。(おもむろに本を渡す)
山根 『禅とオートバイ修理技術』。これは一体、面白そうな題名ですね。
土手 実際に面白かった。差し上げます。ロバート・メイナード・パーシグというアメリカ人が1974年に発表した哲学的な小説です。
山根 ありがとう。私が興味のありそうな本です。それにしても土手さん、どのようにしてこの本を知ったのですか。
土手 それにははじめに、エリック・ホッファーの話から始めるべきです。
山根 ああ、あの港で働きながら哲学をやっていた人ですか。
土手 そうです。彼の愛読書がモンテーニュの『エセー』であることは有名な話ですね。それは猿でも知っている前提として話を続けさせていただきます。
山根 結構です、続けてください。
土手 はい。彼の自伝を読んでいたら、付録として晩年のホッファーへのインタビューが載っていました。その内容はアメリカと老いについてでした。そしてその中で『禅とオートバイ修理技術』について少し触れられていたのです。これは先生、少しでもこの書名について知っていたら、読み始めない理由を欠いてしまったと言えるでしょう!
山根 いかにも。
土手 私は早速、その本を買いました。上下巻に別れた文庫本の表紙はオートバイのエンジンの写真になっていて、上下巻を並べると一枚の写真になります。V型のエンジンです。私はエンジン──内燃機関への関心を隠し通すことができません。
山根 土手さん、久しぶりにあなたと会話していると、あなたがパイドロスのようになった気がします。しかし土手さん、もしもあなたがパイドロスだとしたら、私は話の聞きたがりで有名なソクラテスの役を買って出ることにしますよ! それが礼節というものだと私は心得ています。
土手 ありがとうございます、山根先生。いや、ソクラテス。あなたの産婆術の恩恵を受けて私はかの惨めなソフィストの二の舞を避けることができました。つまり、一介の散歩者になることができました。
山根 それはパイドロス、とてもいいことだと思います。誠実であることが大切ですから。そして土手さん、何の話をしていたんでしたっけ。
土手 すみません、私は興奮するといつもこうなのです。話は──いえ脱線ついでに最近の本の数珠繋ぎをご覧差し上げましょう。私はエリック・ホッファーの著作を読み始めました。その中でパーシグの『禅とオートバイ修理技術』に触れられていたので読み始めました。その中の登場人物がオートバイでの旅行中に持ち運んでいる本がヘンリー・デイヴィッド・ソローの『ウォールデン 森の生活』だったのです。もちろん、これは恥ずかしいことなのですが、私はこれまでモンテーニュの『エセー』を読んだことがなかったのでこれも購入して読み始めました。
山根 なるほど、とても良い広がりに思います。
土手 さらに恥ずかしいことに先生、私はオートバイへの関心が留まることを知らず、自動車教習所に通い始めました。銀行口座から現金を引き出して、それを素手で握りしめて、汗だくだくで、入校を申し込みました。受付の女性は顔が引き攣っていましたよ。彼女には悪いことをしました。
山根 そうして、オートバイの免許は取れたのですか。
土手 あともう少しです。
山根 余暇活動が広がっているようで素晴らしいですね。エリック・ホッファーの言葉の中に週に5日、日に6時間以上の労働はいけない。労働が終わった後に本当の人生が始まるのだからというものがあったのを思い出しました。余暇活動と便宜上言っていますが、実のところ私たちが平静を手に入れるためにはこの余暇活動が不可欠なのですよね。
土手 それは全く、先生、その通りだと思います。結局のところ、労働は労働としての私たちへの効果がありますが、それが本質であることは危険です。それが本質となりうるものは生活であるべきだからです。生活の実践こそが私たちの哲学であるべきです。そして言い換えれば哲学することとは私たちの死に方を学ぶことなのだと思います。
山根 さすが土手さん、最後のところはモンテーニュのエセー第19章「哲学することとは、死に方を学ぶこと」からの発想ですね。確かに私もあの章を気に入っています。たとえば「徳たるものの主たる恵みとは、死を軽く見る(メプリ)ことであって、これが我々の人生に、ふんわりとした平静さを与えてくれるし、純粋で、愛すべき人生の好みをもたらしてくれる。これがなければ、他のあらゆる快楽も消えてしまうのだ。」とか言ったような文句は箴言となって私の中に在ります。
土手 やはり先生、即興で誦じることができるんですね。私もそうなりたいものです。もしも私が鉱山で働くことがあれば、労働仲間とどんな話題を話していても、彼らがこの件についてモンテーニュはなんて言っているんだい、と聞かれれば、いま先生がして見せたようにしたいと心から思っています。もちろん、ルクレティウスの『事物の本性について』だって誦じてみせます。古典を誦じることでしか自己同一性を感じられない虚しい実存にはなりたくは在りませんが……。
山根 猿真似、ですか。
──────
