#書店にて立ち読み繰り返し強制排除
Explore tagged Tumblr posts
generalwonderlandpeace · 1 year ago
Text
Tumblr media
健太郎居候安西進からまんまとごまかされた為、テレビゲームとの訣別をしなければなりませんでした。2024年秋49歳迎えることを掴み、深く反省致します。
2024/05/08
1 note · View note
mxargent · 2 years ago
Text
"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照��酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看���戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
200K notes · View notes
cookingarden · 5 years ago
Photo
Tumblr media
ジェイ・ローチ監督『オールザウェイ JFKを継いだ男』 (その1:ケネディ暗殺から1994年公民権法成立まで) 原題:All The Way 制作:HBO Films, アメリカ, 2016. いまから56年前の1964年7月、アメリカ国内で人種差別を禁止する公民権法が制定された。独立宣言で「すべての人間は平等」とうたいながらも、いまなお激しい人種差別がつづくアメリカにとって、人種差別を法律で禁じた公民権法の存在は特別な意味を持っている。 映画『オールザウェイ』は、「昇格」大統領と言われたリンドン・ジョンソンが、公民権法制定の大義のもと、大統領の座を勝ち取るまでの政治闘争の内幕を描いた伝記である。アメリカの歴史に深く刻まれる公民権法はどのように成立したのか、本作はその真実を伝える貴重な映像資料と言えそうだ。本稿では史実を参考に、映画がどのように当時の実態を描いているかを辿った。 なお、今回取り上げる『オールザウェイ』はHBO films制作の劇場未公開のもので、ロブ・ライナー監督の『LBJ ケネディの意志を継いだ男』とは別物である。アマゾンのPrime videoで観ることができる。主演のリンドン・ジョンソンをブライアン・クランストンが素晴らしい演技で熱演している。
CONTENTS その1:ケネディ暗殺から1964年公民権法成立まで
昇格した大統領が抱いた大志
ジョンソンが公民権法成立を目指した背景
法案通過の鍵となった投票権
議事妨害に対抗するジョンソン
ジョンソンが行った「特別な接待」
映画には描かれなかった上院通過の様子
取り下げられた投票権の行方
その2:民主党全国大会から大統領選挙まで
大統領選挙に立ち塞がる二つの難題
公民権活動家殺害事件が生んだ新党
寝室で行われた民主党全国大会の舞台裏
大統領選を有利にしたジョンソンのメディア戦略
悲劇を招いた北ベトナム空爆
圧倒的な勝利となった大統領選挙
プライバシーに見るジョンソンの現実主義と映画のスタンス
映画『オールザウェイ』を振り返って
昇格した大統領が抱いた大志 この映画は、第36代大統領リンドン・ベインズ・ジョンソンがアメリカ大統領に就任してからの、およそ一年間の出来事を描いている。中心となる話題は、公民権法の成立とジョンソンが自らの実力で大統領の座に着くまでの二つの過程である。 映画は、凶弾に倒れたケネディ大統領の血痕が残るリンカーン・コンチネンタルの描写からはじまる。事件は1963年11月22日、テキサス州ダラスで起きた。凶弾はケネディの頭部を貫通、大統領は即死だった。こうして、副大統領だったリンドン・ジョンソンが大統領の座に着き、ケネディの政策を引き継ぐことになる。 「昇格大統領、それが肩書きだ」というジョンソンに、妻のバード・ジョンソン1)が「そうね。でも来年の11月に変えましょう」と励ます場面がある。ジョンソンにとって大統領就任は、実力で大統領になるための戦いのはじまりでもあった。 ジョンソンは就任演説の際、その日がリンカンが奴隷解放宣言を出してちょうど100年目にあたることを念頭に、上下両院合同会議で次のように宣言する。
ジョン・F・ケネディの遺志であった公民権法の実現に向け、歩みを継続しましょう。100年以上にもおよぶ議論をさらに進め、前大統領が提出した公民権法に新たな章を付け加える時です。人種によるいかなる差別も、我が国から排除しようではありませんか。
演説でキング牧師が実現を訴えた公民権法は、ケネディ大統領によって法案作成が指示され、すでに議会で審議が行われていた。ジョンソンはその遺志を引き継ぎ、より確かな公民権法を制定しようと呼びかけたのである。
この演説にひときわに大きな期待を寄せる者がいた。マーティン・L・キング・ジュニア牧師である。キング牧師はちょうど三ヶ月前、「仕事と自由のためのワシントン行進」で演説を行ったばかりだった。「私には夢がある」と題された演説2) の反響は大きく、名演説として歴史に刻まれただけでなく、その後の公民権運動の支えとなった。映画には、そのキング牧師がジョンソンの考えに深く共感する様子が描かれている。 一方、ジョンソンの演説に万雷の拍手が鳴り響くなか、憮然とした表情の議員たちもいた。ジョンソンが師と仰ぐ南部出身のリチャード・ラッセル上院議員3) もその一人だ。ラッセルはかねてから人種差別主義と隔離政策を支持しており、公民権運動反対の陣頭指揮をとってきた。彼にとって朋友ジョンソンの考えは受け入れがたいものだった。ラッセルはその後、リベラルな姿勢を強めるジョンソンと対立を深めていく。 こうしてジョンソンは大統領就任と同時に、公民権法の制定を胸に民主党内部の右派議員の説得にあたり、さらには黒人層に気を配りながら自力で大統領の座に着くという、複雑で難しい道を歩みはじめることになる。次の大統領選までに残された猶予は1年間だった。 ジョンソンが公民権法成立を目指した背景 就任演説の翌日、黒人を読者層とする新聞が「2000万人の黒人が安堵した」と伝えるなか、あれは選挙対策の口上だろうとジョンソンの本心に期待する議員も多くいた。古参議員ラッセルも最初はそうだった。映画には、ジョンソンに疑問をぶつける右派議員を相手にラッセルが、「合衆国憲法の重大な危機だ。しかし彼にも事情がある。時がくれば公民権法を骨抜きにするはずだ。」と説得する様子が描かれている。ラッセルはラッセルで、南部出身の大統領を議会掌握に利用するねらいがあった。
共和党ではすでに、バリー・ゴールドウォーター上院議員が大統領候補者の指名を受けていた。彼は小さな政府と強硬な反共路線を打ち出していた。一方、大統領が交代したばかりの民主党には大統領候補を選ぶだけの余裕はなかった。「ゴールドウォーターなら楽勝ですよ」という上院議員のヒューバート・ハンフリーにジョンソンは、「手強いぞ。だが、自分が党候補になるのが先だな」と応じている。 翌年11月にジョンソンが大統領になるには、まず党の候補者指名を受ける必要がある。ケネディの弟、ロバート・ケネディが立候補する可能性もあった。ラッセルはそうなれば党内分裂だという。一方、ケネディが残した公民権法案は重荷になる。あるいはジョンソンは、大統領の権限で法案の審議を先延ばしにすることができたのかもしれない。しかし彼は、ケネディが死亡してすぐに法案と向き合うことを決意する。それは選挙戦を勝ち抜くための手段というより、大統領としての大義であり、困難をバネに選挙戦を乗り切ろうとする闘志の現れだっただろう。 ジョンソンのこの判断の背景には、公民権闘争の高まりがあった。その抗し難い機運がジョンソンに、公民権法の成立に掛ける決意をもたらした。映画のなかで彼は、「罪を犯してきた南部を救えるのは、南部出身の大統領だけだ」と心情を吐露している。しかしこれは、共和党の攻撃材料になるばかりか、下手をすれば党内右派との分断を招きかねない諸刃の剣だった。ジョンソンはラッセルから、リベラルの連中を付け上がらせるなと忠告を受けている。 法案通過の鍵となった投票権 ジョンソンに託された公民権法案は、1960年ごろケネディによって構想された。具体的には、「投票権の保護、行政的な対応、南部白人票の確保」を盛り込んだものだ。白人票の確保にケネディの政治姿勢が現れているが、投票権の保護は当時から人種差別対策の重要な柱だった。4) しかし黒人の投票権は、南部の保守的な人々には受け入れがたい、非常にリベラルな考え方だった。それだけに、このまま法案を通そうとすれば共和党からはもちろん、民主党内の反発も強くなる可能性があった。このころジョンソンは、「通らないような法案を全力で推進することは自分の政治的立場に大きな打撃を与える」5) と恐れていたという。 そこでジョンソンは、法案から投票権を除外することを考える。映画では、就任演説の翌日に行われたキング牧師との電話のやりとりに、その腹の内が描かれている。彼は投票権の重要性を訴えるキング牧師に「まさか私に説教かね」と疎ましがる。そして、H.R.1752(法案第7152号)と題された条文��子から、投票権が記されたページを引きちぎるジョンソンの姿が描かれている。 投票権の除外というジョンソンの提案は、キング牧師には受け入れがたいものだった。側近のハンフリーも投票権を外そうとするジョンソンに、リベラル派も裏切りだと受け止めるだろうと反対する。しかし、ジョンソンは「お前が説得しろ。リベラル派の代表だろう」とハンフリーに詰め寄り、さらには副大統領候補の甘言を浴びせる。 ジョンソンはキング牧師に、「黒人を貧困から救う必要がある、保険や教育にも取り組みたい、この国を根本から変えたい、法案成立後には必ず投票権条項を追加する」と熱心に語りかける。それにたいしキング牧師は、「わたしは仲間に約束する必要がある。実現しなければ暴動も起こりかねない」とほのめかし食い下がる。これに対しジョンソンは、下院で確実に法案を通すためには君の協力が必要だと票の取りまとめを依頼する。結果的にキング牧師はジョンソンの提案を受け入れ、黒人指導者として黒人活動家を説得する協力的な姿が描かれている。 こうしたジョンソンの説得と活動が効いたのだろう。公民権法案は1964年2月、賛成290票、反対130票で下院を通過する。これによりジョンソンは当初の目的を達成するが、保守派のラッセルは落胆する。これまでラッセルに懐柔されてきた右派議員は、「これでもジョンソンを信じろというのか」と詰め寄る。これにたいしラッセルは、上院では議事妨害で食い止めてみせると応じている。一方、キング牧師はかろうじて仲間への体裁を保った格好だ。キング牧師には、選挙戦になればジョンソンは黒人票を欲しがるという読みがあった。 以上が映画に描かれた、公民権法案が下院を通過するまでの様子である。この一連のやりとりには、法案の通過を最優先に、人を選び報いることで自分の思いを達成していくジョンソンの姿が、実に丁重かつリアル描かれている。 議事妨害に対抗するジョンソン 法案の成立に危機感を抱いたラッセルは会見を開く。公民権法案は悪質で過激な憲法侵害に他ならないと訴え、我々有志は上院伝統のフィリバスター(議事妨害のための長時間演説)で戦うと宣言する。これを知ったジョンソンの妻バードは、「ディック(ラッセル)が語る愛国心には説得力があるわ。あなたは何のために���うのか、国民に話すべきよ。」とジョンソンを鼓舞する。 妻の言葉に動かされたジョンソンは公邸の庭に記者団を集め、ラッセル上院議員の残念な決断に反応を示しておきたいと、小学校の教師だったころの思い出を語りはじめる。
テキサス州コチュラの古びた学校だった。コチュラは荒野の真ん中にある国境の町で、極貧のメキシコ移民であふれていた。教え子はかわいかった。毎日、朝飯抜きだから腹ペコで登校してくる。だが、みんな勉強が大好きなんだ。心が温まった。
しかし、子供たちはやがて変わる。キラキラ輝いていた瞳から光が消えてしまう。嫌われていることに気づくからだ。肌の色のせいで・・・
「慌てるな」と忠告されることもある。「政治生命が危険だ」と。だが私は言いたい。正しいと信ずることを行えないなら、大統領とは何だとね。
ジョンソンはテキサス州の貧しい農家に生まれ、苦学の末に教員養成大学を卒業した経歴を持つ。コチュラでの思い出は、その在学中に一年間休学して行った教員見習いの時のものである。6) こうした体験こそが、彼を公民権法の実現へと突き動かす原点になっている。ジョンソンという人物を考える上で重要なエピソードといえるだろう。 自身の苦しい過去を振り返るジョンソンに、メモを取る手を止めて話に聞き入る記者たちの姿があった。ジョンソンが打ち出すこうした親密で率直なメッセージは新聞に掲載され、人々の心を打ち、公民権法の善良なイメージを伝える広報活動として大きな効果を発揮したと考えられる。 ジョンソンが行った「特別な接待」 そうした努力にもかかわらず、議事妨害がはじまってすでに67日が経過していた。映画は荒び疲れた議場の様子を映し出す。そこではラッセルが、南部には黒人が集中しすぎている、黒人が全米で均等な比率になるように全州に振り分けるべきだ、と前代未聞の提案をしている。他にも、1500 ページのスピーチ原稿を持参した議員もいた7) というから、反対派の抵抗は相当なものだったのだろう。 長期化する議会妨害を利用し、公共施設での差別撤廃条項を骨抜きにしようとする共和党議員も現れる。譲歩しなければ妨害は続くというのだ。しかし、ジョンソンは要求をはねつけ、次のように説得する。
共和党は公民権法に反対するか、人種差別主義者に投票するかだ。われわれは歴史を作る、その歴史にどのように名を残すか考えるべきだ。アメリカの流れを変えた偉大な人物となるか、単なるおしゃべり男になるかだ。
コチュラのエピソードもそうだが、こうした会話の端々にジョンソンが人々を説得する巧みさが現れている。彼は自分に言い聞かせる形を取りながら、実際には相手が自分のこととして受け止めるように導いている。主張の正しさを押し付けるのではなく、相手がそう考えるように誘う巧みな話術だ。 そうこうするうちに、議会妨害は69日目に入る。この時点ではジョンソンはまだ劣勢だった。このままでは勝てない。彼は党派を超えて票の獲得に奔走する。あるときは、脳腫瘍で手術のため入院した議員向けに、「意識さえあれば投票はできる」と首席補佐官ウォルター・ジェンキンスにハッパをかけたりもする。さらに、法案通過に協力すると見た者には、大統領章が記された自分のカフスボタンを「世界にひとつしかないものだ」と言いながら押し付けたりする。 ジョンソンは別の場面で票の取りまとめについて、「大勢の女性を誘うようなものだ。遊ばないかと声をかけるといったんは断られる。ビンタを食らうこともある。しかし、大抵はイエスなんだ」と述べている。ジョンソンは、女性に声を掛けるのと同じ思いで、多くの議員を法案賛成へと引き込んだのだろう。映画のなかでジョンソンが「またカフスを頼む」と側近に伝える場面がある。彼はいったい、カフスボタンを幾つ作らせたのだろうか。 こうしたジョンソンの姿は、周りの人々に驚きをもたらしたようだ。ジョンソンのもとでホワイトハウス特別研究員を務めた歴史家のドリス・カーンズ・グッドウィンは、そうしたジョンソン特有のやり方を「特別な接待」と呼ぶようになったという。7) 熱心に説得を繰り返す彼のこうした姿勢はやがて、労働、宗教、公民権団体など、多くの団体のロビー活動に力を与えていく。 映画には描かれなかった上院通過の様子 議会妨害は74日目を迎え、法案はついに討論終結決議に持ち込まれる。映画にはこの最終局面の様子は描かれていない。しかし、本田創造氏の『アメリカ黒人の歴史 新版』8) によれば、この日の状況は次のようなものだった。
結局は討論打ち切り動議を採択するといった異例の白熱した審議をへて、6月19日──この日は、奇しくもケネディ大統領が政府原案を議会に提出してから、ちょうど満一年目にあたる──ついに賛成73票、反対27票で上院も通過し、それから十数日後の7月2日、ジョンソン大統領の署名を得て正式に連邦の法律として成立した。上院における反対27票は、その年の11月の大統領選挙で、共和党候補となって民主党候補のジョンソンに惨敗した、超保守主義者のバリー・ゴールドウォーターをはじめとする共和党議員6名と、南部民主党議員21名が投じた票である。(Kindle の位置No.2548-2554).
こうして「1964年公民権法」は苦難のうえ上院を通過する。ジョンソンの懸命の努力が難局を乗り切る原動力だったことは間違いない。まさにジョンソンは彼の信念に従い、アメリカの歴史に名を残す仕事をはたしたのである。 7月2日の法案署名の場面でジョンソンは、キング牧師に署名に使ったペンを贈呈している。一方、署名を前に退室するラッセルは「選挙に影響が出なければいいが」と言い残し、ジョンソンと袂を分つ様子が描かれている。去りゆくラッセルを見送るジョンソンは、「おめでとうございます」と声を掛けるハンフリーに、「私がいる限り南部は民主党を支持しないだろう。法案成立がそんなにめでたいか」とつぶやく。ジョンソンの気持ちはすでに大統領選挙にあった。 取り下げられた投票権の行方 ところで、こうして成立した「1964年公民権法」には別の正式名称がある。それは、「憲法上の投票権を実施し、公共施設における差別にたいする差止救済を与えるため、合衆国地方裁判所に裁判権を付与し、公共機関、公教育における憲法上の権利を保護するため、訴訟を提起する権限を司法長官に授権し、公民権委員会を拡大し、連邦援助計画における差別を防止し、平等雇用機会委員会を設置する等の目的のための法律」というものだ。9) この異様に長い名称を見て奇異に思う人もいるだろう。長すぎる名称のことではない。投票権の実施がうたわれているからである。ジョンソンは法案の成立を優先し、キング牧師に投票権の放棄を提案していた。この食い違いの詳細はWikipediaの「投票権法(1965年)」の記述で知ることができる。そこには、例えば次のように書いてある。
同法(1964年公民権法)には投票権の保護も幾つか入っている。登録官は、各投票者に書くことの識字試験を平等に管理することと、小さな誤りのある申請書を受領するように求めている。また6年生の教育を受けた者なら十分に投票できるだけの識字能力があるという「反証を許す推定」を創造した。しかし、公民権運動指導者からのロビー活動があったにも拘わらず、この法は投票時の差別の大半の形態を禁じることはなかった。10)
ジョンソンが1964年7月2日に署名した公民権法には、確かに投票権の保護が定められている。しかし、法案を通すことを優先し修正が加えられたことで、投票の際の差別を完全には排除できない不十分なものになっていたのである。しかしジョンソンは、前述のようにキング牧師との交渉のなかで「公民権法の成立後には必ず投票権条項を追加する」と述べている。はたしてこれは、法案の成立後履行されたのだろうか。 映画にはこの約束がどうなったかの具体的な描写はない。しかし、エンドロールに次の説明が加えられている。
(1964年11月の大統領選挙でジョンソンが当選した)翌年ジョンソンはキング牧師らと協力し、投票権法を制定。さらに「偉大な社会」を提唱し、福祉・教育・雇用などの分野で抜本的な改革を行った。
このとき制定された投票権法は「投票権法(1965年)」と記されるように、1965年8月6日にジョンソンの署名により法制化された。実はこの署名の際にもジョンソンは、国民に向けた次のようなメッセージを発している。11)
米国の文明の主流をなす基本的事実は、(中略)自由と正義と人間の尊厳はわたしたちにとって単なる言葉ではない、ということである。わたしたちはそうした概念を強く信じている。大きな発展や混乱、そして豊かさを体験しながらも、わたしたちはそれを信じている。従って、わたしたちの中に抑圧された人々がいる限り、わたしたちはその抑圧に加担しているのであり、それはわたしたちの信念を弱め、気高い目的の力を弱めるものである。
それ故に、これは米国のニグロの自由の勝利であるだけでなく、米国の国民の自由の勝利でもある。そして、皆さんが可決し、今日わたしが署名をするこの法律によって、探求を続けるこの偉大な国家に住むすべての家庭が、さらに力強く自由の中で暮らし、さらに素晴らしい希望を持ち、米国民であることをさらに誇りとすることができる。
こうして、法案の通過を優先して投票権が除外もしくは骨抜きにされた1964年の公民権法は、ジョンソンが約束した通り法案通過からおよそ1年後に正しく履行されたのである。これにより1964年の公民権法では限定的だった黒人の投票権の確保が拡大された。その効果は下記のように、まことに劇的なものだった。12)
1965 年末までに、深南部5州だけで新たに 16 万人のアフリカ系米国人が有権者登録をした。そして 2000 年までには、アフリカ系米国人の有権者登録率は、白人に比べわずか2%低いだけとなった。1965 年には、南部では連邦議会または州議会議員に選出されたアフリカ系米国人は2人にすぎなかったが、今日で��その数が 160 人に達している。
(その2へつづく)
(その1:ケネディ暗殺から1994年公民権法成立まで)
(その2:民主党全国大会から大統領選挙まで)
引用文献 1) バードは通称。本名はクローディア・アルタ・テーラー・ジョンソン。 Wikipedia「レディ・バード・ジョンソン」 https://bit.ly/2Z90Ekb 2) マーティン・L・キング・ジュニア「私には夢がある」American Center Japan, 米国国務省出版物, 1963. https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/2368/ 3) Wikipedia「リチャード・ラッセル・ジュニア」 https://bit.ly/2QTRp2Z 4) 安東次男「ケネディと1963年公民権法案」立命館国際研究, 14-3, 2001.11. http://www.ritsumei.ac.jp/ir/isaru/assets/file/journal/14-3_02ando.pdf 5) 安東次男「1964 年公民権法と大統領政治」立命館国際研究, 13-3, 2001.3. http://www.ritsumei.ac.jp/ir/isaru/assets/file/journal/13-3_13ando.pdf 6) Wikipedia 「リンドン・ジョンソン」 https://bit.ly/2Dg4Map 7) アメリカンセンター Japan「ついに我らに自由を 米国の公民権運動」 https://americancenterjapan.com/wp/wp-content/uploads/2015/11/wwwf-pub-freeatlast.pdf 8) 本田創造『アメリカ黒人の歴史 新版』岩波書店, 1991. 9) 本田創造, 上掲書, Kindle の位置No.2554-2558. 10) Wikipediaの「投票権法(1965年)」 https://bit.ly/2EGUxwF 11) アメリカンセンター Japan「ついに我らに自由を 米国の公民権運動」p.61. https://bit.ly/3h2L1Rr 12) アメリカンセンター Japan, 上掲資料, p.61. https://bit.ly/3h2L1Rr
1 note · View note
friendship-korea-japan-jp · 5 years ago
Text
本ホームページの概要
   韓国について世界の人々に問う ホームページ概要紹介
Tumblr media Tumblr media Tumblr media
この内容は『韓国の歴史を直視する』と題して出版されました。 書籍版について詳しくはこちら
このホームページは、韓国の反日の誤りを指摘し、正常な日韓関係の構築を願ったものです。
  問い1 朝鮮の始まりについて  韓国人が「大切に思っている朝鮮民族」とその始まりを記しました。朝鮮半島の人たちの先祖は、漢・匈奴・扶余・挹婁・沃沮・濊・貊・女真・韓・韃靼などの多くの種族です。  韓国大統領は「民族は何よりも幸福をもたらすものである」といっていますが、1950年6月に勃発した北朝鮮軍の韓国侵攻では、同じ民族の北朝鮮によって韓国の民間人12万人もが虐殺されても、「民族は最も幸福をもたらすもの」といえるのでしょうか。 ▶ 問い1目次へ
問い2 統一新羅の成立と滅亡について  韓半島の南半分にあった馬韓・辰韓・弁韓の中の小国が、周囲の小国を次々と武力併合して、高句麗と新羅・百済が建国されたことを記しています。この三国は数百年間にわたり攻撃と侵略を繰り返し、数世紀を経て新羅が半島を統一しました。そして今、この戦う性向は日本に向けられています。 ▶ 問い2目次へ
問い3 高麗の建国と滅亡について  後三国時代を経て、高麗の建国、モンゴルへの従属、二度の日本侵攻、拉致した婦女子や処女の元への何度もの提供などを記しています。  統一新羅は、王が享楽に耽り、反乱が頻発し、衰弱した新羅は異民族の高麗に自ら併合されました。これは日本が朝鮮を併合した状況と酷似していますが、韓国はこの併合を黙って認めています。 ▶ 問い3目次へ
問い4 李氏朝鮮の建国と統治について  1388年に軍事クーデターで権力を握った李成桂が、新国家創設に反対した有力者を殺し、反対派を処分して、高麗王から李成桂へ統治権を譲渡させたことを記しました。この状況は、大韓帝国皇帝が日本の天皇に統治権を譲渡した時と同一ですが、韓国はこれを不法かつ不当と言っていません。 ▶ 問い4目次へ
問い5 李氏朝鮮中期の状況について  統治者たちが現実離れした論争に明け暮れ、政治を顧みなかったことを記しました。やがて朋党が形成され、政治と無関係な嘘の情報戦による権力闘争で、政敵の殺し合いが260年も続き、この争いは李氏朝鮮が消滅するまで尾を引きました。 ▶ 問い5目次へ
問い6 李氏朝鮮末期の状況について  17~19世紀の李氏朝鮮末期の悲惨な実態を記したものです。 農民の餓死が頻発し、貴族や官吏は農民から過酷に搾取し、その結果一部地域の人口は1600~1858年の258年間で減少気味で、道路や橋は放置され、山は禿山で、都市は悪臭が満ちて不潔で狭く、農民は働く意欲に欠け、奴婢は財物として扱われ、人々は身分制に縛られ、統治者は朋党を組んで権力闘争に明け暮れ、誰も国のことなど考えませんでした。  この状況を見たフランス人は著書で「朝鮮は併合されロシア領となるだろう」と記しました。 ▶ 問い6目次へ
問い7 朝鮮の近代化とその阻止  女真族によって建国された清国を野蛮国と看做し、朝鮮だけが唯一の文明国との思想に染まり、日本や西洋を夷狄として排除したことを記しました。  開化派は3回も朝鮮の近代化に取り組みましたが、その度に国王と保守派は彼らを殺害し、あるいは国外へ追いやりました。そして大韓帝国と改称し、1899年に大韓帝���皇帝の絶対的専制政体を宣告した大韓国国制を制定して近代化を封じたのです。 ▶ 問い7目次へ
問い8 朝鮮の変化について  日本統治により変化した朝鮮の実態を記しました。 重要な変化は、奴婢(奴隷)を開放し、良賤の身分制を解体し、朝鮮人が平等で自由に活動したことです。この他、餓死や搾取と身分制が無くなり安心して子供を産み育てる環境ができたので年平均人口増加率が過去1660年間に比して約15倍になり、軽蔑され無視され使用が禁止されていたハングル文字を4271校の小学校と1562校の簡易学校で教え、約30万戸の朝鮮人の商店と約4000社の朝鮮人経営の工場が建設されたことなど、25項目の変化を記しました。  これらの変化は、「日本は世界一過酷な植民地支配により朝鮮人を奴隷状態にして賠償に値する収奪行為を行った」結果であると言えるのでしょうか。 ▶ 問い8目次へ
問い9 日本の朝鮮からの撤退後について  日本が撤退時に残してきた有形物と無形なものを記し、注ぎ込んだ資金は現在価値で約122兆円+A+B+C+D円となることを示しました。 しかし、請求権問題を最終的に解決した日韓条約に従って、日本は韓国の国家予算の2.3倍ものお金を支払い、122兆円+A+B+C+D円の請求を韓国にしていません。  さらにODAとして現在の韓国の基礎施設を構築した113項目7,000億円(当時の価格で)以上の支援を行い、サムスンや浦項製鉄などの創業・発展期には要望に応じて日本の企業と銀行が技術と資金を惜しみなく提供しました。 ▶ 問い9目次へ
しかし、韓国は、反日を国是とし、解決済みの問題を掘り起こして、さらなる賠償と謝罪を要求しています。
このホームページは、「恩を仇で返す韓国の行為」の是非を問うものです。
▶ 全体の目次へ
Tumblr media
書籍『韓国の歴史を直視する』  このホームページの内容は『韓国の歴史を直視する』と題して出版されています。書籍でじっくり読まれたい方は、下記のサイト(幻冬舎ルネッサンス新社)より各購入ページにてご購入ください。
著者/徳田 克
ISBN/9784344931442
判型/A5・448ページ
出版年月日/2020.11.25.
価格/1500円+税
Tumblr media
目次はこちら
韓国について世界の人々に問う
――日韓関係を見直す――
 はじめに 
 私たちは、韓国のテレビドラマ『冬のソナタ』や『チャングム』を熱心に見て感動していました。ソウルオリンピックを成功させた韓国は近代化された国家として、道路も広く整備され、ビルも立ち並び、ソウルの中心部の綺麗な繁華街にはあらゆる商品が並び、食べ物も美味しく、産業の発展も素晴らしいものがあります。
 そして秋にはソウルを少し出ると道端に白やピンクや赤色のコスモスの花が綺麗に咲いており、美しく優しい風景が嬉しくなり、韓国に好感を持っていました。
 しかし残念なことにここ数年、韓国の反日活動はますます激しくなっているように思われます。そして韓国は日本を敵国であると思っているかのような感じさえします。韓国は「反日」を国是の如くしており、「親日」は犯罪であるかの如く非難を集中的に浴びせています。
 その背景には、朝鮮を日本が併合した事は不法かつ不当であり、その間に日本がしたことは全て許せず、その痕跡もなくしたい感情があるように見受けられます。
 しかし、いかなる国と国との関係であっても正常に交流することだけが、双方の国民にとって必要な大切なことです。両国民を幸せにする方法はいつまでも相手を攻撃し、謝罪と賠償を繰り返し要求し続けることではないと信じます。
 良くても悪くても、好きでも嫌いでも過去は変更不可能です。過去に囚われて未来を犠牲にすべきではありません。
 韓国が激しい反日の牙をむいてくると、日本人も戸惑い、やむなく自衛のために対応策を考えざるを得なくなります。このような状態は両国の将来にとって決しても好ましくありません。この現状から脱して両国の正常関係を構築するための活動を双方が開始すべきだと思います。
 悪意や敵意は必ず反作用としての悪意や敵意を増幅して生み出します。憎悪や侮蔑はより強い憎悪や侮蔑となって跳ね返ってきます。攻撃はより大きな反撃を受ける危険性があります。
 大切なことは、「隣人を愛せよ」との精神に則り、許し難いことも許し、認め難いことも認め、相互に相手を攻撃や批難することをやめ、相手の存在を認めて評価し尊重してこそ、真の良好な関係が生まれると信じています。
 朝鮮をより良く理解するために、ここでは朝鮮の歴史を学び直し、日頃疑問に思っている事柄を率直に提示したいと思います。
 この���問い」を通じて、今後の両国の人々の考え方や認識の相互理解を深め、違いは違いとして認めた上で、お互いの立場を理解して尊重することから、両国の関係を構築しなおす基礎が生まれてくると思います。
 そして、正常な関係を構築することだけが、両国民が真に幸せになる唯一の方法であると信じています。
 世界の人々に、この思いの是非を問う次第です。
日韓関係を見直す会
Tokuda Masaru
代表 徳田 克
CONTENTS
はじめに
問い1:朝鮮の始まりについて
問い2:統一新羅の成立と消滅について
問い3:高麗の建国と滅亡について
問い4:李氏朝鮮の建国と統治について
問い5:李氏朝鮮中期の状況について
問い6:李氏朝鮮末期の状況について
問い7:朝鮮の近代化とその阻止
問い8:朝鮮の変化について
問い9:日本の朝鮮から撤退後について
おわりに
1 note · View note
2ttf · 13 years ago
Text
iFontMaker - Supported Glyphs
Latin//Alphabet// ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789 !"“”#$%&'‘’()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~ Latin//Accent// ¡¢£€¤¥¦§¨©ª«¬®¯°±²³´µ¶·¸¹º»¼½¾¿ÀÁÂÃÄÅÆÇÈÉÊËÌÍÎÏÐÑÒÓÔÕÖרÙÚÛÜÝÞßàáâãäåæçèéêëìíîïðñòóôõö÷øùúûüýþÿ Latin//Extension 1// ĀāĂ㥹ĆćĈĉĊċČčĎďĐđĒēĔĕĖėĘęĚěĜĝĞğĠġĢģĤĥĦħĨĩĪīĬĭĮįİıIJijĴĵĶķĸĹĺĻļĽľĿŀŁłŃńŅņŇňʼnŊŋŌōŎŏŐőŒœŔŕŖŗŘřŚśŜŝŞşŠšŢţŤťŦŧŨũŪūŬŭŮůŰűŲųŴŵŶŷŸŹźŻżŽžſfffiflffifflſtst Latin//Extension 2// ƀƁƂƃƄƅƆƇƈƉƊƋƌƍƎƏƐƑƒƓƔƕƖƗƘƙƚƛƜƝƞƟƠơƢƣƤƥƦƧƨƩƪƫƬƭƮƯưƱƲƳƴƵƶƷƸƹƺƻƼƽƾƿǀǁǂǃDŽDždžLJLjljNJNjnjǍǎǏǐǑǒǓǔǕǖǗǘǙǚǛǜǝǞǟǠǡǢǣǤǥǦǧǨǩǪǫǬǭǮǯǰDZDzdzǴǵǶǷǸǹǺǻǼǽǾǿ Symbols//Web// –—‚„†‡‰‹›•…′″‾⁄℘ℑℜ™ℵ←↑→↓↔↵⇐⇑⇒⇓⇔∀∂∃∅∇∈∉∋∏∑−∗√∝∞∠∧∨∩∪∫∴∼≅≈≠≡≤≥⊂⊃⊄⊆⊇⊕⊗⊥⋅⌈⌉⌊⌋〈〉◊♠♣♥♦ Symbols//Dingbat// ✁✂✃✄✆✇✈✉✌✍✎✏✐✑✒✓✔✕✖✗✘✙✚✛✜✝✞✟✠✡✢✣✤✥✦✧✩✪✫✬✭✮✯✰✱✲✳✴✵✶✷✸✹✺✻✼✽✾✿❀❁❂❃❄❅❆❇❈❉❊❋❍❏❐❑❒❖❘❙❚❛❜❝❞❡❢❣❤❥❦❧❨❩❪❫❬❭❮❯❰❱❲❳❴❵❶❷❸❹❺❻❼❽❾❿➀➁➂➃➄➅➆➇➈➉➊➋➌➍➎➏➐➑➒➓➔➘➙➚➛➜➝➞➟➠➡➢➣➤➥➦➧➨➩➪➫➬➭➮➯➱➲➳➴➵➶➷➸➹➺➻➼➽➾ Japanese//かな// あいうえおかがきぎくぐけげこごさざしじすずせぜそぞただちぢつづてでとどなにぬねのはばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽまみむめもやゆよらりるれろわゐゑをんぁぃぅぇぉっゃゅょゎゔ゛゜ゝゞアイウエオカガキギクグケゲコゴサザシジスズセゼソゾタダチヂツヅテデトドナニヌネノハバパヒビピフブプヘベペホボポマミムメモヤユヨラリルレロワヰヱヲンァィゥェォッャュョヮヴヵヶヷヸヹヺヽヾ Japanese//小学一年// 一右雨円王音下火花貝学気九休玉金空月犬見五口校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水正生青夕石赤千川先早草足村大男竹中虫町天田土二日入年白八百文木本名目立力林六 Japanese//小学二年// 引羽雲園遠何科夏家歌画回会海絵外角楽活間丸岩顔汽記帰弓牛魚京強教近兄形計元言原戸古午後語工公広交光考行高黄合谷国黒今才細作算止市矢姉思紙寺自時室社弱首秋週春書少場色食心新親図数西声星晴切雪船線前組走多太体台地池知茶昼長鳥朝直通弟店点電刀冬当東答頭同道読内南肉馬売買麦半番父風分聞米歩母方北毎妹万明鳴毛門夜野友用曜来里理話 Japanese//小学三年// 悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷開界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽血決研県庫湖向幸港号根祭皿仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申身神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投豆島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板皮悲美鼻筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命面問役薬由油有遊予羊洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和 Japanese//小学四年// 愛案以衣位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害街各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競���訓軍郡径型景芸欠結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残士氏史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞臣信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯飛費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈民無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連老労録 Japanese//小学五〜六年// 圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀快解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛支志枝師資飼示似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設舌絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版比肥非備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領異遺域宇映延沿我灰拡革閣割株干巻看簡危机貴揮疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激穴絹権憲源厳己呼誤后孝皇紅降鋼刻穀骨困砂座済裁策冊蚕至私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推寸盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉片補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論 Japanese//中学// 亜哀挨曖扱宛嵐依威為畏尉萎偉椅彙違維慰緯壱逸芋咽姻淫陰隠韻唄鬱畝浦詠影鋭疫悦越謁閲炎怨宴援煙猿鉛縁艶汚凹押旺欧殴翁奥憶臆虞乙俺卸穏佳苛架華菓渦嫁暇禍靴寡箇稼蚊牙瓦雅餓介戒怪拐悔皆塊楷潰壊懐諧劾崖涯慨蓋該概骸垣柿核殻郭較隔獲嚇穫岳顎掛括喝渇葛滑褐轄且釜鎌刈甘汗缶肝冠陥乾勘患貫喚堪換敢棺款閑勧寛歓監緩憾還環韓艦鑑含玩頑企伎忌奇祈軌既飢鬼亀幾棋棄毀畿輝騎宜偽欺儀戯擬犠菊吉喫詰却脚虐及丘朽臼糾嗅窮巨拒拠虚距御凶叫狂享況峡挟狭恐恭脅矯響驚仰暁凝巾斤菌琴僅緊錦謹襟吟駆惧愚偶遇隅串屈掘窟繰勲薫刑茎契恵啓掲渓蛍傾携継詣慶憬稽憩鶏迎鯨隙撃桁傑肩倹兼剣拳軒圏堅嫌献遣賢謙鍵繭顕懸幻玄弦舷股虎孤弧枯雇誇鼓錮顧互呉娯悟碁勾孔巧甲江坑抗攻更拘肯侯恒洪荒郊貢控梗喉慌硬絞項溝綱酵稿衡購乞拷剛傲豪克酷獄駒込頃昆恨婚痕紺魂墾懇沙唆詐鎖挫采砕宰栽彩斎債催塞歳載剤削柵索酢搾錯咲刹拶撮擦桟惨傘斬暫旨伺刺祉肢施恣脂紫嗣雌摯賜諮侍慈餌璽軸叱疾執湿嫉漆芝赦斜煮遮邪蛇酌釈爵寂朱狩殊珠腫趣寿呪需儒囚舟秀臭袖羞愁酬醜蹴襲汁充柔渋銃獣叔淑粛塾俊瞬旬巡盾准殉循潤遵庶緒如叙徐升召匠床抄肖尚昇沼宵症祥称渉紹訟掌晶焦硝粧詔奨詳彰憧衝償礁鐘丈冗浄剰畳壌嬢錠譲醸拭殖飾触嘱辱尻伸芯辛侵津唇娠振浸紳診寝慎審震薪刃尽迅甚陣尋腎須吹炊帥粋衰酔遂睡穂随髄枢崇据杉裾瀬是姓征斉牲凄逝婿誓請醒斥析脊隻惜戚跡籍拙窃摂仙占扇栓旋煎羨腺詮践箋潜遷薦繊鮮禅漸膳繕狙阻租措粗疎訴塑遡礎双壮荘捜挿桑掃曹曽爽喪痩葬僧遭槽踪燥霜騒藻憎贈即促捉俗賊遜汰妥唾堕惰駄耐怠胎泰堆袋逮替滞戴滝択沢卓拓託濯諾濁但脱奪棚誰丹旦胆淡嘆端綻鍛弾壇恥致遅痴稚緻畜逐蓄秩窒嫡抽衷酎鋳駐弔挑彫眺釣貼超跳徴嘲澄聴懲勅捗沈珍朕陳鎮椎墜塚漬坪爪鶴呈廷抵邸亭貞帝訂逓偵堤艇締諦泥摘滴溺迭哲徹撤添塡殿斗吐妬途渡塗賭奴怒到逃倒凍唐桃透悼盗陶塔搭棟痘筒稲踏謄藤闘騰洞胴瞳峠匿督篤凸突屯豚頓貪鈍曇丼那謎鍋軟尼弐匂虹尿妊忍寧捻粘悩濃把覇婆罵杯排廃輩培陪媒賠伯拍泊迫剝舶薄漠縛爆箸肌鉢髪伐抜罰閥氾帆汎伴畔般販斑搬煩頒範繁藩蛮盤妃彼披卑疲被扉碑罷避尾眉微膝肘匹泌姫漂苗描猫浜賓頻敏瓶扶怖附訃赴浮符普腐敷膚賦譜侮舞封伏幅覆払沸紛雰噴墳憤丙併柄塀幣弊蔽餅壁璧癖蔑偏遍哺捕舗募慕簿芳邦奉抱泡胞俸倣峰砲崩蜂飽褒縫乏忙坊妨房肪某冒剖紡傍帽貌膨謀頰朴睦僕墨撲没勃堀奔翻凡盆麻摩磨魔昧埋膜枕又抹慢漫魅岬蜜妙眠矛霧娘冥銘滅免麺茂妄盲耗猛網黙紋冶弥厄躍闇喩愉諭癒唯幽悠湧猶裕雄誘憂融与誉妖庸揚揺溶腰瘍踊窯擁謡抑沃翼拉裸羅雷頼絡酪辣濫藍欄吏痢履璃離慄柳竜粒隆硫侶虜慮了涼猟陵僚寮療瞭糧厘倫隣瑠涙累塁励戻鈴零霊隷齢麗暦劣烈裂恋廉錬呂炉賂露弄郎浪廊楼漏籠麓賄脇惑枠湾腕 Japanese//記号//  ・ー~、。〃〄々〆〇〈〉《》「」『』【】〒〓〔〕〖〗〘〙〜〝〞〟〠〡〢〣〤〥〦〧〨〩〰〳〴〵〶 Greek & Coptic//Standard// ʹ͵ͺͻͼͽ;΄΅Ά·ΈΉΊΌΎΏΐΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩΪΫάέήίΰαβγδεζηθικλμνξοπρςστυφχψωϊϋόύώϐϑϒϓϔϕϖϚϜϞϠϢϣϤϥϦϧϨϩϪϫϬϭϮϯϰϱϲϳϴϵ϶ϷϸϹϺϻϼϽϾϿ Cyrillic//Standard// ЀЁЂЃЄЅІЇЈЉЊЋЌЍЎЏАБВГДЕЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯабвгдежзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюяѐёђѓєѕіїјљњћќѝўџѢѣѤѥѦѧѨѩѪѫѬѭѰѱѲѳѴѵѶѷѸѹҌҍҐґҒғҖҗҘҙҚқҜҝҠҡҢңҤҥҪҫҬҭҮүҰұҲҳҴҵҶҷҸҹҺһҼҽҾҿӀӁӂӇӈӏӐӑӒӓӔӕӖӗӘәӚӛӜӝӞӟӠӡӢӣӤӥӦӧӨөӪӫӬӭӮӯӰӱӲӳӴӵӶӷӸӹӾӿ Thai//Standard// กขฃคฅฆงจฉชซฌญฎฏฐฑฒณดตถทธนบปผฝพฟภมยรฤลฦวศษสหฬอฮฯะัาำิีึืฺุู฿เแโใไๅๆ็่้๊๋์ํ๎๏๐๑๒๓๔๕๖๗๘๙๚๛
see also How to Edit a Glyph that is not listed on iFontMaker
9 notes · View notes
hiruzenmegata · 4 years ago
Text
近さの / なかに / はいる
※この記事はnoteに書いたものをそのまままとめて移植したものです
→もとの記事(初回)https://note.com/megata/n/n47f8d146b717
[1]
花になるなら、飾らず、まっすぐに伸びるヒマワリがいい。モードが言う。対してハロルドは、一面に咲くヒナギクを見下ろしながら、自分はこの花がいいと言う。あの花この花の区別なく、たくさん横並びで生えている、どれでも変わりないようななかのひと花でありたい、と。そんなふうにヒナギクを評するハロルドに対し、同じ花なんてないとモードは意見する。それから、こんなこともいう。世の中の不幸のほとんどは、他人と同じように扱われることに不満を持たない人々が生み出している、と。
ところが、「どこにでもいるやつなんて どこにもいない」式のことを述べたてるモードは、とてもとても極端な人物なのだ。名もなき雑草のひと花ひと花に愛情深い態度を示すような、落ち着いた穏やかな人格ではない。独善的で身勝手な狂老女、とみなされても不思議ではない。
ラブコメというジャンルはどのような構造で組み立てられているか、という話のなかで話題にのぼり、紹介された映画『ハロルドとモード』を実際にみてみた。とはいえこの映画は、いわゆるラブコメというジャンル映画ではないように思われる。家人の目につくところで自殺を演じ続ける少年ハロルドだが、ハロルドの母は、息子が首を吊ろうと手首を切ろうと銃で頭を撃ちぬこうと、まったく相手にしない。「いつものいたずらね」ということで軽く流し、かわりに精神科に通わせたり、軍人の叔父に預けようとしたりする。ただし同伴・同席はしない。ハロルドは一人で精神科や、叔父のオフィスに通わされる。 ハロルドはいつものように、知らない人の葬儀に勝手に参列する。そこで知り合った79歳の老女・モードもまた、赤の他人の葬式に参加するシュミがあった。二人は巡りあう。 モードは常に人の車を運転する。公道の街路樹を引き抜き、人の車にのせ、料金を払わず高速道路をぶっ飛ばし、白バイ警官をまいて、山に勝手に植えにいく。シャベルだって当然盗品である。しかしあっけらかんとしていて、罪の意識はない。法を犯していることぐらい理解しているだろうけど、罪を犯している自責はかけらもない。めちゃくちゃである。 惹かれ合った二人が、きちんと一夜を共にする描写(朝になって、裸の少年と老女がおなじベッドで目覚めるシーン)があるのがとてもよかったです。 「ラブコメ」のジャンル映画ではなさそうだったし、それに「恋愛」を描いているようにも思われなかった。おもしろい映画だったけどね。さあ「恋愛」ってなにか。
このごろ読んでいた嘉村磯多の「途上」という自伝小説のなかに、露骨な切れ味の描写があってハッとさせられた。中学校のなか、からかわれたり後輩をいびったり、勉学に励みつつ田舎出身を恥じらい、色が黒いことをバカにされたり先生に気に入られたり、下宿先の家族に気を使いすぎたりして、なんやかんやで学校を中退して、実家に戻ってきた。ぶらぶらしていると、近所にいる年少の少女に目が留まる。いつか一度、話したことがあるきりだが、やたらと彼女が気にかかる。そこにこの一文があらわれる:「これが恋だと自分に判った。」 そんなふうにはっきり書かれてしまうと弱い。「はいそうですか」と飲み込むほかない。 けれど、恋愛を描いている(とされるもの)に、「これが恋」って「判った」だなんて明確に言及・説明を入れ込むことは、どうなんだろう。少なくとも当たり前な、お約束なやり口ではないと思うけど。 世の中には、「恋」「愛」「恋愛」という単語の意味するところがなんであるのか今一度問い直す手続きを踏まえずに、じつにカジュアルに言葉を使っているケースばかりがある。そうすると、その場その場で「恋」の意味が変わっていくことになる。その「恋」が意味しているものは単に一夜のセックスで、「恋多き」という形容詞がその実、「ぱっと見の印象がイケてた人と手当たり次第やりまくってきた」って内容でしかないときも少なくない。 まあけど、それがなんなのかを追究するのはやめましょう。というか、いったんわきに置いておきます。
さて『ハロルドとモード』の紹介された雑談のトピック:「ジャンルとしてのラブコメ」ですが、これは単に、「イニシアチブを奪い合うゲーム」であるらしい。そういう視点で構築されている。要するにラブコメは、恋愛感情の描写とか、恋とは何かを問い直すとかじゃなくて、主導権や発言権を握るのは誰か?というゲームの展開に主眼がある。気持ちの物語ではないのだ。描かれるのは、ボールを奪い合う様子。欲しがらせ、勧誘し、迷い、交渉する。デパートのなかで商品を迷うように。路上の客引きの口車にそれなりになびいたうえで、「ほか見てからだめだったらまた来ます」って断りを入れて、次の客引きに、「さっき別の店の人こういってたんですよね」とこちら側から提示するように。 イニシアチブの奪い合い、というゲームさえ展開できればいいので、気持ちとかいらない。ゲームが展開できるのであれば、主体性もいらない。ラブコメの「ラブ」は心理的な機微や葛藤の「ラブ」ではない。奪い合っているボールの呼び名でしかない。(つまり奪い合い=おっかけっこ、が、「��メ(ディ)」ってワケ)
浮気はドラマを盛り上げる。人が死ぬのも、まさに「劇的」なハプニングだ。雨に濡れて泣きながら走り、ようやく辿りついたアパートの部屋はもぬけの殻、ただテーブルにひとことの書き置き「フランスに行きます」みたいな、そんな派手な出来事で試合はいよいよ白熱する。ところが、心理的な機微や葛藤というのはいつだってモノローグ的だので、気持ちの面での「ラブ」を描きたいなら、このような出来事たちはむしろいらない。うるさすぎる。もっとささやかで、短歌的な味わいのものがふさわしい。ひとりでいるときに、マフラーの巻き方を真似しようと試みて途中でやめたり、チェーンの喫茶店の安コーヒーの味が思い出でおいしくなったり、そういうのでいい。出しっぱなしのゴミ勝手に片づけたの、ちょっとおせっかいすぎたかなってくよくよ悩む、とかでいい。
恋愛の感情・心理がよく描写されているように感じられる物語の登場人物は、内面的な葛藤に閉じこもらざるを得ないシチュエーションに押し込められている場合が多い気がする。「ひとには秘密にしてないといけない」「誰にも言えない」という制約のある環境。仕組みとして、宗教の違いや人種や年齢の断絶、同性愛など、自分の思いを簡単にひとに打ち明けられないセッティングの話のほうが、「イニシアチブ奪いあいゲーム」からは遠ざかる。(それに、そんなようなセッティングだと、「世間の常識」が要求してくるジェンダーロールを無視して鑑賞しやすい場合も多い。)
----------------------------------------------
[2]
成功した実業家の息子であるハロルドは、経済的にも肉体的にも不自由なく暮らしている。が、なんだか欠落を抱えている。自殺遊びや他人の葬式への参加など、死に接しているときが最も楽しい。老女モードは、そんなハロルドの世界観を一変させることになる。彼女はかなりアナーキーな存在で、逮捕されるようなことばかり繰り返している。けれど悪びれない。自らの行為を、自分らしい人生を過ごしている実感を与えてくれる刺激として肯定している。
J.G.バラードに『コカイン・ナイト』という小説があって、この頃これを読みました。あ、そもそもこの記事は、最近読んだものや見たものについて、できるだけ網羅的に言及できないかと願いつつ当てずっぽうで書き出した文章です。できることなら人とのやりとりや、自分の過ごした日常についても記したいが、それがうまくできるかどうか。
