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Beauty and golden glowing yellow ginkgo trees along the side of the road at 「Jingu Gaien Ginkgo Festival」 神宮外苑いちょう並木に行く予定ではなかったけど、予定は未定で予定通りにはならない感じでw そのお陰でイチョウの写真とか好きな写真撮れた気がする! ゆるく適当な感じで全力で楽しみながら付き合ってくれるので助かった! さんきゅー #xt3 #xf16mmf14wr #xgallery #fujifilm #fujifilm_xseries #tokyocameraclub #fujifilmglobal #fujifilmnorthamerica #myfujifilm #fujifilm_street #mastercraftsmanship #instagood #fujifilmnorthamerica #indies_gram #vsco #vscocam #vscogood #grsnaps #grsnaps04 #富士フイルム #xシリーズ #今日もx日和 #ラテ職人 #銀杏並木 #ginkgo #ginkgotrees #good_portraits_world #この日は日帰りで1都3県を巡る長い長い旅になるなんてこの時は誰も想像もしていない #普段オシャレとか無頓着だから写真撮るから出来るだけオシャレをしてって言ったら頑張ってくれた #この日はなかなかいい写真が撮れた (神宮外苑イチョウ並木) https://www.instagram.com/p/Bq2Ql_rBjUB/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1urxta51ackfg
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天ヶ瀬さんちの今日のごはん1
『バターチキンカレー』with Jupiter
カレーの作り方を教えてほしい。
バラエティ収録を終えて一息ついていた冬馬にお願いがあるんだけど、などと珍しく畏まって話しかけてきた北斗は少し困ったような様子で。 曰く、先日ディナーを共にしたエンジェルちゃんとの会話でJupiterの趣味について触れられたらしい。翔太の「親孝行♪」に対していい子ですね、なんて清淑に笑う彼女に北斗はふふ、などと微笑ましい雰囲気で誤魔化した。 翔太は親に対しても仲間に対しても尊敬と感謝の意を抱くことが出来るいい子ではあるが、履歴書に乗った三文字と調子の良い記号は彼が打算的につけたものであることを北斗は知っている。 それを踏まえた上でも翔太のことは可愛くて仕方がないのだが、それはあくまでも北斗の都合であって、エンジェルちゃんやエンジェルくん、その他日本全国に多くいるJupiterファンには関係ないことである。ここで「実はね、」なんて話したところでなんのメリットもない。それならばと北斗はそれとなく誤魔化すことを選んだ。 続いて出た冬馬の「スパイスからのカレー作り」について、今回のエンジェルちゃんは料理をするのが得意だと自負しているらしいものの、いかんせん仕事の合間だと時短料理を優先してしまうのだという。 しかし、手間暇かけて作った料理の美味しさは知っているので、いつか私も冬馬のようにスパイスからカレーを作ってみたいのだと彼女はアーモンド型の目をぱちぱちとさせて語った。 それだけならばまだ「この子は家庭的なエンジェルちゃんなんだな」と目途を付けて、話を広げることが出来たのだが、北斗が口を挟むよりも先に彼女は矢継ぎ早に次の言葉を紡いだ。