「どうしたのですか、気分がすぐれないようですね」。私は、猿が入れてくれたコーヒーを節操なく飲み過ぎてしまったらしい。急に大量のカフェインをとったせいで頭がぼんやりとしてきた。「考えてみれば、コーヒーもドラッグみたいなも��ですよね、快楽があれば副作用のように、気分の悪さもある。とどのつまり、私は即時的な快楽ではなくそうした二日酔いのような、副作用の方にドラッグの本質を見ています──」猿は嬉々として話している。私の体調は優れていないが、不思議と悪い気持ちではない。
話はいつの間にか西洋哲学と東洋哲学の相違について及んでいた。本当にこの猿は博識だ、と思った。博覧強記というのはこういう人(猿)のことを言うのかもしれないと心から思った。猿は続ける「ことに何かを客観的に分析する際の、その分析自体を疑うと言うことを一つの手段とするのは大切なことだと思うんです。おそらく、あなたも日頃からそう思われていることでしょう。私もかつて何度も考えました。結局のところ、主格を分けることで理解しやすくなるもの──だけではないことを感じることが大切だと思うんです」私はそれに同感した。
日が暮れてきた。目の前の猿が暗闇に溶けていく。「いい灯りがあります」そう言って、猿は彼の後ろにあったオートバイ(いつからそこに存在していたのだろう)のヘッドライトをつけた。「昔は結構、これでどこでも行ったものです。キャンプもしました。そう言う時にこれは役に立つんですよ、このライトは」猿はおもむろにオートバイの後ろにくくり付けられたバッグから本を取り出した「この本、お読みになったことはありますか。よろしければあなたに差し上げたいと思うのです。古い本ですが、きっとあなたも気に入ると思いますよ。もしかすると、私は昔にもこの本をあなたに渡したかもしれません。先生」
オートバイ──その音は徐々に遠くなる。私はじっとしていた。暗闇に包まれて、あたりには何もない。空でさえ見えない。だから私は目を閉じた。何もない。それゆえに、摂りすぎたカフェインによる気分の悪さだけが、より一層際立って感じられた。
* 猿であれば人格者ではなる猿格者、教養人ではなく教養猿と書くべきであるが不必要な混乱を避けるために「人」の文字を使った。この注釈を蛇足だと私自身も思うが、同時にかの猿への唯一にして最大限の配慮だと思っている。また同時に私に内在する加害性と偏見への戒めでもある。
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manganjiiji · 3 years ago
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よく食べ、よく褒めること
本人にばれたら、というかいろんな方面から色々怒られそうな話ではありますが、この2大項目が、梅子さん(母親)を教育する時の鍵でした。とにかく私が、彼女の作ってくれた料理をきちんと食べ、作ってくれてありがとう、えらい、ということを都度伝えること、服装や身だしなみを褒める、彼女の好きな物や猫の動画などを見つけたら積極的にシェアする。ガールフレンドや、もしくは小さい子にするように、とにかく慈愛をもって接すること。だって私の方が、彼女より強く賢く鋭くなってしまったのだから、怖がらせてはいけないし、愛を持っていることを伝え続けなければいけない。私がその事に気づいた時、18歳の時から、関係は好転し始めた。その前には、まず、この人は「子供」という生き物が嫌いで、しかし私という人間のことは嫌いになれないので、そのはざまで混乱しながら奮闘している、という認識をきちんと持たなければならなかった。わたしが梅子の娘(子供)としてではなく、親愛なる大人の家族として彼女に接し始めてから、やっと梅子はほっとした笑顔を見せてくれるようになった。その人にはその人の性質があり、それは良いも悪いもない、ただ相性の問題で、さまざまに交渉や決裂を繰り返しながら関係を擦り合わせていかないといけないものだと思う。根底にあるのは、やはり好意で、私は自分が好きだ、と思う人に対しては、できるだけその人の意にそうような付き合い方をしたいと思う。私が好きでも、相手が私を嫌いなら、寂しいけれど離れた方が相手にとってはよい。そういうことを心得なければ、生きていても苦しいだけ。片思いというのはいちばん辛いけれど、そこにしかない思いも、凝縮された鋭敏な感覚や感情もあり、それ自体は大切にしていいものだと思う。少なくとも頭から否定してなかったことには、しなくてもいいと思う。今日はお題箱でメッセージを積極的に募集したからか、いくつか匿名でメッセージを頂き、失恋してつらい、という旨のものも頂いたので、このようなことを思った。恋愛関係も、家族も、友人も、片思いというのはあると思う。そのどれもがみんなつらい。ここに「好き」という気持ちはあるのに、あちらにはないようだ。そして、私はどうやら好きな相手をこれ以上不快にさせないためには、近づいてはいけないようだ。まだ自分の考え方や行動を改善することで、好かれる余地があるのなら、何が悪いのかを考えたり、変えてみたりしてもいいとは思う…が、相手に合わせて変えた自分というのは、やはりどこか空しいような、違和感があるような。