『コカイン・ナイト』の主人公はチャールズで、世界中を飛び回っている旅行記者です。退屈について、カリスマについて、刺激について。さまざまな切り口から鋭い洞察が重ねられたこの名作の入り口は、ミステリーのかたちをしている。 スペインの南、ハイパーセレブたちのリゾート地で働いているはずの弟が窮地にたたされているから助けにいかなきゃ! という目的で、チャールズは物語の舞台にやってきます。弟の状況はよく知らないけど、あいつのことだし、そこまで深刻じゃないだろう。そう高を括ってやってきました。ところがどっこい、弟、かなりやばい状況でした。 大邸宅が放火により全焼し、五人が焼け死んだ。弟にその容疑がかけられている。捕まって、留置されている。裁判を待っている。けれども、誰も、弟が犯人であるとは信じていない。警察だって例外じゃない。明らかに、弟の犯行ではないのだ。それでも弟は、自分がやったと自白しており、嘘の自白を繰り返すばかりで取り下げない。いったいなにが起こっているのか。どういうことなのか。 地域の人らはすべて疑わしい、なにかを隠しているような気がする。チャールズは素人ながら探偵のまねごとをしはじめ、地域の人々から疎んじられはじめる。チャールズにとって、地域の人々の態度と距離感はますます疑わしいものに思えてくる。そして実際、普通には考えにくい、歪んだ事態を数々目撃することになる。余暇時間を持て余したハイパーセレブたちは、事故を起こして炎上するボートを楽しそうに見つめていた。拍手さえあがる。
『ホット・ファズ~俺たちスーパーポリスメン~』という映画があって、平和な村=表向きには犯罪のない村を舞台にした話でした。「表向きには」犯罪はない、というのはつまり、法に反した行為があったとしても、届け出や検挙がなければ統計にはあらわれない、ということを示しています。
世の中にはあたまのかたい人というのがたくさんいて、俺もその一人なんだが、すべてのルールは事後的に構築されたものなのに、これを絶対の物差しだと勘違いしている場合がある。法律を破ったのだから悪い人だ、みたいな感覚を、まっとうなものだと信じて疑わない人がたくさんいる。身近に悪いやつ、いやなやつ、いませんか。自分のなかにも「悪」はありませんか。それと「被告人」「容疑者」はぜんぜん別のことではないですか。 陰謀論がささやかれている。「悪いやつがいる、たくさんいる、てのひらで人を転がしているやつと、愚かにも転がされているやつがいる、自分はその被害者でもある」そう発想する立場に対し、逆の立場に立たされている不安を訴える声もありえる。「知らず知らずのうちに、自分は、陰謀に加担しているのではないか。なんならむしろ積極的に参加しているのではないか」あんなふうになってしまうなんてこと思いもよらなかった、ってあとで口走っても遅い。
『コカイン・ナイト』の主人公チャールズは旅行記者で、世界中を飛び回っているから定住地はない。 どこかに行くと、「自分にとって、ここが本当の場所だ」と感じられる旅先に巡り合うことがある。けれどその段階を越えたむこうに、「自分にとって、世界はすべて異郷である。どこにいても、自分は単なる旅人以上のものではありえない」その境地がある、というようなことを池澤夏樹が言っていたかもしれない。言ってないかもしれない。ともかくチャールズは定住地がない。
國分功一郎『暇と退屈の倫理学』には、 遊動の暮らしをやめて定住するようになったとき、人類は、財産や文明を手にするようになった。貧富の差が生じ、法が生じ、退屈が生じた。時代が下って便利になればなるほど、退屈は大問題になってくる。 というようなことが書かれていた。遊動の暮らし云々については資料がない話だから、この本がどれほど学問的に厳密なのかはわからないけど、発想としてはおもしろいと思ったので覚えています。記憶だから、読み返すとそんな話してないかもしれないけどね。 けどまあ、ともかく、遊動し続けていたチャールズは、退屈がまさに大問題になっている地域に巻き込まれるかたちで取り込まれていく。はじめは弟の部屋を使っていたチャールズも、その地域を牛耳っているやつが用意してくれた部屋にうつるときがやってくる。その部屋にはじめて足を踏み入れたチャールズに、こういった言葉がかけられる。「チャールズ、君は家に帰ってきたんだ……」 「今の気分を大いに楽しみたまえ。見知らぬ場所という感覚は、自分にとって、常日頃考えているよりも、もっと近しいものなんだよ」
この記事は当てずっぽうで書き出した日記ではあるけれど、記事のタイトルははじめから決めている。「近さの/なかに/はいる」 ようやく、「近さ」というキーワードを登場させられました。よかった。距離についての話を引き続き。
----------------------------------------------
[3]
いつか「ア・ホロイ」というグループ展で映像作品の発表をしたときに(おれのみヘッポコな)対談イベントの相手として巻き込んだ太田充胤(医師・ダンサー・批評家)が、ちょうどその当時スタートさせていたのが『LOCUST』という雑誌だった。Magazine for travel and criticism|旅と批評のクロスポイント。 執筆者たちはみんなで旅行をしにいく。そしてその場所についての文章を書く。これを集めて雑誌にしている。参加者は批評家だけではないが、肩書は別になんでもよい。いわゆる観光ガイドでもなく、かといって思想ムックでもない。地域と時事に結びついた、批評癖のある人らの旅行界隈記集で、最近、この第三号を買いました。三号の特集地は岐阜県美濃地方。
この本、千葉市美術館で買った。千葉市美術館ではいま、「大・タイガー立石展」が開催されている。立石紘一=立石大河亞=タイガー立石という作家については、これは子供のころ、好きで好きでしかたなかった絵本のひとつの作者として知りました。親近感、懐かしさがある。 60年代、日本のなか美術作家として活動、のちイタリアに渡り、そこで油絵もヒットしますが、同時にデザイナー・イラストレーターとしても、漫画家としても活躍。日本に戻り、絵本の仕事も手掛けるようになります。陶も捏ねます。 ナンセンス、��々しくも軽妙で、湿度は高いんだけどしつこくない。筆運び色選びモチーフ選び影の黒さははっきりシュールレアリズム由来で、反逆児のフリをしつつジャンルの枠組みは壊さず、荒唐無稽なフリをしつつ不穏当で思わせぶり、祝祭的=黙示録的、派手好みのくせに辛気臭くすら感じられるガロ感がいつまでも抜けない。という印象。個人的には。
懇意にしている友人の家、友人なのかな、友人なんでしょうか。一緒にいる居心地はいいんだけど、話題が狭く、政治的な話も教養的な話もしない。あるのは惰眠と食卓で、生理的で予測可能なよろこびしかない。安心安全で退屈な時間を過ごす人。おれは人のことをバカにして生きてる。まあいいかそれはいま。ともかく、友人、そう友人の家を出て、千葉中央駅に到着すると、急に大雨が降りはじめた。美術館まで徒歩にしてほんの10分の距離ですけど雨はものすごい。駅ビル内のダイソーで傘を買って足を濡らして10分歩くなら値段的にもそう変わらないと判断し、駅前でタクシーに乗り込みました。「市立美術館まで」と注文します。「市立?」聞き返した運転手はメーターをつけずに発車、すぐに着いて、料金として500円を払う。車運転させておきながら500円玉1枚だけ払って降車するのは後ろめたい。ちょっと照れくさくもある。 タイガー立石の絵はいわゆるコピペっぽさというか、表面的なトレースが多い。ピカソの泣く女やゲルニカ、ダリの溶けた時計、ルソーの自画像、タンギーのうねうね、そんなものがはっきり���場する。作品によっては、モチーフらは一枚の画面にただ雑然と並んでいる。ライブハウスのトイレの壁みたく、全体のなかに中心のない、みるべきメインの仕組まれていない羅列面。 ずっと好きではあったけれど、とはいえどっぷりハマりこんだ覚えのある作家でもない。距離感としては「シュークリーム」とか「揚げ出し豆腐」みたいな。それでも、さすが小さなころからの付き合いだけあって、自分のなかに、あるいはタイガー立石をみる自分のなかに、自分自身の制作態度の原型をみるようで居心地が悪く、やはりちょっと照れくさくもあった。
もちろんカタログを買う。そのために美術館併設の書店に立ち寄った。そこで『LOCUST vol.3』を見つけたので一緒に買ったのだった。太田充胤が、「おいしい、と、おいしそう、のあいだにどんなものが横たわっているのかを考えた原稿を vol.3に載せた」と言っていた覚えがあったためだ。なんだそれ、気になる。そう思っていたところだった。 ぜんぶで7つのパートにわかれたその原稿の、はじめの3つを、ざっくばらんに要約する。 1・はじめの話題は日本の食肉史から。肉を食べることは力をつけることと結び付けられもしてきた。禁じられた時代、忌避された時代もあった。食肉への距離感っていろいろある。 2・野生動物の肉を食うことが一種のブームになっている。都市部でもジビエは扱われている。ただ、大義たる「駆除される害獣をせっかくだから食べる」というシステムは、都市部では説得力がうすい。都市部のジビエは「珍しいもの」としてよろこばれている? 舶来品の価値、「遠いものだから」という価値? 3・身近に暮らす野生動物と生活が接しているかどうかで、(動物の)肉というものへの距離感は変わる。都市部の居酒屋で供される鹿の肉と、裏山にかかってたから屠って食卓に登場する鹿の肉は、そりゃ肉としては同じ鹿肉であっても、心理的な距離の質は同じではない。
イモムシが蝶になる手前、さなぎに変態してしばらくじっとしている。さなぎの中身はどろどろで、イモムシがいったんとろけた汁であり、神話の日本の誕生よろしく、ここから形状があらわれ、蝶になるのだと、子供のころ誰に教えられたわけでもないのに「知って」いた。それは間違いだった。イモムシの背中を裂くと、皮膚のすぐ裏側に羽が用意されている。蝶の体つきは、さなぎになるよりずっと前から、体のなかに収納されている。さなぎはただ、大一番な脱皮状態を身構えてるだけの形態で、さなぎの中がどろどろなのは、イモムシや成体の蝶の体内がどろどろなのとまったく同じことだった。日高敏隆の本で知った。大学院生のころ、ひとの自作解説を聞いていたら、「イモムシがいったんその体の形状をナシにして、さなぎの中でイチから再編成しなおして蝶になるように」という言い方をしている人があった。同じ勘違いだ。 この勘違いはどうして起こり、どうして疑いなく信じ続けられるんだろう。だって、イチから再編成されるなんて、めちゃくちゃじゃないか。めちゃくちゃ不思議なことがあっても、それが「生命の神秘」や「昆虫の不思議さ」に結びついて納得されてしまえば、「ね、不思議だよね、すごいよね」で済む話になるのか。<現代人・大人たちが昆虫を嫌うのは、家の中で虫を見なくなってきたからだ>という論文を先日みつけました。隣近所の人とあいさつをするかどうかで生活の心やすさは大きく変わる。知らない人の物音は騒音でも、知っている人の物音はそんなに不愉快じゃなかったりする。「面識」のあるなしは非常に重要だから、背が伸びてもなお、公園や野原で昆虫と親しみ続ける人生を送っていれば、虫嫌いにはなっていかないだろう。けれど、そういう人生を送っていたとしても、いったん誤解した「さなぎ状態への理解」が誤りだったと、自然に気づけるものだろうか。
岐阜で供されたジビエ肉についての原稿をLOCUSTに執筆した太田充胤は高校の同級生で、とはいえ仲良しだったわけではない。今も別に、特別仲良しとかではない。なんかやってんなあ、おもろそうなこと書いてるなあ、と、ぼんやり眺めて、でも別にわざわざ連絡はしない。卒業後10年、やりとりはなかった。数年前、これを引き合わせた人がいて、あわせて三人で再会したのは新宿三丁目にある居酒屋だった。ダチョウやカンガルー、ワニやイノシシの肉を食べた。それこそ高校の頃に手にとって、ブンガクの世界に惹かれる強烈な一打になったモブ・ノリオの作品に『食肉の歴史』というタイトルのものがあったな、と急に思いついたけれどこれはさすがにこじつけがすぎるだろう。あ、 ああ、自分の話を書くことはみっともなく、辛気臭いからしたくないんだった。「強烈な一打」たるモブ・ノリオの『介護入門』なんてまさに「自分の話」なわけだが、他人の私小説のおもしろさはOK けど、自分がまさに自分のことを語るのは自分にゆるせない。それはひとつに、タイガー立石はじめ、幼少時に楽しんだ絵本の世界のナンセンスさ、ドライさへの憧れがこじれているからだ。 まとまりがなく、学のなさ集中力のなさ、蓄積のなさまであからさまな作文を「小説」と称して書き散らかし、それでもしつこくやり続けることでなんとか形をなしてきて、振り返ると10年も経ってしまった。作文活動をしてきた自負だけ育っても、結果も経歴もないに等しい。はじまりの頃に持っていたこだわりのほとんどは忘れてしまった。それでも、いまだに、自分のことについて書くのは、なんだか、情けをひこうとしているようで恥ずかしい気がする。と、このように書くことで、矛盾が生じているわけだけど、それをわかって書けちゃってるのはなぜか。 それは、書き手の目論見は誤読されるものだし、「私小説/私小説的」というものには、ものすごい幅があるということを、この10年、自分にわかってきたからでもある。むしろ自分のことをしっかり素材にして書いてみてもおもろいかもしれない、などと思いはじめてさえいる。(素材はよいほうがそりゃもちろんいいけど)結局のところ、なんであっても、おもしろく書ければおもしろくなるのだ。
こないだ週末、なぜだか急に、笙野頼子作品が読みたくなった。『二百回忌』じゃなきゃだめだった。久しぶりに引っ張り出して、あわてて読んだ。おもしろかった。モブ・ノリオ『介護入門』に接し衝撃を受けた高校生のころ、とりあえず、その時代の日本のブンガクを手あたり次第漁っていた。そのなかで出会い、一番ひっかかっておきながら、一番味わえていない実感のある作家が笙野頼子だった。当時読んだのは『二百回忌』のほか『タイムスリップ・コンビナート』『居場所もなかった』『なにもしてない』『夢の死体』『極楽・大祭』『時ノアゲアシ取リ』。��数は少なくないが、「ようわからんなあ、歯ごたえだけめっちゃあるけど、噛むのに手一杯になってしまってよう味わわん」とばかり思っていた。 新潮文庫版『二百回忌』に収録されているのは4作品。いずれも、作家自身が作家自身の故郷や家族(など)に対して抱いているものを、フィクションという膜を張ることで可能になる語り方で語っているものだ。
『大地の黴』: 生まれ故郷に帰ってきた主人公が、故郷での暮らしを回想する。かつて墓場で拾い、そして失くしてしまった龍の骨が、いまや巨大に成長し、墓場を取り囲み、そして鳴る。小さなころ、その土地に居ついている、黴のような茶色いふわふわが見えていた。地元の人の足元にまとわりついていた。いま墓の底から見上げる、よく育った龍の骨たちのまわりにもいる。
『二百回忌』: 二百回忌のために帰省する。親とは険悪で、その意味では帰省したくない。しかし、二百回忌は珍しい行事だし、すでに死んだ者もたくさん参加する祝祭時空間らしいから、ぜひとも行ってみたい。肉親はじめ自分の人生と直接のかかわりをもったことのある地元の顔ぶれは嫌だけど二百回忌には出向く。死者もあらわれる行事だから華々しいし、時間はいろんなところでよじれ、ねじれる。
『アケボノの帯』: うんこを漏らした同級生が、うんこを漏らしたことに開き直って恥ずかしがらない。そればかりか、自分の行いを正当化ないし神聖化し、排泄の精霊として育つ。(漏らしたことで精霊になったから、その同級生には苗字がなくなった!)自分のうんこの話をするのははばかられるけれど、精霊が語る排泄は肥料(豊かさ)や循環の象徴であるからリッパである。
『ふるえるふるさと』: 帰省したらふるさとの土地が微動している、どうやら時間もねじれている。いろいろな過去の出来事が出来していく。
----------------------------------------------
[4]
『LOCUST』の第三号の特集は岐阜で、おれの祖父母の実家は岐阜にある。大垣にあったはずで、いまどうなっているかは知らない。 父方の祖母が一年ほど前に亡くなった。おれの祖父=おれの父からすれば実父は施設で暮らしはじめた。住む者のなくなった、父の実家は取り壊された。父は仏壇や墓のことを考えはじめ、折からの歴史好きも手伝って、寺を巡っては話をきいてまわるようになった。寺の住職はすごい。自分とこにある墓の来歴ならしっかり把握しており、急に訪れた父が「うちの母のはいった墓は、いつ、誰がもってきたもので、誰がはいっているのか」と尋ねればすらすらと教えてくれる。 つい数代前、滋賀の彦根から、京都の寺に運んできたとのことだ。ところが運んだ者がアバウトで、京都の寺は彦根の寺と宗派が違う。それもあって、一族代々の墓ではなくて、数代のうち、そのアバウトさに異を唱えなかった人らが結果的におさまっているらしい。よう知らんけど。 続いて調査に乗り出した、母方、つまり岐阜の大垣にあった家の墓の来歴についても、どうやらごまかしが多い。ひとりの「かわりもの」のために、墓の行き先がなくなる事態があったらしい。 昭和のなかごろ、青年らは単身で都会へと引っ越しはじめ、田舎に残してきた墓をそのままにしてると数十年のちに誰か死ぬ。次は誰の番だろうかと悩むころには、あれこれ調べて動かす余裕がない。嫁ぎ先の墓にはいるとか、別の墓をたてるとか、戦死してうやむやになってるとか、ややこしいからウチは墓を継ぎたくないとか、もはやふるさとはないから墓ごと引っ越したいけど親戚全員への連絡の手立てがないのでできる範囲だけを整理して仕切り直すだとか、そういうごたごたを探査するのがおもしろいらしい。 父から送られてきた、一緒に夕食を食べることを誘うメールには、「うちの墓についての話をしたい」と書いてあって、おれはてっきり、「墓を継げ!」というような説教をくらうのかと身構えていたのだけど、全然そうじゃなかった。墓の来歴からみえてきた、数代前のずさんさ、てきとうさから、果ては戦国時代の仏教戦争まで、わがこととしての眺望が可能になった歴史物語を一席ぶちたかっただけだったみたいだ。よかった。
京都で父は祖父、父からすれば実父と、たまにあそんで暮らしている。祖母なきいま、90近い祖父と話をできるのはあとどれくらいかと思いを馳せるとき、父はふと、戦争の頃のことを聞いておこうと思い立った。いままでぶつけていなかった質問をした。 「お父ちゃん、戦争のときなにしとったん?」 祖父は15歳だった。日本軍はくたびれていた。戦局はひどい。余裕がない。15歳だった祖父は、予科練にはいった。 「軍にはいれば、ご飯が食べられるから」と祖父は笑って話したそうだ。けれど理由の真ん中は本当はそこじゃない。どうせだめになるのだ、負けるのだ。自分の兄、つまり一家の長子を死なすわけにはいかない。兄=長男に家は任そう。長男が無理やり徴収される前に、次男である自分が身を投げうとう。 きっと必要になるから、と考えて、英和辞書を隠し持って予科練にはいった。敵の言葉の辞書を軍に持ち込んでこっそり勉強するなんて、見つかったらえらいことになる。 その頃、12歳だった祖母は、呉の軍需工場で働いていた。 生前の祖母、というか、祖父と出会ったばかりだった祖母は、祖父が、長男に代わって死ぬつもりで、自ら志願して予科練にはいっていたことを聞いて泣いたという。 おれの父親は、おれの祖父からそんなような話を引き出していたそうだ。父としても、はじめて聞く話だった。 90近くなった自分の父親が、目の前で話をする。自分の身に起きたこと、戦争時代の思い出話をする。子供の前で語ってこなかった話を語る。なんだか瀬戸内寂聴みたいな見た目になってきている。極端な福耳で、頭の長さの半分が耳である。 本人は平気な顔をして、ただ、思い出を話しているだけなのである。それでも、「大井川で、戦地へ赴く特攻隊を見送った。最後に飛び立つ隊長機は空でくるりと旋回したあと、見送る人々に敬礼をした。」と、この目で見た、体験した出来事についての記憶を、まさに目の前にいる、親しみ深い人物が回想し話しているのに��して、おれの父は号泣したという。これは「裏山にかかってたから屠って食卓に登場する鹿の肉」なのだ。
戦争への思いのあらわれた涙ではない。あわれみや悲しみでもない。伝え聞いていたという意味では「知って」いたはずの戦争だが、身近な存在たる父親が直接の当事者であったことがふいに示されて、戦争が急激に近くなる。父親が急激に遠くなる。目の前で話されていることと、話している人との距離感が急激に揺さぶられた。このショックが、号泣として反応されたのではないか。食事中、口にする豚肉を「ロースだよ」と教えてくるような調子でふいに、「この豚は雌だよ」とささやかれて受けるショックと同質の、「近さ」についての涙なのではないか。感情の涙ではなくて、刺激への反応としての落涙。 これでひとまず、自分の描く分を切り上げる。思えばいろいろなトピックに立ち寄ったものです。ラブコメにはじまり、犯罪的行為と共同体の紐帯の話、内的な事件「恋」の取り扱い方、ジビエを食べること、故郷についてのマジックリアリズム。 散らかすだけ散らかしておいて、まとめるとか、なにかの主張に収束するということもない。中心がない。さながらライブハウスのトイレの壁みたく、みるべきメインの仕組まれていない羅列面。 この羅列面に対して連想されるもの、付け足したくなったものがあれば、各々が好き勝手に続きを書いてください。うまく繁茂すれば、この世のすべてを素材・引用元とした雑文になるはずです。や、ほんとのことをいえば、すでにテキストというものはそういうものなんですけど。
1 note · View note
left-stand-homerun · 4 years ago
Text
「トランス叢書」にみる韓国現代フェミニズム運動の理論的展開 ――「トランス叢書」第一巻『両性平等に反対する』の紹介
2021年3月24日 影本剛 1.トランス叢書について このかん日本における韓国のフェミニズム運動および文学への関心が高まっていると言われる。しかし理論的展開については、おそらく読んでいる人は多いのであろうが、日本語でまとまった紹介を見かけていない(私が知らないだけかもしれないが)。本稿では私がいくつか韓国の同時代書籍を読んだ中で、とりわけ強い印象を残した「トランス叢書」(既刊四冊)について紹介し、運動と理論の展開の一断面を書いてみたい。この叢書の筆者たちは運動現場のみならず新聞や雑誌のコラムなどにもよく登場するので、現代韓国の思想や運動に関心のある方ならば見聞きしたことがあるだろう。韓国で議論されている思想や運動のスペクトラムの幅を把握するためには四冊全てを横断的に紹介する必要があるが、この記事をいざ書いてみて、かなり省略したにもかかわらず長文になってしまったことと、全く日本語で紹介されていない状況においてはある程度引用文も必要だろうと判断し、今回は第一巻に限定して紹介したい。 この叢書は、「トランス研究会」に集まった人々が論考を寄せて発行しているから「トランス叢書」という名前であるが、その意図は以下のようなものだ。韓国語の発音ではtransは「トゥレンス」程度になるが、あえて日本語風の英語発音である「トランス」を使用する理由として、韓国の近代が日本帝国主義と米国の混在だという現実を想起させようとする脱植民の努力を逆説的に表現した、とのことだ。今回は論じない三冊の題名は、第二巻『韓国男性を分析する』、第三巻『被害と加害のフェミニズム』、第四巻『ミートゥーの政治学』である。第二巻は二〇一一年に出された『男性性とジェンダー』という論集の改訂版である。第三巻は「被害者中心主義」と「二次加害」に対する言説を批判的に考察することでフェミニズム政治学の射程の広さと深さの最大値を確認させてくれる本である。第四巻は安煕正前忠清南道知事への性暴力告発以降、安煕正と彼の権力を必要とするエリート集団がありとあらゆる手段をとって法廷で性暴力を「不倫関係」へと、つまり「道義的にはアウトだが法的にはセーフ」というストーリー制作をいかに試みたのかが徹底的に分析されている。なお、第四巻「ミートゥーの政治学」は『韓国フェミニズムと私たち』(ダバブックス、二〇一九)に紹介されており(一三四頁)、チェックされた方もいると思う。以下では第一巻『両性平等に反対する』の内容と目次構成を紹介し、簡単な要約と論点を記していきたい。 2.『両性平等に反対する』の構成と序文 『両性平等に反対する』の目次は以下のようだ。 チョン・ヒジン「序文 女性主義は両性平等か?」 チョン・ヒジン「両性平等に反対する」 ルイン「淫乱と暴力を考え直す」 クォンキム・ヒョンヨン「未成年者擬制レイプ、何を保護するのか」 リュ・ジニ「かれらがただ一つ理解する言葉、メガリアとミラーリング」 ハン・チェユン「なぜ韓国プロテスタントは「同性愛嫌悪」を必要とするのか」 「両性平等」は一見よいものに聞こえるのでなぜ反対するのかと疑問を抱かれるかもしれないが、まず韓国における「両性平等」が何を意味するものかについて確認することから開始しよう。キム・ウンシルの簡潔な整理を参照すれば、「例えば韓国の女性政策が両性平等政策なのか性平等政策なのかの問題はとても先鋭な論争対象だ。両性平等はジェンダー平等という言葉を理解するのが困難な政府公務員たちのために、二〇〇五年に女性家族部が考案した用語だ。」そして二〇一四年の「女性発展基本法」改正過程で「性平等基本法」案は退けられ、「両性平等基本法」が政策用語として公式化された。(キム・ウンシル「わたしは女性ではないのですか?――「女性」範疇をめぐるフェミニズムの論争」『コロナ時代のフェミニズム』ヒューマニスト、二〇二〇、二七頁)以上のように、「両性平等」という用語には、ジェンダー平等を拒む「ただ二つだけの性」の平等という意味が込められている。保守プロテスタントが「両性平等Yes、性平等No、ジェンダーOut」と叫び「家族解体フェミニズムに反対」する集会を開くように、「両性平等」は「ジェンダー平等」と全く異なる意味として概念化されているのだ。つまり「両性平等」の含意は男性と女性の「平等な結婚生活」に縮小しているのだ(クォンキム・ヒョンヨン『二度とそれ以前には戻らないだろう』ヒューマニスト、二〇一九、二四三頁を参照)。 では具体的に『両性平等に反対する』を見ていこう。チョン・ヒジンの「序文 女性主義は両性平等なのか?」は本書の射程を簡潔に論じている(この叢書全体の特徴であるが、各序文が各巻所収論文の要約が丁寧にされており、ありがたい)。羅蕙錫の「わたしたちが批判を受けないのであれば何によって歴史を満たすのか」という言葉が引用されるように(一九頁)、相互的信頼による批判と論争を期待する問題提起の書であることも明瞭である。目標は「女性主義(feminism)=両性平等」という誤解に対する具体的分析である(七頁)。 「さいきん「両性平等」という言葉ほど反対陣営によって完全に専有された場合はない。その効果も莫大だった。」 「この本は両性平等言説が対照的な論理として誤用される現実に対する問題提起とともに、論理自体の矛盾に注目する。また長いあいだ「先送りされてきた」、あるいは当然なこととして流通してきた韓国女性主義の主要な認識論である両性平等の実態を分析しようとする。」(八頁) フェミニズムはいまだに女性中心主義や女性特権主義という視線から自由ではないのではないかと、両性平等は近代的自由主義と普遍主義(女性も人間)に基盤をおく言説なのではないかと、そして「両性平等」がむしろ女性の努力と抵抗を妨害するのではないかと問題提起をする。女性主義はジェンダーという社会的矛盾を読解することをもって、非可視化されたジェンダーを露わにして抵抗するが、その過程がジェンダーを当然視し、固定する没歴史的やり方になってはならないのだ(一一頁)。 「筆者たちは、この本であつかう同時代韓国社会のイシューは、既存の両性平等パラダイムでは包括できない現実であると見るのであり、両性平等的思惟の軌道の内外を行き来し、別の認識論的道具を動員し(たとえば脱植民地主義)、既存の論争構図を変化させようとする。筆者たちはアイデンティティ・ポリティクス、(男性中心の)平等、女性の社会進出を越え、社会正義としての女性主義を追求する。/女性主義は男性と対立し、男性を代替し、男性に対抗する概念ではなく、新しい社会への移行を提案する思惟だ。女性主義は家父長制の反対言説(counter discourse)ではなく、そうなることもできない。多様な認識者の位置を現わし、その立場と条件を競合する思惟だ。この本がそのような旅程の里程標にならんことを望む。」(一一‐一二頁)  なお、本書の編者であるチョン・ヒジンは、さっこんの韓国フェミニズムへの関心の高まりの中で再読されているであろう『韓国女性人権運動史』(明石書店、二〇〇四、山下英愛訳)の編者としても既に日本で知られている。 3.「両性」と「平等」を問い直す チョン・ヒジン「両性平等に反対する」では、両性概念ではほとんどの「女性問題」が解釈できず、両性平等言説では分析・認識・理解することのできない韓国社会の多様な両性関連イシューが論じられる(二三頁)。階級役割や人種役割という表現はないが「性役割」という表現が存在し、「このような単語の存在は、性差別がいかに自然な日常の政治なのか、ジェンダーがいかに認識しにくい社会的構造なのか、いかに脱政治化されているのかを見せてくれる。」(二四頁)そしてオンラインを中心としたミソジニーに反対する女性たちの対応を、あたかもミソジニーと対称的な「男性嫌悪」と命名する思考回路は、性の区別を社会的抑圧制度ではなく対称集団とみなす思考回路が絶頂に達したことを示す。(なお、チョン・ヒジンは別の文章でミソジニーを女性嫌悪と翻訳すると、あたかも対称的であるかのような「男性嫌悪」との対立構図がつくられてしまうと指摘したことがある。チョン・ヒジン「女性が軍隊に行けば平等になるのか」『よりましな論争をする権利』ヒューマニスト、二〇一八、二二二頁の脚注二番)また、両性を二分法的にみる思考の核心的問題は三つあり、第一に位階を対称に偽装し社会的不平等を隠蔽すること、第二に対立する二項の他に異なる存在あるいは異なる思考方法の出現を原則的に封鎖すること。第三に男性と女性の区分は二分法的思考方式の原型として、あらゆる言語のモデル、尺度、起源、典型として人類を支配してきたことにあると指摘する。(三〇頁) そして「平等」について批判的検討を進める。 「女性が男性の基準にあわせる、男性と同じ対応を受けるという意味の平等は、それを実現するさいにも無数の困難が伴うが、このような意味の平等は、とりわけ既得権勢力と��しくなることを意味するから問題だ。女性主義は男性と等しくなること(「高くなること」)ではなく既存の社会を変化させることだ。/現実において平等は男女全てにとってウィンウィンゲームになりえない。女性の地位変化が男性の地位変化に連結する場合はないからだ。別の階級と人種の女性が既存の女性の位置を占める。」(四六頁) 「平等は別の人と等しくなること(sameness)ではなく、一人の人として他の者たちと公正な待遇(fairness)を受けることだ。〔中略〕また平等は、「適用」されえないものであり、そうであってもならない。適用の主体と対象の区別自体がまさに政治の始まりだ。」(四七頁) 「ジェンダー平等(gender equality)の意味は諸性別のあいだの平等や性別制度による差別是正を意味するのであり、両性間の平等ではない。私も戦略的次元でときおり両性平等という用語を使うが、両性平等は女性主義の錨だ。女性主義の目的のうちの一つは社会正義として性差別を撤廃することであり、男女平等を実現することではない。」(四九頁) そして言葉のミラーリングをこえる「労働の「交換」としてのミラーリング」こそ自分の考える「調和する女性主義」であると主張し、「これまで女性主義は性別分業に反対してきたが、じっさい性別分業がきちんと守られていれば女性たちの重労働は軽減されるであろう」(五五頁)という。「女性の社会進出が両性平等ではない。女性主義のパラダイムは「平等」からケア、差異に対する感受性、社会正義、持続可能な地球に対する責任などへと旧劇に移動中だ。」(五五頁)男性には「良心の自由」より「良心の義務」がより重要であり、「見ないことにする政治」が人間本姓として固定化されてしまうのではないかと恐れると述べ、社会は女性主義からオルタナティブな生の知恵を求めねばならないと論を閉じる。 4.クィア言説と犯罪言説を解きほぐす 次にルインの「淫乱と暴力を考え直す―〇〇地検長事件とクィア犯罪学」に移ろう。この論考は、二〇一四年八月に飲食店の前で自慰をして「公然淫乱罪」で逮捕された〇〇〇地検長の事例から始まる。この事件は有力国会議員によって「露出男」として、つまり一般通念的に命名され、理解と議論の方向性を規定(キュレーティング)した(六〇頁)。ルインはこれに対し「露出男」とは異なるキュレーティングをしてみようと提案する。 「社会通念に従う正誤の判断が、ジェンダーとセクシュアリティをどのように構成し、LGBT/クィアの文脈でいかなる意味になるのか、その通念が何を隠蔽し、いかなる秩序を維持しようとするのかを検討したい。このためにわたしは〇〇〇前地検長が行ったと知られる公共の場における性行為が犯罪になるやり方を、クィア犯罪学によって読解しようと思う。」(六二‐三頁) 「本稿で提起したい問いのように、彼の行動をめぐる論争がクィア政治学といかに出会い相互影響を与えているのかが本稿の争点だ。とりわけ彼の淫乱行為が犯罪行為へと転換される過程はLGBT/クィアの歴史と接点を形成する「慣れ親しんだ」瞬間だという点で、彼がいかなる範疇の人間であれ、クィア犯罪学/クィア政治学でこの事件を扱うことがとても重要だ。」(六三‐四)  その問いに答えるためにまず韓国においてクィアがどのように歴史的に登場してきたかが整理される。特に重要なのは一九六〇年代、軍事独裁時代にクィアたちがどう報道されたかである。つまり風紀紊乱や事件事故として、犯罪を媒介にしてクィアが登場したのだ。ただ、当時はトランスジェンダーや非異性愛者は、風紀紊乱や軽犯罪など多様な罪名で逮捕されたとしても、存在自体を犯罪とする法も通念もなかった。しかし朴正煕政権の男性を軍人するというプロジェクトは、女性と男性の区分を明確化し、軍人になりうる男性身体の条件を規定する二元ジェンダー規範を支配規範化するものだった。長髪取り締まりは性別がわからない男性を規制するものだと明示された。つまりトランスジェンダーは社会的規制・統治と緊密に結びついた犯罪形態として報道に登場し、その過程を通して社会的に可視化したのだ。ここで「クィア犯罪学」とは何かが以下の引用のように提示される。 「クィア犯罪学はクィア政治学の流れとクィアが歴史的に登場し認識される交差点に位置する。クィア犯罪学の議論は一九九〇年代中盤から登場したが二〇一〇年代に入って本格化・活発化した。それゆえクィア犯罪学をいかに規定するかは依然として論争的であり、最低限の合意がされた概念はないが、先に説明したようにクィアが既存の支配権力を問題視する仕方と軌を一にしていることは明らかだ。であったとしても、クィア犯罪学を説明するためになんらかの概念を採択するのであれば、LGBT/クィアを「犯罪学論議の周辺から中心へと移動させ、クィアを抑圧する道具として犯罪法システムが書かれた方法を調査し、犯罪法システムに挑戦」する学問、というほどである。」(七一頁)  ここでは英語圏の諸文献(Carrie Buist, Emily Lenning, “Queer Criminology”など)が引かれて理論的な議論がなされているが、ルインはフーコーとバトラーの批評critique概念を用いて展開していく。それは事件に対して正誤を語るのではなく、事件を分析する過程で隠蔽されるもの、当然視されるもの、隠蔽と当然視の態度によって発生する暴力と、それを可能にする権力構造を明るみに出す作業のことだ。そして問うべきは、〇〇〇地検長が犯罪者なのか、いかなる処罰をすべきなのか、ではなく「公共の場で性行為を犯罪として処罰することが何を意味するのか、このような処罰や論乱が公共性をいかに構成するのか、そしてこのあらゆる論乱は何を隠蔽して保護するのかを問わねばならない」(七四頁)というのだ。  韓国における性犯罪の加害者が非トランス男性である場合、多様な理由が情状酌量され、比較的軽い処罰になることを指摘しつつも、以下のように問題提起する。「性/暴力を問題にしてきちんと処罰することと、淫乱行為それ自体を暴力に還元し性暴力犯罪に準じて論ずることは全く異なる問題だ。」(七六頁)そして韓国の最高裁判所は、公共の場における淫乱行為を「健全な社会通念」や「善良な性的道義観念」に反するとする判決を何度も繰り返しており、それは社会の支配規範を構成してきた。「淫乱行為は犯罪であり、それ自体として深刻な暴力」だと解釈する論理は、クィアパレードを健全な社会通念に反する「公然淫乱」であると主張し、告発するという事例においても活用される。また、小児性愛や児童性愛や児童性犯罪事件は、異性愛の脈絡、つまり成人男性加害者と幼い女性被害者という構図があるにもかかわらず、異性愛や二元ジェンダー関係による事件だとは命名されることはないと指摘し、以下のように述べる。 「加害者を性倒錯症あるいは小児性愛症と規定し、精神異常であると、怪物であると追放するだけだ。つまり異性愛と二元ジェンダーはそれ自体としてかなり狭い範疇であるのみならず、犯罪が最も多く発生して暴力が最も頻繁に起こる実践であるのにもかかわらず、犯罪と最も無関係なものとして規定される。より正確にいえば、犯罪と関連付けられる時は、異性愛を削除した「異常」セクシュアリティ犯罪、病理的幻想、(精神)障害と関連する行為としてのみ命名される。」(八八頁) 「公共の場での性行為を性倒錯症として命名する作業は、その行為がじっさいに「倒錯」なのか「犯罪」なのかが重要なのではなく、異性愛を安全に保護し異性愛を認識から消して隠蔽するあためにつくられた作為的な診断行為だ。」(八八頁) つまり、犯罪を「倒錯」へと追いやることで異性愛‐ジェンダー構造は成功的に保護されるということだ。 5.性の問いを権力関係から分離させない 次の論考はクォンキム・ヒョンヨン「未成年者擬制強かん、何を保護するのか」だ。擬制強かんとは「同意有無に関係なく強かん」とみなし処罰する法条項のことであり、英語���Statutory Rapeだ。韓国の未成年者擬制強かんが適用される年齢は一三歳未満であり、世界で一番低い年齢に属する(日本の法体系といかに重なりいかに異なるのかを調査すればより立体的な紹介になるであろう)。韓国社会で強かんは長い間貞操の問題として思われ来たが、一九九〇年代以降になって個人の性的自己決定権の侵害問題として理解されはじめた。当初、父が「娘の純潔」を保護するためにつくられたこの法は、二〇世紀に入り、未成年者の性を規制しようとするプロテスタントと、訓育名目で成人が子どもや青少年に性的接近することを封鎖せねばならないと主張するフェミニストによって注目された。この相反する二つの立場は、共通点がある。つまり成人と未成年者を性的に中立的存在と仮定するという点だ。しかし現実はそうではない。 「多くの場合、問題は暴力自体ではなく規範的ジェンダーを実践したかどうかによって評価基準が異なるものになる。/他の犯罪と異なり、性暴力犯罪において捜査官と裁判官たちは被害者の状況を絶えず問題視する。」(一〇〇‐一頁) これは服装、外見が問題視されるということだが、被害者の状況を問わないのがただ一つ年齢だ。児童性暴力犯罪統計をみれば、一三歳未満の被害者の性別は女性八七・八%、男性一二・二%だ。しかし一三‐二〇歳の間では男性被害者は四・二%になる。同時に性暴力犯罪者のうち一八歳未満の男性青少年は二〇%に達する。「つまり一三‐二〇歳の女性青少年たちは性暴力犯罪被害者になる可能性、同じ年代の男性青少年たちは加害者になる可能性が高いということだ。」(一〇二頁)にもかかわらず、擬制強かんの報道は性比が等しく、「両性平等という概念が現実を隠す代表的事例」(一〇一頁)になっている。問いは、年齢が問題を隠しているのではないか、ということだ。擬制強かんの議論が出てくるのは、同意決定能力が年齢によって段階的に構築されるという信頼体系に基づく。「重要な点は性暴力において同意有無は個別事件では重要だが、性暴力という社会問題を認識させるさいには不足した概念であると理解すべきである」。(一〇四頁)また、刑法一三歳、児童福祉法一八歳、青少年保護法一九歳など、法によっても何歳以下を未成年と見なすかは異なっている。年齢によるこのような分類は直線的時間感と肉体に対する精神の優越性を強調する近代的主体論に根拠を置く認識論的信念を規範として前提する。そして韓国において擬制強かん法が果たして子どもを保護する法なのかを問う。 「韓国は全世界で最も低い水準の年齢制限を置いているだけではなく、行為者は、被害者が一三歳未満であることを知らなかったり被害者が年齢をごまかしたと主張すれば処罰を免れる。二〇一一年水原地裁刑事一一部裁判部は一二歳の小学生を成人男性三名が協同し強かんしたにもかかかわらず解釈の問題ゆえに無罪判決を下した。被害者が事件後、再びモーテルに戻って加害者たちにタクシー代をねだり、行為途中に呻吟する声を出すなど同意に準ずる意志表現をしたという理由だ。」「同意あるいは認知の有無を問わず処罰するという原則は適用されないのだ。」(一一六頁) 「児童・青少年を保育および教育、保護観護、医療行為、職業的必要ゆえに会う成年たちが児童・青少年に性的に接近する行為をすべて優越的地位を乱用した行為だと認定するならば、強いて未成年者擬制強かん法を適用する必要がない。/問題は欲求ではなく欲求の実現を可能にする権力だ。暴行、脅迫、威力、位階は私たちの社会が権力の不法的な使用目録として合意してきたものだ。個人間の同等な関係を妨害する社会的な各種の位階を除去するとき、私たちは「自由」な関係を結ぶことができる。」(一一七‐八頁) 「未成年者擬制強かんの保護法益は青少年の「健康な性的発育」ではなく青少年の「性的自己決定権」であるべきだ。この時性的自己決定権の概念を「セックスする権利」とのみ理解してはならない。性交としてのセックスは自分の欲望と快楽、苦痛とのみ関係するのではなく、必ず他人が関与している。バトラーの主張通りに私たちは「私たちの快楽と苦痛に関して常に相互依存的に存在し、これが人間の脆弱性の根本」なのだ。性的自己決定権は性的主体化(subjectivation)過程を経験する権利、つまり具体的関係性の中で自分の身体を社会的な身体として構成していく権利だ。未成年者たちがはく奪されたのはセックスをする権利ではなく、セックスという行為を決定し責任を負うことができる権利、つまり性的主体になる権利をはく奪されたのだ。」(一二〇‐一頁) また選挙年齢と擬制強かん年齢基準の差は韓国が最大であり、「韓国の青少年たちは政治経済的権利から最も排除されていつつも、男性中心の結婚制度の外の性行為においてのみ法的権利を行使できる。」(一二二頁)なんら権利が与えられていないのに、ただ性に対してのみ同意有無を、満一三歳以降から決定できるということは何を意味するのか。 「父母あるいは成人に対する経済的依存こそが性的自己決定に有害な条件だ。それゆえ未成年者の自由権を、制限するやり方ではなく保障するようにしようとすれば、この問題を青少年の身体的・精神的に「健全な」発達過程の問題という発想から捨てねばならない。むしろより効果的で現実的な性教育を受ける権利、未��年者の安寧と福祉のためによりよい教育環境と政治制度を要求する権利、生活可能な最低賃金を受ける権利などが未成年者の性的自己決定権を可能にする条件だ。擬制強かん年齢上向の可否に対する討論がしばしば「最近の子どもたち」の性的発育に対する(かなり小児性愛的欲望のように聞こえる)事例にはまり込んだり、過去の根深い悪習である早婚を未成年者の性を尊重する事例として誤解するというひどい状況にはまり込む理由は、性を他の社会的関係から独立的で自律的な変数として見なすからだ。」(一二三頁)  このように閉じられる議論は、セックスの問題ではなく権力の問題として、年齢そのものではなく年齢によって権威が分配される政治経済学の条件を問わねばならない、ということだ。「選挙権の年齢を下げ、最低賃金を施行し、擬制強かん年齢を上げる」(一二四頁)とき、擬制強かん法を、よりより生を可能にする公的介入の契機として考えることができるのだ。 6.保守プロテスタントはなぜ同性愛嫌悪を必要とするのか 次の論考はリュ・ジニ「かれらが唯一理解する言葉、メガリアとミラーリング――ポスト女性主体の誕生に寄せて」は、ミラーリングに対する状況の整理とミラーリングはヘイトスピーチではなく新しい表現であると評価していく論考であるが、紹介は省略する。 最後の論考はハン・チェウン「なぜ韓国プロテスタントは「同性愛嫌悪」を必要とするのか?」である。この論考の問題提起は以下のようなものだ。韓国の保守プロテスタントはなぜ二〇〇七年に差別禁止法反対を主導したか? なぜ二〇一〇年から反同性愛運動を組織的に展開することになったのか? なぜ二〇一五年になってクィアパレードに対する数万人の反対集会を開くようになったのか? なぜいま同性愛を嫌悪することにかくも総力を傾けるのか? 「韓国プロテスタントにのしかかってきた危機は、単純な信徒数の減少ではなく、はるかに深い底からの崩壊という深刻なものであり、韓国プロテスタントが政治勢力化を夢見て性的少数者の人権運動と正面から出会う場面を発見することになるだろう。」(一五八頁) 韓国の保守プロテスタントが反同性愛運動を積極的に展開した最初の時点は二〇〇七年だ。プロテスタント信者であった金泳三大統領に続く金大中大統領はカトリックであり、反共主義を根幹にする保守プロテスタントの立場からは金大中の太陽政策などは受け入れがたいものだった。また同時に有名牧師の横領事件や教会牧師世襲など、保守プロテスタントに対する社会的信頼も墜落した。盧武鉉大統領の当選(二〇〇二年)は保守プロテスタントが極右政治勢力と本格的に手を結ぶきっかけになり、星条旗と太極旗を掲げた集会を開き、危機をあおっていく。 保守プロテスタントが二〇〇七年に差別禁止法反対を鮮明にした理由は同性愛を罪と教えると犯罪になり、そのような国家の弾圧を通して境界や教会系の学校の自主性が奪われる、というものだった。 「そもそも差別禁止法に最も反対していたのは、この法によって労働者の採用と解雇に制約を受けることになる「全国経済人連絡会」と「韓国経営者総協会」のような財界であったという点だ。それゆえこの差別禁止法がプロテスタント界の反対にぶつかったのは予想できないことだった。」(一六五頁) これは法務部〔法務省〕も予想していなかったと思われる。(一六五頁脚注一二番) 二〇一〇年に入ると、韓国のドラマ史上、初めて男性同性愛者を主人公にした「人生は美しい」(SBS)が放映されたが、これに抗議する「正しい性文化のための国民連合」による新聞広告が出された。その中身は「「人生は美しい」をみて「ゲイ」になった私の息子がAIDSで死ねばSBSは責任を取れ」という題名の声明書だった。また、二〇一〇年一〇月、国家人権委員会が同性間性行為を性暴力と同一視する軍刑法九二条に違憲の疑いを表明し、憲法裁判所に改正の勧告案を提出した。「反同性愛運動側は焦点を変えて軍隊で同性愛を許容すれば軍隊の基軸が壊れて戦闘力が弱まり、北にのみ有利になり、けっきょく赤化統一されると述べ、安保問題と〔反同性愛運動を〕結びつけた。」(一七一頁)このように二〇一〇年代の政治的イシューが保守プロテスタントにとっていかに受け取られたのかが一つ一つ語られる。 また保守プロテスタントの関心は朝鮮民主主義人民共和国での宣教であり、教団別に宣教地域の分割もしていた。朴槿恵の有名な発言である「統一は最高(テバク)」の背景でもある。また同性愛者に対する嫌悪は、信仰から出たものというよりは、恐怖と嫌悪を通して勢力を拡大する目的によって行われた。「教会を攻撃したい「外部人」を想像することだけでも、ただちに教会に「苦難」がぶつかってきたように設定できる。そしてこの「苦難」はともすれば神がわたしたちを「試される」ことでもありうる。」(一八〇頁) 同性愛を愛や生、アイデンティティではなく性行為としてのみ扱う時、簡単に社会的通念にしたがって道徳的な非難対象になる。政治的に優位を占めたいときに道徳的・倫理的な優越さを見せつけることはありふれた手法だ。つまり「反同性愛をさけぶ者たちは同性愛を真に嫌悪しているのではなく、「同性愛嫌悪」を切実に必要とするのだ。」(一八九頁)そして、性的マイノリティは、「大衆が簡単に思い浮かべることができるステレオタイプのイメージを帯びたありありとした「他者」であると同時に、いかなる抑圧にも屈せず激烈で強靭に抵抗することが明らかな「集団」でもある。かくも素晴らしい「敵」は決して逃すことはできない。このような点で二〇〇〇年代後半に政治勢力化を夢見るプロテスタントと人権増進を夢見る性的少数者の衝突は必然的な出来事だ。」(一八九‐九〇頁)誰がなぜ嫌悪を必要としているのか、それを問わねばならないのだ。 7.まとめ  長々と書いてきたが、「両性平等」という用語が保守的に占有されている中、「両性平等」という用語に込めることのできない諸現場から、現場で使える別の概念をつくっていくために、絶えず理論や歴史を参照し、新たな接合を通して自分たちの力になる議論を模索する諸事例を見ることができる。そして個別化するのではなく社会的文脈の中で事件を解釈するという強い意志も表示されている。ここではトランス叢書第三巻『被害と加害のフェミニズム』の序文から、フェミニズムの展望を描く部分を引用しよう。いかなる磁場で議論せねばならないかが浮き彫りにされている部分だ。 「フェミニズム運動は、一体いつまで被害経験の共通性のなかに意識高揚の「燃料」を求め、怒り、暴露するというやり方を繰り返さなければならないのだろうか。いつも同じ所を堂々巡りするような感を拭えない。問題のある数多の個人を名指し、加害事例のリストを増やし、被害の証拠を収集し、お互いの抑圧された経験の共通性を掘り下げていくことは、結局、女性を被害という現実に押しとどめてしまうのではないだろうか。被抑圧者のアイデンティティが本質主義に出会うとき、解放への展望は失われる。そうなれば、私たちにできることは、せいぜい被抑圧の条件を持ち寄って一緒に暮らす臨時避難所に過ぎない。/「被害者の味方」をして加害者を処罰することは、フェミニズムの目標でも展望でもない。それは単に法治国家の常識であるにすぎない。そのために被害者が人生を賭けなければならないような社会なら、希望はない。フェミニズムは加害者を処罰し、被害者を保護しようという思想ではない。フェミニズムはそれ以上のものだ。フェミニズムはむしろ、被害と加害という位置が与えられる方法そのものに関心を持つのである。(クォンキム・ヒョンヨン「序文」『被害と加害のフェミニズム』教養人、二〇一八、九‐一〇頁) トランス叢書の議論は閉じられておらず、信頼に基づいた批判が待たれている。日本の文脈に移植して直ちに使える議論だとは言えないだろうが、議論を展開していく方法と、何を前提にして議論を始めるべきなのかを思い切って設定すること、そして現場と分離不可能な記述によるエンパワメントの可能性は実感できるのではないかと考える。
0 notes
takahashicleaning · 4 years ago
Link
TEDにて
パーディス・サベティとクリスチャン・ハッピ:次のパンデミックを予防するためのウイルス検出ネットワーク
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
我々は、どのように次のパンデミックが始まる前にそれに終止符を打つのか。疾患研究者であるパーディス・サベティ博士とクリスチャン・ハッピ博士は、ウイルスの脅威をリアルタイムに検出、追跡する早期警告システム「センチネル(見張り)」を紹介します。
いかに、それを利用してウイルスの拡散を防止することができるのか?
