#田淵行男記念館 | Explore Tumblr posts and blogs

trinityt2j · 5 years ago

Quote

ダ－ティ・松本不健全マンガ家歴３０年［－α］史 ●はじめに　この文章は同人誌「ＦＵＣＫ　ＯＦＦ！７」において書かれたものをベースにして逐次増補改定を加えていき、いずれ歴史の証言として、［というほど大袈裟なものでは無いが…］一冊の本にまとめたいという意図のもと、近年どんどん脳が劣化していくダ－松の覚え書きとしても使用の予定。事実関係は間違いに気付き次第訂正。同人誌発表時のものも今回自粛配慮して、実名、エピソード等を削除した箇所有り。有り難い事に某出版社よりすでに出版打診があったがまだまだその時期ではない、マンガを描く事が苦痛になったら活字の方も気分転換にいいかも…。／＊マークは今後書き加える予定のメモと心得たし。 ●前史／修行時代・１９７０さいとうプロの短くて濃い日々…… 　１９６８年に上京。数カ月後東京は戦場に。熱い季節の始まりだった。２年後親元を飛び出し友人のアパートに転がり込む。場所は渋谷から井の頭線で駒場東大駅下車、徒歩５分。地図で見ると現在の駒場公園あたり。昼間でも裸電球を付けなければ真っ暗という馬小屋のような部屋。数メートル先には当時の建設大臣の豪邸が…。前を通りかかるだびに警備のおまわりがじろり。　いつまでも友人に迷惑もかけられないのでとりあえずアシスタントでも…と手元にあったマンガ誌をひっくり返し募集を探す。幸いさいとうプロと横山まさみち氏のところでアシ募集があり両方応募。どっちか一つ通れば…と思っていたら何と両方受かってしまい、双方に条件を聞く。当時高円寺のアパート、風呂無し４畳半の部屋で相場１２０００円の時代。前者一ケ月の給料１００００円、後者２００００円との事。給料の方がボロアパートの家賃より安いとは…！どう考えても前者は食う方法がないと判断し、後者さいとうプロへ入社。　ここに居たのはたったの半年に過ぎないけれど今思えばこれだけで本が一冊描ける位の濃い半年だった。しかしこのあと２Ｘ年分も書かねばならないことを思えば今回はいくつかのエピソードを書くだけに留めよう。　ダー松が入った時は小池一夫氏［クビ？］、神田たけ志氏や神江里見氏、きしもとのり氏［現・松文館社長］等と入れ替わりの時で、きし氏の女遊びの凄さと神江氏の絵のうまさは伝説になっていた。現在「亀有」「ゴルゴ」が歴代単行本の巻数の多いベスト１、２位だが［ともに１００巻を越えた］、３位は神江氏の「弐十手物語」［７０巻以上］だという事は知ってる人は少ないだろう。　当時の制作部は、さいとうたかを［以下ゴリ］をトップに石川班［ゴルゴ１３、影狩り］、甲良班［バロム１］、竹本班［シュガー、どぶ等］の３つに分かれ、それぞれのキャップにサブ・チーフが一人づついて、ヒラが２～６人いるというシステムで総１６名。独立し現在も活躍中の叶精作、小山ゆう、やまさき拓味の３名がそれぞれの班のサブ・チーフ。ダー松は石川班で左右１メートル以内に叶氏とゴリにはさまれ、のんびり出来ない状態で、はなはだ窮屈。叶氏はほとんどマンガ家になりたいとも思った事のなかった人で、設計事務所みたいなところで図面を引いていた人がなぜマンガプロダクションに来たのか不思議だった。格別マンガ好きというわけでもなかったせいか現在まで全ての作品が原作もので、オリジナルは一本もないのはそのせい？祭りなどの人がうじゃうじゃ出てくる群集場面が得意。やまさき氏は大の競馬好き、現在競馬マンガを多く描くのは当時からの趣味が生きたというべきか。もう一つの趣味である風俗についてはここでは書くのは差し控えよう。小山氏は後日ここの事務の女性と結婚するが、当時はつき合っているとは誰も知らず、スタッフの一人がやめる時その女性に交際を申し込んだら、茶店に呼び出されて小山氏からと凄まれたと聞いたが嘘か本当かは不明。　ここでの生活は新入り［ダー松を含めて３名］は朝の９時前に会社に行き、タイムカードを押し、前日のごみをひとまとめして外に出し、トイレ掃除をして、１６人分のお茶を２Ｆで入れて制作部のある３Ｆへの狭い階段をふらふら昇り、机ごとに置いて歩き、終れば、一息ついて買っておいたパンと牛乳を３分で食べて、やっとそれから仕事。しかし新入りの３名の内１人折茂は常に遅刻なのでいつも佐藤と２人でやっていた。佐藤も遅れる時はダー松１人で。辞めてから１０年位、１６人分のお茶を持って階段をふらふら歩きお盆をひっくり返す夢をよく見たものだが、実際ひっくり返したのは折茂と佐藤の２人で、よく茶碗を割っていた。たまには夕方６時には帰れるが、普通は夜１０時までで、アパートに帰って銭湯に行けばもう明日にそなえて寝る時刻、このくり返しの日々。週１日は徹夜で明け方に帰り、その時は当日の昼１２時出勤。休日は日曜日のみで忙しい時はそれも取り消し。つまり休みは月３日。［これで給料２万円！］そんな日々の繰り返し。　夕方までは皆和気あいあいと仕事していたが、ゴリが夕方６時頃に「おはようさん」と現れると、全員無駄口がたたけなくなり、仕事場はシーンと静まり返り、以下その日が終わるまでは疲れる時間がただひたすら流れるのみ。当時石川班は「ゴルゴ１３」と「影狩り」を描いていたがゴリは主人公の顔と擬音のみ。マジックで最後に入れる擬音はさすがに入れる位置がうまいと感心。ゴルゴの顔はアルバムに大小取り混ぜてコピーがとってあり、忙しい時は叶氏がピンセットで身体に合わせて「これが合うかな～」といった感じで貼り付けていた。　その頃すでに「ゴルゴ」は近々終わると噂されていたが、現在もまだ続いているとは感嘆ものだ。ゴリと石川氏が「ゴルゴ」の最終回の終わり方を話しているのを聞いたら、何ともつまらない終わり方。しかしあれから２０年以上も経つ事だし、きっともっといい終わり方を考えてあるだろうなと思っていたら、先日ＴＶで本人が最初から考えてある終わり方だと言うのを聞き、がっくり。企業秘密だろうから書かないが、作品の最初の方に伏線が数度出ているのでわかる人にはすぐわかる筈。　辞め��小池一夫氏とさいとうプロに何があったかは知らないが、漏れ聞く話では結構もめ事があったみたいだ。「子連れ狼」で「ゴルゴ１３」と同じ設定の回があった時、「小池のガキャー訴えたるー！」とゴリが吠えていたものだが、結局たち消え。さいとうプロ作品で脚本を書いた本人が辞めた後、他の作品で同趣向の作品を書いても著作権は脚本を書いた原作者のものだと思うがどんなものだろう。その回のタイトルは忘れたが、ある場所に居合わせた人々が武器を持った集団の人質となり、その中に素人だと思われていた主人公、実は殺しのプロフェッショナルがいて、次々とその集団を殺していく、といったプロットで、ミッキー・スピレーンの短編に同じような作品があり、本当に訴えていたら恥をかいたと思うが・・・。　そういえば事務の方には山本又一郎という男がいたが、後年映画プロデューサーとして「ベル薔薇」や「太陽を盗んだ男」等を創る事になるが、この野郎が生意気な男で当時皆に対して１０歳は年上、といった感じの振る舞いだったが後日俺と一つしか年が離れてなかった事を知り、そんな若造だったとは、と皆怒ったものだ。以来奴の事を「マタさん」から「クソマタ」と呼ぶようになる。　さて半年後に先輩たちが積もり積もった不満を爆発させる反乱事件が勃発し、２年は居るつもりでいたここでの生活も、辞めるか残るかの選択を迫られる。残ればさいとうプロの現体制を認める事となるので、ダー松も退社。しかし反乱グループとは別行動をとって一人だけの肉体労働のアルバイター生活へ突入。超ヘビーな労働の製氷工場、人使いの荒い印刷所、命綱もない高所の足場で働く建設現場等々。トラックの助手をしていた時は運ちゃんが「本宮ひろしって知ってるか？うちの息子の友達でさぁ、昔、おっちゃんメシ食わしてくれーなんて言ってきたもんだが、今は偉くなっちゃってさー、自分のビル建てたらしいよ。赤木圭一郎みたいにいい男なんだ。」とうれしそうに話してくれたが、運ちゃんには悪いがそいつは今も昔も一番嫌いなマンガ家なんだ。あの権力志向はどうにかならんか。天下を取る話ばかりだもんなぁ。　ところで後日、単行本の解説で高取英が「さいとうたかをのヤローぶっ殺してやる！」とダー松が言ったなどと書いているが、小生はそんな危ない事言った覚えはないのでここできっちり訂正しておきます。「会社に火ィつけてやる！」位は言ったかも・・・［嘘］。　悪口は言っても別に怨みなど無い。ところでアシスタントとしてのダー松��無遅刻、無欠勤以外は無能なアシだったと反省しきり。理想的なアシスタントとはどんなものか、それはまた別の機会に。＊入社試験はどんな事を？＊さいとうプロには当時ほとんどろくな資料は無かった？＊ハイジャックの回の飛行機内部の絵は、映画「大空港」を社内カメ��マンが映画館で写してきたものをもとに描く。＊当時のトーンは印刷が裏面にしてあり上からカッターでけずったり出来ない。＊トーンの種類は網トーンが数種、それ以外はほんの３、４種類位しかなかった。＊仕事中のＢ．Ｇ．Ｍ．はアシの一人が加山雄三ばかりかけるので大ひんしゅく。好評だったのは広沢虎造の浪曲「次郎長三国志」、初代桂春団次の落語。眠気もふっとぶ位笑えた。ダ－松が岡林信康の「見る前に跳べ」をかけてるとゴリは「何じゃー！この歌は！」と怒る。名曲「私たちの望むものは」はこの男には理解不能。 ●１　９　７　１　～　１　９　７　４　持　ち　込　み　＆　実　話　雑　誌　時　代　　　当時は青年劇画誌全盛時代で、もともと望月三起也氏や園田光慶氏のファンで活劇志向が強く、主にアクションもののマンガを描いて持ち込みに行っていた。今のようにマンガ雑誌が溢れかえって、山のようにマンガ出版社がある時代ではなく、数社廻るともう行くところがない、という状態で大手では「ビッグコミック」があっただけで「モーニング」も「スピリッツ」も「ヤン・ジャン」も当然まだない。テーマを盛り込んだ作品を持って行くと編集から「君ィ、うちは商売でやっているんだからねぇ」と言われ、アクションに徹した作品を持って行くと「君ぃ、ただおもしろいだけじゃあねぇ」と言われ「おい、おっさん！どっちなんだ？」とむかつく事多し。この辺の事は山のように書く事があるが、有りすぎるのでパス。＊そのうち書く事にする。　ただ金属バットで頭をカチ割って脳みそをぶちまけてやりたいような奴が何人もいたのは事実。今年［’９７］「モーニング」に持ち込みに行って、断られた奴が何万回もいやがらせの電話をかけて逮捕された事件があったが、そのうちトカレフを持って殴り込みに行く奴が出てくるとおもしろい。出版社も武装して大銃撃戦だぁ！などと馬鹿な事書いてどうする！とにかく持ち込みにはいい思い出が何もない。そんな中、数本だけ載った作品は渡哲也の映画「無頼」シリーズの人斬り五郎みたいな主人公がドスで斬り合う現代やくざもの［この頃の渡哲也は最高！］、ドン・シーゲルの「殺人者たち」みたいな��人組の殺し屋を主人公にした『汚れたジャングル』、陽水の「傘がない」が好きだという編集さんの出したテーマで車泥棒とブラックパンサーの闘士とのロード・ムービー風『グッバイ・ブラザー』、拳銃セールスマンを主人公にした『ザ・セールスマン』、等々１０本ちょい位。　さてその頃並行してまだエロマンガ専門誌といえるようなものがなかったような時代で、実話雑誌という写真と記事ページからなる雑誌に４～１０ページ位を雑誌の味付けとして描かせてもらう。当時、お手本になるようなエロマンガなど皆無で、エロ写真雑誌を古本屋で買ってきてからみのポーズを模写。マンガで裸を描く事はほとんど初めてで、これがなかなか難しいのだがエロシーンを描くのは結構楽しい。当時出版社に原稿持って行き帰りにグラフ誌をどっともらって帰るのが楽しみだった。ＳＭ雑誌の写真ページも参考になる。なお当時のペンネームは編集部が適当につけた池田達彦、上高地源太［この名前はいけてます。また使いたい］等。その数年後、逆にマンガが主で記事が味付けというエロマンガ誌が続々と創刊される。＊さいとうプロをやめたあと編集や知人に頼まれて数人のマンガ家の所へ手伝いに行く。秋田書店「漫画ホット」で『ジェノサイド』を連載中の峰岸とおる氏の所へ行き、仕事が終わったあとまだ売れてない頃の榊まさる氏も交え酒を飲む／川崎のぼる大先生のところへ数日だけ／３０００円たこ部屋／小山ゆうオリオンププロ＊当時のアルバイトは記憶によると時給１５０～２００円位／大日本印刷市ヶ谷駐屯地／坂／＊一食１００円／どんなに貧しい漫画家もみかん箱の上で書くやつはいない／ＴＶ萩原サムデイ＊ろくでなし編集者 ●１　９　７　５　～　エ　ロ　マ　ン　　ガ　誌　時　代　に　突　入　　実話誌は意外とエロは抑え目で描くように口すっぱく言われていたのだが、以前活劇っぽい作品を描かせてもらってたが潰れてしまった出版社にいた児島さんが編集する「漫画ダイナマイト」で打合せも何にもなしに好きに描かせてもらい、ここでエロマンガ家としての才能［？］が開花する。描いてて実に楽しく眠る時間がもったいない位で、人に睡眠時間が必要な事を恨んだ程。出来る事なら一日中休まず描いていたい気分で完全にはまってしまう。　初の連載作品「屠殺人シリーズ」はこの頃から／『漫画ポポ』。中島史雄氏は大学時代にこの作品を見ていたとの事で、トレンチコートにドクター・ペッパー模様のサイレンサーつきマグナム銃で遊戯人・竜崎一也が犯しま��り殺しまくり、サディスト、マゾヒスト、殺人狂、まともな奴が一人も出てこない性と暴力の祭典。ちなみにタイトルページは描かないでいい、との事でどうするのかと思っていたら編集部が中のワンカットを拡大してタイトルページを創り、１ページぶんの原稿料をけちるというせこいやり方だった。けちるといえば、原稿の１／３にＣＭを入れる際、原稿料を１／３削った会社もあり。 ●１　９　７　６　～　　後に発禁仲間となる高取英と出逢い、『長編コミック劇場』で「ウルフガイ」みたいのをやろうと、怒りに震えると黒豹に変身してしまう異常体質の主人公を設定し、獣姦のイメージで「性猟鬼」なるエロマンガをスタート！しかしその号で雑誌が潰れる。この路線は今でもいけそうな気がするがどんなものだろう。　この頃の珍品に「快楽痴態公園」がある。タイガースに１１－０とワンサイドで打ちまくられ、怒ったジャイアンツファンのおっさんが公園でデート中の女をずこずこに犯りまくり、その間にジャイアンツは９回裏に１２－１１とゲームをひっくり返してしまうのである！その時のジャイアンツの監督はもちろんミスター長嶋、先発堀内、打者は柴田、土井、高田、王、張本等々がいる。タイガース監督は吉田、ピッチャー江本、キャッチャーフライを落球する田淵、そしてあの川藤もいる。解説は牧野…… ●１　９　７　７　～　　上記２作品を含む初の単行本「肉の奴隷人形」が久保書店より発行。後にリングスの会場で逢った佐竹雅昭氏はこの本が一番好きとの事だった。　「闇の淫虐師」もこの年スタート。一話完結でバレリーナ、バトンガール等々、毎回いろんな女たちをダッチワイフのごとくいたぶりまくるフェチマンガとして１９７９年まで続け、単行本は「堕天使女王」「裂かれた花嫁」「エロスの狂宴」「陶酔への誘い」「終りなき闇の宴」の全５巻。ちなみに今年「闇の淫虐師’９７」を『コミック・ピクシィ』にて発表。いつか『闇の淫虐師・ベスト選集』でも出したいところ。［’９８に実現、’９９には続刊が出る］ ●１　９　７　８　～　　久保書店より第２弾の単行本「狂った微惑人形」。収録作品の「犯された白鳥」は持ち込み時代に描いた初のバレリーナもの。結構気に入っていた作品なのに、後年再録の際、印刷所の掃除のおばさんが捨ててしまい、この世にもはや存在しない不幸な子となる。［’９９に宝島スピード・ブックに本より直接スキャンして収録］　エロ、グロ、ナンセンスの会心作「恍惚下着専科」を発表。サン出版より同名の単行本発行。また同出版より「コミック・ペット／堕天使画集」として今までの作品を続々単行本化。全１０巻位。これは今でも古本屋で流通しているとの事で、まだまだ世間様のお役にたっているらしい。　この年、「堕天使たちの狂宴」を描いていた『漫画エロジェニカ』が発禁処分、来年でもう２０年目となる事だし、当時の人たちと集まってその大放談を収録し「発禁２０周年特集号」でも創ってみようかと計画中。さて当時の秘話としてもう時効だろうから書いてみるけど、前述の『堕天使画集』に「堕天使たちの狂宴」は収録される事となり、当然修正をガンガン入れて出版されるものと覚悟していたら、米国から帰国後出来上がった本を見ると発禁になった状態のまま再録されている！以下桜木編集長との会話ダ／いや～、いい度胸してますね。編／だって修正してあるじゃない。ダ／その修正状態で発禁になったんですよ編／・・・・・ダ／・・・・以下どんな会話が続いたのか失念…… それにしてもサドの「悪徳の栄え」の翻訳本は発禁後２０年以上して復刻されたけれど、「堕天使たちの狂宴」は半年もしない内に単行本になっていたとはエロ本業界とは何といいかげんな世界！しかし作品そのものは、今見るとリメイクする気にもならないどうという事もない可愛い作品で、結局あれもあの時代の姑息な政治のひとかけらに過ぎなかったのだろう。いい点があるとしたら一つだけ、それまでのエロマンガになかった瞳パッチリの少女マンガ的ヒロインを登場させた事位か。今の美少女エロマンガは本家の少女マンガもかくや！という位眼が大きいが当時としては画期的だったかも。 ●１　９　７　９　～　　この年の「淫花蝶の舞踏」は「堕天使たちの狂宴」よりずっといい／『漫画ソフト』。今年出た「別冊宝島／日本一のマンガを探せ！」でベスト２０００のマンガがセレクトされているが、ダー松の作品の中ではこの作品が選ばれている。教師と生徒、二人の女たちが様々な男たちの手によってに次々ともてあそばれ、闇の世界を転々として再び巡り会う時、女たちは蝶と化し水平線の彼方に飛び去り、男たちは殺し合い血の海の中で屍と化す。ダー松作品にはこのように男根が女陰の海に飲み込まれてに負けるパターンが多い。［性狩人、遊戯の森の妖精、美少女たちの宴、人魚のたわむれ・・等々］　この年からスタートの「性狩人たち」シリーズ［劇画悦楽号］はバレエ、バイオレンス、ＳＥＸの三要素がうまくからみあい、それぞれが頂点まで達する幸福な神話的作品だ。ここから派生した路線も多く、美少年路線は’８３の「聖少女黙示録」へ。身体障害者路線は’８０の「遊戯の森の妖精」、’８４からの「美姉妹肉煉獄」へと繋がる。’８１の最終話「ハルマゲドンの戦い」ではせりふなしで２４ページ全てが大殺戮シーンという回もあり、中でも一度やりたかった見開きで銃撃戦の擬音のみという事も実現。こんな事がエロマンガ誌で許される時代だった。ちなみにこの回は［ＯＫコラルの決闘・１００周年記念］だが、何の意味もない。単行本は最初サン出版より、その後久保書店より「白鳥の飛翔」「少女飼育篇」「ヘラクレスを撃て！」「眼球愛」「海の女神」の全５刊。現在入手出来るのは後の３刊のみ。［「海の女神」も最近在庫切れ］　この年出た「人魚のたわむれ」の表題作は性器に｛たこ｝を挿入するカットを見た編集長が「・・・［沈黙］・・・頭おかしいんじゃ・・ブツブツ・・気違い・・・ブツブツ・・・」と呆れてつぶやいていたのを記憶している。たこソーニューは今年出た「夜顔武闘伝」で久しぶりに再現。なおこの作品は’８３にマンガと実写を噛み合せたビデオの珍品となる。水中スローモーションファックがなかなかよい。 ●１　９　８　０　～　　なぜか「ＪＵＮＥ」の増刊として作品集「美少女たちの宴」がサン出版より出版され、その短編集をもとに脚本化し日活で映画が創られる事となる。［「花の応援団」を当てたこの映画の企画者・成田氏は日活退社後「桜の園」等を創る。］その際、初めて映画撮影所を見学し、せこいセットがスクリーン上ではきちんとした絵になってるのを見て映画のマジックに感心。タイトルはなぜか「性狩人」で、’９６にビデオ化された。監督・池田敏春のデビュー第２作となり現在までコンスタントに作品を発表しているが、出来のいい作品も多いのになぜか代表作がない。初期の「人魚伝説」が一番いいか。　この映画に合わせて「美少女たちの宴」を２～３回のつもりで「漫画ラブラブ」で描き出すがどんどん話がふくらみ、おまけに描いてる出版社が潰れたり、雑誌が潰れたりで雑誌を転々とし条例による警告の嵐がきた「漫画大飯店」を経て、「漫画ハンター」誌上で完結したのは’８３になる。この作品でクリトリスを手術してペニスのように巨大化させるという人体改造ものを初めて描く。　この年の「遊戯の森の妖精」は身体障害者いじめ鬼畜路線の第２弾！森の中の別荘に乱入したろくでなしの二人組が精薄の少女の両親達を虐殺し、暴行の限りをつくすむちゃくちゃな作品で、雷鳴の中、少女の性器に男達のペニスが２本同時に挿入されるシーンは圧巻！しかしこのとんでもない男達も少女の性のエネルギーに飲み込まれ、朽ち果てていく・・・。 ●１　９　８　１　～　　美少女マンガ誌のはしり「レモン・ピープル」誌創刊。そこで描いたのが「白鳥の湖」。虚構の世界のヒロインを犯すというコンセプトは、アニメやゲームのヒロインをずこずこにするという今の同人誌のコンセプトと同じかも。バレエ「白鳥の湖」において悪魔に捕われたオデッ��姫が白鳥の姿に変えられる前に何にもされてない筈がないというモチーフにより生まれたこの作品は、悪魔に男根を植えつけられたヒロインが命じられるままに次々と妖精を犯して歩き悪魔の娘となるまでを描くが、あまり成功したとは言えない。ただ人形サイズの妖精をしゃぶりまくり淫核で犯すアイデアは他に「少女破壊幻想」で一回やっただけなのでそろそろもう一度やってみたいところ。「ダーティ松本の白雪姫」はその逆をいき、犯す方を小さくした作品で７人の小人が白雪姫の性器の中にはいり、しゃぶったり、処女膜を食べたり、と乱暴狼藉！［ちなみに両者をでかくしたのが同人誌「ＦＵＣＫ　ＹＯＵ！３」の「ゴジラＶＳジュピター」］この童話シリーズは意外と好評で続いて「ダーティ松本の赤い靴」を上記の単行本に描き下ろして収録。童話は結構残酷なものが多く、この作品も切られた足だけが荒野を踊りながら去って行くラストは原作通り。＊近年童話ブームだがこの頃もっと描いておけば「こんなに危ない童話」として刊行出来たのにとくやまれる。「２００１年快楽の旅」もこの本に収録。快楽マシーンを逆にレイプしてしまう、珍しく映画「２００１年宇宙の旅」風のＳＦ作品。　掲載誌を決めずに出来る限り多くのマンガ誌で描こうというコンセプトで始めたのがこの年スタートした「怪人サドラン博士」シリーズ。