「冬馬さんのカレーの作り方が知りたいです!」と。
北斗はそれを聞いて思った。 そう言えば散々あのカレーを食しているにも関わらず、未だかつてレシピと作り方を教わったことがないと。 そもそも、冬馬は家庭的な性質をしつつもそれで彼を括るには少しばかり度が過ぎている。特に得意料理であるカレーを作る時には無言の威圧でキッチンに立ち入ることは許されない、ような気さえするのだ。その為、冬馬が「カレーを作る」と言えば、翔太と北斗はそれ以降暫くは彼に話しかけることをせず、黙々とサラダを作るなり寝るなりする。 北斗はJupiterで過ごした数年の中でそんな空気にすっかり慣れてしまっていた。そのせいか何も言わずサブメニューに取り掛かれるが、昨年の315プロダクションの合宿で見た冬美旬の困惑顔から、北斗はそれが普通ではないことをようやく思い出したのだった。 今まではそっとしておいたけど、あれだけ料理が上手な人間が近くにいるのにその技術を学ばないのは損かもしれないな。と、北斗はその時初めて思い至った。
そして話は冒頭に戻る。 冬馬は最初こそ素っ頓狂な声をあげたものの、事情を聞けば納得した様子で。少し考える素振りを見せた後、「じゃあ作るか、今日」と二次会のカラオケにでも行くような軽い調子で言った。 以前、「この味に辿り着くまでにかなり時間かかったんだぜ」と自慢気に言っていた冬馬のことだから、てっきり秘伝だからと内緒にされてしまうかと思ったが、帰路のタクシーの中の冬馬はどこか嬉しそうだ。 自分の好きなものを好きと言ってもらえるのは当然幸福な事だろうが、それ以上に興味を持ってもらえたことが彼にとってはたまらなく嬉しいのかもしれない。 初めての料理教室の開催にご機嫌の冬馬と、冬馬のカレーが食べられるからご機嫌の翔太、二人を眺めていると北斗は胸が満たされる思いがした。
冬馬の家に着いて荷物を置くと、翔太が早速ピンク色のカバーがかけられたベッドにダイブした。 「出来たら起こしてね~!」 「翔太は見なくていいのかよ」 「僕は食べる専門! 冬馬君と北斗君が作った美味しいご飯を美味しく食べるのが仕事だからね! ってことでおやすみなさーい!」 「ったく…………。作るぞ、北斗」 「ふふ、よろしくお願いします。天ヶ瀬先生」 「お? おお……とりあえず炊飯器だけセットして……っと、買ってきたもん分けるか」 天ヶ瀬先生、その響きに眉を跳ねさせた冬馬は鼻を鳴らしながら買ってきた食材を並べ始めた。 鶏も��肉、玉ねぎ、トマトピューレ、にんにく、しょうが、生クリーム、ヨーグルト、バターと、自宅でカレーを作る上では見慣れない食材ばかりだが、冬馬の買い物に付き合った時に何度かこのラインナップは見たことがある。スパイスから作る上では定型なのだろう。 そして、記憶が正しければ今日冬馬が作ろうとしているのは『バターチキンカレー』だった。 「普段は面倒だからこんなことしないけど、調味料とか小分けにするぞ」 冬馬は手慣れた手付きで食材を使用する分だけビニールから取り出し、使わない分を冷蔵庫の中にしまっていく。冷蔵庫を整理しながら冬馬が「その棚ん中に調味料用の小皿が入ってるからいくつか取ってくれ」と言うので、北斗は自身の高身長をいかんなく発揮して上段棚の更に上の段に積まれた小皿を一山引っ張り出した。 それらを一枚ずつ軽く水で流してから拭くと、今度はトマトピューレやヨーグルトなどの液体物を一つずつ軽量カップで小皿に入れていく。 「そこまで細かくやらなくても大丈夫だよ」 「いや駄目だろ。材料を大雑把に投入していいのはある程度そのメニューを作るのに慣れ���奴か、普段から料理しててグラム数見ただけで大体の量が分かる奴だけだ。