センチネルシステムを支えている最前線のテクノロジーについて、そして、コロナウイルスのパンデミックの中でセンチネル開発チームが、いかに、科学者、そして、医療従事者らを助けているのか見ていきましょう。
2020年1月。クリスチャン・ハッピとパーディス・サベティは、大胆なアイデアを発表した。「センチネル」は、パンデミックを検出し、追跡する早期警告システムである。この動画はセンチネルの解説である。
(クリスチャン・ハッピ)「センチネル」は、パンデミックに先制攻撃する早期警告システムです。
それは、主に、3つの柱から構成されています
(パーディス・サベティ) 1つ目の柱は「検出」です。
クリスチャンと私は、これまで感染症について共に学んできました。世界各地で、20年もの間です。ゲノム塩基配列決定法を使って、微生物の全DNA情報を読み取ってきました。それを通して、未発見のものを含むウイルスの識別、拡散の追跡、新しい変異の観察が可能になりました。
そして、今では、強力な遺伝子編集技術CRISPRと共にこれらの遺伝子情報を用い、任意の微生物に対し、短期間に極めて鋭敏な診断テストを設計できます。
(ハッピ)そのツールの中の一つが「SHERLOCK」です。紙片上の既知のウイルス���検出できます。それは、とても安価であり、最前線の医療従事者らも「SHERLOCK」を利用し、最もありふれた。あるいは、脅威的なウイルスを1時間以内に検出できます。
(サベティ)もう1つの手法は「CARMEN」です。
検査室を必要としますが、数百のウイルスを同時に検出できます。病院の検査室で患者のサンプルを広範囲なウイルスに対して、1日以内に検査できます。
2つ目の柱は「連携」です。
全ての人と連携して、これらの情報を公衆衛生コミュニティーと広く共有することです。多くのアウトブレイクでは、病院のスタッフは、症例の情報を書類もしくはExcelで共有します。それは、時空を超えたアウトブレイクの追跡と協力対処を極めて難しくします。
そこで、我々は、クラウドベースのシステムとモバイルアプリを開発。これらを使えば、地域の医療従事者、臨床医、公衆衛生チーム。そして、全ての人が繋がり誰もがデータをアップロード、分析、考察の共有、対処法。及び、行動計画の連携がリアルタイムで可能になります。
(ハッピ)3つ目の柱は「能力を高める」ことです。
我々のシステムを成功させるためには、すでに、最前線にいて、地域社会のケアをしている医療従事者らの能力を高める必要があります。そのためには、沢山の訓練が必要です。
パーディスと私はそれを十分理解しています。我々は、過去の10年を費やし、何百人もの若いアフリカの科学者や臨床医らを訓練してきました。次の5年間で、私たちは、新たに1000人の医療従事者に検出ツール「センチネル」使用法の訓練を行い、彼ら���能力を高め、同僚の訓練もできるよう努めます。
こうして、従来からの医療制度を改善すると同時に監視システムを医療活動の中に統合することができるのです
彼らの大胆な計画をTEDで発表してから世界は変わった・・・(日本の怠慢も露呈したが、基本的人権もあるので微妙です)
(ブライアー・ゴールドバーグ) この会話は録画しています。今日は、2020年4月7日です。明らかに、私たちは、新型コロナウィルスによってもたらされた極めて危険な世界規模のパンデミックの真っ只中にいます。お2人は、ずっと共に働いて来られて、極めて積極的に2014年のエボラ出血熱危機に対応されました。あなた方の観点からするとどうですか?
(ハッピ)エボラのアウトブレイクから6年経ちますが、今や新たな危機に直面しています。我々は、依然として前回の危機からほとんど学んでいません(日本も含めて)私は非常に悲しく思います。
(サベティ)今回のパンデミックは、世界中の全ての地域が、どれ程、準備不足であるかを明らかにしたと思います。ハッピ我々の協力者は、ナイジェリア、シエラレオネ、セネガルの病院で2月下旬には診断器機を入手しました。アメリカのほとんどの州でさえ、ずっと後まで診断器機がありませんでした。私たちはみんな仲間であり感染曲線を乗り越えたということです。
(ゴールドバーグ)このセンチネルシステムは素晴らしいです。ですが、皆さん。こう思っているはず。そのシステムを今現在の状況にどのように応用できるか?(基本的人権を尊重することが前提です)
(サベティ)センチネルは、パンデミックへの先制対応システムですが、今、既にパンデミックの真っ只中です。しかし、素晴らしいのは、パンデミックに先制対処するのに必要な器機がパンデミックに対応する器機でもあることです。それは、我々が先程述べた数々の技術。臨床現場での検査、多数検査、変異を続けるウイルスの発見。
そして、追跡。重ねてモバイルアプリケーション等の活用。これらは全て重要です。
(ハッピ)我々にとって、これは戦争です。我々は、基本的に24時間以内の報告を確保しています。成果を出すためにです。そのためには、我々は昼夜休むことなく働かなければいけません。ですから、今はかなりハードな期間です。家族から離れ、少なくとも私は今日、自分の家族と会えましたが、明日には、私は確実に仕事場に戻っているでしょう。
私の研究室では、COVID-19原因ウイルスのゲノム塩基配列決定をアフリカ大陸で初めて、実に48時間以内に成功させました。これは、アフリカ大陸からの革命的な成果です。
このアフリカ大陸におけるウイルスについての情報を世界中の保健機関に公開しました。技術、知識。そして、情報共有を通して私たちはより良い成果を出し、ウイルスを打ち負かせると信じています。
(サベティ)「センチネル」という概念は、我々がお互いを警護するということです。みなが監視をします。
私たち一人一人が 「センチネル(見張り)」 で、私たち一人一人が、私たちを病気にするものの正体を観察し、その結果を他のコミュニティーと共有するのです。
そして、私が心の底から望むのは、私たちが皆を警護しお互いを見守ることです(まだ治安の良くない開発独裁体制や新興国なら有効かもしれません)
<おすすめサイト>
日本経済と世界経済(KindleBook)- 東京都北区神谷高橋クリーニング
ウーリ・アロン:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)出口戦略、ロックダウン終了と経済活動再開を目指して
クリスタリナ・ゲオルギエバ:パンデミック後の世界経済を立て直すには?
<個人的なアイデア>
アメリカのノーベル賞受賞経済学者ミルトン・フリードマン、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」も言うように、金融危機2008、コロナショック2020などの急落に直面する対策として、ゼロ金利、マイナス金利、金融政策が出尽くした後に、よく登場する最速実行再分配政策が、個人への緊急的な現金給付!!!
各国によってスピードは異なるが、政策閣議決定後、人間の限界を遥かに超えるスピード。1秒以内で現金到着が理想。各国競争してみれば、今後の恒久対策として中央銀行のデジタル通貨なども考慮しつつ、新産業が産まれプラスサムになるかもしれません。
MMT(Modern Monetary Theory)によると、現状の貨幣での現実的なアイデアとして、社会保障に還元される日本の消費税は現状維持しつつ、現金給付額にも消費税がかかるので現金給付額を上げて、毎月給付にすると消費税率と社会保障費下支えとが均衡状態になる?と同時に、実体経済の経済成長率「g」の下支えにも寄与する?
これらの総量が、急激な不況時の資本収益率「r」以上なら、もしかして?回復して正常な経済環境に戻る期間も短縮できるかもしれません。
スペイン風邪から国民皆保険を構築した岸総理(他には、国民皆年金、最低賃金法もあります)現政権の安倍総理、母方の祖父を見習いコロナウイルスから、毎月の国民皆給付を構築すれば歴史に残る業績になるし、継承する権利もある!
現政権の安倍総理、麻生副総理。この二人でしかできない天命を果たせ!アベノミクスの最終地点がコレだ!この絶妙のタイミング!
天命と言わずにはいられない!
感染症との戦いは、人類の宿敵とも言っていい未知のウイルスとの戦争です!
今までは、パンデミック時の対策としてデータのないスペイン風邪の書物や言葉を参考にしていたが、インターネットの発展やCPU、GPUがムーアの法則によりスーパーコンピューターの領域に現代は突入している。
情報技術が発展し、スマートフォンとして手のひらサイズに収まり、ウイルスを感染予防するための距離を広げながらも、データとして全世界と光速で共有できるため、そのスピードとウイルス伝播のスピードと伍している?
局面ごとに対策を適性に行えば伝播速度を上回りコントロールできる感じもある!ラリーブリリアントが構築したシステムの功績もあります。
量子コンピューターも量子超越性を達成してることもプラスです。
ジョンズ・ホプキンス大学のシステム科学工学センター(The Center for Systems Science and Engineering:CSSE)感染者ダッシュボード
新型コロナウイルスの場合、新規感染者数が、2倍になる日数が10日以上になれば、R0(アールナート)が1以下に減衰してピークアウト状態になると理解できる。
日本の場合、PCR検査の結果が判明する14日後より短いから、検査結果日数を10日以下にできれば、ヤキモキせずスピード感ある判断が可能になりそうだ。
つまり、未知のウイルス。アウトブレイク発生確認後の緊急事態宣言発動は、クラスターが発生しやすいチェーン店などの大規模な場所から早期閉鎖が原則とデータから判明した!
日本の場合、アウトブレイク発生確認後から緊急事態宣言発動までの余裕日数は、新規感染者数が、2倍になる日数です。例えば、5日で2倍なら、5日以内で初動初速最大化発動しないと危険ということ!
R0が2.5付近では、発動日から10日でピークアウトが最速値。7、8割の人の外出制限要請StayHome(元々、人がいない地域での7、8割削減は意味ないし不可能だから政令指定都市だけにすること)ソーシャルディスタンス。などの初動初速最大化すれば、収束までさらに10日で計算上は20日で解除可能領域に近づける目安となります。
生産管理手法のクリテカルチェーンもリアルタイムの感じた感覚で考慮すると余裕バッファーをもう10日で、ひと月。えっ。ここまで自分で書いてよく見ると現実の数値にかなり符号する。
休業要請解除を10段階くらいに分けて地域ごとに段階的に基準を決めて行う。
日本の場合。緊急事態宣言、休業要請は現金給付や保証とセットで最速実行が原則。
日本の場合、透明性を持たせて休業要請解除の基準を決め、きめ細かく設定しないと現在の都知事とか権力者の気分で権力濫用されたり選挙に悪用される危険性がある。
今後の医療崩壊回避のため、医者を含めた疾病や保健所などの医療従事者を単純に現在の倍に育てて増員したら余裕バッファーが半分くらいになりそうな直観が出た。
今後は、休業要請解除!スペイン風邪同様第二波三波、第四第五の小波に備え、国からの現金給付支給をもう数度実行してもいい。Rtが1以下になり次第、休業要請解除!の後に、緊急事態宣言を機動的に解除。
この局面でもっとも効果的なソーシャルディスタンス領域をかんたんに実行。かんたんに実現できる小規模な所から。
時間軸のあるR0をRtとした都道府県別。新型コロナウイルスリアルタイムデータ
クラスター発生地点の見守りを継続する。再びアウトブレイクになり次第。最速で緊急事態宣言を再び発動して、1年かけて5、6回繰り返し、新規感染者数をピークアウトさせて分散、減少させていく!
何度も言うが、スペイン風邪同様第二波三波、第四第五の小波に備えるため!
小池百合子都知事という悪徳政治家は即刻辞職して、後世の女性への権力に固執しない手本を示し、的確に新型コロナウイルス対策できる人間に変われ!以下の指摘3つを真摯に受け止めて瞬時に改善しろ!(全世界に拡散希望)
1)休業要請緩和の各ステップの目安日数(1週間の平均感染者数:20人未満、感染経路の追えない感染者の割合:1週間平均が50%未満、1週間単位の感染者の増加比:1以下)をごまかして各段階を具体的数値で表現しない。クソロードマップだ!!今回の都知事選挙のために政治悪用してるのは明白!!的確に新型コロナウイルスに対策できる人間に変われ!
2)再要請の目安(1日の感染者数:50人、感染経路の追えない感染者の割合:1週間平均が50%以上、1週間単位の感染者の増加比:2以上)も隠すように表示してるクソロードマップだ!今回の都知事選挙のため政治悪用してるの明白!!的確に新型コロナウイルスに対策できる人間に変われ!
3)2週間単位じゃなく1日単位にしないと一つずつ緩和のステップを進めていく意味がないクソロードマップだ!!今回の都知事選挙のために日数伸ばすために政治悪用してるのは明白!!的確に新型コロナウイルスに対策できる人間に変われ!
具体的には、2020年5月中旬に、緊急事態宣言を1日単位でスピード解除(現都知事は、説明責任をせず気分で言葉を変えて言葉で惑わし政治悪用するので、数値を基準にした休業要請を1日単位でスピード解除)を早期に行う。
こうすることで、マクロ経済的にもバランスを維持していく。
前提として、直近1週間10万人あたり新規感染者0.5人位?(わかりやすく言うと、1400万人いる東京都は7 日間で、70 人位。一日7人位)で緊急事態宣言解除。
他には、神奈川県は46人位一日6人位。埼玉県は37人位一日5人位。千葉県は31人位一日4人位。とざっくりとした目安になります。
以降は、30日間経過観察し2回目に備える。オーバーシュートし始めたら2回目の緊急事態宣言を再び発動(現金給付とセット:一回目の延長の分も含めて一律20万円)し、1回目と同じように繰り返し、50日でスピード解除。つまり、最速80日周期で1年かけて4、5回繰り返し、新規感染者数をピークアウトさせて分散、減少させていく!
データから判明した6割程度の人の接触制限(元々、人がいない地域での削減は意味ないし不可能)で増加しないフラットな均衡状態を維持できる。
しかし、わかりやすく言えば、10人を4人にし続けたら商売にならないのは明らか。これでは、マクロ経済活動を維持できないため、その減少分を法人は、巨額な内部留保があれば、それを金融工学で資金繰りを下支えしつつ
国民皆給付で一律毎月10万円の庶民生活を下支えし続ける!(ボーナスも危ういので多少なりとも毎月気持ち分補助してもらう)これがベスト。
新規感染者を数人位の緊急事態宣言解除直後の低水準で均衡させつづければ、6割程度の人の接触制限してマクロ経済を維持できそうな感じは現時点ではする。
7月になり、小池百合子は公約も実現してないのに再選した稀代の悪女!自ら辞めて責任もとらない。昨年は、モンテスキューの「法の精神」も言う権力分立の原則を無視して国政と都知事を兼務しようとする悪い女性の見本と判明(全世界に拡散希望)
新規感染者も四月の水準に数の上では迫っている!
しかし、検査数と新規感染者の割合を見ると七月の水準では四月ほどではなく、さらに、退院者数を引いて見る。医療提供キャパシティ数が不明で数値を出して欲しいが、これらを考慮すると•••
再びの緊急事態宣言は、新規感染者が現状4桁到達。人口規模が大きい東京都が1000人以上なら実行する価値はある!現金給付とセットで!(検査数、医療提供キャパシティ数が増えれば2000、3000でも耐えられるかも?これはまだ未知の領域)
7月の重傷者数も4月の水準ではないので、4月の水準に近づき次第。再びの緊急事態宣言で良いのではないか?そんな感じもします。
海外の結果は、アメリカ、ヨーロッパは速めにロックダウンした(日本は緩いロックダウン)
スウェーデンは独自の社会実験でパンデミック中に行政府がほとんど行動制限を加えず、通常の生活を続けるとどんなことになるか?結果は変わらない。
自ら感染を広げただけで、経済的に何の得にもなっていないらしい。人口100万人当たりの死者数が世界的にも高い水準になってしまった。重症者増加悪化する。ロックダウンが経済悪化の原因ではないこと。すべての原因はウイルスそのものの伝播力と判明。
日本は湿気の多い夏の時期でも、この伝播力の怖さが明らかになる。実効再生産数1.5から2くらい。
歴史の経験が実証されデータが得られワクチンや治療薬が重要という昔のパンデミック時の教訓が正しいことが世界中で再認識された。
PCR検査などを抽出から全数に変えても統計上はあまり変わらない。前提として、数値の量や正確さにこだわらず測れるのが統計。量子力学に多用されてる。統計には、全数と抽出がある。
むやみに、感染者を排除しても基本的人権を侵害するだけで感染者差別を産む可能性もある(マスクの有無で既に差別的になってる)
ハンセン病患者の強制隔離政策。第二次大戦の教訓が無視され弱者に対して権力濫用に繋がり、日本では、権力者を縛る憲法により結論を示し、ついに決着した。非常に重い最高裁判所の判例や現実が大きくあり、パンデミックの最中には、混乱するだけで導入は難しい。
現に、検査数が日々変動してるため、新規感染者数が過去の数値と単純比較できずに陽性率で比較するプロセスも必要となるから、この時間差や感染者集計の時間差を権力者に言葉巧みに悪用されてる。
つまり、この元凶の権力者とは現在2020年の再選した政界風見鶏と言われる都知事小池百合子!過去には、行政府、警察に拡大解釈され強欲マスメディアがあおり第二次大戦に至りました。
未知のウイルスは、医療従事者や専門家も素人同然に成り下がるのは、東日本大震災2011の地震学者(こちらは理論破綻)で証明されてる。
にもかかわらず、今回、新型コロナウイルス2020でも、プライド、特権意識が邪魔をして、アマチュアの意見も引用して受け入れないため、未知のウイルスの伝播力で後手に回る。
現場で経験したアマチュアを含めて知見が集まるまでの人の手でデータにするまでの時間は、 CPU、GPU、量子コンピューター、インターネットで情報を光速で共有できるメリットを最大化できなくなると判明もした!
理論も大事だが現場経験が先!まぁ、カントも言ってることだから専門家、教授レベルなら熟知してると思うけど、知らないのかな?
日本の場合、ウイルス感染力低減対策のひとつ。緊急事態宣言後、最速で、高速道路、鉄道の法人��あるJR、私鉄が協力体制をとって、都道府県内で折り返し運転をして他県に移動しづらくする方法。
それか、違う効果的なアイデアがあればいい?たしか、東日本大震災の時も実行してたような?
サブスクシェア経済は、具体的に言うとウイルスをベタベタな手で撒き散らすような強欲不潔感なイメージ。
食品扱うなら公衆衛生は最高レベルで!
公衆衛生の義務を厳格徹底し、感染症に欲のスキを突かれるため、強欲不潔な法人を規制して、事業停止を保健所は機動的に強制執行できるように法律を改正。
デフレスパイラルも危険なので、最低賃金以上を義務化、公衆衛生の義務を厳格徹底することで、抑止力をサブスクシェア経済に与えること!
さらに、人間を追跡する人工知能のストーカーアルゴリズムのみを今後禁止にして、ベンチャー企業がサブスクを開発したら高額罰金を与えるのはどうだろうか?
すでにある企業にも、悪用予防で高額罰金をかけていく。個人情報保護法に追加。GAFAは、指摘を受け止めて改善するが、それ以外の中小規模がより危険。
Uberなどは、その一つです。ドン・タプスコットが「ブロックチェーンレボリューション」の中で、UberやAirbnbやTaskRabbitやLyftといった。共有経済について話題にしています。対等な個人がいっしょに富を生み出し、共有するというのは。とても強力なアイデアです。
でも、私に言わせるとそういった企業は本当に共有をしてはいません!!実際、これらの企業が成功しているのは、まさに共有しないことによってなのです。さらに、高インフレの国でないとデフレスパイラルが起きてしまい、次第に賃金が上昇しなくなります。
現在の唯一の解決法は富の再分配でデファクトスタンダードをとっているプラットフォーマー企業に課税して広く配分するということです。ここが重要!!と言っています。
情報技術の発展とインターネットで大企業の何十万、何百万単位から、facebook、Apple、Amazom、Google、Microsoftなどで数億単位で共同作業ができるようになりました。
現在、プラットフォーマー企業と呼ばれる法人は先進国の国家単位レベルに近づき欧米、日本、アジア、インドが協調すれば、中国の人口をも超越するかもしれません。
法人は潰れることを前提にした有限責任! 慈愛や基本的人権を根本とした社会システムの中の保護されなければならない小企業や個人レベルでは、違いますが・・・
ヨーロッパでの一般データ保護規則(GDPR)でも言うように・・・
年収の低い個人(中央値で600万円以下)から集めたデータほど金銭同様に経済的に高い価値を持ち、独占禁止法の適用対象にしていくことで、高価格にし抑止力を持たせるアイデア。
自分自身のデータを渡す個人も各社の取引先に当たりデータに関しては優越的地位の乱用を年収の低い個人(中央値で600万円以下)に行う場合は厳しく適用していく。
キャシーオニールによると・・・
思考実験をしてみましょう。私は、思考実験が好きなので、人種を完全に隔離した社会システムがあるとします。どの街でも、どの地域でも、人種は隔離され、犯罪を見つけるために警察を送り込むのは、マイノリティーが住む地域だけです。すると、逮捕者のデータは、かなり偏ったものになるでしょう。
さらに、データサイエンティストを探してきて、報酬を払い、次の犯罪が起こる場所を予測させたらどうなるでしょう?
あら不思議。マイノリティーの地域になります。あるいは、次に犯罪を犯しそうな人を予測させたら?あらら不思議ですね。マイノリティーでしょう。データサイエンティストは、モデルの素晴らしさと正確さを自慢するでしょうし、確かにその通りでしょう。
さて、現実は、そこまで極端ではありませんが、実際に、多くの市や町で深刻な人種差別があり、警察の活動や司法制度のデータが偏っているという証拠が揃っています。実際に、ホットスポットと呼ばれる犯罪多発地域を予測しています。さらには、個々、人の犯罪傾向を実際に予測しています。
ここでおかしな現象が生じています。どうなっているのでしょう?これは「データ・ロンダリング」です。このプロセスを通して、技術者がブラックボックスのようなアルゴリズムの内部に醜い現実を隠し「客観的」とか「能力主義」と称しているんです。秘密にされている重要で破壊的なアルゴリズムを私はこんな名前で呼んでいます「大量破壊数学」です��
民間企業が、私的なアルゴリズムを私的な目的で作っているんです。そのため、影響力を持つアルゴリズムは私的な権力です。
解決策は、データ完全性チェックです。データ完全性チェックとは、ファクト(事実)を直視するという意味になるでしょう。データのファクトチェックです!
これをアルゴリズム監査と呼んでいます。
人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
未知のウイルス。新型コロナウイルスでは、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
しかし、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
さらに、2020年5月21日。ついにリリースしました。AppleとGoogleが、協調してプライバシーに配慮し高いセキュリティの、APIを提供してます(中国のアプリは危険なため)
以下は、iOS、Androidアプリの作成に当たってライセンス上、守るべきガイドラインです。
第一に、アプリは公衆衛生当局が自ら作るか、外部機関に依頼して作らせたものでなければならず、しかも「COVID-19対応」以外の目的では利用することができないライセンスになっている。できるだけ多くの人が、同じアプリを使用し分断が起きないようにAPIの利用は1カ国1アプリのみ。
第二に、Exposure Notification API(濃厚接触通知API)の利用の前に、ユーザーの同意を得る必要がある。
第三に、利用者のCOVID-19感染が確認された場合、結果を共有する前に、必ず利用者の同意を得る必要がある。(同意を得ると当局が利用者のデバイスにひも付いた「Diagnosys Key : 診断鍵」に対して「陽性」の情報を登録する。二段階でキー生成がなされます。)
第四に、アプリは、利用者のスマートフォンから可能な限り最小限の情報しか獲得してはならず、 その利用はCOVID-19対策に限られる。ターゲティング広告を含め、それ以外のあらゆる個人情報の利用は禁じる。
第五に、アプリは、スマートフォンの位置情報獲得を求めてはならない。
などの個人を特定しにくくする工夫が加えられている新型コロナウイルス「濃厚接触通知」のプライバシー強化がほどこされています。
具体的に、AirDropやApplePayの仕組みを応用し、通信方法はBluetooth経由で、暗号化された毎日ランダムに15分単位で生成されるお互いのキー情報のみを相互接続します。
ApplePayの仕組みについて(当店サイトからも曲購入にて対応しております)
GPS情報、ユーザーの氏名や性別、年齢も原則取得しない
ユーザー同意のもと感染報告者の「キー(その1)」は、政府か保健機関が提供するアプリを通じてサーバーへ送られる。
続いて、API対応アプリは、定期的に全国から報告される「キー(その1)」をダウンロードする。そして、端末上で、誰かと会ったときの「キー(その2)」とマッチするかどうか判定し濃厚接触の可能性を判定する仕組み。
日本では、行政府の厚生労働省チームが進めるアプリ開発で同APIを利用します。このAPIは、常にAppleとGoogleが改善して全世界同時アップグレードされます。
1、2ヶ月程度で、1000万ダウンロード達成は、他のアプリと比べても平均くらいの普及率です。いや、でも、速い方かな?
メルカリなども1年くらいは必要としていたし、Lineもこのくらいだったかな?1000万ダウンロードでモンスターアプリと言われる世界。
その他のSNS、Twitter、FaceBookなどは、2000万前後のダウンロード数を誇っているアプリはほんの数%。cocoaも数ヶ月で達成しています。
一般的に言うQRコード決済になるd払い、Paypay、auPay、メルペイ、LinePayやクレジットカードの経験から、国内決済は、情報が独占禁止法の優越的地位の乱用に抵触。
QRコード決済は情報漏洩。セキュリティが高くない傾向がある。
さらに、マスメディアに横流しされ、広告に悪用される危険性を考慮ください!
安売りのかこつけ表現はデフレスパイラルになり、貨幣への融資以外は危険です。
Appleはこれらの対策として提案した内容がこれ。
データミニマイゼーション!
取得する情報・できる情報を最小化する。データが取れなければ、守る必要も漏れる可能性もない!
オンデバイスでのインテリジェンス!
スマートフォンなど機器のなかで処理を完結させることでプライバシーにかかわる部分を端末内に留める。
クラウドにアップロードして、照会プロセスを最小化することで、漏洩や不適切な保存の可能性を排除する!
高い透明性とコントロール!
どんなデータを集め、送っているのか、��う使うのかを明示し、ユーザーが理解したうえで自身で選んだり変更できるようにする!
セキュリティプロテクション!
機器上などで、どうしても発生するデータに関しては指紋認証や顔認証などを使ったセキュリティ技術で、漏えいがないようにしっかりと守るセキュリティプロテクション!機器上などで、どうしても発生するデータに関しては指紋認証や顔認証などを使ったセキュリティ技術で、漏えいがないようにしっかりと守る
202012のApp Storeプライバシー情報セクションは、3つ目「透明性とコントロール」の取り組み。
位置情報などは自己申告だが、アップルとユーザーを欺いて不適切な利用をしていることが分かればガイドラインと契約違反になり、App Storeからの削除や開発者登録の抹消もありえます。
このプライバシー情報の開示は12月8日から、iOS、iPadOS、macOS、tvOSなどOSを問わず、新アプリの審査時または更新時に提出が求められるようになっています。
2020年の4月と7月の違いは、新型コロナウイルスの場合、空気感染ではなく、飛沫感染という性質を考慮すると•••原則は、常にマスク着用、ソーシャルディスタンス。
検査数の量と陽性率でも見ると、東京都は、陽性率2、3%、200人前後で重症者数もバランスよく維持すれば、新型コロナウイルスを最小限に抑えつつ経済を持続できそうだ。
最新の研究によると、不織布のサージカルマスクなどは、感染予防にならないが、他人への拡散を抑える効果、ウイルス摂取量を抑える効果があるから、周囲の人たちが7、8割以上が行えば、実効再生産数を低下させ集団免疫に近い低減効果が得られるかもしれない。
ワクチンと同じくらいの防御効果がありそうだ。安全性の高いワクチンができるまでの実行再生産数を、1 より少なくする時間稼ぎに有効ということだけしかない。油断は禁物です!
吐く息の場合。不織布マスクは80%カット。布製マスクは70%カット。フェイスシールドは20%カット。マウスシールドは10%カット。
吸う息の場合。不織布マスクは70%カット。布製マスクは40%カット。フェイスシールドは効果なし。マウスシールドは効果なし。
続いて、日本国憲法尊守を前提で!
新型コロナウイルス2020に対応したFRBの金融政策と財政政策に異次元な変化が生じてる?
マネーストックとは「金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量」のこと。
具体的には、金融機関・中央政府を除いた法人、個人などが保有する通貨(現金通貨や預金など)の残高を集計したもの。
日本銀行のベースマネーをコントロールするゼロ金利、量的緩和とは別枠で、ベースマネーからマネーストックへの橋渡しをする機関が弱いのでボトルネックになっていた。
ここで新型コロナウイルス2020が起きた!
将来の設備投資である個人デジタル貨幣型ベーシックインカム活用も含めて•••
アメリカのノーベル賞受賞経済学者ミルトン・フリードマン、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」も言うように、金融危機2008、コロナショック2020などの急落に直面する対策として、ゼロ金利、マイナス金利、金融政策が出尽くした後に、よく登場する最速実行再分配政策が、個人への緊急的な現金給付!!!
各国によってスピードは異なるが、政策閣議決定後、人間の限界を遥かに超えるスピード。1秒以内で現金到着が理想。各国競争してみれば、今後の恒久対策として中央銀行のデジタル通貨なども考慮しつつ、新産業が産まれプラスサムになるかもしれません。
MMT(Modern Monetary Theory)によると、現状の貨幣での現実的なアイデアとして、社会保障に還元される日本の消費税は現状維持しつつ、現金給付額にも消費税がかかるので現金給付額を上げて、毎月給付にすると消費税率と社会保障費下支えとが均衡状態になる?と同時に、実体経済の経済成長率「g」の下支えにも寄与する?
これらの総量が、急激な不況時の資本収益率「r」以上なら、もしかして?回復して正常な経済環境に戻る期間も短縮できるかもしれません。
世界的な流れから各国政府経由で手厚い給付金を全国民に支給することになる。
日本も世界同時で協調し、国民皆給付を行うがスピードが世界に比べて同水準になってないことが判明した!そのうち改善するでしょう。
スペイン風邪から国民皆保険を構築した岸総理(他には、国民皆年金、最低賃金法もあります)安倍政権時代の安倍さんは、母方の祖父を見習いコロナウイルスから、毎月の国民皆給付を構築すれば歴史に残る業績になるし、継承する権利もある!
安倍政権時代の安倍さん、麻生さん。この二人でしかできない天命を見事果たした!アベノミクスの最終地点がコレだ!
この絶妙のタイミングで緊急的に構築した!天命と言わずにはいられない!
国民皆給付は達成したが、世界的な流れである毎月の国民皆給付には到達していない!
次善のアイデアとしては、三ヶ月に一回給付金。つまり、春夏秋冬に一回ずつ給付金も検討する価値はあります。
誰が発展させて引き継ぐのか?本人自身が行うのか?今後の継承を期待します。引き継いだ人間は、確実に人類の転換点に成し遂げた歴史に残る業績として記録されることでしょう。
将来は、官庁から量子暗号運用へ移行するための期間の長いデジタル化を始めてするも良し、庶民が行政手続きする際の申請だけにするなら資するかも?
金融機関への紐付け解除プロセスは現状維持として、まだアナログで十分!
前提条件として、基礎技術にリープフロッグは存在しません。応用分野のみです!
金融機関への紐付け?義務化は憲法違反。許可選択制にしろ!紐付け解除もできるようにしないと基本的人権侵害。
歴史の浅いコンピューターは、人間ではないし基本的人権は適用外だが、人類は違う!何千年もの構築した概念や法体系、歴史があり憎しみの連鎖も生じる。
中央値で一人年収600万円以上は給付金分年末に減税して、それ以下の年収は給付金支給にすればいい。日本国憲法尊守を前提で、こんなアイデアはどうだろうか?幸福がポイント。
ベーシックインカムは、現在の社会保障にプラスしていくことを前提条件として考慮しています!