「不死蝶」シリーズや「美少女たちの宴」シリーズの中にも乱入し、「漫画ハンター」最終号では地球をぶっ壊して［その際地球は絶頂の喘ぎ声をあげ昇天する！］他の惑星へ行ってしまう。今のところ１０誌位に登場。いつかこのサドラン・シリーズだけ集めて単行本化したいところ。ちなみに「サド」と「乱歩」を足して「サドラン博士」と命名。作者の分身と言っていい。［後年、「魔界の怪人」として全作品を収録して刊行、０４年現在品切れ中］　この年描いて’８２の単行本『妖精たちの宴』に収録の「とけていく・・」はレズの女たちが愛戯の果てに、肉体が溶けて一匹の軟体動物と化す、タイトルも内容も奇妙な作品。作者の頭もとけていた？ ●１　９　８　２　～　１　９　８　３　　’８３年に「美少女たちの宴」が完結。全てが無に帰すラストのページは真っ白のままで、このページの原稿料はいりません、と言ったにもかかわらず払ってくれた久保書店、偉い！［明文社やＣＭ頁の稿料を削った出版社＝某少年画報社なら払わなかっただろうな……と思われる……］この作品以外は短編が多く、加速度をつけてのっていく描き方が得意のダー松としてはのりの悪い時期に突入。また１０年近く走ってきてだれてきた頃でもあり第一次落ち込み期と言っていい。マンガがスタンプを押すように描けないものか、などとふとどきな考えまで湧いてくる。思えば一本の作品には、いったい何本の線を引いて出来上がっているもの��のか。数えた馬鹿はいないだろうが数千本は引いている筈。一ヵ月に何万本とペンで線を引く日々・・うんざりする筈です。　この頃のめぼしい短編をいくつか書くと、少女マンガ家の家に税務調査にきた税務署員が過小申告をネタにねちねちいたぶるが、アシスタントに発見された署員は撲殺される。そして板橋税務署は焼き討ちにあう、といった作品「［タイトル失念］ｘｘ税務調査」。［後日読者よりこのタイトルを「色欲ダニ野郎」と教えていただく。ひどいタイトル＊編集者のつけるタイトルはその人のセンスが実によくわかる。しかしサイテ－の題だなこりゃ…。果てるまで「おまんこして！」と言わせながら処女をやりまくる「美処女／犯す！」はラスト、狂った少女が歩行者天国の通行人を撃ちまくり血の海にする。「嬲る！」はパンチドランカーとなった矢吹ジョーが白木葉子をサンドバッグに縛りつけ、殴って、殴って、殴りまくる。段平おっちゃんの最後のセリフ「・・ブスブスくすぶっちゃいるが・・・」「打てッ！打つんだ！ジョー！」「お前はまだ燃えつきちゃいねえ！」とはエロ・ドランカーの自分自身に向けて発した言葉だったのかも。トビー・フーパーばりの「淫魔のはらわた」は電気ドリルでアナルを広げてのファック！とどめにチェーンソーで尻を切断！いまだに単行本に収録出来ず。［’９８の「絶頂伝説」にやっと収録］「からみあい」は夫の愛人の性器を噛みちぎる。「危険な関係」はアルコール浣腸をして火をつけ尻から火を吹かせる。この手は『ＦＵＣＫ　ＹＯＵ！２』の「セーラー・ハルマゲドン」で復元。そういえばこの作品の序章と終章だけ描いて、間の１００章位をとばすやりかたはこの頃の「禁断の性獣」より。女性器にとりつき、男性器に変身するエイリアンの侵略により地球は女性器を失い滅亡する、といったストーリーで当時聞いた話では谷山浩子のＤ．Ｊ．でこの作品がリスナーの投書でとりあげられ、ダー松の名はダーティ・杉本と読まれたそうな。ヒロインの少女がひろ子という名前なのでこのハガキが選ばれたのかもしれないが、作者は薬師丸ひろ子からとったつもりだったのだが・・。［別にファンではない。］　「女教師狩り」は映画館で観客に犯される女教師とスクリーン上の同名のエロ映画の二本が同時進行し、一本で二本分楽しめるお得な作品。　’８３は’８０に「漫画エロス」にて描いた「エロスの乱反射」の最終回の原稿が紛失したため単行本が出せないでいたのを、またまた「仏の久保さん」に頼んでラスト近くをふくらませて「漫画ハンター」に３回程描かせてもらい、やっと’８５に出版。見られる事に快感を覚えるファッション・モデルが調教される内に、次第に露出狂となっていき、街中��突然裸になって交通事故を起こさせたり、最後はビルの屋上でストリップショー。そしてカメラのフラッシュの中に飛び降りていき、ラスト１ページはその性器のアップでエンド！　本格美少年・ゲイ・マンガ「聖少女黙示録」も’８３。レズの姉たちの手によって女装に目覚めた少年がホモのダンサーたちに縛られなぶられ初のポコチンこすり合いの射精シーン。そして性転換して女となった主いるが、その中の’８４の「白い肌の湖」はタイトルで解る通りのバレリーナものだがポコチンを焼かれた男が、一緒に暮ら人公が手術で男になった少女と暮らすハッピーエンド。この作品は単行本「美少女ハンター」に収録されてす二人の女と一人の男に復讐するエンディングがすごい！まず男の性器を切り取り、片方の女の性器にねじ込んだあと、その女の性器ごとえぐり取る。そしてその二つの性器をつかんだまま、もう一人の女の性器にフィストファック！のあげく、その二つの性器を入れたままの女性器をナイフでまた切って、ほとんどビックマック状態でまだヒクヒクうごめく血まみれの三つの性器を握りしめるとんでもない終り方！全くダー松はこんな事ばかりやっていたのかとあきれかえる。もう鬼畜としか言い様がない！しかし「ウィンナー」を二枚の「ハム」で包むなんて・・ＧＯＯＤなアイデアだ、又やってみよう。 ●１　９　８　４　～　　「漫画ハンター」で「闇の宴」前後篇を描き、後日これをビデオ化。雪に包まれた六本木のスタジオで痔に苦しみながらの撮影。特別出演として中島史雄氏が絶妙の指使い、東デの学生時代の萩原一至が二役、取材に来たＪＩＴＡＮ氏もスタジオに入ってきた瞬間、即出演で生玉子１０００個の海で大乱交。カメラマンが凝り性で照明が気に入るまでカメラを廻さず、たった二日の撮影はやりたい事の半分も出来ず。撮影が終ると痔はすぐに完治。どうもプレッシャーからくる神経性だったみたいでこれに懲りてビデオは一本のみ。　この年の「肉の漂流」は親子丼もので、近所の書店のオヤジからこの本はよく売れたと聞いたが、一時よく描いたこのパターンは最近では「ＦＵＣＫ　ＹＯＵ！３」の「母娘シャワー」のみ。熟女と少女の両方が描けるところが利点。「血の舞踏」は久しぶりの吸血鬼もの。股間を針で刺し、噛んで血を吸うシーン等々いい場面はあるが、うまくストーリーが転がらず３回で止める。短編「果てるまで・・」は核戦争後のシェルターの中で、父が娘とタイトル通り果てるまでやりまくる話。被爆していた父が死んだ後、娘はＳＥＸの相手を捜して黒い雨の中をさまよう。　またリサ・ライオンの写真集を見て筋肉美に目覚め、マッチョ女ものをこの頃から描き出す。しかしなかなか筋肉をエロティックに描くのは難しい。 ●１　９　８　５　～　　くたびれ果ててすっかりダ��てきたこの頃、８年間働いてくれたアシスタント女史に代わってパワーのかたまり萩原一至、鶴田洋久等が東京デザイナー学院卒業後加わってダーティ・マーケットも第２期に突入！新旧取り混ぜておもしろいマンガをいろいろ教えて貰って読みまくる。「バリバリ伝説」「ビーバップハイスクール」「ペリカンロード」「めぞん一刻」「わたしは真悟」「Ｂｅ　Ｆｒｅｅ！」「緑山高校」「日出処の天子」「吉祥天女」「純情クレイジー・フルーツ」「アクター」「北斗の拳」「炎の転校生」「アイドルをさがせ」「綿の国星」「いつもポケットにショパン」「バツ＆テリー」「六三四の剣」永井豪の絶頂期の作品「バイオレンス・ジャック」「凄之王」「デビルマン」等々１００冊以上とても書ききれない位で、う～ん・・マンガってこんなにおもしろかったのか、と感動！そこで眠狂四郎を学園にほうり込んで、今まであまり描かなかった学園マンガをエロマンガに、というコンセプトで始めたのが「斬姦狂死郎」。「六三四の剣」ばりに単行本２０巻を目指すものの、少年マンガのノリは今では当たり前だが、当時はまだエロマンガとして評価されず、ほんの少し時代が早すぎたかも。’８６に中断、今年’９７に「ホリディ・コミック」にて復活！果たしていつまで続けられるか？ →後に「斬姦狂死郎・制服狩り」、「斬姦狂死郎・美教師狩り」として刊行完結　前年末から始めた「美姉妹肉煉獄」は身障者いじめの鬼畜路線。盲目の姉とその妹を調教して性風俗店等で働かせ、娼婦に堕していく不健全・不道徳な作品で、肉の快楽にひたっていく盲目の姉に対し妹も「春琴抄」の如く己の眼を突き、自らも暗黒の快楽の世界にはいり、快楽の光に目覚めるラスト。　また、これからは女王様物だ！となぜか突然ひらめき「筋肉女」シリーズの延長としてフィットネス・スタジオを舞台に「メタル・クイーン」シリーズも開始。これは単行本２冊分描いたが、連載途中でヒロインの髪型を歌手ステファニーのヘア・スタイルにチェンジしたり、レオタードもたっぷり描けてわりと気に入っている。　１０年近く描いた「美蝶」先生シリーズもこの年スタート！こうしてみるとマンガを描く喜びに満ちた大充実の年だったかも。 ●１　９　８　６　～　　この年は前年からの連載ものがほとんどだが、「エレクト・ボーイ」は空中でファックするシーンが描いてみたくて始めた初の超能力エロマンガ。コメディ的要素がうまくいかず２回で止める。この路線は翌年の「堕天使輪舞」で開花。　「夜の彷徨人」は自分の育てた新体操選手が怪我で選手生命を失ったため、その女を馬肉のごとく娼婦として夜の世界に売り渡した主人公という設定。しかし腕を折られ、女にも逆に捨てられ、そして事故によってその女を失ったあげく不能となってしまう。失った快楽を取り戻すため無くした片腕にバイブレーターを取りつけ、夜の街をさすらい次々と女たちをレイプしていくというストーリー。がっちり設定したキャラだったのにまったく話がはずまず、男のポコチンは勃起しないままに作品も不発のまま終る。　「斬姦狂死郎」が不本意のまま終わったため学園エロス・シリーズは「放課後の媚娼女」へと引き継がれる。当時見ていた南野陽子のＴＶ「スケバン刑事・」とＳ・レオーネの「ウエスタン」風に料理。ラストの「男といっしょじゃ歩けないんだ」のセリフは一番好きな映画、鈴木清順の「東京流れ者」からのもじり。単行本は最初司書房から出て、数年後ミリオン出版から再販、そして’９７久保書店より再々販ながら結構売れて今年また再版。この作品は親を助けてくれる有難い孝行息子といったところ。 ●１　９　８　７　～　　さいとうプロＯＢで那珂川尚という名のマンガ家だった友人の津田が「漫画ダイナマイト」の編集者になっていて、実に久しぶりに同誌で「堕天使輪舞」を描く。超能力エロマンガの第２弾。今回はエロと超能力合戦とがうまくミックスされ一応成功といっていい。この路線は「エレクト・ボーイ」とこの作品、そして’９６の「夜顔武闘伝」も含めてもいいかも。一時、この手の作品は数多くあったが最近はめったに見かけない。しかし、まだまだこの路線には鉱脈が眠っているとにらんでいるがどんなものだろう。 ●１　９　８　８　～　　「放課後の媚娼女」に続いて抜かずの凶一無頼控え「放課後の熱い祭り」を２年がかりで描く。’８９に完結し司書房より単行本化。そして今年’９７に改定してめでたく完全版として復刊！この頃が一番劇画っぽい絵で、たった２～３人のスタッフでよくこれだけ描き込めたなと改めて感心！エロシーンがちょっと少なめながら中島史雄氏がダー松作品でこの作品が一番好き、とお褒めの言葉を頂戴する。　ＴＶで三流アマゾネス映画を見ている内、むくむくとイメージがふくらみ、昔から描きたかった西部劇と時代劇がこれで描けると、この年スタートさせたのが「不死蝶伝説」なるアマゾネス路線。昔々青年誌の創世期にあのケン月影氏がマカロニ・ウエスタンを描いていたことを知る人は少ないだろう。俺もあの頃デビューしていたらウエスタンが描けたのに、と思う事もあったが、このシリーズでほん��少しだけその願望がかなう。　この頃、アシスタントやってくれてた格闘技マニアの鶴田洋久に誘われ、近所の空手道場通いの日々。若い頃修行のため新宿でやくざに喧嘩を売って歩いたという寺内師範は、もう鬼のような人で、行けば地獄が待っていると判っててなぜ行く？と不思議な位休まず通う。体育会系はマゾの世界と知る。組手は寸止めではなく顔面以外は当てて可だったので身体中打撲のあざだらけ、ビデオで研究したという鶴田の体重をかけたムエタイ式の蹴りをくらい、右手が饅頭のように腫れ上がる。先輩たちの組手の試合も蹴りがもろにはいってあばら骨が折れたりで、なぜこんなヘビーな事をする？と思うが、闘う事によって身体の奥から何か沸き上がってくるものがある。スリランカの元コマンドと組手をやった時、格闘家の気持ちが少しだけ判るようになった。 ●１　９　８　９　～　　’９４まで続く「美蝶」シリーズでこの年は『ノスフェラトウ篇』を描き、シリーズ中これが一番のお気に入り。同人誌の「王夢」はこれが原点。　短編では「悪夢の中へ」はスプラッタ・エロマンガで久しぶりにチェーンソゥでお尻のぶった切り！はらわた引きずり出し、人肉食いちぎり！顔面叩き割り等々でラストに「ホラービデオの規制をするバカは俺が許さん！」などと書いているので、この年が宮崎事件の年か？世間は彼が日野日出志・作のホラービデオ「ギニーピッグ」を見てあの犯罪をおかした、としてさんざんホラービデオの規制をやっといて、結局見てもいなかったとわかったあとは誰一人日野日出志氏にもホラービデオさんにも謝らす゛知らんぷり。残ったのは規制だけで、馬鹿のやる事には全く困ったもんである。先日の「酒鬼薔薇・１４才」の時も犯罪おたくの心理学者が、「これはマンガやビデオの影響です。」などと相も変わらずたわけた寝言をぬかしていたが、馬鹿はいつまでたっても馬鹿のまま。少しは進歩しろよ！お前だよ、お前！短絡的で幼稚な坊や、小田晋！よぅく首を洗っとけ！コラ！　「獣人たちの儀式」は退学者や少年院送りになつた生徒、暴走族、ヤクザ達が集まって酒盛りしながら女教師たちをずこずこにしてＯＢ会をひらく不健全作品。編集長が「また危ない作品を・・・」とこぼしたものだが、岡野さん、田舎で元気にお過しでしょうか。この頃の「漫画エロス」には「ケンペーくん」だとか「アリスのお茶会」だとかおもしろい作品が載っていたものです。「爆走遊戯」は伝説のストーカー・ろくでなしマンガ家の早見純が一番好きな作品と言ってくれたが、なぜだかわからない。人の好みはいろいろです。以上３本は単行本「熱き唇の女神」に収録。　「ふしだらな女獣たち」はフェミニストの女二人が美少年をいじめる話。これは「氷の部屋の女」に収録。 ●１　９　９　０　～　　この年の「美蝶」シリーズは『ダンシング・クイーン篇』。マネキン工場跡でＪ・ブラウンの「セックス・マシーン」にのせて５人プレイをするシーンや文化祭でのダンスシーン等々結構好きな場面多し。暗くて硬い作品が多いので、この「美蝶」シリーズは肩肘張らずに、かなり軽いノリでキャラクターの動きに任せて、ストーリーも、そして次のコマさえも先の事は何にも考えず、ほとんどアドリブで描いた時もある。　「不死蝶伝説」に続いてシリーズ第２弾「不死蝶」は２誌��またがって２年位続ける。これも結構お気に入りの一遍。 ●１　９　９　１　～　１　９　９　３　　「性狩人たち」の近未来版、といった感じの「夜戦士」は学園物が多くなったので、マグナム銃で脳天をぶっとばすようなものが又描きたくなって始めたミニシリーズ。全５話位。松文館より単行本「黒い夜と夢魔の闇」に収録。　この年から知り合いの編集者がレディス・コミックを始める人が多く、依頼されてどうしたものかと思ったが、エロなら何でもやってみよう精神と何か新しい世界が開けるかも、という事から’９４位までやってみたものの結果的に不毛の時代に終わる。与えられた素材が体験告白物という事で、非現実的なものは描けないという事は得意技を封印して戦うようなもので苦戦を強いられ、これって内山亜紀氏がやまさき十三原作の人情話を描いたようなミス・マッチングで不発だったかな。今後、もしやることがあれば美少年ＳＭのレディス・コミックのみ。そんな雑誌が出来れば、の話だが。　いくつかやったレディコミの編集の一人「アイリス」の鈴木さんは同じさいとうプロＯＢで、マンガ・アシスタント、マンガ家、マンガ誌の編集、そして今はマンガ学校の講師、とこれだけ多くのマンガに関わる仕事をしてきた人はあまりいないだろう。これでマンガ評論でもやれば全て制覇だが・・・。　この頃はいつもと同じ位の３０～４０本の作品を毎年描いていたが、レディコミは一本３０～４０枚とページが多く結構身体にガタがきた頃で、右手のひじが腱傷炎になり１年以上苦痛が続く。医者通いではさっぱり痛みがひかず、電気針で針灸治療を半年位続けてやっと完治。その後、住んでいたマンションの理事長を押しつけられ、マンション戦争の渦中に巻き込まれひどい目にあう。攻撃するのは楽だが、話をまとめるなどというのは社会生活不適格のダー松には大の苦手で「お前等！わがままばかり言うのはいいかげんにしろー！」と頭をカチ割りたくなるような事ばかりで、ひたすら我慢の日々で血圧がガンガン上がり、病院通いの日々。確実に寿命が５年は縮まる。あの時はマジで人に殺意を抱いたものだが、今でも金属バット持って押しかけて奴等の脳みそをクラッシュしたい気分になる時もある。いつかこの時の事をマンガにしようと思っていて、まだ誰も描いてない「マンション・マンガ」というジャンル、タイトルは「我が闘争」。え？誰も読みたくない？　この間に出た単行本は「血を吸う夜」、「赤い月の化身」「熱き唇の女神」［以上・久保書店］　／「牝猫の花園」「真夜中の人魚たち」［以上久保書店］、「美蝶／放課後篇」「美蝶／ダンシング・クイーン篇」「不死蝶／鋼鉄の女王篇・上巻」［以上ミリオン出版］。 ●１　９　９　４　～　１　９　９　５　　ろくでもない事が続くのは厄払いをしなかったせいか、このままここにいたら頭がおかしくなる、と１５年以上いたマンションから引っ越し。板橋から巣鴨へ移動し気分一新！以前からうちもやりましょうよ、と言われていた同人誌創りをそのうち、そのうちと伸ばしてきたものの遂に申し込んでしまい、創らざるをえなくなる。しかもそれが引っ越しの時期と重なってしまい大いに後悔する。しかしいろんな人にお願いして何とか一冊でっちあげ、ムシ風呂のような夏コミに初参加。これが運命の分岐点。レディコミもこの年で切り上げ、以下同人街道をまっしぐら。現在まで「ＦＵＣＫ　ＯＦＦ！」が９まで、「ＦＵＣＫ　ＹＯＵ！」が４まで計１０＋＆冊創る。　’９５からダーティ松本の名前にも飽きてきたしＪｒ，Ｓａｍ名でも描き始める。レディコミ時代は松本美蝶。あと２つ位違うペンネームも考案中。　この間の単行本「氷の部屋の女」「双子座の戯れ」［久保書店］、「黒い夜と夢魔の闇」［松文館］、「危険な女教師／美蝶」［ミリオン］ ●１　９　９　６　～　　美少女路線の絵柄もこの年の「夜顔武闘伝」あたりでほぼ完成、今後また少し変化させる予定。しかしこの作品は超能力、アマゾネス、忍法エロマンガとでも呼ぶべきか。「グラップラー刃牙」みたいに闘技場での勝ち抜き性武道合戦までいきたかったけれど、残念ながらたどり着けず。　「冬の堕天使」は久しぶりの吸血鬼もの。都営住宅で生活保護をうけている吸血鬼母子のイメージが浮かび、そこから漫画家協会・加藤芳郎を撃つ有害図書騒動のマンガへ。吸血鬼少年が光の世界との戦いに旅立つまでを描き、「闇に潜みし者」は時空を越えて近未来での戦い。その間を描く作品を今後創らなければ。　「ＦＵＣＫ　ＣＩＴＹ　２００６」はクソ溜めと化した近未来のＴＯＫＹＯを舞台に久しぶりにダーティ・バイオレンスが炸裂！ハード・エロ劇画と同人誌風・美少女路線の合体は果たしてうまくいったかどうか？３０ページほど描き足して、’９７、９月にフランス書院のコミック文庫にて発売。［「少女水中花」］　「放課後の媚娼女」と「人形愛」刊行。［いずれも久保書店刊］前者は以前、上下巻だったのを一冊にまとめて。後者は近作を集めた同人時代を経ての初単行本で、同人誌を知らなかった読者はショックを受ける。メタルフアンから以下のようなお手紙を受け取る。「これはジューダス・プリーストの『ターボ』だ。ラストの『眠れる森の少女』は『レックレス』にあたる。しかしジューダスもその後『ラム・イット・ダウン』や『ペイン・キラー』という傑作を世に出した事だし、今後を期待したい」という意のダー松のようなメタルファン以外は意味不明の激励をうける。 ●１　９　９　７　　同人誌「エロス大百科シリーズ」スタート！いろんな項目別に年２刊づつ計１００ページ位を別刊シリーズとして出し続ければ１０年で１０００ページになり、以前「谷岡ヤスジ１０００ページ」という枕に最適の本があったが、これも一冊にまとめて枕にして寝れば、目覚める頃は３回夢精しているなんて事に・・・などとまだたった４０ページの段階で言っても何の説得力もないか。飽きたら２～３号でＳＴＯＰするだろうし・・。［推測通り「毛剃り」「美少年SM」「女装」３号でストップ中］冬にはやおい系にも進出の予定。　今年出した単行本は厚くて濃いエロマンガを集めた久保書店ＭＡＸシリーズ第２弾！「放課後の熱い祭り／完全版」と「夜顔武闘伝」オークラ出版。ともに大幅描き足して２５周年記念出版として刊行。ティーツー出版よりＪｒ，Ｓａｍ名で「昼下がりの少女」、９月にはフランス書院より「少女水中花」の文庫本が出る予定で現在、この同人誌と並行して描き足し中。「斬姦狂死郎」第２部も「ホリディ・ＣＯＭＩＣ」誌にて６月よりスタート！年内創刊予定の『腐肉クラブ』なる死体姦専門のマンガ誌にも執筆予定。　さてさて２５年間、旅行の時を除いて、現在まで２日続けてマンガを描かなかった事はほとんどない。これはその昔、伊東元気氏というマンガ家とお会いしたとき「今月何ページ描いた？」との問いに、「今月仕事ないんでぜんぜん描いてません」と答えたら、「そんな事じゃ駄目だ。仕事があろうがなかろうが、毎月１００頁は描かなきゃ。」と言われ、以後その教えを守り［描けるページ数は減ったが］、マンガは仕事ではなくなり、朝起きたら顔を洗うのと同じで生活そのものとなり現在に至る。　今は何でも描けそうなハイな状態で、以前はたまには外出しないと煮詰まってしまうので週いち位ガス抜きをしていたものだが、最近はせいぜい月いち休めば十分の「純エロマンガ体」。［純粋にエロマンガを描くためだけの肉体、の意。ダー松の造語］　こうしてふり返ると、この路線はまだえぐり足りない、これはあと数回描くべし、なぜこれを一度しか描かない！等々、残り時間にやるべき事、やりたい事の何と多い事！爆裂昇天のその日まで・・・　　　　　燃　え　よ　ペ　ン　！　なお続きは１９９７年後期１９９８年ＩＮＤＥＸ