初めは出来るだけレシピ通りに作らねえと失敗するぞ」 そう言われてしまうと北斗はぐうの音も出ない。 料理が出来るか出来ないかで言えば出来るに分類されると思っている。以前イタリアの友人に教えてもらった本格カルボナーラを中心に、北斗が知りうる料理は妙に凝った物やオシャレなものばかりである。 エンジェルちゃんやバラエティ番組のネタの為に気合を入れて作ることもしばしばあるが、正直普段自分一人で食べる物にそこまで気合を入れる気にはなれなかった。 とどのつまり、するかしないかで言われればしない。計量することは出来るが、目分量で作った料理を他人に出せと言われれば、味見に味見を重ねて元の半分程度の量で完成する自信がある。 今回ばかりは何も言わない方が良さそうだ。料理においては冬馬の方が一歩も二歩も上手なのだから。 「よし、こんなもんだな。あとはスパイスなんだが……小皿もういくつか出してくれ」 「まだ使うの?」 「当たり前だろ。カレーはスパイスを何種類も使うんだからな」 「ああ、そう言えばそうだったね」 冬馬はスパイスまでも小分けにする気らしい。流石凝り性と言うか、生真面目だ。 カウンターの上にずらりと並んだ中瓶を一つ開けてはスプーンで掬い、中身を小皿に落としていく。一見して種のような物や葉っぱ、木の表面の皮を剥いだような物まであるそれの名称を北斗は何一つ知らない。 全て出揃い、見た目だけで満足できそうな画はまるで料理番組の冒頭を彷彿とさせ���。 「これがスパイスな。左からターメリック、コリアンダー、カルダモン、クミン、唐辛子、ローリエ、フェンネル、フェルグリークで、比率が……」 「待って待って冬馬、覚えきれないからメモとってもいい?」 「いいけど、必要なら後でレシピまとめて送るぞ」 「それはありがたいんだけど、冬馬の二度手間になるだろ。作り方はある程度は覚えられるから、材料だけゆっくり教えてよ」 北斗が困ってように言うと、冬馬は仕方ねえなと口を尖らせて一つずつ指を指しながら「これがターメリック、ウコンの茎を乾燥させた奴で、カレーの黄色はターメリックの色素が入ってるからなんだ」と、雑学博士よろしく丁寧に語り出した。 これなら万が一冬馬のアシスタントして料理番組に出ても彼の足を引っ張ることはなさそうだな。なんて苦笑して、冬馬の口から出る言葉を要約ながらも手帳に記入した。 北斗が書いている間にも冬馬は時間が勿体ないと言わんばかりにしょうがを下ろし始める。手を動かしながらもスパイスから引き続いてその他の食材のレシピを口にしていく。何度も作っているのだから当然と言えば当然なのだが、凄い記憶力だな。と思う。 メモを置いて向き直ると、丁度しょうがをすりおろし終えたらしい冬馬が余ったしょうがをサランラップで包んで冷蔵庫に入れたところだった。 「北斗、玉ねぎのスライスくらいなら出来るよな」 「うん、それくらいなら」 「じゃあ頼んだ。俺はその間ににんにく擦っとくから」 黙々と下準備を進める冬馬と、言われるがままに玉ねぎを切る北斗。自分で料理を教えてくれと頼んでおきながら、北斗はなんだか不思議な感じだと思った。普段はアイドルをしている自分達が、カメラも回っていない所できっちりと計量して、小分けして、スパイスからカレーを生み出そうとしているのだから。 冬馬がカレーをしっかり作るのは当たり前の景色だと思っていた北斗だが、自分がその隣に並ぶとなるとやはりこれは普通ではないんだなと思い直した。 無言でにんにくを擦り続ける冬馬の目は真剣そのもので、北斗は一瞬それに見惚れてしまう。 「……なんだよ。あんまりじろじろ見んな」 「ごめんごめん、やっぱり冬馬、黙ってるとかっこいいなって。勿論喋っててもかっこいいんだけど」 「お前な……くだらねえこと言ってないで、玉ねぎは切り終わったのかよ」 「これでいい?」 