もう一度。ベーシックインカムは、現在の社会保障にプラスしていくことを前提条件として考慮しています!
そして、テレワークの普及は諸刃の剣!
少ないから価値あるが誰もができると価値がなくなり、逆に一極集中加速する危険!アメリカ2020が、今そうだ!
GAFAなど。特にIT産業などは独占化しやすいから別枠で高税率にしてベーシックインカム用に再分配システム構築できないなら独占禁止法強化する世界的な流れになっている。
アメリカとは国土の大きさが違う!ので、マクロ経済学でいう小国開放経済の日本に、そのまま適用しても、新型コロナウイルスもあるし、現在の日本の普及率くらいが最善。これ以上は逆効果。
基本的人権という歯止めがないと薬が毒になる。
税の公平性はよく言われるが、時代が変わり、一極集中しやすく不公平が生じてるなら、産業別に税率を上昇させてバランスよくすればいい?
自由という概念を悪用するので簡単に言うと、自由権とは、18世紀のヨーロッパ市民革命、マグナカルタによってプロトコルを源にし言葉の定義を決めてから基本的人権の一つとして提唱されました。
憲法として日本にも導入されます!何でも自由に行うことではありません
これもその一つ。
「兵は詭道なり」戦いは、所詮騙し合いで、いろいろな謀りごとを凝らして、敵の目を欺き、状況いかんでは当初の作戦を変えることによって勝利を収めることができるものだ。
ということだが、誤解があって、憲法ある現代では、戦いの後に公開厳守が、法人も含めた権力者の原則です。
日本では、医療関係は、法律で個人情報の秘匿を義務化されてますが•••
国内法人大手NTTドコモは、本人の許可なく無断でスマートフォンの通信データを警察機関に横流しをしてる!
GAFAのように対策しない違法な法人?まさか、他にも?独占禁止法や法律を強化する?デフレスパイラル予防。このような国内大企業、中堅法人も危険。傲慢。
日本国憲法に違反しているので、アメリカのカリフォルニアやヨーロッパのGDPRのようにデータ削除の権利行使。
他に、再分配するデータ配当金を構築してからでないと基本的人権侵害になるため集団訴訟を国民は起こすべきだ。
税の公平性は、よく言われるが、時代が変わり一極集中しやすく不公平が生じてるなら産業別に税率を上昇させてバランスよくすればいい?
特に、IT産業などは、独占化しやすいから別枠で高税率にして、ベーシックインカム用に再分配システム構築できないなら独占禁止法強化。
自動的にディープフェイクをリアルタイムの別レイヤーで、防犯カメラの人物に重ね録画していくことで、写る本人の許諾が無いと外せないようなアルゴリズムを強力に防犯カメラの機能を追加していく。
防犯カメラのデータを所有者の意図しない所で警察機関他に無断悪用されない抑止力にもなります。
防犯カメラのデータを所有者の意図しない所で警察機関他に無断悪用されない抑止力にもなります。
防犯カメラのデータを所有者の意図しない所で警察機関他に無断悪用されない抑止力にもなります。
サミット警備時、死者数が微小なのにテロ対策と称し厳戒態勢!
経済活動を制限した時に、警視庁職権濫用してたが、死者数が甚大な新型コロナに予算増やした?
警察権力悪用!庶民弱者に圧力やめさせないの?オリンピック前にも圧力あったから予算削除しろ傲慢警察!
警察機関に個人データを保存するなら、至急データ配当金を創設して、毎月警察予算から配当金を庶民に給付する仕組みにしろ!
嫌なら、個人情報を削除する権利が庶民には、あるから行政府は行使できるようにしろ!予算削減がいいか!データ削除がいいか!
仕組みを創設しないなら、基本的人権の侵害で日本国憲法違反だ!
みんなで国と集団訴訟だ!誰かが起訴すれば歴史に残る偉業になる。
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
金融ビックバン日本版と言う社会実験から20年位!規制緩和でどれだけの死者が出たのか?
世界中でも一定数あるが、自殺者の比率が日本に突出してるのは、金融ビックバン日本版の生贄となってる可能性大。民放テレビ局で煽ってたから当時の局関係者も共犯者。
例えば、戦国時代の能力主義は、相手を殺傷することが多ければ能力が最高クラス。現代は?法律で禁止されていて能力は最低クラスになります。陳腐ですね。
第二次世界大戦みたいに命は落とさないが、現代の金融IT世界大戦は、脳や心を人工知能も登場したことで善性の方向にデザインしないと、さらに無限に焼きつくされる!!危険性があります。これが本質です。だから、個人の最低収入保障強化、基本的人権の強化がより重大になっていく。
金融ビックバン日本版の生贄となった自殺者(精神障害、トラウマ、うつなど)に対しての国家の責任として、欧米の無名戦士の墓、日本の靖国神社みたいに自殺者を供養する神社を創設するアイデアはどうだろうか?
この後、デフレスパイラルが同時多発!そして、歴史が証明してる人権侵害も同時多発!憲法違反!
行政府は、既存産業となったIT産業を慎重に、裏付けのあるデータに基づいて公正に規制する方向が善性に沿う!逆は、愚かと判明!
人間の限界を超えた新産業に法のスピードが追いつかないから、極端な自由権や規制緩和と同じ効果なだけ!
過剰なデフレスパイラル競争になり、多様な賃金上昇環境が悪性になる。個人の最低収入保障強化、IT産業に特化した独占禁止法強化が必要と新型コロナウイルスで判明もした!
海外や国内IT企業��どストーカーアルゴリズムを規制する現実的な法律案は、ストーカー規制法に付帯事項としてアルゴリズムやプログラムを追加する。
公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
そうすれば、現行法を維持して法の網にかけられるぞ!死者も出てるし、今からやれ!
新型コロナウイルスの死者は、2020年11月。2000人超えた!テロの死者数は何人?
国家予算が警察やテロ対策より新型コロナ対策の方が少ないんだけど。警察やテロ対策予算削減して、新型コロナ対策に今すぐ回せ!
自転車専用道路は無駄だから予算廃止して、パンデミック対策、新型コロナ対策に今すぐ回せ!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
続いて
2020年後半くらいから様々な占いで出てきてた時代の変わり目。それが、西洋占星術で具体的に「風」の時代という形で出てきました。
私が、感じとってたインスピレーションは、たぶんこれかな?
兆しは、世界的な金融ビックバンの1970年代、IT革命のミレニアムの前から出ていたけど。
これは、これまでの約200年間。物質やリアリティの影響力優位「土」の属性の時代から、量子コンピューター、ビットやインターネットなどといった物質ではないものに影響力が増していく「風」の属性の時代に。
そして、本格的に軌道にのっていく属性は、今後200年程続くことになるのです(2020年12月22日から、2100年当たりをピークに少しずつ衰退していく2220年まで)
直前に!
Appleも何かを感じてたのか?Appleシリコン搭載Macの方は、「Mシリーズ」チップに移行してるし、符号してる。
Googleは、量子超越性を達成してきてるし、Facebookも脳波を読み取る機械の開発を発表してますし、符号してる。
イーロンマスクもブレイン・マシン・インターフェース(Brain-machine Interface : BMI)を具体的に発表。これも、符号してる。
以下から話がそれるが、読み飛ばし、読み進めるかして下さい。
ここから予想できることは、バリーシュワルツが言うように、労働の概念が変わり、地球に居ながら映画アバターのように!その惑星にある資源を使い。
月や火星、土星や衛星などに無人ロボット部品を送り、ゲームのように自宅にいながら共同作業しつつ仕事をすることで高額な賃金が手に入る可能性も高い。
火星や土星や衛星に関しては、有人宇宙船内を無重力工場にして惑星移動期間に3Dプリンター製造、組立を効率的に行うことが実現すれば良いが無人ならベスト。
光速で惑星間通信できるようになったとしても、火星や土星や衛星への通信は、地球からでもリアルタイムで遅延が起きるため、月面のみ、この可能性が開けます!
無重力でもあるため、洞窟に工場を建築して人間の暮らせる環境を作り出すこともできそうです。可能性は無限!この領域に限界はありません!国家や行政府の範囲外なので極端な自由もあります。命の保障はないけど!
このアイデアは、今後数十年、人間の限界を遥かに超える新産業なのでプラスサムになり、地球環境は汚染されず資源エネルギー問題も起こりません。
以上です。
通信料金をある程度下げることには賛成。さらに、中央銀行のデジタル通貨で光熱費料金もある程度、補助金という形で個人単位を補助し、実質的に料金を下げて欲しい。
電気やガス事業は、国防と密接で独占せざるを得ないから競争して、むやみにインフラ崩壊させるよりもデジタル通貨でベーシックインカム形式の光熱費補助にも特化して欲しい(合成の誤謬を最小限に抑えること前提)
毎月国民一律皆給付ベーシックインカムは最優先だが、財源がない場合に備えて、特化オプションをそろえて柔軟に機動的に実行できる環境も重要です(合成の誤謬を最小限に抑えること前提)
光熱費は毎月の消費なので貯金に回りづらいから庶民の生活下支えになる。しかし、競争しすぎてもデフレスパイラル競争になるから、光熱費領域は慎重に設計することが肝要。
内閣府の「マイナンバー制度の定義」は「マイナンバーは社会保障、税、災害対策の3分野で複数の機関に存在する個人の情報が同一人の情報であることを確認するために活用されます」
基本的人権侵害にあたるため、他分野へむやみに拡大するのは危険です。
よく思い違いをするのが、新しい時代には、経験もない新しい人が!と言うが、なおさら、経験や実力がないと新しい時代に対応できず、大事な何がが抜け落ちて混乱する矛盾!
消費税増税は、国民に現金の一律皆給付の施策しないからシステムが困窮する!
安定財源として消費税増税は否定しないが、データから明らかで、法人税は35%まで上げればいい。
所得税の上級に裕福税を新設して法人個人の超金持ち達から分配して穴埋めすればいい。
財政バランス度外視で、ニュージーランドは、2週間に一回10万円の国民一律給付金。カナダは、月40万円。日本もやれ!
根拠は、なぜ?ポンドからドルに基軸通貨が入れ替わったのか?
の問いの中に真実が隠されている!(当時は、固定相場制。現在は変動相場制なので前提条件として、変動相場制で人工知能時代の金融工学を駆使するも十数年もの長いデフレ状態で、ゼロ金利政策、量的緩和も出尽くし、マイナス金利も導入してからです)
その答えがそうだ!バランスも大事だが、歴史の転換期には、非線形になりやすいので万能とは限らない!
何度も言うが、会社法では法人は自力で有限責任ダメならたたむ。行政府は強制的に強欲な法人を鎮圧して厳しいけどあきらめて再出発してもらう資本主義そのための会社法。
だから、最後の砦の個人保障を手厚く最優先!
嫌なら日本領土以外で土地を確保。防衛して衣食住を自ら創造して!そこから自由にどうぞ。と言う話になるけど選択は自由だからお好きにどうぞ。これが国家システムの原則。
新型コロナウイルスの死者は、2021年1月。3000人超えた!テロの死者数は何人?
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東���都北区神谷のハイブリッドな直送ウェブサービス(Hybrid Synergy Service)高橋クリーニングFacebook版
0 notes
chaukachawan · 5 years ago
Text
団員の紹介
こんにちわ!渡邉あみです!今回役者で出てへんやろ、思ってる皆さんへ。舞台上のどこかに私はいます。前置きは以上にいたします!以下に団員のこんなやつやーって紹介していきますね!!
【32期】
○ピンキー
1+1はニッコニコー!どうもピキピキピンキーです!どんなノリでも返してくれるいい人。坂道グループの踊り全部踊れるのまじリスペクト。そして頼りがいあるので相談にも乗ってくれる。まじ優しいし厳しいことも言ってくれるからとっても助かってます。演劇に関してもすっごく芯のある演技するからとっても好きです!ダンス踊らせたら光るし演技しても光るし基本的にキラキラしてる!共演できてよかった〜ってら思います!
○加美千尋
針を動かすアニーと名付けられた加美を呼ぶあみ。すごく韻踏めてめっちゃ感動してた!ほのぼのとした感じで今回オペ一緒にやるからよく話すようになった!とにかく話しやすいしどんなことにも笑ってくれるからすごくありがたき存在!やっぱ名字いいな。ステキ!演技してるとこみたーーいって思うからいつか見てみたいなぁー!!
○久保勇貴
とても素直でまっすぐで真っ白ないいやつ。素でこんなに面白いって思うのくうややし素でこんないい奴なんやってなる。表裏ないし全部が表に出てきてわかりやすくて憎めない感じがすごくある笑。家も近いことあって32期の中で1番絡んでるかなって思う!何事にも全力やししっかりと考えれる頭脳派やし何にでもなれるメタモンタイプやな。近くいるからこれからも会ってくれよな…!好きやぞ!呼んでくれたらいつでも行くし呼びまわすからな!笑
○雑賀厚成
雑賀くん。すごくいい名前。近くにいるとすごく和やかな気持ちになるから近寄ってしまう。怖い顔ができずにすごくずっといい人の顔やから根っこからのいい人。自信なさそうに振る舞ってるけどできてるから安心しなよって思う!(ダンスは除くけど笑)それでも努力家やからいつの間にかできるようになってる。すごい人。
○佐藤舞弥
まやちゃん!あんまりスタッフとか被ってなくてあんまり話せてへんの悲しいー!!メイクのチーフ頑張っててすごいなぁーって思う!会議の時に1番しっかり進行してたからしっかり者やなーって印象がすごくある!もっと話しておけばよかったととても思ってる!雰囲気がナンバーワンで好きやからその感じでいてくれたら嬉しいわぁ〜!そしてニックネームつけれた!!これ幸せ。このみ。めっちゃ可愛い。みんな言ってな。このみめっちゃいい名前。
○黒川ビルディング
面白くて変なやつ!っていう表面的なキャラを演じてる人間やと思ってる。心の中で意見ばり持ってるし自分のキャラ崩さんようにそれを続けてるってすごいなぁって思う!でもなかなか本心を垣間見せてくれんから少し寂しい気もするなぁ〜〜。なんかいつか殻を思いっきり破った姿を見てみたいなーって思う。演技させたら1番ちゃうかや!って感じの演技ができる人やからすごく重宝してるなぁって思う。脚本のセンスも抜群やから今後がとっても楽しみ。
○かけうどん
日向好き仲間。言うことはしっかりとズバズバ言えて羨ましいなって思う!今回の舞台チーフでばり大変やったと思うけどそれをしっかりとこなしてるの本当にすごい。ロッドマンの笑顔が1番いい顔してるなって思う。すごくしわくちゃな笑顔ですごく癒されるなって思うから笑顔でいて欲しいなって思う。ゆるっとした感じやけどしっかりとしめれるタイプの人やと思ってるからその笑顔とキリッとした感じを続けていってな!!ロッドマンを笑顔じゃなくさせるやつは俺が排除するからいつでも言ってな!
○中津川つくも
すごく演技が好きなんだわぁ。引き込まれるものがあるよね。そして三葛みたいなところあるよね。聞き上手で好きなものへの愛がすごいなって思う。好きこそ物の上手なれって言葉が良く似合う。とにかくつくもにはきらきらした状態でいて欲しいからしんどい事があったらすぐに吐き出すんだよ…人に依存しなさそうなタイプやからそれを貫き通してな!つくもの光は消してはいけないって思ってるから。今後も舞台でも日常でも今の輝きを磨き続けてね!
○永満柊人
すらっとイケメン。ダンスのサークルと掛け持ちしてるのにしっかりと顔出してくれてる。嬉しい。私の好きなタイプの顔をしてるから恋愛事情聞いた時に嘘やぁって思った!ごめんな!しゅうとくんも近くに住んでるから一緒に飯とか行きたいなーって思う!まだ演技を見たことがないからその無限の可能性を秘めている状態をいつか解放してくれるのをすごく期待してる。宣伝美術として仕事もしっかりとこなしててやはり彼はできる人や。もっと知りたかったぜよ!
○橋本貴欣
めちゃくちゃ絡みやすい人!初対面で会った時から圧倒的に話しやすかったしノリの良さもピカイチやな。初対面でこれやってっていったらすぐにできたから対応能力バケモノ。面白さを追求してそうな感じがあって期待の新人現るって感じやわ!慣れるまでのスピードが速いからまじで処世術がすでに備わっててすごいわ!入ったばっかりやからこれから伸びると思ったら期待しかない!!期待の目で見まくるぞよ!
○藤丸翔
ツッコミの逸材。ボケ渋滞が起こるちゃうかの中で唯一と言っていいほどどんなボケにも突っ込める人間や。重宝するぞ〜。それに見た目が私に似てるから、あみちゃんって呼ばれてるんなんやねん!!でも須田ちゃんと俺のハーフやからしゃーなしやで!ツッコミの鋭さは刃物レベルやからすごくキレキレ。無礼講やでー!って言わんでもグイグイくるからこいつやりよるなって思う!それがばりおもろいからその感じなくさんといてな!笑
○Martin Parle
見たらわかかる。マジでイケメン。直接は話したことはないのだけれども、それでも周りから聞く雰囲気、YouTubeでの様子を見るにまじですごいなって思う。映像を作るセンスはやはりチャンネルを持ってるだけあってすごくある。これからのエースとして降臨してそうな雰囲気ある。彼をもっと演劇で見たいなって思うから役者として彼が出るってなったら真っ先に観に行きたいなって思う。忙しそうやけども、本当に見たいな〜!
【31期】
○鰻白河ミニ
距離感掴むのに1年くらいかかった。というか秋公演まであんまり絡んで無かったわ。絡むとすごく面白い要素しか出んからそそそしか勝たん。繊細で真面目やけどちゃうかではそれを一切出さへんからなんやねんってなる笑。演技させたら本当に勝てへん。面白さしかないからほっといてもそそそ1人で完成させてる。話しかけようと思っても恐縮してしまってうまく話せんかったからすごく自分としては後悔してるなぁ〜。まじでいい奴すぎるから一度は頼るべきやと思う。セリフ憶え以外はまじで天才的。
○トニーー板倉
過激派なイメージ。なんでも壊したがる!そんな性格でも悩んでいる人には寄り添ったりして心優しい一面を持つ。まるでDV彼氏みたいな様子を醸し出してる。自分の仕事に自信持っててすごいなーって思う。それが故に熱中したらそのまま突き進んでるからその知識の深さも尊敬できる!そしてトニーといえばモノマネが上手い。ちゃうかのモノマネさせたらまじで似てる。その人の観察すごいしてるんやろうなーって思う。人間観察得意やからきっと演出もできるんやろうなって感心しております。
○伊藤星乃介
この人のキャパすごいなーって思う。今確実に忙しい時期であるにもかかわらず、それでも役者もスタッフもこなせてる。同じ就活仲間やからすごく信頼しております。これからもいろんな情報とか共有したいから関わっていく回数が多いと思う。そしてノリがいい彼にはなんでも振ったらやってくれる。だからとても楽しい。服のセンスも活かしてるし身長高いから映えるしなんや!これからは忙しいから役者で見る回数は減るかもだけど関わっていってくれそうやからなんて優しい��輩なんやってつくづく思います。これからも一緒に頑張ろ。
○小宮山珠里
1年ぶりくらいに会った。私生活がとっても忙しそうで出てくれると嬉しくなる。初めあった時に絡み方を誤ってしまったから心を閉じさせてしまった。彼女にとって1番最初にがっつり共演できて嬉しかったです!とにかく名前が好き。すごく言いたくなる。まだまだいろんな役を見てみたいからこれからも役者として出て欲しいなって思う。
○尾形莉奈
ほのぼのとした雰囲気がとっても良い。良いことがあると全力の笑顔してとっても可愛い。舞台監督としてすごく良い。しっかりと見極めて怖いことも言えるからとっても向いてる。本当に純粋な良い子なので、すくすくと悪い影響もなく過ごさせたい!とにかく喋り方がとっても癒される話し方。えぇ〜そうなんですか〜ってよく言ってるイメージ。一緒に話してて嫌な気持ちにならないから聞き上手やなーって思う。人と接する時に本当にトゲがなくて良い子やなーって思う。人間性的に本当に好きやなって思う。
○Anna
最近役者で見なくて悲しいなーって思う。とにかく伝えたいことがあって自分にもっと自信もちなーって思う。低姿勢というか自分ができてないーみたいな感じ出してるけども、彼女は仕事早く丁寧にできてるからもっと誇れるぞ!とにかく物事に取り組む姿勢を見習いたいなって思う。真面目に取り組んでるしそれをもっと良くしようと考えているからそれは誰にも負けない強みやなーって思う!忙しくなっていくかもやけどどこかでまた役者を見たいなって思うから是非やってな!
○国分栞
家が近くの民。後輩ができてはじめての近所やったからすごく大切にいろんなところ連れていこうって思ったら1年経ってた…めっちゃごめんなぁ。忙しい中すごくこっちに顔出してくれてるんすごく嬉しいなぁって思う。センスもすごく良くてスタッフもいろんなところで来て頭も良くていろんな才能に恵まれてて羨ましいなーって思う。すごくキラキラしててちゃうかで1番女子大学生だなーって思う。いろんな面で充実してるなぁって感じがするからすごく羨ましい。近いからこそご飯また行こうね。
○津島ヨモツ
文章の表現が本当にデパート。のちぇの書く台本の6割の日本語が私の知らない日本語使ってるから語彙力バケモン。でもぴえん良く使うから日本語力は同レベル!繊細だからこそなんか守ってあげたいなーって母性働かせさせる天才。どこまでも視野が広くて意見持ってるけど人に怯えてるから大変そう。その思慮深さはまじで超人やから近くにいるとすごく重宝する人材やなー思います。これからもヨモツの作品はとても楽しみに待っておきますね。
○島﨑愛乃
変えますかでイメージをぶち破ってきた。あれ以降こっこがネタキャラなんやなって確信した!ふんわり天使みたいなのに発するセリフはしっかり者やからギャップがえぐいっす。見た目妹だけど性格は姉みたいな感じ。制作も音響もできるし万能型の欲張りな人間やで!役者として病弱な人からヤンキーまで振り幅エグすぎて同一人物か疑う。しっかりと箱入り娘がちょっと不良娘になりかけてるの中学の成長期みたいで面白いね。これからもちゃうかの顔として頑張ってくださいな!
○夕稀次
レアキャラ。最後に見たのがいつのことやら…とにかくとっても美人。顔だけではなく雰囲気も美人やから天性の才能。あんの紹介で入ってきてくれたのだけどももう片方のほうに熱中してらっしゃる!まだまだ時間があるからこそもう一度舞台に立っている彼女を見てみたいと思う。
○須田颯人
まじでなんでもできる人。技術系専門職の感じ。映像作らせたら右に出る人おらんし、音響操作・照明操作させても右に出るものおらんしガチで尊敬する後輩。でもギャグセンスは似たようなものを感じるからそこまで完璧じゃなくてよかったって思ってる笑。めちゃくちゃしっかりものやし、自分持ってるし、できるやつやし。なんやいいところしか出てこんやんけ!!須田ちゃんのギャグ見れずに終わったの悲しいからギャグ集待ってます。シンプルに見たい。
○西岡克起
存在が面白い人。何やらせても全部かっさらうレベルで面白い。西岡にしかできひん間があるんよな。人と時間軸ずれてそうで感性がテーマパーク。すごいマイペースな人やしなにしでかすか分からんから見てて面白い。やっぱ演技させたら唯一無二のもの繰り出すからこの人にしか出せないそのキャラの味になる。シリアス中のシリアスな役やらせたらどんな感じになるのか楽しみやからやってみて欲しいわ笑
○西田幸輝
可愛い。これがめちゃくちゃ似合う。仕草もそうなんだけど喋り方が癒し系のそれ。癒し系担当なんかなーって思ったら意見はズバズバとしっかりと言うしそのギャップにまたキュンときますよね。癒しだけではなく学びも得ることができる一石二鳥な西田さんの近く。良くモノマネをされてるのを見てすごく真似をしたくなる。印象に残りやすいっていうかすごく独特な雰囲気。西田にしか出せないこれが唯一無二やからとってもみんなの周りでキラキラ光る一番星みたいな存在。
○なしもとはな
博多のお姉さん。私の印象では怖いイメージついてる。北九州のイメージが先行してるからやけど笑。とにかくしっかりしてるし物事ズバズバ言えるし見習いたいなって思う。音響の1番の大ボスみたいな感じがあって逆らったらやられそう。そして彼女の瞬発力はえぐい。何か言ったらスパって突っ込んでくれる。その勢いはちゃうかでナンバーワン。楽しい空気づくりのキーパーソンの感じする。演技したら優しい感じ出せるからそのギャップ良いですよね。魅力バケモノなのでこれからの人生楽しそう。
○橋本悠樹
エモい顔人間。いい顔してる。それ伝えたら引いてくる。なんで?笑根っからの主人公気質の人間やなぁーって思う。スタッフワークでも細部にこだわり持っててすごいなぁって思う。ツヤ入り事件は忘れず心に残ってる。最高やな。一時期はワカ好き狂いすぎて見ててばり面白かった!!かっこいい可愛い顔してるけどきもいが似合う。そんなギャップ萌えが人を惹きつけてるんやろうなーって思う。ずるいなぁ…
○福島亜理紗
あひゃひゃひゃひゃ。その声を聞いたら終わり。あまり姿を表さないのに、表した時の爪の残し方が異常。普通の人が雨の日の泥の靴跡くらいやけどライはアスファルト全部えぐるくらい印象残す。人としての魅力ゆえだろうか。爆弾すぎて何するかわからんハラハラ味わうん怖いわ笑。繊細やけど大胆さを兼ね備えたライこそ、まさに至高の領域に到達した人間。人に好かれやすそうな性格してるよな。
○でぃあっ♡
友達。でぃあを演劇の界隈に入れた張本人。入れてよかったって思う。舞台で役者をしてるとすごく輝いてる。すごくいい声やし役作りしっかりしてるし振る舞いが詳細にまでいきとどいてる。今回の演出しててすごく努力してる。ちゃうかのこともしっかりと思ってるからこの人がいれば安心やって思う。要になるんちゃうかな思います!共通の友達がいるんですが、その人が広島にいるから今1番仲良いと思ってる。広島のN、大阪のあみと領域分けしてる。同じサークルだからこそこんなに仲良くなれたと思う!すごく嬉しかった!引退してからもこれからも1番遊ぶと思う。改めて書くとすごく恥ずかしいものですね。
○堀文乃
とっても私はらめるのファン。演技が1番取り込まれるし、らめるの演技ってめっちゃ好き。そしてキャスパに入ると基本らめるのダンスしか見てへん。演劇をするために生まれたかのように思う。なんでもできる器用さ兼ね備えてるし役によって全然印象違うし天才ちゃうか?らめるの良いところって演技だけじゃなくて人間性も素晴らしいんよね。人懐っこいし責任感あるし。万能的すぎるよね。まじでちゃうかにいてくれてありがとうな人。看板女優。将来演劇の道にも行って有名になれそうな感じある。すごくすごい。一度見たら本当に虜になるから人は一度は最低見るべき子。
○山内一輝
めちゃくちゃいい男。これがすごく似合う。自分が女の子やったら彼氏にすごくしたいって思う。料理がすごく上手やし、気遣いがすごくできるし、仕事できるしなんでもできる。めちゃくちゃ彼氏にしたら幸せになれる人やなぁって思う。それにしっかりと癒しボイスやしイケメンやし自分の好きな要素が詰まってるから傍にいたいって思う。これがモテるってことなんやなぁって感じさせられた!役者してたら本当にナイスボイスだから聞いてて心地いいから最高なんよね。人としてすごく大成してる人。
○楽園うさぎ
レベチにおしゃれ。いやもはや女の子と思って接してる。そして後輩の面倒見が本当にいい。めっちゃいい先輩やなって思う。会話の仕方1番見習いたいって思う。言って欲しいことをズバズバ言ってくれるから相談相手にするなら1番おすすめな人やと思う。それくらいいいこと言ってくれるし兄貴肌。音響3姉妹の次女って感じする。役者としても声がまじで聞き取りやすい。そして滑舌いい。かっこいい。いいところの三拍子揃ってるからファンとかこれから増えていきそう。
○おはようさぎ
レベチでいいやつ。ちゃうかで一番いいやつやと思う。どんな事でも笑顔で「はい!いいですよ!」って言ってる。イエスマンにはなりすぎちゃダメよ。空気を変えるの天才やしそれが抜群に面白いからまじでガウスにはすごく信頼寄せてる。一緒にいる時間とかばり面白いし、全部に純粋な気持ちが入ってるからこそすごく好き。どんなことにもまっすぐに熱く考えててすごく印象いいし、頼り甲斐もある!とにかく優しさが魅力すぎる。見習いたい。人間としての魅力を確立してるからこそすごく会いたくなる。ガウスがおらんと空気が全然ちゃってくるから1番必要なピースやと思う。
○カーメン
とっても華やかな可愛い子。無邪気で西岡との絡みとか見てると純粋で真っ白な心持ってるなーって思う。留学生で他言語で演劇するなんてほんまにすごいなって思う。そして今外部でも役者をしてていろんなつながりを作っててすごいなって思う。すごくまっすぐで努力家だからそれがどんなところにも活かせていけるなって思う。ちゃうかでの役者を久しく見てないからまたちゃうかでの舞台で役者をしている姿を見たい。
【30期】
○渡邉あみ
僕ですね。
○ 樹木ききっ…♡
可愛い。めちゃくちゃ可愛いけどとってもバカみたいな感じ。仲良くないからって前置きして話してくる。仲良くなかったら無視してるわ。脚本と演出はとっても面白いやつ。でも素でやるネタはうーーん?湿ってる。人のこと言えんレベルの一発ギャグ。でもめげずにしょうもないことやってるからメンタルすごいよ。しけたときのオチにワカ使うからずるい。ワカが言わないことを言わせて無理やりオチ作ってる。せこやな。自力で笑わせろ!これから仲良くしていこうな。
○lulu
ドS。人をいじったらゲラゲラ笑ってる!しっかりもので言うべきことをしっかりと言えるからまじ尊敬。人との接し方がうまいなって思う。人を率いてるって感じがしてルルの周りにはいつも人がいるって感じ。どんな人とでも分け隔てなく話すことができる人やし人懐っこいし人間力が1番ある。今後の人生で1番成功しそうなキャリアウーマンって感じの人。いろんな顔を使い分けてるから大変そうやなーってとも思う。なんか性格的なニュアンスが三葛に近い感じがする。それでも今の状態を保ってるから天才や!
○小澤祐貴
本当に面白い。古家との掛け合わせをするとマジで面白い。ワードセンスがほんまに光ってる。オッズって本当に猫みたいで、お菓子の匂いを嗅ぐとすぐに近くに寄ってきてくれる。ほんまに可愛いやつ。しかもめちゃくちゃ真面目で人のことをしっかりと思ってくれてる。とにかくハズレのないくじ引きって感じがする。言う言葉いう言葉がすごく面白い。これが演技の中にもハマってるから天才的な人間や。研究でめちゃんこ大変な中でもしっかりと顔出してくれるところとか良い人ってのが滲み出てる。人柄がステキなんだよね。
○岸田月穂
キャパシティバケモン。一時期3か4つ掛け持ちしててどんな生活してるんやろうって思う。そして誰よりも出てるから人脈バケモン!ここまで演劇に入り込めてるのはやっぱりすごい。制作でも役者でもすごいやってるから演劇の沼に1番取り込まれてる人物やなって思う。どんなことにも答えてくれる。ウザ絡みをしてもそれを返してくれる優しい人。京都に兵庫に大阪にと飛び回ってる。仕事人や。これからもいろんなところで見れるんやろうなって思うと期待!
○木下梨実
顔ちっちゃ。そして華やかな服が似合う。今回の衣装とかほんまに似合いすぎてる。それでいてゴスロリとか現代風のものも似合うからすごい。すごくセンスもいいからすごく頼ってしまう。めっちゃお姉ちゃんって感じ。すごいしっかりしてる。言うべきことは言ってしめてくれる。はっきりと言えるのすごいなって思う。そして仕事するのも早くて確認もおろそかにしないから正確性も伴っててすごい。ちゃうかの中で1番しっかりしてるって私は思ってる。最近とても忙しいそうだけれどもそれをこなしてるのすごい。家が遠くて人よりも睡眠時間とか少ないだろうに。それでもニコニコしてるんが彼女のすごさ。
○大不自然 賃夫
演劇させたらまじで全部持っていく。アンケート全部こいつの名前になる。セリフ全然覚えてないのにあたかもそのセリフが正しいかのように読んで違和感与えんからすごい。やっぱ演劇おじさん。演劇の役者のほうにはしっかりと守るんやけどもスタッフ全然期日守らんから!これやれよ!本当に!特に関わったことがな���人間がいるとき!コミュ障を発揮する前に返信返せよ!言い訳をあたかもそれが正当かのような口調とトーンでしかけてくるからせこいやつ。でも、本当にいいやつでオモロい。何もできんやつじゃないから憎めないのがずるい。
○小林秋人
俺の誘い断ったやつ。根に持ってないからな!すごい気にしてるんおもろすぎ。根っからの良いやつやから全部自分のせいにしてる。これが人を惹きつける人間力なんやろうなって思う。自分1人で抱え込んじゃってファイヤーしちゃうから発散場が少ないんだろうなって思う。それでもそれを人前に出さずにニコニコしてるから精神力もすごい。あっ、口角上がってるだけか笑。なんか居場所なさそうに居座ってるけど杞憂やからな。外部でもちゃうかでもよく関わるようになってしまったな。きっとまたいつか。
○髙木悠
30期の料理人。まじで手料理のレベルがバケモン。お店出せるレベルでうまい。手のかけようがこだわり強い料理人。料理に全振りしすぎたせいか部屋は散々としている。知識量がバケモンやから話しててネタ尽きないのすごいなって思う。俺の知識量の3倍はある。そしてキャラがしっかりと濃いから人間としてばりおもろいやつ。フェンシングやってた人間とは思いえない体型からすごい身軽に動く。最近ダイエットして体重の減少がコミットしてるから努力してるしすごいなって思う!演劇に熱が出てきててこれからもっと成長してそう。
○東崎望
ずいぶんあってないけど共演したときの印象強すぎて薄れない。俺の耳と学生証を切り裂いた。あんな笑顔でゲスいことばり言うからめっちゃおもろい。忙しそうであんまりおれへんけど、色んなことに手出しててすごいなって思う。とにかく反応が良いしリアクションがデカイから話してて話しがいある人間やなって思う。この人のおかげで31期に2人も入れたから信頼されてる姉貴みたいな感じなんやろうなって思う。確かに怖いし!これ言うとまた大きなリアクションでなんなんって言ってそう。
○備前桃子
初めての共演した人間。コミュ障。2回生の新歓公演くらいまで全然話せんかった。先輩が減りはじめて口数増えていった。上苦手か!後輩とは良く仲睦まじく話してるから限定的なコミュ障なんやなって思う。この子と話すと口悪いところがばり飛び出してくるから大阪の人間怖って印象付けた。いつの間にかちゃうかのアイドルみたいな存在になっててウケた。なんやろうな、汚れのないきれいさを持ってる。心が純粋やなって思います。今では煽り合いなしでは話せなくなってしまった。これも一つの形かな思います。
○GEO
なんでもやれる男。後輩とコミュニケーションを取らせると右に出るものはいない。人の懐にひゅっと入ってきて仲良くなる。そしてひゅいっていなくなる。忍者みたい。1番すごいのはそのコミュニケーション能力が国をまたいでも変わらないところ。日本語も英語もバケモン。好きなものに熱中できるところがいいよね。好きなもの以外の興味示さんけど笑。それがわりかしはっきりと分かるからまだまだやな!1番いじってくるからこやつ。自分でやりきれよな!でも本当に話しやすいなって思う。
○LUCE
必要不可欠なピース。自分に笑いのセンスないからそれをルーチェを使って毎回落としてしまう。いつもごめんね。それでも優しいからニコニコしててくれる。ありがとうね。本当に全然会えてないから寂しい。ふらーって現れて仕事を完璧にこなしてるイメージ。あとオペが抜群に上手い。タイミング合わせがまじでバケモン。プロフェッショナルってこんな感じのこと言うんやなーって思う。コロナが明けたら会いたいなーって思う。
○三葛麻衣
いいやつ。なんでもいいよって受け入れてくれる。それで自分壊してる。いい人やからとりあえず絡むには1番いい人。聞き上手で人当たりいいからハマる人が多い。特に男。他人の変化にもよく気づけて人間観察よくしてるなって思う。なんやかんや言うて1番きららの演技が好きなんだろうなって思う。何回もピリオド見てるし。いい意味で変わってない。やっぱ動きにちょっとずつ運動神経の悪さが露呈してるのがいいんでしょうね。ちゃうかが本当に好きな女の子でした。それだけ愛せるのはすごいのです。
○渡部快平
可愛い。クールな見た目な割にはなんでもやってくれる。恥ずかしがりながらやるから可愛い。そして普段やらないからギャップがありすぎて面白い。関西弁話すワカは毎回ツボすぎた。ワカに誘われたらめっちゃキュンするからすぐに頷いてしまう。虜になった。最近笑顔がめちゃくちゃ多くていいし、鬼滅好きなの萌えるしやっぱ可愛い人です。かっこいいよりも可愛い派。
○え
会いたい。エアーマンの頭脳欲しいなってすごい思う。とれだけ頭の中がネタで溢れていることか。アイデアもすごいし、それを筆にのせたら一瞬で書き終えてる。そしてそのネタが面白い。エアーマンの脚本出れずに終わったの悲しいなぁ…エアーマンは愛されキャラやなって思う。こんだけ長く会えてなかったらこころにポカーンと穴が空いた感じがする!どんなに遠くにいても関わってきてくれるからエアーマンも愛してくれてるなって思う。相思相愛やな!!
こう思うとたくさんちゃうかちゃわんって人がいますね。こんな状況でも入ってくれた32期には大感謝!ついてきてくれた31期にも大感謝!一緒にやってきた30期にも大感謝!
最後に名言残して終わります!!