自分の価値観を変えずに、自分の正しいと思うように行動し、それで相手から疎まれたならば、潔く「諦める」ということが必要な場面は多いと思う。無理をして自分を変えても、その無理は必ずどこかで負の作用をしてしまうだろうし、そもそも変えることは難しい。自分で変えたと思っても、周囲からは変わってないよ、どこが変わったの?と評価されることも多々ある。こう考えると、結局、片思いは悲しい、という事実のみがぽつんと残ってしまう。お互いを必要とし合うことは奇跡のようなことだと常々思う。私は気のいい、私の好きな友人に囲まれていることに、いつも幸せと、巡り合わせの感謝を感じている。もしかしたら、「片思いがつらい」ということが、世の中の全ての凶行の動機なのではないかとも思えてくる。私は世界を愛しているのに、世界は私を愛してくれなかった。それは認識の問題であって、壮大な誤解の可能性も大きい訳だが、本人の感覚としては「片思い」による犯行、ということも、あるのかもしれない。むかし、楽器を本気で(私の中ではという程度の本気)練習していた頃、つくづく、この世には音楽に愛される人と愛されない、または「まだ」愛されていない人がいるなあと感じていた。私は後者。音楽はそのあたり、厳しい存在だと思う。ダンスや絵画、さまざまな芸術にも言えることかもしれないが、やっている本人が、ああ、これは片思いだ、と思ってしまったらもう片思いだ、というのもある。自分は音楽に愛されていない、愛されない、と感じた瞬間、事実はどうあれ、そこで本当に片思いになってしまう。相手が人間でもそうだが、できるだけ「この人は私を嫌っている」ではなく、「この人は私を好いている」という認識を持つようにしている。行き過ぎると事実誤認してしまい、相手を不快にしてしまうので注意が必要だが、基本姿勢はそうだ。自分は嫌われている、という前提で動くと何もかもろくなことがない。本当は、世界の人人は「私にそれほど興味を持っていないため、好きも嫌いもない」が正解に近いのだろうが、私は一応、好き寄り、で考えることにしている。そのほうが相手を愛しやすくなるし、できる限り多くの人間に好意的でいたいため。それがなぜなのか、と問われると、私の生存戦略がそうさせる、と言うしかないのだが。
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misen9710 · 4 years ago
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朝比奈潤(ドMおじさん)@doemojisan
今から15年ほど前、20代後半の頃に個別指導系の学習塾で数年間働いていた。担当は男子中学生ばかりだったがその中に明らかにオーラが違うイケメンがいた。今で言えば坂口健太郎によく似ていたので、ここでは彼を坂口君と呼ぶ。坂口君は身長180弱、不良っぽさと中性的な部分を併せ持ったルックスだった。
実際、彼はよくモテていた。恥ずかしい話だが、私は女性の生態についての知見をほとんど彼から得たと言っても過言ではない。30歳手前の大人が14~5歳の少年から女について教わるという屈辱は私を大いに苦しめたが、童貞だった私には坂口君が無邪気に話すモテ話が抗いがたい魅力を持っていた。
「さっき逆ナンされてカラオケでセックスしてきちゃった」私が担当してすぐの頃、彼が述べた遅刻の理由である。成績の良い子が行くような塾ではなかったから真面目に勉強しに来ている生徒は少ない。それでもこの発言は衝撃的であった。事の真偽はともかくとして、私は注意するよりも呆然としてしまった。
イケメンの中でもよりすぐりの「超イケメン中学生」には凡人には想像し得ない奇跡のような出来事が毎日起きている。逆ナンパはそれこそ日常茶飯事だ。家電量販店で暇をつぶしていたら、見知らぬ40代のマダム風女性に当時、流行っていたゲームボーイアドバンスを買ってもらったこともあるという
奇跡というのはたとえば、繁華街ですれ違った20代の女性に道を聞かれ、親身になって教えたところ連絡先を聞かれ後日、お礼がしたいと食事に誘われる…といったようなことだ。そんなことがあるのだろうかと思う。私は42年間生きて、宗教の勧誘以外で一人歩きの女性に声をかけられたことがない
こうしたエピソードの一つひとつに何とも言えない迫力を感じ、私は授業中の彼の雑談、自慢話を黙認した。そういった話に私自身が興味を持っていた。彼の携帯電話の画像フォルダには今まで関係した女性との画像が収められていた。その数の多さ、写真に収まった女性の美しさには圧倒される思いであった
そのフォルダを全部見たわけではないが、一際目を引いたのは坂口君と同世代であろう白人とのハーフの美少女だ。玉城ティナ、トリンドル玲奈に似た雰囲気の彫刻のように美しい顔だった。とても中学生には見えない。そしておっぱいも、服の上からでもそれなりの大きさになっているのがわかった
何枚かの画像には私と同世代、もしくは30代であろう女性も写っていた。私には視線すら合わせない同世代の美女が15歳の少年には心を開き体も許しているのかと思うと、やるせない思いであった。自分の私生活がとてつもなく惨めに感じ、オスとしての能力の違いを見せつけられる思いであった