「……少しデカいな。まあ、これくらいなら大丈夫だろ。本当はこれに加えてパクチーも入れるんだけど、最近は入れてねえから今日も買わなかった」 「前に翔太にバレたから?」 「あいつ、コリアンダーには気付かねえくせに葉っぱは気付くんだよな。俺も別に好きってわけじゃねえけど、カレーには入れた方が香りが引き立つんだよ」 そう言えば、コリアンダーはパクチーの種に当たる部分だったか。ついさっき冬馬がマシンガンのように話したスパイスの解説の一部分を思い出す。 翔太はパクチーを好まない。匂いが好きじゃないのと、それを理由に「食べてはいけないもの��ような気がするから」と話した彼は、以前冬馬が隠して入れたパクチーをいとも容易く指摘してみせた。 残念ながら未だ翔太を納得させる方法は見つからず、食材を抜くことで妥協しているようだが、きっと冬馬的には抜きたくはないんだろうなあと彼の完璧主義な性格から容易に想像がついた。 冬馬は溜め息を吐きながらも温めておいたらしい鍋にバターとクミンを入れた。 少し炒ってから玉ねぎを投入すると、ジュウ、と油の弾ける音がして、北斗は思わず目を細める。この音だけはいつ聞いても気持ちが良い。 溶けたバターの香りに玉ねぎの焼ける音が相まって、この先に待ち受けるであろう完成品の想像に胸が躍る。人に料理を教えてもらうのは、こんなにもわくわくするものなのか。 「北斗、そこにミルがあるだろ? それで残りのスパイス全部挽いといてくれ」 「これ?」 電子レンジの隣に立っていた小ぶりの筒からは尻尾のようにコンセントが顔を出している。とっ散らからないようにコードホルダーで束ねられており、持ち主の几帳面さが伺えた。 冬馬に買われたこの機械も大切にされてさぞ幸せだろう。埃一つない外装を撫でた。 「コンセント繋いで、その上んとこ外してスパイス入れて、閉めたらスイッチ押すだけ」 言われた通りやれば筒はカタカタと震える。中からからころと音が聞こえるので、ちゃんと役目を果たしてくれているらしい。ステッカーの説明書きを見ると、本来はコーヒー豆を挽くための物らしいが、スパイスも大ぶりのものでなければ可と書いてある。 冬馬は横目でちらりとこちらを見てからまた玉ねぎの方に視線を戻した。見ればフライパンの中は大分飴色に変わっていた。 「玉ねぎがこんくらい茶色になったら、弱火にして、しょうがとにんにくを入れるんだ。やってみるか?」 「そうだね、折角だし作ろうかな」 冬馬に代わり、小皿に分けておいたしょうがとにんにくを加え、フライ返しで混ぜていく。既になかなか良い香りがする。この中に更に匂いの塊であるスパイスパウダーを加えようと言うのだから初めてカレーを作った人達は凄い。そんなことを言ってしまえば、料理と言うもの自体が凄いの集合体になってしまうのだが、何においても専門家の仕事の関心するように、料理をしない北斗にとっては一つ一つが新鮮で、何故そうなったのか不思議で仕方がなかった。 そうこうしていると、冬馬は次の解説をしながらヨーグルトとトマトピューレを投入した。 飴色に白と赤が加わり、鍋の中が濁っていく。うん、やはり初めてカレーを作った人は凄い。そしてこれを全てきっちり頭の中に叩き込んでいる冬馬もその手の専門家に見える。 北斗が感心している間にも冬馬は次々と残った材料を投入していく。北斗は言われるまま混ぜては放置してを繰り返すだけだ。 少しでも手を休めれば鍋の底が焦げてしまう。自分��家で作っているのならばまだしも、今は冬馬の家で冬馬の私物の鍋を使っているのだ、失敗することは出来ない。北斗は念入りに鍋の中を混ぜていく。 こつこつ、冬馬の方から何やら音がして見ると、先程砕いたスパイスを小皿に取り出しているところだった。 