「男は度胸・女は愛嬌・ちゃうかは最強」
0 notes
tak4hir0 · 5 years ago
Link
ここのとろころ多出していたのが「夜の街」で「ホストクラブ」で感染拡大みたいな記事で、ホストクラブがそんなに問題になっているのだ、と思って、当事者たちの声はどうなのだろうと探してみるのだけど、滅多にホストたちサイドからの反論というか主張がない。片方だけしか報じないのはどうなのかな、と思っていたら、昔、一度会ったことのある歌舞伎町のホストクラブの経営者がいたことを思い出し、電話番号とかラインとか知らなかったのだけど人伝てに調べて、1万キロも離れているのだけど、インタビューをすることが出来ました。すると、メディアが報じていた内容と若干違う新たな一面を見ることも出来ました。歌舞伎町のホストたちの声。 ザ・インタビュー「31字に込められたホストたちのコロナ対策」 辻 今回は本当に急な形で、しかも、ラインでのインタビューに応じてくれてありがとう。いきなり本題ですけど、夜の街という言葉が日本のニュースで連日とりあげられていて、いろいろと記事を読んだのだけど、本当のところはどうなのだろう、と思ってね。手塚さんは新宿・歌舞伎町でホストクラブを経営されていますが、何軒くらい経営されているの?  手塚 マキ(以下、敬称略「手塚」) そうですね。今、歌舞伎町にホストクラブは6軒あります。水商売歴がかなり長くなってきました。 辻 ホスト歴は何年ですか? 手塚 ホスト歴は24年ですね。店を構えてからは17年、周りにあまり先輩がいなくなってきました。店も2、3番目に古いので。 辻 ぼくを含め、多くの方々は、ホストクラブの仕事、業界のことなどあまり知らないわけで、ぼくも行ったことがありませんし、ところが、今回のこの件があって、一方的に叩かれているというか、感染源みたいな言われ方をして、それに対して、なぜか、ホスト側からの意見ってあまり出ていなくて、探したのだけど、ほぼ見当たらず…。これは公平性からみても、もう一方の当事者側の意見を聞くべきだろう、と思って、ふと思いついて、ライン電話でのインタビューになったのです。忙しいのにありがとう。さて、ぶっちゃけ、この状況をどう思っているのか、訴えたいことなど、まずは率直にご意見を頂きたい。 手塚 まず、叩かれている事に対しては、もともと慣れてますね。最初の頃って水商売自体が国が率先する融資の枠からも外されていたんです。性風俗は今でも除外されています。でも、そういう排除は今に始まったことではなくて。普段から「ホストだから」という色眼鏡で見られるという事には慣れていますよね。だから、我々の業界に限らず、コロナ禍に起きている事というのは普段の社会の問題が顕在化してるだけのことだと思っています。急に僕たちばかり責められているという風には思っていません。業界の人間たちもそれに対してものすごくナイーブになっているわけではなく、結構、逞しく生きてますね、みんな。 辻 その、精神面ではそうかもしれないけど、具体的に新宿の夜の街からこう感染者が増えているという事に対してはどう思っているの? 手塚 それは本当に真摯に受け止めています。5月末に東京都が6月1日から自粛解除に向けてステップ1、2、3というのを発表したんですね。ステップによって自粛解除をしていくというものなのですが、そのステップ1、2、3にホストクラブが入ってなかったんですよ。だから、いつから営業再開できるという目処が立てられなくて、それで、6月1日からどこのホストクラブもキャバクラも営業再開しました。中には5月も営業している店があって、キャバ嬢とホストに感染者が出ていたようなんですけど、休業要請の状況で感染者が出てもどこの店で働いているかや、濃厚接触者も答えてくれなかったらしいんです。でも、保健所や行政からすると、営業する、しないの強制力はもともとないので、感染経路を追えないことが一番の問題でもありました。それで、僕のところに新宿区長から電話があって、そういう現状があることを説明され、区長曰く、「自分はホストとか、ホストクラブのことがよくわからないから、一度相談させて欲しい」と言われて、6月2日に区長に会いに行ってきました。 辻 え? いきなり新宿区長から電話がかかってきて、教えてほしい、と言われたわけですね。そのことははじめて知った。どこにも記事になってないですね。 手塚 ええ。区長はそこで、「我々は新宿区民の健康を第一に考えている、取り締まることが我々の役目ではないし、補償のない中で、やめろとも言えない。ただ、感染拡大、2次感染を封じ込めていくことがとても大切だ」とおっしゃられて、さらに「都知事やマスコミが『夜の街、夜の街』と連呼するけれども、我々は決して敵ではないので一緒に現実的な落とし所を模索しましょう」とも言われました。ただ、僕としてはそれを業界内に伝えたところでその時は都知事の発言が続いていたので、みんな行政というものは一括りに自分たちを除外する人間だと思って信じてはくれないだろうな、と思ったのです。ならば、「それを直接区長自身の言葉でホストなどの事業者たちに言っていただけませんか」と頼みました。「僕が区役所にできるだけ多くの関係者、実力者を連れていけるよう努力するので、区長が今話してくれたことを直接彼らにぶつけて話してください」とお願いして、それを区長が受け入れてくれたので、翌日の6月3日と4日の夕方に時間を空けてもらって、事業者を20人ずつくらい連れて行きました。 辻 手塚さん、それ、初めて知りました。なんか、日本のメディアが伝えている記事だけを斜め読みしていると、ホストの連中が何もしないで、ただただ客と大騒ぎして感染を拡大させて、対策もとってない、みたいにしか、読めない。話しをきちんと聞こうとして連絡をする区長もまっとうだけど、手塚さん、それにこたえて二日間で40人ものホストやキャバクラの関係者を区役所に連れていく、当たり前のことなんだろうけど、実際に人々に説明し説得して、区長に会いに行こうよ、というのは労力のいる行動です。 手塚 で、そこで、僕らは、それぞれこの間、ずっと疑問に思っていたこととか、都知事に対する愚痴なんかをぶつけたんですけど、それに対して区長も保健所の人もしっかり丁寧に対応してくれて、協力して一緒にやっていきましょう、という事になったんです。 辻 保健所の方もいたんですね 手塚 はい。その話し合いの結果、一人でも陽性者が出たら、保健所に連絡をして、集団検査を受けるという流れが整いました。区長を信頼したので、その後、率先して集団検査をやることになります。そうしたら、意外に陽性者がたくさん出て、数字が増えていったんですね。 辻 なるほど。新宿区とホストの人たちが手を組んで、そこまで言われるなら一生懸命PCR検査をやって対処していく…、フランスなどがロックダウン中にやってきたのと同じ方法、その時点で取り組まれていたということか…。ということは、歌舞伎町のホスト業界は、PCR検査を積極的にやる、やっているところを掘り下げてるから陽性者がたくさん出ているという状況が出来たわけですね。 手塚 そうですね。やり方は真っ当な方法だと思うんです。でも、だから、6月の初旬は他の地域では減っているのに、なぜか新宿区だけが増えていくという状況になってしまったわけです。これだけ出るならやっぱり問題あるよねって僕たちも思ったんですけど、理由はわからなくて。区長と話し合いも、もっと続け��いということになり、1時間でも、30分でもいいから、時間を見つけて話し合いを継続していこうということになりました。感染症というのは一人ひとりの意識の問題だから、一人でも多くの人の感染症への意識を上げていくことが大事なわけで。その流れがあって、ホストクラブだけでなく、他のキャバクラや飲食店とかも含めて、6月18日に「新宿区繁華街新型コロナ対策連絡会」というのを立ち上げました。その後も小さな勉強会のようなものを続けていて、感染者が減らない状況がなぜか、について皆で考えました。クラスターを出した店のオーナーだとか、厚労省の人が来たり、感染症研究所の人が来て、状況を説明してなぜクラスターが起こったのかというのを検証するために店を見学したりもして、原因究明をしていったわけですね。だから、新しい感染者が出ている事に対して当事者たちもびびってるし、どうにかして出さないように、と気をつけようと勉強していたわけです。ところがです。ただ、そうやって行政に協力していくことが風潮としては裏目に出ることになっていきます。ぼくらが積極的に検査を受け、その発表にも協力するから、夜の街ばかりが浮き彫りになってしまったのです。当然、歌舞伎町の関係者たちの中では「誠意をもって、こうやって協力したことがマイナスになった」という空気が生まれることになるわけです。 辻 知らなかった。でも、それは残念な流れだね。手塚さん、板挟みになりませんでしたか? しかし、あなたたちが積極的にPCR検査をやり、勉強会を開き、業界内で、感染をふやさないよう努力していなければ、逆を言えば、今どころの騒ぎではなかったかもしれない、もっともっと恐ろしいことが起きていたかもしれないのに…。 手塚 行政やメディアに対しても、僕たちの業界は誰一人、自分たちは悪くないとは一言も言っていないし、感染者が出てしまった以上、その状況をどうやって防いでいくのか、どうやって感染拡大させないのか、予防していくのかということを、真剣に考えていくしかないとみんな思っています。ただ、出てしまった事に対しても反省点もあるわけで、良いとか悪いとかだけじゃなくて、この社会全体を考えて、今後感染を拡大させないためには、メディアが「陽性者を叩く」ということをしてしまったら、ますます検査もできないし、名乗り出られない風潮になっていくと思うんですよね。現実問題として、経済的な理由で会社を止めることの出来ない中小企業もあるだろうし、もし陽性者が出ても取引先に伝えられない会社だって出てきてしまうのではないかと。今のホストクラブのように言われたら困っちゃうし・・・なんていうのは、どの業界でも思うと思います。ウイルスが別に職種を選ぶわけでも、時間帯を選ぶわけでも、ましてや地域を選ぶわけでもないじゃないですか。そもそも感染症って人と人との接触、主に飛沫で感染するわけで、そこをみんなが気をつけるという問題なのに、都知事やメディアの人たちが地域や職種を名指しすることはますますみんなの知識を遠ざけてしまうのではないかと思うんですよ。それをメディアの人には伝えているつもりなんですけど、インタビュー受けた記事のタイトルが「差別しないで」みたいな言い方にされていて、がっかりしました。そんなこと決して言ってないし、自分たちがやってきたことを棚に上げるつもりもないし、事実を受け止めて、それからどうやっていくか真摯にやっていくしかないと思っているのが現状なのに。 辻 今日はじめて、手塚さんとはこうやって深く話しをさせてもらっているけれど、あなたたちがそんなに努力して、問題を解決しようとしてきたこと、誰も知らないんじゃないのかな。「差別しないで」なんて一切言ってないのに、そう書かれちゃったんですね?  手塚 大雑把に対立させるような言い方をするタイトルですよね。そういうマスコミの分断させるような仕掛けってバズるじゃないですか、そういう報道の仕方が、逆に、感染症の防止を遠ざけている、とぼくは思いました。 辻 たしかに。メディアの飛びつき方が裏目に出て、誰もが「感染しているのはまずい」という構図が生まれるという事だよね。自分たちの業界はつぶされないように、黙っていた方が無難だな、と思うところがたくさん出てしまった可能性もある。メディアの飛びつき方のせいで、そのほか大勢の問題箇所を裏に隠してしまったもしれない、ということだね。言いたくても、手を上げられない風潮ができてしまった。 手塚 そうなっちゃうんじゃないかって思います。ホストクラブで働いている人たちも、これだけ言われるとホストクラブ内では気を付けるように当然なりますよね。マスクもちゃんとしてるし、かなり早い段階からホストクラブもキャバクラも危ないってことを自覚してるんで、行政が出しているガイドラインなんかより全然レベルの高い予防対策をしています。 辻 予防対策、それをちょっと教えてもらえますか? 手塚 例えば、最初の頃ってガイドラインが出た時に、自分たちの店がやってる予防対策の方が全然レベルが高くて行政や保健所が驚くくらいだったんです。例えばうちは、入り口で足の裏を消毒させて、換気、検温、物理的にできることは全部やってると思いますね。 辻 僕が読んだ記事ではシャンパンコールとか、回し飲みとか、体に触れ合うとか、キスとか、その辺はどうなんですか? 手塚 シャンパンコールというのは祭ばやしみたいなものなので、みんなが騒ぐので飛沫は飛ぶので感染の確率は高いと思うんです。だから、もう早い段階からほとんどのクラブがやってないと思います。回し飲みもとっくにやってないですね。触ったりキスをしたりは普段からお店の中でそんなにないです。手を握ったりとかは今の時点でどれくらいあるかはわからないですが、消毒とかは徹底してますので。それに、ホストクラブってもともと50坪くらいのところにホスト20人が平均なんです。お客さんが10人入ると、だいたい2対1くらいになるのでそれがちょうどいいくらいなんですね。考えると、50坪で30人って全然蜜じゃないんです。飲食店に比べると全然蜜じゃないです。しかも、その10人のお客様とは連絡先を交換するので感染経路は絶対辿ることができるんですよね。だから、もし、感染が出たとしても追うことができる。集団PCR検査にも応じるし、 辻 そうか、お客さんたちはほぼ常連だし、ホストさんたちが連絡先を交換しているし、追跡が出来るんだ。50坪って、教室二つとか三つくらい、あるわけで、うちの子の学校は一クラス40人で、よっぽど密ですね…。で、今現在は陽性者の数は減ったんですか? 手塚 今は東京全体ですごく増えてるので、新宿区も増えてると思いますね。歌舞伎町も増えてるかもしれないですね。 辻 僕なんかは歳が歳だし、しかも、超神経質なので、バーに行くことさえも怖いと思うタイプなんですけど、皆さんはどんな意識なんでしょう。 手塚 おそらく、辻さんのように警戒心の高い人、経済至上主義でコロナなんてただの風邪だと言っている人たち、どれくらい予防すれば大丈夫なのかなと悩んでいる人たち、大きく分けると3種類がいると思うんです。夜の街で働いている人たちの中でもその比率は変わらないと思います。繁華街の魅力って刹那的な一瞬の酩酊だとか、社会で理性的に生きている時間から逸脱した場所である価値だと思うんです。 辻 非日常のね。 手塚 なので、繁華街にやって来て、人は、明日のことを考えて酒を呑まない。昨日のことも明日のことも忘れて、自分が何者かなんて衣を脱いで、ある意味裸になってただの一人の自分でいられる場所だからみんな行くんだと思うんです。だからそもそも、繁華街に集まる人たちというのは、苦しい日々を忘れたくて、明日のことを考えない人が多いとは思います。 辻 ホストクラブに来る人っていうのはキャバクラで働いている人が多いって聞いたことがあるんですけど? 手塚 うーん、そうじゃなくなってたんです。キャバクラはホストクラブと営業時間が同じなのでなかなか来にくいですよね。ただ、比率は昔に比べると一般化して、水商売、風俗以外のお客さんも増えたと思います。やはりこの状況では全然来なくなってると思いますけど。 辻 一般の方は来てる? 手塚 はい。だけど、その一般の方が来る比率の多い店は経営が苦しいですね。うちもその比率が多い方なので結構くらってる方だと思います。 辻 経営のこと聞くのは失礼かもしれませんが、今経営状況っていうのはコロナ禍の前と比べてどのくらいですか? 手塚 半分くらいじゃないですかね。6月が半分弱くらい。 辻 もちろん、補償や応援もないわけですよね。 手塚 ただ、銀行融資が下りるようになったので、それは僕らにとっては大きいかなと。経営的に難しいのは僕らの業界に限ってるわけではないので、あまりそこはしょうがないかなと。 辻 融資ってでも返さなきゃいけないよね。借りるけれども利子が安くなるだけで、返さないといけないのは大変じゃない? 手塚 もともと借り入れができない業種だったので、僕的には助かっています。 辻 今後、コロナが続くとしたら、感染者が増えている現状も含め、どういうビジョンでやっていこうと思っていますか?予防対策についても聞きたいです。 手塚 予防は行政が出している情報を聞いて、感染リスクの高くない人と人との接触方法がある程度浸透してくると思うんです。 辻 ホストクラブ内での工夫とかあるのかな。接客の方法を変えるとか、ほら、手塚さんは歌舞伎町で句会など開催しているし…。 手塚 それはないです。 辻 ないか。それはお客さん求めてないか。 手塚 ホストクラブとか水商売って、もともと社会に足りない要素を補うっていう場所だと思うんです。日常が息苦しいから逸脱したい。働いている側からすると、ちゃんとした家庭環境で育たなかった人たち行き場のない人も受け入れる職場なんですよ。社会のちょっと外にありながら、社会の足りない要素を補完する場所だと思ってください。自分たちが新しく作り出してイノベーションしていくぞっていう想いっていうのは基本的にないですね。これからどういう風に社会が変わっていくのか、人と人との繋がりがよくなって、温もりがあったり、昔の町屋みたいな感じに社会がなっていけばホストク��ブやキャバクラの必要はなくなるかもしれないし。不倫や浮気が堂々とできるようになれば秘匿性が担保されやすい夜の商売はいらなくなるかもしれないし。僕たちが新しいことをイノベーションしているのではなく、現代における日本だと人と人との、肩書きをなくした繋がりとかが希薄になってるからホストクラブなんかが重宝されているし、女性と男性の男女格差があって、女性の虐げられている現実があるから息抜きのためにホストクラブが流行るとか、社会がどう変化するかによって僕たちも変化していく��かないかなと思ってます。 辻 なるほど、よくわかります。では、角度を変えて聞くけど、手塚マキという人間がホストとしてやっていることの夢というか、ホストの誇りを持っていることとかそういうのはありますか。 手塚 難しいですね。ずっとホストやってきてるんで、でも、やはり繁華街にはいい奴が多いです。そいつらと一緒に生きていきたいと思っています。最初からどうせホストだからという見られ方をするので、色眼鏡には慣れているんで、そんなに着飾らないですね。生き方とか発言に対して、自分を大きく見せる必要がないんですよね。ある意味、人を見る時に職業や年齢で人を見ないし、人を判断しない。とにかく、今、一緒にいて楽しい時間を過ごすという事にみんなたけてるんですよ。だから、なんて言うんでしょうね、みんな、めちゃくちゃ気のいいやつらなんです。そういう人間が増えること、そうやって生きることは閉塞的な現代社会にとっても大事なことだとは思っています。 辻 なるほど。ぼくはあなたたちの話しを聞いて、こうやって書くことしかできないけど、手塚さんたちが歌舞伎町の中で行動をしていたことはよくわかりました。ホストクラブの経営者として、若いホストたちに思うことは? 手塚 僕はずっとホストの教育というものに力を入れてきたので、10代後半の子とかも雇っていたし、その子たちの人生の責任を感じて、ちゃんと教育をしなきゃいけないというのが僕の20代後半のときの水商売で生きていこうと思ったきっかけでもあったんです。その時に、座学で何かをするというよりも、彼らは気のいい奴らなので、そこを伸ばすべきだと思って、お客さんが泣いてる時に一緒に泣けて、嬉しい時には一緒に喜べる、感情の幅を広げる事、彼らはそこの部分がすごく長けているのでそこを伸ばして欲しい。それを伸ばすにはやはり本を読んで映画を見る事だと思ったので、他人に対して想像力を働かせられる事というのが大事で、小説や映画でいろんな人の人生にシンクロしていくというのが良い事だと言ってきました。だけど、現実、やっぱり彼らそんな本は読まないですよね。そこで、ぼくは歌舞伎町に本屋を出したことがあって。 辻 知ってる。歌舞伎町のど真ん中に文学を売る店が出来たって、誰かに聞いたことがある。あれ、手塚さんだったのか。 手塚 ええ。で、本屋があれば、みんな本に関心持ってくれるかな、と思って。ホストたちに本を読ませる方法を考えたんですよね。詩集とか短歌とか短いものなら読むんじゃないか、と。その辺を重点的において、ホストって、会話を構築していくことをしないんですよね。飲み屋って瞬発的な会話を繰り返すだけじゃないですか。細切れでどんどん話を進めるので、飲み屋で「つまり」なんて接続詞を聞くことなんてないんですよ。意外に短歌って向いてるのかなと思ったんです。 辻 面白いね、そうか、「つまり」って、理屈が次に続かないと使うことのない言葉だけものね。気づかなかった。そういう観点で「つまり」について論じられたのははじめてだよ。あ、昔そういう映画を見たことを思い出しました。ニューヨークの郊外の暴力事件が頻発する不良のたまり場みたいな学校で、教師たちが赴任したがらない、そういう舞台に1人の情熱ある教師がやってきてね、あまりに子供たちが本を読まないから、わざとポルノを読ませるんです。すると子供たちは興奮して全員が読書の中に没頭する。その中の一人が、ある一節で感動をして、「この文章、綺麗だ」と呟く場面があって、その人間の本質をついた映画のことを思い出した。 手塚 それは面白いですね。彼らは自信がないんですよ。例えば、夜の業界の人が今回のコロナ問題でなぜ発信しないかというと、その言葉自体を持ち合わせていないんですよ。ホストたちだって、俺たちは頑張ってる、一生懸命予防対やってると訴えたい。でも、言葉が足りない。学がない。だからメディアに書かれたい放題になり、言で勝てないから、黙ってしまう。そうすると、世の中は全部、ホストクラブのせいにする。スケープゴートです。 辻 そして君たちは自分たちの非も最初からオープンに認めて、協力してきた。でも、その取り組みは誰もみてくれない、そういうことですね? 手塚 はい。今は流れが良くないですね。ちょっと開き直りではないけど、感染を防ごうと一生懸命にやっていた最初の頃の気力が、次第に、メディアの取り上げられ方のせいで、ホストたちの本来のイージーな部分が出てしまって、なら、しょうがないな、どうせ俺らにはなんもできない、みたいな空気感に、これはよくないです。あんなに頑張っていたのに、メディアがどう取り上げるかというのは重要だと思います。 辻 いくら手塚くんが一人頑張っても全員の意思を束ねることは難しいですからね。でも、何かがぼくには伝わりました。インタビューの前にネットで調べていたら、短歌集を出されたんですね。※「ホスト万葉集」 手塚 ウイルスは人を選びませんから、そこを賛否両論させているのはメディアだと思うので。ホスト万葉集がいいタイミングで出たのは、ホストというイメージがあるんだけど、コレラやペストが流行った時だって、不道徳な人間がかかる病気だと言われて、全く同じことが今起きてると思うんですよ。 辻 なるほど、不道徳な奴らだから、あいつら叩け、ということなんだね。 手塚 ホスト=不道徳、不道徳だから感染するというような流れにメディアがしているというのは寂しいですね。ホストって、歌舞伎町だけで7000人くらいいるみたいなんですけど、7000人が同じわけないじゃないですか。7000人に1時間ずつインタビューしても大したこと言えないと思うんですけど、しかし、なぜか短歌で、31字で言ってごらんとやらせてみると、いいこと言ったりするんです。若い子たち、短歌を通して、今、歌舞伎町で人間を学んでいるんですよ。流れ流れてこの歌舞伎町に辿り着いた子たち、彼らは歌会で素晴らしい歌を作っています。ぼくらの声にも、耳を傾けてもらいたいです。  posted by 辻 仁成
0 notes
cookingarden · 5 years ago
Text
デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ』
Tumblr media
「クソ面白くもない仕事」の告白事例で埋め尽くされた本書は、読むものをブルシット・ジョブの疑似体験へと誘う。おまけに攻略対象は、小さめのフォントで構成された426ページ、648グラムという結構な大著だ。デヴィッド・グレーバーの『ブルシット・ジョブ』は、読むのに覚悟を必要とするたぐいの本である。
しかし、本書を読み終えるころには、グレーバーが投げかけるクソ面白くもない話の深刻さと、それに立ち向かう彼の粘り強い思索にどっぷりと浸かることになる。本書には、現代社会が���える仕事の欺瞞、不毛な労働、ケアリングの不当な扱いの実態と問題の告発、その解決に立ち向かう反逆者グレーバーの奮闘ぶりが溢れている。
著者のデヴィッド・グレーバーは、「ウォール街を占拠せよ」運動を主導し、"We are the 99%”のスローガンを作ったことで知られる。この『ブルシット・ジョブ』は、文化人類学の精神に立ち現代の経済と労働の問題に切り込んだ、過激で情熱的そして人間味のある一冊である。
CONTENTS
「クソ面白くもない仕事」の蔓延と欺瞞的な実態
なぜブルシット・ジョブが増殖しているのか?
世界的パンデミックで露呈した身近なブルシット・ジョブ
足を引っ張る道徳的羨望
あらっぽいマルクス主義のススメ
生活を労働から切り離すためのベーシック・インカム
避けるべきだが避けられない本書の要約
「クソ面白くもない仕事」の蔓延と欺瞞的な実態
この本にはにはさまざまなタイプのブルシット・ジョブが登場する。それは著者の分類に従えば、取り巻き型、脅し屋型、尻拭い型、書類穴埋め型といったものだ。グレーバーはこれらの「クソ面白くもない」仕事は、金融、教育、コンサルタントなどの業界を中心に、とりわけ、わけのわからない横文字の職業に蔓延しているという。
本書に登場するブルシット・ジョブはあまりにも多様で何を例示するか悩ましいが、ひとつだけ取り上げるとすれば、経営管理型の大学などはその最たるものだろう。例えば、1985年から2005年の20年間で、アメリカの大学における管理業務サービスの供給量は大幅に増えている。驚くのはその内訳である。同期間に増加した学生数の伸びは56%だったのにたいし、職員数は240%に増えたとある。(p.214)本書の文脈に従えば、この20年間で大学の職員は大量のブルシット・ジョブ労働者を抱え込んだ可能性がある。
Tumblr media
しかし、本書が指摘するのはブルシット・ジョブの増殖ぶりだけではない。その「クソ面白くない」仕事に、高額の給与が支払われている実態も描かれている。典型的な事例は次のようなものだ。
大手デザイン会社の「インターフェイス・アドミニストレーター」だったエリックは、仕事のあまりの無意味さに抗議するため、遅刻、早退、ランチでの飲酒、デスクで小説を読む、勤務中の三時間を散歩に充てるといった反乱行動に出た。しかし、会社の反応は彼の期待を裏切るものだった。エリックは次のように告白している。
辞めようとしたところ、上司が2600ポンドまで給料を上げようと提案したので、しぶしぶ受け入れました。あの人たちがわたしを必要としていたのは、まさに、あの人たちが実行していほしくないことを実行する力量が、私になかったからで、あの人たちはわたしを繋ぎ止めようとして、すすんで金を払おうとしたのです。(p.104)
エリックの仕事ぶりはひどかったが、上司にとって不都合な仕事をする人物でなかった。彼らにとって、部下の一人がサボろうが酒を飲もうが関係ない。エリックはプログラミングや何かの開発といったことはできなかったが、Eメールのリストから上司が必要とする相手のアドレスを検索して示すことはできた。上司はそれだけの仕事に、2600ポンド(約36万円)の給料が支払われてもよしとしたわけである。エリックが反乱を起こそうとした気持ちはよく分かる。
この事例のようにグレーバーは、ブルシット・ジョブは公共部門に限らず民間部門にもはびこっているという。そうであれば、公共部門よりも民間部門の方がスリムで効率化されているという一般の認識には、かなりの思い込みが含まることになる。
例えば、本書に掲載されている「企業労働の実態報告」からの抜粋によれば、アメリカの事務員が本来の業務に注いでいる時間は、2015年から2016年の1年間で、46%から39%に低下しという。本来の業務を圧迫しているのは、無駄な会議、管理業務、Eメールなどの増加によるものだ。(p.46)
社会的な貢献と報酬の不可解な関係は、医療従事者の間にも広がっている。ハンス・ロスリングがいうように、この200年間で人類は大幅に寿命を伸ばし経済的にも豊かになった。その伸びは寿命で4倍、収入で70倍にもおよぶ。このうち健康は医療の進歩によってもたらされたと、多くの人が信じている。
しかしグレーバーは、寿命が伸びた最大の理由は医療そのものよりも、衛生学や栄養学、そして公衆衛生が改善されたことに起因している、というよくある指摘を引き合いに、次のように述べている。
病院では(きわめて給与の低い)看護師や清掃員こそが、(きわめて高額の給与を受け取っている)医者たちよりも、じっさいには健康状態の改善によりおおきな貢献をなしていると言えるかも知れない。(p.277)
この年収格差がどの程度のものかといえば、2017年の米労働省労働統計局の職業別雇用・推定賃金に関するデータによれば、トップ10の9位までを医者が占めておりその平均額は約2500万円である一方、本書に示されている英国の病院の清掃員の年収は180万円でしかない。(p.276)国が異なり厳密な比較とは言えないが、両者のあいだには14倍もの開きがある。程度の差はあれ、こうした格差は多くの国でも共通の傾向だろう。
もしグレーバーが指摘するように、健康状態の改善に実質的に寄与しているのが医療現場で働く看護師や清掃員であるなら、この格差はあまりにも大きいように思える。医者が行う専門的な治療行為の貢献はあるにせよ、健康改善への貢献はどこまで評価されているのだろうか。
こうした事態についてグレーバーは、「こうした傾向が続けば、10年と待たず、アメリカのオフィスワーカーのなかで実質のある仕事を行う者は存在しなくなるだろう」と述べ、労働時間の50%以上がブルシットな仕事に費やされていることに警告を発している。これはブルシット・ジョブが経済や経営の無駄を招くという理由からだけではない。ここには、世界に何の影響も及ぼさないと自分自身が考えている労働者と彼らが過ごす時間、つまり人間的な無力感と空虚な世界が社会に蔓延することへのグレーバーの強い危機感がある。
なぜブルシット・ジョブが増殖しているのか?
それでは、「クソ面白くもない仕事」はなぜこうも増え続けているのだろうか。グレーバーによれば、ブルシット・ジョブは社会を占める物質生産の割合が減り、金融や情報などの抽象物を操作する仕事が増える過程で増えてきたが、そこには政治的な思惑が関係しているという。
ブルシット・ジョブが政治的な力から生まれるとする説明にグレーバーが繰り返し引き合いに出すのが、オバマ大統領の医療保険制度改革に関する発言である。当時オバマ大統領は、民意であった公的保険ではなく、民間企業の手を借りた健康保険制度を選んだ。その理由はつぎのようなものだったという。
単一支払者制度のよる医療制度を支持するひとはみな「それによって保険やペーパーワークの非効率が改善されるのだ」といいます。でもここでいう「非効率」とは、ブルークロス・ブルーシールドやカイザー(いずれも保険会社)などで職に就いている100万、200万、300万人のことなのです。この人達をどうするんですか? この人達はどこで働けばいいのですか?」(p.210)
単一支払者制度とは、ヘルスケア原資を単一の公的機関によって負担する仕組みで、いわゆる公的保険制度にあたる。つまり上の発言をしたオバマ大統領は、公的保険であれば300万人の仕事がなくても保険制度が成り立つと認め、しかもそれによってペーパーワークなどの非効率な仕事、つまりブルシット・ジョブがなくせると知りながら、政治的な思惑によって公的保険制度は望ましくないと判断したことになる。
オバマ大統領がこのように述べた背景には、「この人達をどうするんですか?」の発言に示されている通り、完全雇用の含意にもとづく300万人の雇用があったと思われる。それが文字通りの「完全」ではないせよ、雇用の確保は国民との間に交わされたひとつの合意事項ではなかっただろうか。
グレーバーはこうした政治的判断は民間企業にも当てはまるという。生産性の向上に見合った設備投資や給料に回す以上の利益が上がるようになると、忠実なる協力者に報奨を与えることで不満分子を買収したり、経営的なヒエラルキーの維持や再生産に回すためのお金や仕事が生まれるようになる。こうした経営的な思惑は、まさに政界のそれと同じだというわけだ。
この一連の話のなかで、政治の世界の完全雇用にあたる民間企業の含意が何かといえば、それ��技術の発展への信頼ではないだろうか。産業革命からはじまった機械化は生産の効率向上をもたらし、その利益を物質的な再分配を超えて抽象的な領域へ注ぎ込ませる力となった。この新領域が生まれたのは経営者の意志というより、技術発展の自動作用だっただろう。そうであれば、民間企業にとって技術の発展は、経営を支える前提としての含意だったことになる。経営の前提に技術の発展があればこそ、事業家は経営的な思惑を資金の運用や人材に向けることができたと考えられる。
新たな領域にお金が回るようになった当初、企業家の思惑が社会に与える影響力は限られていた。しかし、1900年代の終りにコンピュータが普及すると、もともと記号であるお金と記号を操作する機械のコンピュータが相乗効果を発揮しはじめ、金融業や情報産業などの新しい業界と新市場が生まれた。その成長は著しく、結果的に利益の抽象的な再分配は産業全体におよぶようになった。この機械的な効率性の向上をベースとした、非物質的な抽象価値のハンドリングこそが「クソ面白くもない仕事」の温床と考えられる。前掲のエリックは、まさにこうした業界で上司に依頼されたEメールの検索だけで一日を過ごし、2600ポンドの収入を得ることになった。そのエリックが「クソ面白くもない」日常に反抗を試みたのは上述の通りだ。
そうだとすれば完全雇用と技術の発展は、ブルシット・ジョブの両輪を担ってきたことになる。もし、どちらかの合意が欠けていれば、「クソ面白くもない仕事」がいまほど増え続けることはなかっただろう。しかしその一方で、効率がわるく失業者も多い事態を意に介さない社会が、失業者を救済する手段を持たなかったら、もっと悲惨なことになっていたことは明らかだ。そしていずれの混乱も因果関係からいえば、技術の発展が政治的な思惑の生みの親だった。
このことは未来の労働について深刻な問題を提起する。ブルシット・ジョブを生み出す本質が技術による効率向上であるなら、純粋機械生産が予想される未来は、いま以上に「クソ面白くもない仕事」が蔓延する社会になりかねないからである。
世界的パンデミックで露呈した身近なブルシット・ジョブ
本書にはエリックに似た境遇にある人々の告発が次から次へと登場する。それらは、ブルシット・ジョブを対岸の火事のように見ている多くの読者には、あまり現実味のない記述かもしれない。しかし、後半に差し掛かり、なぜ無意味な雇用が停止できないのかとグレーバーが問うあたりから、話はにわかに現実味をおびてくる。なぜなら、コロナウィルスの流行で、世界のいたるところで起きている通常業務の停止が、自分の置かれた状況に似ていることに気づくようになるからだ。
会社に行かなくなれば、デリケートな人間関係や、無駄を前提に成り立っていた仕事はやりにくくなる。存在自体に気を配ることが評価される取り巻き型の仕事、システム化の遅れが仕事の源泉だった書類穴埋めの仕事などは真っ先に機能しなくなる。
わたしたちはいま、まさにその只中にいる。事実、コロナ禍で国単位のロックダウンが敷かれたり、ホームステイやホームワークが強要されたことで、「クソ面白くない」仕事の多くが機能不全に陥った。いまわたしたちは、これまでやむを得ず受け入れていたブルシット・ジョブにどれだけの価値があるか、その真贋が強制的に問われる壮大な社会実験に投げ込まれている。強制的とは、コロナウィルスがもたらしたロックダウンや行動自粛といった、人間の自由を規制するフィルターが、人びとの自由な意志を超えて作用している状態を指す。
そして社会のいたるところで、既存のブルシット・ジョブの多くが現役を退き、反対に新手の不毛な仕事が生まれたり顕在化するようになった。書類に赤い印を押すハンコや、デジタル化から取り残された紙の書類が自分を縛り付けてきたことが、日本のあちこちで問題として浮かび上がりはじめたのだ。ウィルス感染を恐れながら職場まで移動し、紙の書類に捺印するだけの仕事は、仕事を任された者にとって「クソ面白くない」ばかりか、コロナ感染の危険を伴う。その仕事ははたして、内容や危険に見合ったものなのだろうか? この問いが現実の問題となったのは、コロナ禍によるフィルターが機能しているからだ。
その一方でフィルターは、一部のシット・ジョブが実はエッセンシャル・ワークであったことを明らかにした。混乱に陥ってはじめて、社会を根本で支える医療従事者、介護福祉士、スーパーの店員、清掃作業者、宅配運転手、さらには教師や消防士や料理人など、現場で働く人々の仕事の重要性が再認識されるようになった。
しかし、彼らの仕事の中身と待遇は多くの場合エリックとはまるで正反対のものだ。社会を動かすのに不可欠な仕事への見返りは、その貴重さと激務にとうてい見合うものではない。反対に、ロビイスト、ヘッジファンド・マネージャー、コンサルタント、弁護士といったエッセンシャル・ワーカーの対岸にいる人々の多くは、コロナ禍によるフィルターの存在を気に留めることが少ない。なぜなら、出社を制限されたからといって、彼らの仕事の負担が増えたり給料の支払いが滞ることはほとんどないからだ。
こうした事態は2020年のいま、コロナウィルスの流行により世界中で起きている現実だが、グレーバーはいまから7年前、2013年の小論のなかでこの事態を描写している。そのとき彼は、「特定の職種の人びとが消え去ってしまったらどうなるか」という「思考実験」を提起したという。その内容は次のようなものだ。
もしある朝起きて看護師やゴミ収集に従事している人びと、整備工、さらにはバスの運転手やスーパーの店員や消防士、ショートオーダー・シェフたちが異次元に連れ去られてしまったとすれば、その結果はやはり壊滅的なはずだ。小学校の先生たちが消え去れば、学校に通う子どもたちのほとんどが一日や二日は大喜びするだろうが、その長期的な影響は甚大だろう。(p.273)
実験の結果をグレーバーはどのように想像しただろうか。要約すれば、「仕事の社会的価値とその対価として支払われる金額は倒錯した関係にあることが明らかになる」というものだ。そしてグレーバーはこの予想される事態を「ひそかにだが、ケアリング階級の反乱、と呼ぶようになった」と書いている。ひそかにと言うのは、反乱が自分にとってもケアにかかわる人びとにとっても、内心に留まっているという意味だろう。
しかし、現実は予想外の展開になった。グレーバーが思考実験を行った7年後、コロナ禍のフィルターがケアリング階級の内心を飛び越えて強制的に反乱を引き起こしたのである。政府は生活者や小規模事業者に莫大な補償をしなくてはならなくなった。よもやグレーバーは、彼が提起した「思考実験」が、その後のパンデミックによって世界中で強制執行されようとは思いもしなかっただろう。そして彼の予測した「倒錯した関係」が現実のものとして露呈したのである。
足を引っ張る道徳的羨望
しかし、世界的なパンデミックが終わればこの事態はもとに戻り、再び「クソ面白くもない仕事」が再開し「倒錯した関係」が再現されるのだろうか。もちろん、それでいいわけがないというのが、本書の基本的なスタンスだ。それではこの問題の出口は、いったいどこにあるというのだろう? グレーバーは「この状況に対してなにをなしうるのか?」と題した最終章で、道徳的羨望、上出来のロボット、ベーシック・インカムの三つの話題を取り上げている。
道徳的羨望とは、自分もそうでありたい美徳が相手によって高度に示されたとき、自分の内部で起こる妬みの感情を指す。多くの場合その妬みには羨望や反感をともなう。グレーバーがこの感情を取り上げるのは、道徳的羨望は労働を取り巻く政治に微妙な影響をおよぼすと考えているからだ。(p.321)
例えば、貧困者にたいする怒りは、働いていない人にも働いている人にも向けれるという。なぜなら、前者は怠惰だから後者はブルシット・ジョブではないから、というそれぞれの理由で怒りに変わるからである。これでは、「クソ面白くもない仕事」をしながら生活に困らない給料を得る人びとと、労働に見合わない条件のもとで現場で奮闘するエッセンシャル・ワーカーとが、共通の政治的な解決策について共闘するのは難しい。
仮にベーシック・インカムが実施され、給与水準の低いエッセンシャル・ワーカーの所得が引き上げられる提案が出されたとする。それによって現場で働く人びとの給与水準が、ブルシット・ジョブを過ごす人びとのそれに近づけば彼らのなかに、現場の連中は十分な働きがいを得ているくせにという理由で、自分たちよりも総合的に生活が上がることへの妬みが生まれる。
このような道徳的羨望が人びとの心に潜在する限り、その政策課題が多くの人びとから支持を得ることはできないだろう。これは、ベーシック・インカムで労働意欲が低下するとされることへの反証に比べ、科学的な取り扱いが難しい点で解決がやっかいだ。この点についてグレーバーはこれといった解決策を示していない。
あらっぽいマルクス主義のススメ
次の話題に移ろう。上出来のロボットがブルシット・ジョブの解放に役立つかという点はどうだろうか。これについてグレーバーは、いささか皮肉に満ちた言い回しでノーを突きつけている。彼が引き合いに出す未来のロボットは、SF作家スタニスワフ・レムにその発想源を求めたものだ。グレーバーは、いっさいの管理も指示もなしに作動するロボット「ニューマシン」が活躍するある星の出来事として、およそ次のような逸話を記している。
ニューマシンの配備が進むことで、働き口を失った労働者はバタバタとハエのように死んでいった。あるとき異星人が訪れ、ニューマシンの恩恵がみなで受けられるように、工場を社会の共有財産にすれば済むはずだと提案した。しかしその星の国民は、「我が星の最高法は貴族が自分の財産を享楽したがっている限り、何人もそれを取り上げることはできないことを受け入れている、バカなことをいわないでほしい」と懇願した。こうして、消費者としての労働者は追いはらわることになった。(pp.334-336の要旨)
この逸話についてグレーバーは、「苦役を排除するというような見通しが、あってはならない問題とみなされるという事実以上に、その経済システムが不合理である���とを示すしるし(サイン)は想像がむずかしい」と述べている。(p.336)わかりにくい言い回しだが、これは、純粋機械生産のような不幸な未来を考えるのはどうかしているという以前に、そうした未来の経済システムがとうてい成立しない証拠をあらかじめ見つけることはむずかしい、ということだろう。彼は「いくぶんかのあらっぽいマルクス主義こそ、ときにわたしたちには必要なのである」とも書いている。グレーバーは、そもそも人間が労働しないことを良しとすること自体がおかしい、といいたいのだ。
それはたんなる願望だろう、労働が苦役になることも多い、そんな声が聞こえてきそうな気がする。そうでなければ、なぜ人類は産業革命から200年以上ものあいだ、機械を発明し省力化に努めてきたのわからなくなる。
しかし、人類が洞窟に壁画を描いたり、道具を生み出してきたのは、耐えられないほどの不便を解消するためだけではなかった。洞窟の先人からこのかた、人びとはその行為自体に生きる価値を見出してきたはずだ。そうでなければ壁画が人を魅了したり、バイオリンやMacintoshのような美しい道具は生まれなかった。このことは、現代の画家、陶工、料理人はもちろん、子どもの世話をする母親や育児スタッフもおなじだ。
これらの労働に共通していえることは、直接的な労働には何かしらの価値や喜びがあるということだ。これがグレーバーのいう「あらっぽいマルクス主義」の意味ではないだろうか。
それではもうひとつの、未来のロボットは人類全体の共有財産になるはずだという異星人の提案はどうだろうか。これについてグレーバーは、不可能ではないかも知れないが、深刻な自己矛盾を抱え込むことになるだろうという。その根本的な考え方は、「自動化は特定の作業をより効率的にするが、同時に別の作業の効率を下げる」というものだ。(p.337)その理由としてグレーバーは、エッセンシャル・ワーカーの仕事の本質をなすケアリングの価値は、超大な量の人間的労働によらない限りデータ化してコンピュータに取り込むことができないからだという。
おそらくこれには、汎用人工知能の研究者あたりから多くの反論がありそうだ。よく言われるようにコンピュータは単純作業の自動化からはじまり、次第にできることの範囲や能力を広げてきた。例えば、マックス・テグマークは『LIFE 3.0』のなかでハンス・モラヴェックが描いた「人間の能力のランドスケープ」を引き合いに次のように述べている。
その重大な海面レベルに相当するのが、機械がAIを設計できるようになるレベルである。この転換点に達するまでは、海面上昇は人間が機械を改良することによって起こるが、転換点以降は、機械が機械を改良することによって促され、人間が進めていたときよりもはるかに速く進んですべての陸地があっという間に浸水する可能性がある。(Kindleの位置No.1000-1003)
実際のところつい数年前には、人工知能を鍛えるには大量のデータを人間がコンピュータに与える必要があると考えられていた。しかしいまでは、例えば画像認識の分野のように、人工知能が自らデータを生成するデータ拡張(Data Augmentation)といった手法のおかげで手作業は格段に少なくなっている。グレーバーがいうデータ化のための人間的労働がいつまでも人間固有の能力を必要とするとは限らない。
生活を労働から切り離すためのベーシック・インカム
しかし、これまで見てきたように、グレーバーは労働の正の側面に期待を寄せている。むしろ、多少シンドくても充実感をともなう労働、すなわちケアリングのような仕事に「あらっぽいマルクス主義」の価値を認めることが必要だという。「クソ面白くもない仕事」は、クソ面白くないから苦役なのだ。そうなると問題は、いかに人びとをブルシット・ジョブから解放し、ケアリング労働の価値自体は残しながら、労働と対価の倒錯した関係を修復できるかに集約されることになる。
その点でグレーバーは、ブルシット・ジョブから逃れるための政策としてベーシック・インカムが有効なことを認めている。このベーシック・インカムは、今回のコロナ禍で一人あたり10万円の特別給付を受けた日本人にとって、馴染みのある方法だ。一回限りであるうえに非課税である点など、本来のベーシック・インカムとは異なるところもあるが、生活の困窮の解消に向けた施策が広く経験できた意義は大きい。これもまたコロナ禍のフィルターによる強制力がもたらしたものだ。
しかしグレーバーは、本書の内容や彼の考えが政策と受け止められることには抵抗があるという。彼が本書を執筆したのは政策を示すことではなく、あくまで「問題--ほとんどの人びとがその存在に気づきさえもしなかった--についての本なのだ」と述べている。彼がこのことを強調するのは、政策課題は人びとの目に止まりやすく、すぐにそれが有効かどうかに心を奪われ、考えに至った事情を見えにくくするからだという。そもそも政策という考えがうさんくさいとも述べている。
政策を明示することにこれほどの抵抗を示しながらも、しかしグレーバーは、ベーシック・インカムはブルシット・ジョブの削減に効果があるひとつの解決策だという。その最大の理由は、ベーシック・インカムによって生活から「クソ面白くもない」仕事を切り離すことができるからだ。このときしばしば指摘されるのが、無条件にお金を分配すれば、好きなこと��うつつを抜かしたり労働意欲を失う人たちが増えるという問題だ。これに対してグレーバーは次のように書いている。
洞窟探検をおこなおうが、マヤ族の象形文字を翻訳しようが、高齢セックスの世界記録を打ち立てようとしようが、なんの問題もない。好きなことをやればよいのだ! 結局、何をやることになるにしても、履歴書作成セミナーに遅刻した失業者に罰則を科したり、ホームレスが三種類のIDをもっているかどうかをチェックするよりも、みんな、ほぼ確実に幸福になるはずだ。そしてかれらの幸福は周囲にも跳ね返ってくるであろう。(p.359)
こうしたことのすべては、あきらかにつぎのような想定にもとづいている。すなわち、人間は強制がなくとも労働をおこなうであろう、ないし、少なくとも他者にとって有用ないし、便益をもたらすと感じていることをおこなうであろう、と。(p.360)
グレーバーがどれほど性善説に立っているかは明らかだろう。しかし当然ながら、彼はすべて無条件に自由にすればうまくいくと言っているわけではない。あまりにも多くのブルシット・ジョブを余儀なくされている人びとがいる、つまり自分の仕事をバカバカしいと感じている人びとがいてその仕事に給料が支払われる一方で、社会を成り立たせる上で不可欠なエッセンシャル・ワーカーには満足な給料が支払われない、この倒錯した状況にいる大多数の人びとを自由にし、人間信頼のもとで救済する必要がある、というのがグレーバーの主張なのである。
避けるべきだが避けられない本書の要約