http://www.rx.sakura.ne.jp/~dirty/gurafty.html

17 notes · View notes

zen725 · 7 years ago

Text

霧ヶ峰（車山）ハイク　１

ブログを更新しました。「霧ヶ峰（車山）ハイク　１」

3連休を利用して1泊2日で霧ヶ峰へ出かけた。初日はまたもや週末の雨で、初日と二日目の計画を入れ替えて、安曇野と松本へ。安曇野では2度目となるが「田淵行男記念館」を訪れた。同館では「田淵行男写真展　わ��山旅」が開催されている。1952年に発表された2作目の著書『田淵行男山岳写真集　わが山旅』（誠文堂新光社）から、モノクロームの山岳写真を季節毎に分けて展示している。写真の迫力は言うまでもなく、写真集にある文章かと思うが、田淵氏のコメントが添えられており、それがなかなか面白かった。「田淵行男写真展　わが山旅」は9月30日までの開催だ。小雨が降りしきる中、松本の「深志神社」と「四柱神社」へお詣りし御朱印を頂いた。宿泊は霧ヶ峰のペンションを予約していたが、少し時間が早いため、久しぶりの「道の駅美ヶ原高原」を経由して霧ヶ峰のペンションに向かった。

翌日。ペンションの窓から見る霧ヶ峰は、雨は降っていな…

View On WordPress

#Nikon1 J5 #四柱神社 #安曇野 #展望リフト #深志神社 #田淵行男記念館 #美ヶ原 #車山山頂 #車山気象レーダー観測所 #車山神��#車山高原 #霧ヶ峰

0 notes

deisticpaper · 2 years ago

Text

蜃気楼の境界　編（一二三四）

「渦とチェリー新聞」寄稿小説

連載中のシリーズ、第一話からの公開、第七話まで。第八話以降、朗読版に繋がり、最新話に辿り着けます。

蜃気楼の境界　編（一）

序件

　赤に黄を混ぜると橙になるとか、分子だとか原子だとか、決まりごとで世界を理解した気になれるとしている人達の視た光景が世界の基準になっていることがそもそも気に食わないと、二〇一六年春、高校一年生になったばかりの渡邉咲は思っている。彼女はやがてクラスに、背が高く視力の悪い市川忍という一見平凡な男子生徒がいることに気づくだろう。麗らかな新大久保、韓国料理店をはじめとした��国籍渦巻く通り、彼女よりも背の高い通行人達の隙間を縫いながら気分よく和楽器専門店へ向かう道すがら、迷いのない機敏さですれ違った、いつだったか見たような気のする少女に勘が働き、あとを追うと、二人の男が対立していたのだ。さっぱりとした面立ちの男が軽やかに束感ショートの若い警部補に、これは高橋さんお久しぶりです、と話しかけるが、その警部補は、探偵に用はないよ、と軽くあしらう。少女は、この探偵と警部補の間を通り過ぎ、可憐に立ち止まり、一、三、三十、千五百と口にしたのだ。新規上場企業連続殺人事件の際はな仲本慧きみのお世話になったが、警部補がいう、本当に高くついたよ闇のポケットマネーだった、今回の捜査はもう済んでいる高知県岡内村の淵に発見された男の水死体はここのホステスとの恋の縺れで半グレが実行したと調べがついている。ところが、探偵仲本慧は、隠れて話を聞いていた渡邉咲が耳を疑うようなことを坦々と喋りだしたのだ。少女崔凪が口にした数から推理するに、彼女の身長百五十センチが百五十万μｍ(マイクロメートル)だね、目視可能な基準五十μｍより小さい花粉が三十μｍで飛沫や通常マスクの捕獲サイズが三μｍで細菌は一μｍ、零点三μｍはＮ９５マスク捕集サイズ、零点一μｍはインフルエンザやコロナのウイルスサイズつまり著名なウイルスは人間の千五百万分の一の小ささでその一回り大きい細菌が百五十万倍の少女を視れば頭は火星にあり地球からの距離十三光分だね月までなら一点三光分、符号、十三、仲本慧が楕円を描くようにぐるぐる歩く、火星は周期七百八十日で地球に近づき月との接近を天上で愉しめるわけだが今年はそれに当たる、七百八十と十三に関係する郵便番号が高知市青柳町で、そこに住む犯人は七百八十日周期で男を殺しに東京を訪れる。

　雑居ビルの階段下で警部補は少女崔凪を見、腰を低くし、初めまして警部補の高橋定蔵だ、二年前はお世話になったがきみは知ってるのかな、という。崔凪は強い瞳のまま無言。警部補は探偵に、依頼はしてないから助言と受け取るがどうして事件を追ってる。陰で話を聞きながら、渡邉咲は胸を熱くしている。着信音がする。それを無視した仲本慧、曰く、単なる不倫調査で慧探偵事務所の探偵チームはターゲットの男がある女とホテルへ入るところを写真に収めたが依頼の追加でその女のプロファイルを求められたという。追加依頼を探偵チームに投げようとしたとき事務所に遊びにきた崔凪が、一、三、三十、千五百と自ら口にしたのだ。推理から、と仲本慧はいう、写真に収めた女は、蜃気楼だと気づいた、真の不倫相手の女、つまり犯人が、虚の像を追わせたのさ、ここのホステスは事件の蜃気楼、無関係だね。渡邉咲は、どういうこと、と驚くが、何度か鳴っていた事務所からの着信を仲本慧が受けて、崔凪に、さぁ行こう、と告げ、去り際、ふと足元を見、ツバキの花は境界に咲くというが、現世と魔界の境界にも咲くんだね、と笑みを浮かべる。警部補は二人を追わず高知警察署へ連絡しているらしい。数日後、高知の青柳町に住む女、宮地散花が連続殺人容疑で逮捕されたことを渡邉咲はニュースで知り、午前の授業中はずっと雑居ビルの階段下でのやりとりの記憶に捕らわれ、探偵仲本慧の絡んだ事件の真相って境界の狭間に咲く花のよう、と夢見心地になるが、少女崔凪による真相は、甲乙ムの三文字の一体である鬼を抱く宮地散花が千五百年つまり明応九年に践祚した後柏原天皇の詠んだ歌、心だに西に向はば身の罪を写すかがみはさもあらばあれ、に心打たれるも意味を取り違え、三十人の男の供養を願ったことに始まる。その鬼の念、情景を歪ます程に強く、探偵や警察を巻き込み、一高校生渡邉咲さえ巻き込んだが、彼女は探偵仲本慧による更なる次元さえ加わった渦の中でときめいている。その様は、クラスメイトの市川忍の何かを揺るがしたのだ。窓の下、体育館でのバスケの授業をずっと眺めていた市川忍は、突然渡邉咲の存在に気づき、それは彼のもう一つの人格、仟燕色馨の方が先だったかもしれない。胸騒ぎだ。

蜃気楼の境界　編（二）

書乱

　春の夕、上海汽車メーカーの黒い車が高田馬場駅は西、高校の校門を通過し、停車する。奇妙な車がよぎった、脳裏より声。授業も聞かず窓の下、体育館でのバスケの授業をぼんやりと眺めていたが、脳裏に響く声に高校一年生の市川忍、カジョウシキカ唐突に何だよ、と聞く。一昨年にきみを冗談交じりに犯人と疑ってみせた探偵がいたのを覚えてないか。そう問われたものの市川忍は思いだせず、それがどうかしたのと内側へ声を。すると、微かなタイヤの摩擦音と停車音の比較から目的地はすぐ側の一軒家だろうちらと見えた、運転手がその探偵だ、という。この七年前は二〇〇九年五月、関西の高校生から広く流行した新型インフルエンザ以降雨の日以外つねに窓が少し開けられている。空気は生ぬるい。チョークの音。市川忍、幾つか机の離れた席に座る渡邉咲に視線を送る。チャイムの音が鳴り、放課後、別のクラスの生徒、石川原郎がやってきて無造作に横の机に座り、市川おまえ高校はバスケ部入らないの。まあね。受け応え��ながら机の中の教科書類を鞄にしまっていく。渡邉咲立ち上がり、教室の外へ。一書に曰く（あるふみにいわく）と仟燕色馨の声が響く、混沌のなか天が生まれ地が固まり神世七代最初の神、国常立尊が生まれたが日本書紀に現れない五柱の別天津神がそれより前にいて独神として身を隠したというのが古事記の始まりということは教科書にも書かれていたが先程の古文の教師はイザナギとイザナミの二神から説明した、これもまた一書に曰く、数多の異神生まれし中世ではアマテラスは男神ですらあり中世日本とは鎌倉時代からつまり末法の世まさに混乱した世の後で超自然思想は流行り無限の一書織り成す神話に鎮座し人々は何を視ているのか、きみが気にしている渡邉咲、退屈そうに探偵読本を机の中に置いていった、大方、探偵に夢を見、探偵業に失望したのだろう、数分の場所に探偵がいる。市川忍は脳裏に響くその声をきっかけにし会話一つ交わしたことがない渡邉咲のあとを必死で追う。走りながら、どう呼びかけるのかさえ決めていない。仟燕色馨のいう一軒家は平成に建てられた軽量鉄骨造で、渡邉咲が通り過ぎた頃合いで咄嗟にスマホを耳に当て、探偵が入っていった、と強く言う。驚き、振り返る渡邉咲。

　目黒にて桜まじ、遊歩す影二つ。吹く風に逸れ、冷たし。怪異から死者が幾人、立入禁止とされた日本家屋をちら見し、一つの影、あァお兄様さらなる怪奇物件作りどういたしましょうと口元を手で隠し囁く明智珠子に兄、佐野豊房が陽炎のごとき声で私達はね共同幻想の虚空を幽霊のように漂っているんです、井戸の中で蛙は鬼神となりたむろする魍魎密集す地獄絵図の如き三千大千の井戸が各々の有限世界を四象限マトリクス等で語る似非仏陀の掌の架空認識から垂れ下がる糸に飛びつき課金ならぬ課魂する者達が世を牛耳りリードする妄想基盤の上で生活せざるを得ないならば、宇宙に地球あり水と大地と振動する生命しかない他のことは全て虚仮であるにもかかわらず。明智珠子がその美貌にして鼻息荒く、あの探偵とだけは決着を付けなければいけませんわ、家鳴の狂った解釈で恐怖させる等では物足りません残酷な形で五臓六腑ぶちまけさせなければ気が済みません。佐野豊房は、だがただ凍風を浴びるがままである。翌週は春暑し、件の探偵仲本慧はそれでも長袖で、奇妙な失踪調査依頼で外出している。我が探偵チームが二日で炙りだしたターゲットの潜伏ポイントは男人結界つまり男子禁制の聖域だからねと探偵事務所二番窓口女性職員橋本冷夏にいう、琉球神道ルーツの新興宗教だそうだ。いつも思うんですが年中長袖で暑くないんですか。東京中華街構想があった年と探偵仲本慧プロファイルを口にする、同士と約束したんだねハッタリ理由に青龍を肌に翔ばす気がなかったから年中長袖を着る決着にしたわけだ。えっ、一体何が。その会話を引き裂かんとついてきていた少女崔凪、突飛な言葉を口にする、卑弥呼は、自由じゃない。ハッとし振り返った仲本慧問いかける、今回の件、どう思う。崔凪、気分良さげにいう、男子禁制だから教えられない。生暖かい風が東京湾から。晴海アイランドトリトンスクエアをぐるっと回ってみたわけだが、と元の駐車場に踏み入った仲本慧、あれはかつて晴海団地があった土地だね、我が探偵チームが弾き出した潜入ポイントにも寄った方がいいかもしれないね。そうして訪ねた一軒家の門の外、仟燕色馨を秘める二重人格者は市川忍と、探偵仲本慧を気にする渡邉咲、二人の高校生が現れたのだ。

蜃気楼の境界　編（三）

朔密

　白雨あったか地が陽を返す。探偵との声に驚き振り返る渡邉咲の前に市川忍。彼をクラスメイトと理解する迄に数秒。バスケ部上がりの忍は別世界の男子生徒に見えたし圧も弱く視野外にあったのだ。水溜りを踏んで市川忍は彼のもう一つの人格仟燕色馨と心の内側で会話をしている。探偵が入っていったとスマホを片手に口にしたが通話はしていない。咲に向け、ここで事件が起こっているから静かに、俺には知り合いに探偵カジョウシキカがいて今彼と話していると囁くように言い、表札にある「朔密教」と火と雫の紋章、白い香炉を模った像をちらと見、呼び鈴を鳴らす。片や探偵仲本慧はその軽量鉄骨造の一軒家の門の斜め向かい、車中にいる。突然現れた高校生の男女がターゲットの家の呼び鈴を鳴らしたことで注目する。ガチャと鳴り玄関から高齢の女、倉町桃江が姿を見せ咲を見ると、何か用ですか、と聞く。戸惑う咲の前に出、忍、朔密教の見学に来たのですが、というと、男子禁制ですから、そちらのお嬢さんだけでしたら。運転席の仲本慧とともに慧探偵事務所窓口職員橋本冷夏が後部座席から降りるが助手席に座る少女崔凪は出てこない。通り雨は天気予報になかったねと口にしながら歩み寄る仲本慧を間近に見た咲が紅潮する。仲本慧が高校生二人を一瞥し、倉町桃江をじっと見つめ、貴女がここの教主ですか、こちらの橋本冷夏が見学に来たのですが。ぬるい風に織り混ざる卦体。そうですか。倉町桃江は表情一つ変えず、弥古様はおられませんが、さ、どうぞ、屋内へ消える。門前に探偵と忍と咲が残る。脳裏の声に促されて忍、何か事件でもあったんですか、と慧に。素性を見抜かれた質問を受けた慧はほんの僅か忍を見、ああきみは以前事件のときに少し話かけた学生だね、とにっこり笑いながら名刺を差し出し、慧探偵事務所の仲本慧だ、困ったことがあればいつでも訪ねてくるといい金額は安くはないけどね、そう話を逸らす。スマホを耳にあてた忍は仲本慧の目をじっと見て、知り合いの探偵と連絡を取りあってるところでもしかしたら同じ事件を追ってるのかも、弥古様を、と挑発する。ここに、咲の目前で、二人の探偵の戦いの火蓋が切られたのだ。咲の気をひく為に市川忍によって仟燕色馨が探偵とされた顛末である。

　門と玄関の境界の片隅、雨露に濡れるツバキの花に気づくのは、仲本慧のスマートフォンに朔密教内部に潜入した橋本冷夏から失踪調査対象は石文弥古の姿見当たらずとのメッセージが届き、車内の崔凪に視線を送った直後、片や、市川忍の視界には、はらはら雪が舞い、脳裏に津軽三味線の旋律流れ、声響く、曰く、表札に火と雫の紋章があったがイザナミが命を落とすきっかけ火の神カグツチを当てれば雫はその死悲しむイザナギの涙から生まれしナキサワメであり白と香炉を模った像から琉球の民族信仰にある火の神ヒヌカンを合わせれば朔密教の朔は月齢のゼロを意味し死と生と二極の火の神を炙り出せるだろう男子禁制からヒヌカンによる竈でのゼロの月の交信を弥古様は隠れて行い目的はイザナミの復活か、次元異なる宗教織り成す辺りの新宗教らしさから朔密の密を埋没神と見るなら竈は台所更には死した大いなる食物の神オホゲツヒメの復活とも関連し故に弥古様は台所を秘めたる住処、家としている。この象徴的絵解きのごとき推理の意味が市川忍は何も分からなかったが解が台所であることのみ理解しスマホへ向け成程仟燕色馨、君の言う通りだ敢行するしかないねと言い渡邉咲を見、ねぇ仟燕色馨から君にお願いがある、この中は男子禁制、だから、と耳元に。咲はこのとき、心を奪われたのだ、市川忍ではなく、仟燕色馨の方に。現場が男子禁制ゆえに崔凪の手助けが得られず動揺して仲本慧は自力で推理する。ここへ来る前に出向いたかつての晴海団地はダイニングキッチンが初導入されそれを一般家庭に普及させた歴史的土地で朔密教が琉球神道ルーツの新興宗教であることは調査班の報告で分かっているから潜入した橋本冷夏は台所へ案内されている筈、儀式は日々そこで行われるが石文弥古の姿はないという、ならどこに。その事務的に戸惑った様子が渡邉咲には探偵読本にもあった只の組織である商売人の探偵にしか見えなかったのだ。咲は仲本慧を背にして走り、玄関をくぐり、朔密教内部に潜入する。だが、濡れた車、助手席から出てきた少女崔凪が数字の羅列を呟き、仲本慧は、そうか分かったぞ、と声をあげて橋本冷夏に通話する。崔凪が、涼しい顔でのびのびと呟く、負けるくらいなら今だけ男子禁制じゃなくてもいいかな。

蜃気楼の境界　編（四）

你蜃

　燻銀の月が空に二人の高校生公園で座る。笙の天音が鳴り、お母さんだ、とラインの返信をしながら渡邉咲、探偵カジョウシキカは推理で勝っていた、と市川忍を見、探偵仲本慧に出会ったきっかけはそもそもあの少女崔凪だったと思いだす。一昨年にこの公園で鼻歌交じりハーブの栽培をしてた子だ、だから見覚えがあったんだ、と。軽量鉄骨造一軒家、朔密教本部から出てきた探偵職員橋本冷夏に、今宵は重慶三巴湯と青島ビールで宴会だね、と上海汽車メーカーの黒い車へ去る仲本慧の側にいた少女崔凪が高校生の二人をちらと見ふっと笑う。市川忍は悔しがるだけで、だがその内側に潜むもう一つの人格仟燕色馨は市川忍の瞳を通し崔凪をじっと見つめる、夜の公園で仟燕色馨、只の勝負なら勝敗などは所詮遊戯それに君も渡邉咲と親しくなり目的は果たしているだろうしかし慧探偵事務所は現世と魔界裏返りし境界ありこれは魔族の矜持に触れるゆえ既に仕掛けをしている君も再戦を覚悟してほしい、と。その脳裏からの声の本意を掴めない市川忍に、咲、貴方のお知り合いの探偵さんはどう言ってるの。その輝く瞳妖しく、市川忍はときめく反面恐怖を覚え、無意識にポケットから作業用の黒ゴム手袋をとりだす。刹那、何故か海峡で波を荒らげる雪��色に鳴り響く津軽三味線の調べが聞こえ、再戦を望んでると伝えると、只ならぬ興奮を見せて咲は喜ぶのだ。先刻、朔密教内部へ駆けていった咲は、仟燕色馨の伝言、台所の真下に女の住居有り、を忍から受け儀式行われし白い炊事場を目指したとき、倉町桃江の脇で動揺する橋本冷夏の姿を見たが、その元に着信が入り中国語で会話を始め、瞳に青龍の華が光れば、香炉、水、塩、生花を払い除け床下収納庫の先に階段を見つけると、独房のような地下室で失踪調査対象である石文弥古を発見、最早咲は事の成り行きを見届けるのみ、異変の只中で、少女崔凪の存在が頭によぎったのだ、確かに探偵仲本慧は推理が届かず動揺していた、何か得体の知れない事が起きたのだ。それにしても、咲は思う、探偵仟燕色馨どのような人なのかな、市川忍という同級生がどうして魅力的な探偵さんとお知り合いなの、ふふ、取りだしたその黒ゴム手袋は何、月がきれい、まるで、私の住む世界のよう。