ミルにかける前はまばらだったスパイスが、すっかり粉末状に変わり器の中をさらさら揺れる。 「ほら、嗅いでみろよ」 冬馬はそう言って小皿を北斗の鼻に近付けてくる。 あんま勢いよく吸うなよ、と、念入りに言うものだから、北斗は少し慎重になって呼吸音すら聞こえない程の小ささでそれの匂いを嗅いだ。 「……!」 「すげえだろ。中々嗅げねえからな、こればっかりは」 「びっくりした……そんなに香りが立つんだね」 満足そうに鼻を鳴らした冬馬は、そのまま小皿を鍋の上でひっくり返した。ぱらぱらと落ちたそれらの香りを閉じ込めるように混ぜると、冬馬は少しだけ水を入れて「これで5分な」と言う。 初めはこれっぽっちの量の種だけだったのに、材料を入れれば入れる程量が増えて、今ではすっかりスープのような外見になっている。 北斗はすん、と鍋の中の匂いを嗅ぐ。先程の強いスパイスの香りはすっかり薄まってしまっているが、まだ仄かに香っている。 しかし、スパイスを閉じ込めたそれは未完成の段階にも関わらず十分空腹を思い知らされる暴力的な匂いだ。お腹がぐうと鳴って早急な完成を訴えかけてくる。唾ごとそれを飲み込んだ。 「んで、少し煮詰めたら食べやすいサイズに切った鶏もも肉を入れて、また更に弱火で15分。あとは調味料と生クリームで整えて、これを入れたら完成だ」 「それは?」 「ガラムマサラ、お前も名前くらい聞いたことあんだろ」 「名前くらいはね。それで、それもスパイス?」 「おう、それも天ヶ瀬冬馬スペシャル! だぜ!」 粉末が半分程度入った小瓶を掲げる冬馬はそれはもう自信満々と言った様子で。こんな顔を見るのはライブ前くらいなものだと北斗はほのぼの思う。 曰く、最初に用意したスパイスとはまた違った組み合わせ、配合から作られるミックススパイスであり、インドにおいてはその比率の違いが「家庭の味」になるのだという。 冬馬も本格的なカレー作りを始めて幾年、作っては失敗、作っては失敗を繰り返し、ようやく完成に漕ぎつけたのがその"天ヶ瀬冬馬スペシャル"なるものらしい。 つまり、このガラムマサラこそが天ヶ瀬家のカレーの味なんだな。 冬馬が作るカレーは好きだ。それこそ毎日食べたいほどに。しかし、北斗が好きなのはあくまで"冬馬が作るカレー"であり、決して"冬馬のカレーと同じ味がするカレー"ではないのだ。 だからこれは話のネタにするだけ。冬馬には申し訳ないが、きっと自分では作らない。自分で作るよりも、少しの我儘で「仕方ねえな」と聞いてくれる恋人に甘える方がずっと満腹になる。 だけど、たまにはこうやって肩を並べて料理を作るのも悪くない。再び空腹を主張してきたお腹を押さえて照れながら冬馬を見ると、冬馬は「もうちょっとだから我慢しろ」なんて���って笑った。 「鶏入れたら俺は翔太起こしてくるから、北斗はそのまま鍋見てろ」 気が重そうな冬馬を見送って、北斗は引き続きおたまをぐるぐる回してから蓋をした。 隣の部屋から冬馬が翔太を起こそうと頑張っている声がして、北斗はふふっとまた笑みを零した。お米が炊き上がった音がして、ようやく完成が近づいていることを実感する。
なんて幸せな日常なんだろう。幸せすぎて、このカレーを食べたら溶けてしまうのではないかとすら思える。 ついに冬馬の声に怒りが滲んで、そろそろ翔太は観念して起きるかなと思っていると、予想通り冬馬は少ししてから不機嫌そうに戻ってきた。 「今日はサラダは作らなくていい?」 「あ、忘れてた。今日のメイン担当はお前だからな。サラダは俺が作る」 「頼んだよ」 「おう。10分位したら軽く混ぜて、もう10分な」 言いながら、冬馬はキャベツを切り始めた。普段北斗が担当しているので、冬馬がサラダを作っている場面を見たことが無いが、やはり包丁捌きは一流だ。北斗でも未だに太さがバラけてしまう千切りを当たり前のように冬馬はこなしてみせる。 この調子だとカレーが完成するのが先かサラダの完成が先か分からないな。北斗が自嘲して冷蔵庫の中からトマトを取り出すと、冬馬の視界に入るところに置いてやった。