『ブルシット・ジョブ』は論点を要約するのをためらう本だ。ブツブツとひとりで呟くような文章が延々とつづくからではない。本書の節のタイトルがいつも「終結部=人間の創造性に対するブルシット・ジョブの影響と、無意味な仕事に対して創造的または政治的に自分を主張しよとする試みがなぜ精神的な戦争の一形態と考えられるかについて」といった調子だからというわけでもない。これらの文体や表現の特徴は、グレーバーが思考を煮詰めていく過程を追体験するうえで、むしろ、読む者にともに考えることを誘う効果もある。そうではなく、グレーバーはどうやら、わかりやすさの弊害に敏感なのだろう。まとめることを拒否しているように思えるのだ。
こうした事情を考えると、この本の要約は避けるべきなのだろう。しかし、それはわたしにとって、グレーバーの気分に引きずられ過ぎだとも思う。やはり、自分のためにこそ、この貴重な読書体験で得たことを記録するのが凡人の努めであるはずだ。
わたしが本書から得た著者の考えはこうだ--グレーバーは、ニューマシンのような発達したロボットが、「ブルシット・ジョブ」の解消に役立つとは考えていない。ロボットは苦役としての労働の代替には役立つが、そもそも人間の労働の喜びや働く価値を代替すると期待するべきものでもない。それよりも労働に含まれる価値を認め、「クソ面白くもない仕事」から人びとを解放する必要がある。そして解放された人びととともに幸福を分かつには、社会制度としてのベーシック・インカムが有効である。--これが彼の考え方の骨子だと思う。
こうして、実際に要約を書いてみて気づくことがある。確かにグレーバーが危惧する政策に言及することの危うさがわかるような気がするのだ。要約することでどこか納得した気持ちになった途端に、彼が『ブルシット・ジョブ』のおそらく95%を要して訴えてきた「クソ面白くもない仕事」の複雑でクソバカらしい現実がどこかへ消えてしまうように思えてくる。いったいわたしたちは、すでに受け入れて半ば習慣化している問題について、自分自身の手でそれを克服することができなくなっているのだろうか。そうではないと信じたい。グレーバーは本書の最後をつぎの言葉で締めくくっている。
本書の主要な論点は、具体的な政策提言をおこなうことにはない。本当に自由な社会とは実際にどのようなものなのかの思考や議論に、手をつけはじめることにある。(p.364)
わたしたちも彼に習って、本当に自由な社会とは何かを考えることだけは諦めないようにする必要がある。わたしもその一人でありたいと、この本と格闘しながらその思いを強めた。
更新歴 2020.8.22 初回投稿 2020.8.23 「なぜブルシット・ジョブが増殖しているのか?」の項目を追記
1 note · View note
technocat1026 · 8 years ago
Text
The Jewish Declaration Of War On Germany The Economic Boycott of 1933和訳してみた。
ドイツで の戦争のユダヤ宣言1933年の経済的な ボットコットバーンズレビューからの記事、1月/ 2001、pp。41-45。 The Barnes Review、645 Pennsylvania Ave SE、Suite 100、Washington DC 20003、USA。 M.ラファエル・ジョンソン博士(TBR副編集長) TBRからの許可を得てここに掲載されています。 The Scriptoriumによるこのデジタル版©2002。 1-14-9 ユダヤ人に対するドイツ政府の制裁措置や報復が行われる前に、アドルフ・ヒットラーが誕生した直後のドイツでの国際的なユダヤ人宣告宣言である第二次世界大戦となったでる。1933年3月24日のロンドン・デイリー・エクスプレス号(上記)は、ユダヤ人の指導者たちが強力な国際ユダヤ人の金銭的利益と組み合わさって、いかにして不安定な経済を犠牲にしてドイツのボイコットを開始したかを説明した新しいヒトラー体制を崩壊させた。ドイツはそれに応えて打ちのめされた。したがって、真実が伝えられれば、第二次世界大戦で効果的に第一弾を発射したのは、第三帝国ではなく世界的なユダヤ人の指導者だった。著名なニューヨーク弁護士のSamuel Untermyer(右上)は、ドイツに対する戦争の主な扇動者の1人であり、ユダヤ人のキャンペーンを「聖なる戦争」として描いています。 ヒトラー政権がドイツのユダヤ人の権利を制限し始めるずっと前に、世界のユダヤ人社会の指導者たちは、米国政府やドイツのユダヤ人の指導者たちが、新しいヒトラー政権。 ドイツの国際ユダヤ人指導者による戦争は、ドイツ政府の断固たる報復を呼び起こしただけでなく、ヒトール政府とシオニスト運動の指導者の間の少しの間の経済的・政治的同盟の舞台を築いた。ドイツ人とユダヤ人はパレスチナへの大規模な移住につながるだろう。要するに、結果は、ナチスと現代イスラエル国家の創設者との戦術的同盟でした。今日多くの人が忘れられやすいという事実です。 今日まで、1933年の1月にアドルフ・ヒットラーがドイツ首相に任命されたとき、ドイツ政府はユダヤ人の周りを包囲し、強制収容所に入れて立ち上げるなど、ドイツのユダヤ人を抑圧する政策を開始した国内ユダヤ人の人口に対するテロと暴力のキャンペーン。 ヒトラーが発動した後、ドイツのユダヤ人に対する暴力の散発的な噴火があったが、これは公式に認可されたり奨励されなかった。そして真実は、ドイツの反ユダヤ人の感情(あるいはヨーロッパのどこか他の地域)は実際には新しいものではなかったということです。すべてのユダヤ人の歴史家が多くの熱意を示しているように、様々な学位の反ユダヤ主義の蜂起は、ヨーロッパの歴史のなかで常に存在していました。 いずれにしても、1933年の初め、ヒトラーはドイツの唯一のリーダーではなく、軍隊の完全な指揮もなかった。ヒトラーは連立政権の主要人物だったが、彼は政府ではなかった。それは後に進化した統合プロセスの結果でした。 Vereinとして知られているドイツのユダヤ人中央協会でさえ、新政府が意図的に反ユダヤ人の反乱を引き起こしているという示唆(ドイツ以外のユダヤ人の指導者たちによって作られた)に異議を唱えた。 ヴェレーン氏は、「ドイツの仲間の市民が、ユダヤ人に対して過度の犯行を余儀なくされるとは考えていない」と声明を発表した。 それにもかかわらず、米国と英国のユダヤ人の指導者たちは、ヒトラー政権との戦争を開始する必要があると自ら決めた。 1933年3月12日、アメリカユダヤ人会議は、3月27日にマディソン・スクエア・ガーデンで大規模な抗議を発表しました。その当時、ユダヤ人戦争退役軍人長の指揮官はアメリカのドイツ商品のボイコットを求めました。その間に、3月23日、2万人のユダヤ人がニューヨーク市の市庁舎に抗議し、北ドイツのロイドとハンブルクアメリカの船外の集会が行われ、ニューヨーク市の商店や事業所にドイツ商品に対抗した。 1933年3月24日のロンドンのデイリー・エクスプレスによると、ユダヤ人はすでにドイツと選出された政府に対するボイコットを開始していた。見出しは「ユダはドイツ戦争を宣言する - 世界のユダヤ人は結束する - ドイツの物品の反撃 - 大衆デモ」この記事は来るべき「聖なる戦争」を説明し、ドイツの財産をボイコットし、ドイツの経済利益に反する大量のデモに参加するためにあらゆるところにユダヤ人を魅了するようになった。エクスプレスによると: 世界中のイスラエル人全員が結集して、ドイツに経済と金融の戦争を宣言しています。新しいドイツの象徴としてのスワスティカの登場は、ユダの古い戦争のシンボルを新しい人生に復活させました。世界中に散らばっている1400万人のユダヤ人は、仲間の信者のドイツの迫害者に対して戦争を宣言するために、一人の人間のようにお互いに緊密です。 ユダヤ人の卸売業者は、ヒトラーの人々に対する聖戦に参加するために、彼の家、銀行家の株式取引所、商人の事業、そして彼の謙虚な小屋をやめる。 エクスプレスは、ドイツは「今や貿易、財政、産業の国際的なボイコットに直面している」と述べた。ロンドン、ニューヨーク、パリ、ワルシャワでは、ユ��ヤ人のビジネスマンが一体となって経済運動を展開している。 同紙によると、「イスラエルの古くからの再会国は、迫害者との戦いを戦うために新しく現代的な武器で編成される」と報道された。 これは本当に「第二次世界大戦で発砲された最初の銃弾」と言えるでしょう。 同じように、ユダヤ人の新聞Natscha Retschは次のように書いている。 ドイツとの戦争は、すべてのユダヤ人コミュニティ、会議、議会...すべてのユダヤ人によって行われます。それによって、ドイツに対する戦争はイデオロギー的に活気を与え、ドイツを完全に破壊することを要求する我々の利益を促進する。 ユダヤ人にとっての危険は、ドイツ全土、ドイツ全土、そして個別に存在します。それはいつまでも無害にされなければなりません....この戦争では、ユダヤ人は参加しなければなりません。 しかし、ドイツのシオニスト協会は、3月26日に国家社会主義者に対してなされた主張を「プロパガンダ」、「穏やか」、「センセーショナル」と拒否して電報を出したことにも注意してください。 実際、シオニスト派閥は、ドイツにおけるナショナム社会主義イデオロギーの永続性を保証するあらゆる理由を持っていました。Klaus Polkehnは、パレスチナ研究誌(「The Secret Contacts:シオニズムとナチスドイツ、1933-1941」、JPS v。3/4、1976年春/夏)に書いて、シオン主義者の適度な態度はパレスチナへの移民を強制するために国家社会主義の財政的勝利を見ることに関心がある。このほとんど知られていない要素は、最終的にナチス・ドイツとユダヤ人の関係に重要な役割を果たすようになるでしょう。 しかし、一方で、ドイツのコンスタンタン・フォン・ノウラート外相は、「暴行運動」を訴えて言った。 ユダヤ人にとって懸念しているのは、海外のプロパガンダがドイツの共同宗教家たちに、ユダヤ人の迫害と拷問についての歪んだ虚偽の報道を通じて、現在のドイツ政府と戦うために、嘘や不注意でさえない。 ヒトラー政権は、ドイツ国内と国外の両方で、ますます高まる緊張を封じ込めようとしていた。米国では、米国務長官のコルデル・ハル(Cordell Hull)も、米国ユダヤの議会のラビ・スティーブン・ワイズ(Wabise Wab)を派遣し、注意を促した。 一方、ユダヤ人のかなりの物理的虐待が短期間にあったのに対して、この段階は事実上終結したと考えられるかもしれません....個人的な虐待の分野では安定化が見られました....私は、このような国全体に広がる懸念は、すぐに正常に戻ってしまうでしょう。 このニューヨーク・デイリー・ニュースのフロントページの見出しは、1933年3月27日にマディソン・スクエア・ガーデンで開催された反ドイツ抗議集会を歓迎した。ドイツ政府が緊張を緩和し、国際ユダヤ人による名声と脅威の拡大を防ぐ努力をしたラリーは予定通り開催された。同様の集会や抗議行進も同じ時間枠内に他の都市で開催されていた。ドイツに対するユダヤ人のキャンペーンの強さは、キャンペーンが止まらなければドイツにユダヤ人が所有する店舗が1日ボイコットすることをヒトラー政府が誓ったようなものでした。それにもかかわらず、ドイツのユダヤ人がますます疎外された状況を作り出した防衛策をドイツに強いることを憎悪キャンペーンが続いた。ドイツのユダヤ戦に関する真実は、この時期のほとんどの歴史によって抑制されてきた。 このすべてにもかかわらず、ユダヤ人コミュニティの指導者たちは拒否した。3月27日には、マディソン・スクエア・ガーデン、シカゴ、ボストン、フィラデルフィア、ボルチモア、クリーブランドなど70の場所で抗議集会が行われた。ニューヨークのラリーは世界中で放送されました。要するに、「新ドイツ」はユダヤ人の利益の敵であると宣言され、経済的に絞殺される必要があったということです。これは、ヒトラーがユダヤ人の財産をボイコットする前に行われたものです。 ドイツ政府が4月1日にドイツでユダヤ人ビジネスのボイコットを発表したのは、これに直接的な対応であった。ドイツの宣伝大臣Joseph Goebbels博士は、1日のボイコットの後、ドイツ、ボイコットは停止されます。ヒトラー自身が、ユダヤ人の宣戦布告の4日後の3月28日の演説で、ユダヤ人のボイコットと脅威に応えた: 国家の内戦の敵がボルク自身によって解消されたので、私たちが長い間待っていたことは起こらないでしょう。 国境を越えて国境を越えて時間を割いていた共産主義者やマルクス主義犯罪者やユダヤ教の知的扇動家たちは、ドイツのボルク全域を騒がしく戦っている反共キャンペーンを展開している。 ... ドイツについて、積極的な育て方のうそつきのうそつきと中傷が打ち出されている。1914年に一度もやったのと同じように、ドイツのVolkを世界で2度目に侮辱する目的で、解体されたユダヤ人の遺体の恐怖物語、目の詰まり、ハックオフされた手が循環しています。 このように、主題に関するほぼすべての歴史の中から抜け出した事実は、ヒトラーの1933年3月28日のボイコット命令が、ちょうど4日前の世界のユダヤ人指導者によるドイツ戦争宣言に直接反応したことである。今日、ヒトラーのボイコット命令は、裸の攻撃の行為として描かれているが、彼の命令につながる完全な状況は、「ホロコースト」の最も重厚で詳細な歴史でさえほとんど説明されていない。 サウジ・フリードランダーは、ドイツの政策、ナチス・ドイツ、ユダヤ人の概観について、1933年3月28日のユダヤ人の宣告とボイコットがヒトラーの発言に先行していたという事実を述べている。フリードランダーはなぜこのことを感じたのだろうか歴史の項目は無関係です。 単純な事実は、実際にドイツとの戦争で最初の銃撃戦を開始したのは、ユダヤ人が組織されていたということです。 プラカードテキスト: "ドイツ人よ!自分を守って! ユダヤの店で買い物をしないでください! 元のTBR記事の一部ではない写真 - The Scriptoriumによって追加されました。 ドイツの対応は、攻撃的ではなく守備的なものでした。その事実は今日広く知られていましたが、それはその後の出来事に新たな光を与え、最終的にはそれに続く世界的な大火につながったでしょう。 ヒトラーのユダヤ宣言に対する反応を理解するためには、当時のドイツ経済の危機的状況を理解することが不可欠です。1933年、ドイツ経済は暴落しました。300万人のドイツ人が公的援助を受けており、合計6百万人の失業者がいました。ハイパーインフレはドイツの経済的活力を破壊した。さらに、ドイツの反プロパガンダは、ドイツの敵、特にポーランド人とその軍勢の強い軍隊の解決を強化した。 ユダヤ人の指導者は虚偽ではなかった。ボイコットは、単に比喩だけではなく戦争の行為であった。それは、ドイツを政治的、社会的、経済的実体として破壊する手段だった。ドイツに対するユダヤ人のボイコットの長期的な目的は、第一次世界大戦後にドイツに課された賠償金支払いに関して彼女を破産し、ドイツを非武装化し脆弱に保つことでした。 ボイコットは、実際には、ドイツにとっては非常に痛手でした。エドウィン・ブラック(Edwin Black)のようなユダヤ人の学者は、ボイコットに反応して、ドイツの輸出は10%削減されたと報告しており、多くは外国でドイツの資産を押収することを要求していた(Edwin Black、The Transfer Agreement - 第3帝国とユダヤ教パレスチナの間、ニューヨーク、1984)。 ドイツへの攻撃は止まらなかった。世界的なユダヤ人の指導者は、今まで以上に敵対者になり、狂乱に陥った。進行中のボイコットキャンペーンを調整するため、アムステルダムで国際ユダヤ人ボイコット会議が開催されました。それは有名なニューヨーク市の弁護士と長年の政治権力ブローカーSamuel Untermyerが大統領に選出された自己スタイルの世界ユダヤ経済連合の後援のもとに開催された。 会議の後に米国に帰国したとき、UntermyerはWABCラジオ(ニューヨーク)の演説を行い、その写しは1933年8月7日にニューヨークタイムズ紙に印刷されました。 ウンターマイヤーの炎症性の唱言は、ドイツが「ユダヤ人を殺す」計画に従事していたという、まったくの主張をして、ドイツに対する「聖なる戦争」を呼びかけた。彼は(部分的に)言った: ...ドイツは文化の国家から残酷で野蛮な獣の本当の地獄に変わった。 私たちは、迫害された兄弟たちだけでなく、世界全体に、今この信じられない怒りを繰り返すことから人類を解放する打撃を自衛で打つことを誓っています.... 今や地球のすべての国が、虐殺、餓死、絶滅...これらの男性、女性、子供たちに日々迫害されている悪魔の拷問、残虐行為、迫害に対して一般的な原因を作ってはいけません。 物語が語られると、世界は、戦争の地獄とベルギーの残虐主義者たちが、この悪魔的に、意図的に、冷戦的に計画された、すでに部分的に実行されたキャンペーンに比べて些細なものになっていないという野蛮な残虐さで、誇り高く、忠実で、忠実で、法を守る人々の絶滅のために... ユダヤ人は世界の貴族です。彼らは昔から迫害され、迫害者が出入りするのを見てきました。彼らだけで生き残った。それで歴史も繰り返されますが、それは一度大きな国家の暗黒時代への復帰を許可しなければならない、あるいは地獄の拷問から60万人の人間の魂を救うことができない理由はありません。 ...私たちが提案し、すでにこれまでに行ってきたのは、ヒトラー政権を弱体化させ、彼らの存在が依存する輸出貿易を破壊することによってドイツ人を彼らの感覚に導く純粋に防衛的なボイコットを訴追することです。 ...我々は、ドイツが理解するための唯一の方法で自分自身を表現することを提案し、世界の意見を整理している。 その後、Untermyerは、ドイツのボイコットの状況を完全に詐欺的な歴史を持ち、その起源をどのように聞き手に提供しましたか。彼はまた、ドイツ人は「ユダヤ人を殺す」計画を批判していると宣言した。 ヒトラーの体制は、ユダヤ人の店を狙い撃ちし、ドイツ人に対処することを警告し、ユダヤ人の店主を拘束し、ナチス軍を警備している何百人もの人々が唯一の犯罪犯であることを知らせることによって、ユダヤ人の店を突きつけてユダヤ人を撲滅するためのボイコットを恐喝して起訴しているユダヤ人は学校の子供たちを排除し、労働組合から彼らの男性を排除し、生活のあらゆる道を閉め、凶悪な強制収容所に閉じ込め、餓死させ、彼らを拷問して、拷問のあらゆる他の考えられる形態に至る、妊娠を超えて、自殺が逃げるための唯一の手段になるまで、そして彼らの遠隔祖先がユダヤ人であったこと、そしてそれらを駆除するという。 ウンターマイヤー氏は、「キリスト教徒の友人たちの支援を得て、私たちは奇妙で狂信的な棺の中で最後の釘を打つ」と宣言することで、 WWIIの最大の秘密? なぜドイツはユダヤ人を一掃するのか それらを東に捧げる なぜドイツ人はユダヤ人を丸め始め、強制収容所で彼らを拘束し始めたのですか?普及した神話とは対照的に、ユダヤ人は、第二次世界大戦の勃発に先立って、独特の特権を制限した法律の対象ではあるが、ドイツ国内では "自由"なままだった。 しかし、他のほとんど知られていない事実は、戦争が始まる直前に、世界のユダヤ人コミュニティの指導者が、ドイツの戦争を正式に宣言したことである。これは、世界中のユダヤ人コミュニティが立ち上げた6年にわたる経済ボイコット党は1933年に権力を握った。 正式な宣言の結果として、ドイツ当局はユダヤ人を潜在的な敵の代理人とみなした。 国際ユダヤ機関と世界シオニスト組織(そして後にイスラエル初代大統領)のチャイム・ワイズマン(Chaim Weizmann)(上)は、ネビル・チェンバレン英国首相とロンドンタイムズ紙に手紙を送って語った1939年9月6日: 私は、最も明白な方法で、先月、特に先週に私と私の同僚がした宣言を、英国が立って、民主主義の側で戦うことを確認したい。我々の緊急の願望は、これらの宣言(ドイツに対する)に効力を与えることです。 私たちは、英国の行動の一般的な仕組みに完全に準拠した形でそうしたいと思います。したがって、大宇宙で、陛下の政府の調整の下で、自分自身を配置します。ユダヤ人機関は、ユダヤ人力、技術能力、資源などを利用するための即座の取り決めに入る用意がある。 [The Scriptoriumによって追加された赤の強調表示] ユダヤ人の歴史家でさえ、今日、ドイツに直面しているプロパガンダキャンペーンの性質を示す、ガス室やユダヤ人を「駆逐する」計画さえあると主張する以前から、ドイツに対する彼の主張はずっと前に作られたという。 1933年の春には、ドイツ政府とパレスチナ(そして実際には世界的に)のシオニスト派の動きが始まった。ドイツ - ユダヤ系移民と首都パレスチナへ。 現代のシオニストイスラエルと多くの歴史家の支持者は、このナチス - シオニスト協定を何十年にもわたって一般大衆に秘密にすることに成功しました。そして、ほとんどのアメリカ人は、ナチスの指導者と何がイスラエルの国家になったのかの創始者であり、真実が現れ始めました。 小さな報道機関によって出版され、いわゆる「主流」メディア(ホロコーストの時代に執着している)によって価値のある宣伝を与えられていない、独裁者のレニ・ブレンナーのシオニズムは、この分野で努力する。 Brennarと他の人々に対する反応として、シオニストの反応は、通常、ナチス・ドイツとの協力がユダヤ人の命を救うためだけに行われたという宣言から成っていた。しかし、多くのユダヤ人やユダヤ人の組織がドイツのボイコットを要求した時に行われたため、協力はより顕著であった。 シオニストの指導者たちには、ヒットラーの権力の仮定はパレスチナへの移民の流れの可能性を排除した。以前は、自分自身をドイツ人と認識していたドイツ人ユダヤ人の大半は、世界ユダヤ人のパレスチナへの集結を促進するシオニスト主義の原因にはほとんど同情していなかった。しかし、シオニストは、反ユダヤ人のヒットラーだけがシオニズムの武器に反シオニストのユダヤ人を押しつけようとしていることを知った。 現代のイスラエルの世界的支持者たち(イスラエル人はもちろんのこと、ホロコースト)についても、ドイツの状況を可能な限り不快なものにすることは怠っている。ドイツ国家社会主義 - 計画の一部でした。 この記事の読者にはドイツ語を読むことができます:第3帝国からのユダヤ人の移住について話し合う小冊子、移民を促進する移民協定がここにあります! これは、いわゆる移民協定の起源であり、ドイツユダヤ人をパレスチナに移すためのシオニストユダヤ人と国家社会主義政府との間の合意であった。 ユダヤ人の歴史家ウォルター・ラキュール(Walter Laqueur)その他多くの人によると、ドイツのユダヤ人は、パレスチナへの移民が答えであると確信していませんでした。さらに、ドイツ人ユダヤ人の大多数はシオニストを政治指導者とみなしていないが、ユダヤ人の中東への大量移転という最終的な解決策を実施する目的でヒトールがシオニストを保護し、協力したことは明らかである。 エドウィン・ブラックは、大量の移民協定(Macmillan、1984)において、ほとんどのユダヤ人がパレスチナに逃げたくないが、ナチス・ドイツ内のシオニスト運動の影響により、ユダヤ人がドイツから出る最良のチャンスは、パレスチナに移住して 換言すれば、移転協定自体は、ユダヤ人の首都がパレスチナに行くことしかできないことを義務付けていた。 したがって、シオン派によれば、ユダヤ人はレヴァントに行った場合に限りドイツを離れることができた。 移転協定の主な難しさ(またはそのような合意の考え方さえ)は、英語[!!!] Scriptorium]は、移民の条件として、各移民がハイファや他の場所への到着時に1,000ポンドを支払うよう要求していた。難しいのは、現金で縛られ、根本的にインフレを起こしているドイツで、そのような硬貨が近づくことはほとんど不可能であったということでした。これが最終的な移転協定の背後にある主な考えでした。Laqueurはこう書いている: ドイツの大手銀行が移民によって払われた資金をドイツの輸出業者の凍結された口座に凍結させる一方で、パレスチナの銀行がドイツ商品のパレスチナへの売却を規制し、移民に現地で必要な外貨を提供する。しかし、ハノイア社の共同オーナーであり移転努力の開始者であるサム・コーエン氏は、自らの国民からの長年にわたる異議申し立てを受け、最終的には、移転協定がより高いレベルで締結されることを認めなければならなかった民間企業ではなく独自の銀行である。ロンドンの有名なアングロ・パレスチナ銀行は、この移転契約に含まれ、[この目的のために]信託会社を創設する予定です。 もちろん、これは1930年代のドイツにおけるシオニズムとナショナ社会主義との関係を扱う際に歴史的に重要なことである。この関係は、ヒトラーの相互利益と政治的偏見だけではなく、ドイツの銀行家や金融機関との緊密な財務関係でもあった。黒の書き込み: シオニストたちが反ナチスのボイコットを覆すのは1つのことでした。シオニズムはドイツのユダヤ人の首都を移転する必要があり、唯一の商品は商品でした。しかしすぐにシオニストの指導者は、将来のユダヤ系パレスチナ経済の成功は、ナチス経済の生存と密接に結びつくであろうと理解した。だから、シオニスト勢力はさらに追いつくように強制されました。ドイツの経済を守り、安定させ、必要に応じて強化する必要があります。したがって、ナチス党とシオニスト主催者は、ドイツの復興に共通の関わりを共有した。 したがって、1933年以降の世界ユダヤ人における急激な亀裂が見られる。最初に、非シオニスト派ユダヤ人(特に1933年に設立された世界ユダヤ人会議)がいましたが、一方でドイツのボイコットと最終的な破壊を要求しました。黒人は、これらの人々の多くはニューヨークやアムステルダムだけではなかったが、これの主要な情報源はパレスチナ自治体からも来たと指摘する。 一方で、パレスチナでの最終的な再定住のために、シオニストたちがそのような気持ちを賢明に利用するのを見ることができます。言い換えれば、シオニズムは、ユダヤ人がレバントに移動することから、新経済が機能するためには資本移動が必要であると信じていたと言える(そしてブラックはこれを示唆している)。 その結果、シオニズムが国家社会主義と同盟しなければならないという理解が得られたので、ドイツ政府はユダヤ人の首都が国外に流出するのを妨げないだろう。 それは、ユダヤ人がユダヤ人をレバントに脅かすためのドイツの慣習を告白する際に大声で叫ぶ時にシオニストが関心を示したのに対し、ラクールは「シオニストはドイツの経済を脅かさないよう動機づけられた通貨。" 言い換えれば、ユダヤ人ディアスポラのシオニスト指導者は、ユダヤ人に対するドイツの敵意が出現しただけで、移民が唯一の脱出だと世界のユダヤ人に説得していた。 事実、イスラエル国家の最終的な設立は詐欺に基づいているということです。シオニストは、1933年に少数の少数のドイツ人ユダヤ人を代表する者ではなかった。 一方で、イスラエルのシオニスト祖父は、国家社会主義政府が安定し、財政的に、政治的にとどまるように節制を要求しながら、世界のユダヤ人に対するドイツの「残虐行為」の大声を叫ぶことを望んでいた。こうしてシオニズムはボイコットをボイコットした。 すべての目的と目的のために、国家社会主義政府は、ヨーロッパ人が反ユダヤ人であり、パレスチナが唯一の答えであったということを多くのユダヤ人が「証明」したため、シオニズムに起こるのは最高のものでした。圧倒的多数のユダヤ人がアドルフ・ヒットラーとのトリッキーと協力によってしか圧倒していない。 シオニストにとって、ユダヤ人に対するドイツの政策の放棄(ユダヤ人を怖がらせる)とドイツ経済の再活性化(最終的な移住のため)は、シオニストの運動にとって不可欠でした。皮肉なことに、今日、イスラエルのシオニスト指導者たちは、ナショナム社会主義者の恐ろしい非人道的な体制について酷く訴えている。だから詐欺は続けられます。 免責事項
2 notes · View notes
Text
「共謀罪に反対する声明」発表記者会見・会見内容
2017年3月15日(水)に行いました 「共謀罪に反対する声明」発表記者会見でのやりとりを掲載します。少々長くなりますが、質疑応答によって何が問題なのかがわかりやすくなっておりますので、是非ご一読ください。
日時:2017年3月15日午後2時~3時 場所:衆議院第1議員会館第3会議室
【参加・発言者】 山口二郎(政治学・共同代表) 長谷部恭男(憲法学) 千葉 眞(政治学) 五野井郁夫(政治学) 高山佳奈子(刑事法学)
山口:では、2時になりましたので、これから立憲デモクラシーの会によるいわゆる共謀罪法案に反対する声明の記者発表を行います。私は、立憲デモクラシーの会共同代表の一人であります法政大学の山口と申します。
まず、この声明を出すに至った経緯について簡単にご説明いたします。立憲デモクラシーの会は3年前に出来まして、集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定やその後の安保法制に反対する活動をして参りました。今回いわゆる共謀罪法案が国会に提出されるという情勢を見まして、この法案が憲法の定める基本的人権の尊重や政府権力の暴走を防ぐという立憲主義の観点から大いに問題があるということで、何等かの反対の意思表示をすべきではないかと内部で議論をいたしました。今日もおいでいただいております、刑法の専門家であります高山先生にもいろいろとご教示いただきまして、今日お配りしたような声明をまとめるに至りました。まず、声明を私が読み上げた上で、今日参加しているメンバーの学者の皆さんから、一人大体5分ずつくらいコメント、意見をいただきまして、その後質疑応答という運びで進めたいと思います。では、共謀罪法案に反対する声明を読み上げます。
  2017年3月15日発表「共謀罪に反対する声明」はこちら
山口:以上であります。それでは順次、今日参加している立憲デモクラシーの会のメンバーの皆さんから、意見を述べていただきます。
長谷部:長谷部と申します。刑事罰は、これは権力行使が最も先鋭な形で表れるところであることは皆さんご承知の通りでして、その刑罰権の行使を抑制する刑事法の基本原則、異本原理。これを揺るがせにすることは、立憲主義の観点からしても、座視をすることはできないことだろうと思います。少なくともこうした刑事法の基本原則、基本原理。これを動かすには、それを支える十分な理由が必要であるはずですが、本日の声明は、その十分な理由が立証されていないのではないか。そういう疑念を示すものであります。今の声明のなかにもあります通り、そもそもこの法案が成立しなければ締結できないと言われている国際的な組織犯罪防止条約。この条約の趣旨と今回の法案の内容の間には、見過ごしがたい乖離、ズレがあるように見受けられる。そのことからしても、この刑事法の基本原則を動かすに足る十分な理由、必要性、合理性というものが示されているとは言い難いのではないかと私は考えております。以上です。
千葉:千葉と申します。簡潔に1,2点、コメントをさせていただきたいと思います。共謀罪法案は、稀代の悪法と言われました、戦前戦中の1925年制定の治安維持法を思い起こさせる面があります。もし制定されれば「平成の治安維持法」になる大きなリスクを持っている。そういう法案ではないかと思って、大変憂慮しております。とりわけ2013年には特定秘密保護法が制定され、さらに自民党の改憲草案には97条において緊急事態条項が���されておりますし、こういうものが三点セットになると戦前戦中に猛威をふるった治安維持法の再来となる危険性があるように思います。今後どんな勢力が政権を担当するかわかりません。そういうなかでこの法律を利用し誤用しようとする政権が現れないとは限らない。私はそのあたりを大変憂慮しております。  治安維持法は思想犯の取り締まり、集会結社の取り締まりという二つの標的、ターゲットを持っておりました。最初は無政府主義者、共産主義者、日本共産党員に限定されておりましたけれども、数次の大きな改定を通じまして数多くの団体や人びとを逮捕し、また投獄するという歴史的背景をもった法律でした。その結果、例えば、非戦・反戦のキリスト者たち、ホーリネス系、プレズレン系、燈台社の人たち。数多くの人たちが逮捕されておりますし、さらに大本教への弾圧は過酷なものでありました。当時、不敬罪であるとか、疑似宗教であるとか、そういう新しい概念を使って、このような戦争政策に反対する団体や諸個人に対する非常に厳しい施策が採られたわけであります。そこでやはり顕著なのは、拡大解釈が権力担当者によって自由になされたということ、そして当時「草木もなびく」と言われた絶対的権力の行使の手段に、治安維持法が使用されたという事実です。  もちろん戦後になって民主主義や人権の純然たる規定を持っている憲法を70年も私たちは維持してきたわけで、簡単には戦前には戻らないという意見があるかもしれません。しかし、このような法案が制定された場合に、民主主義や人権の根幹が破壊される危険性はないのか。この辺が非常に怖いところです。思想・信条の自由、信教・良心の自由、表現・出版・集会の自由ですね。こうした自由あるいは人権の根幹に対する大きな脅威になるのではないかという点が大変問題であります。暗に日本社会が監視社会化のリスクを将来に向けて持つという点で、政治学から言うとこのあたりが大変心配であります。さらに現政権は、昨日、教育勅語の一部を教育現場に使用してもいいといったような発言が文科省から出ておりますけれども、このような戦前回帰と言うのでしょうか、そういう傾向を示している現政権、これに対しては警鐘を鳴らしておきたいと思います。現国会でいま大詰めに来ております共謀罪法案でありますけれども、ぜひ国会議員一人ひとりには党議拘束を離れて、一人ひとり熟慮をしていただいて、これについていろいろな角度から比較検討していただきたい。そういうふうに思います。
 五野井:五野井と申します。今回の共謀罪法案というものは、私は明確に民主主義にとっての敵であろうと思っています。先ほど来、先生方のお話にございますように、政府の側は法案の内容を5分類277の罪に絞っているため、一般市民には影響がないと主張しています。しかし、政府案における組織的犯罪集団を限定して一般市民は対象にならないという文言は、ほぼ意味がないわけです。たしかに岸田外務大臣は、TOC条約にあるオプションを引きつつ、一般の人は対象にならず、そして明確に組織的な犯罪集団に限定する検討を現在していると述べています。しかしながら、金田法務大臣の答弁では皆さんご存知のように、一般の団体でも活動が一変すれば、それは労働組合、左右を問わず市民団体、会社等々一般の団体であったとしても、これらが容易に犯罪集団に「一変する」という認識を示した発言があったばかりであります。  では、どういうものを組織的犯罪集団かと言えば、「実行の準備行為を伴う合意のみである」と金田法相が発言したわけですけれども、何をもってこれが合意と準備行為であるのかということはまったくもって恣意的でありまして、「判断するのは捜査機関である」ということを金田法相も答弁で認めているわけです。  ここで問題になっているのは、たとえば、われわれはEメールやラインのようなツールを使っているわけですけれども、どこかからメールが来て、たまたま開いたけどよくわからないから放っておくといった既読スルーをすることがありますね。この既読スルーをしたことが「何もアクションをしなかったけれども、開いたから合意だ」と受け取られる可能性がある。さらにわれわれはたとえば花見や散歩に行くわけですけれども、たまたま歩いてどこかに行っただけの行為が「それは犯罪行為の下見なのではないか」とされることがある。でも花見や散歩と、犯罪行為の下見の区別を金田法相はあまり明確に示していない。もちろん金田法相は「目的の違いだ」というわけです。この、目的が違うかどうかというのはわれわれの内心に踏み込むことでございまして、われわれ諸個人の内面や内心でしか判断できないようなことを警察が行為の目的として疑っていくということは、今までのわれわれが戦後に築いてきた法律のなかではなかった事態であります。  これらが何を想起させるのかということですが、先ほど千葉先生からもお話があった通り、やはり治安維持法におけるさまざまな状況をわれわれは想起せざるを得ない。特に1941年、昭和16年の治安維持法改正時に「国体を変革することを目的として結社を組織したる者」、「結社を支援することを目的として結社を組織したる者」そして「結社の組織を準備することを目的として結社を組織したる者」という条文を創設しています。この条文を根拠に、準備行為を行ったと官権によって判断されれば検挙してもよいということが実際にあったわけです。警察の側、捜査機関の側が判断した場合には、外形的にどうであるかではなくて「内面がこうに違いない」と判断すれば、事実行為なしでも誰でも犯罪者として捕まえられることになります。今回、閣議決定されるということになっている共謀罪とほぼ変わらないことが、昭和16年の治安維持法改正のときにも掲げられているわけです。  では、この結果どうなったのかということですけれども、こういうことがまかり通ったことで、戦中には悲惨な事件が起きました。とりわけ本件に関連して想起したいのは横浜事件です。共謀罪が通ってしまうと、現在でも争われている横浜事件の二の舞になるのではないかと思うわけです。横浜事件は、改造社の雑誌、中央公論社、岩波書店、朝日新聞社など、さまざまな言論・出版関係者が逮捕されて拷問を受け、4名の方が獄死し、戦時中最大の言論弾圧であり冤罪事件であります。これによって『改造』と『中央公論』が廃刊させられています。同様の要件として「準備行為」というものが、今回の共謀罪には見え隠れしております。過去の悲劇をもう二度と繰り返さないためにも、共謀罪は絶対に容認できないものと考えます。そしてこの共謀罪を定めたテロ等準備罪は、人々が自己の内面で自由に物事を考えるという民主主義の営みを根幹から揺るがすような、大変危険な法案です。従いまして、このような法案は、廃案が妥当であろうと考える次第です。
高山:京都大学の高山佳奈子と申します。私は2月1日に公表いたしました「共謀罪法案の提出に反対する刑事法研究者の声明」の取りまとめ役をさせていただいている者でございますが、刑事法の観点からの問題点は今、五野井先生がかなり詳しく言ってくださったので、まず私からは、今般の法案が提出されようとしている経緯そのものに非常に問題があるということを3点申し上げたいと思います。  まず、先ほど長谷部教授からお話がありました通り、国連条約を締結するための法案であるという説明がなされているわけですけれども、この条約はマフィア対策の条約でありまして、テロ対策は国際法上もうまったく別体系になっているということでございます。テロというのは、政治目的や宗教的目的で行われる。そして、一人でも行うことができる攻撃でございます。しかしこの国連条約のほうは、マフィアのような利益を得ることを目的とし継続的に存続する集団をターゲットとしているものですので、この目的の点からも、またその継続する集団が要件になっているかどうかという点からも、マフィア対策とテロ対策というのは違ったものであるわけです。テロ対策ということを持ち出して、国連条約とそれを結び付けようというのは、内容的にやはり無理がある。これは国民を欺く情報提供がなされてきたと言わざるを得ません。実は、日本の現行法でもテロリズムの定義は幾つかの法律のなかにすでにございまして、例えば特定秘密保護法12条2項1号の定義をみますと、テロリズムというのは、「政治上その他の主義主張に基づき、国家もしくは他人にこれを強要し、または社会に不安もしくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、または重要な施設その他のものを破壊するための活動」。こうなっているわけでございまして、マフィア対策は全然別のものと現行法上もなっているわけですね。  第二番目に、オリンピック開催のために共謀罪法案が必要であるという説明もなされたことがありますが、これもまやかしであるということができます。なぜかというと、今まで提出されて廃案になっておりました共謀罪法案が最後に国会にかかっていたのは、2009年の夏でございます。この段階ですでにオリンピックの準備は始まっていたのです。もしそのオリンピック招致のために、このような共謀罪処罰が必要であるということであれば、その時点ですでに議論を始める時間的な余裕が十分にありました。それにもかかわらず、そのときにはまったく議論をせずに、最近になってオリンピックを持ち出すというのは、 後付けの理由であって、これもやはり国民の目をごまかすものに他ならないと言えます。  それから三番目に今般の法案の新しい点は、対象犯罪の数が多く絞り込まれているということでございます。これは、新しい点なんですけど。確かに過失犯ですとか、もともと予備罪が重く処罰されているような類型について、それと別に共謀罪を考えるということは難しいですから、それらの犯罪類型が除かれているのはわかるんですけれども、ではそれ以外の犯罪類型200数十が絞り込まれているんですが、どういう観点から絞り込まれているのか。これはちょっとわからないんですね。それでどういう犯罪が含まれていてどういう犯罪が除かれているのかを見ていきますと、いくつか目につくところがあります。例えば、特別公務員職権乱用罪とか暴行陵虐罪、それから公職選挙法違反の罪、政治資金規正法違反の罪、政党助成法違反の罪、地方自治法上の署名運動者等に対する妨害罪、最高裁判所裁判官国民審査法の各種の妨害罪などのような、公の権利を私物化する犯罪類型がかなり多く除かれております。また民間の領域で考えてみましても、会社法上の収賄罪、あるいは金融商品取引法上の収賄罪など10ぐらい民間賄賂罪が、共謀罪の対象犯罪から除かれているわけです。しかしこのような汚職や公権力の私物化というのは、マフィア対策条約である国連条約がターゲットにしているはずの内容の犯罪でございますので、これらをわざわざ除いているというのは一体どういう観点なのか、これがまったく理解できないところでございます。  最後に、先ほど五野井先生がもうおっしゃっていたんですけれども、刑事法的な観点からの法案自体の問題点をまとめて申し上げます。政府は3点から、処罰範囲が限定されていると言っておりますけれども、これは全然限定になっていないのであります。まず、その適用対象となる集団・グループについては、継続して存在していたこととか、過去に違法行為を行ったというようなことは必要ありませんし、いわんや指定や認定はもちろん不要。何の限定もないわけでして、組織的犯罪処罰法に関する最高裁の判例でも、もともと普通の目的で、何の違法な目的もなく組織されているグループであっても、客観的に犯罪行為を行っているのであれば、それはその対象となる団体として認められる。ですから、ある時点から一般的集団だったものが組織的犯罪集団として認められるようになるというのが最高裁の判例、組織的詐欺罪に関する判例として出ております。文言上も制限がなされていないということですね。  それから準備行為。これも法案には例が挙がっているわけですけれども、「その他」というように書いてあるので全部含まれるということです。しかも、今まで日本法で処罰してきたような予備罪、準備罪とか、あるいは各種の危険物の取り扱いなどの持っているような危険性が実質的に要件となっていませんので、客観的な行為であれば何でも当たりうるということになってしまって、これも無限定です。そして、犯罪の合意がなされたかどうかということですけれども、これも文言上限定がありませんので、従来の最高裁判所判例による共犯の処罰に係る考え方がそのまま妥当すると考えられ、目配せでも該当しますし、確定的な認識がなくても当たる。暗黙の共謀で足りるということにそのままならざるを得ないように思うわけでして、結局その3点のどの点でも限定になっておりません。とりわけその主体の適用対象のところに「テロリズム集団その他」というのが付け加えられたというのが最新の法案の内容になっているかと思いますが、「その他」が入っているので何の限定にもなっていないばかりでなく���そこにその「テロリズム集団その他」をつけただけなので、あとの部分はまったく変更されていません。すなわち、テロ対策を内容とする条文はただの1か条もこの法案のなかには含まれていないということでございます。全体として「テロ対策、オリンピックのためならば法案が必要なんじゃないか」という世論を巻き起こすために嘘の情報を流して国民を騙したことになっているという観点からも、非常に問題があると考えております。
山口:では、私からも一言意見を申し上げたいと思います。私は現代政治が専門なので、日本の政治状況との関連でこの共謀罪法案の問題点について一言考えを申し上げます。  ご承知の通り、今の日本の国会は議会の体をなしていない。およそ為政者、権力者が野党の質問さらにはメディアの批判に対して説明責任を果たしていないという現状であります。このような国会において、このような憲法上極めて疑義の多い法案を審議し、通過させるというようなことはありえないと私は思います。今の高山先生のお話でございますけれども、まさにこの安倍政権の政治は「かこつけの政治」でありまして、オリンピックにかこつけて共謀罪を出す。働き方改革にかこつけて残業代ゼロを可能にする。あるいは南スーダンの平和にかこつけて自衛隊を出して武器使用を可能にする。いろんなかこつけがあるわけです。それはまさに国民が一見もっともらしい理屈で「そうかなあ」と思えるような状況をつくっておいて、まったく違う中身の危険極まりない政策、法律を提出し、これを実現するという手法です。国民を欺いて権力にとって都合のいいような法律をどんどんつくっていく。そういうかこつけの手法が今の政治の特徴でして、この共謀罪法案はその典型例だと思うわけであります。  それからもう一つ、その濫用の件については各先生から指摘があった通りなんですけれども、日本の政府が基本的人権をどのように考えているかというのは、やはり今、目の前にある具体的事例から大体想像がつくわけですよね。沖縄における山城博治氏に対する誠に不当とも思えるような長期勾留。警察・検察はもとより裁判所さえ基本的人権を守るという砦にはなっていないという感じがするわけです。そのような状況で共謀罪法案ができれば、警察・検察に対してますます人権を抑圧する大きな武器を与えることになってしまうということも憂慮しているところであります。  以上の観点から、やはりこの共謀罪法案を本国会に提出する。まして通過させるということはあってはならないと思っているところであります。
質疑応答
質問1:今回の共謀罪法案が出てくることで、ある意味で刑事法の体系が、例外と原則がガラッと逆転するような印象があるんですけれども、その辺のことについて教えていただけますでしょうか。
高山:日本の刑事法の体系は既遂の処罰が原則でございまして、未遂犯とか予備罪の処罰は限定的にしか認められていないということなんですね。しかし、この共謀罪というのは共謀そのものが犯罪の本体でありますので、予備よりもさらに前の段階まで広く処罰の対象にするということになりますので、明治時代以来、日本が実務を学説のなかで培ってきた組織犯罪対策というものがガラガラと崩れてしまうという恐れがあります。これは理論的にも非常に問題があるだけでなく、実効性という観点からも問題があります。今までやってきたやり方をまったく改めてしまうことになりかねない。それが実際、実務として動くのかどうか。そしてそれが本当の犯罪対策として有効なのかどうかということは極めて疑問であると思っております。
質問続き:今の点に関してですが、明治以来のこれまでの実務が変わってしまうということで、それと同時に「内心を裁く」ために証拠を集めなくてはいけないので、今までは供述に依存してはいけない、客観的な証拠で立証しなくてはいけないということでしたが、そこが変わる。また、証拠を集めるために、盗聴など捜査手段が拡大されるという両方の危険があるように思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。
高山:まったく2点ともご指摘の通りだと思います。内心、計画、相談といったものが処罰の対象になってくるということは、やはり自白に大きく依存することになる恐れがあります。現在は自白への依存をやめようという方向でいろいろな改正の動きが出てきて、取り調べの可視化なども進められているところですのに、まったくそれに逆行するような提案になっているということです。  それから捜査手段という点からも、これも法務大臣が通信傍受を将来対象にすることを排除していないという考え方を示しましたので、一旦法案が通ってしまうとその方向に進むことは必至であると思います。なぜならば、危険な物が出てくればすでに現行法上処罰できるわけでして、そういうものが何もない段階で実際にこの共謀罪を適用しようと思いますと、常に監視しているか、ずっと通信傍受をしているかして証拠を集めるか、何もなくても摘発するか、どちらかの道しかないわけですね。いずれにしても日本の社会にとっては大きな影響がありますし、その抑止効果、萎縮効果ということまで考えますと、国民の権利、自由が大きく制約される問題があると思います。
  質問2:日本の政治状況から考えて、10年間棚上げにされてきた法案がここに来ていきなり出てきているということに非常に違和感があるのですが、それが刑事法学的にどうなのかということと、日本の近代政治の大きな流れのなかで、それがどういうふうに位置づけられるのかということについて、おうかがいしたいのですが。