　朔密教、明治に明日香良安が琉球神道系から分離し設立した新宗教である。分離したわけはスサノオに斬り殺されたとされるオホゲツヒメの復活を教義の核に据えた故で、同時期に大本で聖師とされる出口王仁三郎が日本書紀のみ一書から一度だけ名が述べられるイヅノメ神の復活を、同様に一書から一度だけ名が述べられるククリヒメの復活を八十八次元の塾から平成に得た明正昭平という内科医が朔密教に持ち込み妻の倉町桃江を二代教主に推薦し本部への男子禁制を導入、女埋没神の全復活によりイザナミ復活へ至る妻のお導きを深核とし今の形となる。女埋没神はイヅノメ神、オホゲツヒメ、ククリヒメの他に助かったクシナダヒメを除くヤマタノオロチの生贄とされた八稚女らがあり、更には、皆既日食により魔力が衰え殺されたとされる卑弥呼を天照大神と見定めての復活とも融合している。それらを依頼主に説明しながら仲本慧は殺風景な部屋で分厚い捜査費用を懐に入れ、他の探偵にも依頼してないかな、と冷えた目を向ける。依頼主である小さな芸プロのマネージャーは、業界に知られたくない件だから貴方を紹介して貰ったんだ、深入りはしない彼女どういう様子でしたと聞く。調査ではと仲本慧、社会にある数多の既存の道筋を歩めないという認識から石文弥古は芸能に道がないか訪ね、今は朔密教を訪ねているのだろうね、弟以外の人の来訪を絶ち鬼道を続けたとされる卑弥呼の形式で、倉町桃江の最低限の関わり以外を完全に断って地下で儀式を八十八日間続ける任務を受け入れた石文弥古は、我が優秀な女子社員いわく、自らの意志とのことだ。屋外へ出、仲本慧、通話し、高校生市川忍を調査して、という。崔凪の口にした数は、四四八、二四七、一三七。仲本慧はタワマン供給実績数を推理し晴海団地へ出向いたわけだがその推測は二〇二一年の上位三都府県に予知のごとく一致し、崔凪はのちに数列に隠していた八十八を付け足し、慧の推理は台所の地下へと変化したが、二四七が卑弥呼の日食の年を指すように、海とされるワタツミ三神がたとえ人智の蜃気楼であってもなくても推理と崔凪の真意とが違っても。仲本慧は思う、人々は、この街は大地は、紀元前、胡蝶の夢は一介の虚無主義ではない知が、華が、騒いでいる。

by _underline

蜃気楼の境界　編（五六七）へ

#小��

0 notes

honnakagawa · 8 years ago

Photo

12月6日水曜日、オープンしました。久々の大きな揺れ、皆さま無事でしたでしょうか。本・中川は何事も無く朝を迎える事ができました。今週も一日一日大事にしていこう。本日18時まで、お待ちして��ります。・わたしの特に大好きな美術館である安曇野市の田淵行男記念館さんより、お知らせが届きました。現在開催中の石川直樹写真展『POLAR』関連イベント、ギャラリートーク「極地への旅」の詳細が決まったそうです。 12月21日（木）14時からお申込みは、田淵行男記念館さんまで。定員40名だそうですよ。実は絶対に行こうと思っていたイベントだけれど、お店の営業時間中のため私は断念しました…切ない。行かれる方は楽しんで、そして是非お話しを聞かせてください！先日写真集「POLAR」は、早速写真展を観てきたというお客さまが購入してくださり、現在店頭にはありませんが石川直樹さんの他の写真集、多数並んでいます。是非お出かけくださいね。 #本中川 #本屋 #松本 #写真集 #写真展 #石川直樹 #極地への旅 #POLAR #田淵行男記念館 #安曇野 (田淵行男記念館)

#本中川 #石川直樹 #安曇野 #写真展 #極地への旅 #本屋 #田淵行男記念館 #polar #松本 #写真集

0 notes

yamurayasuke · 3 years ago

Photo

New Post has been published on https://yamura-yasuke.club/?p=7620

安曇野も桜が咲き始めました！

安曇のでは今年は桜の開花が少し遅めでしたが、ようやく咲き始めました。メインの桜はおそらくこの週末に一気に咲きだしそうです。今日は、パラパラと咲き始めた桜を撮ってみました。

田淵行男記念館の桜

東光寺の桜と梅の花

新緑と山と一本桜

おまけ

用水路を流れる椿の花

#サクラ #新緑 #水のある風景 #畑 #神社仏閣 #美術館

0 notes

nccwa · 3 years ago

Text

坐擁書城抗疫情

藝文

世界副刊

坐擁書城抗疫情（3月&4月徵文：疫中讀經典）

陳漢平 2022-03-13 03:02

我和許多人一樣，一生和書結下了不解之緣。「讀書人」這個名詞不知是誰創造出來的，和古代的「文人」不盡相同。顧名思義，讀書人就需要讀書，並且不能不讀書，否則就辜負了這個名號。除了常讀書，還要懂得讀書的訣竅，能觸類旁通、舉一反三，體會到書中的深意。當然，也不能只知道讀書，還應該顧及生活品味、人際關係、民生疾苦等。

真正的讀書人心中應懷有崇高理想。北宋理學家張載為「讀書人」下了高標準定義：為學的目的在「為天地立心，為生民立命，為往聖繼絕學，為萬世開太平」。單就「為往聖繼絕學」而言，就不容易做到，因為有許多珍貴的好書，由於讀的人太少，最後，「絕學」幾乎面臨「絕版」的命運。

●

張潮《幽夢影》說：「藏書不難，能看為難；看書不難，能讀為難；讀書不難，能用為難；能用不難，能記為難。」但是藏書總比不藏好。我從小養成藏書的習慣，現在雖不讀，至少將來可以讀。一直未讀，至少需要時可以查。從來未查，至少放在書架上作裝飾，看著過癮。

這次疫情來襲，人們在家中「高築牆、廣積糧」，堅壁清野，嚴陣以待。這時，有一種牆也能發揮防疫功能，那就是「書牆」。因為居家避疫時，百無聊賴，與其「群居終日，言不及義」或「飽食終日，無所用心」，還不如檢閱藏書，可以修心養性、附庸風雅、增加樂趣。心情常保愉悅，是健康長壽的祕訣，且可提升免疫力。因此，疫情期間與其「枯坐愁城」，還不如「坐擁書城」。

我家除了有整面書牆，為了配合門窗和家具的位置形狀，也有一些片面書牆。基於男女有別，我家不僅浴室有「他與她」（His & Hers）之分，書房也有「他與她」之分，對浩瀚的書海，每人各有不同喜好興趣。我關心的是宇宙起源、人類歷史、未來前途；她關心的是女性意識、生活品味、幽默樂趣。

我從童年開始就下決心要熟讀古今中外的經典，從中擷取安身立命的養分。並且立刻發現：不僅大人有大人的經典，小孩也有小孩的經典。小孩的經典包括《伊索寓言》《格林童話》《安徒生童話》，也包括《三字經》《百家姓》《千字文》。如今，為了服務下一代，我在「家庭房」一邊，用六個書架隔出一個「兒童角落」（Kid’s Corner），將玩具集中在裡面，書架上擺放中英文兒童圖書。我自己也可以不時體驗一下「重溫童年」的樂趣。

疫情中，旅遊行程泡湯，美食願景縮水，讀書卻可視為心靈旅遊、心靈美食。曾經有一本書，認為人的心靈如果生病了，那就要喝「心靈雞湯」。好書如同疫苗，多看幾遍，完全接種之後，就不怕生活中各種疑難雜症。與人接觸，也不怕遭社群感染。

一本好書，如一朵花、一道美饌、一位夢中情人，讀它千遍也不會厭倦。道家修煉成仙時說：「袖裡乾坤大，壺中日月長。」愛書人讀書時也會進入一種天人合一、中西合璧，穿越時空、貫通古今的「元宇宙」境界。

●

我最愛的經典類別是「人類歷史」。最愛史書是司馬遷《史記》。就讀建國中學時，我經常一面聽西洋歌曲，一面閱讀《史記》，一面思索宇宙的奧祕。

《史記》裡有吳越春秋、刺客列傳、楚漢之爭，其中英雄美人、豪邁艷麗、感動人心，全場好戲連連，令人叫絕。取材於《史記》的章回小說《東周列國志》，也是我喜愛的經典之一。

而我最愛的章回小說是《三國演義》，其次是《水滸傳》，都已看過二十幾遍，每一遍都有新觀點、新發現。

閱讀《三國》，就像進入一場虛實莫辨的「元宇宙」遊戲世界，其中角色都栩栩如生，有血有淚、可歌可泣，像多年的朋友。如果穿越時空，回到三國時代，你想扮演哪個角色呢？關公、張飛、趙雲、周瑜還是呂布？青少年時代，我最想扮演的是諸葛亮，進入工商界後，覺得做諸葛亮太辛苦了，還不如做劉備或孫權。

每次重讀《三國》都會發現一種新角度。從愛情角度去看，會看到《三國》中浪漫多情的一面。從文藝角度去看，會看到《三國》中多才多藝的一面。從企業角度去看，才知戰爭不只看武力強弱、誰較有理，還需要資金、糧草、交通工具。這場仗除了考慮「該不該打」，還要考慮「能不能打」。

這些歷史小說經典都在我家書牆上。書架上還有美國史、歐洲史、日本史、世界史等相關經典，也都是我經常重讀的書。疫情期間閱讀它們，使我更加深刻領悟到：「人生自古誰無死」、「是非成敗轉頭空，青山依舊在，幾度夕陽紅」。

●

另一個我最愛的經典類別是「宇宙奧祕」。對於宇宙起源，科學界有一種「大爆炸理論」（Big Bang Theory）。史蒂芬．霍金的《時間簡史》就是以此為出發點。

我從小接受的傳統文化，採信《易經》說法，認為「無極生太極，太極生兩儀」，在座標上，從原點開始，產生X軸第一度空間。「兩儀生四象」，產生Y軸第二度空間。「四象生八卦」，產生Z軸第三度空間。「八八六十四卦」，時空互動，變化無窮。

西方人則根據《��經》，相信上帝創造了宇宙。出國之後，為了入境問俗，我也對《聖經》發生興趣，它是西方的經典，幾乎人手一冊。如果去參加益智遊戲比賽，也會有《聖經》謎題，例如：「誰是歷史上最長壽的人？」答案是：瑪土撒拉——挪亞的祖父。

疫情期間，《聖經》更不可不讀，並且要虔誠禱告，祈求神愛世人，憐憫保守世人的健康平安。

西方的文學、音樂、美術，和聖經故事有密不可分的關係。多部偉大文學名著，皆以此為題材。

米爾頓的《失樂園》描寫人類始祖亞當夏娃偷食了禁果，被逐出了伊甸樂園，而流浪天涯，受盡苦難。班揚的《天路歷程》，主角千里迢迢，經歷誘惑、欺騙、磨練，也幸遇友誼、快樂、希望，終於跨越浮華世界，抵達永生天國。歌德的《浮士德》，是位出賣靈魂給魔鬼的老學者，享受到青春、情慾、富貴，最後一切成空，乃幡然悔悟，回歸天道。但丁《神曲》裡，在天使引導下，遊歷了九層地獄、七層煉獄、九層天堂，窺見到三位一體的宇宙奧祕。

●

我最愛的另一經典類別是「詩詞歌賦」。居家避疫期間，常讀唐詩宋詞，加上現代詩，能使生活多彩多姿、趣味盎然。

古代詩詞歌賦，��奏抑揚頓挫，字句千嬌百媚、感人肺腑。有的氣勢磅礴，如「大江東去浪淘盡，千古風流人物」；有的豁達豪放，如「天生我材必有用，千金散盡還復來」；有的蒼茫孤寂，如「勸君更盡一杯酒，西出陽關無故人。」

疫情期間的此時此刻，我最喜愛的是田園詩。如晉代陶淵明的「採菊東籬下，悠然見南山」，或唐代劉禹錫的「苔痕上階綠，草色入簾青」。居家除了避疫，也能避世，遠離塵世的紛紛擾擾，如同「避秦時亂」而藏入與世隔絕的「桃花源」。在魏晉之際，曾有疫情來襲，曹丕〈與吳質書〉中說：「親故多離其災」。躲進桃花源，就像住進防疫旅館。

西方的詩篇始於荷馬史詩《伊利亞德》與《奧德賽》，敘述特洛伊戰爭及戰後的景况。希臘羅馬時代，有吟遊詩人帶著樂器雲遊四方，沿途賣藝。他們啓發出西方音樂和詩歌的發展，功不可沒。

我也喜愛西方的田園詩。美國東北部新英格蘭地區曾有一群「爐邊詩人」，包括了朗費羅、惠提爾、愛默生等人。他們並非在爐邊作詩，而是他們的詩廣受歡迎，經常被美國家庭在爐邊朗誦。

我最欣賞的美國田園詩，是惠提爾描寫在家中「居家避雪」的長詩《大雪封門：冬日之歌》（Snow-Bound: A Winter Idyl）。在詩中，他回憶起多年前的一個冬季，他正當少年，大雪封鎖大地，無法出門，夜晚和家人圍在壁爐邊吟詠詩篇，清晨和兄弟們掃雪開路，他懷念起那些來訪的親友鄰居，當年情景歷歷如繪，如今卻已人事全非。

現在這場疫情，正像一場來自北極的大風雪，倏然從天而降，頃刻之間，封鎖了大地。幸好在溫馨的家中，還可以吟唱詩歌、閱讀經典，探索人生哲理，追憶似水年華，感受到一種「風雨中的寧靜」，也算是一種幸福。（寄自加州）

0 notes

zen725 · 8 years ago

Text

真田神社再び、そして安曇野へ。

ブログを更新しました。「真田神社再び、そして安曇野へ。」

前夜は21時前にバタンキューであったが、おかげで夜中の1時過ぎに目が覚めた。一度目が覚めてしまうとなかなか寝付ずに困ったが、エアコンの音が耳につくぐらいの静寂の中で、いつしかまた眠りについた。朝食は3つのメニューの中から、前日のうちに選んでおいた「ベーコンと玉子の蕎麦ガレット」。それに直焼きのパンとクロワッサンが付く。コーヒーはドリンクバーでお代わり自由だ。この「ベーコンと玉子の蕎麦ガレット」も美味しかった。 8時過ぎに宿をチェックアウト。予定にはなかったが、小諸の街に立ち寄ることにした。宿の駐車場。昨日と変わって天気は下り坂。どんよりとしている。…

View On WordPress

#Nikon1 J5 #上田城 #大塚酒造 #小諸市 #御朱印 #浅間嶽 #田淵行男記念館 #真田神社 #菱野温泉薬師館

0 notes

trpg-translation · 8 years ago

Text

【CoC】潛暗之影

克蘇魯的呼喚RPG　現代日本背景劇本「潛暗之影」 http://kogami.sakura.ne.jp/scenario/kuragari.html 劇本作者：古閑未善（@kogamizen）

※注意※ （一）本文僅為翻譯，內文版權歸屬原作者：古閑未善。（二）禁止利用本劇本做二次創作，如有疑慮，請直接聯絡原作者。（三）中文翻譯已取得作者同意，本模組僅限於 KP 們開團與 TRPG 交流使用，禁止將本模組運用於商業出版。如須連絡譯者請以 MAIL 聯絡我。

　０．序言

本劇本對應克蘇魯神話TRPG（第六版）。舞台為架空都市『彌代市』的一角，那是有許多小酒館營業的『伊津坂』站。為了尋找出喝醉酒的朋友所委託——要找出擄走他部下的『誘拐犯』一事，探索者在最後一班電車離去後，朝隧道中走入。但是，『誘拐犯』的真實身分竟是連人都不是的存在，緊接著，在隧道地下還有個巨大的謎之空洞……？推薦玩家人數為３～４人，由於危險度較高，推薦取得《迴避》技能。

１．關於戰鬥房規

本劇本內，會使用到以下追加的基本戰鬥規則。

基本戰鬥流程

戰鬥採取回合制處理。這是將戰鬥中經過的時間，用回合為單位作區分，並讓角色在這期間可以行動的形式。回合內的角色，將擁有權利去依照決定好的順序來進行自發性行動，消費掉權利後，就換下一個角色執行他的權利。這項權利被稱為『TURN』。說到○○的 TURN ，就代表是那個○○擁有行動的權利。權利還有另外一種是被動的行動，這個後面會敘述。

移動

戰鬥舞台的地圖中被區分成好幾格。在地圖內移動時，如果只是在自己的回合中上下左右移動兩次的話，就不需要消費回合。但是，消費回合後又放棄被動行動的話，就能再多移動一格。想成是專注向前逃跑的畫面，會比較容易理解吧。不過這是遇到未知物體時，意外地相當具風險的選擇。你背對著的對手，說不定可以手不碰你，就能捏爆你的心臟哦？

攻擊

用消費一回合，可以對上下左右任一格的對手進行攻擊。但是，遠距離攻擊的話，可以攻擊到距離兩格的位置。攻擊可以在移動之後，但近距離攻擊後就無法再進行移動。

防禦

也稱作是被動的行動。讓對手不可能無法攻擊一事，取而代之能在一回合間無數次執行。被動的行動中，主要是迴避、避開（受け流し）。但是，每一次執行迴避時就必須加算－20%的補正，選擇避開的話，將不能避開最初攻擊自己的對象，也因此對無法避開的攻擊是相當無力的。（對人來說就是槍械或投擲物品、用棍棒來打擊。人類的身體構造對上身形相差懸殊的怪物，很可惜的，幾乎所有的攻擊都無法避開）另外，這項限制在每次回合結束時都會再度重置。

庇護

這裡也算是被動行動。可以庇護角色所在位置的上下左右的鄰接對手，並代替他受到傷害。不過呢，消費TURN，但沒有事前宣言準備要庇護誰的話，則必須要判定庇護角色的SIZ－對象SIZ才行。另外，針對庇護的攻擊，則無法判定《迴避》。

２．前言

「走開，放開我！　不要管我了！」歇斯底里的叫聲，響徹著末班車已離去的伊津坂站月台。部分疲憊的乘客們好奇地看向他們，但因不想牽涉太多關係所以沒有多說什麼，大家接二連三地走下了樓梯。 ……但是，對於聽過這聲音的人來說，又是另一回事了。仔細聽的話，會發現那個口齒不清的聲音，竟是朋友『山倉秀一』的聲音。朝那個方向看去的話，會發現站在那邊的人的確是山倉，他脹紅著臉且滿頭大汗，正因為什麼事而對著站務員破口大罵。若想著不能放著他不管而接近他，探索者們的耳裡也會聽見那危險的單詞……

３．劇本背景

市營地下鐵『彌代線』。那是距離 2000 年開通時的 80 年前。某個貴族在東京聽到是關於已經開通的『地下鐵』謠傳，他也計畫將同樣的東西蓋在市區內。 ……他的計畫相當莽撞、非現實、且毫無任何意義。為了祈禱安全，他以非法手段將收集而來的『人柱』埋入，往地下挖了幾個隧道後，這項計畫最後卻被歷史洪流沖散，往後只有少數人知道那些東西的存在。當貴族過世後，已經無人再繼續注意那個場所了。　 ——即便如此，還是有一個持續追查這項計畫的人物存在。經歷戰爭與時代流轉，即便周圍環境起了多大變化，他的興致也不曾改變過。這一切，只是為了要確認一件事情。他想要確認當時去百貨公司觀光，結果在那裡迷路後，卻直接失蹤的兒子下落。他為了要得到更詳細的過往計畫，查遍各種謠傳，嘗試了各種手段。戰後，潛伏在地底下的『噬人者』謠言很快就傳遍四處各地……為了查出真正目的而不斷追查這件事的時候，不知何時，他也忘記了自己到底是誰——並變成了『噬人者』其中一人。　『窺伺深淵者，請萬分留意，深淵也正窺伺著你』以前有過這句話。但這對他來說，深淵捕捉住自己之類的，根本無所謂。他變成『噬人者』後，也持續追查該事件的真相。最後終於，從那位貴族的佣人——的孫子那裡，得到了決定性的情報。那是在『彌代線』建設的時候，為了促使這項魯莽計畫可以順利進行而埋入的『人柱』所在地。他任憑體內的衝動驅使，與那群聚集的物體一起，開始朝那個方向開始挖掘地底通道。　 2015 年，在事件發生的一週左右前。終於，當他的指間觸碰到被埋住的『誰』的瞬間。被壓抑了90年左右的怨念，就在被挖出來的同時間迸散滿溢而出。怨念用上了所有的能量，將『門』開啟，那是通往被稱為『幻夢境』的門。眾多怪物從那裡一湧而出，牠們想要襲擊現世人類。

……不過，這件事以失敗告終。這些出現的怪物們，雖因這件預想外的事態而猶豫不決，但隨便抓周邊幾個人吃掉後，牠們就感到相當滿足，之後就回去原本的地方了。留在現世的人只剩一而已。當食屍鬼被包圍啃噬掉的同時，他一心只想著絕對要回到地面上，好好地讓這些怪物吃夠人才行。現在成為『噬人者』的牠，在那千鈞一髮的危急之際，由於心繫著「群體全滅會很困擾」，想到了獻上人類來滿足牠們的辦法。『牠』知道人類喜歡攝取會讓思考變鈍的藥物。牠到地面上捕捉喝醉酒的人，回到巢穴後將『食材備料』，剝除他們的皮膚，並打算讓『怪物』啃噬掉他們。而朝這裡奔來的，是擔心武田安危的探索者一行人。究竟他們會做出什麼選擇，並抵達什麼樣的結局呢？

. .