当時の私生活は今よりも悲惨であった。休日ともなれば昼近くまで惰眠を貪り、起きれば近所のコンビニへ行く。道中、美少女とすれ違えばその顔や胸の膨らみを凝視して目に焼き付け、帰宅後はその美少女を想像しながら自慰をする。そしてコンビニ弁当を食べテレビを見ながら夕方になるとまた自慰にふける
坂口君が恋愛ゲームを楽しみ女性を楽しませ、そして愛されている一方で、私は道行く美人を盗み見ては服の上から伺えるおっぱいの大きさを確認して脳裏に焼き付け、その乳房を揉みしだく妄想にかられながら一人慰め、果てる。東京砂漠とはこのことだろう。私は自分の情けなさに消え入りたくなった
坂口君を教えていて気付いたことがある。それは女も男と同じように気になる異性をチラ見するという事実だ。教室で隣り合って座っていた私にはそれが手に取るようにわかった。そしてチラ見された側は視線に完全に気付く。チラ見されている事に気付かれまいとあえて見ないようにする行為すらもほぼわかる
授業時間が終わり坂口君が帰宅しようとすると、いつも奇妙な光景が繰り広げられた。女子生徒たちがみなソワソワしながら坂口君の様子を気にしているのである。女子生徒の中でもカースト上位と思われる、沢尻エリカ似のリーダー格はいつも偶然を装って坂口君の周囲をうろつき会話の機会を伺っていた
沢尻の積極性に私は驚いた。女の子は相手次第でこれほどまでに積極的になるのである。カースト下位の女の子には坂口君と話す機会は与えられない。女子リーダー格の沢尻は、その地位を生かして他の女の子を牽制していたのかもしれない。授業が終わると上位グループが坂口君を取り囲むこともあった
坂口君と沢尻はもしかしたら関係を持っていたのかもしれない。なぜなら沢尻が坂口君に夢中になっていたのは誰の目にも明らかだったからだ。坂口君に入れあげていたのは沢尻だけではない。女性社員にもまた坂口君は人気があった。中でもある20代後半の女性社員が取った行動は生々しかった
の女性社員は波瑠に少し似ていたのでここでは波瑠さんと呼ぶ。長身でスレンダー、キリッとした顔つきが近寄りがたい雰囲気を出していて仕事が速かった。その波瑠さんは、愛想が良いほうではなかったが、坂口君と話すときだけは満面の笑みになるのである
志望校などを調査する資料を坂口君が提出し忘れたことがあったが、その時の波瑠さんの動きは凄かった。坂口君の席の隣にひざまずいて「ここに名前を書いて」「学籍番号はここ」と、手取り足取り教えながら書かせているのだ。どこに名前を記入するかなどバカでもわかる。波瑠さんの魂胆は明らかだった
波瑠さんが坂口君に資料を書かせている間、二人の物理的な距離が徐々に近づいていくのがわかった。波瑠さんは時に坂口君に覆いかぶさるように資料の書き方を教えていた。私には波瑠さんのおっぱいが坂口君の背中に当たっているように見えて仕方がなかった。いや、間違いなく胸と背中が触れ合っていた
波瑠さんは長身だったが胸はそんなに大きくなかった。体の線がはっきりとわかるような服を着てくることもなかった。私はそんな波瑠さんが自らの女の部分を強調していることに衝撃を受けた。よく恋愛マニュアルに「OKサインを見逃すな」なんて書かれているが、こういうことなのかと思った
女のOKサインとはかくも露骨なものなのだ。本物のOKサインとはこのようなものなのだと思い知らされた。恋愛マニュアルに書かれた「酔っちゃった~」なんていうセリフや、普通の男が「もしや」と感じるセリフなど、このときの波瑠さんのOKサインに比べれば勘違いに近い
手取り足取り教えられながら資料を書き終えた坂口君の行動も私を驚かせた。「疲れた~」と言いながら席を立った坂口君は「波瑠さんの肩揉んであげます」といって肩のあたりを揉みはじめたのだ。波瑠さんは顔を真っ赤にしている。あのクールビューティの波瑠さんが真っ赤になって動揺している
波瑠さんにひそかに思いを寄せていた私は激しく嫉妬した。童貞ゆえの自信のなさで会話すらままならなかったが、いつも彼女を盗み見ていた。服の上から伺える乳房の形を想像しながら自慰したこともある。年上の彼氏がいるという噂にうちのめされたこともあった
そんな高嶺の花だった波瑠さんが「どうぞ私を抱いて」と言わんばかりにオンナの表情をしていたことがショックだった。一見、ツンとしているように見える女性でもイケメンに見つめられたらイチコロなのだ。しかも相手は15歳の少年である。この事実は私を苦悩させた
その日、自宅に帰った私は波瑠さんの表情を思い出していた。肩を揉まれた時の波瑠さんはなんと幸せそうな表情をしていたことか。坂口君が波瑠さんを抱いている姿を想像してみた。すると嫉妬と悔しさで不思議と興奮してくるのがわかる。寝取られ好きの気持ちがわかった。私はその夜、何度も自慰をした
この一連の出来事は童貞を捨てたいという思いを強めた。風俗でもいいから童貞を捨てれば嫉妬に苦しまなくてもすむかもしれないと思った。次の休日、ネットで入念な下調べをし風俗へ向かった。初めての記念だからと一番美人でゴージャスな容姿の女の子を指名した