20分後、予想通りと言えば予想通りだが、冬馬が担当していたサラダはとっくに完成していた。ポテトサラダだけは市販品を使用しているものの、それを抜いても完成スピードは北斗よりずっと早かった。北斗は次々と切られていく野菜達を見ながら時折鍋の中を混ぜることしか出来ず、やはり冬馬を見習ってもう少し料理に触れるべきかと反省した。 包丁を洗いながら最後の指示に冬馬は「塩や砂糖を適量」と、料理の初心者が最も忌み嫌う言葉を発した。確か適量って言葉にそぐわずなんとなくの量が決まっていた気がするなあなんて北斗が決めあぐねていると、冬馬が「味見してみろよ」と笑った。 小皿に少し救って啜ってみる。少量のスパイスでも鼻をスッと通る匂いは正に北斗が知るカレーそのものだ。しかし、味はいつも冬馬が作ってくれるものとは少し違う。 「どうだ?」 「うーん、塩……かな」 舌の上に残った味を思い出しながら呟くと、冬馬は貸してみろとおたまを取って北斗と同じように少量口に流し込む。ぺろりと唇を舐めとると、「そうだな」と頷いた。 冬馬の頷きと自分の記憶を信じて塩を一摘まみ投げ入れて混ぜる。 もう一度味見をしようと掬い上げると、隣の部屋か大きなあくびが聞こえて冬馬が覗き込んだ。北斗も横目で緑色の頭を確認して「おはよう、翔太」と言う。 心底眠そうな顔で目を擦り、「ぉはょ~」と翔太はうつらうつらとする。 冬馬が翔太の背中を押して洗面台に連れて行く。廊下の半分まで行ったところで翔太は船を漕ぎながらも自発的に歩いて行ったのだった。
「で、どうなった?」 「うん、大分冬馬のカレーに近いと思うよ。俺の好きなバターチキンカレーだ」 甘えるようにウィンクすると、「そうかよ」と目を逸らされてしまう。 戻ってきた翔太が顔の赤い冬馬と苦笑する北斗に、覚醒した顔を怪訝に歪ませるものだから、冬馬は慌てて「飯だ飯だ」と言いながらキッチンを出て行ってしまった。
結局、すぐに顔を整えて戻ってきた冬馬に最終チェックと称して味見をしてもらったが、北斗の自信通り一発でOKが出た。味見のしすぎで予定よりも量が半分になってしまう事態はなんとか免れたが、これが冬馬の味の再現でなければまた違ったかもしれない。しかし、先生が優秀だったおかげで随分と料理の知識が身についたと思う。 冬馬が言うには、スパイスの配合などのベースはどのカレーにおいてもほぼ同じらしい。入れる物や順番だけ変えてしまえば完成系は異なる。今回はバターチキンカレーだったものの、本場の味の一つを再現するならばココナッツに手を出してみるのも面白いだろう。それこそ、型にはまったものだけでなく、自分のオリジナルで作ってみるのも良いかもしれない。 食べる専門と称した翔太がよそうくらいは手伝うように言われ、渋々と言った様子でキッチンに戻ってきた。が、足を踏み込んだ瞬間、鼻を掠めるスパイスの香りに翔太はすんすんと鼻を利かせ、ふふんと笑った。 北斗に「北斗君と冬馬君のカレー楽しみだなー♪」と言って炊飯器に向かって行く様子に、北斗もまた顔を綻ばせた。 「北斗君これくらい?」 「そうだなあ、もうちょっと」 「これくらい?」 「うん、それくらい」 米を盛る翔太とそんなやりとりをしながら、北斗は受け取った皿の上にバターチキンカレーを乗せていく。 ただでさえ熱々のカレーは香りが暴力的だというのに、炊きたてのご飯の上に広がったそれは見た目も匂いも全てが完成されていてで、いよいよもって空腹が限界に達しそうだ。 