４．登場ＮＰＣ

山倉　秀一　　４３歲，喝醉酒的宴會部長

在彌代市的某間企業工作，非常普通的上班族。由於意外地是個有多樣興趣的人，各方面都有認識的人以及朋友。不過，他最喜歡的是喝酒，還有家人與屬下們。最近有些在意自己的頭髮。這跟劇本沒有特別關係。

小此木　康介　　２４歲，新赴任的新人站務員

STR：10　DEX：11　INT：10　IDEA：50 CON：12　APP：13　POW：12　LUK：60 SIZ：12　SAN：70　EDU：17　KNOW：85

在伊津坂站工作的站務員。事件發生當天原本預定要與前輩兩人一起執行夜勤……但因為山倉搗亂的關係而取消值勤，為此感到有點慶幸。是個一本正經且會很會照顧他人的常識者，但對災禍或者是常識外的事情則缺乏對應能力。實際上，有著無法對人開口的專門興趣。雖然這與劇本沒有太大關係。

高木　貴子　　２９歲，令人害怕的前輩站務員

STR：17　DEX：11　INT：14　IDEA：70 CON：15　APP：10　POW：17　LUK：85 SIZ：11　SAN：85　EDU：18　KNOW：90 站務員其之二。最近上司毫不客氣地拜託她值夜班跟搬重物，也因此感受到自己年紀大了的事實。自稱「生氣起來會很可怕的姊姊」，實際上用「生氣起來會超級可怕的姐姐」來形容較為適合。跟小此木相反，對常識以外的事情有更好的對應能力。說到底，因為對應能力太好，為了要排除障礙會不擇手段，且毫不手軟。喜歡蛋糕，但在意肌膚狀態所以最近開始克制甜食。雖然這與劇本沒有特別關係。對於那位逼她熬夜的上司，她內心正考慮著以後要不要絞殺他。雖然這與劇本沒有特別關係。

武田　新一　　２７歲，爛醉的新入員工

STR：13(-1)　DEX：11(-5)　INT：06(-6)　IDEA：30 CON：11(-3)　APP：11　POW：14(+3)　LUK：70 SIZ：16　SAN：55　EDU：08(-6)　KNOW：40 ※因為喝到爛醉而素質下降（一部份提升）山倉的部下，因他被誘拐才會有這篇劇本。身長高且體格好，有那方面興趣的男大姊對他的評論是「可愛到想要吃掉他（意味深）」。說不定做夢也想不到自己真的有天會被吃掉（意味淺）吧。性格溫厚且對人態度良好的好青年。由於與人交陪不錯，就算是像山倉那樣的大叔也很受歡迎。對前輩員工『齋藤』抱有淡淡戀心。雖然這與劇本沒有特別關係。

食屍鬼　　？？歲

追查神秘事件的人類，他的外型是食屍鬼的身姿。說不定他早已忘記自己究竟為何要追查事件謎團，不過幸運的是，他找到了地下空洞；要說不幸的話，則是他也被捲入了怨念所引發的現象之中。比起其他食屍鬼更富含理性，判斷襲擊人類的風險太高而罷手，彌代市的居民們至今還未發現過他們的蹤跡。不過呢，他們對吃人一事並未有避諱的想法。

古革（Gug）　　？？？歲

居住於名為『幻夢境』世界的地下洞窟，牠是其中一隻古革。在群體中也不算是相當出色，但對人類或食屍鬼來說，牠的力量卻是壓倒性的，牠喜歡吃弱小的東西。由於牠是貪吃鬼的關係，會特意做出通往現世的門，時不時會將走入空洞的食屍鬼吃掉。其他古革則沒有這類行為模式，這是因為牠們有牠們崇拜的神在，在食欲之前，還有更優先要做的事情存在。

◆附加資料：ＫＰ用／ＰＬ用隧道內部地圖

照片素材來源為足成，地圖設計來自於古閑未善。 ※點開後為原圖。『KP 用』的那張有記著梯子的位置。　劇本內若發現梯子之後，就更換成這張照片吧。　由於畫像尺寸偏小之故，推薦放大兩倍使用。

◆ＫＰ用

◆ＰＬ用

◆附加資料：ＫＰ用／ＰＬ用地下空洞地圖

照片素材是CC2.0的 Klearchos Kapoutsis所提供的素材，並由あやえも研究所加工而成。字體使用るりいろフォント以及ほにゃ字Re。 ※點開後為原圖。『KP 用』的那張有記著梯子的位置。　另外，由於要探索洞窟之故，推薦要進行探索者的視野限制（在地圖上蓋遮罩，讓PC無法看到他們看不到的位置）。

◆ＫＰ用

◆ＰＬ用

５．導入部分

從探索者們聽見山倉的叫聲開始，劇本就開始進行了。伊津坂站的月台只有一個，右手邊是開往起點站的電車，左手邊則是開往終點站的電車。從往終點站行駛的電車走下車的探索者們，會看見山倉的身姿吧。他用口齒不清的語句怒罵站務員，像是幼兒那般揮動雙手的站務員（小此木）站務員打算阻止這位淚流滿面的熟人，當探索者靠近他時，會聽見某種意味深長的怒吼聲。「……那是誘拐犯欸！　誘拐犯把、我的、部下給、了啊！　……嗚噗」相較下，站務員則是不斷重複說著「很危險，總之快點離開鐵軌，回去月台吧」。　打算從山倉那裡問出什麼的話，則必須讓他冷靜下來才行。探索者可以讓他喝水啦、拍打他啦、或者是讓他把酒精吐出來，就能從山倉那裡聽到事情緣由。到那時，為了讓大家可以冷靜說話，小此木就帶他們到站務員室去。

６．誘拐犯

山倉說的大致上是以下這些內容。

走出續到第三攤的小酒館，才剛跟武田分開就聽到了慘叫聲。

回過頭去，看見兩個包著骯髒破布的二人組抱起武田，奔跑離去。

當然有打算要追上他們，但自己卻站也站不穩，他們還翻過鐵道兩旁的鐵網，就算想追也追不上。

他們跑到隧道裡面。他想，如果沿著鐵道跑去追的話就能追上，於是買了車票進入車站。

但是，正當想要跳下鐵軌衝去追他們的時候，卻被小此木給攔下來了。

山倉說的話毫無統整性，會不斷重複同樣話題，看起來就像是醉漢才會有的胡言亂語。要不要信任他是探索者的自由，而站務員小此木則認為處在這種情況下的他相當不可信任。探索者即便向警察等第三者報警，也是一樣的情況。忙碌的警察對於喝到爛醉的人目擊到的誘拐事件，只會覺得對方在胡扯，而不會搭理他。能選擇『相信他，並採取拯救武田的行動』的人，也只有探索者們了。　根據他所述，誘拐犯們跑入隧道內了。但是，如果要探索隧道的話，則必須做些什麼，讓眼前的站務員成為同伴才行。若探索者提出某種根據，可以加些獎勵在《說服》上頭（讓對方同意山倉的話中有一定程度的可信性）。沒有根據的情況時則透過《話術》（欺騙性格軟弱的小此木，用敷衍的方式讓他同意進行調查），有機會讓他成為同伴。與小此木一起探索的情況下，他在出發前會先連絡高木，請她暫時停止『電車線用車（保線用車両）』。探索者若對『電車線用車』沒有興趣的話，小此木會說「電車線用車是……啊！電車線用車是那個啊，深夜的時候……」像這樣，將怎樣都好的艱深知識或一般知識混在一起，硬要說出來讓大家聽。身為新人站務員的他，只不過是想向客人炫耀自己的知識。在這裡留下『電車線用車』的印象，則是為了後續展開的重要情報。　日語中，所謂的『保線』，是為了使電車能正常運行所進行的檢點作業。彌代線的話，在上午時會以三人一組進行巡邏，確認軌道是否有任何異常。到了夜間，通常的載運作業就會停止，從終點站附近（伊津坂站附近）開始，維修用的電車線用車就會駛入通常載運的線路，用裝設在車輛上的鏡頭來確認異常。如果有任何問題，職業勤的站務員就會到現場進行補修。另外，最新技術的電車線用車是可以做到無人駕駛的，車底重量大約將近五十噸。（這是本劇本的必要設定。對機械設定詳細的人解釋說『這個劇本是這樣設定的』來讓他認同吧）　另外，他使用的無線電是業務用的特製款，在隧道中也能與伊津坂站連絡。

７．前往隧道的路程

從伊津坂站到隧道的距離，約為 500 公尺。用走的話大概是六分左右。兩條鐵軌並行的鐵道兩側，是以三公尺高左右的鐵絲網包圍，因此無法隨意入侵。站在鐵軌上的探索者如果要找到武田的蹤跡，或許會提出要求判定《觀察》。不過，鐵軌下是由枕木及礫石鋪設而成的，因此會找不到足跡等等的吧。取而代之，探索者調查鐵道兩旁的鐵絲網，會發現有塊像破布的東西勾在上頭。雖然乍看下只是塊撕爛的布，但當聞到上頭臭味時，或許會覺得很可疑吧。那上頭有著強烈的野獸臭味。　隧道內採以圓柱型構造，由兩條鐵道《往起點站・往終點站》構成的寬度。在鐵道兩側，有條約三公尺左右的小路是給人行走的。探索者若是以正當方式進入隧道的情況下，內部會充滿電燈的光源，因此不需要判定懲罰骰。　小此木會告訴大家，雖然裡面設有監視錄影機，但在幾個小時前發生電線故障，因此目前是預定要執行修理工程的時段。破壞監視錄影機的當然是食屍鬼一團。他們將埋設的供電電纜切斷，並在攝影機停止錄影時進行破壞。探索者們就算要求觀看攝影機的影像，也不會拍到任何可疑的東西，就這樣白忙了一場。　探索者若《心理學》成功的話，會發現隧道內的小此木，看起來像是在害怕著什麼。想詢問他的話，若《話術》判定成功，就能從他口中問出他們那群站務員間正在流傳著的怪談。

距今一百年前，當時某個貴族想利用與當時東京剛導入沒多久的『地下貨物列車』類似的設備，為了要誇耀自己的權勢，而建造了這個小鎮。

因技術不足且沒有前景，但卻沒有任何人反對他的計畫，計畫就這樣向前推進了。為了補足成功率，也有人謠傳他們埋了『人柱』在此。

雖然計畫持續一年多，挖掘隧道依舊毫無進展。現在也已經將當時的入口封鎖，只在地底下留了一個沒有出口的空洞，事情就結束了。

那個空洞，看來還殘留在地下鐵隧道深處。

被活埋的『人柱』幾乎都是被擄來的小孩。

說不定他們的父親在此餘生還會持續尋找孩子等等的。

雖然這單純只是個謠言，但『空洞』是實際存在的。這或許會是探索者想去看鐵道地面的提示吧。仔細看那兩條鐵軌，會發現類似有髒污擦過而留下的痕跡。若《靈感》成功，會察覺到那個擦痕大小，看起來就像是兩個人可以扛著一個人移動的寬度。足跡在中途就消失了。朝隧道深處前進後，小此木就會停下腳步。再繼續向前的話，就會從『夜見野』站走出去。在那邊的話，會設置其他的錄影機，這些也沒有故障。因此，探索者再繼續向前走的話也沒有意義了。就像他說的一樣，那邊的攝影機並沒有故障，錄影記錄也沒有拍到任何可疑人物。如果真的綁架犯有進到這裡，到目前為止都沒遇到任何人的情況下，照理說應該會顯示在那邊的攝影機才對。　的確其中一部分就如小此木所說的。不過這裡還留著有關謎之足跡等無法說明的事情。小此木打算停止調查，但若探索者打算要繼續調查，只要煩他說探索會在一定時間內結束，他就會硬著頭皮答應。對他來說，若真有誰被抓走的可能性的話，乾脆就讓整個調查流程跑完吧。　探索者仔細看地面，用《觀察》持續調查的話，會察覺到地板上有細微的龜裂。那是裂成圓形的痕跡，只要拿鐵棒朝縫隙插入，利用槓桿原理將上層推開，就會發現那片圓形痕跡其實是個蓋子。裡面出現的是強烈的腐臭味以及破破爛爛的繩梯。消失的綁架犯，說不定早就爬入這個地方。　探索者可以在這裡，採取將證據交給警察報警的行動。但警察到這裡是需要時間的。不過被誘拐的武田，在大家袖手旁觀的這段期間內，並沒有不會被殺害的保證。

８．探索地底空洞

請參照附加的地圖。踏入地底空洞的探索者，首先會察覺到裡面比想像中的還要明亮吧。雖然還不到連天花板也能照亮的程度，但地底下正亮著微弱光源。若看一下腳邊，會發現有個電池式桌燈正亮著。看起來感覺破破爛爛的，推測恐怕是丟棄在其他地方的東西吧。由於空洞內部有幾個像這樣的燈點著，微弱的燈光照亮著內部。因為如此，探索者們即便將手電筒打開進行探索，也不會馬上就被發現。　爬下去後，會看到正面是牆壁，右手邊可以看到往裡面走的通道…… 探索者們在任一個行動結束的時間點時判定《聆聽》。成功的探索者可以聽到『啪答啪答』像是穿著橡膠拖鞋的走路聲。全員失敗的話，站在最前頭的探索者會撞見從轉角走出來的食屍鬼。變成這種情況的話，必須用《隱藏》藏匿身姿，或者是安靜無聲地排除食屍鬼才行。如果沒有人走出去的話，躲在牆的後方就不會被發現了吧。只有被發現的探索者會遭受攻擊，這樣也是不錯的方案。　在空洞內被捉住的探索者，在食屍鬼們的監視下，會與武田一起被軟禁在同間房間內。被抓到的探索者，被送去當古革的祭品前就被《偷吃》的可能性約每一小時30%。被《偷吃》的情況下，要喪失 HP 1D4 點以及理智值 1/1D10 。四面被怪物包圍，且身體一部份被吃吃掉的現實，全身會產生一股被吃掉的恐懼感。　平安無事躲起來的探索者，可以從牆壁那端探出頭來窺伺裡面的情況。從裡面出現的那個「存在」，構造與人類相似。但當看見那極度駝背、上半身向前彎去、嘴巴大裂看起來像狗一樣的身姿，將會本能地感到恐懼，並會認為那與人類是完全不同的東西吧。露出陰險氣息的雙眼讓人感到不悅，指尖變形成尖銳的鉤爪，不可否認地，那是個能確定具有危險性的存在。由於腳邊像獸蹄那樣裂開，而且不只是腳，全身也像是橡膠那般有著噁心質感，還能聽見從來沒聽過的『啪噠』腳步聲。平時都在搭乘的地下鐵。在更深處的地下還潛藏著知道運用照明、且具知性的醜陋怪物。目擊到那個——『食屍鬼』的探索者，將喪失 0/1D6 的理智值。　而他會無視內心動搖的探索者們，走向左邊的通道之後，就這樣慢慢地走離大家的視線。

９．悠哉的武田

探索者踏入『Ev:B』時就會發生事件。探索者若要確認怪物所走入地轉角處，將會看到裡頭那超級誇張的場景。在那裡的是——跟剛剛長得一樣的怪物，可是有四人。然後……在右邊角落的則是令人不敢置信的東西。「唔嗯……齋藤小姐，妳的肌膚意外地冰涼耶～……嗚呼呼……」 ……在那裡的是行蹤不明的——武田。完全『準備好』的他，正舒服地把頭靠在一頭怪物的膝蓋上呼呼大睡。雖然怪物不斷流口水，幸運的是，口水並沒有滴到武田的臉，而是流過怪物的喉頭，把牠胸口滴得一片發亮。但從探索者的眼裡看來……怪物們發出嘈躁且聽不清楚的『嘰嘰』聲來相互溝通，牠們相互展現尖銳鉤爪，嘴上還露出醜惡的笑容。牠們並未注意到探索者，而是一直盯著滿臉通紅、正安穩地呼呼大睡的武田。　雖然看起來就像是在惡作劇的畫面，但這是為了傳達『武田尚未面臨立即性的危險，某種程度之下可以冷靜地探索』『但，這是不可大意的危險情況』……等的事件。畫面看起來相當不堪入目，但還請包涵了。

１０．啃食捕食者的物體

探索者在踏入『Ev:C』時就會發生事件。連《聆聽》也不需要，就能聽到從通道的深處（Ev:C 的南邊）傳來尖銳的尖叫聲。聽起來像人的聲音，但聽起來也像野獸般的吼叫聲。　探索者若向南方看去，會發現在黑暗中的那頭怪物——那是比先前見到的怪物，形狀還更加變異的異形身姿。牠全身覆蓋著黑色柔毛，肌肉隆起於粗壯雙臂上。最可怕的是從手肘的前肢部份分裂成兩邊，在這前端則鑲著濁黑且強而有力的鉤爪。雙腿則與一般的人類沒什麼不同，但頭部呈垂直狀裂成兩半，前端的巨大黃牙繞成一圈，像是臉部的部分，上頭兩邊則是凸出約五公分、且正閃爍著的粉紅色眼球。令人害怕不已的是……明顯地完全超越人類範疇的巨大身軀。牠的總長約有成人男性身高的三倍左右，光是手腕長度就遠超過了探索者的身高。 ……那口利牙到底啃食過什麼、那雙利爪到底撕裂過什麼東西？腦袋閃過這些想像的瞬間，身體本能地竄升起一股無法抑制的恐懼感。　 ……那是人稱『古革』的四隻手臂妖怪，牠利用了食屍鬼，並打算吃了人類的怪物。牠嬉戲般地抓起一隻食屍鬼的頭頂，為了要吃點心，就使勁將牠的四肢撕裂。食屍鬼的悲鳴聲馬上轉變成為尖叫聲，那聽起來與臨死前的慘叫聲不相遠去。古革享用著四肢被撕裂的食屍鬼後，牠看了探索者們的方向一眼，則直接朝牆壁的方向走去。或許從探索者的位置來看是看不到的，但這個牆壁上挖有刻印，是將牠送往『幻夢境』的地下洞窟的裝置。目擊到如此悽慘情景的探索者，要喪失《0/1D8》，並加算《1/1D4》的理智值。前面的數值是看到古革的緣故，後者是看到殺害情景的喪失值。

探索者走向殺害地點的話，會看到那裡濺滿血液，以及牆上雕有的謎之刻印（『Ev:E』的位置）。

碰觸這個刻印是一件非常危險的事情。這是因為，只要碰觸牠的話，探索者的身體就會直接飛到『幻夢境』的地下洞窟。如果被數十隻古革包圍，就無法得救了。KP請迂迴地提醒他們不要碰到這個刻印。刻印被施加了保護咒文，任何干涉（削掉牆面、潑水）都不會產生任何作用。

１１．牠與牠們的事情

探索者踏入『Ev:D』時就會發生的事件。從那個像小房間的洞窟深處可以聽見奇妙的對話聲。馬上躲起來、屏息聆聽的話，就能聽到以下的內容。

至今還尚未發現探索者們已經侵入。

抓來了一個喝醉酒的男人。那個男人正被四個同胞監視著。當『備料』準備好後，就打算讓『那個』給吃了。

就算讓那個吃飽，牠也不會因此就不會再來吧。到時候我們這群就得成為牠的飼料。就算逃出這裡，其他的住處都被人類介入而弄到不能居住了。

到那時，那個傢伙就會到地面上吧。但是，那會是地下的飼料吃完之後。當自己人全部死掉之後。

就算那傢伙死掉，其他的怪物看起來也對這裡沒什麼興趣。倒不如就……但是，單純地合力起來也無法贏過對方。

另外一旁的食屍鬼則開口『為什麼人類要喝會讓思考變遲鈍的藥物啊？』，對面的則回覆『……「現在」已經搞不懂了』。

……對話結束後，牠們開始尋找『備料』必須要用的器材，於是爬上梯子後來到下水道，並從那裡移動到垃圾場。這是因為他們的爪子會將多餘的肉給剝除，因此不得不使用道具才行。由於暫時不會回來，這裡將會是適合探索者們偷偷交談的場所吧。

１２．開始反擊？

探索者會朝哪個方向思考呢？不論是直接逃走、或者是下定決心打倒怪物，都必須要討論吧。當然，對於合作者來說也是相同的。要使用鐵道設備的話，就必須向同行的小此木尋求幫助，如果要向食屍鬼們尋求協助的話，則必須要滿足以下的條件。

尋求協助的對象，必須要上述的兩人其中一方（或者是兩方）才行。

必須要提出葬送古革的手段。但是，那必須是食屍鬼沒試過的手段。

《說服》判定成功（KP依據探索者門的說服內容，給予補正）。

條件滿足的話，牠們之中的其中一人就會為了《庇護》探索者而跟著同行，牠們也會同意解放武田。牠們的主食是廚餘或小動物。人類雖然是很棒的食材，但牠們知道如果隨隨便便地出手，將會招致毀滅性的結果。要葬送古革的手段，其中最容易的方法就是使用整備用的列車吧。用數十噸重的鐵塊直接撞擊，將沒有生物能倖存下來。另外，牠們也會說出牠們知道的古革與刻印的事情。內容如下。

那存在被稱為『古革』，牠是隻能揮動四肢手臂的肉食性凶暴怪物。是存在於『幻夢境』，不存在於這世界上的異界怪物。

僅靠強韌的肉體、單純的暴力就能成為武器。所以呢，我們沒辦法戰勝牠。被碰到手腕的話就會被全數扯斷，被咬到的話就會直接連腸子一起撕扯掉。那東西靠著毆打牆壁、就能噴出散彈般的土砂。過去也有過被那個打到全身因而喪命的同胞。

尋求巢穴，並不斷向前挖掘的時候，挖到了埋藏於地底下的人造空間。　這裡有許多人類的（小孩子的）遺骨，恐怕這裡曾經有誰被活埋於此吧。挖到這裡的瞬間，被壓縮的怨念將連結異空間『幻夢境』的門開啟，從那個門中出現許多怪物。雖然幾乎全部都回去了，但也有像那隻古革一樣，可以做出自由行動的門的傢伙存在。

門一次只能給一個人使用，使用中的時候，其他的古革是到不了這裡的。要在現世構成肉體的話，門的力量將是不可或缺的。若沒有任何人回去那裡，將無法再使用這個門。

刻印的話，使用了各式各樣『保護』的咒語。雖然試了所有的物理性手段（包含水、火等），但還是不能消除刻印。另外，若打算對刻印進行破壞的話，將會引發一種類似警報裝置的反應，古革就會從另一端現身。