指名し部屋で待つ間、胸は高まった。期待と緊張が入り交じり、武者震いが止まらなかった。女の子が部屋に入ると緊張は限界を越えた。手足が震えている。まずい。嬢に童貞であることを悟られたくない一心で、手足の震えを隠し手慣れた様子を演じようとすればするほど震えは強まり会話にも妙な間ができた
正常なコミュニケーションすら成立しない私を前に、風俗嬢は徐々に心を閉ざしていった。恐らく私は緊張と劣等感にまみれた恐ろしい表情をしていたのだろう。風俗嬢が私を不気味がり、怖がっているのがわかる。私はその雰囲気をどうすることもできず、無言で胸を揉み続けた
子泣き爺のように後ろから覆いかぶさり、ぎこちなく胸を揉みしだく私の表情をチラリと見た風俗嬢は、ほんの一瞬だが嫌悪の表情を見せ、その後は私をできるだけ見ないようにしていたと思う。私の性器に手を伸ばし、数回上下に動かしながら刺激を与え勃起を確認した彼女は無言でコンドームを装着させた
コンドームを装着されながら私は女体に感じ入っていた。初めて触る女性のおっぱい。その柔らかさ美しさに衝撃を受けた。女の乳房とはこんなにも男に幸せな感情を与えるのかと。ずっと揉み続けていたい衝動にかられた。しかしコンドームを装着させた嬢は女性器に何かを塗り込んだあと挿入を促した
正常位の体勢から、私はアダルトビデオの見よう見まねで挿入を試みた。しかし、これが意外に難しい。挿入しようとし、角度や位置の違いから押し戻される。それを数回繰り返すうちに動揺は強まった。童貞であることがバレたかもしれない。そして何より精神的動揺から勃起が弱まっていくのを感じた
萎えて柔らかくなった男性器を女性器の入り口に押し付け、どうにか挿入しようとして押し戻される滑稽きわまりないやりとりの後、私は挿入を諦めた。気まずさを誤魔化すため、私は風俗嬢のおっぱいにむしゃぶりついた。風俗嬢は事務的に私の性器を手でしごき、再び勃起を促した
胸を揉むとわずかだが、萎えた性器が復活する。ベッドの上にお互い向き合って座りながら無言のまま、私は胸を揉みしだき、風俗嬢は淡々と私の性器をこすり上げる重苦しい時間が20分くらい続いた。異様な光景だったと思う。やがてコンドームがシワシワになったところでタイマーの警告音が響いた
「時間…」とつぶやいた風俗嬢はコンドームを剥ぎ取り、激しいペースで性器をしごいた。私も胸を揉むペースを早める。すると数十秒後、精子が放出された。思わず「あっ」という声を上げてしまった。賢者モードに陥る私をよそに彼女はティッシュで精子を拭く。これが私のみじめな初体験だった
挿入に成功しなければ真の意味で童貞を脱したことにはならない。翌週も同じ店に行った。指名した娘は先週の子ほど美人ではなかったがとても愛想が良かった。武者震いしながら性行経験者を装う私のバレバレの演技にも笑顔だ。私を傷つけないよう、私が彼女をリードしている錯覚を与えながら挿入へと導く
メリメリという感覚の後、私の性器はするっと女性器の中に入った。挿入に成功した。私は激しく動くことで緊張を悟られないように努めた。しかし、このとき私は膣内での射精には成功しなかった。風俗業界ではこれを中折れと呼ぶらしい。結局、私は手と口で嬢に刺激されながらゴム内で発射させられた
恥ずかしながら私はセックスがこんなにも難しく、重圧がかかるものだとは知らなかった。機会さえあれば誰にでもできると思っていた。水を飲み、道を歩き、ベッドで寝る。そんな人間の当たり前の営みと同じく挿入と射精ができるのだと。しかし実際は違う。自転車の補助輪を外すような訓練が必要なのだ
風俗店から帰宅後、ネットで調べたところ、私のような症状は「膣内射精障害」と言うらしい。自慰ばかりしているモテない男が患う風土病のようなものだ。普通の男性が患うこともあるが、多くは加齢、飲酒、あるいは倦怠期で刺激を失ったことが原因であり、コンディション次第ですぐ回復する
自慰ばかりしている男性は、しばしば自分の性器を強く握りしめる。そして、それは膣が加える刺激を上回る。性交よりも自慰の回数が圧倒的に多い非モテ男はそれ��慣れきってしまい、いざ性交するときに刺激が足りず射精に至らないのだ。オナニー病、モテない病と言える。こんなに哀しい病があるだろうか
結局、膣内での射精に成功するまで、童貞を捨てた日から3年以上の月日がかかった。風俗店へ通いつめた回数は40回を超える。30歳を超え、ようやくである。中折れし途中で萎えた性器を手でしごきあげられ、射精させられるという情けないセックスを40回以上も繰り返したのだ
童貞を捨てれば消え去るかと思われた劣等感はさらに巨大になった。3年の間、自らの性的能力の低さ、異常さを突きつけられた思いがした。15歳の少年がいとも簡単に、毎日のように行う「普通の性交」にお金を支払ってもなお達しないのである。波瑠さんら女性社員や生徒がこれを知ったら、蔑み笑うだろう
恥ずかしい話だが、今でも私は2回に1回は膣内射精に失敗する。これは異常なことだろう。しかし、異常者なりに気づきもあった。風俗嬢に「実は素人童貞で経験が少ないんです。リードしてください」と白旗を上げるのだ。すると精神的に少し楽になることがわかった。少なくとも手足の震えは軽減した