山口:それではまず、私から。治安関係、法務官僚、警察官僚には持続する志がやっぱりあるんだなあということを、今回感じています。これは「いつかやりたい」と思っていたわけですね。今、安倍政権のもとで次々と強行採決によって憲法上疑義のある法案が通るという状況ですから、そういう官僚にとってはいわば大きな機会が広がったということでしょう。今まで共謀罪を邪魔していた障害が取り払われて道が広がったということで、こういうタイミングで出してきているのではないかなというふうに思うわけですよね。だから、この2,3年間の国会の空洞化というか国会の劣化が、官僚をして「今がチャンス」と思わしめたんじゃないかと私は考えます。
高山:今般の声明の最初の段落にもあるんですけれども、刑事罰は人権を制約するものですので、必要最小限の程度に留めなければならないという謙抑性の原則というのがあります。けれども、今般の法案の提案というのはまったくこの原則に違反していると考えます。「日本は世界一治安のいい国の一つです」ということを謳ってオリンピックを招致した2013年に比べても現在は犯罪情勢が非常に好転しておりまして、犯罪の認知件数は毎年激減。現在、第2次世界大戦後の最低新記録を毎年更新しているというように治安はよくなっているんですね。従いましてこの立法事実という点で「日本の治安が悪くなっている」、あるいは「具体的に悪くなる恐れがあるのでこういう対策が必要である」といったような、前提となる事実がまったくないわけです。この犯罪がなくなって警察の仕事がなくなっているというところに捜査権限を大幅に拡大するこの共謀罪法案が出てきたというのは、やっぱり規制権限を保持したいという動機があるというふうに勘ぐらざるを得ないですね。極めて理論的、実際的に疑問であるということもありますし、そういう思惑や考えもやはり疑問であると思います。いきなり共謀罪法案が復活してきたというのはそういうもの、犯罪がすごく減ってしまって、それはいいことなんですけれども、しかしその犯罪がないところに犯罪を作り出そうとする動機がどこかで働いていることがうかがえます。
  質問3:今回の法案の刑法上の問題点というのは、いろいろ先生方が指摘されていますが、憲法上はどんな問題があるのでしょうか。内心の自由以外にも、例えばどんなものがあるのでしょうか。
長谷部:今、高山先生もおっしゃいました、例えば刑事罰の謙抑性というのは、むしろ憲法の個々の条文の前提になっているものの考え方で、もちろんそれが揺るがせにされたときに、例えば憲法31条に反しているのではないか等々と議論することはできるんですけれども、むしろそういう憲法解釈学者がやるようなちまちました議論よりも、もっと根幹にある刑事法に関する基本原則が今、壊されようとしてるんじゃないのか、そちらのほうがむしろ私は重大な問題なのではないかなという、そういう意識を持っております。
質問4:安倍総理が、「犯罪者のうち1人でも準備行為に着手すれば、一網打尽にできる」ということを国会で答弁していますが、冤罪などが増える可能性についてはどのように捉えていますか。
高山:現に冤罪事件はたくさん発生していますので、現行法のもとでこれですから、いわんや非常に処罰範囲を広げる共謀罪法案が通れば、その危険はますます拡大することが目に見えていると思います。とりわけ、先ほどちょっと紹介しました最高裁の判例によりますと、組織の一部で何か犯罪が行われていれば――具体的には詐欺だったんですけれども――、他のメンバーが詐欺のことを知らなくても適用されるということになっていますので、そうすると実際に共謀に参加している人以外も一網打尽にされてしまうという恐れがあります。これはもちろんがんばって最高裁まで争えば無罪になるのかもしれませんけれども、一旦強制捜査などの対象になってしまいますとそこで人権の剥奪に至るわけですから、非常に大変な思いをしなければ無罪を勝ち取ることも難しい。時間も非常にかかるということになって、「じゃあ、もういろんな活動をやめて」という萎縮効果のほうに結局なってしまうのではないかという恐れもあります。萎縮しない人が何も関係していないのに捕まってしまうということも当然のことながら懸念されるところですね。
  質問5:共謀罪は国連の条約を批准する上で必要である、条約を締結できなければオリンピックを開けないということを総理が平気で言う。しかしこういう主張が立法の合理性や必要性を説明できていないということは、これまでもたびたび指摘されてきたと思います。ただ、今日に至ってもこの声明文のなかで同じ問題を指摘しなければいけないという現実があって、それは国会で中身のある審議がまったくできていないということの裏返しだと思うのですが。先ほどから山口さんが問題視されていますけれども、今の国会でこの共謀罪を廃案もしくは中身のある議論をするために持っていく方法というのはどこに見出されていますか。
山口:これは誠に頭が痛い問題で、もちろん主として追及の主体となるのは野党ですから、野党の議員がある意味で党派を超えて協力をして、効果的に問題点を追及していくという質疑の仕方を工夫してもらいたいと思うんですよね。同じ論点を繰り返し各党がやるというのではだめなんで、そこは野党全体としての取り組みが必要になっていくと思います。それからもちろん、新聞、テレビ各社が自分たちの問題としてこの法案について批判の論陣を張るということが必要だと思うんですね。両論併記で「でもやっぱりテロも怖いし」みたいなことではなくて、これはやはりテロ対策にかこつけた治安立法なんだと。憲法上の基本的人権を侵害するものだという判断をした上での報道が必要だと、私は思いますね。
それから、最後もう一つ。これはちょっとないものねだりかもしれませんが、結局国会議員の頭数を考えれば、どんなに野党ががんばって主務大臣、所管大臣の答弁がめちゃくちゃで右往左往しても、「一定時間審議しました。じゃあ質疑打ち切り。採決」みたいな、それを衆参でやれば法案は通ってしまうわけですよね。それを止める方法は何かというと、実はあまりないんですよ。私はやはり与党のなかで常識的な議員が「やっぱりこれはいくら何でもおかしい」みたいなことを、言って初めて国会として、あるいは立法府として役割が果たせると思うんですね。もう、昨日のニュースで自公両党は党内手続きを大体終えたみたいな話でしたから、なかなか与党からの問題提起というのは期待���きないのかもしれませんけれども、与党の議員が中身を考えずに、ただ政府提出だから賛成みたいな対応をするのではなくて、立法府の一員として仕事をしてほしいと思いますね。
  質問6:準備行為の点ですが、条文上、準備行為が処罰条件であって構成要件ではないという議論があったと思います。政府の答弁では、それでも逮捕や強制捜査に関しては準備行為がなければできないようにするという答弁があったと思うのですが、今現在上がっている法案の条文を見る限り、そのあたりのことをどういうふうに考えればよいでしょうか。
高山:構成要件のなかに準備行為を入れるという案が出ているときいていますが、そういたしますと準備行為がないと実際には処罰ができませんので、強制捜査なども準備行為があってから行うのが原則ということになろうかと思います。ただ、先ほども申しました通り、準備行為自体が客観的な行為であれば何でも当たるような文言になっていますので限定がない。何でも、どういう行為であっても対象になりうるということですので、処罰を限定する論点にはなってないと思います。
  他にご質問がなければ、記者発表はこれで終わりといたします。どうも今日はありがとうございました。
7 notes · View notes
thyele · 5 years ago
Text
ATTENTION!!!!!! B'z 松本孝弘さんのソロ・ニュー・アルバム『Bluesman』収録曲「Actually」に 氷室京介が作詞&ヴォーカルで参加!! ぜひチェックしてみてください(音符) 『Bluesman』9月2日リリース 詳細はこちら http://bz-vermillion.com 日本経済新聞 電子版さん「自分でつくった遺言原本を法務局で保管してもらえる自筆証書遺言の保管制度がスタート。「財産が自宅、預貯金中心で、相続先が明確な人は選択肢」と専門家。仕組みを解説します。」https://twitter.com/nikkei/status/1281426200607502336 Sunnyさん「【無性に食べたくなるものの原因】 甘いもの→疲労 辛いもの→ストレス しょっぱいもの→ミネラル不足 酸っぱいもの→胃が疲れてる アイス→水分不足 氷、コーヒー→鉄分不足 ジャンクフード→カリウム不足 炭酸飲料→カルシウム不足 炭水化物→タンパク質不足 これ理解して補うと大分過食回避できる」https://twitter.com/sunnyfunnyfit/status/1280859593287979009 日本経済新聞 電子版さん「「無印良品」の良品計画が子会社「MUJI U.S.A.」の破産法申請を発表。負債総額は約67億円。2006年に進出した米事業は18店舗を運営しており、法的手続きを経て運営計画を策定します。 #新型コロナ #COVID19」https://twitter.com/nikkei/status/1281518544052789248 BARKS編集部さん「“CRAZY”COOL-JOE発信イベント、10月に4Days開催+出演者発表に湊雅史やBAKI、Sakuraなど豪華メンツ #COOLJOE #deadend #CrazyRockNight」https://twitter.com/barks_news/status/1281559616153780224 カワスイ 川崎水族館さん「ルフゴンくんからコメントです🐟 「こんにちは!ルフゴンだゴン!  川崎ルフロンに住んでる怪獣なんだゴン~  ここは川崎ルフロン2階にあるフードコートの入り口だゴン!  カワスイを楽しんだ後は、是非フードコートにも遊びに来て欲しいゴン!」 #カワスイカウントダウン #あと7日!」https://twitter.com/kawasui_aqua/status/1281548950856589312 BARKS編集部さん「MIDI対応電子楽器同士をワイヤレスで接続する「mi.1 Cable」登場 #QUICCOSOUND」https://twitter.com/barks_news/status/1281582025120473088 蛭子能収(YoshikazuEbisu)さん「昨晩、テレ東さんの番組『主治医が見つかる診療所』で放送されましたように、認知症になりました。 でも毎日元気に過ごしています。 認知症以外は、人間ドックでも健康体です。 フォロワーさん、応援してくださるみなさん、これからもよろしくお願い致します。」https://twitter.com/ebisu_jp/status/1281523414553866240 幡野 広志さん「ぼくがガンになったときに、天罰だと誹謗中傷してきた人が皮肉なことにガンになった。 ぼくを誹謗中傷したことの天罰でガンになったとおもいこみ、病気を治すためにぼくに謝罪をしてきたという地獄の回覧板に掲載されているような話です。」https://twitter.com/hatanohiroshi/status/1281528313031176193 つぶやきシローさん「いつ青信号になったかわからないけど、この距離だとたぶん無理だからゆっくり行ってたら、なかなか信号変わらなくて、じゃあって急いだ瞬間に変わるね。」https://twitter.com/shiro_tsubuyaki/status/1281585574722236417 REISSUE RECORDSさん「#MIU404 米津玄師 MV 「感電」 自身最速 ⚡️100万再生⚡️ 突破 致しました!!!! YouTubeのカウンターがしばらくとまっておりますが、アナリティクス上にて、 公開より、1時間50分でのミリオン達成を確認しました。 ご視聴ありがとうございます🐏🐑」https://twitter.com/reissuerecords/status/1281617031721181184 水谷緑 「こころのナース 夜野さん」2巻 7/10発売さん「食べられない少女が、自分の感覚を取り戻す話。 (1/5 )」https://twitter.com/mizutanimidori/status/1281403395161505792 読売新聞オンラインさん「大相撲・中川部屋が閉鎖へ…親方が弟子にパワハラ #スポーツ」https://twitter.com/Yomiuri_Online/status/1281625493008244736 3110さん「BLANKEY JET CITYが再結成するかも。 ベッドが空飛んだわ。」https://twitter.com/dogway3110244/status/1281607191653310465 オイルキングさん「人の好き嫌いで、人の言動を評価しない姿勢って大事。 駆け出しの時に、当時のボスから口を酸っぱくして言われたのがこれ。 「人間だから好き嫌いが入るのは仕方ないが、評価出来る出来ないの軸を別に持ち、Quadrantにしろ。そして、嫌いかつ評価できるのボックスを大事にしろ。」」https://twitter.com/oil_king_kay/status/1149944263934787584 燐-Lin-🇯🇵さん「誰かに紹介したくなる音楽と、何度も聴きたい音楽はイコールじゃない。音源を繰り返し聴く音楽と、生で観たい音楽もそう。一度観ただけで頭殴られたような衝撃を受けても、もう一度観に行くかというところには直結しないし、人の人生を豊かにする音楽と、経済を回す音楽も、完全なイコールじゃない。」https://twitter.com/lin_COMezik/status/1281437445318275073 amassさん「レッド・ツェッペリンのYouTubeチャンネルは、デビュー・アルバム『Led Zeppelin』(1969年)全曲のオフィシャル・オーディオを公開。当時の映像や写真をフィーチャーしたビジュアル付きオーディオ���https://twitter.com/amass_jp/status/1281616630984802317 藤岡弘、 侍語録さん「男よ、悲惨な現実に目を向けろ。暴漢相手に「話せばわかる」という正論は通用しない。愛する者を全力で守れ。自衛せよ。それが、男の責任だ。合掌、藤岡弘、」https://twitter.com/samuraihiroshi/status/1281430007760338944 朝日新聞(asahi shimbun)さん「立憲民主党本部に爆破予告 7日にメール、警視庁が捜査」https://twitter.com/asahi/status/1281426434326532096 中川Q矢さん「東京地検特捜部を強制捜査するべきだ。」https://twitter.com/kyuyanakagawa/status/1281548514682523648 津田大介さん「約7000万円の黒字は当然愛知県に入っていて、僕には働いた分の規定のギャラ(1日1万円くらいです)しか入ってないです。リコール運動もそうですが、意図的に誤情報を拡散するのやめていただけますか。」https://twitter.com/tsuda/status/1281236686509236224 ロイターさん「EU大統領、50億ユーロのブレグジット緊急基金を提案」https://twitter.com/ReutersJapan/status/1281631418158911494 Tadさん「すごいな、安倍さん。緊急事態宣言を解除してコロナ感染がまた増え出して、さらに九州南部で大きな水害が発生するという非常事態なのに、1時間弱の仕事時間。 公邸に詰めることもしない総理大臣。」https://twitter.com/TadTwi2011/status/1279362843821748225 津田大介さん「なんで事実関係で都合が悪くなると、ありもしない「芸術利権と戦う」とかそんな話になってんだ。文化芸術関係者は大挙して「そんな利権なんてねぇよ!」って高須さんに教えてあげてくれないかな。」https://twitter.com/tsuda/status/1281585419683893250 SHIN∞1🌏さん「イベントでは5000人まで緩和されたのに (↑これ…この感染増でこれでいいのか違和感あるが…) なぜ会見は緩和されない!! #望月記者の会見排除に抗議します #一社一人の会見制限に抗議する」https://twitter.com/shin19infinity/status/1281598849887297540 シマシマネコのママ🌖(😷消費税減税・原発は禁止に。#StayAtHome )🌈さん「選挙前にやれ。以上。」https://twitter.com/simanekomama/status/1281350686337163264
0 notes
takahashicleaning · 5 years ago
Link
TEDにて
チェラ・ライト:ウイルスPCR検査の仕組みは?
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
新しいウイルスが出現し、瞬く間に広がっていきます!!感染拡大を抑えるため、研究者は、まず、感染者のデータを集めなければなりません。
感染症の検査には、2つの重要な技術があります。1つ目は、現在感染しているかについて、2つ目は感染歴があるかについての検査です。
それでは、こうした検査の仕組みはどうなっているのでしょうか?
チェラ・ライトが、PCR検査と免疫測定法について説明します。講師:チェラ・ライト、監督:Hype CG.*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/how-do-virus-tests-actually-work-cella-wright
新しいウイルスが瞬く間に広がっていきます。感染拡大を抑えるため、研究者はまず感染者のデータを集めなければなりません。
そのために重要な検査が2つあります。1つ目は、現在感染しているかについて。2つ目は、感染歴があるかについての検査です。では、こうした検査の仕組みはどうなっているのでしょう?
PCR検査。すなわち、ポリメラーゼ連鎖反応検査は、体内にあるウイルスの遺伝物質を標的にして、現在、感染しているかどうかを診断する検査です。しかし、この遺伝物質は、現実には検知できないほど微量にしか含まれないこともあります。
そこで、PCR検査が使われます(ノーベル賞の発見がきっかけです)
遺伝子情報を観測可能な量に増幅するために広く利用されています。未知のウイルスに対するPCR検査を開発するため、研究者は、まず、遺伝物質やゲノムの配列を解読し、そのウイルス特有の領域を見つけます。PCR検査は、こうした領域を標的とします。
PCR検査では、検体を採取するところから始まります。肝炎ウイルスの場合は、血液から、ポリオウイルスでは排泄物から。コロナウイルスでは、鼻やのどから検体を採取します。検体は検査室に送られ、ウイルスのゲノムが存在していないか検査します。
遺伝子情報は、DNAやRNAに埋め込まれています。例えば、ヒトパピローマウイルスはDNAに。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因であるSARS-CoV-2ウイルスは、RNAに情報を保持しています。
PCRを始める前にウイルスのRNAの(存在していればですが)逆転写を行い、DNAの相補鎖を作る必要があります。その後、PCRを開始します。検体の中にウイルスが存在する場合。遺伝情報の特定の領域は、相補的なプライマーによって識別され、酵素により複製されます。
DNAの一つの鎖は、数億本にも増幅され、蛍光プローブで標的にすることで検出されます。PCR検査器が、蛍光色素を検知すると検体は陽性であるとされ、その患者は感染者であるとわかります。
一方、免疫測定法は、免疫システムが保持するウイルスの記憶を利用し、感染歴があるかどうかを検査します。
免疫測定法は、感染中に免疫システムが作るウイルスに特異的な抗体を測定します。抗体とは特殊な種類のタンパク質であり、ウイルスのような異物を識別し攻撃します。免疫測定法は、最も豊富に存在するIgG抗体と新しい感染に反応して最初に作られるIgM抗体を検出します。
IgM抗体があるということは、最近感染したことを示しますが、検出可能な量の抗体が作り出されるには、1週間以上かかるため現在の感染を診断するには信頼性が高くありません。一方、IgG抗体は感染後も長い間、体内に留まります。この抗体があるということは既に感染し回復したことを示します。
免疫測定法の前に医療従事者は患者の採血を行います。そして、この検体を対象のウイルスと接触させるのです。もし、患者が過去に実際にウイルスに感染していたなら、検体内のウイルスに特異的な抗体はそのウイルスに結合します。
検体が、陽性である場合。色の変化が表れます。すなわち、患者は感染歴をもつということです。
免疫測定法は、特に感染したにもかかわらず、検査を受けなかった人をさかのぼって診断するのに有効です。また、ウイルスに対する免疫を獲得した人は大きな可能性を秘めています。彼らの血漿が現在ウイルスと戦っている人の治療に役立つかもしれないのです。
PCRや免疫測定法は、改良され続け、より正確かつ効率的になっています。たとえば、新しく開発された一体型PCR装置では、1時間以内に検査結果を送ることができます。
デジタルPCRという標的となるDNAの絶対定量を行う技術は、精度の更なる向上が見込まれています。一方、免疫測定法は、速やかな開発が難しい技術ですが、シンガポールの研究者は、SARS-CoV-2ウイルス用の測定法を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック宣言より前に開発しました。
こうした検査は、開発を担う科学者や使用する医療従事者と共に重要な役割を果たしています。体制が早く整えば、何百万もの命を救えるのです。
<おすすめサイト>
日本経済と世界経済(KindleBook)- 東京都北区神谷高橋クリーニング
ウーリ・アロン:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)出口戦略、ロックダウン終了と経済活動再開を目指して
クリスタリナ・ゲオルギエバ:パンデミック後の世界経済を立て直すには?
<個人的なアイデア>
アメリカのノーベル賞受賞経済学者ミルトン・フリードマン、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」も言うように、金融危機2008、コロナショック2020などの急落に直面する対策として、ゼロ金利、マイナス金利、金融政策が出尽くした後に、よく登場する最速実行再分配政策が、個人への緊急的な現金給付!!!
各国によってスピードは異なるが、政策閣議決定後、人間の限界を遥かに超えるスピード。1秒以内で現金到着が理想。各国競争してみれば、今後の恒久対策として中央銀行のデジタル通貨なども考慮しつつ、新産業が産まれプラスサムになるかもしれません。
MMT(Modern Monetary Theory)によると、現状の貨幣での現実的なアイデアとして、社会保障に還元される日本の消費税は現状維持しつつ、現金給付額にも消費税がかかるので現金給付額を上げて、毎月給付にすると消費税率と社会保障費下支えとが均衡状態になる?と同時に、実体経済の経済成長率「g」の下支えにも寄与する?
これらの総量が、急激な不況時の資本収益率「r」以上なら、もしかして?回復して正常な経済環境に戻る期間も短縮できるかもしれません。
スペイン風邪から国民皆保険を構築した岸総理(他には、国民皆年金、最低賃金法もあります)現政権の安倍総理、母方の祖父を見習いコロナウイルスから、毎月の国民皆給付を構築すれば歴史に残る業績になるし、継承する権利もある!
現政権の安倍総理、麻生副総理。この二人でしかできない天命を果たせ!アベノミクスの最終地点がコレだ!この絶妙のタイミング!
天命と言わずにはいられない!
感染症との戦いは、人類の宿敵とも言っていい未知のウイルスとの戦争です!
今までは、パンデミック時の対策としてデータのないスペイン風邪の書物や言葉を参考にしていたが、インターネットの発展やCPU、GPUがムーアの法則によりスーパーコンピューターの領域に現代は突入している。
情報技術が発展し、スマートフォンとして手のひらサイズに収まり、ウイルスを感染予防するための距離を広げながらも、データとして全世界と光速で共有できるため、そのスピードとウイルス伝播のスピードと伍している?
局面ごとに対策を適性に行えば伝播速度を上回りコントロールできる感じもある!ラリーブリリアントが構築したシステムの功績もあります。
量子コンピューターも量子超越性を達成してることもプラスです。
ジョンズ・ホプキンス大学のシステム科学工学センター(The Center for Systems Science and Engineering:CSSE)感染者ダッシュボード
新型コロナウイルスの場合、新規感染者数が、2倍になる日数が10日以上になれば、R0(アールナート)が1以下に減衰してピークアウト状態になると理解できる。
日本の場合、PCR検査の結果が判明する14日後より短いから、検査結果日数を10日以下にできれば、ヤキモキせずスピード感ある判断が可能になりそうだ。
つまり、未知のウイルス。アウトブレイク発生確認後の緊急事態宣言発動は、クラスターが発生しやすいチェーン店などの大規模な場所から早期閉鎖が原則とデータから判明した!
日本の場合、アウトブレイク発生確認後から緊急事態宣言発動までの余裕日数は、新規感染者数が、2倍になる日数です。例えば、5日で2倍なら、5日以内で初動初速最大化発動しないと危険ということ!
R0が2.5付近では、発動日から10日でピークアウトが最速値。7、8割の人の外出制限要請StayHome(元々、人がいない地域での7、8割削減は意味ないし不可能だから政令指定都市だけにすること)ソーシャルディスタンス。などの初動初速最大化すれば、収束までさらに10日で計算上は20日で解除可能領域に近づける目安となります。
生産管理手法のクリテカルチェーンもリアルタイムの感じた感覚で考慮すると余裕バッファーをもう10日で、ひと月。えっ。ここまで自分で書いてよく見ると現実の数値にかなり符号する。
休業要請解除を10段階くらいに分けて地域ごとに段階的に基準を決めて行う。
日本の場合。緊急事態宣言、休業要請は現金給付や保証とセットで最速実行が原則。
日本の場合、透明性を持たせて休業要請解除の基準を決め、きめ細かく設定しないと現在の都知事とか権力者の気分で権力濫用されたり選挙に悪用される危険性がある。
今後の医療崩壊回避のため、医者を含めた疾病や保健所などの医療従事者を単純に現在の倍に育てて増員したら余裕バッファーが半分くらいになりそうな直観が出た。
今後は、休業要請解除!スペイン風邪同様第二波三波、第四第五の小波に備え、国からの現金給付支給をもう数度実行してもいい。Rtが1以下になり次第、休業要請解除!の後に、緊急事態宣言を機動的に解除。
この局面でもっとも効果的なソーシャルディスタンス領域をかんたんに実行。かんたんに実現できる小規模な所から。
時間軸のあるR0をRtとした都道府県別。新型コロナウイルスリアルタイムデータ
クラスター発生地点の見守りを継続する。再びアウトブレイクになり次第。最速で緊急事態宣言を再び発動して、1年かけて5、6回繰り返し、新規感染者数をピークアウトさせて分散、減少させていく!
何度も言うが、スペイン風邪同様第二波三波、第四第五の小波に備えるため!
小池百合子都知事という悪徳政治家は即刻辞職して、後世の女性への権力に固執しない手本を示し、的確に新型コロナウイルス対策できる人間に変われ!以下の指摘3つを真摯に受け止めて瞬時に改善しろ!(全世界に拡散希望)
1)休業要請緩和の各ステップの目安日数(1週間の平均感染者数:20人未満、感染経路の追えない感染者の割合:1週間平均が50%未満、1週間単位の感染者の増加比:1以下)をごまかして各段階を具体的数値で表現しない。クソロードマップだ!!今回の都知事選挙のために政治悪用してるのは明白!!的確に新型コロナウイルスに対策できる人間に変われ!
2)再要請の目安(1日の感染者数:50人、感染経路の追えない感染者の割合:1週間平均が50%以上、1週間単位の感染者の増加比:2以上)も隠すように表示してるクソロードマップだ!今回の都知事選挙のため政治悪用してるの明白!!的確に新型コロナウイルスに対策できる人間に変われ!
3)2週間単位じゃなく1日単位にしないと一つずつ緩和のステップを進めていく意味がないクソロードマップだ!!今回の都知事選挙のために日数伸ばすために政治悪用してるのは明白!!的確に新型コロナウイルスに対策できる人間に変われ!
具体的には、2020年5月中旬に、緊急事態宣言を1日単位でスピード解除(現都知事は、説明責任をせず気分で言葉を変えて言葉で惑わし政治悪用するので、数値を基準にした休業要請を1日単位でスピード解除)を早期に行う。
こうすることで、マクロ経済的にもバランスを維持していく。
前提として、直近1週間10万人あたり新規感染者0.5人位?(わかりやすく言うと、1400万人いる東京都は7 日間で、70 人位。一日7人位)で緊急事態宣言解除。
他には、神奈川県は46人位一日6人位。埼玉県は37人位一日5人位。千葉県は31人位一日4人位。とざっくりとした目安になります。
以降は、30日間経過観察し2回目に備える。オーバーシュートし始めたら2回目の緊急事態宣言を再び発動(現金給付とセット:一回目の延長の分も含めて一律20万円)し、1回目と同じように繰り返し、50日でスピード解除。つまり、最速80日周期で1年かけて4、5回繰り返し、新規感染者数をピークアウトさせて分散、減少させていく!
データから判明した6割程度の人の接触制限(元々、人がいない地域での削減は意味ないし不可能)で増加しないフラットな均衡状態を維持できる。
しかし、わかりやすく言えば、10人を4人にし続けたら商売にならないのは明らか。これでは、マクロ経済活動を維持できないため、その減少分を法人は、巨額な内部留保があれば、それを金融工学で資金繰りを下支えしつつ
国民皆給付で一律毎月10万円の庶民生活を下支えし続ける!(ボーナスも危ういので多少なりとも毎月気持ち分補助してもらう)これがベスト。
新規感染者を数人位の緊急事態宣言解除直後の低水準で均衡させつづければ、6割程度の人の接触制限してマクロ経済を維持できそうな感じは現時点ではする。
7月になり、小池百合子は公約も実現してないのに再選した稀代の悪女!自ら辞めて責任もとらない。昨年は、モンテスキューの「法の精神」も言う権力分立の原則を無視して国政と都知事を兼務しようとする悪い女性の見本と判明(全世界に拡散希望)
新規感染者も四月の水準に数の上では迫っている!
しかし、検査数と新規感染者の割合を見ると七月の水準では四月ほどではなく、さらに、退院者数を引いて見る。医療提供キャパシティ数が不明で数値を出して欲しいが、これらを考慮すると•••
再びの緊急事態宣言は、新規感染者が現状4桁到達。人口規模が大きい東京都が1000人以上なら実行する価値はある!現金給付とセットで!(検査数、医療提供キャパシティ数が増えれば2000、3000でも耐えられるかも?これはまだ未知の領域)
7月の重傷者数も4月の水準ではないので、4月の水準に近づき次第。再びの緊急事態宣言で良いのではないか?そんな感じもします。
海外の結果は、アメリカ、ヨーロッパは速めにロックダウンした(日本は緩いロックダウン)
スウェーデンは独自の社会実験でパンデミック中に行政府がほとんど行動制限を加えず、通常の生活を続けるとどんなことになるか?結果は変わらない。
自ら感染を広げただけで、経済的に何の得にもなっていないらしい。人口100万人当たりの死者数が世界的にも高い水準になってしまった。重症者増加悪化する。ロックダウンが経済悪化の原因ではないこと。すべての原因はウイルスそのものの伝播力と判明。
日本は湿気の多い夏の時期でも、この伝播力の怖さが明らかになる。実効再生産数1.5から2くらい。
歴史の経験が実証されデータが得られワクチンや治療薬が重要という昔のパンデミック時の教訓が正しいことが世界中で再認識された。
PCR検査などを抽出から全数に変えても統計上はあまり変わらない。前提として、数値の量や正確さにこだわらず測れるのが統計。量子力学に多用されてる。統計には、全数と抽出がある。
むやみに、感染者を排除しても基本的人権を侵害するだけで感染者差別を産む可能性もある(マスクの有無で既に差別的になってる)
ハンセン病患者の強制隔離政策。第二次大戦の教訓が無視され弱者に対して権力濫用に繋がり、日本では、権力者を縛る憲法により結論を示し、ついに決着した。非常に重い最高裁判所の判例や現実が大きくあり、パンデミックの最中には、混乱するだけで導入は難しい。
現に、検査数が日々変動してるため、新規感染者数が過去の数値と単純比較できずに陽性率で比較するプロセスも必要となるから、この時間差や感染者集計の時間差を権力者に言葉巧みに悪用されてる。
つまり、この元凶の権力者とは現在2020年の再選した政界風見鶏と言われる都知事小池百合子!過去には、行政府、警察に拡大解釈され強欲マスメディアがあおり第二次大戦に至りました。
未知のウイルスは、医療従事者や専門家も素人同然に成り下がるのは、東日本大震災2011の地震学者(こちらは理論破綻)で証明されてる。
にもかかわらず、今回、新型コロナウイルス2020でも、プライド、特権意識が邪魔をして、アマチュアの意見も引用して受け入れないため、未知のウイルスの伝播力で後手に回る。
現場で経験したアマチュアを含めて知見が集まるまでの人の手でデータにするまでの時間は、 CPU、GPU、量子コンピューター、インターネットで情報を光速で共有できるメリットを最大化できなくなると判明もした!
理論も大事だが現場経験が先!まぁ、カントも言ってることだから専門家、教授レベルなら熟知してると思うけど、知らないのかな?
日本の場合、ウイルス感染力低減対策のひとつ。緊急事態宣言後、最速で、高速道路、鉄道の法人であるJR、私鉄が協力体制をとって、都道府県内で折り返し運転をして他県に移動しづらくする方法。
それか、違う効果的なアイデアがあればいい?たしか、東日本大震災の時も実行してたような?
サブスクシェア経済は、具体的に言うとウイルスをベタベタな手で撒き散らすような強欲不潔感なイメージ。
食品扱うなら公衆衛生は最高レベルで!
公衆衛生の義務を厳格徹底し、感染症に欲のスキを突かれるため、強欲不潔な法人を規制して、事業停止を保健所は機動的に強制執行できるように法律を改正。
デフレスパイラルも危険なので、最低賃金以上を義務化、公衆衛生の義務を厳格徹底することで、抑止力をサブスクシェア経済に与えること!
さらに、人間を追跡する人工知能のストーカーアルゴリズムのみを今後禁止にして、ベンチャー企業がサブスクを開発したら高額罰金を与えるのはどうだろうか?
すでにある企業にも、悪用予防で高額罰金をかけていく。個人情報保護法に追加。GAFAは、指摘を受け止めて改善するが、それ以外の中小規模がより危険。
Uberなどは、その一つです。ドン・タプスコットが「ブロックチェーンレボリューション」の中で、UberやAirbnbやTaskRabbitやLyftといった。共有経済について話題にしています。対等な個人がいっしょに富を生み出し、共有するというのは。とても強力なアイデアです。
でも、私に言わせるとそういった企業は本当に共有をしてはいません!!実際、これらの企業が成功しているのは、まさに共有しないことによってなのです。さらに、高インフレの国でないとデフレスパイラルが起きてしまい、次第に賃金が上昇しなくなります。
現在の唯一の解決法は富の再分配でデファクトスタンダードをとっているプラットフォーマー企業に課税して広く配分するということです。ここが重要!!と言っています。
情報技術の発展とインターネットで大企業の何十万、何百万単位から、facebook、Apple、Amazom、Google、Microsoftなどで数億単位で共同作業ができるようになりました。
現在、プラットフォーマー企業と呼ばれる法人は先進国の国家単位レベルに近づき欧米、日本、アジア、インドが協調すれば、中国の人口をも超越するかもしれません。
法人は潰れることを前提にした有限責任! 慈愛や基本的人権を根本とした社会システムの中の保護されなければならない小企業や個人レベルでは、違いますが・・・
ヨーロッパでの一般データ保護規則(GDPR)でも言うように・・・
年収の低い個人(中央値で600万円以下)から集めたデータほど金銭同様に経済的に高い価値を持ち、独占禁止法の適用対象にしていくことで、高価格にし抑止力を持たせるアイデア。
自分自身のデータを渡す個人も各社の取引先に当たりデータに関しては優越的地位の乱用を年収の低い個人(中央値で600万円以下)に行う場合は厳しく適用していく。
キャシーオニールによると・・・
思考実験をしてみましょう。私は、思考実験が好きなので、人種を完全に隔離した社会システムがあるとします。どの街でも、どの地域でも、人種は隔離され、犯罪を見つけるために警察を送り込むのは、マイノリティーが住む地域だけです。すると、逮捕者のデータは、かなり偏ったものになるでしょう。
さらに、データサイエンティストを探してきて、報酬を払い、次の犯罪が起こる場所を予測させたらどうなるでしょう?
あら不思議。マイノリティーの地域になります。あるいは、次に犯罪を犯しそうな人を予測させたら?あらら不思議ですね。マイノリティーでしょう。データサイエンティストは、モデルの素晴らしさと正確さを自慢するでしょうし、確かにその通りでしょう。
さて、現実は、そこまで極端ではありませんが、実際に、多くの市や町で深刻な人種差別があり、警察の活動や司法制度のデータが偏っているという証拠が揃っています。実際に、ホットスポットと呼ばれる犯罪多発地域を予測しています。さらには、個々、人の犯罪傾向を実際に予測しています。
ここでおかしな現象が生じています。どうなっているのでしょう?これは「データ・ロンダリング」です。このプロセスを通して、技術者がブラックボックスのようなアルゴリズムの内部に醜い現実を隠し「客観的」とか「能力主義」と称しているんです。秘密にされている重要で破壊的なアルゴリズムを私はこんな名前で呼んでいます「大量破壊数学」です。
民間企業が、私的なアルゴリズムを私的な目的で作っているんです。そのため、影響力を持つアルゴリズムは私的な権力です。
解決策は、データ完全性チェックです。データ完全性チェックとは、ファクト(事実)を直視するという意味になるでしょう。データのファクトチェックです!
これをアルゴリズム監査と呼んでいます。
人間の概念を数値化できないストーカー人工知能では、不可能!と判明した。
未知���ウイルス。新型コロナウイルスでは、様々な概念が重なり合うため、均衡点を決断できるのは、人間の倫理観が最も重要!
複数概念をざっくりと瞬時に数値化できるのは、人間の倫理観だ。
しかし、サンデルやマルクスガブリエルも言うように、哲学の善悪を判別し、格差原理、功利主義も考慮した善性側に相対的にでかい影響力を持たせるため、弱者側の視点で、XAI(説明可能なAI)、インターネット、マスメディアができるだけ透明な議論をしてコンピューターのアルゴリズムをファクトチェックする必要があります。
さらに、2020年5月21日。ついにリリースしました。AppleとGoogleが、協調してプライバシーに配慮し高いセキュリティの、APIを提供してます(中国のアプリは危険なため)
以下は、iOS、Androidアプリの作成に当たってライセンス上、守るべきガイドラインです。
第一に、アプリは公衆衛生当局が自ら作るか、外部機関に依頼して作らせたものでなければならず、しかも「COVID-19対応」以外の目的では利用することができないライセンスになっている。できるだけ多くの人が、同じアプリを使用し分断が起きないようにAPIの利用は1カ国1アプリのみ。
第二に、Exposure Notification API(濃厚接触通知API)の利用の前に、ユーザーの同意を得る必要がある。
第三に、利用者のCOVID-19感染が確認された場合、結果を共有する前に、必ず利用者の同意を得る必要がある。(同意を得ると当局が利用者のデバイスにひも付いた「Diagnosys Key : 診断鍵」に対して「陽性」の情報を登録する。二段階でキー生成がなされます。)
第四に、アプリは、利用者のスマートフォンから可能な限り最小限の情報しか獲得してはならず、 その利用はCOVID-19対策に限られる。ターゲティング広告を含め、それ以外のあらゆる個人情報の利用は禁じる。
第五に、アプリは、スマートフォンの位置情報獲得を求めてはならない。
などの個人を特定しにくくする工夫が加えられている新型コロナウイルス「濃厚接触通知」のプライバシー強化がほどこされています。
具体的に、AirDropやApplePayの仕組みを応用し、通信方法はBluetooth経由で、暗号化された毎日ランダムに15分単位で生成されるお互いのキー情報のみを相互接続します。
ApplePayの仕組みについて(当店サイトからも曲購入にて対応しております)
GPS情報、ユーザーの氏名や性別、年齢も原則取得しない
ユーザー同意のもと感染報告者の「キー(その1)」は、政府か保健機関が提供するアプリを通じてサーバーへ送られる。
続いて、API対応アプリは、定期的に全国から報告される「キー(その1)」をダウンロードする。そして、端末上で、誰かと会ったときの「キー(その2)」とマッチするかどうか判定し濃厚接触の可能性を判定する仕組み。
日本では、行政府の厚生労働省チームが進めるアプリ開発で同APIを利用します。このAPIは、常にAppleとGoogleが改善して全世界同時アップグレードされます。
1、2ヶ月程度で、1000万ダウンロード達成は、他のアプリと比べても平均くらいの普及率です。いや、でも、速い方かな?
メルカリなども1年くらいは必要としていたし、Lineもこのくらいだったかな?1000万ダウンロードでモンスターアプリと言われる世界。
その他のSNS、Twitter、FaceBookなどは、2000万前後のダウンロード数を誇っているアプリはほんの数%。cocoaも数ヶ月で達成しています。
2020年の4月と7月の違いは、新型コロナウイルスの場合、空気感染ではなく、飛沫感染という性質を考慮すると•••原則は、常にマスク着用、ソーシャルディスタンス。
検査数の量と陽性率でも見ると、東京都は、陽性率2、3%、200人前後で重症者数もバランスよく維持すれば、新型コロナウイルスを最小限に抑えつつ経済を持続できそうだ。
最新の研究によると、不織布のサージカルマスクなどは、感染予防にならないが、他人への拡散を抑える効果、ウイルス摂取量を抑える効果があるから、周囲の人たちが7、8割以上が行えば、実効再生産数を低下させ集団免疫に近い低減効果が得られるかもしれない。
ワクチンと同じくらいの防御効果がありそうだ。安全性の高いワクチンができるまでの実行再生産数を、1 より少なくする時間稼ぎに有効ということだけしかない。油断は禁物です!
吐く息の場合。不織布マスクは80%カット。布製マスクは70%カット。フェイスシールドは20%カット。マウスシールドは10%カット。
吸う息の場合。不織布マスクは70%カット。布製マスクは40%カット。フェイスシールドは効果なし。マウスシールドは効果なし。
続いて、日本国憲法尊守を前提で!
新型コロナウイルス2020に対応したFRBの金融政策と財政政策に異次元な変化が生じてる?
マネーストックとは「金融部門から経済全体に供給されている通貨の総量」のこと。
具体的には、金融機関・中央政府を除いた法人、個人などが保有する通貨(現金通貨や預金など)の残高を集計したもの。
日本銀行のベースマネーをコントロールするゼロ金利、量的緩和とは別枠で、ベースマネーからマネーストックへの橋渡しをする機関が弱いのでボトルネックになっていた。
ここで新型コロナウイルス2020が起きた!
将来の設備投資である個人デジタル貨幣型ベーシックインカム活用も含めて•••
アメリカのノーベル賞受賞経済学者ミルトン・フリードマン、元FRB議長であったベンバーナンキの書籍「大恐慌論」も言うように、金融危機2008、コロナショック2020などの急落に直面する対策として、ゼロ金利、マイナス金利、金融政策が出尽くした後に、よく登場する最速実行再分配政策が、個人への緊急的な現金給付!!!
各国によってスピードは異なるが、政策閣議決定後、人間の限界を遥かに超えるスピード。1秒以内で現金到着が理想。各国競争してみれば、今後の恒久対策として中央銀行のデジタル通貨なども考慮しつつ、新産業が産まれプラスサムになるかもしれません。
MMT(Modern Monetary Theory)によると、現状の貨幣での現実的なアイデアとして、社会保障に還元される日本の消費税は現状維持しつつ、現金給付額にも消費税がかかるので現金給付額を上げて、毎月給付にすると消費税率と社会保障費下支えとが均衡状態になる?と同時に、実体経済の経済成長率「g」の下支えにも寄与する?
これらの総量が、急激な不況時の資本収益率「r」以上なら、もしかして?回復して正常な経済環境に戻る期間も短縮できるかもしれません。
世界的な流れから各国政府経由で手厚い給付金を全国民に支給することになる。
日本も世界同時で協調し、国民皆給付を行うがスピードが世界に比べて同水準になってないことが判明した!そのうち改善するでしょう。
スペイン風邪から国民皆保険を構築した岸総理(他には、国民皆年金、最低賃金法もあります)安倍政権時代の安倍さんは、母方の祖父を見習いコロナウイルスから、毎月の国民皆給付を構築すれば歴史に残る業績になるし、継承する権利もある!
安倍政権時代の安倍さん、麻生さん。この二人でしかできない天命を見事果たした!アベノミクスの最終地点がコレだ!
この絶妙のタイミングで緊急的に構築した!天命と言わずにはいられない!
国民皆給付は達成したが、世界的な流れである毎月の国民皆給付には到達していない!
次善のアイデアとしては、三ヶ月に一回給付金。つまり、春夏秋冬に一回ずつ給付金も検討する価値はあります。
誰が発展させて引き継ぐのか?本人自身が行うのか?今後の継承を期待します。引き継いだ人間は、確実に人類の転換点に成し遂げた歴史に残る業績として記録されることでしょう。
将来は、官庁から量子暗号運用へ移行するための期間の長いデジタル化を始めてするも良し、庶民が行政手続きする際の申請だけにするなら資するかも?
金融機関への紐付け解除プロセスは現状維持として、まだアナログで十分!
前提条件として、基礎技術にリープフロッグは存在しません。応用分野のみです!
金融機関への紐付け?義務化は憲法違反。許可選択制にしろ!紐付け解除もできるようにしないと基本的人権侵害。
歴史の浅いコンピューターは、人間ではないし基本的人権は適用外だが、人類は違う!何千年もの構築した概念や法体系、歴史があり憎しみの連鎖も生じる。
中央値で一人年収600万円以上は給付金分年末に減税して、それ以下の年収は給付金支給にすればいい。日本国憲法尊守を前提で、こんなアイデアはどうだろうか?幸福がポイント。
ベーシックインカムは、現在の社会保障にプラスしていくことを前提条件として考慮しています!
もう一度。ベーシックインカムは、現在の社会保障にプラスしていくことを前提条件として考慮しています!
そして、テレワークの普及は諸刃の剣!
少ないから価値あるが誰もができると価値がなくなり、逆に一極集中加速する危険!アメリカ2020が、今そうだ!
GAFAなど。特にIT産業などは独占化しやすいから別枠で高税率にしてベーシックインカム用に再分配システム構築できないなら独占禁止法強化する世界的な流れになっている。
アメリカとは国土の大きさが違う!ので、マクロ経済学でいう小国開放経済の日本に、そのまま適用しても、新型コロナウイルスもあるし、現在の日本の普及率くらいが最善。これ以上は逆効果。
基本的人権という歯止めがないと薬が毒になる。
税の公平性はよく言われるが、時代が変わり、一極集中しやすく不公平が生じてるなら、産業別に税率を上昇させてバランスよくすればいい?
自由という概念を悪用するので簡単に言うと、自由権とは、18世紀のヨーロッパ市民革命、マグナカルタによってプロトコルを源にし言葉の定義を決めてから基本的人権の一つとして提唱されました。
憲法として日本にも導入されます!何でも自由に行うことではありません
これもその一つ。
「兵は詭道なり」戦いは、所詮騙し合いで、いろいろな謀りごとを凝らして、敵の目を欺き、状況いかんでは当初の作戦を変えることによって勝利を収めることができるものだ。
ということだが、誤解があって、憲法ある現代では、戦いの後に公開厳守が、法人も含めた権力者の原則です。
日本では、医療関係は、法律で個人情報の秘匿を義務化されてますが•••
国内法人大手NTTドコモは、本人の許可なく無断でスマートフォンの通信データを警察機関に横流しをしてる!