我們無法走到地上，也沒有打算襲擊人類。因為我們了解如果這麼做的話，就會馬上成為被狩獵的對象。

不論是政府或者是管事者，一部份的人知道我們的存在，暗地中也存在著對策機構。『吃人的怪物正潛藏在地底世界』這種事情，為了避免混亂，並沒有對外公開。

只要認同我們的痕跡的話，一部份的那個也會了解我們的事情吧。就算用相當誇張的手段葬送怪物，也不需要擔心之後的事情。這件事將會在暗中被處理掉吧。

（詢問為什麼對人類這麼了解的話）……現在的我，已經是一頭無名的怪物。這樣就夠了吧。

交涉決裂的情況下，將無法獲得牠們的協助。會變成要與六隻食屍鬼戰鬥，如果探索者們成功自行葬送掉古革的話，就移動到（１５）的 Normal END 吧。

１３．空洞之中的暗鬥

決定要與古革的戰鬥的情況，故事就會在這裡分歧。用投石等方式攻擊刻印的話，古革就會從刻印中顯現。探索者們必須要在列車開來之前吸引古革注意，並把牠引到地面上才行。古革為了要追上探索者並屠殺他們，吸引牠將是件容易的事情。列車會在『１０回合』後抵達。回合結束時，如果古革還在鐵道上的話，將可能讓牠立即死亡。

探索者奮不顧身去當誘餌，會是不錯的選擇。古革的敏捷與健壯的成人男性相比，並沒有太大差異。探索者專心《迴避》，並平安無事地誘導牠到鐵軌上的話，接著就只要等待電車線用車來了吧。　但是，要呼叫車輛的話，小此木就必須用對講機聯絡才行。當然，在地下的話是無法聯絡的，就算只有他一人，他也得先走出洞窟吧。對講機聯絡上之後，就必須要對高木進行《說服》或是《話術》判定。光靠不善言詞的小此木一個人是難以說服上司的。若一個會說話的探索者跟著的話會比較好吧。在這邊也是，只要探索者能讓地底下的怪物一事聽起來更有可信度，就能給予技能補正。

洞窟內這麼多的牆壁，是給探索者逃跑用的障礙物。不過呢，那並非是絕對性的。這對機敏的古革而言，這阻擋僅不過是木頭樹枝的程度罷了。古革移動時，當牠移動到塗黑的格子時，就要判定 1D3+7D6。當骰出 18 以上的數值時，就能成功破壞牆壁。土塊伴隨著轟音一起被吹飛，從塗黑格子開始算起直線兩格內，將轉變成對探索者的遠距離攻擊。這個遠距離攻擊傷害是 3D3 點。接著，就算《迴避》成功，也無法躲掉細碎土砂，要再受到 1D3 傷害。另外，當牠攻擊時，洞窟可能無法承受衝擊，高機率會引發坍塌。判定 1D100 ，若數值在 75 以下時，將會發生坍塌現象。判定Ｘ軸 2D6 、以及Ｙ軸 2D6 ，骰到的位置要配置上塗黑的格子。地圖以外的範圍外將不會發生任何事情，但若不幸地跟探索者是同個位置的情況，就要判定《幸運》或《迴避》。成功的話就能迴避掉落的瓦礫，失敗的話就會被砂土淹沒。被壓到時會受到 1D8 的傷害，其他的探索者、或者是對食屍鬼進行 STR6 的對抗判定成功，才能繼續行動。

當食屍鬼是夥伴的情況下，牠們也會一起幫忙吧。古革如果糊塗地開始吃起食屍鬼的話，將可能會來不及趕上作戰時間。若沒有獲得食屍鬼們的協助，就必須要花掉一回合，判定《DEX×5》以爬過瓦礫。　若平安無事逃到繩梯的位置，消費一回合，就能移動到鐵路的地圖。古革也會馬上從後方追上。牠能爬上繩梯後追出來嗎？　這個疑問很快地就煙消雲散了。在心懷疑問的探索者們面前，古革的爪子像插入水面那樣，垂直地將天花板貫通，就像是懸吊那樣緊握住天花板，用手腕的力量直接將身體撐起後，爬上地面。到列車通過為止，探索者必須將僅剩的回合中用在引古革走上鐵路才行。

粉碎暴力的暴力

平安無事地度過 10 回合後，古革走上右邊的鐵路時將會發生事件。電車線用車呼嘯而來，發現到前方有異物後鳴起警笛，古革在那瞬間將所有的手腕交叉於眼前，擺出防禦反應。如果是自然界的存在，說不定不存在能打破這個防禦的生物。……但是，那卻是完全規格以外的存在。與車輛衝突所造成的傷害為『6D6×11』。受到傷害的古革將會變成肉片，並噴散於隧道之中，而後列車將緩緩停止。雖然列車正面玻璃粉碎，車體也呈現撞凹的悽慘狀態，不管怎樣也算是完成今天的整備了。

１４．被照亮的影子

武田還留在地下的情況時，食屍鬼們會將他（如果不是先前那兩個人，則會露出遺憾的神情）完好地還給大家。小此木跟高木在這之後會忙著事後處理，但因為這個方式而救到人，他們也不會受到減薪的處分吧。食屍鬼們將古革的肉片全部飽嚐過後，為了尋求新的居所，全都不知去向了。牠們恐怕不會再有與探索者見面的機會了。　有誰在地下的戰鬥中被殺害的情況下，會透過警察搜查而找到屍體。 ……雖然不會去懷疑探索者們，但為了要了解詳情，警察會暫時拘留探索者們也說不定。

Ture END：被照亮的影子

總之，脫離危機的探索者們可以獲得《1D10》的理智值報酬，如果武田生存的話，就能再多得1點的報酬。就這樣事件結束了。劇本到此作結。

１５．潛藏於黑暗中的影子

也就是 Normal END 的分歧。探索者帶著武田，打算避開怪物並離開地下的分歧。四隻食屍鬼都沒有採取戰鬥態勢，皆是放鬆狀態。打算偷襲對手的情況下，探索者可以先獲得最先的一回合，對食屍鬼進行無法《迴避》的攻擊狀態。一回合結束後就與平常一樣行動。若探索者在戰鬥中勝利的話，就能平安無事脫逃吧。　 ……但是呢，那只不過是一時的勝利罷了。之後就算是探索者或者警察前去地下，也只會發現那裡剩空殼而已。探索者在這之後，會因為那些怪物還可能在其他的地下出沒，因此恐懼不已。誰都不知道說不定某天、或者是永遠都不會迎來那天。不過呢，當伊津坂附近有失蹤者出現時，會激動地湧上『很快地地下就要沒有糧食了，肚子餓的怪物會爬上來』的恐懼感。失去了照亮黑暗的機會。不知其真身的影子，在牠們的壽命迎來終結前，永久的恐怖將會一直支配下去吧。

Normal End：潛藏於黑暗中的影子

將會有喪失理智值 1/1D10 的懲罰，劇本就在此作結。

１６．最後

在黑暗中躲貓貓，古革的鬼抓人遊戲。最後列車要素全部都噴了，變成了構造相當簡單的劇本……我是這麼想的啦。若有什麼問題，煩請透過 Web 拍手或 Twitter 來聯絡我。如果可以告訴我遊玩的感想，我也會很高興的。

#TRPG 中文模組

13 notes · View notes

foyi-buddha · 5 years ago

Photo

《西藏生死書》並非蓮華生大士所造

戴德金剛上師編寫

前言

一向困惑人類的生死大事，千萬年來人們到處探索尋覓。

1927年，一本奇書流行於世，引無數大德居士為之折腰。

上世紀六十年代初，師兄壽固金剛孫景風大居士贈予我他由藏文翻譯成漢文的《中有教授聽聞解脫密法》（簡稱《西藏生死書》）。我心喜獲此稀世寶書。數十年來，我多次想通讀它、研究它，而且想融會貫通地理解它、熟練它。我曾立志自己先熟讀此書，日後為同修們反復講解。每位修行者生死途中有此詳情指導，不致歧路墜落。

可事與願違，屢攻不克，每以失敗告終，因為不能理解、無法接受這49天【中陰境界】！但心有未甘，過了一段時間，又一次次向此書的頂峰攀登。五年前的靈犀一點通，終於登巔揭秘後，我發現書中錯謬，悵然若失，決定放棄。

但書中對中陰特殊功能的描述，促使我在數年後又重新拾撿研究。我發現恰好運用中陰的耳根通力等特質，來助新死之人觀念無量壽法，可助一些略欠功夫的淨土佛子中陰成就，往生淨土，獲登彼岸！

對於此寶書，我從崇拜到放棄，再到重新拿起反復研究，又從放棄變成更重要的瑰寶，奉獻人類，成為生死途中之風燈，冥陽苦海之寶筏！終於我寫成這本《生死書-剖析》，與世人共用。

我對《西藏生死書》最初的質疑是：

根據此書描述，無論誰離開人世後，都要經歷一段【中陰境界】。也就是說，每個人都會同樣看到有佛坐蓮花上，而且一天一尊佛，過了一周後，又會看到每天換一尊非常可怕、形如精怪的獸面人身像，如幾十層樓高的巨大身軀，吼聲怪叫、如地動山搖，四周千雷齊吼、如排山倒海。這對剛剛離世、淒涼惶恐的亡魂來說，簡直會嚇得到處亂逃，魂飛魄散。但書中強調，你非但不能害怕逃避，還要勇猛迎上去，與祂融合在一起。而且書中還指出不能去那些柔和、令人愉悅的地方，如有樹木山水的漂亮景象，否則會落到惡道等等。這類境象，我簡稱為【中陰境象】。

我們知道，相由心生、善惡有報，各人的心念、經歷千差萬別，死後的境象卻在這本寶書中被描寫得如此雷同，如此一致，合理嗎？每個人死後都會進入同一個境界嗎？不論古今中外，都是如此嗎？我有這樣的疑惑。但是，聖人的著作是不容置疑的。百年來，凡是看過此書的人，也從未懷疑過。

我例舉了大量中外古今歷史事實，來探索《西藏生死書》的49天【中陰境象】是否存在：

1. 三千年前的佛在世時代

2. 古埃及時代

3. 古代亞洲的泰國和尚故事

4. 古代中國的大儒學家王陽明以及慧業和尚的故事

5. 歐美瀕死現象實例分析

6. 藏民同胞死後冥況

7. 西藏密宗喇嘛死後的中陰境象

8. 日月光上師

我翻閱了大量西藏歷史和藏密歷史，

證明了《西藏生死書》絕非蓮華生大士所造，但同時發現“中陰”階段的特殊性，人由生到死，在這一特殊階段，每個人應該如何把持，方不辜負此生平，方不錯過中陰，此乃我剖析寫作之目的。

蓮華生大士當初曾警告後世，句句珠璣，永銘座右，足以否定此書為蓮師所造的訛傳。

百年來多位大德居士翻譯、注釋，為《中有教授聽聞得度法》披肝瀝膽，其功德將永誌金碑。還有近幾十年分析中陰境界與淨土結合著書引導生死解脫的善信居士，謹致敬意！

2018年，經國家出版社審批同意，正式出版印行（http://www.bookhk.com/fanti/book.asp?book_id=1960），但限量印刷，海外發行。港澳臺，歐美各國及華人地區書店均有售，但早已售罄。

本文濃縮全書，提綱挈領，引讀者們討論。若欲進一步探討生死之奧秘，可來電來函預訂本書。本人向出版社要求調撥或再版。

各位同修，若有意研究和探索這人生的第一大事者，願意細讀拙著《西藏生死書—剖析》，請來信來電一敘。

email：[email protected]；

朱小姐13917327912

能回答生死大事的一本書淩空出世，

勞累許多名士為之折腰、奮鬥終生。

一、生死大事和《西藏生死書》的流傳

（一）每個人都難免一死

死，對每個人來說都不可避免，而且必然來到。

古人，聰明如諸葛亮，力大如項羽，他們都並不長壽。

秦始皇、漢武帝，作為帝王，除了擁有萬裏江山，更希望長命萬歲，但事與願違，他們也紛紛去世。富貴過眼雲煙。

既然，人避免不了一死，那麼關於死，如何來準備，怎麼來研究？

其一，我們總有一天一定會死；其次，我們不知何時或如何死。

（二）二十世紀初《西藏生死書》迅速傳播

二十世紀初，西方工業革命正在如火如荼地進行，隨之而來的科學大發展，使得當時的人們開始對宗教（特別是基督教）失去信仰與信心。

失去了宗教慰藉的人們心中感到空虛與不安。這時靈智學、神秘學便悄然興起。特別是在第一次世界大戰後，興起了精神心靈層面的追求。

在西方人的眼中，東方世界一直既古老又神秘，因這種神秘感的驅使，有人便轉而向東方世界尋求精神解脫。

《西藏生死書》就是其中最重要的一本。

二十世紀初，這本書在國外被發現，已經從藏文被翻譯成英文著作。

又有大德居士將它從英文版譯成漢文版，以及直接從藏文版譯成漢文版。

原著英文本首次傳入西方世界並得以迅速傳播，

這本書自1927年首度譯成英文之後，就引起西方心理學家、作家和哲學家的廣大興趣，已經銷售幾百萬本。

這是一本契合時代需要的書。

因為有生自然有死，每個人遲早需要面對死亡。

書中深入討論如何認識生命的真義，如何接受死亡，以及如何幫助臨終者和亡者。

通過上師或協助者誦讀的方式使臨終者寧靜地走完生命的最後一刻，然後安然度過肉體崩解的恐怖境相。

（三）探索、弘傳【中陰學說】的先行者

上世紀初，這本書的面世引起人們的極大熱情和關注。

有幾位大德居士，為了讓國內更多人能夠更完整深入地瞭解這本書，進行了重新翻譯和疏導，他們發心把這本寶書奉獻於世間的人們作為生死的渡航。

1.孫景風老居士壽固金剛

孫老居士知道這部寶經非常可貴，自己又精通藏文，所以想得到藏文原本加以核對。因為他有這個志願，所以當他想得到這部經的原文又得不到時，就好像有個東西埋在心中一樣，耿耿於懷。

“有志者事竟成！”

在寶堪布上師圓寂後，孫老作為弟子整理其遺物，得以打開皮包。在上師經篋裏，看到兩本書：一本是破瓦法；一本就是中有教授見聞得度密法。

孫老的藏文特別好，漢語程度又高。他很謙虛，說自己略通藏語，其實他的藏語水準非常高。孫老長期隨從諾那上師，作為上師的傳承和翻譯，孫老嫻習藏文，深通內典，翻譯密宗經軌甚多。

那時他已古稀高齡，冒著嚴寒酷暑，奮筆疾書。

為了使讀者能夠理解並記住經文，孫居士把經中的名詞都作了注釋，另外還附加了兩部曼荼羅表，這樣全經的脈絡就貫通了。

我所說的前面幾種譯本，包括張妙定，趙居士，尤其是孫景風老居士的這本貢獻特別大。他把人死後在中陰身的各個階段描寫得非常詳細，把過去佚失的地方全部補救過來，還補充了圖表和圖解。

2.李鐘鼎居士元音老人

到了七八十年代，又出現一位熱心弘揚生死、探索中陰真理的大德，他就是母音老人，李鐘鼎居士。

他也花了很大力氣，用白話文把孫景風老居士這本書的中陰49天過程全部翻譯出來。

母音老人也是詳細地把孫老著作中「中陰身」每天面臨的境象用白話文形式寫出來，講解非常詳盡。書後還附了孫老寫的行法日程表和曼陀羅表解。

3.索甲仁波切

1992年，索甲仁波切寫的《西藏生死書》出版後，暢銷全世界，印行兩百萬冊以上，又譯成多種版本。將關於生與死的相續事實和甚深法教，生動趣味、簡練科學的展現給了西方人，讓無數西方人從中找到了生命的答案，進入到東方佛教的殿堂之中。

索甲仁波切成為世界的一個中心人物。無數的漢人西藏人以及很多歐美等國的人崇拜他、追隨他。

他在世界各地開了XX中心，許多人都去參加，非常熱烈。

世界任何宗教都沒有把生死問題和死後的中陰問題說得比較透徹，所以很多人都向西藏密宗探究生死奧秘。

索甲仁波切這本《西藏生死書》比較特別，書中並無中陰實施救度方法，似乎有所蘊藏，對中陰解脫沒有詳細的分解。或許他也意識到人死後從第一天到四十九天，這樣每天的超度念誦是不是合理？

因閱書而崇拜索甲者或對生死深感興趣，自願深入探索者，紛紛參加索甲仁波切的進修中心，追隨索甲，深入迷惑的深淵。

二、筆者攻研《西藏生死書》的歷程

我在六十年代得到孫老居士贈予的《中有教授聽聞解脫密法》一書，反復閱讀、反復研討，近二十年的辛勤鑽研，總是理不出頭緒。

直到2013年、14年，我在撰寫魔祟部多修改稿時，逐漸對此書的【中陰境象】產生懷疑，乃至失望到放棄，

又從放棄中發現中陰的特殊性，若善於運用此點，可以獲得終生成就的捷徑。

第一階段，本人在最早得到我的師兄孫景風老居士贈與的《中有聽聞教授解脫密法》時，我是懷著崇拜敬仰的心情來讀這本書、研究這本書。我很嚮往能夠通過幾遍的通讀，深入瞭解每個人所必要經過的中陰過程。

第二階段，雖然在攻克【中陰學說】過程中碰到很多挫折，��次都不能達到終點，屢戰屢敗，但我又屢敗屢戰，始終希望能夠佔領【中陰學說】的頂峰。

第三階段，雖然經過了幾次的通讀與理解，我知道自己還沒有徹底吃透這本書的內涵。我甚至用笨鳥先飛的方法，把重要的部分逐字抄錄，用圖像、表格等各種方法來加深我的記憶。

第四階段我總想有一天能夠把中陰49天的【中陰境象】歷程牢牢記住，並反復講解給同修和弟子們聽，而且在這個過程中又能夠加深自己印象。

而且我深刻認為，這不能等死後，亡者躺在床上用耳根聽聞喇嘛念誦49天，而是應該在生前就徹底瞭解，應該每個人活著的時候就多次感受這中陰49天的經歷。

第五階段，我開始對《西藏生死書》的【中陰境象】存在懷疑、心存疑慮，從疑慮中逐步發掘出好多問題。

我聯想到多少年來，很多先行者可能也產生過各種困惑，但他們卻不敢深入想下去，因為這本書是蓮華生大士寫的，誰敢懷疑和篡改聖人之言呢？

第六階段，我開始失望，從失望到想放棄【中陰學說】的研究。

第七階段，從放棄中我又認為不可。雖然我從懷疑中發現了49天【中陰境象】的不存在，

也確定了《西藏生死書》並非蓮華生大士所寫，也並非他親自化身所掘藏。

但從這裏，可以瞭解每個人的中陰境界的偉大和可取之處。中陰境界有特異功能，這個特異功能恰恰是人在生死之際十分難能可貴的寶藏，我們如果善於運用中陰境界的特異功能，可以取得終生成就的捷徑。

第八階段，

既然中陰期間有如此難能可貴的特殊功能，何不讓世界上每個人平時就花一定功夫修煉一心三昧！

再者，可以利用中陰死去的最初4天和49天之內，靠自力或他力，仰仗中陰身的特異功能，仰仗彌陀的願力，在中陰階段往生淨土得到解脫，同樣能夠脫離輪回、了脫生死。我認為當今末法修持，以仰仗彌陀願力，直升淨土為最穩當、最簡便。

三、對《西藏生死書》的諸多疑惑無法解決！

（一）各國風俗、環境均不允許停屍家中做49天法事

照我們世界各國的風俗習慣和宗教信仰，很多地方不適合給亡人做中陰超度。

比如，上海地區，不可能讓一個死去的人在家裏放幾天，更不要說49天了，也不可能請這麼多喇嘛在旁邊念誦，這是完全不可能的。

我們國家南北各省，如果家裏有死去的人停屍家中不會超過三四天。

南方濕熱地帶更不可能超過三四天，我們上海由於環境衛生的保護，一旦家中有人死去要馬上報喪，然後馬上有車把屍體送到殯儀館。

即使北方，或者正好冬天零下多少度，一具屍體放在家裏也不衛生。如果請喇嘛來家裏做法事，一兩天關起門來或許可以，但49天叮叮噹當敲打是不可能的。

外國也不太可能，像緬甸、泰國等佛教國家因為天氣關係也不可能放很久。就算俄羅斯這樣寒冷的地方，也不可能請許多喇嘛49天做法事，這種停放家中五十多天，請喇嘛上門敲打法器做超度，在全世界估計也找不到。

那最後只有西藏，那也只有遠離城市，在高原雪山、人間稀少的地方，而且正值寒冷時期，那麼人死後，只要有錢，請喇嘛到家中念49天，這或許可能。

否則的話，全世界不可想像。也就是說，這個中陰超度法，無論中外，無論西藏或其他佛教國家，是不可能這樣做的。

（二）對最佳中陰解脫時機的認識出入

外氣已斷、內息未絕之際，我認為是最佳中陰解脫時機！而《西藏生死書》卻以為『常人悶絕為三日半』，實際上錯過了亡靈最好的解脫日子。

甲、初期中有第一明光指授

“又外氣已斷、內息未絕之際、即風（此風即指風智之光言）融入阿哇都帝之時，此即常人所謂【悶絕位】也泛稱昏厥。西醫認為。假死。斯時神識尚未完全出竅。

……

『常人悶絕為三日半』

——摘自元音老人《中陰成就秘笈》

【筆者按】

文中認為人斷氣、心臟停止跳動後，最初的三天半到四天，屬於悶絕階段。要從第四天才開始真正超度開示，對這一點我有異議。

一般好多人死後，靈魂剛離開身體，往往在病榻上方俯視，甚至看到自己身體躺在床上，插滿管子，醫生在搶救，家屬圍在旁邊，這種情況比較多。

尤其歐美各國近幾十年研究瀕死現象科學實驗，記錄在案很多，都知道靈魂離開身體時的感受。甚至有一位教授為試驗靈魂是否有無，在天花板附近放一個架子，架子上放一張紙條，上面有數字，等到靈魂回來後，這個身體的主人記得這個數字，這說明這個靈魂曾飄到上方，否則是無法看到這個數字的。