裸の女性を前にした緊張、武者震い、手足の震えは、恐らく素人童貞を恥に思い隠そうとする男のチンケなプライドと密接に関わっている。あえて白旗を上げることで、それはいくらか軽減する。しかし「途中で萎えたらどうしよう」という重圧は依然として残る。この重圧から逃れる方法を私はいまだ知らない
風俗嬢に「経験が少ないのでリードしてほしい」とカミングアウトすると、高確率で「そういうお客さんの方が好き」と言われる。これは好き嫌いというよりも、その方が業務上、楽なのだろう。世の女性が素人童貞を好きというわけではない。むしろ素人童貞で射精障害のおっさんなど視界にすら入っていない
しかし指名した子がドンピシャで好みだった場合は、経験が少ないことを明かせずにいた。もしかしたらこの娘と付き合えるかもしれないという下心からである。冷静に考えれば風俗嬢が客と付き合うことなどあるはずがない。にも関わらず、自分を偽りカッコつけてしまうのだ
なぜか。それは女性との接触が極度に少ない非モテには万に一つの可能性でさえ貴重な機会だからだ。自分でも狂っていると思う。しかし非モテの劣等感とは、これほどまでに人間の判断力を狂わせるのである。こうして性に習熟した大人の男を演じようとして射精に失敗し呆れられる。私はこれを繰り返した
風俗店通いで不快だったのは待合室の存在だ。見るからに女と縁がなさそうな醜い男たちが折り重なるように狭い部屋に押し込められ、煙草の煙にまみれながら携帯電話の画面を覗いている。そしておそらく彼らは軽く勃起している。この世の終わりみたいな場所だ。気持ちの悪さに身の毛がよだってしまう
フェミニストが憎み、罵り、滅ぼそうとしているのは風俗店の待合室にいるような男たちのことだろう。決して坂口君のような美少年ではない。この点に関して、私はフェミニストに深く同意する。彼らを消し去ることで、世界は少しだけ良くなると思わざるを得ない。私も消えてしまうけれども
おそらく坂口君は、平均的な非モテ中年の何十倍、何百倍もの女性を傷つけ、悲しませ、不安にさせてきたはずだ。しかし、世の女性はそれでも坂口君を愛する。そして彼に特別扱いされることを望む。フェミニストも坂口君を攻撃することはない。彼の存在そのものが女性を幸せにするからだ
私のような非モテ中年がフェミニストにお願いしたいのは、せめて我々が生きる権利だけは奪わないでほしいということだ。風俗店の待合室に来てしまうような種族は、自分ではどうにもできない性衝動と法律の折り合いをつけ、やむにやまれず安月給を工面して数万円を握りしめてやってきた善良な市民である
男がお金を払って快楽を得ようとすることに関して、女性の目は厳しい。それは本来なら淘汰され、消えてなくなるべき遺伝子が、お金の力で力を得ることへの本能的な嫌悪であると思う。この本能は現在の人権制度、博愛主義と完全に対立する。この点について現代社会はまだ答えを見いだせていないと思う
坂口君には女性を虜にする必殺技があった。それは笑顔で挨拶することだ。なんだ、それだけかと思うかもしれない。しかし彼は笑顔だけで女性を完全にコントロールしていた。私が見る限り、彼はいつも同じように笑顔の挨拶をしていたわけではない。人や状況に応じて、振りまく笑顔の量に濃淡をつけていた
坂口君が最大級の笑顔で挨拶をすると、女たちは皆、有頂天になった。成人女性とてそれは同じだった。みな狂ったように喜んだ。しかし、いつもそれをするわけではない。そうやって濃淡をつけることで、不安にさせたり、嫉妬させたりしながら女たちの行動をコントロールするサイコパス的な側面があった
それは幼少期から女性と濃密なコミュニケーションをすることで得られた天性の能力だろう。真似しようとしてできるものではない。「女性に優しく」と、よく恋愛マニュアルに書かれているが、大半の男が考える優しさは「弱さゆえの優しさ」であって、本質的には媚びや譲歩に近い
そしてこれは重要なことだが、女性はその「弱さゆえの優しさ」には興味がない。いや、嫌悪すらしていると思う。「弱さゆえの優しさ」でどんなに高額のプ��ゼントを貰おうとも、女たちはなびかない。むしろ坂口君から時に冷たくされ、時に嫉妬させられながら、ごくたまに優しくされる恋愛を選ぶ
坂口君に話しかけられた女性の反応は、若くてハンサムな白人男性に話しかけられた日本人女性のリアクションに近い。若い白人男性が日本人女性を次々といとも簡単にナンパする動画がネット上で賛否を呼んでいたことがあり、私もそれを興味深く観たが、あれはまさしく坂口君の周りで起こっていたことだ
六本木などを歩けばわかることだが、ハンサムな白人男性を連れて歩く日本人女性は不思議と欧米風の所作になる。彼女らは白人男性を連れて歩いているという状況そのものに酔っていて、「みんな見て、これが私の彼氏よ」とアッピールしたくてたまらないように私には見える
白人男性と交際すること、それを周囲に認識させることが自らの格をも上げるのだと確信していないと、ああはならないのではないか。少なくとも冴えない日本人男性を連れて歩く日本人女性は、六本木を彼女らほど我が物顔では歩かない。もっと申し訳なさそうにそそくさと歩いているように私には見える