GAFAのように対策しない違法な法人?まさか、他にも?独占禁止法や法律を強化する?デフレスパイラル予防。このような国内大企業、中堅法人も危険。傲慢。
日本国憲法に違反しているので、アメリカのカリフォルニアやヨーロッパのGDPRのようにデータ削除の権利行使。
他に、再分配するデータ配当金を構築してからでないと基本的人権侵害になるため集団訴訟を国民は起こすべきだ。
税の公平性は、よく言われるが、時代が変わり一極集中しやすく不公平が生じてるなら産業別に税率を上昇させてバランスよくすればいい?
特に、IT産業などは、独占化しやすいから別枠で高税率にして、ベーシックインカム用に再分配システム構築できないなら独占禁止法強化。
自動的にディープフェイクをリアルタイムの別レイヤーで、防犯カメラの人物に重ね録画していくことで、写る本人の許諾が無いと外せないようなアルゴリズムを強力に防犯カメラの機能を追加していく。
防犯カメラのデータを所有者の意図しない所で警察機関他に無断悪用されない抑止力にもなります。
防犯カメラのデータを所有者の意図しない所で警察機関他に無断悪用されない抑止力にもなります。
防犯カメラのデータを所有者の意図しない所で警察機関他に無断悪用されない抑止力にもなります。
サミット警備時、死者数が微小なのにテロ対策と称し厳戒態勢!
経済活動を制限した時に、警視庁職権濫用してたが、死者数が甚大な新型コロナに予算増やした?
警察権力悪用!庶民弱者に圧力やめさせないの?オリンピック前にも圧力あったから予算削除しろ傲慢警察!
警察機関に個人データを保存するなら、至急データ配当金を創設して、毎月警察予算から配当金を庶民に給付する仕組みにしろ!
嫌なら、個人情報を削除する権利が庶民には、あるから行政府は行使できるようにしろ!予算削減がいいか!データ削除がいいか!
仕組みを創設しないなら、基本的人権の侵害で日本国憲法違反だ!
みんなで国と集団訴訟だ!誰かが起訴すれば歴史に残る偉業になる。
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
マイケルサンデルは、メリトクラシー(能力主義)の陳腐さを警告し、諌め(いさめ)ています!
金融ビックバン日本版と言う社会実験から20年位!規制緩和でどれだけの死者が出たのか?
世界中でも一定数あるが、自殺者の比率が日本に突出してるのは、金融ビックバン日本版の生贄となってる可能性大。民放テレビ局で煽ってたから当時の局関係者も共犯者。
例えば、戦国時代の能力主義は、相手を殺傷することが多ければ能力が最高クラス。現代は?法律で禁止されていて能力は最低クラスになります。陳腐ですね。
この後、デフレスパイラルが同時多発!そして、歴史が証明してる人権侵害も同時多発!憲法違反!
行政府は、既存産業となったIT産業を慎重に、裏付けのあるデータに基づいて公正に規制する方向が善性に沿う!逆は、愚かと判明!
人間の限界を超えた新産業に法のスピードが追いつかないから、極端な自由権や規制緩和と同じ効果なだけ!
過剰なデフレスパイラル競争になり、多様な賃金上昇環境が悪性になる。個人の最低収入保障強化、IT産業に特化した独占禁止法強化が必要と新型コロナウイルスで判明もした!
海外や国内IT企業などストーカーアルゴリズムを規制する現実的な法律案は、ストーカー規制法に付帯事項としてアルゴリズムやプログラムを追加する。
公人、有名人、俳優、著名人は知名度と言う概念での優越的地位の乱用を防止するため徹底追跡可能にしておくこと。
そうすれば、現行法を維持して法の網にかけられるぞ!死者も出てるし、今からやれ!
新型コロナウイルスの死者は、現在2000人超えた!テロの死者数は何人?
国家予算が警察やテロ対策より新型コロナ対策の方が少ないんだけど。警察やテロ対策予算削減して、新型コロナ対策に今すぐ回せ!
自転車専用道路は無駄だから予算廃止して、パンデミック対策、新型コロナ対策に今すぐ回せ!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
<提供>
東京都北区神谷の高橋クリーニングプレゼント
独自サービス展開中!服の高橋クリーニング店は職人による手仕上げ。お手頃50ですよ。往復送料、曲Song購入可。詳細は、今すぐ電話。東京都内限定。北部、東部、渋谷区周囲。地元周辺区もOKです
東京都北区神谷のハイブリッドな直送ウェブサービス(Hybrid Synergy Service)高橋クリーニングFacebook版
0 notes
kurihara-yumeko · 7 years ago
Text
【小説】りょうちゃんはいつも変
 杜鵑鴒(ホトトギス リョウ)という人間は、不可解だ。
 俺は今まで彼女のような人間に出会ったことはない。
 きっとこれからも、出会うことはないだろう。
「ね、入学式ってさ、毎年やってるんだよね」
 高校の入学式。
 式の初めに三十分遅刻した俺が、しかめっ面の教員に小言を言われながら案内された席に着くと、隣に座っていた女子生徒がそう話しかけてきた。
 壇上では校長か理事長か、誰だったか忘れてしまったが、そんな肩書きの老人が、夢や将来や努力について長々と話をしている。周りの生徒たちは小声で何か囁き合っており、講堂の中はざわついていた。壇上の教頭も欠伸を噛み殺している始末。退屈な入学式だ。
 この高校は、中等部からエスカレーター式で進学してくる生徒がいるから、入学した時点で馴染みの友がいる生徒が半数近くだ。俺は外部生で、おまけに同じ中学からこの高校に進学してきた同級生はひとりもいない。だから、講堂に集まっている人間に知り合いはいない。俺に話しかけてきた女子とも初対面だった。
 髪の長い、それでいて前髪が少し短い、眉毛の薄い、けれど睫毛の長い、そんなどこかちぐはぐな顔をした女子だった。女子生徒は皆揃って紺色のハイソックスを履いているのに、ひとりだけ黒いタイツを履いた長い脚が目立っていた。
 彼女は自分の右隣に座る女子生徒にではなく、左側に座った俺に話しかけてきた。
「去年も、一昨年も、その前も、その前の前も、その前の前の前も、ずーっと、入学式ってあるんだよね? 気味が悪いと思わない?」
 答えないでいると、彼女はくろすぐり色の瞳でちらりと俺の顔を窺うように見た。病弱そうな色白の顔なのに、唇は血色の良さそうな色だった。何か色が付くものを塗っているのかもしれない。
「この講堂に、毎年毎年、新しい生徒が詰め込まれて、同じような話を聞かされているんだよ。同じ数だけ椅子を並べて、みーんな前を見て。あたしたちが座っているこの場所に、去年も、一昨年も、誰かが座って、あたしたちと同じ、この景色を見たんだよ。もしかしたら、あたしたちみたいに、式に飽きて何かしゃべっていたかもしれないし、あなたみたいに、式に遅刻して来たかもしれない。何年も何年も、そうやってきたんだよ。この日、この時間、この場所、この空気。ずっとずっと同じなんだよ。ねぇ、不気味じゃない?」
 彼女の声は、妙に耳に残るアルトの声だった。
「あたしの座っているこの椅子、去年は他の誰かが座ってたんだよ。今のあたしと同じように、この高校に進学してきて、同じ制服を着て、校門をくぐって、ここに座ってたの。来年は、また誰かがここに座る。同じように入学してきた、誰かが。学校は、器だよ。大きな大きな器。中身を毎年入れ替えて、また一から同じことをする。また同じ春が来る。この器はね、今はあたしたちのことを受け入れてくれてるよ、でもね、今にあたしたちのことを、捨てるんだから」
 女子はじっと俺を見つめていた。俺は黙ったまま、彼女を見つめ返していた。
「あなたは、怖くない? あたしは、それが怖いの、とっても」
 前の席に座っている男子生徒が、怪訝そうな顔でこちらを一度振り返った。何を話しているのか、気になっている素振りだった。もっと前方の席に座る女子生徒がふたり、一瞬振り返ってから前を向き、何かを話している。
 俺に話しかけてきたこの女子は、少し目立つのかもしれない。ちぐはぐな印象の顔も、整った顔立ちだと言われれば、そうなのかもしれない。
 俺も怖い、と答えた。
 彼女は俺を見つめたまま、ゆっくりと時間をかけて唇の端を湾曲させ、柔らかい笑みを形成した。
「友達になろうよ。あなた、名前は?」
 松江野浦典馬、と名乗った。発音する度に舌が乾く俺の本名。
「すごいね、ひとりで三人分くらいの名字だ」
 俺の名字を笑う人間とは今までたくさん出会ってきたが、この女子の笑い方は、なんだか嫌じゃなかった。
 その時、俺たちが座る席の近くに教員が通りかかった。彼女はそこで口をつぐんで前へと向き直る。
 その時、彼女は長い髪を耳にかけた。切り傷まみれで絆創膏だらけの両手が、制服の上から羽織っているカーディガンの袖から顔を出す。その手が、俺の脳裏に焼き付いて、そのまま離れなくなった。
 式の残り、彼女はそれ以上俺に話しかけてはこなかった。俺も自分から口を開かなかった。だから聞きそびれたこの女子の名前を知ったのは、教室で彼女の後ろの席になり、その椅子の背に貼られた小さなシール、そこに記された名前を見てからになる。
 字面を見たところで、読める名前でもなかったが。
 カッターナイフはよく切れる。
 人間はすぐバラバラになる。
「最初はね、頭を輪切りにするの。薄く数枚にスライスするんだよ。後頭部から始めて、それからうなじに切り込みを入れる。脊髄をなぞるように背中を切り開いてね、骨盤のところで真っ二つにしちゃう。上半身は磔にする。黒板に、虫ピンでこう、留めてね。下半身はバラバラにする。立方体に揃えて、サイコロみたいに。指は、関節ごとに順番に切り落としてね、手首、肘、肩、って切断する。耳を削いで、鼻を削って、目玉を抉って。口を三百六十度切り開いてあげたら、おしまい」
 杜鵑鴒はさっきまで教壇に立っていた、日本史の女性教員の切り刻み方を俺にそう説明した。
 彼女の心の中にはよく切れるカッターナイフがあって、次々と人を切り刻んでしまう。日本史の時間、ノートもとらずに上の空だと思ったら、教員を解体していたらしい。あんなに熱心に源平合戦について語っていたというのに、生徒の頭の中で猟奇殺人の被害者になっていたと知ったら、あの教員はどう思うだろう。せめて討ち首が良かったと言うかもしれない。
 彼女の手の中にはよく切れるカッターナイフがあって、次々と皮膚を切り裂いてしまう。何食わぬ顔で何気なく���ッターを取り出し、かちかちかちと鳴らして刃を出すと、その尖った刃に親指の腹を力強く押し付けて血を噴き出させる。それからカッターナイフを握り直し、まるで文房具店でペンの試し書きでもしているかのように、手の甲や指、手首、袖をまくった腕にまで、赤い線を増やしていく。一本一本の傷は短いが、それが一本二本三本四本五本六本と引かれていくので、見るからに痛そうだ。だが当の本人はまるで何も感じていないかのように涼しい顔をしている。
 心の中のカッターナイフは、さんざん他人を痛めつけ嬲り殺すくせに、現実のカッターナイフは彼女の手や腕ばかりを切りつける。
 杜鵑鴒の自傷癖は不可解だ。
 自殺志願者という訳ではないだろう。特別死にたそうにしているようには見えない。心を蝕まれているようにも見えない。しかし、全くの健全な精神と健康な肉体の持ち主にも、やはり見えない。
 杜鵑鴒はどこかが欠落している。決定的に部品が不足している。そんな人間だった。
 りょうちゃん何してんのー? と言いながら、女子生徒がふたり、杜鵑鴒のもとへやって来た。彼女は俺と話すために後ろを向いていた身体を前向きに戻しながら、カッターを机の奥へさっと押し込み、血塗れの両手をカーディガンの袖の奥へと引っ込めた。彼女の濃紺色のカーディガンの袖口は、いつも彼女の血を吸って黒く汚れている。
「なんでもないよ」
 杜鵑鴒は人間としゃべる時、柔らかい声を出す。喉に一枚、膜を張ったような、フィルターを通しているかのような、少しくぐもった声。そうすることで、特徴のある彼女の声は、なんてことない当たり障りのない声となって、教室のざわめきの中に埋もれる。
 やって来た女子のうちのひとりが、俺を一瞥した。俺は何も言わず机の表面の凹凸を見つめ続ける。
 りょうちゃんごはん一緒に食べよー、ともうひとりの女子生徒が手に持っていた弁当袋を揺らしてそう言うと、「うん、いいよ」と杜鵑鴒は答え、机の脇に下げていた薄水色の弁当袋を手に取る。弁当袋の持ち手部分がじんわりと赤い水玉模様になっていくのを、俺は視界の隅で捉えた。
 杜鵑鴒はそこで俺を振り返り、表情をほとんど変えずに、目だけで微笑んだ。「また後で」と声を出さず口の動きだけで俺にそう伝えると席を離れ、女子ふたりと連れ立って廊下へと出て行った。さっきの女子がまた俺を一瞥してから教室を出て行き、ねぇりょうちゃんってあの人と仲良いの? と怪訝そうな声で尋ねているのが廊下から微かに聞こえた。
 杜鵑鴒は、教室の中で目立つ。
 自己主張を強くするタイプではない。性格はどちらかと言うと大人しく、地味で控えめだ。けれど、彼女には自然と人間が集まる。男女問わず好かれている。学級委員でもクラスのムードメーカーでもないにも関わらず、文化祭でのクラスの出し物を決めるホームルームでは、彼女の発言に多くのクラスメイトが真剣に耳を傾け、そうだよね、と同意していた。
 あんな薄気味悪い奴、かまうことないのに。
 以前、誰かが杜鵑鴒にそう言っていた。
 同じ教室にいる俺に聞こえないとでも思っているのか、聞こえてもいいと思っているのか。どんな場所や集団であってもそこに馴染むという術を持たずに生活してきた俺は、高校に進学したところで学校では相変わらず異分子だった。俺とまともに口を利くのは、杜鵑鴒くらいなものだ。
 その人間に、その時彼女はこう言った。
「典馬くんは、友達だから」
 ともだち。
 なんて重い言葉だろう。
 他の人間が吐いては飲み込むように口にするトモダチとは訳が違う。
 杜鵑鴒に友達はいない。俺という唯一の例外を除き、ただのひとりもいない。本人が自覚している限りにおいては。
「どうしてだかわからないけどね、昔から人に好かれるんだ」
 以前、彼女はそう言った。
「あたしが何もしなくても、向こうから人が寄って来るの。それで、あたしのこと好きだって言うんだ。でもね、あたしが何かすると、皆変な目で見るんだよ。りょうちゃんは変だね、変わってるねって。そのうち、あたしのことを怯えた目で見るようになる。一緒にいるうちに、だんだんわかってくるんだろうね、あたしが自分たちの仲間じゃないって。なんかこの子おかしいって。それで、皆いなくなっちゃう。皆、残念そうな顔するんだよ。こんなはずじゃなかった、りょうちゃんは、こんな子のはずじゃなかったって。あたしに何を期待しているんだろう。だから、人と関わる時は、なるべく大人しくしてる。ときどき、突然叫び出したくなったり、暴れたくなったりもするけど、じっと我慢して、目の前にいる人たちをとにかく頭の中で切り刻むの。そうしたら、少しは安心するんだ。人間なんて、皆違うように見えるけれど、一皮剥いちゃえば大体同じなんだから、怖くないんだ」
 杜鵑鴒はもしかしたらもうすでに、この教室にいる全員を殺してバラバラにしてしまっているのかもしれない。彼女の心の中では。
「でも典馬くんと初めて会った時、なんだかほっとした。こんなこと言ったら怒るかもしれないけれど、あなたはあたしと同じ側の生き物だと思ったの。覚えてる? あたしが入学式って怖いねって話をしたら、典馬くんが、俺も怖いって言ってくれた。それがとても嬉しかったの。そんなこと共感してくれた人なんか、今までひとりもいなかったから。それで、友達になろうって、思ったんだよ。……怒ってる?」
 いいや、と答えた。
 すると、彼女はほっとしたような顔で、微笑んだのだった。
 昼休みが終わる頃、杜鵑鴒は教室へと戻って来た。彼女はいつもクラスメイトと、教室の外で昼休みを過ごす。
 机に突っ伏して過ごしていた俺の左肩をぽんぽんと軽く叩いたので、身体を起こして顔を上げてみれば、目の前にカラフルな包み紙のキャラメルがひとつ、差し出されていた。
「あげる。小百合にもらったんだけど、嫌いなんだ」
 もう対人用の声音ではない。耳に残る、独特なアルトの声。
 キャラメルが嫌いなのか小百合が嫌いなのか、いまいち判別ができないまま、俺はそれを受け取った。包み紙を破いて口の中へ放り込むと、柔らかい味が口じゅうに広がる。
 甘い、と俺が言う。
「良かった」
 と、彼女が笑う。
 杜鵑鴒がクラスの男子生徒のひとりと交際することになったのは、夏休みがもうじきに迫ってきた頃のことだった。
 その男子生徒は今までも数度、杜鵑鴒に交際を申し込んでいたが、彼女はそれに応じてこなかった。だが男子生徒は諦めずにアプローチをし続け、ついに、あまりに頑なに交際を拒否する杜鵑鴒が、周囲から、あんなに良い彼なのにどうして付き合わないの? と言われるようになってしまった。だめだったらすぐ別れればいい、とりあえず一度付き合ってみたら、という女子生徒たちの無責任な発言も受け、杜鵑鴒は根負けして交際を承諾した。
 クラスじゅうがふたりを祝福する雰囲気に包まれた。嬉しそうな男子生徒の表情とは対照的に、杜鵑鴒は憂鬱そのものという顔をしていた。
「学校にいる時、家ってどうなってると思う?」
 杜鵑鴒はカッターで指先を切りながらそう言った。
 制服が夏服になった今も、彼女はカーディガンを羽織り、腕や手にあるいくつもの傷を隠していた。長い脚を覆っていたタイツは黒いストッキングになっている。脚にも傷跡があるのだろう。
「あたしね、いつも思うの。あたしがいない時、世界ってどうなっているんだろうって。家にいない時、家ってあるの? 家族っていると思う? あたしが学校から帰って、家の玄関を開けてそこで初めて、家の中が復活するような気がする。それまで、家族なんかこの世界に存在しないんじゃないかって。逆にね、あたしが家にいる時、学校なんかないんじゃないかって思う。クラスメイトも、先生たちも、本当は皆、存在しない。あたしが朝、校門をくぐって登校してきた瞬間に、彼らが動き出す。そんな気がする。あたしが歩いて行く先に、世界がどんどん構築されていって、振り向いた瞬間、後ろには何もないんじゃないか。どこまでも続く無の空間。だけれどそれは本当に一瞬で、すぐにあたしの視線に合わせて、世界が再構築される。そんな気がする。ねぇ、本当に地球ってあるの? あたしがそこにいなくても、地球の反対側では人々が暮らしているの? テレビのスイッチを入れた時だけ画面に映像が映るように、あたしがスイッチを入れた時だけ、世界って現れているんじゃないの? 誰かがあたしを騙しているんじゃないかって、そんな風に思う。本当は、世界なんかないんじゃないの? 周囲にいる人たち、本当は誰ひとりとして存在しないんじゃないの?」
 他愛のない話。
 でも杜鵑鴒の表情は硬く強張ったまま、笑わない。
 だから俺も、笑ったりはしない。
「そう考えるとね、怖いの。どうしたらこれが現実なのか、確かめることができないと思うから。現実がなんなのか、あたしにはわからない。目に見えるものも、耳から聞こえるものも、手が触れるものも、本当にそうなのか、確かめられない。長い長い映画でも見ているんじゃないかっていう気持ちになる。あたしがぼうっとスクリーンを見つめていると、そのうちにスタッフロールが流れ始めて、映画が終わっちゃうような気がする。気が付いたら、あたしの周りにはたくさんの人がいて、皆で拍手しているんじゃないか。面白かったね、楽しかったね、感動したねって、口々に言いながら席を立って行くんじゃないか。そうやって、あたしだけその場に置いてけぼりにされるんじゃないかって」
 杜鵑鴒は溜め息をついて、笑おうとして、泣き出しそうな顔になった。
「あたしが死んでも世界ってあるの? ちゃんと動いてるの? わかんないよね、確かめようがないもん。誰も証明できっこない。あたしに感じられる世界はこれっぽっちで、あたしにとっての世界はこれだけなんだ。今この瞬間、これだけ。それ以前もそれ以降も、昨日のことも明日のことも、よくできた作り話なのかも」
 バスを待つ、バス停のベンチ。俺たちは並んで座っている。
 両膝を抱えて座る彼女は、頭を俺の右肩に預けている。だから、俺は動かずに隣にいる。
 夕陽が世界を赤く染めていた。世界は杜鵑鴒に切り刻まれてしまった後なのだろうか。空は、血のような真っ赤な色をしている。
 現実のカッターナイフが、杜鵑鴒の指先からいくつもいくつも赤を生み出していく。
「バスに乗って、家に帰って、家のドアを開けたら、皆みんな、消えちゃうんだ。両親も先生もクラスメイトも彼氏も、皆いなくなる。愛情も友情も、そんなの全部嘘だよ」
 杜鵑鴒は俺の右手を握った。汗が滲むほど暑い夏の夕暮れに、彼女の手は小さく震えていた。
「怖い」
 あちこちから血が滲んだ手。
 こんなに痛い思いをして、お前は一体、何を恐れているんだ。
「皆みんな、消えちゃえ」
 小さく、つぶやくように彼女はそう言った。呪いの言葉だ。俺は手を握り返すという術を知らないので、ただ黙ったままでいた。
「消えろ」
 震えていた声は、ついに水気を帯びて、最後は醜くしゃがれて落ちた。
 声にならない彼女の小さな泣き声が、耳元で聞こえる。どれだけ否定の言葉を吐いても、世界は消えてなくならない。
 路線バスが排気ガスを出しながらこちらへ走って来る。杜鵑鴒はカッターナイフを鞄に仕舞い、カーディガンの袖を下ろしてから、停車したバスに乗り込んでいく。搭乗口から車内の冷気が溢れ出してきて、一瞬の涼しさを俺も味わうことになる。
 俺が乗るバスは、このバスではない。
 彼女はひとり、バスのステップの途中で振り返り、涙で濡れた目をして「ばいばい」と口の動きだけで告げると、彼女の世界の中で学校という存在を終わらせるべく、家へと向かって行った。
 ついさっきまで杜鵑鴒が握っていた俺の右手は、血で濡れていた。彼女の血だ。
 杜鵑鴒が家のドアを開けた時、俺もこの世界から消滅する。
「彼氏と別れちゃった」
 夏休みが終わって早々、杜鵑鴒はそう言った。
「ふたりでレストランに入った時ね、出てきた料理、彼の料理のお皿の縁に、ソースが垂れていてね、その滴がぽたっと、テーブルの上に落ちたの。それであたし、それを拭かなくちゃいけないと思って。でも紙ナプキンが彼の方にあって、手が届かなかったから、取ってくれるように頼んだの。そしたら彼、どうしたの? って。ソースがテーブルに垂れてるよって教えたら、ああ、こんなの大丈夫だよ、後で拭くからって、彼、そう言ったんだよ。あたしね、自分でもよくわからないんだけど、それがどうしてもだめだったの。何が大丈夫なのかわからなかった。だって、ソースが垂れてるんだよ? テーブルの上にソースが垂れていて、それが大丈夫って、どういうこと? あたし、それだけでもう訳わかんなくなっちゃって、思わず彼に怒鳴っちゃったの。彼、とてもびっくりしてね。そりゃそうだよね、ソースが垂れたことの、何が大丈夫じゃないのか、彼にはきっとわかんないよね。本当なら、料理にかかって、料理をさらに美味しくするはずのソースが、料理人がスプーンを持つ手を少しだけ乱暴に振るっただけだったのかもしれないね、お皿の縁にくっついてしまって、それがあたしたちの口に入ることも、フォークの先で拭われることもなく、テーブルの上に垂れて、それを、そんな恐ろしいことを、大丈夫だよ後で拭くから、なんて、そんなことが許されるはずがないじゃんって、そう思っちゃったの。それの何が許されるはずがないのか、自分でもわかんないのにね。だから、しまった、と思って。いつもみたいに大人しくしなくちゃと思ったんだけど、もう自制できなくて。いっぱい、彼に変なこと言っちゃった。音楽室の天井が気味悪い話とか、バオバブの木を見ると不安で不安でしょうがない話とか、子供の頃、小学校から家に帰るまで、道路の白いところしか踏んじゃいけないってルールで歩いていたら、白い線が途切れて家に帰れなくなって、何時間もそこに突っ立ってた話とか、そういうのいっぱいしゃべっちゃった。ソースが垂れたのが怖いっていうのが理解できなくても、何かどれかひとつくらいは、わかってもらえるんじゃないかっていう気がして。彼は、最初は面白がって聞いててくれたんだけど、だんだんあたしを変な目で見るようになって、最後はしかめっ面してた。途中で何度か、このままじゃまずいって思って、落ち着こうと目の前の彼を頭の中でぐちゃぐちゃに切り刻んでみたけど、なんだか上手くいかなくて、だんだん皿の料理にさえ笑われてるようなみじめな気持ちになってきて、そしたらテーブルに垂れてるソースのことを思い出して気が狂いそうになって。彼はひどく冷たい目であたしを睨んだままもう一言も口を利いてくれないし、あたしはごはんが一口も喉を通らないし、訳わかんなくなって泣いちゃって。ソース一滴で馬鹿みたいだって思うけど、もう本当にどうしようもなかったの」
 屋上へ続く階段の踊り場。
 校舎の中で最も人気のない場所と言っても過言ではないここは、今まで杜鵑鴒が女子生徒ふたりと一緒に昼食を食べていた場所だ。彼女が恋人と別れて以来、そのふたりの女子も杜鵑鴒のことを敬遠し、クラスの中でも半ば無視するようになっていた。
 彼女は俺を誘ってここへやって来て、一段高い段に腰を降ろして弁当を食べていた。俺はただ黙って座っている。
「クラスの子にも、変な目で見られてる。きっとまた、りょうちゃんは変だって言われてるんだと思う。りょうちゃんはこんな子のはずじゃなかったって。がっかりされるんだ」
 彼女はピンク色の箸で弁当箱の中からタコになろうとしている魚肉加工品を摘み上げると、「あーん」と言って俺の口元へ突き付けた。抵抗せずに口を開けると、舌の上にタコに擬態したそのウインナーが置かれる。咀嚼して飲み込んでから、俺が、ウインナーも嫌いなのか、と尋ねると、彼女は首を横に振った。
「こないだは嫌いなものをあげたから、今度は好きなものをあげたの」
 気を遣わなくていい。
「典馬くんは、いつもお昼食べないの?」
 食べない。
「典馬くんの分も、お昼作って来てあげようか」
 杜鵑鴒はそんなことを言ってきた。面白い冗談だと思って笑い飛ばそうと思ったら、彼女は真剣な表情だったので面食らう。何も言わないでいると、「何か嫌いなものある?」と訊いてきたので、俺は正直に、愛情、と答えた。
 彼女は少し何かを考えた後、
「わかった。じゃあ、なるべく愛情を込めずにお弁当作るね」
 と、言った。
 白いところは安全で、黒いところはワニがいる。
 子供の頃、誰かがそんなことを言っていたっけ。横断歩道にどうしてワニがいるのかはわからない。
 途切れた車道外側線の上に呆然と立ち尽くす、幼い彼女は一体どんな気持ちだったのだろう。
 子供の頃の俺は、どんなだったんだっけ。白線の途切れた先を見つめ、途方に暮れるなんてことはしなかった。
 杜鵑鴒は、やはり不可解だ。
 俺には、彼女がわからない。
 俺は彼女のような人間がわからないし、わかるようにはならない。
 きっとこの先も、ずっと。
「あたし、住宅地って苦手なの」
 移動教室の途中、杜鵑鴒が意識を失って倒れたのは、もう冬のことだった。彼女は死人のように真っ青な顔だった。貧血だろうと、養護教諭は言った。
 保健室のベッドで横になったまま、脇に立つ俺に、彼女はアルトの声で言う。
「家がたくさんあるとね、あの家ひとつひとつに住んでいる人がいて、皆それぞれ育った環境があって、それぞれの家庭があって、それぞれの家で、毎朝おはよう、毎晩おやすみが繰り返されていて、そうやって延々と、それぞれの毎日が送られていて、皆の一日一日はひとつずつ違う日常で、笑ったり泣いたり怒ったり、そうやって生きてるんだって、そう思うとね、気持ちが悪いの。寒気がする。ぞっとするよ」
 今、保健室に養護教諭はいない。ついさっき、用事があるからと席を外したばかりだ。
「人間って皆、バラバラでしょ。ひとりひとりがまるっきり違う生き物。皆違う人間、皆違う生き方、皆違う生活、皆違う人生。それが、気持ち悪い。どうして誰かと同じじゃないの? どうして誰とも重ならないの? 誰かが仕組んだ訳でもないのに、どうして皆、それぞれ違う道を歩んで生きていけるの? 皆、自分の将来がわからないなんて言うけれど、でも、必ず、誰かとは違う。不思議ね」
 くろすぐり色の瞳が、伏せられる。
「あたしは、誰かと同じ方がいい。誰かと同じ生き方がしたい。誰かと完全に一致したい。だってそしたら、その人はあたしの完全な理解者になってくれる。あたしのことを、わかってくれる。それとも、世界のどこかには、そういう人がいるのかな。あたしと同じ場所に立って、同じ景色を見て、同じことを考えて、同じものを感じて、同じように泣いたり笑ったり怒ったりする人。そんな人が、どこかにいるのかな」
 保健室のドアが開く。顔を覗かせたのはひとりの男子生徒。俺はその顔を知っていた。同じクラスだ。夏に杜鵑鴒と交際していた、彼だった。
 邪魔だったかな。
 彼はそんなことを言って、保健室へ入って来る。
 りょうちゃんが倒れたって聞いたから、お見舞いに来たんだけど。
 そんなことを言って、そのりょうちゃんの横に立つ俺を見る。彼は笑顔だった。
 悪いけどさ、ちょっと話があるから、出て行ってくれない?
 そして、俺に出入口のドアを示す。
 俺は小さく頷いて、彼に従う意を表した。ベッドの側から離れる時、杜鵑鴒の指先がわずかに俺のブレザーの裾に触れたのを感じた。だが俺は、黙って保健室を出てその扉を閉めてしまった。
 しばらく、扉の前でぼうっとしていた。
 彼女は俺を引き留めようとしていた。その意味を考えていた。考えた結果、何も考え付かなかった。
 廊下の冷えた空気は、足先や胸元から侵入してきて、俺の身体を冷やそうと企んでいた。
 このままここにいてもしょうがない。どうせ杜鵑鴒はしばらく横になっている必要があるし、俺は教室へ戻ろう。
 階段を上りかけた時だった。どん、と何か重いものが落ちたような音がした後、すぐに勢いよく扉が開いた音がした。壁に何かが激突した音、ばたばたと音を立てて誰かが走る音が聞こえ、俺が階段を降りて音がした保健室の方へ引き返そうとすると、こちらへ駆け寄って来たのは、さっきの男子生徒だった。
 お、おい、お前、あれ、あれ…………。
 こいつも貧血になったのかと疑うような真っ青な顔をして、なぜか着衣が乱れている彼は、保健室の前にうずくまるように倒れているその人物を指差し、口でぱくぱくと空気を吐き出して、言葉にならない何かを俺に伝えようとしている。俺が金魚と会話をする能力を有していれば、何が言いたいのかすんなりわかったのかもしれない。
 倒れているのは杜鵑鴒で、カーディガンを羽織ったセーラー服の胸元は全開だった。薄水色のブラジャーを着けた痩せた胸が露わになっている。この寒いのに、どうして服を脱ぎだしたんだ。だがそこで俺は、男子生徒のズボンのベルトが緩んでいるのを見て理解した。彼女は彼に、強姦されかけたのだ。
 たまたま廊下にいた数人の生徒や、不穏な音を聞きつけて駆けつけた教師も、全員が杜鵑鴒の姿を見てぎょっとした顔をしていた。
 彼らが見たのは、女子生徒のただの下着姿ではない。
 鎖骨の辺りからへその下まで絶え間なく続く、皮膚に刻まれた数百もの傷跡。
 一見したところ、血が現在進行形で滲んでいるものはない。全てとっくの昔に血が止まっている。治り始めの傷もあれば、古いのか、もう完治した傷もある。だがその姿は、見る者にとっては衝撃的だ。俺だって驚いた。
 指や手首、腕のみじゃ飽き足らず、あんなところまでカッターナイフで切りつけていたのか。自傷を止めてやるべきだったのかもしれない。
 何あれ、気持ち悪い。
 そんな言葉が、廊下のどこからか聞こえた。
 杜鵑鴒はふらふらと立ち上がった。そして、はだけた胸元を直そうともせず、彼女は突然、堰を切ったかのように走り出した。貧血のくせに、全速力だ。俺の身体がそれを追うように走り出したのは、自然のことだった。
 長い廊下を疾走し、階段を一段飛ばしで駆け上がり、一緒に昼食を摂った踊り場を通り過ぎ、屋上へ続く重い扉を体当たりするようにしてこじ開けて、彼女は外へと出て行った。俺もそれに続いて屋上へ出る。
 彼女は屋上の中心に衣服が乱れたまま立ち、走って来て息が荒い俺をまっすぐ見据えていた。ビルの向こうに沈みそうな夕陽が眩しいほどに光を放っていて、彼女の表情はよく見えない。
「買ってもらったばかりの玩具、触れたら塗装が剥げたり、汚れてしまうんじゃないかって思って、素手では全く触れなかったことってある?」
 俺は首を横に振る。
「冷蔵庫を開けた時、もし電気が点かなかったらどうしようって、ずっと冷蔵庫のドアを開け閉めし続けたことは?」
 俺は首を横に振る。
「街路樹の枝を何気なく見上げて、そこに茂った葉、一枚一枚のことを考えて、怖くなって泣いたことなんかないでしょう?」
 泣き叫ぶように声を張り上げて、杜鵑鴒はそう言った。
 よく見れば、彼女の足元はタイツだ。ベッドに横になっていたのだから、上履きは当然、脱いでいた。その足で、ここまで走って来たのか。
「いいなぁ、いいなぁ、いいなぁ! なんでないの? どうして? あたしがあんなに悩んできたことを、皆はどうしてちっとも悩まないで生きていけるの?」
 鴉色の髪をぐちゃぐちゃに振り乱して、彼女は叫ぶ。
「眠れなくて羊を数えたけど、九千九百九十九億九千九百九十九万九千九百九十九匹まで数えて、兆って単位を知らなかったから、次の一匹が何匹目なのかわからなくて、夜中に泣き叫んで暴れて、窓ガラス叩き割って怪我をして、病院に緊急搬送されて、麻酔と鎮静剤打たれて指縫われたことなんて、どうせ皆ないんでしょ。あたしの気持ちなんか、わかんないでしょ。そうだよ、どうせわかん��いよ、わかるはずない。あたしだって、なんであたしがこんななのか、わからないもん。あたしがあたしのこと、ちっともさっぱりわからないんだもん」
 彼女は叫ぶ。その息が白く空中に霧散する。
「テーブルにソースが垂れただけで不安でいてもたってもいられなくなるなんて、どうかしてるよ! 頭おかしいよ! あたしは頭おかしい! だってそう思うもん。あたしだってそう思うんだから、皆もきっとそう思ってる。でもしょうがないじゃん、本当に耐えられないほど不安なんだから! 本当に、本当なんだから!」
 彼女は叫ぶ。空中に散っていく白い息の中に、光に輝く粒子がいくつも現れ、瞬く間に消えていく。
「自分がわからないって、感じたことある? 自分が自分でわからないんだよ、自分でさえも自分がわからないなんて、壊滅的だよ。だって、あたしはあたしと、別れることができないんだから。こいつ頭おかしいわって、指差して笑って冷たい目で見て離れて行くことなんか、できないんだから。あたしだって、こんなあたし嫌だよ! こんな訳わかんない人間、好きになれる訳ない、好きになれっこないよ、だって頭おかしいんだもん。どこにも共感できないし、ちっとも理解できない。でも、でもね、たまたまカッターで指を切ってしまった時、痛かった。痛いって感じた自分に、あたしは初めて共感できた。同意できたんだ。心の底から、涙が出るくらい、同情できた。だから、あたしに共感できない時、あたしに共感したい時、カッターで身体を切るようにした。そしたら、共感できるから。痛いって感覚は、ちゃんとわかるから。その結果が、これだよ! でもどうせ、皆はあたしの身体を見て、意味わかんない信じられない気持ち悪いって言うんでしょ! あたしにはわかるよ、そう思う皆の気持ちがわかる、あたしのことを変だって言う気持ちが。なのにどうして皆は、あたしの気持ちがわからないの? あたしの気持ち、わかってよ。あたしは皆の気持ちがわかるのに、皆はあたしの気持ちをわかろうとしないなんて、そんなの、不公平じゃん」
 彼女は、声を枯らして叫ぶ。
「あなたは、入学式が怖いって言ったあたしに、俺も怖いって言ってくれた。でも、あたしのことを理解してくれてる訳じゃないんだよね。あなたは学校にいる時、家がどうなっているかなんて考えないし、世界が閉じたり開いたりしてるなんて思ってないし、テーブルの上にソースが垂れても絶対動じないし、道路の白い線なんか気にも留めずに生きてるんだ。あなたは、他の人みたいにあたしのことを拒絶しなかった。変な目でも見なかったし、冷たい言葉も吐かなかった。あたしの自傷を止めようとするでもなく、自殺を勧めるでもなく、ただ事物として眺めてた。でもあなたは、あたしのことを理解してくれてる訳じゃない。むしろ逆だよ、本当はあたしに興味なんかないんだ。あたしのことなんてどうでもいいと思ってるんだ。学校にいる時の家と同じだよ。あたしが目の前からいなくなったら、あなたの頭の中から、あなたの世界から、あたしという存在はすっぽり抜け落ちてしまって、もう跡形もなく消えてしまうんだ。だから、あたしといても平気なんだ。あたしが消えちゃうの、わかっているから。どんな悪夢だって、夢だってわかれば怖くない。それと同じでしょ。あたしがどんなに意味のわからない変な奴でも、あなたの視界から消えたら、もうあたしは存在しないも同然なんだ。そうやって、あたしのこと――」
 勝手に俺の気持ちをしゃべるな!
 俺がそう怒鳴ると、彼女は大きく身体を震わせて、怯えたような表情をして、口をつぐんだ。それから、まるで全身の力が抜けてしまったかのように、貧血で倒れたことを今頃思い出したかのように、寒空の下、へろへろと腰を落とした。
 ここまで走って来ただけでも息が上がっていたのに、思わず大声を出したせいで、俺は肩で呼吸をしていた。何度か深呼吸をして呼吸を整えた後、屋上のコンクリートの上に座り込んでしまった杜鵑鴒へと歩み寄った。
「典馬くん、」
 さっきまでの威勢は尽きたのか、力のない声で彼女は言う。
「あたしのこと、変だと思う?」
 ああ。
「あたしのこと、理解できない?」
 うん。
「あたしのこと、怖い?」
 そう、怖い。俺はお前が、とても怖いよ。
「……そう」
 彼女は疲れ果てたような顔で、俺を見た。
「あたし、典馬くんはわかってくれるんじゃないかと思ってた。あたしのこと、理解してくれるんじゃないかって」
 表情は力なく、顔は真っ青なのに、そのくろすぐり色の瞳だけが今も狂ったように爛々と輝いて、彼女の生命のエネルギーを沸々と感じさせた。
 そのぞっとするような強さが、この女にはあった。傷だらけの痩せた色白の身体も、感じさせるのは弱さではない。まるで戦場を生き抜いてきたのだとでも言うようなたくましさ。それがこの女には満ち溢れている。
 杜鵑鴒は繊細だが、脆弱ではないのだ。
「典馬くんは、あたしの理解者になってくれるんじゃないかって、思ってたよ」
 申し訳ない、理解できなくて。
「ううん……。いいよ、理解できなくて。無理だよ。だってあたしだって、あたしが理解できないんだから……」
 理解できないと、だめか?
 俺の言葉に、杜鵑鴒は答えなかった。だからもう一度、俺は問うた。
 誰かに理解されないと、だめなのか?
 杜鵑鴒はやはり答えなかった。彼女は大粒の涙をいくつも零して泣いていた。
 俺は彼女を泣き止ませる術を知らない。代わりに制服のブレザーを脱いで、鎖骨まではだけているままの、寒そうな彼女の身体にかけてやった。
 血で汚れたカーディガンの袖で何度も涙を拭いながら、彼女は嗚咽が混じってぐちゃぐちゃになった声で、「ありがとう」と言った。
「もう一度、春を迎えたい。もう一度春を迎えて、あたしと同じ席に座る、同じ景色を見る、同じように生きて同じように死ぬ、そんな人に出会いたい。あたしと同じことで泣いたり笑ったり怒ったりできる、あたしに共感できる、そんな人に会いたい。同じことに怯えてほしい、同じものを恐れてほしい。同じように求めてほしい。あたしも、誰かと同じように生きたい。同じように生きてみたい。もう誰かと同じでいい。あたしがあたしじゃなくなってもいい。あたしも、りょうちゃんは変だよって、馬鹿にして笑いたい。あたしもあたしに、バラバラに切り刻まれて解体されたい。でも――」
 杜鵑鴒はそこで何かを言いかけて、結局、その続きを口にすることはしなかった。
 俺には、彼女が理解できない。
 彼女も、自分自身が理解できない。
 この世界にはたくさんの人間が生きているというのに、彼女の理解者はひとりも現れない。
 入学式で、どの席に座ろうとも同じ式に参加しているという点では皆同じはずなのに。誰も、杜鵑鴒の座る席から見える景色を共有することができないのだ。
 たったの、ひとりも。
 でも――――。
 杜鵑鴒は泣き顔のまま、口を閉ざして俺を見つめていた。ふと両腕を広げたので、俺は一瞬面食らったが、要求された通り、胸を貸すことにした。
 彼女の前で地面に両膝を突いて腕を広げると、俺の胸に飛び込むように杜鵑鴒は涙と鼻水まみれの顔を押し付け、背中に傷だらけの手を回してきた。抱き返すという術を知らない俺は、そのまま彼女が体重をかけてくるのにじっと耐える。
 屋上に吹く風は冷たく、上着を貸してしまったために、ワイシャツ一枚となった俺の身体はがたがたと震える。いつの間にかあんなに眩しかった太陽も沈んで、世界はすっかり暗くなってきた。
 それでも胸元にある頭が吐き出す息は生ぬるく、しがみつくように背中に爪を立てる手は温かい。人間の体温が俺の身体に、衣服越しに伝わってくる。
 中身がどんな奴であれ、人間は人間だ。お前も、人間だよ。
 屋上から見える遠くの家々は、ぽつりぽつりと灯かりが点き始めていた。それぞれの家。ひとりひとり違う人間。彼女が身を寄せることのできる世界は、見渡す限り、どこにも見えない。
「子供の頃は、暗くなってくると怖かった。外は真っ暗なのに家に辿り着けないでいると、もう二度と帰れないんじゃないかって不安になって、いつも走って帰ってた。夜が更けていくのも怖かったな。いつもは九時に眠るのに、昼寝をしたせいでなかなか寝付けなくて十二時になっても眠れなかった時は、自分はこのまま死ぬんじゃないかって思ってた。お母さんを起こすんだけど、うざがって起きてくれなくて、親にも見捨てられたような気がして、怖かった」
 彼女はそう言うと顔を上げて、じっと俺のことを見つめていた。俺は黙ったまま、彼女を見つめ返す。
「あなたは、怖くない?」
 俺も怖かったよ、とても。
 怖くて怖くて気が狂いそうになって家を飛び出して、車のいない道路のセンターラインの上を全速力で走って、走っても走ってもどこまでも夜の闇が続いていて朝がちっとも見えてこなくて、それでも足を止めたら闇に囚われてしまうんじゃないかって、朝焼けが始まるまで何時間もたったひとりで走り続けた、そんなお前の気持ちはちっともわからないし、全く共感できないけれど、でも――――。
 でも、俺も怖かったんだ。とても。
「うん」
 涙が滲んだ声。
 彼女の目の淵から、涙が一滴、零れ出して、頬をつたって顎まで垂れた。その滴が、皿の縁に飛んだソースのように思えて、俺はフォークに見立てた自分の指で、テーブルに垂れる前にそっと拭った。
 薄暗闇の中で、きらりと彼女の瞳が光る。今にも途切れそうな白線の上、朝焼けをたったひとりで待ち続けた彼女の孤独と、それ故の強さが光る。
 その瞳に、何が映っていると言うのだろう、
「良かった」
 そう言って、彼女は少しだけ笑ったのだ。
 了
0 notes