好多瀕死現象還陽的人往往感覺離開身體有一種輕安的感覺，比如本來這個病人臨死時有各種病痛，包括頭痛四肢痛腰背痛全身肌肉骨骼痛還有開刀手術的部位痛，這種疼痛不容易克服，要打杜冷丁止痛。但是一旦人死了，靈魂離開身體，就感到各種疼痛一下子脫離了身體，靈魂就感到輕安。

還有，在中陰階段，亡靈還看到各種各樣的光，還有甚至看到隧道等。這都是在這三天半到四天內，並不是他認為的在悶絕階段，什麼都不知道。

（三）從修改火供《魔祟部多法本》所獲得的教訓

“用供養、貢獻我們的供品給這些魔妖精怪部多、魑魅魍魎各種鬼怪，獻媚它們來求得它們的寬恕，使我們喇嘛和在家人在修持中不受阻礙，不要讓我們得到違緣。”

這是魔祟部多火供法本的觀點。

請讀者思考，這話對嗎？

十多年前，我逐漸感到我從上世紀六十年代開始做的火供所用的法本存在問題，我反復研讀法本，發現儀軌的內容竟然是把我們的火供供品供奉魔祟部多，以換取我們暫時的安逸，這難道是作為佛弟子的我們的願望嗎？

我認為正確的態度，應該是仰仗佛菩薩的威力，仰仗佛教顯密護法的威力，用慈悲心去降服它，然後讓它也皈依三寶，改邪歸正。這是我四十多年來一貫使用的方法。

所以我在2015年寫作火供法本時，就重點把這部魔祟部多法本進行了大膽刪改。

當然我也知道這個法本的作者麥彭巴仁波切，他是晉美彭措法王的師父，這個法本在西藏寺廟統一使用已有一百年。

而我一個普通修持者敢於改革？——修改法本並不是為了我個人利益，而是為了所有修持者。包括這些喇嘛和他們的弟子們，在家的居士追隨者們。

這個法本再施行下去，長此以往，我們各個寺廟的喇嘛和弟子們都會成為魔祟部多的附庸，成為他們的奴隸！

他們可以為所欲為，而我們每天在供養它們，每個寺廟每個人都在奉祀供養它們，它們的魔力本身已經很強大，一百多年來魔力更是無限增大、魔焰旺盛。

我自從這個法本修改以後，全國各地要求請書者絡繹不絕，都在用我這個法本來做火供，沒有發生任何問題。

當然這是我和我的弟子們經常和魔祟部多們打交道，用慈悲心讓他們皈依三寶改邪歸正的結果。

一切眾生皆有佛性，我們既不欺負它們，也不附庸它們，而是平等對待，讓它們也感受佛光。

（四）相由心生，所有人死後都能見生死書之49天【中陰境象】嗎？

1.修藏密行者生前看到過毗盧遮那等五方五佛及忿寂百尊畫像，但同樣修密宗並不是修藏密、而是修唐密或東密的行者生前從未見過藏密佛像，亦未見過忿寂百尊唐卡，這類行者能見到寂忿百尊法本中的境象嗎？

淨土宗念佛求生淨土，中陰境象亦同嗎？

禪宗不立文字，更無唐卡，中陰境象亦同嗎？

基督教、東正教和伊斯蘭教徒等其他信仰者，中陰境象亦同嗎？

全世界無神論者，尤其信科學者，他們生平未見唐卡，未諳藏密，中陰境象亦同嗎？

2.世界上每天有成千上萬的人死去，不同的環境，不同的生活，不同的信仰，難道所有人死後中陰身階段看到的都是一樣的境象嗎？

相由心生，每個人的境遇都是過去生的業力和習氣所造就，

包括他夢中的境像也和他平日的生活息息相關。

那麼人死後，他所能感知的也必然是他的業力所產生的氛圍，很難想像一個沒有基督教信仰或伊斯蘭教信仰的人，會在夢中乃至死後看到耶穌或安拉真主的影像。

同樣難以想像那些沒有絲毫佛教信仰的人，會看到佛菩薩的影像，乃至修淨土宗的死後會看到變化各異的密宗形象。

這些都是值得思考的問題。

（五）亡者正受極大痛苦，還能經受【中陰境象】的刺激嗎？

在我們生死關頭，掙扎於四大分離，忍痛於多種痛苦。

四大分離似蝦烹煎

孤魂獨處心驚膽顫

骨肉離別死途黑遽

身病心死前途未蔔

財寵割愛生平難舍

難舍於親友永別、骨肉分離，萬分痛苦之際，進入中陰階段，突然眼見巨大本尊，各種膚色，男女雙抱，獸臉百尊，耳聞震天巨響，天空閃電雷鳴，心中如何淡定？

極有可能，舉足狂奔，呼叫求救，拼命奔進輕聲幽雅、燈光溫柔的洞口場所——毫無選擇的進入三惡道。

你很可能不敢正面直對寂忿百尊，很可能驚悚狂奔於巨光轟雷之際，更談不上沖上去與寂忿百尊擁抱，投入其光芒中，無一例透露一些【中陰境象】，讓新亡的幽靈獲得解脫的實例。

人必然會死，但人死後必須走過驚恐走廊，而得解脫嗎？

誰能得證，身處百憂交集，心恐萬狀，四大分離，親友割愛的新死亡靈，能保證迎合這些境象而不逃竄奔跑嗎？

淫欲是輪回的根本，生前亡者淫根未斷，欲念未淨，愛心未轉，貪欲正盛。新亡人進入中陰，一旦遇到全身赤裸、男女雙抱的境象，若起淫欲之念，極度危險，頃刻進入輪回，甚至於直接墜入地獄。

書中說最重要的是看到恐怖的境象，或聽到很響的聲音，如洪水閃電叫殺聲，還有聲光，你不能逃走；而看到溫柔的光，柔和的色調，比較漂亮的境象，有樹木山水等，你不能過去。

如果你過去了，會到地獄餓鬼畜生道。

但是一個人的死一生只有一次，不可能多次實習。

一個人在死去時，本身已經悲痛欲絕，離開自己所有喜歡依賴的人事，帶著四大病痛，痛苦到絕頂，孤身來到這樣的地方。

你說能夠控制住自己不去柔和令人愉悅的地方，而沖向令人驚恐的境象中去，還要迎合上去，我看一百個人中幾乎沒有一個可以做到。

如果你說一切有情的本性，你的「中陰身」要撲向這些聲光巨大的恐怖境象中，要迎合上去，那麼你的「中陰身」就和佛菩薩的光明融為一體，就實證到佛的報身？

這句話對嗎？現實嗎？

我說不現實。因為，我們每個有情眾生，無始以來的善惡的各種業力因果非常錯綜複雜，這樣一個業障之身和佛的光明之身，沖上去抱上去，能融合在一起嗎？

試想，當一位亡者，身處種種生平最大的苦難之中，並且：

1）由於各種疾病，最後病入膏肓、不治而終，亡魂帶著生前病痛，這是何等沉重心情？

2）終生經營，辛勞積累，所有財富、房產、田地、珍寶等，一旦氣絕，均非己有，心中難舍難忍的難熬心情。

3）夫妻兒女，家庭恩愛，一旦身死，恩斷義絕，孤獨一身，孑然荒途，心中淒涼心情，向誰傾訴？

試想，在生死途上，孤零零一位亡者，心懷以上種種複雜心情，他（她）怎麼抵得住【中陰境象】的種種身臨呢？

千奇百怪、獸面人身的高大身軀，種種舞姿、種種動作，能不被嚇得魂飛魄散？

又身臨男女擁抱雙身巨像，從未見過。持戒嚴謹之人能不逃避嗎？戒心不足者的淫欲之思能不被引發嗎？稍有差池，則頃刻之間，墜落三途！

再何況，身臨此境，閃電轟雷、震耳欲聾，電光強光、震懾人心，在此痛苦淒涼恐怖惶悚……各種狀況之下，剛剛離世，失去親人家庭的孤獨亡魂，他（她）能把握控制自己觀為實相的修持定力嗎？

（六）恐怖和淫欲之心、絲毫念頭就要墮落？

為什麼所見到的佛的身體都顯現男女雙身？每尊佛摟抱一位佛母，在享受淫欲之樂？

在剛剛死亡，處於憂傷煩惱孤獨憤恨各種不可名狀的煩惱之中的人，在這個境象下會怎麼想呢？

而且說見了此像不能起淫欲之念，反之就會墮落惡道。

那既然如此，佛為什麼不慈悲，不用此像在中陰中顯現呢？？——可以用其他像顯現啊！

而且中陰的後面幾天，起先是見到佛菩薩、又看到各種護法，有蛇頭、蠍子頭、老鴨頭等、人的身體，拿著人的頭顱、血淋淋的心，還有拿著剛死去的嬰兒等等恐怖之相，對剛死去的亡人來說會起怎樣的念頭呢？

書中講到，亡者死後第八天，也是請無量壽如來，但是用阿彌陀佛和白衣佛母面和交抱，而且旁邊有幾尊裸體菩薩和歌女燈女。你在慌張中看到這樣的境象，不能起絲毫淫欲之心，稍有念頭就要墮落。

而且照文中說，佛的紅光是晃耀眩目、燦然透明、��怖勿畏，不可逃避。

另外有種餓鬼道來的暗淡紅光不炫目，這種光，你看到不能生歡喜，不能貪戀，如果跑過去，你又入餓鬼道。而且你聽到各種恐怖雷打的聲音，你又不能躲避，又不能趨向溫柔的地方。

所以這個比較困難，一旦選錯，這不是天堂地獄之別，而是佛的報身境界到餓鬼道三惡道的差別，這是天壤之別。

對於剛死的人，尚且帶著生離死別的痛苦，一生的所作所為，所愛所戀，一切都要拋棄離開。

孤身一人在恐怖的現象當中，旁邊沒有一個人可以說話，可以幫助。

在又悲又痛、傷心茫然的狀態下，猛然看見上文描述的如此恐怖境象，如何不害怕？不恐怖？

文的【中陰境象】中出現的種種形象都令人驚怖，如白色的熊頭女身，拿著一長串的腸子；深黃色的虎頭女身，拿著血淋淋的頭顱；紅色的鴉頭女身，拿著孩子的屍體；還有墨綠色的象頭女身，手裏拿著巨大的屍體，喝著頭顱裏的血……

這種種形相，說活著的人看到都無法承受，更何況剛剛死去的人，身體和心靈上正承受著極度的悲痛。這樣一種狀態下，再猛然看到如此駭人的場景，他會不驚恐不害怕？？

（七）融入以後，是成就法身佛了嗎？還是依舊帶著一個業障之身？

在中陰境界，看到雙身的佛像包括一百尊忿怒寂靜的佛菩薩像，和護法金剛像，不要害怕，也不要害怕像雷電一樣的音響，要勇猛飛奔向前，把自身融入他們中，不顧一切、義無反顧，勇猛地融入裏面。

請問：

我們凡夫無量生死以來的業障沒有懺淨，罪報沒有消除，無量生死以來的冤親沒有解除……就把這樣一個業障深重的身體投入到這個寂忿百尊之中，是不是成了同一的報身？

是不是猶如進入了熔爐，投入後一切罪障悉消滅，一切冤親都已除，我和法身如來同一體？

四、歷史事實否定了《生死書》

那些處於中陰期間的亡者是否經歷了《西藏生死書》中所描述的【中陰境象】？本人採取科學實驗的方法探索，尋找了大量事例，上下跨度幾千年，涉及古今中外，從釋迦牟尼佛住世的正法時期，文明古國古埃及人描述的【中陰境象】，到亞洲古今的輪回實例，乃至大量瀕死現象案例，都沒有找到生死書中的【中陰境象】。

我又想到或許在西藏的藏民從小受到藏密影響，中陰階段會遇到這樣的境象，我又尋找到了西藏幾十位還陽人的故事，以及在佛教中地位很高的活佛仁波切的還陽事例，還找到一位有成就的日月光上師為亡弟靈魂超度的整個過程……，均未見到《西藏生死書》中提到的【中陰境象】。

（一）正法時期

如來在世的正法時期，未見《西藏生死書》所敘境象。

若追溯歷史，我們就會發現，其實早在釋迦牟尼佛住世期間，就出現過許多能回憶前世的人與事例。比如有一位名叫格協的長者，死後轉生在一名為當堅的施主家中，做了他的女兒。他在臨終過程中，並未經歷《西藏生死書》中描述的中陰境象。

（二）埃及時代

——摘自《圖解埃及生死書》

本人查閱了比中國西藏歷史上更早的世界最早文明古國——埃及的人們在生死中陰階段，是不是也經歷過象《西藏生死書》所描述的【中陰境象】呢？因為據《西藏生死書》所描述的，無論中外古今的人，死後都應經歷【中陰境象】。

回答也是：沒有！

看閱了整本《埃及生死書》，最大的印象是人死後，見到閻王是有的，但是確實沒有《西藏生死書》所說的藏密雙身佛像和寂忿百尊的種種境象。

（三）亞洲古今輪回實例摘要

1. 超空和尚的輪回故事

1908年出生於泰國的超空和尚，在剛剛出世後就能很清晰的描述自己前生的情況。

2．明朝大儒學家王陽明的前世今生

王陽明五十歲那年，到江蘇鎮江金山寺，當他堅持進入一間存放著五十年前圓寂的老和尚肉身的關房時，看到老和尚當年在牆上題的詩：“五十年後王陽明，開門猶是閉門人；精靈去後還歸複，始信禪門不壞身。”也就是，這位老和尚預知過去未來，知道五十年後，自己投胎的這個王陽明還要回來，所以開門猶是閉門人。

3．慧業和尚──陳慧業

金牛寺的慧業祖師臨終前，召集眾等雲：『今天午刻圓寂，二十五年之後，丙子八月十八日回寺。』並囑咐臥房關鎖，不可開啟。二十五年後的這天，果真一位做官，也同名的慧業公如期而至，熟門熟路，取匙啟門，入室登榻趺坐，大笑而逝。

國外成千上萬瀕死現象的研究、無數瀕死者，死後並不一定看到《西藏生死書》所描述的景象。

（四）瀕死體驗

瀕死現象研究對於人類的生死輪回是一個重大的發現。

更重要的是，瀕死現象證明了《西藏生死書》例舉的49天【中陰境象】是不存在的。

這項研究主要是對於一些瀕死病人，就是快死的人，他們可能是躺在手術臺上，醫生正給他搶救。當這些人昏死過去以後，他們的靈魂會離開身體，然後在外面看到種種不同的境界。等他回來以後，可以跟醫生們報告，剛才的所見所聞。這種體驗就叫做瀕死體驗。

實際上，這種瀕死體驗是一種普遍的現象。

根據美國著名的統計公司蓋洛普公司的統計，僅僅在美國，就至少有一千三百萬至今還健在的成年人有過這種瀕死體驗。

根據美國的康奈迪克大學一個研究小組對瀕死體驗的研究發現，平均大約百分之三十五的人，會有這種瀕死體驗，也就是說十個人裏面超過三個人，他能夠在臨死的時候，靈魂出體又回來，講述剛才昏死過去以後，所見到的情景。

瀕死體驗現象吸引越來越多來自不同領域的研究者。其中很多是自己原來研究領域的佼佼者，如康涅狄克大學肯耐斯·瑞恩（Kenneth Ring）博士，

美國華盛頓大學兒科教授，麥爾文·莫爾斯（Melvin Morse）博士；

美國內華達大學教授雷蒙·穆迪（Raymond A. Moody）博士；

佛吉尼亞大學教授埃因·斯蒂文森（Ian Stevenson）博士，

美國著名死亡問題專家，心理醫生伊莉莎白·居伯樂·羅斯博士；

專門研究靈魂出體現象的美國加州大學教授查爾斯·塔特博士等。

在這個領域裏，很多的學術論文，都已經在著名的學術刊物上發表，包括國際權威的醫學雜誌《柳葉刀》（The Lancet）和《瀕死體驗研究》（The Journal of Near Death Studies）等等。

1978年，在一些權威學者倡議下，“國際瀕死體驗研究協會”也正式成立，可以說在這個領域裏的發展研究是方興未艾。

現在我用美國內華達大學教授雷蒙·穆迪博士的一項研究成果，來給大家介紹，什麼是瀕死體驗。這是他們1972年到1974年之間所作的一項研究。

雷蒙·穆迪博士研究了一百五十例瀕死體驗的實例。

1975年穆迪的著作《生命之後的生命》(Life After Life），在這本書裏他是這樣總結的：當一個快死的人，正躺在病床上，醫生給他搶救的時候，當他覺得自己的肉體痛苦到極點的時候，突然聽到醫生在旁邊宣告這個人的心臟已經停止跳動，也就是說這是醫學意義上所說的死亡。

緊接著他會看到，一條黑色的隧道，耳朵還能聽到一些嗡嗡的聲音、響鈴的聲音、噪音，然後他就很快地通過這條隧道，到了隧道那一邊。他就發現自己已經離開了身體，他在半空當中看到自己的肉體還躺在床上。

這個時候，有的人會看到已經過世的一些家親眷屬、親人，有的人看到一些美麗的像天堂一樣的景象，有的人還能看到宗教裏的、神話當中所說的一些神靈。按他們的描述，這些神靈是一種閃光的生命，用一種很熱情、很友好的態度來迎接他們。

回到陽間來，會感到很痛苦，還發現自己的身體被綁在病床上，醫生還在搶救，全身都插滿了管子，非常痛苦。

他覺得自己靈魂離開身體以後挺輕鬆自在，可是他不回來也不行，被一股無形的力量牽��，又回到了身體上。當他蘇醒以後，醫生也都松了一口氣，總算把這個病人給搶救回來了。這個病人蘇醒以後，就會給醫生報告他自己剛才靈魂出體以後，所見到的種種情形。這種體驗就是普通的、普遍的瀕死體驗。

（五）回陽人：西藏人的瀕死經驗

「回陽人」是一個很有趣的現象。雖然在西方鮮為人知，但西藏人卻耳熟能詳。藏文delok的意思是「從死亡回來」。

傳統上，「回陽人」指那些因病而似乎「去世」的人，他們發現自己在中陰境界裏漫遊。

有些人去過地獄，見到死者的審判和地獄的苦，有時候他們也去天堂和佛土。有些人還有聖尊陪伴、保護，並說明沿途發生的事。

有時候，「回陽人」會離開肉體一個星期，碰到已經去世的親人，或不認識的人，他會被要求捎回訊息給在世的親戚，請親戚為他們修某些法。然後，回陽人就會回到肉體，轉達他們的訊息。或帶著神給活人的訊息，催促他們要修行，要過有意義的生活。

「回陽人」經常難以讓人們相信他們的故事，他們會把餘生用來對別人復述他們的經驗，以便把人們帶往智慧之路。若干比較聞名的「回陽人」都留有傳記，被遊唱詩人在西藏各地吟誦。

本人在書中也列舉了古今中外幾千年來許多的還陽事例，這些事例中的還陽者同樣也沒有看到過【西藏生死書】中描述的【中陰境象】。

那麼或許在西藏，藏民因為從小受到密宗佛教的薰陶，是否他們的臨終境象包括還陽後的回憶，會有書中所提到的【中陰境象】？

在西藏，這是被大家接受的事實。西藏人同時發展出一套嚴密的方法，可以鑒定「回陽人」是否作假。

頂果欽哲仁波切的女兒告訴法蘭西斯·波瑪瑞（FrancoisePommaret，一位撰寫過有關「回陽人」故事的作家）說，在西藏當「回陽人」在進行他的經驗時，身體上的孔穴要用牛油塞住，並用燕麥糊塗滿他的臉。如果牛油沒有流下來，面具也沒有龜裂，「回陽人」就被認為是真的。

在今日的西藏喜馬拉雅山區域，「回陽人」的傳統仍然持續著。

這些「回陽人」是十分普通的人，常常是婦女，她們非常虔誠，而且信仰堅定。她們在佛教的特殊日子裏“去世”幾個小時，主要的功能是擔任生者和亡者之間的信差。

所以，我尋找了西藏當地，無論信佛與否，那些普通百姓，以及在佛教中地位很高的活佛仁波切的還陽事例。

後來，我在香港發現了一本很寶貴的書，列舉了西藏三十個還陽人實例。

我非常高興，在書中例舉了其中的第一個案例，是一位西藏女子林薩·確吉，她的故事比較可以說明問題。但這位藏女還陽後，她回憶在中陰境界中所看到的境象，主要是她崇拜的本尊，以及大小閻王，但卻找不到【西藏生死書】所提到的【中陰境象】。

我又找到了一位西藏喇嘛的實例，他年紀輕輕就不幸死了。

他死後轉世到另外一個地方，這位喇嘛很有智慧，沒有忘記前生，他可以清楚記得自己前世是在哪個寺廟出家，叫什麼名字包括家中情況，都詳細知道。

這個故事最有力的證明，是這位喇嘛投生後可以清楚記憶前生。那這樣經歷過中陰的回陽人，而且是喇嘛，而且有著如此清楚的記憶，下輩子還記得前生，那麼中陰過程也一定記得很清楚，那他有沒有看到【西藏生死書】的【中陰境象】呢？回答是，沒有。他也沒有經歷過【西藏生死書】中的【中陰境象】。

「回陽人」被問及見過《西藏生死書》的【中陰境象】嗎？

回答都是沒有！

「回陽人」中沒有一個人回來向大家彙報過，沒有一件感應的事件來說明中陰罪惡之身投入融化以後，變成怎樣了？那麼本書搜尋摘錄了許許多多古今中外瀕臨死亡的案例，包括西藏的百姓和僧人死亡以後轉世的故事，都沒有人經歷過中陰的境象。所以人們不僅要猜想，這是人們一種善良的願望而已，即不修不練而成佛。

本人特意把索甲仁波切著撰的《西藏生死書》中，他所崇拜的法王、仁波切、恩師、上師、師兄弟等的生和死的過程放在書裏，內容全部來自原文，沒有加自己的修改，但從他們的生死中有沒有看到【西藏生死書】中的【中陰境象】呢？