思えば沢尻や波瑠さんは、坂口君と話しているとき、とても得意げだった。周囲に見せつけるように、「坂口君とこんなに仲が良い私」をアッピールしていた。そして我を忘れて会話を楽しんでいた。沢尻はともかく、波瑠さんまでが中学生相手にそんなになってしまったことは、私に強い衝撃を与えた
私が初めて風俗店へ行ってから数週間後、沢尻の母親からの電話が私の勤務する学習塾を大混乱に陥れた。最初に電話をとったのは私だ。母親が言うには沢尻が波瑠さんからしきりに服装について注意を受け精神的に参っていると。服装についての規則はないはずでは?何が悪いのかということだった
これは沢尻の母親に理がある。生徒の服装を職員が注意することは、基本的にはないはずだ。そんな場面を見聞きしたこともなかった。これは奇妙だ。そして母親は言いにくそうに、話を続けた。「あと…娘が波瑠さんにあなた処女じゃないでしょって言われたみたいなんですけど…」。私は耳を疑った
沢尻母が校舎へやってくると、室長室へ通し、私は退席した。約1時間後、沢尻母が帰ると、今度は波瑠さんが室長室へと呼ばれた。授業時間になっても波瑠さんは戻ってこない。私は嫌な予感がした
納得がいくようでいかない、なんとも要領を得ない説明である。「波瑠さん、沢尻に派手な下着を着るなとか、ピタっとした服を着て来るなとか言ってたらしいですよ…。で、別の教室へ行って、すぐ辞めたみたい…」。私はそのことを坂口君から聞いた。そして事の真相にある程度の察しがついた
一連の騒動はおそらく坂口君をめぐる沢尻と波瑠さんの潰し合いなのだ。そして沢尻が勝ったと。坂口君と沢尻がイチャついていたのを見た波瑠さんが嫉妬し、坂口君におっぱいを密着させて接近した。それを察知した沢尻は波瑠さんのクビを獲りにきた…。そういうことなのではないかと
坂口君はなぜ波瑠さんの「その後」を知っていたのか。私は彼に「そんなこと誰から聞いたの?」とは聞けなかった。仮に聞いたら、彼はおそらく「だって波瑠さん、俺のセフレだよ」と無邪気に答えたであろう。波瑠さんに想いを寄せていた私は、それだけはどうしても聞きたくなかった
坂口君は波瑠さんのOKサインを見逃してはいなかったのだ。そして彼は波瑠さんとセックスしていたのだと思う。室長の聞き取りで波瑠さんは、沢尻への仕打ちだけでなく余罪も白状した。そして警察沙汰を恐れた塾側は、噂になる前に波瑠さんをクビにした…。これが坂口君の口ぶりから察した私の仮説である
坂口君と波瑠さんは、いったいどんなセックスをしていたのだろう。15歳にして180cm近い長身、私より10cm以上も高い。きっと性器も立派なのだろう。少なくとも私のような仮性包茎のイカ臭い、粗末な性器ではないはずだ。場馴れした手つきで波瑠さんをリラックスさせ、「好き」と囁き合ったのではないか
坂口君は30人以上とやったと豪語していた。多少盛っていたかもしれないが、説得力はあった。セフレの女子大生からの「生理来たよ」というメールを見せてきたこともあった。当初、私はその意味がわからなかった。数日してようやく危ない日にコンドームなしでセックスしたことを意味するのだと悟った
童貞の男はそんなことも分からないくらい察しが悪い。そのくせ嫉妬深い。坂口君と波瑠さんがセックスしていたことに気付いた日、私は帰宅するなり自慰をした。波瑠さんを奪われた怒りに近い感情が、なぜか興奮を高めた。怒りと興奮で顔を紅潮させながら、あらん限りの力を込めて性器を握りしめていた
そのときの私はこの世のものではないくらい醜い顔をしていたはずだ。嫉妬に狂いながら坂口君が波瑠さんを愛撫する姿を想像し、「畜生、畜生…」と呟きながら性器を握りしめた。膣内射精障害が悪化するとも思ったが、どうにでもなれという自暴自棄の気持ちが勝っていた
そのときなぜか波瑠さんが小ぶりなおっぱいを精一杯寄せて、坂口君の性器を挟んでいる像が思い浮かんだ。パイズリだ。なぜそんなイメージが浮かんだのかはわからない。心の奥底に閉じ込めた性衝動が脳内で不可思議に暴発したのだと思う。そして、その瞬間、私の性器は精子を垂れ流した
その後、私は坂口君の立派な、私の倍くらいはあるだろう性器を波瑠さんが小さな乳房で一生懸命に包み込んで奉仕している場面を思い浮かべながらもう一度、射精した。その後、今度は波瑠さんが坂口君に攻められ、涙声で「ごめんなさい」と言いながら絶頂に至る妄想でさらにもう一度、射精した
それにしても波瑠さんはなぜ沢尻なんかに目くじらを立てたのだろう。たしかに職員にとって沢尻は苛立たしい存在ではあった。反抗的で知性に欠け、徒党を組むタイプの女だ。が、所詮中学生。美人だが波瑠さんの上品な美しさとはモノが違う。しかし沢尻にあって波瑠さんにないものが一つだけあった
大きな乳房だ。沢尻は中学生の割におっぱいが大きかった。それを見せつけるように胸の谷間も露わなキャミソールを着てくることもあった。波瑠さんは沢尻の胸の大きさに嫉妬していたのだろうか。普通ならば、そんな結論には至らない。何より女性は男が思うほど、恋敵の胸の大きさを気にしない