照明に照らされれば一層神々しく見える。自分の手から生まれた料理がこれだけ見目好く見えるのだから、料理を趣味とする人の気持ちが分かるというものだ。 散々味見をしたのに「どんな味がするのだろうか」とか「ちゃんと混ざっているだろうか」とか、いろんな気持ちが先立って唾液に変わり、ごくっ、飲み込んでみても空腹であることには変わらない。 翔太と一緒に三人前のカレーを運んでいくと、丁度冬馬はテーブルに水を並べているところで、ど真ん中のサラダの周りにカレーを置いていけば、見慣れた食卓の完成だ。
すると、おもむろに翔太がカレーとサラダの写真を撮り始めた。 「珍しいね、いつもはそんなことしないのに」 「冬馬君と北斗君が一緒に作ったんだよーって載せようかと思って、北斗君撮って撮ってー! ほら冬馬君も!」 「お? おお……」 手渡された携帯電話で出来立てのカレーと共にピースを向ける二人を撮る。うん、これはなかなかいい写真だ。Jupiterのグループに写真を送り、自分用にも配膳された料理を撮った。 そっと両手を合わせる。翔太も北斗も同じようにして冬馬に視線を送る。
二人の合図を確認し、冬馬はすう、と息を吸いこんだ。
「いただきます」 「いただきまーす!!」 「ふふ、いただきます」 声は合わ��い三人だが、これはこれでJupiterらしい。 いつもならば真っ先に翔太の取り皿にサラダをよそって、次に冬馬、最後に自分と決まった順序があるのだが、今日だけは真っ先にスプーンに手が伸びた。 冬馬と翔太もスプーン一杯のカレーとお米をぱくりと一口。北斗も追って食す。 「……!」 スッと鼻を抜けるバターとスパイスの香りは味見の時よりも鮮明で芳しい。舌に触れる酸味はトマトのそれで、しかし生クリームとヨーグルトのおかげでマイルドな味になっている。 鶏肉も火が通りすぎず、かと言って生でもないので程良い柔らかさでカレーによく絡む。
―――うん、美味しい 。 見れば、冬馬はうんうんと頷いているし、翔太も「美味しー!!!!」と顔いっぱいに表現している。どうやら初めてのカレー作りは上手くいったようだ。 二口、三口と食べる手が止まらない。これは果たして自分で作ったものだからなのか、はたまた冬馬直伝のカレーだからなのか。どちらかはっきりとは分からないものの、既に半分以上食べられたカレーが美味しいということだけははっきりと言える。 「そうだ、冬馬」 「ん?」 「ガラムマサラの作り方は教えてもらえないのかな?」 「……そういや教えてなかったな」 冬馬は食べる手を止め、んーと、と前置きをするが、口を開いたところで「いや、やっぱやめとく」と止めてしまった。 「今度お前オリジナルの奴作ってけよ、手伝ってやるから」 「天ヶ瀬冬馬スペシャルは教えてくれないんだ?」 「教えちゃったら北斗君が冬馬君の家に来る理由がなくなっちゃうもんね」 「は?」 最後の一口を入れた冬馬が豆鉄砲を食った鳩のような顔になる。 首から次第に赤くなっていく顔を翔太が生暖かい目で見つめるので、北斗も思わず笑ってしまった。カレーを飲み込んだ冬馬がトマトのような顔で「別にそんなんじゃねえ!」と必死に否定するものだから面白くて、今度は翔太と二人声を上げて笑った。