回答：沒有！

如果連那些活佛喇嘛都沒有經歷這樣的境象，包括西藏藏民都沒有看到過，更何況漢人、歐美人、乃至不信佛的各位人士，他們死後會看到這樣的【中陰境象】嗎？？？

（六）日月光上師之弟，死後未見【西藏生死書】所敘境象

本書又特地詳細摘錄了一位西藏有成就的日月光上師，他為了幫助亡弟多傑將參投胎到好的人家，運用阿底峽尊者的《夢境中陰聽聞解脫法》，不辭辛勞，追蹤亡弟的靈魂。

日月光上師與亡弟相晤，多次勸解說法、超度、導引……在這個漫長的中陰過程中，始終沒有看到日月光上師和他的亡弟經歷過【西藏生死書】所敘的【中陰境象】。

【筆者按】

至今我們沒有看到、也沒有聽說過或讀到用文字記載哪位出家僧人或不修藏密的中外人士，瀕死之人，回憶死後看到過【西藏生死書】中的【中陰境象】。

所以索甲仁波切在《西藏生死書》中避重就輕，沒有強調49日的各種境象，而是講��他從小到大的各位師父教導，這怎麼算中陰身解說。

在本書裏，我舉出無數事實，來證明人死後沒有看到過生死書中49天【中陰境象】。

從釋迦牟尼佛住世的正法時期，世界第一文明古國的《埃及生死書》裏，各種歷史記載的還陽之人都沒有這樣的【中陰境象】，即使藏民中的還陽之人也沒有看到這樣的境象。

現在歐美許多知名的科學家、醫學博士研究瀕死現象，有上萬例詳細記載，也沒有人看到有這樣的【中陰境象】。

本人又收集到一位西藏喇嘛死後投胎，到另外一個地方做了孩子，沒有忘記前生的各種事情，知道自己前生是哪個寺廟做哪個喇嘛，講述投胎過程，卻沒有講到一絲一毫【西藏生死書】所描述的【中陰境象】。

我又舉了一位日月光上師，他弟弟死了，為了超度他弟弟，滿足母親願望，他長久地追蹤他弟弟的亡靈，而且用阿底峽尊者曾傳下來一個能令人回憶起前生的夢修儀軌，超度他弟弟。追蹤了不知多少天，也從來沒有看到他弟弟哪一天見到什麼佛像，寂忿百尊等都沒有看到，我把全文都抄寫出來供大家參考。

最後，我引用《地藏菩薩本願經》裏的一段經文：“閻浮提行善之人，臨命終時，亦有百千惡道鬼神，或變作父母乃至諸眷屬，引接亡人，令落惡道，何況本造惡者”。

從中可以看到，同樣沒有【西藏生死書】所說的【中陰境象】！

五、歷代藏密祖師未提《生死書》之【中陰境象】

歷史上，許多大德的【中陰說法】中均未提到《西藏生死書》的49天【中陰境象】。

我翻閱了很多西藏歷史和藏密歷史。

從阿底峽尊者開始，包括從八思巴對生死的看法中，我們也可以知道他沒有看過這本書。

藏密歷史一千多年，連最博學最有名的幾位大師都沒有看到過這本《西藏生死書》。

（一）阿底峽大師

像西元982-1054年的阿底峽大師，他被邀請到西藏後，在桑耶寺看到許多珍貴法本，桑耶寺的藏書數量是相當豐富的，全世界研究梵文的人都關注著這裏的藏書。

阿底峽大師當年在這裏都能看到他在印度見不到的失傳譯本，那麼蓮華生大士的書籍是不可能沒有的，尤其在藏密中成為密中之密，寶中之寶的如此偉大的法本更是不可能沒有的，但他卻沒有提起過這本【西藏度亡經】。

（二）八思巴帝師

作為元朝皇帝忽必烈的老師，又是全國佛教僧人的領袖和西藏宗教與地方政權統一的首領，其地位極高的八思巴帝師在解答中陰問題時，也沒有提到《西藏生死書》描述的【中陰境象】。

（三）那洛六法

「那洛六法」歷經千年曆史，在噶舉派及格魯派中備受推崇，在某種程度上所有西藏的佛教皆有傳習此法。

而六法之五的中陰（中有）成就法，同樣沒有提到《西藏生死書》中的49天【中陰境象】。

（四）密勒日巴

噶舉派第二代祖師，密勒日巴的《道歌集》影響深遠，其中對中陰救度密法的開示，也未提及這樣的【中陰境象】。

這麼難能可貴的法本，歷史上這麼多法師，歷代祖師、歷代高僧大德，應該會把蓮師的這本寶書作為經典一樣來反復研究探討，每天像做功課一樣來讀誦。

阿底峽尊者，當他在桑耶寺看到一本他在印度見不到的失傳譯本，又慚愧又興奮，立即整理衣服，把那本經書供在那裏，恭敬下拜頂禮。如果桑耶寺有蓮華生大士所寫的這樣一本法寶，他不更應該恭敬頂禮，並珍惜弘揚嗎？

本人例舉了阿底峽尊者，八思巴帝師，「那洛六法」的各位上師，以及密勒日巴等，我們看了這麼多高僧大德，都沒有提到過這本書，也沒有講到書中的內容，更沒有提到書中所描述的49天【中陰境象】，令人深思。

六、《生死書》之【中陰境象】經不起推敲

（一）全盤否定【中陰境象】

五年前，我又重新學習《中有教授聽聞解脫密法》。

一遍又一遍地學習，更加深了我的疑惑。

我又參閱了大量資料，我開始有了重新認識。

下麵我的疑惑詳述如下：

根據《西藏生死書》，人死後就入中陰境界，每天有不同的佛像。比如第一日，人死後三四天，見到…………；第十四日，見到許多…………。（詳細參閱母音老人的《中有成就秘笈》）

•每天見到的【中陰境象】如果是固定的、不變的、恒久的，那麼一定有個主宰。

如果沒有主宰，誰是彩排者？

誰是導演者？

• 另外假如非主宰者，那麼每天出現的【中陰境象】，是如何顯現的？

如何前後排列的？沒有主宰的話，為何每天所顯現的佛菩薩護法寂忿百尊，為什麼這樣有條不紊、次序井然？

• 每天顯現的【中陰境象】，不論死的亡人是男還是女、是藏是漢、中外、僧俗，所見的【中陰境象】一律是相同的。

如果是一律相同的話，那除非是用現代科技：錄影、電影、視頻攝製一個固定的錄影片，按照死去的人的日子來放，而且要按時按時辰來放。那這樣，也是應該有人來管理，那是誰呢？

•這個主宰的是佛？

是閻羅？

冥官？

還是管理生死的專職人員？

如果要有這樣的專職人員，那必須要有一大群專職人員分佈於全球的各地。

•法本裏說這些顯示的佛菩薩，甚至拿各種東西的護法，說這是自心的顯現。

既然如此，每個人的生平迥異，包括每人的生活環境、國家、民族、宗教、文化、性別、性格等等。

為何死後所見境象全部相同？

（二）誰人攝製影像？按亡人日期、每天換片？

作為佛菩薩的感應顯現，乃隨時隨處而示現者。無論修持中念佛持咒或臨命終時得見佛菩薩接引之相，悉由隨緣顯現，無有雷同。

怎麼【中陰境象】自首日直至49日，境象顯現如此雷同？一天一景，一幕一幕，直似早已彩排定當的戲劇，又如已經攝製完成的影片，只是每天播放而已？

每位亡者，每天所見固定之佛相本尊，在中陰期間，每天更換，逐日輪替，豈非有專職司理之冥差或專司其事之護法？

如果說無論誰人，死後必臨同樣境象。則每位亡者，不論生前善惡一律讓他（她）身臨同樣的境界嗎？

那麼為人一世，終生行善與十惡不赦兩者沒有區別，因果報應豈無差別嗎？

（三）中陰殿堂佈置、每天更換影院

又說，可否設想：中陰每日境象一定是固定的模式，或分配於各間宮廷之中，亡者由首日起由冥間官員安排場所，逐日更換。

如果這個論點成立，那麼中陰期間，應該固定佈置幾十套殿堂，分日子而佈局，亡者一一分日導入，這論點成立嗎？

如果這個論點成立，我想中陰冥間，應該有巨大廟宇，分列許多殿堂，讓大批亡者，按死後日子分導至指定殿堂。

如果這個論點成立的話，自毗盧遮那如來與五方如來示現五種光色，以及忿寂百尊都要每日每時固定擺放姿勢站著，這樣現實嗎？這是他們報身還是化身？

這似同一座巨大廟宇，存在於天地之間，讓每一位亡者都可有幸巡視尊者？

（四）人在中陰幽冥界，憑什麼區分時間、晝夜？

中陰期間，亡者如何區別日期？中陰冥間應無白天夜晚，因為太陽明照這是白天，太陽下山，方為晚間。冥間不見太陽，中陰何來日夜？既不分日夜，亡者怎麼區別今天是死後第幾天？第幾天應見哪位本尊？

唯一途徑，亡者之屍身，躺在床榻，由法師喇嘛，每天堅守身邊，告訴他（亡者）今天為第幾天，亡者之靈方知日期，然後按照日期應對所主之聖像本尊？

中陰

難分日夜時間

難區定格境象

難分死後時空

難分每日各位本尊

難分自心或是惡報感召

（五）無論善人凶徒，死後境象相同，還有善惡報應嗎？

誠然，法本中一再強調：【中陰境象】皆是自心本性示現。但要問：無論善惡之人，其死後境象均為一樣嗎？

本來自性應為具足如來德相具足所有莊嚴，但是根據《善惡業報經》論行善作惡之人，臨命終時，善境惡境顯示天地差別，豈令善惡同於一境？

生平作惡之人、人未氣絕，牛頭馬臉已到床前；為善之人，天樂鳴空仙班來迎。

豈有古今數千年，不論賢智愚，一律得見佛之報身，忿寂百尊，全體顯現？

七、《生死書》的可取之處

雖對此書有了諸多質疑，但我也發現了推倒的大山裏面蘊藏的豐富寶藏，我願與世人分享中陰特殊妙法，這也是我寫此書的重要目的。

本人幾十年多次想攻克《西藏生死書》闡述的49天【中陰境象】的難關，目的是為了我自己和所有人都能更好更容易的往生淨土。

經過幾十年的奮鬥，這一難關始終沒有攻克，反而因此發現了重大疑問。我不惜年高力衰，不論冬寒夏暑、白天黑夜，廣搜資料、多讀經典，一次次來推翻我自己下的論點，最後卻牢固穩定了我的論點。

我推翻《西藏生死書》的【中陰境象】論點，並不是為了以勝利者的姿態去高興和驕傲，而是很惋惜這些熱心於生死探索、熱心於弘法利生的慈悲長者居士們，我向他們的努力和辛苦致敬，他們的努力也不是白費的。

今天我在他們努力的基礎上，詳細評論、剖析、批評直到批判《西藏生死書》。這座大山雖然被我推倒，但我又發掘了山下面的豐富寶藏，我不辭辛苦，把這些寶藏利用起來。

山不見，寶藏還在，我們要充分利用這豐富無窮的瑰寶，為未來的男女老幼，無論古今中外、五洲四海，無論佛教徒還是天主教、基督教、東正教、伊斯蘭教徒等等，希望所有人都能夠分享這座大山推倒後、裏面蘊藏的豐富寶藏。

人類可以在生死之間充分運用中陰的特殊功能，來擺脫各自的生死束縛，跳出生死苦海，脫離生死輪回，早登彼岸。

我在本書中，把詳細的修持儀軌全部公開，讓所有人都能共用這個寶藏，千秋萬代以後，大家都能分享中陰方法的寶貴修持。

感謝近百年來，為生死問題努力的所有前輩！

我的努力推翻了這座大山，更發現了這一豐富寶藏，讓五洲四海各民族各宗教，男女老幼都能分享中陰超度的特殊妙法方法，這是我的願望。

八、《生死書》並非蓮師所造

（一）從歷史事實來全盤否定

我書中本章對《西藏生死書》展開了正面的評判。

首先，本章否定了《西藏生死書》是蓮師所造；

其次，否定了蓮師化身為羯磨洲大師在某地發掘伏藏取出《西藏生死書》這一說法；

再次，本章深入研究伏藏，當初蓮師與藏王赤松德贊曾經嚴格制定了取伏藏的規律，他不可能自己去違反這一規律取出伏藏。

那麼是否存在因特殊急需而去自己化身掘藏？但問題是此伏藏取出，直到一千多年後才興旺於世，所以根本不存在急需之用。這就是很有力的證明，說明蓮師並沒有化身發掘此書而通行於世。

那麼這就推翻了蓮師化身為羯磨洲大師的說法。

由此可以推斷出，這本書存在的時間至多一兩百年，或許是某位喇嘛出於慈悲所寫，又借蓮師大名去弘揚。

（二）托名高僧抬高聲譽

蓮華生大士神通廣大，智慧超群，絕不會把中陰49天的佛菩薩的顯現呈現一種固定不變的場景。所以我經過多次證明，認為這部書是後人寫的，或許是近百年前，哪位高僧大德喇嘛仁波切撰寫。他寫這本書也是出於慈悲心，要喚起人們對生死的重視。他從書中可以明確的闡發人在中陰境界的特異的能力。這是本書的功德所在之處。古今中外，把著作或作品杜纂為某某名家某某祖師，屢見不鮮。

1）由於蓮華生大士的偉大，後世借托蓮師的威名把這本書說成是蓮華生大士所寫，以提高法本的地位。

2）自古至今，千百年來，無一例證明《西藏生死書》所例舉的【中陰境象】的存在。

3）《西藏生死書》的【中陰境象】被否認，絕不絲毫動搖蓮華生大士給西藏人民和全世界的良好印象。只能證明【中陰境象】被人故意增刪、誤導後人，也更能證明蓮華生大士的慈心悲願。

4）篡改者故弄玄虛，巧思筆墨，閉門造車，刻劃出49天-53天中陰期間佛菩薩寂忿百尊，按日列陣的圖形，描繪出幅幅莊嚴、日日巍峨的曼陀羅景像。

5）西藏密宗各派從此增廣了許多法事內容。

中陰度亡法在康藏地方，為通行之度亡法，據雲：

紅教本有七種，

白教本有五種，

黃教本有六種，

今所據譯之抄本，確為紅教寧瑪派最古之本。

由於世界的科學發達，人們對於聖經裏講的以地球為中心，以上帝為中心的說法開始懷疑；還有各個宗教裏也幾乎沒有講過生死的問題，人們開始思考探索生死事情。在這樣的情況下，在英國產生了這樣一本書，然後才傳到中國來。

實際上，如醫藥方面，一張藥方被認為是華佗寫的，收藏品被認為是乾隆、慈禧太后使用過的等等，都是借名人名聲來提高身價，古今中外都有，那麼一個藏密的修持者必然是把最高的祖師請出。

（三）深研伏藏法可知，《生死書》為蓮師親造並化身親掘實乃訛傳

按照《西藏生死書》的說法，蓮華生大士說了這部密法以後，他親自化身為摩羯州大師親自去發掘。大家可以細想一下，既然這本《西藏生死書》是蓮華生大士講的，而且是他藏的，那一定也有具體的發現時間以及掘藏師的詳細資訊，為什麼不按照他所規定的��點時間，由掘藏師來取呢？而要自己化為持明羯磨洲大師來取？

在整個藏密弘法的歷史中，蓮華生大士自己化身掘藏僅此一例，

這些伏藏資訊早已設定好，如果沒有特殊情況，就不可能更改。

發掘以後，又擱置千百年，並未弘揚。直到1927年才看到有英文版面世，然後再到漢文版的一系列出版，也就是此書到20世紀才問世於世，那距離蓮師化身掘藏已遠隔千年。既然此書在當時不急於弘傳，為何蓮華生大士要急於化身這位持明羯磨洲大師取出呢？何不繼續藏在地下，何必要親自勞駕？這不是多此一舉？

蓮華生大士的嚴正警告

“當這位掘藏師去世之後，有假的伏藏師，

自稱是我蓮華生的化身。

在這些假冒的誓句三昧耶化身之處，人們自然彙集；

他專門欺騙婦女，講一些虛假的佛法，這些人都是佛教的盜匪。這時，已被攪亂的教法，就如此發展著，

假的佛法像一群山羊那樣多。

此時，連我蓮華生都覺得十分悲觀！”

“我的伏藏教法十分的嚴峻，你們必須要瞭解這種情形，就宛如惟有孔雀才能消化毒草一般。所以不克制自己的貪欲，就無法好好地使用伏藏教法。”

“不同的伏藏有不同的授記。就如同酒和水錶面上看起來沒有差異，但是其實它們的本質，卻有極大的不同。

九、我作為密宗金剛上師，決心弘揚《中陰淨土秘法》

（一）決心攻克【西藏生死書】

1．自從我接觸到【西藏生死書】以後，我被它的內容所吸引。尤其聽了孫景風老師兄的講解和寶喇嘛說過的這句話：“不修持的人只要看這本書，臨終也能得到解脫。”

這句話確實吸引人，倒不是我有貪心，是為了更多佛子能從這本寶書裏面得到最高的妙法，能夠在這輩子取得成就、往生淨土。

對於【西藏生死書】，我曾多次下決心，一定要深入研究，但是始終沒有得到成功。

2．21世紀開始，我就帶著攻克堡壘、攀登高峰那樣的決心、一次次對這本書發起進攻。

雖然對全書有所瞭解，但還是沒有通透裏面關於中陰期間的奧秘。

我一直認為：

第一，這本書並不是像書上所寫，要到人死後，請喇嘛在亡者面前念49天，我不以為然。我認為修持的人生前就應該學習，就要熟悉中陰境界的過程；

第二，我希望自己學透以後，可以對同修和弟子詳細講解，一方面也是再次熟悉的過程，一方面也讓大家在生前一次次加深印象，以免死後在中陰期間誤入歧途；

第三，為了記住裏面的【中陰境象】，我將這些境象的規律濃縮成三條中陰解說法。本來我一直以為這是寶貴又寶貴的東西，像母音老人把這本書作為中陰解脫的秘笈，那我把這三條看作秘笈中的深密。

（二）全盤否定，全部推翻【西藏生死書】

從2014年開始，我對【西藏生死書】的【中陰境象】，經過數千次的還陽人實例分析：

我把生死書的【中陰境象】全部破譯，全盤否定、全部推翻。

（三）不能否定亡靈在中陰境界所具有的特殊功能

雖然推翻了【西藏生死書】的【中陰境象】理論，但這裏面還有不可否定不容忽視的關鍵點，那就是：亡靈在中陰境界所具有的特殊功能。

既然發現中陰有這樣的特殊功能，這是一個很寶貴的解脫機會，絕不可能把它一起否定掉，要善於運用而不能浪費。

中陰有五種特殊功能：

①頓除病苦

②識神離體

③飛行自在，穿越無阻

④刀槍不入，不受侵害

⑤睿智九倍

要善於利用「中陰身」的特殊功能，一心念佛，求生淨土，與阿彌陀佛的光明融合，頃刻就能往生淨土。

那麼本書的目的就是推翻然後運用，我們運用的並不是照【西藏生死書】中所描述的中陰規律和境象，而且對於【西藏生死書】認為死後的前面三天半是亡靈的迷惑時間，我卻認為這是最寶貴最神聖的時間。

如果善於運用這三天半的時間，即使此人生平沒有好好的修持，臨終助念也沒有能夠得到往生，但就在斷氣以後進入中陰的前三天半的時間內，用本書寫的淨土中陰得度法就可以真正得到解脫，得到往生淨土。

【筆者按】

【西藏生死書】所以能夠吸引世界各國人士的熱烈關注、崇拜和一股熱情的嚮往學習，原因就在人們以為這本書揭露生死的奧秘，指出了中陰的解脫方法。但這兩點，在深入剖析後，我們瞭解到並不可靠。

【西藏生死書】確實是在誤導眾生，如果說它誤導了世間的眾生還可以諒解，但更重要的是它誤導了那些四大分離，離開世界，進入中陰的亡者！他們飽受疾病的痛苦，與人生永遠訣別，與自己的至愛親朋永遠分離，而且對前途感到茫然和恐懼。這樣痛苦的亡者在生死關鍵的中陰期間，被這樣誤導，他將帶著如何惋惜的痛苦和淒涼的遺憾走進中陰的絕境，緊接著進入幽冥界鬼道，等待著新的輪回，這誤導人的生死大事比任何事情都要嚴重！

本書剖析【西藏生死書】，不是單單否定此書，而是從中充分意識到中陰的重要性，一個善於運用中陰功能的人，就是得到了生死的自在。

《生死書-剖析》提要

1．《西藏生死書》所詳細陳述的49-53天的佛菩薩寂忿百尊曼荼羅，經過考證，確證其描述【中陰境象】不能成立。

2．本書運用真實案例，時間跨度四五千年，地點跨度歐亞非、遍及全世界，案例達數千例上萬例，幾乎涵蓋中外古今各類人士文化高低，地位貴賤貧富……甚至採用西藏本土的人民包括普通藏民、活佛圓寂，上師超度和僧侶轉世……都可以證明《西藏生死書》立論之錯誤，引據謬差，所以很難達成其目標。

因此本人大膽推斷：

1）此書並非蓮華生大士所著撰。

2）此書也並非蓮華生大士化身為持明羯磨洲大師來掘藏，很可能是後世的哪位高僧喇嘛，熟讀經典，精通藏密，撰寫了這本中陰度亡經。

3．生死路上的救命筏

即使你一輩子沒有好好念佛，好好持咒，淨土、密宗都沒修好；而且犯了很多錯，結了很多冤，造了很多罪。那麼在生死關頭，在你剛舍去親友進入中陰階段，只有用你平時熟練的念佛一心三昧，呼喊佛的名號，心中觀想西方淨土阿彌陀佛來接引，求佛趕快接引，立刻來接引，趕快脫離這個生死關頭。

如果你平時照我書中的方法修，每天花不多時間修一心三昧觀想方法。臨終即使助念也不成功，就利用剛入中陰三天半之內，你應該拼命的念佛（其實命已經沒有了，你再不拼就來不及了）。

生死路上，就這一條是救命舟筏。拼命念佛求佛接引，再加上你此時所具備的中陰特殊功能，這樣你在初入中陰的三天半之內，你一定能夠親眼看到阿彌陀佛，全身顯現在你面前，發著金色紅色的光芒，照透你的全身，這是多麼溫暖的佛光！這是多麼溫馨的佛光！

此時，你所有的病苦頓時消失，所有生離死別的悲痛、放棄所有財寶積蓄愛好的痛苦也頓時消失，還有對前途一片茫然的恐懼心情也消失了。

那這個時候，你迅速奔向佛光、迎接佛光，佛用蓮花來接引你，你把全身心融入阿彌陀佛的佛光之中。

#西藏生死書

0 notes