本当のところはわからないが、少なくとも気にしない素振りを見せる。しかし、こんな普通じゃない状況になった今、どんな可能性だってありうるように思われた。沢尻が大きな胸で坂口君を誘惑していると確信した波瑠さんが、嫉妬にかられ派手な下着や体のラインが出る服を着ないよう命じた…
そんなのはアダルトビデオの中だけの話。そうやってシンプルに考えられる人を私は羨む。いろいろな可能性を考えたとしても、それは何も生まない。真相は本人に聞いてみなければわからないのだから、考えたって仕方がないのだ。本人ですら、自分が何を考えているのかわからないのかもしれないが
波瑠さんは胸は小さく、おそらくAカップかBカップといったところだったが、170cm近い長身で顔が小さく手足が長い。他人の美貌に嫉妬するようなコンプレックスがあるようには見えなかった。沢尻は165cmくらい、Dカップくらいだろうか。大人びてはいるが品の無いヤンキーみたいだなと思うこともあった
私は波瑠さんに話しかける勇気はないくせに、チラチラと盗み見ていた。ブラウスの間からブラジャーが見えていて、凝視してしまったこともあった。もう少し角度をずらせば波瑠さんの胸の大きさが確認できるような気がした。思えばあれは気付かれていただろう。なんとも情けない話だ
真剣佑という俳優が14歳当時、37歳の子持ち既婚女性と肉体関係を持ち、その女性が真剣佑との間に生まれた子供を出産したというスキャンダルがあったはずだ。私はこの報道を聞いて真っ先に坂口君と波瑠さんのことを思い出した。この世には現実にこういうことがあるのだ。「事実は小説より奇なり」である
37歳人妻の理性はなぜぶっ壊れたのか。希少性の法則という言葉がある。人は希少なものや機会には価値があると思い込み、しばしば非合理的な行動をとる。旅先で割高な土産物を買ったり、閉店セールで安いからと絶対に使わないものを買ったりしたことはないだろうか
希少性の法則は性愛においてこそ当てはまると私は考える。目の前にいる美少年が完全に自分の好みのタイプで、彼にいま好意を伝えなければもう会えないかもしれないという状況があったとしたら、女の理性は少しづつ壊れていく。「こんな子にはもう出会えないかも」「今しかない」という感覚
それでも法に触れることを恐れて、性衝動を理性で強引に閉じ込めるのが普通の人間だ。しかし、心の奥底に折り畳まれた性衝動を侮ってはいけない。理性で閉じ込めるたびに性衝動は力を増す。性的な衝動を発散する機会が少ない、抑圧された女性の性衝動は男の数倍強い
希少性の法則を突き詰めれば、非モテ男の生存戦略は希少性を獲得することということになる。容姿に恵まれていないが幸せな性愛生活を送りたいと願うなら、希少な存在になるべきだ。この観点から、モテたくてバンドをやる、芸人を目指す、漫画家を目指すという行為はまったく正しい
希少な存在だけが女の心を揺さぶり、理性の扉を開くことができる。モテたいのに会社員になってそれなりの年収を貰おうと努力するのは完全に間違っている。そもそも非モテは会社で出世できない。会社とは非モテがせっせと努力して得たものをリア充がまるで自分の手柄のようにかっさらっていく場所だ
イケメン男子中学生に手を出した年上の女は、遊ばれた挙げ句、無残に捨てられるだけなのになぜ…?と理解ができない人もいるだろう。非常に浅はかな考えだ。性愛に賭ける女の深い情念を甘く見すぎている
女はイケメンに近づけば遊ばれ捨てられることなど百も承知なのだ。15歳の美少年に手を出��ば、彼と同世代の美少女と比較され、子供と侮っていた女に男を奪われ、時に恋敵の女子中学生よりも胸が小さいというみじめな現実を突きつけられ嫉妬に狂うことだって覚悟の上なのだ
男子中学生と成人女性の間には、事実、性愛関係が成立する。たった今も地球のどこかで男子中学生と成人女性はセックスをしている。にも関わらず、それは世間的には許容されない。いや、法的、社会的、道徳的、教育的などあらゆる観点からそれは否定される
そして弱虫や嘘つき、偽善者たちは、男子中学生と成人女性の性愛関係など、この地球上にまるで存在していないかのように振る舞う。しかし、私は文学的、ないし芸術的な観点からは、それを肯定したい。少なくとも私には坂口君に肩を揉まれ至福の表情を浮かべる波瑠さんを咎める気にはなれなかった
私は数日前にTwitterでここに書いたトラウマを吐き出したことで、ようやく性愛と向き合うことができた。性愛以上に大事なものはこの世に存在しないことにようやく気付いた。そして素人童貞なりに、この世にどうにか自分の爪痕、生きた証を残したいという強い生の衝動に突き動かされてこれを書いている
私の書く文章を気持ちが悪いと思う人は多いだろう。作り話だ、決めつけだ、素人童貞に何がわかるという意見だってあるはずだ。批判したければ批判するがいい。笑いたければ笑えばいい。しかし、批判しても笑っても、すべての人間に気色の悪い性的衝動が存在する事実を消し去ることはできない
この一連のツイートを波瑠さんと、私を射精に導いたすべての女性に捧げる…って、捧げられても困るか…。まあいいや(完)
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