二日後、打ち合わせの為に事務所を訪れた北斗は扉を開けた瞬間、耳に触れた騒々しさに安堵した。961にいた時には体験することのなかった騒がしさはきっと315プロダクションだからなのだろう。 High×Jokerの面々が何やら教科書を片手にあーだこーだと議論を交わしており、全くこちらに気付く様子がないので挨拶は後にしよう。北斗はデスクに向かうプロデューサーの方へと歩みを進めた。 「北斗君、おはようございます。先日翔太君が更新してたカレーの写真見ましたよ。スパイスから作るなんて凄いですね」 「良い先生に恵まれましたからね。これ、一昨日の夜に漬けた奴なんです。焼くだけなので良かったらどうぞ」 「これは、タンドリーチキンですか?」 「ええ、俺もまだ食べてないんですが、冬馬直伝なので味は保証できると思いますよ」 「それは楽しみです。冬馬君もう来てますよ」 ジップロックで三重にしてきたそれは、カレーを食べた後に応用だからと冬馬に教えてもらったもので、折角教えてもらったのだから記憶が薄れない内にと帰りに鶏肉を買って漬け込んでみた。 天ヶ瀬冬馬スペシャルを使用しているので残念ながら「これが俺の味です」とは言えないが、それでも自分以上に信じている料理の先生直伝のものなのだから不味い筈がないのだ。 「北斗っちー!! 一昨日の翔太っちがあげてた写真見たっすよ! マジメガ美味しそうだったっすー!」 熊のごとく突進してきたのはつい先ほどまでメンバー達と熱い議論を交わしていた伊瀬谷四季である。 後から困ったように秋山隼人が、そしてへらへらとした様子で若里春名が。奥では冬美旬と榊夏来が声を発さないまでも軽くお辞儀をしていた。 「おはよう、見てくれたんだね」 「勿論っすよ! あれって北斗っちが冬馬っちに教えてもらったんすよね!?」 目を輝かせてぐいぐい攻めてくる四季の積極性はやはり若さ故か。北斗はあまり歳も変わらない筈なのに、既にそのノリに体が追い付けていないことを悟る。悪い意味ではなく、彼の個性と自分の個性の相性が悪いだけなのだ。比較的落ち着いている自分だからこそ、彼のエネルギーにはいつも驚かされてばかりで、後輩とは言え見習うことが多い。翔太もそうだが、若いっていいなあと北斗は苦笑した。 すると、四季は後ろで待機していた春名と隼人と何やらぼそぼそと話し合ったかと思うと、三人でうんうん頷いて北斗の方へと向き直った。 「冬馬っちの料理教室って分かりやすかったっすか!?」 勢い余った四季の言葉に、北斗は息を漏らす。彼の目を見る限り、至極真面目な相談のようだった。 「そうだね、盛り上がりすぎると止まらないけど、分かりやすいと思うよ」 北斗が言うと、四季と隼人は更に目を瞬かせた。 ここまで聞かれれば、彼らが何をしようとしているのかなんとなく分かってしまう。先程五人が持っていた教科書、家庭科。 礼を言ってミーティングルームへと駆けて行った四季と隼人を見送り、ゆっくり歩きだした春名と入れ替わるようにやって来た旬が大きな溜息を吐いて北斗に謝罪をした。 「すみません。実は来週高校が調理実習週でして、四季くんがスマートに料理をすれば女子にモテるかもしれないからと……」 「なるほど、だから予習をしていたんだね」 「翔太があげてた写真……凄く、美味しそうだった」 なるほど合点がいった。確かに北斗も今回は料理を学ぶならば一番近いところに先生がいるではないかと冬馬に教えを請うた。実際、冬馬の料理教室は分かりやすかったし、完成した料理も美味しかった。 それに、あれだけ料理の技術と経験値に富んだ冬馬ならば調理実習の課題として出された料理をレシピだけで作ることなど造作もないだろう。 適任だ。それ以上の人間がいないと言える程に天ヶ瀬冬馬は彼らの願望を叶えてくれる人間に最も近しい。 旬と夏来と共に三人が消えて行ったミーティングルームに顔を覗かせると、丁度四季と隼人が冬馬に頭を下げているところで。冬馬は困ったように二人と笑う春名を交互に見ている。
そして頭を下げた二人はこう言うのだ。
「冬馬っち!」 「冬馬!」
「「 俺(オレ)に料理を教えてください(っす)!!! 」」 と。
NEXT→『生姜焼き定食』with High×Joker
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